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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023042683
(43)【公開日】2023-03-28
(54)【発明の名称】広告装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20230320BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021149936
(22)【出願日】2021-09-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-05-02
(71)【出願人】
【識別番号】518414904
【氏名又は名称】西郷 孝一
(71)【出願人】
【識別番号】518414258
【氏名又は名称】池田 雅人
(71)【出願人】
【識別番号】518414915
【氏名又は名称】高佐 幸宏
(74)【代理人】
【識別番号】100153268
【弁理士】
【氏名又は名称】吉原 朋重
(72)【発明者】
【氏名】西郷 孝一
(72)【発明者】
【氏名】池田 雅人
(72)【発明者】
【氏名】高佐 幸宏
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】
先行者の行動・特性に関する時系列情報を、後続者への広告を作成する際に有効に活用する。
【解決手段】
第2ユーザー情報の所定特徴量に関する直近の情報である第2処理対象情報と、第1ユーザー情報の所定特徴量に関する第2処理対象情報と同期間の情報である第1処理対象情報と、の類似度を算出する手段と、第2処理対象情報の観測期間より後の期間における第1ユーザー情報を分析した分析結果に基づいて、ユーザー端末識別情報で識別されるユーザー端末にインストールされる、広告を受信可能な一の広告用アプリケーションに対し通知するための広告情報を作成する手段と、広告情報を、ユーザー端末識別情報及び一の広告用アプリケーションを指定して通知する手段と、を有する。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一のユーザーの行動・特性に関する時系列情報である第1ユーザー情報を記憶する第1ユーザー情報記憶手段と、
他のユーザーの行動・特性に関する時系列情報である第2ユーザー情報と、前記他のユーザーが操作するユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされているアプリケーションを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報と、を関連付けて記憶する第2ユーザー情報記憶手段と、
前記第2ユーザー情報の所定特徴量に関する直近の情報である第2処理対象情報と、前記第1ユーザー情報の前記所定特徴量に関する前記第2処理対象情報と同期間の情報である第1処理対象情報と、の類似度を算出する類似度算出手段と、
前記類似度が所定値より大きい場合、前記第2処理対象情報の観測期間より後の期間における前記第1ユーザー情報を分析した分析結果に基づいて、前記ユーザー端末識別情報で識別される前記ユーザー端末にインストールされる、広告を受信可能な一の広告用アプリケーションに対し通知するための広告情報を作成する広告情報作成手段と、
前記広告情報作成手段によって作成される前記広告情報を、前記ユーザー端末識別情報及び前記一の広告用アプリケーションを指定して通知する広告情報通知手段と、を有することを特徴とする広告装置。
【請求項2】
前記広告情報作成手段が、前記第1ユーザー情報の分析結果として前記一のユーザーの嗜好傾向に関する情報を抽出し、前記一のユーザーの嗜好傾向に沿う商品・サービスに関する前記広告情報を作成することを特徴とする請求項1に記載の広告装置。
【請求項3】
前記一のユーザーの嗜好傾向に関する情報が、商品・サービスのマーケティングに利用されるクーポンの利用状況に関する情報を含むことを特徴とする請求項2に記載の広告装置。
【請求項4】
広告情報作成手段が、前記一のユーザーの健康状態を表す指標が改善しているという分析結果に基づいて、前記一のユーザーの分析対象期間における購買行動履歴において前記指標の改善に寄与したと推測される商品・サービスに関する前記広告情報を作成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の広告装置。
【請求項5】
広告情報作成手段が、前記指標が改善する理由及び前記指標を改善させる助言を前記広告情報に含めることを特徴とする請求項4に記載の広告装置。
【請求項6】
前記広告情報作成手段が、前記一のユーザーの健康状態を表す指標が悪化しているという分析結果に基づいて、悪化している前記指標を改善させることが期待できる商品・サービスに関する前記広告情報を作成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の広告装置。
【請求項7】
広告情報作成手段が、前記指標が悪化する理由及び悪化している前記指標を改善させるための助言を前記広告情報に含めることを特徴とする請求項6に記載の広告装置。
【請求項8】
