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特開2023-42211コインランドリー装置およびその運転方法
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  • 特開-コインランドリー装置およびその運転方法 図1
  • 特開-コインランドリー装置およびその運転方法 図2
  • 特開-コインランドリー装置およびその運転方法 図3
  • 特開-コインランドリー装置およびその運転方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023042211
(43)【公開日】2023-03-27
(54)【発明の名称】コインランドリー装置およびその運転方法
(51)【国際特許分類】
   D06F 95/00 20060101AFI20230317BHJP
   D06F 34/14 20200101ALI20230317BHJP
【FI】
D06F95/00
D06F34/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021149398
(22)【出願日】2021-09-14
(71)【出願人】
【識別番号】517164556
【氏名又は名称】株式会社TOSEI
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(72)【発明者】
【氏名】深瀬 利隆
(72)【発明者】
【氏名】中島 英新
【テーマコード(参考)】
3B167
【Fターム(参考)】
3B167AA02
3B167AA05
3B167AC21
3B167AE04
3B167AE05
3B167AE07
3B167BA40
3B167HA22
3B167HA52
3B167KA51
3B167KB01
3B167LG11
(57)【要約】
【課題】衣類等の洗濯物等が入っていない状態で運転が開始されることを防止することが可能なコインランドリー装置を提供すること。
【解決手段】コインランドリー装置1は、洗濯物等を収容する筐体2と、洗濯物等を筐体2に出し入れする投入口を開閉する開閉扉7と、開閉扉7を閉じる処理を検出した時間と洗濯等のコースを選択する処理との間の差分を計測し、洗濯等の運転処理を制御する制御部30と、を備え、差分が所定時間以上である場合に、利用者に洗濯物等の投入確認の案内をする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯物等を収容する筐体と、
前記洗濯物等を前記筐体に出し入れする投入口を開閉する開閉扉と、
前記開閉扉を閉じる処理を検出した時間と前記洗濯物等の投入処理以外の処理を検出した時間との間の差分を計測し、洗濯等の運転処理を制御する制御部と、を備え、
前記差分が所定時間以上である場合に、利用者に前記洗濯物等の投入確認の案内をする、コインランドリー装置。
【請求項2】
前記投入処理以外の処理が、前記洗濯等のコースを選択する処理である、請求項1に記載のコインランドリー装置。
【請求項3】
前記投入確認の案内が、音声または表示による案内である、請求項1または2に記載のコインランドリー装置。
【請求項4】
洗濯物等を筐体に出し入れする投入口を開閉する開閉扉を閉じる処理が行われたことを検出するステップと、
前記洗濯物等の投入処理以外の処理が行われたことを検出するステップと、
前記開閉扉を閉じる処理を検出した時間と前記投入処理以外の処理を検出した時間との間の差分を計測するステップと、
前記差分が所定時間以上である場合に、利用者に前記洗濯物等の投入確認の案内をするステップと、
を含むコインランドリー装置の運転方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、利用料金の支払に応じて、衣類やシーツ等の洗濯物に対して洗濯や乾燥等の処理を行うコインランドリー装置およびその運転方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コインランドリー店舗内でコインランドリー装置を使用する際に、音声によるガイダンスが流れ、操作手順等を音声によって利用者に案内してくれる機器が増えている。
【0003】
例えば、特許文献1には、コインやプリペイドカード等で料金を支払い、洗濯から乾燥までを自動的に行うコインランドリーのシステムにおいて、洗濯が終了した旨の情報や盗難等の被害を防止するためのロック解除番号情報を音声ガイダンスメッセージにより利用者へ通知することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-105501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のような音声ガイダンスは、操作手順を案内してくれるが、もともと開閉扉が閉まっている場合は、衣類等を入れていなくてもコースボタンさえ押せば、操作手順自体に誤りがないため、料金投入を受け付けてしまうことになる。このように、特許文献1のような従来の技術では、衣類等の入れ忘れをコインランドリー装置側で判断することが難しく、衣類等が入っていない状態で運転を開始してしまう可能性があるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明の実施形態では、衣類等の洗濯物等が入っていない状態で運転が開始されることを防止することが可能なコインランドリー装置を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態では、洗濯物等を収容する筐体と、前記洗濯物等を前記筐体に出し入れする投入口を開閉する開閉扉と、前記開閉扉を閉じる処理を検出した時間と前記洗濯物等の投入処理以外の処理を検出した時間との間の差分を計測し、洗濯等の運転処理を制御する制御部と、を備え、前記差分が所定時間以上である場合に、利用者に前記洗濯物等の投入確認の案内をする、コインランドリー装置を提供する。
