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特開2023-46409自動運転輸送方法、装置、輸送システム及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023046409
(43)【公開日】2023-04-04
(54)【発明の名称】自動運転輸送方法、装置、輸送システム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/123 20060101AFI20230328BHJP
   G08G 1/133 20060101ALI20230328BHJP
   G06Q 10/083 20230101ALI20230328BHJP
   G06Q 50/30 20120101ALI20230328BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230328BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20230328BHJP
【FI】
G08G1/123 A
G08G1/133
G06Q10/083
G06Q50/30
G06Q50/10
B65G61/00 542
B65G61/00 544
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022152755
(22)【出願日】2022-09-26
(31)【優先権主張番号】202111115323.1
(32)【優先日】2021-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521254764
【氏名又は名称】北京図森智途科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002217
【氏名又は名称】弁理士法人矢野内外国特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫佳欣
(72)【発明者】
【氏名】呉楠
【テーマコード(参考)】
5H181
5L049
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181BB04
5H181EE10
5H181FF01
5H181FF03
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF14
5H181FF22
5H181FF27
5H181FF32
5H181LL09
5H181MA42
5L049AA16
5L049CC11
5L049CC42
5L049CC51
(57)【要約】      (修正有)
【課題】輸送タスクを開始する前に考えられるリスクを予測し、輸送効率を更に向上させる自動運転輸送方法、装置、輸送システム及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】方法は、貨物配送子注文を取得することと、貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力及び目標路線を決定することと、第1サーバが目標路線の第1リスク評価の結果をフィードバックするよう、目標路線を第1サーバに送信することと、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示することと、を含む。当該方法を用いることで、輸送能力と輸送時間の柔軟性を効果的に確保し、輸送能力の無負荷率を低下させ、人件費と材料費を節約することができるだけでなく、輸送効率と輸送安全性を効果的に向上させることもできる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨物配送子注文を取得することと、
前記貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力及び目標路線を決定することと、
前記第1サーバが前記目標路線の第1リスク評価の結果をフィードバックするよう、前記目標路線を第1サーバに送信することと、
前記第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、前記目標路線に従って輸送タスクを実行するように前記目標輸送能力に指示することと、を含む、
ことを特徴とする自動運転輸送方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記第1リスク評価の結果が第2評価結果であることに応じて、前記目標路線を更新し、更新後の目標路線を得ることと、
前記更新後の目標路線の第2リスク評価の結果を取得することと、
前記第2リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、前記更新後の目標路線に従って輸送タスクを実行するように前記目標輸送能力に指示することと、を更に含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、前記目標路線に従って輸送タスクを実行するように前記目標輸送能力に指示することは、
前記第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、貨物配送情報を持つ輸送命令を生成することと、
前記目標路線に従って輸送タスクを実行するように前記目標輸送能力に指示するよう、前記輸送命令を第1車載端末に送信することと、を含み、
前記第1車載端末は、前記目標輸送能力内に設置されている、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、前記更新後の目標路線に従って輸送タスクを実行するように前記目標輸送能力に指示することは、
前記第2リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、貨物配送情報を持つ輸送命令を生成することと、
前記更新後の目標路線に従って輸送タスクを実行するように前記目標輸送能力に指示するよう、前記輸送命令を第1車載端末に送信することと、を含み、
前記第1車載端末は、前記目標輸送能力内に設置されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記第1車載端末の代替輸送能力要求に応じて、アイデンティティ認証済みの全ての輸送能力を含む輸送能力ホワイトリストから前記目標輸送能力を置き換えるための代替輸送能力をスクリーニングすることと、
前記目標路線又は前記更新後の目標路線に従って輸送タスクを実行するように前記代替輸送能力に指示するよう、前記輸送命令を第2車載端末に送信することと、を更に含み、
前記第2車載端末は、前記代替輸送能力内に設置されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
第1車載端末又は第2車載端末からのステーション到着情報に応じて、前記ステーション到着情報に含まれているステーションタイプを決定することと、
前記ステーションタイプが最後のステーションであることに応じて、輸送能力セルフチェック情報、走行距離情報及び荷重情報を取得することと、
前記輸送能力セルフチェック情報、前記走行距離情報及び前記荷重情報に基づいて、前記輸送能力ホワイトリストを処理することと、を更に含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記輸送能力セルフチェック情報、前記走行距離情報及び前記荷重情報に基づいて、前記輸送能力ホワイトリストを処理することは、
前記輸送能力セルフチェック情報、前記走行距離情報及び前記荷重情報に基づいて、前記輸送タスクを実行する現在の輸送能力の保守評価結果を取得することと、
前記保守評価結果が第1保守結果であることに応じて、前記輸送能力ホワイトリスト内の前記輸送能力に対する輸送能力アイデンティティ情報を削除することと、
前記保守評価結果が第2保守結果であることに応じて、前記輸送能力ホワイトリスト内の前記輸送能力に対する輸送能力アイデンティティ情報を保持することと、を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記貨物配送子注文を取得することは、
第2サーバから送信された貨物配送需要注文を受信することと、
予め設定された輸送ポリシーに基づいて、前記貨物配送需要注文を処理し、前記貨物配送子注文を得ることと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
第3サーバから送信された、前記貨物配送子注文需要を満たす目標路線を受信することと、
前記目標路線に基づいて、第1リスク評価を行うことと、
評価に合格した目標路線に従って輸送タスクを実行するように貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力に指示するよう、前記第3サーバを促すための第1評価結果を含む前記第1リスク評価の結果を、前記第3サーバに送信することと、を含む、
ことを特徴とする自動運転輸送方法。
【請求項10】
前記目標路線に基づいて、第1リスク評価を行うことは、
前記目標路線に対応する通過領域に基づいて、第4サーバを決定することと、
前記第4サーバによって、前記通過領域内のイベント分析結果を取得することと、
前記イベント分析結果に基づいて、前記第1リスク評価の結果を得ることと、を含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1リスク評価の結果は、第2評価結果を更に含み、前記方法は、
前記第3サーバから送信された、前記第3サーバが前記第2評価結果に応じて、前記目標路線を更新した後に得た更新後の目標路線を受信することと、
前記更新後の目標路線に基づいて、第2リスク評価を行い、第2リスク評価の結果を得ることと、
前記第3サーバに前記第2リスク評価の結果を送信することと、を更に含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、
前記目標輸送能力の車載端末からの異常情報に応じて、前記異常情報を前記第4サーバに送信することを更に含み、
前記異常情報は、ルート案内情報及び/又は交通規制情報を分析して取得し、路側端末を介して前記ルート案内情報及び/又は前記交通規制情報を前記車載端末にフィードバックするようにエッジコンピューティングユニットに指示するよう、前記第4サーバを促すために用いられ、
前記異常情報は、ソフトウェアとハードウェアの異常情報、地図異常情報、感知異常情報、計画異常情報、運転シーン異常情報のうちの少なくとも1つの情報を含み、前記ルート案内情報及び/又は前記交通規制情報は、前記目標輸送能力が異常を調整するために用いられる、
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、現在使用されている運転シーン情報及び現在使用されている地図情報を取得することと、
第5サーバによって、前記第5サーバが前記第4サーバによりフィードバックされた気象情報、道路情報、及びエッジコンピューティングユニットによりフィードバックされた路側情報に基づいて決定されたリアルタイムの運転シーン情報を取得し、前記目標輸送能力の車載端末によってリアルタイムの地図情報を取得することと、
前記現在使用されている運転シーン情報と前記リアルタイムの運転シーン情報とを比較して、第1結果を得ることと、
前記現在使用されている地図情報と前記リアルタイムの地図情報とを比較して、第2結果を得ることと、
