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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023043740
(43)【公開日】2023-03-29
(54)【発明の名称】業務管理システムとそのプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0631 20230101AFI20230322BHJP
【FI】
G06Q10/06 302
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021151523
(22)【出願日】2021-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】503201922
【氏名又は名称】株式会社野村工電社
(74)【代理人】
【識別番号】100111132
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 浩
(72)【発明者】
【氏名】尾藤 輝行
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA09
(57)【要約】
【課題】複数の作業や業務を抱えて進行させる企業が、それら全体の状況を把握しながら企業の繁忙を即座に把握することができ、また、新規の作業や業務の受注に対して、その工程の調整や人員の配置や設備の配備の修正を容易に行うことが可能な業務管理システムと業務管理プログラムを提供する。
【解決手段】業務管理システム1bは、受注した事業内容に対して工期を設定して工程表を作成する工程処理部5と、事業内容を細分化した業務内容を用いて作業指示書を作成する作業指示書作成部8aと、完了した業務内容を報告する日報を作成する日報作成部8bと、作業指示書を閲覧可能なユーザー装置32と、事業内容の受注金額を工期で除算して繁忙期パラメータを日付毎に加算して演算した繁忙期レシオを演算する繁忙期レシオ演算部7と、を有し、工程処理部5は工程表に繁忙期レシオを表示する。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
客先から受注した事業内容に対して工期を設定する工程処理部と、前記事業内容を細分化して構成される業務内容を用いて作業指示書を作成する作業指示書作成部と、前記業務内容のうち完了した前記業務内容を報告する日報を作成する日報作成部と、前記作業指示書に記載された前記業務内容を閲覧可能なユーザー装置と、前記事業内容の受注金額を前記工期で除算して繁忙期パラメータを演算する繁忙期レシオ演算部と、を有し、
前記工程処理部は、横欄に日付と縦欄に複数の前記事業内容を配置して複数の前記事業内容の前記工期を一覧表に統合し、前記繁忙期レシオ演算部は、各前記事業内容に対する前記繁忙期パラメータを前記日付毎に加算して繁忙期レシオを演算し、前記工程処理部は前記繁忙期レシオを前記一覧表に表示することを特徴とする業務管理システム。
【請求項2】
前記業務内容は前記事業内容の実行の時系列に沿って予め設定された進捗率が紐付けられており、前記日報に含まれる完了した前記業務内容に紐付けされた前記進捗率のうち最も高い進捗率を読み出す進捗率抽出部を有し、前記工程処理部は読み出された最も高い前記進捗率を前記一覧表に表示することを特徴とする請求項1記載の業務管理システム。
【請求項3】
前記作業指示書作成部は、前記業務内容に代えて前記業務内容をまとめて上位に構成される作業内容を用いて前記作業指示書を作成し、前記日報作成部は前記業務内容のうち完了した前記業務内容を報告する前記日報を作成し、前記作業内容は予めIDが付されており、前記日報で報告されるまとめられた下位の前記業務内容にも前記IDを付して紐付けておくことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の業務管理システム。
【請求項4】
前記工程処理部は、前記作業指示書の内容に応じた作業人員を前記日付毎に割り当ててその人数を前記一覧表又は別表に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の業務管理システム。
【請求項5】
コンピュータを用いて、客先から受注した事業内容に対して工期を設定する工期処理工程と、前記事業内容を細分化して構成される業務内容を用いて作業指示書を作成する作業指示書作成工程と、前記業務内容のうち完了した前記業務内容を報告する日報を作成する日報作成工程と、前記事業内容の受注金額を前記工期で除算して繁忙期パラメータを演算する繁忙期レシオ演算工程と、横欄に日付と縦欄に複数の前記事業内容を配置して複数の前記事業内容の前記工期を一覧表に統合する工期統合工程と、各前記事業内容に対する前記繁忙期パラメータを前記日付毎に加算して繁忙期レシオを演算する繁忙期レシオ演算工程と、演算された前記繁忙期レシオを前記一覧表に表示する繁忙期レシオ表示工程と、を実行させることを特徴とする業務管理プログラム。
【請求項6】
前記業務内容は前記事業内容の実行の時系列に沿って予め設定された進捗率が紐付けられており、前記日報に含まれる完了した前記業務内容に紐付けされた前記進捗率のうち最も高い進捗率を読み出す進捗率抽出工程と、読み出された前記進捗率を前記一覧表に表示する進捗率表示工程と、を実行させることを特徴とする請求項5記載の業務管理プログラム。
【請求項7】
前記作業指示書作成工程は、前記業務内容に代えて前記業務内容をまとめて上位に構成される作業内容を用いて前記作業指示書を作成する工程であり、前記日報作成工程は前記業務内容のうち完了した前記業務内容を報告する前記日報を作成する工程であり、前記作業内容は予めIDが付されており、前記日報で報告されるまとめられた下位の前記業務内容にも前記IDを付して紐付けておくことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の業務管理プログラム。
【請求項8】
前記工期統合工程は、前記作業指示書の内容に応じた作業人員を前記日付毎に割り当ててその人数を前記一覧表又は別表に表示することを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の業務管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工事や保守あるいは修理等の作業に関する業務の受注から納品までの管理を行うシステムとそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、工場等の生産現場において作業工程の進捗状況や生産量等を把握しながら管理することが可能な管理システムが開発されてきた。
例えば、特許文献1には、「工程管理システム及び工程管理プログラム」という名称で、複数の工程を経て製造される複数の製品を生産するために必要な人員や設備を管理するための工程管理システムに関する発明が開示されている。
この発明では、製品の部品毎に工程を管理し、それらの部品を組立・検査の工程までを工程表で管理し、必要な機械工、組立工、検査工の配置と必要な設備の配備を製造日程データベースとしてまとめることで、日程計画の変更を容易にしている。また、期日毎の累積計画工数と実績工数を比較する累積工数比較図を生成することで、工程消化の状況把握も容易にし、日程計画の変更の判断を機動的に行うことが可能である。
