(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023046393
(43)【公開日】2023-04-04
(54)【発明の名称】タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法、装置、デバイス、及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
H04W 76/15 20180101AFI20230328BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20230328BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20230328BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20230328BHJP
【FI】
H04W76/15
H04W72/04 111
H04W84/12
H04W8/22
【審査請求】有
【請求項の数】37
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022149804
(22)【出願日】2022-09-21
(31)【優先権主張番号】202111110603.3
(32)【優先日】2021-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521406639
【氏名又は名称】チョントゥー ジミー テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU XGIMI TECHNOLOGY CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Building 4, Zone A, Tianfu Software Park, No. 1129 Century City Road, High-tech Zone, Chengdu, Sichuan, China
(74)【代理人】
【識別番号】100142365
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】呉昊
(72)【発明者】
【氏名】尹蕾
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD23
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ14
(57)【要約】 (修正有)
【課題】タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法、装置、デバイス及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】方法は、上位層管理エンティティが第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブを下位層管理エンティティへ送信し、下位層管理エンティティが第1のタスクリンクマッピング要求メッセージをピアデバイスへ送信し、下ピアデバイスからのタスクリンクマッピング応答メッセージを受信し、タスクリンクマッピング確認プリミティブを上位層管理エンティティへ送信する。
【効果】マルチリンクデバイス間でタスクとリンクのマッチングをネゴシエートすることによって、マルチリンクデバイスが、異なるリンクで伝送されるデータのタスクタイプを、実際のタスクニーズやネットワーク負荷などの要因に応じて動的に設定することができ、デバイス上での各タスクレートの有効な伝送速度を向上させ、ネットワーク資源の利用効率を向上させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上位層管理エンティティ及び下位層管理エンティティを含むマルチリンクデバイスに適用する、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法であって、
上位層管理エンティティが第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブを下位層管理エンティティへ送信するステップであって、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブは、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及びタスクとリンクマッピング構成情報を含み、前記ピアデバイスのアドレスは、マルチリンクデバイスである、ステップと、
下位層管理エンティティが第1のタスクリンクマッピング要求メッセージをピアデバイスへ送信するステップであって、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージは、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、タスクとリンクマッピング構成情報、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示を含み、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージが、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定される、ステップと、
下位層管理エンティティが前記ピアデバイスからのタスクリンクマッピング応答メッセージを受信するステップであって、前記タスクリンクマッピング応答メッセージは、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含む、ステップと、
下位層管理エンティティがタスクリンクマッピング確認プリミティブを上位層管理エンティティへ送信するステップであって、前記タスクリンクマッピング確認プリミティブは、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含み、前記タスクリンクマッピング確認プリミティブが、受信したタスクリンクマッピング応答メッセージに従って設定される、ステップと、
を含む、ことを特徴とするタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項2】
下位層管理エンティティが第1のタスクリンクマッピング要求メッセージをピアデバイスへ送信する前記ステップは、
前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブ内のピアデバイスのアドレスが、マルチリンクデバイスのアドレスであり、第1のタスクリンクマッピング要求メッセージをいずれかのリンクでピアデバイスへ送信するステップ、
あるいは、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブ内のピアデバイスのアドレスが、マルチリンクデバイスに属する論理エンティティのアドレスであり、第1のタスクリンクマッピング要求メッセージを、前記論理エンティティに対応するリンクでピアデバイスへ送信するステップ、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項3】
前記要求に対する処理状態が、要求又は勧告の受諾を示す場合、前記タスクリンクマッピング応答メッセージ及びタスクリンクマッピング確認プリミティブには、タスクとリンクマッピング構成情報がさらに含まれ、前記タスクリンクマッピング応答メッセージには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれる、ことを特徴とする請求項1に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項4】
前記タスクリンクマッピング確認プリミティブ内の要求に対する処理状態が、要求の受諾を示す場合、上位層管理エンティティが、前記タスクリンクマッピング確認プリミティブに従って、タスクとリンクマッピング構成を行うステップと、
前記タスクリンクマッピング確認プリミティブ内の要求に対する処理状態が、要求の拒否を示す場合、上位層管理エンティティが、現在のタスクとリンクマッピング構成を変更しないか、又はデフォルト構成に設定するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項3に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項5】
前記タスクリンクマッピング確認プリミティブ内の要求の処理状態が、勧告を示す場合、上位層管理エンティティが、自身のタスク状況、又は/及び自身の能力、又は/及び操作の制限に従って、勧告した構成パラメータを受け入れるか否かを決定し、受け入れる場合は、勧告したパラメータに従って、タスクとリンクマッピング構成を行い、受け入れない場合は、現在のタスクとリンクマッピング構成を変更しないか、又はデフォルト構成に設定するステップ、をさらに含む、ことを特徴とする請求項3に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項6】
上位層管理エンティティが、タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブを下位層管理エンティティへ送信し、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用を終了するようピアデバイスに通知する旨のタスクリンクマッピング終了メッセージ又は第2のタスクリンクマッピング要求メッセージを送信するように下位層管理エンティティに指示するステップと、
下位層管理エンティティが、第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージをピアデバイスへ送信し、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用を終了するようにピアデバイスに指示し、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージが、前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定されるステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項7】
前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブには、ピアデバイスのアドレスが含まれ、前記第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブには、ピアデバイスのアドレス、及びデフォルト構成を使用する旨の指示が含まれ、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージには、メッセージのタイプ、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示が含まれる、ことを特徴とする請求項6に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項8】
下位層管理エンティティが、第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージをピアデバイスへ送信することは、
前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブ内のピアデバイスのアドレスが、マルチリンクデバイスのアドレスであり、第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージを、いずれかのリンクでピアデバイスへ送信すること、
あるいは、前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブ内のピアデバイスのアドレスが、マルチリンクデバイスに属する論理エンティティのアドレスであり、第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージを、前記論理エンティティに対応するリンクでピアデバイスへ送信すること、を含む、ことを特徴とする請求項6に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項9】
前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージが、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定されることは、
前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブのタイプに従って、又は前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブにタスクとリンクマッピング構成情報が含まれることに従って、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージ内のデフォルト構成を使用するか否かの指示を、デフォルト構成を使用しない旨の指示に設定することを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項10】
前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージが、前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は前記第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定されることは、
前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブのタイプに従って、又は、前記第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブ内のデフォルト構成を使用する旨の指示に従って、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ内のデフォルト構成を使用するか否かの指示を、デフォルト構成を使用する旨の指示に設定することを含む、ことを特徴とする請求項7に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項11】
前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブには、デフォルト構成を使用しない旨の指示がさらに含まれ、前記タスクリンクマッピング確認プリミティブには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれる、ことを特徴とする請求項1に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項12】
前記タスクとリンクマッピング構成情報は、第1のパラメータと、第2のパラメータと、1つ又は複数の第3のパラメータと、を含み、前記第1のパラメータは、タスクとリンクのマッチングが上りリンク、又は下りリンク、又は上下りリンクに使用されることを指示するために用いられ、前記第2のパラメータは、どのようなタスクを構成するかを指示するために用いられ、前記第3のパラメータは、前記第2のパラメータが指示した、構成する必要があるタスクとマッチングするリンクを指示するために用いられる、ことを特徴とする請求項1に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項13】
上位層管理エンティティ及び下位層管理エンティティを含むマルチリンクデバイスに適用する、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法であって、
下位層管理エンティティがピアデバイスからの第1のタスクリンクマッピング要求メッセージを受信するステップであって、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージは、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、タスクとリンクマッピング構成情報、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示を含み、前記ピアデバイスがマルチリンクデバイスである、ステップと、
下位層管理エンティティが第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブを上位層管理エンティティへ送信するステップであって、前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブは、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及びタスクとリンクマッピング構成情報を含み、前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブが、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージに従って設定される、ステップと、
上位層管理エンティティがタスクリンクマッピング応答プリミティブを下位層管理エンティティへ送信するステップであって、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブは、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含み、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブが、前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブに従って設定される、ステップと、
