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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023045539
(43)【公開日】2023-04-03
(54)【発明の名称】玄関ドア照明装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 7/28 20060101AFI20230327BHJP
   E06B 3/00 20060101ALI20230327BHJP
   E05F 7/00 20060101ALI20230327BHJP
   E05B 41/00 20060101ALI20230327BHJP
   E06B 3/70 20060101ALI20230327BHJP
   E06B 3/36 20060101ALI20230327BHJP
【FI】
E06B7/28 C
E06B3/00 C
E05F7/00 F
E05B41/00 E
E06B7/28 A
E06B3/70 Z
E06B3/36
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021154024
(22)【出願日】2021-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100179833
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 将尚
(72)【発明者】
【氏名】清水 裕太
【テーマコード(参考)】
2E014
2E016
【Fターム(参考)】
2E014AA02
2E014DA07
2E014DB03
2E016HA10
2E016JA11
2E016JC01
2E016KA05
2E016KA06
2E016KA09
2E016LA01
2E016LA16
2E016RA00
(57)【要約】
【課題】照らされた光の演出感や意匠性を感じることができる玄関ドア照明装置を提供する。
【解決手段】玄関ドア照明装置1Aは、開口部12を開閉する玄関ドア2に設けられ、帯状に発光する発光部5を有する。発光部5は、玄関ドア2に設けられた人感センサ42の検知状態、開閉検知部43の検知状態、電気錠41の施解錠(付帯装置の動作)に連動して発光する。発光部5は、玄関ドア2に設けられた人感センサ42の検知状態、開閉検知部43の検知状態、電気錠41の施解錠それぞれに対応した異なる発光を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を開閉する玄関ドアに設けられ、
帯状に発光する発光部を有する玄関ドア照明装置。
【請求項2】
前記発光部は、前記玄関ドアに設けられた付帯装置の動作に連動して発光する請求項1に記載の玄関ドア照明装置。
【請求項3】
前記発光部は、前記玄関ドアに設けられた付帯装置の動作の状態それぞれに対応した異なる発光を行う請求項2に記載の玄関ドア照明装置。
【請求項4】
前記付帯装置は、前記玄関ドア付近の所定の領域への人の進入を検知する人感センサであり、
前記発光部は、前記人感センサの検知状態に連動して発光する請求項2または3に記載の玄関ドア照明装置。
【請求項5】
前記付帯装置は、前記玄関ドアによる開口部の開閉状態を検知する開閉検知部であり、
前記発光部は、前記開閉検知部の検知状態に連動して発光をする請求項2から4のいずれか一項に記載の玄関ドア照明装置。
【請求項6】
前記付帯装置は、前記玄関ドアを施解錠する鍵であり、
前記発光部は、前記鍵の施解錠に連動して発光する請求項2から5のいずれか一項に記載の玄関ドア照明装置。
【請求項7】
前記玄関ドアは、親扉と子扉とを有する親子ドアであり、
前記発光部は、前記子扉に取り付けられている請求項1から6のいずれか一項に記載の玄関ドア照明装置。
【請求項8】
前記玄関ドアは、前記開口部の一部を開閉する障子と、前記障子と隣接し前記開口部の前記一部以外を閉鎖する袖パネルと、を有する袖パネル付きドアであり、
前記発光部は、前記袖パネルに取り付けられている請求項1から6のいずれか一項に記載の玄関ドア照明装置。
【請求項9】
