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特開2023-43976クリップボード付きバッグ

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2023043976

(43)【公開日】2023-03-30

(54)【発明の名称】クリップボード付きバッグ

(51)【国際特許分類】

A45C 15/00 20060101AFI20230323BHJP

A45C 13/02 20060101ALI20230323BHJP

【ＦＩ】

A45C15/00 C

A45C13/02 G

【審査請求】未請求

【請求項の数】4

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2021151759

(22)【出願日】2021-09-17

(71)【出願人】

【識別番号】593157736

【氏名又は名称】株式会社アーテック

(74)【代理人】

【識別番号】100076406

【弁理士】

【氏名又は名称】杉本勝徳

(74)【代理人】

【識別番号】100171941

【弁理士】

【氏名又は名称】辻忠行

(74)【代理人】

【識別番号】100150762

【弁理士】

【氏名又は名称】阿野清孝

(72)【発明者】

【氏名】宇野泰正

【テーマコード（参考）】

3B045

【Ｆターム（参考）】

3B045AA23

3B045CB01

3B045DA23

3B045DA42

3B045DA43

3B045EA06

3B045GA02

3B045GB03

3B045GD02

3B045IA01

3B045JA01

3B045JB01

3B045LA10

3B045LB02

(57)【要約】（修正有）

【課題】収納したタブレット型コンピュータを十分に保護できるようにする。
【解決手段】本発明のクリップボード付きバッグ１００は、板状部材１の表面にクリップ１１を有するクリップボード１０と、クリップボード１０の裏面に周縁を接合されたシート材からなる収納部２０とを備え、シート材は、表地と裏地の間にクッション材を挟持したクッションシートからなる。
【選択図】図９

【特許請求の範囲】

【請求項1】

板状部材の表面にクリップを有するクリップボードと、
前記クリップボードの裏面に周縁を接合されたシート材からなる収納部と
を備え、
前記シート材は、表地と裏地の間にクッション材を挟持したクッションシートからなることを特徴とするクリップボード付きバッグ。

【請求項2】

【請求項3】

前記収納部は、右方と下方の間、及び左方と下方の間の角部に切れ目、又は縫合線を設けることにより形成されるマチ部を備える請求項２に記載のクリップボード付きバッグ。

【請求項4】

前記収納部と前記補助収納部の開口周縁、及び前記蓋部材の周縁に、前記クッションシートからなる帯材を縫合した縁取り部を備える請求項２、又は請求項３に記載のクリップボード付きバッグ。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

この発明は、小学生等が郊外学習で用いるバッグに関し、特に、絵や文字を書く際に、紙やノートを挟んで支持するクリップボードを備えたクリップボード付きバッグに関する。

【背景技術】

【0002】

従来、小学生が郊外学習で文字を書く際に紙を載せるクリップボードに、ノートや文具を収納可能なバッグを設けたクリップボード付きバッグが知られている。（例えば、特許文献１、非特許文献１参照）。

【0003】

特許文献１では、クリップボードの裏面側に収納部を備えるとともに、クリップボードをホワイトボードとしたホワイトボード付きクリップボードが提案されている。特許文献２のクリップボードでは、収納部がターポリン等の生地により形成されている。

【0004】

また非特許文献１では、クリップボードの裏面にチャックにより３方に開口する収納部を備えたクリップボード付きバッグが掲載されている。非特許文献１のクリップボー付きバッグでは、収納部がナイロン生地により形成されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0005】

【特許文献1】実用新案登録第３２２４２０７号公報

【非特許文献】

【0006】

【非特許文献1】株式会社アーテックのホームページの「２０２１新一年生用品」ページ令和３年９月１４日検索＜ｈｔｔｐｓ：／／ｗｗｗ．ａｒｔｅｃ－ｋｋ．ｃｏ．ｊｐ／ｎｅｗ／ｐｄｆ／０５６０２４．ｐｄｆ＞

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0007】

しかし、近年、郊外学習でもタブレット型コンピュータを持ち歩く機会が増えているにもかかわらず、特許文献１や非特許文献１のクリップボードでは、収納部に収納したタブレット型コンピュータを十分に保護できないという問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、収納部に収納したタブレット式コンピュータを十分に保護可能なクリップボード付きバッグの提供を目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0008】

