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特開2023-44642スタンプカードサービスのための情報処理システム、プログラム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023044642
(43)【公開日】2023-03-30
(54)【発明の名称】スタンプカードサービスのための情報処理システム、プログラム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20230323BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022134591
(22)【出願日】2022-08-26
(31)【優先権主張番号】P 2021151740
(32)【優先日】2021-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】519151529
【氏名又は名称】株式会社ミリアド
(74)【代理人】
【識別番号】100103528
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 一男
(72)【発明者】
【氏名】樋口 清政
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】スタンプカードと同様のサービスをペーパーレスで店舗側の負担を抑制しつつ提供する。
【解決手段】本情報処理システムは、(A)スタンプカードサービスを提供する店舗の端末に、顧客に付与すべきスタンプ数を店舗のユーザに入力させるための第1の画面を表示させる手段と、(B)顧客に付与すべきスタンプ数を含む第1のデータを店舗の端末から受信した場合、スタンプ付与のための二次元コードを生成し、店舗の端末に、二次元コードを含む第2の画面を表示させる手段と、(C)店舗の端末で表示され且つ顧客の端末で読み取られた二次元コードに係る第2のデータを前記顧客の端末から受信した場合、第2のデータに対して所定の確認処理を行う手段と、(D)所定の確認処理で問題が検出されない場合、顧客に付与すべきスタンプ数を、顧客に対応付けて記録されているスタンプ総数に反映させる手段とを有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタンプカードサービスを提供する店舗の端末に、顧客に付与すべきスタンプ数を前記店舗のユーザに入力させるための第1の画面を表示させる手段と、
前記顧客に付与すべきスタンプ数を含む第1のデータを前記店舗の端末から受信した場合、スタンプ付与のための二次元コードを生成し、前記店舗の端末に、前記二次元コードを含む第2の画面を表示させる手段と、
前記店舗の端末で表示され且つ前記顧客の端末で読み取られた二次元コードに係る第2のデータを前記顧客の端末から受信した場合、前記第2のデータに対して所定の確認処理を行う手段と、
前記所定の確認処理で問題が検出されない場合、前記顧客に付与すべきスタンプ数を、前記顧客に対応付けて記録されているスタンプ総数に反映させる手段と、
を有する情報処理システム。
【請求項2】
前記第1の画面において、スタンプ誤付与是正のための負の値を、前記顧客に付与すべきスタンプ数として指定可能となっている
請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第1の画面において、前記店舗の端末に表示される二次元コードの有効期限をさらに指定できるようになっており、
前記第1のデータは、前記有効期限のデータをさらに含み、
前記第1のデータを前記店舗の端末から受信した場合、前記二次元バーコードを特定するための情報に対応付けて前記スタンプ数及び前記有効期限を登録する手段をさらに有し、
前記所定の確認処理が、
受信した前記第2のデータに係る二次元コードを特定するための情報に対応付けて登録されている有効期限に基づき、前記店舗の端末で表示され且つ前記顧客の端末で読み取られた二次元コードが有効であるか否かを確認する処理
を含む請求項1記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記顧客の端末からの要求に応じて、当該要求に係る店舗のスタンプのための二次元コードを読み取るための第3の画面を、前記顧客の端末に表示させる手段
をさらに有する請求項1記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記第3の画面を前記顧客の端末に表示させた場合には、前記第3の画面以外から読み取った二次元コードに係る第2のデータの受け付けが禁止されている
請求項4記載の情報処理システム。
【請求項6】
スタンプカードサービスを提供する店舗の端末に、顧客に付与すべきスタンプ数を前記店舗のユーザに入力させるための第1の画面を表示させるステップと、
前記顧客に付与すべきスタンプ数を含む第1のデータを前記店舗の端末から受信した場合、スタンプ付与のための二次元コードを生成し、前記店舗の端末に、前記二次元コードを含む第2の画面を表示させるステップと、
前記店舗の端末で表示され且つ前記顧客の端末で読み取られた二次元コードに係る第2のデータを前記顧客の端末から受信した場合、前記第2のデータに対して所定の確認処理を行うステップと、
