(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023043400
(43)【公開日】2023-03-29
(54)【発明の名称】注文支援プログラム
(51)【国際特許分類】
F25D 23/00 20060101AFI20230322BHJP
【FI】
F25D23/00 301K
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021151001
(22)【出願日】2021-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立グローバルライフソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】船山 敦子
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 亮
(72)【発明者】
【氏名】小川 真申
(72)【発明者】
【氏名】築地新 建太
(72)【発明者】
【氏名】青山 勝
(72)【発明者】
【氏名】小林 直之
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 季誠
【テーマコード(参考)】
3L345
【Fターム(参考)】
3L345AA02
3L345AA21
3L345AA26
3L345EE03
3L345EE53
3L345EE55
3L345HH13
3L345HH14
3L345HH32
3L345HH34
3L345HH36
3L345HH42
3L345JJ02
3L345JJ14
3L345JJ17
3L345JJ23
3L345KK02
3L345KK04
(57)【要約】
【課題】商品の在庫状態を出力しつつ都度注文を支援するシステムと、商品の在庫状態に応じて自動的に注文するシステムと、が別に存在する場合、注文方法の変更が反映されずに、誤注文を招く可能性がある。
【解決手段】本発明の注文支援プログラムは、収納領域の商品の在庫に係る情報を含む画面を出力させる在庫状態出力部と、前記収納領域に対応した商品の購入先として、都度注文が可能な電子商取引サイト、または、自動再注文が可能な電子商取引サイト、を登録する購入先登録部と、前記電子商取引サイトまたは当該サイトのアプリへアクセスさせるアクセス支援処理部と、前記収納領域に対応した商品の購入先が、自動再注文が可能な電子商取引サイトから都度注文が可能な電子商取引サイトに変更される場合に、自動再注文の設定解除を促す通知を行う通知出力部と、してコンピュータを動作させる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納領域の商品の在庫に係る情報を含む画面を出力させる在庫状態出力部と、
前記収納領域に対応した商品の購入先として、都度注文が可能な電子商取引サイト、または、自動再注文が可能な電子商取引サイト、を登録する購入先登録部と、
前記電子商取引サイトまたは当該サイトのアプリへアクセスさせるアクセス支援処理部と、
前記収納領域に対応した商品の購入先が、自動再注文が可能な電子商取引サイトから都度注文が可能な電子商取引サイトに変更される場合に、自動再注文の設定解除を促す通知を行う通知出力部と、してコンピュータを動作させる注文支援プログラム。
【請求項2】
前記収納領域に対応した商品の購入先が、都度注文が可能な電子商取引の場合、前記通知出力部は、前記商品の在庫が予め定めた条件に達したときにアラートの通知を行い、
前記収納領域に対応した商品の購入先が、自動再注文が可能な電子商取引の場合、前記通知出力部は、アラートの通知を行わない、請求項1に記載の注文支援プログラム。
【請求項3】
前記収納領域に対応した商品の購入先が、都度注文が可能な電子商取引サイトから自動再購入が可能な電子商取引サイトに変更される場合に、前記通知出力部は、自動再注文の設定を促す通知を行う、請求項1に記載の注文支援プログラム。
【請求項4】
自動再注文が可能な電子商取引サイトが購入先として登録されている収納領域のデータを削除する場合に、前記通知出力部は、自動再注文の設定解除を促す通知を行う、請求項1に記載の注文支援プログラム。
【請求項5】
前記収納領域は複数存在し、自動再注文が可能な電子商取引サイトが購入先として登録されている収納領域のデータを入れ替える場合に、前記通知出力部は、入れ替えを禁止する通知を行う、請求項1に記載の注文支援プログラム。
【請求項6】
前記在庫状態出力部は、前記収納領域の重量センサで検知された重量情報を所定のタイミングで出力するものであり、重量の減少幅が大きい場合、重量の減少幅が小さい場合と比べて、出力するタイミングを遅くする、請求項1に記載の注文支援プログラム。
【請求項7】
前記収納領域は、冷蔵庫内に設けられた棚または容器であり、
前記冷蔵庫は、冷蔵室の棚またはドアポケットを撮影する撮像装置を備え、
前記在庫状態出力部は、前記撮像装置で撮影された前記棚またはドアポケットの画像と、携帯端末で撮影された前記棚またはドアポケットの画像と、を選択的に出力する、請求項1に記載の注文支援プログラム。
【請求項8】
前記在庫状態出力部は、所定の操作に基づき、前記棚またはドアポケットに関する複数の過去の画像のうちいずれかを出力する、請求項7に記載の注文支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザが端末を用いて在庫管理サーバへアクセスすることにより、冷蔵庫の重量センサで取得した在庫状態を、冷蔵庫から離れた場所で確認できるようにした在庫管理システムが開示されている(0023)。また、この特許文献1には、在庫状態を確認したユーザは、必要に応じて電子商取引システムにアクセスし、物品を発注することができる旨も開示されている(0039)。さらに、この特許文献1には、ユーザの指示によらず、自動的に注文されるようにしても良い旨も記載されている(0053、0075)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
商品の在庫状態を出力しつつ都度注文を支援するシステムと、商品の在庫状態に応じて自動的に注文するシステムと、が別に存在する場合、注文方法の変更が反映されずに、誤注文を招く可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明の注文支援プログラムは、収納領域の商品の在庫に係る情報を含む画面を出力させる在庫状態出力部と、前記収納領域に対応した商品の購入先として、都度注文が可能な電子商取引サイト、または、自動再注文が可能な電子商取引サイト、を登録する購入先登録部と、前記電子商取引サイトまたは当該サイトのアプリへアクセスさせるアクセス支援処理部と、前記収納領域に対応した商品の購入先が、自動再注文が可能な電子商取引サイトから都度注文が可能な電子商取引サイトに変更される場合に、自動再注文の設定解除を促す通知を行う通知出力部と、してコンピュータを動作させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】在庫管理システムの全体構成を示すブロック図。
【
図4】実施例1の在庫管理サーバの構成を示す機能ブロック図。
【
図5】実施例1の携帯端末のプロセッサにより実行されるアプリの機能ブロック図。
【
図6】アプリ起動時に表示されるホーム画面V10の例を示す図。
【
図7】アプリ起動時に表示される別のホーム画面V11の例を示す図。
【
図22】
図21の購入先選択画面V61をスクロールさせた状態を示す図。
【
図28】自動再注文の設定解除通知画面V101の例を示す図。
【
図29】アラート通知重量設定画面V82の例を示す図。
【
図31】アラート対象の在庫状態一覧画面V90の例を示す図。
