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特開2023-45588情報処理装置、プログラム、情報処理システム及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023045588
(43)【公開日】2023-04-03
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、情報処理システム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230327BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021154098
(22)【出願日】2021-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100190942
【弁理士】
【氏名又は名称】風間 竜司
(72)【発明者】
【氏名】村松 敦
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】注文の処理が複数の工程にわたって分業され、流れ作業形式で処理される場合に、注文を処理する担当者が作業を行いやすくすることが可能な、情報処理装置、プログラム、情報処理システム及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】注文端末と、複数の注文表示端末と、情報処理装置とが、ネットワークを介して通信可能に構成されている情報処理システムにおいて、情報処理装置40は、注文を処理する各工程の作業状況を示す情報に基づき、第1の工程が完了しており、第1の工程の次に順序付けられている第2の工程についての作業状況が待機中であると判定される場合には、第2の工程の実行を指示する作業指示情報の出力を制御する制御部430を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注文を処理する各工程の作業状況を示す情報に基づき、
第1の工程が完了しており、前記第1の工程の次に順序付けられている第2の工程についての作業状況が待機中であると判定される場合には、前記第2の工程の実行を指示する作業指示情報の出力を制御する制御部を備える、
情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、新規に注文を受注する毎に、前記注文の内容を処理するために必要な2以上の工程を識別し、
前記識別された前記2以上の工程の作業順序を判別する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記作業指示情報は、前記注文を処理する各工程の注文内容を含む表示画面であり、
前記表示画面において、前記第2の工程の注文内容は、他の工程の注文内容と異なる態様で表示される、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記作業指示情報の出力を制御する際に、記憶部に記憶されている前記第2の工程についての前記作業状況を示す作業状況情報を、作業中を示す前記第1の情報に更新し、
前記第2の工程の作業が完了したことに基づいて、待機中を示す前記第2の情報に前記第2の工程についての前記作業状況情報を更新する、
請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記注文を処理する各工程は、いずれの他の工程の完了も待たずに作業を仮作業として開始可能である仮作業可能工程を含み、
前記制御部は、前記仮作業可能工程の作業状況が待機中であると判定される場合に、前記仮作業の開始を指示する仮指示情報の出力を制御する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記仮指示情報は、前記注文を処理する各工程の注文内容を含む表示画面であり、前記作業指示情報と異なる態様で出力される、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記仮指示情報の出力を制御する際に、前記記憶部に記憶されている前記仮作業可能工程についての前記作業状況情報を、前記仮作業中を示す第3の情報に更新する、
請求項5または6に記載の情報処理端末。
【請求項8】
前記作業指示情報は操作ボタンを含み、
前記制御部は、前記第2の工程の作業の完了を前記操作ボタンが操作されたことに基づいて認識する、
請求項4から7のいずれか一項に記載の情報処理端末。
【請求項9】
コンピュータを、
注文を処理する各工程の作業状況を示す情報に基づき、
第1の工程が完了しており、前記第1の工程の次に順序付けられている第2の工程についての作業状況が待機中であると判定される場合には、前記第2の工程の実行を指示する作業指示情報の出力を制御する制御部
として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
注文を処理する各工程の作業状況を示す情報に基づき、
第1の工程が完了しており、前記第1の工程の次に順序付けられている第2の工程についての作業状況が待機中であると判定される場合には、前記第2の工程の実行を指示する作業指示情報の出力を制御する制御部を含む、
情報処理システム。
【請求項11】
注文を処理する各工程の作業状況を示す情報に基づき、
第1の工程が完了しており、前記第1の工程の次に順序付けられている第2の工程についての作業状況が待機中であると判定される場合には、前記第2の工程の実行を指示する作業指示情報の出力を制御すること
を含む、コンピュータにより実行される情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、情報処理システム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食店またはカラオケ店等において、注文端末で商品の注文を受け付け、注文内容を出力端末に転送し、注文処理担当者に伝達するオーダーシステムが利用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、セルフオーダーシステムという技術が開示されている。客は、注文画面が表示されたテーブル端末を操作し、所望の商品を注文する。あるいは、店員が客から聞き取った商品を注文するべくハンディ端末を操作する。テーブル端末またはハンディ端末で注文がなされると、注文管理装置が注文データを受信し、受信する毎に注文データに応じた調理伝票及び注文伝票のプリントをプリンタに指示する。調理人は、この調理伝票に従って商品を調理する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-013213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、注文の処理が複数の工程にわたって分業され、流れ作業形式で処理される場合、既存のオーダーシステムは各工程の作業状況を考慮せずに注文内容の伝達を行うため、注文を処理する担当者に心理的な焦りを生じさせたり、注文を処理する前提となる先行作業が完了するまで待ち時間が発生したりと、作業を行いづらいという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものである。本発明の目的とするところは、注文の処理が複数の工程にわたって分業され、流れ作業形式で処理される場合に、注文を処理する担当者が作業を行いやすくすることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、注文を処理する各工程の作業状況を示す情報に基づき、第1の工程が完了しており、前記第1の工程の次に順序付けられている第2の工程についての作業状況が待機中であると判定される場合には、前記第2の工程の実行を指示する作業指示情報の出力を制御する制御部を備える、情報処理装置が提供される。
【0008】
前記制御部は、新規に注文を受注する毎に、前記注文の内容を処理するために必要な2以上の工程を識別し、前記識別された前記2以上の工程の作業順序を判別してもよい。
【0009】
前記作業指示情報は、前記注文を処理する各工程の注文内容を含む表示画面であってもよく、前記表示画面において、前記第2の工程の注文内容は、他の工程の注文内容と異なる態様で表示されてもよい。
