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特開2023-42579内燃機関の排気システムのための加熱装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023042579
(43)【公開日】2023-03-27
(54)【発明の名称】内燃機関の排気システムのための加熱装置
(51)【国際特許分類】
   F01N 3/20 20060101AFI20230317BHJP
   F01N 3/025 20060101ALI20230317BHJP
   F01N 3/32 20060101ALI20230317BHJP
   F01N 3/34 20060101ALI20230317BHJP
   F01N 3/36 20060101ALI20230317BHJP
   F01N 3/021 20060101ALI20230317BHJP
【FI】
F01N3/20 L ZAB
F01N3/025 101
F01N3/025 201
F01N3/32 A
F01N3/32 B
F01N3/34 A
F01N3/36 D
F01N3/021
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022145250
(22)【出願日】2022-09-13
(31)【優先権主張番号】102021000023678
(32)【優先日】2021-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(71)【出願人】
【識別番号】519372043
【氏名又は名称】マレリ・ヨーロッパ・エッセ・ピ・ア
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】マルコ・ラ・サナ
(72)【発明者】
【氏名】エマヌエーレ・ミラニ
(72)【発明者】
【氏名】マウロ・ブリニョネ
(72)【発明者】
【氏名】ルイージ・ルブラーノ
(72)【発明者】
【氏名】アレッサンドロ・マントヴァネッリ
【テーマコード(参考)】
3G091
3G190
【Fターム(参考)】
3G091AB02
3G091AB05
3G091AB06
3G091AB12
3G091AB13
3G091BA03
3G091CA02
3G091HB01
3G091HB07
3G190BA01
3G190DC01
3G190DC03
(57)【要約】
【課題】内燃機関の排気システムのための加熱装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の排気システムのための加熱装置は、燃焼室を含み第1の基壁と第2の基壁とによって境界付けられる管状体と、第1の基壁を通して取り付けられる燃料インジェクタと、空気流を受け入れるようにファンに接続することができる少なくとも1つの入口開口と、入口開口から空気を受け入れ、燃料インジェクタの端部を取り囲み、燃料インジェクタの注入点の周りに配置されるノズルで終端する、供給チャネルと、管状体の側壁を通して取り付けられるスパークプラグと、少なくとも部分的に、ノズルの区域中の供給チャネルの内側に配置され、供給チャネルおよび燃料インジェクタと同軸であり、燃料インジェクタの注入点の前にある、フレームホルダ本体と、を有する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関(2)の排気システム(1)のための加熱装置(6)であって、前記加熱装置(6)は、
燃焼室(7)を含み、互いに対向する第1の基壁(14)と第2の基壁(15)とによって境界付けられる管状体(12)と、
前記管状体(12)の前記第1の基壁(14)を通して取り付けられる燃料インジェクタ(9)であって、燃料を前記燃焼室(7)の中に前記燃料インジェクタ(9)の燃料出口孔を通して注入する、燃料インジェクタ(9)と、
ファン(8)に接続されて、前記燃焼室(7)に向けられて前記燃料と混合される空気流を受け入れることができる、少なくとも1つの入口開口(18)と、
前記入口開口(18)から空気を受け入れ、前記燃料インジェクタ(9)の端部を取り囲み、前記燃料インジェクタ(9)の注入点の周りに配置されるノズル(22)で終端し、外側で供給チャネル(21)の内面(26)を有する外側管状体(24)によって境界付けられ、内側で、前記燃料インジェクタ(9)を取り囲み内側に前記燃料インジェクタ(9)を含む内側管状体(25)によって境界付けられる、供給チャネル(21)と、
前記管状体(12)の側壁(16)を通して取り付けられて空気と燃料との混合気の燃焼をトリガするスパークプラグ(10)と、
を備え、