【
図36】在庫状態・トップ画面V31の例を示す図。
【
図38】削除収納領域選択画面V150の例を示す図。
【
図41】在庫状態・トップ画面V32の例を示す図。
【
図42】実施例1の変形例の在庫管理サーバの構成を示す機能ブロック図。
【
図43】実施例2に係る冷蔵庫の冷蔵室ドアを開けた状態を示す正面図。
【
図47】画像表示部をスワイプしたときの庫内画像表示画面の移り変わりを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0008】
(在庫管理システムの主要構成)
図1は、本実施形態に係る在庫管理システムS(注文支援システム)の全体構成を示すブロック図である。本実施形態では、在庫管理の対象として、少なくとも1つの収納領域を有する保管庫の例であって、庫内を保冷可能な冷蔵庫を例に挙げて説明する。在庫管理システムSは、一または複数の(M台の)冷蔵庫10-1~10-M(以下、冷蔵庫10と総称することがある)と、一または複数の(N台の)携帯端末20-1~20-N(冷蔵庫管理装置、コンピュータ、以下、携帯端末20と総称することがある)と、冷蔵庫10の在庫を管理する在庫管理サーバ30と、冷蔵庫10に収納される食材などを販売する小売業者サーバ40と、を備える。
【0009】
図1に示すように、冷蔵庫10は、LAN(Local Area Network)51に接続され、LAN51およびWAN(Wide Area Network)52を介して携帯端末20、在庫管理サーバ30および小売業者サーバ40と通信できるようになっている。携帯端末20も、LAN51およびWAN52を介して、冷蔵庫10、在庫管理サーバ30および小売業者サーバ40と通信できるようになっている。なお、LAN51は、例えば家庭内の無線LANであり、WAN52は、例えばインターネットである。在庫管理サーバ30は、例えば冷蔵庫10のメーカが管理するサーバであり、小売業者サーバ40は、電子商取引(Electronic Commerce:EC)サイトなどを運営する小売業者が管理するサーバである。
【0010】
(冷蔵庫の主要構成)
冷蔵庫10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、操作部14と、冷却機構15と、収納物検知部としての重量センサ200と、を備えている。制御部11は、後述する主制御基板109およびセンサ基板111等によって構成される。記憶部12は、各種情報を記憶する。通信部13は、LAN51を介して、携帯端末20等と通信する。操作部14は、冷蔵庫10内の温度調整などを行う。冷却機構15は、圧縮機107、蒸発器(冷却器)などの冷凍サイクルの他、ファンなどで構成される。
【0011】
(携帯端末の主要構成)
携帯端末20としては、例えば、スマートフォンやタブレット端末が想定され、プロセッサ21と、メモリ22と、記憶部23と、通信部24と、出力部25と、入力部26と、撮影部27と、を備えている。携帯端末20の計算や制御等の機能は、プログラムがプロセッサ21によって実行されることで、定められた処理を他のハードウエアと協働して実現される。これらの機能を実現するためのプログラムは、メモリ22に格納される。なお、プログラムは、WAN52を介して接続された計算機上に格納されており、携帯端末20の通信部24がLAN51またはWAN52経由でダウンロードすることにより、携帯端末20のメモリ22へのインストールが可能となっている。
【0012】
また、携帯端末20の記憶部23は、各種情報を記憶する。通信部24は、LAN51またはWAN52を介して、冷蔵庫10および在庫管理サーバ30等との間でデータをやり取りするためのインターフェースである。出力部25は、ユーザに対して各種情報を出力するものであり、例えば、フラットパネル・ディスプレイやスピーカである。入力部26は、ユーザが各種情報を入力するものであり、例えば、ディスプレイの表面に設けられたタッチセンサやマイクロフォンである。撮影部27は、メモリ内の撮影制御部(図示せず)からの指令に基づいて、動画または静止画を撮影する。
【0013】
なお、冷蔵庫10の記憶部12や携帯端末20の記憶部23などが記憶するデータは、必ずしも冷蔵庫10や携帯端末20などの内部に記憶しておく必要はなく、サーバ等の別の計算機上に記憶しておき、LAN51やWAN52経由でアクセス可能にしても良い。
【実施例0014】
実施例1として、1ドアの冷蔵庫を例に挙げて説明する。
【0015】
(冷蔵庫の具体的構成)
実施例1に係る冷蔵庫10の構成について具体的に説明する。
図2は、実施例1に係る冷蔵庫10の外観斜視図であり、
図3は、
図2のII-II線断面図である。なお、各図において、ユーザの視点から見て前・後・左・右・上・下と定義する。
【0016】
冷蔵庫10は、前方が開口した外箱101にて外郭を構成し、前方には開口部を開閉する扉102が備えられている。外箱101は上部を構成する天板と、底部を構成する底板と、左右側部を構成する側板と、背部を構成する背面板から構成されている。外箱101の内部には内箱103が備えられている。外箱101と内箱103との間には、図示しない発泡断熱材が充填されている。
【0017】
内箱103で形成される庫内には、収納領域を区画する容器104が上下方向に複数(104a,104b,104c,104d,104e)備えられている。これらの容器104には、収容物として、飲み物等の食材が載置される。
【0018】
内箱103の左右の内面には、各容器104に対応して、前後方向に延びる複数の上リブおよび下リブ(いずれも図示せず)が形成されている。また、容器104a、容器104bおよび容器104eの下リブの下方には、容器104を支持するとともに重量センサ200を収容したセンサユニット(不図示)が備えられている。本実施例の冷蔵庫10では、5つの容器のうち3つの容器に、それぞれ、上段センサユニット、中段センサユニットおよび下段センサユニットが設けられているが、センサユニットが設けられる対象の容器104は3つとは限らない。
【0019】
外箱101の下部には、冷媒を圧縮する圧縮機107が備えられている。圧縮機107には、図示しない凝縮器、膨張弁、蒸発器が接続されて冷凍サイクルを構成し、庫内を冷却する。後部に位置する内箱103には、図示しない吐出口が形成されており、ファンから送風された冷気を庫内に吐出する。
【0020】
外箱101の後部には、圧縮機107等を制御する主制御基板109が備えられている。主制御基板109は、例えば庫内に設置された庫内温度センサ110が検出した庫内温度に基づき、圧縮機107を制御する。また、外箱101の後部には、複数の重量センサ200に電源を供給し、重量センサ200の計測結果を取得するセンサ基板111と、このセンサ基板111および主制御基板109と接続され携帯端末20等と無線通信を行うWLAN(Wireless Local Area Network)通信基板112(通信部13)が備えられている。庫内には、ユーザが庫内温度を調整したり、WLAN通信基板112のスイッチを入切したりする操作基板113(操作部14)が備えられている。なお、本実施例では、主制御基板109およびセンサ基板111を、冷蔵庫10の制御部11とみなすこととする。
【0021】