【0010】
前記制御部は、前記作業指示情報の出力を制御する際に、記憶部に記憶されている前記第2の工程についての前記作業状況を示す作業状況情報を、作業中を示す前記第1の情報に更新し、前記第2の工程の作業が完了したことに基づいて、待機中を示す前記第2の情報に前記第2の工程についての前記作業状況情報を更新してもよい。
【0011】
前記注文を処理する各工程は、いずれの他の工程の完了も待たずに作業を仮作業として開始可能である仮作業可能工程を含んでもよく、前記制御部は、前記仮作業可能工程の作業状況が待機中であると判定される場合に、前記仮作業の開始を指示する仮指示情報の出力を制御してもよい。
【0012】
前記仮指示情報は、前記注文を処理する各工程の注文内容を含む表示画面であってもよく、前記作業指示情報と異なる態様で出力されてもよい。
【0013】
前記制御部は、前記仮指示情報の出力を制御する際に、前記記憶部に記憶されている前記仮作業可能工程についての前記作業状況情報を、前記仮作業中を示す第3の情報に更新してもよい。
【0014】
前記作業指示情報は操作ボタンを含んでもよく、前記制御部は、前記第2の工程の作業の完了を前記操作ボタンが操作されたことに基づいて認識してもよい。
【0015】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、注文を処理する各工程の作業状況を示す情報に基づき、第1の工程が完了しており、前記第1の工程の次に順序付けられている第2の工程についての作業状況が待機中であると判定される場合には、前記第2の工程の実行を指示する作業指示情報の出力を制御する制御部として機能させるためのプログラムが提供される。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、注文を処理する各工程の作業状況を示す情報に基づき、第1の工程が完了しており、前記第1の工程の次に順序付けられている第2の工程についての作業状況が待機中であると判定される場合には、前記第2の工程の実行を指示する作業指示情報の出力を制御する制御部を含む、情報処理システムが提供される。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、注文を処理する各工程の作業状況を示す情報に基づき、第1の工程が完了しており、前記第1の工程の次に順序付けられている第2の工程についての作業状況が待機中であると判定される場合には、前記第2の工程の実行を指示する作業指示情報の出力を制御することを含む、コンピュータにより実行される情報処理方法が提供される。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように本発明によれば、注文の処理が複数の工程にわたって分業され、流れ作業形式で処理される場合に、注文を処理する担当者が作業を行いやすくすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の第1の実施形態による情報処理システムの構成を示す説明図である。
図2】同実施形態による、注文端末10の構成を示す説明図である。
図3】同実施形態による、注文表示端末30の構成を示す説明図である。
図4】同実施形態による、情報処理装置40の構成を示す説明図である。
図5】同実施形態による、記憶部420が記憶する作業状況情報テーブルの具体例を示す説明図である。
図6】同実施形態による、記憶部420が記憶する注文内容テーブルの1つ目の具体例を示す説明図である。
図7】同実施形態による、記憶部420が記憶する注文内容テーブルの2つ目の具体例を示す説明図である。
図8】同実施形態による、表示部340に表示される画面の具体例を示す説明図である。
図9】同実施形態による、表示部340に表示される、図8の状態からの遷移後の画面の具体例を示す説明図である。
図10】同実施形態による、情報処理装置40の動作例を示すフローチャートである。
図11】本発明の第2の実施形態による情報処理装置42の構成を示す説明図である。
図12】同実施形態による、記憶部480が記憶する作業状況情報テーブルの具体例を示す説明図である。
図13】同実施形態による、表示部340に表示される画面の具体例を示す説明図である。
図14】同実施形態による、表示部340に表示される図13の状態からの遷移後の画面の具体例を示す説明図である。
図15】同実施形態による、情報処理装置42の動作例を示す1つ目のフローチャートである。
図16】同実施形態による、情報処理装置42の動作例を示す2つ目のフローチャートである。
図17】本発明の実施形態による情報処理装置40の例としてのハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0021】
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、複数の構成要素の各々に同一符号のみを付する。
【0022】
<<1.本発明の一実施形態による情報処理システムの概要>>
本発明の実施形態は、注文を処理する各工程の作業状況を示す情報に基づき、第1の工程が完了しており、上記第1の工程の次に順序付けられている第2の工程についての作業状況が待機中であると判定される場合には、上記第2の工程の実行を指示する作業指示画面の出力を制御する、情報処理システムに関する。当該情報処理システムは、例えば、ファーストフード店で、注文の処理が複数の工程にわたって分業され、担当者により流れ作業形式で注文が処理される場合に適用される。以下、図1を参照し、本発明の一実施形態による情報処理システムの構成を説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態による情報処理システムの構成を示す説明図である。図1に示したように、本発明の一実施形態による情報処理システムは、注文端末10と、複数の注文表示端末30と、情報処理装置40と、を有する。図1に示されるように、注文端末10と、注文表示端末30と、情報処理装置40とは、ネットワーク20を介して通信可能に構成されている。
【0024】
注文端末10は、利用者によって操作され、新規注文を受け付けるための情報処理端末である。図1に示した例では、注文端末10は店頭に設置された注文受付用のキオスク端末であり、利用者がタッチパネルを操作することにより注文を行うことが出来る。注文端末10は、テーブルに設置されたテーブル端末でもよい。あるいは、注文端末10の機能を、スマートフォンのアプリ、または、デリバリーサービス事業者の注文用WEBサイトで実現し、注文を受注してもよい。
【0025】
複数の注文表示端末30は、注文の処理が行われる調理場またはカウンター内に設置され、注文を処理する担当者に注文内容を伝達するための情報処理端末である。本実施形態においては、複数の注文表示端末30として、注文表示端末30A、30B、30Cおよび30Dの計4台が用いられる例を主に説明する。しかし、注文表示端末30の台数は、注文を処理するために必要な工程数に合わせた任意の台数でもよい。
【0026】
情報処理装置40は、受け付けた注文内容を注文を処理する担当者に伝達するために、注文表示端末30に注文内容を表示させる制御を行うための情報処理端末である。情報処理装置40は、注文端末10から注文内容を受信し、注文内容に含まれる各工程の作業状況を判定し、判定の結果に基づいて、各工程の実行を指示する作業指示画面を注文表示端末30に出力させる制御を行うための、情報処理端末である。上記作業指示画面は、作業指示情報の一例である。
【0027】
(課題の整理)
一般に、飲食店では、注文を受け付けたのち、注文を処理する担当者に注文内容を伝えて注文の品が準備される。注文処理担当者への注文内容の伝達方法として、受け付けた注文内容がネットワークを介して送信され、注文処理担当者が閲覧できる情報処理端末へ伝達される方法が考えられている。
【0028】
しかし、注文の処理が複数の工程にわたって分業され、流れ作業形式で処理される場合、単に注文内容が担当者に伝達されるだけでは、各工程の作業状況を考慮していないため、注文を処理する担当者が作業を行いづらいという問題があった。例えば、上記担当者が先に受注した注文の処理を行っている際中に次の注文内容が伝達されると、上記担当者が心理的な焦りを感じ、作業がしづらくなることがある。あるいは、上記担当者が伝達された注文内容の処理を開始できる状態であっても、その注文を処理する前提となる先行作業が完了していない場合は、上記担当者が処理を開始できず、待ち時間が発生してしまっていた。
