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特開2023-45861プログラム、情報処理装置および情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023045861
(43)【公開日】2023-04-03
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20120101AFI20230327BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20230327BHJP
【FI】
G06Q50/16
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021154466
(22)【出願日】2021-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】521077808
【氏名又は名称】Casa robotics株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】細谷 竜一
(72)【発明者】
【氏名】小林 栄和
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 翔悟
(72)【発明者】
【氏名】松山 一則
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB22
5L049CC27
(57)【要約】
【課題】住宅の購入を支援するプログラムなどを提供すること。
【解決手段】プログラムは、規格化された注文住宅の引き渡し予定日を表示し、前記注文住宅を建てる土地が決定した旨の情報を受け付けた場合に、着工までの期間が短縮可能となるファストチケットボタンを表示し、前記ファストチケットボタンの選択をユーザから受け付けた場合に、前記注文住宅を優先的に建てる際の引き渡し予定日を表示する処理をコンピュータに実行させる。好適には、前記ファストチケットボタンの選択を前記ユーザから受け付けた場合に表示される引き渡し予定日までの日数は、前記ファストチケットボタンの選択を前記ユーザから受け付ける前の引き渡し予定日までの日数よりも、所定の日数だけ短縮される。
【選択図】図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
規格化された注文住宅の引き渡し予定日を表示し、
前記注文住宅を建てる土地が決定した旨の情報を受け付けた場合に、着工までの期間が短縮可能となるファストチケットボタンを表示し、
前記ファストチケットボタンの選択をユーザから受け付けた場合に、前記注文住宅を優先的に建てる際の引き渡し予定日を表示する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項2】
前記ファストチケットボタンの選択を前記ユーザから受け付けた場合に表示される引き渡し予定日までの日数は、前記ファストチケットボタンの選択を前記ユーザから受け付ける前の引き渡し予定日までの日数よりも、所定の日数だけ短縮される
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記注文住宅の引き渡し予定日とともに、住宅の受注に係る混雑度情報を表示する
請求項1または請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記ユーザがすでに土地を決定していた場合に、前記ファストチケットボタンを表示しない
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
規格化された注文住宅の引き渡し予定日を表示する第一表示部と、
前記注文住宅を建てる土地が決定した旨の情報を受け付けた場合に、着工までの期間が短縮可能となるファストチケットボタンを表示する第二表示部と、
前記ファストチケットボタンの選択をユーザから受け付けた場合に、前記注文住宅を優先的に建てる際の引き渡し予定日を表示する第三表示部と
を有する情報処理装置。
【請求項6】
規格化された注文住宅の引き渡し予定日を表示し、
前記注文住宅を建てる土地が決定した旨の情報を受け付けた場合に、着工までの期間が短縮可能となるファストチケットボタンを表示し、
前記ファストチケットボタンの選択をユーザから受け付けた場合に、前記注文住宅を優先的に建てる際の引き渡し予定日を表示する