重量センサ200は、容器104a,容器104b,容器104eの下方に配置され、容器104b,容器104b,容器104eに載置された食材の有無、重量を計測するものである。重量センサ200には、主制御基板109からセンサ基板111を介して電源が供給される。容器104a,容器104b,容器104eに食材が載置され、或いは容器104a,容器104b,容器104eから食材が取り出されると、それらの変化状態を重量センサ200が検出し、センサ出力としてセンサ基板111に送信される。センサ基板111は、重量センサ200で計測された重量情報を、WLAN通信基板112を介して在庫管理サーバ30へ送信する。小売業者による自動再注文サービスの設定がされている場合、在庫管理サーバ30は、センサ基板111から受信した重量情報を、小売業者サーバ40へ送信する。なお、収納領域を区画するものは、容器104でなく棚であっても良い。その場合は、重量センサ200が棚に配置され得、棚に載置された食材の有無、重量が計測される。
【0022】
(在庫管理システム)
実施例1に係る在庫管理システムSについて、説明する。実施例1は、携帯端末20のメモリ22に格納されたアプリケーションプログラム(以下「アプリ」)が、冷蔵庫10の各収納領域に収納される食材の在庫管理を実行するものである。
【0023】
(重量の計測)
重量センサ200により取得した重量は、外気温度変化や電気的ノイズ、床の振動などの外乱要因により計測の都度変化する可能性がある。そこで一定時間毎に重量を取得し、記憶部12に記憶させる。一定回数取得後平均化した重量を在庫管理サーバ30や小売業者サーバ40に送信する重量とすることで、外乱影響を少なくすることができる。
【0024】
または、前回在庫管理サーバ30等に送信した重量を記憶部12に記憶し、新たに取得した重量と、前回在庫管理サーバ30等に送信した重量との差が一定範囲内(例えば100g以内)の場合、重量の変化無しとして在庫管理サーバ30に送信する重量は、前回送信したのと同値にしてもよい。
【0025】
重量に変化があった場合、その変化から所定時間後に、センサ基板111が在庫管理サーバ30に重量情報を送信する。ただし、重量の減少幅が大きい場合、例えば、2リットルのペットボトル等が取り出された場合、収納領域に再び戻される可能性が高い。この場合、重量変化から重量情報の送信までのタイミング(前述の所定時間)を通常より長く設定しても良い。一方、重量の減少幅が小さい場合、例えば、飲み切りサイズの飲料などが取り出された場合、収納領域に再び戻される可能性は低い。この場合、重量変化から重量情報の送信までのタイミング(前述の所定時間)を通常より短く設定しても良い。また、収納領域に収納される商品が特定できる場合には、商品ごとに、重量情報の送信タイミングを変えるようにしても良い。
【0026】
(在庫管理サーバの構成)
図4は、本実施例に係る在庫管理サーバ30の構成を示す機能ブロック図である。
図4に示すように、在庫管理サーバ30は、プロセッサ31と、メモリ32と、通信部33と、記憶部34と、を備えている。
図4では、概念的にプロセッサが実行する機能を、データ管理部321および通知部322として示しており、これらの機能を実現するためのプログラムが、メモリに格納されている。なお、プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供されたり、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM等の計算機で読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、配布されても良い。
【0027】
通信部33は、WAN52を介して冷蔵庫10や携帯端末20等との間でデータをやり取りするためのものである。記憶部34は、認証データベース341と、収納領域データベース342と、を有している。認証データベース341は、冷蔵庫10を識別可能なIDと、当該冷蔵庫10のIDに対してペアリングされたコンピュータとしての携帯端末20のID(端末ID)と、を紐づけて保存するデータベースである。認証データベース341は、さらに、収納領域IDを保存しても良い。携帯端末20に紐づけられた端末IDに代えて、ユーザに紐づけられたユーザIDを用いてもよい。
【0028】
また、携帯端末20ごとに当該冷蔵庫10に対する設定や閲覧の権限が異なる場合には、権限に関する情報も認証データベース341に格納される。一方、収納領域データベース342は、冷蔵庫IDおよびその収納領域ごとに、重量センサ200で計測された重量情報の履歴、収納される商品の画像やメモ、基準となる重量(最大重量)などを保存するデータベースである。
【0029】
データ管理部321は、携帯端末20からの操作に対応して、記憶部34内のデータベースに保存されるデータの登録、変更および削除などを行う。通知部322は、後述のように、重量センサ200で計測された重量がアラート通知重量に達した場合、冷蔵庫IDに紐づく携帯端末IDに通知する。
【0030】
(携帯端末のメモリに格納されるアプリの構成)
本実施例に係る在庫管理システムSを構築する際には、コンピュータ(携帯端末20)が在庫管理プログラムを動作可能にさせるステップとして、携帯端末20のメモリ22には、在庫管理の機能を実行するアプリのプログラムがインストールされる。
図5は、携帯端末20のプロセッサ21により実行されるアプリの機能を、ブロック図として表したものである。
図5に示すように、本実施例のアプリは、グラフ作成部221と、在庫状態出力部222と、通知出力部223と、設定部224と、計量指令部225と、購入先登録部226と、アクセス支援処理部227と、で構成される。
【0031】
グラフ作成部221は、収納領域のセンサユニット220によって計測された重量情報に基づいて、当該収納領域内の商品の残量推移を示すグラフを作成する。在庫状態出力部222は、各収納領域の在庫状態の概要一覧を携帯端末20の出力部25に表示したり、特定の収納領域の在庫状態の詳細(グラフ作成部221で作成されたグラフなど)を携帯端末20の出力部25に表示したりする。通知出力部223は、在庫管理サーバ30の通知部322から送信された通知などを携帯端末20の出力部25に出力する。設定部224は、携帯端末20の入力部26の操作に基づき、商品の画像やメモの編集、通知設定の変更などを行う。計量指令部225は、冷蔵庫10のセンサ基板111に対し、重量を計測するよう指令を出す。購入先登録部226は、収納領域に対応した商品の購入先を登録する他、登録されている購入先を変更する。なお、購入先としては、都度注文が可能なECサイトと、自動再注文が可能なECサイトと、が存在する。アクセス支援処理部227は、携帯端末20にインストールされているブラウザを起動し、購入先登録部226によって登録済みのECサイトのページを表示させることで、商品購入サイトへのアクセスを支援する。また、アクセス支援処理部227は、購入先登録部226によって登録済みのECサイトのアプリを起動することも可能である。
【0032】
(アプリの起動)
携帯端末20の入力部26において、ユーザが所定の操作(例えば所定のアイコンのタップ)を行うと、携帯端末20にインストールされているアプリが起動する。
図6は、アプリ起動時における携帯端末20の出力部25の画面の例を示す図である。アプリが起動されると、在庫状態出力部222は、例えば、
図6に示すホーム画面V10(在庫状況画面)を出力部25に表示させる。ここで、携帯端末20の通信部24がLAN51またはWAN52経由でダウンロードするアプリには、在庫管理の機能以外にも、季節に合わせた旬の食材に関する情報を表示する機能や、天気予報に合わせて買い物に出かけるおすすめ度を表示する機能が含まれている。このため、
図6において、ホーム画面V10の左右にあるスクロールボタン623L,623Rがタップされると、他の表示画面(推奨食材画面や買い物指数画面)に遷移する。しかし、本実施例では、推奨食材を表示する機能や買い物指数を表示する機能については説明を省略し、在庫管理の機能のみについて、以下、説明する。
【0033】
(ホーム画面V10,V11)