前記第1結果及び/又は前記第2結果に基づいて、前記現在使用されている運転シーン情報及び/又は前記現在使用されている地図情報を更新し、更新後の運転シーン情報及び/又は更新後の地図情報を、前記第4サーバ及び/又は前記車載端末にそれぞれアップロードすることと、を更に含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記方法は、
前記第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、アイデンティティ情報検証命令、位置情報検証命令、運動情報検証命令、運転状態情報検証命令のうちの少なくとも1つを含む輸送能力情報の検証命令を取得することと、
目標路側端末が検証すべき情報をフィードバックした後、前記検証すべき情報に基づいて輸送能力情報を検証し、前記輸送能力情報検証の結果を得るように、前記輸送能力情報の検証命令を前記目標路側端末に送信することと、
前記輸送能力情報検証の結果に基づいて、アイデンティティ認証済みの全ての輸送能力を含む輸送能力ホワイトリストをメンテナンスすることと、を更に含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記方法は、
車載端末のステーション到着情報及び貨物配送情報に応じて、前記貨物配送情報に基づいて、支払情報を取得することと、
前記目標路側端末を介して、前記支払情報を前記車載端末に送信することと、
前記目標輸送能力の車載端末によりフィードバックされた支払完了情報に応じて、第1セミトレーラーの輸送能力の荷卸し操作を前記車載端末に指示するように、荷卸し命令を生成してフィードバックすることと、を更に含む、
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記方法は、
前記車載端末のステーション到着情報に応じて、前記ステーション到着情報に含まれているステーションタイプを決定することと、
前記輸送能力情報検証の結果に異常がないこと、及び前記ステーションタイプが最後のステーションではないことに応じて、積込み命令を生成することと、
第2セミトレーラーの輸送能力の積込み操作を前記車載端末に指示するための前記積込み命令を前記車載端末に送信することと、を更に含む、
ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
貨物配送子注文を取得するための第1取得モジュールと、
前記貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力及び目標路線を決定するための第1決定モジュールと、
前記第1サーバが前記目標路線の第1リスク評価の結果をフィードバックするよう、前記目標路線を第1サーバに送信するための第1送信モジュールと、
前記第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、前記目標路線に従って輸送タスクを実行するように前記目標輸送能力に指示するための第1応答モジュールと、を含む、
ことを特徴とする自動運転輸送装置。
【請求項18】
第3サーバから送信された、前記貨物配送子注文需要を満たす目標路線を受信するための第1受信モジュールと、
前記目標路線に基づいて、第1リスク評価を行うための第2取得モジュールと、
評価に合格した目標路線に従って輸送タスクを実行するように貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力に指示するよう、前記第3サーバを促すための第1評価結果を含む前記第1リスク評価の結果を、前記第3サーバに送信するための第2送信モジュールと、を含む、
ことを特徴とする自動運転輸送装置。
【請求項19】
第1サーバ、第2サーバ及び第3サーバを含むサーバと、車載端末を含むネットワーク端末と、自動運転牽引輸送能力と、を含み、
車載端末が前記自動運転牽引輸送能力内に設置されており、
前記第1サーバが前記第2サーバ、前記第3サーバとそれぞれ通信するように接続され、前記第2サーバが前記第3サーバと通信するように接続され、前記車載端末が前記第1サーバ、前記第3サーバとそれぞれ通信するように接続され、
前記第3サーバが、前記第2サーバによって貨物配送子注文を取得し、前記貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力及び目標路線を決定し、更に前記目標路線を前記第1サーバに送信し、前記第1サーバによりフィードバックされた前記目標路線の第1リスク評価の結果を得た後、前記第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、前記目標路線に従って輸送タスクを実行するように前記目標輸送能力に指示するために用いられ、
前記目標輸送能力が前記自動運転牽引輸送能力を含む、輸送システム。
【請求項20】
請求項1~16のいずれか1項に記載の自動運転輸送方法のステップを実行するために、プロセッサによりロードされるコンピュータプログラムが記憶されている、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項21】
命令を含むコンピュータプログラム製品であって、
前記コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行される際、前記コンピュータは請求項1~16のいずれか1項に記載の自動運転輸送方法を実行する、
ことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、物流技術分野に関し、具体的には自動運転輸送方法、装置、輸送システム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の高速道路幹線物流の「倉庫から倉庫へ」の輸送形態には、多くの問題がある。これらの問題は、積卸時間が長く、長期間輸送には食事や休憩などの人間運転者のニーズを満たす必要があること、運転者の運転レベルの不均一、疲労運転などの要因が危険を引き起こしやすいこと、災害復旧と災害抵抗の能力が低く、疫病などの突然の公共イベントに遭遇すると、運転者が感染しやすくなり、隔離率の高い集団になり、地域をまたぐ出荷が完了するたびに、長期間隔離が必要になることを含むが、これらに限定されない。
【0003】
現在の自動運転幹線物流の輸送形態は、燃料補給と準備時間を除いて、全て運行時間であり、輸送効率を大幅に向上させることができること、人工知能とビッグデータに基づいて、輸送路線と運転ポリシーを継続的に最適化するため、電子運転者が優れた運転パフォーマンスをもたらすと同時に、人間運転者の不十分な運転経験、疲労運転又は大きな感情的変動による危険を回避し、運転の安全性を向上させること、人件費、労務管理費を最適化し、燃料消費を削減できること、自動運転輸送により、疫病などの理由による都市の閉鎖によって引き起こされる物流不調を効果的に解決し、運転者の往復による疫病の伝播リスクを効果的に回避できることなど、現在の輸送モードに存在する問題を効果的に解決することができる。しかし、倉庫の位置が分散し、環境が複雑であり、ロングテール効果が顕著になるため、その個人輸送モードは、依然として大規模輸送のメリットを十分に発揮できない。
【0004】
そのため、現在の自動運転幹線物流の輸送形態には、輸送効率が低いという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これらに基づいて、上記の技術的問題に対して、多地点輸送モードを循環ドロップアンドプル輸送モードに再構築し、輸送効率を最初に向上させると同時に、輸送タスクを開始する前に考えられるリスクを予測し、輸送効率を更に向上させる自動運転輸送方法、装置、輸送システム及び記憶媒体を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様によれば、本願は、
貨物配送子注文を取得することと、
貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力及び目標路線を決定することと、
第1サーバが目標路線の第1リスク評価の結果をフィードバックするよう、目標路線を第1サーバに送信することと、
第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示することと、を含む、自動運転輸送方法を提供する。
【0007】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送方法は、第1リスク評価の結果が第2評価結果であることに応じて、目標路線を更新し、更新後の目標路線を得ることと、更新後の目標路線の第2リスク評価の結果を取得することと、第2リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、更新後の目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示することと、を更に含む。
【0008】
本願のいくつかの実施例において、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示することは、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、貨物配送情報を持つ輸送命令を生成することと、目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示するよう、輸送命令を第1車載端末に送信することと、を含み、第1車載端末は、目標輸送能力内に設置されている。
【0009】
本願のいくつかの実施例において、第2リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、更新後の目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示することは、第2リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、貨物配送情報を持つ輸送命令を生成することと、更新後の目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示するよう、輸送命令を第1車載端末に送信することと、を含み、第1車載端末は、目標輸送能力内に設置されている。
【0010】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送方法は、第1車載端末の代替輸送能力要求に応じて、アイデンティティ認証済みの全ての輸送能力を含む輸送能力ホワイトリストから目標輸送能力を置き換えるための代替輸送能力をスクリーニングすることと、目標路線又は更新後の目標路線に従って輸送タスクを実行するように代替輸送能力に指示するよう、輸送命令を第2車載端末に送信することと、を更に含み、第2車載端末は、代替輸送能力内に設置されている。
【0011】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送方法は、第1車載端末又は第2車載端末のステーション到着情報に応じて、ステーション到着情報に含まれているステーションタイプを決定することと、ステーションタイプが最後のステーションであることに応じて、輸送能力セルフチェック情報、走行距離情報及び荷重情報を取得することと、輸送能力セルフチェック情報、走行距離情報及び荷重情報に基づいて、輸送能力ホワイトリストを処理することと、を更に含む。
【0012】
本願のいくつかの実施例において、輸送能力セルフチェック情報、走行距離情報及び荷重情報に基づいて、輸送能力ホワイトリストを処理することは、輸送能力セルフチェック情報、走行距離情報及び荷重情報に基づいて、輸送タスクを実行する現在の輸送能力の保守評価結果を取得することと、保守評価結果が第1保守結果であることに応じて、輸送能力ホワイトリスト内の輸送能力に対する輸送能力アイデンティティ情報を削除することと、保守評価結果が第2保守結果であることに応じて、輸送能力ホワイトリスト内の輸送能力に対する輸送能力アイデンティティ情報を保持することと、を含む。
