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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023045173
(43)【公開日】2023-04-03
(54)【発明の名称】配送管理サーバ及び配送管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/30 20120101AFI20230327BHJP
【FI】
G06Q50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021153432
(22)【出願日】2021-09-21
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】浜村 倫行
(72)【発明者】
【氏名】赤木 琢磨
(72)【発明者】
【氏名】大川 泰弘
(72)【発明者】
【氏名】入江 文平
(72)【発明者】
【氏名】瀬崎 賢太郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC41
(57)【要約】
【課題】利便性を損ねることなく配送処理の効率化を図ることができる配送管理サーバを提供すること。
【解決手段】実施形態に係る配送管理サーバは、記憶部、情報処理部、及び出力部を備える。前記記憶部は、第1の配送許容期間の一次配送品に関する一次配送予約が登録される一次配送予約リスト、及び前記第1の配送許容期間より長い第2の配送許容期間の二次配送品に関する二次配送予約が登録される二次配送予約リストを記憶する。前記情報処理部は、前記一次配送予約リストに登録される第1の予約ID及び所定の配送先を含む所定の一次配送予約に基づき、前記二次配送予約リストから第2の予約ID及び前記所定の配送先を含む所定の二次配送予約を検出し、前記第1の予約IDの一次配送品及び前記第2の予約IDの二次配送品を前記所定の配送先へ同日配送する配送情報を生成する。前記出力部は、前記配送情報を出力する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の配送許容期間の一次配送品に関する一次配送予約が登録される一次配送予約リスト、及び前記第1の配送許容期間より長い第2の配送許容期間の二次配送品に関する二次配送予約が登録される二次配送予約リストを記憶する記憶部と、
前記一次配送予約リストに登録される第1の予約ID及び所定の配送先を含む所定の一次配送予約に基づき、前記二次配送予約リストから第2の予約ID及び前記所定の配送先を含む所定の二次配送予約を検出し、前記第1の予約IDの一次配送品及び前記第2の予約IDの二次配送品を前記所定の配送先へ同日配送する配送情報を生成する情報処理部と、
前記配送情報を出力する出力部と、
を備える配送管理サーバ。
【請求項2】
前記出力部は、前記所定の配送先に対応する所定の連絡先に対して推薦配送品情報を出力し、
前記記憶部は、前記推薦配送品情報に対応して送信される前記所定の二次配送予約を前記二次配送予約リストに記憶する、請求項1の配送管理サーバ。
【請求項3】
前記記憶部は、複数種類の二次配送品を含む二次配送品リストを記憶し、
前記情報処理部は、前記所定の配送先に対応する配送履歴に基づき、前記二次配送品リストから推薦対象の二次配送品を検出し、
前記出力部は、前記所定の連絡先に対して前記推薦対象の二次配送品に関する前記推薦配送品情報を出力する、請求項2の配送管理サーバ。
【請求項4】
前記情報処理部は、前記所定の配送先に対応する配送エリアの配送履歴に基づき、前記二次配送品リストから推薦対象の二次配送品を検出する、請求項3の配送管理サーバ。
【請求項5】
前記情報処理部は、前記所定の一次配送予約に含まれる前記第1の予約IDの追跡情報に基づき、前記推薦配送品情報の出力を指定し、

前記出力部は、出力指定に応じて前記推薦配送品情報を出力する、請求項2の配送管理サーバ。
【請求項6】
前記情報処理部は、通信装置から送信される前記第1の予約IDを含む配送予約照会に基づき、前記二次配送予約リストから前記所定の二次配送予約を検出する、請求項1の配送管理サーバ。
【請求項7】
前記情報処理部は、前記配送情報が生成されずに前記所定の二次配送予約に含まれる第2の配送許容期間の残り期間が閾値未満になることに応じて、前記第2の予約IDの二次配送品の単独配送に関する情報の出力を指示し、
前記出力部は、前記所定の配送先に対応する所定の連絡先に対して単独配送に関する情報を出力する、請求項1の配送管理サーバ。
【請求項8】
配送管理サーバ及び通信装置を備える配送管理システムであって、
前記配送管理サーバは、
第1の配送許容期間の一次配送品に関する一次配送予約が登録される一次配送予約リスト、及び前記第1の配送許容期間より長い第2の配送許容期間の二次配送品に関する二次配送予約が登録される二次配送予約リストを記憶する記憶部と、
