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特開2023-45367株主優待処理装置、ユーザ端末、株主優待処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023045367
(43)【公開日】2023-04-03
(54)【発明の名称】株主優待処理装置、ユーザ端末、株主優待処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230327BHJP
   G06Q 40/04 20120101ALI20230327BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q40/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021153735
(22)【出願日】2021-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】515109296
【氏名又は名称】株式会社ジーネクスト
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】横治 祐介
(72)【発明者】
【氏名】中内 奈々
【テーマコード(参考)】
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L055BB52
(57)【要約】
【課題】従来、2以上の企業の株主優待券を電子的に管理し、利用できる環境がなかった。
【解決手段】株主優待券に関する情報であり、企業を識別する企業識別子または株主優待券の種類を識別する優待種類識別子を有する情報である株主優待情報に対応する指示を受信する指示受信部222と、ユーザが保有する株主優待券を特定する情報であり、ユーザ識別子に対応付けられている2以上の株主優待情報が格納される株主優待格納部211にアクセスし、指示受信部222が受信した指示に対応する株主優待情報を用いて、指示に応じた処理を行う処理部23とを具備する株主優待処理装置2により、2以上の企業の株主優待券を電子的に管理し、利用できる環境を提供できる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
株主優待券に関する情報であり、企業を識別する企業識別子または株主優待券の種類を識別する優待種類識別子を有する情報である株主優待情報に対応する指示を受信する指示受信部と、
ユーザが保有する株主優待券を特定する情報であり、ユーザ識別子に対応付けられている2以上の株主優待情報が格納される株主優待格納部にアクセスし、前記指示受信部が受信した前記指示に対応する前記株主優待情報を用いて、前記指示に応じた処理を行う処理部とを具備する株主優待処理装置。
【請求項2】
前記指示受信部は、
ユーザ識別子に対応する株主優待情報を出力する指示である優待出力指示をユーザ端末から受信し、
前記処理部は、
前記優待出力指示に対応する前記ユーザ識別子に対応する1以上の株主優待情報を前記株主優待格納部から取得し、当該1以上の各株主優待情報に対応する選択オブジェクトを有する画面情報を構成する画面構成部を具備し、
前記画面構成部が構成した前記画面情報を前記ユーザ端末に送信する画面送信部をさらに具備する請求項1記載の株主優待処理装置。
【請求項3】
株主優待券を利用すること、または利用したことに対する情報であり、株主優待情報に対応する情報である利用情報を受信する利用情報受信部をさらに具備し、
前記処理部は、
前記利用情報受信部が受信した前記利用情報に対する前記株主優待券を利用済みにする利用済処理を行う利用処理部を具備する、請求項2記載の株主優待処理装置。
【請求項4】
前記利用情報受信部が受信した前記利用情報に対応するユーザにアンケート情報を送信するアンケート送信部と、
前記アンケート情報に対応する回答情報を前記ユーザ端末から受信する回答受信部とをさらに具備し、
前記処理部は、
前記利用情報に対応する企業識別子または優待種類識別子に対応づけて、前記回答情報を蓄積する回答蓄積部とを具備する請求項3記載の株主優待処理装置。
【請求項5】
前記株主優待情報は、株主優待券の利用期限を特定する期限情報に対応し、
前記処理部は、
前記株主優待情報に対応する前記期限情報が特定する利用期限に対して、警告条件を満たすか否かを判断し、当該警告条件を満たす場合に、前記株主優待情報に対応するユーザ識別子で識別されるユーザに、株主優待券の利用期限が近いことを示す警告情報を送信する警告部を具備する請求項1から請求項4いずれか一項に記載の株主優待処理装置。
【請求項6】
ユーザ識別子、および企業識別子または優待種類識別子に対応付く投稿情報であり、株主優待券に関する投稿情報をユーザ端末から受信する投稿受信部をさらに具備し、
前記処理部は、
前記ユーザ識別子、および前記企業識別子または前記優待種類識別子に対応付けて、前記投稿情報を蓄積する投稿蓄積部を具備する請求項1から請求項5いずれか一項に記載の株主優待処理装置。
【請求項7】
前記指示受信部は、
企業識別子または優待種類識別子を含む投稿出力指示をユーザ端末から受信し、
前記投稿出力指示が有する前記企業識別子または前記優待種類識別子に対応付く1以上の投稿情報を取得し、前記ユーザ端末に送信する投稿送信部をさらに具備する請求項6記載の株主優待処理装置。
【請求項8】
2以上の各サーバから、企業識別子または優待種類識別子と、ユーザ識別子とに対応付いた株主優待情報を受信する株主優待受信部をさらに具備し、
前記処理部は、
前記株主優待受信部が受信した株主優待情報を、前記企業識別子または前記優待種類識別子と、前記ユーザ識別子とに対応付けて、前記株主優待格納部に蓄積する株主優待蓄積部を具備する請求項1から請求項7いずれか一項に記載の株主優待処理装置。
【請求項9】
請求項2記載の株主優待処理装置から前記画面情報を受信する端末受信部と、
前記画面情報を用いて、株主優待情報の1以上の選択オブジェクトを有する画面を構成する端末画面構成部と、
前記画面を出力する端末出力部と、
前記画面上の一の選択オブジェクトに対応する利用指示を受け付ける端末受付部と
前記利用指示の受け付けに応じて、前記一の選択オブジェクトに対応する株主優待券を利用するための利用情報を構成する端末利用情報構成部と、
前記端末処理部が構成した利用情報を前記株主優待処理装置に送信する端末送信部とを具備するユーザ端末。
【請求項10】
ユーザが保有する株主優待券を特定する情報であり、ユーザ識別子に対応付けられている2以上の株主優待情報が格納される株主優待格納部と、指示受信部と、処理部とにより実現される株主優待処理方法であって、
前記指示受信部が、株主優待券に関する情報であり、企業を識別する企業識別子または株主優待券の種類を識別する優待種類識別子を有する情報である株主優待情報に対応する指示を受信する指示受信ステップと、
前記処理部が、前記株主優待格納部にアクセスし、前記指示受信ステップで受信された前記指示に対応する前記株主優待情報を用いて、前記指示に応じた処理を行う処理ステップとを具備する株主優待処理方法。
【請求項11】
ユーザが保有する株主優待券を特定する情報であり、ユーザ識別子に対応付けられている2以上の株主優待情報が格納される株主優待格納部にアクセス可能なコンピュータを、
株主優待券に関する情報であり、企業を識別する企業識別子または株主優待券の種類を識別する優待種類識別子を有する情報である株主優待情報に対応する指示を受信する指示受信部と、
前記株主優待格納部にアクセスし、前記指示受信部が受信した前記指示に対応する前記株主優待情報を用いて、前記指示に応じた処理を行う処理部として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
コンピュータを、
請求項2記載の株主優待処理装置から前記画面情報を受信する端末受信部と、
前記画面情報を用いて、株主優待情報の1以上の選択オブジェクトを有する画面を構成する端末画面構成部と、
前記画面を出力する端末出力部と、
前記画面上の一の選択オブジェクトに対応する利用指示を受け付ける端末受付部と
前記利用指示の受け付けに応じて、前記一の選択オブジェクトに対応する株主優待券を利用するための利用情報を構成する端末利用情報構成部と、
前記端末処理部が構成した利用情報を前記株主優待処理装置に送信する端末送信部として機能させるためのプログラムである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子的な株主優待券を管理し、利用する株主優待処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電子議決権行使の秘匿性を向上させる個人株主管理システムがあった(特許文献1参照)。かかるシステムは、株主クライアント端末と、第1の会員登録がなされた株主クライアント端末に対して手続の支援を含むサービスの提供を行うSRサイトサーバと、株式発行体企業サーバの企業クライアント端末と、SRサイトサーバとネットワーク接続されるプライベートブロックチェーンとを有し、プライベートブロックチェーンは、企業クライアント端末とSRサイトサーバと株主クライアント端末との間の議決権内容、議決権行使結果および議決権個数のやり取りの過程において、議決権内容、議決権行使結果および議決権個数を、プライベートブロックチェーン内の複数のプライベートブロックチェーンサーバに同時に記憶させるシステムである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6325152号号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、2以上の企業の株主優待券を電子的に管理し、利用することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の株主優待処理装置は、株主優待券に関する情報であり、企業を識別する企業識別子または株主優待券の種類を識別する優待種類識別子を有する情報である株主優待情報に対応する指示を受信する指示受信部と、ユーザが保有する株主優待券を特定する情報であり、ユーザ識別子に対応付けられている2以上の株主優待情報が格納される株主優待格納部にアクセスし、指示受信部が受信した指示に対応する株主優待情報を用いて、指示に応じた処理を行う処理部とを具備する株主優待処理装置である。
【0006】
かかる構成により、2以上の企業の株主優待券を電子的に管理し、利用できる環境を提供できる。
