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特開2023-44700商品配送管理システム、商品配送管理方法、コンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023044700
(43)【公開日】2023-03-31
(54)【発明の名称】商品配送管理システム、商品配送管理方法、コンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20230101AFI20230324BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20230324BHJP
【FI】
G06Q10/08
B65G61/00 550
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021152731
(22)【出願日】2021-09-20
(71)【出願人】
【識別番号】521107389
【氏名又は名称】早川 世治
(74)【代理人】
【識別番号】100178331
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 宏二
(72)【発明者】
【氏名】早川 世治
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】      (修正有)
【課題】食品の配送温度をより適切に管理する商品配送管理システム、商品配送管理方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】管理サーバ10と複数の携帯端末100とが、通信手段NWを介して通信可能であり、複数の温度帯で商品の配送を管理する商品配送管理システム1において、管理サーバは、通信部、記憶部及び処理部を有する。処理部は、商品の購入者が使用する携帯端末に、当該商品の配送の際の温度帯として奨励する第1温度帯と選択可能な第2温度帯とを対応付けて表示し、携帯端末100が操作されて表示手段によって表示された第1温度帯及び第2温度帯から選択された何れかの温度帯を、当該商品の配送の際の温度帯として決定する配送時温度帯決定処理部を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の温度帯で商品の配送を管理する商品配送管理システムであって、
前記商品の購入者が使用する端末に、当該商品の配送の際の温度帯として奨励する第1温度帯と選択可能な第2温度帯とを対応付けて表示する表示手段と、
前記端末が操作されて前記表示手段によって表示された第1温度帯及び第2温度帯から選択された何れかの温度帯を、当該商品の配送の際の温度帯として決定する配送温度帯決定手段と、
を有する商品配送管理システム。
【請求項2】
前記表示手段は、前記購入者が購入予定の複数の商品を複数の温度帯毎に分けてまとめて前記端末に表示するとともに複数の温度帯毎に合計の商品配送料を表示し、前記端末が操作されて商品の配送の際の温度帯が変更される度に前記商品配送料を再計算して表示する請求項1に記載の商品配送管理システム。
【請求項3】
表示手段、及び配送温度帯決定手段を有し、複数の温度帯で商品の配送を管理する商品配送管理システムによる商品配送管理方法であって、
前記表示手段が、前記商品の購入者が使用する端末に、当該商品の配送の際の温度帯として奨励する第1温度帯と選択可能な第2温度帯とを対応付けて表示する表示ステップと、
配送温度帯決定手段が、前記端末が操作されて前記表示手段によって表示された第1温度帯及び第2温度帯から選択された何れかの温度帯を、当該商品の配送の際の温度帯として決定する配送温度帯決定ステップと、
を有する商品配送管理方法。
【請求項4】
前記表示手段が、前記商品の購入者が使用する端末に、当該商品の配送の際の温度帯として奨励する第1温度帯と選択可能な第2温度帯とを対応付けて表示する表示ステップと、
配送温度帯決定手段が、前記端末が操作されて前記表示手段によって表示された第1温度帯及び第2温度帯から選択された何れかの温度帯を、当該商品の配送の際の温度帯として決定する配送温度帯決定ステップと、
をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の配送温度を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、商品の配送温度を管理する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-75108
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、食品の配送温度をより適切に管理することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、複数の温度帯で商品の配送を管理する商品配送管理システムであって、前記商品の購入者が使用する端末に、当該商品の配送の際の温度帯として奨励する第1温度帯と選択可能な第2温度帯とを対応付けて表示する表示手段と、前記端末が操作されて前記表示手段によって表示された第1温度帯及び第2温度帯から選択された何れかの温度帯を、当該商品の配送の際の温度帯として決定する配送温度帯決定手段と、を有する商品配送管理システムである。
