(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023042483
(43)【公開日】2023-03-27
(54)【発明の名称】体押圧装置
(51)【国際特許分類】
A61H 39/04 20060101AFI20230317BHJP
【FI】
A61H39/04 S
A61H39/04 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021149801
(22)【出願日】2021-09-14
(71)【出願人】
【識別番号】521368784
【氏名又は名称】岡谷 博文
(71)【出願人】
【識別番号】521368795
【氏名又は名称】岡谷 寿子
(74)【代理人】
【識別番号】100136205
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 康
(72)【発明者】
【氏名】岡谷 英明
【テーマコード(参考)】
4C101
【Fターム(参考)】
4C101BA01
4C101BB04
4C101BB05
4C101BB06
4C101BB10
4C101BC27
4C101BD02
4C101BD04
4C101BD12
4C101BE02
(57)【要約】
【課題】 押圧部位、及び、押圧位置を容易に調整できる体押圧装置の提供。
【解決手段】 体押圧装置100は、一対の押圧部101を有している。押圧部101は、第1の球状部101a、第2の球状部101b、及び、把持部101cを有している。体押圧装置100の使用にあたって、使用者は、例えば、体押圧装置100の一対の押圧部101を布団やマット等の敷物M1状に配置し、一対の押圧部101の上に仰臥する。そして、使用者は、押圧部101のそれぞれの把持部101cを把持し、押圧部101を矢印A1方向に回転させたり、矢印A3方向に移動させたりする。これにより、使用者は、押圧部101の第1の球状部101aを、容易に、所望の部位に配置できる。また、使用者は、1つの部位だけでなく、複数の部位を同時に押圧できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の押圧部を有する体押圧装置であって、
前記押圧部は、
第1の球状部、
第2の球状部、
前記第1の球状部を一端に、前記第2の球状部を他端に有する把持部、
を有する体押圧装置。
【請求項2】
請求項1に係る体押圧装置において、
前記把持部は、
棒形状を有すること、
を特徴とする体押圧装置。
【請求項3】
請求項1、又は、請求項2に係る体押圧装置において、
前記第1の球状部、及び、前記第2の球状部は、
互いに異なる大きさを有すること、
を特徴とする体押圧装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれかに係る体押圧装置において、
前記第1の球状部は、
外部に向かって突出する表面凸部、及び/又は、内部に向かって凹んだ表面凹部を有すること、
を特徴とする体押圧装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれかに係る体押圧装置において、
前記第2の球状部は、
外部に向かって突出する表面凸部、及び/又は、内部に向かって凹んだ表面凹部を有すること、
を特徴とする体押圧装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体押圧装置に関し、特に、押圧部位、及び、押圧位置を容易に調整できるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の体押圧装置について、
図10に示す指圧器を用いて説明する。
図10に示す指圧器では、弾性材の球体4を台座5の窪みに嵌めて平板1に置き、平板1には足掛けバンド2を取り付けておく。
図11に示すように、床に座って両足を前に出し、片方の足の先を足掛けバンド2に差し込む。このとき球体4をふくらはぎの下に置き、足は曲げずに伸ばしたまま、平板1との間で球体4を挟んだ状態で上半身を後方に反らせると、足首が足掛けバンド2で支持されて、体重が球体4に集中的にかかる。その結果、ふくらはぎがしっかりと指圧ができる(以上、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の指圧器には、以下に示すような改善すべき点がある。前述の指圧器では、使用できる部位が、ふくらはぎに限定され、他の部位で使用できない、という改善すべき点がある。
【0005】
また、足掛けバンド2の位置が、ほぼ固定されるため、押圧する位置も限定され、押圧する位置を調整できない、という改善すべき点がある。
【0006】
そこで、本発明は、押圧部位、及び、押圧位置を容易に調整できる体押圧装置を提供することを目的とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明における課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
【0008】
本発明に係る体押圧装置は、一対の押圧部を有する体押圧装置であって、前記押圧部は、第1の球状部、第2の球状部、前記第1の球状部を一端に、前記第2の球状部を他端に有する把持部、を有する。
【0009】
これにより、使用者は、1つの部位だけでなく、複数の部位を同時に押圧できる。また、使用者は、容易に、押圧力、押圧方向を調整できる。
【0010】
本発明に係る体押圧装置では、前記把持部は、棒形状を有すること、を特徴とする。
【0011】
これにより、使用者は、容易に、押圧する位置を調整できる。
【0012】
本発明に係る体押圧装置では、前記第1の球状部、及び、前記第2の球状部は、互いに異なる大きさを有すること、を特徴とする。
【0013】
これにより、使用者は、押圧部位の位置を調整したり、押圧力、押圧方向を調整したりできる。
【0014】