下位層管理エンティティがタスクリンクマッピング応答メッセージをピアデバイスへ送信するステップであって、前記タスクリンクマッピング応答メッセージは、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含み、前記タスクリンクマッピング応答メッセージが、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブに従って設定される、ステップと、
を含む、ことを特徴とするタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項14】
下位層管理エンティティがタスクリンクマッピング応答メッセージをピアデバイスへ送信する前記ステップは、
前記タスクリンクマッピング応答プリミティブ内のピアデバイスのアドレスが、マルチリンクデバイスのアドレスであり、タスクリンクマッピング応答メッセージをいずれかのリンクでピアデバイスへ送信するステップ、
あるいは、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブ内のピアデバイスのアドレスが、マルチリンクデバイスに属する論理エンティティのアドレスであり、タスクリンクマッピング応答メッセージを、前記論理エンティティに対応するリンクでピアデバイスへ送信するステップ、を含む、ことを特徴とする請求項13に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項15】
前記要求に対する処理状態が、要求又は勧告の受諾を示す場合、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブ及びタスクリンクマッピング応答メッセージには、タスクとリンクマッピング構成情報がさらに含まれ、前記タスクリンクマッピング応答メッセージには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれる、ことを特徴とする請求項13に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項16】
下位層管理エンティティがピアデバイスからの第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージを受信するステップであって、前記ピアデバイスからの第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージは、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用終了を指示するために用いられる、ステップと、
下位層管理エンティティが、タスクリンクマッピング終了指示プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブを上位層管理エンティティへ送信し、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用を終了するように上位層管理エンティティに指示し、前記タスクリンクマッピング終了指示プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブが、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージに従って設定されるステップと、
上位層管理エンティティが、タスクとリンクマッピング構成をデフォルト構成に設定するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項13に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項17】
前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージには、メッセージのタイプ、及びデフォルト構成を使用する旨の指示が含まれ、前記タスクリンクマッピング終了指示プリミティブには、ピアデバイスのアドレスが含まれ、前記第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブには、ピアデバイスのアドレス、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示が含まれる、ことを特徴とする請求項16に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項18】
前記タスクリンクマッピング応答メッセージが、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブに従って設定されることは、
前記タスクリンクマッピング応答プリミティブのタイプに従って、又は前記タスクリンクマッピング応答プリミティブにタスクとリンクマッピング構成情報が含まれることに従って、前記タスクリンクマッピング応答メッセージ内のデフォルト構成を使用するか否かの指示を、デフォルト構成を使用しない旨の指示に設定することを含む、ことを特徴とする請求項15に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項19】
前記第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブが、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又は前記タスクリンクマッピング終了メッセージに従って設定されることは、
前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージのタイプに従って、又は前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ内のデフォルト構成を使用する旨の指示に従って、前記第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブ内のデフォルト構成を使用するか否かの指示を、デフォルト構成を使用する旨の指示に設定することを含む、ことを特徴とする請求項17に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項20】
前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれ、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれる、ことを特徴とする請求項13に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項21】
前記タスクとリンクマッピング構成情報は、第1のパラメータと、第2のパラメータと、1つ又は複数の第3のパラメータと、を含み、前記第1のパラメータは、タスクとリンクのマッチングが上りリンク、又は下りリンク、又は上下りリンクに使用されることを指示するために用いられ、前記第2のパラメータは、どのようなタスクを構成するかを指示するために用いられ、前記第3のパラメータは、前記第2のパラメータが指示した、構成する必要があるタスクとマッピングするリンクを指示するために用いられる、ことを特徴とする請求項13に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法。
【請求項22】
上位層管理エンティティ及び下位層管理エンティティを含むマルチリンクデバイスに適用する、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置であって、ネゴシエーションモジュールを備え、前記ネゴシエーションモジュールは、
上位層管理エンティティを介して第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブを下位層管理エンティティへ送信するステップであって、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブは、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及びタスクとリンクマッピング構成情報を含み、前記ピアデバイスがマルチリンクデバイスである、ステップと、
下位層管理エンティティを介して第1のタスクリンクマッピング要求メッセージをピアデバイスへ送信するステップであって、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージは、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、タスクとリンクマッピング構成情報、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示を含み、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージが、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定される、ステップと、
下位層管理エンティティを介して前記ピアデバイスからのタスクリンクマッピング応答メッセージを受信するステップであって、前記タスクリンクマッピング応答メッセージは、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含む、ステップと、
下位層管理エンティティを介してタスクリンクマッピング確認プリミティブを上位層管理エンティティへ送信するステップであって、前記タスクリンクマッピング確認プリミティブは、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含み、前記タスクリンクマッピング確認プリミティブが、受信したタスクリンクマッピング応答メッセージに従って設定される、ステップと、
を実行するために用いられる、ことを特徴とするタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置。
【請求項23】
前記要求に対する処理状態が、要求又は勧告の受諾を示す場合、前記タスクリンクマッピング応答メッセージ及びタスクリンクマッピング確認プリミティブには、タスクとリンクマッピング構成情報がさらに含まれ、前記タスクリンクマッピング応答メッセージには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれる、ことを特徴とする請求項22に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置。
【請求項24】
前記ネゴシエーションモジュールは、さらに、
上位層管理エンティティを介して、タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブを下位層管理エンティティへ送信し、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用を終了するようピアデバイスに通知する旨のタスクリンクマッピング終了メッセージ又は第2のタスクリンクマッピング要求メッセージを送信するように下位層管理エンティティに指示するステップと、
下位層管理エンティティを介して、第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージをピアデバイスへ送信し、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用を終了するようにピアデバイスに指示し、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージが、前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定されるステップと、
を実行するために用いられる、ことを特徴とする請求項22に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置。
【請求項25】
前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブには、ピアデバイスのアドレスが含まれ、前記第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブには、ピアデバイスのアドレス、及びデフォルト構成を使用する旨の指示が含まれ、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージには、メッセージのタイプ、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示が含まれる、ことを特徴とする請求項24に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置。
【請求項26】
前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージが、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定されることは、
前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブのタイプに従って、又は前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブにタスクとリンクマッピング構成情報が含まれることに従って、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージ内のデフォルト構成を使用するか否かの指示を、デフォルト構成を使用しない旨の指示に設定することを含む、ことを特徴とする請求項22に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置。
【請求項27】
前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージが、前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は前記第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定されることは、
前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブのタイプに従って、又は、前記第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブ内のデフォルト構成を使用する旨の指示に従って、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ内のデフォルト構成を使用するか否かの指示を、デフォルト構成を使用する旨の指示に設定することを含む、ことを特徴とする請求項25に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置。
【請求項28】
前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブには、デフォルト構成を使用しない旨の指示がさらに含まれ、前記タスクリンクマッピング確認プリミティブには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれる、ことを特徴とする請求項22に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置。
【請求項29】
上位層管理エンティティ及び下位層管理エンティティを含むマルチリンクデバイスに適用する、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置であって、ネゴシエーションモジュールを備え、前記ネゴシエーションモジュールは、
下位層管理エンティティを介してピアデバイスからの第1のタスクリンクマッピング要求メッセージを受信するステップであって、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージは、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、タスクとリンクマッピング構成情報、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示を含み、前記ピアデバイスがマルチリンクデバイスである、ステップと、
下位層管理エンティティを介して第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブを上位層管理エンティティへ送信するステップであって、前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブは、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及びタスクとリンクマッピング構成情報を含み、前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブが、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージに従って設定される、ステップと、
上位層管理エンティティを介してタスクリンクマッピング応答プリミティブを下位層管理エンティティへ送信するステップであって、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブは、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含み、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブが、前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブに従って設定される、ステップと、