処理をコンピュータに実行させる情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理装置および情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅を購入することは金銭的にも心理的にも負担が大きいため、住宅の購入者を支援する技術が提案されている。
【0003】
たとえば、住宅の購入を予定している者に対し、複数の物件情報を提示するプログラムが開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-145078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示された発明では、かえって提示される物件情報が多すぎることから「他により良い物件があるのではないか」と住宅購入の決断が長引き、心理的な負担が増えるといった問題点がある。
【0006】
一つの側面では、住宅の購入を支援するプログラムなどを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一つの側面に係るプログラムは、規格化された注文住宅の引き渡し予定日を表示し、前記注文住宅を建てる土地が決定した旨の情報を受け付けた場合に、着工までの期間が短縮可能となるファストチケットボタンを表示し、前記ファストチケットボタンの選択をユーザから受け付けた場合に、前記注文住宅を優先的に建てる際の引き渡し予定日を表示する処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0008】
一つの側面では、住宅の購入を支援するプログラムなどを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態における住宅購入支援システムの構成例を示す模式図である。
図2】本実施の形態における端末の構成例を示すブロック図である。
図3】本実施の形態におけるサーバの構成例を示すブロック図である。
図4】端末が表示する画面を示す説明図である。
図5】端末が表示する画面を示す説明図である。
図6】端末が表示する画面を示す説明図である。
図7】端末が表示する画面を示す説明図である。
図8】端末が表示する画面を示す説明図である。
図9】端末が表示する画面を示す説明図である。
図10】端末が表示する画面を示す説明図である。
図11】端末が表示する画面を示す説明図である。
図12】端末が表示する画面を示す説明図である。
図13】端末が表示する画面を示す説明図である。
図14】ユーザ情報DBのデータレイアウトを示す説明図である。
図15】端末が表示する画面を示す説明図である。
図16】端末が表示する画面を示す説明図である。
図17】端末が表示する画面を示す説明図である。
図18】端末が表示する画面を示す説明図である。
図19】住宅購入支援アプリの処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施の形態では、住宅の購入を予定している者(以下、ユーザという)を支援する住宅購入支援システムについて説明する。
【0011】
住宅購入支援システムは、「やることリスト」および「ファストチケットボタン」を表示する。やることリストには、住宅の購入にあたって必要な行動が示されており、住宅の購入に係る手順が分からずに不安を感じるユーザを支援する。また、当該やることリストとともに、優先的に着工することを意味するファストチケットボタンを表示し、ユーザの気を引く。ファストチケットボタンは、ユーザが土地を決めることによりはじめてユーザの入力を受け付けるように設定されているため、まだ土地を決めていないユーザに対して土地を決めるよう促す仕掛けとなっている。すなわち、住宅購入支援システムは、ユーザに対して、住宅が完成するまでの進捗状況を把握させ、かつ、早期の住宅購入を促すことができる。
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は、本実施の形態における住宅購入支援システムの構成例を示す模式図である。住宅購入支援システムは、情報処理装置10とサーバ20とを含む。各装置は、インターネットなどの通信ネットワークNWに接続されている。
【0014】
情報処理装置10はユーザが操作する情報処理端末であり、スマートフォン、パソコン、タブレット端末などである。本実施の形態では、情報処理装置10がスマートフォンであるものとし、以下では簡潔に端末10と記載する。
【0015】
端末10には、サーバ20から配信されるアプリケーションプログラムがインストールされており、当該アプリケーションを実行することにより本実施の形態に係る処理をおこなう。