前記所定の確認処理で問題が検出されない場合、前記顧客に付与すべきスタンプ数を、前記顧客に対応付けて記録されているスタンプ総数に反映させるステップと、
を含み、コンピュータにより実行される方法。
【請求項7】
スタンプカードサービスを提供する店舗の端末に、顧客に付与すべきスタンプ数を前記店舗のユーザに入力させるための第1の画面を表示させるステップと、
前記顧客に付与すべきスタンプ数を含む第1のデータを前記店舗の端末から受信した場合、スタンプ付与のための二次元コードを生成し、前記店舗の端末に、前記二次元コードを含む第2の画面を表示させるステップと、
前記店舗の端末で表示され且つ前記顧客の端末で読み取られた二次元コードに係る第2のデータを前記顧客の端末から受信した場合、前記第2のデータに対して所定の確認処理を行うステップと、
前記所定の確認処理で問題が検出されない場合、前記顧客に付与すべきスタンプ数を、前記顧客に対応付けて記録されているスタンプ総数に反映させるステップと、
を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペーパーレスでスタンプカードサービスを実現するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、店舗は、顧客サービスの一環として、スタンプカードを顧客に配ることがある。スタンプカードは、例えば一定の購入金額毎にスタンプを押して、一定数のスタンプが押されると、物品、値引き、割引、その他の特典を顧客に提供するという顧客サービスに使われる。このようなスタンプカードは紙を前提としており、ユーザは店舗にその店舗のためのスタンプカードを持参することになるので、その管理が煩わしいという問題がある。
【0003】
また、スタンプカードと類似する顧客サービスとして、ポイントサービスがある。ポイントサービスにおいては、例えば一定の購入金額毎にポイントを付与するが、このポイントは、次回以降の購入時に指定されたポイント数を金額に換算して購入金額に対する値引きに用いる、という仕組みの場合が多い。
【0004】
例えば特許文献1では、ポイントサービスについて以下のような技術を開示している。すなわち、店舗のレジスタ装置が、予め付与された店舗ID、および売り上げ額に対応するポイント数を示すポイント情報を送信することで返信される登録IDを二次元コードに変換してレシートに印刷する。利用者は、携帯端末装置に設けられたカメラ部で、レシートの二次元コードを撮像および解析して登録IDを再生し、予め付与された利用者IDと共にサーバ装置に送信する。サーバ装置は、利用者の携帯端末装置から受信した登録IDに対応するポイント情報を、利用者IDに関連付けてデータベースに登録する。このようなシステムでは、専用のレジスタ装置を店舗が導入することを前提としており、店舗側の負担が大きい。
【0005】
また、特許文献2では、特典としてデジタルコンテンツのダウンロードを行うためのシステムが開示されている。具体的には、閲覧者の端末と、指定の場所に閲覧者が来所した場合に、閲覧者に特典を付与する特典付与者の端末と、サーバ装置とがあり、サーバ装置は、特典の受入を希望する閲覧者である受入希望者の端末からの申込みを受け入れ、申込みに基づいて指定の場所を受入希望者の端末へ通知し、特典付与者の端末へ受入希望者がある旨を通知すると共に受入希望者について固有のキー情報を含む二次元コードを生成して送信する。特典付与者の端末は、受入希望者の来所に応じて二次元コードを表示して、受入希望者の端末は、当該二次元コードを読み取って、キー情報を抽出してサーバ装置に送信する。サーバ装置は、キー情報を確認して、受入希望者の端末へのデジタルコンテンツのダウンロードを許可する。二次元コードを用いて適切なユーザに特典を与えるものであるが、スタンプカードのような仕組みへの適用は想定されていない。
【0006】
さらに、特許文献3では、利用者側の移動端末にはQRコード(登録商標。以下同じ)等のバーコードを記録することなく、利用者がQRコード等のバーコードを提示することなく、ポイントカードを携行せずにポイント付与を受けることができるポイントシステムが開示されている。具体的には、事業者コンピュータが支払金額及び事業者識別情報を含むバーコードを出力し、利用者携帯電話がバーコードを読み出し利用者携帯電話識別情報とあわせてメールでポイントコンピュータに送信し、ポイントコンピュータが支払金額に応じたポイントを追加更新するものである。このようなシステムでは、専用の事業者コンピュータを用意することを前提としており、店舗側の負担が大きい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2015-90556号公報
【特許文献2】特開2020-107017号公報
