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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023004366
(43)【公開日】2023-01-17
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/42 20060101AFI20230110BHJP
   H01R 13/648 20060101ALI20230110BHJP
【FI】
H01R13/42 E
H01R13/648
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021105993
(22)【出願日】2021-06-25
(71)【出願人】
【識別番号】390033318
【氏名又は名称】日本圧着端子製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】特許業務法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】芝谷 宇弥
(72)【発明者】
【氏名】小金谷 賢
(72)【発明者】
【氏名】来田 泰男
(72)【発明者】
【氏名】三浦 名保子
【テーマコード(参考)】
5E021
5E087
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FA09
5E021FA16
5E021FB07
5E021FC32
5E021LA10
5E021LA15
5E087EE07
5E087FF08
5E087FF13
5E087FF18
5E087GG15
5E087GG16
5E087GG25
5E087JJ04
5E087JJ09
5E087RR25
(57)【要約】
【課題】組立信頼性の高いコネクタを提供する。
【解決手段】インナハウジング3の端子収容室30に、端子2が前側の端子接続部21側
から端子挿入方向X1に挿入される。インナハウジング3は、前側部分3aと後側部分3bとを含む。後側部分3bの端子収容室30のみが端子挿入方向X1と直交する開放方向Y1に開放されている。リテーナ6が、インナハウジング3に対して、端子挿入方向X1にスライド装着されて、リテーナ6のリテーナ本体70が、インナハウジング3の後側部分3bを覆う。スライド装着時に、リテーナ6の押圧部(押圧凸部61)が、半挿入状態の端子2の被押圧部26を端子挿入方向X1に押圧することにより、端子2を係止部(ハウジングランス35)に係止する正規挿入状態に矯正可能である。
【選択図】図16A-16C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子接続部を有する前側部分と電線圧着部を有する後側部分とを含む端子と、
前記端子接続部側から端子挿入方向に挿入される前記端子を収容する端子収容室を形成し前記端子挿入方向に関して前側部分と後側部分とを有するハウジングであって、前記前側部分に配置され前記端子を係止する係止部を含み、前記端子収容室のうち前記後側部分の前記端子収容室のみが前記端子挿入方向と直交する開放方向に開放されたハウジングと、
前記ハウジングに対して前記端子挿入方向にスライド装着されるリテーナであって、前記ハウジングの前記後側部分を覆うリテーナ本体と、スライド装着時に半挿入状態の前記端子の被押圧部を前記端子挿入方向に押圧することにより前記端子を前記係止部に係止する正規挿入状態に矯正可能な押圧部と、を含むリテーナと、を備える、コネクタ。
【請求項2】
前記押圧部は、前記リテーナ本体から前側へ突出し、前記リテーナのスライド装着時に前記ハウジングの前記前側部分の前記端子収容室内に挿入される押圧凸部を含む、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ハウジングにスライド装着された前記リテーナが前記ハウジングから前記端子挿入方向の反対方向へ離脱するのを規制する第1規制機構を備える、請求項1または2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記第1規制機構は、前記ハウジングの前記前側部分の孔部内に設けられるリテーナ係止部と、前記リテーナ本体から前側へ突出し前記リテーナ係止部に係止する弾性フックと、を含む、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記ハウジングにスライド装着された前記リテーナが前記開放方向に離脱するのを規制する第2規制機構を備える、請求項1~4の何れか一項に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記第2規制機構は、前記ハウジングの前記後側部分および前記リテーナ本体の何れか一方から突出する凸部と、何れか他方に形成され前記凸部が前記端子挿入方向に嵌合する溝部と、を含み、前記凸部および前記溝部が、断面楔状部を含む、請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記凸部および前記溝部は、前記断面楔状部から前記端子挿入方向に延び、前記ハウジングに対して前記リテーナのスライド装着を案内する案内機構として機能する断面矩形部を含む、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記電線圧着部は、シールドケーブルの被覆電線の端末に圧着され、