【0016】
以下の説明では、端末10が実行するアプリケーションプログラムを「住宅購入支援アプリ」と呼ぶ。
【0017】
図2は、本実施の形態における端末10の構成例を示すブロック図である。端末10は、装置全体を制御する制御部11、主記憶部12、通信部13、受付部14、表示部15および補助記憶部16を備える。
【0018】
制御部11は一または複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、量子プロセッサなどのプロセッサであり、種々の情報処理を実行する。
【0019】
主記憶部12はSRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの一時記憶領域であり、制御部11が処理を実行するうえで必要なデータを一時的に記憶する。
【0020】
通信部13は、通信ネットワークNWに接続するための通信インターフェイスである。
【0021】
受付部14はタッチパネル、機械式操作ボタンなどの入力インターフェイスであり、ユーザから操作入力を受け付ける。なお、受付部14はユーザの音声指令を収集するマイクロフォンであってもよい。
【0022】
表示部15は液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの表示画面であり、画像を表示する。表示部15は、第一表示部151、第二表示部152および第三表示部153を含む。
【0023】
補助記憶部16はSSD(Solid State Drive)またはHDD(Hard Disk Drive)などのメモリであり、端末10に処理を実行させるプログラム160(住宅購入支援アプリ)、その他データを記憶している。
【0024】
なお、端末10は可搬型記憶媒体10aを読み取る読取部を備え、可搬型記憶媒体10aからプログラム160(プログラム製品)を読み込んでもよい。
【0025】
図3は、本実施の形態におけるサーバ20の構成例を示すブロック図である。サーバ20は、制御部21、記憶部22および通信部23を備える。
【0026】
制御部21は一または複数のCPU、MPU、GPU、量子プロセッサなどのプロセッサであり、種々の情報処理を実行する。
【0027】
記憶部22は、ユーザ情報DB(data base)221および住宅情報DB222を記憶している。なお、ユーザ情報DB221および住宅情報DB222は、サーバ20に接続された外部の大容量記憶装置などに保存されてもよい。
【0028】
通信部23は、通信ネットワークNWに接続するための通信インターフェイスである。
【0029】
次に、図4から図13および図15から図18において図示する画面例に基づき、住宅購入支援アプリの画面遷移について説明する。
【0030】
図4から図13および図15から図18は、端末10が表示する画面を示す説明図である。
【0031】
図4は、住宅購入支援アプリを起動した際に表示される表示画面である。端末10は、当該アプリの趣旨を簡単に説明するテキストと選択肢ボタン30とを表示する。図4に示す、はじめるボタン41は、選択肢ボタン30の例示である。
【0032】
端末10は、選択肢ボタン30の選択を受け付けた後、アンケートとして、住宅購入に係る一連の質問、テキストおよび選択肢を表示する。端末10は、当該アンケートの回答情報をサーバ20に送信する。サーバ20は、受信した情報をユーザ情報DB221に記憶する。端末10がユーザ情報DB221にログインする場合、サーバ20は本人のユーザID(Identifier)およびパスワードを認証することにより、ログインを許可する。
【0033】
図5は、図4において、端末10が選択肢ボタン30の選択を受け付けた後の表示画面である。端末10は、住環境の希望についての質問と選択肢ボタン30とを表示する。図5に示す、やっぱり駅近都会ボタン51、趣味はサーフィン海が見える家ボタン52、緑に囲まれる自然豊かな環境ボタン53およびのんびり田舎ボタン54は、選択肢ボタン30の例示である。
【0034】
図6は、図5において、端末10がいずれかの選択肢ボタン30の選択を受け付けた後の表示画面である。端末10は、住宅を建築する場所の希望についての質問と選択肢ボタン30とを表示する。図6に示す、各都道府県を示す都道府県ボタン61は、選択肢ボタン30の例示である。
【0035】
図7は、図6において、端末10がいずれかの選択肢ボタン30の選択を受け付けた後の表示画面である。端末10は、家族構成についての質問と選択肢ボタン30とを表示する。図7に示す、おひとりさま世帯ボタン71、シニア夫婦世帯ボタン72、シングルマザー世帯ボタン73およびどれでもないボタン74は、選択肢ボタン30の例示である。