【特許文献1】特開2007-102548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、一側面によれば、スタンプカードと同様のサービスをペーパーレスで店舗側の負担を抑制しつつ提供するための新規の技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る情報処理システムは、(A)スタンプカードサービスを提供する店舗の端末に、顧客に付与すべきスタンプ数を店舗のユーザに入力させるための第1の画面を表示させる手段と、(B)顧客に付与すべきスタンプ数を含む第1のデータを店舗の端末から受信した場合、スタンプ付与のための二次元コードを生成し、店舗の端末に、二次元コードを含む第2の画面を表示させる手段と、(C)店舗の端末で表示され且つ顧客の端末で読み取られた二次元コードに係る第2のデータを顧客の端末から受信した場合、第2のデータに対して所定の確認処理を行う手段と、(D)所定の確認処理で問題が検出されない場合、顧客に付与すべきスタンプ数を、顧客に対応付けて記録されているスタンプ総数に反映させる手段とを有する。
【発明の効果】
【0010】
一側面によれば、スタンプカードと同様のサービスをペーパーレスで店舗側の負担を抑制しつつ提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の実施の形態に係るシステムの構成を表す図である。
図2図2は、店舗端末に係る処理のフローを示す図である。
図3図3は、第1の実施の形態において二次元コード表示前における店舗端末の画面例を示す図である。
図4図4は、第1の実施の形態において二次元コード表示前における店舗端末の画面例を示す図である。
図5図5は、顧客端末に係る処理のフローを示す図である。
図6図6は、スタンプ付与前において顧客端末に表示される画面の例を示す図である。
図7図7は、スタンプ付与後において顧客端末に表示される画面の例を示す図である。
図8図8は、スタンプ付与後におけるスタンプカードの画面例である。
図9図9は、第2の実施の形態において情報処理装置にて管理されるテーブルの一例を示す図である。
図10図10は、第2の実施の形態において店舗端末で表示される画面例(その1)を示す図である。
図11図11は、第2の実施の形態において店舗端末で表示される画面例(その2)を示す図である。
図12図12は、第2の実施の形態において店舗端末で表示される画面例(その3)を示す図である。
図13図13は、第2の実施の形態において店舗端末で表示される画面例(その4)を示す図である。
図14図14は、第1の実施の形態において店舗端末で表示される画面例の変形例を示す図である。
図15図15は、第2の実施の形態において店舗端末で表示される画面例の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[実施の形態1]
図1に本発明の実施の形態に係るシステムの概要を示す。本実施の形態では、本実施の形態において主要な処理を実行する情報処理装置100と、スタンプカードサービスの利用者である顧客の顧客端末300と、スタンプカードサービスを提供する店舗の店舗端末400とが、インターネットなどのネットワーク200を介して接続されている。顧客端末300は、1つしか示されていないが、顧客の数だけ存在している。同様に、店舗端末400も1つしか示されていないが、店舗の数だけ存在している。なお、店舗は、チェーン店のように複数の店舗で共通のスタンプカードサービスを提供する場合もあれば、個別の店舗でスタンプカードサービスを提供することもある。情報処理装置100は、クラウド上の仮想的なサーバであっても良い。この情報処理装置100は、Webサーバ機能を有しており、以下に述べるようなデータを保持するデータベースなどを有する。
【0013】
また、顧客端末300は、例えば一般的なスマートフォンやタブレットであって、インターネットを介して通信するための通信機能、カメラ機能等を有しており、特に、Webサーバと通信を行ってWebページを表示するWebブラウザ機能などを有している。
【0014】
また、店舗端末400も、例えば一般的なスマートフォンやタブレットであって、インターネットを介して通信するための通信機能を有しており、特に、Webサーバと通信を行ってWebページを表示するWebブラウザ機能等を有している。
【0015】
以下、図2乃至図8を用いて、本実施の形態に係る処理内容を説明する。但し、本実施の形態では、事前に、店舗側は、例えば店舗端末400を用いて、情報処理装置100に対して設定を行っておく。具体的には、店舗のアカウントを登録し、スタンプカードについて、特典を付与する条件としてのスタンプ数、スタンプカードの有効期限の有無、有効期限がある場合にはその期間、特典の内容(物品の提供、コンテンツの提供その他)、顧客端末300に表示されるスタンプカードのデザインなどである。なお、店舗のアカウントを登録すると、当該店舗のコードも生成される。店舗のコードは、例えばこのWebサーバにおいて当該店舗のスタンプサービスを指し示すURL(Uniform Resource Locator)である。また、顧客も、事前に、例えば顧客端末300を用いて、情報処理装置100に対して顧客のアカウント登録などを行っておく。なお、スタンプカードサービスを提供する店舗は複数の場合もあり、顧客は、複数の店舗のスタンプカードサービスを利用することができる。従って、顧客は、利用する店舗も登録しておく。情報処理装置100では、例えば店舗毎に、ユーザIDに対応付けて、スタンプカードの作成日、スタンプ総数、特典引き替えの有無や有効期限切れの有り無しなどのステータスをデータベースで管理する。