下位層管理エンティティを介してタスクリンクマッピング応答メッセージをピアデバイスへ送信するステップであって、前記タスクリンクマッピング応答メッセージは、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含み、前記タスクリンクマッピング応答メッセージが、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブに従って設定される、ステップと、
を実行するために用いられる、ことを特徴とするタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置。
【請求項30】
前記要求に対する処理状態が、要求又は勧告の受諾を示す場合、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブ及びタスクリンクマッピング応答メッセージには、タスクとリンクマッピング構成情報がさらに含まれ、前記タスクリンクマッピング応答メッセージには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれる、ことを特徴とする請求項29に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置。
【請求項31】
前記ネゴシエーションモジュールは、さらに、
下位層管理エンティティを介してピアデバイスからの第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージを受信するステップであって、前記ピアデバイスからの第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージは、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用終了を指示するために用いられる、ステップと、
下位層管理エンティティを介して、タスクリンクマッピング終了指示プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブを上位層管理エンティティへ送信し、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用を終了するように上位層管理エンティティに指示し、前記タスクリンクマッピング終了指示プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブが、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージに従って設定されるステップと、
上位層管理エンティティを介して、タスクとリンクマッピング構成をデフォルト構成に設定するステップと、を実行するために用いられる、ことを特徴とする請求項29に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置。
【請求項32】
前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージには、メッセージのタイプ、及びデフォルト構成を使用する旨の指示が含まれ、前記タスクリンクマッピング終了指示プリミティブには、ピアデバイスのアドレスが含まれ、前記第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブには、ピアデバイスのアドレス、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示が含まれる、ことを特徴とする請求項31に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置。
【請求項33】
前記タスクリンクマッピング応答メッセージが、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブに従って設定されることは、
前記タスクリンクマッピング応答プリミティブのタイプに従って、又は前記タスクリンクマッピング応答プリミティブにタスクとリンクマッピング構成情報が含まれることに従って、前記タスクリンクマッピング応答メッセージ内のデフォルト構成を使用するか否かの指示を、デフォルト構成を使用しない旨の指示に設定することを含む、ことを特徴とする請求項30に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置。
【請求項34】
前記第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブが、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又は前記タスクリンクマッピング終了メッセージに従って設定されることは、
前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージのタイプに従って、又は前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ内のデフォルト構成を使用する旨の指示に従って、前記第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブ内のデフォルト構成を使用するか否かの指示を、デフォルト構成を使用する旨の指示に設定することを含む、ことを特徴とする請求項32に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置。
【請求項35】
前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれ、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれる、ことを特徴とする請求項29に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置。
【請求項36】
タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするためのデバイスであって、プロセッサと、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶したメモリと、を備え、前記命令は、前記プロセッサによってロードされ実行されて、請求項1~21のいずれか1項に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法を実現する、ことを特徴とするデバイス。
【請求項37】
コンピュータプログラムであって、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、請求項1~21のいずれか1項に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実現させる命令を含む、ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、無線通信の分野に関し、特に、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法、装置、デバイス、及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
802.11システムでは、アクセスデバイス(AP STA)及び端末デバイス(Non-AP STA)の両方は、チャネル管理、接続管理、サービス品質管理、電力制御及び時間同期などの主な機能を有するMAC層と、変調、符号化及び伝送などの主な機能を有するPHY層とが内部に配備されている。
【0003】
MAC層及びPHY層の両方は、概念的には、それぞれメディアアクセス層管理エンティティMLME(MAC sublayer management entity)及び物理層管理エンティティPLME(PHY sublayer management entity)と呼ばれる管理エンティティを含む。これらのエンティティは、下位層管理機能を呼び出すことができる下位層管理サービスインタフェースを提供する。
【0004】
正確なMAC操作を提供するために、各デバイス(Non-AP STA及びAP STAを含む)には、SME(station management entity、デバイス管理エンティティ)のような上位層管理エンティティがあり、SMEは、MAC層の上にある上位層管理エンティティを表し、層から独立したエンティティであり、単独の管理プレーンに位置する。
【0005】
SMEの役割:通常、このエンティティは、様々な層管理エンティティ(MLME及びPLME)から層に関するステータスを収集するなどの機能を担い、また、層固有のパラメータ値を設定する。SMEは通常、一般的なシステム管理エンティティに代わってこのような機能を実行する。各層は、定義されたプリミティブを介して相互にインタラクションを行う。
図1には、管理エンティティ間の関係が説明されている。
【0006】
Extremely High Throughput(EHT)ネットワークとも呼ばれる802.11beネットワークは、一連のシステム特性及び様々なメカニズムによって機能を拡張して非常に高いスループットを実現する。ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)の使用が増え続けるにつれて、多くの環境(例えば、家庭、企業、ホットスポット)でワイヤレスデータサービスを提供するためにますます重要になっている。特に、ビデオトラフィックは、引き続き多くのWLAN展開における主要なトラフィックタイプになる。4k及び8kのビデオ(20 Gbpsの非圧縮レート)が現れたため、これらのアプリケーションのスループット要求が拡大し続けている。仮想現実又は拡張現実、ゲーム、リモートオフィス、クラウドコンピューティングなどの新しい高スループット、低遅延のアプリケーションプログラムが急増している(例えば、リアルタイムゲームの遅延が5ミリ秒未満である)。
【0007】
これらのアプリケーションプログラムの高いスループット及び厳しいリアルタイム遅延要求を考慮すると、ユーザーは、WLANを介してアプリケーションプログラムをサポートする際に、より高いスループット、より高い信頼性、より少ないレーテンシー及びジッタ、より高い電力効率を期待している。ユーザーは、ヘテロジニアスイーサネット及び無線LAN上のアプリケーションプログラムをサポートするために、時間依存型ネットワーク(TSN)との統合を改善することを期待している。802.11beネットワークは、レガシー技術規格との後方互換性及び共存を確保しながら、総スループットをさらに向上させ、遅延をさらに低減することによって、WLANの競争力を確保することを目的とする。2.4GHz、5GHz、6GHzの周波数帯で動作する802.11に準拠するデバイスとの互換性が期待される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
マルチリンク技術の提出後、同時に複数のリンクで動作可能な能力を備えたデバイスをマルチリンクデバイスと呼び、マルチリンクデバイスとマルチリンクデバイスは複数のリンクで接続することができ、シングルリンクに比べてタスクデータを伝送するためのより柔軟な構成が可能となる。そのため、本願の実施例は、マルチリンクデバイス間でタスクとリンクとの柔軟なマッチングをネゴシエートすることができるように、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法、装置、デバイス、及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の態様では、本願の実施例は、上位層管理エンティティ及び下位層管理エンティティを含むマルチリンクデバイスに適用する、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法であって、
上位層管理エンティティが第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブを下位層管理エンティティへ送信するステップであって、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブは、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及びタスクとリンクマッピング構成情報を含み、前記ピアデバイスのアドレスは、マルチリンクデバイスである、ステップと、
下位層管理エンティティが第1のタスクリンクマッピング要求メッセージをピアデバイスへ送信するステップであって、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージは、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、タスクとリンクマッピング構成情報、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示を含み、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージが、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定される、ステップと、
下位層管理エンティティが前記ピアデバイスからのタスクリンクマッピング応答メッセージを受信するステップであって、前記タスクリンクマッピング応答メッセージは、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含む、ステップと、
下位層管理エンティティがタスクリンクマッピング確認プリミティブを上位層管理エンティティへ送信するステップであって、前記タスクリンクマッピング確認プリミティブは、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含み、前記タスクリンクマッピング確認プリミティブが、受信したタスクリンクマッピング応答メッセージに従って設定される、ステップと、
を含む方法を提供する。
【0010】
1つの可能な実現形態では、下位層管理エンティティが第1のタスクリンクマッピング要求メッセージをピアデバイスへ送信する前記ステップは、
前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブ内のピアデバイスのアドレスが、マルチリンクデバイスのアドレスであり、第1のタスクリンクマッピング要求メッセージをいずれかのリンクでピアデバイスへ送信するステップ、
あるいは、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブ内のピアデバイスのアドレスが、マルチリンクデバイスに属する論理エンティティのアドレスであり、第1のタスクリンクマッピング要求メッセージを、前記論理エンティティに対応するリンクでピアデバイスへ送信するステップ、を含む。
【0011】
1つの可能な実現形態では、前記要求に対する処理状態が、要求又は勧告の受諾を示す場合、前記タスクリンクマッピング応答メッセージ及びタスクリンクマッピング確認プリミティブには、タスクとリンクマッピング構成情報がさらに含まれ、前記タスクリンクマッピング応答メッセージには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれる。
【0012】
1つの可能な実現形態では、
前記タスクリンクマッピング確認プリミティブ内の要求に対する処理状態が、要求の受諾を示す場合、上位層管理エンティティが、前記タスクリンクマッピング確認プリミティブに従って、タスクとリンクマッピング構成を行うステップと、
前記タスクリンクマッピング確認プリミティブ内の要求に対する処理状態が、要求の拒否を示す場合、上位層管理エンティティが、現在のタスクとリンクマッピング構成を変更しないか、又はデフォルト構成に設定するステップと、をさらに含む。
【0013】
1つの可能な実現形態では、
前記タスクリンクマッピング確認プリミティブ内の要求の処理状態が、勧告を示す場合、上位層管理エンティティが、自身のタスク状況、又は/及び自身の能力、又は/及び操作の制限に従って、勧告した構成パラメータを受け入れるか否かを決定し、受け入れる場合は、勧告したパラメータに従って、タスクとリンクマッピング構成を行い、受け入れない場合は、現在のタスクとリンクマッピング構成を変更しないか、又はデフォルト構成に設定するステップ、をさらに含む。
【0014】
1つの可能な実現形態では、
上位層管理エンティティが、タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブを下位層管理エンティティへ送信し、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用を終了するようピアデバイスに通知する旨のタスクリンクマッピング終了メッセージ又は第2のタスクリンクマッピング要求メッセージを送信するように下位層管理エンティティに指示するステップと、
下位層管理エンティティが、第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージをピアデバイスへ送信し、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用を終了するようにピアデバイスに指示し、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージが、前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定されるステップと、をさらに含む。
【0015】