前記玄関ドアは、開口部を開閉する障子本体と、前記障子本体の表面に設けられた外装材と、を有し、
前記発光部は、前記障子本体と、前記外装材との間に配置されている請求項1から6のいずれか一項に記載の玄関ドア照明装置。
【請求項10】
前記玄関ドアは、開口部に設けられた枠体と、前記枠体に支持され前記開口部を開閉する障子と、を有し、
前記発光部は、前記枠体と前記障子との間に配置され、前記枠体に取り付けられている請求項1から6のいずれか一項に記載の玄関ドア照明装置。
【請求項11】
前記発光部は、屋内外方向には露出せず、
前記発光部から発光される光は、屋内外方向からは間接照明として視認される請求項1から10のいずれか一項に記載の玄関ドア照明装置。
【請求項12】
前記発光部は、長さ方向の一方側から他方側に向かって漸次所定の時間ずつ部分的に点灯する請求項1から11のいずれか一項に記載の玄関ドア照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、玄関ドア照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
玄関の天井や壁には、玄関の空間を照らす照明装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。玄関ドアに電気錠が設けられている場合は、電気錠の施錠・解錠を点灯して使用者に認知させるLEDライトなどが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-4730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
玄関の照明装置や電気錠のLEDライトなどには、玄関の空間を照らす機能や施解錠を使用者に認知させる機能以外に、照らされた光による演出感や意匠性が感じられることも望まれている。
【0005】
本開示は、照らされた光の演出感や意匠性を感じることができる玄関ドア照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示に係る玄関ドア照明装置は、開口部を開閉する玄関ドアに設けられ、帯状に発光する発光部を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態による玄関ドアおよび玄関ドア照明装置の正面図である。
図2】第1実施形態による玄関ドアおよび玄関ドア照明装置の水平断面図である。
図3】第2実施形態による玄関ドアおよび玄関ドア照明装置の水平断面図である。
図4】第3実施形態による玄関ドアおよび玄関ドア照明装置の水平断面図である。
図5】実施形態の第1変形例による玄関ドアおよび玄関ドア照明装置の正面図である。
図6】実施形態の第2変形例による玄関ドアおよび玄関ドア照明装置の正面図である。
図7】実施形態の第3変形例による玄関ドアおよび玄関ドア照明装置の正面図である。
図8】実施形態の第4変形例による玄関ドアおよび玄関ドア照明装置の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施形態)
図1に示すように、第1実施形態による玄関ドア照明装置1Aは、建物の玄関ドア2に設けられている。玄関ドア2が設けられる壁部11に沿った水平方向を建具幅方向(図面の矢印Xの方向)とし、建具幅方向に直交する水平方向、すなわち壁部11に直交する方向を屋内外方向(図面の矢印Yの方向)とする。図面では、上下方向を矢印Zで示す。
【0009】
玄関ドア2は、親子ドアである。玄関ドア2は、壁部11の開口部12に設けられた枠部3と、枠部3に開口部12を開閉可能に支持された親扉21および子扉22と、を有している。親扉21および子扉22は、建具幅方向に並んで配置される。親扉21は枠部3内の建具幅方向の一方側に配置されている。子扉22は枠部3内の建具幅方向の他方側に配置されている。親扉21の上下方向の寸法と子扉22の上下方向の寸法とは、略同じである。子扉22は、通常時は枠部3に固定され、大型の家具を搬入する時など開口部12を広く開放させる際に、親扉21とともに開口部12を開放する。
【0010】