前記一次配送予約リストに登録される第1の予約ID及び所定の配送先を含む所定の一次配送予約、及び前記通信装置から送信される前記第1の予約IDを含む配送予約照会に基づき、前記二次配送予約リストから第2の予約ID及び前記所定の配送先を含む所定の二次配送予約を検出し、前記第1の予約IDの一次配送品及び前記第2の予約IDの二次配送品を前記所定の配送先へ同日配送する配送情報を生成する情報処理部と、
前記通信装置からの前記配送予約照会に対して前記配送情報を出力する出力部と、
を備え、
前記通信装置は、
一次配送品に付与された前記第1の予約IDを読み取るリーダと、
前記第1の予約IDを含む前記配送予約照会を生成する第2の情報処理部と、
前記配送管理サーバに対して前記配送予約照会を送信し、前記配送管理サーバから前記配送情報を受信する通信部と、
前記配送情報を表示するユーザインタフェースと、
を備える配送管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、配送管理サーバ及び配送管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット等を利用した物品取引の活発化に伴い、物流業者による物品の取り扱いは大幅に増加し、物品配送の効率化が求められている。例えば、特定のユーザが、1又は複数の販売業者から異なるタイミングで複数商品を購入し同一の配送先を指定し、これら複数商品を同一の物流業者が取り扱うケースを想定する。このようなケースでも、物流業者は、各商品を個別に処理し、複数回に分けて同一の配送先に配送することがある。このような配送について効率化が要望されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-92110号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
配送を効率化するため、所定の販売業者から委託された商品を配送する際に、同時に、他の商品を配送する仕組みが考えられる。配送対象となる商品の個別事情により、許容される配送期間が異なるため、単純に纏めて配送しようとすると、期待された配送期間で配送できなくなるおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、利便性を損ねることなく配送処理の効率化を図ることができる配送管理サーバ及び配送管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る配送管理サーバは、記憶部、情報処理部、及び出力部を備える。前記記憶部は、第1の配送許容期間の一次配送品に関する一次配送予約が登録される一次配送予約リスト、及び前記第1の配送許容期間より長い第2の配送許容期間の二次配送品に関する二次配送予約が登録される二次配送予約リストを記憶する。前記情報処理部は、前記一次配送予約リストに登録される第1の予約ID及び所定の配送先を含む所定の一次配送予約に基づき、前記二次配送予約リストから第2の予約ID及び前記所定の配送先を含む所定の二次配送予約を検出し、前記第1の予約IDの一次配送品及び前記第2の予約IDの二次配送品を前記所定の配送先へ同日配送する配送情報を生成する。前記出力部は、前記配送情報を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態に係る配送管理システムの一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る顧客管理サーバの一例を示す概略構成図である。
図3図3は、実施形態に係る配送管理サーバの一例を示す概略構成図である。
図4図4は、実施形態に係る配送管理端末の一例を示す概略構成図である。
図5図5は、実施形態に係る顧客リストの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る一次配送予約リスト及び二次配送予約リストの一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る二次配送品リストの一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る配送管理サーバにおける纏め配送処理の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、実施形態に係る配送管理サーバにおけるリコメンド処理の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、実施形態に係る配送管理サーバにおける配送予約照会に対応する応答処理の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、実施形態に係る配送管理サーバにおける単独配送情報出力処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態に係る配送管理システムについて図面を参照して説明する。
本実施形態の配送管理システムは、各種の配送品を取り扱う。取り扱われる配送品として、物販業者により販売される商品が含まれ、また、物流業者により直接販売される商品が含まれてもよい。また、本実施形態では、第1の配送許容期間での配送が要求される配送品を一次配送品、第1の配送許容期間より長い第2の配送許容期間での配送が要求される配送品を二次配送品と定義する。例えば、一次配送品は、ユーザが比較的早期に必要としているもので、第1の配送許容期間は1~7日を想定する。また、二次配送品は、ユーザが早期に必要としていないもので、第2の配送許容期間は8~30日を想定する。