【0007】
また、本第二の発明の株主優待処理装置は、第一の発明に対して、指示受信部は、ユーザ識別子に対応する株主優待情報を出力する指示である優待出力指示をユーザ端末から受信し、処理部は、優待出力指示に対応するユーザ識別子に対応する1以上の株主優待情報を株主優待格納部から取得し、1以上の各株主優待情報に対応する選択オブジェクトを有する画面情報を構成する画面構成部を具備し、画面構成部が構成した画面情報をユーザ端末に送信する画面送信部をさらに具備する株主優待処理装置である。
【0008】
かかる構成により、一のユーザが保有する株主優待券情報を管理し、かつユーザに提供できる。
【0009】
また、本第三の発明の株主優待処理装置は、第二の発明に対して、株主優待券を利用すること、または利用したことに対する情報であり、株主優待情報に対応する情報である利用情報を受信する利用情報受信部をさらに具備し、処理部は、利用情報受信部が受信した利用情報に対する株主優待券を利用済みにする利用済処理を行う利用処理部を具備する、株主優待処理装置である。
【0010】
かかる構成により、一のユーザの株主優待券の利用を管理できる。
【0011】
また、本第四の発明の株主優待処理装置は、第三の発明に対して、利用情報受信部が受信した利用情報に対応するユーザにアンケート情報を送信するアンケート送信部と、アンケート情報に対応する回答情報をユーザ端末から受信する回答受信部とをさらに具備し、処理部は、利用情報に対応する企業識別子または優待種類識別子に対応づけて、回答情報を蓄積する回答蓄積部とを具備する株主優待処理装置である。
【0012】
かかる構成により、一のユーザの株主優待券の利用に対するアンケートを実施できる。
【0013】
また、本第五の発明の株主優待処理装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、株主優待情報は、株主優待券の利用期限を特定する期限情報に対応し、処理部は、株主優待情報に対応する期限情報が特定する利用期限に対して、警告条件を満たすか否かを判断し、警告条件を満たす場合に、株主優待情報に対応するユーザ識別子で識別されるユーザに、株主優待券の利用期限が近いことを示す警告情報を送信する警告部を具備する株主優待処理装置である。
【0014】
かかる構成により、株主優待券の利用の期限管理を行える。
【0015】
また、本第六の発明の株主優待処理装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、ユーザ識別子、および企業識別子または優待種類識別子に対応付く投稿情報であり、株主優待券に関する投稿情報をユーザ端末から受信する投稿受信部をさらに具備し、処理部は、ユーザ識別子、および企業識別子または優待種類識別子に対応付けて、投稿情報を蓄積する投稿蓄積部を具備する株主優待処理装置である。
【0016】
かかる構成により、株主優待券に対して投稿の場を提供できる。
【0017】
また、本第七の発明の株主優待処理装置は、第六の発明に対して、指示受信部は、企業識別子または優待種類識別子を含む投稿出力指示をユーザ端末から受信し、投稿出力指示が有する企業識別子または優待種類識別子に対応付く1以上の投稿情報を取得し、ユーザ端末に送信する投稿送信部をさらに具備する株主優待処理装置である。
【0018】
かかる構成により、一の企業または一の株主優待券に対応する投稿の場を提供できる。
【0019】
また、本第八の発明の株主優待処理装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、2以上の各サーバから、企業識別子または優待種類識別子と、ユーザ識別子とに対応付いた株主優待情報を受信する株主優待受信部をさらに具備し、処理部は、株主優待受信部が受信した株主優待情報を、企業識別子または優待種類識別子と、ユーザ識別子とに対応付けて、株主優待格納部に蓄積する株主優待蓄積部を具備する株主優待処理装置である。
【0020】
かかる構成により、株主優待券情報を容易に集中管理できる環境を提供できる。
【0021】
また、本第九の発明のユーザ端末は、第二の発明に対して、株主優待処理装置から画面情報を受信する端末受信部と、画面情報を用いて、株主優待情報の1以上の選択オブジェクトを有する画面を構成する端末画面構成部と、画面を出力する端末出力部と、画面上の一の選択オブジェクトに対応する利用指示を受け付ける端末受付部と利用指示の受け付けに応じて、一の選択オブジェクトに対応する株主優待券を利用するための利用情報を構成する端末利用情報構成部と、端末処理部が構成した利用情報を株主優待処理装置に送信する端末送信部とを具備するユーザ端末である。
【0022】
かかる構成により、ユーザの株主優待券を電子的に管理し、利用できる環境を享受できる。
【発明の効果】
【0023】
本発明による株主優待処理装置によれば、2以上の企業の株主優待券を電子的に管理し、利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】実施の形態1における株主優待システムAの概念図
図2】同株主優待システムAのブロック図
図3】同株主優待処理装置2のブロック図
図4】同株主優待処理装置2の動作例について説明するフローチャート
図5】同株主優待処理装置2の動作例について説明するフローチャート
図6】同ユーザ端末3の動作例について説明するフローチャート
図7】同ユーザ端末3の動作例について説明するフローチャート
図8】同株主優待情報管理表を示す図
図9】同企業情報管理表を示す図
図10】同優待種類情報管理表を示す図
図11】同回答情報管理表を示す図
図12】同投稿情報管理表を示す図
図13】同アンケート雛形情報を示す図
図14】同画面例を示す図
図15】同画面例を示す図
図16】同画面例を示す図
図17】同画面例を示す図
図18】同画面例を示す図
図19】同画面例を示す図
図20】同画面例を示す図
図21】同コンピュータシステムの概観図
図22】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、株主優待処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0026】
(実施の形態1)
本実施の形態において、1以上のユーザの2以上の株主優待情報を管理し、利用できる株主優待処理装置を含む株主優待システムについて説明する。
【0027】
また、本実施の形態において、ユーザ端末からユーザ識別子を受信し、当該ユーザ識別子で識別されるユーザが保有する1以上の株主優待情報を用いて、画面情報を構成し、ユーザ端末に送信する株主優待処理装置について説明する。
【0028】
また、本実施の形態において、株主優待券が利用された場合に、当該利用に関する情報を受信し、株主優待券が利用されたことを管理する株主優待処理装置について説明する。
【0029】
また、本実施の形態において、株主優待券が利用された場合に、アンケート情報をユーザ端末に送信し、ユーザ端末から回答情報を受信する株主優待処理装置について説明する。
【0030】
また、本実施の形態において、株主優待券の期限が近づいてきた場合に、注意喚起のために警告できる株主優待処理装置について説明する。
【0031】
また、本実施の形態において、株主優待券に関する投稿を管理するフォーラムを実現する株主優待処理装置について説明する。
【0032】
また、本実施の形態において、投稿情報の出力指示を受け付けた場合に、当該出力指示に対応する株主優待券に対する投稿情報をユーザ端末に送信する株主優待処理装置について説明する。
【0033】
また、本実施の形態において、2以上の各サーバから、ユーザ識別子に対応付いた株主優待情報を受信し、登録する株主優待処理装置について説明する。
【0034】
さらに、本実施の形態において、株主優待処理装置から画面情報を受信し、当該画面情報を用いて出力した画面から選択された株主優待情報に対応する株主優待券の利用を受け付け、利用のための処理を行うユーザ端末について説明する。
【0035】
図1は、本実施の形態における株主優待システムAの概念図である。株主優待システムAは、1または2以上のサーバ1、株主優待処理装置2、および1または2以上のユーザ端末3を備える。
【0036】
サーバ1は、株主優待情報を格納し、株主優待処理装置2に送信するためのサーバである。サーバ1は、例えば、株主優待券を発行する企業のサーバ、株を売買する証券会社のサーバ等である。サーバ1は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等であるが、その種類は問わない。
【0037】
株主優待処理装置2は、2以上の各企業の株主優待券の情報を管理する装置である。株主優待処理装置2は、1以上の各ユーザが保有する株主優待券の情報を管理する装置である。株主優待処理装置2は、1または2以上の各ユーザの株主優待情報を管理する装置である。株主優待処理装置2は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等であるが、その種類は問わない。
【0038】
ユーザ端末3は、株主優待券を保有するユーザが使用する端末である。ユーザ端末3は、例えば、スマートフォン、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末等であるが、その種類は問わない。
【0039】
株主優待処理装置2と、1以上の各サーバ1および1以上の各ユーザ端末3とは、例えば、インターネットや電話回線等の通信回線により、通信可能である。
【0040】
図2は、本実施の形態における株主優待システムAのブロック図である。図3は、株主優待処理装置2のブロック図である。
【0041】
サーバ1は、サーバ格納部11、サーバ処理部12、およびサーバ送信部13を備える。
【0042】
株主優待処理装置2は、格納部21、受信部22、処理部23、および送信部24を備える。格納部21は、株主優待格納部211、回答格納部212、および投稿格納部213を備える。受信部22は、株主優待受信部221、指示受信部222、利用情報受信部223、回答受信部224、および投稿受信部225を備える。処理部23は、株主優待蓄積部231、画面構成部232、警告部233、利用処理部233、回答蓄積部235、および投稿蓄積部236を備える。送信部24は、画面送信部241、アンケート送信部242、および投稿送信部243を備える。
【0043】
ユーザ端末3は、端末格納部31、端末受付部32、端末処理部33、端末送信部34、端末受信部35、および端末出力部36を備える。端末処理部33は、端末画面構成部331、および端末利用情報構成部332を備える。
