IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ユニソック合同会社の特許一覧

特開2023-44570マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法
<>
  • 特開-マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法 図1
  • 特開-マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法 図2
  • 特開-マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法 図3
  • 特開-マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法 図4
  • 特開-マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法 図5
  • 特開-マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法 図6
  • 特開-マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法 図7
  • 特開-マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法 図8
  • 特開-マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法 図9
  • 特開-マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法 図10
  • 特開-マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法 図11
  • 特開-マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法 図12
  • 特開-マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法 図13
  • 特開-マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法 図14
  • 特開-マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023044570
(43)【公開日】2023-03-30
(54)【発明の名称】マッチング支援システム、マッチング支援プログラム及びマッチング支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230323BHJP
   G16Y 20/00 20200101ALI20230323BHJP
【FI】
G06Q50/10
G16Y20/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021152665
(22)【出願日】2021-09-17
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 集会名 次世代リーダービジネスプランコンテスト 開催日 令和2年9月18日 開催場所 オンライン会議システム上でのオンライン開催 集会名 しぞー会 開催日 令和2年12月13日 開催場所 オンライン会議システム上でのオンライン開催 ウェブサイトのアドレス https://www.facebook.com/tomonori.matsunaga.31/ 掲載日 令和2年12月13日 ウェブサイトのアドレス https://www.facebook.com/unisoc.mastunaga/?ref=pages_you_manage 掲載日 令和2年12月13日 集会名 しぞー会 開催日 令和3年2月7日 開催場所 静岡県オンライン会議システム上でのオンライン開催 ウェブサイトのアドレス https://www.facebook.com/unisoc.mastunaga/?ref=pages_you_manage 掲載日 令和3年2月7日 第19回しずおかビジネスプランコンテスト 開催日 令和3年2月16日 開催場所 静岡市産学交流センター(静岡県静岡市葵区御幸町3-21 ペガサート6階) ウェブサイトのアドレス https://uni-soc.jp/event/avs%e3%82%b7%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%a0%e9%96%8b%e7%99%ba%e4%b8%ad%e3%80%80%e2%87%92-7%e6%9c%88%e4%bb%a5%e9%99%8d%e3%81%ab%e3%81%8a%e6%8a%ab%e9%9c%b2%e7%9b%ae%e4%ba%88%e5%ae%9a%ef%bc%81/ 掲載日 令和3年5月22日 ウェブサイトのアドレス https://www.facebook.com/tomonori.matsunaga.31/ 掲載日 令和3年7月28日 ウェブサイトのアドレス https://www.facebook.com/unisoc.mastunaga/?ref=pages_you_manage 掲載日 令和3年7月28日 ウェブサイトのアドレス https://uni-soc.jp/event/148/ 掲載日 令和3年7月28日
(71)【出願人】
【識別番号】520477119
【氏名又は名称】ユニソック合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167047
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 幸典
(74)【代理人】
【識別番号】100085785
【氏名又は名称】石原 昌典
(72)【発明者】
【氏名】松永 智教
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC17
(57)【要約】
【課題】イベントへの参加を募る組織とイベントへの参加を希望する者とのマッチングを支援するシステム、プログラム及び方法を提供する。
【解決手段】マッチング支援システム100は、ライセンシー端末102と、ユーザー端末103と、ライセンシー端末102及びユーザー端末103がネットワーク104を介して接続可能なサーバ101とを備え、サーバ101は、ライセンシー端末102から送信されるライセンシー情報及びイベント情報と、ユーザー端末103から送信される配信希望のエリア及びジャンル情報を含むユーザー情報とを記憶する記憶部と、開催期間中のイベント情報を記憶部から読み出し、該イベント情報をマップ上に表示させるための緯度・経度情報及び縮尺指示情報を付加したマップデータを生成するマップ処理部を有する演算部と、ユーザー端末103に対してイベント情報及びマップデータを配信する通信部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベント情報を配信するライセンシーが使用するライセンシー端末と、イベント情報の配信を受けるユーザーが使用するユーザー端末と、前記ライセンシー端末及び前記ユーザー端末がネットワークを介して接続可能なサーバとを備えるマッチング支援システムであって、