フレームホルダ本体(32)であって、少なくとも部分的に前記ノズル(22)の区域中の前記供給チャネル(21)の内側に配置され、前記供給チャネル(21)および前記燃料インジェクタ(9)と同軸であり、前記燃料インジェクタ(9)の前記燃料出口孔からゼロ以外の距離で前記燃料インジェクタ(9)の前記燃料出口孔の前にあり、その結果前記フレームホルダ本体(32)が前記燃料インジェクタ(9)の前記燃料出口孔から離間される、フレームホルダ本体(32)を備えることを特徴とする、加熱装置(6)。
【請求項2】
前記フレームホルダ本体(32)が、前記燃料インジェクタ(9)の前記燃料出口孔に面する頂点を有する円錐形状を有する、請求項1に記載の加熱装置(6)。
【請求項3】
前記フレームホルダ本体(32)が、中心が中空である、請求項1に記載の加熱装置(6)。
【請求項4】
前記フレームホルダ本体(32)が、前記フレームホルダ本体(32)の頂点に対向する前記フレームホルダ本体(32)の基部から始まる円錐形状を有する中心非貫通孔(33)を有する、請求項3に記載の加熱装置(6)。
【請求項5】
前記フレームホルダ本体(32)が、少なくとも2本の径方向に配置されるスポーク(34)によって前記外側管状体(24)に接続される、請求項1に記載の加熱装置(6)。
【請求項6】
各前記スポーク(34)が三角形の断面を有する、請求項5に記載の加熱装置(6)。
【請求項7】
前記フレームホルダ本体(32)が、全体的に前記供給チャネル(21)の内側に配置されて、前記供給チャネル(21)の前記ノズル(22)の区域中で終端する、請求項1に記載の加熱装置(6)。
【請求項8】
前記フレームホルダ本体(32)が、前記燃料インジェクタ(9)の前記燃料出口孔に面する頂点を有する円錐形状、および前記頂点と対向し前記供給チャネル(21)の前記ノズル(22)と軸方向に位置合わせされる基壁を有する、請求項1に記載の加熱装置(6)。
【請求項9】
前記管状体(12)の前記第2の基壁(15)が、少なくとも1つの出口開口(17)を有し、熱い空気流が前記管状体(12)から流れ出るのを可能にするように前記出口開口(17)が構成され、前記燃焼室(7)の狭窄部を構成し、全体として、前記燃焼室(7)の断面積の10%から20%の範囲であり、好ましくは、前記燃焼室(7)の断面積の15%に等しい自由通過区域を有する、請求項1に記載の加熱装置(6)。
【請求項10】
前記出口開口(17)が、少なくとも3個の貫通孔(31)を備え、前記貫通孔(31)が、横方向に前記第2の基壁(15)を貫通し、円環を形成するように、前記管状体(12)の中心長手軸(13)の周りに対称的に配置される、請求項9に記載の加熱装置(6)。
【請求項11】
円環状に形成され、前記供給チャネル(21)に沿って前記燃料インジェクタ(9)の周りに配置されて、前記ノズル(22)に向かって流れる空気中に、前記管状体(12)の長手軸(13)の周りで所与の回転方向を有する渦運動を発生するように構成される、静的ミキサ(23)を備える、請求項1に記載の加熱装置(6)。
【請求項12】
前記燃料インジェクタ(9)が、前記外側管状体(24)に対して前記燃料の少なくとも部分、好ましくは前記燃料の少なくとも80%を噴霧するように構成される、請求項1から11のいずれか一項に記載の加熱装置(6)。
【請求項13】
前記外側管状体(24)が貫通開口(30)を有し、前記貫通開口(30)を通して、前記燃料インジェクタ(9)によって発散される燃料噴射(27)の限られた部分が、前記スパークプラグ(10)の電極に達するために、前記外側管状体(24)に当たる代わりに、前記外側管状体(24)を通って流れる、請求項12に記載の加熱装置(6)。
【請求項14】
前記燃料インジェクタ(9)が、中心に円錐形状の中空を有し、すなわち、円環状に形作られる断面を有する燃料噴射(27)を発散するように構成される、請求項1から11のいずれか一項に記載の加熱装置(6)。
【請求項15】
内燃機関(2)の排気システム(1)であって、前記排気システム(1)は、
前記内燃機関(2)の排気マニホルドから始まり消音器(4)で終端する排気ダクト(3)であって、前記排気ダクト(3)から排気ガスが大気中へと解放される、排気ダクト(3)と、
前記排気ダクト(3)に沿って配置される排気ガス処理装置(5)と、
前記排気ダクト(3)から来る出口ダクト(11)によって前記排気ガス処理装置(5)の上流で前記排気ダクト(3)に接続され、燃える燃料によって熱い空気流を発生させるように設計されて製造される、請求項1に記載の加熱装置(6)と、
を備える排気システム(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、2021年9月14日に出願されたイタリア特許出願第102021000023678号から優先権を主張するものであり、その開示全体を参照により本明細書に組み込む。