類似度算出手段が、他のユーザーの行動・特性に関する時系列情報である第2ユーザー情報と、前記他のユーザーが操作するユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされているアプリケーションを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報と、を関連付けて記憶する第2ユーザー情報記憶手段に記憶される前記第2ユーザー情報の所定特徴量に関する直近の情報である第2処理対象情報と、一のユーザーの行動・特性に関する時系列情報である第1ユーザー情報を記憶する第1ユーザー情報記憶手段に記憶される前記第1ユーザー情報の前記所定特徴量に関する前記第2処理対象情報と同期間の情報である第1処理対象情報と、の類似度を算出するステップと、
広告情報作成手段が、前記類似度が所定値より大きい場合、前記第2処理対象情報の観測期間より後の期間における前記第1ユーザー情報を分析した分析結果に基づいて、前記ユーザー端末識別情報で識別される前記ユーザー端末にインストールされる、広告を受信可能な一の広告用アプリケーションに対し通知するための広告情報を作成するステップと、
広告情報通知手段が、前記広告情報作成手段によって作成される前記広告情報を、前記ユーザー端末識別情報及び前記一の広告用アプリケーションを指定して通知するステップと、を含む広告方法。
【請求項9】
前記広告情報作成手段が、前記第1ユーザー情報の分析結果として前記一のユーザーの嗜好傾向に関する情報を抽出し、前記一のユーザーの嗜好傾向に沿う商品・サービスに関する前記広告情報を作成することを特徴とする請求項8に記載の広告方法。
【請求項10】
前記一のユーザーの嗜好傾向に関する情報が、商品・サービスのマーケティングに利用されるクーポンの利用状況に関する情報を含むことを特徴とする請求項9に記載の広告方法。
【請求項11】
広告情報作成手段が、前記一のユーザーの健康状態を表す指標が改善しているという分析結果に基づいて、前記一のユーザーの分析対象期間における購買行動履歴において前記指標の改善に寄与したと推測される商品・サービスに関する前記広告情報を作成することを特徴とする請求項8乃至10の何れか一に記載の広告方法。
【請求項12】
広告情報作成手段が、前記指標が改善する理由及び前記指標を改善させる助言を前記広告情報に含めることを特徴とする請求項11に記載の広告方法。
【請求項13】
前記広告情報作成手段が、前記一のユーザーの健康状態を表す指標が悪化しているという分析結果に基づいて、悪化している前記指標を改善させることが期待できる商品・サービスに関する前記広告情報を作成することを特徴とする請求項8乃至10の何れか一に記載の広告方法。
【請求項14】
広告情報作成手段が、前記指標が悪化する理由及び悪化している前記指標を改善させるための助言を前記広告情報に含めることを特徴とする請求項13に記載の広告方法。
【請求項15】
コンピューターに、請求項8乃至14の何れか一に記載の方法を実行させるための広告プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ユーザー端末に広告情報を通知する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
広告とは、商品やサービスに関する情報を積極的に世間に広く宣伝することであり、商品・サービスの販売促進のために行われるものである。
従来、商品やサービスに関する広告は頻繁に行われてきたが、効果的な広告を実施することは難しい状況であった。
【0003】
そのような中、広告の効果を高めるための技術開発は盛んに行われており、例えば、特許文献1では、配信する広告を適切に決定する技術が提案され、また、特許文献2では、顧客の情報と実店舗で購入した商品の情報とを対応付けて取得し、蓄積する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6125700号公報
【特許文献2】特許第6026682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術においては、先行者の行動・特性に関する時系列情報を、後続者への広告を作成する際に有効に活用できていないという問題点があった。
【0006】
そこで本発明では、上記問題点を鑑み、先行者の行動・特性に関する時系列情報を、後続者への広告を作成する際に有効に活用する広告装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示する広告装置の一形態は、一のユーザーの行動・特性に関する時系列情報である第1ユーザー情報を記憶する第1ユーザー情報記憶手段と、他のユーザーの行動・特性に関する時系列情報である第2ユーザー情報と、前記他のユーザーが操作するユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされているアプリケーションを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報と、を関連付けて記憶する第2ユーザー情報記憶手段と、前記第2ユーザー情報の所定特徴量に関する直近の情報である第2処理対象情報と、前記第1ユーザー情報の前記所定特徴量に関する前記第2処理対象情報と同期間の情報である第1処理対象情報と、の類似度を算出する類似度算出手段と、前記類似度が所定値より大きい場合、前記第2処理対象情報の観測期間より後の期間における前記第1ユーザー情報を分析した分析結果に基づいて、前記ユーザー端末識別情報で識別される前記ユーザー端末にインストールされる、広告を受信可能な一の広告用アプリケーションに対し通知するための広告情報を作成する広告情報作成手段と、前記広告情報作成手段によって作成される前記広告情報を、前記ユーザー端末識別情報及び前記一の広告用アプリケーションを指定して通知する広告情報通知手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