【0044】
サーバ1を構成するサーバ格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、1または2以上の株主優待情報、株主優待券ごとの期限情報である。なお、期限情報については、後述する。サーバ格納部11の株主優待情報には、通常、ユーザ識別子に対応付いている。
【0045】
株主優待情報は、株主優待券に関する情報である。株主優待情報は、企業識別子または優待種類識別子を有する。
【0046】
企業識別子は、企業を識別する情報であり、例えば、ID、企業名、企業のロゴ等であり、企業を特定できる情報あれば良く、その種類は問わない。
【0047】
優待種類識別子は、株主優待券の種類を識別する情報である。同じ種類の株主優待券とは、株主に同じ利益を与える株主優待券である。優待種類識別子は、例えば、企業識別子に対応付く。一の企業が1種類の株主優待券のみを発行する場合、優待種類識別子は企業識別子と同じでも良い。一の企業が2種類以上の株主優待券のみを発行する場合、各種類ごとの優待種類識別子が存在する。かかる優待種類識別子は、通常、企業識別子に対応付く。
【0048】
なお、ある情報Aが別の情報Bに対応付くことは、情報Aから情報Bを取得できたり、情報Bから情報Aを取得できたりすることであり、例えば、情報Aが情報Bにリンク付いていること、情報Bが情報Aにリンク付いていること、情報Aが情報Bを有すること、情報Bが情報ABCを有することであり、その情報Aと情報Bとの対応付けの方法は問わない。
【0049】
株主優待情報は、ユーザ識別子に対応付けられている。ユーザ識別子は、ユーザを識別する情報であり、例えば、ユーザID、氏名、メールアドレス。電話番号である。ユーザ識別子は、株主優待券の保有者であるユーザを特定する情報であれば良い。また、株主優待情報は、期限情報を有することは好適である。期限情報は、株主優待券の利用期限を特定する情報である。期限情報は、例えば、株主優待券の利用可能な最終日(例えば、2021年9月30日)である。
【0050】
サーバ処理部12は、各種の処理を行う。サーバ処理部12は、例えば、株の購入情報を受け付け、株主優待情報を構成し、サーバ格納部11に蓄積する。株の購入情報は、例えば、企業識別子または優待種類識別子、およびユーザ識別子を有する。サーバ処理部12は、例えば、株の購入情報を受け付け、購入対象の株の株主優待券の期限情報をサーバ格納部11から取得し、当該企業識別子または優待種類識別子、ユーザ識別子、および期限情報を用いて、株主優待情報を構成し、サーバ格納部11に蓄積する。
【0051】
サーバ送信部13は、サーバ格納部11の1または2以上の株主優待情報を株主優待処理装置2に送信する。なお、例えば、サーバ処理部12が株の購入情報を受け付け、株主優待情報を構成したことをトリガーとして、サーバ送信部13は、ユーザ識別子に対応付けて、株主優待情報を株主優待処理装置2に送信する。ただし、サーバ送信部13は、定期的に、サーバ格納部11に新たに蓄積された株主優待情報を、ユーザ識別子に対応付けて、株主優待処理装置2に送信する等しても良く、株主優待情報の送信タイミングや送信のトリガーは問わない。サーバ送信部13が株主優待情報を送信した場合に、サーバ処理部12は、当該株主優待情報に対応付けて、送信したことを示すフラグを付加することは好適である。かかる場合、サーバ送信部13は、通常、送信済みのフラグに対応する株主優待情報は、再度、株主優待処理装置2に送信しない。
【0052】
株主優待処理装置2を構成する格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、株主優待情報、アンケート情報、アンケートの雛形情報、回答情報、投稿情報、警告条件である。
【0053】
アンケート情報は、ユーザに対して行うアンケートの情報である。アンケートは、例えば、株主優待券に関するアンケート、株主優待券の企業に関するアンケートである。ただし、アンケートの内容は問わない。アンケート情報は、通常、企業識別子または優待種類識別子に対応づいている。
【0054】
アンケートの雛形情報は、アンケート情報を構成する元になる情報である。アンケートの雛形情報に、例えば、株主優待情報が有する一部の情報が配置され、アンケート情報が構成される。
【0055】
警告条件は、株主優待券の利用期限に関しての警告を行うための条件である。警告条件は、すべての株主優待情報に対して共通の条件でも良いし、株主優待情報ごとに管理されていても良いし、ユーザ(ユーザ識別子)ごとに管理されていても良いし、企業識別子または優待種類識別子ごとに管理されていても良い。
【0056】
株主優待格納部211には、1または2以上の株主優待情報が格納される。株主優待情報は、通常、ユーザ識別子に対応付いている。株主優待格納部211に株主優待情報が格納される過程は問わない。株主優待情報は、サーバ1から送信されても良いし、ユーザ端末3から送信されても良い。
【0057】
なお、株主優待格納部211の1または2以上の株主優待情報は、ブロックチェーンの技術を用いて管理されることは好適である。つまり、1または2以上の株主優待情報は、分散した2以上の図示しない装置にも蓄積されることは好適である。なお、ブロックチェーンの技術は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0058】
回答格納部212には、1または2以上の回答情報が格納される。回答情報は、アンケートに対する回答である。回答情報は、通常、ユーザ識別子に対応付いている。回答情報は、通常、企業識別子または優待種類識別子に対応づいている。回答情報は、日時情報に対応づいていることは好適である。日時情報は、回答情報が受信された日時を特定する情報である。
【0059】
投稿格納部213には、1または2以上の投稿情報が格納される。投稿情報は、ユーザが投稿した情報である。投稿情報は、通常、株主優待券に対する投稿の情報である。投稿情報は、企業識別子または優待種類識別子に対応付いている。投稿情報は、通常、ユーザ識別子に対応付いている。投稿情報は、日時情報に対応づいていることは好適である。日時情報は、投稿情報が受信された日時を特定する情報である。
【0060】
投稿格納部213には、企業識別子または優待種類識別子ごとの投稿情報の格納領域が存在することは好適である。かかる格納領域は、企業識別子または優待種類識別子ごとのフォーラムの仮想的な部屋を構成する。
【0061】
受信部22は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、株主優待情報、指示、利用情報、回答情報、投稿情報である。
【0062】
株主優待受信部221は、企業識別子または優待種類識別子と、ユーザ識別子とに対応付いた株主優待情報を受信する。株主優待受信部221は、2以上の各サーバ1、またはユーザ端末3から株主優待情報を受信する。
【0063】
指示受信部222は、指示を受信する。指示受信部222は、通常、ユーザ端末3から指示を受信する。指示は、株主優待情報に対応する指示である。指示は、例えば、優待出力指示、投稿出力指示である。
【0064】
優待出力指示は、ユーザが保有する1以上の株主優待券の情報を出力する指示である。優待出力指示は、ユーザ識別子に対応する株主優待情報を出力する指示である。優待出力指示は、ユーザ端末3から受信される。優待出力指示は、通常、ユーザ識別子を有する。
【0065】
投稿出力指示は、投稿情報を出力する指示である。投稿出力指示は、通常、企業識別子または優待種類識別子を含む。投稿出力指示は、すべての投稿情報を出力する指示でも良い。
【0066】
利用情報受信部223は、利用情報を受信する。利用情報受信部223は、通常、ユーザ端末3から利用情報を受信する。ただし、利用情報受信部223は、株主優待券を利用された店舗の店舗端末(図示しない)から利用情報を受信しても良い。
【0067】
利用情報は、株主優待券を利用すること、または株主優待券を利用したことに対する情報である。利用情報は、利用した株主優待券を特定する情報を有する。利用情報は、例えば、優待識別子を有する。優待識別子は、株主優待券を一意に識別する情報である。利用情報は、例えば、ユーザ識別子と、企業識別子または優待種類識別子とを有する。
【0068】
回答受信部224は、回答情報をユーザ端末3から受信する。回答情報は、送信されたアンケート情報に対応する回答情報である。回答受信部224は、通常、企業識別子または優待種類識別子に対応付き、かつユーザ識別子に対応付く回答情報を受信する。
【0069】
投稿受信部225は、投稿情報をユーザ端末3から受信する。投稿受信部225は、通常、ユーザ識別子、および企業識別子または優待種類識別子に対応付く投稿情報を受信する。
【0070】
処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、株主優待蓄積部231、画面構成部232、警告部233、利用処理部233、回答蓄積部235、投稿蓄積部236が行う処理である。
【0071】
処理部23は、2以上の株主優待情報が格納される株主優待格納部211にアクセスし、指示受信部222が受信した指示に対応する株主優待情報を用いて、指示に応じた処理を行う。
【0072】
処理部23は、例えば、回答格納部212に格納されている2以上の回答情報に対して、統計処理を行い、統計処理結果を取得する。なお、統計処理を行うのは、処理部23が有する統計処理部(図示しない)でも良い。処理部23は、例えば、企業識別子または優待種類識別子ごとに、企業識別子または優待種類識別子と対になる1以上の回答情報が有するスコアを取得し、企業識別子または優待種類識別子ごとに、当該スコアの代表値(例えば、平均値、中央値等)を取得する。
【0073】
株主優待蓄積部231は、株主優待受信部221が受信した株主優待情報を、企業識別子または優待種類識別子と、ユーザ識別子とに対応付けて、株主優待格納部211に蓄積する。なお、株主優待受信部221が受信した株主優待情報と、株主優待蓄積部231が蓄積する株主優待情報とは、データ構造等は異なっていても良いことは言うまでもない。
【0074】
株主優待蓄積部231は、株主優待受信部221が受信した株主優待情報に対して、ブロックチェーンの技術を用いて、1以上の図示しない装置に株主優待情報を送信して、当該株主優待情報を2以上の装置で分散して管理するようにしても良い。
【0075】