【0016】
このような事前の設定が完了して、実際に顧客が店舗に出向いてスタンプの付与を受ける場面について、図2乃至図8を用いて説明する。
【0017】
店舗側のユーザが店舗端末400を操作すると、店舗端末400のWebブラウザは、当該店舗の店舗ページにアクセスする(図2:ステップS1)。なお、例えばユーザID及びパスワードなどによる認証処理等が行われるが、これは本実施の形態の主要部ではないので説明は省略している。情報処理装置100は、店舗端末400からの店舗ページへのアクセスに応じて、店舗ページデータを店舗端末400に送信する(ステップS3)。店舗端末400のWebブラウザは、情報処理装置100から店舗ページデータを受信し、表示部に表示する(ステップS5)。
【0018】
例えば、図3に示すような画面が表示される。図3の画面例では、0から9までの数字ボタンと、入力数字をクリアするCボタンと、QRコードを生成するための生成ボタンと、QRコードをクリアするためのポイントリセットボタンと、ポイント数(スタンプ数)の符号(+/-)を設定するための+-ボタンと、スタンプ数表示欄502と、QRコード表示欄501とを含む。ステップS5の段階では、まだスタンプ数表示欄502には数字は表示されず、QRコード表示欄501にもQRコードは表示されない。本実施の形態に特徴的なのは、付与するスタンプ数に+又は-の符号を付すことができるということである。これは、店舗側のユーザが間違って多くスタンプを付与してしまった場合に、+-ボタンで「-」を指定することで、間違ってしまった分だけスタンプを無効化することができるようになる。具体的には本来スタンプ数4のところスタンプ数5を付与してしまった場合には、再度スタンプ数「-1」を付与することで、適切な数のスタンプを付与できるようになる。なお、デフォルトの符号は「+」であり、「-」にする場合や「-」から「+」に戻す場合に、+-ボタンを押す。
【0019】
店舗側のユーザは、例えば購入金額に応じて、図3に示したような画面において付与すべきスタンプ数を入力する。このスタンプ数は符号が付されている。店舗端末400のWebブラウザは、店舗側のユーザによるスタンプ数の入力を受け付けて、生成ボタンのタップを受け付けると、入力したスタンプ数のデータを情報処理装置100に送信する(ステップS7)。情報処理装置100は、店舗端末400から、スタンプ数のデータを受信する(ステップS9)、スタンプ数と本店舗のコードとでQRコードをエンコードして、当該QRコードの画像データを得る(ステップS11)。店舗のコードは、上でも述べたが、このWebサーバにおいて本店舗のスタンプサービスを指し示すURLである。なおエンコードの処理内容については周知であるからここでは説明しない。なお、不正抑止のために、店舗のコードには所定の暗号化処理が施されたり、付加的にチェックのためのキーがエンコードされる場合もある。
【0020】
そして、情報処理装置100は、QRコードの画像データを、店舗端末400に送信する(ステップS13)。これに対して、店舗端末400のWebブラウザは、QRコードの画像データを受信し、表示部に表示する(ステップS15)。
【0021】
例えば、図4に示すような画面が表示される。図3とは異なり、入力されたスタンプ数が、スタンプ数表示欄502に表示され、QRコード表示欄501には、スタンプ数と店舗のコードとがエンコードされたQRコードが表示されるようになる。店舗側のユーザは、スタンプ数を確認の上、顧客に本画面を表示した状態で、店舗端末400を顧客に提示する。なお、この段階で間違いがあれば、ポイントリセットボタンを押して、新たなスタンプ数を入力して、生成ボタンをタップすれば、QRコードを生成し直すことができる。
【0022】
一方、顧客端末300と情報処理装置100は、図5に示すような処理を行う。
【0023】
顧客が顧客端末300の操作に応じて、顧客端末300のWebブラウザは、スタンプカードサービスのサイトにアクセスする(図5:ステップS21)。なお、例えばユーザID及びパスワードなどによる認証処理等が行われるが、これは本実施の形態の主要部ではないので説明は省略している。また、複数の店舗のスタンプカードサービスを利用している場合には、今回利用する店舗のスタンプカードサービスを指定する場面もあるが、この場面も本実施の形態の主要部ではないので説明は省略する。
【0024】
情報処理装置100は、今回利用する店舗のスタンプカードのページデータを生成して、顧客端末300に送信する(ステップS23)。ここでは、現在有効なスタンプ数からそのスタンプ数だけスタンプが押されたことを表すスタンプカードの画像を生成する。顧客端末300のWebブラウザは、情報処理装置100からスタンプカードのページデータを受信し、表示部に表示する(ステップS25)。
【0025】
例えば、図6に示すような画面が表示される。図6の画面例では、上段に、1つスタンプが押されたことを表すスタンプカードの画像が表示され、下段に、顧客端末300に備えられたカメラ機能で読み取ったQRコードに対するQRコードリーダ機能を起動するためのQRカメラボタンが設けられている。QRコードリーダ機能は、このスタンプカードのページに実装されており、顧客端末300に装備されているカメラ機能で読み取ったQRコードの画像から、エンコードされているデータをデコードする機能を有する。Webページに、QRコードリーダを実装する手法は既に周知であるから、ここでは説明を省略する。