枠部3は、下枠31と、上枠32と、第1縦枠33と、第2縦枠34と、を有している。第1縦枠33は、建具幅方向の一方側に配置されている。第2縦枠34は、建具幅方向の他方側に配置されている。親扉21は、建具幅方向の一方側の第1縦枠33にヒンジ211を介して取り付けられるとともに、上枠32にドアクローザー(不図示)を介して取り付けられている。子扉22は、建具幅方向の他方側の第2縦枠34にヒンジ221を介して取り付けられている。
【0011】
玄関ドア2には、電気錠41(鍵)、人感センサ42および開閉検知部43(付帯装置)が設けられている。電気錠41は、親扉21の施解錠を行う。人感センサ42は、玄関ドア2付近の所定の領域に人が進入したことを検知する。開閉検知部43は、親扉21が開放状態か閉鎖状態かを検知する。図1では、人感センサ42は、枠部3の上方の壁部11に取り付けられている。人感センサ42は、例えば、枠部3や、親扉21、子扉22などに取り付けられていてもよい。
【0012】
図1および図2に示すように、玄関ドア照明装置1Aは、帯状の発光部5と、発光部5に電源を供給する電源供給部(不図示)と、を有している。発光部5は、例えば、LEDテープなどである。発光部5の長さ寸法は、子扉22の上下方向の寸法と略同じである。発光部5は、上下方向に直線状に延びる向きで子扉22の上下方向の略全体にわたって取り付けられている。電源供給部は、建物に設けられた電源装置から発光部5に電源を供給する配線などである。電源供給部は、子扉22の内部や周囲などに適宜設置される。
【0013】
子扉22には、発光部5を取り付ける取付部6が設けられている。取付部6は、子扉22の屋外側で、親扉21と対向する側(建具幅方向の一方側)の端部近傍に設けられている。取付部6は、断面形状がC字形の長尺に形成されている。取付部6には、長さ方向全体にわたって溝部61が形成されている。取付部6の長さ寸法は、子扉22の上下方向の寸法、すなわち発光部5の長さ寸法と略同じである。取付部6は、長さ方向が上下方向となり、溝部61が建具幅方向の一方側に開口する向きで子扉22の屋外側の面に固定されている。
【0014】
図2に示すように、取付部6は、溝部61の底部となる底板部62と、底板部62の側方に設けられる第1側板部63および第2側板部64と、を有している。底板部62は、板面が建具幅方向を向き、建具幅方向の一方側の面が溝部61の底部に相当する。第1側板部63は、底板部62の屋内側の端部から建具幅方向の一方側に突出している。第1側板部63は、子扉22の屋外側の面に沿って設けられる。第2側板部64は、底板部62の屋外側の端部から建具幅方向の一方側に突出している。第1側板部63は、子扉22の親扉21と対向する側の端部を覆うカバー部材222に一体に設けられていてもよい。
【0015】
親扉21には、建具幅方向の他方側(子扉22と対向する側)の端部に屋外側に突出し更に建具幅方向の他方側に突出するヒレ部212が設けられている。親扉21および子扉22がともに開口部12を閉鎖している状態では、ヒレ部212の先端部分が子扉22の建具幅方向の一方側の端部を屋外側から覆っている。この状態では、子扉22の取付部6の第2側板部64と、ヒレ部212とが建具幅方向に隙間をあけて対向している。
【0016】
発光部5は、取付部6の底板部62(溝部61の底部)に上下方向の略全体にわたって取り付けられている。発光部5は、屋外側が取付部6の第2側板部64に覆われている。発光部5は、屋外側に露出しておらず、屋外側から直接視認できないように設けられている。玄関ドア2の屋外側にいる人は、発光部から発光された光を取付部6の第2側板部64とヒレ部212との隙間213から間接的に視認することができる。
【0017】
発光部5は、上下方向(長さ方向)全体が同様に発光することが可能であるとともに、部分的に発光することが可能である。発光部5は、部分的に発光された状態と、消灯した状態とを所定時間で切り替えた発光パターンを複数有している。例えば、発光部5を上側から下側に向かって順次所定時間ずつ発光させて、光が上側から下側に流れるよう視認できる発光パターンがある。発光部5から発光される光の色を、全体および部分的に変える設定も可能である。発光部5は、上下方向全体において発光される光の色を一斉に切り替えることが可能であるとともに、部分的に発光される光の色を切り替えることが可能である。上記の発光パターンには、発光される光の色の変化を組み込むことも可能である。