前記ハウジングと前記ハウジングに装着されたリテーナとを一括して覆うシールド部と、前記シールドケーブルの絶縁外皮を固定するバレル部と、を含むシールドシェルを備え、
前記ハウジングおよび前記リテーナのそれぞれは、シールド部の対応する係止部に係止するシェル係止部を含む、請求項1~7の何れか一項に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されるコネクタでは、端子金具を収容する誘電体が、アッパケースとロアケースとで構成される。組立時において、アッパシェルに組付けられたアッパケースを上下反転させた状態で、アッパケースの収容凹部は、上方に全開放されている。端子金具は、上方から収容凹部に落とし込むようにセットされる。次いで、アッパシェルをシールド電線のシースと一体化させる。
【0003】
一方、ロアシェルに組み付けられたロアケースを上下反転させた状態で、ロアケースの収容溝は、下方に全開放されている。このようなロアケースおよびロアシェルを、アッパケースおよびアッパシェルと合体させ、アッパケースの収容凹部とロアケースの収容溝とによって形成される端子収容室に端子金具が収容される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】2019-149379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、上下反転されたアッパケースの上方に全開放された収容凹部に、端子金具をセットした状態のときや、上下反転されたロアケースを合体させるときに、端子が外れたり、ずれたりするおそれがある。このため、組立信頼性が低下する。
そこで、この発明の一実施形態は、組立信頼性が高いコネクタを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)この発明の一実施形態は、端子接続部(21)を有する前側部分(2a)と電線圧着部(22)を有する後側部分(2b)とを含む端子(2;2M)と、前記端子接続部側から端子挿入方向(X1)に挿入される前記端子を収容する端子収容室(30)を形成し前記端子挿入方向に関して前側部分(3a)と後側部分(3b)とを有するハウジング(3)であって、前記前側部分に配置され前記端子を係止する係止部(35)を含み、前記端子収容室のうち前記後側部分の前記端子収容室のみが前記端子挿入方向と直交する開放方向(Y1)に開放されたハウジングと、前記ハウジングに対して前記端子挿入方向にスライド装着されるリテーナ(6)であって、前記ハウジングの前記後側部分を覆うリテーナ本体(70)と、スライド装着時に半挿入状態の前記端子の被押圧部(26)を前記端子挿入方向に押圧することにより前記端子を前記係止部に係止する正規挿入状態に矯正可能な押圧部(61)と、を含むリテーナと、を備える、コネクタ(1;1M)を提供する。
【0007】
この構成によれば、端子の前側部分がハウジングの前側部分の端子収容室に挿入され、端子の後側部分がハウジングの後側部分の開放された端子収容室に挿入された状態で、ハウジングに対してリテーナを端子挿入方向にスライドさせて、リテーナ本体でハウジングの後側部分の開放された端子収容室を覆うようにリテーナを装着する。仮に端子が半挿入状態である場合にも、スライド装着時のリテーナの押圧部によって押圧された端子は、係止部に係止する正規挿入状態に位置を矯正される。このため、組立信頼性が高い。
【0008】
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
(2)この発明の一実施形態では、前記押圧部は、前記リテーナ本体から前側へ突出し、前記リテーナのスライド装着時に前記ハウジングの前記前側部分の前記端子収容室内に挿入される押圧凸部(61)を含む。この構成によれば、リテーナ本体から前側へ突出する押圧凸部が、ハウジングの前側部分の端子収容室内に挿入されて、半挿入状態の端子を正規挿入状態に矯正する。このため、端子を押圧する動作が安定し、端子の位置を確実に矯正することができる。
【0009】
(3)この発明の一実施形態では、前記ハウジングにスライド装着された前記リテーナが前記ハウジングから前記端子挿入方向の反対方向(X2)へ離脱するのを規制する第1規制機構(K1)を備える。
この構成によれば、端子に圧着された電線によって、端子収容室から端子を引き抜く力が及ぼされる場合にも、端子の被押圧部が、第1規制機構によってハウジングからの離脱が規制されたリテーナの押圧部と当接することにより、端子収容室からの端子の抜けが防止される。