1つの可能な実現形態では、前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブには、ピアデバイスのアドレスが含まれ、前記第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブには、ピアデバイスのアドレス、及びデフォルト構成を使用する旨の指示が含まれ、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージには、メッセージのタイプ、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示が含まれる。
【0016】
1つの可能な実現形態では、前記下位層管理エンティティが、第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージをピアデバイスへ送信することは、
前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブ内のピアデバイスのアドレスが、マルチリンクデバイスのアドレスであり、第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージを、いずれかのリンクでピアデバイスへ送信すること、
あるいは、前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブ内のピアデバイスのアドレスが、マルチリンクデバイスに属する論理エンティティのアドレスであり、第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージを、前記論理エンティティに対応するリンクでピアデバイスへ送信すること、を含む。
【0017】
1つの可能な実現形態では、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージが、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定されることは、
前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブのタイプに従って、又は前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブにタスクとリンクマッピング構成情報が含まれることに従って、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージ内のデフォルト構成を使用するか否かの指示を、デフォルト構成を使用しない旨の指示に設定することを含む。
【0018】
1つの可能な実現形態では、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージが、前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は前記第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定されることは、
前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブのタイプに従って、又は、前記第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブ内のデフォルト構成を使用する旨の指示に従って、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ内のデフォルト構成を使用するか否かの指示を、デフォルト構成を使用する旨の指示に設定することを含む。
【0019】
1つの可能な実現形態では、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブには、デフォルト構成を使用しない旨の指示がさらに含まれ、前記タスクリンクマッピング確認プリミティブには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれる。
【0020】
1つの可能な実現形態では、前記タスクとリンクマッピング構成情報は、第1のパラメータと、第2のパラメータと、1つ又は複数の第3のパラメータと、を含み、前記第1のパラメータは、タスクとリンクのマッチングが上りリンク、又は下りリンク、又は上下りリンクに使用されることを指示するために用いられ、前記第2のパラメータは、どのようなタスクを構成するかを指示するために用いられ、前記第3のパラメータは、前記第2のパラメータが指示した、構成する必要があるタスクとマッチングするリンクを指示するために用いられる。
【0021】
下位層管理エンティティがピアデバイスからの第1のタスクリンクマッピング要求メッセージを受信するステップであって、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージは、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、タスクとリンクマッピング構成情報、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示を含み、前記ピアデバイスがマルチリンクデバイスである、ステップと、
下位層管理エンティティが第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブを上位層管理エンティティへ送信するステップであって、前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブは、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及びタスクとリンクマッピング構成情報を含み、前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブが、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージに従って設定される、ステップと、
上位層管理エンティティがタスクリンクマッピング応答プリミティブを下位層管理エンティティへ送信するステップであって、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブは、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含み、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブが、前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブに従って設定される、ステップと、
下位層管理エンティティがタスクリンクマッピング応答メッセージをピアデバイスへ送信するステップであって、前記タスクリンクマッピング応答メッセージは、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含み、前記タスクリンクマッピング応答メッセージが、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブに従って設定される、ステップと、
を含む方法を提供する。
【0022】
1つの可能な実現形態では、下位層管理エンティティがタスクリンクマッピング応答メッセージをピアデバイスへ送信する前記ステップは、
前記タスクリンクマッピング応答プリミティブ内のピアデバイスのアドレスが、マルチリンクデバイスのアドレスであり、タスクリンクマッピング応答メッセージをいずれかのリンクでピアデバイスへ送信するステップ、
あるいは、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブ内のピアデバイスのアドレスが、マルチリンクデバイスに属する論理エンティティのアドレスであり、タスクリンクマッピング応答メッセージを、前記論理エンティティに対応するリンクでピアデバイスへ送信するステップ、を含む。
【0023】
1つの可能な実現形態では、前記要求に対する処理状態が、要求又は勧告の受諾を示す場合、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブ及びタスクリンクマッピング応答メッセージには、タスクとリンクマッピング構成情報がさらに含まれ、前記タスクリンクマッピング応答メッセージには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれる。
【0024】
1つの可能な実現形態では、
下位層管理エンティティがピアデバイスからの第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージを受信するステップであって、前記ピアデバイスからの第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージは、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用終了を指示するために用いられる、ステップと、
下位層管理エンティティが、タスクリンクマッピング終了指示プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブを上位層管理エンティティへ送信し、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用を終了するように上位層管理エンティティに指示し、前記タスクリンクマッピング終了指示プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブが、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージに従って設定されるステップと、
上位層管理エンティティが、タスクとリンクマッピング構成をデフォルト構成に設定するステップと、をさらに含む。
【0025】
1つの可能な実現形態では、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージには、メッセージのタイプ、及びデフォルト構成を使用する旨の指示が含まれ、前記タスクリンクマッピング終了指示プリミティブには、ピアデバイスのアドレスが含まれ、前記第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブには、ピアデバイスのアドレス、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示が含まれる。
【0026】
1つの可能な実現形態では、前記タスクリンクマッピング応答メッセージが、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブに従って設定されることは、
前記タスクリンクマッピング応答プリミティブのタイプに従って、又は前記タスクリンクマッピング応答プリミティブにタスクとリンクマッピング構成情報が含まれることに従って、前記タスクリンクマッピング応答メッセージ内のデフォルト構成を使用するか否かの指示を、デフォルト構成を使用しない旨の指示に設定することを含む。
【0027】
1つの可能な実現形態では、前記第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブが、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又は前記タスクリンクマッピング終了メッセージに従って設定されることは、
前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージのタイプに従って、又は前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ内のデフォルト構成を使用する旨の指示に従って、前記第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブ内のデフォルト構成を使用するか否かの指示を、デフォルト構成を使用する旨の指示に設定することを含む。
【0028】
1つの可能な実現形態では、前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれ、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれる。
【0029】
1つの可能な実現形態では、前記タスクとリンクマッピング構成情報は、第1のパラメータと、第2のパラメータと、1つ又は複数の第3のパラメータと、を含み、前記第1のパラメータは、タスクとリンクのマッチングが上りリンク、又は下りリンク、又は上下りリンクに使用されることを指示するために用いられ、前記第2のパラメータは、どのようなタスクを構成するかを指示するために用いられ、前記第3のパラメータは、前記第2のパラメータが指示した、構成する必要があるタスクとマッピングするリンクを指示するために用いられる。
【0030】
第3の態様では、本願の実施例は、上位層管理エンティティ及び下位層管理エンティティを含むマルチリンクデバイスに適用する、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置であって、ネゴシエーションモジュールを備え、前記ネゴシエーションモジュールは、
上位層管理エンティティ及び下位層管理エンティティを含むマルチリンクデバイスに適用する、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置であって、ネゴシエーションモジュールを備え、前記ネゴシエーションモジュールは、
上位層管理エンティティを介して第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブを下位層管理エンティティへ送信するステップであって、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブは、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及びタスクとリンクマッピング構成情報を含み、前記ピアデバイスがマルチリンクデバイスである、ステップと、
下位層管理エンティティを介して第1のタスクリンクマッピング要求メッセージをピアデバイスへ送信するステップであって、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージは、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、タスクとリンクマッピング構成情報、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示を含み、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージが、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定される、ステップと、
下位層管理エンティティを介して前記ピアデバイスからのタスクリンクマッピング応答メッセージを受信するステップであって、前記タスクリンクマッピング応答メッセージは、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含む、ステップと、
下位層管理エンティティを介してタスクリンクマッピング確認プリミティブを上位層管理エンティティへ送信するステップであって、前記タスクリンクマッピング確認プリミティブは、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含み、前記タスクリンクマッピング確認プリミティブが、受信したタスクリンクマッピング応答メッセージに従って設定される、ステップと、
を実行するために用いられる装置を提供する。
【0031】
1つの可能な実現形態では、前記要求に対する処理状態が、要求又は勧告の受諾を示す場合、前記タスクリンクマッピング応答メッセージ及びタスクリンクマッピング確認プリミティブには、タスクとリンクマッピング構成情報がさらに含まれ、前記タスクリンクマッピング応答メッセージには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれる。
【0032】
1つの可能なインプリメンテーションでは、前記ネゴシエーションモジュールは、さらに、
上位層管理エンティティを介して、タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブを下位層管理エンティティへ送信し、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用を終了するようピアデバイスに通知する旨のタスクリンクマッピング終了メッセージ又は第2のタスクリンクマッピング要求メッセージを送信するように下位層管理エンティティに指示するステップと、
下位層管理エンティティを介して、第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージをピアデバイスへ送信し、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用を終了するようにピアデバイスに指示し、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージが、前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定されるステップと、を実行するために用いられる。
【0033】
1つの可能な実現形態では、前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブには、ピアデバイスのアドレスが含まれ、前記第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブには、ピアデバイスのアドレス、及びデフォルト構成を使用する旨の指示が含まれ、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージには、メッセージのタイプ、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示が含まれる。
