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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023044842
(43)【公開日】2023-04-03
(54)【発明の名称】液晶表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1345 20060101AFI20230327BHJP
   G02F 1/1368 20060101ALI20230327BHJP
【FI】
G02F1/1345
G02F1/1368
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021152930
(22)【出願日】2021-09-21
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 敏之
(72)【発明者】
【氏名】島村 尚吾
【テーマコード(参考)】
2H092
2H192
【Fターム(参考)】
2H092GA14
2H092GA33
2H092GA44
2H092GA50
2H092GA60
2H092JA24
2H092PA06
2H192AA24
2H192BB12
2H192BB13
2H192BC31
2H192EA43
2H192FA32
2H192FA73
2H192FB22
2H192FB42
2H192GD61
2H192JA33
(57)【要約】
【課題】 表示品位を向上させることが可能な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 液晶表示装置は、第1及び第2基板10、11と、第1及び第2基板10、11間に設けられた液晶層40と、第1基板10に設けられ、複数の画素に共通して設けられた共通電極20と、共通電極20を駆動する集積回路12と、集積回路12に接続されたFPC13と、FPC13に設けられ、共通電極20に接続された一端と、接地端子24に接続された他端とを有する抵抗素子23とを含む。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2基板と、
前記第1及び第2基板間に設けられた液晶層と、
前記第1基板に設けられ、複数の画素に共通して設けられた共通電極と、
前記共通電極を駆動する集積回路と、
前記集積回路に接続されたFPC(Flexible Printed Circuit)と、
前記FPCに設けられ、前記共通電極に接続された一端と、接地端子に接続された他端とを有する抵抗素子と、
を具備する液晶表示装置。
【請求項2】
第1及び第2基板と、
前記第1及び第2基板間に設けられた液晶層と、
前記第1基板に設けられ、複数の画素に共通して設けられた共通電極と、
前記共通電極を駆動する集積回路と、
前記集積回路に設けられ、前記共通電極に接続された一端と、接地端子に接続された他端とを有する抵抗素子と、
を具備する液晶表示装置。
【請求項3】
第1及び第2基板と、
前記第1及び第2基板間に設けられた液晶層と、
前記第1基板に設けられ、複数の画素に共通して設けられた共通電極と、
前記共通電極を駆動する集積回路と、
前記集積回路に接続されたFPC(Flexible Printed Circuit)と、
前記FPCに設けられ、前記共通電極に接続された一端と、接地端子に接続された他端とを有するスイッチング素子と、
を具備し、
前記集積回路は、前記共通電極に共通電圧を印加するドライバと、制御回路とを含み、
前記制御回路は、前記ドライバが動作を停止している期間に、前記スイッチング素子をオンさせる
液晶表示装置。
【請求項4】
第1及び第2基板と、
前記第1及び第2基板間に設けられた液晶層と、
前記第1基板に設けられ、複数の画素に共通して設けられた共通電極と、
前記共通電極を駆動する集積回路と、
前記集積回路に設けられ、前記共通電極に接続された一端と、接地端子に接続された他端とを有するスイッチング素子と、
を具備し、
前記集積回路は、前記共通電極に共通電圧を印加するドライバと、制御回路とを含み、
前記制御回路は、前記ドライバが動作を停止している期間に、前記スイッチング素子をオンさせる
液晶表示装置。
【請求項5】
前記制御回路は、前記ドライバが動作している期間に、前記スイッチング素子をオフさせる
請求項3又は4に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
前記複数の画素に対応するようにして前記第1基板に設けられた複数の画素電極と、
前記複数の画素電極上に設けられた絶縁層と、
をさらに具備し、
前記共通電極は、前記絶縁層上に設けられ、前記複数の画素電極の各々の上方に配置されたスリットを有する
請求項1乃至5の何れか1項に記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記第1基板に設けられた絶縁層と、