上記課題を解決するためになされた発明は、板状部材の表面にクリップを有するクリップボードと、前記クリップボードの裏面に周縁を接合されたシート材からなる収納部とを備え、前記シート材は、表地と裏地の間にクッション材を挟持したクッションシートからなることを特徴とするクリップボード付きバッグである。

【0009】

本発明のクリップボード付きバッグは、このように収納部を構成するシート材を表地と裏地の間にクッション材を挟持したクッションシートにより形成したので、収納部に収納したタブレット型コンピュータを十分に保護することができる。

【0010】

前記収納部は、左右と下方の３方が前記クリップボードの周縁に接合されるとともに上方に開口した開口部を有する収納部本体と、基端縁が前記クリップボードに接合されるとともに先端部内面が前記収納部本体外面に面ファスナーにより係着するフラップ状の蓋部材と、前記蓋部材と重ならないように、当該収納部本体の外面に前記クッションシートを重ねるようにして設けられた一又は複数のポケット状の補助収納部とを備えることが好ましい。
このように、本発明に係るクリップボード付きバッグは、収納部本体の外面に蓋部材と補助収納部を設けたので、より確実に収納部に収納したタブレット型コンピュータを保護することができる。また、本発明に係るクリップボード付きバッグは、蓋部材と補助収納部を重ならないようにしたので、蓋部材と補助収納部を支持脚にして、安定して机に載置することができる。

【0011】

前記収納部は、右方と下方の間、及び左方と下方の間の角部に切れ目、又は縫合線を設けることにより形成されるマチ部を備えることが好ましい。こうすることで、収納部が箱型に形成されて潰れにくくなり、さらに効果的にタブレット型コンピュータを保護することができる。

【0012】

本発明のクリップボード付きバッグは、前記収納部と前記補助収納部の開口周縁、及び前記蓋部材の周縁に、前記クッションシートからなる帯材を縫合した縁取り部を備えることが好ましい。こうすることで、収納部のクッション性を増大させて、収納部に収納したタブレット型コンピュータをより確実に保護することができる。

【発明の効果】

【0013】

以上説明したように、本発明のクリップボード付きバッグによれば、収納部に収納したタブレット型コンピュータを十分に保護することができる。

【図面の簡単な説明】

【0014】

【図1】本発明の第１実施形態に係るクリップボード付きバッグの蓋部材を開いた状態を正面側から見た斜視図である。

【図2】図１のクリップボード付きバッグの蓋部材を閉じた状態を示す斜視図である。

【図3】図１に示したクリップボード付きバッグを背面側から見た斜視図である。

【図4】図１に示したクリップボード付きバッグの正面図である。

【図5】図１に示したクリップボード付きバッグの背面図である。

【図6】図１に示したクリップボード付きバッグの右側面図であり、左側面図はこれと対称に表れる。

【図7】図１に示したクリップボード付きバッグの平面図である。

【図8】図１に示したクリップボード付きバッグの底面図である。

【図9】図１に示したクリップボード付きバッグの縦断面図である。

【図10】本発明の第１実施形態に係るクリップボード付きバッグに用いるクッションシートの断面図である。

【発明を実施するための形態】

【0015】

以下、適宜図面を用いながら本発明の一の実施形態について詳述する。ただし、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。

【0016】

図１乃至図９は、本発明の一の実施形態に係るクリップボード付きバッグ１００を示している。クリップボード付きバッグ１００は、図１、図２に示すように、クリップボード１０と、クリップボード１０の裏面側に設けられる収納部２０とを主に備えている。クリップボード付きバッグ１００は、郊外学習の際などに教材や筆記用具、タブレット型コンピュータなどを収納部２０に収納して持ち運び、文字や図形を書く際にはクリップボード１０を書台として利用する。

【0017】

クリップボード１０は、図５に示すように、上下（図５の上下方向）に長い矩形の板状部材からなるボード１と、ボード１表面上端部に設けられるクリップ１１とを備えている。クリップ１１は、枢支部１１ａ内のつる巻きバネ（不図示）によりボード１を押圧すべく付勢されるコ字線材１１ｂにより紙等を挟持するよう構成されている。

