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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023043713
(43)【公開日】2023-03-29
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/62 20130101AFI20230322BHJP
   G06F 21/81 20130101ALI20230322BHJP
【FI】
G06F21/62 318
G06F21/81
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021151483
(22)【出願日】2021-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】関下 浩正
(72)【発明者】
【氏名】松崎 英一
(72)【発明者】
【氏名】石寺 紳高
(72)【発明者】
【氏名】横澤 宏
(72)【発明者】
【氏名】平城 格
(57)【要約】
【課題】外部記憶装置へ分散されているファイルをダウンロード後にアプリケーションを起動する。
【解決手段】情報処理装置は、原ファイルを復元可能に第1分散ファイルと第2分散ファイルとに分割し、前記第1分散ファイルを記憶部に記憶させ、前記原ファイルと前記第2分散ファイルを外部記憶装置に記憶させる情報処理装置において、ユーザの操作を受け付ける受付部と、前記受付部により受け付けられた前記操作に基づいて、前記第2分散ファイルを取得する処理部と、前記処理部により前記第2分散ファイルを取得した後に、前記情報処理装置の表示部のデスクトップ画面を出力する出力部と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原ファイルを復元可能に第1分散ファイルと第2分散ファイルとに分割し、
前記第1分散ファイルを記憶部に記憶させ、前記原ファイルと前記第2分散ファイルを外部記憶装置に記憶させる情報処理装置において、
ユーザの操作を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた前記操作に基づいて、前記第2分散ファイルを取得する処理部と、
前記処理部により前記第2分散ファイルを取得した後に、前記情報処理装置の表示部のデスクトップ画面を出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記受付部により受け付けられた操作毎に前記外部記憶装置へ接続する手順を設定する設定部と、を備え、
前記出力部は、前記設定部により設定された手順に基づいて、前記情報処理装置の表示部のデスクトップ画面を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記出力部は、前記受付部により受け付けられた操作が前記外部記憶装置へ接続しない場合に、メッセージを出力する、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記設定部は、前記情報処理装置が終了したときの接続する手順を次回前記情報処理装置が起動する前記手順へ引き継がれる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
原ファイルを復元可能に第1分散ファイルと第2分散ファイルとに分割し、
前記第1分散ファイルを記憶部に記憶させ、前記原ファイルと前記第2分散ファイルを外部記憶装置に記憶させる情報処理装置のコンピュータに、
ユーザの操作を受け付ける処理と、
前記受け付ける処理により受け付けられた前記操作に基づいて、前記第2分散ファイルを取得する処理と、
前記取得する処理により前記第2分散ファイルを取得した後に、前記情報処理装置の表示部のデスクトップ画面を出力する処理と、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、企業では企業が所有する情報処理装置から社外秘の情報や顧客の情報等の機密情報の情報漏洩を防止する対策を行っている。情報漏洩を防止する対策としては、例えば、従業員が使用する情報処理装置と外部記憶装置とを連携させることで、情報処理装置と外部記憶装置の各々にファイルを分散させて、ファイルを管理するファイル管理システムがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6705999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなファイル管理システムを利用して情報処理装置を起動する場合、外部記憶装置に分散されたファイルがダウンロードされていない状態で、情報御処理装置で操作するアプリケーションを起動すると、アプリケーションによってはファイルが分散されているため、正常に動作しない場合がある。
【0005】