【0009】
本実施形態では、一次配送日と二次配送品の配送許容期間の違いに着目し、利便性を損ねることなく(許容期間を超えて配送品の到着を待たせることなく)、同一配送先に一次配送品と二次配送品を同日に配送することを実現する。同一配送先に一次配送品と二次配送品を同日に配送することで、配送効率の向上を図ることができる。
【0010】
[構成]
図1は、実施形態に係る配送管理システムの一例を示す図である。
図1に示すように、配送管理システムは、顧客管理サーバ1、配送管理サーバ2、及び配送管理端末3を備える。顧客管理サーバ1、配送管理サーバ2、及び配送管理端末3は、ネットワークを介して有線又は無線で接続される。また、配送管理システムには、ネットワークを介して、販売事業者サーバ4及び顧客端末5が接続される。顧客管理サーバ1、配送管理サーバ2、配送管理端末3、販売事業者サーバ4、及び顧客端末5は、直接又は間接的に通信し連携する。連携による配送管理については、後に詳しく説明する。
【0011】
なお、顧客管理サーバ1及び配送管理サーバ2を独立したサーバで実現するケースについて説明するが、これら顧客管理サーバ1及び配送管理サーバ2を一つのサーバで実現してもよい。また、配送事業者が、配送品の販売事業を実施する場合、配送管理サーバ2及び販売事業者サーバ4を一つのサーバで実現してもよい。
【0012】
図2は、実施形態に係る顧客管理サーバの一例を示す概略構成図である。
顧客管理サーバ1は、顧客情報が登録される顧客リストを管理するサーバである。例えば、顧客情報は、顧客ID(identification)、顧客氏名、顧客住所(配送先)、顧客連絡先(メールアドレス及び電話番号等)、及び配送履歴を含む。配送履歴は、配送品ID、品名、個数、及び配送日時を含む。顧客管理サーバ1は、1又は複数の汎用コンピュータ等であり、プロセッサ11、メモリ12、記憶装置13、及び通信インタフェース14等を備える。
【0013】
プロセッサ11は、顧客管理に関する処理を実行するコンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ11は、記憶装置13などに記憶されたシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア又はファームウェアなどのプログラムに基づいて、顧客管理に関する処理を実行する。プロセッサ11は、例えば、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、又はDSP(digital signal processor)である。あるいは、プロセッサ11は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。
【0014】
さらに、プロセッサ11は、入力部111、情報処理部112、及び出力部113を備える。プロセッサ11は、記憶装置13に記憶されたプログラムを実行することにより、入力部111、情報処理部112、及び出力部113の各部の機能を実現する。或いは、入力部111、情報処理部112、及び出力部113のそれぞれが、1又は複数のプロセッサであり、入力部111、情報処理部112、及び出力部113は、記憶装置13に記憶されたプログラムに基づき、各部の機能を実現する。
【0015】
例えば、入力部111は、記憶装置13に記憶される顧客情報を取得する。情報処理部112は、顧客情報に基づき、所定の一次配送予約に含まれる所定の配送先に対応する所定の連絡先を特定し、二次配送品リストに基づく推薦配送品情報を生成する。出力部113は、生成された推薦配送品情報を出力する。
【0016】
メモリ12は、プロセッサ11及びが各種の処理を実行する上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
【0017】
記憶装置13は、不揮発性の記憶装置であり、プロセッサ11により実行されるプログラム等を記憶する。また、記憶装置13は、プロセッサ11が各種の処理及び制御を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。例えば、記憶装置13は、記憶部として機能し、顧客情報が登録される顧客リストを記憶する。
【0018】
通信インタフェース14は、有線又は無線で外部機器と通信する。例えば、通信インタフェース14は、通信部として機能し、配送管理サーバ2と通信し、配送管理サーバ2から各種情報を受信し、また、配送管理サーバ2に対して各種情報を送信する。また、通信インタフェース14は、直接又は間接的に顧客端末5と通信し、顧客端末5に対して二次配送品の購入をお薦めする推薦配送品情報を送信し、顧客通信装置5から二次配送予約を受信する。
【0019】
図3は、実施形態に係る配送管理サーバの一例を示す概略構成図である。
