IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 山本建設 株式会社の特許一覧 ▶ ノップキャリイ工業株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023046174
(43)【公開日】2023-04-03
(54)【発明の名称】鉄筋施工方法
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/12 20060101AFI20230327BHJP
【FI】
E04G21/12 105D
E04G21/12 105B
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021154927
(22)【出願日】2021-09-22
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】313001930
【氏名又は名称】山本建設 株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】518347244
【氏名又は名称】ノップキャリイ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121337
【弁理士】
【氏名又は名称】藤河 恒生
(72)【発明者】
【氏名】山本 英昭
(72)【発明者】
【氏名】宗清 昌也
(57)【要約】
【課題】建て込み場所における作業に時間がかかっても仮組み待機時間が生じないようにできる鉄筋施工方法を提供する。
【解決手段】この鉄筋施工方法は、仮組み場所に設置された仮組み治具で横筋を複数段仮組みして鉄筋ユニット2を形成する仮組み工程と、吊り治具3を介して吊り上げ機械装置で移載治具5を吊り上げ、鉄筋ユニット2を前記仮組み冶具から移載治具5に載せ換え、前記吊り上げ機械装置で移載治具5を鉄筋ユニット2とともに仮置き場所S2に移送し、移載治具5に仮置き治具6を取り付けて移載治具5を鉄筋ユニット2とともに仮置き治具6を介して仮置きする仮置き工程と、仮置きされた移載治具5を鉄筋ユニット2とともに建て込み場所に移送し鉄筋ユニット2の建て込み作業を行う建て込み工程と、を含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮組み場所に設置された仮組み治具で横筋を複数段仮組みして鉄筋ユニットを形成する仮組み工程と、
吊り治具を介して吊り上げ機械装置で移載治具を吊り上げ、前記鉄筋ユニットを前記仮組み冶具から前記移載治具に載せ換え、前記吊り上げ機械装置で前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに仮置き場所に移送し、前記移載治具に仮置き治具を取り付けて前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに前記仮置き治具を介して仮置きする仮置き工程と、
仮置きされた前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに建て込み場所に移送し前記鉄筋ユニットの建て込み作業を行う建て込み工程と、
を含む鉄筋施工方法。
【請求項2】
請求項1に記載の鉄筋施工方法において、
前記移載治具は複数個の移載支柱体を有し、
前記仮置き治具は複数個の仮置き支持体を有し、
前記載せ換えは、前記鉄筋ユニットを前記複数個の移載支柱体に保持させてから行い、
前記仮置きは、前記複数個の仮置き支持体の各々を前記複数個の移載支柱体の下端部の各々に取り付けて前記複数個の仮置き支持体を介して行う鉄筋施工方法。
【請求項3】
請求項2に記載の鉄筋施工方法において、
前記仮置き支持体の底板部は、その底面は平らになっており、平面視においてサイズが前記移載支柱体の下端部よりも大きい鉄筋施工方法。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の鉄筋施工方法において、
前記移載支柱体は、前方に突出する移載支柱金具を前記鉄筋ユニットに応じた段数有しており、
前記仮置き支持体の側壁部は、一番下の前記移載支柱金具から下の移載支柱体を少なくとも囲う鉄筋施工方法。
【請求項5】
請求項4に記載の鉄筋施工方法において、
前記移載支柱体は、移載支柱体本体が断面略コの字型の2個の鋼材によって構成されており、前記移載支柱金具が取り付けられる移載支柱金具取付棒状体の両端部及びそれらを前記鋼材に固定する金具が前方から見て2個の前記鋼材よりも飛び出ていない鉄筋施工方法。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の鉄筋施工方法において、
前記吊り上げ機械装置又は別の吊り上げ機械装置で前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに前記建て込み場所に移送する鉄筋施工方法。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか1項に記載の鉄筋施工方法において、
前記吊り上げ機械装置又は別の吊り上げ機械装置で前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに車両に載せ、該車両が前記建て込み場所の近傍まで移動し、更に別の吊り上げ機械装置で前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに前記車両から前記建て込み場所に移送する鉄筋施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柱状構造物などの鉄筋施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、柱状構造物(例えば、橋脚や深礎杭等)など(筒状構造物等を含む)の施工においては、建て込み場所(柱状構造物などの場所)の近傍の仮組み場所に設置された仮組み治具で横筋を複数段仮組みして鉄筋ユニットを形成し、その鉄筋ユニットを建て込み場所に移送し建て込み作業を行う(縦筋などに結合する)方法が知られている。
【0003】
ここで、鉄筋ユニットの移送については、種々の方法が提案されている。例えば、特許文献1には、鉄筋ユニットとともに仮組み治具を吊り治具を介してクレーン等の吊り上げ機械装置で吊り上げて建て込み場所に移送し、鉄筋ユニットを主筋(縦筋)に結合した後、仮組み治具を取り外して仮組み場所に返送する方法が開示されている。仮組み治具が返送されるまでの時間が仮組み待機時間となる。
【0004】
また、特許文献2には、吊り治具を介して吊り上げ機械装置で吊り上げた移載治具に仮組み冶具から鉄筋ユニットを載せ換え、その吊り上げ機械装置で鉄筋ユニットとともに移載治具を建て込み場所に移送し、鉄筋ユニットを縦筋に結合した後、移載治具を取り外して仮組み場所の近くに返送する方法が開示されている。この方法は、仮組み治具を続けて次の鉄筋ユニットの形成に使用して仮組み作業することができるので、施工工期の短縮が達成できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平2000-104404号公報