特許文献2には、「作業進捗管理方法」という名称で、EVM(Earned Value Management System)、すなわち、各単位作業の進捗状況を示す尺度としてコストを用い、各作業単位による成果物の生成の度合いを、その作業単位において成果物生成に要した実績コストに換算し、この実績コストの積分値と計画コストの積分値とを比較することにより、作業計画に対して実際の作業進捗が遅延しているかどうかを表す手法をベースとし、このEVMにWBS(Work Breakdown Structure)と呼ばれる木構造中の各ノードに相当する成果物を生成するための作業の進捗を管理することで、計画コストとコストの実績値を比較しながら、作業の進捗を管理する手法の発明が開示されている。
この発明では、計画コストに対する実績値の所定の比率をアラーム閾値として、比率が下回るとアラームを表示装置に表示させることでより効果的に作業の進捗を管理することが可能である。
特許文献3には、「生産管理システム及び方法」という名称で、リードタイムの短縮のために適した作業単位で分類した作業工程の進捗状況を資材毎に把握することが可能な生産管理システムに関する発明が開示されている。
この発明では、生産管理システムに実績積算価値算出部と目標積算価値算出部を備えて、それぞれで算出される価値を対比させ、それを管理者端末に表示することで作業工程の効率の高低を把握することが可能である。コストが価値を生むという考え方に基づき、工程毎に注入されたコストを表示して、資材の原価と作業工程の加工原価との和の時間積分値を示し、これを目標積算価値と比較することで、収益性・効率性を把握することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-303009号公報
【特許文献2】特開2004-287891号公報
【特許文献3】特開2014-002705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1乃至3に開示される発明では、1つの作業や業務における目標コストと実績コストを比較しながら、作業や業務における工程毎の収益性や効率性を把握することが可能であり、また、日程変更も可能であるものの、一般的な企業では複数の作業や業務が並行して進行することが多く、請け負う企業の人的、設備的なキャパシティとの関係を踏まえた上で最大効率化することが必要である。
その場合には、新規に受注しようとしている作業や業務の工程を受注済の作業や業務の工程の進行状態を踏まえた上で設定することが重要であり、個々の作業や業務の工程を統合して企業全体の繁忙状態を把握する必要があるが、特許文献1乃至3に開示される発明では、個々の工程の効率や利益率を把握することが可能であっても、企業内全体の作業や業務の繁忙状態を即座に把握することが困難であるという大きな課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、複数の作業や業務を同時に抱えて進行させる企業が、それら全体の状況を把握しながら企業の繁忙を即座に把握することができ、また、新規の作業や業務の受注に対して、その工程の調整や人員の配置や設備の配備の修正を容易に行うことが可能な業務管理システムと業務管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、第1の発明である業務管理システムは、客先から受注した事業内容に対して工期を設定する工程処理部と、前記事業内容を細分化して構成される業務内容を用いて作業指示書を作成する作業指示書作成部と、前記業務内容のうち完了した前記業務内容を報告する日報を作成する日報作成部と、前記作業指示書に記載された前記業務内容を閲覧可能なユーザー装置と、前記事業内容の受注金額を前記工期で除算して繁忙期パラメータを演算する繁忙期レシオ演算部と、を有し、前記工程処理部は、横欄に日付と縦欄に複数の前記事業内容を配置して複数の前記事業内容の前記工期を一覧表に統合し、前記繁忙期レシオ演算部は、各前記事業内容に対する前記繁忙期パラメータを前記日付毎に加算して繁忙期レシオを演算し、前記工程処理部は前記繁忙期レシオを前記一覧表に表示することを特徴とするものである。
上記構成の業務管理システムにおいては、繁忙期レシオ演算部が各事業内容に対する繁忙期パラメータを演算し、さらに各事業内容の繁忙期パラメータを日付毎に加算して繁忙期レシオを演算するように作用し、工程処理部は事業内容の工期を繁忙期レシオを含めて一覧表に表示するように作用する。
【0006】
第2の発明である業務管理システムは、第1の発明において、前記業務内容は前記事業内容の実行の時系列に沿って予め設定された進捗率が紐付けられており、前記日報に含まれる完了した前記業務内容に紐付けされた前記進捗率のうち最も高い進捗率を読み出す進捗率抽出部を有し、前記工程処理部は読み出された最も高い前記進捗率を前記一覧表に表示することを特徴とするものである。
上記構成の業務管理システムにおいては、進捗率抽出部が、日報作成部によって作成される日報に含まれる完了した業務内容に紐付けされた進捗率のうち最も高い進捗率を読み出すように作用し、工程処理部は、その最も高い進捗率を一覧表に表示するように作用する。
【0007】
第3の発明である業務管理システムは、第1又は第2の発明において、前記作業指示書作成部は、前記業務内容に代えて前記業務内容をまとめて上位に構成される作業内容を用いて前記作業指示書を作成し、前記日報作成部は前記業務内容のうち完了した前記業務内容を報告する前記日報を作成し、前記作業内容は予めIDが付されており、前記日報で報告されるまとめられた下位の前記業務内容にも前記IDを付して紐付けておくことを特徴とするものである。
上記構成の業務管理システムにおいては、作業指示書作成部が業務内容に代えて作業内容を用いて作業指示書を作成するように作用し、日報作成部は業務内容を報告する日報を作成するように作用するが、予めIDを設けておき、このIDが作業内容と業務内容を紐付けるように作用する。
なお、本願発明では「業務内容」と「作業内容」とはいずれも受注した事業内容を実際に遂行される行動レベルに細分化したものを意味するが、「業務内容」は事業内容を遂行する現場の技術者(作業者)に理解が容易な具体的な行動を概念したものであり、「作業内容」は営業や管理部門で理解が容易となるように、複数の「業務内容」をまとめた上位の行動レベルを概念したものとして定義する。すなわち、1つの「作業内容」に対して細分化された複数の「業務内容」が対応する。したがって、「作業内容」を表す1つのIDに対して、「業務内容」を表すIDは複数存在し、枝番号等の添え字を備える場合も含まれる。
このようなIDによる紐付け管理は、作業指示書を作成する部門と現場で作業を行う部門が異なるような場合に、それぞれの部門で理解が容易な文言で行動レベルを把握できるようにしつつ、互換性を担保するためである。
【0008】
第4の発明である業務管理システムは、第1乃至第3のいずれか1つの発明において、前記工程処理部は、前記作業指示書の内容に応じた作業人員を前記日付毎に割り当ててその人数を前記一覧表又は別表に表示することを特徴とするものである。
上記構成の業務管理システムにおいては、工程処理部が作業指示書の内容に応じて作業人員を日付毎に割り当ててその人数を一覧表又は一覧表とは別の表に表示するように作用する。
【0009】
第5の発明である業務管理プログラムは、コンピュータを用いて、客先から受注した事業内容に対して工期を設定する工期処理工程と、前記事業内容を細分化して構成される業務内容を用いて作業指示書を作成する作業指示書作成工程と、前記業務内容のうち完了した前記業務内容を報告する日報を作成する日報作成工程と、前記事業内容の受注金額を前記工期で除算して繁忙期パラメータを演算する繁忙期レシオ演算工程と、横欄に日付と縦欄に複数の前記事業内容を配置して複数の前記事業内容の前記工期を一覧表に統合する工期統合工程と、各前記事業内容に対する前記繁忙期パラメータを前記日付毎に加算して繁忙期レシオを演算する繁忙期レシオ演算工程と、演算された前記繁忙期レシオを前記一覧表に表示する繁忙期レシオ表示工程と、を実行させることを特徴とするものである。