図6において、ホーム画面V10には、上端から下端に向かって、主メニューバー600と、天気予報表示部610と、在庫状況表示部620と、ナビゲーション部630と、副メニューバー640と、が含まれている。ここで、主メニューバー600には、メニューボタン601と、機種表示欄602と、接続表示欄603と、警告欄605と、が含まれている。機種表示欄602は、当該携帯端末20が制御対象とする冷蔵庫10の型番を表示する。また、接続表示欄603は、当該携帯端末20が、制御対象とする冷蔵庫10との間で双方向の通信回線が接続されているか否かを表示する。警告欄605は、重量センサ200の異常などが発生した場合に、その旨を表示する。
【0034】
天気予報表示部610には、天気予報が発表された日時と、天気予報が対象とする地域と、天気予報の内容(例えば、晴れ時々曇り)と、予想気温と、予想湿度と、予想降水確率と、が示されている。
【0035】
在庫状況表示部620は、冷蔵庫10内の3つの収納領域(センサユニットの設けられた容器104a,容器104b,容器104e)における食材の在庫状況を表示するものであり、冷蔵庫型アイコン621と、残量表示部622と、を含んでいる。収納領域ごとに収納される食材は異なっていても良いが、同一の収納領域内には同一の食材(同じ種類の商品)が収納されるものとする。残量表示部622は、各収納領域に所定の商品が最大量収納された場合を100%として、現在の残量が何%であるかを示すものである。
図6に示す通り、上段の収納領域(容器104a)には、商品の登録自体がされていないことを示す「未登録」と表示され、冷蔵庫型アイコン621のうち、該当する領域が空白となっている。なお、商品の登録は、後述の
図10に示す表示・通知設定画面V50にて行われる。また、
図6のホーム画面V10では、中段の収納領域(容器104b)および下段の収納領域(容器104e)は、現在の残量として、それぞれ20%および88%が表示され、冷蔵庫型アイコン621のうち、それぞれの領域が塗りつぶされている(点灯表示されている)。特に、中段の収納領域(容器104b)は、ユーザによって予め設定された閾値であるアラート通知重量(例えば20%)以下であるため、強調(
図6では下線付)して表示されている。なお、後述の自動再注文が可能なECサイトが購入先として登録されている収納領域については、アラート通知重量が設定されないため、強調表示はされない。このように、冷蔵庫型アイコン621における各領域と対応させて残量などの情報が表示されるため、どの収納領域の情報なのかユーザが認識し易くなっている。
【0036】
また、
図7は、アプリ起動時に携帯端末20の出力部25に表示される別のホーム画面V11の例を示す図である。
図6に示したホーム画面V10では、上段の収納領域が「未登録」であったが、
図7に示すホーム画面V11では、上段の収納領域が「未取得」となっている。この「未取得」の表示は、商品の登録自体はされているが、後述の最大重量の入力やゼロ点設定などが済んでおらず、センサユニット220による残量情報の取得ができていないことを示している。また、通信障害により重量を取得できない場合、冷蔵庫表示がなくなり、「情報が取得できませんでした」等の表示できない旨を示してもよい。
【0037】
ナビゲーション部630には、ドットインジケータ631と、冷蔵庫中身チェックボタン632と、お知らせボタン633と、が含まれている。また、副メニューバー640には、ホームボタン641と、食材管理ボタン642と、在庫状態ボタン643と、サポートボタン644と、設定ボタン645と、が含まれている。
【0038】
ここで、ドットインジケータ631は、横方向に配列された3個のドットを含んでおり、各ドットは、在庫状況画面(V10,V11)、推奨食材画面(図示省略)および買い物指数画面(図示省略)に対応する。そして、各画面のうち、出力部25に表示されている画面に対応するドットが点灯状態にされ、他のドットは消灯状態にされる。
【0039】
お知らせボタン633は、在庫管理サーバ30の通知部322が、対象の冷蔵庫10とペアリングされた携帯端末20に対して何らかの通知を送信した場合に、携帯端末20の通知出力部223が
図6,
図7のホーム画面V10,V11に表示させるものである。例えば、アラートの対象が中段の収納領域の残量に関するものであった場合、お知らせボタン633がタップされると、
図30のように、在庫状態出力部222は、中段の収納領域の在庫状態詳細画面V43を出力部25に表示させ、通知出力部223は、グラフ表示部665の残量の推移を示すグラフ上に「残量が少なくなっています」との旨の通知をする。また、アラート対象が複数の収納領域(例えば中段と下段)の残量に関するものであった場合、お知らせボタン633がタップされると、在庫状態出力部222は、
図31のように、アラート対象の在庫状態一覧画面V90を出力部25に表示させる。
【0040】
(庫内画像表示画面V20)
図32は、庫内画像表示画面V20の例を示す図である。
図6,
図7のホーム画面V10,V11において、ユーザが冷蔵庫中身チェックボタン632をタップすると、アプリ(在庫状態出力部222)は、庫内画像表示画面V20を出力部25に表示させる。庫内画像表示画面V20には、戻るボタン650と、カメラボタン634と、が含まれている。ユーザが戻るボタン650をタップすると、アプリは、元のホーム画面V10,V11を出力部25に再表示させる。カメラボタン634は、現在の中身画像の表示に代えて、撮影画面(図示せず)を表示させるボタンであり、このカメラボタン634がタップされると、撮影部27が起動して、モニタ画像が表示される。その後、ユーザがシャッターボタン(図示せず)をタップすると、その時点におけるモニタ画像が、冷蔵庫10の中身画像として記憶部23内の画像記憶部(図示せず)に保存される。この中身画像は、対応する冷蔵庫10のID情報とともに、WAN52等を介して在庫管理サーバ30に送信され得る。在庫管理サーバ30のデータ管理部321は、冷蔵庫10のID情報と対応付けて、中身画像をデータベースに保存する。携帯端末20の記憶部23や在庫管理サーバ30のデータベースに、既に別の中身画像が保存されている場合、従前の中身画像が削除され、新たに撮影された中身画像に更新される。なお、中身画像は、収納領域ごとに区別して保存され、選択された収納領域ごとに表示されるようにしても良い。
【0041】
(在庫状態・トップ画面V30)
図8は、在庫状態・トップ画面V30の例を示す図である。
図6,
図7のホーム画面V10,V11において、ユーザが在庫状態ボタン643をタップすると、在庫状態出力部222は、
図8に示す在庫状態・トップ画面V30を出力部25に表示させる。在庫状態・トップ画面V30には、主メニューバー600と、戻るボタン650と、編集ボタン651と、収納領域一覧表示部660と、副メニューバー640と、が含まれている。収納領域一覧表示部660は、3か所の収納領域欄661-1~661-3を有しており、各収納領域欄には、対応する収納領域の状態の概要が表示される。具体的には、左から、当該収納領域の位置を示す冷蔵庫型アイコンと、当該収納領域に収納する商品の画像と、当該収納領域に収納する商品に関するメモ、残量、購入先ECサイトなどの情報と、が各収納領域欄に表示され得る。冷蔵庫型アイコンは、対応する収納領域欄661-1~661-3の領域が塗り潰されている。例えば、センサユニットの設けられた容器のうち最上段の容器104aに対応する収納領域欄661-1に表示されている冷蔵庫型アイコンは、最上段相当の領域が塗り潰されている。
【0042】
(在庫状態詳細画面V40)
図8の在庫状態・トップ画面V30において、ユーザが特定の収納領域欄の詳細要求ボタン662をタップすると、在庫状態出力部222は、
図9に示す在庫状態詳細画面V40を出力部25に表示させる。
図9は、