【特許文献2】特許第4150981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1においては仮組み治具を仮組み場所に又は特許文献2においては移載治具を仮組み場所の近くに返送した後、建て込み場所ではコンクリートの打設など他の施工作業に時間がかかるようなときも有り、次の鉄筋ユニットの仮組み作業が終了しても鉄筋ユニットを移送できない場合も生じ得る。その場合は、建て込み場所における施工作業に時間がかかったことを原因とする仮組み待機時間が生じる。
【0007】
本発明は、係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、柱状構造物などの鉄筋施工方法において、建て込み場所における施工作業に時間がかかっても仮組み待機時間が生じないようにできるものを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の鉄筋施工方法は、仮組み場所に設置された仮組み治具で横筋を複数段仮組みして鉄筋ユニットを形成する仮組み工程と、吊り治具を介して吊り上げ機械装置で移載治具を吊り上げ、前記鉄筋ユニットを前記仮組み冶具から前記移載治具に載せ換え、前記吊り上げ機械装置で前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに仮置き場所に移送し、前記移載治具に仮置き治具を取り付けて前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに前記仮置き治具を介して仮置きする仮置き工程と、仮置きされた前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに建て込み場所に移送し前記鉄筋ユニットの建て込み作業を行う建て込み工程と、を含む。
【0009】
請求項2に記載の鉄筋施工方法は、請求項1に記載の鉄筋施工方法において、前記移載治具は複数個の移載支柱体を有し、前記仮置き治具は複数個の仮置き支持体を有し、前記載せ換えは、前記鉄筋ユニットを前記複数個の移載支柱体に保持させてから行い、前記仮置きは、前記複数個の仮置き支持体の各々を前記複数個の移載支柱体の下端部の各々に取り付けて前記複数個の仮置き支持体を介して行う。
【0010】
請求項3に記載の鉄筋施工方法は、請求項2に記載の鉄筋施工方法において、前記仮置き支持体の底板部は、その底面は平らになっており、平面視においてサイズが前記移載支柱体の下端部よりも大きい。
【0011】
請求項4に記載の鉄筋施工方法は、請求項2又は3に記載の鉄筋施工方法において、前記移載支柱体は、前方に突出する移載支柱金具を前記鉄筋ユニットに応じた段数有しており、前記仮置き支持体の側壁部は、一番下の前記移載支柱金具から下の移載支柱体を少なくとも囲う。
【0012】
請求項5に記載の鉄筋施工方法は、請求項4に記載の鉄筋施工方法において、前記移載支柱体は、移載支柱体本体が断面略コの字型の2個の鋼材によって構成されており、前記移載支柱金具が取り付けられる移載支柱金具取付棒状体の両端部及びそれらを前記鋼材に固定する金具が前方から見て2個の前記鋼材よりも飛び出ていない。
【0013】
請求項6に記載の鉄筋施工方法は、請求項1~5のいずれか1項に記載の鉄筋施工方法において、前記吊り上げ機械装置又は別の吊り上げ機械装置で前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに前記建て込み場所に移送する。
【0014】
請求項7に記載の鉄筋施工方法は、請求項1~5のいずれか1項に記載の鉄筋施工方法において、前記吊り上げ機械装置又は別の吊り上げ機械装置で前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに車両に載せ、該車両が前記建て込み場所の近傍まで移動し、更に別の吊り上げ機械装置で前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに前記車両から前記建て込み場所に移送する。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る鉄筋施工方法によれば、建て込み場所における施工作業に時間がかかっても仮組み待機時間が生じないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係る鉄筋施工方法の仮組み工程を示す斜視図である。
図2A】同上の鉄筋施工方法で用いる仮組み治具の仮組み支柱体を示すものであって、(a)が正面図、(b)が右側面図である。
図2B】同上の鉄筋施工方法で用いる仮組み治具の仮組み支柱体を示すものであって、(a)が仮組み支柱金具が上向きに回動する様子を示す正面図、(b)が仮組み支柱金具が上向きに回動する様子を示す右側面図である。
図3】同上の鉄筋施工方法の仮置き工程における載せ換えのときを示す斜視図である。
図4A】同上の鉄筋施工方法で用いる移載治具の移載支柱体を示すものであって、(a)が横筋外れ止め部が開いたときの正面図、(b)が横筋外れ止め部が開いたときの右側面図、(c)が横筋外れ止め部が開いたときのA-Aで示す切断面で切断した右側面視断面図である。
図4B】同上の鉄筋施工方法で用いる移載治具の移載支柱体を示すものであって、(a)が横筋外れ止め部が閉じたときの正面図、(b)が横筋外れ止め部が閉じたときの右側面図、(c)が横筋外れ止め部が閉じたときのA-Aで示す切断面で切断した右側面視断面図である。
図5】同上の鉄筋施工方法の仮置き工程における仮置き場所に着地したときを示す斜視図である。
図6A】同上の鉄筋施工方法で用いる仮置き治具の仮置き支持体を示すものであって、(a)が正面図、(b)が右側面図、(c)がB-Bで示す切断面で切断した右側面視断面図である。
図6B】同上の鉄筋施工方法で用いる仮置き治具の仮置き支持体を示すものであって、(a)が移載支柱体の下端部に取り付けられたときの正面図、(b)が移載支柱体の下端部に取り付けられたときの右側面図、(c)が移載支柱体の下端部に取り付けられたときのB-Bで示す切断面で切断した右側面視断面図である。
図7A】同上の鉄筋施工方法の建て込み工程における移載治具の移送前の状態を示す模式図である。
図7B】同上の鉄筋施工方法における図7Aの後の状態を示す模式図である。
図8A】同上の鉄筋施工方法の建て込み工程における他の例の移載治具の移送前の状態を示す模式図である。
図8B】同上の鉄筋施工方法における図8Aの後の状態を示す模式図である。
図8C】同上の鉄筋施工方法における図8Bの後の状態を示す模式図である。
図8D】同上の鉄筋施工方法における図8Cの後の状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態を説明する。本発明の実施形態に係る鉄筋施工方法は、仮組み工程と仮置き工程と建て込み工程を含む。
【0018】
仮組み工程では、図1に示すように、仮組み場所S1に設置された仮組み治具1で横筋20を複数段仮組みして鉄筋ユニット2を形成する。鉄筋ユニット2の各段は、施工する柱状構造物などに応じた形状に横筋20が組まれており、例えば、平面視で輪郭が略四角形状(図1参照)や他の略多角形状であったり又は略円形状などであったりする。鉄筋ユニット2は、図1では6段のものが示されているが、特に段数が限定されるものではない。