上記構成の業務管理プログラムは、第1の発明をプログラム発明として捉えたものであるので、その作用は第1の発明の作用と同様である。
【0010】
第6の発明である業務管理プログラムは、第5の発明において、前記業務内容は前記事業内容の実行の時系列に沿って予め設定された進捗率が紐付けられており、前記日報に含まれる完了した前記業務内容に紐付けされた前記進捗率のうち最も高い進捗率を読み出す進捗率抽出工程と、読み出された前記進捗率を前記一覧表に表示する進捗率表示工程と、を実行させることを特徴とするものである。
上記構成の業務管理プログラムは、第2の発明をプログラム発明として捉えたものであるので、その作用は第2の発明の作用と同様である。
【0011】
第7の発明である業務管理プログラムは、第5又は第6の発明において、前記作業指示書作成工程は、前記業務内容に代えて前記業務内容をまとめて上位に構成される作業内容を用いて前記作業指示書を作成する工程であり、前記日報作成工程は前記業務内容のうち完了した前記業務内容を報告する前記日報を作成する工程であり、前記作業内容は予めIDが付されており、前記日報で報告されるまとめられた下位の前記業務内容にも前記IDを付して紐付けておくことを特徴とするものである。
上記構成の業務管理プログラムは、第3の発明をプログラム発明として捉えたものであるので、その作用は第3の発明の作用と同様である。
【0012】
第8の発明である業務管理プログラムは、第5乃至第7のいずれか1つの発明において、前記工期統合工程は、前記作業指示書の内容に応じた作業人員を前記日付毎に割り当ててその人数を前記一覧表又は別表に表示することを特徴とするものである。
上記構成の業務管理プログラムは、第4の発明をプログラム発明として捉えたものであるので、その作用は第4の発明の作用と同様である。
【発明の効果】
【0013】
第1の発明に係る業務管理システムでは、受注した事業内容の受注金額と工期が定まれば繁忙期パラメータが演算され、事業内容全体に係る繁忙期レシオが演算されるので、日付毎に企業全体の繁忙の程度を一目で把握することが可能である。したがって、新規に受注する事業内容が企業全体に与える繁忙の程度も受注金額と工期を仮決めすることで容易に把握することができ、全体工程、作業人員の配置や事業を遂行する際に必要な重機や設備の配備の調整を速やかに実行することができ、企業で抱える事業全体の効率化と収益性の向上を図ることが可能である。
【0014】
第2の発明に係る業務管理システムは、予め遂行される業務内容に進捗率が紐付けてあるので、日報で報告された業務内容に基づき、自動的に事業の進捗状況が示されるので日報の作成を行うことで容易に進捗率を把握することが可能である。個別の進捗率を正確に把握することも重要であるが、進捗率を演算したり、検討するには労力と時間がかかり、多数の事業が同時に進行しているような企業では進捗率の管理が煩雑となり非効率であることから、たとえ大雑把であっても自動的にある程度の精度で進捗率が把握される方が企業全体の効率化や収益率の向上に寄与させることが可能である。
【0015】
第3の発明に係る業務管理システムは、作業指示書作成部が下位の業務内容に代えて上位の作業内容を用いて作業指示書を作成するため、作業指示書を作成するシステム利用者は上位の作業内容を理解することで足りる。また、日報作成部はそのまま下位の業務内容を報告するように日報を作成するので、日報を作成するシステム利用者は下位の業務内容を理解することで足りる。そして、作業内容と業務内容はIDで紐付けされているので、事業を遂行して日報を作成するシステム利用者は作業指示書を閲覧しながら、日報を作成することで、作業指示書で指示された作業内容をそのまま遂行することが可能である。
本システムでは、作業指示書と日報を作成する部門の人員が異なるような場合であって、同一の業務内容よりも作業指示書の作成では現場での業務内容とは別の理解容易な上位の作業内容を採用することが望ましいと判断される場合に、より効率的で精度の高い事業の遂行を支援することが可能である。
【0016】
第4の発明に係る業務管理システムは、作業指示書の内容に応じて作業人員の数を一覧表あるいは他の別表に表示することで、企業内全体で日付毎に必要な人工(にんく)を把握することが可能であり、企業内人員数を超えた工程を抑制し、期間内で適切な人員の配置計画を遂行することが可能である。
適切な人員の配置に対応可能とすることで企業の事業遂行の効率化と収益率の向上を図ることが可能である。
【0017】
第5の発明に係る業務管理プログラムは、第1の発明をプログラム発明として捉えたものであるので、その効果は第1の発明の効果と同様である。
【0018】
第6の発明に係る業務管理プログラムは、第2の発明をプログラム発明として捉えたものであるので、その効果は第2の発明の効果と同様である。
【0019】
第7の発明に係る業務管理プログラムは、第3の発明をプログラム発明として捉えたものであるので、その効果は第3の発明の効果と同様である。
【0020】
第8の発明に係る業務管理プログラムは、第4の発明をプログラム発明として捉えたものであるので、その効果は第4の発明の効果と同様である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の第1の実施の形態に係る業務管理システムのシステムブロック図である。
図2】企業における事業の受注から第1の実施の形態に係る業務管理システムによる工程の設定と遂行を説明するためのフロー図である。
図3】第1の実施の形態に係る業務管理システムによって策定される統合工程表を示す概念図である。
図4】(a)及び(b)は第1の実施の形態に係る業務管理システムの客先マスタの概念図である。
図5】第1の実施の形態に係る業務管理システムの社内人員マスタの概念図である。
図6】(a)及び(b)は第1の実施の形態に係る業務管理システムの作業指示マスタの概念図である。
図7】第1の実施の形態に係る業務管理システムによって作成される作業指示書の表示画面の概念図である。
図8】第1の実施の形態に係る業務管理システムによって作成される別表の概念図である。
図9】第1の実施の形態に係る業務管理システムにおいて演算される繁忙期パラメータと繁忙期レシオを説明するための概念図である。
図10】(a)及び(b)は第1の実施の形態に係る業務管理システムの業務内容マスタの概念図である。
図11】(a)及び(b)は第1の実施の形態に係る業務管理システムの日報業務マスタの概念図である。
図12】第1の実施の形態に係る業務管理システムによって作成される日報の表示画面の概念図である。
図13】本発明の第2の実施の形態に係る業務管理システムのマスタデータベースの概念図である。
図14】第2の実施の形態に係る業務システムによって作成される作業指示書の表示画面の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(第1の実施の形態)
以下に本発明の第1の実施の形態に係る業務管理システムについて図1図12を参照しながら説明する。
図1は第1の実施の形態に係る業務管理システムのシステムブロック図である。
図1において、業務管理システム1aは、処理部2、入出力インターフェース3、記憶部4及び広域通信網93に接続可能なユーザー装置類、具体的な例としては経理担当者29aが使用する経理ユーザー装置29、管理者30aが使用する管理ユーザー装置30、営業担当者31aが使用する営業ユーザー装置31及び作業担当者32aが使用する作業ユーザー装置32を有している。また、本業務管理システム1aは、ユーザー装置類を除いてコンピュータサーバ内でそれぞれの機能を発揮し得る演算回路や記憶装置を備えたシステムとして想定することが可能である。