【0026】
顧客は、現在のスタンプ数を確認の上、QRカメラボタンをタップする。このような指示に応じて、Webブラウザから、QRコードリーダ機能を起動する(ステップS27)。本実施の形態においてスタンプカードのページは、このページから起動したQRコードリーダ機能によってデコードされたデータのみを処理できるようになっている。すなわち、QRコードリーダの通常のアプリケーションや顧客端末300に標準で装備されているQRコードリーダから、デコードしたデータを受け付けることは禁止されていている。これによって不正なスタンプ付与を抑制する。
【0027】
顧客は、例えば図4に示したような店舗端末400の画面に表示されているQRコードを、顧客端末300のカメラ機能で撮影させる。そうすると、スタンプカードのページにおけるQRコードリーダは、撮影されたQRコードをデコードする(ステップS29)。正しいQRコードを読み取った場合には、スタンプ数と店舗のコードとが得られることになる。
【0028】
顧客端末300のWebブラウザは、QRコードリーダからデコードされたデータを受け取り、情報処理装置100へ送信する(ステップS31)。情報処理装置100は、顧客端末300から、デコードされたデータを受信する(ステップS33)。そうすると、情報処理装置100は、デコードされたデータの確認処理を実行する(ステップS35)。確認処理は、例えばフォーマットとしてスタンプ数と店舗のコードとが正しく含まれているか否か、受信した店舗のコードが予め顧客が指定したスタンプカードの店舗のコードと一致しているか否か等の処理を含む。例えば店舗のコードが暗号化されている場合には、復号化した上で一致しているか否かを確認する。さらに、チェックのために付加されているキーが含まれている場合には、当該キーが正しいか否かを確認する。もし、確認処理において問題が検出された場合には、スタンプを付与できない旨の通知を、顧客端末300に送信して、顧客に知らせる。ここでは、確認処理で問題が検出されなかったものとする。
【0029】
そうすると、情報処理装置100は、当該顧客に対して付与されたスタンプ数(正の場合も負の場合もある)を、データベースにおいて反映させる(ステップS37)。具体的には、顧客及び店舗に対応付けて登録されているスタンプ総数に当該スタンプ数(正の場合も負の場合もある)を加算することで、総スタンプ数を更新する。なお、これとは別に、例えば、店舗のコード、スタンプ数、受信日時などを含むログを登録しておくことが好ましい。
【0030】
その後、情報処理装置100は、スタンプが追加されたことを表すページデータを、顧客端末300に送信する(ステップS39)。顧客端末300のWebブラウザは、情報処理装置100から、スタンプが追加されたことを表すページデータを受信し、表示部に表示する(ステップS41)。
【0031】
例えば、図7に示すような画面が表示される。図7の画面例では、顧客はスタンプが付与されたことを理解できる。なお、これと同時に又はこの画面の後に、図8に示すように、スタンプカードが、図6の状態(スタンプ1つ)から、3つのスタンプが付与されて図8の状態(スタンプ4つ)に遷移したことが分かる。
【0032】
なお、このスタンプカードの場合、特典付与に要するスタンプ数が9であるから、スタンプ総数が「9」に達すると、特典付与のための画面を表示するようにしても良い。特典は、物品であっても良いし、オンラインチケットやコンテンツであっても良いし、店舗での割引券のようなものであっても良い。特典付与を行ったか否かについても、情報処理装置100は、データベースで管理するが、これは一般的なスタンプカードで行っているものと同様であるから、これ以上説明は省略する。
【0033】
以上説明したような処理を行うことにより、顧客は紙のスタンプカードを持ち歩くことなく、スタンプカードサービスを受けることができるようになる。また、顧客及び店舗は、特別な端末を用意することなく、スタンプカードサービスの提供及び利用が可能となる。
【0034】
本スタンプサービスでは、付与するスタンプ数について、店舗側のユーザは負の値も指定できる。従来のスタンプカードでは、ポイントサービスとは異なり、1つ1つのスタンプの利用というのは観念されていないので、スタンプ総数の減算というのはあり得なかった。一方、従来においても店舗側のユーザがスタンプを押しすぎたという事態は生じていた。本実施の形態では、一旦付与してしまったスタンプについても、直ぐに気づいた場合には、負のスタンプ数を指定して、上で述べたのと同様の処理を行うことで、スタンプの誤付与を是正することができる。上で述べたようにスタンプを3つ付与していたが、実際には2つが正しいと分かった場合には、「-1」個のスタンプを付与すれば、簡単にスタンプ数を訂正できる。
【0035】
上で述べた例では、Javascript等を用いたWebアプリケーションとして実装する例を示しており、このようにすれば、顧客端末300も店舗端末400も、専用のアプリケーションをインストールすることなく、スタンプカードサービスを利用できるようになる。但し、専用のアプリケーションを用いるような実装であってもよい。
