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2023-42801情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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  • -情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023042801
(43)【公開日】2023-03-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20230320BHJP
   G06V 30/412 20220101ALI20230320BHJP
   G06V 30/12 20220101ALI20230320BHJP
   G06V 30/00 20220101ALI20230320BHJP
【FI】
H04N1/00 J
G06K9/20 340C
G06K9/03 J
G06K9/00 T
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021150142
(22)【出願日】2021-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】相河 颯
【テーマコード(参考)】
5B029
5B064
5C062
【Fターム(参考)】
5B029AA01
5B029BB02
5B029CC26
5B064AA01
5B064AA08
5B064AB02
5B064BA01
5B064EA07
5B064EA27
5B064FA05
5B064FA07
5B064FA08
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA32
5C062AB20
5C062AB26
5C062AB38
5C062AB41
5C062AB42
5C062AB43
5C062AB44
5C062AB46
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC22
5C062AC51
5C062AC58
5C062AC64
5C062AE02
5C062AE08
5C062AE15
5C062AF01
5C062AF02
5C062AF03
5C062AF13
5C062AF15
(57)【要約】
【課題】ファクス受信の内容の誤りをユーザに通知可能とすること。
【解決手段】情報処理装置は、ファクス受信された画像データに対して文字認識を実行し、前記画像データの所定の領域の文字列を抽出する抽出部と、抽出した文字列が前記所定の領域に対して設定されている条件を満たすか否かを判定する判定部と、前記抽出した文字列が前記条件を満たさない場合に、所定の出力を行う出力部と、を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファクス受信された画像データに対して文字認識を実行し、前記画像データの所定の領域の文字列を抽出する抽出部と、
抽出した文字列が前記所定の領域に対して設定されている条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記抽出した文字列が前記条件を満たさない場合に、所定の出力を行う出力部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記所定の領域は、ファクスの送信元に応じて異なる、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記条件は、ファクスの送信元に応じて異なる、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
複数の装置を含む情報処理システムであって、
ファクス受信された画像データに対して文字認識を実行し、前記画像データの所定の領域の文字列を抽出する抽出部と、
抽出した文字列が前記所定の領域に対して設定されている条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記抽出した文字列が前記条件を満たさない場合に、所定の出力を行う出力部と、
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
コンピュータが、
ファクス受信された画像データに対して文字認識を実行し、前記画像データの所定の領域の文字列を抽出する抽出手順と、
抽出した文字列が前記所定の領域に対して設定されている条件を満たすか否かを判定する判定手順と、
前記抽出した文字列が前記条件を満たさない場合に、所定の出力を行う出力手順と、
を実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータに、
ファクス受信された画像データに対して文字認識を実行し、前記画像データの所定の領域の文字列を抽出する抽出手順と、
抽出した文字列が前記所定の領域に対して設定されている条件を満たすか否かを判定する判定手順と、