また、入出力インターフェース3は、演算回路等の装置類、ファームウェア、又はTCP/IPドライバやPPPドライバ等の通信用ソフトウェア又はこれらの組合せとして実装される。業務管理システム1aは入出力インターフェース3を介して他の装置、特にユーザー装置類29-32とデータを送受信することができるし、別途、業務管理システム1aを運用する際はディスプレイ装置等の出力装置にも接続することが可能である。
【0023】
業務管理システム1aの構成内容について説明する。
処理部2は、工程処理部5、進捗率抽出部6、繁忙期レシオ演算部7、作業指示書作成部8a及び日報作成部8bから構成されている。
記憶部4は、マスタデータベース9a、工程データベース10、経理データベース11、作業指示書データベース12、日報データベース13及び統合データベース14から構成されている。
マスタデータベース9aは業務管理システム1a内で共通運用される客先情報を構成する客先マスタ15、同様に共通運用される企業内の作業員情報を構成する社内人員マスタ16、同様に共通運用される企業保有の重機や車両に関する情報を構成する重機・車両マスタ17、同じく企業保有の装置や治具に関する情報を構成する装置・治具マスタ18、作業指示書を作成する際に共通運用される作業内容を構成する作業指示マスタ19、日報を作成する際に共通運用される業務内容を構成する業務内容マスタ20及び作業内容と業務内容を予め定めたIDを用いて紐付けして構成する日報業務マスタ21を読み出し可能に格納している。
工程データベース10は企業が受注する事業として、工事、保守、修理の3つのカテゴリーを例示しつつ、それぞれ単発の事業に関する工程に関するデータとして、工事工程データ22、保守工程データ23及び修理工程データ24を格納している。したがって、事業として、これらに限定するものではなく、この他例えば点検や養生等を概念してそれらに関する工程データを格納してもよい。
経理データベース11は、企業が受注した事業に関する受注金額データ25を格納するデータベースであり、作業指示書データベース12は作業指示書作成部8aによって作成された作業指示書に関する作業指示書データ26を格納するデータベースであり、日報データベース13は日報作成部8bによって作成された日報に関する日報データ27を格納するデータベースである。
統合データベース14は、工程に関するデータ類22,23,24、作業指示書データ26及び日報データ27を統合させた工程表や別途作成された別表も統合させた統合工程表データ28を格納するデータベースである。
また、経理担当者29a、管理者30a、営業担当者31a及び作業担当者32aは、それぞれ経理ユーザー装置29、管理ユーザー装置30、営業ユーザー装置31及び作業ユーザー装置32を用いて入出力インターフェース3及び広域通信網93を介して、種々のデータベースに格納されるマスタやデータを入力、修正及び閲覧可能であり、工程処理部5を用いて工程表や統合工程表を作成したり、作業指示書作成部8aを用いて作業指示書を作成したり、日報作成部8bを用いて日報を作成することが可能である。
【0024】
以下、図2乃至図12を参照しながら、第1の実施の形態に係る業務管理システム1aの運用について説明する。
図2は企業における事業の受注から第1の実施の形態に係る業務管理システムによる工程の設定と遂行を説明するためのフロー図であり、図3は業務管理システムによって策定される統合工程表を示す概念図である。
図2は、本願発明の業務管理プログラムに対してはその実行工程を表すものでもあり、この図を参照しながら業務管理システム1aにおけるデータ処理の流れを説明することは業務管理プログラムの実施の形態について説明することと同義である。
なお、図2において、Sで示す工程に関する記載を覆うようにして破線で示しているのは図1に示される業務管理システム1aの構成要素であり、符号を同一に示している。また、Sで示す工程自体に付されている符号はその工程に関わるユーザー装置類を示している。
大きな流れとして、業務管理システム1aは図2に示される工程に沿って、工程処理部5が、記憶部4のデータベースに格納されるマスタやデータを参照しながら図3に示される統合工程表28aを作成し、その統合工程表28aに作業指示書作成部8aが作成した作業指示書に関する作業指示書データ26や日報作成部8bが作成した日報に関する日報データ27を含めて統合することで、企業が抱える全事業に亘る繁忙期を把握しながら、既に受注している事業における工程や新規事業の受注時の工程の調整、同様に人員や重機・車両等の調整を行い、複数の事業全体の効率化と収益率の向上を図るものである。
以下、図2に示される工程に沿って詳細に説明する。
図2において、企業が事業を受注すると、まず、ステップS1の受注金額入力工程として、経理担当者29aによって、経理ユーザー装置29を介して受注金額が入力され、工程処理部5は、マスタデータベース9aから図4(a)及び(b)にそれぞれ示される客先会社名表15aと客先ご担当者名表15bを有する客先マスタ15を読み出す。そして、工程処理部5は、図4(a)のコード列53からコードの選択を受けて会社名列54に示される客先会社名の特定を行い、同様に図4(b)のコード列55からコードの選択を受けて担当者名列56に示されるご担当者名の特定を行い、これら特定した情報と共に、経理担当者29aから入力される工事名等の事業名を付して受注金額データ25として経理データベース11に読み出し可能に格納する。
【0025】
次に、ステップS2の工程設定工程では、管理者30a又は営業担当者31aによって、管理ユーザー装置30又は営業ユーザー装置31を介して工程に関する情報、例えば、工事を特定するための工事番号、客先会社名、受注した工事内容を表す件名あるいは工事の対象となる品名、工程の社内完了日あるいは出荷予定日、さらには納品方法等が入力される。そして、工程処理部5は、マスタデータベース9aから図5に示される社内人員マスタ16を読み出して、コード列57に示されるコードの選択を受けて社内担当者名列58に示される企業内の担当者を特定し、その特定した情報や入力された情報を基に工程表を作成し、工事工程データ22として工程データベース10に読み出し可能に格納する。もちろん、受注した事業が保守事業であれば保守工程データ23として、修理事業であれば修理工程データ24として工程データベース10に読み出し可能に格納する。本実施の形態では事業として工事を受注した場合を主として説明する。
また、工程処理部5は、複数の工事工程データ22を統合して一覧表とした統合工程表データ28を統合データベース14に読み出し可能に格納する。
【0026】
図3に示される統合工程表28aにおいて、工事番号列33には、工事番号が表示されており、担当列34には社内人員マスタ16を用いて特定された担当者名が表示されており、客先列36には客先会社名表15aを用いて特定された客先名が表示されている。また、件名列37には件名、完了予定日列38及び出荷予定日列39には工程の終了時期に関する情報が表示され、納品方法列40には納品方法に関する情報が表示されている。なお、進捗率列35については後述する。
これらの情報は企業全体として受注した案件に関するものがすべて一覧できる統合工程表28aとしてまとめられている。
これら工程に関する情報に対応する工程の具体的なスケジュールについては、統合工程表28aの右側にスケジュール欄41と共に表示される。
より具体的には、2021年の6月上旬を例として、日付行42には1日から10日までの日付が表示され、曜日行43には日付に該当する曜日が表示され、その下に後述する総工事件数行44、作業人数行45及び繁忙期レシオ行46が示されている。
そして、繁忙期レシオ行46の下には、それぞれの工事に対する工程の状況表示欄47が示されている。