【0006】
本発明の第2の態様では、前記表示手段は、前記購入者が購入予定の複数の商品を複数の温度帯毎に分けてまとめて前記端末に表示するとともに複数の温度帯毎に合計の商品配送料を表示し、前記端末が操作されて商品の配送の際の温度帯が変更される度に前記商品配送料を再計算して表示することが好ましい。
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の第3の態様は、表示手段、及び配送温度帯決定手段を有し、複数の温度帯で商品の配送を管理する商品配送管理システムによる商品配送管理方法であって、前記表示手段が、前記商品の購入者が使用する端末に、当該商品の配送の際の温度帯として奨励する第1温度帯と選択可能な第2温度帯とを対応付けて表示する表示ステップと、配送温度帯決定手段が、前記端末が操作されて前記表示手段によって表示された第1温度帯及び第2温度帯から選択された何れかの温度帯を、当該商品の配送の際の温度帯として決定する配送温度帯決定ステップと、を有する商品配送管理方法である。
【0008】
前記課題を解決するために、本発明の第4の態様は、前記表示手段が、前記商品の購入者が使用する端末に、当該商品の配送の際の温度帯として奨励する第1温度帯と選択可能な第2温度帯とを対応付けて表示する表示ステップと、配送温度帯決定手段が、前記端末が操作されて前記表示手段によって表示された第1温度帯及び第2温度帯から選択された何れかの温度帯を、当該商品の配送の際の温度帯として決定する配送温度帯決定ステップと、をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の前記第1,3,4の態様によれば、商品配送管理システムは、商品の配送温度を当該商品の購入者の意思に合致させることができる。このように、商品配送管理システムは、食品の配送温度をより適切に管理できる。
【0010】
本発明の前記第2の態様によれば、商品配送管理システムは、商品の購入者が商品配送料を指標として商品の配送温度を決定できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、食品配送システムの構成例を示すブロック図である。
図2図2は、管理サーバの構成例を示すブロック図である。
図3図3は、サーバ側記憶部に記憶されているデータベースの構成例を示すブロック図である。
図4図4は、食品情報データベースの一例を示す図である。
図5図5は、配送時食品情報データベースの一例を示す図である。
図6図6は、表示温度帯情報データベースの一例を示す図である。
図7図7は、サーバ側処理部の構成例を示すブロック図である。
図8図8は、携帯端末の構成例を示すブロック図である。
図9図9は、管理サーバの配送時温度帯決定処理の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、決済用画面の一例を示す図である。
図11図11は、決済用画面の他の一例を示す図である。
図12図12は、決済用画面のさらに他の一例を示す図である。
図13図13は、表示温度帯と当該表示温度帯が示す意味合いとを対応付けた一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、食品配送システムを挙げている。
【0013】
(構成)
図1は、食品配送システム1の構成例を示すブロック図である。
【0014】
図1に示すように、食品配送システム1は、管理サーバ10、及び携帯端末100を有している。ここで、管理サーバ10と携帯端末100とは、通信手段NWを介して通信可能とされている。通信手段NWは、有線又は無線で接続可能なインターネット回線等の通信網である。
【0015】
この食品配送システム1は、商品となる食品を配送する際の温度帯を、その購入者がその食品に適した温度帯として選択できるシステムである。
【0016】
図2は、管理サーバ10の構成例を示すブロック図である。
【0017】
図2に示すように、管理サーバ10は、通信部(以下、サーバ側通信部という。)11、記憶部(以下、サーバ側記憶部という。)20、及び処理部(以下、サーバ側処理部という。)30を有している。ここで、サーバ側通信部11は、通信手段NWを介して、携帯端末100等の他の装置との間で通信を行う。サーバ側記憶部20は、HDD等であって、各種データや各種プログラムが記憶されている。サーバ側処理部30は、管理サーバ10における各種処理を実行する。サーバ側処理部30は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。サーバ側処理部30は、必要に応じて、サーバ側記憶部20に記憶されている各種データや各種プログラム20aに従って各種処理を実行する。
【0018】
図3は、サーバ側記憶部20に記憶されているデータベースの構成例を示すブロック図である。
【0019】
図3に示すように、サーバ側記憶部20には、食品情報データベース21、配送時食品情報データベース22、及び表示温度帯情報データベース23が記憶されている。