配送管理サーバ2は、配送情報を管理するサーバであり、配送情報を出力する。配送品払い出し装置、配送品仕分け装置、及び担当者は、配送情報に基づき倉庫から配送品を払い出し、配送先に応じて配送品を仕分ける。例えば、配送情報は、第1の配送許容期間の一次配送品に関する一次配送予約、及び第1の配送許容期間より長い第2の配送許容期間の二次配送品に関する二次配送予約を含む。一次配送予約は、一次配送品の配送品ID及び配送先IDを含む。二次配送予約は、二次配送品の配送品ID及び配送先IDを含む。配送管理サーバ2は、1又は複数の汎用コンピュータ等であり、プロセッサ21、メモリ22、記憶装置23、及び通信インタフェース24等を備える。
【0020】
プロセッサ21は、配送管理に関する処理を実行するコンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ21は、記憶装置23などに記憶されたシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア又はファームウェアなどのプログラムに基づいて、配送管理に関する処理を実行する。プロセッサ21は、例えば、CPU、MPU、又はDSPである。あるいは、プロセッサ21は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。
【0021】
さらに、プロセッサ21は、入力部211、情報処理部212、及び出力部213を備える。プロセッサ21は、記憶装置23に記憶されたプログラムを実行することにより、入力部211、情報処理部212、及び出力部213の各部の機能を実現する。或いは、入力部211、情報処理部212、及び出力部213のそれぞれが、1又は複数のプロセッサであり、入力部211、情報処理部212、及び出力部213は、記憶装置23に記憶されたプログラムに基づき、各部の機能を実現する。
【0022】
例えば、入力部211は、記憶装置23に記憶される一次配送予約リストから、第1の予約ID及び所定の配送先を含む所定の一次配送予約を取得する。情報処理部212は、所定の一次配送予約に基づき、記憶装置23に記憶される二次配送予約リストから、第2の予約ID及び所定の配送先(つまり一次配送予約に含まれる所定の配送先と同一の配送先)を含む所定の二次配送予約を検出し、第1の予約IDの一次配送品及び第2の予約IDの二次配送品を所定の配送先へ同日配送する配送情報を生成する。出力部213は、生成された配送情報を出力する。
【0023】
また、入力部211は、顧客管理サーバ1の記憶装置13に記憶される顧客情報を取得する。情報処理部212は、顧客情報に基づき、所定の一次配送予約に含まれる所定の配送先に対応する所定の連絡先を特定し、二次配送品リストに基づく推薦配送品情報を生成する。出力部213は、生成された推薦配送品情報を出力する。
【0024】
メモリ22は、プロセッサ21及びが各種の処理を実行する上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
【0025】
記憶装置23は、不揮発性の記憶装置であり、プロセッサ21により実行されるプログラム等を記憶する。また、記憶装置23は、プロセッサ21が各種の処理及び制御を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。例えば、記憶装置23は、記憶部として機能し、一次配送品に関する一次配送予約が登録される一次配送予約リスト、二次配送品に関する二次配送予約が登録される二次配送予約リスト、及び複数種類の二次配送品を含む二次配送品リストを記憶し、所定のタイミングで生成される配送情報を記憶する。
【0026】
通信インタフェース24は、有線又は無線で外部機器と通信する。例えば、通信インタフェース24は、通信部として機能し、顧客管理サーバ1と通信し、顧客管理サーバ1から各種情報を受信し、また、顧客管理サーバ1に対して各種情報を送信する。また、通信インタフェース24は、直接又は間接的に配送管理端末3と通信し、配送管理端末3からの配送予約照会を受信し、配送管理端末3に照会結果を送信する。
【0027】
図4は、実施形態に係る配送管理端末の一例を示す概略構成図である。
配送管理端末3は、配送品に付与された予約IDを読み取り、配送管理サーバ2に対して予約IDを含む配送予約照会を送信し、配送管理サーバ2から照会結果を受信する。或いは、配送管理端末3は、配送品に付与された予約IDを読み取り、配送管理サーバ2に対して予約ID及び位置情報等を含む追跡情報を送信する。配送管理端末3は、タブレット型の通信装置等であり、プロセッサ31、メモリ32、記憶装置33、通信インタフェース34、ユーザインタフェース35、及びスキャナ36等を備える。
【0028】
プロセッサ31は、配送管理に関する処理を実行するコンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ31は、記憶装置33などに記憶されたシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア又はファームウェアなどのプログラムに基づいて、配送管理に関する処理を実行する。プロセッサ31は、例えば、CPU、MPU、又はDSPである。あるいは、プロセッサ31は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。例えば、プロセッサ31は、第2の情報処理部として機能し、予約照会情報を生成し出力する。