スケジュールとして日付毎に示される状況表示欄47では、符号48で示される横線のハッチングが施されているマスは休日表示、符号49で示される斜線のハッチングが施されているマスは工程の完了表示でその案件が完了案件であることを示し、符号50で示される濃いドットが施されているマスは現在進行している工程でかつ客先の現場での作業に人員が不要な工程の未完了表示、符号51で示される空欄のマスは工程の空き表示、符号52で示される薄いドットが施されているマスは現在進行している工程でかつ客先の現場での作業に数字で示されている人数の作業員が必要である工程の人振り表示として表現されている。
例えば、工事番号216322の工事では、6月3日に修理が終了してモーターを納入した完了案件であることが理解できる。工事番号216325の工事はまだ進行中の工程であり、1日に2名の現場作業員が、3日と4日にも1名の現場作業員が必要であることが理解できる。なお、担当列34に表示される担当者は社内の営業担当者又は管理者であり、現場の作業員とは異なる人員である。
【0027】
次に、図2に戻って、ステップS3の作業指示書作成工程では、管理者30aによって管理ユーザー装置30を介して作業指示書の作成のための情報入力が実行される。作業指示書作成部8aは、マスタデータベース9aから図6(a)及び(b)にそれぞれ示される作業内容表19aと実施項目表19bを有する作業指示マスタ19を読み出す。そして、作業指示書作成部8aは、管理者30aによる管理ユーザー装置30を介した情報の入力の実行によって作業指示書を作成するため、管理ユーザー装置30に作業指示書表示画面を表示する。
【0028】
図7は業務管理システム1aによって作成される作業指示書の表示画面の概念図である。
図7において、作業指示書表示画面64aには業務インデックスデータ欄65に加えて図6(a)の作業指示マスタ19を構成する作業内容表19aに示された作業内容列61にチェック欄を備えた作業内容表66aと図6(b)の作業指示マスタ19を構成する実施項目表19bに示された実施項目列63にチェック欄を備えた実施項目表66bが設けられている。
この業務インデックスデータ欄65には管理者30aによって管理ユーザー装置30を介して、工事番号欄67に工事番号が入力されるか、あるいはプルダウンメニューアイコン67aが選択され、既にステップS2で登録された工事番号から該当する工事番号が選択されて入力されることも可能である。また、担当者名欄68には企業の営業等の担当者名が入力されるか同様にプルダウンメニューアイコン68aを選択され、既に登録されている担当者名から選択されることも可能である。
また、客先名欄69に客先名、客先の客先担当名欄72にご担当者名、件名欄70に工事等に関する件名、品名欄71に工事の対象となる品名、工事の工程の期間を特定するために工程開始日欄73と工程終了日欄74にそれぞれ日付が入力される。なお、これらの情報のいずれかについて既に登録されているものがあり、工事番号に紐付けされているような場合には、プルダウンメニューアイコン67aを選択して工事番号が特定された際に、紐付いている情報の欄が埋まるように表示されてもよい。
そして、作業指示書作成部8aは、図6(a)のコード列60から管理者30aによるコードの選択を受けて作業内容列61に示される作業内容の特定を行い、同様に図6(b)のコード列62からコードの選択を受けて実施項目列63に示される実施項目の特定を行う。その際には、図7に示されるようにチェック欄が選択されることでチェックマークが付されるようにし、さらに、その選択された作業内容や実施項目が薄墨色に着色されることで選択されたことが明確化されるように工夫されている。
このように作業指示書表示画面64aを用いて作業指示書作成部8aによって作成された作業指示書は作業指示書作成部8aによって読み出し可能に作業指示書データベース12に格納される。
【0029】
次に、図2に戻って、ステップS4の作業員割当て工程では、管理者30a又は営業担当者31aによって、管理ユーザー装置30又は営業ユーザー装置31を介して作業指示書で指示された作業内容に基づいて、現場で必要な作業員の割当てに関する入力が実行される。具体的には、工程処理部5は、マスタデータベース9aから図5に示される社内人員マスタ16を読み出して、コード列57に示されるコードの選択を受けて企業内の担当者を作業員として特定し、その特定した作業員情報を統合工程表データ28に含めて統合データベース14に読み出し可能に格納する。
また、ステップS5の重機・車両割当て工程及びステップS6の装置・治具割当て工程ではステップS4と同様に、管理者30a又は営業担当者31aによって、管理ユーザー装置30又は営業ユーザー装置31を介して作業指示書で指示された作業内容に基づいて、企業内の重機・車両及び装置・治具の割当てに関する入力が実行される。具体的には、工程処理部5はマスタデータベース9aからそれぞれ重機・車両マスタ17及び装置・治具マスタ18を読み出して、それぞれ特定し、その特定した重機・車両情報及び装置・治具情報を統合工程表データ28に含めて統合データベース14に読み出し可能に格納する。
統合工程表データ28に含められた作業員情報は、図3に作業人数行45として示される欄に表示されるようにして企業が受注した事業全体として日付毎に何人の作業員が必要であるかが数字で明示される。また、黒色で着色された部分は作業員全体を100%とした場合にどの程度の割合の作業員が現場で作業するかを示すインジケータである。なお、本実施の形態では統合工程表28aに現場作業員の人数に関する情報を表示したが、社内の工場等の作業員に関する情報も表示してもよいし、現場で必要な重機や車両、装置や治具に関する情報も表示してもよい。
【0030】
一方、特定した作業員情報を統合工程表28aではなく、統合工程表データ28から図8に示すような別表として表示してもよい。図8は業務管理システムによって作成される別表の概念図である。この図8図3に示される工程に対応して示している。
図8の別表28bでは、工程に関するスケジュールの欄は示されず、月毎にまとめられている。最上の曜日行43の下に日付行42が示され、日付の下に現場での作業人数行45、現場有無・作業人数過半インジケータ45a及び現場重機・車両番号表示列45bが設けられている。
図8において、1日の現場有無・作業人数過半インジケータ45aに薄墨色の着色があることから、作業人数行45に示されている2人が現場での作業人数であることがわかる。また、現場重機・車両番号表示列45bに数字の「2」と付されているのは、2トントラックを意味しており、この情報はステップS5で入力された情報に基づくものである。そして、8日の現場作業員は6人とされ、その下の現場有無・作業人数過半インジケータ45aには濃墨色の着色があることから、この現場作業員の数が過半数であることを意味している。また、現場重機・車両番号表示列45bに数字の「9」が示されているのは、4トンユニック車を意味しており、この情報もステップS5における入力に基づくものである。このように符号・記号あるいはアイコンで示すことで簡潔に表示することができる。
なお、別表28bには装置・治具に関する表示がないが、現場重機・車両番号表示列45bの下等に欄を設けて符号等で表示してもよい。
また、特定した重機・車両情報及び装置・治具情報も統合工程表28aと別表28bの両方に表示されるようにしてもよいし、作業員情報も含めていずれか一方に表示されるようにしてもよい。
このような別表を設けることで、作業員や重機・車両及び装置・治具の配置のみを長い時間(図8では1ヶ月)単位で俯瞰することが可能であるので、これらの配置の修正や新規事業における配置計画においても迅速に対応が可能であり、業務効率を改善することが可能である。
【0031】
次に、図2に戻って、ステップS7の繁忙期レシオ演算工程では、繁忙期レシオ演算部7が、経理データベース11から受注金額データ25及び統合データベース14から統合工程表データ28を読み出して、統合工程表データ28に含まれる事業毎の繁忙期パラメータと繁忙期レシオを演算し、統合工程表データ28に含めて統合データベース14に読み出し可能に格納する。