開示する広告装置の一形態は、先行者の行動・特性に関する時系列情報を、後続者への広告を作成する際に有効に活用する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態に係る広告装置の概要を説明する図である。
図2】本実施の形態に係る広告装置の機能ブロック図である。
図3】本実施の形態に係る広告装置による処理を概念的に説明する図である。
図4】本実施の形態に係る第1ユーザー情報記憶手段の一例を示す図である。
図5】本実施の形態に係る第2ユーザー情報記憶手段の一例を示す図である。
図6】本実施の形態に係る広告情報作成手段による処理を説明する図である。
図7】本実施の形態に係る広告装置のハードウエア構成例を示す図である。
図8】本実施の形態に係る広告装置による処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
(本実施の形態に係る広告装置の動作原理)
【0011】
図1及び2を用いて、本実施の形態に係る広告装置(以下、単に「本装置」という。)100の概要について説明する。図1は、本装置100と他装置との接続関係を説明する図であり、図2は、本装置100による処理を概念的に説明する図である。
【0012】
図1で示すように、本装置100は、通信ネットワーク400を介し、一のユーザー210が操作するユーザー端末や他のユーザー240が操作するユーザー端末270と接続される。通信ネットワーク400は、有線の形態であっても良く、無線の形態であっても良い。ユーザー端末270は、パーソナルコンピューターであっても良く、スマートフォンの様な携帯情報端末であっても良い。
【0013】
図2で示すように、本装置100は、相対的に長期に渡って蓄積されたユーザーデータ220に基づいて、相対的に蓄積期間の短いデータ250の対象者240に対し、効果的な広告320を提供する。
【0014】
つまり、本装置100は、第2ユーザー情報250の直近期間のデータ特性と類似する特徴を備える第1ユーザー情報220を選出する(類似度算出手段130による処理)。
【0015】
そして、本装置100は、第2ユーザー情報250が観測されていない期間において、選出した第1ユーザー情報220を分析し、第1ユーザー情報220における嗜好傾向340を抽出する(広告情報作成手段140)。さらに、本装置100は、抽出した嗜好傾向340に合致するように、ユーザー240への広告320を作成し(広告情報作成手段140)、作成した広告320をユーザー端末270へ通知する(広告情報通知手段150)。
【0016】
上記のように、本装置100は、先行者210の行動・特性に関する時系列情報220を、後続者240への広告320を作成する際に有効に活用することができる。
【0017】
図2乃至6を用いて、本装置100の動作原理について説明する。図3は、本装置100の機能ブロック図であり、図4は、第1ユーザー情報記憶手段110の一例を示し、図5は、第2ユーザー情報記憶手段120の一例を示す。
【0018】
図3で示すように、本装置100は、第1ユーザー情報記憶手段110、第2ユーザー情報記憶手段120、類似度算出手段130、広告情報作成手段140、広告情報通知手段150を有する。
【0019】
第1ユーザー情報記憶手段110は、一のユーザー210の行動・特性に関する時系列情報である第1ユーザー情報220を記憶する。第1ユーザー情報220は、一のユーザー210の商品・サービスに関する購買履歴の情報360を含み、また、商品・サービスの販売促進に係るクーポン350の認知・入手・利用の履歴に関する情報を含む。第1ユーザー情報220は、来店時間、滞在時間、来店回数、手に取った商品、利用駅、勤務地、休日行動エリア等の行動の履歴に関する情報370を含む。また、第1ユーザー情報220は、総コレステロール値、中性脂肪・血糖値、肌状態、血圧、DNA、アレルギー等の健康指標の履歴に関する情報380を含む。第1ユーザー情報220は、氏名、性別、年齢等のユーザー属性情報390を含む。また、第1ユーザー情報220は、購入前に商品・サービスを吟味する行動(例えば、手に取ったり元の位置に戻したりする行動)履歴情報370と商品・サービスに関する購買履歴情報360とを関連付ける形態であっても良い。
【0020】
図4で示すように、第1ユーザー情報記憶手段110は、例えば、男性のユーザー210が35歳の時、ラーメン(クーポン利用無し)とビール(クーポン利用有り)を購入したという購買履歴情報360を記憶する。また、第1ユーザー情報記憶手段110は、例えば、同じユーザー210が38歳の時、健康食品(クーポン利用有り)とお茶(クーポン利用有り)を購入したという購買履歴情報360を記憶する。
【0021】
また、第1ユーザー情報記憶手段110は、例えば、男性のユーザー210が35歳から40歳の時、会社帰り(20時又は21時)に来店し、勤務地は銀座であるという行動履歴情報370を記憶する。また、第1ユーザー情報記憶手段110は、男性のユーザー210が、38歳を境に健康指標1が良化し、39歳を境に健康指標2が良化しているという健康指標履歴情報380を記憶する。なお、健康指標1、健康指標2とは、例えば、総コレステロール値、中性脂肪・血糖値、肌状態、血圧、DNA、アレルギー等に関する情報である。
【0022】
第2ユーザー情報記憶手段120は、他のユーザー240の行動・特性に関する時系列情報である第2ユーザー情報250と、ユーザー端末識別情報280と、を関連付けて記憶する。ユーザー端末識別情報280は、他のユーザー240が操作するユーザー端末270及びユーザー端末270にインストールされている広告用アプリケーション330を指定して広告320を通知する場合にユーザー端末270を特定するための情報である。ユーザー端末識別情報280は、広告IDと呼ばれることもあるが、それに限定されるものではない。