前記サーバは、
前記ライセンシー端末から送信されるライセンシー情報と、前記ライセンシー端末から送信される開催期間情報、エリア情報及びジャンル情報を含むイベント情報と、前記ユーザー端末から送信される該ユーザーがイベント情報の配信を希望するエリア情報及びジャンル情報を含むユーザー情報とを記憶する記憶部と、
開催期間中の前記イベント情報を前記記憶部から読み出し、該イベント情報をマップ上に表示させるための緯度・経度情報及び縮尺指示情報を付加したマップデータを生成するマップ処理部を有する演算部と、
前記ユーザー端末からの要求に応じて、該要求を送信した該ユーザー端末に対して、開催期間中の前記イベント情報及び前記マップデータを配信する通信部と、
を備えることを特徴とするマッチング支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載のマッチング支援システムにおいて、
前記ユーザー端末は、
表示部に、前記イベント情報をイベントごとに文字で表示し、また、前記イベント情報の選択操作に応じて前記マップデータに基づいて前記イベント情報をマップ上に表示する、マッチング支援システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のマッチング支援システムにおいて、
前記サーバは、
イベントへの前記ユーザーの参加実績データを処理するとともに該参加実績データが所定の条件を満たすかを判断して配信対象に含めるかを決定する参加実績データ処理部をさらに備え、
前記通信部が、前記ユーザー端末からの前記イベント情報への参加申し込み情報を受信し、
前記参加実績データ処理部が前記参加申し込み情報を前記ジャンル別に積算処理した参加実績データを、前記記憶部に記憶し、
前記参加実績データが所定の条件を満たすジャンルの前記イベント情報を、前記配信にあたって該ユーザーが配信を希望するジャンルかに関わらず配信対象に含める、マッチング支援システム。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のマッチング支援システムにおいて、
前記サーバは、
イベントへの前記ユーザーの参加実績データを処理するとともに該参加実績データが所定の条件を満たすかを判断して配信対象に含めるかを決定する参加実績データ処理部をさらに備え、
前記通信部が、前記ユーザー端末からの前記イベント情報への参加申し込み情報を受信し、
前記参加実績データ処理部が前記参加申し込み情報を前記エリア別に積算処理した参加実績データを、前記記憶部に記憶し、
前記参加実績データが所定の条件を満たすエリアの前記イベント情報を、前記配信にあたって該ユーザーが配信を希望するエリアかに関わらず配信対象に含める、マッチング支援システム。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のマッチング支援システムにおいて、
前記サーバは、
イベントへの前記ユーザーの参加実績データを処理するとともに該参加実績データが所定の条件を満たすかを判断して配信対象に含めるかを決定する参加実績データ処理部をさらに備え、
前記通信部が、前記ユーザー端末からの前記イベント情報への参加申し込み情報を受信し、
前記参加実績データ処理部が前記参加申し込み情報を前記ジャンル別及び前記エリア別に積算処理した参加実績データを、前記記憶部に記憶し、
前記参加実績データがジャンル及びエリアともに所定の条件を満たす前記イベント情報を、前記配信にあたって該ユーザーが配信を希望するジャンル又はエリアかに関わらず配信対象に含める、マッチング支援システム。
【請求項6】
請求項3乃至5のいずれか一項に記載のマッチング支援システムにおいて、
前記サーバは、
前記参加実績データをスコアに変換するスコア処理部をさらに備える、マッチング支援システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載のマッチング支援システムにおいて、
前記サーバは、
前記マップの表示履歴を前記ユーザー端末から取得して該マップの表示履歴が所定の条件を満たすかを判断する表示履歴処理部をさらに備え、
前記表示履歴処理部が所定の条件を満たすと判断した場合は、前記縮尺指示情報を、基準の縮尺よりも広域表示させる縮尺指示に変更する、マッチング支援システム。
【請求項8】
イベント情報を配信するライセンシーが使用するライセンシー端末と、イベント情報の配信を受けるユーザーが使用するユーザー端末とネットワークを介して接続可能なサーバに、
前記ライセンシー端末から送信されるライセンシー情報と、前記ライセンシー端末から送信される開催期間情報、エリア情報及びジャンル情報を含むイベント情報と、前記ユーザー端末から送信される該ユーザーがイベント情報の配信を希望するエリア情報及びジャンル情報を含むユーザー情報とを記憶する処理と、
開催期間中の前記イベント情報を前記記憶部から読み出し、該イベント情報をマップ上に表示させるための緯度・経度情報及び縮尺指示情報を付加したマップデータを生成する処理と、
前記ユーザー端末からの要求に応じて、該要求を送信した該ユーザー端末に対して、開催期間中の前記イベント情報及び前記マップデータを配信する処理と、
を実行させるマッチング支援プログラム。
【請求項9】
イベント情報を配信するライセンシーが使用するライセンシー端末と、イベント情報の配信を受けるユーザーが使用するユーザー端末とネットワークを介して接続可能なサーバにより実行されるマッチング支援方法であって、
前記ライセンシー端末から送信されるライセンシー情報と、前記ライセンシー端末から送信される開催期間情報、エリア情報及びジャンル情報を含むイベント情報と、前記ユーザー端末から送信される該ユーザーがイベント情報の配信を希望するエリア情報及びジャンル情報を含むユーザー情報とを記憶する処理と、
開催期間中の前記イベント情報を前記記憶部から読み出し、該イベント情報をマップ上に表示させるための緯度・経度情報及び縮尺指示情報を付加したマップデータを生成する処理と、
前記ユーザー端末からの要求に応じて、該要求を送信した該ユーザー端末に対して、開催期間中の前記イベント情報及び前記マップデータを配信する処理と、