前記複数の画素に対応するようにして前記絶縁層上に設けられ、スリットを有する複数の画素電極と、
をさらに具備し、
前記共通電極は、前記第1基板と前記絶縁層との間に設けられる
請求項1乃至5の何れか1項に記載の液晶表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
高いコントラスト及び広視野角が得られる液晶表示装置として、透明基板に対して略水平方向の電界を用いた液晶表示装置、すなわち、FFS(Fringe-Field Switching)モードやIPS(In-Plain Switching)モード等により動作する液晶表示装置が知られている。
【0003】
例えば、FFSモードの液晶表示装置では、液晶層を挟持する2つの透明基板のうち一方の透明基板に、表示信号が供給される画素電極が形成され、その上層に、絶縁層を介して共通電極が形成される。共通電極には、複数のスリットが設けられ、共通電圧が供給される。
【0004】
液晶層に直流電圧がかかり続けると電極の片側に不純物イオンが集まり、本来駆動したい電圧での駆動ができず、焼き付き、及びフリッカーなどが発生する。よって、液晶表示装置の表示品位が低下する。そのため、液晶表示装置では、液晶層に印加される電界が単位時間ごとに反転する交流駆動が用いられる。
【0005】
FFSモードでは、画素電極から共通電極のスリットを通り抜けて共通電極にかかる電界によって液晶層を駆動する。電界の経路において、画素電極側の層構造と、共通電極側の層構造とは異なる。それぞれの界面には駆動により電荷が蓄積されるが、共通電極側、画素電極側で層構造が異なるため、蓄積される電荷の量が異なってくる。
【0006】
そのため、FFSモードでは、液晶層を交流駆動していても、連続して駆動していると共通電極側と画素電極側とに蓄積される電荷の違い(アンバランス)により、直流成分(DC成分)が発生する。この直流成分に起因して、焼き付き、及びフリッカーなどが発生してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009-217211号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、表示品位を向上させることが可能な液晶表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1態様によると、第1及び第2基板と、前記第1及び第2基板間に設けられた液晶層と、前記第1基板に設けられ、複数の画素に共通して設けられた共通電極と、前記共通電極を駆動する集積回路と、前記集積回路に接続されたFPC(Flexible Printed Circuit)と、前記FPCに設けられ、前記共通電極に接続された一端と、接地端子に接続された他端とを有する抵抗素子とを具備する液晶表示装置が提供される。
【0010】
本発明の第2態様によると、第1及び第2基板と、前記第1及び第2基板間に設けられた液晶層と、前記第1基板に設けられ、複数の画素に共通して設けられた共通電極と、前記共通電極を駆動する集積回路と、前記集積回路に設けられ、前記共通電極に接続された一端と、接地端子に接続された他端とを有する抵抗素子とを具備する液晶表示装置が提供される。
【0011】
本発明の第3態様によると、第1及び第2基板と、前記第1及び第2基板間に設けられた液晶層と、前記第1基板に設けられ、複数の画素に共通して設けられた共通電極と、前記共通電極を駆動する集積回路と、前記集積回路に接続されたFPCと、前記FPCに設けられ、前記共通電極に接続された一端と、接地端子に接続された他端とを有するスイッチング素子とを具備し、前記集積回路は、前記共通電極に共通電圧を印加するドライバと、制御回路とを含み、前記制御回路は、前記ドライバが動作を停止している期間に、前記スイッチング素子をオンさせる、液晶表示装置が提供される。
【0012】
本発明の第4態様によると、第1及び第2基板と、前記第1及び第2基板間に設けられた液晶層と、前記第1基板に設けられ、複数の画素に共通して設けられた共通電極と、前記共通電極を駆動する集積回路と、前記集積回路に設けられ、前記共通電極に接続された一端と、接地端子に接続された他端とを有するスイッチング素子とを具備し、前記集積回路は、前記共通電極に共通電圧を印加するドライバと、制御回路とを含み、前記制御回路は、前記ドライバが動作を停止している期間に、前記スイッチング素子をオンさせる、液晶表示装置が提供される。
【0013】
本発明の第5態様によると、前記制御回路は、前記ドライバが動作している期間に、前記スイッチング素子をオフさせる、第3又は第4態様に係る液晶表示装置が提供される。
【0014】
本発明の第6態様によると、前記複数の画素に対応するようにして前記第1基板に設けられた複数の画素電極と、前記複数の画素電極上に設けられた絶縁層とをさらに具備し、前記共通電極は、前記絶縁層上に設けられ、前記複数の画素電極の各々の上方に配置されたスリットを有する、第1乃至5態様の何れかに係る液晶表示装置が提供される。