前記抽出した文字列が前記条件を満たさない場合に、所定の出力を行う出力手順と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ファクスによって受信された画像データに対してOCR処理を適用することで、当該画像データに含まれる情報を自動的に抽出することが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ファクスによって受信された画像データから顧客からの注文を示すデータを抽出することが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ファクスの内容は常に正しいとは限らない。例えば、送信者のミスにより、誤りを含む文書がファクス送信される可能性が有る。従来技術では、このような誤りを自動的に検出して、ユーザ(ファクス受信者)に通知することが困難であった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、ファクス受信の内容の誤りをユーザに通知可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで上記課題を解決するため、情報処理装置は、ファクス受信された画像データに対して文字認識を実行し、前記画像データの所定の領域の文字列を抽出する抽出部と、抽出した文字列が前記所定の領域に対して設定されている条件を満たすか否かを判定する判定部と、前記抽出した文字列が前記条件を満たさない場合に、所定の出力を行う出力部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
ファクス受信の内容の誤りをユーザに通知可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態における画像形成装置10のハードウェア構成例を示す図である。
図2】本発明の実施の形態における画像形成装置10の機能構成例を示す図である。
図3】画像形成装置10が実行する処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
図4】条件記憶部132の構成例を示す図である。
図5】受信画像が不正であることを通知するフィードバック画面の表示例を示す図である。
図6】受信画像の正否が不明であることを通知するフィードバック画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態における画像形成装置10のハードウェア構成例を示す図である。図1において、画像形成装置10は、コントローラ11、スキャナ12、プリンタ13、モデム14、操作パネル15、ネットワークインタフェース16、及びSDカードスロット17等のハードウェアを有する。
【0010】
コントローラ11は、CPU111、RAM112、ROM113、HDD114、及びNVRAM115等を有する。ROM113には、各種のプログラムやプログラムによって利用されるデータ等が記憶されている。RAM112は、プログラムをロードするための記憶領域や、ロードされたプログラムのワーク領域等として用いられる。CPU111は、RAM112にロードされたプログラムを処理することにより、各種の機能を実現する。HDD114には、プログラムやプログラムが利用する各種のデータ等が記憶される。NVRAM115には、各種の設定情報等が記憶される。
【0011】
スキャナ12は、原稿より画像データを読み取るためのハードウェア(画像読取手段)である。プリンタ13は、印刷データを印刷用紙に印刷するためのハードウェア(印刷手段)である。モデム14は、電話回線に接続するためのハードウェアであり、FAX通信による画像データの送受信を実行するために用いられる。操作パネル15は、ユーザからの入力の受け付けを行うためのボタン等の入力手段や、液晶パネル等の表示手段等を備えたハードウェアである。液晶パネルは、タッチパネル機能を有していてもよい。この場合、当該液晶パネルは、入力手段の機能をも兼ねる。ネットワークインタフェース16は、LAN等のネットワーク(有線又は無線の別は問わない。)に接続するためのハードウェアである。SDカードスロット17は、SDカード80に記憶されたプログラムを読み取るために利用される。すなわち、画像形成装置10では、ROM113に記憶されたプログラムだけでなく、SDカード80に記憶されたプログラムもRAM112にロードされ、実行されうる。なお、他の記録媒体(例えば、CD-ROM又はUSB(Universal Serial Bus)メモリ等)によってSDカード80が代替されてもよい。すなわち、SDカード80の位置付けに相当する記録媒体の種類は、所定のものに限定されない。この場合、SDカードスロット17は、記録媒体の種類に応じたハードウェアによって代替されればよい。
【0012】
図2は、本発明の実施の形態における画像形成装置10の機能構成例を示す図である。図2において、画像形成装置10は、ファクスアプリ121、ファクス制御部122、受信制御部123、印刷制御部124及びOCR部125を有する。これら各部は、画像形成装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU111に実行させる処理により実現される。画像形成装置10は、また、画像記憶部131及び条件記憶部132を利用する。これら各記憶部は、例えば、HDD114若しくはRAM112、又はネットワークを介して画像形成装置10に接続する記憶装置等を用いて実現可能である。
【0013】
受信制御部123は、ファクス送信された画像データの受信(ファクス受信)を制御する。印刷制御部124は、ファクス受信された画像データの印刷を制御すると共に、当該画像データを画像記憶部131へ記憶する。OCR部125は、当該画像データの所定の領域に対して文字認識(OCR)を適用して、当該所定の領域に含まれる文字列及び各文字の座標値等を抽出する。ファクス制御部122は、受信制御部123によるファクス受信に応じて実行する処理を制御する。ファクス制御部122は、当該処理の過程において、OCR部125により抽出された文字列について、ファクス受信された画像データの所定の領域に対して予め設定されている条件を満たすか否かを判定する。当該条件は、条件記憶部132に記憶されている。ファクスアプリ121は、ユーザによる操作を受け付けるための画面や、ファクス制御部122による判定の結果を示す画面等の表示を制御する。