【0008】
また、本発明の実施形態では、洗濯物等を筐体に出し入れする投入口を開閉する開閉扉を閉じる処理が行われたことを検出するステップと、前記洗濯物等の投入処理以外の処理が行われたことを検出するステップと、前記開閉扉を閉じる処理を検出した時間と前記投入処理以外の処理を検出した時間との間の差分を計測するステップと、前記差分が所定時間以上である場合に、利用者に前記洗濯物等の投入確認の案内をするステップと、を含むコインランドリー装置の運転方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係るコインランドリー装置の構成例を示す模式図である。
図2】本発明の一実施形態に係るコインランドリー装置の内部構成例を示す模式図である。
図3】本発明の一実施形態に係るコインランドリー装置の制御系統例を示す模式図である。
図4】本発明の一実施形態に係るコインランドリー装置を用いた運転処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
【0011】
<コインランドリー装置の構成例>
まず、図1から図3を参照して、本発明の一実施形態に係るコインランドリー装置の構成例について説明する。図1は、本実施形態に係るコインランドリー装置1の構成例を示す模式図である。図2は、本実施形態に係るコインランドリー装置の内部構成例を示す模式図である。図3は、本実施形態に係るコインランドリー装置の制御系統例を示す模式図である。
【0012】
図1から図3に示すように、利用料金の支払いを要する洗濯乾燥機等であるコインランドリー装置1は、洗濯物等を収容する直方体形状の筐体2と、筐体2の内部に配置された外胴3およびドラム4を備える。外胴3は、横向きの有底円筒体であり、筐体2の内部に配置される。ドラム4も横向きの有底円筒体であり、外胴3の内部に配置される。
【0013】
筐体2は、フロントパネル2aのほぼ中央に、円形状のパネル開口2bを有する。外胴3は、衣類やシーツなどの洗濯物等を筐体2に出し入れする投入口6を有し、この投入口6がパネル開口2bに露出するように固定される。
【0014】
フロントパネル2aには、投入口6を開閉する開閉扉7が配置される。開閉扉7は、投入口6を閉塞できる円板形を有し、中央部分には窓が設けられている。開閉扉7と投入口6の縁部との間には、気密性を高めるためのシール材(不図示)が配置されている。
【0015】
外胴3は、横向きの有底円筒体であり、筐体2の内部に配置される。ドラム4も横向きの有底円筒体であり、外胴3の内部に配置される。ドラム4は、衣類またはシーツ等が投入され、洗濯処理および/または乾燥処理を行う間、衣類またはシーツ等を収納する。
【0016】
投入口6の縁部には、ハンドル式の扉ロック8が設けられている。利用者は、扉ロック8を用いて開閉扉7を開閉したり、開閉扉7をラッチ(空締まり)したり、ラッチを外したりできる。また、扉ロック8は、後述する制御部30により開閉扉7の施錠と解錠を制御することができる。
【0017】
制御部30は、開閉扉7を閉じてラッチした状態で扉ロック8を固定することができる。つまり、制御部30は、扉ロック8により開閉扉7を施錠して投入口6を密閉した状態を維持できる。一方、制御部30が開閉扉7を解錠すると、手動で扉ロック8を引いてラッチを外すことが可能になり、さらに開閉扉7を開いて投入口6を開放できる。扉ロック8には、開閉扉7を閉じてラッチした状態を検出する開閉センサー41を設けることができる。開閉センサー41は、検出データを制御部30に出力する。
【0018】
外胴3には、図示していない給水管15や排水管16が接続される。外胴3は、給水管から供給された水を貯留したり、貯留された水を、排水管16を介してコインランドリー装置1の外部に排出したりする。外胴3には、水位を検出する水位センサー42を設けることができる。水位センサー42は、検出データを制御部30に出力する。
【0019】
さらに、外胴3には、乾燥用の温風を供給する温風供給路20と温風排出路21が接続される。温風供給路20には、加熱ユニット22や過熱防止装置、安全装置等が配置される。加熱ユニット22は、ガスバーナーである。温風排出路21には、フィルタ、ファン23、過熱防止装置、チャッキダンバー等が配置される。
【0020】
ファン23を回転させると、温風供給路20に導入した空気が加熱ユニット22により加熱されて、外胴3に温風が供給される。これにより、ドラム4に投入された洗濯物が乾燥する。そして、湿気を含んだ空気が外胴3から温風排出路21に導入されて、外部に排出される。
【0021】