【0036】
図8は、図7において、シニア夫婦世帯ボタン72、シングルマザー世帯ボタン73、どれでもないボタン74のうち、端末10がいずれかの選択肢ボタン30の選択を受け付けた場合の表示画面である。端末10は、住宅に住む人数についての質問と選択肢ボタン30とを表示する。図8に示す、2人ボタン81、3人ボタン82、4人ボタン83および5人以上ボタン84は、選択肢ボタン30の例示である。
【0037】
図9は、図7において、端末10がおひとりさま世帯ボタン71の選択を受け付けた場合、または、図8において、端末10がいずれかの選択肢ボタン30の選択を受け付けた後の表示画面である。サーバ20の制御部21は、土地所有の有無に関するページを記憶部22から読み出し、端末10に送信する。端末10は、現在、土地を所有しているか否かについての質問と選択肢ボタン30とを表示する。
【0038】
端末10の制御部11は、受付部14を通じて土地はすでにあるボタン91もしくは土地はまだないボタン92の選択を受け付ける。図9に示す、土地はすでにあるボタン91および土地はまだないボタン92は、選択肢ボタン30の例示である。
【0039】
土地はすでにあるボタン91の選択を受け付けた場合、制御部11は、土地が決まっている旨の情報をユーザIDと対応させて、通信部13を介してサーバ20に送信する。一方、土地はまだないボタン92の選択を受け付けた場合、制御部11は、土地が決まっていない旨の情報をユーザIDと対応させて、通信部13を介してサーバ20に送信する。
【0040】
サーバ20の制御部21は、通信部23を介して、ユーザIDと、土地が決まっている旨の情報または土地が決まっていない旨の情報とを受信する。制御部21は、土地が決まっている旨の情報または土地が決まっていない旨の情報を、ユーザIDと対応させてユーザ情報DB221に記憶する。
【0041】
図10は、図9において、端末10が選択肢ボタン30からいずれかの選択を受け付けた後の表示画面である。端末10は、平屋に持つイメージについての質問と選択肢ボタン30とを表示する。図10に示す、高そうボタン101および安そうボタン102は、選択肢ボタン30の例示である。
【0042】
図11は、図10において、端末10が高そうボタン101の選択を受け付けた場合の表示画面である。端末10は、高品質でありながらも低価格である平屋を実現した旨のテキストと選択肢ボタン30とを表示する。
【0043】
図12は、図10において、端末10が安そうボタン102の選択を受け付けた場合の表示画面である。端末10は、低価格でありながらも高品質である平屋を実現した旨のテキストと選択肢ボタン30とを表示する。
【0044】
図11および図12に示す、自分にぴったりの平屋を見るボタン111は、選択肢ボタン30の例示である。
【0045】
なお、図4から図12の画面例に表示されるテキストと選択肢ボタン30とは例示であり、画面遷移の順番も上述の説明に限定されない。
【0046】
図13は、図11または図12において、自分にぴったりのひら屋を見るボタン111の選択を受け付けた場合に、端末10が表示する住宅情報画面120である。住宅情報画面120には、規格化された注文住宅の情報が表示される。注文住宅の坪数は、17坪、19坪、24坪および27坪の4種類あり、それぞれについてユーザの希望に合わせた間取りとオプションとが選択可能である。オプションは、たとえば玄関を配置する方角、ガレージの有無などである。端末10は、ユーザ情報DB221に記憶されている情報に基づいて、住宅情報DB222に記憶されている住宅情報の中からユーザの希望に沿った住宅の候補を表示する。
【0047】
端末10は、住宅情報画面120を介して住宅の間取りと価格とを具体的に表示することにより、まだ土地が決まっていない段階であっても、ユーザの住宅購入に対する意欲を高めることができる。
【0048】
なお、端末10は、選択可能な住宅情報を表示する代わりに、ユーザの希望に沿った住宅の候補をひとつ表示してもよい。当該態様により、様々な候補からひとつの住宅を選択するという住宅購入の初期に生じやすい負担を軽減できる。
【0049】
図14は、ユーザ情報DB221のデータレイアウトを示す説明図である。ユーザ情報DB221は、ユーザID、氏名、仮契約、土地決め、土地審査、ファストチケット選択、ローン審査、ファストチケット受付、着工および竣工のフィールドをユーザごとに記憶するDBである。ユーザIDフィールドと氏名フィールドとには、それぞれユーザのIDと氏名とが記憶されている。仮契約フィールド、土地決めフィールド、土地審査フィールド、ローン審査フィールド、ファストチケット受付フィールド、着工フィールドおよび竣工フィールドには、それぞれのステータスについて実行済みか否かが記憶されている。ファストチケット選択フィールドには、ファストチケットボタンの選択が受け付け可能か否かについて記憶されている。