従って、本発明が解決する課題の一例は、外部記憶装置へ分散されているファイルをダウンロード後にアプリケーションを起動する情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様は、原ファイルを復元可能に第1分散ファイルと第2分散ファイルとに分割し、前記第1分散ファイルを記憶部に記憶させ、前記原ファイルと前記第2分散ファイルを外部記憶装置に記憶させる情報処理装置において、ユーザの操作を受け付ける受付部と、前記受付部により受け付けられた前記操作に基づいて、前記第2分散ファイルを取得する処理部と、前記処理部により前記第2分散ファイルを取得した後に、前記情報処理装置の表示部のデスクトップ画面を出力する出力部と、を備える情報処理装置である。
【0007】
また、前記受付部により受け付けられた操作毎に前記外部記憶装置へ接続する手順を設定する設定部と、を備え、前記出力部は、前記設定部により設定された手順に基づいて、前記情報処理装置の表示部のデスクトップ画面を出力するようにしても良い。
【0008】
また、前記出力部は、前記受付部により受け付けられた操作が前記外部記憶装置へ接続しない場合に、メッセージを出力するようにしても良い。
【0009】
また、前記設定部は、前記情報処理装置が終了したときの接続する手順を次回前記情報処理装置が起動する前記手順へ引き継がれるようにしても良い。
【0010】
また、本発明の第2態様は、原ファイルを復元可能に第1分散ファイルと第2分散ファイルとに分割し、前記第1分散ファイルを記憶部に記憶させ、前記原ファイルと前記第2分散ファイルを外部記憶装置に記憶させる情報処理装置のコンピュータに、ユーザの操作を受け付ける処理と、前記受け付ける処理により受け付けられた前記操作に基づいて、前記第2分散ファイルを取得する処理と、前記取得する処理により前記第2分散ファイルを取得した後に、前記情報処理装置の表示部のデスクトップ画面を出力する処理と、を実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、外部記憶装置へ分散されているファイルをダウンロード後にアプリケーションを起動することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、実施形態にかかる情報処理システムの概略的な構成の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態にかかる情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態にかかる情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態にかかる情報処理装置の表示部に出力される画面の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態にかかる情報処理装置の表示部に出力される画面の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態にかかる情報処理装置の表示部に出力される画面の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態にかかる情報処理装置の表示部に出力される画面の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態にかかる情報処理装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下に記載する実施形態の構成、並びに当該構成によってもたらされる作用及び効果は、あくまで一例であって、以下の記載内容に限られるものではない。
【0014】
図1は、実施形態にかかる情報処理システム1の概略的な構成の一例を示す図である。本実施形態にかかる情報処理システム1は、ファイル管理処理により管理下のファイルを処理するシステムである。情報処理システム1は、情報処理装置2と外部記憶装置3を連携させることで管理下のファイルを情報処理装置2で操作可能にしつつも、情報処理装置2だけでは原ファイルを取得できない状態にして管理下のファイルを処理する。
【0015】
情報処理システム1は、情報処理装置2と、情報処理装置2と社内ネットワーク(図示せず)を介して接続するサーバ31と、情報処理装置2と無線通信(例えばBluetooth(登録商標))(図示せず)を介して接続する可搬型端末装置32とを備える。社内ネットワークは、無線ネットワーク(無線ともいう)と有線ネットワーク(有線ともいう)とを含む。
【0016】
情報処理装置2は、管理下のファイルの原ファイルのファイル操作を、操作者(具体的には企業の従業員)が行う装置である。情報処理装置2は、社外(すなわち、社内ネットワークと接続不可能な環境)に持ち出して利用され得る可搬型の装置である。情報処理装置2は、例えば、パーソナルコンピュータ等である。なお、情報処理装置2は、ファイル操作が可能であれば良く、例えば、スマートフォンやタブレット型パーソナルコンピュータ等であっても良い。
【0017】
サーバ31は、社内(具体的には、社内ネットワーク)からアクセス可能(言い換えれば、限られた環境下のみアクセス可能)な不揮発性の外部記憶装置3である。サーバ31は、例えば、社内やデータセンタ等の厳重な防犯対策やセキュリティ対策が施された環境下で管理されている。
【0018】