【0010】
(4)この発明の一実施形態では、前記第1規制機構は、前記ハウジングの前記前側部分の孔部(39)内に設けられるリテーナ係止部(37)と、前記リテーナ本体から前側へ突出し前記リテーナ係止部に係止する弾性フック(63)と、を含む。
この構成によれば、第1規制機構として、ハウジングの前側部分の孔部内のリテーナ係止部に係止する弾性フックを用いる。このため、リテーナが端子挿入方向の反対側に離脱するのを規制するだけでなく、リテーナがハウジングの後側部分の端子収容室の開放方向へ変位することを規制することができる。
【0011】
(5)この発明の一実施形態では、前記ハウジングにスライド装着された前記リテーナが前記開放方向に離脱するのを規制する第2規制機構(K2)を備える。この構成によれば、第2規制機構によって、リテーナがハウジングの後側部分の端子収容室の開放方向へ変位することを規制することができる。
(6)この発明の一実施形態では、前記第2規制機構は、前記ハウジングの前記後側部分および前記リテーナ本体の何れか一方から突出する凸部(64)と、何れか他方に形成され前記凸部が前記端子挿入方向に嵌合する溝部(38)と、を含み、前記凸部および前記溝部が、断面楔状部(64c,38c)を含む。
【0012】
この構成によれば、第2規制機構として、端子挿入方向に嵌合する凸部と溝部であって、断面楔状部を含む凸部と溝部を用いることにより、リテーナがハウジングの後側部分の端子収容室の開放方向へ変位することを確実に規制することができる。
(7)この発明の一実施形態では、前記凸部および前記溝部は、前記断面楔状部から前記端子挿入方向に延び、前記ハウジングに対して前記リテーナのスライド装着を案内する案内機構(G)として機能する断面矩形部(64d,38d)を含む。
【0013】
この構成によれば、案内機構によって、リテーナのスライド装着を案内することにより、組立性が良い。特に、凸部および溝部の断面矩形部どうしの嵌合でスムーズにスライド装着を案内した後に、凸部および溝部の断面楔状部どうしの嵌合で、リテーナがハウジングの後側部分の開放方向へ変位することを確実に規制することができる。
(8)この発明の一実施形態では、前記電線圧着部は、シールドケーブル(10)の被覆電線(11)の端末に圧着され、前記ハウジングと前記ハウジングに装着されたリテーナとを一括して覆うシールド部と、前記シールドケーブルの絶縁外皮(13)を固定するバレル部と、を含むシールドシェル(4)を備え、前記ハウジングおよび前記リテーナのそれぞれは、シールド部の対応する係止部(42k;42h)に係止するシェル係止部(36;77)を含む。
【0014】
この構成によれば、シールドシェルを設けることで、シールドコネクタを構成する。ハウジングと共同して端子を収容し且つシールドシェルを係止するリテーナは、実質的にハウジングとしての機能も果たす。
【発明の効果】
【0015】
この発明の一実施形態では、組立信頼性が高いコネクタが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1A-1B】図1Aおよび図1Bは、この発明の一実施形態に係るシールドコネクタの互いに別角度からの斜視図である。
図2図2は、シールドコネクタの分解斜視図である。
図3A-3B】図3Aは、シールドケーブルと接続される前のインナハウジングおよびリテーナの分解斜視図である。図3Bは、シールドケーブルと接続され、互いに合体されたインナハウジングおよびリテーナの斜視図である。
図4A-4B】図4Aおよび図4Bは、シールドケーブルの各被覆電線の端末に接続された端子の互いに別角度からの斜視図である。
図5A-5C】図5Aおよび図5Bは、インナハウジングの互いに別角度からの斜視図である。図5Cは、インナハウジングの後面図である。
図6A-6B】図6Aおよび図6Bは、リテーナの互いに別角度からの斜視図である。
図7図7は、インナハウジングおよびリテーナの分解斜視図である。
図8A-8C】図8Aは、リテーナの側面図であり、図8Bは、リテーナの底面図であり、図8Cは、リテーナの前面図である。
図9図9は、シールドコネクタの前面図である。
図10図10は、シールドコネクタの底面図である。
図11図11は、シールドコネクタの縦断面図であり、図9のXI-XI断面図に相当する。
図12図12は、シールドコネクタの横断面図であり、図9のXII-XII断面図に相当するに相当する。
図13図13は、シールドコネクタの縦断面図であり、図10のXIII-XIII断面図に相当する。
図14図14は、インナハウジングの前面図である。
図15図15は、図14のXV-XV断面図である。
図16A-16C】図16A~16Cは、半挿入状態の端子を収容したハウジングにリテーナをスライド装着する動作を示す概略断面図であり、図14のXVI-XVI断面図に相当する。
図17A-17B】図17Aおよび図17Bは、変形例のシールドコネクタの互いに別角度からの斜視図である。
図18図18は、変形例のシールドコネクタの分解斜視図である。