【0015】
本発明の第7態様によると、前記第1基板に設けられた絶縁層と、前記複数の画素に対応するようにして前記絶縁層上に設けられ、スリットを有する複数の画素電極とをさらに具備し、前記共通電極は、前記第1基板と前記絶縁層との間に設けられる、第1乃至5態様の何れかに係る液晶表示装置が提供される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、表示品位を向上させることが可能な液晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置の模式的な平面図である。
図2図2は、共通電極及び配線経路を説明するための液晶表示装置の模式的な平面図である。
図3図3は、図2に示したFPCの断面図である。
図4図4は、液晶表示装置のブロック図である。
図5図5は、図4に示した画素アレイの回路図である。
図6図6は、画素の平面図である。
図7図7は、図6のA-A´線に沿った画素の断面図である。
図8図8は、液晶表示装置の動作を説明するタイミング図である。
図9図9は、本発明の第2実施形態に係る液晶表示装置のブロック図である。
図10図10は、本発明の第3実施形態に係る液晶表示装置の模式的な平面図である。
図11図11は、本発明の第4実施形態に係る液晶表示装置のブロック図である。
図12図12は、本発明の第5実施形態に係る画素の平面図である。
図13図13は、図12のA-A´線に沿った画素の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。ただし、図面は模式的または概念的なものであり、各図面の寸法および比率等は必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、図面の相互間で同じ部分を表す場合においても、互いの寸法の関係や比率が異なって表される場合もある。特に、以下に示す幾つかの実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための装置および方法を例示したものであって、構成部品の形状、構造、配置等によって、本発明の技術思想が特定されるものではない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0019】
[1] 第1実施形態
[1-1] 液晶表示装置1の構成
本実施形態に係る液晶表示装置1は、FFS(Fringe-Field switching)モードの液晶表示装置である。FFSモードは、ホモジニアス配向させた液晶をフリンジ電界でスイッチングする方式である。
【0020】
図1は、本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置1の模式的な平面図である。図1のX方向は、液晶表示装置1のある1辺に沿った方向であり、Y方向は、X方向に直交する方向である。
【0021】
液晶表示装置1は、TFT基板10と、CF(カラーフィルタ)基板11と、TFT基板10及びCF基板11間にシール材によって封止された液晶層とを備える。また、液晶表示装置1は、集積回路(IC:integrated circuit)12と、フレキシブルプリント配線板(FPC:Flexible Printed Circuit)13とを備える。
【0022】
集積回路12は、TFT基板10に設けられる。TFT基板10は、CF基板11よりY方向に若干大きく形成される。集積回路12は、TFT基板10のうちCF基板11からはみ出した領域に配置される。集積回路12は、ICチップで構成される。集積回路12は、液晶表示装置1の動作を制御する回路群を含む。
【0023】
FPC13は、集積回路12に電気的に接続される。液晶表示装置1は、FPC13を用いて、外部装置に接続することが可能である。FPC13は、プリント基板の一種であり、フレキシブルプリント回路基板とも呼ばれる。FPC13は、薄く柔らかい絶縁性のあるベースフィルムと、導電性金属とを貼り合わせた基材に電気回路を形成したフィルム状のプリント基板である。FPC13は、複数の配線(図示せず)を備える。
【0024】
液晶表示装置1は、画像が表示される表示領域14を有する。表示領域14には、マトリクス状に配置された複数の画素PXと、複数の走査線と、複数の信号線とが配設される。複数の走査線は、複数の配線15を介して集積回路12に接続される。複数の信号線は、複数の配線16を介して集積回路12に接続される。複数の配線15及び複数の配線16は、TFT基板10に設けられる。
【0025】
図2は、共通電極20及び配線経路を説明するための液晶表示装置1の模式的な平面図である。液晶表示装置1は、複数の画素PXに共通して設けられた共通電極20を備える。共通電極20は、画素アレイとほぼ同じ面積を有する。換言すると、共通電極20は、