可搬型端末装置32は、社外でもアクセス可能な不揮発性の外部記憶装置3である。可搬型端末装置32は、例えば、スマートフォンである。なお、可搬型端末装置32は、記憶装置を備える端末であれば良く、例えば、端末の形態として、USB(Universal Serial Bus)メモリやタブレット型パーソナルコンピュータやデジタルカメラや携帯音楽プレーヤーやマウスやペンやヘッドフォンやカード型の記憶媒体(例えば、IC(Integrated Circuit)カード)等であっても良い。
【0019】
図2は、実施形態にかかる情報処理装置2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。ここで例示する情報処理装置2は、汎用コンピュータと同様の構成を有し、CPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、ROM(Read Only Memory)23、補助記憶装置24、ユーザI/F(Interface)25、及び外部I/F26を備える。
【0020】
CPU21は、ROM23や補助記憶装置24に記憶されたプログラムに従いRAM22をワーキングエリアとして所定の演算処理を行う。補助記憶装置24は、不揮発性メモリであり、CPU21の処理に必要な各種データを記憶する。補助記憶装置24は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solid State Drive)等で構成される。ユーザI/F25は、ユーザ(企業の従業員)と情報処理装置2との間で情報の送受を可能にするデバイスであり、液晶ディスプレイ、キーボード等であり得る。外部I/F26は、例えば、ネットワークを介して他の情報処理装置2と所定の規格に準じた通信を確立するためのデバイスである。なお、情報処理装置2の構成は上記に限定されるものではない。
【0021】
図3は、実施形態にかかる情報処理装置2の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施形態にかかる情報処理装置2は、記憶部201、処理部202、表示部203、出力部204、受付部205、接続部206、及び設定部207を備える。これらの機能的構成要素201~207は、例えば、図2に例示するような情報処理装置2のハードウェア要素とソフトウェア要素(ROM23や補助記憶装置24に記憶されたプログラム等)との協働により構成され得る。
【0022】
記憶部201は、処理部202が処理した内容を記憶する。また、記憶部201は、出力部204が表示部203に出力する内容を記憶する。さらに、記憶部201は、受付部205が受け付けた操作内容を記憶する。また、記憶部201は、設定部207が設定する手順を記憶する。記憶部201は、例えば、情報処理装置2が備える補助記憶装置24等で実現される。
【0023】
処理部202は、ファイル管理処理を実行する。処理部202は、ファイル管理処理では、ファイル管理処理の原ファイル(管理下のファイルの原ファイルともいう)を復号可能(復元可能ともいう)に第1分散ファイルと第2分散ファイルとに分散(分割ともいう)する。原ファイルは、原データ、原本ファイル、原本データまたは原本ともいう。
【0024】
処理部202は、例えば、秘密分散法の暗号化方式を用いて原ファイルを第1分散ファイルと第2分散ファイルとに分散する。原ファイルを分散させて生成しているため、第1分散ファイル及び第2分散ファイルのサイズは、原ファイルのサイズよりも小さいサイズである。
【0025】
処理部202は、第1分散ファイルを記憶部201に記憶させ、原ファイルと第2分散ファイルを外部記憶装置3に記憶させる。処理部202は、受付部205により受け付けられた操作に基づいて、第2分散ファイルを取得(ダウンロードともいう)する。このようにして処理部202は、情報処理装置2だけでは原ファイルを取得できないようにした状態での原ファイルの管理を実現する。
【0026】
表示部203は、例えば、情報処理装置2が備えるユーザI/F25等で実現される。表示部203は、例えば、液晶ディスプレイであり、出力部204が出力した内容を表示する。
【0027】
出力部204は、情報処理装置2が起動すると、ユーザが操作した内容に基づいてユーザI/F25と協働して、表示部203へ出力する。また、出力部204は、処理部202により第2分散ファイルを取得した後に、情報処理装置2の表示部203のデスクトップ画面を出力する。出力部204は、受付部205により受け付けられた操作が外部記憶装置3へ接続しない場合に、メッセージを出力する。出力部204が出力する内容について後述する。
【0028】
受付部205は、ユーザの操作を受け付ける。具体的には、受付部205は、ユーザI/F25と協働して、ユーザが操作する操作を受け付ける。例えば、受付部205は、ユーザが表示部203で表示されている内容を確認し、確認した内容に対応する操作を受け付ける。
【0029】
ここで、受付部205が受け付ける内容について、図4図5図6、及び図7を用いて説明する。図4は、情報処理装置2が社内ネットワークへ接続する内容の一例を示す図である。図5は、情報処理装置2がサーバ31へ接続する内容の一例を示す図である。図6は、情報処理装置2が外部記憶装置3へ接続しない内容の一例を示す図である。図7は、情報処理装置2が可搬型端末装置32へ接続する内容の一例を示す図である。
【0030】