【0019】
仮組み治具1(及び後述する吊り治具3及び移載治具5)は、鉄筋ユニット2に応じて構成される。仮組み治具1は、通常、複数個の仮組み支柱体10が仮組み支持ベース11の上に設置される(図1参照)。仮組み支持ベース11は、例えば、H鋼などの鋼材や木材である。仮組み支柱体10は、図2A(a)、(b)に示すように、仮組み支柱金具101を鉄筋ユニット2に応じた段数有している。仮組み支柱体10は、仮組み支柱金具101の前面(正面)が仮組み治具1全体の内方(図1参照)又は外方に向かうようにして設置される。なお、図2A(a)、(b)(及び後述する図2B(a)、(b))においては、破線で横筋20を示している。また、図2A(a)、(b)(及び後述する図2B(a)、(b))においては、上より2番目から下の仮組み支柱金具は、1番上の仮組み支柱金具と同じものであるので、符号101、101aは省略している。
【0020】
仮組み支柱金具101は、鉄筋ユニット2を仮組みするときは、図2A(a)、(b)に示すように、横筋20を下から支持できるように前方に突出した状態となる。そのとき、下向きに回動しないようにストッパー101aが設けられている。なお、仮組み支柱金具101は、後に詳述する仮置き工程において仮組みした鉄筋ユニット2が移載治具5に載せ換えられて上昇するとき、図2B(a)、(b)に示すように、下から上昇して来た横筋20に押されて回動し横筋20の上昇の邪魔にならないようにすることができる。なお、図2B(a)、(b)における矢印付き破線は横筋20の上昇を示している。
【0021】
仮置き工程では、先ず、吊り治具3を介してクレーン等の吊り上げ機械装置4で移載治具5を吊り上げる。そして、仮組み場所S1において、図3に示すように、鉄筋ユニット2を移載治具5の後述する複数個の移載支柱体50に保持させてから、鉄筋ユニット2を仮組み冶具1から移載治具5に載せ換える。
【0022】
吊り治具3は、例えば、複数本の移載支柱体吊りワイヤー31と吊り枠体32と複数本の吊り枠体吊りワイヤー33とワイヤー保持体34とを有して構成される(図3参照)。
各々の移載支柱体吊りワイヤー31は、移載治具5の後述する移載支柱体50に連結される。また、複数本の移載支柱体吊りワイヤー31の上端部は、吊り枠体32に連結される。吊り枠体32には、上方から各々の吊り枠体吊りワイヤー33が連結される。複数本の吊り枠体吊りワイヤー33の上端部は、ワイヤー保持体34によってまとめて保持される。吊り上げ機械装置4(図3では省略)は、ワイヤー保持体34、複数本の吊り枠体吊りワイヤー33、吊り枠体32、複数本の移載支柱体吊りワイヤー31を介して、移載治具5を吊り上げることができる。なお、「ワイヤー」なる語は、通常のワイヤーの他、鎖なども含むものとする。
【0023】
吊り枠体32は、互いに金具や溶接などで接続されて所定形状を成す複数本の長尺の枠部材32aで主に構成されており、その所定箇所に移載支柱体吊りワイヤー31を連結するための金具と吊り枠体吊りワイヤー33を連結するための金具が取り付けられている。枠部材32aは、例えば、H鋼などの鋼材である。
【0024】
移載治具5は、複数個の図4A(a)~(c)及び図4B(a)~(c)に示すような移載支柱体50を有して構成されている。複数個の移載支柱体50は、後に詳述するように鉄筋ユニット2を載せ換えて上昇したとき及び仮置きしたときに安定するように配置されている。
【0025】
移載支柱体50は、長尺の移載支柱体本体501を有している。移載支柱体本体501は、例えば、断面略コの字型の2個の鋼材501a、501bを、間隔をあけて互いに背中合わせに配置して結合し固定して構成することができる。鋼材501a、501bの結合には、後述する移載支柱金具503が取り付けられる移載支柱金具取付棒状体501cなどを用いることができる。そうすると、移載支柱金具取付棒状体501cの両端部及びそれらを鋼材501a、501bに固定する金具(及び後述する逆回動防止ピン504など)が前方から見て2個の鋼材501a、501bよりも飛び出ないようにする(つまり、2個の鋼材501a、501bによって隠れるようにする)ことができる(図4A(a)及び図4B(a)参照)。
【0026】
移載支柱体50は、移載支柱体吊りワイヤー31に連結されて保持されるように移載支柱体本体501の上部に移載支柱保持金具502を有している。
【0027】
また、移載支柱体50は、移載支柱金具503を鉄筋ユニット2に応じた段数有している。なお、図4A(a)~(c)及び図4B(a)~(c)においては、破線で横筋20を示している。また、図4A(a)~(c)及び図4B(a)~(c)においては、上より2番目から下の移載支柱金具は、1番上の移載支柱金具と同じものであるので、符号501c、503、503a、503b、504、505、506は省略している。
【0028】
移載支柱金具503は、横筋20を保持できるように前方に突出している。移載支柱金具503は、横筋支持部503aと横筋外れ止め部503bを有している。横筋支持部503aは、横筋20を下から支持できるように前方に突出している。横筋支持部503aは、移載支柱金具取付棒状体501cに固定されるようにすることができる。
【0029】
横筋外れ止め部503bは、上下方向に回動可能であり、開いた状態(図4A(a)~(c)参照)と閉じた状態(図4B(a)~(c)参照)が可能である。横筋支持部503aは、横筋外れ止め部503bが開いた状態で横筋20の下側に差し込まれ、その後、横筋外れ止め部503bが閉じられる。横筋外れ止め部503bが閉じた状態になることにより、横筋20が横筋支持部503aから外れないようにすることができる。所定数の横筋外れ止め部503bが全て閉じた状態になると、鉄筋ユニット2が複数個の移載支柱体50に保持されたことになる。
【0030】
横筋外れ止め部503bは、閉じた状態で、逆回動防止ピン504を貫通孔505に差し込むことにより、閉じたときと逆向きに(つまり上向きに)回動しないようにすることが可能である。逆回動防止ピン504は、ロックピンなどを用いることができる。逆回動防止ピン504を迅速に使用するため又は紛失防止のために、逆回動防止ピン504と移載支柱体本体501との間を逆回動防止ピンワイヤー506で結んでおくことができる。なお、図4A(b)及び図4B(b)等では、逆回動防止ピンワイヤー506は模式的に描いているが、長さ及び垂らし方などは任意である。
【0031】
また、移載支柱体50は、一番下の移載支柱金具503よりも下の移載支柱体本体501の部分が短いのが好ましい。そうすると、後述するように建て込み場所S3において鉄筋ユニット2を縦筋などに結合する際に移載治具5を下げたとき、鉄筋ユニット2の垂直位置がコンクリート基礎面などから近い場合に移載支柱体本体501の下部が邪魔になりにくくすることができる。
【0032】
仮置き工程においては、鉄筋ユニット2を複数個の移載支柱体50に保持させた後、鉄筋ユニット2を仮組み冶具1から移載治具5に載せ換える。そして、移載治具5を鉄筋ユニット2とともに上昇させる。このとき、上述したように、仮組み治具1の仮組み支柱金具101は上向きに回動することができるので、下から上昇して来た横筋20の邪魔にならない(図2B(a)、(b)参照)。
【0033】