本発明に係る体押圧装置では、前記第1の球状部は、外部に向かって突出する表面凸部、及び/又は、内部に向かって凹んだ表面凹部を有すること、を特徴とする。
【0015】
これにより、使用者は、表面凸部、表面凹部を用いて、微妙な押圧部位の位置を調整したり、押圧力を調整したりできる。
【0016】
本発明に係る体押圧装置では、前記第2の球状部は、外部に向かって突出する表面凸部、及び/又は、内部に向かって凹んだ表面凹部を有すること、を特徴とする。
【0017】
これにより、使用者は、表面凸部、表面凹部を用いて、微妙な押圧部位の位置を調整したり、押圧力を調整したりできる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明に係る体押圧装置の一実施例である体押圧装置100を示す図である。
【
図8】体押圧装置100の使用方法を示す図である。
【
図9】体押圧装置100の使用方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
【実施例0020】
本発明に係る体押圧装置について、以下において説明する。体押圧装置100は、使用者が、体の下に配置し、自重、及び、揺動動作により、所望の部位を押圧することによって、使用者の所望の部位に刺激を与えるものである。
【0021】
体押圧装置100の構成について、
図1に示す体押圧装置100の全体斜視図を用いて説明する。体押圧装置100は、一対の押圧部101を有している。押圧部101は、第1の球状部101a、第2の球状部101b、及び、把持部101cを有している。
【0022】
第1の球状部101aは、球形状を有している。第1の球状部101aは、一般的な硬式野球の球程度の大きさを有している。第1の球状部101aは、硬式野球の球の縫い目と同様の、外部に向かって凸形状を有する表面凸部(図示せず)を有している。
【0023】
第2の球状部101bは、球形状を有している。第2の球状部101bは、一般的なゴルフボール程度の大きさを有している。つまり、第1の球状部101aと第2の球状部101bとは、異なる大きさを有している。第2の球状部101bは、ゴルフボールのディンプルと同様の、内部に向かって凹形状を有する表面凹部(図示せず)を有している。
【0024】
把持部101cは、一定長さの棒形状、具体的には、中実の円筒形状を有している。把持部101cの1つの端部には、第1の球状部101aが配置されている。また、把持部101cのもう一方の端部には、第2の球状部101bが配置されている。
【0025】
なお、
図2に、体押圧装置100の正面図を、
図3に、体押圧装置100の背面図を、
図4に、体押圧装置100の右側面図を、
図5に、体押圧装置100の左側面図を、
図6に、体押圧装置100の平面図を、及び、
図7に、体押圧装置100の底面図を、それぞれ示す。
【0026】
図8に示すように、体押圧装置100の使用にあたって、使用者は、例えば、体押圧装置100の一対の押圧部101を布団やマット等の敷物M1状に配置し、一対の押圧部101の上に仰臥する。そして、使用者は、押圧部101のそれぞれの把持部101cを把持し、押圧部101を矢印A1方向に回転させたり、矢印A3方向に移動させたりする。これにより、使用者は、押圧部101の第1の球状部101aを、容易に、所望の部位に配置できる。また、使用者は、1つの部位だけでなく、複数の部位を同時に押圧できる。
【0027】
また、使用者は、ある程度、押圧する部位を決めた後、第1の球状部101a上で、自身の体を、上下に移動させたり、左右に回転させたりすることによって、容易に、第1の球状部101aからの押圧の方向を変えることができる。
【0028】
このように、体押圧装置100を用いることによって、使用者は、複数の所望の部位を押圧しながら、容易に、押圧する位置を調整し、また、押圧力、押圧方向を調整できる。
【0029】
使用者は、第1の球状部101aが有する表面凸部を用いて、さらに、微妙な押圧部位の位置を調整したり、押圧力、押圧方向を調整したりできる。第2の球状部101bの表面凹部についても、同様である。
【0030】
加えて、使用者は、一方の押圧部101を用いて、所望の位置を押圧することができる。例えば、
図9に示すように、使用者は、横臥した後、押圧部101の第1の球状部101aを腹部に配置し、押圧部101を矢印A11方向に回転させたり、矢印A13方向に移動させたりすることによって、第1の球状部101aを用いて、容易に、腹部を押圧できる。
【0031】
以上は、第2の球状部101bを用いて押圧する場合も同様である。ただし、第2の球状部101bは、第1の球状部101aよりも小さいため、押圧したい位置に、より正確に配置でき、また、より強く押圧できる。
【0032】
このように、使用者は、一対の押圧部101を用いるか、単独の押圧部101を用いるか、さらに、第1の球状部101aを用いるか、第2の球状部101bを用いるか、といった複数の選択肢から、押圧したい部位に応じて、押圧方法を選択できる。
【0033】
[その他の実施形態]
(1)第1の球状部、第2の球状部:前述の実施例1においては、第1の球状部101aと第2の球状部101bとは、異なる大きさを有するとしたが、同じ大きさを有するようにしてもよい。
【0034】
(2)表面凸部、表面凹部:前述の実施例1においては、第1の球状部101aが表面凸部を、第2の球状部101bが表面凹部を、それぞれ有するとしたが、第1の球状部101aが表面凹部を、第2の球状部101bが表面凸部を、それぞれ有するようにしてもよい。また、第1の球状部、第2の球状部、両者が、共にと、表面凸部、又は、表面凹部を有するようにしてもよい。さらに、第1の球状部、及び/又は、第2の球状部が、それぞれ、表面凸部、及び、表面凹部を有するようにしてもよい。
【0035】
(3)把持部101c:前述の実施例1においては、把持部101cは、一定の長さを有するとしたが、伸縮機構を有し、長さを変更できるようにしてもよい。