温風排出路21の下流には、温度センサー18が配置される。温度センサー18は、外胴3から温風排出路21に導入された空気の温度を測定する。そして、温度センサー18は、測定データを制御部30に出力する。
【0022】
ドラム4は、外胴3に対して隙間を隔てつつ、その開口が外胴3投入口6に一致するように配置される。ドラム4は、後方に向けて延びる回転軸(不図示)を有し、この回転軸が外胴3により回転可能に支持される。回転軸の後端には、モータ28等を備える回転駆動部が接続される。回転駆動部は、モータ28の回転をプーリとベルトを介して回転軸に伝達して、ドラム4を回転駆動する。
【0023】
フロントパネル2aの上部には、操作入力部11が配置される。操作入力部11は、制御部30に接続されており、利用者が洗濯物処理運転に対する操作を行う。操作入力部11に隣接して、表示部31が配置される。
【0024】
表示部31は、洗濯物処理運転に関する情報等を表示する。表示部31には、洗濯物処理運転に関する情報として、例えばコインランドリー装置1の利用時間、利用料金(超過料金、加重超過料金を含む)、および、必要な操作手順が表示される。
【0025】
操作入力部11の右側には、洗濯等する処理の利用料金を受け付ける料金受付部12が配置される。料金受付部12は、コインランドリー装置1の洗濯物処理運転を開始する前に、利用料金を受け付ける。料金受付部12は、利用料金として、金銭の他、プリペイドカード、クレジットカードや各種ポイント等による支払いも受け付けることができる。
【0026】
利用者が料金受付部12に金銭等を投入すると、料金受付部12は、金銭が投入されたことを制御部30に出力する。利用者が適切な手順で操作すると、料金受付部12は、投入された金銭等を計算して、利用料金(超過料金、加重超過料金を含む)を満たしている場合は、料金完済情報を制御部30に出力する。なお、料金受付部12と制御部30が協働して、料金完済を判断してもよい。
【0027】
筐体2の内部には、コインランドリー装置1を統括的に制御する制御部30が配置される。制御部(洗濯物処理完了判定部、操作手順判定部、利用料金決定部) 30は、例えばCPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータにより構成される。また、筐体2には、音声発生機のスピーカ40が配置される。スピーカ40は、利用者に対する利用案内等の音声ガイダンスを出力する。
【0028】
制御部30は、開閉扉7を閉じる処理を検出した時間と洗濯物等の投入処理以外の処理を検出した時間との間の差分を計測し、洗濯等の運転処理を制御する。例えば、制御部30は、開閉扉7を閉じる処理を検出した時間と洗濯等のコースを選択する処理を検出した時間との間の差分を計測し、差分が所定時間(例えば、30秒~1分程度)以上である場合に、利用者に洗濯物等の投入確認の案内をする制御を行う。
【0029】
また、制御部30は、利用者が料金受付部12に対して料金の精算処理を行ったことを検出し、洗濯等の運転処理を制御する。例えば、制御部30は、利用者が料金の支払いをしようとすることを検出し、誤った操作が行われた場合等のガイダンスが必要な場合に、利用者に対して音声等による適切な操作手順の案内をする制御を行う。
【0030】
さらに、制御部30は、ドラム4に投入された洗濯物に対する洗濯物処理運転(洗濯処理、乾燥処理)を、予め設定された複数の運転工程を経て行う制御を実行する。
【0031】
従来の音声ガイダンス付きコインランドリー装置においては、ドアの開閉操作を行ったことをトリガーとして、操作手順や次に操作すべき内容を音声によって利用者に案内を行う。
【0032】
ここで、従来のコインランドリー装置の操作手順は、一例として、(1)洗濯等させる衣類をドラム内に入れて開閉扉を閉じる、(2)運転したい洗濯等のコースを選択し、その処理のコースボタンを押す、(3)選択したコースの料金を投入するか、またはプリペイドカード、ICカード、クレジットカード等によって精算を行う、である。
【0033】
このような操作を行う際に、上記(1)と(2)の手順が逆になっても問題ないが、上記(1)と(2)のどちらか一方でも実施していない場合、操作手順に誤りがあるため、コインランドリー装置は料金の精算を受け付けられない。
【0034】
これは、上記(1)が未実施の場合、開閉扉が開いているために運転を開始することができず、上記(2)が未実施の場合、コースごとに料金が異なるためにコースを先に選択しなければコインランドリー装置が回収すべき料金を判断できないからである。
【0035】
しかしながら、衣類等をドラム4内に入れて開閉扉7を閉じる行為は、コインランドリー装置1側での判断が難しい。そのため、もともと開閉扉7が閉まっている場合は、衣類等を入れていなくてもコースボタンさえ押せば、料金の精算を受け付けて運転を開始してしまう可能性がある。
【0036】
そこで、本実施形態に係るコインランドリー装置1は、利用者に対して後述する衣類等の入れ忘れのガイダンスを行うことで、衣類等が投入されていない状態での運転を防止することができる。なお、操作手順のガイダンスは、音声に限らず、表示画面への表示等による案内であってもよい。
【0037】
<運転処理方法の例>
次に、図4を参照して、本実施形態に係るコインランドリー装置1を用いた運転処理方法の例について説明する。図4は、本実施形態に係るコインランドリー装置1を用いた運転処理を示すフローチャートである。