【0018】
発光部5は、図1に示す人感センサ42による玄関ドア2付近における人の検知、開閉検知部43による親扉21の開閉の検知、電気錠41による親扉21の施解錠に連動して発光するように設定されている。発光部5は、人感センサ42および開閉検知部43による検知状態や、電気錠41の施錠、解錠に応じて、発光パターンや発光される光の色を変化するように設定可能である。
【0019】
玄関ドア照明装置1Aは、玄関ドア2に帯状に発光する発光部5を設ける構成である。玄関ドア2に光の演出感や意匠性を付加することができ、使用者が光の演出感や意匠性を感じることができる。
【0020】
玄関ドア照明装置1Aの発光部5は、人感センサ42による玄関ドア2付近における人の検知、開閉検知部43による親扉21の開閉の検知、電気錠41による親扉21の施解錠に連動して発光する。使用者は、人感センサ42の検知や親扉21の開閉、電気錠41の施解錠を確認することができる。玄関ドア照明装置1Aは、発光部5を人感センサ42および開閉検知部43による検知状態や、電気錠41の施錠、解錠に応じて発光パターンや発光される光の色を変化するように設定することにより、使用者は、人感センサ42の検知や親扉21の開閉、電気錠41の施解錠をより詳細に確認することができるともに、光の演出感や意匠性を感じることができる。
【0021】
玄関ドア照明装置1Aの発光部5は、子扉22に取り付けられている。子扉22の開閉頻度は親扉21よりも少ないため、動きの少ない安定した位置に発光部5を取り付けることができる。
【0022】
玄関ドア照明装置1Aの発光部5は、屋外側に露出しない溝部61に配置され、発光部5から発光される光は、玄関ドア2の屋外側からは間接照明として視認される。使用者は、発光部5を直接視認する場合と比べて、柔らかい光を視認することができる。例えば、夜間などに、使用者が発光部5の光を眩しいと感じることを低減することができる。
【0023】
玄関ドア照明装置1Aは、発光部5を上側から下側に向かって順次所定時間ずつ発光させて、光が上側から下側に流れるよう視認できる発光パターンで発光部5を発光させることができる。使用者が光の演出感や意匠性を感じることができる。
【0024】
(他の実施形態)
上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について説明する。
【0025】
(第2実施形態)
図3に示す第2実施形態による玄関ドア照明装置1Bは、図1に示す第1実施形態と同様の玄関ドア2に設けられている。図3に示すように、玄関ドア照明装置1Bは、発光部5が親扉21(障子本体)の屋外側の面214(障子本体の表面)に取り付けられたモール材7(外装材)との間に配置されている。モール材7は、長尺の部材である。モール材7は、上下方向に直線状に延びる向きで親扉21の建具幅方向の中間部に上下方向全体にわたって設けられている。モール材7の建具幅方向の他方側の縁部には、屋内側(親扉21と対向する側)に切り欠き部71が形成されている。モール材7には、切り欠き部71の建具幅方向の一方側に位置し、建具幅方向の他方側を向く第1切り欠き形成面72と、切り欠き部71の屋外側に位置し屋内側を向く第2切り欠き形成面73と、を有している。第2切り欠き形成面73は、親扉21の屋外側の面214と間隔をあけて屋内外方向に対向している。
【0026】
発光部5は、親扉21の屋外側の面214における第2切り欠き形成面73と対向する部分に取り付けられている。発光部5は、モール材7の建具幅方向の他方側の縁部に屋外側から覆われている。発光部5は、屋外側に露出しておらず、屋外側から直接視認できないように設けられている。玄関ドア2の屋外側にいる人は、発光部5から発光された光をモール材7の建具幅方向の他方側から間接的に視認することができる。
【0027】
第2実施形態による玄関ドア照明装置1Bは、第1実施形態による玄関ドア照明装置1Aと同様の効果を奏する。第2実施形態による玄関ドア照明装置1Bの発光部5は、親扉21とモール材7との間に屋外側に露出しないように配置されている。発光部5から発光される光は、玄関ドア2の屋外側からは間接照明として視認される。使用者は、発光部5を直接視認する場合と比べて、柔らかい光を視認することができる。