を備えることを特徴とするマッチング支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イベントへの参加を募る組織とイベントへの参加を希望する者とのマッチングを支援するシステム、プログラム及び方法に関する。特に、ボランティア活動へ興味・関心がある者に対して所望以外の情報に偶然接する機会を提供してボランティア活動への参加を促すことで、ボランティア活動への参加を募る組織とボランティア活動への参加を希望する者とのマッチングを支援するシステム、プログラム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ボランティア活動への参加を募る従来のシステムは、ボランティア活動に対して積極的ないわゆるコア層をターゲットとし、コア層にあたる者の参加率やリピート率を上げることが目的とされていた。一方で、豪雨や地震などの災害が高頻度化している昨今、公的な支援のみでの災害への対応・復旧には限界があるため、これを効率化・加速化させるためにボランティアの力が強く求められている。しかしながら、ボランティア活動に対して積極的ないわゆるコア層は、四人に一人程度であり、コア層にあたる者の参加率やリピート率を上げることにも限界が指摘されている。そこで、ボランティア活動へ興味・関心があるもののこれまであまり参加したことのない、いわゆる潜在層にもボランティア活動への参加を促すことで、ボランティア活動への参加者そのもの(いわばボランティアリソース)を増加・拡大させるシステムが求められていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、本発明は、ボランティア活動へ興味・関心がある者に対して所望以外の情報に偶然接する機会を提供してボランティア活動への参加を促すことで、ボランティア活動への参加を募る組織とボランティア活動への参加を希望する者とのマッチングを支援するシステム、プログラム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、本発明に係るマッチング支援システムは、イベント情報を配信するライセンシーが使用するライセンシー端末と、イベント情報の配信を受けるユーザーが使用するユーザー端末と、ライセンシー端末及びユーザー端末がネットワークを介して接続可能なサーバとを備えるマッチング支援システムであって、サーバは、ライセンシー端末から送信されるライセンシー情報と、ライセンシー端末から送信される開催期間情報、エリア情報及びジャンル情報を含むイベント情報と、ユーザー端末から送信される該ユーザーがイベント情報の配信を希望するエリア情報及びジャンル情報を含むユーザー情報とを記憶する記憶部と、開催期間中のイベント情報を記憶部から読み出し、該イベント情報をマップ上に表示させるための緯度・経度情報及び縮尺指示情報を付加したマップデータを生成するマップ処理部を有する演算部と、ユーザー端末からの要求に応じて、該要求を送信した該ユーザー端末に対して、開催期間中のイベント情報及びマップデータを配信する通信部と、を備える。
【0005】
本発明に係るマッチング支援システムにおいて、ユーザー端末は、表示部に、イベント情報をイベントごとに文字で表示し、また、イベント情報の選択操作に応じてマップデータに基づいてイベント情報をマップ上に表示しても良い。
【0006】
本発明に係るマッチング支援システムにおいて、サーバは、イベントへのユーザーの参加実績データを処理するとともに該参加実績データが所定の条件を満たすかを判断して配信対象に含めるかを決定する参加実績データ処理部をさらに備え、通信部が、ユーザー端末からのイベント情報への参加申し込み情報を受信し、参加実績データ処理部が参加申し込み情報をジャンル別に積算処理した参加実績データを、記憶部に記憶し、参加実績データが所定の条件を満たすジャンルのイベント情報を、配信にあたって該ユーザーが配信を希望するジャンルかに関わらず配信対象に含めても良い。
【0007】
本発明に係るマッチング支援システムにおいて、サーバは、イベントへのユーザーの参加実績データを処理するとともに該参加実績データが所定の条件を満たすかを判断して配信対象に含めるかを決定する参加実績データ処理部をさらに備え、通信部が、ユーザー端末からのイベント情報への参加申し込み情報を受信し、参加実績データ処理部が参加申し込み情報をエリア別に積算処理した参加実績データを、記憶部に記憶し、参加実績データが所定の条件を満たすエリアのイベント情報を、配信にあたって該ユーザーが配信を希望するエリアかに関わらず配信対象に含めても良い。
【0008】
本発明に係るマッチング支援システムにおいて、サーバは、イベントへのユーザーの参加実績データを処理するとともに該参加実績データが所定の条件を満たすかを判断して配信対象に含めるかを決定する参加実績データ処理部をさらに備え、通信部が、ユーザー端末からのイベント情報への参加申し込み情報を受信し、参加実績データ処理部が参加申し込み情報をジャンル別及びエリア別に積算処理した参加実績データを、記憶部に記憶し、参加実績データがジャンル及びエリアともに所定の条件を満たすイベント情報を、配信にあたって該ユーザーが配信を希望するジャンル又はエリアかに関わらず配信対象に含めても良い。
【0009】
本発明に係るマッチング支援システムにおいて、サーバは、参加実績データをスコアに変換するスコア処理部をさらに備えても良い。
【0010】
本発明に係るマッチング支援システムにおいて、サーバは、マップの表示履歴をユーザー端末から取得して該マップの表示履歴が所定の条件を満たすかを判断する表示履歴処理部をさらに備え、表示履歴処理部が所定の条件を満たすと判断した場合は、縮尺指示情報を、基準縮尺よりも広域表示させる縮尺指示に変更しても良い。
【0011】
また、本発明に係るマッチング支援プログラムは、イベント情報を配信するライセンシーが使用するライセンシー端末と、イベント情報の配信を受けるユーザーが使用するユーザー端末とネットワークを介して接続可能なサーバに、ライセンシー端末から送信されるライセンシー情報と、ライセンシー端末から送信される開催期間情報、エリア情報及びジャンル情報を含むイベント情報と、ユーザー端末から送信される該ユーザーがイベント情報の配信を希望するエリア情報及びジャンル情報を含むユーザー情報とを記憶する処理と、開催期間中のイベント情報を記憶部から読み出し、該イベント情報をマップ上に表示させるための緯度・経度情報及び縮尺指示情報を付加したマップデータを生成する処理と、ユーザー端末からの要求に応じて、該要求を送信した該ユーザー端末に対して、開催期間中のイベント情報及びマップデータを配信する処理と、を実行させる。
【0012】
また、本発明に係るマッチング支援方法は、イベント情報を配信するライセンシーが使用するライセンシー端末と、イベント情報の配信を受けるユーザーが使用するユーザー端末とネットワークを介して接続可能なサーバにより実行されるマッチング支援方法であって、ライセンシー端末から送信されるライセンシー情報と、ライセンシー端末から送信される開催期間情報、エリア情報及びジャンル情報を含むイベント情報と、ユーザー端末から送信される該ユーザーがイベント情報の配信を希望するエリア情報及びジャンル情報を含むユーザー情報とを記憶する処理と、開催期間中のイベント情報を記憶部から読み出し、該イベント情報をマップ上に表示させるための緯度・経度情報及び縮尺指示情報を付加したマップデータを生成する処理と、ユーザー端末からの要求に応じて、該要求を送信した該ユーザー端末に対して、開催期間中のイベント情報及びマップデータを配信する処理と、を備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ボランティア活動へ興味・関心がある者に対して所望以外の情報に偶然接する機会を提供してボランティア活動への参加を促すことで、ボランティア活動への参加を募る組織とボランティア活動への参加を希望する者とのマッチングを支援するシステム、プログラム及び方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係るマッチング支援システムの全体的な構成を示した図である。