画面構成部232は、優待出力指示に対応するユーザ識別子に対応する1以上の株主優待情報を株主優待格納部211から取得し、当該1以上の各株主優待情報に対応する選択オブジェクトを有する画面情報を構成する。
なお、選択オブジェクトとは、選択可能な画面上のオブジェクトである。選択オブジェクトは、例えば、メニュー項目、ボタン、チェックボックス等であり、その種類は問わない。また、画面情報とは、ユーザ端末3で出力される画面を構成するための情報であり、例えば、HTML、XML等のスクリプト、プログラム等であるが、画面情報のデータ構造は問わない。
【0076】
警告部233は、株主優待情報に対応する期限情報が警告条件を満たすか否かを判断し、当該警告条件を満たす場合に、警告情報を送信する。警告情報の送信先は、株主優待情報に対応するユーザ識別子で識別されるユーザである、ユーザへの送信は、例えば、当該ユーザのユーザ端末3への送信、ユーザのメールアドレスを用いたメール送信、ユーザの電話番号を用いた、ショートメッセージの送信、ユーザがアクセスできる記憶領域への書き込み等である。なお、警告情報の送信のタイミング、トリガーは問わない。
【0077】
また、警告条件は、期限情報が特定する利用期限が近づいていることの判断を行うための条件である。警告条件は、例えば、「期限情報が特定する利用期限の日から閾値以内または閾値より短いことであること」「期限情報が特定する利用期限の日であること」である。なお、閾値は、例えば、1ヶ月、1週間であるが、問わない。また、警告情報は、株主優待券の利用期限が近いことを示す情報である。警告情報は、例えば、文字列、静止画、動画、音声、またはこれらの2以上の情報の組み合わせである。警告情報は、例えば、「○○の株主優待券の利用期限が近づいています。お早めにご利用ください。」である。
【0078】
利用処理部233は、利用情報受信部223が受信した利用情報に対する株主優待券を利用済みにする利用済処理を行う。株主優待券を利用済みにすることは、通常、株主優待情報を利用済みにすることである。利用済処理は、例えば、利用情報に対する株主優待情報に対して利用済みを示すフラグを付加する処理である。利用済処理は、例えば、利用情報に対する株主優待情報を削除する処理である。ただし、利用済処理は、株主優待券を、再度、利用できなくすれば良く、その処理内容は問わない。
【0079】
なお、利用処理部233は、ブロックチェーンの技術を用いて、利用済処理を行うことは好適である。例えば、利用処理部233は、ブロックチェーンの技術を用いて、利用情報に対する株主優待情報に対して利用済みを示すフラグを書き込む処理を、1以上の外部の装置に対しても行うことは好適である。かかることにより、利用済みの株主優待券が、不正に再利用されることを強固に防止できる。
【0080】
回答蓄積部235は、利用情報受信部223が受信した利用情報に対応する企業識別子または優待種類識別子に対応づけて、受信された回答情報を蓄積する。回答蓄積部235は、ユーザ識別子に対応付く回答情報を蓄積する。回答蓄積部235は、例えば、格納部21に回答情報を蓄積するが、外部の図示しない装置に回答情報を蓄積しても良い。
【0081】
投稿蓄積部236は、企業識別子または優待種類識別子に対応付けて、受信された投稿情報を蓄積する。投稿蓄積部236は、通常、ユーザ識別子に対応付けて、投稿情報を蓄積する。投稿蓄積部236は、例えば、格納部21に投稿情報を蓄積するが、外部の図示しない装置に投稿情報を蓄積しても良い。
【0082】
送信部24は、各種の情報を送信する。各種の情報は、例えば、株主優待情報、画面情報、アンケート情報、投稿情報である。
【0083】
画面送信部241は、画面構成部232が構成した画面情報をユーザ端末3に送信する。画面送信部241は、通常、優待出力指示の受信に応じて画面情報を送信するが、そのトリガーやタイミングは問わない。
【0084】
アンケート送信部242は、利用情報受信部223が受信した利用情報に対応するユーザ端末3にアンケート情報を送信する。アンケート送信部242は、例えば、格納部21のアンケート情報を読み出し、当該アンケート情報を送信する。アンケート送信部242は、例えば、利用情報に対応する株主優待情報の一部または全部の情報を取得し、当該情報を含むアンケート情報を構成し、当該アンケート情報を送信する。なお、アンケート送信部242は、例えば、格納部21のアンケート情報の雛形情報に利用情報に対応する株主優待情報の一部または全部の情報を配置し、アンケート情報を構成し、当該アンケート情報を送信する。
【0085】
投稿送信部243は、投稿出力指示が有する企業識別子または優待種類識別子に対応付く1以上の投稿情報を取得し、当該1以上の投稿情報をユーザ端末3に送信する。
【0086】
ユーザ端末3を構成する端末格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ユーザ識別子である。
【0087】
端末受付部32は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、株主優待情報、優待出力指示、投稿出力指示、利用指示である。利用指示は、株主優待券を利用する、または利用したことを示す指示である。利用指示は、利用情報でも良い。
【0088】
ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。また、各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0089】
端末処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、端末画面構成部331、端末利用情報構成部332が行う処理である。
【0090】
端末処理部33は、例えば、端末受付部32が受け付けた指示や情報を、送信する構造の指示や情報にする。端末処理部33は、例えば、端末受信部35が受信した情報を、出力する構造の情報にする。
【0091】
端末画面構成部331は、受信された画面情報を用いて、株主優待情報の1以上の選択オブジェクトを有する画面を構成する。
【0092】
端末利用情報構成部332は、利用指示の受け付けに応じて、一の選択オブジェクトに対応する株主優待券を利用するための利用情報を構成する。利用情報は、通常、利用した株主優待券を特定する情報を有する。利用情報は、例えば、株主優待券を識別する優待券識別子を有する。利用情報は、例えば、ユーザ識別子、および企業識別子または優待種類識別子を有する。
【0093】
端末送信部34は、各種の情報や指示を株主優待処理装置2に送信する。各種の情報や指示は、例えば、株主優待情報、優待出力指示、利用情報、回答情報、投稿情報、投稿出力指示である。
【0094】
端末受信部35は、各種の情報を株主優待処理装置2から受信する。各種の情報は、例えば、アンケート情報、投稿情報、各種の画面情報である。
【0095】
端末出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、アンケート、投稿情報、各種の画面である。端末出力部36は、例えば、端末画面構成部331が構成した画面を出力する。
【0096】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0097】
サーバ格納部11、格納部21、株主優待格納部211、回答格納部212、投稿格納部213、および端末格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0098】
サーバ格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報がサーバ格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報がサーバ格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報がサーバ格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0099】
サーバ処理部12、処理部23、株主優待蓄積部231、画面構成部232、警告部233、利用処理部233、回答蓄積部235、投稿蓄積部236、端末処理部33、端末画面構成部331、および端末利用情報構成部332は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。サーバ処理部12等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0100】
サーバ送信部13、送信部24、画面送信部241、アンケート送信部242、投稿送信部243、および端末送信部34は、通常、無線または有線の通信手段等で実現され得る。
【0101】
受信部22、株主優待受信部221、指示受信部222、利用情報受信部223、回答受信部224、投稿受信部225、および端末受信部35は、通常、無線または有線の通信手段等で実現され得る。
【0102】
端末受付部32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0103】
端末出力部36は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部36は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0104】
次に、株主優待システムAの動作例について説明する。まず、サーバ1の動作例について説明する。
【0105】
サーバ1のサーバ処理部12は、株主優待券の発行に応じた株主優待情報を受け付け、当該株主優待情報をサーバ格納部11に蓄積する。そして、サーバ送信部13は、当該株主優待情報を株主優待処理装置2に送信する。なお、蓄積および送信された株主優待情報は、ユーザ識別子に対応付いている。
【0106】
次に、株主優待処理装置2の動作例について、図4図5のフローチャートを用いて説明する。
【0107】
(ステップS401)株主優待受信部221は、企業識別子または優待種類識別子と、ユーザ識別子とに対応付いた株主優待情報を受信したか否かを判断する。株主優待情報を受信した場合はステップS402に行き、株主優待情報を受信しなかった場合はステップS403に行く。
【0108】
(ステップS402)株主優待蓄積部231は、ステップS401で受信された株主優待情報を、企業識別子または優待種類識別子と、ユーザ識別子とに対応付けて、株主優待格納部211に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0109】