表示領域14と同じかそれよりも若干大きい面積を有する。共通電極20は、1本又は複数の配線21を介して集積回路12に接続される。配線21は、TFT基板10に設けられる。
【0026】
ここで、共通電極20は、集積回路12を介さずに、抵抗素子23を介して接地端子24に電気的に接続される。具体的には、FPC13は、抵抗素子23、及び接地端子24を備える。接地端子24は、接地電圧Vss(0V)が供給される端子である。接地電圧Vssは、FPC13が接続される外部装置から供給される。抵抗素子23の一端は、配線22を介して共通電極20に電気的に接続される。抵抗素子23の他端は、接地端子24に電気的に接続される。本明細書において、「接地される」は、「接地電圧Vssが印加される」と同じ意味である。
【0027】
図3は、図2に示したFPC13の断面図である。FPC13は、ベースフィルム13A、配線層13B、13C、及びカバーフィルム13D、13Eを備える。ベースフィルム13A上には、配線層13B、及びカバーフィルム13Dが順に積層される。ベースフィルム13Aの下は、配線層13C、及びカバーフィルム13Eが順に積層される。FPC13を構成する複数の層は、接着材(図示せず)を用いて接着される。FPC13は、さらに多くの配線層を備えていてもよい。ベースフィルム13A、及びカバーフィルム13D、13Eは、例えばポリイミド樹脂で構成される。配線層13B、13Cには、複数の配線、抵抗素子23、及び接地端子24が設けられる。
【0028】
図4は、液晶表示装置1のブロック図である。液晶表示装置1は、画素アレイ30、ゲートドライバ(走査線駆動回路ともいう)31、ソースドライバ(信号線駆動回路ともいう)32、共通電極ドライバ(共通電極駆動回路ともいう)33、電圧発生回路34、及び制御回路35を備える。また、図示は省略するが、液晶表示装置1は、画素アレイ30の背面に配置されたバックライトを備える。
【0029】
画素アレイ30は、マトリクス状に配置された複数の画素PXを備える。画素アレイ30には、それぞれがX方向に延びる複数の走査線GLと、それぞれがY方向に延びる複数の信号線SLとが配設される。走査線GLと信号線SLとの交差領域には、画素PXが配置される。
【0030】
ゲートドライバ31は、複数の走査線GLに電気的に接続される。ゲートドライバ31は、制御回路35から送られる制御信号に基づいて、画素PXに含まれるスイッチング素子をオン/オフするための走査信号を画素アレイ30に送る。
【0031】
ソースドライバ32は、複数の信号線SLに電気的に接続される。ソースドライバ32は、制御回路35から制御信号、及び表示データを受ける。ソースドライバ32は、制御信号に基づいて、表示データに対応する階調信号(駆動電圧)を画素アレイ30に送る。
【0032】
共通電極ドライバ33は、共通電圧Vcomを生成し、この共通電圧Vcomを画素アレイ30内の共通電極20に供給する。
【0033】
電圧発生回路34は、液晶表示装置1の動作に必要な各種電圧を生成し、これら電圧を対応する回路に供給する。
【0034】
制御回路35は、液晶表示装置1の動作を統括的に制御する。制御回路35は、外部から画像データ及び制御信号を受ける。制御回路35は、画像データに基づいて、各種制御信号を生成し、これら制御信号を、対応する回路に送る。
【0035】
[1-2] 画素アレイ30の構成
図5は、図4に示した画素アレイ30の回路図である。図5のX方向は、走査線が延びるロウ方向であり、Y方向は、信号線が延びるカラム方向である。
【0036】
画素アレイ30には、複数の走査線GL1~GLm、及び複数の信号線SL1~SLnが配設される。“m”及び“n”はそれぞれ、2以上の整数である。
【0037】
画素PXは、スイッチング素子36、及び液晶容量Clcを備える。スイッチング素子36としては、例えばTFT(Thin Film Transistor)が用いられ、またnチャネルTFTが用いられる。なお、トランジスタのソース及びドレインは、トランジスタに流れる電流の向きによって変化するが、以下の説明では、トランジスタの接続状態の一例を説明する。しかし、ソース及びドレインが名称通りに固定されるものでないことは勿論である。
【0038】
TFT36のソースは、信号線SLに接続され、そのゲートは、走査線GLに接続され、そのドレインは、液晶容量Clcの一方の電極に接続される。液晶容量Clcは、画素電極、共通電極、及び液晶層により構成される。液晶容量Clcの他方の電極には、共通電極ドライバ33により共通電圧Vcomが印加される。
【0039】
図6は、画素PXの平面図である。図7は、図6のA-A´線に沿った画素PXの断面図である。
【0040】
前述したように、液晶表示装置1は、スイッチング素子(TFT)及び画素電極等が形成されるTFT基板10と、TFT基板10に対向配置され、かつカラーフィルタ等が形成されるCF基板11とを備える。TFT基板10及びCF基板11の各々は、透明かつ絶縁性を有する基板(例えば、ガラス基板、又は樹脂基板)から構成される。