【0013】
本願のいくつかの実施例において、貨物配送子注文を取得することは、第2サーバから送信された貨物配送需要注文を受信することと、予め設定された輸送ポリシーに基づいて、貨物配送需要注文を処理し、貨物配送子注文を得ることと、を含む。
【0014】
第2態様によれば、本願は、
第3サーバから送信された、貨物配送子注文需要を満たす目標路線を受信することと、
目標路線に基づいて、第1リスク評価を行うことと、
評価に合格した目標路線に従って輸送タスクを実行するように貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力に指示するよう、第3サーバを促すための第1評価結果を含む第1リスク評価の結果を、第3サーバに送信することと、を含む、自動運転輸送方法を提供する。
【0015】
本願のいくつかの実施例において、目標路線に基づいて、第1リスク評価を行うことは、目標路線に対応する通過領域に基づいて、第4サーバを決定することと、第4サーバによって、通過領域内のイベント分析結果を取得することと、イベント分析結果に基づいて、第1リスク評価の結果を得ることと、を含む。
【0016】
本願のいくつかの実施例において、第1リスク評価の結果は第2評価結果を更に含み、自動運転輸送方法は、第3サーバから送信された、第3サーバが第2評価結果に応じて、目標路線を更新した後に得た更新後の目標路線を受信することと、更新後の目標路線に基づいて、第2リスク評価を行い、第2リスク評価の結果を得ることと、第3サーバに第2リスク評価の結果を送信することと、を更に含む。
【0017】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送方法は、目標輸送能力の車載端末の異常情報に応じて、異常情報を第4サーバに送信することを更に含み、異常情報は、ルート案内情報及び/又は交通規制情報を分析して取得し、路側端末を介してルート案内情報及び/又は交通規制情報を車載端末にフィードバックするようにエッジコンピューティングユニットに指示するよう、第4サーバを促すために用いられ、異常情報は、ソフトウェアとハードウェアの異常情報、地図異常情報、感知異常情報、計画異常情報、運転シーン異常情報のうちの少なくとも1つの情報を含み、ルート案内情報及び/又は交通規制情報は、目標輸送能力が異常を調整するために用いられる。
【0018】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送方法は、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、現在使用されている運転シーン情報及び現在使用されている地図情報を取得することと、第5サーバによって、第5サーバが第4サーバによりフィードバックされた気象情報、道路情報、及びエッジコンピューティングユニットによりフィードバックされた路側情報に基づいて決定されたリアルタイムの運転シーン情報を取得し、目標輸送能力の車載端末によってリアルタイムの地図情報を取得することと、現在使用されている運転シーン情報とリアルタイムの運転シーン情報とを比較して、第1結果を得ることと、現在使用されている地図情報とリアルタイムの地図情報とを比較して、第2結果を得ることと、第1結果及び/又は第2結果に基づいて、現在使用されている運転シーン情報及び/又は現在使用されている地図情報を更新し、更新後の運転シーン情報及び/又は更新後の地図情報を、第4サーバ及び/又は車載端末にそれぞれアップロードすることと、を更に含む。
【0019】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送方法は、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、アイデンティティ情報検証命令、位置情報検証命令、運動情報検証命令、運転状態情報検証命令のうちの少なくとも1つを含む輸送能力情報の検証命令を取得することと、目標路側端末が検証すべき情報をフィードバックした後、検証すべき情報に基づいて輸送能力情報を検証し、輸送能力情報検証の結果を得るように、輸送能力情報の検証命令を目標路側端末に送信することと、輸送能力情報検証の結果に基づいて、アイデンティティ認証済みの全ての輸送能力を含む輸送能力ホワイトリストをメンテナンスすることと、を更に含む。
【0020】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送方法は、車載端末のステーション到着情報及び貨物配送情報に応じて、貨物配送情報に基づいて、支払情報を取得することと、目標路側端末を介して、支払情報を車載端末に送信することと、目標輸送能力の車載端末によりフィードバックされた支払完了情報に応じて、第1セミトレーラーの輸送能力の荷卸し操作を車載端末に指示するように、荷卸し命令を生成してフィードバックすることと、を更に含む。
【0021】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送方法は、車載端末のステーション到着情報に応じて、ステーション到着情報に含まれているステーションタイプを決定することと、輸送能力情報検証の結果に異常がないこと、及びステーションタイプが最後のステーションではないことに応じて、積込み命令を生成することと、第2セミトレーラーの輸送能力の積込み操作を車載端末に指示するための積込み命令を車載端末に送信することと、を更に含む。
【0022】
第3態様によれば、本願は、
貨物配送子注文を取得するための第1取得モジュールと、
貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力及び目標路線を決定するための第1決定モジュールと、
第1サーバが目標路線の第1リスク評価の結果をフィードバックするよう、目標路線を第1サーバに送信するための第1送信モジュールと、
第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示するための第1応答モジュールと、を含む自動運転輸送装置を提供する。
【0023】
第4態様によれば、本願は、
第3サーバから送信された、貨物配送子注文需要を満たす目標路線を受信するための第1受信モジュールと、
目標路線に基づいて、第1リスク評価を行うための第2取得モジュールと、
評価に合格した目標路線に従って輸送タスクを実行するように貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力に指示するよう、第3サーバを促すための第1評価結果を含む第1リスク評価の結果を、第3サーバに送信するための第2送信モジュールと、を含む自動運転輸送装置を提供する。
【0024】
第5態様によれば、本願は、
第1サーバ、第2サーバ及び第3サーバを含むサーバと、車載端末を含むネットワーク端末と、自動運転牽引輸送能力と、を含み、
車載端末が自動運転牽引輸送能力内に設置されており、
第1サーバが第2サーバ、第3サーバとそれぞれ通信するように接続され、第2サーバが第3サーバと通信するように接続され、車載端末が第1サーバ、第3サーバとそれぞれ通信するように接続され、
第3サーバが、第2サーバによって貨物配送子注文を取得し、貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力及び目標路線を決定し、更に目標路線を第1サーバに送信し、第1サーバによりフィードバックされた目標路線の第1リスク評価の結果を得た後、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示するために用いられ、
目標輸送能力が自動運転牽引輸送能力を含む、輸送システムを提供する。
【0025】
第6態様によれば、本願は、自動運転輸送方法のステップを実行するために、プロセッサによりロードされるコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。
【0026】
第7態様によれば、本願の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶されたコンピュータ命令を含むコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムを提供する。コンピュータ機器のプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体から当該コンピュータ命令を読み取り、プロセッサは、当該コンピュータ機器が上記の第1態様又は第2態様により提供される方法を実行するよう、当該コンピュータ命令を実行する。
【発明の効果】
【0027】
上記の自動運転輸送方法、装置、輸送システム及び記憶媒体において、第3サーバは、貨物配送子注文を取得し、貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力及び目標路線を決定することによって、第1サーバが目標路線の第1リスク評価の結果をフィードバックするよう、目標路線を第1サーバに送信し、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示する。第1サーバは、第3サーバから送信された目標路線を受信し、目標路線に基づいて第1リスク評価を行い、第3サーバに第1リスク評価の結果を送信することによって、第1リスク評価の結果に合格した時、評価に合格した目標路線に従って輸送タスクを実行するように、貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力に指示する。当該方法を用いることで、輸送能力と輸送時間の柔軟性を効果的に確保し、輸送能力の無負荷率を低下させ、人件費と材料費を節約することができるだけでなく、輸送効率と輸送安全性を効果的に向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
本願の実施例における技術的解決手段をより明らかに説明するために、以下、実施例に使用される図面を簡単に紹介するが、無論、以下の説明における図面は本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとっては、創造的労働を行うことなく、これらの図面に基づいて他の図面を更に得ることができる。
図1】本願の実施例にかかる輸送システムのアーキティクチャ図である。
図2】本願の実施例にかかる自動運転輸送方法の1つのシーン図である。
図3】本願の実施例にかかる自動運転輸送方法の1つのフローチャートである。
図4】本願の実施例にかかる輸送システムのアーキティクチャ適用図である。
図5】本願の実施例にかかる自動運転輸送方法の別のフローチャートである。
図6】本願の実施例にかかる自動運転輸送方法の別のシーン図である。
図7】本願の実施例にかかる自動運転輸送方法の全体フローチャートである。
図8】本願の実施例にかかる自動運転輸送方法のシーン図1である。
図9】本願の実施例にかかる自動運転輸送方法のシーン図2である。
図10】本願の実施例にかかる自動運転輸送方法のシーン図3である。
図11】本願の実施例にかかる自動運転輸送方法のシーン図4である。
図12】本願の実施例にかかる自動運転輸送方法のシーン図5である。
図13】本願の実施例にかかる自動運転輸送方法のシーン図6である。
図14】本願の実施例にかかる自動運転輸送方法のシーン図7である。
図15】本願の実施例にかかる自動運転輸送装置の構成図である。
図16】本願の実施例にかかる自動運転輸送装置の構成図である。