【0023】
第2ユーザー情報250は、他のユーザー240の商品・サービスに関する購買履歴の情報360を含み、また、商品・サービスの販売促進に係るクーポン350の認知・入手・利用の履歴に関する情報を含む。第2ユーザー情報250は、来店時間、滞在時間、来店回数、手に取った商品、利用駅、勤務地、休日行動エリア等の行動の履歴に関する情報370を含む。また、第2ユーザー情報250は、総コレステロール値、中性脂肪・血糖値、肌状態、血圧、DNA、アレルギー等の健康指標の履歴に関する情報380を含む。第2ユーザー情報250は、氏名、性別、年齢等のユーザー属性情報390を含む。なお、他のユーザー240は、一のユーザー210に比べ、年齢が若い人を想定している。また、第2ユーザー情報250は、購入前に商品・サービスを吟味する行動(例えば、手に取ったり元の位置に戻したりする行動)履歴情報370と商品・サービスに関する購買履歴情報360とを関連付ける形態であっても良い。
【0024】
類似度算出手段130は、第1処理対象情報230と、第2処理対象情報260と、の類似度を算出する。なお、類似度の算出方法は、2つの情報の類似性を数値化して表すものであれば、特に限定されない。第2処理対象情報260とは、第2ユーザー情報250の所定特徴量300に関する直近の情報である。第1処理対象情報230とは、第1ユーザー情報220の所定特徴量300に関する、第2処理対象情報260と同期間の情報である。
【0025】
図2で示すように、第2処理対象情報260は、第2ユーザー情報250に関する情報であって、最新の所定期間の所定特徴量300に関する情報である。第1処理対象情報230は、第1ユーザー情報220に関する情報であって、類似度算出手段130による処理のために抽出される、第2処理対象情報260と同じ期間の所定特徴量300に関する情報である。
【0026】
所定特徴量300とは、年齢、購入商品、勤務地、健康指標など、ユーザー属性情報390、購買履歴情報360、行動履歴情報370、健康指標履歴情報380の1つ1つの情報又はその時系列情報であっても良い。また、所定特徴量300は、ユーザー属性情報390、購買履歴情報360、行動履歴情報370、健康指標履歴情報380を組み合わせて作成した情報又はその時系列情報であっても良い。
【0027】
図4及び5で示すように、類似度算出手段130は、例えば、特徴量300を“年齢”とする場合、ユーザー識別情報:20002のユーザー240の2行目の情報に関し、ユーザー識別情報:10001のユーザー210の2行目の情報について高い類似度を算出する。同様に、類似度算出手段130は、例えば、特徴量300を“健康指標2”とする場合、ユーザー識別情報:20002のユーザー240の1-2行目の情報に関し、ユーザー識別情報:10001のユーザー210の3-4行目の情報について高い類似度を算出する。
【0028】
また、類似度算出手段130は、例えば、特徴量300を“購入商品1、購入商品2の組み合わせ”とする場合、ユーザー識別情報:20002のユーザー240の1-2行目の情報に関し、ユーザー識別情報:10001のユーザー210の2-3行目の情報について高い類似度を算出する。このとき、類似度算出手段130は、購入商品に対するクーポン利用の有無を考慮に入れて、類似度を算出する形態としても良い。
【0029】
広告情報作成手段140は、類似度310が所定値より大きい場合、第2処理対象情報260の観測期間より後の期間における第1ユーザー情報220を分析した分析結果に基づいて、次の処理を行う。広告情報作成手段140は、ユーザー端末識別情報280で識別されるユーザー端末270にインストールされる、広告を受信可能な一の広告用アプリケーション330に対し通知するための広告情報320を作成する。
広告情報作成手段140による分析とは、第1ユーザー情報220から高い効果が見込まれる広告情報320を作成するための分析である。
【0030】
広告情報作成手段140は、第1ユーザー情報220の分析結果として一のユーザー210の嗜好傾向に関する情報340を抽出し、一のユーザー210の嗜好傾向340に沿う商品・サービスに関する広告情報320を作成する形態としても良い。図4で示すように、広告情報作成手段140は、例えば、一のユーザー210が38歳になったことを機にして、「ラーメン」「ビール」から、健康を気遣う「健康食品」「お茶」を購入するという一のユーザー210の嗜好傾向340を抽出する。
【0031】
そして、広告情報作成手段140は、抽出した嗜好傾向340に基づいて、「健康食品」「お茶」に関する広告情報320を作成する。そのとき、広告情報作成手段140は、一のユーザー210の嗜好傾向に関する情報340として、商品・サービスのマーケティングに利用されるクーポン350の利用状況に関する情報を考慮し、クーポン利用のある「健康食品」のみを抽出する形態としても良い。
【0032】
広告情報作成手段140は、一のユーザー210の健康状態を表す指標380が改善しているという分析結果に基づいて、一のユーザー210の分析対象期間における購買行動履歴360において指標380の改善に寄与したと推測される商品・サービスに関する広告情報320を作成する形態としても良い。
【0033】