なお、ここで、株主優待蓄積部231は、分散型台帳技術を用いて、株主優待情報を、企業識別子または優待種類識別子と、ユーザ識別子とに対応付けて、分散管理しても良い。
【0110】
(ステップS403)指示受信部222は、ユーザ端末3から優待出力指示を受信したか否かを判断する。優待出力指示を受信した場合はステップS404に行き、優待出力指示を受信しなかった場合はステップS408に行く。
【0111】
(ステップS404)画面構成部232は、ステップS403で受信された優待出力指示に対応するユーザ識別子を取得する。
【0112】
(ステップS405)画面構成部232は、ステップS404で取得したユーザ識別子に対応する1以上の株主優待情報を株主優待格納部211から取得する。
【0113】
(ステップS406)画面構成部232は、ステップS405で取得した1以上の株主優待情報を用いて、当該1以上の各株主優待情報に対応する選択オブジェクトを有する画面情報を構成する。
【0114】
(ステップS407)画面送信部241は、ステップS406で構成された画面情報を、優待出力指示を送信してきたユーザ端末3に送信する。ステップS401に戻る。
【0115】
(ステップS408)利用情報受信部223は、ユーザ端末3または図示しない店舗の端末を経由して、利用情報を受信したか否かを判断する。利用情報を受信した場合はステップS409に行き、利用情報を受信しなかった場合はステップS413に行く。
【0116】
(ステップS409)利用処理部233は、利用情報受信部223が受信した利用情報に対応する株主優待情報を特定する。株主優待情報を特定することは、例えば、優待識別子を取得することである。
【0117】
(ステップS410)利用処理部233は、ステップS409で特定した株主優待情報に対して、利用済処理を行う。
【0118】
(ステップS411)アンケート送信部242は、利用情報受信部223が受信した利用情報に対応する株主優待情報に対するアンケート情報を取得する。
【0119】
(ステップS412)アンケート送信部242は、ステップS411で取得されたアンケート情報を、利用情報に対応する株主優待情報に対応するユーザ識別子で識別されるユーザに送信する。ステップS401に戻る。なお、ユーザに送信することは、例えば、当該ユーザのユーザ端末3に送信することである。ユーザ端末3に送信することは、当該ユーザのメールアドレスに送信することや、当該ユーザの電話番号へショートメッセージを送信すること等も含むと考えても良い。
【0120】
(ステップS413)回答受信部224は、ユーザ端末3から回答情報を受信したか否かを判断する。回答情報を受信した場合はステップS414に行き、回答情報を受信しなかった場合はステップS415に行く。
【0121】
(ステップS414)回答蓄積部235は、ステップS413で受信された回答情報に対応する企業識別子または優待種類識別子、およびユーザ識別子に対応づけて、ステップS413で受信された回答情報を回答格納部212に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0122】
(ステップS415)投稿受信部225は、ユーザ端末3から投稿情報を受信したか否かを判断する。投稿情報を受信した場合はステップS416に行き、投稿情報を受信しなかった場合はステップS417に行く。
【0123】
(ステップS416)投稿蓄積部236は、ステップS415で受信された投稿情報に対応する企業識別子または優待種類識別子と、ユーザ識別子とに対応づけて、当該投稿情報を投稿格納部213に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0124】
(ステップS417)指示受信部222は、ユーザ端末3から投稿出力指示を受信したか否かを判断する。投稿出力指示を受信した場合はステップS418に行き、投稿出力指示を受信しなかった場合はステップS420に行く。
【0125】
(ステップS418)投稿送信部243は、投稿出力指示が有する企業識別子または優待種類識別子に対応付く1以上の投稿情報を投稿格納部213から取得する。
【0126】
(ステップS419)投稿送信部243は、投稿出力指示を送信してきたユーザ端末3に、1以上の投稿情報を送信する。ステップS401に戻る。
【0127】
(ステップS420)警告部233は、警告のタイミングであるか否かを判断する。警告のタイミングであればステップS421に行き、警告のタイミングでなければステップS430に行く。
【0128】
(ステップS421)警告部233は、図示しない時計から、現在の日時を取得する。なお、ここで、取得する情報に、時刻を含まなくても良い。
【0129】
(ステップS422)警告部233は、カウンタiに1を代入する。
【0130】
(ステップS423)警告部233は、株主優待格納部211に、i番目の株主優待情報が存在するか否かを判断する。i番目の株主優待情報が存在する場合はステップS424に行き、存在しない場合はステップS401に戻る。
【0131】
(ステップS424)警告部233は、i番目の株主優待情報に対応する期限情報を株主優待格納部211から取得する。
【0132】
(ステップS425)警告部233は、i番目の株主優待情報に対応する警告条件を格納部21から取得する。
【0133】
(ステップS426)警告部233は、ステップS421で取得した現在の日時と、ステップS424で取得した期限情報とを用いて、ステップS425で取得した警告条件を満たすか否かを判断する。警告条件を満たす場合はステップS427に行き、警告条件を満たさない場合はステップS429に行く。
【0134】
(ステップS427)警告部233は、警告情報を格納部21から取得する、または警告情報を構成する。
【0135】
(ステップS428)警告部233は、ステップS427で取得した警告情報を、i番目の株主優待情報に対応するユーザ識別子で識別されるユーザに送信する。
【0136】
(ステップS429)警告部233は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS423に戻る。
【0137】
(ステップS430)処理部23は、回答情報の統計処理のタイミングであるか否かを判断する。統計処理のタイミングであればステップS431に行き、統計処理のタイミングでなければステップS401に戻る。なお、統計処理のタイミングは、問わない。例えば、処理部23は、統計処理の指示を受信した場合、または予め決められた時になった場合に、統計処理のタイミングであると判断する。
【0138】
(ステップS431)処理部23は、統計処理の対象の2以上の回答情報を回答格納部212から取得する。
【0139】
(ステップS432)処理部23は、ステップS431で取得した2以上の回答情報を用いて統計処理を行い、統計処理結果を取得する。
【0140】
(ステップS433)処理部23は、ステップS432で取得した統計処理結果を格納部21に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0141】
なお、図4図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0142】
次に、ユーザ端末3の動作例について、図6図7のフローチャートを用いて説明する。
【0143】
(ステップS601)端末受付部32は、株主優待情報を受け付けたか否かを判断する。株主優待情報を受け付けた場合はステップS602に行き、株主優待情報を受け付けなかった場合はステップS604に行く。
【0144】
(ステップS602)端末処理部33は、ステップS601で受け付けた株主優待情報を用いて、送信する株主優待情報を構成する。なお、端末処理部33は、例えば、端末格納部31のユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子とステップS601で受け付けた株主優待情報とを用いて、送信する株主優待情報を構成する。
【0145】
(ステップS603)端末送信部34が、ステップS602で構成された株主優待情報を株主優待処理装置2に送信する。ステップS601に戻る。
【0146】
(ステップS604)端末受付部32は、優待出力指示を受け付けたか否かを判断する。優待出力指示を受け付けた場合はステップS605に行き、優待出力指示を受け付けなかった場合はステップS612に行く。
【0147】
(ステップS605)端末処理部33は、ステップS604で受け付けた優待出力指示を用いて、送信する優待出力指示を構成する。端末処理部33は、例えば、端末格納部31のユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子を有する優待出力指示を構成する。
【0148】
(ステップS606)端末送信部34が、ステップS605で構成された優待出力指示を株主優待処理装置2に送信する。
【0149】
(ステップS607)端末受信部35は、株主優待処理装置2から画面情報を受信したか否かを判断する。画面情報を受信した場合はステップS608に行き、画面情報を受信しなかった場合はステップS607に戻る。
【0150】
(ステップS608)端末画面構成部331は、ステップS607で受信された画面情報を用いて、出力する画面を構成する。
【0151】
(ステップS609)端末出力部36は、ステップS608で構成された画面を出力する。
【0152】
(ステップS610)端末受付部32は、2以上の選択オブジェクトから一の選択オブジェクトの選択を受け付けたか否かを判断する。一の選択オブジェクトの選択を受け付けた場合はステップS611に行き、受け付けない場合はステップS610に行く。
【0153】
(ステップS611)端末処理部33は、ステップS610で受け付けられた選択に対応する一の選択オブジェクトに対応する株主優待情報を取得する。端末出力部36は、当該株主優待情報を出力する。ステップS601に戻る。なお、ここで出力された株主優待情報に対応する株主優待券は、利用できる状態となる。
【0154】
(ステップS612)端末受付部32は、利用指示を受け付けたか否かを判断する。利用指示を受け付けた場合はステップS613に行き、利用指示を受け付けなかった場合はステップS616に行く。
【0155】
(ステップS613)端末処理部33は、利用指示の受け付けに応じて、利用指示に対応する株主優待情報に対応する株主優待券の利用のための処理を行う。
【0156】