【0020】
図4は、食品情報データベース21の一例を示す図である。
【0021】
図4に示すように、食品情報データベース21は、食品ID、表示温度帯ID、食品名等の食品に関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、食品IDは、食品の識別情報である。表示温度帯IDは、表示温度帯の識別情報である。食品名は、野菜の名前、肉の名前等である。
【0022】
図5は、配送時食品情報データベース22の一例を示す図である。
【0023】
図5に示すように、配送時食品情報データベース22は、配送食品ID、食品ID、配送時温度帯等の配送時の食品に関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、配送食品IDは、配送時の食品に対応づけられた識別情報である。配送時温度帯は、食品の配送時の温度帯である。
【0024】
図6は、表示温度帯情報データベース23の一例を示す図である。
【0025】
図6に示すように、表示温度帯情報データベース23は、表示温度帯ID、保管温度帯、選択可能温度帯等の温度帯に関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、表示温度帯IDは、携帯端末100に表示される温度帯の識別情報である。保管温度帯は、食品が配送前に管理、保管されている温度帯である。又は、保管温度帯は、食品の配送時に奨励される温度帯である。選択可能温度帯は、保管温度帯以外で、当該食品の配送時に選択可能な温度帯である。保管温度帯、選択可能温度帯は、例えば、常温、冷蔵、冷凍の3つの温度帯の何れかである。食品情報データベース21では、食品に適した保管温度帯、選択可能温度帯が考慮されて当該食品に表示温度帯IDが対応付けられている。
【0026】
図7は、サーバ側処理部30の構成例を示すブロック図である。
【0027】
図7に示すように、サーバ側処理部30は、登録処理部31、決済処理部32、及び配送時温度帯決定処理部33を有している。例えば、サーバ側処理部30の各処理部は、プログラムの一機能として実現されている。ここで、登録処理部31は、食品情報データベース21に必要な情報を登録する登録処理を実行する。すなわち、登録処理では、作業者によって、表示温度帯ID、食品名等の各種情報が食品情報データベース21に登録される。決済処理部32は、ECサイトで食品を購入するための処理であって、携帯端末100に食品を購入するための決済用画面を表示し、購入した食品の決済を行う決済処理を実行する。配送時温度帯決定処理部33は、決済処理部32による決済確定前に行う処理であって、食品の配送時の温度帯を決定する配送時温度帯決定処理を実行する。
【0028】
図8は、携帯端末100の構成例を示すブロック図である。携帯端末100は、携帯可能な通信端末であって、タブレット、又はスマートフォン等の携帯電話である。以下では、携帯端末100が、携帯電話である場合を例に説明する。
【0029】
図8に示すように、携帯端末100は、移動体通信部101、通信部(端末側通信部という。)102、タッチパネル部110、スピーカ103、マイク104、カメラ105、記憶部(以下、端末側記憶部という。)106、及び処理部(以下、端末側処理部という。)120を有している。ここで、移動体通信部101は、電話通信を行うものとして機能する。端末側通信部102は、有線又は無線で他の装置との間で通信を行う。例えば、端末側通信部102は、通信手段NWによって、管理サーバ10との通信を行う。タッチパネル部110は、タッチパネル部における画像表示機能を担う画像表示部111、及びタッチパネル部における情報入力機能を担う接触検出部112を有している。端末側記憶部106は、例えば、ROM、RAM等である。端末側処理部は、携帯端末100における各種処理を実行する。端末側処理部120は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。そして、端末側処理部120は、必要に応じて、端末側記憶部106に記憶されている各種データや各種プログラム106aに従って各種処理を実行する。
【0030】
図9は、管理サーバ10の配送時温度帯決定処理の一例を示すフローチャートである。
【0031】
図9に示すように、先ずステップS1の処理として、配送時温度帯決定処理部33は、決済処理部32が決済処理を開始したか否かを判定する。すなわち、配送時温度帯決定処理部33は、決済処理部32によって決済処理が実行されて、携帯端末100に食品を購入しようとしているECサイトの決済用画面が表示されているか否かを判定する。配送時温度帯決定処理部33は、決済処理部32が決済処理を開始したと判定すると、ステップS2の処理に進む。
【0032】
図10は、決済用画面200の一例を示す図である。
【0033】