【0029】
本件発明者は、上記事情を一着眼点にして本発明の実施形態を創作するに至った。本発明の実施形態によれば、注文の処理が複数の工程にわたって分業され、流れ作業形式で処理される場合に、注文を処理する担当者が作業を行いやすくすることが可能である。以下、このような本発明の実施形態による情報処理装置40の構成および動作を、順次詳細に説明する。
【0030】
<<2.第1の実施形態>>
<2-1.注文端末10の機能構成>
図2は、本発明の第1の実施形態による注文端末10の機能構成例を示す説明図である。図2に示したように、本実施形態による注文端末10は、通信部110、記憶部120、制御部130、表示部140、操作部150、音声入力部160、および音声出力部170を有する。
【0031】
(通信部)
通信部110は、通信インターフェースによって構成され、ネットワーク20を介して情報処理装置40と通信を行う。
【0032】
(記憶部)
記憶部120は、制御部130を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能な記憶装置である。また、記憶部120は、制御部130の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶する事もできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってもよい。
【0033】
(制御部)
制御部130は、CPU(Central Processing Unit)などを含み、記憶部120により記憶されているプログラムがCPUによりRAM(Random Access Memory)に展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいは、制御部130は、専用のハードウェアにより構成されてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。このような制御部130は、注文端末10における動作全般を制御する。例えば、制御部130は、通信部110と情報処理装置40との通信を制御する。また、制御部130は、図2に示したように、画面表示制御部131および会計処理部132としての機能を有する。
【0034】
ここで、画面表示制御部131および会計処理部132の機能をより具体的に説明する。画面表示制御部131は、利用者が操作部150を操作すること、または音声入力部160により音声入力を行うことにより商品の注文を行うための、注文画面を生成し、当該注文画面を表示部140に表示させる制御を行う。会計処理部132は、注文内容に応じて会計金額を算出する。
【0035】
(表示部)
表示部140は、画面表示制御部131による制御に従って各種情報の表示を行う機能を有する。例えば、表示部140は、注文画面を表示することが可能である。ここで、表示部268の形態は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置であってもよいし、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置であってもよい。
【0036】
(操作部)
操作部150は、注文端末10の利用者が注文端末10に指示または情報を入力するために操作する構成である。例えば、利用者は、表示部140に表示された注文画面に従って、操作部150を操作することにより注文を行う。
【0037】
(音声入力部)
音声入力部160は、注文端末10の利用者が、注文端末10への指示または情報を音声で入力するための構成である。例えば、利用者は、注文商品名を発声して音声入力部160に注文商品名の音声を入力することで、その商品の注文を行うことが出来る。
【0038】
(音声出力部)
音声出力部170は、制御部130による制御に従って各種情報の音声出力を行う機能を有する。例えば、音声出力部170は、音声により、注文端末10の利用者へ注文方法を案内する。あるいは、音声出力部170は、注文できる商品を音声により利用者へ伝達する。
【0039】
<2-2.注文表示端末30の機能構成>
図3は、本発明の第1の実施形態による注文表示端末30の機能構成例を示す説明図である。図3に示したように、本実施形態による注文表示端末30は、通信部310、記憶部320、制御部330、表示部340、操作部350、音声入力部360、および音声出力部370を有する。
【0040】
(通信部)
通信部310は、通信インターフェースによって構成され、ネットワーク20を介して情報処理装置40と通信を行う。
【0041】
(記憶部)
記憶部320は、制御部330を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能な記憶装置である。また、記憶部320は、制御部330の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶する事もできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってもよい。
【0042】
(制御部)
制御部330は、CPUなどを含み、記憶部320により記憶されているプログラムがCPUによりRAMに展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいいは、制御部330は、専用のハードウェアにより構成されてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。このような制御部330は、注文表示端末30の動作全般を制御する。例えば、制御部330は、通信部310と情報処理装置40との通信を制御する。
【0043】
(表示部)
表示部340は、情報処理装置40または制御部330による制御に従って多様な画面を表示する。例えば、表示部340は、情報処理装置40によって生成された、注文を処理する各工程に該工程の実行を指示する作業指示画面を表示する。ここで、表示部340の形態は、例えば、液晶ディスプレイ装置であってもよいし、OLED装置であってもよい。図8および図9に示した、表示部340に表示される画面の具体例の詳細については、情報処理装置40の制御部430の機能と併せて、後に説明する。
【0044】
(操作部)
操作部350は、注文を処理する担当者または注文表示端末30の利用者が、注文表示端末30に指示または情報を入力するために操作する構成である。例えば、注文を処理する担当者は、注文の処理が完了したことを示すために、操作部350を操作することにより、表示部340に表示された完了ボタンを押下する。
【0045】
(音声入力部)
音声入力部360は、注文を処理する担当者または注文表示端末30の利用者が、注文表示端末30への指示または情報を音声で入力するための構成である。例えば、注文を処理する担当者は、注文の処理が完了したことを示すために、音声入力部360に所定の音声を入力する。
【0046】
(音声出力部)
音声出力部370は、情報処理装置40または制御部330による制御に従って、各種情報の音声出力を行う機能を有する。例えば、音声出力部370は、情報処理装置40の制御に従って、注文を処理する担当者に、注文内容を示す音声を出力する。
【0047】
<2-3.情報処理装置40の機能構成>
図4は、本発明の第1の実施形態による情報処理装置40の機能構成例を示す説明図である。図4に示したように、本実施形態による情報処理装置40は、通信部410、記憶部420、制御部430、表示部440、および操作部450を有する。
【0048】
(通信部)
通信部410は、通信インターフェースによって構成され、ネットワーク20を介して注文端末10および注文表示端末30と通信を行う。あるいは、通信部410は、デリバリーサービス事業者の注文用WEBサイトと、インターネットを介して、通信を行う。
【0049】
(記憶部)
記憶部420は、制御部430を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能な記憶装置である。また、記憶部420は、制御部430の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶する事もできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってもよい。