図2】サーバの構成を示した図である。
図3】サーバの演算部の構成を示した図である。
図4】ライセンシー端末の構成を示した図である。
図5】ユーザー端末の構成を示した図である。
図6】ライセンシー端末とサーバとの間の情報処理を示したフローチャートである。
図7】ライセンシー情報のデータベースのデータ構造の一例を仮想的に示した図である。
図8】ライセンシー端末とサーバとの間の情報処理を示したフローチャートである。
図9】イベント情報のデータベースのデータ構造の一例を仮想的に示した図である。
図10】ユーザー端末とサーバとの間の情報処理を示したフローチャートである。
図11】ユーザー情報のデータベースのデータ構造の一例を仮想的に示した図である。
図12】ユーザー端末とサーバとの間の情報処理を示したフローチャートである。
図13】ユーザー端末の表示部にイベント情報が文字で表示された状態を示した図である。
図14】ユーザー端末の表示部にイベント情報がマップ表示された状態を示した図である。
図15】ユーザー端末の表示部にイベント情報がマップ表示された状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係るマッチング支援システムの構成を説明する。なお、各図を通して、同一の参照符号が示されているものは、同一又は同等のものである。
【0016】
まず、図1を参照しながら、本発明に係るマッチング支援システム100について説明する。
【0017】
図1は、マッチング支援システム100の全体的な構成を示した図である。図示されるように、マッチング支援システム100は、サーバ101と、ライセンシー端末102と、ユーザー端末103とを備えており、サーバ101と、ライセンシー端末102及びユーザー端末103とは、インターネットなどにより構築されているネットワーク104を介して相互にデータ通信が可能な構成となっている。
【0018】
サーバ101は、ライセンシー端末102及びユーザー端末103とネットワーク104を介して通信するコンピュータである。
【0019】
ライセンシー端末102は、ボランティア活動団体や各種の店舗など、イベント情報を登録する許可(承認)を得た組織が使用するコンピュータである。具体的には、携帯型のパーソナルコンピュータ、携帯電話、PDA、スマートフォンなどを適用することができ、特に限定されない。本発明におけるイベントとは、例えば、市民活動団体やNPOや自治体が企画・開催・共催・後援などを行うボランティア活動、各種の民間の店舗が企画・開催などを行う各種のキャンペーン・販促イベント・クーポン配布などである。なお、本発明においてライセンシー端末102の台数は特に限定されない。
【0020】
ユーザー端末103は、ボランティア活動への参加や各種の店舗のクーポン情報の活用を望むユーザーが使用するコンピュータである。具体的には、携帯型のパーソナルコンピュータ、携帯電話、PDA、スマートフォンなどを適用することができ、特に限定されない。なお、本発明においてユーザー端末103の台数は特に限定されない。
【0021】
次に、図2を参照しながら、サーバ101の構成について説明する。
【0022】
図2は、本実施形態に係るサーバ101の構成を示した図である。図示されるように、サーバ101は、バスを介して、制御部120、記憶部121、演算部122及び通信部123を備えている。
【0023】
制御部120は、サーバ101の中枢として機能する中央演算処理装置であり、制御部120が記憶部121などに記憶されたプログラムを実行することにより、演算部122を含むサーバ101の各種機能部が実現される。なお、各種機能部の一部又は全部が、電子回路などのハードウェアによって実現されても良い。
【0024】
記憶部121は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)といった記憶手段からなり、組織の名称などのライセンシー情報、ライセンシー端末102から送信されるイベント情報、ユーザー端末103から送信されるユーザー情報、制御部120によって実行されるプログラムなど、各種の情報を記憶する。なお、記憶部121は、ライセンシー情報のデータベース、イベント情報のデータベース、ユーザー情報のデータベースなど、後述する各種のデータベースも記憶する。
【0025】
演算部122は、後述するマップデータの生成など、各種の処理を演算・実行する処理部である。
【0026】
通信部123は、制御部120の制御の下、ネットワーク104を介してライセンシー端末102やユーザー端末103との間でデータを送受信する通信手段である。
【0027】
次に、図3を参照しながら、演算部122の構成について説明する。
【0028】
図3は、サーバ101が備える演算部122の構成を示した図である。図示されるように、演算部122は、マップ処理部140を備えている。また、演算部122は、参加実績データ処理部141と、表示履歴処理部142と、スコア処理部143とをさらに備えることができる。
【0029】
マップ処理部140は、ライセンシー端末102から送信されて記憶部121に記憶されたイベント情報を読み出し、イベント情報の取得を要求するユーザー端末103に対して配信するマップデータを生成する。マップデータとは、イベント情報をマップ上に表示させるための各種情報を含むデータであり、マップデータに含まれる情報は、例えば、ユーザー端末103にインストールされた地図アプリが認識可能な、緯度・経度情報(例えば、マップの中心の緯度・経度情報、ユーザーの住所地の緯度・経度情報、ユーザーの現在地の緯度・経度情報)や、地図の縮尺を指示する情報(縮尺指示情報)などである。なお、緯度・経度情報や縮尺指示情報は、少なくともユーザーがイベント情報の配信を希望するエリア(一つまたは二つ以上に関わらず)がマップ上(ディスプレイ上)に収まるものであると好ましい。マップ処理部140は、記憶部121に記憶されたイベント情報を読み出し、読み出したイベント情報とは別途、又は読み出したイベント情報に上述の各種情報を付加してマップデータを生成する。ユーザーがイベント情報の配信を希望するエリア(一つまたは二つ以上に関わらず)の緯度・経度は、サーバ101の内部に緯度・経度のデータベースを備えることで(又はサーバ101が外部のサーバから取得することで)割り出して良い。このジオコーディングについては、周知の技術のため説明を省略する。
【0030】