図4で示すように、広告情報作成手段140は、例えば、一のユーザー210の健康指標1が“悪”から“良”になったことの理由として、高カロリーの食品「ラーメン」「ビール」から、健康を気遣う食品「健康食品」「お茶」へ食生活を変化させたことを抽出する。そして、広告情報作成手段140は、上記分析結果に基づいて、「健康食品」「お茶」に関する広告情報320を作成する。
【0034】
広告情報作成手段140は、指標380が改善する理由及び指標380を改善させるための助言を広告情報320に含める形態としても良い。図6で示すように、広告情報作成手段140は、例えば、一のユーザー210の健康指標1が“悪”から“良”になっているので、指標380が改善する理由及び指標380を改善させるための助言として“アドバイス3”を抽出し、それを広告情報320に含める。
【0035】
また、広告情報作成手段140は、一のユーザー210の健康状態を表す指標380が悪化しているという分析結果に基づいて、悪化している指標380を改善させることが期待できる商品・サービスに関する広告情報320を作成する形態としても良い。
【0036】
図4で示すように、広告情報作成手段140は、例えば、一のユーザー210の健康指標2の“悪”状態が継続している理由として、高カロリーの食品「ラーメン」「ビール」の摂取があると分析する。そして、広告情報作成手段140は、健康指標2の“悪”状態の改善には、健康を気遣う食品「健康食品」「お茶」へ食生活を変化させた方が良いことを分析結果として抽出する。さらに、広告情報作成手段140は、上記分析結果に基づいて、「健康食品」「お茶」に関する広告情報320を作成する。
【0037】
広告情報作成手段140は、指標380が悪化する理由及び悪化している指標380を改善させるための助言を広告情報320に含める形態としても良い。図6で示すように、広告情報作成手段140は、例えば、一のユーザー210の健康指標2の“悪”状態が継続しているので、指標380が悪化する理由及び悪化している指標380を改善させるための助言として“アドバイス6”を抽出し、それを広告情報320に含める。
【0038】
広告情報通知手段150は、広告情報作成手段140によって作成される広告情報320を、第2ユーザー情報記憶手段120に記憶されるユーザー端末識別情報280及び一の広告用アプリケーション330を指定して通知する。広告情報通知手段140は、広告用アプリケーション330への広告情報320の配信を管理するサーバー装置に対し、ユーザー端末識別情報280で識別されるユーザー端末270にインストールされる広告用アプリケーション330において広告情報320を表示させるように指示を行う形態としても良い。また、広告情報通知手段140は、自ら、ユーザー端末識別情報280で識別されるユーザー端末270にインストールされる広告用アプリケーション330において広告情報320を表示させる処理を行う形態としても良い。
【0039】
本装置100は、上記した動作原理に基づいて、先行者210の行動・特性に関する時系列情報220を、後続者240への広告320を作成する際に有効に活用することができる。
(本実施の形態に係る広告装置のハードウエア構成)
【0040】
図7を用いて、本装置100のハードウエア構成例について説明する。図7は、本装置100のハードウエア構成の一例を示す図である。図7で示すように、本装置100は、CPU(Central Processing Unit)510、ROM(Read-Only Memory)520、RAM(Random Access Memory)530、補助記憶装置540、通信I/F550、入力装置560、表示装置570、記録媒体I/F580を有する。
【0041】
CPU510は、ROM520に記憶されたプログラムを実行する装置であり、RAM530に展開(ロード)されたデータを、プログラムの命令に従って演算処理し、本装置100全体を制御する。ROM520は、CPU510が実行するプログラムやデータを記憶している。RAM530は、CPU510でROM520に記憶されたプログラムを実行する際に、実行するプログラムやデータが展開(ロード)され、演算の間、演算データを一時的に保持する。
【0042】
補助記憶装置540は、基本ソフトウエアであるOS(Operating System)や本実施の形態に係るアプリケーションプログラムなどを、関連するデータとともに記憶する装置である。補助記憶装置540は、記憶手段110、120を含み、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどである。
【0043】
通信I/F550は、有線・無線LAN(Local Area Network)、インターネットなどの通信ネットワーク400に接続し、通信機能を提供する他装置270とデータの授受を行うためのインターフェースである。
【0044】
入力装置560は、キーボードなど本装置100にデータ入力を行うための装置である。表示装置(出力装置)570は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成される装置であり、本装置100が有する機能をユーザーが利用する際や各種設定を行う際のユーザーインターフェースとして機能する装置である。記録媒体I/F580は、CD-ROM、DVD-ROM、USBメモリなどの記録媒体590とデータの送受信を行うためのインターフェースである。
【0045】
本装置100が有する各手段は、CPU510が、ROM520又は補助記憶装置540に記憶された各手段に対応するプログラムを実行することにより実現される形態としても良い。また、本装置100が有する各手段は、当該各手段に関する処理をハードウエアとして実現される形態としても良い。また、通信I/F550を介して外部サーバー装置から本発明に係るプログラムを読み込ませたり、記録媒体I/F580を介して記録媒体590から本発明に係るプログラムを読み込ませたりして、本装置100に当該プログラムを実行させる形態としても良い。
