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特開2023-42700商品販売システム及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023042700
(43)【公開日】2023-03-28
(54)【発明の名称】商品販売システム及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20230320BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230320BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021149963
(22)【出願日】2021-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】521407131
【氏名又は名称】和宏デジタルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 峰由
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB46
(57)【要約】
【課題】自動販売機への集客を増加し、自動販売機で提供される商品の購入を増加する。
【解決手段】商品販売システムは、ECサービスを介した定期購入及び定期配達が可能なサブスクリプション商品を提供する自動販売機と、ユーザ端末のECアプリケーションにログインしたユーザのユーザ情報を受け付け、前記ユーザ情報に基づき前記ユーザを会員登録する会員登録部と、前記自動販売機から、前記ユーザが前記サブスクリプション商品の無料又は割引提供を受けるためのコード情報を生成し、前記ユーザ端末の前記ECアプリケーションに供給するコード情報生成部と、前記ユーザ端末の前記ECアプリケーションから、前記サブスクリプション商品の前記ECサービスを介した定期購入及び定期配達の申し込みを受け付けるサブスクリプション受付部とを有し、前記ECサービスを提供するECサーバとを具備する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ECサービスを介した定期購入及び定期配達が可能なサブスクリプション商品を提供する自動販売機と、
ユーザ端末のECアプリケーションにログインしたユーザのユーザ情報を受け付け、前記ユーザ情報に基づき前記ユーザを会員登録する会員登録部と、
前記自動販売機から、前記ユーザが前記サブスクリプション商品の無料又は割引提供を受けるためのコード情報を生成し、前記ユーザ端末の前記ECアプリケーションに供給するコード情報生成部と、
前記ユーザ端末の前記ECアプリケーションから、前記サブスクリプション商品の前記ECサービスを介した定期購入及び定期配達の申し込みを受け付けるサブスクリプション受付部と
を有し、前記ECサービスを提供するECサーバと
を具備する商品販売システム。
【請求項2】
請求項1に記載の商品販売システムであって、
前記自動販売機は、
前記ユーザ端末の前記ECアプリケーションが有する前記コード情報を取得するコード情報取得部と、
前記コード情報が真正である場合に前記サブスクリプション商品を前記ユーザに無料又は割引提供する商品管理部と、
を有する
商品販売システム。
【請求項3】
(+CRMサーバ)
請求項1又は2に記載の商品販売システムであって、
CRMサーバをさらに具備し、
前記自動販売機は、さらに、
前記サブスクリプション商品と同じ又は異なる商品である販売機商品を有料で販売し、
前記販売機商品を前記ユーザに販売するときに、会員登録した前記ユーザを識別するユーザIDを前記ユーザ端末から取得する販売機ユーザ情報取得部と、
前記ユーザIDと、販売した前記販売機商品を識別する販売機商品情報と、を含む販売機ユーザ行動履歴情報を生成し、前記CRMサーバに送信する販売機ユーザ行動履歴情報供給部と
を有し、
前記CRMサーバは、前記自動販売機から前記販売機ユーザ行動履歴情報を収集し、蓄積するユーザ行動履歴情報収集部を有する
商品販売システム。
【請求項4】
(+実店舗)
請求項3に記載の商品販売システムであって、
前記サブスクリプション商品と同じ又は異なる商品である実店舗商品を販売する実店舗に設置される実店舗端末であって、
前記実店舗商品を前記ユーザに販売するときに、会員登録した前記ユーザを識別するユーザIDを前記ユーザ端末から取得する実店舗ユーザ情報取得部と、
前記ユーザIDと、販売した前記実店舗商品を識別する実店舗商品情報と、を含む実店舗ユーザ行動履歴情報を生成し、前記CRMサーバに送信する実店舗ユーザ行動履歴情報供給部と
を有する実店舗端末をさらに具備し、
前記CRMサーバの前記ユーザ行動履歴情報収集部は、前記実店舗端末から前記実店舗ユーザ行動履歴情報を収集し、蓄積する
商品販売システム。
【請求項5】
(+ユーザ行動履歴情報の利用)
請求項4に記載の商品販売システムであって、
前記CRMサーバは、さらに、