参加実績データ処理部141は、各イベントへのユーザーの参加申し込み情報を処理するとともに、ユーザーの参加実績が所定の条件を満たすかを判断してユーザーへ配信するイベント情報に含めるか(配信対象とするか)を決定する。参加実績データ処理部141は、例えば、各イベントへのユーザーの参加申し込み情報を、イベントのジャンル別及び/又はエリア別に積算(カウント)し、参加実績データとして記憶部121に記憶する。そして、ユーザーからイベント情報の取得の要求を受けた際、そのユーザーの参加実績データを記憶部121から読み出し、ジャンル及び/又はエリアが所定の条件を満たすイベント情報については、そのユーザーが配信を希望するジャンル及び/又はエリアかに関わらず、そのユーザーへ配信するイベント情報に含める(配信対象に含める)。ここで、所定の条件とは、例えば、そのユーザーがこれまでに5回以上参加した実績のあるジャンル及び/又はエリアか否かである。
【0031】
表示履歴処理部142は、マップの表示履歴をユーザー端末103から(例えば、ユーザー端末103に記憶されたアクセス履歴やキャッシュデータから)取得して、又は、マップの表示履歴を逐一記憶部121へ記憶した上で、マップの表示履歴が所定の条件を満たすかを判断する。表示履歴処理部142は、例えば、イベント情報の取得を要求するユーザー端末103に対して配信するマップデータを生成する際に、マップの表示履歴をユーザー端末103から取得し、同一又は同等のマップの表示履歴が所定の条件を満たすかに応じて、縮尺指示情報の内容を変更する。ここで、所定の条件とは、例えば、同一又は同等のマップの表示履歴が存在するか否かである。また、縮尺指示情報の内容の変更とは、例えば、ユーザーがイベント情報の配信を希望するエリア(一つまたは二つ以上に関わらず)がマップ上(ディスプレイ上)に収まる限界の縮尺指示(基準縮尺)よりも広域に表示させる縮尺指示とする(より小さな縮尺とする)ことである。所定の条件を、同一又は同等のマップの表示履歴が存在するか否かとした場合、同一又は同等のマップの表示履歴が存在しないとき、即ち、そのマップを表示するのが初めてとなるときに、ユーザー端末103に表示されるマップが、ユーザーがイベント情報の配信を希望するエリアだけでなくその周辺のエリアも含めて表示される縮尺となる。ユーザーがイベント情報の配信を希望するエリアだけでなくその周辺のエリアで開催されるイベントであってユーザーがイベント情報の配信を希望するジャンルのイベントの情報を併せて配信すれば、マップを表示するのが初めてのときなどに、配信を希望するジャンルではあるものの配信を希望するエリアではなくその周辺のエリアで開催される別のイベントの情報を偶然目にする機会が創出され、思いがけず知ったイベントへの参加につながる。なお、必要以上に(あるいは過剰に)広域に表示される縮尺とすると、地図アプリが不調であるとの誤解を招きやすい他、希望するイベント情報へのスムーズなアクセス性が損なわれる。そのため、マップを表示するのが初めてとなるときに限ってより広域に表示させる縮尺指示とすることは、思いがけず希望外のイベントを知る機会の提供と希望するイベント情報へのスムーズなアクセスとを両立する上で好適な実施形態の一つである。
【0032】
スコア処理部143は、ユーザーの参加実績データをジャンル別及び/又はエリア別のスコアに変換して記憶部121に記憶する。スコアは、社会貢献度や地域の特色を表す指標などとして活用することができる。
【0033】
次に、図4を参照しながら、ライセンシー端末102の構成について説明する。
【0034】
図4は、本実施形態に係るライセンシー端末102の構成を示した図である。図示されるように、ライセンシー端末102は、バスを介して、制御部160、記憶部161、演算部162、表示部163、入力部164及び通信部165を備えている。
【0035】
制御部160は、ライセンシー端末102の中枢として機能する中央演算処理装置であり、制御部160が記憶部161などに記憶されたプログラムを実行することにより、演算部162を含むライセンシー端末102の各種機能部が実現される。なお、各種機能部の一部又は全部が、電子回路などのハードウェアによって実現されても良い。
【0036】
記憶部161は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)といった記憶手段からなり、制御部161によって実行されるプログラムなど、各種の情報を記憶する。
【0037】
演算部162は、入力部164によって入力されるライセンシー情報やイベント情報など、各種のデータを演算する処理部である。
【0038】
表示部163は、例えば、液晶表示素子や有機ELなどの平面表示素子を用いて構成されているディスプレイである。
【0039】
入力部164は、操作者であるライセンシーによる入力操作を受け付ける機能を備えており、例えば、キーボード、カメラ、マウス、音声入力を受け付けるマイク、表示部163の表示面に設けられたタッチパネルなどで構成されている。
【0040】
通信部165は、制御部160の制御の下、ネットワーク104を介してサーバ101との間でデータを送受信する通信手段である。
【0041】
次に、図5を参照しながら、ユーザー端末103の構成について説明する。
【0042】
図5は、本実施形態に係るユーザー端末103の構成を示した図である。図示されるように、ユーザー端末103は、バスを介して、制御部180、記憶部181、演算部182、表示部183、入力部184及び通信部185を備えている。
【0043】
制御部180は、ユーザー端末103の中枢として機能する中央演算処理装置であり、制御部180が記憶部181などに記憶されたプログラムを実行することにより、演算部182を含むユーザー端末103の各種機能部が実現される。なお、各種機能部の一部又は全部が、電子回路などのハードウェアによって実現されても良い。
【0044】
記憶部181は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)といった記憶手段からなり、制御部180によって実行されるプログラムなど、各種の情報を記憶する。
【0045】
演算部182は、入力部184によって入力されるユーザー情報や、サーバ101から配信されたイベント情報やマップデータなど、各種のデータを演算する処理部である。
【0046】
表示部183は、例えば、液晶表示素子や有機ELなどの平面表示素子を用いて構成されているディスプレイである。
【0047】
入力部184は、操作者であるユーザーによる入力操作を受け付ける機能を備えており、例えば、キーボード、カメラ、マウス、音声入力を受け付けるマイク、表示部183の表示面に設けられたタッチパネルなどで構成されている。
【0048】
通信部185は、制御部180の制御の下、ネットワーク104を介してサーバ101との間でデータを送受信する通信手段である。
【0049】
次に、図6及び図7を参照しながら、ライセンシー情報の登録におけるマッチング支援システム100の動作例について説明する。
【0050】