図4に示す内容は、ユーザが情報処理装置2にパスワードを入力し、情報処理装置2が起動後、出力部204は、表示部203に出力する内容である。ユーザは表示部203に表示された内容に対して操作する。表示される内容は社内ネットワーク接続41に関する内容である。
【0031】
ユーザは、社内ネットワークに接続する場合、社内ネットワークへ接続するを示すプルダウン42を選択し、次の画面へ遷移することを示す「次へ」ボタン43を押下する。社内ネットワークへ接続しない場合はキャンセルを示す「キャンセル」ボタン44を押下する。ユーザは社内ネットワーク接続41を接続せずに情報処理装置2を利用する場合は、接続せずに利用する内容を示す「接続せずに利用」メッセージ45を押下する。受付部205は、ユーザが操作したプルダウン42、「次へ」ボタン43、「キャンセル」ボタン44、メッセージ45の操作を受け付ける。なお、プルダウン42に示す内容は社内ネットワークへ接続する内容の他、設定部207が定義した内容がプルダウンに表示される。
【0032】
図5に示す内容は、ユーザが図4に示す「次へ」ボタン43を押下した場合に、出力部204が表示部203に出力する内容である。ユーザは表示部203に表示された内容に対して操作する。表示される内容はサーバ接続51に関する内容である。
【0033】
ユーザは、サーバ31へ接続する場合、サーバ31へ接続することを示す「サーバへ接続する」ボタン52を押下する。ユーザは、前の画面、すなわち、図4に示す社内ネットワーク接続41の画面に戻る場合は「戻る」ボタン53を押下する。ユーザはサーバ31へ接続しない場合は「キャンセル」ボタン44を押下する。ユーザはサーバ31へ接続せずに情報処理装置2を利用する場合は、「接続せずに利用」メッセージ45を押下する。受付部205は、ユーザが押下した「サーバへ接続する」ボタン52、「戻る」ボタン53、「キャンセル」ボタン44、メッセージ45の操作を受け付ける。
【0034】
図6に示す内容は、ユーザが図4及び図5に示す「接続せずに利用」メッセージ45を押下した場合に、出力部204が表示部203に出力する内容である。ユーザは表示部203に表示された内容に対して操作する。表示される内容は警告61に関する内容である。
【0035】
ユーザは、サーバ31へ接続しない場合、情報処理装置2が正しく動作しない内容を示す警告メッセージ62を確認する。その後、ユーザはサーバ31へ接続する場合、接続する内容を示す「はい」ボタン63を押下する。受付部205は、ユーザがボタン63を押下した「はい」ボタン63を受け付ける。出力部204は受付部205により受け付けされた操作に基づいて、図4に示す社内ネットワーク接続41に関する内容を表示部203へ出力する。
【0036】
また、ユーザはサーバ31へ接続しない場合、接続しない内容を示す「いいえ」ボタン64を押下する。ユーザが「いいえ」ボタン64を押下すると、受付部205はユーザの操作を受け付ける。出力部204は、受付部205により受け付けられた操作に基づいて、情報処理装置2の表示部203のデスクトップ画面を出力する。
【0037】
図7に示す内容は、ユーザが情報処理装置2にパスワードを入力し、情報処理装置2が起動後、出力部204は、表示部203に出力する内容である。ユーザは表示部203に表示された内容に対して操作する。表示される内容は可搬型端末装置接続71に関する内容である。
【0038】
ユーザは、可搬型端末装置32へ接続する場合、可搬型端末装置32へ接続することを示す「可搬型端末装置へ接続する」ボタン72を押下する。可搬型端末装置32へ接続しない場合は「キャンセル」ボタン44を押下する。ユーザは可搬型端末装置32へ接続せずに情報処理装置2を利用する場合は、「接続せずに利用」メッセージ45を押下する。受付部205は、ユーザが押下した「可搬型端末装置へ接続する」ボタン72、「キャンセル」ボタン44、メッセージ45の操作を受け付ける。
【0039】
また、ユーザは、可搬型端末装置32へ接続する場合、例えば、可搬型端末装置32に含まれるスマートフォン、もしくはUSBメモリを選択して接続することができる。受付部205は、ユーザがスマートフォンへ接続する場合、スマートフォン接続に対応する操作を受け付ける。また、受付部205は、ユーザがUSBメモリへ接続する場合、USB接続に対応する操作を受け付ける。
【0040】
図3に戻る。接続部206は、受付部205により受け付けられた操作毎に外部記憶装置3へ接続する。詳細には、接続部206は、受付部205が「次へ」ボタン43を受け付けると、外部I/F26と協働して、社内ネットワークへ接続する。接続部206は、受付部205が「サーバへ接続する」ボタン52を受け付けると、外部I/F26と協働して、サーバ31へ接続する。また、接続部206は、受付部205が「可搬型端末装置へ接続する」ボタン72を受け付けると、外部I/F26と協働して、可搬型端末装置32へ接続する。
【0041】
設定部207は、受付部205により受け付けられた操作毎に外部記憶装置3へ接続する手順を設定する。また、設定部207は、ユーザが操作したプルダウン42と、「次へ」ボタン43と、「キャンセル」ボタン44と、メッセージ45と、「サーバへ接続する」ボタン52と、「いいえ」ボタン63と、「可搬型端末装置へ接続する」ボタン72と、の操作毎に、出力部204が出力する表示内容を設定する。
【0042】
