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特開2023-43121ブラウザを利用したホームページ書換えシステム
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  • 特開-ブラウザを利用したホームページ書換えシステム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023043121
(43)【公開日】2023-03-28
(54)【発明の名称】ブラウザを利用したホームページ書換えシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/02 20220101AFI20230320BHJP
   G06F 40/154 20200101ALI20230320BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230320BHJP
【FI】
H04L67/02
G06F40/154
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021169166
(22)【出願日】2021-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】521427195
【氏名又は名称】株式会社オーケーワン
(72)【発明者】
【氏名】高原 幸一
【テーマコード(参考)】
5B109
5L049
【Fターム(参考)】
5B109NH08
5L049CC12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】誰でもが簡単にホームページの一部を更新するホームページのコンテンツ書換えシステムを提供する。
【解決手段】Webサーバ内に入力用ホームページと、ユーザ情報データベースと、テキスト格納ファイルと、ユーザホームページとを備える。ユーザホームページは、ユーザが運用する広告宣伝等に使う商業上のホームページであり、ユーザが入力用ホームページにおいてスマートホンのブラウザを用いた簡単な操作を行うことで、ユーザホームページの表示コンテンツを書換える。入力用ホームページは、ユーザ識別子、パスワード及び書換えたい新しいテキストを入力する手段と、ユーザ情報データベースを照会してユーザ認証を行う手段と、入力されたテキストをテキスト格納ファイルに書き込む手段とを備える。ユーザホームページは、テキスト格納ファイルからテキストを読み出す手段と、読み出したテキスト情報をユーザホームページ上に表示する手段とを含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットに接続されたWebサーバ上にある、入力用ホームページと、ユーザホームページと、テキスト格納ファイルと、ユーザ情報データベースから構成され、パソコンやスマートホンのブラウザを利用して入力用ホームページにおいて任意のテキストを入力する手段と、ユーザ情報データベースを利用して認証を行った上で入力されたテキストをテキスト格納ファイルに書込む手段と、書込まれたテキストを保管する手段と、ユーザホームページがテキスト格納ファイルからテキストを読み出してユーザホームページ上にコンテンツとして表示する手段とを備え、ユーザが入力用ホームページから入力したテキストをユーザホームページ上にコンテンツとして表示する機能を備えたことを特徴とするホームページ書換えシステム。
【請求項2】
請求項1記載の入力用ホームページは、ユーザ識別子、パスワード及びユーザホームページ書換え時に表示したいテキストを、ブラウザを利用して入力する手段と、ユーザ識別子とパスワードの組合せを格納したユーザ情報データベースを照会することでユーザ認証を行う手段と、認証が成功した場合にPHP等のプログラムによりテキスト格納ファイルを生成し、ファイルの名前を設定する手段と、入力されたテキストを生成したテキスト格納ファイルに書込む手段と、テキスト格納ファイルは書込まれたテキストを保管しておく手段と、を備えたことを特徴とするホームページ書換えシステム。
【請求項3】
請求項1記載のユーザホームページは、あらかじめプログラムされたPHP等のプログラムにより、入力用ホームページがテキストを書込んだテキスト格納ファイルからテキストを読み出す手段と、読み出したテキストを、あらかじめHTML等のプログラムにより指定されたホームページ上の箇所にコンテンツとして表示する手段と、を備えたことを特徴とするホームページ書換えシステム。
【請求項4】
請求項1記載のホームページ書換えシステムは、入力用ホームページとユーザホームページが、ユーザ識別子に関連付けられたユニークなファイル名を付与された同一のテキスト格納ファイルに対して書込み又は読み出しを行う手段を備え、ユーザが特定のホームページのみに対してコンテンツを書換えることができる手段と、正しいユーザ識別子とパスワードを入力できるユーザのみがユーザホームページのコンテンツを書換えることができる手段と、を備えたことを特徴するホームページ書換えシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット上のホームページのコンテンツ書換えシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