【0050】
記憶部420には、あらかじめ、制御部430の動作に必要な、注文を処理する各工程の情報と、各工程と複数の注文表示端末30との対応情報とを含む、作業状況情報テーブルが記憶されている。あるいは、記憶部420は、情報処理装置40の操作者が操作部450を操作することにより設定した作業状況情報テーブルの情報を格納してもよい。さらに、記憶部420に記憶されている上記作業状況情報テーブルには、制御部430の制御により、各工程の作業状況情報が格納される。ここで、図5を参照して、記憶部420が記憶する作業状況情報テーブルの具体例を説明する。
【0051】
図5は、記憶部420が記憶する作業状況情報テーブルの具体例を示す説明図である。図5に示したように、作業状況情報テーブルT10においては、担当工程、注文表示端末、作業状況情報が関連付けられている。
【0052】
担当工程は、注文の処理を複数の工程に分業した場合の、各工程を示す情報である。図5に示した例では、ハンバーガーまたはサンドイッチなどのファーストフード店を想定し、担当工程には、該ファーストフード店における注文を処理するために必要な工程a~工程dの全4工程が記憶されている。
【0053】
注文表示端末は、各工程に対応する、複数の注文表示端末30の各々を示す情報である。各工程には、当該工程の担当者が視認可能な注文表示端末30が対応付けられている。図5に示した例では、工程aには端末Aが対応付けられており、工程bには端末Bが、工程cには端末Cが、工程dには端末Dが、それぞれ対応付けられている。
【0054】
作業状況情報は、各工程の作業状況を示す情報である。作業状況としては、作業中および待機中などが挙げられる。図5に示した例では、工程aから工程dまでの全工程についての作業状況情報が作業状況として待機中を示している。この場合、工程aから工程dまでの全工程の作業状況が待機中であることが理解される。作業中を示す作業状況情報は第1の情報の一例であり、待機中を示す作業状況情報は第2の情報の一例である。
【0055】
さらに、記憶部420は、制御部430の制御に従って、注文端末10が受け付けた注文内容を含む、注文内容テーブルを記憶する。注文内容テーブルが含む内容の詳細については、後に説明する。
【0056】
(制御部)
制御部430は、注文端末10が受け付けた注文内容に基づいて、記憶部420に設定された注文内容テーブルに情報を格納する。さらに、制御部430は、上記注文内容を処理する各工程について、第1の工程が完了しており、かつ、前記第1の工程の次に順序付けられている第2の工程についての作業状況が待機中であると判定される場合には、前記第2の工程の作業の実行を指示する作業指示画面を、前記第2の工程に対応する注文表示端末30に出力させる制御を行う。以下、より詳細に制御部430の機能を説明する。
【0057】
まず、制御部430は、注文端末10が受け付けた注文内容を、ネットワーク20を介して受信する。制御部430は、受信した注文内容に基づいて、注文内容テーブルに注文IDおよび注文内容の情報を格納する。
【0058】
ここで、図6を参照し、注文内容テーブルの具体例を説明する。図6は、制御部430が作成し、記憶部420に格納する注文内容テーブルの1つ目の具体例である。図6に示したように、注文内容テーブルT20においては、項目、担当工程、注文ID、注文内容の情報が関連付けられている。
【0059】
項目は、注文内容を、各工程が注文処理を行うために必要な情報に整理して記憶するための分類項目である。項目の内容は、すべての注文で共通であり、あらかじめ設定され記憶部420に格納される。制御部430は、項目を主キーとして注文内容テーブルを作成する。図6に示した例では、サンドイッチの種類、パン、トッピング、ソース、ドリンク、ポテト、会計及びお渡しが、項目として設定されている。
【0060】
担当工程は、上記項目の各々を担当する工程を示す情報であり、あらかじめ項目と関連付けて設定され、記憶部420に格納される。制御部430は、担当工程を外部キーとして作業状況情報テーブルT10を参照し、各工程に対応する注文表示端末30または作業状況情報を認識することが出来る。
【0061】
注文IDは、注文端末10で新規注文を受注するたびに、各注文内容が一意に識別できるように採番される情報である。図6に示した例では、3桁の自然数001であるが、他の記号または英数字であってもよい。
【0062】
注文内容は、注文端末10で受け付けた注文内容を示す情報である。図6に示した例では、サンドイッチの種類としてチキンサンドイッチが選択されている。更に、パンの種類としてゴマが、トッピングの種類としてピクルスが、ソースの種類としてデフォルトが、ドリンクの種類としてコーラSが、ポテトの種類としてプレーンSが、対応付けられている。さらに、この注文内容の会計金額は1000円であり、オンライン決済等によって、事前に会計済みであることが示されている。
【0063】
次に、制御部430は、各注文内容に含まれる2以上の工程を識別する。制御部430は、記憶部420に記憶された注文内容テーブルを参照し、各注文内容に含まれる2以上の工程を識別する。図6に示した例では、注文ID001に含まれる2以上の工程が、工程a、b、c、dであることが識別できる。
【0064】
図7は、記憶部420が記憶する注文内容テーブルの2つ目の具体例を示す説明図である。図7に示した注文内容テーブルT21と、図6に示した注文内容テーブルT20との違いは、注文内容に含まれる商品数が違うことである。図7に示したように、注文内容がコーラS、プレーンSのみであった場合は、注文内容に対応する項目はドリンク、ポテト、会計およびお渡しのみとなり、注文を処理するために必要な2以上の工程は工程c、工程dとなる。
【0065】
次に、制御部430は、識別した上記2以上の工程の、作業順序を判別する。図5に示した例では、あらかじめ作業状況情報テーブルに設定されている担当工程が、作業順序に従って、工程aから工程dまで昇順となるようにアルファベットを付されている。制御部430は、作業状況情報テーブルの担当工程に設定された各工程のアルファベット順に従って、作業順序を判別する。あるいは、作業順序の判別方法は、作業状況情報テーブルに各工程の作業順序を示す自然数を格納する、順序番号列を追加で設定しておき、制御部430が上記順序番号列を参照して判別する方法でもよい。または、作業状況情報テーブルとは別に、各工程と、各工程の作業順序を示す番号の情報を持つ作業順序テーブルを設定しておいてもよい。
【0066】
次に、制御部430は、上記判別された作業順序に基づいて、上記識別された2以上の工程のうち最初の工程の作業状況が待機中であるか否かを判定する。判定方法は、制御部430が記憶部420に記憶された該工程の作業状況情報データを参照する方法でもよく、作業状況情報データが「作業中」であれば作業中、「待機中」であれば待機中と判定してもよい。例えば、図6に示した注文内容テーブルに含まれる、注文ID001の注文内容において、最初の工程が工程aであると判別された場合、制御部430は、図5に示した作業状況情報テーブルT10を参照して、工程aが待機中であると判定する。
【0067】
次に、制御部430は、上記判定の結果、最初の工程の作業状況が待機中である場合には、最初の工程の作業状況情報を「作業中」に変更し、最初の工程の作業指示画面を生成する。制御部430は、作業状況情報テーブルを参照し、最初の工程に対応する注文表示端末30の表示部340に、上記作業指示画面を出力させる。この際、制御部430は、上記作業指示情報に含まれる注文内容のうち、各工程が担当する注文内容が、他の工程の注文内容と異なる態様で表示されるよう制御してもよい。例えば、制御部430は、最初の工程に対応する注文表示端末30に作業指示画面を送信する際には、該注文表示端末30に、最初の工程が担当する注文内容の部分をハイライトし、強調して表示させてもよい。あるいは、制御部430は、該注文表示端末30に、最初の工程が担当する注文内容の部分を、付近にマークを付すことにより、強調して表示してもよい。
【0068】