【0018】

ボード１の表面には、縦横に数字を付した方眼１２と、学年や番号、氏名を記載するネームプレート１３が印刷されている。ボード１の左右の下側角部には、ボード１の端縁に両端を縫合された帯ゴム１４，１４が斜めに架け渡され、ボード１に載置した長方形の紙の角部を挟持するよう構成されている。ボード１の表面の４隅には、首掛け紐７のナスカン７ａを係止する係止部１５が設けられている。係止部１５は、２つ折りのリボン１５ａで三角カン１５ｂをボード１の端縁に縫着して形成されている。また、ボード１の上端には、帯布をコ字に折り畳んだ把手１６が逢着されている。

【0019】

収納部２０は、図４に示すように、ポケット状の収納部本体２と、フラップ状の蓋部材５と、収納部本体２の外面に設けられた一又は複数（図示の例では２つ）のポケット状の補助収納部３，４とを備えている。これら収納部２０の各部を主に構成するシート材９は、図１０に示すように、ナイロンやポリエステル製の織地等からなる表地９ａと裏地９ｂの間に、ポリウレタンやＥＶＡ（エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂）の発泡材等のクッション材９ｃを挟持したクッションシートからなる。

【0020】

収納部本体２は、矩形のシート材９の左右と下側の３辺がボード１の周縁に対し縁取り部６により縫着されるとともに、逢着しない上方が開口部２３に形成されている。収納部本体２の開口部２３端縁には、２つ折りにした帯材により当該端縁を挟持して縫着した縁取り部２１が設けられている。縁取り部２１の帯材は、特に限定されないが、収納部本体２と同じクッションシートにより形成することで、縁取り部２１にもクッション性を持たせることができる。収納部本体２の外面上端部には、縁取り部２１に沿って間隔を開けて並ぶ３つの矩形の面ファスナー８ｂ，８ｂ，８ｂが逢着されている。

【0021】

蓋部材５は、矩形に裁断したシート材９からなり、基端縁（図４における上縁）を縁取り部６によりボード１の上縁に縫着されている。蓋部材５は、逢着した基端縁回りに回動して開口部２３を開閉する。蓋部材５の先端部裏面には、蓋部材５の面ファスナー８ａと雌雄の異なる３つの面ファスナー８ｂが間隔を開けて逢着されている。こうすることで、蓋部材５が収納部本体２に対し必要以上に強固に係着して、蓋部材５を開ける際に収納部本体２を損傷することを抑制するようにしている。蓋部材５は、図２に示すように、蓋部材５の先端部（図４における下縁部）が、収納部本体２の上端部に外側から重なるようにして、開口部２３を閉じる。

【0022】

補助収納部３、及び補助収納部４は、シート材９を矩形に裁断し、左右と下方の端辺を収納部本体２と共にボード１の周縁に縁取り部６により縫着されている。補助収納部３、及び補助収納部４の開口部端縁には、収納部本体２と同様にシート材９により形成した縁取り部３１，４１がそれぞれ縫着されている。図９に示すように、収納部２０の上部においては、収納部本体２と蓋部材５の２枚のシート材９が重なり、収納部２０の下部においては、収納部本体２と補助収納部３，４と合わせて３枚のシート材９が重なることとなり、より確実に、内部に収納したタブレット型コンピュータを保護することができる。

【0023】

収納部本体２、及び補助収納部３は、左右の下側の角部に設けた切れ目（不図示）により形成したマチ部２２，３２が設けられており、補助収納部４は、左右の下側の角部に設けた縫合線４ａにより形成したマチ部４２が設けられている。これらマチ部２２，３２，４２によっても、収納部２０は潰れにくくなり、収納したタブレット型コンピュータが外部から衝撃を受けることを抑制している。

【0024】

首掛け紐７は、帯布製リボンの両端にナスカン７ａを逢着して形成されている。首掛け紐７は、ナスカン７ａを４つの係止部１５の三角カン１５ｂのいずれに係止することもできるため、クリップボード付きバッグ１００を縦にも横にもして首や肩に下げることができる。

【0025】

以上、本発明のクリップボード付きバッグは、上述した実施形態に限らず、例えば、クリップボードのクリップは、上端部ではなく、左右の端部や下端部に設けてもよい。収納部の開口部を左右方向に設けてもよい。開口部は、面ファスナーではなくチャックやボタンにより閉止してもよい。補助収容部は無くともよいし、１つ又は３つ以上設けてもよい。マチ部は、設けなくともよい。縁取り部は設けなくともよいし、クッション材でなくともよい。

【符号の説明】

【0026】