【0002】
本発明は内燃機関の排気システムのための加熱装置に関する。
【背景技術】
【0003】
内燃機関の排気システムは排気ダクトを含み、これに沿って内燃機関から来る排気ガスの処理のための少なくとも1つの装置が設置され、特に、触媒コンバータ(酸化触媒コンバータまたは還元触媒コンバータのいずれか)が常にあり、これに粒子フィルタを加えることができる。未燃焼炭化水素、酸化窒素および一酸化炭素を二酸化炭素、水および窒素へ変換するための化学反応は、作動温度に達したときにのみ起こるため、触媒コンバータは、作動するため(すなわち、触媒変換を実行するため)、比較的高い動作温度で動作する必要がある(現代の触媒コンバータは800℃に近いような温度で作動する)。
【0004】
冷始動段階中(すなわち内燃機関が長時間オフになり、したがって内燃機関の異なる部品の温度が周囲温度に達していた後でオンになるとき)、触媒コンバータの温度は、比較的長時間(冬、および内燃機関がアイドリングする、または非常にゆっくり稼働する都市移動中では数分にもなる)、動作温度を著しく下回ったままになる。結果として、冷始動段階中、すなわち触媒コンバータがまだその動作温度に達していない時間の間、触媒コンバータの浄化効果がゼロに近い、またはいずれにせよ、ほとんど効果的ではないため、汚染排気量が非常に高い。
【0005】
触媒コンバータの動作温度の到達を速めるため、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6および特許文献7が、排気ダクトに沿って、加熱装置を設置することを提案しており、これは、燃料を燃やすことによって、(非常に)熱い空気流を生成し、これが触媒コンバータを通って流れる。特に、加熱装置は燃焼室を含み、これは、出口で、排気ダクトに接続され(触媒コンバータのすぐ上流で)、そして入口で、ファンに接続され、これは燃焼室を通って流れる空気流を生成し、燃焼室においては、空気と混合される燃料を注入する燃料インジェクタ、および空気を加熱する燃焼を得るために空気燃料混合気に点火するスパークを周期的に生成するスパークプラグもある。
【0006】
知られている加熱装置では、燃料の燃焼が常に全部の動作条件で完了するわけではなく、したがって、(特に大量の熱を発現させるために大量の燃料が注入されるときに)未燃燃料が排気ダクトに達することが生じうる。未燃燃料は、排気ダクトに達すると、排気ダクトの内側で燃焼し、したがって、突然の、予期しないそして望まない温度上昇が局所的に判定される場合があり、または、(たとえば、適した着火がないことに起因して、または酸素がないことに起因して)排気ダクトの内側で燃焼するのに失敗し、このため、大気中へと放出され、したがって、汚染放出物(特に、未燃HC群)の量が増加する場合がある。
【0007】
特に、知られている加熱装置は、いくつかの動作条件中で(特に、過剰な酸素で起こる「希薄」燃焼の場合に)燃焼室中で発生した炎が、不安定になり、消える(したがって、常に全部の注入された燃料が燃焼するわけではない)、または、燃焼室から炎が周期的に出る振動性の運動で前後に動く傾向になり、こうして、排気ダクトに向けて動く(この場合、再び、注入された燃料の部分が未燃のままとなる場合があり、とりわけ、排気ダクトが過剰に潜在的に危険な様式で加熱される)結果となることが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】欧州特許出願公開第0631039号明細書
【特許文献2】国際公開第2012139801号
【特許文献3】米国特許第8006487号明細書
【特許文献4】国際公開第2006137695号
【特許文献5】国際公開第2006138174号
【特許文献6】米国特許第5063737号明細書
【特許文献7】米国特許第5320523号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、内燃機関の排気システムのための加熱装置を提供することであって、前記加熱装置は、全部の動作条件で完全な、安定した(すなわち、排気ダクトに未燃燃料をもたらすことがなく、また排気ダクトを過剰に加熱することがない)燃料の燃焼を可能にし、さらに、製造が簡単で経済的である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、添付の請求項による内燃機関の排気システムのための加熱装置が提供される。
【0011】
添付の請求項は、本発明の好ましい実施形態を説明し、この説明の不可欠な部分を形成する。
【0012】
本発明を次に添付の図面を参照して説明するが、これはその非限定的な実施形態を示す。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明による加熱装置が設けられた内燃機関の排気システムの概略的な、部分的な図である。