前記ユーザの、前記販売機ユーザ行動履歴情報及び/又は前記実店舗ユーザ行動履歴情報に基づき、前記ユーザが前記自動販売機から無料又は割引提供を受けるための前記サブスクリプション商品を決定する無料商品決定部と、
前記ECサーバに、前記ユーザを識別する前記ユーザIDと、決定した前記サブスクリプション商品の商品情報と、を供給する無料商品情報供給部と
を有し、
前記ECサーバの前記コード情報生成部は、受信した前記ユーザID及び前記商品情報に基づき、前記サブスクリプション商品の無料又は割引提供を受けるための前記コード情報を生成する
商品販売システム。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一項に記載の商品販売システムであって、
前記ECサーバは、前記サブスクリプション商品を提供する前記自動販売機を特定する自動販売機特定部をさらに有し、
前記ECサーバの前記コード情報生成部は、特定された前記自動販売機を特定する自動販売機情報を含む前記コード情報を生成する
商品販売システム。
【請求項7】
(自販機の特定)
請求項6に記載の商品販売システムであって、
前記ECサーバの前記自動販売機特定部は、複数の前記自動販売機の各位置情報と、前記ユーザ端末の位置情報とに基づき、前記サブスクリプション商品を提供する自動販売機を特定する
商品販売システム。
【請求項8】
(自販機の特定)
請求項6に記載の商品販売システムであって、
前記ユーザ情報は、前記ユーザの住所又は居所に関する情報を含み、
前記ECサーバの前記自動販売機特定部は、複数の前記自動販売機の各位置情報と、前記ユーザ情報に含まれる前記ユーザの住所又は居所に関する情報とに基づき、前記サブスクリプション商品を提供する自動販売機を特定する
商品販売システム。
【請求項9】
請求項1から8のうちいずれか1項に記載の商品販売システムであって、
前記サブスクリプション商品は、食品を含む
商品販売システム。
【請求項10】
請求項9に記載の商品販売システムであって、
前記食品は、冷凍食品を含む
商品販売システム。
【請求項11】
ECサービスを提供するECサーバのコンピュータを、
ユーザ端末のECアプリケーションにログインしたユーザのユーザ情報を受け付け、前記ユーザ情報に基づき前記ユーザを会員登録する会員登録部と、
前記ECサービスを介した定期購入及び定期配達が可能なサブスクリプション商品を提供する自動販売機から、前記ユーザが前記サブスクリプション商品の無料又は割引提供を受けるためのコード情報を生成し、前記ユーザ端末の前記ECアプリケーションに供給するコード情報生成部と、
前記ユーザ端末の前記ECアプリケーションから、前記サブスクリプション商品の前記ECサービスを介した定期購入及び定期配達の申し込みを受け付けるサブスクリプション受付部
として動作させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、自動販売機及びECサービスを提供するECサーバを有する商品販売システムと、ECサーバが実行する情報処理プログラムと、に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが商品を購入するサービスとして、実店舗、インターネット上のEC(Electric Commerce)サービスが一般的である。加えて、近年、新しいタイプの自動販売機が知られている。
【0003】
例えば、ラーメン店等の実店舗(飲食店を含む)で提供されるラーメンや餃子等の冷凍食品を販売する自動販売機がある。新型コロナウイルスの影響で飲食店が打撃を受ける状況において、飲食店は時短要請中でも24時間販売できる利点があり、ユーザは非対面の安心感がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6913224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
自動販売機の利点は、非対面であることや比較的低単価であることから、ユーザ感情として購入に対するハードルが低く、ユーザが気軽に商品を購入できる点である。一方、自動販売機の設置場所や台数が限定的である場合には、ユーザがそもそも自動販売機の存在を知らなければ購入行動には至らない。また、ユーザが一度自動販売機で購入した商品を気に入っても、自動販売機がユーザにとって不便な場所である等の理由により、商品をリピート購入するに至らない場合がある。
【0006】
以上のような事情に鑑み、自動販売機への集客を増加し、自動販売機で提供される商品の購入を増加することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一形態に係る商品販売システムは、
ECサービスを介した定期購入及び定期配達が可能なサブスクリプション商品を提供する自動販売機と、
ユーザ端末のECアプリケーションにログインしたユーザのユーザ情報を受け付け、前記ユーザ情報に基づき前記ユーザを会員登録する会員登録部と、
前記自動販売機から、前記ユーザが前記サブスクリプション商品の無料又は割引提供を受けるためのコード情報を生成し、前記ユーザ端末の前記ECアプリケーションに供給するコード情報生成部と、