【0038】
まず、開閉扉7を閉じる処理が行われたこと、および洗濯物等の投入処理以外の処理である洗濯等のコースを選択する処理が行われたことを制御部30で検出する。
【0039】
そして、制御部30が、開閉扉7を閉じる処理を検出した時間と上記コースを選択する処理であるコースボタンが押されたことを検出した時間との間の差分を計測すると、図4に示す運転処理が開始される。一例として、差分は、開閉扉7を閉じてからコースボタンが押されるまでの間の時間を表す。
【0040】
Step1において、制御部30は、上記差分が所定時間以内であるか否かを判定する。所定時間以内にコースボタンが押されていない場合(Noの場合)はStep2に進み、所定時間以内にコースボタンが押されている場合(Yesの場合)はStep3に進む。
【0041】
Step2において、制御部30は、差分が所定時間以上である場合に、利用者に洗濯物等の投入確認の案内をする。すなわち、制御部30は、利用者に対してドラム4内に衣類等が入っているかを確認の上、一旦開閉扉7を開けてから再度開閉扉7を閉じるガイダンスを行う指令を出す。
【0042】
例えば、開閉扉7を閉めた後、30分経過後に開閉扉7の開閉がないままでコースボタンを押しても、衣類等がドラム4に投入されたとは判断されない。そこで、ドラム内の衣類等がなしと判定された場合、制御部30は、「衣類等がドラム内に入っているか確認の上、再度ドアを閉め直してからコインを投入して下さい。」等の案内を行う。
【0043】
Step3において、制御部30は、開閉扉7を閉じる処理が行われたか否かを判定する。開いている場合(Noの場合)はStep4に進み、閉じている場合(Yesの場合)はエンドに進み、ガイダンスを行わない。
【0044】
Step4において、制御部30は、利用者に対して開閉扉7を閉じるガイダンスを行う指令を出す。例えば、「衣類等をドラム内に入れて、ドアを閉めてからコインを投入して下さい。」等の案内を行う。
【0045】
なお、コースボタンが押されてから開閉扉7を閉じるまでの間の時間を差分として、上記運転処理方法を適用することもできる。この場合、コースボタンを押した後、所定時間以内に開閉扉7の開閉処理または、閉じる処理がなされた場合には、衣類等がドラム4内に投入されたものとみなすことができる。
【0046】
利用者がガイダンスの指示に従って開閉扉7を閉めてコースボタンを押したことを、制御部30で検知すると、運転処理を終了し、コインランドリー装置1は料金の精算を受け付ける。料金の精算は、コインメック等の料金受付部12へのコインの投入の他、プリペイドカード、ICカード、クレジットカード等で行うことができる。
【0047】
本実施形態に係るコインランドリー装置1では、開閉扉7を閉めたことをトリガーとして、差分を計測し、所定時間以内にコースボタンが押されない場合には、衣類等がドラム4内に投入されたとはみなさない。そのため、コースボタンを押す行為の前後数十秒の間に開閉扉7の開閉処理があったかどうかを簡易的に判定することが可能となる。
【0048】
これにより、コインランドリー装置1は、衣類等がドラム4内に入っているかどうかの状況を判断してから適切な操作手順のアドバイスを行うため、衣類等の入れ忘れを防止することにより、衣類等の洗濯物等が入っていない状態で運転が開始されることを防止することができる。
【0049】
本実施形態では、洗濯処理と乾燥処理とを実行可能なコインランドリー装置1を例示して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、洗濯物に対して洗濯処理のみを実行する洗濯機に本発明を適用してもよいし、あるいは、洗濯物に対して乾燥処理のみを実行する乾燥機に本発明を適用してもよい。
【0050】
上記実施形態では、水を使用して洗濯を行う水洗タイプの機器を例示して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、石油系溶剤等の溶剤を使用して洗濯を行うドライクリーニングタイプの洗濯機(洗濯乾燥機)に本発明を適用してもよい。
【0051】
また、操作入力部11や料金受付部12が筐体2に配置される場合について説明したが、これに限らない。操作入力部11や料金受付部12が筐体2とは別に配置される場合であってもよい。すなわち、1つのコインランドリー装置が料金受付部12等を備える分離型に限らず、スマートホン等の携帯端末によるいわゆる集中精算機方式によって、1つまたは複数のコインランドリー装置の操作や料金の支払を受け付ける場合であってもよい。
【0052】
本実施形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。本発明は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態やその変形は、本発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0053】
1 コインランドリー装置
2 筐体
2a フロントパネル
2b パネル開口
3 外胴
4 ドラム
6 投入口
7 開閉扉
8 扉ロック
11 操作入力部
12 料金受付部
30 制御部
31 表示部
図1
図2
図3
図4