【0036】
さらに、上で述べた例では、情報処理装置100側で店舗のコードを確認するような例を示したが、店舗のコードをスタンプカードのページデータに埋め込んで、スタンプカードのページにおいて確認するような方法も可能である。
【0037】
[実施の形態2]
第1の実施の形態では、不正防止の観点から、図6のような画面を経由してから店舗端末400に表示されたQRコードを読み取らないと、スタンプを付与する処理を行わないとしていたが、不正防止の他の手段を講じることができる場合には、このような制限を緩和する場合もある。例えば、QRコードリーダの通常のアプリケーション、顧客端末300に装備されているカメラのアプリケーションによるQRコード読み取り等を許容するようにしても良い。
【0038】
不正防止の他の手段としては、上で述べたキーを用いるようにしても良い。さらに、QRコードに有効期限を設定してQRコードを生成し、情報処理装置100での確認処理(ステップS35)において、QRコードの生成から有効期限内であるか否かを確認するようにしても良い。さらに、生成したQRコードのリストにおいて、有効フラグを管理しておき、スタンプの重複付与がないことを確認するようにしても良い。
【0039】
例えば、図9のようなQRコードリストを、例えば店舗毎に管理する。図9の例では、QRコード生成毎(図9ではID毎)に、QRコード生成時に生成したユニークな変数(すなわちキー)と、ポイント数(すなわちスタンプ数)と、有効フラグと、生成日時と、有効期限(例えばQRコード毎に可変)とを登録しておく。確認処理では、顧客端末300から受信したデータにおける変数(キー)及びポイント数が、店舗コードで特定されるQRコードリストに登録されているものと一致しているかを確認する。QRコードリストに登録されていなければ、スタンプの付与は行わない。QRコードリストに登録されている場合には、当該変数(キー)及びポイント数に対応付けて登録されている有効フラグが、有効を表す「1」であるか否かを確認する。もし、有効フラグが無効を表す「0」となっていれば、既に付与済みであるから、スタンプの付与は行わない。さらに、現在日時が、生成日時から有効期限内であるか否かを確認する。現在日時が、生成日時から有効期限内にある場合には、スタンプの付与を行い、有効期限内でなければ、スタンプの付与を行わない。スタンプの付与を行った場合には、有効フラグを「0」に変更する。このような処理にて、多重的に不正防止を行うようにしても良い。
【0040】
なお、QRコードには、店舗のコード、変数(キー)、ポイント数等を含み、当該店舗のスタンプカードサービスを指し示すURLがエンコードされる。なお、生成日時や有効期限をさらに含むようにエンコードしても良い。そして、当該URLを読み取ることで、Webブラウザなどにより、情報処理装置100にアクセスする。なお、ログインが必要であれば、そのアクセスの際にログインをすることで、顧客を特定する。
【0041】
図10乃至図13を用いて、QRコード生成時における店舗端末400で表示される画面例を説明する。図10は、ポイント数(スタンプ数)は未設定で、有効期限がデフォルトの10分となっている初期画面例を示している。なお、Clearボタンは、ポイント数(スタンプ数)やQRコードを、クリアするためのものである。QR生成ボタンは、QRコードを生成させる要求を情報処理装置100へ送信するためのボタンである。
【0042】
ここで、「2」ボタンをタップすると、図11に示すように、ポイント数(スタンプ数)が2ptに設定される。なお、有効期限の入力欄をタップした後、数字ボタンをタップすれば、有効期限が設定される。ここでは有効期限はデフォルトの値のままである。そして、QR生成ボタンをタップすることで、図12に示すような画面が表示される。QRコードが上段に表示されているが、このQRコードには、上で述べたように、店舗のコード、情報処理装置100が生成した変数(キー)、ポイント数(スタンプ数)などが含まれる。顧客端末300は、当該QRコードを読み取ってデコードすることで、URLを取得する。そして、顧客端末300は、情報処理装置100に対して、読み取ったURLでアクセスすることで、読み取ったURLに含まれる各種データを情報処理装置100に送信する。上で述べた確認処理を採用すれば、図6のような画面を経由しないようにしても、十分に不正の防止を図ることができる。
【0043】
なお、図10のような初期画面において、誤ってQR生成ボタンをタップしてしまうと、図13に示すような画面が表示される。すなわち、「ポイントを0以外に設定してください」といったエラーメッセージが表示される。
【0044】
この例のように、有効期限を店舗側でQRコード生成毎に設定することができるようにすることで、例えば顧客の属性や接客状況などに応じた対応が可能になる。例えば、顧客端末300の操作に長けた顧客であれば、短い有効期限でも良いが、顧客端末300の操作に慣れていないような顧客であれば、長い有効期限を設定するといった柔軟な対応が可能となる。また、例えば本スタンプカードサービスの説明を要するような初回の顧客に対しては、長い有効期限を設定するようにしても良い。このように固定の有効期限設定では対処できないような状況に対処できるようになる。
【0045】