前記ユーザ端末の前記ECアプリケーションから、前記サブスクリプション商品の前記ECサービスを介した定期購入及び定期配達の申し込みを受け付けるサブスクリプション受付部と
を有し、前記ECサービスを提供するECサーバと
を具備する。
【0008】
サブスクリプション商品のECサービスを介した定期購入及び定期配達の申し込みが完了すると、ユーザは、サブスクリプション商品を定期購入し、定期配達を受けることができる。これにより、ユーザは、サブスクリプション商品を自動販売機に購入しに行かなくても、定期的にかつ受動的に、サブスクリプション商品を入手して飲食することができる。本実施形態によれば、自動販売機での無料又は割引提供のお得感によりサブスクリプション商品の定期購入につながる可能性がある。さらに、ユーザは、定期配達されるサブスクリプション商品で足りなければ、サブスクリプション商品と同じ販売機商品を、自動販売機に購入しに行けばよい。これにより、自動販売機で提供される商品のECサービスを介した購入を増加することができる上、自動販売機への集客を増加することができる。
【0009】
前記自動販売機は、
前記ユーザ端末の前記ECアプリケーションが有する前記コード情報を取得するコード情報取得部と、
前記コード情報が真正である場合に前記サブスクリプション商品を前記ユーザに無料又は割引提供する商品管理部と、
を有する。
【0010】
本実施形態によれば、自動販売機での無料又は割引提供のお得感によりサブスクリプション商品の定期購入につながる可能性がある。これにより、自動販売機で提供される商品のECサービスを介した購入を増加することができる。
【0011】
商品販売システムは、
CRMサーバをさらに具備し、
前記自動販売機は、さらに、
前記サブスクリプション商品と同じ又は異なる商品である販売機商品を有料で販売し、
前記販売機商品を前記ユーザに販売するときに、会員登録した前記ユーザを識別するユーザIDを前記ユーザ端末から取得する販売機ユーザ情報取得部と、
前記ユーザIDと、販売した前記販売機商品を識別する販売機商品情報と、を含む販売機ユーザ行動履歴情報を生成し、前記CRMサーバに送信する販売機ユーザ行動履歴情報供給部と
を有し、
前記CRMサーバは、前記自動販売機から前記販売機ユーザ行動履歴情報を収集し、蓄積するユーザ行動履歴情報収集部を有してもよい。
【0012】
本実施形態によれば、ユーザは、定期配達されるサブスクリプション商品で足りなければ、サブスクリプション商品と同じ販売機商品を、自動販売機に購入しに行けばよい。ユーザがサブスクリプション商品と同じ販売機商品を、自動販売機に購入しに行くとき、ユーザは、別の販売機商品を併せて購入する可能性もある。これにより、自動販売機で提供される商品のECサービスを介した購入を増加することができる上、自動販売機への集客を増加することができる。
【0013】
前記サブスクリプション商品と同じ又は異なる商品である実店舗商品を販売する実店舗に設置される実店舗端末であって、
前記実店舗商品を前記ユーザに販売するときに、会員登録した前記ユーザを識別するユーザIDを前記ユーザ端末から取得する実店舗ユーザ情報取得部と、
前記ユーザIDと、販売した前記実店舗商品を識別する実店舗商品情報と、を含む実店舗ユーザ行動履歴情報を生成し、前記CRMサーバに送信する実店舗ユーザ行動履歴情報供給部と
を有する実店舗端末をさらに具備し、
前記CRMサーバの前記ユーザ行動履歴情報収集部は、前記実店舗端末から前記実店舗ユーザ行動履歴情報を収集し、蓄積してもよい。
【0014】
飲食物を提供する実店舗の至近(例えば、敷地内)に、実店舗が製造又は監修した冷凍食品を提供する自動販売機が設置される場合がある。ユーザは、この自動販売機からサブスクリプション商品の無料又は割引提供を受けた場合、サブスクリプション商品と同じ又は異なる実店舗商品を、実店舗で購入する可能性もある。これにより、自動販売機で提供される商品の実店舗での購入を増加することができる上、自動販売機及び実店舗への集客を増加することができる。
【0015】
前記CRMサーバは、さらに、
前記ユーザの、前記販売機ユーザ行動履歴情報及び/又は前記実店舗ユーザ行動履歴情報に基づき、前記ユーザが前記自動販売機から無料又は割引提供を受けるための前記サブスクリプション商品を決定する無料商品決定部と、
前記ECサーバに、前記ユーザを識別する前記ユーザIDと、決定した前記サブスクリプション商品の商品情報と、を供給する無料商品情報供給部と
を有し、
前記ECサーバの前記コード情報生成部は、受信した前記ユーザID及び前記商品情報に基づき、前記サブスクリプション商品の無料又は割引提供を受けるための前記コード情報を生成してもよい。
【0016】
本実施形態によれば、CRMサーバは、例えば、販売機ユーザ行動履歴情報及び/又は実店舗ユーザ行動履歴情報に基づき、ユーザの嗜好の傾向を判断し、ユーザの嗜好の傾向に基づき、ユーザがサブスクリプションする可能性の高い商品を、サブスクリプション商品として決定する。これにより、ECサーバは、CRMサーバがユーザの購入行動履歴に基づくユーザの嗜好の傾向に応じて決定した、ユーザがサブスクリプションする可能性の高い商品の無料又は割引提供を受けるためのコード情報を生成することができる。