図2図1の加熱装置の斜視図である。
図3図1の加熱装置の斜視長手方向断面図である。
図4図1の加熱装置の長手方向断面図である。
図5図1の加熱装置の断面図である。
図6図1の加熱装置の外側管状体の斜視図である。
図7図6の外側管状体の斜視長手方向断面図である。
図8図1の加熱装置の内側管状体およびフレームホルダ本体の斜視図である。
図9図1の加熱装置の変形形態の斜視長手方向断面図である。
図10図9の加熱装置の外側管状体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1において、符号1が、全体として、内燃機関2の排気システムを示す。
【0015】
排気システム1は排気ダクト3を含み、これは内燃機関2の排気マニホルドから始まって消音器4で終端し、ここから排気ガスが大気中へ放出される。排気ダクト3に沿って内燃機関から来る排気ガスの処理のための少なくとも1つの装置5が設置され、特に、触媒コンバータ(酸化触媒コンバータまたは還元触媒コンバータのいずれか)が常にあり、これに粒子フィルタを加えることができる。未燃焼炭化水素、酸化窒素および一酸化炭素を二酸化炭素、水および窒素へ変換するための化学反応は、作動温度に達したときにのみ起こるため、触媒コンバータは、作動するため(すなわち、触媒変換を実行するため)、比較的高い動作温度で動作する必要がある(現代の触媒コンバータは800℃に近いような温度で作動する)。
【0016】
処理装置5の加熱を速めるため、すなわち処理装置5がより速くその動作温度に達することを可能にするため、排気システム1は加熱装置6を含み、これは、燃料を燃やすことによって、(非常に)熱い空気流を生成し、これが処理装置5を通って流れる。
【0017】
加熱装置6は燃焼室7を含み、これは、出口で、排気ダクト3に接続され(処理装置5のすぐ上流で)、そして入口で、ファン8に(すなわち、空気ポンプに)接続され、これは燃焼室7を通って流れる空気流を生成し、燃焼室7においては、空気と混合される燃料を注入する燃料インジェクタ9、および空気を加熱する燃焼を得るために空気燃料混合気に点火するスパークを周期的に生成するスパークプラグ10もある。加熱装置6の燃焼室7は出口ダクト11で終端し、これは排気ダクト3内へつながっている(処理装置5のすぐ上流で)。
【0018】
特に、インジェクタ9が燃料出口孔を有し、燃料出口孔からは、燃料が燃料インジェクタ9から流れ出し、燃料インジェクタ9の注入点が規定される。
【0019】
図2図3および図4によれば、加熱装置6は、長手方向軸13を有する管状体12(たとえば、円筒形状の、そして円形または楕円形の断面を有する)を含み、管状体12は、2つの端部で、2つの対向する基壁14および15によって境界付けられ、側壁16によって横に境界付けられ、これが2つの基壁14および15を互いに接続する。基壁14は中心で穴をあけられて燃料インジェクタ9を収容するようになっており、これは管状体12と同軸に(すなわち、長手方向軸13と同軸に)搭載され、換言すれば、燃料インジェクタ9は、燃焼室7内へ燃料を注入するように管状体12の基壁14を通して搭載されている。同様に、基壁15は中心で穴をあけられて出口ダクト11に合うようになっており、これは排気ダクト3において終端し、すなわち、基壁15は、出口ダクト11が始まる燃焼室7から熱気を出す出口開口17を有する。
【0020】
図2および図3によれば、管状体12を通して(少なくとも)入口開口18(図1に示される)が得られ、これは、燃焼室7に向けられ、燃料インジェクタ9によって注入される燃料と混合される空気流を受けるため、入口ダクト19(図1図2および図3に示される)という手段によってファン8に接続されている。好ましくは、接線方向に(管状体12に対して)配向されている流れで入口開口18内へ空気が流れ、すなわち入口ダクト19は接線方向に(管状体12に対して)配向されている。
【0021】
図1に示される可能な、しかし非拘束の実施形態によれば、入口開口18の領域において逆止弁20があり、これは燃焼室7に向かう(すなわち、管状体12へ流入する)空気流のみを可能にする。好ましくは、逆止弁20は受動的であり(すなわち、動きを生成する電気、油圧または空気圧アクチュエータを含まない)、圧力制御され、逆止弁20の上流の圧力が逆止弁20の下流の圧力より高いときにのみ開く。逆止弁20の機能は、加熱装置6が用いられていないとき(すなわちファン8がオフになっているとき)、排気ガスが入口開口18から流出するまで逆流し、したがって、処理装置5を通過せずに大気中へ放出されることを防止するというものである。あるいは、逆止弁20は、出口ダクト11に沿って、たとえば出口開口17の領域に搭載することもでき、この場合、逆止弁20により、燃焼室7から(管状体12から)排気ダクト3に向かって空気が流出することのみが可能になり、すなわち排気ダクト3から燃焼室7に向かって(管状体12内へ)排気ガスが流れることが防止される。