【0034】
1つの可能な実現形態では、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージが、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定されることは、
前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブのタイプに従って、又は前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブにタスクとリンクマッピング構成情報が含まれることに従って、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージ内のデフォルト構成を使用するか否かの指示を、デフォルト構成を使用しない旨の指示に設定することを含む。
【0035】
1つの可能な実現形態では、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージが、前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は前記第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定されることは、
前記タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブのタイプに従って、又は、前記第2のタスクリンクマッピング要求プリミティブ内のデフォルト構成を使用する旨の指示に従って、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ内のデフォルト構成を使用するか否かの指示を、デフォルト構成を使用する旨の指示に設定することを含む。
【0036】
1つの可能な実現形態では、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブには、デフォルト構成を使用しない旨の指示がさらに含まれ、前記タスクリンクマッピング確認プリミティブには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれる。
【0037】
第4の態様では、本願の実施例は、上位層管理エンティティ及び下位層管理エンティティを含むマルチリンクデバイスに適用する、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置であって、ネゴシエーションモジュールを備え、前記ネゴシエーションモジュールは、
下位層管理エンティティを介してピアデバイスからの第1のタスクリンクマッピング要求メッセージを受信するステップであって、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージは、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、タスクとリンクマッピング構成情報、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示を含み、前記ピアデバイスがマルチリンクデバイスである、ステップと、
下位層管理エンティティを介して第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブを上位層管理エンティティへ送信するステップであって、前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブは、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及びタスクとリンクマッピング構成情報を含み、前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブが、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージに従って設定される、ステップと、
上位層管理エンティティを介してタスクリンクマッピング応答プリミティブを下位層管理エンティティへ送信するステップであって、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブは、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含み、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブが、前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブに従って設定される、ステップと、
下位層管理エンティティを介してタスクリンクマッピング応答メッセージをピアデバイスへ送信するステップであって、前記タスクリンクマッピング応答メッセージは、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含み、前記タスクリンクマッピング応答メッセージが、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブに従って設定される、ステップと、
を実行するために用いられる装置を提供する。
【0038】
1つの可能な実現形態では、前記要求に対する処理状態が、要求又は勧告の受諾を示す場合、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブ及びタスクリンクマッピング応答メッセージには、タスクとリンクマッピング構成情報がさらに含まれ、前記タスクリンクマッピング応答メッセージには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれる。
【0039】
1つの可能な実現形態では、前記ネゴシエーションモジュールは、さらに、
下位層管理エンティティを介してピアデバイスからの第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージを受信するステップであって、前記ピアデバイスからの第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージは、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用終了を指示するために用いられる、ステップと、
下位層管理エンティティを介して、タスクリンクマッピング終了指示プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブを上位層管理エンティティへ送信し、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用を終了するように上位層管理エンティティに指示し、前記タスクリンクマッピング終了指示プリミティブ又は第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブが、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージに従って設定されるステップと、
上位層管理エンティティを介して、タスクとリンクマッピング構成をデフォルト構成に設定するステップと、を実行するために用いられる。
【0040】
1つの可能な実現形態では、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージには、メッセージのタイプ、及びデフォルト構成を使用する旨の指示が含まれ、前記タスクリンクマッピング終了指示プリミティブには、ピアデバイスのアドレスが含まれ、前記第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブには、ピアデバイスのアドレス、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示が含まれる。
【0041】
1つの可能な実現形態では、前記タスクリンクマッピング応答メッセージが、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブに従って設定されることは、
前記タスクリンクマッピング応答プリミティブのタイプに従って、又は前記タスクリンクマッピング応答プリミティブにタスクとリンクマッピング構成情報が含まれることに従って、前記タスクリンクマッピング応答メッセージ内のデフォルト構成を使用するか否かの指示を、デフォルト構成を使用しない旨の指示に設定することを含む。
【0042】
1つの可能な実現形態では、前記第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブが、前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又は前記タスクリンクマッピング終了メッセージに従って設定されることは、
前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ又はタスクリンクマッピング終了メッセージのタイプに従って、又は前記第2のタスクリンクマッピング要求メッセージ内のデフォルト構成を使用する旨の指示に従って、前記第2のタスクリンクマッピング指示プリミティブ内のデフォルト構成を使用するか否かの指示を、デフォルト構成を使用する旨の指示に設定することを含む。
【0043】
1つの可能な実現形態では、前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれ、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブには、デフォルト構成を使用するか否かの指示がさらに含まれる。
【0044】
第5の態様では、本願の実施例は、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするためのデバイスであって、プロセッサと、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶したメモリと、を備え、前記命令は、前記プロセッサによってロードされ実行されて、第1の態様又は第2の態様に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法を実現するデバイスを提供する。
【0045】
第6の態様では、本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、第1の態様又は第2の態様に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法を実現する記憶媒体を提供する。
【0046】
第7の態様では、本願の実施例は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、第1の態様又は第2の態様に記載のタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【発明の効果】
【0047】
なお、第3の態様に記載の装置は、上記第1の態様で提供された方法を実行するために使用され、第4の態様に記載の装置は、上記第2の態様で提供された方法を実行するために使用され、第5の態様に記載のデバイス、第6の態様に記載の記憶媒体、及び第7の態様に記載のコンピュータプログラム製品は、上記第1の態様又は第2の態様で提供された方法を実行するために使用されるので、第1の態様又は第2の態様に記載の方法と同じ有益な効果を達成することができ、本願の実施例では、その説明を繰り返さない。
【0048】
本願では、マルチリンクデバイス間でタスクとリンクの柔軟なマッチングをネゴシエートすることによって、マルチリンクデバイスが、異なるリンクで伝送されるデータのタスクタイプを、実際のタスクニーズやネットワーク負荷などの要因に応じて動的に設定することができ、例えば、異なるタスクタイプのデータを異なるリンクで伝送したり、すべてのリンクで同じデータを伝送したりすることができ、これにより、デバイス上での各タスクの有効な伝送速度を向上させ、ネットワーク資源の利用効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【
図1】従来技術のデバイスにおける管理エンティティ間の関係の概略図である。
【
図2】本願の実施例による、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法の概略図である。
【
図3】本願の実施例による、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置の構造の概略図である。
【
図4】本願の実施例による、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための別の装置の構造の概略図である。
【
図5】本願の実施例による、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするためのデバイスの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
当業者に本願の技術的構成をより良く理解してもらうために、以下、本願の実施例の技術的構成を明確かつ完全に説明する。説明された実施例は、本願の実施例の一部に過ぎず、全部ではないことが明らかである。ここで説明された具体的な実施例は、あくまでも本願を解釈するためのものであり、本願を限定するためのものではないことが理解されるべきである。本願の開示は、例示的な1つ又は複数の例として説明されているが、これらの開示の各態様に関して、完全な技術的構成を別個に構成することもできることが理解されるべきである。衝突しない限り、以下の実施例及び実施例中の特徴は、互いに組み合わせることができる。
【0051】
本願において、「少なくとも1つ」とは、1つ又は複数を意味し、「複数」とは、2つ以上を意味する。「及び/又は」は、関連付けられたオブジェクトの関連関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを意味し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する状況、AとBが同時に存在する状況、Bが単独で存在する状況を意味することができ、ここで、A、Bは単数又は複数であってもよい。文字「/」は、一般に、前後の関連付けられたオブジェクトが「又は」の関係にあることを意味する。「備える」又は「含む」などの類似の用語は、当該用語の前に現れる要素又は物体が、当該用語の後に挙げられた要素又は物体及びその均等物を包含し、他の要素又は物体を除外することはないことを意味する。「以下の少なくとも1つ」又はその類似の表現は、単数又は複数の項目の任意の組合せを含む、これらの項目の任意の組合せを意味する。例えば、a、b又はcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、aとb、aとc、bとc、又は、aとbとc、を表すことができ、a、b及びcは単数であってもよいし、複数であってもよい。また、本願の実施例の技術的構成を明確に説明するために、本願の実施例では、「第1」、「第2」等の用語を用いて、機能及び役割が基本的に同一である同一項目又は類似項目を区別しており、当業者は「第1」、「第2」等の用語が数及び実行順序を限定するものではないことを理解することができる。例えば、本願の実施例における第1のトリガメッセージ内の「第1」及び第2のトリガメッセージ内の「第2」は、異なるトリガメッセージを区別するためにのみ使用される。本願の実施例に現れる第1、第2等の説明は、説明の対象を模式的に区別するためのものであり、順序を区別するためのものではなく、本願の実施例における装デバイスの数に対する特別な限定を示すものでもなく、本願の実施例に対してはいかなる制限もしていない。
【0052】
本願では、「例として」又は「例えば」のような語は、例、例証、又は説明を意味する。本願において「例として」又は「例えば」として記載されるいかなる実施例又は設計は、他の実施例又は設計よりも好ましいか又は有利であると解釈されるべきではない。より正確には、「例として」又は「例えば」という語を使用することは、関連する概念を具体的な形態で提示することを意図している。
【0053】
なお、マルチリンクデバイスには複数の論理エンティティが含まれ、各論理エンティティは、それぞれ1つのリンクを介してデータ伝送を行い、各論理エンティティは、それぞれ独立したデータ送受信モジュールを含む。シングルリンクデバイスには論理エンティティが1つしかなく、そして、MACアドレスは1つだけである。これに対し、マルチリンクデバイスは1つのMACアドレスを有し、マルチリンクデバイスに属する各論理エンティティはいずれも1つのMACアドレスを有し、例えば、1つのマルチリンクデバイスで3つの論理エンティティが稼働している場合、この物理デバイスには4つのMACアドレスがあり、1つはマルチリンクデバイスのものであり、3つの論理エンティティはそれぞれ1つのMACアドレスを有する。本願の実施例では、マルチリンクデバイスの場合、デバイスのアドレスは、このマルチリンクデバイスのアドレスであってもよいし、このマルチリンクデバイスに属する論理エンティティのアドレスであってもよい。
【0054】
本願の実施例では、マルチリンクデバイスMLD1がマルチリンクデバイスMLD2に接続され、MLD1は2つの論理エンティティSTA1及びSTA2を有し、MLD2は2つの論理エンティティSTA3及びSTA4を有し、STA1とSTA3とがリンクlink1で接続を確立し、STA2とSTA4とがリンクlink2で接続を確立していると想定される。また、接続が最初に確立されたとき、デフォルト設定に従って、link1でも、link2でも、すべてのタスクタイプのデータ伝送をサポートできると想定される。本願の実施例では、タスクのタイプをTID(タスク識別子)で表し、下位層管理エンティティをMLME、上位層管理エンティティをSMEとして例示する。本願の実施例では、マルチリンクデバイスに2つの論理エンティティがあることを例として説明しているが、本願の実施例は2つの論理エンティティに限定されるものではなく、マルチリンクデバイスのより多くの論理エンティティの操作は、2つの論理エンティティと類似しており、本願の実施例では繰り返さない。