【0017】
前記ECサーバは、前記サブスクリプション商品を提供する前記自動販売機を特定する自動販売機特定部をさらに有し、
前記ECサーバの前記コード情報生成部は、特定された前記自動販売機を特定する自動販売機情報を含む前記コード情報を生成してもよい。
【0018】
本実施形態によれば、ユーザがサブスクリプション商品の無料又は割引提供を受けるチャンスを活用しやすい自動販売機を特定すれば、結果的に、サブスクリプション商品の定期購入の申し込みにつながりやすい。
【0019】
前記ECサーバの前記自動販売機特定部は、複数の前記自動販売機の各位置情報と、前記ユーザ端末の位置情報とに基づき、前記サブスクリプション商品を提供する自動販売機を特定してもよい。
【0020】
ユーザの生活圏内の近隣に存在する自動販売機を特定することにより、ユーザがサブスクリプション商品の無料又は割引提供を受けるチャンスを活用しやすく、結果的に、サブスクリプション商品の定期購入の申し込みにつながりやすい。
【0021】
前記ユーザ情報は、前記ユーザの住所又は居所に関する情報を含み、
前記ECサーバの前記自動販売機特定部は、複数の前記自動販売機の各位置情報と、前記ユーザ情報に含まれる前記ユーザの住所又は居所に関する情報とに基づき、前記サブスクリプション商品を提供する自動販売機を特定してもよい。
【0022】
ユーザの生活圏内の近隣に存在する自動販売機を特定することにより、ユーザがサブスクリプション商品の無料又は割引提供を受けるチャンスを活用しやすく、結果的に、サブスクリプション商品の定期購入の申し込みにつながりやすい。
【0023】
前記サブスクリプション商品は、食品を含んでもよい。
【0024】
前記食品は、冷凍食品を含んでもよい。
【0025】
本実施形態によれば、ユーザが一度自動販売機で無料又は割引提供を受けた商品を気に入った場合、自動販売機がユーザにとって不便な場所である等の理由がある場合でも、ECサービスで商品をリピート購入することができる。本実施形態によれば、自動販売機への集客を増加し、自動販売機で提供される商品の購入を増加することができる。
【0026】
本開示の一形態に係る情報処理プログラムは、
ECサービスを提供するECサーバのコンピュータを、
ユーザ端末のECアプリケーションにログインしたユーザのユーザ情報を受け付け、前記ユーザ情報に基づき前記ユーザを会員登録する会員登録部と、
前記ECサービスを介した定期購入及び定期配達が可能なサブスクリプション商品を提供する自動販売機から、前記ユーザが前記サブスクリプション商品の無料又は割引提供を受けるためのコード情報を生成し、前記ユーザ端末の前記ECアプリケーションに供給するコード情報生成部と、
前記ユーザ端末の前記ECアプリケーションから、前記サブスクリプション商品の前記ECサービスを介した定期購入及び定期配達の申し込みを受け付けるサブスクリプション受付部
として動作させる。
【発明の効果】
【0027】
本開示によれば、自動販売機への集客の増加と、自動販売機で提供される商品の購入の増加とを図れる。
【0028】
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本開示の一実施形態に係る商品販売システムを示す。
図2】商品販売システムの機能的構成を示す。
図3】ユーザ端末にインストールされたECアプリケーションの動作フローを示す。
図4】ECサーバの動作フローを示す。
図5】自動販売機の動作フローを示す。
図6】実店舗端末の動作フローを示す。
図7】CRMサーバの動作フローを示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
【0031】
1.商品販売システムの概要
【0032】
本実施形態で使用する用語を説明する。「サブスクリプション」は、インターネット上のEC(Electric Commerce)サービスを介した定期購入及び定期配達(例えば、毎月1回の購入及び配達)を意味する。一般的な意味での「サブスクリプション」は、定額(月額等)で所定範囲のサービスを提供する仕組みを指し、サービス提供方法は配達に限定されないが、本実施形態での「サブスクリプション」は、特に「定期配達」を含むサービスを意図する。「配達」は、ユーザが指定するロケーション(例えば、自宅、職場、駅等に設置されたロッカー、コンビニエンスストア等)に、商品がオンデマンドに配達されることを意味する。「サブスクリプション商品」は、ECサービスを介した定期購入及び定期配達が可能な商品を意味する。「実店舗」は、インターネット上の仮想的なEC店舗ではなく物理的な店舗であり、商品販売店、飲食物を提供する飲食店、商品販売及び飲食サービスの両方を提供する店舗を含む。「実店舗商品」は、実店舗で販売される商品を意味する。「販売機商品」は、自動販売機で販売される商品を意味する。
【0033】
図1は、本開示の一実施形態に係る商品販売システムを示す。
【0034】