ステップS8の統合工程表策定工程では、工程処理部5が統合データベース14から繁忙期レシオが含められた統合工程表データ28を読み出して、統合工程表28aとして表示する。表示先は各ユーザー装置29-32や入出力インターフェース3及び広域通信網93を介して別途接続されるディスプレイ装置であってもよく、担当者(ユーザー)の求めに応じて表示するようにしてもよい。ステップS8では、ステップS2からステップS7までに実行処理されたデータが統合工程表データ28に反映されるので、統合工程表28aとして策定される。
【0032】
繁忙期パラメータと繁忙期レシオについて、図9を参照しながら説明する。図9は業務管理システム1aの繁忙期レシオ演算部7において演算される繁忙期パラメータと繁忙期レシオを説明するための概念図であり、図3に示される統合工程表28aの一部を基に作成したものであるので、表中に示される繁忙期パラメータと繁忙期レシオの計算式は業務管理システム1a中で表示されるものではない。
図9において、図3を用いて既に説明した構成については同一符号を付し説明を省略する。図9には3つの事業に関する工事番号が示され、そのうち1つは3つの枝番からなっている。工期列59にはそれぞれの枝番を含めた工事番号の工事に関する工程の工期(日)が示されている。
繁忙期パラメータは、工事の受注額を工事番号の枝番も含めた事業で数えた工期日数で除算したものである。具体的には、図9に示されるとおり、工事番号216326の場合では受注額が800万円に対し、工期日数は枝番3つの合計として62日であるので、繁忙期パラメータは12万9千円となる。同様に工事番号216327の繁忙期パラメータは7万6千円であり、工事番号216329の繁忙期パラメータは10万円となる。
繁忙期レシオは、日毎の繁忙期パラメータの加算であるため、図9に示される事業のみの場合には、6月1日から4日、7日ではそれぞれ30万5千円となり、6月8日から10日では工事番号216329の繁忙期パラメータが加算されないので、20万5千円となる。
このように繁忙期レシオ演算部7で演算された繁忙期レシオは、既に説明したとおり図3の統合工程表28aの繁忙期レシオ行46に数字とインジケータの両方で表示される。繁忙期レシオは事業の受注が決定した段階で、受注額と工程の日数のみで演算可能であることから、図2に示されるようなステップS7ではなく、ステップS2の直後に実行されてもよいし、仮工程で大雑把な計算でよい場合にはステップS2の前でもよい。なお、繁忙期レシオ行46のインジケータは繁忙期レシオの値の月間最大値を100%として示しているが、最大値を取る期間は適宜定めてよい。
【0033】
繁忙期レシオの演算は、事業の受注額が作業内容の労力や専門性の高さに基づくものであることを利用して実行されるものであることから、個別の作業員の配置や重機・車両あるいは装置・治具の要否といった詳細を決定せずとも、ある程度の繁忙度合を把握することができ、その演算も早い段階で容易に可能である。
したがって、複数の事業が同時に進行するような企業においては、既に受注した事業における人員配置の転換や重機・車両等のやり繰りの修正が早めに可能であり、企業全体の業務管理が迅速かつ効率的に可能である。また、新規の事業を受注するような場合にも、工程に沿って迅速に繁忙期レシオを統合工程表28aに表示することが可能であることから、既存の事業における工程の練り直しや作業人員や重機等の融通の見直しも含めて、対応することが可能である。
さらに、繁忙期レシオは日付毎に数字とインジケータで示されることから日毎に繁忙度合が理解でき、作業員等の休暇の取得計画も立て易く労務管理も容易となる。
なお、本実施の形態では繁忙期パラメータを事業の受注金額を工事番号の枝番も含めた事業で数えた工期日数で除算したが、この除算のみに限定するものではなく、受注金額と工期日程のみを用いて演算したパラメータであれば、例えば受注金額を工期日数の2乗で除算するパラメータであってもよい。受注金額と工期日程のみで繁忙度合を簡単に概略値として求めることに意義がある。
【0034】
次に図2のステップS9の作業指示書閲覧工程は、ステップS3で作成された作業指示書を、作業担当者32aが作業ユーザー装置32を介して閲覧する工程である。具体的には、作業担当者32aは作業ユーザー装置32を介して作業指示書データベース12の作業指示書データ26を読み出して、その内容を閲覧することが可能である。
その作業指示書の内容に基づいて、自社内あるいは顧客企業指定の現場で業務を行う。
次に、図2に戻って、ステップS10の日報作成・報告工程では、作業担当者32aによって作業ユーザー装置32を介して日報作成のための情報入力が実行される。日報作成部8bは、マスタデータベース9aから図10(a)及び(b)にそれぞれ示される業務種別表20aと業務内容表20bを有する業務内容マスタ20及び図11(a)及び(b)にそれぞれ示される業務内容表21aと作業内容表21bを有する日報業務マスタ21を読み出す。
【0035】
まず、図10(a),(b)に示される業務内容マスタ20について説明する。
業務内容マスタ20は業務種別表20aと業務内容表20bを備えており、業務種別表20aはコード列75と業務種別列76から構成されており、業務内容表20bは業務コード列77、業務内容列78及び進捗率列79から構成されている。業務コード列77に示される業務コードはアルファベット1文字と数字2文字から構成されており、アルファベット部分はコード列75に示されるコードと一致しており業務種別を示している。すなわち、業務種別表20aが業務内容表20bよりも上位に該当し、業務種別列76の業務種別を細分化した業務内容を業務コードで表現している。
業務内容表20bに含まれる進捗率は予め業務内容に対応させて設定される数値であり、その業務内容が完了した場合に予測される事業(案件)全体における進捗率を表している。このこともあって、業務種別を表すコードのアルファベットの順序は業務が実行される順序に対応しており、業務コードの数字も同様である。
【0036】
次に、図11を参照しながら、日報業務マスタ21について説明する。
図11は業務管理システムの日報業務マスタの概念図である。日報業務マスタ21は図11(a)に示される業務内容表21aと図11(b)に示される作業内容表21bから構成されている。これらはそれぞれ図10(b)に示される業務内容マスタ20の業務内容表20bと図6(a)に示される作業指示マスタ19の作業内容表19aをIDで紐付けするものである。
具体的には、業務内容表21aはコード列80と業務内容列81に加えてID列82を有し、作業内容表21bはID列83と作業内容列84を有しており、例えば、コード列80の「G01」に対する業務内容列81の業務内容「温水・スチーム洗浄」にはID列82にID「007」が付されており、この業務内容には作業内容列84の「コイル洗浄乾燥」が対応するので、ID列83にID「007」が付されている。
本実施の形態における業務管理システム1aでは、前述のとおり、作業指示書に記載される作業内容と日報に記載される業務内容を区別している。これは作業指示書を作成する担当者(ユーザー)と日報を作成する担当者(ユーザー)が異なり、それぞれの担当者が使用する用語として適しているものを別々に採用しているためである。
【0037】
例えば、作業指示書は前述のとおり管理者30aが作成し、日報は現場で作業する後述の作業担当者32aが作成する場合、作業担当者32aは技術者である場合が多く、現場で使用する専門的で具体的な用語の方が理解容易であり、技術報告として日報を捉えると内容の精度も高くなると考えられる。一方、管理者30aは必ずしも技術者であるとは限らず、専門的で具体的な用語よりも包括的で上位概念的な用語に近い方が理解容易で作業指示も容易である。したがって、本願では「業務内容」と「作業内容」としての概念を前述のとおり定義している。