【0055】
MLD1とMLD2は、接続などの過程で能力情報を交換することができ、両方ともタスクとリンクマッピング構成をサポートしている場合、MLD1又はMLD2は、現在のタスクデータ量の大きさ、各リンクの負荷、各リンク上の信号強度又は品質、リンクがサポートする最大伝送速度などの要因に応じて、タスクデータの伝送を分割することが必要となる場合がある。例えば、オンラインビデオのスムーズ性を保証するために、このタスクデータの伝送速度を高め、伝送遅延を減らす必要があると、その中の1つのリンクを使用してビデオストリームのダウンロードを専用に行い、他のインターネットデータを別のリンクで伝送するため、リンクとタスク識別子のマッチングを再設定する必要がある。
【0056】
図2は、本願の実施例による、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法の概略図である。
図2に示すように、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための方法は、以下のステップを含む。
【0057】
S101では、MLD1のSMEは、タスクリンクマッピング要求プリミティブ(例えば、MLME-TID2LINKMAPPING.requestプリミティブ)をMLD1のMLMEに送信し、MLME-TID2LINKMAPPING.requestプリミティブには、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及びタスクとリンクマッピング構成情報が含まれる。任意選択で、前記タスクとリンクマッピング構成情報は、第1のパラメータと、第2のパラメータと、1つ又は複数の第3のパラメータと、を含んでもよく、前記第1のパラメータは、タスクとリンクのマッチングが上りリンク、又は下りリンク、又は上下りリンクに使用されることを示し、前記第2のパラメータは、どのようなタスクを構成するかを示し、前記第3のパラメータは、前記第2のパラメータが示す、構成する必要があるタスクとマッチングするリンクを示す。例として、MLME-TID2LINKMAPPING.requestプリミティブには、次のパラメータが含まれる。
【0058】
PeerSTAAddress:TIDとリンクのマッチングのネゴシエーションを実行するピアデバイスのアドレスを示す。本願の実施例では、TID-to-link Mapping requestメッセージを受信したデバイスのアドレスである。本願の実施例では、MLD2のアドレス、又は、MLD2に属する論理エンティティSTA3又はSTA4のアドレスに設定される。
【0059】
Dialog Token:今回のTIDとリンクのマッチングのネゴシエーション過程を識別する。
【0060】
Direction:TIDとリンクのマッチングが上りリンク、又は下りリンク、又は上下りリンクに使用されることを示す。
【0061】
Link mapping presence bitmap:どのようなTIDを構成するかを示す。例えば、TIDの取りうる値の範囲が0~7であり、このパラメータが8つのbitを有する場合、00001111は、TIDの値が0、1、2、3であるタスクが、後述のパラメータLinkmapping of TID iに構成されることを意味する。
【0062】
Link mapping of TID i:TIDの値がi(iの取りうる値の範囲はTIDの取りうる値の範囲であり、例えば、Link mapping presence bitmapは、TIDの値が0,1,2,3であるタスクを構成する必要があることを示す場合、iの値は0,1,2,3であり、このパラメータは4つである)であるタスクがマッチングするリンク情報である。例えば、本願の実施例では、2つのリンクがあり、このパラメータが2つのbitを有する場合、01は、TID=iのタスクがlink1で伝送され、link2では伝送されないことを意味し、10は、TID=iのタスクがlink2で伝送され、link1では伝送されないことを意味し、11は、TID=iのタスクがlink1とlink2の両方で伝送されることを意味する。
【0063】
S102では、MLD1のMLMEは、プリミティブMLME-TID2LINKMAPPING.requestを受信した後、タスクリンクマッピング要求メッセージ(例えば、TID-to-link Mapping requestメッセージ)を設定し、TID-to-link Mapping requestメッセージには、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、タスクとリンクマッピング構成情報、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示が含まれる。例として、TID-to-link Mapping requestメッセージには、次のパラメータが含まれる。
【0064】
Frame type:メッセージのタイプであり、本願の実施例では、「TID-to-link Mapping request」に設定される。
【0065】
Dialog Token:今回のTIDとリンクのマッチングのネゴシエーション過程を識別するもので、プリミティブMLME-TID2LINKMAPPING.requestにおけるものと同じである。
【0066】
Direction:TIDとリンクのマッチングが上りリンク、又は下りリンク、又は上下りリンクに使用されることを示すもので、プリミティブMLME-TID2LINKMAPPING.requestにおけるものと同じである。
【0067】
Link mapping presence bitmap:どのようなTIDを構成するかを示すもので、プリミティブMLME-TID2LINKMAPPING.requestにおけるものと同じである。
【0068】
Link mapping of TID i:TIDの値がi(iの取りうる値の範囲はTIDの取りうる値の範囲)であるタスクがマッチングするリンク情報であって、プリミティブMLME-TID2LINKMAPPING.requestにおけるものと同じである。
【0069】
Default link mapping:デフォルト構成を使用するか否かを示すもので、MLME-TID2LINKMAPPING.requestプリミティブのタイプ又はプリミティブのパラメータ(例えば、タスクとリンクマッピング構成情報を含むか否か)に従って設定されることができ、例えば、本願の実施例では、プリミティブは、指定されたタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートすることを示すため、このパラメータの値が、デフォルト構成を使用しないことを表す0に設定される。
【0070】
S103では、MLD1のMLMEは、TID-to-link Mapping requestメッセージをMLD2のMLMEに送信する。
【0071】
1)プリミティブMLME-TID2LINKMAPPING.request内のPeerSTAAddressが、STA3のアドレスに設定される場合、TID-to-link Mapping requestメッセージをlink1でMLD2のMLMEに送信する。
【0072】
2)プリミティブMLME-TID2LINKMAPPING.request内のPeerSTAAddressが、STA4のアドレスに設定される場合、TID-to-link Mapping requestメッセージをlink2でMLD2のMLMEに送信する。
【0073】
3)プリミティブMLME-TID2LINKMAPPING.request内のPeerSTAAddressが、MLD2のアドレスに設定される場合、TID-to-link Mapping requestメッセージをlink1又はlink2でMLD2のMLMEに送信する。
【0074】
S104では、MLD2のMLMEは、TID-to-link Mapping requestメッセージを受信した後、タスクリンクマッピング要求プリミティブ(例えば、MLME-TID2LINKMAPPING.indicationプリミティブ)をMLD2のSMEに送信し、MLME-TID2LINKMAPPING.indicationプリミティブには、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及びタスクとリンクマッピング構成情報が含まれる。例として、MLME-TID2LINKMAPPING.indicationプリミティブには、次のパラメータが含まれる。
【0075】
PeerSTAAddress:TIDとリンクのマッチングのネゴシエーションを実行するピアデバイスのアドレスを示す。本願の実施例では、TID-to-link Mapping requestメッセージを送信したデバイスのアドレスである。本願の実施例では、MLD1のアドレス、又は、MLD1に属する論理エンティティSTA1又はSTA2のアドレスに設定される。
【0076】
Dialog Token:今回のTIDとリンクのマッチングのネゴシエーション過程を識別するもので、TID-to-link Mapping requestメッセージにおけるものと同じである。
【0077】
Direction:TIDとリンクのマッチングが上りリンク、又は下りリンク、又は上下りリンクに使用されることを示すもので、TID-to-link Mapping requestメッセージにおけるものと同じである。
【0078】
Link mapping presence bitmap:どのようなTIDを構成するかを示すもので、TID-to-link Mapping requestメッセージにおけるものと同じである。
【0079】
Link mapping of TID i:TIDの値がi(iの取りうる値の範囲はTIDの取りうる値の範囲)であるタスクがマッチングするリンク情報であって、TID-to-link Mapping requestメッセージにおけるものと同じである。
【0080】
S105では、MLD2のSMEは、MLME-TID2LINKMAPPING.indicationプリミティブを受信した後、MLME-TID2LINKMAPPING.indicationプリミティブに従って、タスクリンクマッピング応答プリミティブ(例えば、MLME-TID2LINKMAPPING.responseプリミティブ)を設定し、MLME-TID2LINKMAPPING.responseプリミティブをMLD2のMLMEに送信し、MLME-TID2LINKMAPPING.responseプリミティブには、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態が含まれる。
【0081】
5.1 MLME-TID2LINKMAPPING.indicationプリミティブに示される構成に同意する場合、パラメータStatus codeの値を、要求の受諾を示すSUCCESSに設定し、次のパラメータを含むMLME-TID2LINKMAPPING.responseプリミティブをMLD2のMLMEに送信する。
【0082】
PeerSTAAddress:TIDとリンクのマッチングのネゴシエーションを実行するピアデバイスのアドレスを示す。本願の実施例では、TID-to-link Mapping responseメッセージを受信したデバイスのアドレスである。本願の実施例では、MLD1のアドレス、又は、MLD1に属する論理エンティティSTA1又はSTA2のアドレスに設定される。
【0083】
Dialog Token:今回のTIDとリンクのマッチングのネゴシエーション過程を識別するもので、TID-to-link Mapping requestメッセージにおけるものと同じである。
【0084】
Status code:要求に対する処理状態であり、本願の実施例では、SUCCESSに設定される。
【0085】
Direction:TIDとリンクのマッチングが上りリンク、又は下りリンク、又は上下りリンクに使用されることを示すもので、本願の実施例では、MLD2が受け付けた値に設定される。
【0086】
Link mapping presence bitmap:どのようなTIDを構成するかを示すもので、本願の実施例では、MLD2が受け付けた値に設定される。
【0087】
Link mapping of TID i:TIDの値がi(iの取りうる値の範囲はTIDの取りうる値の範囲)であるタスクがマッチングするリンク情報であって、本願の実施例では、MLD2が受け付けた値に設定される。
【0088】
5.2 MLME-TID2LINKMAPPING.indicationプリミティブに示される構成に同意しない場合、次のいずれかの方法で設定することができる。
【0089】
1)Status codeの値を、要求の拒否を示すRefusedに設定し、次のパラメータを含むMLME-TID2LINKMAPPING.responseプリミティブをMLD2のMLMEに送信する。
【0090】
PeerSTAAddress:TIDとリンクのマッチングのネゴシエーションを実行するピアデバイスのアドレスを示す。本願の実施例では、TID-to-link Mapping responseメッセージを受信したデバイスのアドレスである。本願の実施例では、MLD1のアドレス、又は、MLD1に属する論理エンティティSTA1又はSTA2のアドレスに設定される。
【0091】
Dialog Token:今回のTIDとリンクのマッチングのネゴシエーション過程を識別するもので、TID-to-link Mapping requestメッセージにおけるものと同じである。
【0092】
Status code:要求に対する処理状態であり、本願の実施例では、Refusedに設定される。
【0093】
2)パラメータStatus codeの値を、勧告を示すSuggestedに設定し、次のパラメータを含むMLME-TID2LINKMAPPING.responseプリミティブをMLD2のMLMEに送信する。
【0094】
PeerSTAAddress:TIDとリンクのマッチングのネゴシエーションを実行するピアデバイスのアドレスを示す。本願の実施例では、TID-to-link Mapping responseメッセージを受信したデバイスのアドレスである。本願の実施例では、MLD1のアドレス、又は、MLD1に属する論理エンティティSTA1又はSTA2のアドレスに設定される。
【0095】
Dialog Token:今回のTIDとリンクのマッチングのネゴシエーション過程を識別するもので、TID-to-link Mapping requestメッセージにおけるものと同じである。
【0096】
Status code:要求に対する処理状態であり、本願の実施例では、Suggestedに設定される。
【0097】
Direction:TIDとリンクのマッチングが上りリンク、又は下りリンク、又は上下りリンクに使用されることを示すもので、本願の実施例では、MLD2が勧告した値に設定される。
【0098】
Link mapping presence bitmap:どのようなTIDを構成するかを示すもので、本願の実施例では、MLD2が勧告した値に設定される。
【0099】
Link mapping of TID i:TIDの値がi(iの取りうる値の範囲はTIDの取りうる値の範囲)であるタスクがマッチングするリンク情報であって、本願の実施例では、MLD2が勧告した値に設定される。
【0100】
S106では、MLD2のMLMEは、受信したMLME-TID2LINKMAPPING.responseプリミティブに従って、タスクリンクマッピング応答メッセージ(例えば、TID-to-link Mapping responseメッセージ)を設定し、TID-to-link Mapping responseメッセージには、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態が含まれる。例として、TID-to-link Mapping responseメッセージには、次のパラメータが含まれる。
【0101】
Frame type:メッセージのタイプであり、本願の実施例では、「TID-to-link Mapping response」に設定される。
【0102】
Dialog Token:今回のTIDとリンクのマッチングのネゴシエーション過程を識別するもので、TID-to-link Mapping requestメッセージにおけるものと同じである。
【0103】
Status code:要求に対する処理状態であって、MLME-TID2LINKMAPPING.responseプリミティブに従って設定される。
【0104】
Direction:TIDとリンクのマッチングが上りリンク、又は下りリンク、又は上下りリンクに使用されることを示す。Status codeの値がSuggestedである場合は、MLD2が勧告した値に設定される。Status codeの値がSUCCESSである場合は、MLD2が受け付けた値に設定される。Status codeがRefusedである場合は、含まれない。
【0105】
Link mapping presence bitmap:どのようなTIDを構成するかを示す。Statuscodeの値がSuggestedである場合は、MLD2が勧告した値に設定される。Status codeの値がSUCCESSである場合は、MLD2が受け付けた値に設定される。Status codeがRefusedである場合は、含まれない。
【0106】