図19A-19B】図19Aは、変形例において、シールドケーブルと接続される前のインナハウジングおよびリテーナの分解斜視図である。図19Bは、変形例において、シールドケーブルと接続され、互いに合体されたインナハウジングおよびリテーナの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に従って説明する。
図1Aおよび図1Bは、この発明の一実施形態に係るシールドコネクタの互いに別角度からの斜視図である。図2は、シールドコネクタの分解斜視図である。
図1A図1Bおよび図2に示すように、シールドコネクタ1は、端子2(図3Aを参照)と、インナハウジング3と、シールドシェル4と、アウタハウジング5と、リテーナ6と、固定部材8とを備える。シールドコネクタ1は、シールドケーブル10の端末に接続される。
【0018】
図9は、シールドコネクタ1の前面図である。図10は、シールドコネクタ1の底面図である。図11は、シールドコネクタ1の縦断面図であり、図9のXI-XI断面図に相当する。図12は、シールドコネクタ1の横断面図であり、図9のXII-XII断面図に相当する。図13は、シールドコネクタ1の縦断面図であり、図10のXIII-XIII断面図に相当する。
【0019】
図3Aは、シールドケーブル10と接続される前のインナハウジング3およびリテーナ6の分解斜視図である。図3Bは、シールドケーブル10と接続され、互いに合体されたインナハウジング3およびリテーナ6の斜視図である。図4Aおよび図4Bは、シールドケーブル10の各被覆電線の端末に接続された端子2の互いに別角度からの斜視図である。
【0020】
図3Aおよび図4Bに示すように、シールドケーブル10は、複数本の被覆電線11と、シールド層12(外部導体)と、絶縁外皮13(外部絶縁体)とを含む。各被覆電線11は、芯線14(内部導体)と、芯線14を覆う絶縁内皮15(内部絶縁体)とを含む。シールド層12は、複数本の被覆電線11の周囲を一括して覆う、例えば、導電性の編組線で形成される。絶縁外皮13は、シールド層12の周囲を覆う。
【0021】
次いで、端子2を説明する。
端子2は、例えば銅合金製の板金材を用いて形成される、例えば雌型端子である。図4Aおよび図4Bに示すように、端子2は、インナハウジング3への端子挿入方向X1に関して、前側部分2aと、前側部分2aよりも後側の後側部分2bとを含む。前側部分2aは、端子接続部21を有する。後側部分2bは、電線圧着部22と架橋部23とを有する。電線圧着部22は、シールドケーブル10の被覆電線11の端末に圧着接続される。架橋部23は、端子接続部21と電線圧着部22の底部どうしを連結する。
【0022】
端子接続部21は、断面中空ボックス状をなし、図示しない相手端子(雄型端子)と接続される。図11に示すように、端子接続部21の内部には、相手端子のタブ(図示せず)と弾性接触する弾性接触片24が形成される。また、端子接続部21には、インナハウジング3のハウジングランス35(係止部)に係止する傾斜状の外向突起である係止突起25が形成されている。また、断面中空ボックス状の端子接続部21の天壁部21aの後端部が、リテーナ6の押圧凸部によって押圧される被押圧部26を構成している。
【0023】
次いで、インナハウジング3を説明する。
インナハウジング3は、絶縁性の合成樹脂材により形成される。図5Aおよび図5Bは、インナハウジング3の互いに別角度からの斜視図である。図5Cは、インナハウジング3の後面図である。
インナハウジング3は、複数の端子収容室30を形成する単一の部材(図示せず)で形成されてもよいし、図3Aおよび図3Bに示すように端子収容室30ごとに分割可能な複数の分割体DBが合体されて形成されてもよい。分割体DBどうしを合体させる前に、各分割体DBの端子収容室30に対応する端子2を挿入することにより、仮に何れかの端子2の圧着位置がずれている場合にも、各端子2を確実に正規挿入状態に挿入できるという利点がある。
【0024】
図5A図5Cに示すように、インナハウジング3は、天壁部31と、底壁部32と、一対の側壁部33と、仕切り壁部34と、端子係止用の係止部としてのハウジングランス35(図11を参照)と、シェル係止部36(図12を参照)と、リテーナ係止部37(図15)とを含む。仕切り壁部34は、一対の側壁部33間の中間位置で一対の側壁部33と平行に延びる。
【0025】
インナハウジング3は、端子挿入方向X1に関して、前側部分3aと、前側部分3aの後側に配置される後側部分3bとを含む。天壁部31は、前側部分3aのみに配置されている。前側部分3aの各端子収容室30は、天壁部31と、底壁部32と、対応する側壁部33と、仕切り壁部34とで区画形成されている。
一方、後側部分3bの各端子収容室30は、底壁部32と、対応する側壁部33と、仕切り壁部34とで区画形成されており、上方である開放方向Y1(端子挿入方向X1と直交する方向)に開放されている。
【0026】