図8は、情報処理装置40の制御により表示部340に表示される画面の具体例である。図8に示した例では、注文表示端末30Aから30Dの各々に、制御部430により生成された作業指示画面341、待機画面345が出力されている。図8に示した例では、注文表示端末30Aに関連付けられた工程が、上記最初の工程に該当する。作業指示画面341Aは、最初の工程の担当者に対して表示された作業指示画面である。作業指示画面341Aは、強調表示H1および完了ボタンB1を含む。強調表示H1は、「パン」および「ゴマ」と表示されている箇所をハイライトし、「パン」および「ゴマ」の前に星マークを付している。このように、各工程に該当する注文内容を強調表示したうえで注文内容を表示する事で、注文を処理する担当者が、自分が担当する工程が分かりやすくなる。
【0069】
注文表示端末30B、30C、30Dには、それぞれ、待機画面345B、345C、345Dが表示されている。待機画面345B、345C、345Dは、注文表示端末30B、30C、30Dに関連付けられた工程が待機中である場合に表示される画面である。待機画面345は、待機中表示N1を含む。待機中表示N1は、現在、自工程が処理予定の注文が何件あるかを示してもよい。このように、自工程が処理予定の注文が何件あるかを表示する事で、待機中である担当者は、今後作業指示がくる注文の件数を前もって把握しておくことが出来る。
【0070】
続いて、制御部430は、最初の工程の担当者が作業を完了したことに基づき、最初の工程の作業状況情報を「待機中」に変更する。各工程の作業が完了されたことは、各工程の担当者によって、所定の完了操作が行われたことで認識されてもよい。図8に示した例では、作業指示画面341Aに含まれる完了ボタンB1を、最初の工程の担当者が操作部350を操作することにより押下したことで、制御部430が最初の工程が完了されたことを認識する。
【0071】
続いて、制御部430は、完了した工程が、判別された作業順序の中の最後の工程であるか否かを判定する。判定の結果、該工程が最後の工程であれば注文処理を終了する。該工程が最後の工程でない場合は、該工程の次の工程の作業状況情報が「待機中」であるか否かを判定する。判定の結果、次の工程の作業状況情報が「待機中」である場合には、該作業状況情報を「作業中」に変更し、次の工程の作業指示画面を生成し、次の工程に対応する注文表示端末30に該作業指示画面を出力させる。
【0072】
このように、制御部430は、識別された2以上の作業工程がすべて完了するまで、最初の工程から順に、作業状況情報の判定および更新と、作業指示画面の生成および出力制御と、対象の工程の完了に基づく作業指示画面の非表示および該工程の作業状況情報の更新とを、繰り返す。
【0073】
図9は、情報処理装置40の制御により表示部340に表示される画面の具体例である。図9は、図8で示された画面の例の状態から、作業指示画面341Aが表示されていた最初の工程が完了したことに基づき遷移した画面の例である。注文表示端末30Aの画面では、作業指示画面341Aが非表示となり、代わって待機画面346Aが表示されている。待機画面346Aは、待機中表示N2を含む。待機中表示N2は、待機中表示N1と同様に、現在、自工程が処理予定の注文が何件あるかを示している。図9に示した例では、待機中表示N2が、最初の工程が処理予定の注文が現在0件であり、処理待ちの注文がないことを示している。
【0074】
注文表示端末30Bの画面では、待機中表示345Bが非表示となり、作業指示画面341Bが表示されている。作業指示画面341Bは強調表示H2を含む。強調表示H2は、「コーラS」および「ポテトS」と表示されている箇所をハイライトし、「コーラS」および「ポテトS」の前に星マークを付している。強調表示H2により、注文表示端末30Bが担当する工程がトッピングとソースであり、注文ID001の注文内容においては、トッピングの内容がピクルス、ソースの内容がデフォルトであることが強調されている。
【0075】
注文表示端末30Cおよび30Dの画面では、自工程より前の工程が完了していないため、図8で示された画面の例の状態から変わらず、待機中表示345Cおよび345Dが表示されている。
【0076】
(表示部)
表示部440は、制御部430による制御に従って多様な画面を表示する。例えば、表示部440は、情報処理装置40の操作者が、操作部450を操作することにより、現在注文の処理が進行中である件数、または、現在注文の処理がどの工程まで進行しているかなどの情報を表示してもよい。ここで、表示部440の形態は、例えば、液晶ディスプレイ装置であってもよいし、OLED装置であってもよい。
【0077】
(操作部)
操作部450は、情報処理装置40の操作者が、情報処理装置40に指示または情報を入力するために操作する構成である。例えば、情報処理装置40の操作者は、操作部450を操作することにより、作業状況情報テーブルに注文を処理する工程を設定してもよい。あるいは、情報処理装置40の操作者は、操作部450を操作することにより、表示部440に、現在注文の処理が進行中である件数、または、現在、注文の処理がどの工程まで進行しているかなどの情報を表示させてもよい。
【0078】
<2-4.動作>
以上、本発明の第1の実施形態による情報処理装置40の構成を説明した。続いて、図10を参照し、本実施形態による情報処理装置40の動作を整理する。
【0079】
図10は、本実施形態による情報処理装置40の動作例を示すフローチャートである。まず、情報処理装置40が注文端末10から新規の注文内容を受信すると、制御部430が、該注文内容の処理を行うために必要な、該注文内容に含まれる2以上の工程を識別する(S610)。
【0080】
次に、制御部430は、識別された2以上の工程の作業順序を判別する(S620)。
【0081】
さらに、制御部430は、記憶部420に記憶された作業状況情報テーブルを参照して、識別された2以上の工程のうち最初の工程の作業状況情報が「待機中」であるか否かを判定し、「待機中」でない場合には、「待機中」となるまで判定を繰り返す(S630/No)。上記作業状況情報が「待機中」である場合には(S630/Yes)、該工程の作業状況情報を「作業中」に変更する(S640)。
【0082】
制御部430は、記憶部420に記憶された作業状況情報テーブルに基づいて、該工程の注文表示端末に、作業指示画面を表示させる。このとき、制御部430は、該工程の担当箇所をハイライトした状態で、作業指示画面を表示させる(S650)。
【0083】
制御部430は、該工程の注文表示端末に作業指示画面を表示したのち、該工程の完了操作が行われたか否かを判定する。完了操作が行われていない場合、完了操作が行われるまで判定を繰り返す(S660/No)。
【0084】
制御部430は、該工程の完了操作が行われた場合(S660/Yes)、該工程の注文表示端末において、作業情報指示画面を非表示にし(S670)、該工程の作業状況情報を「待機中」に変更する(S680)。
【0085】
続いて、制御部430は、完了した工程が判別された作業順序の中で最後の工程か否かを判定する。該工程が最後の工程である場合は、注文処理を終了する(S690/Yes)。該工程が最後の工程でない場合は(S690/No)、該工程の次の工程の作業状況情報が「待機中」であるか否かを判定する。
【0086】
制御部430は、該工程の次の工程の作業状況情報が「待機中」でない場合には、次の工程の作業状況情報が「待機中」となるまで判定を繰り返す(S700/No)。次の工程の作業状況情報が「待機中」である場合は(S700/Yes)、次の工程について、S640~S680の処理を実施する。以降、注文内容に含まれる識別された2以上の工程すべてが完了するまで、S640~S700の処理を順次実施する。
【0087】
<2-5.効果>
以上、本実施形態による情報処理装置40の動作を整理した。上述したように、本発明の一実施形態によれば、注文内容に含まれる各工程のうち、最初の工程から順に、前の工程が完了してから次の工程に対応する注文表示端末30に注文内容が表示される。従って、ある工程に対応する注文表示端末30に注文内容が表示された時点で当該工程に先行する工程が完了しているので、当該工程の担当者は注文表示端末30に注文内容が表示された後に直ちに当該工程の作業を開始することができる。
【0088】