図17】本願の実施例にかかるコンピュータ機器の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明瞭且つ完全に説明し、明らかに、説明される実施例は、本願の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく得た他の実施例の全ても、本願の請求範囲に属する。
【0030】
本願の説明において、「第1」、「第2」という用語は、説明の目的でのみ使用され、相対的な重要性を示す又は暗示するもの、若しくは示された技術的特徴の数を暗黙的に示すものとして理解することができない。よって、「第1」、「第2」として限定される特徴は、1つ又は複数の前記特徴を明示的又は暗示的に含むことができる。本願の説明において、「複数」は、別段の明示的及び具体的な限定がない限り、2つ又は2つ以上を意味する。
【0031】
本願の説明において、「例えば」という用語は、「例、実例又は説明として使用される」ことを示すために用いられる。本願で「例えば」と記述されている任意の実施例は、必ずしも他の実施例よりも好ましい又はより優位性があると解釈されるべきではない。当業者が本発明を実施及び使用できるために、以下の説明を示している。以下の説明において、解釈の目的で詳細を記載している。なお、当業者であれば、これらの特定の詳細を使用しなくても本発明を実施できることを理解されるべきである。他の例において、不必要な詳細で本発明の説明を不明瞭にしないように、周知の構造及び過程は詳しく説明されていない。従って、本発明は、示された実施例に限定されることを意図するものではなく、本願に開示された原理及び特徴に適合する最も広い範囲と一致する。
【0032】
本願の実施例は、自動運転輸送方法、装置、輸送システム及び記憶媒体を提供しており、以下、それぞれ詳しく説明する。
【0033】
図1を参照し、図1は、本願により提供される、サーバと、ネットワーク端末と、自動運転牽引輸送能力とを含む輸送システムの構成図であり、サーバは、第1サーバ100、第2サーバ200及び第3サーバ300を含み、ネットワーク端末は、車載端末400を含み、車載端末400は、自動運転牽引輸送能力内に設置されている。
【0034】
第1サーバ100は第2サーバ200、第3サーバ300とそれぞれ通信するように接続され、第2サーバ200は第3サーバ300と通信するように接続され、車載端末400は第1サーバ100、第3サーバ300とそれぞれ通信するように接続されている。
【0035】
第3サーバ300は、第2サーバ200によって貨物配送子注文を取得し、貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力及び目標路線を決定し、更に目標路線を第1サーバ100に送信し、第1サーバ100によりフィードバックされた目標路線の第1リスク評価の結果を得た後、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示するために用いられる。
そのうち、目標輸送能力は自動運転牽引輸送能力を含む。
【0036】
具体的には、第1サーバ100、第2サーバ200及び第3サーバ300は、それぞれ独立したサーバであってもよく、コンピュータ、ネットワークホスト、単一のネットワークサーバ、複数のネットワークサーバ集合又は複数のサーバで構成されるクラウドサーバを含むが、これらに限定されない、トータルサーバに集積されたサーバネットワーク又はサーバクラスタであってもよい。そのうち、クラウドサーバは、クラウドコンピューティング(Cloud Computing)に基づく大量のコンピュータ又はネットワークサーバで構成される。ネットワークには、ワイドエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク又はローカルエリアネットワークが含まれるが、これらに限定されない。
【0037】
具体的には、車載端末400(On board Unit、OBU)は、ハードウェアの受信と送信の両方を含む機器、即ち、双方向通信リンク上で双方向通信を実行できるハードウェアの受信と送信を有する機器であってもよい。このような機器は、単線ディスプレイ又は複数線ディスプレイを備えるセルラー又はその他の通信機器、若しくは、複数線ディスプレイを備えないセルラー又はその他の通信機器を含んでもよい。車載端末400は、専用短距離通信(Dedicated Short Range Communication、DSRC)技術を使用して、路側端末(Road Side Unit、RSU)と通信するマイクロ波装置であってもよい。
【0038】
具体的には、自動運転牽引輸送能力は、以下を含むがこれらに限定されない、道路輸送業界で使用される営業車両であってもよい。(1)荷重による分類:小型車両(総質量≦1.8トン)、軽型車両(1.8トン<総質量≦6トン)、中型車両(6トン<総質量≦14トン)、重型車両(総質量≧14トン)。(2)用途による分類:オープン(フラット)車両、クローズド(バン)車両。(3)フルトレーラー牽引車、セミトレーラー牽引車。
【0039】
上記の輸送システムは、図2に示されるシーンに適用することができるが、当業者であれば、図2に示される適用シーンは、本願の方法に適用可能な適用シーンの1つに過ぎず、本願の方法にかかる適用シーンを限定するものではなく、その他の適用環境は、図1に示されるものよりも多い又は少ないコンピュータ機器を更に含み得ることを理解すべきである。例えば、図1には3つのサーバのみが示されているが、当該輸送システムは1つ又は複数の他のサーバ、又は1つ又は複数の他の端末を更に含み得ることを理解することができ、ここでは特に限定されない。当業者であれば、輸送システムの進化及び新しいビジネスシーンの出現に伴い、本発明の実施例により提供される技術的解決手段は類似する技術的問題にも適用可能であることが分かっている。
【0040】
一実施例において、図3を参照することができ、本願の実施例は、自動運転輸送方法を提供する。以下、主に、当該方法が上記図2の第3サーバ300に適用されることを例として説明する。当該方法は、ステップS301~ステップS304を含み、具体的には以下の通りである。
【0041】
S301、貨物配送子注文を取得する。
【0042】
具体的な実現において、貨物配送子注文は、物流シーンで分解及び再構築後の貨物配送注文情報であってもよく、当該貨物配送注文情報は、貨物パラメータ情報、物流時効時間などの情報を含んでもよい。そのうち、貨物パラメータ情報は、貨物サイズ情報及び/又は貨物重量情報であってもよく、物流時効時間は、車両到着が許可される時間であってもよい。例えば、物流時効時間は、2021年1月1日12:00~2021年1月5日12:00である。また、例えば、貨物サイズ情報は、長さXX、幅XX、高さXXであり、貨物重量情報は、XXキログラム(kg)又はXXグラム(g)である。
【0043】
一実施例において、このステップは、第2サーバから送信された貨物配送需要注文を受信することと、予め設定された輸送ポリシーに基づいて、貨物配送需要注文を処理し、貨物配送子注文を得ることと、を含む。
【0044】
そのうち、図4を参照することができ、図4は、本願の実施例にかかる輸送システムのアーキティクチャ適用図である。第2サーバ200は、第3サーバ300(自動運転輸送能力の運用管理プラットフォーム)に接続され、第3サーバ300に貨物配送需要注文を送信するための、図4における自動運転物流倉庫管理プラットフォームであってもよい。当然ながら、第2サーバ200は、他の操作の実行にも使用できるが、他の操作は下記に補足される。
【0045】
具体的な実現において、第3サーバ300は、第2サーバ200から送信された貨物配送需要注文を受信し、予め設定された輸送ポリシーに従って貨物配送需要注文に分割と再構築の処理を行うことによって、自動運転輸送タスクを後で実行する分析根拠、即ち貨物配送子注文を取得する。
【0046】
なお、本願の実施例は、多地点輸送需要がドロップアンドプル輸送循環を形成するように、貨物配送需要注文を分割と再構築し、牽引車などの適切な輸送能力を適用して自動運転輸送タスクを実行することを提案し、このような輸送形態の変換により輸送能力と輸送時間の柔軟性を大幅に確保し、更に多様な注文の統合と分割をサポートし、輸送効率を大幅に向上させ、無負荷率を低減し、貨物配送の収益を向上させる。そのうち、牽引車は、車頭と車体との間を工具で牽引する一般的な大型トラック又はセミトレーラーであり、つまり、当該車頭は元の車体から切り離して他の車体を牽引することができ、車体は元の車頭から切り離して他の車両前部に牽引されることもできる。
【0047】
S302、貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力及び目標路線を決定する。
【0048】
そのうち、目標輸送能力は、牽引車、セミトレーラー又はフルトレーラーなどの使用される輸送能力機器に対する分析及び決定であってもよい。目標路線は、出発点位置、到着点位置、及び/又は通過したサービスエリア、通過したセキュリティチェックポイントを含む地上輸送路線であってもよい。当然ながら、本願の実施例で提案する自動運転輸送方法は水上輸送に適用される場合、目標輸送能力は、指定されるタイプの船舶であり、目標路線は水上航路であってもよい。
【0049】
具体的な実現において、第3サーバ300は、第2サーバ200に接続され、第2サーバ200から送信された貨物配送需要注文に応じるように予め構成されている。(1)貨物配送需要注文の輸送の始点と終点位置、時効性などの需要に基づいて、知能に輸送能力に適合させること、(2)輸送能力チームの洗練されたスケジューリングを実行すること、(3)片道又は多方向路線の知能計画を実行することを含むが、これらに限定されない。
【0050】
具体的には、各貨物配送子注文はいずれも、その注文情報によって貨物配送需要を表現するものである。本願の実施例は、貨物配送需要注文を分割し、即ち需要を細分化し、各貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力及び目標路線を取得し、自動運転輸送効率を大幅に向上させることを提案する。具体的には、第3サーバ300は、貨物体積、車両容積、貨物重量、物流時効、貨物配送難易度などに関する各貨物配送子注文の需要を分析し、各目標輸送能力及び各目標路線を決定することができる。
【0051】
S303、第1サーバが目標路線の第1リスク評価の結果をフィードバックするよう、目標路線を第1サーバに送信する。
【0052】
そのうち、図4を参照することができ、第1サーバ100は、第3サーバ300(自動運転輸送能力の運用管理プラットフォーム)に接続され、ドロップアンドプル輸送知能路線の評価タスクと最適化タスクを実行するための図4における自動運転物流情報交換プラットフォームであってもよい。当然ながら、第1サーバ100は、他の操作の実行にも使用できるが、他の操作は下記に補足される。
【0053】
具体的な実現において、第3サーバ300が各貨物配送子注文需要を満たす各目標輸送能力及び各目標路線を取得した後、第1サーバ100が本願の実施例において目標路線の評価と最適化に用いるように配置されるため、第3サーバ300は、第1サーバ100が第1リスク評価の操作を実行し、現在の目標路線が利用可能か否かを判断し、更に目標路線の第1リスク評価の結果をフィードバックするように、目標路線を第1サーバ100に送信する必要がある。本実施例にかかる第1リスク評価操作を実行するステップは、以下に詳しく説明する。
【0054】
S304、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示する。
【0055】
そのうち、第1評価結果は、評価が合格であってもよく、第2評価結果は、評価が合格であってもよい。
【0056】