商品販売システム1は、それぞれインターネットNに接続された、ECサーバ100、ECアプリケーション200がインストールされた1以上のユーザ端末600、1以上の自動販売機300、1以上の実店舗端末400及びCRM(Customer Relationship Management、顧客関係管理)サーバ500を含む。以下、1以上のユーザ端末600、1以上の自動販売機300、1以上の実店舗端末400をそれぞれ単数として説明する。
【0035】
ECサーバ100は、インターネット上のECサイトを介して、エンドユーザ向けのECサービスを提供するコンピュータである。ECサーバ100は、商品を単発で販売するだけでなく、商品をサブスクリプション販売する。ECサーバ100は、サブスクリプション商品として、冷凍食品を含む食品を販売する。冷凍食品の例は、例えば、ラーメン、餃子、ラーメン材料(麺、スープ、チャーシュー、具材等)等の冷凍食品である。これらの冷凍食品は、例えば、1又は複数の実店舗(飲食店)が製造又は監修した商品でよい。
【0036】
ECアプリケーション200は、ユーザ端末600にインストールされる。ユーザ端末600は、エンドユーザが使用する端末装置であり、典型的には、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ウェアラブルデバイス等である。ECアプリケーション200は、ECサーバ100と協働し、ユーザ端末600上でユーザにECサービスを実現する。ユーザは、ECアプリケーション200がインストールされたユーザ端末600を用いて、ECサービスを介して、商品を単発購入したり、サブスクリプション商品を定期購入したりする。ECアプリケーション200は、ウェブブラウザを介して実現されるウェブアプリケーション、スマートフォンやタブレットコンピュータ等のモバイルデバイスのOS上で起動するアプリケーション、デスクトップアプリケーション等の何れでもよい。ユーザ端末600は、タッチパネル等の表示装置601を有する(図2)。
【0037】
自動販売機300は、ECサーバ100が提供するサブスクリプション商品を、無料又は割引で提供する。例えば、自動販売機300は、サブスクリプション商品としてECサーバ100が販売する冷凍食品(ラーメン、餃子、ラーメン材料等)を無料又は割引で提供する。無料又は割引で提供とは、例えば、試供(お試し)、初回無料又は初回割引、会員登録特典、リワード(ポイント)が所定値に到達した等の特典、等の限定的な条件でのみ、無料又は割引で提供することを意味する。自動販売機300は、さらに、サブスクリプション商品と同じ又は異なる商品(販売機商品)を有料(通常価格)で販売する。自動販売機300は、ユーザ端末600の表示装置601に表示された2次元コード等を光学的に読み取り可能な光学式リーダ311を有する。
【0038】
実店舗端末400は、実店舗に設置されるコンピュータやPOS(Point of Sale、販売時点情報管理)端末等である。実店舗は、商品を販売したり、飲食物を提供したりする実店舗(飲食店を含む)である。実店舗は、例えば、サブスクリプション商品として販売される食品(ラーメン、餃子、ラーメン材料等)や、サブスクリプション商品と異なる商品を販売してもよい。自動販売機300は、ユーザ端末600の表示装置601に表示された2次元コード等を光学的に読み取り可能な光学式リーダ411を有する。
【0039】
自動販売機300は、実店舗端末400が設置される実店舗の至近に設置されてもよい。例えば、ラーメンや餃子等の飲食物を提供する実店舗(飲食店)の至近(例えば、敷地内)に、実店舗が製造又は監修したラーメンや餃子等の冷凍食品を提供する自動販売機300が設置されてもよい。あるいは、自動販売機300は、実店舗とは異なるロケーションに設置されてもよい。
【0040】
2.商品販売システムの機能的構成
【0041】
図2は、商品販売システムの機能的構成を示す。
【0042】
ECサーバ100のコンピュータ120において、CPUは、ROMに記録された情報処理プログラムをRAMにロードして実行することにより、会員登録部101、自動販売機特定部102、コード情報生成部103及びサブスクリプション受付部104として動作する。
【0043】
ユーザ端末600のコンピュータ620において、CPUは、ROMに記録された情報処理プログラムであるECアプリケーション200をRAMにロードして実行することにより、会員情報提供部201、コード情報取得部202及びサブスクリプション申し込み部203として動作する。
【0044】
自動販売機300のコンピュータ320において、CPUは、ROMに記録された情報処理プログラムをRAMにロードして実行することにより、コード情報取得部301、商品管理部302、販売機ユーザ情報取得部303及び販売機ユーザ行動履歴情報供給部304として動作する。
【0045】
実店舗端末400のコンピュータ420において、CPUは、ROMに記録された情報処理プログラムをRAMにロードして実行することにより、実店舗ユーザ情報取得部401及び実店舗ユーザ行動履歴情報供給部402として動作する。
【0046】