商業用の公告宣伝等を目的としてホームページを運用する場合には、適切なタイミングでホームページの表示コンテンツを書換えて更新することは不可欠である。特に顧客へのお知らせなどの情報は、頻繁に書換えることがマーケティングの観点からも求められる。
【0003】
ホームページの更新を行うためのホームページ作成言語や、Webサーバへのファイル転送手順は、一般ユーザは習得して実施するのが難しく、Webデザイナーやプログラマ等(以下、技術者と称す)に委託する方法が一般的である。
【0004】
図1に更新手順の構成を示す。1はホームページを運用するユーザである。ユーザに委託された2に示す技術者が、3のホームページ作成ツールにより、更新したい内容を反映した4のHTML等のファイルを作成し、5のFTP等のファイル転送ツールを用いてWebサーバに転送し、6の既存のホームページを更新する方法が一般的である。
【0005】
簡易なインターフェースや汎用ブラウザからホームページのHTML等のファイルを作成する、ホームページ作成支援システムまたは装置も知られている(例えば特許文献1、特許文献2及び特許文献3)。ユーザ自らがWebサーバ上のホームページ書換えまたは作成を行う、インターネットメールを利用したホームページ書換えシステム及び作成プログラムも知られている(例えば特許文献4及び特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008-27249号公報
【特許文献2】特開2014-157441号公報
【特許文献3】特開2017-45349号公報
【特許文献4】特開2005-122635号公報
【特許文献5】特開2005-275658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の方法では、ホームページの内容を変更するためには、HTML等のホームページ作成言語を習得する必要がある。また、専用のホームページ作成ツールを利用する場合には、ツールの操作方法を習得する必要がある。
【0008】
従来の方法では、作成したHTML等のファイルをWebサーバに転送するためのFTP等の転送ツールの利用方法を習得する必要がある。
【0009】
技術者等にホームページの書換え更新作業を委託するには費用がかかり、更新するのに時間がかかる。広告宣伝用にホームページを運営する小規模店舗等のユーザの場合、更新の費用や手間が大きいとホームページ更新が適切になされず、ホームページは広告宣伝効果を十分に発揮しない。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑み、スマートホンやパソコンのブラウザからの簡単な操作でホームページのコンテンツ書換えを可能とする、ホームページ書換えシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決する本発明は次のとおりである。
【0012】
Webサーバ上にある入力用ホームページと、ユーザが運営するユーザホームページと、テキスト格納ファイルと、ユーザ情報データベースで構成される、ホームページ書換えシステムである。入力用ホームページは、パソコンやスマートホンなどのブラウザを利用してユーザ識別子(以下「ユーザID」と呼ぶ)、パスワード及びテキストを入力する手段と、入力されたテキストを、テキスト格納ファイルに書込む手段を備える。ユーザホームページはテキスト格納ファイルから、保管されたテキストを読み出す手段と、読み出したテキストをホームページ上のコンテンツとして表示する手段を備え、ブラウザを利用して入力したテキストをユーザのホームページにテキスト情報として表示することで、ホームページ上のテキスト情報を書換え更新する、ホームページ書換えシステムである。
【0013】
入力用ホームページは、入力されたユーザIDとパスワードの組み合わせが正しいかを、ユーザIDとパスワードの組合せ情報を持つユーザ情報データベースを照会して認証判断する手段を備え、正しく認証された場合に限りユニークなファイル名を付与したテキスト格納ファイルを生成し、入力されたテキストをテキスト格納ファイルに書き込む手段を備えたことを特徴としている。
【0014】
Webサーバ上にあるユーザホームページは、あらかじめプログラムされたファイル名をもつテキスト格納ファイルからテキストを読み出す手段を備える。ユーザホームページは読み出したテキスト情報をホームページのコンテンツとして表示する手段を備えたことを特徴としている。
【0015】
本ホームページ書換えシステムは、テキスト格納ファイルのファイル名にユニークな名前を用いることで、入力用ホームページがテキストを書込んだテキスト格納ファイルと同一のファイルに対して、ユーザホームページがテキスト読み出しを行う手段を備えたことを特徴としている。
【0016】