(ステップS614)端末処理部33は、利用指示に対応する株主優待情報に対応する利用情報を構成する。なお、利用情報は、例えば、ユーザ識別子、株主優待情報を識別する優待識別子を有する。また、優待識別子は、一の選択オブジェクトに対応付いて、画面情報が有している。
【0157】
(ステップS615)端末送信部34は、ステップS614で構成された利用情報を、株主優待処理装置2に送信する。ステップS601に戻る。
【0158】
(ステップS616)端末受信部35は、株主優待処理装置2からアンケート情報を受信したか否かを判断する。アンケート情報を受信した場合はステップS617に行き、アンケート情報を受信しなかった場合はステップS621に行く。
【0159】
(ステップS617)端末処理部33は、ステップS616で受信されたアンケート情報を用いて、出力するアンケートを構成する。端末出力部36は、当該アンケートを出力する。
【0160】
(ステップS618)端末受付部32は、回答を受け付けたか否かを判断する。回答を受け付けた場合はステップS619に行き、回答を受け付けなかった場合はステップS618に戻る。
【0161】
(ステップS619)端末処理部33は、ステップS618で受け付けられた回答を用いて、送信する回答情報を構成する。端末処理部33は、例えば、端末格納部31のユーザ識別子と優待識別子とを取得し、当該ユーザ識別子と優待識別子とに対応付いた回答情報を構成する。なお、回答情報は、企業識別子または優待種類識別子に対応付いていても良い。
【0162】
(ステップS620)端末送信部34は、ステップS619で構成された回答情報を、ユーザ識別子と優待識別子とに対応付けて、株主優待処理装置2に送信する。ステップS601に戻る。
【0163】
(ステップS621)端末受付部32は、投稿を受け付けたか否かを判断する。投稿を受け付けた場合はステップS622に行き、投稿を受け付けなかった場合はステップS624に行く。
【0164】
(ステップS622)端末処理部33は、ステップS621で受け付けられた投稿を用いて、送信する投稿情報を構成する。端末処理部33は、例えば、端末格納部31のユーザ識別子と優待識別子とを取得し、当該ユーザ識別子と優待識別子とに対応付いた投稿情報を構成する。なお、投稿情報は、企業識別子または優待種類識別子に対応付いていても良い。
【0165】
(ステップS623)端末送信部34は、ステップS622で構成された投稿情報を、ユーザ識別子と優待識別子とに対応付けて、株主優待処理装置2に送信する。ステップS601に戻る。
【0166】
(ステップS624)端末受付部32は、投稿出力指示を受け付けたか否かを判断する。投稿出力指示を受け付けた場合はステップS625に行き、投稿出力指示を受け付けなかった場合はステップS629に行く。
【0167】
(ステップS625)端末処理部33は、ステップS624で受け付けられた投稿出力指示を用いて、送信する投稿出力指示を構成する。端末処理部33は、例えば、投稿出力指示に対応する企業識別子または優待種類識別子を取得し、当該企業識別子または優待種類識別子を有する投稿出力指示を構成する。
【0168】
(ステップS626)端末送信部34は、ステップS625で構成された投稿出力指示を株主優待処理装置2に送信する。
【0169】
(ステップS627)端末受信部35は、株主優待処理装置2から1以上の投稿情報を受信したか否かを判断する。投稿情報を受信した場合はステップS628に行き、投稿情報を受信しなかった場合はステップS627に戻る。
【0170】
(ステップS628)端末処理部33は、ステップS627で受信された1以上の投稿情報を用いて、出力する1以上の投稿情報を含む画面を構成する。端末出力部36は、当該投稿情報を含む画面を出力する。ステップS601に戻る。
【0171】
(ステップS629)端末受信部35は、株主優待処理装置2から警告情報を受信したか否かを判断する。警告情報を受信した場合はステップS630に行き、警告情報を受信しなかった場合はステップS601に戻る。
【0172】
(ステップS630)端末処理部33は、ステップS629で受信された警告情報を用いて、出力する警告情報を含む画面を構成する。端末出力部36は、当該警告情報を含む画面を出力する。ステップS601に戻る。
【0173】
なお、図6図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0174】
以下、本実施の形態における株主優待システムAの具体的な動作例について説明する。
【0175】
今、株主優待処理装置2の株主優待格納部211には、図8に示す株主優待情報管理表が格納されている、とする。株主優待情報管理表は、1または2以上の各ユーザが保有する株主優待情報を管理する表である。株主優待情報管理表で管理される株主優待情報は、2社以上の株主優待券の情報である。株主優待情報管理表は、「ID」「優待識別子」「ユーザ識別子」「企業識別子」「優待種類識別子」「警告条件」「利用済フラグ」を有する1以上のレコードを管理する。「ID」はレコードを識別する情報である。「優待識別子」は、ユーザが保有する株主優待券に対応する株主優待情報の固有の情報である。「ユーザ識別子」は、株主優待券を保有するユーザを識別する情報である。「企業識別子」は、ユーザが保有する株主優待券の発行企業を識別する情報であり、ここでは、例えば、証券コードである。「優待種類識別子」は、株主優待券の種類を特定する情報である。つまり、一の企業が、2種類以上の株主優待券(例えば、「商品ABCの無料券」と「商品XYZの割引券」など)を発行する場合を考慮した情報が、優待種類識別子である。「警告条件」は、ここでは、株主優待情報に対応付いている、とする。ただし、「警告条件」がNULL「-」である場合、警告が行われない、またはデフォルトの警告条件(例えば、「2週間前」)を使用することを示す。「利用済フラグ」は、株主優待情報に対応する株主優待券を利用したか否かを示すフラグであり、「1」は利用済みであり、「0」は未利用であることを示す。
【0176】
なお、株主優待格納部211の各レコードの株主優待情報は、1または2以上の各サーバ1またはユーザ端末3から送信された情報である、とする。
【0177】
また、格納部21には、図9に示す企業情報管理表が格納されている、とする。企業情報管理表は、株を発行する企業の情報である企業情報を管理する表である。企業情報管理表は、「企業識別子」「企業名」「ロゴ」を有する1以上のレコードを管理する。「企業名」は企業の名称である。「ロゴ」は企業のロゴの画像である。
【0178】
また、株主優待格納部211には、図10に示す優待種類情報管理表が格納されている、とする。優待種類情報管理表は、株主優待券の種類ごとの情報を管理する表である。優待種類情報管理表は、「優待種類識別子」「優待内容」「利用期限」を有する1以上のレコードを管理する。「優待種類識別子」は優待種類情報を識別する情報である。「優待内容」は株主優待の内容を示す情報である。「利用期限」は、期限情報である。
【0179】
また、回答格納部212には、図11に示す構造を有する回答情報管理表が格納されている、とする。回答情報管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「企業識別子」「優待種類識別子」「回答情報」「日時」を有する1以上のレコードを管理する。「ユーザ識別子」は回答情報を送信したユーザを識別する情報である。「企業識別子」は、回答の対象の企業を識別する情報である。「優待種類識別子」は、回答の対象の株主優待券の種類を識別する情報である。「回答情報」は「スコア」「感想」を有する。「スコア」はここでは「1」から「5」の5段階評価のスコアである。「感想」は、ユーザが入力した文字列である。「日時」は、回答情報が受信された日時を特定する情報である。
【0180】
また、投稿格納部213には、図12に示す構造を有する投稿情報管理表が格納されている、とする。投稿情報管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「企業識別子」「優待種類識別子」「投稿情報」「日時」を有する1以上のレコードを管理する。「ユーザ識別子」は投稿情報を送信したユーザを識別する情報である。「企業識別子」は投稿情報の対象の企業を識別する情報である。「優待種類識別子」は投稿情報の対象の株主優待券の種類を識別する情報である。「日時」は、投稿情報が受信された日時を特定する情報である。
【0181】
さらに、格納部21には、図13に示すアンケート雛形情報が格納されている、とする。なお、アンケート雛形情報の1301は、株主優待情報に対応する企業のロゴが配置される領域を示す。
【0182】
かかる状況において、以下の6つの具体例について説明する。具体例1は、ユーザが保有するすべての株主優待券に対応する株主優待情報を有する一覧表(選択画面)を表示する場合である。具体例2は、株主優待情報の一覧表から、一の株主優待情報を選択し、利用する場合であり、利用情報がユーザ端末3から株主優待処理装置2に送信される場合である。具体例3は、株主優待情報の一覧表から、一の株主優待情報を選択し、利用する場合であり、利用情報が図示しない店舗端末から株主優待処理装置2に送信される場合である。具体例4は、株主優待処理装置2が利用情報を受信した場合に、ユーザにアンケートを実施する場合である。具体例5は、投稿情報を閲覧し、かつ投稿情報を送信する場合である。具体例6は、期限情報を用いた警告処理を説明する具体例である。
【0183】
(具体例1)
今、ユーザ識別子「U001」のユーザAは、ユーザ端末3に対して、優待出力指示を入力した、とする。次に、ユーザ端末3の端末受付部32は、優待出力指示を受け付ける。次に、端末処理部33は、端末格納部31のユーザ識別子「U001」を取得し、当該ユーザ識別子を有する優待出力指示「株主優待出力 U001」を構成する。次に、端末送信部34が、当該優待出力指示「株主優待出力 U001」を株主優待処理装置2に送信する。
【0184】
次に、株主優待処理装置2の指示受信部222は、ユーザ端末3から優待出力指示「株主優待出力 U001」を受信する。
【0185】
次に、画面構成部232は、受信された優待出力指示に対応するユーザ識別子「U001」を取得する。画面構成部232は、ユーザ識別子「U001」に対応する1以上の株主優待情報を株主優待情報管理表(図8)から取得する。ここで、画面構成部232は、「ID=1,4,5,59」の4つの株主優待情報を取得した、とする。
【0186】