しかし、このように2種類の用語を用いると作業指示書の内容が理解できない場合や逆に日報の内容が理解できないという状況も発生する可能性がある。そして何より作業指示書で指示された作業内容が日報で報告される業務内容で実行されたか否かが確認できない。そこで、第1の実施の形態に係る業務管理システム1aでは、これらの用語をIDで紐付けることで、「業務内容」と「作業内容」の互換性を担保しているのである。図11では、IDは同一のものが付されているが、作業内容の方が上位であることから、複数の業務内容が1つの作業内容に対応する場合があるので、そのような場合には、業務内容のIDに対して添え字や枝番号を付して対応させておくとよい。
以上説明したような日報業務マスタ21を備えることで、作業指示書と作成するユーザーと日報を作成するユーザーが異なるような場合にも、それぞれのユーザーが理解容易な用語を用いることが容易に可能であり、作業指示書で指示された業務の遂行も漏れなく確認することが可能であり、管理が容易で業務効率を向上させることが可能である。
【0038】
日報作成部8bは、作業担当者32aによる作業ユーザー装置32を介した情報入力の実行によって日報を作成すべく、作業ユーザー装置32に日報表示画面85を表示する。
図12は業務管理システムによって作成される日報の表示画面の概念図である。
図12において、日報表示画面85には作業日欄86があり、日報を作成する日が入力されるかカレンダー表示(図示せず)から該当する日が選択されるようにしてもよい。工事番号欄87には作成日に実施した工事番号を入力されるか、プルダウンメニューアイコン67aを用いて、既にステップS2で登録された工事番号の中から選択されることも工事工程データ22又は統合工程表データ28を読み出して工事番号が選択されることで対応可能であるし、ステップS3で作成した作業指示書データ26を読み出して工事番号が選択されてもよい。同様に担当者欄88では作業の担当者名が入力されるかプルダウンメニューアイコン68aを用いてマスタデータベース9aの作業員マスタ16から選択されることも可能であるし、工事工程データ22、統合工程表データ28あるいは作業指示書データ26を読み出して担当者が選択されることも可能である。さらに、例えば工事番号の選択によってデータとして紐付けで特定される担当者を表示させるようにしてもよい。
【0039】
次に、日報表示画面85には、日報作成部8bが読み出した業務内容マスタ20の業務種別表20aを用いて生成する業務種別表89aが表示されると共に、業務内容表20bを用いて生成する業務内容表89bが表示されている。
この業務内容表89bでは2通りの着色がある。
1番目は薄墨色に着色された部分で、これは既に作業指示書で指示された作業内容に対応する業務内容が完了していることを意味している。日報作成部8bは、マスタデータベース9aから読み出した日報業務マスタ21を参照することで、業務内容に対応する作業内容を照合し、既に完了した業務内容に関連する欄を薄墨色に着色する。例えば、業務内容表89bの「現地下見」と「入構教育」は5月13日に完了しているので業務コードや最終作業日の欄も併せて薄墨色となっており、これは業務種別としては業務種別表89aで「引き合い」となることから、業務種別表89aにおいてもコードの欄と併せて薄墨色に着色されている。
2番目は濃墨色に着色された部分で、これは作業指示書で指示された作業内容に対応する業務内容が完了していないことを意味している。これも日報作成部8bによって日報業務マスタ21が参照され、日報を介して報告される業務内容が作業内容に対応していない場合に着色されることになる。例えば、業務内容表89bの「組立」はまだ最終作業日の記入もなく完了していないので、業務コードや最終作業日の欄も併せて濃墨色となっており、業務種別表89aにおける「組立」の欄もコードの欄も併せて濃墨色に着色されている。
さらに、図12に示されているとおり、作業担当者32aによる対象日に実施した業務内容は業務内容表89bに含まれるチェック欄が選択されることでチェックマークが入る。チェックマークを入れた後に完了した業務内容は完了した業務内容として薄墨色に変化する。
【0040】
このように日報表示画面85では、作業指示書で指示された作業が完了しているのか未完了なのかを一目で確認可能であり、この業務種別表89aと業務内容表89bを確認するだけですべてのユーザー(経理担当者29a、管理者30a、営業担当者31a及び作業担当者32a)が事業(工事)単位での進捗状況や作業効率を把握することが可能である。また、作業漏れを確認することも可能であり、チェック機能を備えて工程の遅れを防止し、業務効率を向上させることが可能である。
日報表示画面85を用いることで、日報作成部8bによって作成された日報は、日報データ27として、日報データベース13に読み出し可能に格納される。
なお、日報表示画面85の下方には日報まとめ表92が表示されており、このまとめ表を構成する日報は、日報作成部8bが日報データベース13から日報データ27を読み出して表示することで表示される。
日報まとめ表92を表示することで、日報作成時までに作成された直近の日報をまとめてみることが可能であり、企業内全体としての事業の進捗状況を俯瞰することが可能である。また、日報まとめ表92の表示も作業日欄86に示される作業日毎として抽出してもよいし、工事番号欄87に示される工事番号毎として抽出してもよいし、担当者欄88に示される担当者毎として抽出してもよい。それらに絞ることで、絞った要素単位での進捗状況や作業効率を把握することが可能である。
【0041】
次に、ステップS11の進捗率抽出工程では、進捗率抽出部6が、業務内容表89bで最も後の工程として業務コードG02の「乾燥」までの業務が完了したとしてチェックされたのを受けて、図10(b)に示される業務内容表20bからG02乾燥に対応する進捗率56%を読み出し、この進捗率データを日報作成部8bが受けて、日報表示画面85の進捗率インジケータ90に表示し、日報データ27に含めて日報データベース13に格納する。
また、日報表示画面85には残り作業時間インジケータ91が示されている。残り作業時間インジケータ91は、受注金額(請求金額あるいは見積もり金額でもよい。)を人件費等の工事の時間単価で除して得られる収益率100%に対する作業時間Aから、工事番号単位の材料費合計額を工事の時間単価で除して得られる材料費合計相当の作業時間B、工事番号単位の外注費合計額を工事の時間単価で除して得られる外注費合計相当の作業時間C、工事番号単位で既に終了した作業時間Dを減算したものを残作業時間(=A-(B+C+D))とし、インジケータとして示すものである。
そして、この残り作業時間インジケータ91は、例えば残作業時間が収益率X%に相当する時間から+a時間あるいは-b時間等、ある収益率に相当する時間を中心として幅を持たせた範囲になった際に着色や濃淡で変化させるようにしてもよい。なお、Xは0から100の間で適宜選択される数字であり、a及びbはA以下で適宜選択される数字である。
【0042】
さらに、ステップS12の統合工程表反映工程として、工程処理部5も、進捗率抽出部6によって抽出された進捗率データを受けて、図3の統合工程表28aの進捗率列35に表示し、統合工程表データ28に含めて統合データベース14に格納する。
【0043】
以上のステップS1-S12によって、1つの事業を受注してから事業内容に応じて作業し、日報を報告するまでの一連の流れが完了し、統合工程表28aも更新されていく。したがって、図2中にステップS12の統合工程表反映工程からステップS2の工程設定工程の前まで矢印で伸ばして示すとおり、次に事業を受注する際、ステップS2の工程設定工程では、企業全体でその時点で進行している事業すべての進捗状況や繁忙度合いを統合工程表28aを参照することで容易に把握することが可能であり、状況に応じて人員や重機・車両、装置・治具の配備を適宜修正したり、工期を調整して企業全体における効率性と収益性を高めることが可能である。