本ホームページ書換えシステムは、Webサーバ上に複数の別のユーザが利用している別のホームページが存在する場合でも、ユーザが自分のホームページの内容だけを書換える手段を備えたことを特徴としている。
【0017】
本ホームページ書換えシステムは、正しいユーザIDとパスワードを入力した場合にのみホームページを書換え更新する手段を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、HTML言語等のホームページ作成用言語及びコンピュータのFTP等の操作を知らなくても、パソコンやスマートホンのブラウザを利用して入力用ホームページからテキストを入力するという簡単な操作で、ユーザホームページのテキスト情報を書換え、ホームページを運営することができるという効果がある。
【0019】
本発明は、ユーザIDとパスワードでの認証管理により、ホームページのオーナーであるユーザのみが内容を書換えることができ、一般不特定のホームページ閲覧者や他のオーナーがホームページの情報を書換えること防ぐ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】従来の方式による処理を示す。
図2】本発明の方式による処理を示す。
図3】本発明のブロック構成を示す。
図4】ユーザID、パスワード及びテキストの入力フォームを示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図2図3及び図4を例に説明する。
【0022】
インターネットに接続されたWebサーバ上におかれた、ユーザが広告宣伝などに運用し、コンテンツを書換える対象となる10に示すユーザホームページと、7に示す入力用ホームページと、8に示すユーザ情報データベースと、9に示すテキスト格納ファイルで構成される。
【0023】
1に示すユーザは、ユーザが運用しているユーザホームページのコンテンツ書換えにあたって、入力用ホームページにスマートホンやパソコンのブラウザを利用してアクセスし、11に示す入力手段を用いて、16に示すフォーマットにより、ユーザに付与されたユーザID、パスワード及び書換えたいテキストを入力する。
【0024】
入力用ホームページでは、12に示す認証制御手段により、入力されたユーザIDとパスワードの認証判定を、ユーザ情報データベースに格納されたユーザIDとパスワードの組合せ情報を照会して行う。ユーザIDとパスワードが正しい組み合わせでなければ、処理を中断し、不特定の人がホームページを書換えることができないようにする。
【0025】
入力用ホームページでは、13に示すPHP等のプログラムによる書込み手段により、ユニークなファイル名のテキスト格納ファイルを生成し、入力されたテキストを書込む。
【0026】
テキスト格納ファイルの名前はユーザに関連付けられるユニークなものとし、例えばユーザID名やユーザIDをプレフィックスとしたファイル名とする。
【0027】
ユーザホームページは、14に示すPHP等のプログラムによる読み出し手段により指定された名前のテキスト格納ファイルからテキストを読み出し、15に示すHTML等のプログラムによる表示手段によりあらかじめ指定されたホームページ上の箇所に表示し、ユーザホームページの表示内容を書換え更新する。
【0028】
入力用ホームページはユーザIDに関連付けられたテキスト格納ファイルにしか書込まず、ユーザホームページはユーザIDに関連付けられたテキスト格納ファイルからのみ読み出すようにし、ユーザが自分のホームページのみ書換えることができ、且つ、他のユーザがそのホームページを書換えることができないようにする。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明を利用することで、これまでは少しの変更でも技術者への委託を必要としていたホームページの書換え更新が、コンピュータの専門知識を有しないユーザでも、スマートホンのブラウザからの簡単な入力操作によってできるようになり、ホームページの運用を、より少ない費用と手間で、容易に行うことができるようになる。
【0030】
特に小規模店舗等の広告宣伝用にホームページを運用している事業主は、更新頻度を高め、最適な情報を発信することで、ホームページ運用によるマーケティング効果を高めることができる。これにより、より多くの小規模店舗事業主がホームページを運用し、SNSや他の情報サイトとあわせてデジタルマーケティングに取り組むことができ、店舗や街、ひいては地域経済の活性化に寄与するものである。
【符号の説明】
【0031】
1 ユーザ
2 技術者
3 ホームページ作成ツール
4 ホームページファイル
5 FTP等の転送用ツール
6 従来のホームページ
7 入力用ホームページ
8 ユーザ情報データベース
9 テキスト保管ファイル
10 ユーザホームページ
11 入力プログラム
12 認証制御プログラム
13 ファイル書込みプログラム
14 ファイル読み出しプログラム
15 テキスト情報表示プログラム
16 ユーザID、パスワード、テキスト入力フォーム
17 ユーザID入力領域
18 パスワード入力領域
19 書換えテキスト入力領域
図1
図2
図3
図4