【0029】
メモリ32は、プロセッサ31及びが各種の処理を実行する上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
【0030】
記憶装置33は、不揮発性の記憶装置であり、プロセッサ31により実行されるプログラム等を記憶する。また、記憶装置33は、プロセッサ31が各種の処理及び制御を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。
【0031】
通信インタフェース34は、無線で外部機器と通信する。例えば、通信インタフェース34は、配送管理サーバ2と通信し、配送管理サーバ2に対して配送品IDを含む配送予約照会を送信し、配送管理サーバ2から送信される照会結果を受信する。或いは、通信インタフェース34は、配送管理サーバ2に対して配送品ID及び位置情報等を含む追跡情報を送信する。
【0032】
ユーザインタフェース35は、タッチパネル型のディスプレイ等を備え、各種情報を表示し、また、各種情報の入力を受け付ける。例えば、ユーザインタフェース35は、配送管理サーバ2から送信される照会結果を表示し、配送品のトラックへの積み込み、又は配送日の配送直前作業をサポートする。
【0033】
スキャナ36は、配送品に付与された配送品ID等を含む予約IDを読み取る。例えば、スキャナ36は、配送品に付与されたバーコード(予約ID)を読み取るバーコードリーダである。又はスキャナ36は、配送品に付与された二次元コード(予約ID)を読み取る二次元コードリーダである。
【0034】
販売事業者サーバ4は、1又は複数の汎用コンピュータ等であり、インターネットを介してアクセス可能な販売サイト等を管理する。販売事業者サーバ4は、販売サイト等を介して顧客端末5からの注文情報を受け付けて、注文情報に基づく配送依頼を配送管理サーバ2へ送信する。
【0035】
顧客端末5は、パーソナルコンピュータ又はスマートフォン等の通信装置であり、プロセッサ、メモリ、記憶装置、通信インタフェース、及びユーザインタフェース等を備え、インターネット等を介して販売事業者サーバ4が管理する販売サイト等にアクセスし、商品(一次配送品又は二次配送品)の注文情報を送信する。
【0036】
[各種情報]
図5は、実施形態に係る顧客リストの一例を示す図である。
顧客管理サーバ1の記憶装置13は、顧客リストを記憶する。図5に示すように顧客リストは顧客情報を含み、顧客情報は、顧客ID、顧客氏名、顧客住所(配送先)、顧客連絡先(メールアドレス及び電話番号等)、及び配送履歴を含む。なお、顧客リストは、同一顧客住所への配送管理の効率化に向けて、同一顧客住所(配送先)の顧客情報をグルーピングしたリストであってもよい。
【0037】
図6は、実施形態に係る一次配送予約リスト及び二次配送予約リストの一例を示す図である。
配送管理サーバ2の記憶装置23は、一次配送予約リスト及び二次配送予約リストを記憶する。図6に示すように一次配送予約リストは、第1の配送許容期間の一次配送品に関する一次配送予約を含み、二次配送予約リストは、第1の配送許容期間より長い第2の配送許容期間の二次配送品に関する二次配送予約を含む。一次配送予約は、予約ID、配送品ID、配送品名称、配送許容期間、優先度、顧客ID、顧客氏名、顧客住所(配送先)、及び顧客連絡先を含む。二次配送予約は、予約ID、配送品ID、配送品名称、配送許容期間、優先度、顧客ID、顧客氏名、顧客住所(配送先)、及び顧客連絡先を含む。優先度は、事前に設定された値でもよいし、注文時に設定される値でもよい。例えば、配送を急ぐ品に高い優先度が割り当てられ、配送を急がない品に低い優先度が割り当てられる。
【0038】
図7は、実施形態に係る二次配送品リストの一例を示す図である。
図7に示すように、二次配送品リストは、第1の配送許容期間より長い第2の配送許容期間の二次配送品のリストである。二次配送品リストは、配送品ID、配送品名称、配送許容期間、及び優先度を含む。二次配送品リストは、販売事業者が販売する品及び配送事業者が販売する品を含むようにしてもよい。例えば、二次配送品リストは、販売事業者が販売を促進したい品、及び配送事業者が配送し易い品のリストである。例えば、配送し易い品とは、サイズが小さく、消費期限が長いものである。
【0039】
[動作]
<纏め配送処理>
図8は、実施形態に係る配送管理サーバにおける纏め配送処理の一例を示すフローチャートである。
配送管理サーバ2は、纏め配送処理により、比較的に配送許容期間が長い二次配送品に関する二次配送予約(配送先住所A)が登録された時点では二次配送品の配送を保留し、比較的に配送許容期間が短い一次配送品に関する一次配送予約(配送先住所A)が登録されたことにより、配送先が共通する一次配送品と二次配送品を纏めて同日に配送するための配送情報を生成する。詳細は、以下の通りである。
