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特開2023-44694テレビリモコンを兼ねたインターネットアクセスを容易にする端末装置
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  • 特開-テレビリモコンを兼ねたインターネットアクセスを容易にする端末装置 図1
  • 特開-テレビリモコンを兼ねたインターネットアクセスを容易にする端末装置 図2
  • 特開-テレビリモコンを兼ねたインターネットアクセスを容易にする端末装置 図3
  • 特開-テレビリモコンを兼ねたインターネットアクセスを容易にする端末装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023044694
(43)【公開日】2023-03-31
(54)【発明の名称】テレビリモコンを兼ねたインターネットアクセスを容易にする端末装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20230324BHJP
【FI】
G06F13/00 510B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021152706
(22)【出願日】2021-09-18
(71)【出願人】
【識別番号】721008534
【氏名又は名称】小林 正信
(72)【発明者】
【氏名】小林 正信
(72)【発明者】
【氏名】善養寺 幸子
【テーマコード(参考)】
5B084
【Fターム(参考)】
5B084AA05
5B084AA12
5B084AB04
5B084AB30
5B084AB31
5B084BA10
5B084BB02
5B084DA02
5B084DB02
5B084DC02
5B084DC03
5B084DC05
(57)【要約】
【課題】自治体などはインターネットで行政サービス情報を提供しているが、ブラウザの操作に不慣れな利用者や、検索する煩雑さで閲覧する割合が低く、依然として広報紙などの紙媒体や人を介した情報提供に頼るところが多く、ブラウザに不慣れな人でも簡単に情報にアクセスする手段が求められている。
【解決手段】サーバ装置からダウンロードしたURLを含む情報を端末のボタンに割り付けて、ボタンを押すだけで容易にホームページを閲覧できる仕組みを提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク接続機能を有し、コンテンツを提供するホームページなどのサーバ接続先識別情報としてURLなどの情報をボタンに割り付ける機能を有するプログラムとテレビのソース切り換えを行うリモコン信号出力機能を備えた端末装置。
【請求項2】
前記の端末装置は、接続先識別情報と接続先のコンテンツを特徴づける種別情報、コンテンツのタイトルを割り付けたボタンを複数配置し、ボタンに割り付ける接続先識別情報、種別情報、タイトルの情報をインターネットを介したサーバ装置、またはオフラインでメモリ装置から取得して、ボタンに割り付ける情報を変更することができる機能を備えた端末装置。
【請求項3】
前記の端末装置は利用者を識別するIDが割り当てられ、IDに対する接続先識別情報、種別情報、タイトルの情報から成るボタン割り付け情報を要求できる端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末画面からワンタッチでインターネットに接続し、コンテンツを取得してテレビ画面を、インターネットを表示するモニターに切り替える機能を持つ端末において、端末の操作部のボタンに割り付ける情報の取得方式に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビを端末のモニターにワンタッチで切り替え、パソコンの様にインターネット利用を容易可能とするテレビリモコンは存在しない。
【0003】
従来、利用者のパソコン端末からインターネットにアクセスしてホームページを閲覧するときに使うブラウザと呼ばれるソフトウェアでは、ブックマークやショートカットなどに予めURL(UniformResource Locators)を設定しておくことで項目の選択操作だけで容易にホームページを閲覧する機能がある。
【0004】
スマートフォンやタブレット端末では、ホーム画面上にURLのショートカットキーを設定しておくことができ、ホーム画面上にWEBサイトのシンボルマークのファビコンが表示され、そこをクリックするとインターネットブラウザが開き、容易に設定したホームページを閲覧することができる。
【0005】
関連する先行技術としては、サーバに予め閲覧したいホームページのURLを登録しておき、端末がサーバに接続することで容易にホームページを閲覧できるようにする技術がある(たとえば、下記の特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002-304582号公報
【特許文献2】特開2002-297473号公報
【特許文献3】特開2002-082852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
行政のデジタル化で行政の効率化、住民の利便性向上が進む一方でITリテラシーの格差が高齢化社会の中で情報格差の問題となり、ITリテラシーのスキルに頼らないアクセス手段が求められている。
【0008】
高齢者のスマートフォンの普及は増えているものの、主な利用方法としてはLINEなどの家族との写真の交換や連絡ツールとして使用し、インターネットを活用し、情報にアクセスをする高齢者は少なく、高齢者の情報取得はテレビからが多い。
【0009】
昨今のテレビは、技術的にはインターネットに接続し、モニター端末として利用可能な製品となっているが、そのような利用を実現するにはITリテラシーのスキルが必要となるため、高齢者へのインターネット利用を促進するには、日常的な行動の中で精神的な抵抗を感じさせない方法で操作できる手段が求められる。
【0010】