図6は、ライセンシー端末102とサーバ101との間の情報処理を示したフローチャートである。まず、ライセンシー端末102を操作する操作者が入力部164を操作し、例えば、ライセンシー情報の登録が可能なウェブサイトのURLが記録された二次元コードがライセンシー端末に読み込まれる(ステップS200)。続いて、ライセンシー端末102は、サーバ101に対してライセンシー情報の登録要求を送信し、サーバ101は、この登録要求を受信する(ステップS201)。続いて、サーバ101は、ライセンシー情報の登録処理を開始(準備)する(ステップS202)。続いて、サーバ101は、ライセンシー端末102に対してライセンシー情報の登録処理の開始通知を送信し、ライセンシー端末102は、この開始通知を受信する(ステップS203)。続いて、ライセンシー端末102を操作する操作者が入力部164を操作し、ライセンシー端末102が、ライセンシー情報の入力を受け付ける(ステップS204)。続いて、ライセンシー端末102は、サーバ101に対してライセンシー情報を送信し、サーバ101は、このライセンシー情報を受信する(ステップS205)。続いて、サーバ101は、受信したライセンシー情報を記憶部121に記憶する(ステップS206)。続いて、サーバ101は、ライセンシー端末102に対して登録完了の通知を送信し、ライセンシー端末102は、この通知を受信する(ステップS207)。続いて、ライセンシー端末102は、登録完了の通知を表示部163に表示する(ステップS208)。
【0051】
ここで、ライセンシー情報とは、組織の名称、組織の住所、組織の電話番号、組織のアクセスID、組織のアクセスパスワードといった情報である。
【0052】
記憶部121に記憶されるライセンシー情報は、データベースの形式で記憶されるのが好ましい。そこで、記憶部121に記憶されるライセンシー情報のデータ構造を仮想的に示した図7を参照しながら、記憶部121に記憶されるライセンシー情報について説明する。
【0053】
図7は、記憶部121に記憶されるライセンシー情報のデータ構造の一例を仮想的に示した図である。図示されるように、ライセンシー情報データベース220は、記憶エリア221乃至226から構成されるテーブルを備えており、記憶エリア221には組織の名称が、記憶エリア222には組織の住所が、記憶エリア223には組織の電話番号が、記憶エリア224には組織のアクセスIDが、記憶エリア225には組織のアクセスパスワードが、記憶エリア226にはその組織が開催したイベントにどれだけの参加があったかを示す組織のスコアが、ライセンシー毎にそれぞれ格納されている。なお、ライセンシーである組織は、それぞれが独立したものとしても良く、ある上部組織が一つ又は複数の下部組織を配下に持つ階層構造としても良い。ライセンシーである組織を階層構造とした場合、記憶エリア226に記憶される組織のスコアは、下部組織ごとのスコアの他、下部組織のスコアを合計したスコアを上部組織のスコアとすることができる。なお、組織のスコアは、その組織が開催したイベントに参加したユーザーの数を記憶部121に記憶した上で、スコア処理部143によって変換することで生成して良い。
【0054】
次に、図8及び図9を参照しながら、イベント情報の登録におけるマッチング支援システム100の動作例について説明する。
【0055】
図8は、ライセンシー端末102とサーバ101との間の情報処理を示したフローチャートである。まず、ライセンシー端末102を操作する操作者が入力部164を操作し、アクセスID及びアクセスパスワードを用いて管理画面にログインする(ステップS240)。続いて、ライセンシー端末102は、サーバ101に対してイベント情報の登録要求を送信し、サーバ101は、この登録要求を受信する(ステップS241)。続いて、サーバ101は、イベント情報の登録処理を開始(準備)する(ステップS242)。続いて、サーバ101は、ライセンシー端末102に対してイベント情報の登録処理の開始通知を送信し、ライセンシー端末102は、この開始通知を受信する(ステップS243)。続いて、ライセンシー端末102を操作する操作者が入力部164を操作し、ライセンシー端末102が、イベント情報の入力を受け付ける(ステップS244)。続いて、ライセンシー端末102は、サーバ101に対してイベント情報を送信し、サーバ101は、このイベント情報を受信する(ステップS245)。続いて、サーバ101は、受信したイベント情報を記憶部121に記憶する(ステップS246)。続いて、サーバ101は、ライセンシー端末102に対して登録完了の通知を送信し、ライセンシー端末102は、この通知を受信する(ステップS247)。続いて、ライセンシー端末102は、登録完了の通知を表示部163に表示する(ステップS248)。
【0056】
ここで、イベント情報とは、イベントの名称、イベントの説明、イベントの開催場所(エリア)、イベントの開催期間、イベントの開催場所の緯度・経度、イベントのジャンルといった情報である。
【0057】
記憶部121に記憶されるイベント情報は、データベースの形式で記憶されるのが好ましい。そこで、記憶部121に記憶されるライセンシー情報のデータ構造を仮想的に示した図9を参照しながら、記憶部121に記憶されるイベント情報について説明する。
【0058】
図9は、記憶部121に記憶されるイベント情報のデータ構造の一例を仮想的に示した図である。図示されるように、イベント情報データベース260は、記憶エリア261乃至267から構成されるテーブルを備えており、記憶エリア261にはイベントを登録した組織のIDが、記憶エリア262にはイベントの名称が、記憶エリア263にはイベントの説明が、記憶エリア264にはイベントの開催場所が、記憶エリア265にはイベントの開催期間が、記憶エリア266にはイベントの開催場所の緯度・経度が、記憶エリア267にはイベントのジャンルが、イベント毎にそれぞれ格納されている。イベントの開催場所の緯度・経度は、ライセンシー端末102からイベント情報の一つとして受信したものでも良く、ライセンシー端末102からイベント情報の一つとして受信した開催場所の情報に基づいて、サーバ101の内部に緯度・経度のデータベースを備えることで(又はサーバ101が外部のサーバから取得することで)割り出したものであっても良い。このジオコーディングについては、周知の技術のため説明を省略する。イベントのジャンルは、イベントの内容がボランティア活動である場合はSDGs(Sustainable Development Goals)における17の目標とすることができ、イベントの内容が店舗でのキャンペーンやクーポンの配布である場合は店舗のジャンル(飲食店の種別や業種など)とすることができるが、これらに限定されない。
【0059】
次に、図10及び図11を参照しながら、ユーザー情報の登録におけるマッチング支援システム100の動作例について説明する。
【0060】