(本実施の形態に係る広告装置による処理例)
【0046】
図8を用いて、本装置100による処理の流れについて説明する。図8は、本装置100による処理例の流れを示すフローチャートである。なお、本装置100は、第1ユーザー情報記憶手段110、第2ユーザー情報記憶手段120を備えている。
【0047】
S10で類似度算出手段130が、第1処理対象情報230と、第2処理対象情報260と、の類似度を算出する。第2処理対象情報260とは、第2ユーザー情報250の所定特徴量300に関する直近(直近期間)の情報である。第1処理対象情報230とは、第1ユーザー情報220の所定特徴量300に関する、第2処理対象情報260と同期間の情報である。
【0048】
図2で示すように、第2処理対象情報260は、第2ユーザー情報250に関する情報であって、最新の所定期間の所定特徴量300に関する情報である。第1処理対象情報230は、第1ユーザー情報220に関する情報であって、類似度算出手段130による処理のために抽出される、第2処理対象情報260と同じ期間の所定特徴量300に関する情報である。
【0049】
図4及び5で示すように、類似度算出手段130は、例えば、特徴量300を“年齢”とする場合、ユーザー識別情報:20002のユーザー240の2行目の情報に関し、ユーザー識別情報:10001のユーザー210の2行目の情報について高い類似度を算出する。同様に、類似度算出手段130は、例えば、特徴量300を“健康指標2”とする場合、ユーザー識別情報:20002のユーザー240の1-2行目の情報に関し、ユーザー識別情報:10001のユーザー210の3-4行目の情報について高い類似度を算出する。
【0050】
また、類似度算出手段130は、例えば、特徴量300を“購入商品1、購入商品2の組み合わせ”とする場合、ユーザー識別情報:20002のユーザー240の1-2行目の情報に関し、ユーザー識別情報:10001のユーザー210の2-3行目の情報について高い類似度を算出する。このとき、類似度算出手段130は、購入商品に対するクーポン利用の有無を考慮に入れて、類似度を算出する形態としても良い。
【0051】
S20で広告情報作成手段140が、S10において算出した類似度が所定値よりも大きいか否かを判定する。広告情報作成手段140は、S10において算出した類似度が所定値よりも大きい場合、処理対象となる一のユーザー210と他のユーザー240とを選出する。
【0052】
S30で広告情報作成手段140が、S20において選出した一のユーザー210と他のユーザー240について次の処理を行う。広告情報作成手段140は、第2処理対象情報260の観測期間より後の期間における第1ユーザー情報220を分析する。広告情報作成手段140による分析とは、第1ユーザー情報220から高い効果が見込まれる広告情報320を作成するための分析である。
【0053】
広告情報作成手段140は、第1ユーザー情報220の分析結果として、一のユーザー210の嗜好傾向に関する情報340を抽出する。図4で示すように、広告情報作成手段140は、例えば、一のユーザー210が38歳になったことを機にして、「ラーメン」「ビール」から、健康を気遣う「健康食品」「お茶」を購入するという一のユーザー210の嗜好傾向340を抽出する。
【0054】
また、広告情報作成手段140は、第1ユーザー情報220の分析結果として、一のユーザー210の健康状態を表す指標380が改善しているということを抽出する形態としても良い。図4で示すように、広告情報作成手段140は、例えば、一のユーザー210の健康指標1が“悪”から“良”になったことの理由として、高カロリーの食品「ラーメン」「ビール」から、健康を気遣う食品「健康食品」「お茶」へ食生活を変化させたことを抽出する。
【0055】
また、広告情報作成手段140は、第1ユーザー情報220の分析結果として、一のユーザー210の健康状態を表す指標380が悪化しているということを抽出する形態としても良い。図4で示すように、広告情報作成手段140は、例えば、一のユーザー210の健康指標2の“悪”状態が継続している理由として、高カロリーの食品「ラーメン」「ビール」の摂取があると分析する。
【0056】
S40で広告情報作成手段140が、S30における分析結果に基づいて、広告情報320を作成する。広告情報作成手段140は、一のユーザー210の嗜好傾向340に沿う商品・サービスに関する広告情報320を作成する。
【0057】
一のユーザー210が38歳になったことを機にして、「ラーメン」「ビール」から、健康を気遣う「健康食品」「お茶」を購入するという一のユーザー210の嗜好傾向340が抽出された場合は次のようになる。図4で示すように、広告情報作成手段140は、例えば、抽出した嗜好傾向340に基づいて、「健康食品」「お茶」に関する広告情報320を作成する。そのとき、広告情報作成手段140は、一のユーザー210の嗜好傾向に関する情報340として、商品・サービスに関するクーポン350の利用状況に関する情報を考慮し、クーポン利用のある「健康食品」のみを抽出する形態としても良い。
【0058】
広告情報作成手段140は、S30における分析結果に基づいて、一のユーザー210の分析対象期間における購買行動履歴360において指標380の改善に寄与したと推測される商品・サービスに関する広告情報320を作成する形態としても良い。
【0059】