具体的な実現において、第3サーバ300が第1サーバ100によりフィードバックされた第1リスク評価の結果を取得した後、当該結果が第1評価結果であることを判定する場合、第3サーバ300は、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、対応して決定された目標路線に従って輸送タスクを実行するように前記ステップで決定された目標輸送能力に指示することができる。
【0057】
一実施例において、ステップS304において、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示することは、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、貨物配送情報を持つ輸送命令を生成することと、目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示するよう、輸送命令を第1車載端末に送信することと、を含む。そのうち、第1評価結果は、目標路線の第1リスク評価に合格することを示し、目標輸送能力は目標路線に従って輸送タスクを実行することができ、第1車載端末は目標輸送能力内に設置されている車載端末である。
【0058】
具体的な実現において、第3サーバ300は、第1サーバ100によりフィードバックされた第1リスク評価の結果が第1評価結果であることを受信して判定する場合、当該結果に応じて目標輸送能力に設置された車載端末400からの貨物配送情報を持つ輸送命令を先に生成することができる。第3サーバ300は、輸送命令を生成した後、目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示するために、輸送命令を目標輸送能力内の第1車載端末に送信することができる。
【0059】
一実施例において、上記の自動運転輸送方法は、第1リスク評価の結果が第2評価結果であることに応じて、目標路線を更新し、更新後の目標路線を得るステップと、更新後の目標路線の第2リスク評価の結果を取得するステップと、第2リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、更新後の目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示するステップと、を更に含む。
【0060】
具体的な実現において、第3サーバ300は、第1サーバ100によりフィードバックされた第1リスク評価の結果が第2評価結果であることを受信して判定する場合、この場合の評価対象(目標路線)が利用できないことを示し、第1サーバ100によって目標路線の二次評価を実行するように、目標路線を更新する必要があり、路線に対応するリスク評価結果が第1評価結果になるまで、更新後に評価に合格した目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力指示することができる。
【0061】
一実施例において、第2リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、更新後の目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示するステップは、第2リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、貨物配送情報を持つ輸送命令を生成することと、更新後の目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示するよう、輸送命令を第1車載端末に送信することと、を含み、第1車載端末は、目標輸送能力内に設置されている。
【0062】
具体的な実現において、本実施例における第2リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じるステップは、上記実施例における第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じるステップと類似しており、ここで、その説明を省略する。
【0063】
一実施例において、上記の自動運転輸送方法は、第1車載端末の代替輸送能力要求に応じて、アイデンティティ認証済みの全ての輸送能力を含む輸送能力ホワイトリストから目標輸送能力を置き換えるための代替輸送能力をスクリーニングすることと、目標路線又は更新後の目標路線に従って輸送タスクを実行するように代替輸送能力に指示するよう、輸送命令を第2車載端末に送信することと、を更に含み、第2車載端末は、代替輸送能力内に設置されている。
【0064】
具体的な実現において、第3サーバ300は、車載端末400に貨物配送タスク情報を送信し、車載端末400からの代替輸送能力要求に応じるように更に構成されている。従って、上記実施例に基づいて、第3サーバ300により決定された目標輸送能力は内部に第1車載端末が設置された輸送能力である場合、第3サーバ300は更に、第1車載端末の代替輸送能力要求に応じて、予め記憶された輸送能力ホワイトリストから目標輸送能力を置き換えるための代替輸送能力をスクリーニングし、更に元々目標輸送能力に送信する輸送命令を代替輸送能力に送信するように変更することで、代替輸送能力で目標輸送能力を置き換えて輸送タスクを実行する。
【0065】
なお、本願の実施例で言及された輸送能力ホワイトリストは第3サーバ300によって管理及び制御され、第3サーバ300は、第1サーバ100に接続され、第1サーバ100によって輸送能力ホワイトリストを申請し、又は特定の車載端末の登録、ログイン又はログアウトなどの操作を実行することができる。第1サーバ100は主に、輸送能力ホワイトリストへの加入を申請する輸送能力を審査し、審査に合格した輸送能力を輸送能力ホワイトリストに追加して、自動運転輸送タスクを受ける。
【0066】
一実施例において、上記の自動運転輸送方法は、第1車載端末又は第2車載端末のステーション到着情報に応じて、ステーション到着情報に含まれているステーションタイプを決定することと、ステーションタイプが最後のステーションであることに応じて、輸送能力セルフチェック情報、走行距離情報及び荷重情報を取得することと、輸送能力セルフチェック情報、走行距離情報及び荷重情報に基づいて、輸送能力ホワイトリストを処理することと、を更に含む。
【0067】
具体的な実現において、第3サーバ300は、輸送能力セルフチェック情報、走行距離情報及び荷重情報に合わせて、輸送タスクを実行する現在の輸送能力に修理とメンテナンスを必要とするか否かを評価するように更に構成されている。具体的には、本実施例で言及された評価操作は、第1車載端末又は第2車載端末から送信されたステーション到着情報が最後のステーションである時刻に起動する。輸送能力の修理とメンテナンスは、輸送効率に影響を与えない効果的な方法であり、現在使用されている輸送能力にとメンテナンスを必要とすることを判定した場合、他の輸送タスクによって事前に手配されないように、既存の輸送能力ホワイトリストから当該輸送能力を削除する必要がある。
【0068】
一実施例において、輸送能力セルフチェック情報、走行距離情報及び荷重情報に基づいて、輸送能力ホワイトリストを処理するステップは、輸送能力セルフチェック情報、走行距離情報及び荷重情報に基づいて、輸送タスクを実行する現在の輸送能力の保守評価結果を取得することと、保守評価結果が第1保守結果であることに応じて、輸送能力ホワイトリスト内の輸送能力に対する輸送能力アイデンティティ情報を削除することと、保守評価結果が第2保守結果であることに応じて、輸送能力ホワイトリスト内の輸送能力に対する輸送能力アイデンティティ情報を保持することと、を含む。
【0069】
そのうち、第1保守結果は修理とメンテナンスの実行待ちの結果であってもよく、第2保守結果は修理とメンテナンスを実行しなかった結果であってもよい。
【0070】
具体的な実現において、第3サーバ300は、現在使用されている輸送能力の輸送能力セルフチェック情報、走行距離情報及び荷重情報を分析し、現在使用されている輸送能力に修理とメンテナンスを必要とすることを評価して決定した場合、第1保守結果に応じて、輸送能力ホワイトリストに記録された当該輸送能力の、車両機器番号及び/又はナンバープレート番号などの輸送能力アイデンティティ情報を削除することができる。現在使用されている輸送能力に修理とメンテナンスを必要としないことを評価して決定した場合、第2保守結果に応じて、輸送能力ホワイトリストを処理する必要がない。
【0071】
なお、第3サーバ300は、貨物配送子注文にバインディングされた輸送能力機器番号及び/又はナンバープレート番号を問い合わせることによって、輸送タスクを実行する現在の輸送能力を決定することができ、各輸送能力内に車載端末が設置されているため、第3サーバ300は、問い合わせられる輸送能力機器番号又はナンバープレート番号にバインディングされた端末機器番号を更に問い合わせ、輸送タスクを実行する現在の輸送能力の車載端末を決定することができる。そのうち、貨物配送子注文にバインディングされた輸送能力機器番号及び/又はナンバープレート番号は、目標輸送能力を決定する時にバインディングして記録されてもよい。
【0072】
上記実施例における自動運転輸送方法において、第3サーバは、貨物配送子注文を取得し、貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力及び目標路線を決定することによって、第1サーバが目標路線の第1リスク評価の結果をフィードバックするよう、目標路線を第1サーバに送信し、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示する。このように、多地点輸送モードで輸送タスクを実行し、輸送タスクを起動する前にリスクを予測することで、輸送能力と輸送時間の柔軟性を効果的に確保し、輸送能力の無負荷率を低下させ、人件費と材料費を節約するだけでなく、輸送効率と輸送安全性を効果的に向上させる。
【0073】
一実施例において、図5を参照することができ、本願の実施例は、別の自動運転輸送方法を更に提供する。以下、主に、当該方法が上記図2の第1サーバ100に適用されることを例として説明する。当該方法は、ステップS501~ステップS503を含み、具体的には以下の通りである。
【0074】
S501、第3サーバから送信された、貨物配送子注文需要を満たす目標路線を受信する。
【0075】
S502、目標路線に基づいて、第1リスク評価を行う。
【0076】
S503、評価に合格した目標路線に従って輸送タスクを実行するように貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力に指示するよう、第3サーバを促すための第1評価結果を含む第1リスク評価の結果を、第3サーバに送信する。
【0077】
具体的な実現において、図4を参照することができ、第1サーバ100は、自動運転物流情報交換プラットフォームであってもよく、第3サーバ300は、自動運転輸送能力の運用管理プラットフォームであってもよい。第1サーバ100は第3サーバ300から送信された路線情報を受信した後、当該路線情報に対応する路線を目標路線とし、目標路線の第1リスク評価を行い、即ち、主に当該路線に輸送効率を低下させるリスクがあるか否かを評価し、更に第1リスク評価の結果を第3サーバ300にフィードバックして、異なる結果のタイプに応じて異なる操作を実行する。
【0078】
一実施例において、ステップS502において、目標路線に基づいて、第1リスク評価を行うことは、目標路線に対応する通過領域に基づいて、第4サーバを決定することと、第4サーバによって、通過領域内のイベント分析結果を取得することと、イベント分析結果に基づいて、第1リスク評価の結果を得ることと、を含む。
【0079】
そのうち、図4を参照することができ、第4サーバは、中央レベルの中央クラウド又は地方レベルの高速地域クラウドであってもよい。
【0080】