図10は、ユーザー端末103とサーバ101との間の情報処理を示したフローチャートである。まず、ユーザー端末103を操作する操作者が入力部184を操作し、例えば、ユーザー情報の登録が可能なウェブサイトのURLが記録された二次元コードがユーザー端末103に読み込まれる(ステップS280)。続いて、ユーザー端末103は、サーバ101に対してユーザー情報の登録要求を送信し、サーバ101は、この登録要求を受信する(ステップS281)。続いて、サーバ101は、ユーザー情報の登録処理を開始(準備)する(ステップS282)。続いて、サーバ101は、ユーザー端末103に対してユーザー情報の登録処理の開始通知を送信し、ユーザー端末103は、この開始通知を受信する(ステップS283)。続いて、ユーザー端末103を操作する操作者が入力部184を操作し、ユーザー端末103が、ユーザー情報の入力を受け付ける(ステップS284)。続いて、ユーザー端末103は、サーバ101に対してユーザー情報を送信し、サーバ101は、このユーザー情報を受信する(ステップS285)。続いて、サーバ101は、受信したユーザー情報を記憶部121に記憶する(ステップS286)。続いて、サーバ101は、ユーザー端末103に対して登録完了の通知を送信し、ユーザー端末103は、この通知を受信する(ステップS287)。続いて、ユーザー端末103は、登録完了の通知を表示部183に表示する(ステップS288)。
【0061】
ここで、ユーザー情報とは、ユーザーの氏名、ユーザーの住所、ユーザーがイベント情報の配信を希望するエリアの情報、ユーザーがイベント情報の配信を希望するジャンルの情報、ユーザーのアクセスID、ユーザーのアクセスパスワードといった情報である。なお、イベント情報の配信を希望するエリアやジャンルは、一つに限定する必要はなく、例えば、それぞれ三つまでとしても良い。イベント情報の配信を希望するエリアについては、都道府県単位や市区町村単位などが挙げられ、特に限定されない。また、イベント情報の配信を希望するジャンルについては、ボランティア活動と店舗の両方のジャンルを含むことが望ましい。ボランティア活動と店舗の両方のジャンルを登録することで、店舗のキャンペーンやクーポンに関する情報の取得が目的のユーザーであっても、利用する店舗に近い場所で開催されるボランティア活動のイベント情報をマップ上で偶然目にするといった機会が創出される。
【0062】
記憶部121に記憶されるユーザー情報は、データベースの形式で記憶されるのが好ましい。そこで、記憶部121に記憶されるユーザー情報のデータ構造を仮想的に示した図11を参照しながら、記憶部121に記憶されるユーザー情報について説明する。
【0063】
図11は、記憶部121に記憶されるユーザー情報のデータ構造の一例を仮想的に示した図である。図示されるように、ユーザー情報データベース300は、記憶エリア301乃至308から構成されるテーブルを備えており、記憶エリア301にはユーザーの氏名が、記憶エリア302にはユーザーの住所が、記憶エリア303にはユーザーがイベント情報の配信を希望するエリアの情報が、記憶エリア304にはユーザーがイベント情報の配信を希望するジャンルの情報が、記憶エリア305にはユーザーのアクセスIDが、記憶エリア306にはユーザーのアクセスパスワードが、記憶エリア307にはユーザーの参加実績のデータが、記憶エリア308にはスコアが、ユーザー毎にそれぞれ格納されている。
【0064】
次に、図12乃至図15を参照しながら、ユーザーがイベント情報を取得してイベントへの参加申し込みを行うまでの、マッチング支援システム100の動作例について説明する。
【0065】
図12は、ユーザー端末103とサーバ101との間の情報処理を示したフローチャートである。まず、ユーザー端末103を操作する操作者が入力部184を操作し、例えば、SNSやメッセージアプリに表示されたイベント情報の取得ボタンをクリック・タップして、イベント情報の取得要求を生成する(ステップS320)。続いて、ユーザー端末103は、サーバ101に対してイベント情報の取得要求を送信し、サーバ101は、この取得要求を受信する(ステップS321)。続いて、サーバ101は、イベント情報の取得要求を受信した時点で開催期間中であるイベント情報を記憶部121から読み出す(ステップS322)。続いて、サーバ101は、記憶部121から読み出したイベント情報とは別途、又は読み出したイベント情報に緯度・経度情報及び縮尺指示情報を付加してマップデータを生成する(ステップS323)。続いて、サーバ101は、ユーザー端末103に対して記憶部121から読み出したイベント情報とマップデータを送信し、ユーザー端末103は、このイベント情報とマップデータを受信する(ステップS324)。続いて、ユーザー端末103は、受信したイベント情報を表示部183に文字で表示する。続いて、ユーザー端末103は、受信したマップデータに基づいて表示したマップ上に受信したイベント情報を表示(例えばピン表示)する(ステップS326)。なお、ステップS325とステップS326の順序はこれに限定されず、また、ステップS325とステップS326が同時になされて文字とマップの表示が同時になされても良い。続いて、ユーザー端末103は、ユーザー端末103を操作する操作者による入力部184の操作(例えば、SNSやメッセージアプリに表示された文字やマップ上のピンをクリック・タップする操作)に基づいてサーバ101に対して参加申し込み情報を送信し、サーバ101は、この参加申し込み情報を受信する(ステップS327)。続いて、サーバ101は、受信した参加申し込み情報を処理して参加実績データを記憶部121に記憶する(ステップS328)。
【0066】
ここで、ステップS320乃至ステップS324の情報処理は、手動に限らず、プログラムに基づいて半自動又は全自動で実行されても良い。例えば、ステップS320乃至ステップS324の情報処理は一定の時間を空けて自動で実行されても良く、アプリによってバックグラウンドで常時実行されても良い。ステップS320乃至ステップS324の情報処理を半自動又は全自動とすることで、ユーザー端末103は、例えばプッシュ通知としてイベント情報などを受け取ることができる。
【0067】
また、サーバ101は、ステップS327で受信した参加申し込み情報を必ずしも即時に参加実績データとして処理する必要はない。例えば、イベントへの参加申し込みがキャンセルされることなく開催期間が経過してから参加実績データとして処理しても良く、開催期間中のいずれかのタイミングでユーザー端末103の位置情報(GPS情報)を取得し、参加申し込みがなされたイベントの開催場所に存在することを確認した上で参加実績データとして処理しても良い。参加申し込み情報を即座に処理せずこれらのように処理することで、参加実績データの信頼性・信憑性を高めることができる。
【0068】
図13は、ユーザー端末103の表示部183(ディスプレイ)にイベント情報が文字で表示された状態を示した図である。図示されるように、イベント情報340及び341がメッセージアプリ上に文字で表示されている。ユーザーは、ボタン342をクリック・タップすることで、イベント情報をマップ上に表示する(マップ表示に切り替える)ことができる。また、ユーザーは、ボタン343をクリック・タップすることで、イベントへの参加を申し込むことができる。なお、これらのボタンは、イベント情報をクリック・タップすることで表示される詳細ページの中に設けられても良い。