【0041】
液晶層40は、TFT基板10及びCF基板11間に挟持及び充填される。具体的には、液晶層40は、TFT基板10、CF基板11、及びシール材(図示せず)によって包囲された表示領域14内に封入される。シール材は、例えば、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、又は紫外線・熱併用型硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいてTFT基板10又はCF基板11に塗布された後、紫外線照射、又は加熱等により硬化させられる。
【0042】
液晶層40を構成する液晶材料は、印加された電界に応じて液晶分子の配向が操作されて光学特性が変化する。本実施形態では、液晶層40としては、正の誘電率異方性を有するポジ型(P型)のネマティック液晶が用いられる。液晶層40は、初期状態において、水平配向(ホモジニアス配向)される。液晶分子は、無電圧(無電界)時には基板の主面に対してほぼ水平に配向する。電圧印加(電界印加)時には、液晶分子のダイレクタが電界方向に向かって傾く。
【0043】
まず、TFT基板10側の構成について説明する。TFT基板10の液晶層40側には、画素PXごとに、TFT36が設けられる。TFT36の断面構成については省略するが、TFT36は、一般的なTFTを用いることが可能である。TFT36は、走査線として機能するゲート電極と、ゲート電極上に設けられたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設けられた半導体層と、半導体層上に互いに離間して設けられたソース電極及びドレイン電極とを備える。
【0044】
TFT基板10には、信号線SLが設けられる。信号線SLは、TFTのソース電極と同じレイヤーに配置される。
【0045】
TFT36及び信号線SL上には、絶縁層41が設けられる。
【0046】
絶縁層41上には、画素電極42が設けられる。画素電極42は、Y方向に延びる。画素電極42は、画素PXごとに設けられ、おおよそ画素領域全体を覆う面積を有する。画素電極42は、コンタクト(図示せず)を介してTFT36のドレイン電極に電気的に接続される。
【0047】
画素電極42上には、絶縁層43が設けられる。
【0048】
絶縁層43上には、共通電極20が設けられる。共通電極20は、複数の画素PXに共通して設けられる。共通電極20は、画素PXごとに複数のスリット(開口部ともいう)44を有する。本実施形態では、画素PXごとに4個のスリット44が設けられる構成を一例として示している。スリット44の数は、1個でもよいし、2個以上であってもよい。複数のスリット44は、画素電極42の上方に配置される。複数のスリット44は、等間隔に配置される。スリット44は、画素電極42と同様に、Y方向に延びる。スリット44のY方向の長さは、画素電極42のY方向の長さより若干短く設定される。
【0049】
共通電極20及び絶縁層43上には、液晶層40の配向を制御する配向膜45が設けられる。配向膜45は、液晶層40の初期状態において、液晶分子を水平に配向させる。また、配向膜45は、液晶分子の長軸がY方向を向くようにラビング処理される。
【0050】
次に、CF基板11側の構成について説明する。
【0051】
CF基板11上には、カラーフィルタ46が設けられる。カラーフィルタ46は、赤フィルタ、緑フィルタ、及び青フィルタを含む。各画素PXには、赤フィルタ、緑フィルタ、及び青フィルタの何れかが配置される。画素PXの境界には、遮光層としてのブラックマトリクス(図示せず)が設けられる。
【0052】
カラーフィルタ46上には、液晶層40の配向を制御する配向膜47が設けられる。配向膜47は、液晶層40の初期状態において、液晶分子を水平に配向させる。また、配向膜47は、液晶分子の長軸がY方向を向くようにラビング処理される。
【0053】
TFT基板10の液晶層40と反対側には、偏光板(図示せず)が設けられる。CF基板11の液晶層40と反対側には、偏光板(図示せず)が設けられる。
【0054】
(材料の例示)
走査線GL、及び信号線SLとしては、例えば、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、及びタングステン(W)のいずれか、又はこれらの1種類以上を含む合金等が用いられる。
【0055】
共通電極20、及び画素電極42は、透明電極から構成され、例えばITO(インジウム錫酸化物)が用いられる。
【0056】
絶縁層41、及び絶縁層43としては、透明な絶縁材料が用いられ、例えばシリコン窒化物(SiN)が用いられる。
【0057】
[1-3] 動作
上記のように構成された液晶表示装置1の動作について説明する。
【0058】