CRMサーバ500のコンピュータ520において、CPUは、ROMに記録された情報処理プログラムをRAMにロードして実行することにより、ユーザ行動履歴情報収集部501、無料商品決定部502及び無料商品情報供給部503として動作する。
【0047】
3.商品販売システムの動作フロー
【0048】
図3は、ユーザ端末にインストールされたECアプリケーションの動作フローを示す。
【0049】
ユーザ端末600にインストールされたECアプリケーション200にユーザがログイン(典型的には、初回ログイン)する。ECアプリケーション200の会員情報提供部201は、ログイン時に入力されたユーザ情報を、ECサーバ100に送信する(ステップS201)。ユーザ情報は、例えば、ユーザの氏名又は名称、ユーザの住所又は居所、ユーザの嗜好、ユーザの嗜好に関連する要素(年齢、性別等)等の情報を含む。ユーザ情報は、さらに、ユーザ端末600の現在位置情報(具体的には、GPS又はWi-Fi(登録商標)通信に基づく現在位置情報)を含んでもよい。
【0050】
図4は、ECサーバの動作フローを示す。
【0051】
ECサーバ100の会員登録部101は、ユーザ端末600のECアプリケーション200にログインしたユーザのユーザ情報を受け付け、ユーザ情報に基づきユーザをECサービスに会員登録する。具体的には、会員登録部101は、ユーザを一意に識別するユーザIDを生成し、生成したユーザIDと取得したユーザ情報とを関連付けて、HDDやSSD等の大容量の不揮発性の記憶装置110に設定された会員データベース111に記憶する。会員登録部101は、生成したユーザIDをECアプリケーション200に供給して会員登録が完了したことを通知する(ステップS101)。
【0052】
ECサーバ100の自動販売機特定部102は、新規に会員登録したユーザに、サブスクリプション商品を提供する自動販売機300を特定する(ステップS102)。例えば、自動販売機特定部102は、複数の自動販売機300の各位置情報と、ユーザ端末600の位置情報とに基づき、自動販売機300を特定してもよい。即ち、自動販売機特定部102は、会員登録されたユーザ情報に含まれるユーザの現在位置の近隣に存在する自動販売機300を特定してもよい。あるいは、自動販売機特定部102は、複数の自動販売機300の各位置情報と、会員登録されたユーザ情報に含まれるユーザの住所又は居所に関する情報とに基づき、自動販売機300を特定してもよい。即ち、自動販売機特定部102は、ユーザの生活圏内の近隣に存在する自動販売機300を特定してもよい。これにより、ユーザがサブスクリプション商品の無料又は割引提供を受けるチャンスを活用しやすく、結果的に、サブスクリプション商品の定期購入の申し込みにつながりやすい。さらに、自動販売機特定部102は、会員登録されたユーザ情報に含まれるユーザの嗜好、ユーザの嗜好に関連する要素(年齢、性別等)等の情報に基づくサブスクリプション商品を提供する自動販売機300を特定してもよい。なお、自動販売機特定部102は、1個の自動販売機300ではなく、複数の自動販売機300や、全ての自動販売機300を特定してもよい。
【0053】
ECサーバ100のコード情報生成部103は、特定された自動販売機300からサブスクリプション商品の無料又は割引提供をユーザが受けるためのコード情報を生成する。コード情報は、例えば、特定された自動販売機300を特定する自動販売機情報、自動販売機300で提供されるサブスクリプション商品を示す情報を含む。コード情報生成部103は、生成したコード情報と、コード情報の使用方法の説明情報とを、ユーザ端末600のECアプリケーション200に供給する(ステップS103)。コード情報は、例えば、2次元コード(QR(登録商標)コード、バーコード等)をユーザ端末600の表示装置601(例えば、タッチパネル)に表示するための情報である。コード情報の使用方法の説明情報とは、例えば、コード情報に基づき表示される2次元コードを使用可能な自動販売機300の位置情報、又は、2次元コードを使用可能な自動販売機300の位置情報を取得するためのURL等を含む。
【0054】
ユーザ端末600にインストールされたECアプリケーション200のコード情報取得部202は、ECサーバ100から、ユーザが自動販売機300からサブスクリプション商品の無料又は割引提供を受けるためのコード情報と、コード情報の使用方法の説明情報とを取得する(ステップS202)。
【0055】
図5は、自動販売機の動作フローを示す。
【0056】
ユーザは、ユーザ端末600の表示装置601(例えば、タッチパネル)に表示された2次元コードを、自動販売機300の光学式リーダ311にかざす。
【0057】
自動販売機300のコード情報取得部301は、光学式リーダ311にかざされた2次元コードを光学的に読み取り、ユーザ端末600のECアプリケーション200が有するコード情報を、2次元コードに基づき取得する(ステップS301)。
【0058】
自動販売機300の商品管理部302は、コード情報が真正である場合に、サブスクリプション商品を自動販売機300から排出し、サブスクリプション商品をユーザに無料又は割引提供する(ステップS302)。