また、各端子収容室30は、インナハウジング3の前端部3c(前側部分3aの前端部)の開口30aで端子挿入方向X1に開口し、インナハウジング3の後端部3d(後側部分3bの後端部)の開口30bで端子挿入方向X1の反対方向X2に開口している。各端子2は、対応する端子収容室30に対して、後端部3dの開口30bを通して挿入される。
【0027】
図11に示すように、ハウジングランス35は、ハウジング3の前側部分3aの端子収容室30内に端子挿入方向X1に対して傾斜状に突出する弾性舌片である。ハウジングランス35は、端子収容室30内に挿入された端子2の係止突起25に係止して、端子収容室30から端子2が抜けることを規制する機能を果たす。
図5Aおよび図5Bに示すように、シェル係止部36は、側壁部33の外壁面33aに端子挿入方向X1に延びるように形成された凹溝33bの底に配置され、端子挿入方向X1に対して傾斜状に突出する片持ち状の弾性舌片である(図12も参照)。シェル係止部36は、シールドシェル4の内向きの係止突起42kに係止することにより、シールドシェル4を係止する機能を果たす。
【0028】
図5Aおよび図5Bに示すように、インナハウジング3の後側部分3bの各側壁部33の上面には、後端部3dから端子挿入方向X1に延びる溝部38が形成されている。溝部38は、後端部3dから所定範囲の部分では、断面楔状部38cで形成され、断面楔状部38cの前側(端子挿入方向X1側)の部分では、断面矩形部38dで形成される。
また、各溝部38は、インナハウジング3の前側部分3aの各側壁部33を端子挿入方向X1に貫通する断面矩形状の孔部39(図15も参照)と直線状に連通している。
【0029】
図15に示すように、リテーナ係止部37は、インナハウジング3の前側部分3aの天壁部31の後端部で、孔部39内に突出する突起で形成される。リテーナ係止部37に対して、リテーナ6の前側へ突出する弾性フック63が乗り越え係止することにより、リテーナ6が、端子挿入方向X1の反対方向X2へ離脱することが規制される。
次いで、リテーナ6を説明する。
【0030】
図6Aおよび図6Bは、リテーナ6の互いに別角度からの斜視図である。図7は、インナハウジング3およびリテーナ6の分解斜視図である。図8Aは、リテーナ6の側面図であり、図8Bは、リテーナ6の底面図であり、図8Cは、リテーナ6の前面図である。
図6A図8Cを参照して、リテーナ6は、矩形板状のリテーナ本体70と、押圧凸部61と、仕切りリブ62と、一対の弾性フック63と、一対の凸部としての凸リブ64とを含む。
【0031】
リテーナ本体70は、前端部70aと、後端部70bと、上面部71と、底面部72と、前面部73と、後面部74と、一対の側面部75と、上面凸部76と、一対の係止溝77(シェル係止部)と、一対の側面凸部78とを含む。
押圧凸部61は、リテーナ本体70の前端部70aよりも前側に突出する矩形板状をなす。図16A図16Cに示すように、押圧凸部61は、リテーナ6をインナハウジング3にスライド装着するときに、インナハウジング3の前側部分3aの端子収容室30内に挿入され、半挿入状態の端子2の被押圧部26を端子挿入方向X1に押圧する。これにより、端子2をハウジングランス35に係止する正規挿入状態に矯正可能である。
【0032】
図6Aおよび図8Bに示すように、押圧凸部61を形成する矩形板65は、リテーナ本体70の底面部72に沿って延設されている。矩形板65の後端部65aから後側へ、仕切りリブ62が延設されている。仕切りリブ62は、インナハウジング3の後側部分3bの仕切り壁部34(図7を参照)の上に載せられて、仕切り壁部34と共に、隣接する端子収容室30間を仕切る。
【0033】
図6Aに示すように、一対の弾性フック63は、リテーナ本体70の前面部73から前方へ突出する上向き状のフックである。一対の弾性フック63は、押圧凸部61を左右に挟んだ両側に配置されている。
図14および、図14のXV-XV断面図である図15に示すように、弾性フック63と、インナハウジング3の前側部分3aの天壁部31の孔部39内のリテーナ係止部37とで、リテーナ6がインナハウジング3から後側(端子挿入方向X1の反対方向X2)離脱するのを規制する第1規制機構K1が構成される。すなわち、リテーナ6のスライド装着時に、リテーナ6の前側へ突出する弾性フック63が、リテーナ係止部37に乗り越え係止することにより、リテーナ6が、端子挿入方向X1の反対方向X2へ離脱することが規制される。
【0034】
図8Bおよび図8Cに示すように、一対の凸リブ64(凸部)は、リテーナ本体70の底面部72から下方へ突出し、リテーナ本体70の後端部70bの下方の後端部64bから、リテーナ本体70の前端部70aよりも前側へ突出する前端部64aまで、端子挿入方向X1に延びている。
各凸リブ64は、インナハウジング3の後側部分3bの対応する側壁部33の上面の溝部38(図5Bおよび図5Cを参照)およびインナハウジング3の後側部分3bの対応する孔部39(図5Bおよび図5Cを参照)に挿入される。これにより、インナハウジング3に対して、リテーナ6のスライド装着の案内とリテーナ6の離脱防止の機能を果たす。
【0035】