図8は、液晶表示装置1の動作を説明するタイミング図である。図8には、走査線GLの波形と、信号線SLの波形とを示している。
【0059】
ゲートドライバ31は、電圧Vg1と電圧Vg2との間で変化するゲート信号を生成する。電圧Vg1がローレベル電圧であり、電圧Vg2がハイレベル電圧である。例えば、電圧Vg1が正電圧であり、電圧Vg2が負電圧である。電圧Vg1及び電圧Vg2は、液晶表示装置1の仕様に応じて適宜設定される。ゲートドライバ31からのゲート信号は、TFT36のゲートに供給される。
【0060】
ソースドライバ32は、電圧Vs1と電圧Vs2との間で変化するソース信号を生成する。電圧Vs1がローレベル電圧であり、電圧Vs2がハイレベル電圧である。例えば、電圧Vs1が正電圧であり、電圧Vs2が負電圧である。電圧Vs1及び電圧Vs2は、液晶表示装置1の仕様に応じて適宜設定される。図8の平均電圧Vavは、電圧Vs1及び電圧Vs2の平均電圧(中間電圧ともいう)である。ソースドライバ32からのソース信号は、TFT36を介して画素電極42に供給される。
【0061】
共通電極ドライバ33は、共通電圧Vcomを生成し、この共通電圧Vcomを共通電極20に供給する。共通電圧Vcomは、基準電圧として使用され、電圧Vs1より高くかつ電圧Vs2より低い電圧である。例えば、共通電圧Vcomは、平均電圧Vavより低い電圧である。例えば、共通電圧Vcomは、負電圧である。共通電圧Vcomは、液晶表示装置1の仕様に応じて適宜設定される。
【0062】
時刻t0において、ソースドライバ32は、信号線SLに電圧Vs2を印加する。
【0063】
時刻t1において、ゲートドライバ31は、走査線GLに電圧Vg2を印加する。これにより、TFT36がオンし、信号線SLの電位が画素電極42に印加される。
【0064】
時刻t2において、ゲートドライバ31は、走査線GLに電圧Vg1を印加する。これにより、TFT36がオフする。
【0065】
時刻t3において、ソースドライバ32は、信号線SLに電圧Vs1を印加する。
【0066】
時刻t4において、ゲートドライバ31は、走査線GLに電圧Vg2を印加する。これにより、TFT36がオンし、信号線SLの電位が画素電極42に印加される。
【0067】
時刻t5において、ゲートドライバ31は、走査線GLに電圧Vg1を印加する。これにより、TFT36がオフする。
【0068】
その後、液晶表示装置1は、上記と同じ動作を繰り返す。このようにして、液晶表示装置1の交流駆動(反転駆動ともいう)が実現される。交流駆動を行うことで、液晶が劣化するのを抑制することができる。交流駆動の周期は任意に設定可能である。
【0069】
次に、液晶層40の配向について説明する。
【0070】
オフ状態とは、液晶層40に電界が印加されない状態であり、画素電極42には、共通電極20と同じ共通電圧Vcom、又は接地電圧Vss(0V)が印加される。オン状態とは、液晶層40に電界が印加された状態であり、画素電極42には、共通電圧Vcomとは異なる正電圧又は負電圧が印加される。
【0071】
オフ状態において、液晶分子は、初期状態に設定され、すなわち、液晶分子の長軸は、Y方向に向いている。Y方向は、配向膜のラビング方向と同じである。オフ状態では、液晶表示装置1は、例えば黒を表示する。
【0072】
オン状態において、液晶層40には、図7の破線矢印で示す電界が印加される。平面視において、液晶分子は、Y方向に対して斜め方向に旋回する。これにより、液晶表示装置1は、入射光の透過量を制御することができる。すなわち、液晶表示装置1の透過率を変化させることができる。オン状態では、液晶表示装置1は、カラー表示を行う。
【0073】
ここで、図2に示すように、本実施形態では、共通電極20は、抵抗素子23を介して接地端子24に接続される。すなわち、共通電極20は、抵抗素子23を介して接地される。
【0074】
共通電極ドライバ33が動作を停止している期間に、共通電極20、及び共通電極20の界面などに蓄積された電荷は、抵抗素子23を介して接地端子24に放電される。「共通電極ドライバ33が動作している」とは、共通電極ドライバ33が共通電極20に共通電圧Vcomを印加していることを意味する。「共通電極ドライバ33が動作を停止している」とは、共通電極ドライバ33が共通電極20に共通電圧Vcomを印加していないことを意味する。
【0075】
共通電極ドライバ33が動作している期間は、抵抗素子23は、共通電極20から接地端子24に電流が流れるのを抑制するように機能する。抵抗素子23の抵抗値は、共通電極ドライバ33の駆動能力に基づいて設定される。共通電極ドライバ33の駆動能力が大きくなるほど、抵抗素子23の抵抗値が大きくなる。共通電極ドライバ33が共通電極20に共通電圧Vcomを印加中に、共通電極ドライバ33の電圧印加動作への支障が小さいように、抵抗素子23は、比較的大きな抵抗値に設定される。
【0076】