図8の在庫状態・トップ画面V30において、中段の収納領域欄の詳細要求ボタン662がタップされたときに表示される在庫状態詳細画面V40である。
図9の通り、在庫状態詳細画面V40には、主メニューバー600と、戻るボタン650と、商品情報表示部663と、グラフ表示部665と、購入設定部666と、副メニューバー640と、が含まれている。
【0043】
商品情報表示部663には、当該収納領域の位置を示す冷蔵庫型アイコンと、当該収納領域に収納される商品の画像と、当該収納領域に収納される商品に関するメモと、設定要求ボタン664と、が表示される。ユーザが設定要求ボタン664をタップすると、設定部224は、
図10に示す表示・通知設定画面V50を出力部25に表示させ、商品の画像や商品に関するメモの設定ができるようにする。なお、表示・通知設定画面V50での入力がある場合は、商品情報表示部663に「入力有り」(
図9参照)、表示・通知設定画面V50での入力がない場合は、「未入力」(例えば
図19,
図20参照)がそれぞれ表示される。
【0044】
購入設定部666には、購入先変更ボタン667と、購入ボタン668と、が含まれている。既に購入先のECサイトが登録されている場合、購入ボタン668には、登録済みのECサイト名(
図9ではECサイトA)が表示される。ユーザが購入ボタン668をタップすると、購入先登録部226は、
図12に示すように、購入先として登録されているECサイトAのアドレス等を含む購入先確認画面V70を出力部25に表示させる。
【0045】
グラフ表示部665は、当該収納領域に収納される商品の残量を時系列で示す折れ線グラフを表示するものである。グラフに表示される残量は、当該収納領域内に残っている商品の合計重量そのものではなく、当該収納領域に同一商品(
図9では野菜ジュース)を最大限収納した場合の全重量(最大重量、
図9では10,000g)を100(%)とした場合の比率(%)となっている。最大重量の設定方法は後述する。
【0046】
このように、残量が重量の絶対値で表示されるのではなく比率で表示されるので、ユーザにとって商品がどの程度残っているのかを直感的に認識し易い利点がある。特に、最大量に対してどの程度の量の商品が残っているかユーザが一見して分かるので、補充すべき商品の量も把握し易い。また、グラフ上には、収納領域に商品を満杯にした重量(%)の位置と、後述の表示・通知設定画面V50でユーザが任意で設定したアラート通知重量(%)の位置(
図9では破線で示す20%)と、も併せて示されるので、商品を購入する時期の目安を把握することも容易である。さらに、グラフ表示部665には、最大重量の50%の位置にも罫線が引かれているので、残量が読み取り易くなっている。
【0047】
ここで、在庫状態出力部222によってグラフ表示部665に表示される折れ線グラフは、当該収納領域のセンサユニット220によって計測された重量情報を在庫管理サーバ30経由で携帯端末20が受信し、グラフ作成部221が作成するものである。携帯端末20のアプリには、計測重量に変化があった時点で情報が反映されるようになっている。グラフに示す過去の日ごとの残量については、その日が終了する時点での重量情報が示される。
【0048】
また、在庫状態出力部222は、グラフ作成部221は、過去の残量の経過に基づいて将来の残量を予測し、設定されたアラート通知重量に到達する日などを出力するようにしても良い。さらに、
図9に示す在庫状態詳細画面V40のグラフ表示部665には、特定の1つの収納領域における残量のみが示されているが、同じグラフ表示部665に他の収納領域における残量も重ねて示したり、同じ在庫状態詳細画面V40に、各収納領域に対応するグラフ表示部665を上下に複数並べて示したりすることも可能である。あるいは、
図9の在庫状態詳細画面V40の所定位置に、収納領域を切り替えるボタンを設け、
図8の在庫状態・トップ画面V30に戻らずとも、1回のボタン操作で他の収納領域に対応するグラフを表示できるようにしても良い。
【0049】
(購入先確認画面V71,72)
図13は、購入先のECサイト(ECサイトC)のトップページのみが登録されている場合における購入先確認画面V71であり、
図14は、ECサイトで収納領域の商品を実際に購入するためのページが購入先として登録されている場合における購入先確認画面V72である。これらの画面には、登録アドレス表示部683と、購入先アクセスボタン684と、登録ボタン685と、が含まれている。登録アドレス表示部683には、登録済みの購入先の具体的なアドレス(URL)が予め表示されているが、ユーザが希望する他の購入先のページのアドレスを、例えばコピーアンドペーストで、入力することもできる。登録アドレス表示部683に新たなアドレスが入力された状態で登録ボタン685がタップされると、購入先登録部226は、当該入力内容を新たな登録先として更新し、記憶部23内の画像記憶部に反映する。
【0050】
また、ユーザが購入先アクセスボタン684をタップすると、アクセス支援処理部227は、登録済みのページのアドレスを指定しつつ、携帯端末20においてブラウザを立ち上げる。アプリは、ブラウザが立ち上がった後も、購入先確認画面V70,71を保持するが、実際の商品の購入は、ECサイトで行われる。
【0051】
(購入先選択画面V60)
ユーザが、
図9に示す在庫状態詳細画面V40の購入先変更ボタン667をタップすると、購入先登録部226は、
図11に示す購入先選択画面V60を出力部25に表示させる。購入先選択画面V60には、登録購入先表示部680と、購入先候補表示部681と、次へボタン682と、が含まれている。
図11の例では、登録購入先表示部680に、購入先のECサイトがECサイトAであることと、ECサイトAの商品(野菜ジュース)購入ページのアドレスが表示されている。また、
図11の例では、購入先候補表示部681に、選択中のECサイトAが実線で表示され、他のECサイトが破線で表示されている。
【0052】
購入先選択画面V60において、現在登録されている購入先のまま、ユーザが次へボタン682をタップすると、購入先登録部226は、
図12に示す購入先確認画面V70を出力部25に表示させる。一方、購入先選択画面V60において、現在登録されている購入先と別の購入先が選択された状態で、ユーザが次へボタン682をタップすると、購入先登録部226は、
図13に示す購入先確認画面V71または
図15に示す設定確認画面V100を出力部25に表示させる。
【0053】
図13は、ECサイトAと同様に都度注文が想定されるECサイトCが新たな購入先として選択されたときに表示される購入先確認画面V71である。ここで、本実施例における都度注文とは、残量が少なくなったことを在庫管理アプリのアラート等により確認したユーザが、その都度、商品の補充のために注文することを意味する。登録アドレス表示部683には、ECサイトCのトップページが表示されており、購入先アクセスボタン684がタップされると、携帯端末20のブラウザが起動して当該ページを出力部25に表示する。また、購入先確認画面V71の登録ボタン685がタップされると、購入先登録部226は、当該ページを新たな登録先として更新し、記憶部23内の画像記憶部に反映する。
【0054】
図14は、登録アドレス表示部683に、ECサイトCにおける個別の商品購入ページが購入先として入力された状態を示す購入先確認画面V72である。この状態で登録ボタン685がタップされると、当該商品の購入ページが登録されるため、以後、購入ページへのアクセスが容易になる。
【0055】
(自動再注文の設定確認画面V100)
図15は、ECサイトAと異なり自動再注文が想定されるECサイトBが新たな購入先として選択されたときに表示される設定確認画面V100である。ここで、本実施例における自動再注文とは、小売業者サーバに送信される重量に基づき、商品の残量が一定以下となった場合に自動で再注文が行われることを意味する。