【0022】
図3および図4によれば、加熱装置6は供給チャネル21を含み、これは、入口開口18から空気を受け、燃料インジェクタ9の端部を囲んでノズル22で終端し、これは、燃料インジェクタ9の注入点の周りに(すなわち、燃料が流出する、燃料インジェクタ9の噴霧先端の周りに)配置されている。
【0023】
空気と燃料との混合気の燃焼をトリガするために、(1対の電極を備える)スパークプラグ10が管状体12の側壁16を通して取り付けられる。混合気は、入口開口18から管状体12の中に流れて供給チャネル21のノズル22によって燃焼室7の中に導かれる空気と、燃料インジェクタ9によって燃焼室7の中に注入される燃料と、を混合することによって得られる。特に、管状体12の側壁16は貫通孔を有し、これは、径方向に(すなわち、長手方向軸13に垂直に)配向され、内側に(その中へねじ込まれて)、スパークプラグ10(これは明らかに径方向に配向されている)を収納している。
【0024】
加熱装置6は静的ミキサ23(すなわち、可動部がない)を含み、これは円環状を有し、供給チャネル21に沿って燃料インジェクタ9の周りに配置され、ノズル22に向かって流れる空気に乱気流、特に(回転)渦運動を生成するように構成されている。静的ミキサ23は、長手方向軸13の周りに所与の回転方向(すなわち、長手方向軸13の周りの時計回り方向または反時計回り方向)を有する、ノズル22に向かって流れる空気中の、(回転)渦運動を発生するように構成される。
【0025】
図3および図4に示される好ましい、しかし非拘束の実施形態によれば、静的ミキサ23の下流で、空気速度の増加を決定するように、供給チャネル21は断面の面積の漸進的な減少を有する。特に、静的ミキサ23の下流で、供給チャネル21は、一定の断面積を有する開始部と、次第に減少する断面積を有する中間部と、ノズル22まで一定の断面積を有する端部と、を有する。
【0026】
供給チャネル21は、外側で、(少なくとも部分的に円錐形の)外側管状体24によって境界付けられ、内側で(少なくとも部分的に円錐形の)内側管状体25によって境界付けられ、内側管状体25は、燃料インジェクタ9を取り囲み、内側に燃料インジェクタ9を含む(すなわち、燃料インジェクタ9の端部用の容器として働く)。したがって、供給チャネル21は(その端部において)、内側管状体25と外側管状体24との間に規定される。特に、2つの管状体24および25は、円錐部(すなわち、長手方向軸13に沿ってそのサイズが漸減的に減少する収束形状を有する部)を円筒部(すなわち、長手方向軸13に沿って一定のサイズの形状を有する部)と交互に配置し、好ましくは、内側管状体25の端部が収束するテーパを有し(すなわち、これがそのサイズをノズル22に向けて漸減的に減少させ)、一方で外側管状体24の端部が円筒形状を有する。
【0027】
好ましい一実施形態によれば、静的ミキサ23の作用によって続いて増大し、燃料インジェクタ9によって注入される燃料と混合するのに役立つ、(回転)渦運動を有するように接線方向に配向された流れで空気が供給チャネル21へ流入し、換言すれば、燃焼室7に接線方向に配向されたダクトを通して燃焼室7内へ酸化空気を導入することにより、その酸化空気流は、燃焼室7の内側の空気と燃料との混合を最適化するように円運動(静的ミキサ23の存在によってさらに強化される)を得ることが可能になる。
【0028】
好ましい一実施形態によれば、燃料インジェクタ9は、燃料の少なくとも80%(好ましくは少なくとも90%~95%)を供給チャネル21の内面26に対して噴霧するように構成され、すなわち、燃料インジェクタ9は、供給チャネル21の外側に向かって燃料を直接向けるのではなく、これに反して、供給チャネル21の内面26に対して燃料を向け、燃料インジェクタ9から流出する燃料が、ノズル22を通って供給チャネル21から流出する前に予備的に内面26に当たるようになっている。内面26に対する燃料の衝突により、燃料インジェクタ9によって発散された燃料の小滴を非常に効果的な方法で細分化することが可能になり、こうすることによって、供給チャネル21に沿って流れる空気と上記燃料との混合は著しく改善され、空気と燃料との間の混合の改善により、燃料の理想的な、特に、完全な燃焼が保証され、したがって未燃燃料の一部が燃焼室7から流出することが防止される。
【0029】