鉄筋ユニット2を仮組み冶具1から移載治具5に載せ換えると、それから、吊り上げ機械装置4で移載治具5を鉄筋ユニット2とともに仮置き場所S2に移送し、図5で示すように、移載治具5に仮置き治具6を取り付けて移載治具5を鉄筋ユニット2とともに仮置き治具6を介して仮置きする。仮置き場所S2は、安定して仮置きできるように整地や舗装などがされている。
【0034】
仮置き治具6は、複数個の図6A(a)~(c)及び図6B(a)~(c)に示すような仮置き支持体60を有して構成されている。前記仮置きは、詳細には、複数個の仮置き支持体60の各々を複数個の移載支柱体50の下端部の各々に取り付けて複数個の仮置き支持体60を介して行う。
【0035】
仮置き支持体60は、底板部60aと側壁部60bが一体的に形成されており、また、取り付けピン601を有している。
【0036】
底板部60aは、安定して仮置きできるように底面は平らになっている。底板部60aは、平面視において、そのサイズが移載支柱体50の下端部よりも大きく、更には後述する側壁部60bよりも大きい。また、底板部60aは、平面視において、通常、略四角形状である。
【0037】
側壁部60bは、移載支柱体50の下端部を囲うことができるサイズである。側壁部60bは、一番下の移載支柱金具503から下の移載支柱体50を少なくとも囲うのが好ましい。そうすると、上記のように一番下の移載支柱金具503よりも下の移載支柱体本体501の部分を短くしても、安定して仮置きできる。
【0038】
なお、図6A(a)~(c)及び図6B(a)~(c)においては、側壁部60bは、下から2段目の移載支柱金具503の大部分を囲う高さとなっている。側壁部60bを必要以上に高くすると、その高さ及び重さにより、仮置き支持体60を移載支柱体50に取り付け難くなる。
【0039】
また、上記のように移載支柱体本体501を、断面略コの字型の2個の鋼材501a、501bによって構成し移載支柱金具取付棒状体501cの両端部及びそれらを鋼材501a、501bに固定する金具などが前方から見て2個の鋼材501a、501bよりも飛び出ないようにすると、仮置き支持体60を移載支柱体50に取り付ける際及びその後において、移載支柱金具取付棒状体501cの両端部及びそれらを鋼材501a、501bに固定する金具などが仮置き支持体60に接触し難いようにできるので、取り付け易く、また、安定して仮置きできる。
【0040】
側壁部60bは、移載支柱体50に取り付けられたときも移載支柱金具503が前方に突出するように前面の全部(図6A(a)~(c)及び図6B(a)~(c)参照)又は一部が開けられている。その開けられた部分の下部には、側壁部60bの一部を成す前面下部側壁部60cが設けられるようにすることができる。
【0041】
底板部60aと側壁部60bの間には、仮置きしているときの移載支柱体50の揺れに対抗できるように、略直角台形状又は略直角三角形状などの側方補強部60dが設けられるようにすることが好ましい。
【0042】
仮置き支持体60と移載支柱体50には、取り付けピン601を通す貫通孔602、507(図4A等参照)が設けられている。移載支柱体50から仮置き支持体60が抜けなくするために、取り付けピン601は、仮置き支持体60の貫通孔602と移載支柱体50の貫通孔507を通されて抜けないようにロックされる。取り付けピン601は、ロックピンなどを用いることができる。また、取り付けピン601を迅速に使用するため又は紛失防止のために、取り付けピン601と側壁部60bとの間を取り付けピンワイヤー603で結んでおくことができる。なお、図6A(b)及び図6B(b)等では、取り付けピンワイヤー603は模式的に描いているが、長さ及び垂らし方などは任意である。
【0043】
仮置き治具6は、通常、仮置き場所S2に着地する前に移載支柱体50に取り付けるようにすることができる。
【0044】
仮組み場所S1においては、鉄筋ユニット2を仮組み冶具1から移載治具5に載せ換えて移載治具5を鉄筋ユニット2とともに上昇させた後の仮組み治具1では、次の鉄筋ユニット2について仮組みを行うことが可能である。
【0045】
また、仮置き場所S2においては、移載治具5を鉄筋ユニット2とともに複数個仮置きすることが可能である。この場合、移載治具5は複数個用意されており、仮置きが終わった後の吊り治具3及び吊り上げ機械装置4で次の移載治具5を吊り上げ、次の鉄筋ユニット2について仮置き工程を行うことが可能である。
【0046】
次に、建て込み工程では、仮置きされた移載治具5を鉄筋ユニット2とともに建て込み場所S3に移送し鉄筋ユニット2の建て込み作業を行う。建て込み作業は、建て込み場所S3において鉄筋ユニット2を縦筋(例えば、段取筋、ガイド筋又は主筋等)などに結合する作業が含まれる。その結合作業の後、移載治具5は、鉄筋ユニット2から取り外されて仮置き場所S2又は仮組み場所S1などに返送される。
【0047】
建て込み工程において仮置きされた移載治具5を鉄筋ユニット2とともに建て込み場所S3に移送する方法は、以下の通りである。
【0048】
建て込み場所S3が仮置き場所S2及び仮組み場所S1に近い場合は、図7A及び図7Bに示すように、仮置き工程において用いた吊り上げ機械装置4で仮置きされた移載治具5を鉄筋ユニット2とともに吊り上げて建て込み場所S3に移送することが可能である。仮置き治具6は、移載治具5が上昇したときに移載治具5から取り外される。なお、図7A(及び後述する図8A)においては、仮置き場所S2において移載治具5(及び鉄筋ユニット2)が2個仮置きされている場合を例示している。また、図7A及び図7B(及び後述する図8C及び図8D)においては、建て込み場所S3の柱状構造物が橋脚の場合を例示している。
【0049】
また、建て込み場所S3が仮組み場所S1から少し離れている場合などでは、建て込み工程においては、仮置き工程における吊り上げ機械装置4とは別の吊り上げ機械装置を用いることも可能である。
【0050】
建て込み場所S3が仮置き場所S2から遠い場合は、図8A図8Dに示すように、仮置き工程において用いた吊り上げ機械装置4(又は上記別の吊り上げ機械装置)で仮置きされた移載治具5を鉄筋ユニット2とともに車両7に載せ、車両7が建て込み場所S3の近傍まで移動し、更に別の吊り上げ機械装置4’で移載治具5を鉄筋ユニット2とともに車両7から建て込み場所S3に移送することが可能である。仮置き治具6は、移載治具5を鉄筋ユニット2とともに車両7に載せられているまでは移載治具5に取り付けられており、吊り上げ機械装置4’により移載治具5が上昇したときに移載治具5から取り外される。なお、吊り上げ機械装置4’には、吊り治具3とは別の吊り治具3’を用いてもよいし、吊り治具3を車両7に載せて運んで用いてもよい。また、車両7には、その大きさにより、移載治具5(及び鉄筋ユニット2)を複数個載せてもよい。
【0051】
以上説明した仮組み工程と仮置き工程と建て込み工程を設けると、建て込みの作業と独立に仮組み作業を行うことができるので、建て込み場所S3における作業に時間がかかっても仮組み待機時間が生じないようにできる。また、鉄筋ユニット2の仮組みが間違っていて仮置き場所S2又は建て込み場所S3でそれが判明したとき、仮組み場所S1の仮組み治具1が空くまで鉄筋ユニット2を仮置き場所S2に仮置きしておいて、空いたら仮組み場所S1まで移送して仮組み治具1で修正することも可能である。