具体的には、図8Bおよび図8Cに示すように、凸リブ64の後端部64bから端子挿入方向X1側へ所定範囲の部分は、少なくとも一部が断面楔状部64cで形成され、断面楔状部64cよりも前側(端子挿入方向X1側)の部分は、断面矩形部64dで形成される。
リテーナ6の各凸リブ64の断面矩形部64d(図8Bを参照)と、インナハウジング3の後側部分3bの対応する側壁部33の上面の溝部38の断面矩形部38d(図5Bを参照)とで、インナハウジング3に対するリテーナ6のスライド装着を案内する案内機構Gが構成されている。
【0036】
また、リテーナ6の各凸リブ64の断面楔状部64c(図6Bを参照)と、インナハウジング3の各側壁部33の上面の溝部38の断面楔状部38c(図5Bおよび図5Cを参照)とで、インナハウジング3にスライド装着されたリテーナ6が開放方向Y1に離脱するのを規制する第2規制機構K2が構成されている。
図6Aおよび図6Bに示すように、リテーナ本体70の上面凸部76は、前端部70aから所定範囲の上面部71に突出形成された矩形状の凸部である。上面凸部76には、上面凸部76の後端部76aから前側(端子挿入方向X1)へ延びるシェル係止部としての一対の係止溝77が形成されている。一対の係止溝77は、シールドシェル4の内向きの係止突起42h(図2を参照)に係止することにより、シールドシェル4を係止する機能を果たす。
【0037】
図6Aおよび図6Bに示すように、リテーナ本体70の各側面凸部78は、前端部70aから所定範囲の対応する側面部75に突出形成された矩形状の凸部である。各側面凸部78の後端部78aと上面凸部76の後端部76aは、シールドシェルカバー41(図2を参照)の前端部を位置決めする機能を果たす。
次いで、図2を参照して、シールドシェル4を説明する。
【0038】
シールドシェル4は、板金材を用いた板金加工により形成される。シールドシェル4は、シールドシェル本体40と、シールドシェルカバー41とで構成される。シールドシェル本体40は、シールド部42と、バレル部43とを含む。シールド部42は、インナハウジング3を内方に挿入して覆う中空ボックス状に形成される。
シールド部42は、天壁部42aと、底壁部42bと、一対の側壁部42cとを含む。天壁部42aには、外向き後側に突出する係止突起42dが形成されている。天壁部42aの係止突起42dは、アウタハウジング5のシェル装着空間51内のハウジングランス53に係止する(図11を参照)。
【0039】
図2に示すように、天壁部42aには、内向き前側へ突出する一対の係止突起42hが形成されている。一対の係止突起42hは、リテーナ6のリテーナ本体70の上面凸部76の一対の係止溝77(図6Aおよび図6Bを参照)の前側溝端に係止する。
図2に示すように、各側壁部42cには、外向きに突出する係止突起42eと、係止孔42fとが形成されている。各側壁部42cの係止突起42eは、アウタハウジング5に挿入嵌合された固定部材8に係止する(図12を参照)。
【0040】
図2に示すように、バレル部43は、シールド部42の後部に連設されている。バレル部43は、絶縁外皮13に加締め固定される(図12を参照)。具体的には、シールド層12を構成する編組線が絶縁外皮13上に折り返されており、バレル部43は折り返された編組線を介して絶縁外皮13に加締め付けられる。
図2に示すように、シールドシェル本体40のシールド部42は、バレル部43に近い部分で天壁部42aおよび一対の側壁部42cが開放された開放部42gを有する。シールドシェルカバー41は、溝形部41aと、接続片41bとを含む。溝形部41aは、天壁部41cと、一対の側壁部41dとを含み、シールドシェル本体40のシールド部42の開放部42gを覆う。
【0041】
図2および図13に示すように、溝形部41aの一対の側壁部41dには、シールドシェル本体40のシールド部42の一対の側壁部42cの係止孔42fに対して、それぞれ内側から挿入係止する外向きの係止突起41eが突出形成されている。
図2および図11に示すように、接続片41bは、樋状をなし、溝形部41aの後部に連設される。接続片41bは、絶縁外皮13に上に折り返された編組線に接触する状態で、バレル部43と絶縁外皮13とに挟持固定される。
【0042】
次いで、アウタハウジング5を説明する。アウタハウジング5は、絶縁性の合成樹脂材により角筒状に形成される。図13に示すように、アウタハウジング5の内部には、シェル装着空間51と、シェル装着空間51に連通する固定部材装着孔52とが形成されている。
シェル装着空間51には、シールドシェル4によって覆われたインナハウジング3が挿入される。シェル装着空間51には、シールドシェル4の係止突起42dに係止するハウジングランス53(図11を参照)が設けられる。図13に示すように、固定部材装着孔52には、固定部材8が挿入嵌合される。固定部材8は、底壁部81と一対の側壁部82とを含む溝形部材(図2を参照)で構成される。
【0043】
図13に示すように、シェル装着空間51に収容されたシールドシェル4付きのインナハウジング3に対して、固定部材装着孔52に装着された固定部材8が係止されることで、アウタハウジング5から、シールドシェル4付きのインナハウジング3の抜脱が規制される。