【0014】
以下、画像形成装置10が実行する処理手順について説明する。図3は、画像形成装置10が実行する処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
【0015】
受信制御部123は、ファクスを受信すると(S101)、ファクス受信された画像データ(以下、「受信画像」という。)と送信元のファクス番号(以下、「送信者番号」とい。)とをファクス制御部122へ通知する(S102)。
【0016】
続いて、ファクス制御部122は、受信画像及び送信者番号の保存を印刷制御部124へ要求する(S103)。印刷制御部124は、ファクス制御部122からの要求に応じ、受信画像を送信者番号に関連付けて画像記憶部131へ保存する(S104)。続いて、印刷制御部124は、受信画像の保存の完了をファクス制御部122へ通知する(S105)。なお、受信画像の保存と並行して、又は受信画像の保存の前後において、印刷制御部124は、受信画像の印刷を制御する。その結果、受信画像が印字された用紙が画像形成装置10から排紙される。
【0017】
続いて、ファクス制御部122は、受信画像に対するOCR処理の実行をOCR部125へ要求する(S106)。OCR部125は、ファクス制御部122からの要求に応じ、受信画像及び送信者番号を画像記憶部131から取得する(S107、S108)。
【0018】
続いて、OCR部125は、受信画像に対してOCR処理(文字認識)を適用することで、受信画像の所定の領域から文字列を抽出する(S109)。所定の領域がいずれの領域であるのかについては、フォーマットデータに定義されている。フォーマットデータとは、OCR処理の対象とする各領域(各範囲)と、各領域から抽出された文字列の意味(項目名)とが定義されデータをいう。本実施の形態において、フォーマットデータは、送信元のファクス番号ごとに定義され、ファクス番号とフォーマットデータとの関連付けは、条件記憶部132に記憶されている。
【0019】
図4は、条件記憶部132の構成例を示す図である。図4に示されるように、条件記憶部132は、送信者番号に対応付けてフォーマット名等記憶する。条件記憶部132が記憶する内容は、例えば、予め管理者等によって設定される。
【0020】
送信者番号は、送信元のファクス番号である。フォーマット名は、当該送信元に対応するフォーマットデータの識別情報である。すなわち、本実施の形態では、フォーマットデータ(文字列の抽出対象とする領域)を送信元に応じて異ならせることができる。その結果、注文書の形式を送信元に応じて異ならせることができる。
【0021】
OCR部125は、受信画像に係る送信者番号に基づいて、利用すべきフォーマットデータ(以下、「対象フォーマット」という。)のフォーマット名を特定する。なお、フォーマットデータの実体は、例えば、HDD114に記憶されている。OCR部125は、受信画像に係る送信者番号に対応するフォーマットデータ(以下、「対象フォーマット」という。)に基づいて、受信画像の1以上の領域から1以上の文字列を抽出する。なお、本実施の形態において、各送信元から送信されるファクスは、ファクスの受信側が受注している商品の注文書であり、送信元の住所、担当者名及び受注件数等の項目を含む文書であるとする。但し、これら各項目のレイアウト等は送信元によって異なり、そのレイアウトがフォーマットデータに定義されている。したがって、OCR部125は、送信元に対応する対象フォーマットに基づいて、これらの各項目の内容を示す文字列を受信画像から抽出する。但し、対象フォーマット(すなわち、送信者番号に対応するフォーマットデータ)が無い場合、OCR処理部は、OCR処理を実行しない。
【0022】
なお、同一の送信者番号に対して複数のフォーマットデータが対応付けられてもよい。図4では、同一の送信者番号(「001」)に対して2つのフォーマットデータ(フォーマット名)が対応付けられている例が示されている。この場合、OCR部125は、複数のそれぞれのフォーマットデータに基づいて受信画像から文字列群を抽出し、最も良好である抽出結果を採用すればよい。例えば、一方のフォーマットデータを用いた場合には、一部の領域から文字列を抽出することができず、他方のフォーマットデータを用いた場合には、全ての領域から文字列を抽出できた場合、OCR部125は、当該他方のフォーマットデータを用いた場合の抽出結果を採用すればよい。
【0023】
続いて、OCR部125は、OCR処理によって受信画像から抽出した文字列群と、各文字列の項目名とを示す情報(以下、「OCR結果」という。)を、ファクス制御部122へ通知する(S110)。なお、OCR処理が実行されない場合、OCR結果の内容は空である。
【0024】
続いて、ファクス制御部122は、OCR結果と、条件記憶部132に記憶されている、正しい注文書が満たすべき条件とを比較することで、受信画像に係る注文書の正否を判定する(S111)。
【0025】
当該条件は、図4に示した、条件記憶部132において、送信者番号に対応づけて記憶されている。すなわち、図4において送信者番号に対応づけられている項目のうち、住所、担当者名及び受注件数が当該条件に相当する。住所は、当該送信者番号に係る送信元の住所である。担当者名は、当該送信元において注文書を送信することが予定されている担当者の氏名である。受注件数は、当該送信元の受注件数の範囲(下限及び上限を示す閾値)である。すなわち、本実施の形態では、当該条件を送信元に応じて異ならせることができる。その結果、当該条件を送信元の注文状況に応じて異ならせることができる。
【0026】