【0052】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に記載したものに限られることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内でのさまざまな設計変更が可能である。
【符号の説明】
【0053】
1 仮組み治具
10 仮組み支柱体
11 仮組み支持ベース
101 仮組み支柱金具
101a ストッパー
2 鉄筋ユニット
20 横筋
3、3’ 吊り治具
31 移載支柱体吊りワイヤー
32 吊り枠体
32a 枠部材
33 吊り枠体吊りワイヤー
34 ワイヤー保持体
4、4’ 吊り上げ機械装置
5 移載治具
50 移載支柱体
501 移載支柱体本体
501a、501b 移載支柱体本体の鋼材
501c 移載支柱金具取付棒状体
502 移載支柱保持金具
503 移載支柱金具
503a 横筋支持部
503b 横筋外れ止め部
504 逆回動防止ピン
505 逆回動防止ピン用の貫通孔
506 逆回動防止ピンワイヤー
507 仮置き支持体の取り付けピン用の貫通孔
6 仮置き治具
60 仮置き支持体
60a 底板部
60b 側壁部
60c 前面下部側壁部
60d 側方補強部
601 取り付けピン
602 仮置き支持体の取り付けピン用の貫通孔
603 取り付けピンワイヤー
7 車両
S1 仮組み場所
S2 仮置き場所
S3 建て込み場所
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D
【手続補正書】
【提出日】2022-01-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮組み場所に設置された仮組み治具で横筋を複数段仮組みして鉄筋ユニットを形成する仮組み工程と、
吊り治具を介して吊り上げ機械装置で移載治具を吊り上げ、前記鉄筋ユニットを前記仮組み冶具から前記移載治具に載せ換え、前記吊り上げ機械装置で前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに仮置き場所に移送し、前記移載治具に仮置き治具を取り付けて前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに前記仮置き治具を介して仮置きする仮置き工程と、
仮置きされた前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに建て込み場所に移送し前記鉄筋ユニットの建て込み作業を行う建て込み工程と、
を含み、
前記移載治具は複数個の移載支柱体を有し、
前記仮置き治具は複数個の仮置き支持体を有し、
前記仮置き支持体の底板部は、その底面は平らになっており、平面視においてサイズが前記移載支柱体の下端部よりも大きく、
前記載せ換えは、前記鉄筋ユニットを前記複数個の移載支柱体に保持させてから行い、
前記仮置きは、前記複数個の仮置き支持体の各々を前記複数個の移載支柱体の下端部の各々に取り付けて前記複数個の仮置き支持体を介して行う鉄筋施工方法。
【請求項2】
請求項に記載の鉄筋施工方法において、
前記移載支柱体は、前方に突出する移載支柱金具を前記鉄筋ユニットに応じた段数有しており、
前記仮置き支持体の側壁部は、一番下の前記移載支柱金具から下の移載支柱体を少なくとも囲う鉄筋施工方法。
【請求項3】
請求項に記載の鉄筋施工方法において、
前記移載支柱体は、移載支柱体本体が断面略コの字型の2個の鋼材によって構成されており、前記移載支柱金具が取り付けられる移載支柱金具取付棒状体の両端部及びそれらを前記鋼材に固定する金具が前方から見て2個の前記鋼材よりも飛び出ていない鉄筋施工方法。
【請求項4】
請求項1~のいずれか1項に記載の鉄筋施工方法において、
前記吊り上げ機械装置又は別の吊り上げ機械装置で前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに前記建て込み場所に移送する鉄筋施工方法。
【請求項5】
請求項1~のいずれか1項に記載の鉄筋施工方法において、
前記吊り上げ機械装置又は別の吊り上げ機械装置で前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに車両に載せ、該車両が前記建て込み場所の近傍まで移動し、更に別の吊り上げ機械装置で前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに前記車両から前記建て込み場所に移送する鉄筋施工方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柱状構造物などの鉄筋施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、柱状構造物(例えば、橋脚や深礎杭等)など(筒状構造物等を含む)の施工においては、建て込み場所(柱状構造物などの場所)の近傍の仮組み場所に設置された仮組み治具で横筋を複数段仮組みして鉄筋ユニットを形成し、その鉄筋ユニットを建て込み場所に移送し建て込み作業を行う(縦筋などに結合する)方法が知られている。
【0003】
ここで、鉄筋ユニットの移送については、種々の方法が提案されている。例えば、特許文献1には、鉄筋ユニットとともに仮組み治具を吊り治具を介してクレーン等の吊り上げ機械装置で吊り上げて建て込み場所に移送し、鉄筋ユニットを主筋(縦筋)に結合した後、仮組み治具を取り外して仮組み場所に返送する方法が開示されている。仮組み治具が返送されるまでの時間が仮組み待機時間となる。
【0004】
また、特許文献2には、吊り治具を介して吊り上げ機械装置で吊り上げた移載治具に仮組み冶具から鉄筋ユニットを載せ換え、その吊り上げ機械装置で鉄筋ユニットとともに移載治具を建て込み場所に移送し、鉄筋ユニットを縦筋に結合した後、移載治具を取り外して仮組み場所の近くに返送する方法が開示されている。この方法は、仮組み治具を続けて次の鉄筋ユニットの形成に使用して仮組み作業することができるので、施工工期の短縮が達成できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平2000-104404号公報
【特許文献2】特許第4150981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1においては仮組み治具を仮組み場所に又は特許文献2においては移載治具を仮組み場所の近くに返送した後、建て込み場所ではコンクリートの打設など他の施工作業に時間がかかるようなときも有り、次の鉄筋ユニットの仮組み作業が終了しても鉄筋ユニットを移送できない場合も生じ得る。その場合は、建て込み場所における施工作業に時間がかかったことを原因とする仮組み待機時間が生じる。
【0007】