【0040】
顧客端末5は、ユーザの商品購入の操作入力に応じて、販売事業者サーバ4に顧客情報を含む注文情報を送信する。例えば、顧客端末5は、販売事業者サーバ4に二次配送予約を含む注文情報を送信する。数日後、顧客端末5は、販売事業者サーバ4に一次配送予約を含む注文情報を送信する。なお、二次配送予約を含む注文情報と、一次配送予約を含む注文情報は同時に送信されてもよいし、一次配送予約を含む注文情報が送信された後で二次配送予約を含む注文情報が送信されてもよい。
【0041】
販売事業者サーバ4は、二次配送予約を含む注文情報に基づき、二次配送予約を含む配送依頼を送信し、数日後、一次配送予約を含む注文情報に基づき、一次配送予約を含む配送依頼を送信する。或いは、販売事業者サーバ4は、同時に、二次配送予約を含む配送依頼及び一次配送予約を含む配送依頼を送信する。或いは、販売事業者サーバ4は、一次配送予約を含む配送依頼を送信し、数日後、二次配送予約を含む配送依頼を送信する。
【0042】
配送管理サーバ2において、通信インタフェース24は、二次配送予約を含む配送依頼を受信し(ST101)、記憶装置13は、受信した配送依頼が二次配送予約を含むことに基づき(ST102、NO)、二次配送予約リストに二次配送予約を登録する(ST104)。また、通信インタフェース24は、一次配送予約を含む配送依頼を受信し(ST101)、記憶装置13は、受信した配送依頼が一次配送予約を含むことに基づき(ST102、YES)、一次配送予約リストに一次配送予約を登録する(ST103)。
【0043】
例えば、プロセッサ21は、記憶装置23に記憶される一次配送予約リスト及び二次配送予約リストを監視する。プロセッサ21の入力部211は、所定のタイミングで、記憶装置23から、一次配送予約リスト及び二次配送予約リストを入力する。情報処理部212は、一次配送予約リストに基づき、二次配送予約リストから所定の二次配送予約の検出を試行する。例えば、情報処理部212は、一次配送予約リストに登録される第1の予約ID及び所定の配送先(配送先住所A)を含む所定の一次配送予約に基づき、二次配送予約リストから第2の予約ID及び所定の配送先(配送先住所A)を含む所定の二次配送予約の検出を試行する(ST105)。つまり、情報処理部212は、同一配送先に配送する一次配送品と二次配送品の検出を試行する。
【0044】
情報処理部212は、所定の一次配送予約に基づき、所定の二次配送予約を検出すると(ST106、YES)、第1の予約IDの一次配送品及び第2の予約IDの二次配送品を所定の配送先(配送先住所A)へ同日配送する配送情報を生成する(ST107)。出力部213は、生成された配送情報を出力する(ST109)。
【0045】
また、情報処理部212は、所定の一次配送予約に基づき、所定の二次配送予約を検出しない場合(ST106、NO)、第1の予約IDの一次配送品を所定の配送先へ配送する配送情報を生成する(ST108)。出力部213は、生成された配送情報を出力する(ST109)。
【0046】
配送品払い出し装置、配送品仕分け装置、及び担当者は、生成された配送情報に基づき倉庫から配送品を払い出し、配送先に応じて配送品を仕分ける。
【0047】
以上の通り、本実施形態の配送管理システムは、配送許容期限の異なる配送品を纏めて同一配送先に同日配送するための配送情報を生成するので、配送効率の向上を図ることができる。注文者にとっても、受け取り回数を減らすことができ、利便性の向上を図ることができる。また、配送事業者が、二次配送品を販売することにより、新たなビジネスチャンスを得ることもできる。
【0048】
<リコメンド処理>
図9は、実施形態に係る配送管理サーバにおけるリコメンド処理の一例を示すフローチャートである。
配送管理サーバ2は、リコメンド処理により、配送履歴に基づき推薦配送品情報を顧客端末5へ送信し、二次配送品を積極的に受け付け、纏め配送処理を促進する。本実施形態では、配送管理サーバ2におけるリコメンド処理について説明するが、顧客管理サーバ1においてリコメンド処理を実行するようにしてもよい。詳細は、以下の通りである。
【0049】
配送管理サーバ2において、記憶装置23は、複数種類の二次配送品を含む二次配送品リストを記憶する。プロセッサ21の情報処理部212は、図8のST107及びST108に示す配送情報の生成に基づき、配送履歴を生成する(ST201)。情報処理部212は、配送履歴に基づき、二次配送品リストから推薦対象の二次配送品を検出し(ST202)、推薦対象の二次配送品に関する推薦配送品情報を生成する(ST203)。例えば、情報処理部212は、配送履歴に基づき、一定期間内に配送された配送品のうちの上位N個を推薦対象の二次配送品として検出する。出力部213は、推薦配送品情報を出力する(ST204)。
【0050】
例えば、情報処理部212は、所定の配送先に対応する配送履歴に基づき、所定の配送先に向けた推薦対象の二次配送品を検出し、所定の配送先に向けた推薦配送品情報を生成してもよい。この場合、所定の配送先(個人又は家族)の注文傾向に応じた推薦が可能となる。また、情報処理部212は、所定の配送先に対応する所定の配送エリアの配送履歴に基づき、所定の配送先に向けた推薦対象の二次配送品を検出し、所定の配送先に向けた推薦配送品情報を生成してもよい。この場合、所定の配送エリア(地域)の注文傾向に応じた推薦が可能となる。