さらに、制御部430が、新規に注文を受注する毎に、各注文の内容を処理するために必要な2以上の工程を識別し、識別した2以上の工程の作業順序を判別する。従って、上記注文を処理するうえでは必要のない工程を含まない、必要な工程の注文処理担当者だけに注文内容を伝達することが出来る。従って、上記注文処理担当者が、注文の内容を処理する必要がない工程においても作業指示情報が表示され、完了操作が行われることを待つ、無用な待ち時間が発生する事を回避することが出来る。
【0089】
<2-6.変形例>
なお、上記では、制御部430が、各工程の作業が完了したことに基づき、該工程の作業状況情報を「待機中」に変更すること、および、各工程の作業が完了されたことは、各工程の担当者によって所定の完了操作が行われたことで認識されること、を説明した。この所定の完了操作は、各工程の担当者が音声入力部360に所定の音声入力を行う操作でもよい。または、注文表示端末30に撮影部を設けることにより、各工程の担当者が、上記撮影部に所定のジェスチャー入力を行うことを、完了操作としてもよい。さらに、所定の完了操作は、注文の処理を監督する監督者が行ってもよい。上記監督者は、各担当者が注文を処理している様子の映像を任意の情報処理端末上で確認し、各工程の作業が完了していると判断した場合は、上記監督者が所定の完了操作を行ってもよい。あるいは、所定の情報処理端末が、画像認識を用いて、注文の処理風景の映像から各工程の作業が完了していることを判定し、制御部430に各工程の作業が完了したことを伝達してもよい。このような変形例では、各工程の担当者が注文表示端末30の操作部350に触れることなく完了操作を行うことができる。従って、注文を処理している際中に各工程の担当者の手に食品または汚れがつきやすい場合に、このような変形例が特に効果的である。
【0090】
また、上記では、制御部430が注文端末10から新規に注文を受注すると、すぐに図10のフローチャートに示したS610からS700の処理を行うことを説明した。しかし、注文端末10の機能をデリバリーサービス事業者の注文用WEBサイトで実現し、デリバリーサービスを受け付けるような場合は、新規に受注した注文の処理が、配達指定時間に間に合うようなタイミングで開始されるようにしてもよい。例えば、制御部430は、配達指定時間を伴う注文内容を受信した場合には、現在時刻が所定の時間になるまで待ってから、S610からS700の処理を開始してもよい。
【0091】
また、上記では、情報処理装置40の表示部440が、現在注文の処理が進行中である件数、または、現在注文の処理がどの工程まで進行しているかなどの情報を表示してもよいことを説明した。しかし、注文端末10、注文表示端末30および情報処理装置40とは別に、注文の処理を監督する監督者用の端末として監督者端末を用意し、現在注文の処理が進行中である件数、または、現在注文の処理がどの工程まで進行しているかの情報を、監督者が閲覧できるようにしてもよい。監督者が、現在、注文の処理がどの工程まで進行しているかを閲覧することが出来れば、例えば何らかの問題が生じ注文の処理が滞っている工程を発見して、注文の処理のサポートを行う判断をすることができ、よりスムーズに注文の処理が進むよう支援することができる。
【0092】
<3.第2の実施形態>
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。続いて、以下では、本発明の第2の実施形態について説明する。上記で説明した第1の実施形態では、注文内容に含まれる各工程のうちに、いずれの他の工程の完了も待たずに単独で注文の処理作業を開始できる工程があったとしても、前の工程が完了するまで該工程に対応する注文表示端末30に注文内容が伝達されない。そのため、該工程の作業の担当者が、実際には他の工程の完了を待たずとも作業を開始できるにも関わらず、他の工程の完了を待ってから作業を開始することになり、無用な待ち時間が発生する可能性がある。そこで、本発明の第2の実施形態では、注文内容に単独で注文の処理を開始できる工程が含まれている場合は、該工程の担当者が前の工程の完了を待たずに仮で作業を開始できるように、上記担当者に注文内容を伝達することが出来る実施例を説明する。
【0093】
<3-1.情報処理装置42の機能構成>
本発明の第2の実施形態による情報処理システムは、第1の実施形態による情報処理システムと同様に、注文端末10および複数の注文表示端末30を備える。一方、第2の実施形態による情報処理システムは、第1の実施形態による情報処理装置40と異なる構成を有する情報処理装置42を備える。以下、第2の実施形態による情報処理装置42の構成を説明する。
【0094】
図11は、本発明の第2の実施形態による情報処理装置42の構成を示す説明図である。図11に示すように、本実施形態による情報処理装置40は、通信部410、表示部440、操作部450、記憶部480および制御部490を有する。なお、通信部410、表示部440および操作部450の機能は図4を参照して説明した通りであるので、それら機能のここでの詳細な説明を省略する。
【0095】
(記憶部)
記憶部480は、作業状況情報テーブルを記憶する。第2の実施形態による記憶部480が記憶する作業状況情報テーブルは、第1の実施形態による記憶部420が記憶する作業状況情報テーブルと部分的に相違する。第2の実施形態による記憶部480が記憶する作業状況情報テーブルは、第1の実施形態による記憶部420が記憶する作業状況情報テーブルに含まれる情報に加えて、仮作業可否情報を含む。ここで、図12を参照して、第2の実施形態による記憶部480が記憶する作業状況情報テーブルの具体例を説明する。
【0096】
図12は、記憶部480が記憶する作業状況情報テーブルの具体例を示す説明図である。図12に示したように、作業状況情報テーブルT11においては、担当工程、注文表示端末、仮作業可否情報、作業状況情報が関連付けられている。
【0097】
仮作業可否情報は、注文を処理する各工程が、いずれの他の工程の完了も待たずに作業を仮作業として開始可能である、仮作業可能工程であるか否かを示す情報である。図12に示した例では、工程a、b、およびdには、仮作業可否情報として、「不可」が関連付けられている。また、工程cには、仮作業可否情報として、「可」が関連付けられている。この場合、工程aから工程dのうち、工程cが、仮作業可能工程であることが理解される。
【0098】
さらに、記憶部480は、制御部490の制御に従って、注文端末10が受け付けた注文内容を含む、注文内容テーブルを記憶する。第2の実施形態による記憶部480が記憶している注文内容テーブルに含まれる内容は、図6および図7を参照して説明した、第1の実施形態による記憶部420が記憶している注文内容テーブルと同様の内容である。
【0099】
(制御部)
続いて、制御部490の有する機能を説明する。制御部490は、第1の実施形態による構成例として説明した制御部430と同様の機能を有し、さらに、制御部430の機能に加えて、注文内容に仮作業可能工程が含まれているかを判別する機能を有する。
【0100】
制御部490は、記憶部480に記憶された作業状況情報テーブルを参照し、注文内容に含まれる工程として識別された工程の中に、仮作業可能工程が含まれているか否かを判定する。例えば、上記識別された工程が工程aから工程dである場合、制御部490は上記作業状況情報テーブルを参照して、工程aから工程dのうちに、仮作業可能工程があるか否かを判定する。図12に示した例では、工程a、b、dの仮作業可否情報が不可であり、工程cの仮作業可否情報が可である。従って、制御部490は、上記識別された工程の中に、仮作業可能工程が含まれており、その工程が工程cであることを判定する。
【0101】
さらに、制御部490は、上記識別された工程の中に仮作業可能工程が含まれていると判定した場合には、記憶部480に記憶された作業状況情報テーブルを参照し、注文内容に含まれる仮作業可能工程の作業状況情報が「待機中」であるか否かを判定する。
【0102】
制御部490は、上記仮作業可能工程の作業状況情報が「待機中」である場合には、該工程の作業状況情報を、作業状況が仮作業中であることを示す、「仮作業中」に変更する。仮作業中であることを示す作業状況情報は、第3の情報の一例である。図12に示した例では、制御部490は、仮作業可能工程である工程cに関連付けられた作業状況情報を、「待機中」から「仮作業中」に変更する。
【0103】