図10に示すように、決済用画面200には、「冷蔵」、「冷凍」の温度帯のグループ210,230に分かれて、購入予定の食品(カートに入っている食品)211,212,231,232の食品名261、食品の金額の小計221,241、送料222,242、及び小計と送料を合算した合計223,243の金額が表示されている。さらに、各食品211,212,231,232には、温度帯の表示(以下、単に温度帯表示という。)262、削除ボタン263が表示されている。各商品に表示される温度帯表示262は、食品情報データベース21、及び表示温度帯情報データベース23を基に得られる、各食品211,212,231,232に対応する、保管温度帯及び選択可能温度帯になる。
【0034】
例えば、「冷蔵」の温度帯グループ210の食品212のA豚ひき肉の温度帯表示262は、保管温度帯と選択可能温度帯とが対応付けられ「蔵/凍」になっており、これは、A豚ひき肉では、保管温度帯が冷蔵であり、選択可能温度帯が冷凍であることを意味している。すなわち、A豚ひき肉が「冷凍」の温度帯グループにも移動可能であることを意味している。
【0035】
また、「冷凍」の温度帯グループ230の食品231のB豚ひき肉の温度帯表示262は、保管温度帯と選択可能温度帯とが対応付けられ「凍/蔵」になっており、これは、B豚ひき肉では、保管温度帯が冷凍であり、選択可能温度帯が冷蔵であることを意味している。すなわち、B豚ひき肉が「冷蔵」の温度帯グループにも移動可能であることを意味している。
【0036】
また、「冷蔵」の温度帯グループ210の食品211のほうれん草の温度帯表示262は、「冷蔵」のみになっており、これは、ほうれん草の保管温度帯及び選択可能温度帯がともに冷蔵であることを意味している。すなわち、ほうれん草は、「冷凍」の温度帯グループに移動することができなく、「冷蔵」の温度帯でしか購入できないことを意味している。
【0037】
また、「冷凍」の温度帯グループ230の食品232の豚ロースの温度帯表示は、「冷凍」のみになっており、これは、豚ロースの保管温度帯及び選択可能温度帯がともに冷凍であることを意味している。すなわち、豚ロースは、「冷蔵」の温度帯グループに移動することができなく、「冷凍」の温度帯でしか購入できないことを意味している。
【0038】
なお、削除ボタンが押されると、決済用画面から当該削除ボタンに対応する食品が削除される。
【0039】
ステップS2の処理として、配送時温度帯決定処理部33は、決済用画面の表示温度帯が変更されたか否かを判定する。配送時温度帯決定処理部33は、決済用画面の表示温度帯が変更されたと判定すると、ステップS3の処理に進む。配送時温度帯決定処理部33は、決済用画面の表示温度帯が変更されていないと判定すると、ステップS4の処理に進む。
【0040】
図11は、決済用画面200の他の一例を示す図である。
【0041】
図11に示すように、決済用画面200では、保管温度帯及び選択可能温度帯が異なる表示温度帯(例えば、「蔵/凍」、「凍/蔵」、「常/蔵」等)262については、プルダウン表示264によって保管温度帯と選択可能温度帯とで選択可能になっている。図11では、表示温度帯が「蔵/凍」であるため、保管温度帯の「冷蔵」264aと選択可能温度帯の「冷凍」264bとで選択可能になっている。
【0042】
ステップ2の処理では、配送時温度帯決定処理部33は、このようにプルダウン表示される複数の温度帯から一の温度帯が選択されて温度帯が変更されたか否かを判定する。
【0043】
ステップS3の処理として、配送時温度帯決定処理部33は、温度帯変更処理を実行する。温度帯変更処理では、ステップS2の処理で変更された温度帯のグループに温度帯が変更された食品を移動した決済用画面を表示する。そして、配送時温度帯決定処理部33は、ステップS4の処理に進む。
【0044】
図12は、決済用画面200のさらに他の一例を示す図である。
【0045】
図12に示すように、図11にて「冷蔵」の温度帯グループ210の食品212のA豚ひき肉の表示温度帯のプルダウン表示264で選択可能温度帯の「冷凍」264bが選択されると、当該A豚ひき肉が、「冷凍」の温度帯グループ230側に移動し表示される。また、A豚ひき肉が「冷凍」の温度帯グループ230側に移動されたことにともない、「冷凍」の温度帯グループ230の小計241、送料242、及び合計243の金額が再計算されて表示される。さらに、「冷蔵」の温度帯グループ210の小計221、送料222、及び合計223の金額も再計算されて表示される。
【0046】
ステップS4の処理として、配送時温度帯決定処理部33は、決済処理が確定したか否かを判定する。例えば、配送時温度帯決定処理部33は、決済用画面200の確定ボタン250(図12等参照)が押されると、決済処理が確定したと判定する。配送時温度帯決定処理部33は、決済処理が確定したと判定すると、ステップS5の処理に進む。一方、配送時温度帯決定処理部33は、決済処理が確定していないと判定すると、ステップS2から再び処理を行う。
【0047】
ステップS5の処理として、配送時温度帯決定処理部33は、配送時温度帯を登録する。具体的には、配送時温度帯決定処理部33は、決済用画面で食品の温度帯を当該食品が属していた温度帯グループの温度を、配送時食品情報データベース22にて、当該食品の食品IDに対応付けられている配送時温度帯に登録する。
【0048】