図7において、液晶層40に印加される電界の経路に着目する。共通電極20側には、共通電極20及び配向膜45の界面と、配向膜45及び液晶層40の界面とが存在する。画素電極42側には、画素電極42及び絶縁層43の界面と、絶縁層43及び配向膜45の界面と、配向膜45及び液晶層40の界面とが存在する。それぞれの界面には駆動により電荷が蓄積されるが、共通電極20側と画素電極42側とで層構造が異なるため、蓄積される電荷の量は異なってくる。
【0077】
共通電極20側に蓄積される電荷と、画素電極42側に蓄積される電荷とのアンバランスにより、直流成分(DC成分)が発生する。直流成分とは、交流電圧に付加される一定の直流電圧である。直流成分に起因して、焼き付き及びフリッカーなどが発生する。
【0078】
しかし、本実施形態では、TFT基板10に設けられた複数の層、及びそれらの界面に蓄積された電荷を、抵抗素子23を介して接地端子24に放電することができる。
【0079】
[1-4] 第1実施形態の効果
第1実施形態では、FFSモードの液晶表示装置1は、TFT基板10と、TFT基板10に設けられた画素電極42と、画素電極42の上方に設けられた共通電極20とを備える。そして、共通電極20を、集積回路12を介さずに、配線22、及び抵抗素子23を経由して、接地端子24に接続するようにしている。
【0080】
従って第1実施形態によれば、TFT基板10に設けられた複数の層、及びそれらの界面に蓄積された電荷を、抵抗素子23を介して接地端子24に放電することができる。これにより、液晶表示装置1に発生する直流成分を低減できる。よって、液晶表示装置1における焼き付き、及びフリッカーなどを低減できる。これにより、表示品位を向上させることが可能な液晶表示装置を実現できる。
【0081】
また、第1実施形態の構成によれば、液晶表示装置1に蓄積された不要な電荷を、抵抗素子23及び接地端子24を用いて、より速く放電することができる。
【0082】
また、抵抗素子23及び接地端子24は、集積回路12に接続されたFPC13に設けられる。これにより、集積回路12の構成を変えることなく、液晶表示装置1に蓄積された不要な電荷を放電することができる。
【0083】
[2] 第2実施形態
第2実施形態は、集積回路12内に抵抗素子23を設ける。そして、TFT基板10に設けられた複数の層、及びそれらの界面に蓄積された電荷を、抵抗素子23を介して接地端子に放電するようにしている。
【0084】
図9は、本発明の第2実施形態に係る液晶表示装置1のブロック図である。共通電極20は、配線21を介して共通電極ドライバ33に接続される。共通電極ドライバ33は、配線21を介して、共通電極20に共通電圧Vcomを供給する。
【0085】
集積回路12は、抵抗素子23、及び接地端子24を備える。接地端子24は、接地電圧Vss(0V)が供給される端子である。抵抗素子23の一端は、配線21に電気的に接続される。抵抗素子23の他端は、接地端子24に電気的に接続される。
【0086】
第2実施形態において、共通電極ドライバ33が動作を停止している期間に、共通電極20、及び共通電極20の界面などに蓄積された電荷は、抵抗素子23を介して接地端子24に放電される。これにより、液晶表示装置1に発生する直流成分を低減できる。よって、液晶表示装置1における焼き付き、及びフリッカーなどを低減できる。
【0087】
[3] 第3実施形態
第3実施形態は、スイッチング素子を用いて、共通電極20と接地端子24との接続を切り替えるようにしている。
【0088】
図10は、本発明の第3実施形態に係る液晶表示装置1の模式的な平面図である。図10は、図2と同様に、共通電極20を中心に示している。
【0089】
FPC13は、スイッチング素子25、及び接地端子24を備える。スイッチング素子25の一端は、配線22を介して共通電極20に電気的に接続される。スイッチング素子25の他端は、接地端子24に電気的に接続される。スイッチング素子25は、FET(Field Effect Transistor)、及びTFTなどを用いることが可能である。スイッチング素子25は、FPC13の配線層13B、13Cに設けられる。
【0090】
スイッチング素子25のスイッチング動作は、制御回路35により制御される。具体的には、スイッチング素子25のゲートには、制御回路35からゲート信号26が供給される。制御回路35は、図10の集積回路12に含まれる。FPC13内には、ゲート信号26用の配線が設けられる。
【0091】
共通電極ドライバ33が動作している期間に、制御回路35は、スイッチング素子25をオフさせる。これにより、共通電極ドライバ33は、共通電極20に共通電圧Vcomを印加する。
【0092】
共通電極ドライバ33が動作を停止している期間に、制御回路35は、スイッチング素子25をオンさせる。これにより、共通電極20、及び共通電極20の界面などに蓄積された電荷は、スイッチング素子25を介して接地端子24に放電される。
【0093】