また、設定部207は、情報処理装置2が終了したときの接続する手順を次回情報処理装置2が接続する手順へ引き継がれる。詳細には、ユーザがサーバ31へ接続して、情報処理装置2を終了させた場合、設定部207は、サーバ31へ接続したことを記憶部201に記憶させる。ユーザは次回情報処理装置2を起動すると、出力部204は、記憶部201に記憶されている設定内容に基づいて、ユーザI/F25と協働して図4に示す社内ネットワーク接続41の画面を出力する。
【0043】
また、ユーザが可搬型端末装置32へ接続して、情報処理装置2を終了させた場合、設定部207は、可搬型端末装置32へ接続したことを記憶部201に記憶させる。ユーザは次回情報処理装置2を起動すると、出力部204は、記憶部201に記憶されている設定内容に基づいて、ユーザI/F25と協働して図7に示す可搬型端末装置接続71の画面を出力する。
【0044】
図8は、本実施形態に係る情報処理装置2における処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、ユーザが情報処理装置2を起動し、外部記憶装置3へ接続するための初期設定が完了している状態から開始するものとする。
【0045】
受付部205は、ユーザがサーバ31へ接続するか、可搬型端末装置32へ接続するかを受け付ける(ステップS801)。ユーザがサーバ31へ接続する場合は、ステップS802へ進む。ユーザが可搬型端末装置32へ接続する場合は、ステップS804へ進む。
【0046】
接続部206は、受付部205が受け付けた操作に基づいて社内ネットワークへ接続する(ステップS802)。その後、接続部206は、サーバ31へ接続する(ステップS803)。
【0047】
受付部205は、ユーザが可搬型端末装置32のスマートフォンへ接続するか、USBメモリへ接続するかを受け付ける(ステップS804)。ユーザがスマートフォンへ接続する場合は、ステップS805へ進む。ユーザがUSBメモリへ接続する場合は、ステップS806へ進む。
【0048】
接続部206は、受付部205が受け付けた操作に基づいてスマートフォンへ接続する(ステップS805)。
【0049】
ユーザは情報処理装置2へUSBメモリを挿入する(ステップS806)。その後、接続部206は、受付部205が受け付けた操作に基づいてUSBメモリへ接続する(ステップS807)。
【0050】
処理部202は、接続部206により接続された外部記憶装置3から第2分散ファイルを取得(ダウンロード)する(ステップS808)。また、処理部202は、記憶部201が記憶する第1分散ファイルと取得した第2分散ファイルを結合し、原ファイルを復号する(ステップS809)。
【0051】
出力部204は、処理部202が原ファイルを復号後、受付部205により受け付けられた操作に基づいて、情報処理装置2の表示部203のデスクトップ画面を出力する(ステップS810)。情報処理装置2は、出力部204がデスクトップ画面を出力すると、本処理は終了する。
【0052】
以上説明したように、本発明の一態様に係る情報処理装置2は、ユーザから受け付けられた操作に基づいて、第2分散ファイルを取得し、第2分散ファイルを取得した後に、情報処理装置2の表示部203のデスクトップ画面を出力する。これにより、本実施形態によれば、ユーザは外部記憶装置3へ分散されている第2分散ファイルをダウンロード後にアプリケーションを起動することができる。
【0053】
また、上述した実施形態において、受付部205により受け付けられた操作毎に外部記憶装置3へ接続する手順を設定し、出力部204は、設定された手順に基づいて表示部203のデスクトップ画面を出力する。これにより、ユーザが操作した操作に基づいて、表示部203にデスクトップ画面を出力させることができる。
【0054】
さらに、上述した実施形態において、出力部204は、ユーザから受け付けられた操作が外部記憶装置3へ接続しない場合に、メッセージ(警告61)を出力する。これにより、ユーザは外部記憶装置3へ接続しない場合、情報処理装置2が発生しうる事象を事前に把握することができる。
【0055】
また、上述した実施形態において、設定部207は、情報処理装置2が終了したときの接続する手順を次回情報処理装置2が起動する手順へ引き継がれる。これにより、ユーザは、直前に情報処理装置2を終了したときの接続先が引き継がれるため、直前に終了した情報処理装置2の接続先を把握することができる。
【0056】
上記機能を実現するプログラムは、例えば、CPU21に搭載された記憶素子に予め記憶された状態で提供され得るが、これに限定されるものではない。プログラムは、例えば、CD-ROM等の適宜な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、インターネット等のコンピュータネットワークを介して提供されてもよい。
【0057】
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0058】
1…情報処理システム、2…情報処理装置、3…外部記憶装置、31…サーバ、32…可搬型端末装置、201…記憶部、202…処理部、203…表示部、204…出力部、205…受付部、206…接続部、207…設定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8