一のユーザー210の健康指標1が“悪”から“良”になったことの理由として、高カロリーの食品「ラーメン」「ビール」から、健康を気遣う食品「健康食品」「お茶」へ食生活を変化させたことが抽出された場合は次のようになる。図4で示すように、広告情報作成手段140は、上記分析結果に基づいて、「健康食品」「お茶」に関する広告情報320を作成する。
【0060】
広告情報作成手段140は、指標380が改善する理由及び指標380を改善させるための助言を広告情報320に含める形態としても良い。図6で示すように、広告情報作成手段140は、例えば、一のユーザー210の健康指標1が“悪”から“良”になっているので、指標380が改善する理由及び指標380を改善させるための助言として“アドバイス3”を抽出し、それを広告情報320に含める。
【0061】
また、広告情報作成手段140は、S30における分析結果に基づいて、悪化している指標380を改善させることが期待できる商品・サービスに関する広告情報320を作成する形態としても良い。
【0062】
健康指標2の“悪”状態の改善には、健康を気遣う食品「健康食品」「お茶」へ食生活を変化させた方が良いことが分析結果として抽出された場合は次のようになる。図4で示すように、広告情報作成手段140は、上記分析結果に基づいて、「健康食品」「お茶」に関する広告情報320を作成する。
【0063】
広告情報作成手段140は、指標380が悪化する理由及び悪化している指標380を改善させるための助言を広告情報320に含める形態としても良い。図6で示すように、広告情報作成手段140は、例えば、一のユーザー210の健康指標2の“悪”状態が継続しているので、指標380が悪化する理由及び悪化している指標380を改善させるための助言として“アドバイス6”を抽出し、それを広告情報320に含める。
【0064】
S50で広告情報通知手段150が、S40において作成された広告情報320を、第2ユーザー情報記憶手段120に記憶されるユーザー端末識別情報280及び一の広告用アプリケーション330を指定して通知する。
【0065】
広告情報通知手段140は、広告用アプリケーション330への広告情報320の配信を管理するサーバー装置に対し、広告情報320を表示させるように指示を行う形態としても良い。また、広告情報通知手段140は、自ら、広告情報320を表示させる処理を行う形態としても良い。
【0066】
上記したような処理を行うことによって、本装置100は、先行者210の行動・特性に関する時系列情報220を、後続者240への広告320を作成する際に有効に活用することができる。
【0067】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0068】
100 広告装置
110 第1ユーザー情報記憶手段
120 第2ユーザー情報記憶手段
130 類似度算出手段
140 広告情報作成手段
150 広告情報通知手段
210 一のユーザー
220 第1ユーザー情報
230 第1処理対象情報
240 他のユーザー
250 第2ユーザー情報
260 第2処理対象情報
270 ユーザー端末
280 ユーザー端末識別情報
290 行動・特性に関する時系列情報
300 所定特徴量
310 類似度
320 広告情報
330 広告用アプリケーション
340 嗜好傾向に関する情報
350 クーポン
360 購買履歴情報
370 行動履歴情報
380 健康状態を表す指標(健康指標履歴情報)
390 ユーザー属性情報
400 通信ネットワーク
510 CPU
520 ROM
530 RAM
540 補助記憶装置
550 通信インターフェース
560 入力装置
570 出力装置
580 記憶媒体インターフェース
590 記憶媒体

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-02-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一のユーザーの行動・特性に関する時系列情報である第1ユーザー情報を記憶する第1ユーザー情報記憶手段と、
他のユーザーの行動・特性に関する時系列情報である第2ユーザー情報と、前記他のユーザーが操作するユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされているアプリケーションを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報と、を関連付けて記憶する第2ユーザー情報記憶手段と、
前記第2ユーザー情報の所定特徴量に関する情報である第2処理対象情報と、前記第1ユーザー情報の前記所定特徴量に関する前記第2処理対象情報と同期間の情報である第1処理対象情報と、の類似度を算出する類似度算出手段と、
前記類似度が所定値より大きい場合、前記第2処理対象情報の観測期間より後の期間における前記第1ユーザー情報を分析した分析結果に基づいて、前記ユーザー端末識別情報で識別される前記ユーザー端末にインストールされる、広告を受信可能な一の広告用アプリケーションに対し通知するための広告情報を作成する広告情報作成手段と、
前記広告情報作成手段によって作成される前記広告情報を、前記ユーザー端末識別情報及び前記一の広告用アプリケーションを指定して通知する広告情報通知手段と、を有し、
前記広告情報作成手段が、前記第1ユーザー情報の分析結果として前記一のユーザーの嗜好傾向に関する情報を抽出し、前記一のユーザーの嗜好傾向に沿う商品・サービスに関する前記広告情報を作成し、
前記一のユーザーの嗜好傾向に関する情報が、商品・サービスのマーケティングに利用されるクーポンの利用状況に関する情報を含むことを特徴とする広告装置。
【請求項2】