【0028】
(第3実施形態)
図4に示す第3実施形態による玄関ドア照明装置1Cは、図1に示す第1実施形態と同様の玄関ドア2に設けられている。図4に示すように、玄関ドア照明装置1Cは、発光部5が子扉22と第2縦枠34との間に配置されている。第2縦枠34は、子扉22と対向する縦枠である。発光部5は第2縦枠34に上下方向の全体に延びるように設けられた溝部341に配置されている。溝部341は、第2縦枠34の建具幅方向の一方側の面、すなわち、子扉22と対向する面に設けられている。溝部341は、建具幅方向の一方側に開口している。溝部341の底部342は、建具幅方向の一方側を向いている。発光部5は、溝部341の底部342に貼り付けられている。第2縦枠34と子扉22とは、隙間をあけて配置されている。第2縦枠34および子扉22の屋内側には、第2縦枠34と子扉22との隙間を塞ぐ気密材343が設けられている。
【0029】
発光部5は、第2縦枠34の溝部341の内部に上下方向に直線状に延びる向きに設けられている。発光部5は、屋外側に露出しておらず、屋外側から直接視認できないように設けられている。玄関ドア2の屋外側にいる人は、発光部から発光された光を第2縦枠34と子扉22との隙間223から間接的に視認することができる。
【0030】
第3実施形態による玄関ドア照明装置1Cは、第1実施形態による玄関ドア照明装置1Aと同様の効果を奏する。第3実施形態による玄関ドア照明装置1Bの発光部5は、枠部3と障子との間に配置され、枠部3に取り付けられている。発光部5から発光される光は、玄関ドア2の屋外側からは間接照明として視認される。使用者は、発光部5を直接視認する場合と比べて、柔らかい光を視認することができる。
【0031】
本開示は上記の実施形態に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、玄関ドア照明装置1A、1B、1Cの発光部5は、玄関ドア2の子扉22や枠部3の上下方向の略全体にわたる長さであるが、帯状であれば上記以外の長さでもよい。玄関ドア照明装置1A、1B、1Cの発光部5は、上下方向に延びる向きに設けられているが、建具幅方向や屋内外方向から見て斜めとなる方向に延びる向きに設けられていてもよい。下枠31や上枠32、親扉21や子扉22の上縁部や下縁部に建具幅方向に延びる発光部5が設けられていてもよい。玄関ドア照明装置1A、1B、1Cの発光部5は、直線状に設けられているが、曲線を描くように設けられていてもよい。
【0032】
玄関ドア照明装置1A、1B、1Cは、開口部12を開閉するドア本体の片側に袖パネルが設けられた袖パネル付きドアに設けられていてもよい。例えば、袖パネルのドア本体側の端部に袖パネルの上下方向全体にわたって発光部5が設けられていてもよい。第1実施形態による玄関ドア照明装置1Aの子扉22に設けられる取付部6が袖パネルに設けられ、取付部6に発光部5が設けられていてもよい。第2実施形態と同様のモール材7が、ドア本体や袖パネルに設けられ、ドア本体や袖パネルに取り付けられた発光部5がモール材7の切り欠き部71に配置されるようにしてもよい。袖パネル付きドアの場合には、人感センサは、例えば、枠部の上方の壁部や、枠部、ドア本体、袖パネルなどに取り付けられる。
【0033】
玄関ドア照明装置1A、1B、1Cは、図5に示すような袖パネルが設けられておらず、1つのドア本体23が開口部12を開閉する片開きの玄関ドア2Dに設けられていてもよい。ドア本体23の建具幅方向のいずれかの端部に第1実施形態による取付部6が取り付けられて、取付部6に発光部5が設けられていてもよい。第2実施形態と同様のモール材7(図3参照)が、ドア本体23に設けられ、ドア本体23に取り付けられた発光部5がモール材7の切り欠き部71に配置されるようにしてもよい。枠部3の縦枠33,34に第3実施形態のような溝部341が設けられ、この溝部341に発光部5が設けられてもよい。発光部5が設けられる縦枠は、戸先側の縦枠33、吊元側の縦枠34のいずれかであってもよい。片開きの玄関ドア2Dの場合には、人感センサは、例えば、枠部の上方の壁部や、枠部、ドア本体23などに取り付けられる。