次に、画面構成部232は、取得した4つの株主優待情報を用いて、当該4つの選択オブジェクトを有する画面情報を構成する。なお、ここでの画面情報は、例えば、HTMLにより構成されている。また、画面情報を構成する株主優待情報は、利用済フラグを有する。
【0187】
次に、画面送信部241は、構成された画面情報を、ユーザ識別子「U001」のユーザAのユーザ端末3に送信する。
【0188】
次に、ユーザ端末3は、端末受信部35は、株主優待処理装置2から画面情報を受信する。次に、端末画面構成部331は、受信された画面情報を用いて、出力する画面を構成する。次に、端末出力部36は、構成された画面を出力する。なお、かかる画面例は、図14である。図14において、1401、1402、1403、1404は、選択オブジェクトである。また、ここでの選択オブジェクトは、選択可能なメニュー項目である、とする。
【0189】
ユーザが、図14の画面を見ることにより、自分が保有している株主優待券が一覧できる。また、利用済フラグが「1」である株主優待情報の表示において、利用済みである株主優待券が明示である(図14の1405参照)。つまり、端末出力部36は、利用済みである株主優待情報と未利用である株主優待情報とを視覚的に区別可能に表示する。なお、視覚的な区別の方法は問わない。端末出力部36は、例えば、利用済みである株主優待情報の選択オブジェクトをグレーアウトし、未利用の株主優待情報の選択オブジェクトを目立つ態様で表示しても良い。
【0190】
(具体例2)
次に、ユーザAは、図14の画面から、1401の選択オブジェクトを選択した、とする。すると、端末受付部32は、選択オブジェクト1401の選択を受け付ける。次に、端末処理部33は、選択オブジェクト1401に対応する株主優待情報を用いて、株主優待情報の一部または全部の情報を有する株主優待券利用画面を構成する。端末出力部36は、当該株主優待券利用画面を出力する。なお、かかる株主優待券利用画面の例は、図15である。また、株主優待券利用画面は、選択オブジェクト1401に対応する株主優待情報を一意に識別する優待識別子「0020051」を有する。また、株主優待券利用画面は、選択オブジェクト1401に対応する株主優待情報に対応する企業識別子「2511」、優待種類識別子「K02」を有しても良い。図15において、1501は、スライドバーである、とする。
【0191】
次に、ユーザAは、1501のスライドバーを指で押さえて、右側にスライドした、とする。すると、端末受付部32は、利用指示を受け付ける。
【0192】
次に、端末処理部33は、利用指示の受け付けに応じて、利用指示に対応する株主優待情報に対応する株主優待券の利用のための処理を行う。ここで、端末処理部33は、例えば、商品XYZ引換券に対応するコード(ここでは、バーコード)を画面に表示する。かかる表示は、例えば、図16である。そして、店舗の店員は、コードリーダーで、図16の画面上のコード(ここでは、バーコード)を読み取り、無料にて、商品XYZをユーザAに渡すための決済処理を行う。なお、図16のバーコードには、「<優待識別子>0020051」が少なくとも埋め込まれている、とする。
【0193】
次に、端末処理部33は、かかる利用指示に対応する株主優待情報に対応する利用情報を構成する。つまり、端末処理部33は、例えば、利用情報「<ユーザ識別子>U001 <優待識別子>0020051 <企業識別子>2511 <優待種類識別子>K02」を構成する。次に、端末送信部34は、構成された利用情報を、株主優待処理装置2に送信する。
【0194】
次に、株主優待処理装置2の利用情報受信部223は、ユーザ端末3から利用情報「<ユーザ識別子>U001 <優待識別子>0020051 <企業識別子>2511 <優待種類識別子>K02」を受信する。
【0195】
次に、利用処理部233は、利用情報受信部223が受信した利用情報に対応する株主優待情報を特定するために、<優待識別子>0020051を取得する。そして、利用処理部233は、図8の株主優待情報管理表の<優待識別子>0020051と対になる利用済フラグ(「ID=5」のレコード)を「1」に書き換える。
【0196】
以上の処理により、ユーザ端末3から受信された利用情報を用いて、ユーザが利用した株主優待券の管理ができる。
【0197】
(具体例3)
本具体例において、ユーザ端末3は利用情報を送信せず、下記のように、図示しない店舗の端末が利用情報を送信する。
【0198】
つまり、店舗の店員は、コードリーダーで、図16の画面上のコード(ここでは、バーコード)を読み取り、無料にて、商品XYZをユーザAに渡すための決済処理を行う。その後、図示しない店舗の端末は、コードリーダーが取得したコードである「<優待識別子>0020051」をコードリーダーから受け取り、当該「<優待識別子>0020051」を有する利用情報を構成する。次に、当該店舗の端末は、「<優待識別子>0020051」を有する利用情報を株主優待処理装置2に送信する。
【0199】
次に、株主優待処理装置2の利用情報受信部223は、ユーザ端末3から利用情報「<ユーザ識別子>U001」を受信する。
【0200】
次に、利用処理部233は、利用情報受信部223が受信した利用情報に対応する株主優待情報を特定するために、<優待識別子>0020051を取得する。そして、利用処理部233は、図8の株主優待情報管理表の<優待識別子>0020051と対になる利用済フラグ(ID=5のレコード)を「1」に書き換える。
【0201】
以上の処理により、ユーザ端末3ではない、例えば、店舗の端末を経由して受信された利用情報を用いて、ユーザが利用した株主優待券の管理ができる。
【0202】
(具体例4)
株主優待処理装置2は、具体例2,3等において、利用済処理を行った後、アンケート送信部242は、格納部21からアンケート情報の雛形情報(図13)を取得する。次に、アンケート送信部242は、<優待識別子>0020051と対になる優待種類情報「K02」を株主優待情報管理表(図8)から取得する。次に、アンケート送信部242は、優待種類情報「K02」と対になるロゴを、図9に示す企業情報管理表から取得する。そして、アンケート送信部242は、当該ロゴをアンケート情報の雛形情報に配置し、アンケート情報を構成する。次に、アンケート送信部242は、当該アンケート情報を、ユーザAのユーザ端末3に送信する。
【0203】
次に、ユーザ端末3の端末受信部35は、株主優待処理装置2からアンケート情報を受信する。次に、端末処理部33は、受信されたアンケート情報を用いて、出力するアンケートを構成する。端末出力部36は、当該アンケートを出力する。かかる出力例は、図17である。
【0204】
次に、ユーザは、1701において、星4つを選択し、1702に感想「BBBの商品XYZはすばらしい。・・・」を入力し、送信ボタン1703を指示した、とする。
【0205】
すると、ユーザ端末3の端末受付部32は、アンケートに対する回答を受け付ける。次に、端末処理部33は、受け付けられた回答を用いて、送信する回答情報「<スコア>4 <感想>BBBの商品XYZはすばらしい。・・・」を構成する。次に、端末処理部33は、端末格納部31のユーザ識別子「U001」と優待識別子「0020051」とを取得し、当該ユーザ識別子と優待識別子とに対応付いた回答情報を構成する。
【0206】
次に、端末送信部34は、回答情報「<スコア>4 <感想>BBBの商品XYZはすばらしい。・・・」を、ユーザ識別子「U001」と優待識別子「0020051」とに対応付けて、株主優待処理装置2に送信する。
【0207】
次に、回答受信部224は、ユーザ識別子「U001」と優待識別子「0020051」とに対応する回答情報をユーザ端末3から受信する。
【0208】
次に、回答蓄積部235は、受信された優待識別子「0020051」と対になる企業識別子「2511」、優待種類識別子「K02」を図8の表から取得する。次に、回答蓄積部235は、受信された回答情報「<スコア>4 <感想>BBBの商品XYZはすばらしい。・・・」を、企業識別子「2511」、優待種類識別子「K02」に対応づけて回答情報管理表(図11)に蓄積する。
【0209】
以上の処理により、株主優待券が利用された場合に、当該株主優待券に関するアンケートをユーザに実施できた。
【0210】
(具体例5)
今、ユーザは、新たに株を購入するために、種々の株主優待情報をチェックするために、ユーザ端末3を使用して、1以上の優待情報が格納されている優待情報データベースから、1以上の優待情報を検索した、とする。優待情報は、株主優待券に関する情報である。優待情報は、例えば、企業識別子または優待種類識別子、優待内容、ロゴ、その他の優待券に関する情報を有する、とする。
【0211】
そして、ユーザ端末3は、図18に示す優待情報一覧表を出力した、とする。
【0212】
次に、ユーザは、図18の1801の優待情報にフォーカスを当てる操作を行った、とする。次に、ユーザは、図18のフォーラムオブジェクト1802を指示した、とする。
【0213】
すると、ユーザ端末3の端末受付部32は、投稿出力指示を受け付ける。次に、端末処理部33は、フォーラムオブジェクト1802に対応付く優待情報が有する企業識別子「1821」と優待種類識別子「K01」とを取得する。次に、端末処理部33は、受け付けられた投稿出力指示を用いて、「<企業識別子>1821 <優待種類識別子>K01」を含む投稿出力指示を構成する。次に、端末送信部34は、構成された投稿出力指示を株主優待処理装置2に送信する。
【0214】
次に、株主優待処理装置2の指示受信部222は、ユーザ端末3から投稿出力指示を受信する。次に、投稿送信部243は、投稿出力指示が有する「<企業識別子>1821 <優待種類識別子>K01」に対応付く投稿情報を投稿情報管理表(図12)から取得する。なお、ここで、図12の「ID=1、3」等の投稿情報が取得される。
【0215】
次に、投稿送信部243は、投稿出力指示を送信してきたユーザ端末3に、取得した2以上の投稿情報をユーザ端末3に送信する。
【0216】
次に、端末受信部35は、株主優待処理装置2から1以上の投稿情報を受信する。次に、端末処理部33は、受信された1以上の投稿情報を用いて、出力する1以上の投稿情報を含む画面を構成する。次に、端末出力部36は、当該投稿情報を含む画面を出力する。かかる出力例は、図19である。図19において、2つの投稿情報が表示されている。
【0217】
かかる状況において、ユーザは、投稿ボタン1901を指示した場合、ユーザ端末3の画面は、投稿を入力できる画面に変わる。そして、ユーザは、投稿「AAAは、・・・」を入力し、投稿指示を入力した、とする。
【0218】