好ましい実施形態によれば、燃料インジェクタ9は、中心が空洞の円錐形状を有する、すなわち、円環状の形状の断面を有する燃料噴射27を発散するように構成され(図4に概略的に示される)、燃料インジェクタ9の中では、燃料は周辺に集まる。言い換えると、燃料インジェクタ9は、(燃料インジェクタ9の注入点の近くに円錐の頂点を有する)円錐形状を有し、中心では、(燃料インジェクタ9の注入点の近くに円錐の頂点を有する)円錐形状をやはり有する孔(すなわち、燃料のない区域)を有する燃料噴射27を生成する。したがって、燃料インジェクタ9によって生成される燃料噴射27は、中心孔が存在することに起因して円錐殻の形状を有する、すなわち、燃料噴射27は、内部が中空の円錐形状を有する。
【0030】
上記のように、供給チャネル21は、外側で、外側管状体24(供給チャネル21の内面26を有する)によって境界付けられ、内側で、内側管状体25によって境界付けられ、これは、燃料インジェクタ9を囲み、内側で、燃料インジェクタ9を収容する。図6および図7によれば、外側管状体24は円錐部分28を含み、これはノズル22に向かってその大きさを減らし、さらに、添付の図に示される好ましい一実施形態によれば、外側管状体24はまた円筒部分29を含み、これは円錐部分28の下流に配置されてノズル22で終端する。本明細書に示さない異なる一実施形態によれば、外側管状体24は、円筒部分29を有さず、したがって、円錐部分28のみを含む。本明細書に示さないさらなる一実施形態によれば、円筒部分29は、円錐部分28の先細り(収束)より小さな先細り(収束)を有するさらなる円錐部分によって置き換えることもできる。
【0031】
添付の図に示される実施形態において、燃料インジェクタ9は、燃料の少なくとも一部を外側管状体24の円筒部分29に対して(またはさらなる円錐部分に対して)噴霧するように構成され、特に、燃料インジェクタ9は、燃料の大部分(ほぼ全部)を外側管状体24の円筒部分29に対して(またはさらなる円錐部分に対して)噴霧するように構成されている。異なる一実施形態によれば、燃料インジェクタ9は、燃料の少なくとも一部を外側管状体24の円筒部分29に対して(またはさらなる円錐部分に対して)、そして燃料の少なくとも一部を外側管状体24の円錐部分28に対して噴霧するように構成され、たとえば、燃料インジェクタ9は、燃料の約半分を外側管状体24の円錐部分28に対して、そして燃料の約半分を外側管状体24の円筒部分29に対して(またはさらなる円錐部分に対して)噴霧するように構成されている。さらなる一実施形態によれば、燃料インジェクタ9は、燃料の少なくとも一部を外側管状体24の円錐部分28に対して噴霧するように構成され、特に、燃料インジェクタ9は、燃料の大部分(ほぼ全部)を外側管状体24の円錐部分28に対して噴霧するように構成されている。
【0032】
図6によれば、外側管状体24は、貫通開口30(すなわち、スリット)を有し、そこを通して、燃料が流れ出る燃料インジェクタ9の噴霧器端(すなわち、燃料インジェクタ9の注入点)が、スパークプラグ10の電極を狙う。貫通開口30の存在のおかげで、燃料インジェクタ9によって発散された燃料噴射27の境界付けられた部分が、外側管状体24に当たらず、スパークプラグ10の電極に直接達するまで外側管状体24を通過する。換言すれば、貫通開口30の存在のおかげで、燃料噴射27の境界付けられた部分はスパークプラグ10の電極を直接「湿らせ」て、スパークプラグ10の電極の周りに、局所的な燃料過剰(すなわち、局所的により濃い混合気)を作成し、これが炎の点火に助力し、したがって、混合気の残りへの炎のより速い伝搬を支援する。言い換えると、燃料インジェクタ9は、外側管状体24に対して燃料の少なくとも部分を噴霧するように構成され、外側管状体24が貫通開口30を有し、貫通開口30を通して、燃料インジェクタ9によって発散される燃料噴射27の限られた部分が、外側管状体24に当たる代わりに、スパークプラグ10の電極に達するために、外側管状体24を通って流れる。
【0033】
上で述べたように、静的ミキサ23は、ノズル22に向かって流れる空気中に、管状体12の長手方向軸13の周りで所与の回転方向を有する(回転)渦運動を発生するように構成される。図6により良好に見ることができる好ましい実施形態によれば、貫通開口30は、インジェクタ9の注入点をスパークプラグ10の電極に接続する理想線に対して、静的ミキサ(23)によって付与される空気の回転方向と反対の方向に円周方向にシフトされる。言い換えると、貫通開口30は、静的ミキサ23によって付与される回転運動成分を補償するように、「事前に」空間的に配置され(これが、「渦」燃料インジェクタ9の動作に加わり)、その結果、外側管状体24を通り貫通開口30を流れる燃料噴射27の限られた部分が(すなわち、ほとんどの部分が)スパークプラグ10の電極に実際に達する。
【0034】