前記広告情報作成手段が、前記一のユーザーの健康状態を表す指標が改善しているという分析結果に基づいて、前記一のユーザーの分析対象期間における購買行動履歴において前記指標の改善に寄与したと推測される商品・サービスに関する前記広告情報を作成することを特徴とする請求項に記載の広告装置。
【請求項3】
前記広告情報作成手段が、前記指標が改善する理由及び前記指標を改善させる助言を前記広告情報に含めることを特徴とする請求項に記載の広告装置。
【請求項4】
前記広告情報作成手段が、前記一のユーザーの健康状態を表す指標が悪化しているという分析結果に基づいて、悪化している前記指標を改善させることが期待できる商品・サービスに関する前記広告情報を作成することを特徴とする請求項に記載の広告装置。
【請求項5】
前記広告情報作成手段が、前記指標が悪化する理由及び悪化している前記指標を改善させるための助言を前記広告情報に含めることを特徴とする請求項に記載の広告装置。
【請求項6】
類似度算出手段が、他のユーザーの行動・特性に関する時系列情報である第2ユーザー情報と、前記他のユーザーが操作するユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされているアプリケーションを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報と、を関連付けて記憶する第2ユーザー情報記憶手段に記憶される前記第2ユーザー情報の所定特徴量に関する情報である第2処理対象情報と、一のユーザーの行動・特性に関する時系列情報である第1ユーザー情報を記憶する第1ユーザー情報記憶手段に記憶される前記第1ユーザー情報の前記所定特徴量に関する前記第2処理対象情報と同期間の情報である第1処理対象情報と、の類似度を算出するステップと、
広告情報作成手段が、前記類似度が所定値より大きい場合、前記第2処理対象情報の観測期間より後の期間における前記第1ユーザー情報を分析した分析結果に基づいて、前記ユーザー端末識別情報で識別される前記ユーザー端末にインストールされる、広告を受信可能な一の広告用アプリケーションに対し通知するための広告情報を作成するステップと、
広告情報通知手段が、前記広告情報作成手段によって作成される前記広告情報を、前記ユーザー端末識別情報及び前記一の広告用アプリケーションを指定して通知するステップと、を含み、
前記広告情報作成手段が、前記第1ユーザー情報の分析結果として前記一のユーザーの嗜好傾向に関する情報を抽出し、前記一のユーザーの嗜好傾向に沿う商品・サービスに関する前記広告情報を作成し、
前記一のユーザーの嗜好傾向に関する情報が、商品・サービスのマーケティングに利用されるクーポンの利用状況に関する情報を含むことを特徴とする広告方法。
【請求項7】
前記広告情報作成手段が、前記一のユーザーの健康状態を表す指標が改善しているという分析結果に基づいて、前記一のユーザーの分析対象期間における購買行動履歴において前記指標の改善に寄与したと推測される商品・サービスに関する前記広告情報を作成することを特徴とする請求項に記載の広告方法。
【請求項8】
前記広告情報作成手段が、前記指標が改善する理由及び前記指標を改善させる助言を前記広告情報に含めることを特徴とする請求項に記載の広告方法。
【請求項9】
前記広告情報作成手段が、前記一のユーザーの健康状態を表す指標が悪化しているという分析結果に基づいて、悪化している前記指標を改善させることが期待できる商品・サービスに関する前記広告情報を作成することを特徴とする請求項に記載の広告方法。
【請求項10】
前記広告情報作成手段が、前記指標が悪化する理由及び悪化している前記指標を改善させるための助言を前記広告情報に含めることを特徴とする請求項に記載の広告方法。
【請求項11】
コンピューターに、請求項乃至10の何れか一に記載の方法を実行させるための広告プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
開示する広告装置の一形態は、一のユーザーの行動・特性に関する時系列情報である第1ユーザー情報を記憶する第1ユーザー情報記憶手段と、他のユーザーの行動・特性に関する時系列情報である第2ユーザー情報と、前記他のユーザーが操作するユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされているアプリケーションを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報と、を関連付けて記憶する第2ユーザー情報記憶手段と、前記第2ユーザー情報の所定特徴量に関する情報である第2処理対象情報と、前記第1ユーザー情報の前記所定特徴量に関する前記第2処理対象情報と同期間の情報である第1処理対象情報と、の類似度を算出する類似度算出手段と、前記類似度が所定値より大きい場合、前記第2処理対象情報の観測期間より後の期間における前記第1ユーザー情報を分析した分析結果に基づいて、前記ユーザー端末識別情報で識別される前記ユーザー端末にインストールされる、広告を受信可能な一の広告用アプリケーションに対し通知するための広告情報を作成する広告情報作成手段と、前記広告情報作成手段によって作成される前記広告情報を、前記ユーザー端末識別情報及び前記一の広告用アプリケーションを指定して通知する広告情報通知手段と、を有し、前記広告情報作成手段が、前記第1ユーザー情報の分析結果として前記一のユーザーの嗜好傾向に関する情報を抽出し、前記一のユーザーの嗜好傾向に沿う商品・サービスに関する前記広告情報を作成し、前記一のユーザーの嗜好傾向に関する情報が、商品・サービスのマーケティングに利用されるクーポンの利用状況に関する情報を含むことを特徴とする。