先行技術に示したようにアクセスしたいホームページのURLをサーバで保持して検索する手間を省く技術もあるが、全ての端末がホームページを閲覧する都度サーバに接続する必要があり、サーバへの負荷集中による接続不可やサーバ停止時は全ての端末が利用できなくなる問題があった。
【0011】
行政サービス、及び防災情報の提供には広報紙、防災行政無線などの手段を補う形でインターネットによるコンテンツ配信も行われているが、利用者が当該コンテンツにたどり着くのは容易ではなく、高齢者においてはなおさらである。
【0012】
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、サーバからダウンロードしたURLを含む情報を端末のボタンに割り付けて、テレビ画面を利用して容易にホームページを閲覧できる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1に記載した本発明において、端末装置は画面などに複数のボタンを配置し、その個々のボタンに接続先識別情報、種別情報、タイトルの情報を割り付けて、ボタンを押すだけで、サーバを介さないで直接ホームページに接続してテレビに表示する。
【0014】
前記の端末装置のボタンをタッチする操作によって、インターネットへの接続と同時にテレビ画面を端末のモニターに切り替える。
【0015】
請求項2に記載した本発明において、ボタンに割り付ける接続先情報などはネットワークを介したサーバ装置、またはオフラインでメモリ装置から取得することでITリテラシーのスキルを必要としない端末装置とする。
【0016】
請求項3に記載した本発明において、端末装置は利用者を識別するIDを持つことで、サーバ装置はボタンに割り付ける情報を利用者を区別して配信する。
【0017】
前記の利用者を識別するIDを利用者が所属する自治体とすることで、住民の利用者は自治体からの広報誌、防災情報などのコンテンツを容易に閲覧することができる。
【発明の効果】
【0018】
利用者はブラウザを開いたり、検索操作を行うことなく、端末画面のボタンに表示されたタイトルを選択するだけでコンテンツを取得でき、コンテンツ提供者においては紙などの資源物を使うことなくプッシュ型の情報提供ができる。
【0019】
ボタンに表示するタイトルと合わせて、新着、緊急などの文字やアイコン、音声の種別情報を含ませることで利用者にボタン選択操作を促して、情報提供が行える。
【0020】
利用者のボタン操作情報をコンテンツ提供者が得ることで、コンテンツの周知度が推測でき、情報提供における防災計画などの立案に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は端末装置と端末ボタン情報を配信するサーバ装置と端末装置のボタン押下することでWebサーバのコンテンツを受信する仕組みを示す説明図である。
図2図2は端末装置に表示するボタンの一例を示す説明図である。
図3図3はサーバ装置で保持する端末ボタン情報の一例を示す説明図である。
図4図4はサーバ装置から端末装置に配信するボタン情報の電文の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本願の開示する端末装置、端末装置のボタン情報の割り付け方法、端末のボタン割り付け情報を配信するサーバ装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。
【実施例0023】
以下に図面を参照して、本発明にかかる端末装置、サーバ装置、及び端末装置のボタン押下でWebサーバに接続する仕組みを詳細に説明する。
【0024】
(端末装置のボタン押下でWebサーバに接続する仕組みの概要)
図1において、端末装置100の端末操作部101は起動時、又はメニュー取得ボタン106を押下することでサーバ装置からボタンに割り付ける接続先識別情報303、種別情報304、タイトル302の情報を取得して保存する。
【0025】
端末装置の番組名称ボタン105を押下するとボタンに保存された接続先識別情報(URL)でWebサーバに接続して、コンテンツを取得して表示する。
【0026】
取得したコンテンツは端末装置100、又はリモコン操作部102で入力を切り替えて外部に接続したテレビなどに表示する。
【0027】
(端末装置の構成例)
図2において、端末装置の操作部を代表する名前を表示するタイトルの表示103と接続先のコンテンツを特徴づける種別情報表示104、コンテンツのタイトルを表示する番組名称ボタン105を複数配置して構成する。
【0028】
種別情報表示104は端末ボタン情報200の番組種別情報204に対して、アイコンなどに変換して表示する。
【0029】
(端末ボタン情報の構成例)
図3において、端末装置の番組名称ボタン105に割り付ける情報は、番組種別情報204、ボタンの名前となる番組名称202、番組名称ボタン105を押したときの接続先を決める接続先識別情報203で構成される。
【0030】
端末ボタン情報200はサーバ装置に保存し、グループID201は端末装置から端末ボタン情報200の取得要求があったときの端末を識別するIDとして機能し、サーバ装置は保存されている複数のグループID201の端末ボタン情報200の中からグループID201が一致する端末ボタン情報200を送信する。
【0031】
(端末ボタン情報の構成例)
図4において、端末ボタン情報電文300はグループID301と端末装置101の番組名称ボタン105の数分の番組名称302、接続先識別情報303、番組種別情報304で構成する。
【符号の説明】
【0032】
100 端末装置
101 端末操作部
102 リモコン操作部
103 タイトル表示部
104 番組種別情報表示部
105 番組名称のボタン
106 メニュー取得ボタン
200 端末ボタン情報
201 グループID
202 番組名称
203 接続先識別情報
204 番組種別情報
300 端末ボタン情報電文
301 グループID
302 番組名称
303 接続先識別情報
304 番組種別情報
図1
図2
図3
図4