Link mapping of TID i:TIDの値がi(iの取りうる値の範囲はTIDの取りうる値の範囲)であるタスクがマッチングするリンク情報である。Status codeの値がSuggestedである場合は、MLD2が勧告した値に設定される。Status codeの値がSUCCESSである場合は、MLD2が受け付けた値に設定される。Status codeがRefusedである場合は、含まれない。
【0107】
Default link mapping:デフォルト構成を使用するか否かを示す。プリミティブのタイプ又はプリミティブのパラメータに従って設定され、Status codeの値がSuggested又はSUCCESSである場合、例えば、本願の実施例では、プリミティブは、指定されたタスクとリンクマッピング構成をネゴシエートすることを示すため、このパラメータの値が、デフォルト構成を使用しないことを表す0に設定される。Status codeがRefusedである場合、含まれなくてもよいか、或いは、デフォルト構成を使用することを表す1に設定される。
【0108】
S107では、MLD2のMLMEは、TID-to-link Mapping responseメッセージをMLD1のMLMEに送信する。
【0109】
1)MLME-TID2LINKMAPPING.responseプリミティブ内のPeerSTAAddressが、STA1のアドレスに設定される場合、TID-to-link Mapping responseメッセージをlink1でMLD1のMLMEに送信する。
【0110】
2)MLME-TID2LINKMAPPING.responseプリミティブ内のPeerSTAAddressが、STA2のアドレスに設定される場合、TID-to-link Mapping responseメッセージをlink2でMLD1のMLMEに送信する。
【0111】
3)MLME-TID2LINKMAPPING.responseプリミティブ内のPeerSTAAddressが、MLD1のアドレスに設定される場合、TID-to-link Mapping responseメッセージをlink1又はlink2でMLD1のMLMEに送信される。
【0112】
S108では、MLD1のMLMEは、TID-to-link Mapping responseメッセージを受信した後、タスクリンクマッピング確認プリミティブ(例えば、MLME-TID2LINKMAPPING.confirmプリミティブ)をMLD1のSMEに送信し、MLME-TID2LINKMAPPING.confirmプリミティブには、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態が含まれる。例として、MLME-TID2LINKMAPPING.confirmプリミティブには、次のパラメータが含まれる。
【0113】
PeerSTAAddress:TIDとリンクのマッチングのネゴシエーションを実行するピアデバイスのアドレスを示す。本願の実施例では、TID-to-link Mapping responseメッセージを送信したデバイスのアドレスである。本願の実施例では、MLD2のアドレス、又は、MLD2に属する論理エンティティSTA3又はSTA4のアドレスに設定される。
【0114】
Dialog Token:今回のTIDとリンクのマッチングのネゴシエーション過程を識別するもので、TID-to-link Mapping requestメッセージにおけるものと同じである。
【0115】
Status code:要求に対する処理状態であって、TID-to-link Mapping responseメッセージに従って設定される。
【0116】
Direction:TIDとリンクのマッチングが上りリンク、又は下りリンク、又は上下りリンクに使用されることを示す。Status codeの値がSuggestedである場合は、MLD2が勧告した値に設定される。Status codeの値がSUCCESSである場合は、MLD2が受け付けた値に設定される。Status codeがRefusedである場合は、含まれない。
【0117】
Link mapping presence bitmap:どのようなTIDを構成するかを示す。Status codeの値がSuggestedである場合は、MLD2が勧告した値に設定される。Status codeの値がSUCCESSである場合は、MLD2が受け付けた値に設定される。Status codeがRefusedである場合は、含まれない。
【0118】
Link mapping of TID i:TIDの値がi(iの取りうる値の範囲はTIDの取りうる値の範囲)であるタスクがマッチングするリンク情報である。Status codeの値がSuggestedである場合は、MLD2が勧告した値に設定される。Status codeの値がSUCCESSである場合は、MLD2が受け付けた値に設定される。Status codeがRefusedである場合は、含まれない。
【0119】
S109では、MLD1のSMEは、受信したMLME-TID2LINKMAPPING.confirmプリミティブに従って構成操作を行う。
【0120】
Status codeの値がSUCCESSである場合、受信したパラメータに従ってTIDとリンクマッピング構成を行う。
【0121】
Status codeの値がRefusedである場合、現在のTIDとリンクマッピング構成を変更しないか、又はデフォルト構成に設定する。
【0122】
Status codeの値がSuggestedである場合、自身のタスク状況、又は/及び自身の能力、又は/及び操作の制限に従って、勧告した構成パラメータを受け入れるか否かを決定する。受け入れる場合は、勧告した構成パラメータに従ってTIDとリンクマッピング構成を行う。受け入れない場合は、現在のTIDとリンクマッピング構成を変更しないか、又はデフォルト構成に設定する。
【0123】
S110では、MLD1及びMLD2は、ネゴシエーションにより決定されたTIDとリンクマッピング構成に従って、データを送信する必要がある場合、そのデータに対応するTID、及びTIDとリンクマッピング構成に従って、データを対応するリンクで相手先に送信する。
【0124】
いくつかの実施例では、MLD1又はMLD2は、ネゴシエートした構成を終了すると決定することもでき、MLD1及びMLD2がネゴシエートした構成を終了した後、MLD1及びMLD2は、データを送信する必要がある場合、いずれかのリンクで送信することができる。MLD1がネゴシエートした構成の終了を決定したと想定される場合、ネゴシエートした構成の終了は、次のステップを含む。
【0125】
S111では、MLD1のSMEは、タスクリンクマッピング終了要求プリミティブ(例えば、MLME-TID2LINKMAPPINGTERMINATION.requestプリミティブ)又はタスクリンクマッピング要求プリミティブ(例えば、MLME-TID2LINKMAPPING.requestプリミティブ)をMLD1のMLMEに送信し、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用を終了するようMLD2に通知する旨のタスクリンクマッピング終了メッセージ(例えば、TID-to-link Mapping termination notificationメッセージ)又はタスクリンクマッピング要求メッセージ(例えば、TID-to-link Mapping requestメッセージ)を送信するようにMLMEに指示する。その例を次に示す。
【0126】
1)MLD1のSMEは、次のパラメータを含むMLME-TID2LINKMAPPINGTERMINATION.requestプリミティブをMLD1のMLMEに送信する。
【0127】
PeerSTAAddress:TIDとリンクのマッチングのネゴシエーションを実行するピアデバイスのアドレスを示す。本願の実施例では、MLD2のアドレス、又は、MLD2に属する論理エンティティSTA3又はSTA4のアドレスに設定される。
【0128】
2)MLD1のSMEは、次のパラメータを含むMLME-TID2LINKMAPPING.requestプリミティブをMLD1のMLMEに送信する。
【0129】
PeerSTAAddress:TIDとリンクのマッチングのネゴシエーションを実行するピアデバイスのアドレスを示す。本願の実施例では、MLD2のアドレス、又は、MLD2に属する論理エンティティSTA3又はSTA4のアドレスに設定される。
【0130】
Default link mapping:デフォルト構成を使用するか否かを示すもので、本願の実施例では、デフォルト構成を使用することを表す1に設定される。
【0131】
S112では、MLD1のMLMEは、受信したタスクリンクマッピング終了要求プリミティブ(例えば、MLME-TID2LINKMAPPINGTERMINATION.requestプリミティブ)又はタスクリンクマッピング要求プリミティブ(例えば、MLME-TID2LINKMAPPING.requestプリミティブ)に従って、タスクリンクマッピング要求メッセージ(例えば、TID-to-link Mapping requestメッセージ)又はタスクリンクマッピング終了メッセージ(例えば、TID-to-link Mapping termination notificationメッセージ)を設定し、タスクリンクマッピング要求メッセージ(例えば、TID-to-link Mapping requestメッセージ)又はタスクリンクマッピング終了メッセージ(例エバ、TID-to-link Mapping termination notificationメッセージ)をMLD2のMLMEに送信し、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用を終了するようにMLD2に指示する。その例を次に示す。
【0132】
S1121では、MLD1のMLMEは、MLME-TID2LINKMAPPINGTERMINATION.requestプリミティブを受信した後、次のパラメータを含むTID-to-link Mapping requestメッセージを設定する。
【0133】
Frame type:メッセージのタイプであり、本願の実施例では、「TID-to-link Mapping request」に設定される。
【0134】
Default link mapping:デフォルト構成を使用するか否かを示すもので、プリミティブのタイプ又はプリミティブのパラメータに従って設定され、例えば、本願の実施例におけるMLME-TID2LINKMAPPINGTERMINATION.requestプリミティブは、ネゴシエートしたタスクとリンクマッピング構成の終了を示すため、このパラメータの値は、デフォルト構成を使用することを表す1に設定される。
【0135】
任意選択で、TID-to-link Mapping requestメッセージは、他のタイプのメッセージ、例えば、TID-to-link Mapping termination notificationメッセージであってもよく、そのメッセージは、次のパラメータを含む。
【0136】
Frame type:メッセージのタイプであり、本願の実施例では、「TID-to-link Mapping termination notification」に設定される。
【0137】
S1122では、MLD1のMLMEは、TID-to-link Mapping requestメッセージをMLD2のMLMEに送信する。
【0138】
1)MLME-TID2LINKMAPPINGTERMINATION.requestプリミティブ内のPeerSTAAddressが、STA3のアドレスに設定される場合、TID-to-link Mapping requestメッセージをリンク1でMLD2のMLMEに送信する。
【0139】
2)MLME-TID2LINKMAPPINGTERMINATION.requestプリミティブ内のPeerSTAAddressが、STA4のアドレスに設定される場合、TID-to-link Mapping requestメッセージをlink2でMLD2のMLMEに送信する。
【0140】
3)MLME-TID2LINKMAPPINGTERMINATION.requestプリミティブ内のPeerSTAAddressが、MLD2のアドレスに設定される場合、TID-to-link Mapping requestメッセージをlink1又はlink2でMLD2のMLMEに送信する。
【0141】
なお、ステップS111において送信されたのが、MLME-TID2LINKMAPPINGTERMINATION.requestプリミティブである場合、ステップS112において送信されたのが、TID-to-link Mapping requestメッセージであってもよいし、TID-to-link Mapping termination notificationメッセージであってもよい。同様に、ステップS111において送信されたのが、MLME-TID2LINKMAPPING.requestプリミティブである場合、ステップS112において送信されたのが、TID-to-link Mapping requestメッセージであってもよいし、TID-to-link Mapping termination notificationメッセージであってもよいが、本願の実施例では、これには制限がない。TID-to-link Mapping termination notificationメッセージには、メッセージのタイプ、及びネゴシエーションセッション識別子が含まれてもよく、メッセージのタイプは、「TID-to-link Mapping termination notification」に設定され、ネゴシエーションセッション識別子は、ネゴシエーション時のセッション識別子に設定される。
【0142】
S113では、MLD2のMLMEは、タスクリンクマッピング終了指示プリミティブ(例えば、MLME-TID2LINKMAPPINGTERMINATION.indicationプリミティブ)又はタスクリンクマッピング指示プリミティブ(例えば、MLME-TID2LINKMAPPING.indicationプリミティブ)を、MLD2のSMEに送信し、現在のタスクとリンクマッピング構成の使用を終了するようにMLD2のSMEに指示する。その例を次に示す。
【0143】
1)MLD2のMLMEは、TID-to-link Mapping requestメッセージを受信した後、パラメータDefault link Mappingの値が1であれば、次のパラメータを含むMLME-TID2LINKMAPPINGTERMINATION.indicationプリミティブをMLD2のSMEに送信する。
【0144】
PeerSTAAddress:TIDとリンクのマッチングのネゴシエーションを実行するピアデバイスのアドレスを示す。本願の実施例では、TID-to-link Mapping requestメッセージを送信したデバイスのアドレスである。本願の実施例では、MLD1のアドレス、又は、MLD1に属する論理エンティティSTA1又はSTA2のアドレスに設定される。
【0145】
2)MLD2のMLMEは、TID-to-link Mapping requestメッセージを受信した後、パラメータDefault link Mappingの値が1であれば、次のパラメータを含むMLME-TID2LINKMAPPING.indicationプリミティブをMLD2のSMEに送信する。
【0146】
PeerSTAAddress:TIDとリンクのマッチングのネゴシエーションを実行するピアデバイスのアドレスを示す。本願の実施例では、TID-to-link Mapping requestメッセージを送信したデバイスのアドレスである。本願の実施例では、MLD1のアドレス、又は、MLD1に属する論理エンティティSTA1又はSTA2のアドレスに設定される。
【0147】
Default link mapping:デフォルト構成を使用するか否かを示すもので、メッセージのタイプ又はメッセージのパラメータに従って設定され、例えば、本願の実施例のTID-to-link Mapping requestメッセージは、ネゴシエートしたタスクとリンクマッピング構成の終了を示すため、このパラメータの値は、デフォルト構成を使用することを表す1に設定される。
【0148】
なお、ステップS113の方式1)及び2)におけるTID-to-link Mapping requestメッセージは、TID-to-link Mapping termination notificationメッセージであってもよく、この場合、MLD2のMLMEは、このメッセージを受信した後、MLME-TID2LINKMAPPINGTERMINATION.indicationプリミティブ又はMLME-TID2LINKMAPPING.indicationプリミティブをMLD2のSMEに送信し、MLME-TID2LINKMAPPING.indicationプリミティブ内のパラメータDefault link Mappingは、メッセージのタイプに従って設定されてもよい。
【0149】
S114では、MLD2のSMEは、TIDとリンクマッピング構成をデフォルト構成に設定する。
【0150】
いくつかの実施例では、ステップS101のMLME-TID2LINKMAPPING.requestプリミティブ、ステップS104のMLME-TID2LINKMAPPING.indicationプリミティブ、ステップS105のMLME-TID2LINKMAPPING.responseプリミティブ、及びステップS108のMLME-TID2LINKMAPPING.confirmプリミティブのいずれにもパラメータDefault link mappingが含まれていてもよい。
【0151】