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ログイン時の認証方法や画面遷移の仕方については、様々な形態が可能である。さらに、処理フローについても、処理結果が変わらない限り、複数のステップを並行して実行したり、順番を入れ替えたりすることができる。
【0046】
情報処理装置100は、1台のコンピュータで実装する場合もあれば、複数台のコンピュータでその機能を分担する場合もある。1台の場合も複数台の場合も、上で述べた情報処理装置100で実装すべき機能を有するコンピュータを、情報処理システムと呼ぶ場合もある。
【0047】
上では、二次元コードの一例としてQRコードを用いているが、場合によってはバーコードや他の二次元コードであってもよい。
【0048】
なお、図3に示すような第1の実施の形態における店舗端末400の画面構成も、第2の実施の形態のような画面構成のように変形しても良い。例えば、図14のように、スタンプ数表示欄502とQRコード表示欄501の位置を入れ替えるようにしても良い。
【0049】
同様に、図12のような第2の実施の形態における店舗端末400の画面構成を、第1の実施の形態のように変形させても良い。すなわち、図15に示すように、ポイント数(スタンプ数)及び有効期限表示を、最上部に移動させるようにしても良い。
【0050】
また、キー(変数)を用いる場合には、QRコードに、店舗のコードを含めなくても良い場合もある。例えば、情報処理装置100が、キー(変数)と店舗のコードとの対応関係を表すデータを保持していれば、URLに含まれるキー(変数)から店舗のコードを特定できる。この場合、図9に示すようなQRコードを、店舗毎ではなく、全体で管理するようにしても良い。
【0051】
さらに、QRコードに含めるべきデータについては、様々な変更が可能である。例えば、少なくともキー(変数)を含むような形に変形しても、QRコード生成時に、キー(変数)に対応付けて、ポイント数(スタンプ数)と、有効フラグと、生成日時とを対応付けて格納しておけば、キー(変数)などから、ポイント数(スタンプ数)などのデータを読み出すことが可能となるためである。
【0052】
以上のように様々な変更が可能であり、目的に応じて各実施の形態の任意の構成要素を追加したり削除したり、目的に応じて実施の形態の任意の構成要素を組み合わせて他の実施の形態を構成するようにしても良い。
【0053】
なお、上で述べた情報処理装置100は、コンピュータ装置であって、メモリとCPU(Central Processing Unit)とハードディスク・ドライブ(HDD:Hard Disk Drive)と表示装置に接続される表示制御部とリムーバブル・ディスク用のドライブ装置と入力装置とネットワークに接続するための通信制御部とがバスで接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施例における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDDに格納されており、CPUにより実行される際にはHDDからメモリに読み出される。CPUは、アプリケーション・プログラムの処理内容に応じて表示制御部、通信制御部、ドライブ装置を制御して、所定の動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、主としてメモリに格納されるが、HDDに格納されるようにしてもよい。本発明の実施の形態では、上で述べた処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはコンピュータ読み取り可能なリムーバブル・ディスクに格納されて頒布され、ドライブ装置からHDDにインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部を経由して、HDDにインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU、メモリなどのハードウエアとOS及びアプリケーション・プログラムなどのプログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
【0054】
以上述べた本実施の形態をまとめると以下のようになる。
【0055】
本実施の形態の第1の態様に係る情報処理方法は、(A)スタンプカードサービスを提供する店舗の端末から指示される、顧客に付与すべきスタンプ数と、当該店舗のコードとをエンコードして得られる二次元コードを店舗の端末に表示させるステップと、(B)顧客の端末からの要求に応じて、当該要求に係る店舗のスタンプのための二次元コードを読み取るための第1の画面を、顧客の端末に表示させるステップと、(C)店舗の端末に表示され且つ第1の画面を介して読み取った二次元コードをデコードすることで得られる店舗のコードが上記要求に係る店舗のコードと一致する場合には、店舗の端末に表示され且つ第1の画面を介して読み取った二次元コードをデコードすることで得られるスタンプ数を、顧客に対応付けて記録されているスタンプ総数に反映させるステップとを含む。
【0056】