【0050】
図15から図18は、図13において、端末10が規格化された注文住宅の選択を受け付けた後に表示する表示画面である。当該表示画面には、選択した平屋を表示するエリア130aとやることリストを表示するエリア130bとが含まれる。
【0051】
選択した平屋を表示するエリア130aには、図15から図18に示すように、規格化された注文住宅の坪数、間取り、建物本体価格およびオプション(たとえば玄関を配置する方角、ガレージの有無など)が表示される。
【0052】
やることリストを表示するエリア130bには、図15から図18に示すように、住宅購入に係る手順、混雑度情報154および標準的な引き渡し予定日が表示される。また、所定の期限までに土地が決定した旨の情報を受け付けた場合には、図17および図18に示すように、選択可能なファストチケットボタンが第二表示部152に表示される。ファストチケットボタンの選択を受け付けると、図18に示すように、着工までの期間が短縮された優先的な引き渡し予定日が第三表示部153に表示される。
【0053】
住宅購入に係る手順のチェック欄は、どのひら屋にするか決める欄131、自分好みにカスタマイズ欄132、モデルルームを観に行く欄133、仮契約欄134、土地決め欄135、土地審査欄136、ローン審査欄137、着工欄138および竣工欄139の9箇所ある。
【0054】
なお、土地決め欄135は、端末10が、土地はすでにあるボタン91の選択を受け付けた場合には表示されない。すでに土地が決まっているユーザに対しては、ファストチケットボタンを表示して土地の早期決定を促す必要がないためである。一方、土地決め欄135は、端末10が、土地はまだないボタン92の選択を受け付けた場合には表示される。
【0055】
以下、住宅購入の各手順がチェックされる条件と、当該チェックにともなう画面変化とを、図15から図18に基づいて説明する。
【0056】
図15に示すように、どのひら屋にするか決める欄131と自分好みにカスタマイズ欄132とは、住宅情報画面120において注文住宅を選択するとチェックされる。モデルルームを観に行く欄133は、訪問したモデルルーム内にある所定の場所に設置された特定のバーコードを端末10により読み取るとチェックされる。
【0057】
モデルルームを観に行く欄133のチェック後、図16から図18に示すように、標準的な引き渡し予定日と混雑度情報154とが表示される。
【0058】
引き渡し予定日は、ユーザが注文住宅の引き渡しを受けられる日である。サーバ20の制御部21は、現在日時に所定の工期(たとえば3ヶ月間など)を加算することにより、標準的な引き渡し予定日を算出する。算出された標準的な引き渡し予定日を示す情報は、サーバ20から通信部23を介して送信される。送信された情報は、端末10の通信部13を介して受信される。端末10の制御部11は、図16から図18に示すように、標準的な引き渡し予定日を第一表示部151に表示する。
【0059】
なお、標準的な引き渡し予定日は、現在の混雑度を考慮して算出されてもよい。現在の混雑度を表す混雑度情報154は、現時点の受注件数によって、閑散期、通常期および繁忙期に分けられる。現在該当している混雑度は、図16から図18に示すように太枠により囲まれる。
【0060】
現在の混雑度を考慮して標準的な引き渡し予定日を算出する場合、制御部21は、混雑度の係数をかけた工期を現在日時に加算する。混雑度の係数は、通常期を基準として、閑散期の値は小さく繁忙期の値は大きい。つまり、注文住宅の引き渡し予定日は、閑散期であれば通常期よりも早い日にちが算出され、繁忙期であれば通常期よりも遅い日にちが算出される。
【0061】
なお、標準的な引き渡し予定日を算出するにあたって、混雑度の係数をかける以外に、所定の工期に混雑度ごとの期間を加算または減算してもよい。たとえば、閑散期であれば工期から1ヶ月間を減算し、繁忙期であれば工期に1ヶ月間を加算し、通常期であれば減算も加算もしない。
【0062】
図16に示すように、仮契約欄134は、ユーザが契約書へのサインと捺印とをした後、営業所内にある所定の場所に設置された仮契約完了バーコードを端末10により読み取るとチェックされる。端末10の制御部11は、通信部13を介して、ユーザIDと仮契約完了に係る情報とをサーバ20に送信する。サーバ20は、受信した情報をユーザ情報DB221に記憶する。