ファクス制御部122は、OCR結果に含まれている住所、担当者名及び受注件数のそれぞれが、送信者番号に対応付けられて条件記憶部132に記憶されている条件(以下、「対象条件」という。)を満たすか否かを判定する。具体的には、ファクス制御部122は、OCR結果の住所については対象条件の住所と一致すれば正しいと判定し、一致しなければ正しくないと判定する。ファクス制御部122は、また、OCR結果の氏名については対象条件の氏名と一致すれば正しいと判定し、一致しなければ正しくないと判定する。ファクス制御部122は、また、OCR結果の受注件数については対象条件の受注件数が示す範囲内であれば正しいと判定し、当該範囲外であれば正しくないと判定する。
【0027】
ファクス制御部122は、OCR結果の住所、担当者名及び受注件数のうちのいずれか1以上の項目が正しくないと判定すると、受信画像に係る注文書が不正であることを示す通知をファクスアプリ121に送信する(S112)。この際、ファクス制御部122は、受信画像、対象フォーマット、OCR結果及び対象条件を当該通知に含める。
【0028】
ファクスアプリ121は、当該通知に応じ、受信画像が不正であることをユーザに通知するためのフィードバック画面を操作パネル15に表示する(S113)。
【0029】
図5は、受信画像が不正であることを通知するフィードバック画面の表示例を示す図である。図5の例において、フィードバック画面510は、受信画像、対象フォーマット、比較結果511等を含む。比較結果511は、対象条件を構成する各項目(住所、担当者名、受注件数)についてのOCR結果と対象条件との比較結果を示す情報である。図5では、住所及び担当者名のいずれもが対象条件に一致せず、受注件数も対象条件の範囲外であった例が示されている。なお、対象フォーマットが表示されることで、ユーザは、受信画像に対して適用されたフォーマットデータを視覚的に確認することができる。
【0030】
ユーザは、このようなフィードバック画面510を参照して、例えば、住所や担当者が間違っているファクスが受信されたと判断した場合、当該ファクスが偽物だと疑って、注文の真偽を送信元に確認することができる。また、ユーザは、受注件数が間違っていると判断した場合、送信元がミスをしている可能性が有るとして、送信元に受注件数の正否を送信元に確認することができる。その結果、誤った注文に応じた無駄な作業の実施等を回避することができる。
【0031】
なお、OCR結果が空である場合(すなわち、対象フォーマットが存在しない場合)、対象条件は存在しない。この場合、ファクス制御部122は、受信画像に係る注文書の正否が不明であることを示す通知をファクスアプリ121に送信する(S114)。この際、ファクス制御部122は、受信画像を当該通知に含める。
【0032】
ファクスアプリ121は、当該通知に応じ、受信画像の正否が不明であることをユーザに通知するためのフィードバック画面を操作パネル15に表示する(S115)。
【0033】
図6は、受信画像の正否が不明であることを通知するフィードバック画面の表示例を示す図である。図6の例において、フィードバック画面520は、受信画像と、フォーマットデータが登録されていないことを示すメッセージとを含む。この場合、ユーザは、新規の顧客からの注文であること、又は既存の顧客が新たなフォーマットの注文書の使用を開始したこと等を知ることができる。
【0034】
上述したように、本実施の形態によれば、ファクス受信された画像データから抽出される文字列が、当該文字列の抽出元の領域に対して設定された条件を満たすか否かを判定し、当該文字列が当該条件を満たさない場合に、その旨をユーザに対して出力する。したがって、ファクス受信の内容の誤りをユーザに通知可能とすることができる。
【0035】
なお、上記においては、図2に示した機能構成の全部を画像形成装置10が有する例を説明したが、当該機能構成の一部は、例えば、画像形成装置10とネットワークを介して接続する情報処理装置が有してもよい。一例として、OCR125は、当該情報処理装置が有してもよい。また、ファクス制御部122が実行する一部の処理(例えば、図3のステップS111等)は、当該情報処理装置又は他の情報処理装置(以下、これらの情報処理装置を総称して「外部装置」という。)が実行してもよい。すなわち、画像形成装置10は、複数の装置から構成される情報処理システムとして実現されてもよい。
【0036】
この場合、当該外部装置は、通信機能を備えた装置であれば、画像形成装置に限られない。当該外部装置は、例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPCまたはデスクトップPC等であってもよい。
【0037】
また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0038】
なお、本実施の形態において、画像形成装置10は、情報処理装置の一例である。OCR部125は、抽出部の一例である。ファクス制御部122は、判定部の一例である。ファクスアプリ121は、出力部の一例である。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0040】
10 画像形成装置
11 コントローラ
12 スキャナ
13 プリンタ
14 モデム
15 操作パネル
16 ネットワークインタフェース
17 SDカードスロット
80 SDカード
111 CPU
112 RAM
113 ROM
114 HDD
115 NVRAM
121 ファクスアプリ
122 ファクス制御部
123 受信制御部
124 印刷制御部
125 OCR部
131 画像記憶部
132 条件記憶部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0041】
【特許文献1】特開2004-214992号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6