また、制御部490は、仮作業可能工程に仮作業の開始を指示する、仮作業指示画面を生成する。仮作業指示画面は、仮指示情報の一例である。制御部490は、記憶部480に記憶された作業状況情報テーブルを参照し、該工程に対応する注文表示端末30に、生成した仮作業指示画面を出力させる。この際、制御部490は、上記仮作業指示画面が、作業指示画面とは異なる態様で出力されるように制御を行ってもよい。例えば、仮作業指示画面の背景色を、作業指示画面と異なる背景色にすることにより、各工程の担当者が、注文表示端末30に出力されている画面が仮作業指示画面であることを認識しやすくしてもよい。
【0104】
図13及び図14は、本発明の第2の実施形態による制御部490の制御に従って、表示部340に表示される画面の具体例である。図13および図14に示した画面の例の詳細は、動作の説明において、併せて説明する。
【0105】
<3-2.動作>
以上、本発明の第2の実施形態による情報処理装置42の構成を説明した。続いて、図15および図16を参照し、本実施形態による情報処理装置42の動作を整理する。
【0106】
図15は、本発明の第2の実施形態による情報処理装置42の動作例を示す1つ目のフローチャートである。以降、本フローチャートを処理フローF3とする。
【0107】
まず、制御部490は、記憶部480に記憶された作業状況情報テーブルを参照して、注文内容に含まれる仮作業可能工程の作業状況情報が「待機中」であるか否かを判定する。上記作業状況情報が「待機中」でない場合には、「待機中」となるまで判定を繰り返す(S800/No)。
【0108】
制御部490は、上記判定の結果、上記作業状況情報が「待機中」である場合には(S800/Yes)、該工程の作業状況情報を「仮作業中」に変更する(S850)。
【0109】
次に、制御部490は、記憶部480に記憶された作業状況情報テーブルに基づいて、該工程の注文表示端末に、仮作業指示画面を表示させる。このとき、制御部490は、仮作業指示画面の背景色をグレーにし、該工程の担当箇所をハイライトした状態で、仮作業指示画面を表示させる(S890)。
【0110】
以上、図15に示した処理フローF3の動作を説明した。続いて、図16は、本発明の第2の実施形態による情報処理装置42の動作例を示す2つ目のフローチャートである。このフローチャートは、上記で説明した処理フローF3を含む、第2の実施形態における情報処理装置42の動作の全体を説明するフローチャートである。なお、図16に示したフローチャートに含まれる処理のうち、S610~S630の処理は第1の実施形態で説明したとおりであるので、ここでの詳細な説明を省略する。ここで、図16に示したフローチャートを説明するために、図10において示した第1の実施形態による動作例のフローチャートのうち、S640からS680までの処理を、処理フローF2とする。
【0111】
まず、制御部490は、S610、S620の処理を実施した後に、記憶部480に記憶された作業状況情報テーブルを参照して、識別された2以上の工程の中に、仮作業可能工程が含まれているか否かを判定する。識別された2以上の工程の中に、仮作業可能工程が含まれている場合は、S630を実施し、S630の判定が「Yes」であった場合に、940に進む(S930/Yes)。仮作業可能工程が含まれていない場合は、S630を実施し、S630の判定が「Yes」であった場合に、S950に進む(S930/No)。
【0112】
S940に進んだ場合、制御部490は、処理フローF2と処理フローF3を、並列して実施する(S940)。
【0113】
ここで、図13を参照して、S940において処理フローF2と処理フローF3が並列に実施された場合に、注文表示端末30の表示部340に出力される画面の具体例を説明する。図13に示した例は、制御部490が、S610において、注文ID001に含まれる工程は工程a、工程b、工程cおよび工程dであると識別した例である。また、制御部490が、S620において、注文ID001に含まれる工程の作業順序は、工程aから工程dまで、アルファベット順であることを判別している。
【0114】
図13に示した例では、S940において処理フローF2が実施されることにより、処理フローF2に含まれるS650が実施され、最初の工程である工程aに対応した注文表示端末30Aの画面に、作業指示画面341Aが出力されている。また、処理フローF2と並列して処理フローF3が実施されることにより、処理フローF3に含まれるS890が実施され、仮作業可能工程である工程cに対応した注文表示端末30Cの画面に、仮作業指示画面349Cが出力されている。
【0115】
仮作業指示画面349Cは、作業指示画面341Aと異なる背景色で出力されている。また、仮作業指示画面349Cは、強調表示H3および完了ボタンB2を含む。H3は、仮作業指示画面349Cに含まれる注文内容のうち、コーラS、および、ポテトSの箇所を、ハイライトするとともに、星マークを付して強調している。完了ボタンB2は、作業指示画面341Aに含まれる完了ボタンB1とは異なる色で表示されており、仮作業指示画面349Cでは、完了ボタンB2を押下しても完了操作が行われないようになっている。
【0116】
図13に示した例では、工程bと工程dは仮作業可能工程ではなく、かつ、先行する工程がまだ完了していないため、工程bと工程dに対応する注文表示端末30Bと注文表示端末30Dには、待機画面345が表示される。
【0117】
S941に進んだ場合、制御部490は、処理フローF2を実施する(S941)。この場合、制御部490の制御に従って注文表示端末30に出力される画面は、第1の実施形態において図8および図9を参照して説明した例と同様な画面が表示される。
【0118】
S940またはS941が実施されると、次に、制御部490は、処理フローF2において完了した工程が、判別された作業順序の中で最後の工程か否かを判定する。判定の結果、該工程が最後の工程である場合は、注文の処理を終了する(S960/Yes)。
【0119】
判定の結果、該工程が最後の工程でない場合は(S960/No)、該工程の次の工程の作業状況情報が「待機中」または「仮作業中」であるか否かを判定する。
【0120】
制御部490は、該工程の次の工程の作業状況情報が「待機中」または「仮作業中」のいずれでもない場合は、次の工程の作業状況情報が「待機中」または「仮作業中」となるまで判定を繰り返す(S970/No)。次の工程の作業状況情報が「待機中」または「仮作業中」であれば(S970/Yes)、S980に進む。
【0121】
S980では、次の工程の作業状況情報が「仮作業中」であった場合、制御部490は、記憶部480に記憶されている作業状況情報テーブルおよび注文内容テーブルを参照して、次の工程で仮作業が行われている注文内容の注文IDが、処理フローF2において完了した工程の注文IDと同一か否かを判定する。判定の結果、注文IDが同一でない場合は、S970に戻って処理を継続する(S980/No)。判定の結果、注文IDが同一である場合には(S980/Yes)、次の工程について、S951~S980の処理を実施する。以降、注文内容に含まれる識別された2以上の工程すべてが完了するまで、S951~S980の処理を順次実施する。
【0122】
図14は、本実施形態による、表示部340に表示される図13の状態からの遷移後の画面の具体例を示す説明図である。図14は、図13の画面の例の状態から、工程aと、工程bが完了したことに基づき遷移した画面の例である。注文表示端末30Aの画面では、作業指示画面341Aが非表示となり、代わって待機画面346Aが表示されている。また、注文表示端末30Bの画面にも、待機画面346Bが表示されている。
【0123】
注文表示端末30Cの画面には、自工程より前に順序付けられている工程bが完了したため、仮作業指示画面349Cに代わり作業指示画面341Cが表示されている。作業指示画面341Cでは、完了ボタンB1が押下可能となっており、工程cの担当者は、完了操作を行うことが出来る。
【0124】
<3-4.効果>
以上、本発明の第2の実施形態による情報処理装置42の動作を整理した。上述したように、本発明の一実施形態によれば、制御部490により、注文内容に含まれる工程のうちに、いずれの他の工程の完了も待たずに単独で作業を開始できる工程があるか否かが判定される。さらに、上記判定の結果、上記単独で作業を開始できる工程がある場合には、制御部490が、該工程に、仮で作業を開始する指示として、他の工程が完了していなくても注文内容を伝達する制御を行う。従って、自工程より前の他の工程に依存関係がある工程には前の工程が完了してから注文内容が伝達される制御を実現しながら、上記単独で作業を開始できる工程については、該工程の処理担当者が、依存関係のない他の工程の完了を待たずに、仮で作業を開始できるようにすることが出来る。