次いで、シールドコネクタ1の組立手順を説明する。
【0044】
まず、図4Aに示すように、シールドケーブル10の複数の被覆電線11の端末にそれぞれ端子2を圧着接続する。
次いで、各端子2をインナハウジング3の対応する端子収容室30に挿入する。図3Aに示すように、インナハウジング3が端子収容室30ごとの分割体に分割されている場合は、各分割体に端子2を挿入した後に、分割体どうしを合体させて、図3Bに示すように、インナハウジング3を形成する。
【0045】
次いで、インナハウジング3の後側部分3bの開放部分(図7を参照)に上方から、図16Aに示すように、リテーナ6を載せる。このとき、リテーナ6の仕切りリブ62が、インナハウジング3の後側部分3bの仕切り壁部34の上面に載せられる。
また、リテーナ6の各凸リブ64の断面矩形部64dが、インナハウジング3の対応する側壁部33の溝部38の断面矩形部38dに嵌合することにより、リテーナ6のスライド装着の案内が可能となる。また、リテーナ6の押圧凸部61および各弾性フック63は、インナハウジング3の前側部分3aの端子収容室30および対応する孔部39内に、挿入されていない。
【0046】
図16Bに示すように、リテーナ6を端子挿入方向X1に押してスライドさせると、端子収容室30内に挿入されたリテーナ6の押圧凸部61が、半挿入状態の端子2の被押圧部26(端子接続部21の後端部)に当接する。
さらに、リテーナ6を端子挿入方向X1に押して終端位置までスライドさせると、押圧凸部61によって押圧された端子2は、図16Cに示すように、ハウジングランス35に係止突起25が係止する正規挿入状態に位置矯正される。
【0047】
次いで、インナハウジング3をシールドシェル4のシールド部42に装着する。
次いで、シールドシェル4のバレル部43でシールドケーブル10の絶縁外皮13を固定する。このとき、シールドシェルカバー41の接続片41bは、絶縁外皮13上に折り返された編組線(シールド層12)と接触する状態で、バレル部43と絶縁外皮13との間に挟持される。
【0048】
次いで、シールドシェル4によって覆われたインナハウジング3をアウタハウジング5のシェル装着空間51に挿入する。次いで、アウタハウジング5の固定部材装着孔52に挿入嵌合させた固定部材8(図13を参照)によって、インナハウジング3およびシールドシェル4の脱落を規制する。
この実施形態によれば、端子2の前側部分2aがインナハウジング3の前側部分3aの端子収容室30に挿入され、端子2の後側部分2bがインナハウジング3の後側部分3bの開放された端子収容室30に挿入された状態で、インナハウジング3に対してリテーナ6を端子挿入方向X1にスライドさせて、リテーナ本体70でインナハウジング3の後側部分3bの開放された端子収容室30を覆うようにリテーナ6を装着する。
【0049】
仮に、図16Aに示すように、端子2が半挿入状態である場合にも、図16Bおよび図16Cに示すように、スライド装着時のリテーナ6の押圧部(押圧凸部61)によって押圧された端子2は、ハウジングランス35に係止する正規挿入状態に位置を矯正される。このため、組立信頼性が高い。
リテーナ本体70から前側へ突出する押圧部としての押圧凸部61が、インナハウジング3の前側部分3aの端子収容室30内に挿入されて、半挿入状態の端子2を正規挿入状態に矯正する。このため、端子2を押圧する動作が安定し、端子2の位置を確実に矯正することができる。
【0050】
また、リテーナ6は、第1規制機構K1(図15を参照)によって、インナハウジング3からの離脱が規制されている。このため、端子2に圧着された電線(被覆電線11)によって、端子収容室30から端子2を引き抜く力F(図16Cを参照)が及ぼされる場合にも、端子挿入方向X1の反対方向X2へ変位する端子2の被押圧部26が、第1規制機構K1によってインナハウジング3からの離脱が規制されたリテーナ6の押圧凸部61と当接することにより、端子収容室30からの端子2の抜けが防止される。
【0051】
また、図15に示すように、第1規制機構K1として、インナハウジング3の前側部分3aの孔部39内のリテーナ係止部37に係止する弾性フック63を用いる。このため、リテーナ6が端子挿入方向X1の反対方向X2(後側)に離脱するのを規制するだけでなく、リテーナ6がインナハウジング3の後側部分3bの端子収容室30の開放方向Y1(上側)へ変位することを規制することができる。
【0052】
また、第2規制機構K2(図13を参照)によって、リテーナ6が(特にリテーナ6の後側部分が)、インナハウジング3の後側部分3bの端子収容室30の開放方向Y1(上側)へ変位することを規制することができる。
また、第2規制機構K2として、互いに嵌合するリテーナ6の凸リブ64(凸部)とインナハウジング3の溝部38とであって、断面楔状部64c(図6Bを参照)を含む凸リブ64と断面楔状部38c(図5Bおよび図5Cを参照)を含む溝部38を用いることにより、リテーナ6がインナハウジング3の後側部分3bの端子収容室30の開放方向Y1(上側)へ変位することを確実に規制することができる。