具体的な実現において、異なる通過領域は、異なるクラウドプラットフォームによって管理される。例えば、中央レベルの中央クラウドは、全ての地域を管理することができ、地方レベルの高速地域クラウドは地方レベルの高速を管理することができる。具体的には、第4サーバは、通過領域内に対応する異常交通イベントを分析し、イベントの分析結果を第1サーバにフィードバックして、第1サーバがこれらに基づいて第1リスク評価の結果を得るように構成されている。
【0081】
具体的には、異常交通イベントは、貨物の配送中に発生する異常イベントであってもよく、路面濡れ、路面凍結、道路設備の破損、火災、悪天候、輸送能力の逆走、輸送能力の異常停止及び交通事故などを含むが、これらに限定されない。
【0082】
一実施例において、第1リスク評価の結果は第2評価結果を更に含み、上記の自動運転輸送方法は、第3サーバから送信された、第3サーバが第2評価結果に応じて、目標路線を更新した後に得た更新後の目標路線を受信するステップと、更新後の目標路線に基づいて、第2リスク評価を行い、第2リスク評価の結果を得るステップと、第3サーバに第2リスク評価の結果を送信するステップと、を更に含む。
【0083】
具体的な実現において、第1サーバ100が更新後の目標路線のリスク評価を実行するステップは、第1サーバ100が目標路線のリスク評価を実行するステップと類似しており、且つこのステップは上記実施例で詳しく説明されたため、本実施例では、その説明を省略する。
【0084】
一実施例において、上記の自動運転輸送方法は、目標輸送能力の車載端末の異常情報に応じて、異常情報を第4サーバに送信することを更に含み、異常情報は、ルート案内情報及び/又は交通規制情報を分析して取得し、路側端末を介してルート案内情報及び/又は交通規制情報を車載端末にフィードバックするようにエッジコンピューティングユニットに指示するよう、第4サーバを促すために用いられ、異常情報は、ソフトウェアとハードウェアの異常情報、地図異常情報、感知異常情報、計画異常情報、運転シーン異常情報のうちの少なくとも1つの情報を含み、ルート案内情報及び/又は交通規制情報は、目標輸送能力が異常を調整するために用いられる。
【0085】
具体的には、異常情報は以下の状況であってもよい。(1)ソフトウェアとハードウェアの異常情報:輸送能力の自動運転システムのソフトウェアとハードウェアが故障するため、システムが正常に実行できなくなる。(2)地図異常情報:高精度地図により提供される道路情報が実際の道路構造と一致しないため、輸送能力の自動運転システムの誤った計画につながり、即ち衝突などの安全上のリスクが発生する可能性がある。(3)感知異常情報:極端な気象条件で、感知センサが正常に動作せず、輸送能力の自動運転システムが周囲の運転シーンに関する情報を取得できなくなる。(4)計画異常情報:輸送能力の感知モジュールによって感知されたシーン情報が誤るため、輸送能力の自動運転システムの誤った計画につながり、即ち衝突などの安全上のリスクが発生する可能性がある。(5)運転シーン異常情報:現在のシーンが自動運転システムの設計された実行範囲内にないため、輸送能力の自動運転システムが現在のシーンに対処できなくなる。
【0086】
具体的には、目標輸送能力の異常調整は、以下の少なくとも2つの方法で実現することができる。車載端末は、受信したルート案内情報及び/又は交通規制情報を分析した後、目標輸送能力の対応する部材を直接制御して、異常の調整を実現する。また、制御ユニットが目標輸送能力の対応する部材を制御するように、車載端末を介して異常調整命令を目標輸送能力の制御ユニットに送信することにより、異常の調整を実現することもできる。
【0087】
そのうち、エッジコンピューティングユニットは、上記の任意のサーバに設置されてもよく、独立したエッジサーバに設置されてもよい。エッジコンピューティングユニットは、路側目標、異常交通イベント及び第4サーバによって発行されるルート案内情報、交通規制情報を路側端末にプッシュするように構成されている。路側端末は、実際の適用シーンの道路両側に実装されてもよく、エッジコンピューティングユニットのルート案内情報及び/又は交通規制情報を受信して、車載端末にプッシュするように構成されている。
【0088】
具体的な実現において、第1サーバ100は、車載端末によりアップロードされた異常情報に基づいて、目標輸送能力及び車載端末の異常状況をリアルタイムで監視し、路側情報に基づいて、異常交通イベントを検出して、検出された異常交通イベントを第4サーバにプッシュし、第4サーバによって具体的な状況に応じてルート案内情報又は交通管控情報を選択的に発行し、異常を回避することができる。
【0089】
一実施例において、上記の自動運転輸送方法は、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、現在使用されている運転シーン情報及び現在使用されている地図情報を取得することと、第5サーバによって、第5サーバが第4サーバによりフィードバックされた気象情報、道路情報、及びエッジコンピューティングユニットによりフィードバックされた路側情報に基づいて決定されたリアルタイムの運転シーン情報を取得し、目標輸送能力の車載端末によってリアルタイムの地図情報を取得することと、現在使用されている運転シーン情報とリアルタイムの運転シーン情報とを比較して、第1結果を得ることと、現在使用されている地図情報とリアルタイムの地図情報とを比較して、第2結果を得ることと、第1結果及び/又は第2結果に基づいて、現在使用されている運転シーン情報及び/又は現在使用されている地図情報を更新し、更新後の運転シーン情報及び/又は更新後の地図情報を、第4サーバ及び/又は車載端末にそれぞれアップロードすることと、を更に含む。
【0090】
そのうち、図4を参照することができ、第5サーバは、自動運転基礎データプラットフォームであってもよく、第4サーバに接続され、気象情報と道路情報を取得する、及び/又は、エッジコンピューティングユニットに接続され、交通参加者情報、交通標識、交通イベント及び交通信号機などを含む路側情報を取得する、及び/又は、気象情報、道路情報及び路側情報に基づいて運転シーン情報を生成し、第1サーバにプッシュするように構成されている。
【0091】
具体的な実現において、第1サーバ100は、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、目標輸送能力の現在使用されている運転シーン情報とリアルタイムの運転シーン情報とを比較することができ、同時に、目標輸送能力の現在使用されている地図情報とリアルタイムの地図情報とを比較することもできる。比較結果の標識情報が一致しない場合、現在使用されている運転シーン情報及び/又は現在使用されている地図情報を更新し、更新後の運転シーン情報及び/又は更新後の地図情報を第4サーバ及び/又は車載端末にそれぞれ対応してアップロードし、異常状況の発生頻度を減らし、輸送効率の向上を確保することができる。
【0092】
一実施例において、上記の自動運転輸送方法は、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、アイデンティティ情報検証命令、位置情報検証命令、運動情報検証命令、運転状態情報検証命令のうちの少なくとも1つを含む輸送能力情報の検証命令を取得することと、目標路側端末が検証すべき情報をフィードバックした後、検証すべき情報に基づいて輸送能力情報を検証し、輸送能力情報検証の結果を得るように、輸送能力情報の検証命令を目標路側端末に送信することと、輸送能力情報検証の結果に基づいて、アイデンティティ認証済みの全ての輸送能力を含む輸送能力ホワイトリストをメンテナンスすることと、を更に含む。
【0093】
具体的な実現において、路側端末は、第1サーバからの輸送能力情報の検証命令を受信し、無線通信を介して取得した車両端末情報を検証すべき情報としてアップロードして、検証すべき情報に対象を絞った検証を実施し、輸送能力情報検証の結果を取得し、輸送能力ホワイトリストのメンテナンスを実現するように更に構成されている。このように、輸送能力ホワイトリストに記録された情報の有効性は、輸送効率を効果的に向上させることを保証するのに十分に正確である。
【0094】
一実施例において、上記の自動運転輸送方法は、車載端末のステーション到着情報及び貨物配送情報に応じて、貨物配送情報に基づいて、支払情報を取得することと、目標路側端末を介して、支払情報を車載端末に送信することと、目標輸送能力の車載端末によりフィードバックされた支払完了情報に応じて、第1セミトレーラーの輸送能力の荷卸し操作を目標輸送能力の車載端末に指示するように、荷卸し命令を生成してフィードバックすることと、を更に含む。
【0095】
具体的な実現において、路側端末は、第1サーバからの支払情報を受信し、車載端末との支払いに関連するインタラクティブな操作が完了した後、支払情報を第1サーバ100にアップロードするように更に構成されている。第1サーバ100が取得した支払情報が支払完了情報である場合、最初の位置で他のセミトレーラーの輸送能力を再度牽引するか、又は全てのセミトレーラーの輸送能力の貨物配送タスクを完了するように、荷卸し命令を生成し、荷卸し命令を対応する車載端末にフィードバックして、現在牽引中の目標セミトレーラーの輸送能力の荷卸し操作を当該車載端末に指示することができる。目標牽引車に車載端末が設置されているが、目標セミトレーラーに車載端末が設置されていない場合、上記荷卸し命令は目標牽引車の車載端末にのみフィードバックされる。目標牽引車と目標セミトレーラーの両方にも車載端末が設置されている場合、上記荷卸し命令は、目標牽引車の車載端末と目標セミトレーラーの車載端末に同時にフィードバックされることができる。
【0096】
一実施例において、上記の自動運転輸送方法は、車載端末のステーション到着情報に応じて、ステーション到着情報に含まれているステーションタイプを決定することと、輸送能力情報検証の結果に異常がないこと、及びステーションタイプが最後のステーションではないことに応じて、積込み命令を生成することと、第2セミトレーラーの輸送能力の積込み操作を車載端末に指示するための積込み命令を車載端末に送信することと、を更に含む。
【0097】
具体的な実現において、第1サーバ100は、荷卸し操作を1回実行した後、目標牽引車の車載端末のステーション到着情報が最後のステーションではなく、且つ輸送能力情報検証の結果に異常がないことに応じて、積込み命令を生成して、積込み命令を当該車載端末に送信し、第2セミトレーラーの輸送能力の積込み操作を当該車載端末に指示することができる。そのうち、第2セミトレーラーの輸送能力は、現在実行中の貨物配送子注文において第1セミトレーラーの輸送能力の後にソートされ、貨物配送子注文の貨物配送タスクを実行し続けるために用いられる。
【0098】
上記実施例における自動運転輸送方法において、第1サーバは、第3サーバから送信された目標路線を受信し、目標路線に基づいて第1リスク評価を行い、第3サーバに第1リスク評価の結果を送信することによって、第1リスク評価の結果に合格した時、評価に合格した目標路線に従って輸送タスクを実行するように、貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力に指示する。また、異常状況をより適切に回避して対処し、事故発生の確率を低下させるとともに、情報検証メカニズムを追加し、各サーバと端末との間の情報の信頼性と真実性をより確実に保証し、輸送効率を効果的に向上させることができる様々なタスク引き継ぎポリシーを更に提供する。
【0099】
当業者が本願の実施例をより深く理解するために、以下、図6~14に合わせて少なくとも1つの具体的な例を説明する。まず、図6は本願の実施例にかかる自動運転輸送方法の1つの適用シーンである。図7は本願の実施例にかかる自動運転輸送方法の完全なフローチャートである。