【0051】
出力部213は、所定の配送先に対応する所定の連絡先に向けて、推薦配送品情報を出力する。通信インタフェース24は、所定の連絡先に向けて推薦配送品情報を送信する。
【0052】
所定の連絡先に対応する顧客端末5は、推薦配送品情報を受信し表示する。推薦配送品情報は、推薦対象となる1又は複数の二次配送品の配送品ID、配送日名称、割引価格と対応する配送許容期間(第2の配送許容期間)、及び非割引価格と対応する配送許容期間(第1の配送許容期間)を含む。
【0053】
顧客端末5は、推薦配送品情報に対応したユーザの商品購入の操作入力に応じて、販売事業者サーバ4に顧客情報を含む注文情報を送信する。例えば、顧客端末5は、割引価格の選択に応じて、販売事業者サーバ4に第2の配送許容期間を指定する二次配送予約を含む注文情報を送信する。また、顧客端末5は、非割引価格の選択に応じて、販売事業者サーバ4に第1の配送許容期間を指定する二次配送予約を含む注文情報を送信する。
【0054】
販売事業者サーバ4は、二次配送予約又は一次配送予約を含む注文情報に基づき、二次配送予約又は一次配送予約を含む配送依頼を送信する。配送管理サーバ2において、通信インタフェース24は、二次配送予約又は一次配送予約を含む配送依頼を受信し、記憶装置13は、受信した配送依頼が二次配送予約を含むことに基づき、二次配送予約リストに二次配送予約を登録し、受信した配送依頼が一次配送予約を含むことに基づき、一次配送予約リストに一次配送予約を登録する。
【0055】
このようなリコメンド処理により、二次配送品を積極的に受け付け、纏め配送を促進することができる。また、推薦配送品情報が、割引価格と対応する配送許容期間(第2の配送許容期間)、及び非割引価格と対応する配送許容期間(第1の配送許容期間)を含むことにより、利用者の目的に応じた使い分けができ、利便性に優れる。
【0056】
次に、推薦配送品情報の送信タイミングの一例について説明する。例えば、配送管理サーバ2は、配送品の追跡情報をトリガとして推薦配送品情報を送信する。
【0057】
一次配送品及び二次配送品には、予約IDが付与されている。これら一次配送品及び二次配送品は、コンベア等により、倉庫内から区分ステーションへ、区分ステーションからトラックへ搬送される。各搬送工程では、配送管理端末3のスキャナ36が、一次配送品又は二次配送品に付与された予約IDを読み取り、スキャナID、位置情報、配送品ID、及び通過日時を含む追跡情報を出力する。例えば、スキャナ36を適切な位置に設置することにより、スキャナ36が、全ての配送品から配送品IDを読み取れば、全ての配送品について追跡情報を得ることができる。
【0058】
配送管理サーバ2は、通信インタフェース24を介して追跡情報を受信し、記憶装置23は、追跡情報を記憶する。入力部211は、追跡情報を入力し、情報処理部212は、追跡情報を入力したタイミングをトリガとして、推薦配送品情報の出力を指定する。例えば、情報処理部212は、所定の一次配送予約に含まれる第1の予約IDの追跡情報に基づき、第1の予約IDの配送先に対応する連絡先に対して、推薦配送品情報の出力を指定し、出力部213は、出力指定に応じて、その連絡先に対して、推薦配送品情報を出力する。通信インタフェース24は、その連絡先に対して、推薦配送品情報を送信する。
【0059】
これにより、例えば、第1の予約IDの一次配送品が、区分ステーションを通過するタイミングで、第1の予約IDの配送先に対応する連絡先に対して、推薦配送品情報が送信される。この時点で、二次配送予約が登録されれば、第1の予約IDの一次配送品と登録された二次配送予約に含まれる第2の予約IDの二次配送品とを纏めて同日に配送することができる。
【0060】
<配送予約照会>
図10は、実施形態に係る配送管理サーバにおける配送予約照会に対応する応答処理の一例を示すフローチャートである。
一次配送品及び二次配送品には、予約IDが付与されている。トラックへの配送品の積み込みのタイミング、又は各配送先への配送のタイミングで、担当者は、配送管理端末3を利用し、配送品に関する予約を照会することができる。例えば、配送管理端末3のスキャナ36は、一次配送品又は二次配送品に付与された予約IDを読み取り、プロセッサ31は、情報処理部として機能し、スキャナID、配送品ID、及び現在日時を含む配送予約照会を生成する。通信インタフェース34は、配送予約照会を送信する。
【0061】
配送管理サーバ2の通信インタフェース24は、配送予約照会を受信し(ST301)、情報処理部212は、配送予約照会に含まれる予約ID等に基づき、一次配送予約リスト及び二次配送予約リストから、対応する配送予約を検出する(ST302)。例えば、情報処理部212は、配送予約照会に含まれる第1の予約IDに対応する所定の一次配送予約を検出すると、或いは、配送予約照会に含まれる第2の予約IDに対応する所定の二次配送予約を検出すると、第1の予約IDの一次配送品及び第2の予約IDの二次配送品を所定の配送先へ同日配送する配送情報を特定し、配送情報を含む照会結果を生成する(ST303)。出力部213は、配送管理端末3からの配送予約照会に対して、配送情報を含む照会結果を出力する(ST304)。