【0063】
仮契約欄134へのチェック後、土地が決まっていないユーザに対して、端末10は、図16に示す、土地決めを促すポップアップ画面140を表示する。ポップアップ画面140には、所定の期限までに土地を決めるとファストチケットをプレゼントする旨のテキストが表示される。また、端末10の制御部11は、図16から図18に示すように、標準的な引き渡し予定日を第一表示部151に表示する。
【0064】
図17に示すように、土地決め欄135は、ユーザが土地を決めた場合にチェックされる。ユーザから土地を決めた旨の連絡を受けた担当者は、土地決定の情報を営業所内の端末を通じてサーバ20に送信する。サーバ20の制御部21は、受信した情報をユーザ情報DB221に記憶する。具体的には、制御部21は、ユーザIDに対応する土地決めフィールドのレコードを未から済に書き換える。制御部21は、ユーザ情報DB221に記憶されている土地決定の情報に基づいて、土地決め欄135をチェックするか否かを判定する。
【0065】
図17に示すように、土地審査欄136は、ユーザが決めた土地に注文住宅を建設できるという審査結果が出た場合にチェックされる。ユーザから土地を決めた旨の連絡を受けた担当者は、当該土地に注文住宅を建設できるか否かを審査する。担当者は、審査結果を営業所内の端末を通じてサーバ20に送信する。サーバ20の制御部21は、審査結果をユーザ情報DB221に記憶する。制御部21は、ユーザ情報DB221に記憶されている審査結果に基づいて、土地審査欄136をチェックするか否かを判定する。建設できる場合、土地審査欄136はチェックされ、建設できない場合、土地審査欄136はチェックされない。
【0066】
土地審査欄136のチェック後、図示はしないが、ファストチケットが入手可能である旨のプッシュ通知がなされる。プッシュ通知後、制御部21は、ユーザ情報DB221に記憶されている土地決めフィールドと土地審査フィールドとが済である場合に、ユーザIDに対応するファストチケット選択フィールドのレコードを不可から可に書き換える。その後、図15および図16において選択不能であったファストチケットボタンが、図17および図18において選択可能である状態に変わり、第二表示部152に表示される。
【0067】
図18に示すように、ローン審査欄137は、ユーザに返済能力がある場合にチェックされる。ユーザからローンを組みたい旨の連絡を受けた担当者は、当該ユーザがローンを組むことができるか否かを審査する。担当者は、審査結果を営業所内の端末を通じてサーバ20に送信する。サーバ20の制御部21は、審査結果をユーザ情報DB221に記憶する。制御部21は、ユーザ情報DB221に記憶されている審査結果に基づいて、ローン審査欄137をチェックするか否かを判定する。ユーザに返済能力がある場合、ローン審査欄137はチェックされ、ユーザに返済能力がない場合、ローン審査欄137はチェックされない。
【0068】
ローン審査欄137のチェック後、ユーザがファストチケットボタンを選択すると、ユーザの注文住宅を優先的に着工することが決定する。端末10がユーザからファストチケットボタンの選択を受け付けた場合、制御部21は、当該ユーザのファストチケットボタンが受け付け済みであることを、ユーザIDと対応させてユーザ情報DB221に記憶する。
【0069】
ファストチケットボタンの選択後、制御部21は、標準的な引き渡し予定日よりも早い優先的な引き渡し予定日を算出する。制御部21は、標準的な引き渡し予定日までの日数から所定の期間を減算することにより、優先的な引き渡し予定日を算出する。算出された優先的な引き渡し予定日を示す情報は、サーバ20から通信部23を介して送信される。送信された情報は、端末10の通信部13を介して受信される。端末10の制御部11は、図18に示すように、優先的な引き渡し予定日を第三表示部153に表示する。
【0070】
なお、優先的な引き渡し予定日は、現在の混雑度を考慮して算出されてもよい。現在の混雑度を表す混雑度情報154は、現時点の受注件数によって、閑散期、通常期および繁忙期に分けられる。現在該当している混雑度は、図15から図18に示すように太枠により囲まれる。
【0071】
現在の混雑度を考慮して優先的な引き渡し予定日を算出する場合、制御部21は、標準的な引き渡し予定日までの日数から、混雑度の係数をかけた所定の期間を減算する。混雑度の係数は、通常期を基準として、閑散期の値は大きく繁忙期の値は小さい。つまり、優先的な引き渡し予定日は、閑散期であれば通常期よりも早い日にちが算出され、繁忙期であれば通常期よりも遅い日にちが算出される。
【0072】