【0044】
(第2の実施の形態)
次に、図13及び図14を参照しながら本発明の第2の実施の形態に係る業務管理システムについて説明する。図13は第2の実施の形態に係る業務管理システムのマスタデータベースの概念図であり、図14は第2の実施の形態に係る業務システムによって作成される作業指示書の表示画面の概念図である。
図13において、第2の実施の形態に係る業務管理システム1bは、マスタデータベース9aに代えて、作業指示マスタ19及び日報業務マスタ21を備えていないマスタデータベース9bを用いる。それ以外の構成要素は第1の実施の形態と同一であり、同一符号を付してその説明は省略する。
第2の実施の形態に係る業務管理システム1bでは、作業指示マスタ19に代えて業務内容マスタ20を用いて作業指示書を作成することのみが第1の実施の形態に係る業務管理システム1aと異なり、図2のフロー図に示される工程の設定と遂行の流れは基本的には同一である。
具体的な相違点としては、業務管理システム1bにおいては、図2のステップS3の作業指示書作成工程で、作業指示書作成部8aは、マスタデータベース9bから図10(a)及び(b)にそれぞれ示される業務種別表20aと業務内容表20bを有する業務内容マスタ20を読み出し、管理ユーザー装置30に作業指示書表示画面64bを表示する。
すなわち、本実施の形態では、第1の実施の形態で区別していた「作業内容」と「業務内容」に対し、「作業内容」を廃止し、すべて「業務内容」で処理するものである。よって、業務管理システム1aにおける図7の作業指示書表示画面64aで表示された作業内容表66a及び実施項目表66bに対し、業務管理システム1bでは図14に示すとおり、業務内容マスタ20から読み出された業務種別表66c及び業務内容表66dに変更する。
したがって、本実施の形態に図2のフロー図を適用すると、ステップS3では作業指示書作成部8aはマスタデータベース9bから業務内容マスタ20を読み出して作業指示書を作成する。また、ステップS10では日報作成部8bは日報業務マスタ21を読み出す必要がなく、日報業務マスタ21を参照しなくとも、日報の業務内容に対応する作業指示書内の業務内容を照合し、図12に示されるように既に完了した業務内容に関連する欄を薄墨色に着色することができるし、進捗率も表示することができる。
【0045】
以下、図14を参照しながら本実施の形態における作業指示書の作成について、図7と同一の構成要素に対しては同一符号を付してその説明を省略する。
図14において、作業指示書作成部8aは、図10(a)のコード列75から管理者30aによるコードの選択を受けて業務種別列76に示される業務種別の特定を行い、同様に図10(b)の業務コード列77からコードの選択を受けて業務内容列78に示される業務内容の特定を行う。その際には、図14の業務種別表66c及び業務内容表66dに示されるようにチェック欄が選択されることでチェックマークが付されるようにし、さらに、その選択された業務種別や業務内容が薄墨色に着色されることで選択されたことが明確化されるように工夫されている。
このように作業指示書表示画面64bを用いて作業指示書作成部8aによって作成された作業指示書は作業指示書作成部8aによって読み出し可能に作業指示書データベース12に格納される。
業務管理システム1bにおいては、作業指示マスタ19の「作業内容」に代えて日報の作成時に用いられる業務内容マスタ20の「業務内容」で作業指示書を作成するので、日報業務マスタ21が不要となり、すべてのユーザーが共通の用語で運用することができるので、業務管理システム1b内のみならず、現場や企業の事務所内のあらゆる場所ですべてのユーザーの用語が統一されることから用語の相違に基づく現場での勘違いやミスを防止することが可能で企業全体の業務効率や収益率の向上に寄与することができる。その他の効果は第1の実施の形態に係る業務管理システム1aと同様である。
【0046】
なお、業務管理システム1a,1bにおける様々な表の欄では、ハッチングや着色が付されている旨を説明したが、それらの色については薄墨色等に限定するものではなく、様々な色彩及びその濃淡は適宜変更してもよい。また、これらのシステムのユーザーとして経理担当者29a、管理者30a、営業担当者31a及び作業担当者32aとしたが、便宜上定めただけであり、それぞれの担当者は限定することを意図するものではなく、いずれのユーザーが担当してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0047】
以上説明したとおり、本発明は複数の工事や保守あるいは修理等の作業に関する業務の受注から納品までを同時に管理するシステムあるいはプログラムとして利用可能である。
【符号の説明】
【0048】
1a,1b…業務管理システム 2…処理部 3…入出力インターフェース 4…記憶部 5…工程処理部 6…進捗率抽出部 7…繁忙期レシオ演算部 8a…作業指示書作成部 8b…日報作成部 9a,9b…マスタデータベース 10…工程データベース 11…経理データベース 12…作業指示書データベース 13…日報データベース 14…統合データベース 15…客先マスタ 15a…客先会社名表 15b…客先ご担当者名表 16…社内人員マスタ 17…重機・車両マスタ 18…装置・治具マスタ 19…作業指示マスタ 19a…作業内容表 19b…実施項目表 20…業務内容マスタ 20a…業務種別表 20b…業務内容表 21…日報業務マスタ 21a…業務内容表 21b…作業内容表 22…工事工程データ 23…保守工程データ 24…修理工程データ 25…受注金額データ 26…作業指示書データ 27…日報データ 28…統合工程表データ 28a…統合工程表 28b…別表 29…経理ユーザー装置 29a…経理担当者 30…管理ユーザー装置 30a…管理者 31…営業ユーザー装置 31a…営業担当者 32…作業ユーザー装置 32a…作業担当者 33…工事番号列 34…担当列 35…進捗率列 36…客先列 37…件名列 38…完了予定日列 39…出荷予定日列 40…納品方法列 41…スケジュール欄 42…日付行 43…曜日行 44…総工事件数行 45…作業人数行 45a…現場有無・作業人数過半インジケータ 45b…現場重機・車両番号表示列 46…繁忙期レシオ行 47…状況表示欄 48…休日表示 49…完了表示 50…未完了表示 51…空き表示 52…人振り表示 53…コード列 54…会社名列 55…コード列 56…担当者名列 57…コード列 58…社内担当者名列 59…工期列 60…コード列 61…作業内容列 62…コード列 63…実施項目列 64a,64b…作業指示書表示画面 65…業務インデックスデータ欄 66a…作業内容表 66b…実施項目表 66c…業務種別表 66d…業務内容表 67…工事番号欄 67a…プルダウンメニューアイコン 68…担当者名欄 68a…プルダウンメニューアイコン 69…客先名欄 70…件名欄 71…品名欄 72…客先担当名欄 73…工程開始日欄 74…工程終了日欄 75…コード列 76…業務種別列 77…業務コード列 78…業務内容列 79…進捗率列 80…コード列 81…業務内容列 82…ID列 83…ID列 84…作業内容列 85…日報表示画面 86…作業日欄 87…工事番号欄 88…担当者欄 89a…業務種別表 89b…業務内容表 90…進捗率インジケータ 91…残り作業時間インジケータ 92…日報まとめ表 93…広域通信網
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