【0059】
ユーザは、自動販売機300から無料又は割引で提供されたサブスクリプション商品を飲食する。ユーザは、サブスクリプション商品の味を気に入り、定期購入したいと考える。ユーザは、ユーザ端末600にインストールされたECアプリケーション200のサブスクリプション申し込み部203に、サブスクリプション商品のECサービスを介した定期購入及び定期配達を申し込むための情報(配達時期、支払情報、配達宛先情報等)を入力する。サブスクリプション申し込み部203は、入力された、定期購入及び定期配達を申し込むための情報を、ECサーバ100に送信する。
【0060】
ECサーバ100のサブスクリプション受付部104は、ユーザ端末600にインストールされたECアプリケーション200から、サブスクリプション商品のECサービスを介した定期購入及び定期配達の申し込みを受け付ける。サブスクリプション受付部104は、ユーザ端末600のECアプリケーション200にログインしたユーザを一意に識別するユーザIDと、申し込みされた、サブスクリプション商品の定期購入及び定期配達に関する情報とを関連付けて、HDDやSSD等の大容量の不揮発性の記憶装置110に設定されたサブスクリプションデータベース112に記憶する。サブスクリプション受付部104は、定期購入及び定期配達の申し込みを受け付けたことを、ECアプリケーション200に通知する(ステップS111)。
【0061】
サブスクリプション商品のECサービスを介した定期購入及び定期配達の申し込みが完了すると、ユーザは、サブスクリプション商品を定期購入し、定期配達を受けることができる。これにより、ユーザは、サブスクリプション商品を自動販売機300に毎回購入しに行く必要無く、定期的にかつ受動的に、サブスクリプション商品を入手して飲食することができる。
【0062】
ここまでの小括を述べる。ユーザが、ECサービスでサブスクリプション商品を定期購入することを検討するとき、サブスクリプション商品を一度も試したことが無ければ、サブスクリプション商品を気に入るかどうかの不安感があり、定期購入に踏み出せないことがある。これに対して、本実施形態によれば、ECサービスでサブスクリプション商品を定期購入する前に、ユーザが一度自動販売機300でサブスクリプション商品と同じ現物商品を無料又は割引で試すことができる。これにより、ユーザは、サブスクリプション商品と同じ現物商品を自動販売機300で試してから、定期購入を申し込めばよいという安心感を得られる。これにより、ユーザにとって、ECサービスでサブスクリプション商品を定期購入することの心理的なハードルが下がり、ECサービスでのサブスクリプション商品の定期購入につながりやすい。また、ユーザが、一度も試したことが無いサブスクリプション商品の定期購入を申し込んで、配達されたサブスクリプション商品が期待と異なった場合には、ユーザが定期購入を解約するおそれがある。これに対して、本実施形態によれば、ユーザは、サブスクリプション商品と同じ現物商品を自動販売機300で試してから、定期購入を申し込むことができるので、定期購入の解約が減ることが期待される。
【0063】
本実施形態によれば、ユーザが一度自動販売機300で無料又は割引提供を受けた商品を気に入った場合、自動販売機300がユーザにとって不便な場所である等の理由がある場合でも、ECサービスで商品をリピート購入することができる。本実施形態によれば、自動販売機300への集客を増加し、自動販売機300で提供される商品の購入を増加することができる。
【0064】
本実施形態によれば、自動販売機300で無料又は割引提供されるサブスクリプション商品の価格が、ユーザが普段購入する同種の商品の価格より高い場合でも、自動販売機300での無料又は割引提供のお得感により定期購入につながる可能性がある(アップセル)。さらに、ユーザは、定期配達されるサブスクリプション商品で足りなければ、サブスクリプション商品と同じ販売機商品を、自動販売機300に購入しに行けばよい。ユーザがサブスクリプション商品と同じ販売機商品を、自動販売機300に購入しに行くとき、ユーザは、別の販売機商品を併せて購入する可能性もある(クロスセル)。これにより、自動販売機300で提供される商品のECサービスを介した購入を増加することができる上、自動販売機300への集客を増加することができる。
【0065】
上述の様に、飲食物を提供する実店舗の至近(例えば、敷地内)に、実店舗が製造又は監修した冷凍食品を提供する自動販売機300が設置される場合がある。ユーザは、この自動販売機300からサブスクリプション商品の無料又は割引提供を受けた場合、サブスクリプション商品と同じ又は異なる実店舗商品を、実店舗で購入する可能性もある(クロスセル)。これにより、自動販売機300で提供される商品の実店舗での購入を増加することができる上、自動販売機300及び実店舗への集客を増加することができる。
【0066】
動作フローの説明に戻る。次に、この様に、ユーザが自動販売機300及び実店舗で、サブスクリプション商品と同じ又は異なる商品である販売機商品を有料で購入する場合を説明する。
【0067】