【0034】
玄関ドア照明装置1A、1B、1Cは、図6に示すような2つのドア本体24,25が開口部12を開閉する両開きの玄関ドア2Eに設けられてもよい。ドア本体24,25いずれかの端部に第1実施形態による取付部6が取り付けられて、取付部6に発光部5が設けられていてもよい。第2実施形態と同様のモール材7(図3参照)が、ドア本体24,25に設けられ、ドア本体24,25に取り付けられた発光部5がモール材7の切り欠き部71に配置されるようにしてもよい。枠部3の縦枠33,34に第3実施形態のような溝部341が設けられ、この溝部341に発光部5が設けられてもよい。両開きの玄関ドア2Eの場合には、人感センサは、例えば、枠部の上方の壁部や、枠部、ドア本体24,25などに取り付けられる。
【0035】
玄関ドア照明装置1A、1B、1Cは、図7に示すような袖パネル26が設けられた片引戸の玄関ドア2Fに設けられてもよい。第1実施形態の取付部6が袖パネルに設けられ、取付部6に発光部5が設けられていてもよい。第2実施形態と同様のモール材7(図3参照)が、片引戸の障子27や袖パネル26に設けられ、片引戸の障子27や袖パネル26に取り付けられた発光部5がモール材7の切り欠き部71に配置されるようにしてもよい。袖パネル26が設けられた片引戸の玄関ドア2Fの場合には、人感センサは、例えば、枠部の上方の壁部や、枠部、袖パネル26、障子27などに取り付けられる。
【0036】
玄関ドア照明装置1A、1B、1Cは、図8に示すような袖パネル26が設けられた両引き戸の玄関ドア2Gに設けられてもよい。第1実施形態による玄関ドア照明装置1Aの子扉22に設けられる取付部6が袖パネル26に設けられ、取付部6に発光部5が設けられていてもよい。第2実施形態と同様のモール材7(図3参照)が、両引き戸の障子28,29や袖パネル26に設けられ、障子28,29や袖パネル26に取り付けられた発光部5がモール材7の切り欠き部71に配置されるようにしてもよい。枠部3の縦枠35に第3実施形態のような溝部341が設けられ、この溝部341に発光部5が設けられてもよい。袖パネル26が設けられた両引き戸の玄関ドア2Gの場合には、人感センサは、例えば、枠部の上方の壁部や、枠部、袖パネル26、障子28などに取り付けられる。上記のいずれの玄関ドア2,2B-2Gの場合でも、人感センサは、リーダー(電気錠のボタン)や玄関ドアの把手に取り付けられていてもよい。
【0037】
玄関ドア照明装置1A、1B、1Cの発光部5は、人感センサ42による玄関ドア2付近における人の検知、開閉検知部43による親扉21の開閉の検知、電気錠41による親扉21の施解錠に連動して発光する。発光部5は各種検知器の検知や、電気錠41の施解錠に連動せずに発光するように設定されていてもよい。発光部5は、例えば、設定された時刻に発光するように設定されたり、使用者の任意のタイミングで発光するように設定されていたりしてもよい。
【0038】
玄関ドア照明装置1A、1B、1Cの発光部5から発光された光は、屋外側から視認できるように配置されているが、屋内側から視認できるように配置されていてもよい。玄関ドア2に屋外側から光を視認できる発光部5、屋内側から光を視認できる発光部5の両方が設けられていてもよい。それぞれの発光部5は、同様に発光するように設定されていてもよいし、異なる条件で発光するように設定されていてもよい。
【0039】
玄関ドア照明装置1A、1B、1Cの発光部5は、屋外側に露出しない位置に配置されて、発光部5から発光された光を屋外側から間接的に視認するように構成されている。発光部5は、屋外側や屋内側に露出する位置に設けられ、使用者が発光部5を屋外側または屋内側から直接視認できるようにしてもよい。
【0040】
玄関ドア照明装置1A、1B、1Cの発光部5の発光パターン、光の色や強さは、適宜設定されてよい。
【符号の説明】
【0041】
1A,1B,1C 玄関ドア照明装置、2,2B-2G 玄関ドア、3 枠部、5 発光部、7 モール材(外装材)、12 開口部、21 親扉、22 子扉、41 電気錠(鍵)42 人感センサ、43 開閉検知部、214 面(障子本体の表面)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8