本発明は、係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、柱状構造物などの鉄筋施工方法において、建て込み場所における施工作業に時間がかかっても仮組み待機時間が生じないようにできるものを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の鉄筋施工方法は、仮組み場所に設置された仮組み治具で横筋を複数段仮組みして鉄筋ユニットを形成する仮組み工程と、吊り治具を介して吊り上げ機械装置で移載治具を吊り上げ、前記鉄筋ユニットを前記仮組み冶具から前記移載治具に載せ換え、前記吊り上げ機械装置で前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに仮置き場所に移送し、前記移載治具に仮置き治具を取り付けて前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに前記仮置き治具を介して仮置きする仮置き工程と、仮置きされた前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに建て込み場所に移送し前記鉄筋ユニットの建て込み作業を行う建て込み工程と、を含み、前記移載治具は複数個の移載支柱体を有し、前記仮置き治具は複数個の仮置き支持体を有し、前記仮置き支持体の底板部は、その底面は平らになっており、平面視においてサイズが前記移載支柱体の下端部よりも大きく、前記載せ換えは、前記鉄筋ユニットを前記複数個の移載支柱体に保持させてから行い、前記仮置きは、前記複数個の仮置き支持体の各々を前記複数個の移載支柱体の下端部の各々に取り付けて前記複数個の仮置き支持体を介して行う
【0009】
請求項2に記載の鉄筋施工方法は、請求項に記載の鉄筋施工方法において、前記移載支柱体は、前方に突出する移載支柱金具を前記鉄筋ユニットに応じた段数有しており、前記仮置き支持体の側壁部は、一番下の前記移載支柱金具から下の移載支柱体を少なくとも囲う。
【0010】
請求項3に記載の鉄筋施工方法は、請求項に記載の鉄筋施工方法において、前記移載支柱体は、移載支柱体本体が断面略コの字型の2個の鋼材によって構成されており、前記移載支柱金具が取り付けられる移載支柱金具取付棒状体の両端部及びそれらを前記鋼材に固定する金具が前方から見て2個の前記鋼材よりも飛び出ていない。
【0011】
請求項4に記載の鉄筋施工方法は、請求項1~のいずれか1項に記載の鉄筋施工方法において、前記吊り上げ機械装置又は別の吊り上げ機械装置で前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに前記建て込み場所に移送する。
【0012】
請求項5に記載の鉄筋施工方法は、請求項1~のいずれか1項に記載の鉄筋施工方法において、前記吊り上げ機械装置又は別の吊り上げ機械装置で前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに車両に載せ、該車両が前記建て込み場所の近傍まで移動し、更に別の吊り上げ機械装置で前記移載治具を前記鉄筋ユニットとともに前記車両から前記建て込み場所に移送する。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る鉄筋施工方法によれば、建て込み場所における施工作業に時間がかかっても仮組み待機時間が生じないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態に係る鉄筋施工方法の仮組み工程を示す斜視図である。
図2A】同上の鉄筋施工方法で用いる仮組み治具の仮組み支柱体を示すものであって、(a)が正面図、(b)が右側面図である。
図2B】同上の鉄筋施工方法で用いる仮組み治具の仮組み支柱体を示すものであって、(a)が仮組み支柱金具が上向きに回動する様子を示す正面図、(b)が仮組み支柱金具が上向きに回動する様子を示す右側面図である。
図3】同上の鉄筋施工方法の仮置き工程における載せ換えのときを示す斜視図である。
図4A】同上の鉄筋施工方法で用いる移載治具の移載支柱体を示すものであって、(a)が横筋外れ止め部が開いたときの正面図、(b)が横筋外れ止め部が開いたときの右側面図、(c)が横筋外れ止め部が開いたときのA-Aで示す切断面で切断した右側面視断面図である。
図4B】同上の鉄筋施工方法で用いる移載治具の移載支柱体を示すものであって、(a)が横筋外れ止め部が閉じたときの正面図、(b)が横筋外れ止め部が閉じたときの右側面図、(c)が横筋外れ止め部が閉じたときのA-Aで示す切断面で切断した右側面視断面図である。
図5】同上の鉄筋施工方法の仮置き工程における仮置き場所に着地したときを示す斜視図である。
図6A】同上の鉄筋施工方法で用いる仮置き治具の仮置き支持体を示すものであって、(a)が正面図、(b)が右側面図、(c)がB-Bで示す切断面で切断した右側面視断面図である。
図6B】同上の鉄筋施工方法で用いる仮置き治具の仮置き支持体を示すものであって、(a)が移載支柱体の下端部に取り付けられたときの正面図、(b)が移載支柱体の下端部に取り付けられたときの右側面図、(c)が移載支柱体の下端部に取り付けられたときのB-Bで示す切断面で切断した右側面視断面図である。
図7A】同上の鉄筋施工方法の建て込み工程における移載治具の移送前の状態を示す模式図である。
図7B】同上の鉄筋施工方法における図7Aの後の状態を示す模式図である。
図8A】同上の鉄筋施工方法の建て込み工程における他の例の移載治具の移送前の状態を示す模式図である。
図8B】同上の鉄筋施工方法における図8Aの後の状態を示す模式図である。
図8C】同上の鉄筋施工方法における図8Bの後の状態を示す模式図である。
図8D】同上の鉄筋施工方法における図8Cの後の状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態を説明する。本発明の実施形態に係る鉄筋施工方法は、仮組み工程と仮置き工程と建て込み工程を含む。
【0016】
仮組み工程では、図1に示すように、仮組み場所S1に設置された仮組み治具1で横筋20を複数段仮組みして鉄筋ユニット2を形成する。鉄筋ユニット2の各段は、施工する柱状構造物などに応じた形状に横筋20が組まれており、例えば、平面視で輪郭が略四角形状(図1参照)や他の略多角形状であったり又は略円形状などであったりする。鉄筋ユニット2は、図1では6段のものが示されているが、特に段数が限定されるものではない。
【0017】
仮組み治具1(及び後述する吊り治具3及び移載治具5)は、鉄筋ユニット2に応じて構成される。仮組み治具1は、通常、複数個の仮組み支柱体10が仮組み支持ベース11の上に設置される(図1参照)。仮組み支持ベース11は、例えば、H鋼などの鋼材や木材である。仮組み支柱体10は、図2A(a)、(b)に示すように、仮組み支柱金具101を鉄筋ユニット2に応じた段数有している。仮組み支柱体10は、仮組み支柱金具101の前面(正面)が仮組み治具1全体の内方(図1参照)又は外方に向かうようにして設置される。なお、図2A(a)、(b)(及び後述する図2B(a)、(b))においては、破線で横筋20を示している。また、図2A(a)、(b)(及び後述する図2B(a)、(b))においては、上より2番目から下の仮組み支柱金具は、1番上の仮組み支柱金具と同じものであるので、符号101、101aは省略している。
【0018】
仮組み支柱金具101は、鉄筋ユニット2を仮組みするときは、図2A(a)、(b)に示すように、横筋20を下から支持できるように前方に突出した状態となる。そのとき、下向きに回動しないようにストッパー101aが設けられている。なお、仮組み支柱金具101は、後に詳述する仮置き工程において仮組みした鉄筋ユニット2が移載治具5に載せ換えられて上昇するとき、図2B(a)、(b)に示すように、下から上昇して来た横筋20に押されて回動し横筋20の上昇の邪魔にならないようにすることができる。なお、図2B(a)、(b)における矢印付き破線は横筋20の上昇を示している。