自動販売機300の販売機ユーザ情報取得部303は、販売機商品をユーザに販売するときに、会員登録したユーザを識別するユーザIDをユーザ端末600から取得する(ステップS311)。例えば、ユーザは、ユーザ端末600のECアプリケーション200にログインし、ユーザIDに紐付けられた2次元コード等をユーザ端末600の表示装置601に表示する。ユーザは、自動販売機300で販売機商品を有料で購入するとき、ユーザIDに紐付けられた2次元コードを、自動販売機300の光学式リーダ311にかざす。販売機ユーザ情報取得部303は、光学的に読み取られた2次元コードに基づき、ユーザIDを取得すればよい。自動販売機300の販売機ユーザ行動履歴情報供給部304は、取得したユーザIDと、ユーザに有料で販売した販売機商品を識別する販売機商品情報と、を含む販売機ユーザ行動履歴情報を生成し、CRMサーバ500に送信する(ステップS312)。
【0068】
図6は、実店舗端末の動作フローを示す。
【0069】
実店舗に設置された実店舗端末400の実店舗ユーザ情報取得部401は、実店舗商品をユーザに販売するときに、会員登録したユーザを識別するユーザIDをユーザ端末600から取得する(ステップS401)。例えば、ユーザは、ユーザ端末600のECアプリケーション200にログインし、ユーザIDに紐付けられた2次元コード等をユーザ端末600の表示装置601に表示する。ユーザは、実店舗で実店舗商品を有料で購入するとき、ユーザIDに紐付けられた2次元コードを、実店舗端末400の光学式リーダ411にかざす。実店舗ユーザ情報取得部401は、光学的に読み取られた2次元コードに基づき、ユーザIDを取得すればよい。実店舗端末400の実店舗ユーザ行動履歴情報供給部402は、取得したユーザIDと、ユーザに有料で販売した実店舗商品を識別する実店舗商品情報と、を含む実店舗ユーザ行動履歴情報を生成し、CRMサーバ500に送信する(ステップS402)。
【0070】
図7は、CRMサーバの動作フローを示す。
【0071】
CRMサーバ500のユーザ行動履歴情報収集部501は、自動販売機300から販売機ユーザ行動履歴情報を収集し、さらに、実店舗端末400から実店舗ユーザ行動履歴情報を収集する。ユーザ行動履歴情報収集部501は、さらに、ECサーバ100からユーザの購入履歴情報を収集してもよい。ユーザ行動履歴情報収集部501は、受信した販売機ユーザ行動履歴情報及び実店舗ユーザ行動履歴情報に含まれる、実店舗商品情報及び実店舗商品情報と、ユーザIDとを紐付けて、HDDやSSD等の大容量の不揮発性の記憶装置510に設定された行動履歴データベース511に記憶する(ステップS501)。
【0072】
CRMサーバ500の無料商品決定部502は、蓄積された実店舗商品情報及び/又は実店舗商品情報に基づき、ユーザが自動販売機から無料又は割引提供を受けるためのサブスクリプション商品を決定する(ステップS502)。例えば、無料商品決定部502は、販売機ユーザ行動履歴情報及び/又は実店舗ユーザ行動履歴情報に含まれる実店舗商品情報及び/又は実店舗商品情報に基づき、ユーザの嗜好の傾向を判断する。無料商品決定部502は、ユーザの嗜好の傾向に基づき、ユーザがサブスクリプションする可能性の高い商品を、サブスクリプション商品として決定する。
【0073】
CRMサーバ500の無料商品情報供給部503は、ECサーバ100に、ユーザを識別するユーザIDと、決定したサブスクリプション商品の商品情報と、を供給する(ステップS503)。
【0074】
これにより、ECサーバ100のコード情報生成部103は、受信したユーザID及び商品情報に基づき、サブスクリプション商品の無料又は割引提供を受けるためのコード情報を生成することができる(ステップS103)。つまり、ECサーバ100のコード情報生成部103は、CRMサーバ500の無料商品情報供給部503がユーザの購入行動履歴に基づくユーザの嗜好の傾向に応じて決定した、ユーザがサブスクリプションする可能性の高い商品の無料又は割引提供を受けるためのコード情報を生成することができる。
【0075】
本技術の各実施形態及び各変形例について上に説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0076】
1 商品販売システム
100 ECサーバ
101 会員登録部
102 自動販売機特定部
103 コード情報生成部
104 サブスクリプション受付部
200 ECアプリケーション
201 会員情報提供部
202 コード情報取得部
203 サブスクリプション申し込み部
300 自動販売機
301 コード情報取得部
302 商品管理部
303 販売機ユーザ情報取得部
304 販売機ユーザ行動履歴情報供給部
311 光学式リーダ
400 実店舗端末
401 実店舗ユーザ情報取得部
402 実店舗ユーザ行動履歴情報供給部
411 光学式リーダ
500 CRMサーバ
501 ユーザ行動履歴情報収集部
502 無料商品決定部
503 無料商品情報供給部
600 ユーザ端末
601 表示装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7