図15の設定確認画面V100でアプリアクセスボタン700がタップされると、アクセス支援処理部227はECサイトBのアプリを起動させ、ECサイトBのアプリ上で、自動再注文のための設定が行われる。ECサイトBのアプリが起動した後、在庫管理アプリは、
図16に示す購入先確認画面V73を保持する。自動再注文の設定が完了した後に、登録ボタン685がタップされると、在庫状態出力部222は例えば
図17に示す在庫状態詳細画面V44を表示させる。
【0056】
一方、
図15の設定確認画面V100において、スキップボタン701がタップされた場合は、ECサイトBのアプリは起動せず、
図16に示す購入先確認画面V73が表示される。自動再注文の設定が完了していない状態で、購入先確認画面V73の登録ボタン685がタップされると、通知出力部223は、
図18に示す自動再注文の未設定通知画面V74を表示させる。未設定通知画面V74は、ECサイトBとの接続が確認できないことを通知するとともに、ECサイトBのアプリでの設定を促す通知をする。
図18の未設定通知画面V74において、OKボタンがタップされると、
図16の購入先確認画面V73が再び表示される。
【0057】
(自動再注文が設定された場合の表示)
図25は、自動再注文が想定されるECサイトが購入先として登録された場合の在庫状態詳細画面V45である。都度注文が想定されるECサイトAが購入先として登録された場合の在庫状態詳細画面V40である
図9と比較すれば分かるように、在庫状態詳細画面V45の購入設定部666には、購入ボタンが存在しない。また、在庫状態詳細画面V45のグラフ表示部665には、
図9の在庫状態詳細画面V40と異なり、アラート通知重量の表示が存在しない。
【0058】
図26は、自動再注文が想定されるECサイトが購入先として登録された場合の表示・通知設定画面V51である。都度注文が想定されるECサイトAが購入先として登録された場合の表示・通知設定画面V50である
図10と比較すれば分かるように、表示・通知設定画面V51には、アラート通知重量表示部と通知許可ボタンが存在しない。自動再注文の場合、商品の残量が一定以下になると自動で再注文されるので、
図25および
図26に示すように、アラートの通知は行わないのが望ましい。
【0059】
(ECサイトの登録方法)
図19は、表示対象である上段の収納領域について、
図9と異なり、商品のメモや最大重量などの設定がされていない初期状態での在庫状態詳細画面V41を示している。
図19のグラフ表示部665は、空白とするのではなく、最大重量などの設定をすればグラフが表示される旨のメッセージが表示されるので、ユーザに在庫管理機能を活用するよう促すことが可能である。
図19の購入設定部666の購入ボタン668には、登録済みのECサイト名の代わりに横線が表示されている。購入設定部666の購入先変更ボタン667がタップされると、購入先登録部226は、
図21に示す購入先選択画面V61を出力部25に表示させる。
図21の購入先選択画面V61は、
図11と異なり、登録購入先表示部680を有しておらず、購入先候補表示部681と、次へボタン682と、を有している。ユーザが例えばECサイトAを選択された状態で次へボタン682をタップすると、購入先登録部226が、
図12の購入先確認画面V70を表示させ、当該画面での登録が行えるようになる。登録完了後は、在庫状態出力部222が、
図20に示す在庫状態詳細画面V42を出力部25に表示させ、購入設定部666の購入ボタン668には、登録されたECサイト名としてECサイトAが表示される。
【0060】
図21の購入先選択画面V61の購入先候補表示部681は、実際には多数の購入先候補が含まれており、ユーザが購入先候補表示部681をスクロールすると、
図22に示すように、購入先登録部226は、残りの購入先候補や「その他」を表示させる。ユーザは、予め含まれている購入先候補以外のECサイトから商品を購入したい場合、「その他」を選択した状態で次へボタン682をタップする。すると、購入先登録部226が、
図12の購入先確認画面V70や
図13の購入先確認画面V71を表示させ、新たな購入先のアドレスが直接入力できるようになる。
【0061】
ここで、ECサイトで商品を実際に購入するためのページを購入先として登録する場合、第1の方法は、前述の通り、ユーザが、ブラウザで開いたページのアドレスをコピーして、購入先確認画面V70,V71の登録アドレス表示部683にペーストして登録ボタン685をタップする方法である。また、第2の方法として、ブラウザの共有機能を利用して、購入先の登録を行っても良い。例えば、特定の収納領域に関する
図9に示す在庫状態詳細画面V40を起点に、
図12または
図13の購入先確認画面V70,V71の購入先アクセスボタン684で起動されたブラウザにおいて、ECサイトの情報の共有先として本実施例の在庫管理アプリが指定された場合、購入先登録部226は、
図23に示す購入先個別登録画面V80をポップアップ表示させる。この購入先個別登録画面V80で、キャンセルボタン686がタップされると、購入先登録部226は、
図12または
図13に示す元の購入先確認画面V70,V71を表示させる。
図23の購入先個別登録画面V80で、登録ボタン687がタップされると、購入先登録部226は、当該収納領域について、購入ページのアドレスを自動的に登録し、在庫状態出力部222は例えば
図9に示す在庫状態詳細画面V40を表示させる。
【0062】
一方、本実施例の在庫管理アプリが起動していない状態や、起動していても特定の収納領域に関する画面が開いていない状態で、ECサイトの情報の共有先として指定された場合、購入先登録部226は、
図24に示す購入先一括登録画面V81をポップアップ表示させる。この購入先一括登録画面V81では、購入サイトのアドレスをどの収納領域に登録させるか、ラジオボタン688によって選択できるようになっている。購入先一括登録画面V81で、キャンセルボタン686がタップされると、在庫状態出力部222はホーム画面V10などを表示する。登録ボタン687がタップされると、購入先登録部226は選択された収納領域について購入アドレスを自動的に登録し、在庫状態出力部222は例えば
図9に示す在庫状態詳細画面V40を表示させる。
【0063】
(自動再注文から都度注文への購入先変更)
ここで、自動再注文のECサイトから都度注文のECサイトへ購入先を変更する場合について説明する。
図27は、自動再注文を想定したECサイトBが登録されている場合の購入先選択画面V62である。ECサイトBが登録されている状況下で、購入先選択画面V62の購入先候補表示部681において、例えば都度注文を想定したECサイトAが選択され、次へボタン682がタップされたとする。すると、
図9に示すように、在庫状態詳細画面V40には購入ボタン668が表示され、
図10に示すように、表示・通知設定画面V50にはアラート通知重量表示部675と通知許可ボタン676が表示される。
【0064】
このように、在庫管理アプリ上、購入先の変更が各表示に反映される。しかし、自動再注文の設定の解除自体は、ECサイトBのアプリで行う必要がある。したがって、仮に、ECサイトBのアプリで設定の解除が行われていない場合、自動再注文が意図せず継続されてしまう可能性がある。そこで、購入先選択画面V62において、都度注文を想定したECサイトAが選択され、次へボタン682がタップされた場合、通知出力部223は、