【0069】
図14は、図13におけるボタン342をクリック・タップして、ユーザー端末103の表示部183(ディスプレイ)にイベント情報340がマップ表示された状態を示した図である。図示されるように、マップ360上に、イベント情報340がピン表示されている。なお、このユーザーはイベント情報の配信を希望するエリアとして、静岡県富士市、静岡県沼津市、静岡県下田市の三つを登録している。このため、表示部183(ディスプレイ)に表示されるマップの縮尺指示は、これら三つのエリアが収まる縮尺(参照符号362)となっている。また、このユーザーはイベント情報の配信を希望するエリアとして、静岡県富士市、静岡県沼津市、静岡県下田市の三つを登録しているため、これらのエリアのイベント情報であってイベント情報の配信を希望するジャンルの別のイベント情報(参照符号361)が併せて表示されている。これにより、イベント情報340に係るイベントの開催場所を確認しようとしてマップを表示した際に、イベント情報の配信を希望するエリアで開催されるイベントであって、イベント情報の配信を希望するジャンルとして登録しているものの開催場所を確認しようとしたイベントとは異なる別のイベントの情報を偶然目にする機会が創出され、思いがけず知ったイベントへの参加につながる。
【0070】
図15は、図13におけるボタン342をクリック・タップして、ユーザー端末103の表示部183(ディスプレイ)にイベント情報340がマップ表示された別の状態を示した図である。ここで、このユーザーはイベント情報の配信を希望するエリアとして、静岡県富士市、静岡県沼津市、静岡県下田市の三つを登録しているものの、千葉県内で開催されたイベントへの参加実績が所定の条件を満たすと参加実績データ処理部141によって判断されたとする。このため、図15に示されるように、イベント情報の配信を希望するエリアとして登録していない千葉県内のイベント情報(参照符号380)が併せて表示されている。マップの緯度・経度や、縮尺指示(参照符号381)は、イベント情報の配信を希望するエリアに加えて、イベント情報の配信を希望するエリアでないもののマップに表示されるイベント情報の地点(又はその点が含まれるエリア)が収まるものであると好ましい。これまでのイベントへの参加が一定以上のエリア及び/又はジャンルであるなどなど所定の条件を満たすイベント情報については、ユーザーが配信を希望するエリア及び/又はジャンルかに関わらず配信対象に含めることで、イベント情報の配信を希望していなくともそのユーザーにとって参加がしやすいエリア及び/又はジャンルのイベントへの参加が促進される。
【0071】
以上のとおり説明したマッチング支援システムによれば、ボランティア活動に対して積極的なコア層にあたる者の参加率やリピート率を上げるだけでなく、ボランティア活動へ興味・関心があるもののこれまであまり参加したことのない、いわゆる潜在層にもボランティア活動への参加を促すことで、ボランティア活動への参加者そのもの(いわばボランティアリソース)を増加・拡大させることができる。
【0072】
これまでマッチング支援システムに係る実施形態を中心に説明を行ったが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、マッチング支援システムの機能を実現するためのプログラムとしての形態やそのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体の形態として実施されても良い。
【0073】
記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、半導体メモリ、光カードなどを用いることができる。例えば、磁気記録装置としては、フレキシブルディスク、磁気テープを、光ディスクとしては、DVD-RAM(Digital Versatile Disc Random Access Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD-R(Recordable)/RW(ReWritable)を、半導体メモリとしては、フラッシュメモリを挙げることができる。
【0074】
プログラムの流通は、そのプログラムを記録したCD-ROMなどの可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行うことができる。また、プログラムをサーバなどに格納しておき、インターネットなどのネットワークを介して、ユーザーからの要求に応じてサーバなどから転送して流通させる形態としても良い。
【0075】
また、読み出したプログラムをコンピュータが実行することにより本発明が実施されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づいて、コンピュータ上で稼働しているOS(Operating System)などが実際の処理の一部を行い、その処理によって本発明が実施されても良い。
【0076】
さらに、プログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づいて、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU(Central Processing Unit)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって本発明が実施されても良い。
【0077】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変が可能であることは言うまでもない。
【0078】
例えば、ユーザーのスコア(記憶エリア308)や組織のスコア(記憶エリア226)は、イベント(特にボランティア活動)への一回の参加につき10ptとして参加実績データを変換したものとし、個人としてのユーザーや組織の社会貢献度を数値で可視化したものとして活用することができる。個人としてのユーザーのスコアの活用例としては、大学入試制度において人物評価の指標とする内申書用途や、フリマアプリやオークションサイト等でのCtoC(Consumer to Consumer)取引における信用性の指標とする用途が挙げられる。組織のスコアの活用例としては、「福祉のまち」や「文化のまち」といった地域の特色や強みなどを表す指標することが挙げられる。
【符号の説明】
【0079】
100 マッチング支援システム
101 サーバ
102 ライセンシー端末
103 ユーザー端末
220 ライセンシー情報データベース
260 イベント情報データベース
300 ユーザー情報データベース
340 イベント情報
341 イベント情報
360 マップ
361 イベント情報
380 イベント情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15