すると、ユーザ端末3の端末受付部32は、投稿「AAAは、・・・」を受け付ける。次に、端末処理部33は、ユーザ識別子「U1011」、企業識別子「1821」、優待種類識別子「K01」を取得する。次に、端末処理部33は、投稿情報「<投稿>AAAは、・・・ <ユーザ識別子>U1011 <企業識別子>1821 <優待種類識別子>K01」を構成する。次に、端末送信部34は、構成された投稿情報を株主優待処理装置2に送信する。
【0219】
次に、株主優待処理装置2の投稿受信部225は、ユーザ端末3から投稿情報「<投稿>AAAは、・・・ <ユーザ識別子>U1011 <企業識別子>1821 <優待種類識別子>K01」を受信する。次に、投稿蓄積部236は、図示しない時計から日時を取得する。次に、投稿蓄積部236は、受信された投稿情報「AAAは、・・・」を、ユーザ識別子「U1011」、企業識別子「1821」、優待種類識別子「K01」、日時に対応付けて、投稿情報管理表(図12)に蓄積する。
【0220】
以上により、投稿情報をユーザに提供したり、受信した投稿情報を蓄積したりできた。
【0221】
(具体例6)
今、株主優待情報管理表は、図8の状態である、とする。つまり、図8の「ID=1」に対応する株主優待情報は利用済みであるが、「ID=2」から「ID=5」までの株主優待情報は未利用である状況である。そして、本日は、「2021年10月24日」である、とする。
【0222】
かかる状況において、株主優待処理装置2の警告部233は、図示しない時計から、現在時刻「2021年10月24日 12:00」を取得した、とする。そして、警告部233は、毎日、12時に、警告のための処理を開始するものとする。
【0223】
そして、取得した現在時刻が「2021年10月24日 12:00」であるので、警告部233は、警告のタイミングである、と判断する。
【0224】
次に、警告部233は、株主優待情報管理表(図8)の「ID=1」の株主優待情報から、以下のように検査し、警告条件を満たす株主優待情報を用いて、以下の警告の処理を行う。
【0225】
まず、警告部233は、「ID=1」の株主優待情報の利用済フラグ「1」を取得する。そして、警告部233は、利用済フラグ「1」から、警告の必要はない、と判断する。
【0226】
次に、警告部233は、「ID=2」の株主優待情報の利用済フラグ「0」を取得する。そして、警告部233は、利用済フラグ「0」から、警告が必要である可能性がある、と判断する。次に、警告部233は、「ID=2」の株主優待情報が有する優待種類識別子「K02」と対になる利用期限「2021/10/31」を優待種類情報管理表(図10)から取得する。次に、警告部233は、「ID=2」の株主優待情報が有する警告条件「1週間前」を取得する。次に、警告部233は、今日の日付「2021年10月24日」、利用期限「2021/10/31」から、警告条件「1週間前」を満たす、と判断する。次に、警告部233は、警告情報「以下の株主優待券の利用期限が近づいています」を含む画面情報を格納部21から取得する。そして、警告部233は、「ID=2」の株主優待情報に対応する企業のロゴを図9から取得し、株主優待情報に対応する優待識別子「0020050」が埋め込まれたコード(ここでは、バーコード)を構成する。次に、警告部233は、取得した画面情報に、企業のロゴとバーコードとを配置し、送信する画面情報を構成する。次に、警告部233は、当該画面情報を、格納部21に書き込み、当該画面情報にアクセスするためのURLを取得する。次に、警告部233は、当該URLを、「ID=2」の株主優待情報が有するユーザ識別子「U002」と対になるメールアドレス宛に送信する。なお、各ユーザのメールアドレスは、ユーザ識別子と対にして、図示しないユーザ管理表に管理されている、とする。また、ユーザ管理表は、格納部21に格納されている、とする。
【0227】
次に、ユーザ識別子「U002」で識別されるユーザのユーザ端末3は、当該URLを含むメールを受信する。そして、当該ユーザは、ユーザ端末3で受信したメールの中のURLを指示した、とする。すると、ユーザ端末3は、当該URLを用いて、画面情報を受信し、画面を出力する。かかる画面例は、図20である。
【0228】
次に、警告部233は、「ID=3」の株主優待情報を用いて、警告条件「-(NULL)」から、警告しない、と判断する。
【0229】
次に、警告部233は、「ID=4」の株主優待情報を用いて、優待種類識別子「K04」と対になる利用期限「2022/3/31」を取得し、かつ警告条件「3日前」を取得する。そして、警告部233は、今日の日付「2021年10月24日」、利用期限「2022/3/31」から、警告条件「3日前」を満たさない、と判断する。
【0230】
次に、警告部233は、「ID=4」の株主優待情報を用いて、「ID=2」と同様に、警告条件を満たすと判断し、ユーザ識別子「U001」で識別されるユーザのメールアドレス宛に、図20と同様の画面情報(ただし、バーコードに埋め込まれた情報は異なる)のURLを送信する。
【0231】
以上のように、具体例6によれば、適切に警告処理が行えた。
【0232】
以上、本実施の形態によれば、2以上の企業の株主優待券を電子的に管理し、利用できる環境を提供できる。
【0233】
また、本実施の形態によれば、1以上の各ユーザが保有する株主優待券情報を管理し、かつ各ユーザに提供できる。
【0234】
また、本実施の形態によれば、ユーザの株主優待券の利用を管理できる。
【0235】
また、本実施の形態によれば、株主優待券の利用に対するアンケートをユーザに実施できる。
【0236】
また、本実施の形態によれば、株主優待券の利用の期限管理、およびユーザへの期限の報知を行える。
【0237】
さらに、本実施の形態によれば、株主優待券に対して投稿の場を提供できる。
【0238】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における株主優待処理装置2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ユーザが保有する株主優待券を特定する情報であり、ユーザ識別子に対応付けられている2以上の株主優待情報が格納される株主優待格納部にアクセス可能なコンピュータを、株主優待券に関する情報であり、企業を識別する企業識別子または株主優待券の種類を識別する優待種類識別子を有する情報である株主優待情報に対応する指示を受信する指示受信部と、前記株主優待格納部にアクセスし、前記指示受信部が受信した前記指示に対応する前記株主優待情報を用いて、前記指示に応じた処理を行う処理部として機能させるためのプログラムである。
【0239】
また、ユーザ端末3を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、株主優待処理装置2から前記画面情報を受信する端末受信部と、前記画面情報を用いて、株主優待情報の1以上の選択オブジェクトを有する画面を構成する端末画面構成部と、前記画面を出力する端末出力部と、前記画面上の一の選択オブジェクトに対応する利用指示を受け付ける端末受付部と前記利用指示の受け付けに応じて、前記一の選択オブジェクトに対応する株主優待券を利用するための利用情報を構成する端末利用情報構成部と、前記端末処理部が構成した利用情報を前記株主優待処理装置に送信する端末送信部として機能させるためのプログラムである。
【0240】
また、図21は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の株主優待処理装置2等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図21は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図22は、システム300のブロック図である。
【0241】
図21において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0242】
図22において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0243】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の株主優待処理装置2等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0244】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の株主優待処理装置2等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0245】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0246】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0247】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0248】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0249】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0250】
以上のように、本発明にかかる株主優待処理装置2は、2以上の企業の株主優待券を電子的に管理し、利用できる環境を提供できるという効果を有し、株主優待情報を管理するサーバ等として有用である。
【符号の説明】
【0251】
1 サーバ
2 株主優待処理装置
3 ユーザ端末
11 サーバ格納部
12 サーバ処理部
13 サーバ送信部
21 格納部
22 受信部
23 処理部
24 送信部
31 端末格納部
32 端末受付部
33 端末処理部
34 端末送信部
35 端末受信部
36 端末出力部
211 株主優待格納部
212 回答格納部
213 投稿格納部
221 株主優待受信部
222 指示受信部
223 利用情報受信部
224 回答受信部
225 投稿受信部
231 株主優待蓄積部
232 画面構成部
233 利用処理部
233 警告部
235 回答蓄積部
236 投稿蓄積部
241 画面送信部
242 アンケート送信部
243 投稿送信部
331 端末画面構成部
332 端末利用情報構成部
図1
図2
図3
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