図28に示す自動再注文の設定解除通知画面V101を出力部25に表示させる。通知の方法としては、単にメッセージを表示するだけでなく、ECサイトBの設定ページのリンクを表示させたり、ECサイトBのアプリを起動させたりしても良い。このように、ECサイトBの設定解除を促す通知をすることで、ECサイトBへの誤注文を防ぐことが可能となる。さらに、在庫管理サーバ30は、小売業者サーバ40への重量情報の送信を停止することで、誤注文を防止することもできる。
【0065】
なお、自動再注文のECサイトから別の自動再注文のECサイトへ購入先を変更する場合にも、変更前のECサイトのアプリでの設定解除を促す通知が出される。また、購入する商品を変更する場合であっても、変更前と同じECサイトから自動再注文を継続するときは、在庫管理アプリ上、設定変更を促す通知は出されない。ただし、商品の変更に伴い、商品画像、商品メモ、最大重量などの入力を促す通知は出されても良い。
【0066】
(表示・通知設定画面V50)
次に、
図10に示す表示・通知設定画面V50について説明する。この表示・通知設定画面V50は、
図9の在庫状態詳細画面V40において、設定要求ボタン664がタップされたときに、在庫状態出力部222が出力部25に表示させる画面である。
図10のように、表示・通知設定画面V50には、主メニューバー600と、戻るボタン650と、画像表示部671と、画像取り込みボタン672aと、撮影ボタン672bと、商品メモデータ編集欄673と、最大重量表示部674と、アラート通知重量表示部675と、通知許可ボタン676と、保存ボタン677と、副メニューバー640と、が含まれている。
【0067】
ユーザが、撮影ボタン672bをタップすると、設定部224は、携帯端末20の撮影部27を起動させ、撮影画面(図示せず)を出力部25に表示させる。その後、ユーザがシャッターボタン(図示せず)をタップすると、商品画像が記憶部23内の画像記憶部(図示せず)に保存される。また、ユーザが画像取り込みボタン672aをタップすると、設定部224は、画像選択画面(図示せず)を出力部25に表示させ、画像記憶部に保存されている商品画像の候補の中から特定の画像を取り込むことができる。なお、画像記憶部には、食材管理で使用される食材画像データも保存されているので、それらの中から特定の画像を取り込んでも良い。商品画像が変更されると、設定部224は、表示・通知設定画面V50の他、在庫状態・トップ画面V30や在庫状態詳細画面V40に表示される商品画像を、変更後の商品画像に変更する。アクセス支援処理部227を通じて登録済の購入ページのアドレスを参照して、自動で商品画像を取得してもよい。
【0068】
また、ユーザが商品メモデータ編集欄673をタップすると、文字編集用のダイアログ(図示せず)が表示され、ユーザはメモデータの内容を編集できる。アクセス支援処理部227を通じて登録済の購入ページのアドレスを参照して、自動で商品名を取得し、これをメモデータとして登録してもよい。
【0069】
さらに、ユーザが通知許可ボタン676をタップすると、アラート通知重量以下となった場合のアラート通知フラグのオン/オフ状態がトグルで切り替えられる。アラート通知フラグがオン状態の場合、当該収納領域の商品の残量がアラート通知重量以下となった時点で、通知出力部223は、
図6,
図7のホーム画面V10,V11に通知し、お知らせボタン633で詳細を閲覧できるようにする。なお、アラート通知重量やアラート通知フラグの設定情報は、在庫管理サーバ30の収納領域データベース342にも保存され、在庫管理サーバ30の通知部322から携帯端末20に通知がされるようにしても良い。
【0070】
(アラート通知重量の設定方法)
ユーザが、アラート通知重量表示部675の設定変更ボタン679をタップすると、設定部224は、
図29に示すアラート通知重量設定画面V82を出力部25に表示させる。アラート通知重量設定画面V82は、ドラムロールメニュー部690を有しており、このドラムロールメニュー部690には、キャンセルボタン691と、決定ボタン692と、重量指定部693と、が含まれている。ユーザが重量指定部693をスクロールさせると、何れかの重量がカーソル行693aに位置する。そして、ユーザが決定ボタン692をタップすると、出力部25は、対象となる重量(%)を変更し、その結果を反映した元の画面(例えば
図10の表示・通知設定画面V50)を表示する。一方、ユーザがキャンセルボタン691をタップすると、出力部25は、対象となる重量(%)を変更することなく、元の画面を再表示する。なお、アラート通知重量の変更は、
図29に示すアラート通知重量設定画面V82によらず、
図9のグラフ表示部665において、破線で示すアラート通知重量の線をドラッグし、所望の位置にてドロップすることで、変更できるようにしても良い。
【0071】
(表示・通知設定の保存)
このように、各種データの入力や各種設定の変更を行った後、ユーザが保存ボタン677をタップすると、設定部224は、表示・通知設定画面V50で入力・設定された情報を記憶部23内に反映する。また、商品画像、商品メモおよび最大重量などの情報は、在庫管理サーバ30にも送信され、データ管理部321が、冷蔵庫IDと対応させて、収納領域ごとに収納領域データベース342に格納する。したがって、同じ冷蔵庫10に対して複数台の携帯端末20がペアリングされている場合などは、あるユーザが携帯端末20のアプリを用いて商品画像などを更新すると、在庫管理サーバ30の収納領域データベース342に共有されるデータに基づいて、更新情報が他のユーザの携帯端末20のアプリにも反映されることになる。アラート通知重量や通知許可の設定は、同一冷蔵庫IDであっても、ユーザの利便性を考慮して、携帯端末IDごとに個別設定を可能とするのが望ましい。ただし、どの設定を他の携帯端末IDと共通化し、どの設定を携帯端末IDごとに個別設定可能とするかは、本実施例に限られるものではない。また、冷蔵庫10とペアリングがされていない携帯端末20であっても、所定の認証を実施することにより、アプリを利用できるようにしても良い。
【0072】
(収納領域データの入れ替え)
図8の在庫状態・トップ画面V30で、ユーザが編集ボタン651をタップすると、在庫状態出力部222は、
図33に示す収納領域編集画面V140を出力部25に出力させる。さらに、
図33の収納領域編集画面V140で、ユーザが、入替元(例えば中段の商品A)の収納領域欄にあるドットマーク657をドラッグし、入替先(例えば上段の商品B)の収納領域欄でドロップすると、在庫状態出力部222は、
図34に示す入替確認画面V86を出力部25にポップアップ表示させる。このような確認画面を表示させる理由は、収納領域データのみを入れ替え、実際の商品が入れ替わっていない場合、商品の残量が正しく反映されず、誤購入につながる可能性があるためである。
図34の入替確認画面V86でキャンセルボタン658がタップされると、
図33の収納領域編集画面V140に戻り、OKボタン659がタップされると、
図35に示すように、上段と中段の収納領域が入れ替わった収納領域編集画面V141が出力される。OKボタン659のタップは、実際にユーザが入替作業をする直前でも直後でもよいが、入替作業の前とすると、入替動作の正常性を判断するべく重量センサの検知値の取得頻度を予め上げるといった処理が可能になるため、好ましい。また、タップの際、既に入替を終えたのかこれから入替を行うのかを入力させるようにしてもよい。
【0073】
図33の収納領域編集画面V140でOKボタン659がタップされても、このタップの直前又は直後の所定時間、例えば10分以内に重量センサ200の計測値に変化がなかった場合には、実際には商品が入れ替わらなかったとして、警告等の通知がされても良い。通知後、入替操作を無効としてもよいし、改めて、入替操作を有効に処理してもよいか確認するようにしてもよい。
【0074】