図2図3、および図4に示される好ましい実施形態によれば、出口ダクト11は最初の部分を有し、これが、管状体12の出口開口17に直接接続され、管状体12と同じ形状(すなわち、同じタイプの断面)を有し、管状体12に対して同軸であり、管状体12の内径D1より小さい内径D2を有する。特に、管状体12の内径D1と出口ダクト11の最初の部分の内径D2との間の比率は、1.2から2の範囲にあり、好ましくは、1.40に等しい。
【0035】
図3および図5によれば、出口開口17は、燃焼室7の狭窄部(すなわち、通路開口における著しい減少)を構成し、全体として、燃焼室7の断面積の30%より小さい自由通過面積を有する。言い換えると、出口開口17の自由通過面積(すなわち、熱い空気が出口開口17を通して流れることができる面積)は、燃焼室7の断面積の30%より小さい。したがって、出口開口17が燃焼室7を「狭くして」、出口開口17を通って流れるために燃焼室7の中に存在する熱い空気を集めさせていることが明らかである。
【0036】
好ましい実施形態によれば、出口開口17の自由通過面積は、全体として、燃焼室7の断面積の20%より小さく、より詳細には、出口開口17の自由通過面積は、全体として、燃焼室7の断面積の10%から20%の範囲であり、好ましくは、燃焼室7の断面積の15%に等しい。
【0037】
添付図面に示され、図5により良好に見ることができる好ましい実施形態によれば、出口開口17は、(互いに別個で独立した)複数の貫通孔31を備え、複数の貫通孔31は、横方向に第2の基壁15を貫通し、円環を形成するように、管状体12の中心長手方向軸13の周りに対称的に配置される。好ましくは、出口開口(17)は、少なくとも6個、好ましくは10個(あるいは、8個~12個)の貫通孔31を備え、複数の貫通孔31は、横方向に基壁15を貫通し、円環を形成するように、管状体12の中心長手方向軸13の周りに対称的に配置される。本明細書に示されない異なる実施形態によれば、出口開口17は、たとえば少なくとも2個の貫通孔31または少なくとも3個の貫通孔31といった、より少ない数の貫通孔31を備える。本明細書に示されないさらなる実施形態によれば、出口開口17は単一の貫通孔31を備え、単一の貫通孔31が、横方向に基壁15を貫通し、管状体12の中心長手方向軸13と同軸である。
【0038】
添付図面に示される好ましい実施形態によれば、各貫通孔31は、円形を有する(この実施形態では、より多数の貫通孔31が通常存在し、これらは、全体的により小さい)。本明細書に示されない異なる実施形態によれば、各貫通孔31は、細長い形状を有し、これは、円の円弧に沿って発現する(この実施形態では、より少数の貫通孔31が通常存在し、これらは、全体的により大きい)。さらに、円形を有する貫通孔31および細長い形状を有する貫通孔31の両方が存在することができる。
【0039】
図6図7、および図8によれば、加熱装置6がフレームホルダ本体32を備え、フレームホルダ本体32は、少なくとも部分的に、ノズル22の区域中の供給チャネル21の内側に配置され、供給チャネル21および燃料インジェクタ9と(すなわち、長手方向軸13と)同軸であって、燃料インジェクタ9の注入点の前に(すなわち、燃料が燃料インジェクタ9から流れ出る燃料出口孔の前に)ある。特に、フレームホルダ本体32は、燃料インジェクタ9の注入点(燃料出口孔)からゼロ以外の距離に配置され、その結果、フレームホルダ本体32は、燃料インジェクタ(9)の注入点(燃料出口孔)から離間される(遠くに離される)。
【0040】
添付図面に示される好ましい実施形態によれば、フレームホルダ本体32は、供給チャネル21の内側に完全に配置され、フレームホルダ本体32のより大きい基部は、ノズル22の区域中でちょうど終端する(すなわち、フレームホルダ本体32のより大きい基部は、ノズル22が開口する供給チャネル21の基壁と同一面となる)。本明細書に示されない異なる実施形態によれば、フレームホルダ本体32は、ノズル22に対して引っ込んでおり(すなわち、フレームホルダ本体がノズル22より少し前で終端する)、またはノズル22を超えて突き出る(すなわち、供給チャネル21から延びる)。
【0041】
添付図面に示される好ましい実施形態によれば、フレームホルダ本体32は、燃料インジェクタ9の燃料出口孔に面する頂点を有する円錐形状および円形基壁を有し、円形基壁は頂点と対向し供給チャネル21のノズル22と軸方向に位置合わせされる。すなわち、フレームホルダ本体32は、全面的に供給チャネル21の内側に配置されて、供給チャネル21のノズル22の区域中で終端する(というのは、フレームホルダ本体32の円形基壁は、供給チャネル21のノズル22と軸方向に位置合わせされるためである)。好ましくは(必ずというわけではないが)、フレームホルダ本体32は、中心が中空である、すなわち、中心孔33を有する。添付図面に示される好ましい実施形態によれば、フレームホルダ本体32の中心孔33は、非貫通孔であって、フレームホルダ本体32の頂点に対向するフレームホルダ本体32の基部から始まる。あるいは、フレームホルダ本体32の中心孔33は貫通孔であって、したがって、フレームホルダ本体32を横方向に貫通する。添付図面に示される好ましい実施形態によれば、フレームホルダ本体32の中心孔33は円錐形状を有する(基本的には、フレームホルダ本体32の形状を複製する)。あるいは、フレームホルダ本体32の中心孔33は円筒形状を有する。