【0100】
図6を参照することができ、本願の実施例により提案された自動運転輸送方法は、実際に自動運転幹線物流の循環ドロップアンドプル輸送モードに適用可能である。幹線輸送タスクは自動運転大型トラックによって引き受けられ、貨物配送サービスエリアの接続トンネル又は橋を介して高速道路の両側の連通を実現し、都市内の輸送タスクは人間運転者によって引き受けられる。本願は主に、都市内の複雑な運転環境、異なる地域の運転環境の差別によるロングテール効果、及び商用化の難しさなどの問題に対して、自動運転輸送方法を提供する。
【0101】
図7に合わせて、一実施例において、図8に示すように、道路の両側には、A1、B1、C1、D1及びA2、B2、C2、D2の合計8つの輸送ステーションがあり、各輸送ステーションにはいずれも、課金機能を有する1つ以上の路側端末が設置されている。本実施例における各ステーションの「R」は、課金機能を有する路側端末の総称であるが、各ステーションに課金機能付きの路側端末が1つのみあることを意味するものではない。同じ場所の両側にあるステーションは、接続トンネル又は橋を介して接続される。例えば、A1とA2との間はトンネルを介して接続され、A1ステーションには自動運転牽引車T1が停車し、当該牽引車には無線通信機能を有する車載端末T1_OBUが搭載され、4台のセミトレーラーST1、ST2、ST3及びST4は、それぞれA1、C1、C2、D2ステーションに停車して輸送を待っており、上記の牽引車とトレーラーはいずれも、ネットワークアクセスの申請を完了し、輸送能力ホワイトリストに記録されている。
【0102】
以上から分かるように、ステーション間の道路両側にはいずれも、路側端末とエッジコンピューティングユニットとの組み合わせが1つ以上配置されており、即ち、R1、R2、R3、R4、R5及びR6である。そのうち、R1は、A1とB1との間の路側システムの合計である。実際の適用状況での機器の数は、実際のシーンでの道路施設の状況に応じて決定することができ、ここでいずれもR1と総称される。同様に、他のステーション間の路側システムはいずれも、ステーション間の路側システムの総称であるが、ここで路側システムが1セットのみあることを意味するものではない。よって、現在、ST1:A1→C1、ST2:C1→D1、ST3:D2→A2及びST4:C2→A2という貨物配送子注文が含まれる。具体的には、以下のステップに従って、自動運転輸送タスクを完了することができる。
【0103】
ステップ1、第2サーバは、4つの注文を第3サーバに送信する。
【0104】
ステップ2、第3サーバは、T1牽引車によりST1、ST2、ST3の3つの貨物配送子注文を引き受け、ST1をC1ステーションに輸送し、ST1を卸した後にST2を積み込んでD1ステーションに輸送し、ST2を卸した後、接続トンネルを介してD2ステーションに到着し、ST3を積み込んでA2ステーションに輸送することを計画する。
【0105】
ステップ3、第3サーバは、当該輸送路線を第1サーバにアップロードし、リスク評価を行う。
【0106】
ステップ4、第1サーバは、イベント融合分析結果と組み合わせて、T1がD2ステーションとC2ステーションとの間の特定の位置に到着すると推定する期間に、土石流や土砂崩れが発生する可能性が非常に高いと予測し、当該道路区間を通過することを推奨しない。例えば、図9に示されるリスク警告標識である。
【0107】
ステップ5、第3サーバは、路線評価結果を受信した後、土石流や土砂崩れが深刻で危険なイベントであると判断し、図10に示すように、ST1をA1ステーションからC1ステーションに輸送し、ST1を卸し、接続トンネルを介してC2ステーションに到着し、ST4を積み込んでA2ステーションに輸送するように路線を変更することを決定する。
【0108】
ステップ6、第3サーバは、T1に貨物配送タスクを発行し、T1がA1ステーションから出発し、出発時に第1サーバに車両情報、出発ステーション情報、貨物配送情報などを報告し、A1_Rによって情報を検証する。
【0109】
ステップ7、T1は、車載端末T1_OBUを介して、R1及び第1サーバと情報を交換し、車両端末情報を報告し、車両端末に異常状況が発生せず、R1は異常交通状况を検出していない。
【0110】
ステップ8、第1サーバは、輸送能力情報の検証命令をランダムに送信し、R1は命令に従って路側端末が受信したT1に関する車両端末情報及びエッジコンピューティングユニットにより融合、感知されたT1に関する情報をそれぞれアップロードし、第1サーバは、情報を比較し、異常な情報を検出していない。
【0111】
ステップ9、T1がC1ステーションに到着すると、第1サーバ及び第3サーバにステーション到着情報及び貨物配送情報を報告し、第1サーバはこれらに応じて発生する費用を計算し、課金結果をC1_Rにプッシュし、C1_RはT1_OBUとのインタラクションを通じてアイデンティティ検証と支払いを完了し、第1サーバに支払い結果を報告する。
【0112】
ステップ10、T1がST1を卸した後、第2サーバは荷受けを確認し、T1はC1ステーションを離れて出発ステーション情報を報告し、接続トンネルを介してC2ステーションに到着し、到着ステーション情報を報告し、その後ST4を積み込み、第2サーバは出荷を確認し、T1がC2ステーションを離れて出発ステーション情報を報告する。
【0113】
ステップ11、T1は、車載端末T1_OBUを介して、R4及び第1サーバと情報を交換し、情報を報告し、車両端末に異常状況が発生した後に第1サーバに異常を報告し、当該第1サーバは異常を第4サーバに更に報告し、第4サーバは路側システムからの路側情報と組み合わせて、ルート案内情報をR4に発行し、R4はルート案内情報をT1_OBUに送信する。
【0114】
ステップ12、T1はルート案内情報に従って、異常状況を解決する。
【0115】
ステップ13、第1サーバは、輸送能力情報の検証命令をランダムに送信し、R4とR2は命令に従って路側端末が受信したT1に関する情報及びエッジコンピューティングユニットにより融合、感知されたT1に関する情報をそれぞれアップロードし、第1サーバは、情報を比較し、異常な情報を検出していない。
【0116】
ステップ14、T1がA2ステーションに到着すると、第1サーバ及び第3サーバにステーション到着情報及び貨物配送情報を報告し、第1サーバはこれらに応じて発生する費用を計算し、課金結果をA2_Rにプッシュし、A2_RはT1_OBUとのインタラクションを通じてアイデンティティ検証と支払いを完了し、第1サーバに支払い結果を報告する。
【0117】
ステップ15、T1は第3サーバに車両セルフチェック情報を報告し、第3サーバは車両セルフチェック情報及びT1の走行距離と荷重と組み合わせて、T1が修理とメンテナンスを必要とするか否かを評価する。
【0118】
ステップ16、ステップ15の評価結果によると、T1状態が良好であり、メンテナンスを必要とせず、T1がタスク受信状態に進む。
【0119】
図7に合わせて、別の実施例において、図11に示すように、道路両側には、A1、B1、C1及びA2、B2、C2の合計6つの輸送ステーションがある。本実施例において、両側にはいずれも、輸送ステーションが設置されているが、片側に輸送ステーションが設置されてもよく、各輸送ステーションにいずれも、課金機能を有する路側端末が1つ以上設置されてもよい。本実施例における各ステーションのRは、課金機能を有する路側端末の総称であるが、各ステーションに課金機能付きの路側端末が1つのみあることを意味するものではない。同じ場所の両側にあるステーションは、接続トンネル又は橋を介して接続される。例えば、A1とA2との間は接続トンネルを介して接続され、A1ステーションには自動運転牽引車T1が停車し、B1ステーションには自動運転牽引車T2が停車し、牽引車にはいずれも、無線通信機能を有する車載端末T1_OBUが搭載され、2台のセミトレーラーST1とST4は、それぞれA1、B2ステーションに停車して輸送を待っている。上記の牽引車とトレーラーはいずれも、ネットワークアクセスの申請を完了し、輸送能力ホワイトリストに記録されている。
【0120】
以上から分かるように、ステーション間の高速道路の両側にはいずれも、路側端末とエッジコンピューティングユニットとの組み合わせが1つ以上配置されており、即ちR1、R2、R3及びR4であり、そのうちR1はA1とB1との間の路側システムの総和であり、実際の適用状況での機器の数は、実際のシーンでの道路施設の状況に応じて決定することができ、ここでいずれもR1と総称される。同様に、他のステーション間の路側システムはいずれも、ステーション間の路側システムの総称であるが、ここで路側システムが1つのみあることを意味するものではない。
【0121】
よって、現在、ST1:A1→C1、ST4:C2→A2という貨物配送子注文が含まれる。以下のステップに従って、自動運転輸送タスクを完了することができる。
【0122】
ステップ1、第2サーバは、2つの注文を第3サーバに送信する。
【0123】
ステップ2、第3サーバは、T1牽引車によりST1、ST4注文を引き受け、ST1をC1ステーションに輸送し、ST1を卸し、接続トンネルを介してC2ステーションに到着し、ST4を積み込んでA2ステーションに輸送し、ST4を卸すことを計画する。
【0124】
ステップ3、第3サーバは、当該輸送路線を第1サーバにアップロードし、リスク評価を行う。
【0125】
ステップ4、第1サーバは、イベント融合分析結果と組み合わせて、当該路線のリスクが低いと予測する。
【0126】
ステップ5、第3サーバは、路線評価結果を受信した後、当該路線に従って輸送タスクを完了することを確認し、T1に貨物配送タスクを発行し、T1は、A1ステーションから出発し、出発時に第1サーバに車両情報、出発ステーション情報、貨物配送情報などを報告し、A1_Rによって情報を検証する。
【0127】
ステップ6、T1は、車載知能端末T1_OBUを介して、R1及び第1サーバと情報を交換し、車両情報を報告し、車両端末に異常状況が発生せず、R1は異常交通状况を検出していない。
【0128】
ステップ7、第1サーバは、輸送能力情報の検証命令をランダムに送信し、R1は命令に従って路側端末が受信したT1に関する情報及びエッジコンピューティングユニットにより融合、感知されたT1に関する情報をそれぞれアップロードし、第1サーバは、情報を比較し、異常な情報を検出していない。
【0129】
ステップ8、T1は、車載端末T1_OBUを介して、R3及び第1サーバと情報を交換し、車両情報を報告し、車両端末に異常状況が発生しない。車両端末は、第1サーバに異常を報告し、当該プラットフォームは、異常を第4サーバに更に報告し、第4サーバは、路側システムからの路側情報と組み合わせて、ルート案内情報をR3に発行し、R3はルート案内情報をT1_OBUに送信する。
【0130】
ステップ9、T1はルート案内情報に従うが、異常状況は解決されず、T1は緊急車線に停車し、第1サーバ及び第3サーバに保守救援要請及び代替車両要請を送信する。
【0131】
ステップ10、図12に示すように、第3サーバは、B1ステーションに停車したT2をスケジューリングし、T1に引き継いで輸送タスクを完了し、保守救援チームを派遣して救援し、T1はST1を卸して修理とメンテナンス。
【0132】
ステップ11、T2はST1を積み込み、T1の輸送タスクを引き継ぎ、第1サーバに牽引車の車両情報を更新する。
【0133】
ステップ12、T2がC1ステーションに到着すると、第1サーバ及び第3サーバにステーション到着情報及び貨物配送情報を報告し、第1サーバはこれらに応じて発生する費用を計算し、課金結果をC1_Rにプッシュし、C1_RはT2_OBUとのインタラクションを通じてアイデンティティ検証と支払いを完了し、物流情報交換プラットフォームに支払い結果を報告する。
【0134】