MLME-TID2LINKMAPPING.requestプリミティブ内のDefault link mappingは、デフォルト構成を使用しない旨の指示に設定される。MLME-TID2LINKMAPPING.indicationプリミティブ内のDefault link mappingは、MLD2のMLMEが受信したTID-to-link Mapping requestメッセージのタイプ又はメッセージ内のパラメータに従って設定されるが、ステップS103で送信されたTID-to-link Mapping requestメッセージにはパラメータDefault link mappingが含まれるため、ステップS104のMLME-TID2LINKMAPPING.indicationプリミティブ内のパラメータDefault link mappingの値は、ステップS103で送信されたTID-to-link mapping requestメッセージにおけるものと同じである。ステップS105のパラメータStatus codeの値が、SUCCESS又はSuggestedであれば、MLME-TID2LINKMAPPING.responseプリミティブ内のパラメータDefault link mappingの値は、デフォルト構成を使用しないことを表す0であり、そうでなければ、その値を1(デフォルト構成を使用することを表す)に設定するか、このパラメータが含まれない。MLD1のMLMEが受信したTID-to-link Mapping responseメッセージが、要求又は勧告の受諾を示す場合、ステップS108のMLME-TID2LINKMAPPING.confirmプリミティブ内のパラメータDefault link mappingの値は、デフォルト構成を使用しないことを表す0であり、そうでなければ、その値を1(デフォルト構成を使用することを表す)に設定するか、このパラメータが含まれない。
【0152】
この実施例では、TID-to-link mapping requestメッセージ及びTID-to-link mapping responseメッセージ内のパラメータDefault link mappingは、プリミティブのタイプ又はプリミティブのパラメータに従って設定されず、直接、対応するプリミティブと同じものとしてもよい。
【0153】
図3は、本願の実施例による、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための装置の構造の概略図である。
図3に示すように、装置300は、ネゴシエーションモジュール301を備え、ネゴシエーションモジュール301は、
上位層管理エンティティを介して、マルチリンクデバイスであるピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及びタスクとリンクマッピング構成情報を含む第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブを、下位層管理エンティティへ送信するステップと、
下位層管理エンティティを介して、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、タスクとリンクマッピング構成情報、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示を含む第1のタスクリンクマッピング要求メッセージを、ピアデバイスへ送信し、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージが、前記第1のタスクリンクマッピング要求プリミティブに従って設定されるステップと、
下位層管理エンティティを介して、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含む前記ピアデバイスからのタスクリンクマッピング応答メッセージを受信するステップと、
下位層管理エンティティを介して、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含むタスクリンクマッピング確認プリミティブを、上位層管理エンティティへ送信し、前記タスクリンクマッピング確認プリミティブが、受信したタスクリンクマッピング応答メッセージに従って設定されるステップと、を実行する。
【0154】
任意の例では、装置300は、上述の実施例におけるマルチリンクデバイスMLD1として具体化されてもよく、該装置300は、上述の方法におけるマルチリンクデバイスMLD1に対応する各フロー及び/又はステップを実行するために使用されてもよいことが当業者には理解されるであろう。重複を避けるために、ここでは繰り返さない。
【0155】
図4は、本願の実施例による、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするための別の装置の構造の概略図である。
図4に示すように、装置400は、ネゴシエーションモジュール401を備え、ネゴシエーションモジュール401は、
下位層管理エンティティを介して、マルチリンクデバイスであるピアデバイスからの第1のタスクリンクマッピング要求メッセージを受信し、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージが、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、タスクとリンクマッピング構成情報、及びデフォルト構成を使用するか否かの指示を含むステップと、
下位層管理エンティティを介して、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及びタスクとリンクマッピング構成情報を含む第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブを、上位層管理エンティティへ送信し、前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブが、前記第1のタスクリンクマッピング要求メッセージに従って設定されるステップと、
上位層管理エンティティを介して、ピアデバイスのアドレス、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含むタスクリンクマッピング応答プリミティブを、下位層管理エンティティへ送信し、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブが、前記第1のタスクリンクマッピング指示プリミティブに従って設定されるステップと、
下位層管理エンティティを介して、メッセージのタイプ、ネゴシエーションセッション識別子、及び要求に対する処理状態を含むタスクリンクマッピング応答メッセージを、ピアデバイスへ送信し、前記タスクリンクマッピング応答メッセージが、前記タスクリンクマッピング応答プリミティブに従って設定されるステップと、を実行する。
【0156】
任意の例では、装置400は、上述の実施例におけるマルチリンクデバイスMLD2として具体化されてもよく、該装置400は、上述の方法におけるマルチリンクデバイスMLD2に対応する各フロー及び/又はステップを実行するために使用されてもよいことが当業者には理解されるであろう。重複を避けるために、ここでは繰り返さない。
【0157】
ここでの装置300及び装置400は、機能モジュールの形態で具現化されていることが理解されるべきである。ここでの用語「モジュール」は、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、電子回路、1つ又は複数のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行するプロセッサ(例えば、共有プロセッサ、専用プロセッサ、又はグループプロセッサなど)及びメモリ、マージ論理回路、及び/又は説明された機能をサポートする他の適切なコンポーネントを意味することができる。上述の装置300及び装置400は、上述の方法における対応するステップを実施する機能を有する。上述の機能は、ハードウェアによって実現されてもよいし、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。該ハードウェア又はソフトウェアは、上述の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。本願の実施例では、デバイス300及びデバイス400は、チップ又はチップシステム、例えば、システムオンチップ(SoC)であってもよい。本願はここでは限定するものではない。
【0158】
本願の実施例は、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするためのデバイスをさらに提供し、
図5は、本願の実施例による、タスクとリンクマッピング構成をネゴシエートするためのデバイスの構造の概略図である。
図5に示すように、デバイス500は、バス504を介して相互に通信するプロセッサ501、メモリ502、及び通信インターフェース503を備え、メモリ502には、前記プロセッサ501によって実行可能な命令が記憶されており、前記命令は、前記プロセッサ501によってロードされ実行されて、信号を送受信するように通信インターフェース503を制御する。
【0159】
デバイス500は、上述の実施例におけるマルチリンクデバイスMLD1又はMLD2として具体化されてもよく、あるいは、上述の実施例におけるマルチリンクデバイスMLD1又はMLD2の機能は、デバイス500に統合されてもよく、デバイス500は、上述の実施例におけるマルチリンクデバイスMLD1又はMLD2に対応する各ステップ及び/又はフローを実行してもよいことが理解されるべきである。任意選択で、該メモリ502は、リードオンリーメモリ及びランダムアクセスメモリを含み、プロセッサ501に命令及びデータを提供してもよい。メモリ502の一部はまた、不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでもよい。例えば、メモリ502は、デバイスタイプの情報をさらに記憶してもよい。該プロセッサ501は、メモリ501に記憶された命令を実行してもよく、該プロセッサ501が命令を実行するとき、該プロセッサ501は、上述の方法の実施例におけるマルチリンクデバイスMLD1又はMLD2に対応する各ステップ及び/又はフローを実行してもよい。
【0160】
本願の実施例では、該プロセッサ501は、中央処理装置(central processing unit、CPU)であってもよく、該プロセッサ501は、また、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよいことが理解されるべきである。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、あるいは、該プロセッサは、任意の従来のプロセッサ等であってもよい。
【0161】
実現過程において、上述の方法の各ステップは、プロセッサ中のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形での命令によって完了されてもよい。本願の実施例に関連して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサ実行完了として直接的に具現化されてもよく、又は、プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組合せで実行完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読出し専用メモリ、プログラマブル読出し専用メモリ、又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ等の当技術分野で成熟した記憶媒体中に存在することができる。記憶媒体はメモリに配置され、プロセッサはメモリ内の命令を実行し、そのハードウェアと関連して上記方法のステップを実行する。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0162】
上述の実施例は、全部又は一部がソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又は他の任意の組み合わせによって実現されてもよい。上述の実施例は、ソフトウェアを使用して実現される場合、全部又は一部がコンピュータプログラム製品の形態で実現されてもよい。前記コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令又はコンピュータプログラムを含む。前記コンピュータ命令又はコンピュータプログラムがコンピュータ上でロード又は実行されると、本願の実施例にしたがって説明されたフロー又は機能の全部又は一部が生成される。前記コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラマブル装置であってもよい。前記コンピュータ命令は、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されるか、あるいは、1つのコンピュータ読取可能な記憶媒体から別のコンピュータ読取可能な記憶媒体へ伝送されてもよく、例えば、前記コンピュータ命令は、有線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波等)を介して、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターへ伝送され得る。前記コンピュータ読取可能な記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の利用可能な媒体、又は利用可能な媒体の1つ又は複数の集合体を含むサーバ、データセンターなどのデータ記憶装置であってもよい。前記利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、又は半導体媒体であってもよい。半導体媒体は、ソリッドステートドライブであってもよい。
【0163】
本願の様々な実施例において、上述した各過程の番号の大きさは、実行順序の前後を意味するものではなく、各過程の実行順序は、その機能及び内在する論理によって決定されるべきであり、本願の実施例の実施過程を何ら限定するものでもないことが理解されるべきである。
【0164】
当業者は、本明細書に開示された実施例に関連して説明された各例のモジュール及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現され得ることを認識するであろう。これらの機能がハードウェアで実行されるか、それともソフトウェアで実行されるかは、技術的構成の特定の用途と設計上の制約条件に依存する。専門技術者は、特定のアプリケーションごとに異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、そのような実現は、本願の範囲を超えているとみなされるべきではない。
【0165】
説明の便宜及び簡潔さのために、上述したデバイス、装置及びモジュールの具体的な動作過程は、上述の方法の実施例における対応する過程を参照してもよいことが当業者には明確に理解され得、ここでは繰り返さない。
【0166】
本願で提供されるいくつかの実施例では、開示されたデバイス、装置、及び方法は、他の形態で実現され得ることが理解されるべきである。例えば、以上説明された装置の実施例は、単に概略的なものであり、例えば、前記モジュールの分割は、論理機能の分割にすぎず、実際の実現時には別の分割方法があり得る。例えば、1つのモジュール又はコンポーネントが複数のモジュール又はコンポーネントに分割されてもよく、あるいは、複数のモジュール又はコンポーネントが別のシステムに結合されるか、又は統合されてもよく、あるいは、いくつかの特徴が無視されるか、又は実行されなくてもよい。別の点では、示され又は説明された相互間の結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェース、装置、又はモジュールを介した間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形態であってもよい。
【0167】
分離された構成要素として説明されるユニットは、物理的に分離されていてもよく、物理的に分離されていなくてもよく、ユニットとして示される構成要素は、物理的なユニットであってもよく、物理的なユニットでなくてもよく、すなわち、1つの場所に配置されていてもよく、又は、複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。これらのユニットの一部又は全部を実際の必要に応じて選択して、本実施例の目的を達成することができる。また、本願の様々な実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、個々のユニットが物理的に別個に存在してもよいし、2つ又は複数のユニットが1つのユニットに統合されていてもよい。
【0168】
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売されたり、使用されたりすれば、1つのコンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術的構成が本質的に又は従来技術に貢献する部分又は当該技術的構成の部分は、ソフトウェア製品の形態で具現化されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスなどであってもよい)に、本願の様々な実施例に記載された方法のステップの全部又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む記憶媒体に記憶されている。一方、上述した記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク又は光ディスク等、プログラムコードを記憶できる各種媒体を含む。
【0169】
以上は、本願の具体的な実施形態にすぎないが、本願の保護範囲はこれに限定されるものではなく、当業者が本願に開示された技術的範囲内で容易に思いつく変更又は置き換えは、いずれも本願の保護範囲内に含まるべきである。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。