ここでいう「変化がなかった」とは、計測値に全く変化がない場合だけでなく、設定されている最大重量に対して小さい重量変化であった場合、例えば5%以下の変化しかなかった場合を含ませてもよい。また、計測値が略0(すなわち、略ゼロ点)にならなかった場合を「変化がなかった」としてもよい。
【0075】
「変化がなかった」の判断対象としては、入替元(例えば中段)及び/又は入替先(例えば上段)の重量計測値にし得る。商品の入替を行う具体的な作業としては、例えば、入替元に収納されている商品Aと入替先に収納されている商品Bとをそれぞれ庫外に移して、その後に入替先に商品Aを収納し入替元に商品Bを収納する作業が想定されるためである。このとき、入替元と入替先の検知重量は一旦大きく低下し、その後、入替元と入替先の検知重量が大きく増加する。
【0076】
その他、入替元に収納されている商品Aを入替先に直接移動した後、又は直接移動しながら、入替先に収納されている商品Bを入替元に直接移動する作業も想定される。このとき、具体的な移動の進め方は種々考えられるが、入替元も入替先も秒単位で大きく検知値が変動することが想定される。このため、入替作業前にOKボタン659がタップされる等して、入替作業が行われているであろう時間帯に入ったことを検知したならば、重量センサの検知値の取得頻度を高め、例えば数秒に1回以上にすると好ましい。入替前の棚の重量が一定未満と軽い場合は、入れ替えても重量の変化が少なく正常と異常の区別が困難な場合が想定されるため、この場合、入替作業時の警告検査は行わないとしてもよい。
【0077】
図35の収納領域編集画面V141で、ユーザが閉じるボタン698をタップすると、編集状態が終了し、
図36に示すように、上段と中段の収納領域が入れ替わった在庫状態・トップ画面V31が出力される。
【0078】
このような収納領域データの入れ替えを行うと、商品画像、商品メモデータ、購入先ECサイトおよびアラート通知重量も連動して移行されるので、ユーザが新たに入力し直す作業が必要ない。入替先と入替元の収納領域の容量が同じ場合には、最大重量の設定情報や過去の重量情報についても入れ替えを行っても良い。一方、入替先と入替元の収納領域の容量が異なる場合には、最大重量の設定情報や過去の重量情報については削除し、最大重量の設定を改めて行うように促す画面をポップアップ表示するのが望ましい。なお、削除したデータのうち直近のものについては、履歴情報に基づいて復元できるようにしても良い。
【0079】
なお、
図33では冷蔵庫アイコンに代えてチェックボックス694が表示される。これにより、入替操作の際に冷蔵庫アイコンの塗りつぶし領域を併せて変更する処理が不要となり、演算を簡易にすることができる。
【0080】
ただし、入れ替えの対象となる収納領域のいずれかに、購入先として自動再注文を想定したECサイトが登録されている場合、問題が生じ得る。すなわち、在庫管理アプリ上の各表示を入れ替えたとしても、自動再注文の設定自体がそのままだと、入れ替え後に小売業者サーバ40へ送信される重量データが、入れ替え前の商品の重量として扱われてしまう可能性がある。したがって、この場合、通知出力部223は、
図37に示す入替禁止通知画面V102を出力部25に表示させる。このように、自動再注文を想定したECサイトが登録された収納領域の入れ替えは禁止することで、誤注文を防ぐことが可能となる。
【0081】
(収納領域データの削除)
図8の在庫状態・トップ画面V30で、編集ボタン651がタップされたときに表示される
図35の収納領域編集画面V141において、ユーザが、削除したい収納領域欄(例えば下段)にあるチェックボックス694をオン状態にすると、在庫状態出力部222は、
図38に示す削除収納領域選択画面V150を出力部25に出力させる。チェックボックス694は、削除対象となる収納領域を指定するためのものであり、ユーザがタップする毎にオン/オフ状態がトグルで切り替わる。
図38の削除収納領域選択画面V150において、ユーザが削除ボタン695をタップすると、在庫状態出力部222は、
図39に示す削除確認画面V87を出力部25にポップアップ表示させる。
図39の削除確認画面V87でキャンセルボタン696がタップされると、
図38の削除収納領域選択画面V150に戻り、OKボタン697がタップされると、
図40に示すように、下段の収納領域が削除された収納領域編集画面V151が出力される。
図40の収納領域編集画面V151で、ユーザが閉じるボタン698をタップすると、編集状態が終了し、
図41に示すように、下段の収納領域が削除された在庫状態・トップ画面V32が出力される。このように、収納領域ごとに登録データをまるごと削除できるようにすることで、商品画像、商品メモ、最大重量および購入先などを個々に削除する場合と比べ、手間が省ける。なお、複数の収納領域を選択し、複数の収納領域を同時に削除することも可能である。
【0082】
ただし、削除の対象となる収納領域の商品の購入先として自動再注文を想定したECサイトが登録されている場合、問題が生じ得る。すなわち、在庫管理アプリ上の各表示を削除したとしても、自動再注文の設定自体がそのままだと、削除後に小売業者サーバ40へ送信される重量データが、削除前の商品の重量として扱われてしまう可能性がある。したがって、この場合、通知出力部223は、
図28に示す設定解除通知画面V101を出力部25に表示させる。このように、自動再注文を想定したECサイトでの設定解除を促す通知をすることで、誤注文を防ぐことが可能となる。
【0083】
≪実施例1の変形例≫
実施例1の変形例に係る在庫管理システムSについて、説明する。本変形例は、携帯端末20がブラウザを介して利用可能な在庫管理のWebサービスを、在庫管理サーバ30が提供するものである。
【0084】
(在庫管理サーバの構成)
図42は、実施例1の変形例に係る在庫管理サーバ30の構成を示す機能ブロック図である。実施例1(
図4参照)では、携帯端末20のアプリ内にあった、グラフ作成部、在庫状態出力部、通知出力部、計量指令部、購入先登録部およびアクセス支援処理部が、本変形例では、在庫管理サーバ30のメモリ32内にある点で異なっている。本変形例によれば、携帯端末20用に在庫管理アプリが存在しなくても、在庫管理サーバ30にアクセスしてWebサービスを利用することで、実施例1と同様の在庫管理の機能を得ることができる。
撮像装置6は、冷蔵室1の棚や、ドアポケット11a,11bを、俯瞰的に撮像する。撮像装置6に用いられるカメラは、180度以上の広角度であり、魚眼レンズを有することで、冷蔵室ドアを開けた際にドア内全体を俯瞰的に視認することができる。自動撮影設定時には、ドアセンサの状態に基づき、ドアが開けられたことを検知すると、制御部11が、撮像装置6に撮影指令を送信する。一方、手動撮影設定時には、撮影ボタン61が操作されたことを検知すると、制御部11が、撮像装置6に撮影指令を送信する。
撮像装置6によって撮影され、所定の画像処理が施された画像情報は、通信部13(WLAN通信基板)を介して在庫管理サーバ30へ送信される。在庫管理サーバ30は、携帯端末20からの庫内画像表示要求に応じて、携帯端末20に画像情報を送信する。撮像装置6より得られた画像情報は、携帯端末20の撮影部27で撮影した画像とともに、携帯端末20の記憶部23や在庫管理サーバ30のデータベースに保存される。記憶部23等には、収納領域ごとに、最新画像だけでなく、直近の複数の過去画像が保存される。
本発明は前述した各実施例に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。前述した実施例は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記実施例の構成に他の構成を追加してもよく、構成の一部について他の構成に置換をすることも可能である。