通常、仮契約から着工までにかかる標準的な待ち時間とユーザの注文住宅が着工するまでの期間とはほとんど等しい。一方、ユーザがすでに土地を決めているか、もしくは、所定の期限までに土地が決まり、ファストチケットボタンが選択された際には、標準的な待ち時間が短縮される。つまり、ユーザの注文住宅が優先的に着工される。
【0073】
着工欄138は、注文住宅が着工した場合にチェックされる。担当者は、注文住宅が着工した旨の情報を営業所内の端末を通じてサーバ20に送信する。サーバ20の制御部21は、当該情報をユーザ情報DB221に記憶する。制御部21は、ユーザ情報DB221に記憶されている情報に基づいて、着工欄138をチェックするか否かを判定する。
【0074】
最後に、竣工欄139は、注文住宅が竣工した場合にチェックされる。担当者は、注文住宅が竣工した旨の情報を営業所内の端末を通じてサーバ20に送信する。サーバ20の制御部21は、当該情報をユーザ情報DB221に記憶する。制御部21は、ユーザ情報DB221に記憶されている情報に基づいて、竣工欄139をチェックするか否かを判定する。
【0075】
上述の処理により、ユーザは、住宅が完成するまでの進捗状況を把握できる。また、ファストチケットがユーザの住宅購入に係る決断を後押しすることにより、心理的な負担を軽減する。
【0076】
次に、本実施の形態において端末10が実行する処理手順について説明する。
【0077】
図19は、住宅購入支援アプリの処理手順を示すフローチャートである。端末10の制御部11は、プログラム160に基づき以下の処理を実行する。
【0078】
制御部11は、図4から図10に示す画面を介して、アンケートの選択入力をユーザから受け付ける(ステップS101)。制御部11は、アンケート結果の情報をサーバ20に送信する。サーバ20は、受信した情報をユーザ情報DB221に記憶する。
【0079】
図9に示すように、制御部11は、住宅を建設する予定の土地が決定しているか否かの質問と選択肢とを表示する。制御部11は、各選択肢ボタンの選択を受け付けることにより、土地が決定済みか否かを判定する(ステップS102)。
【0080】
土地が決まっている場合(ステップS102:YES)、制御部11は、土地が決まっている旨の情報をサーバ20に送信する(ステップS103)。サーバ20は、受信した情報をユーザ情報DB221に記憶する。この場合、制御部11は、ファストチケットボタンを表示しない(ステップS104)。
【0081】
サーバ20の制御部21は記憶部22から混雑度情報を読み出し、当該混雑度情報に基づいて引き渡し予定日を算出する。制御部21は、混雑度情報および引き渡し予定日を端末10へ送信する。端末10の制御部11は、受信した混雑度情報および引き渡し予定日を表示する(ステップS105)。
【0082】
ユーザから土地決定の連絡を受けた担当者は、土地の審査を開始する。担当者は、土地の審査結果に係る情報を営業所内の端末を通じてサーバ20に送信する。サーバ20の制御部21は、受信した情報をユーザ情報DB221に記憶する。
【0083】
制御部21は、当該情報に基づいて、ユーザが決めた土地に注文住宅を建設できるか否かを判定する(ステップS106)。注文住宅の建設が可能である場合(ステップS106:YES)、担当者によるローン審査の段階へ移行する。注文住宅の建設が可能でない場合(ステップS106:NO)、制御部11は、一連の処理を終了する。
【0084】
土地が決まっていない場合(ステップS102:NO)、制御部11は、土地が決まっていない旨の情報をサーバ20に送信する(ステップS107)。サーバ20の制御部21は、受信した情報をユーザ情報DB221に記憶する。制御部11は、土地が決まっていないユーザに対し、早期に土地を決めるよう促すためのポップアップ画面140を表示する(ステップS108)。
【0085】
サーバ20の制御部21は記憶部22から混雑度情報を読み出し、当該混雑度情報に基づいて標準的な引き渡し予定日を算出する。制御部21は、混雑度情報および標準的な引き渡し予定日を端末10へ送信する。端末10の制御部11は、受信した混雑度情報および標準的な引き渡し予定日を表示する(ステップS109)。
【0086】
ユーザから土地決定の連絡を受けた担当者は、ユーザが決めた土地の審査を開始する。担当者は、土地の審査結果に係る情報を営業所内の端末を通じてサーバ20に送信する。サーバ20の制御部21は、受信した情報をユーザ情報DB221に記憶する。
【0087】