これにより、液晶表示装置1に発生する直流成分を低減できる。よって、液晶表示装置1における焼き付き、及びフリッカーなどを低減できる。
【0094】
なお、上記実施形態では、スイッチング素子25は、FPC13に設けられているが、スイッチング素子25は、配線22の途中に設けられていればよい。例えば、スイッチング素子25は、TFT基板10に設けられていてもよい。
【0095】
また、スイッチング素子25と接地端子24との間に、前述した抵抗素子23を設けてもよい。この場合、抵抗素子23は、共通電極20と接地端子24との間を流れる電流を調整する機能を有する。
【0096】
[4] 第4実施形態
第4実施形態は、スイッチング素子25、及び接地端子24を集積回路12内に設けるようにしている。
【0097】
図11は、本発明の第4実施形態に係る液晶表示装置1のブロック図である。共通電極20は、配線21を介して共通電極ドライバ33に接続される。
【0098】
集積回路12は、スイッチング素子25、及び接地端子24を備える。スイッチング素子25の一端は、配線21に電気的に接続される。スイッチング素子25の他端は、接地端子24に電気的に接続される。スイッチング素子25のゲートには、制御回路35からゲート信号26が供給される。
【0099】
共通電極ドライバ33が動作している期間に、制御回路35は、スイッチング素子25をオフさせる。これにより、共通電極ドライバ33は、共通電極20に共通電圧Vcomを印加する。
【0100】
共通電極ドライバ33が動作を停止している期間に、制御回路35は、スイッチング素子25をオンさせる。これにより、共通電極20、及び共通電極20の界面などに蓄積された電荷は、スイッチング素子25を介して接地端子24に放電される。
【0101】
これにより、液晶表示装置1に発生する直流成分を低減できる。よって、液晶表示装置1における焼き付き、及びフリッカーなどを低減できる。
【0102】
なお、スイッチング素子25と接地端子24との間に、前述した抵抗素子23を設けてもよい。
【0103】
[5] 第5実施形態
第5実施形態は、画素PXの他の構成例である。第5実施形態は、共通電極20を下側、画素電極42を上側に配置するようにしている。
【0104】
図12は、本発明の第5実施形態に係る画素PXの平面図である。図13は、図12のA-A´線に沿った画素PXの断面図である。
【0105】
絶縁層41上には、共通電極20が設けられる。共通電極20は、表示領域14と同じかそれよりも若干大きい面積を有する。第1実施形態と異なり、共通電極20は、スリットを有していない。
【0106】
共通電極20絶縁層43が設けられる。
【0107】
絶縁層43上には、画素電極42が設けられる。画素電極42は、Y方向に延びる。画素電極42は、画素PXごとに設けられ、おおよそ画素領域全体を覆う面積を有する。画素電極42は、複数のスリット(開口部ともいう)44を有する。本実施形態では、画素電極42が4個のスリット44を有する構成を一例として示している。スリット44の数は、1個でもよいし、2個以上であってもよい。複数のスリット44は、等間隔に配置される。スリット44は、Y方向において、画素電極42の両端部付近まで延びる。
【0108】
画素電極42は、コンタクト(図示せず)を介してTFT36のドレイン電極に電気的に接続される。なお、共通電極20には、コンタクトを通すための開口部(図示せず)が設けられる。
【0109】
画素電極42及び絶縁層43上には、液晶層40の配向を制御する配向膜45が設けられる。
【0110】
その他の構成は、第1実施形態と同じである。また、第5実施形態に、第2乃至第4実施形態を適用することも可能である。
【0111】
上記各実施形態では、FFSモードの液晶表示装置1を例に挙げて説明したが、FFSモード以外の液晶モード、例えばIPS(In-Plane Switching)モード、垂直配向(VA:Vertical Alignment)モード、及びTN(Twisted Nematic)モードなどに本実施形態を適用することも可能である。
【0112】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0113】
1…液晶表示装置、10…TFT基板、11…CF基板、12…集積回路、13…FPC、13A…ベースフィルム、13B,13C…配線層、13D,13E…カバーフィルム、14…表示領域、15…配線、16…配線、20…共通電極、21…配線、22…配線、23…抵抗素子、24…接地端子、25…スイッチング素子、26…ゲート信号、30…画素アレイ、31…ゲートドライバ、32…ソースドライバ、33…共通電極ドライバ、34…電圧発生回路、35…制御回路、36…TFT、40…液晶層、41…絶縁層、42…画素電極、43…絶縁層、44…スリット、45…配向膜、46…カラーフィルタ、47…配向膜
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13