【0019】
仮置き工程では、先ず、吊り治具3を介してクレーン等の吊り上げ機械装置4で移載治具5を吊り上げる。そして、仮組み場所S1において、図3に示すように、鉄筋ユニット2を移載治具5の後述する複数個の移載支柱体50に保持させてから、鉄筋ユニット2を仮組み冶具1から移載治具5に載せ換える。
【0020】
吊り治具3は、例えば、複数本の移載支柱体吊りワイヤー31と吊り枠体32と複数本の吊り枠体吊りワイヤー33とワイヤー保持体34とを有して構成される(図3参照)。
各々の移載支柱体吊りワイヤー31は、移載治具5の後述する移載支柱体50に連結される。また、複数本の移載支柱体吊りワイヤー31の上端部は、吊り枠体32に連結される。吊り枠体32には、上方から各々の吊り枠体吊りワイヤー33が連結される。複数本の吊り枠体吊りワイヤー33の上端部は、ワイヤー保持体34によってまとめて保持される。吊り上げ機械装置4(図3では省略)は、ワイヤー保持体34、複数本の吊り枠体吊りワイヤー33、吊り枠体32、複数本の移載支柱体吊りワイヤー31を介して、移載治具5を吊り上げることができる。なお、「ワイヤー」なる語は、通常のワイヤーの他、鎖なども含むものとする。
【0021】
吊り枠体32は、互いに金具や溶接などで接続されて所定形状を成す複数本の長尺の枠部材32aで主に構成されており、その所定箇所に移載支柱体吊りワイヤー31を連結するための金具と吊り枠体吊りワイヤー33を連結するための金具が取り付けられている。枠部材32aは、例えば、H鋼などの鋼材である。
【0022】
移載治具5は、複数個の図4A(a)~(c)及び図4B(a)~(c)に示すような移載支柱体50を有して構成されている。複数個の移載支柱体50は、後に詳述するように鉄筋ユニット2を載せ換えて上昇したとき及び仮置きしたときに安定するように配置されている。
【0023】
移載支柱体50は、長尺の移載支柱体本体501を有している。移載支柱体本体501は、例えば、断面略コの字型の2個の鋼材501a、501bを、間隔をあけて互いに背中合わせに配置して結合し固定して構成することができる。鋼材501a、501bの結合には、後述する移載支柱金具503が取り付けられる移載支柱金具取付棒状体501cなどを用いることができる。そうすると、移載支柱金具取付棒状体501cの両端部及びそれらを鋼材501a、501bに固定する金具(及び後述する逆回動防止ピン504など)が前方から見て2個の鋼材501a、501bよりも飛び出ないようにする(つまり、2個の鋼材501a、501bによって隠れるようにする)ことができる(図4A(a)及び図4B(a)参照)。
【0024】
移載支柱体50は、移載支柱体吊りワイヤー31に連結されて保持されるように移載支柱体本体501の上部に移載支柱保持金具502を有している。
【0025】
また、移載支柱体50は、移載支柱金具503を鉄筋ユニット2に応じた段数有している。なお、図4A(a)~(c)及び図4B(a)~(c)においては、破線で横筋20を示している。また、図4A(a)~(c)及び図4B(a)~(c)においては、上より2番目から下の移載支柱金具は、1番上の移載支柱金具と同じものであるので、符号501c、503、503a、503b、504、505、506は省略している。
【0026】
移載支柱金具503は、横筋20を保持できるように前方に突出している。移載支柱金具503は、横筋支持部503aと横筋外れ止め部503bを有している。横筋支持部503aは、横筋20を下から支持できるように前方に突出している。横筋支持部503aは、移載支柱金具取付棒状体501cに固定されるようにすることができる。
【0027】
横筋外れ止め部503bは、上下方向に回動可能であり、開いた状態(図4A(a)~(c)参照)と閉じた状態(図4B(a)~(c)参照)が可能である。横筋支持部503aは、横筋外れ止め部503bが開いた状態で横筋20の下側に差し込まれ、その後、横筋外れ止め部503bが閉じられる。横筋外れ止め部503bが閉じた状態になることにより、横筋20が横筋支持部503aから外れないようにすることができる。所定数の横筋外れ止め部503bが全て閉じた状態になると、鉄筋ユニット2が複数個の移載支柱体50に保持されたことになる。
【0028】
横筋外れ止め部503bは、閉じた状態で、逆回動防止ピン504を貫通孔505に差し込むことにより、閉じたときと逆向きに(つまり上向きに)回動しないようにすることが可能である。逆回動防止ピン504は、ロックピンなどを用いることができる。逆回動防止ピン504を迅速に使用するため又は紛失防止のために、逆回動防止ピン504と移載支柱体本体501との間を逆回動防止ピンワイヤー506で結んでおくことができる。なお、図4A(b)及び図4B(b)等では、逆回動防止ピンワイヤー506は模式的に描いているが、長さ及び垂らし方などは任意である。
【0029】
また、移載支柱体50は、一番下の移載支柱金具503よりも下の移載支柱体本体501の部分が短いのが好ましい。そうすると、後述するように建て込み場所S3において鉄筋ユニット2を縦筋などに結合する際に移載治具5を下げたとき、鉄筋ユニット2の垂直位置がコンクリート基礎面などから近い場合に移載支柱体本体501の下部が邪魔になりにくくすることができる。
【0030】
仮置き工程においては、鉄筋ユニット2を複数個の移載支柱体50に保持させた後、鉄筋ユニット2を仮組み冶具1から移載治具5に載せ換える。そして、移載治具5を鉄筋ユニット2とともに上昇させる。このとき、上述したように、仮組み治具1の仮組み支柱金具101は上向きに回動することができるので、下から上昇して来た横筋20の邪魔にならない(図2B(a)、(b)参照)。
【0031】
鉄筋ユニット2を仮組み冶具1から移載治具5に載せ換えると、それから、吊り上げ機械装置4で移載治具5を鉄筋ユニット2とともに仮置き場所S2に移送し、図5で示すように、移載治具5に仮置き治具6を取り付けて移載治具5を鉄筋ユニット2とともに仮置き治具6を介して仮置きする。仮置き場所S2は、安定して仮置きできるように整地や舗装などがされている。
【0032】
仮置き治具6は、複数個の図6A(a)~(c)及び図6B(a)~(c)に示すような仮置き支持体60を有して構成されている。前記仮置きは、詳細には、複数個の仮置き支持体60の各々を複数個の移載支柱体50の下端部の各々に取り付けて複数個の仮置き支持体60を介して行う。
【0033】
仮置き支持体60は、底板部60aと側壁部60bが一体的に形成されており、また、取り付けピン601を有している。
【0034】
底板部60aは、安定して仮置きできるように底面は平らになっている。底板部60aは、平面視において、そのサイズが移載支柱体50の下端部よりも大きく、更には後述する側壁部60bよりも大きい。また、底板部60aは、平面視において、通常、略四角形状である。
【0035】
側壁部60bは、移載支柱体50の下端部を囲うことができるサイズである。側壁部60bは、一番下の移載支柱金具503から下の移載支柱体50を少なくとも囲うのが好ましい。そうすると、上記のように一番下の移載支柱金具503よりも下の移載支柱体本体501の部分を短くしても、安定して仮置きできる。