【0042】
添付図面に示される好ましい実施形態によれば、フレームホルダ本体32は、十字の形で径方向に配置される4本のスポーク34によって、外側管状体24に接続される(一般的に、少なくとも2本の径方向に配置されるスポーク34がある)。添付図面に示される好ましい実施形態によれば、各スポーク34は、燃料インジェクタ9に向けられた頂点を有する三角形の断面を有する。
【0043】
図9および図10は、図2図8に示される加熱装置6の変形形態を示す。
【0044】
図9および図10に示される加熱装置6は、基壁15を横方向に貫通し管状体12の中心長手方向軸13と同軸である単一の貫通孔31を出口開口17が備えるという点で、図2図8に示される加熱装置6とは異なる。
【0045】
さらに、図9および図10に示される加熱装置6は、フレームホルダ本体32が中実である(すなわち、中心孔33がない)こと、および単に2本のスポーク34によって外側管状体24に接続されることという点で、図2図8に示される加熱装置6とは異なる。
【0046】
本明細書に記載の実施形態は、この理由で発明の保護の範囲を超えることなく、互いに組み合わせることができる。
【0047】
上述の加熱装置6は多くの利点を有する。
【0048】
まず、上述の加熱装置6により、供給チャネル21のノズル22によって導入される酸化空気と燃料インジェクタ9によって注入される燃料との間の理想的な混合のおかげで、すべての動作条件において(特に大量の熱を発生させるために大量の燃料が注入されるとき)、完全な燃料燃焼(すなわち、未燃燃料を排気ダクト3内へ導入することがない)が保証される。
【0049】
(特に、過剰な酸素で起こる「希薄」燃焼の場合に)燃焼室7の内側の高い燃焼安定性のおかげで完全な燃料の燃焼がやはり得られ、このため、炎は、消えること、または、燃焼室7から炎が周期的に出る振動性の運動で前後に動き、したがって排気ダクト3に向けて動くことが起こる結果にならない。燃焼室7を「狭くする」出口開口17と炎の基部が「固定」されるフレームホルダ本体32とが結びついた作用のおかげで、この高い燃焼安定性が得られる。燃焼室7を「狭くする」出口開口17を使用するだけで(すなわち、フレームホルダ本体32がない場合)、またはフレームホルダ本体32を使用するだけで(すなわち、燃焼室7を「狭くする」出口開口17がない場合)、燃焼安定性を増加させることができる。しかし、燃焼室7を「狭くする」出口開口17とフレームホルダ本体32とを一緒に組み合わせ、それらが一緒に結びついた様式で働くことによって、最高の燃焼安定性が得られる。
【0050】
特に、フレームホルダ本体32は、その周りに、空気-燃料の混合気の渦を作り、渦が炎をインジェクタ9に向けて押す結果となる、すなわち、フレームホルダ本体32と接触した状態で炎を保持する結果となる。他方では、燃焼室7を「狭くする」出口開口17は、音響インピーダンスを構成し、これが炎の共振運動を壊し、このため、炎が長手方向軸13に沿って前後に振動し(パルス状になり)、このため、排気ダクト3に向けて周期的に動くのを防ぐ。
【0051】
さらに、上述の加熱装置6はその全体的な寸法に関して高い火力を有し、すなわち、比較的小さくても、上述の加熱装置6は高い火力を生成する。
【0052】
最後に、上述の加熱装置6は、複雑でない形状を備えた、標準的な溶接および接合で結合が容易な少数の部品からなるため、製造するのが簡単で経済的である。
【符号の説明】
【0053】
1 排気システム
2 内燃機関
3 排気ダクト
4 消音器
5 処理装置
6 加熱装置
7 燃焼室
8 ファン
9 燃料インジェクタ
10 スパークプラグ
11 出口ダクト
12 管状体
13 長手方向軸
14 基壁
15 基壁
16 側壁
17 出口開口
18 入口開口
19 入口ダクト
20 逆止弁
21 供給チャネル
22 ノズル
23 静的ミキサ
24 外側管状体
25 内側管状体
26 内面
27 燃料噴射
28 円錐部分
29 円筒部分
30 貫通開口
31 貫通孔
32 フレームホルダ本体
33 中心孔
34 スポーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【外国語明細書】