顧客の端末だけではなく、店舗の端末についても、特別な端末を用いることがないので、スタンプカードと同様のサービスをペーパーレスで店舗側の負担を抑制しつつ提供することができるようになる。より具体的には、店舗の端末についても、情報処理装置と通信できて、顧客に付与すべきスタンプ数を指定でき、二次元コードを表示できるという単純な機能を有するだけでよいので、スマートフォンやタブレットといった広く普及している端末を用いることができる。
【0057】
なお、上記情報処理方法においては、店舗の端末から指示される、顧客に付与すべきスタンプ数に、スタンプ誤付与是正のための負の値が許容されるようにしてもよい。これによってスタンプ誤付与を容易に是正できる。
【0058】
上記情報処理方法は、店舗の端末からの要求に応じて、顧客に付与すべき正のスタンプ数と負のスタンプ数とのいずれかを指定するための第2の画面を店舗の端末に表示させるステップを更に含むようにしてもよい。店舗側のユーザは簡単にスタンプ付与もスタンプ誤付与是正も行うことができる。なお、第2の画面で二次元コードを表示させても良いし、別であってもよい。
【0059】
なお、上で述べた店舗のコードが、当該店舗のスタンプのためのURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。管理が容易になる。
【0060】
また、第1の画面以外から読み取った二次元コードに係るデータの受け付けが禁止されるようにしてもよい。これにより不正を抑止する。
【0061】
本実施の形態に係る情報処理システムは、(A)スタンプカードサービスを提供する店舗の端末に、顧客に付与すべきスタンプ数を店舗のユーザに入力させるための第1の画面を表示させる手段と、(B)顧客に付与すべきスタンプ数を含む第1のデータを店舗の端末から受信した場合、スタンプ付与のための二次元コードを生成し、店舗の端末に、二次元コードを含む第2の画面を表示させる手段と、(C)店舗の端末で表示され且つ顧客の端末で読み取られた二次元コードに係る第2のデータを顧客の端末から受信した場合、第2のデータに対して所定の確認処理を行う手段と、(D)所定の確認処理で問題が検出されない場合、顧客に付与すべきスタンプ数を、顧客に対応付けて記録されているスタンプ総数に反映させる手段とを有する。
【0062】
このように、店舗のユーザが直接第1の画面にスタンプ数を入力することで、紙のスタンプカードと同様な感覚にて、二次元コードにてスタンプをペーパーレスで付与できるようになる。その際に、店舗の端末は、情報処理システムと通信できて、顧客に付与すべきスタンプ数を指定でき、二次元コードを表示できるという単純な機能を有するだけでよいので、スマートフォンやタブレットといった広く普及している端末を用いることができる。
【0063】
また、上で述べた第1の画面において、スタンプ誤付与是正のための負の値を、顧客に付与すべきスタンプ数として指定可能となっている場合もある。紙のスタンプカードでもスタンプの押し過ぎということがあるが、本情報処理システムでは、通常のスタンプ付与と同様の手順にて再度負の値のスタンプ付与を行うことで、スタンプ誤付与是正を簡単に行うことができるようになる。なお、上で述べた第1の画面は、例えば数字ボタンを含むと共に、付与すべきスタンプ数の正又は負の符号を切り替えるボタンを備えていても良い。
【0064】
さらに、上で述べた第1の画面において、店舗の端末に表示される二次元コードの有効期限をさらに指定できるようになっている場合もある。この場合、上で述べた第1のデータは、有効期限のデータをさらに含み、上記情報処理システムは、上で述べた第1のデータを店舗の端末から受信した場合、二次元バーコードを特定するための情報に対応付けてスタンプ数及び有効期限を登録する手段をさらに有することが好ましい。さらに、上で述べた所定の確認処理が、受信した第2のデータに係る二次元コードを特定するための情報に対応付けて登録されている有効期限に基づき、店舗の端末で表示され且つ顧客の端末で読み取られた二次元コードが有効であるか否かを確認する処理を含むようにしても良い。有効期限を一律に設定するのではなく、店舗における接客などの状況に応じて、柔軟に有効期限を設定することが好ましいためである。
【0065】
また、上記情報処理システムは、顧客の端末からの要求に応じて、当該要求に係る店舗のスタンプのための二次元コードを読み取るための第3の画面を、顧客の端末に表示させる手段をさらに有するようにしても良い。二次元コード読み取りの方法を厳格に管理するためである。なお、第3の画面を顧客の端末に表示させた場合には、第3の画面以外から読み取った二次元コードに係る第2のデータの受け付けを禁止しても良い。不正防止のためである。
【0066】
なお、上記処理を実行するためのプログラムを作成することができ、当該プログラムは、例えばフレキシブルディスク、光ディスク(CD-ROM、DVD-ROMなど)、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は記憶装置に格納される。尚、中間的な処理結果はメインメモリ等の記憶装置に一時保管される。
【符号の説明】
【0067】
100 情報処理装置 200 ネットワーク
300 顧客端末 400 店舗端末
図1
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