【0036】
なお、図6A(a)~(c)及び図6B(a)~(c)においては、側壁部60bは、下から2段目の移載支柱金具503の大部分を囲う高さとなっている。側壁部60bを必要以上に高くすると、その高さ及び重さにより、仮置き支持体60を移載支柱体50に取り付け難くなる。
【0037】
また、上記のように移載支柱体本体501を、断面略コの字型の2個の鋼材501a、501bによって構成し移載支柱金具取付棒状体501cの両端部及びそれらを鋼材501a、501bに固定する金具などが前方から見て2個の鋼材501a、501bよりも飛び出ないようにすると、仮置き支持体60を移載支柱体50に取り付ける際及びその後において、移載支柱金具取付棒状体501cの両端部及びそれらを鋼材501a、501bに固定する金具などが仮置き支持体60に接触し難いようにできるので、取り付け易く、また、安定して仮置きできる。
【0038】
側壁部60bは、移載支柱体50に取り付けられたときも移載支柱金具503が前方に突出するように前面の全部(図6A(a)~(c)及び図6B(a)~(c)参照)又は一部が開けられている。その開けられた部分の下部には、側壁部60bの一部を成す前面下部側壁部60cが設けられるようにすることができる。
【0039】
底板部60aと側壁部60bの間には、仮置きしているときの移載支柱体50の揺れに対抗できるように、略直角台形状又は略直角三角形状などの側方補強部60dが設けられるようにすることが好ましい。
【0040】
仮置き支持体60と移載支柱体50には、取り付けピン601を通す貫通孔602、507(図4A等参照)が設けられている。移載支柱体50から仮置き支持体60が抜けなくするために、取り付けピン601は、仮置き支持体60の貫通孔602と移載支柱体50の貫通孔507を通されて抜けないようにロックされる。取り付けピン601は、ロックピンなどを用いることができる。また、取り付けピン601を迅速に使用するため又は紛失防止のために、取り付けピン601と側壁部60bとの間を取り付けピンワイヤー603で結んでおくことができる。なお、図6A(b)及び図6B(b)等では、取り付けピンワイヤー603は模式的に描いているが、長さ及び垂らし方などは任意である。
【0041】
仮置き治具6は、通常、仮置き場所S2に着地する前に移載支柱体50に取り付けるようにすることができる。
【0042】
仮組み場所S1においては、鉄筋ユニット2を仮組み冶具1から移載治具5に載せ換えて移載治具5を鉄筋ユニット2とともに上昇させた後の仮組み治具1では、次の鉄筋ユニット2について仮組みを行うことが可能である。
【0043】
また、仮置き場所S2においては、移載治具5を鉄筋ユニット2とともに複数個仮置きすることが可能である。この場合、移載治具5は複数個用意されており、仮置きが終わった後の吊り治具3及び吊り上げ機械装置4で次の移載治具5を吊り上げ、次の鉄筋ユニット2について仮置き工程を行うことが可能である。
【0044】
次に、建て込み工程では、仮置きされた移載治具5を鉄筋ユニット2とともに建て込み場所S3に移送し鉄筋ユニット2の建て込み作業を行う。建て込み作業は、建て込み場所S3において鉄筋ユニット2を縦筋(例えば、段取筋、ガイド筋又は主筋等)などに結合する作業が含まれる。その結合作業の後、移載治具5は、鉄筋ユニット2から取り外されて仮置き場所S2又は仮組み場所S1などに返送される。
【0045】
建て込み工程において仮置きされた移載治具5を鉄筋ユニット2とともに建て込み場所S3に移送する方法は、以下の通りである。
【0046】
建て込み場所S3が仮置き場所S2及び仮組み場所S1に近い場合は、図7A及び図7Bに示すように、仮置き工程において用いた吊り上げ機械装置4で仮置きされた移載治具5を鉄筋ユニット2とともに吊り上げて建て込み場所S3に移送することが可能である。仮置き治具6は、移載治具5が上昇したときに移載治具5から取り外される。なお、図7A(及び後述する図8A)においては、仮置き場所S2において移載治具5(及び鉄筋ユニット2)が2個仮置きされている場合を例示している。また、図7A及び図7B(及び後述する図8C及び図8D)においては、建て込み場所S3の柱状構造物が橋脚の場合を例示している。
【0047】
また、建て込み場所S3が仮組み場所S1から少し離れている場合などでは、建て込み工程においては、仮置き工程における吊り上げ機械装置4とは別の吊り上げ機械装置を用いることも可能である。
【0048】
建て込み場所S3が仮置き場所S2から遠い場合は、図8A図8Dに示すように、仮置き工程において用いた吊り上げ機械装置4(又は上記別の吊り上げ機械装置)で仮置きされた移載治具5を鉄筋ユニット2とともに車両7に載せ、車両7が建て込み場所S3の近傍まで移動し、更に別の吊り上げ機械装置4’で移載治具5を鉄筋ユニット2とともに車両7から建て込み場所S3に移送することが可能である。仮置き治具6は、移載治具5を鉄筋ユニット2とともに車両7に載せられているまでは移載治具5に取り付けられており、吊り上げ機械装置4’により移載治具5が上昇したときに移載治具5から取り外される。なお、吊り上げ機械装置4’には、吊り治具3とは別の吊り治具3’を用いてもよいし、吊り治具3を車両7に載せて運んで用いてもよい。また、車両7には、その大きさにより、移載治具5(及び鉄筋ユニット2)を複数個載せてもよい。
【0049】
以上説明した仮組み工程と仮置き工程と建て込み工程を設けると、建て込みの作業と独立に仮組み作業を行うことができるので、建て込み場所S3における作業に時間がかかっても仮組み待機時間が生じないようにできる。また、鉄筋ユニット2の仮組みが間違っていて仮置き場所S2又は建て込み場所S3でそれが判明したとき、仮組み場所S1の仮組み治具1が空くまで鉄筋ユニット2を仮置き場所S2に仮置きしておいて、空いたら仮組み場所S1まで移送して仮組み治具1で修正することも可能である。
【0050】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に記載したものに限られることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内でのさまざまな設計変更が可能である。
【符号の説明】
【0051】
1 仮組み治具
10 仮組み支柱体
11 仮組み支持ベース
101 仮組み支柱金具
101a ストッパー
2 鉄筋ユニット
20 横筋
3、3’ 吊り治具
31 移載支柱体吊りワイヤー
32 吊り枠体
32a 枠部材
33 吊り枠体吊りワイヤー
34 ワイヤー保持体
4、4’ 吊り上げ機械装置
5 移載治具
50 移載支柱体
501 移載支柱体本体
501a、501b 移載支柱体本体の鋼材
501c 移載支柱金具取付棒状体
502 移載支柱保持金具
503 移載支柱金具
503a 横筋支持部
503b 横筋外れ止め部
504 逆回動防止ピン
505 逆回動防止ピン用の貫通孔
506 逆回動防止ピンワイヤー
507 仮置き支持体の取り付けピン用の貫通孔
6 仮置き治具
60 仮置き支持体
60a 底板部
60b 側壁部
60c 前面下部側壁部
60d 側方補強部
601 取り付けピン
602 仮置き支持体の取り付けピン用の貫通孔
603 取り付けピンワイヤー
7 車両
S1 仮組み場所
S2 仮置き場所
S3 建て込み場所