【0062】
配送管理端末3の通信インタフェース34は、送信した配送予約照会に対応して配送情報を含む照会結果を受信する。ユーザインタフェース35は、照会結果を表示する。照会結果は、配送情報を含み、配送情報は、第1の予約IDの一次配送品及び第2の予約IDの二次配送品を所定の配送先へ同日配送する情報を含む。
【0063】
つまり、担当者は、配送管理端末3を利用し、配送品の予約を照会したことにより、第1の予約IDの一次配送品と第2の予約IDの二次配送品が所定の配送先へ同日配送されることを知ることができる。トラック積み込みのタイミングの照会であれば、第1の予約IDの一次配送品とともに第2の予約IDの二次配送品をトラックに積み込むことができる。各配送先への配送直前のタイミングの照会であれば、第1の予約IDの一次配送品とともに第2の予約IDの二次配送品を纏めて配送することができる。
【0064】
トラック積み込みのタイミングの照会を利用することにより、配送される配送品に絞り込んだ効率良い積載が可能となる。また、ある程度の種類の二次配送品をトラックに積載して見切り発車し、各配送先への配送直前のタイミングの照会を利用する場合は、直前の二次配送予約に対応することができる。
【0065】
<単独配送処理>
図11は、実施形態に係る配送管理サーバにおける単独配送情報出力処理の一例を示すフローチャートである。
ここでは、上記説明において纏め配送処理について説明したが、二次配送品の配送許容期間の残り期間が閾値未満になった場合の単独配送処理について説明する。
【0066】
情報処理部212は、一次配送予約リストに登録される一次配送予約、及び二次配送予約リストに登録される二次配送予約を監視し、配送遅延を防止する。情報処理部212は、配送情報が生成されずに、所定の二次配送予約に含まれる第2の配送許容期間の残り期間が閾値未満になることに応じて(ST401、YES)、所定の二次配送予約に含まれる第2の予約IDの二次配送品の単独配送に関する単独配送案内情報の出力を指示する(ST402)。
【0067】
例えば、閾値を8日に設定すれば、情報処理部212は、所定の二次配送予約に含まれる第2の配送許容期間の残り期間が8日未満になると、所定の二次配送予約に含まれる配送先に対応する連絡先に対して、単独配送案内情報の出力を指示する。通信インタフェース24は、所定の二次配送予約に含まれる配送先に対応する連絡先に対して、単独配送案内情報を送信する。
【0068】
顧客端末5は、単独配送案内情報を受信し表示する。例えば、単独配送案内情報は、纏め配送の対象となる配送品が無いこと、及び注文された二次配送品が非割引価格となることを含む。さらに、単独配送案内情報は、推薦配送品情報を含んでもよい。顧客端末5が、推薦配送品情報に対応したユーザの商品購入の操作入力に応じて、販売事業者サーバ4に顧客情報を含む注文情報を送信し、纏め配送が可能となれば、注文された二次配送品には割引価格が適用される。
【0069】
以上説明した本実施形態によれば、利便性を損ねることなく配送処理の効率化を図ることができる配送管理サーバ及び配送管理システムを提供することができる。本実施形態の配送管理サーバ及び配送管理システムは、配送許容期限の異なる配送品を纏めて同一配送先に同日配送するための配送情報を生成するので、配送効率の向上を図ることができる。注文者にとっても、受け取り回数を減らすことができ、利便性の向上を図ることができる。また、配送事業者が、二次配送品を販売することにより、新たなビジネスチャンスを得ることもできる。
【0070】
本実施形態に係るプログラムは、配送管理サーバ2等の電子機器に記憶された状態で譲渡されてよいし、電子機器に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。後者の場合は、プログラムは、ネットワークを介して譲渡されてよいし、記録媒体に記録された状態で譲渡されてもよい。記録媒体は、非一時的な有形の媒体である。記録媒体は、コンピュータ可読媒体である。記録媒体は、CD-ROM、メモリカード等のプログラムを記憶可能かつコンピュータで読取可能な媒体であればよく、その形態は問わない。
【0071】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0072】
1…顧客管理サーバ
2…配送管理サーバ
3…配送管理端末
4…販売事業者サーバ
5…顧客端末
11…プロセッサ
12…メモリ
13…記憶装置
14…通信インタフェース
21…プロセッサ
22…メモリ
23…記憶装置
24…通信インタフェース
31…プロセッサ
32…メモリ
33…記憶装置
34…通信インタフェース
35…ユーザインタフェース
36…スキャナ
111…入力部
112…情報処理部
113…出力部
211…入力部
212…情報処理部
213…出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11