【0125】
<5.ハードウェア構成>
以上、本発明の第2の実施形態を説明した。上述した、情報処理装置40による、注文内容に含まれる工程の識別及び作業順序の判別、および、各工程に対応する注文表示端末30への注文内容の出力制御は、ソフトウェアと、情報処理装置40のハードウェアとの協働により実現される。以下では、本発明の実施形態による情報処理装置40のハードウェア構成例について説明する。注文端末10、注文表示端末30、および、情報処理装置42それぞれのハードウェア構成も、情報処理装置40のハードウェア構成と同様に実現され得る。
【0126】
なお、以下に説明する情報処理装置40のハードウェア構成例は、注文端末10、注文表示端末30、および、情報処理装置42それぞれのハードウェア構成の一例に過ぎない。したがって、注文端末10、注文表示端末30、および、情報処理装置42それぞれのハードウェア構成は、以下に説明する情報処理装置40のハードウェア構成から不要な構成が削除されてもよいし、新たな構成が追加されてもよい。
【0127】
図17は、本発明の実施形態による情報処理装置40のハードウェア構成例を示す図である。情報処理装置40は、CPU(Central Processing Unit)1001と、ROM(Read Only Memory)1002と、RAM(Random Access Memory)1003と、内部バス1004と、入出力インターフェース1010と、表示装置1011と、入力装置1012と、音声出力部1013と、記憶装置1014と、ドライブ1015と、ネットワークインターフェース1016と、外部インターフェース1017と、を備えることができる。
【0128】
CPU1001は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置40内の動作全般を制御する。CPU1001が後述するROM1002、RAM1003およびソフトウェアと協働することにより、例えば、制御部430の機能が実現され得る。
【0129】
ROM1002は、CPU1001が使用するプログラムおよび演算パラメータ等を記憶する。RAM1003は、CPU1001の実行において使用するプログラム、およびその実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。
【0130】
CPU1001,ROM1002、RAM1003は、内部バス1004によって相互に接続され、さらに入出力インターフェース1010を介して後述する表示装置1011、入力装置1012、音声出力部1013、記憶装置1014、ドライブ1015、ネットワークインターフェース1016および外部インターフェース1017と接続される。
【0131】
表示装置1011は、例えば、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)、OLED装置などの表示装置であり、映像データを映像に変換して出力する。また、入力装置1012は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、センサ、スイッチおよび制御回路などから構成され得る。また、音声出力部1013は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置であり、音声データなどを音声に変換して出力する。
【0132】
記憶装置1014は、本実施形態による記憶部420の一例として構成されたデータ記憶用の装置である。記憶装置1014は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでいてもよい。記憶装置1014は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid Strage Drive)、あるいは同等の機能を有するメモリ等で構成される。この記憶装置1014は、ストレージを駆動し、CPU1001が実行するプログラムまたは各種データを記憶する。
【0133】
ドライブ1015は、記憶媒体用リーダライタであり、情報処理装置40に内蔵、または外付けされる。ドライブ1015は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記憶媒体に記憶されている情報を読み出して、RAM1003に出力する。また、ドライブ1015は、リムーバブル記憶媒体に情報を書き込むことも可能である。
【0134】
ネットワークインターフェース1016は、例えば、インターネットなどの通信網に接続するためのデバイス等で構成された通信インターフェースである。また、ネットワークインターフェース1016は、有線LAN(Local Area Network)または無線LAN対応通信装置であってもよいし、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
【0135】
外部インターフェース1017は、例えばUSB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポート、RS-232Cポートまたは光オーディオ端子などのような外部接続機器を接続するための接続ポートで構成された接続インターフェースである。
【0136】
<6.補足>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0137】
例えば、上記実施形態では、制御部430または制御部490が、注文表示端末30の表示部340に作業指示画面を出力させる際、作業指示画面に含まれる注文内容のうち、各工程が担当する注文内容を、他の工程の注文内容と異なる態様で表示されるよう制御すると説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、上記制御を、注文表示端末30の制御部330が行うようにしてもよい。
【0138】
また、上記実施形態では、制御部430または制御部490が、上記制御を行う例として、図8よび図14の画面例を参照して、作業指示画面341Aに含まれる強調表示H1を説明した。強調表示H1は、「パン」および「ゴマ」と表示されている箇所をハイライトし、「パン」および「ゴマ」の前に星マークを付している例としたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、「パン」だけをハイライトしてもよいし、「ゴマ」だけをハイライトしてもよい。
【0139】
また、上記実施形態では、制御部490が、仮作業可能工程に対応する注文表示端末30の表示部340に仮作業指示画面を出力させる際、上記仮作業指示画面が、作業指示画面とは異なる態様で出力されるように制御を行ってもよいと説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、上記制御を、注文表示端末30の制御部330が行うようにしてもよい。
【0140】
また、本実施形態による情報処理装置40および情報処理装置42の動作の処理におけるステップは、必ずしも説明図として記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、情報処理装置40および情報処理装置42の動作の処理における各ステップは、説明図として記載した順序と異なる順序で処理されてもよく、並列的に処理されてもよい。
【0141】
また、情報処理装置40および情報処理装置42に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、上述した情報処理装置40および情報処理装置42の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。
【符号の説明】
【0142】
10 注文端末
30 注文表示端末
340 表示部
341 作業指示画面
345 待機画面
349 仮作業指示画面
40 情報処理装置
420 記憶部
430 制御部
42 情報処理装置
480 記憶部
490 制御部
図1
図2
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