制御部21は、土地の審査結果に係る情報に基づいて、ユーザが決めた土地に注文住宅を建設できるか否かを判定する(ステップS110)。建設可能であると判定した場合(ステップS110:YES)、制御部11は、ファストチケットボタンを第二表示部152に表示する(ステップS111)。一方、建設可能でないと判定した場合(ステップS110:NO)、制御部11は、一連の処理を終了する。
【0088】
ファストチケットボタンを表示した後、制御部11は、受付部14を通じてユーザからファストチケットボタンの選択を受け付ける(ステップS112)。制御部11は、ファストチケットボタンの選択を受け付けた情報をサーバ20に送信する。サーバ20の制御部21は、受信した情報をユーザDB221に記憶する。
【0089】
ファストチケットボタンの選択を受け付けたことを確認した担当者は、ローン審査を開始する。担当者は、ローン審査の結果に係る情報を営業所内の端末を通じてサーバ20に送信する。サーバ20の制御部21は、受信した情報をユーザ情報DB221に記憶する。
【0090】
制御部21は、ローン審査の結果に係る情報に基づいて、ユーザがローンを組めるか否かを判定する(ステップS113)。制御部21は、ユーザ情報DB221を参照してローンを組めると判定した場合(ステップS113:YES)、混雑度情報および標準的な引き渡し予定日に基づき、優先的な引き渡し予定日を算出する。制御部21は、ローンを組めることを示す情報と優先的な引き渡し予定日とを端末10へ送信する。端末10の制御部11は、受信した優先的な引き渡し予定日を表示する(ステップS114)。一方、ローンを組めないと判定した場合(ステップS113:NO)、制御部11は、一連の処理を終了する。
【0091】
なお、図16および図17において、選択不能であることを示すためにファストチケットボタンおよび優先的な引き渡し予定日を破線にして説明したが、薄く表示する設定、または、非表示とする設定でもよい。
【0092】
最後に、制御部11は、ユーザからアプリの終了を受け付け(ステップS115)、一連の処理を終了する。
【0093】
なお、本実施の形態において、端末10がアプリケーションプログラムをインストールすることにより一連の処理を実行するものとしたが、ブラウザ上で実行されてもよい。また、本実施の形態において、自身が土地を所有するものとして説明したが、借地または賃貸の土地であってもよい。
【0094】
以上より、本実施の形態によれば、所定の期限までに土地を決めることができたユーザにファストチケットボタンの選択を可能とさせることにより、住宅購入の決断を早めることができる。
【0095】
今回開示された実施の形態はすべての点において例示であり、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は上記のように開示された意味ではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて定められ、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内において、すべての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0096】
10 情報処理装置(端末)
10a 可搬型記憶媒体
11 制御部
12 主記憶部
13 通信部
14 受付部
15 表示部
151 第一表示部
152 第二表示部
153 第三表示部
154 混雑度情報
16 補助記憶部
160 プログラム
20 サーバ
21 制御部
22 記憶部
221 ユーザ情報DB
222 住宅情報DB
23 通信部
30 選択肢ボタン
41 はじめるボタン
51 やっぱり駅近都会ボタン
52 趣味はサーフィン海が見える家ボタン
53 緑に囲まれる自然豊かな環境ボタン
54 のんびり田舎ボタン
61 都道府県ボタン
71 おひとりさま世帯ボタン
72 シニア夫婦世帯ボタン
73 シングルマザー世帯ボタン
74 どれでもないボタン
81 2人ボタン
82 3人ボタン
83 4人ボタン
84 5人以上ボタン
91 土地はすでにあるボタン
92 土地はまだないボタン
101 高そうボタン
102 安そうボタン
111 自分にぴったりの平屋を見るボタン
130a 選択した平屋を表示するエリア
130b やることリストを表示するエリア
131 どのひら屋にするか決める欄
132 自分好みにカスタマイズ欄
133 モデルルームを観に行く欄
134 仮契約欄
135 土地決め欄
136 土地審査欄
137 ローン審査欄
138 着工欄
139 竣工欄
140 ポップアップ画面
NW 通信ネットワーク
図1
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