【0053】
また、凸リブ64および溝部38は、断面楔状部64c,38cから端子挿入方向X1に延びる断面矩形部64d,38d(図5Bおよび図8Bを参照)によって、案内機構Gを構成する。この案内機構Gによって、リテーナ6のスライド装着を案内することにより、組立性を良くすることができる。
特に、凸リブ64および溝部38の断面矩形部64d,38dどうしの嵌合でスムーズにスライド装着を案内した後に、凸リブ64および溝部38の断面楔状部64c,38cどうしの嵌合(図13を参照)で、リテーナ6がインナハウジング3の後側部分3bの開放方向Y1(上側)へ変位することを確実に規制することができる。
【0054】
また、図4Aに示すように、端子2の電線圧着部22が、シールドケーブル10の被覆電線11の端末に圧着されるようにし、シールドシェル4(図2を参照)を設けることでシールドコネクタ1を構成する。図2に示すように、シールドシェル4は、インナハウジング3とリテーナ6とを一括して覆うシールド部42と、シールドケーブル10の絶縁外皮13を固定するバレル部43とを含む。
【0055】
また、インナハウジング3は、シールドシェル4のシールド部42の係止突起42kに係止するシェル係止部36を含み、また、インナハウジング3と合体するリテーナ6は、シールドシェル4のシールド部42の係止突起42hに係止する係止溝77(シェル係止部)を含む。このため、インナハウジング3と共同して端子2を収容し且つシールドシェル4を係止するリテーナ6に、実質的にハウジングとしての機能を果たさせることができる。
【0056】
次いで、図17Aおよび図17Bは、変形例のシールドコネクタ1Mの互いに別角度からの斜視図である。図18は、変形例のシールドコネクタ1Mの分解斜視図である。図19Aは、シールドケーブル10と接続される前のインナハウジング3およびリテーナ6の分解斜視図である。図19Bは、シールドケーブル10と接続され、互いに合体されたインナハウジング3およびリテーナ6の斜視図である。
【0057】
図17A図19Bを参照して、変形例のシールドコネクタ1Mでは、端子として、端子接続部21が前側(端子挿入方向X1)へ突出するタブ27を有する雄端子2Mが用いられている。タブ27は、インナハウジング3の端子収容室30から前側へ突出し、図示しない相手端子(雌型端子)と接続される。変形例においても、図1A図16Cの実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
【0058】
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、端子2を係止するべくハウジング(インナハウジング3)に設けられる係止部は、ハウジングランス35の他、端子2に設けられるターミナルランスに係止する係止部(図示せず)であってもよいし、また、端子2が軽圧入される圧入嵌合部(図示せず)であってもよい。また、シールドケーブル10の被覆電線11の数は、3本以上であってもよい。また、インナハウジング3は、単一の部材で形成されてもよいし、複数の分割体DBを合体させて形成されてもよい。また、リテーナ6の弾性フック63が、インナハウジング3の側壁部33に設けられる係止部(図示せず)に係止されるようにしてもよい。その他、本発明は、特許請求の範囲記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
【符号の説明】
【0059】
1;1M シールドコネクタ
2;2M 端子
2a 前側部分
2b 後側部分
3 インナハウジング
3a 前側部分
3b 後側部分
4 シールドシェル
5 アウタハウジング
6 リテーナ
10 シールドケーブル
11 被覆電線
12 シールド層
13 絶縁外皮
21 端子接続部
22 電線圧着部
25 係止突起
26 被押圧部
30 端子収容室
33 側壁部
35 ハウジングランス(係止部)
36 シェル係止部
37 リテーナ係止部
38 溝部
38c 断面楔状部(第2係止機構)
38d 断面矩形部(案内機構)
39 孔部
40 シールドシェル本体
41 シールドシェルカバー
42 シールド部
42h 係止突起(係止部)
42k 係止突起(係止部)
43 バレル部
51 シェル装着空間
52 固定部材装着孔
61 押圧凸部(押圧部)
63 弾性フック(第1係止機構)
64 凸リブ(凸部)
64c 断面楔状部(第2係止機構)
64d 断面矩形部(案内機構)
70 リテーナ本体
77 係止溝(シェル係止部)
G 案内機構
K1 第1規制機構
K2 第2規制機構
X1 端子挿入方向
X2 反対方向
Y1 開放方向
図1A-1B】
図2
図3A-3B】
図4A-4B】
図5A-5C】
図6A-6B】
図7
図8A-8C】
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16A-16C】
図17A-17B】
図18
図19A-19B】