以上のようにして、配送時温度帯決定処理部33は、決済処理部32が決済処理が開始され、かつ決済用画面の表示温度帯が変更されたと判定すると、決済用画面の表示を変更する温度帯変更処理を実行する。そして、配送時温度帯決定処理部33は、決済処理が確定するまで、表示温度帯が変更される度に温度帯変更処理を実行し、決済処理が確定すると、配送する食品の各配送時温度帯を登録する。
【0049】
(動作、作用等)
次に、本実施形態における食品配送システム1の動作、作用等を説明する。
【0050】
ユーザが携帯端末100を操作しECサイトで食品を購入すると、管理サーバ10では、決済処理部32が、食品を購入するための決済用画面を携帯端末100に表示する。そして、ユーザが携帯端末100を操作し、決済用画面の食品の表示温度帯が変更すると、配送時温度帯決定処理部33が、決済用画面の表示を変更する。すなわち例えば、決済用画面にて、変更された表示温度帯に応じた「冷蔵」又は「冷凍」の温度帯グループに食品を移動し表示する。配送時温度帯決定処理部33は、それと同時に各温度帯グループの小計、送料、及び合計の金額が再計算し表示する。これにより、ユーザは、食品を異なる温度帯グループに移動させた後の各温度帯グループの小計、送料、及び合計の金額を知ることができる。これにより、ユーザは、各温度帯グループの送料を指標とし、その送料の合計の金額が安くなるように、商品を配送してもらう温度帯を選択できる。
【0051】
そして、食品の決済処理が確定すると、各食品は、配送時食品情報データベース22の配送時温度帯が参照されて、温度帯毎にわけて梱包され配送の手配がされる。
【0052】
図13は、表示温度帯と当該表示温度帯が示す意味合いとを対応付けた一例を示す図である。例えば、決済用画面内にこのような表300が表示されることで、ユーザは、表示温度帯の意味合いを知ることができ、それを基に、決済用画面内で、温度帯グループ間で食品を移動させることができる。
【0053】
(本実施形態における効果)
(1)食品配送システム1は、商品の配送温度を当該商品の購入者の意思に合致させることができる。このように、食品配送システム1は、食品の配送温度をより適切に管理できる。
【0054】
(2)食品配送システム1は、商品の購入者が送料(商品配送料)を指標として商品の配送温度を決定できる。例えば、温度帯グループ毎に商品を分けて配送できる場合に、一の温度帯グループでは、同一送料内でまだ商品を配送できる余裕がある一方で、他の温度帯グループでは、商品が多くなりすぎて送料が高くなることがある。これに対して、食品配送システム1は、商品の購入者が送料を指標として商品の配送温度を決定できるため、そのような他の温度帯グループの商品の配送の一部を一の温度帯グループの配送に変更することで、他の温度帯グループの送料を安い方に変更でき(送料ランクを下げることができ)、一の温度帯グループの送料と他の温度帯グループの送料との合計を安くできる。
【0055】
なお、前記の実施形態の説明において、食品配送システム1は、例えば、商品配送管理システムを構成している。また、携帯端末100は、例えば、端末を構成している。また、配送時温度帯決定処理部33は、例えば、表示手段、配送温度帯決定手段を構成している。また、保管温度帯は、例えば、第1温度帯を構成している。また、選択可能温度帯は、例えば、第2温度帯を構成している。
【0056】
(本実施形態の変形例等)
前記の実施形態の他の例として、商品は、食品以外の配送対象になり得る物品とされることもできる。
【0057】
また、前記の実施形態の他の例として、決済用画面、温度帯表示は、前述の例に限定されない。
【0058】
また、前記の実施形態では、表示手段、及び配送温度帯決定手段を有し、複数の温度帯で商品の配送を管理する商品配送管理システムによる商品配送管理方法であって、前記表示手段が、前記商品の購入者が使用する端末に、当該商品の配送の際の温度帯として奨励する第1温度帯と選択可能な第2温度帯とを対応付けて表示する表示ステップと、配送温度帯決定手段が、前記端末が操作されて前記表示手段によって表示された第1温度帯及び第2温度帯から選択されたいずれかの温度帯を、当該商品の配送の際の温度帯として決定する配送温度帯決定ステップと、を有する商品配送管理方法を実現している。
【0059】
また、前記の実施形態では、前記表示手段が、前記商品の購入者が使用する端末に、当該商品の配送の際の温度帯として奨励する第1温度帯と選択可能な第2温度帯とを対応付けて表示する表示ステップと、配送温度帯決定手段が、前記端末が操作されて前記表示手段によって表示された第1温度帯及び第2温度帯から選択されたいずれかの温度帯を、当該商品の配送の際の温度帯として決定する配送温度帯決定ステップと、をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを実現している。
【0060】
また、本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
【符号の説明】
【0061】
1 食品配送システム、10 管理サーバ、30 処理部、31 登録処理部、32 決済処理部、33 配送時温度帯決定処理部、100 携帯端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13