ステップ13、T2がST1を卸した後、第2サーバは荷受けを確認し、T2はC1ステーションを離れて出発ステーション情報を報告し、接続トンネルを介してC2ステーションに到着し、到着ステーション情報を報告し、その後ST4を積み込み、第2サーバは出荷を確認し、T2がC2ステーションを離れて出発ステーション情報を報告する。
【0135】
ステップ14、T2は、車載端末T2_OBUを介して、R4、R2及び第1サーバと情報を交換し、車両情報を報告し、車両端末に異常状況が発生せず、R4、R2は異常交通状况を検出していない。
【0136】
ステップ15、第1サーバは、輸送能力情報の検証命令をランダムに送信し、R4とR2は命令に従って路側端末が受信したT2に関する情報及びエッジコンピューティングユニットにより融合、感知されたT2に関する情報をそれぞれアップロードし、第1サーバは、情報を比較し、異常な情報を検出していない。
【0137】
ステップ16、T2がA2ステーションに到着すると、第1サーバ及び第3サーバにステーション到着情報及び貨物配送情報を報告し、第1サーバはこれらに応じて発生する費用を計算し、課金結果をA2_Rにプッシュし、A2_RはT2_OBUとのインタラクションを通じてアイデンティティ検証と支払いを完了し、第1サーバに支払い結果を報告する。
【0138】
ステップ17、T2は第3サーバに車両セルフチェック情報を報告し、第3サーバは車両セルフチェック情報及びT2の走行距離と荷重と組み合わせて、T2が修理とメンテナンスを必要とするか否かを評価する。
【0139】
ステップ18、ステップ17の評価結果によると、T2状態が良好であり、メンテナンスを必要とせず、T2がタスク受信状態に進む。
【0140】
図7に合わせて、さらなる実施例において、図13に示すように、道路の両側には、A1、B1及びA2、B2の合計4つの輸送ステーションがある。本実施例において、両側にはいずれも、輸送ステーションが設置されているが、片側にのみ輸送ステーションが設置されてもよい。各輸送ステーションにはいずれも、課金機能を有する1つ以上の路側端末が設置されている。本実施例における各ステーションのRは、課金機能を有する路側端末の総称であるが、各ステーションに課金機能付きの路側端末が1つのみあることを意味するものではない。同じ場所の両側にあるステーションは、接続トンネル又は橋を介して接続される。例えば、A1とA2との間は接続トンネルを介して接続される。A1ステーションには自動運転牽引車T1が停車し、当該牽引車には無線通信機能を有する車載端末T1_OBUが搭載され、2台のセミトレーラーST1とST2は、それぞれA1とB2ステーションに停車して輸送を待っている。上記の牽引車とトレーラーはいずれも、ネットワークアクセスの申請を完了し、輸送能力ホワイトリストに記録されている。
【0141】
以上から分かるように、ステーション間の高速道路の両側にはいずれも、路側端末とエッジコンピューティングユニットとの組み合わせが1つ以上配置されており、即ちR1とR2であり、そのうちR1はA1とB1との間の路側システムの総和であり、実際の適用状況での機器の数は、実際のシーンでの道路施設の状況に応じて決定することができ、ここでいずれもR1と総称される。同様に、他のステーション間の路側システムはいずれも、ステーション間の路側システムの総称であり、ここで路側システムが1つのみあることを意味するものではない。
【0142】
よって、現在、ST1:A1→B1、ST2:B2→A2という貨物配送子注文が含まれる。以下のステップに従って、自動運転輸送タスクを完了することができる。
【0143】
ステップ1、第2サーバは、2つの注文を第3サーバに送信する。
【0144】
ステップ2、第3サーバは、T1牽引車によりST1、ST2注文を引き受け、ST1をB1ステーションに輸送し、ST1を卸し、接続トンネルを介して、B2ステーションに到着し、ST2を積み込んでA1ステーションに輸送し、ST2を卸すことを計画する。
【0145】
ステップ3、第3サーバは、当該輸送路線を第1サーバにアップロードし、リスク評価を行う。
【0146】
ステップ4、第1サーバは、イベント融合分析結果と組み合わせて、当該路線のリスクが低いと予測する。
【0147】
ステップ5、第3サーバは、路線評価結果を受信した後、当該路線に従って輸送タスクを完了することを確認し、T1に貨物配送タスクを発行し、T1は、A1ステーションから出発し、出発時に第1サーバに車両情報、出発ステーション情報、貨物配送情報などを報告し、A1_Rによって情報を検証する。
【0148】
ステップ6、T1は、車載端末T1_OBUを介して、R1及び第1サーバと情報を交換し、車両情報を報告し、車両端末に異常状況が発生せず、R1は異常交通状况を検出していない。
【0149】
ステップ7、第1サーバは、輸送能力情報の検証命令をランダムに送信し、R1は命令に従って路側端末が受信したT1に関する情報及びエッジコンピューティングユニットにより融合、感知されたT1に関する情報をそれぞれアップロードし、第1サーバは、情報を比較し、T1車両アイデンティティ情報異常を検出する。
【0150】
ステップ8、T1がC1ステーションに到着すると、第1サーバ及び第3サーバにステーション到着情報及び貨物配送情報を報告し、第1サーバはT1の前のステーションの出発確認情報及びこのステーションの情報に応じて発生する費用を計算し、課金結果をC1_Rにプッシュし、C1_RはT1_OBUとのインタラクションを通じて支払いを完了し、T1車両の支払い記録に車両アイデンティティ情報異常を標識し、第1サーバに支払い結果を報告する。
【0151】
ステップ9、T1はST1を卸し、第2サーバは荷受けを確認する。
【0152】
ステップ10、ステップ7で車両アイデンティティ情報異常が監視されるため、T1は輸送能力ホワイトリストから削除され、輸送タスクの実行を継続することはできない。
【0153】
ステップ11、図14に示すように、ST2:B2→A2注文が貨物配送需要プールに戻され、他の輸送能力ホワイトリストにある牽引車が引き続き輸送タスクを完了する。
【0154】
理解すべきことは、図3図5図7のフローチャートにおける各ステップは、矢印に従って順に示されているが、これらのステップは、必ずしも矢印の順序で順に実行されるとは限らない。本明細書で明示的に説明しない限り、これらのステップの実行はその順序に厳密に限定されず、これらのステップは他の順序で実行されてもよい。また、図3図5図7における少なくとも一部のステップは、複数のサブステップ又は複数の段階を含んでもよい。これらのサブステップ又は段階は、必ずしも同時に実行される必要はなく、異なる時間に実行されてもよい。これらのステップ又は段階の実行順序は、必ずしも順に実行されるとは限らず、他のステップ又は他のステップのサブステップ又は段階の少なくとも一部と交互又は交替に実行されてもよい。
【0155】
本願の実施例により提供される自動運転輸送方法をより適切に実施するために、本願の実施例により提案される自動運転輸送方法に基づいて、本願の実施例は、自動運転輸送装置を更に提供する。図15に示すように、当該自動運転輸送装置1500は、
貨物配送子注文を取得するための第1取得モジュール1510と、
貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力及び目標路線を決定するための第1決定モジュール1520と、
第1サーバが目標路線の第1リスク評価の結果をフィードバックするよう、目標路線を第1サーバに送信するための第1送信モジュール1530と、
第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示するための第1応答モジュール1540と、を含む。
【0156】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送装置1500は、第1リスク評価の結果が第2評価結果であることに応じて、目標路線を更新し、更新後の目標路線を得ること、更新後の目標路線の第2リスク評価の結果を取得すること、第2リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、更新後の目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示することに用いられる第2応答モジュールを更に含む。
【0157】
本願のいくつかの実施例において、第1応答モジュール1540は、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、貨物配送情報を持つ輸送命令を生成すること、目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示するよう、輸送命令を第1車載端末に送信することに更に用いられ、第1車載端末は、目標輸送能力内に設置されている。
【0158】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送装置1500は、第2リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、貨物配送情報を持つ輸送命令を生成すること、更新後の目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示するよう、輸送命令を第1車載端末に送信することに用いられる第3応答モジュールを更に含み、第1車載端末は、目標輸送能力内に設置されている。
【0159】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送装置1500は、第1車載端末の代替輸送能力要求に応じて、アイデンティティ認証済みの全ての輸送能力を含む輸送能力ホワイトリストから目標輸送能力を置き換えるための代替輸送能力をスクリーニングすること、目標路線又は更新後の目標路線に従って輸送タスクを実行するように代替輸送能力に指示するよう、輸送命令を第2車載端末に送信することに用いられる輸送能力代替モジュールを更に含み、第2車載端末は、代替輸送能力内に設置されている。
【0160】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送装置1500は、第1車載端末又は第2車載端末のステーション到着情報に応じて、ステーション到着情報に含まれているステーションタイプを決定すること、ステーションタイプが最後のステーションであることに応じて、輸送能力セルフチェック情報、走行距離情報及び荷重情報を取得すること、輸送能力セルフチェック情報、走行距離情報及び荷重情報に基づいて、輸送能力ホワイトリストを処理することに用いられるリスト処理モジュールを更に含む。
【0161】
本願のいくつかの実施例において、リスト処理モジュールは、輸送能力セルフチェック情報、走行距離情報及び荷重情報に基づいて、輸送タスクを実行する現在の輸送能力の保守評価結果を取得すること、保守評価結果が第1保守結果であることに応じて、輸送能力ホワイトリスト内の輸送能力に対する輸送能力アイデンティティ情報を削除すること、保守評価結果が第2保守結果であることに応じて、輸送能力ホワイトリスト内の輸送能力に対する輸送能力アイデンティティ情報を保持することに更に用いられる。
【0162】
本願のいくつかの実施例において、第1取得モジュール1510は、第2サーバから送信された貨物配送需要注文を受信すること、及び予め設定された輸送ポリシーに基づいて、貨物配送需要注文を処理し、貨物配送子注文を得ることに更に用いられる。
【0163】
上記の実施例において、第3サーバは、貨物配送子注文を取得し、貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力及び目標路線を決定することによって、第1サーバが目標路線の第1リスク評価の結果をフィードバックするよう、目標路線を第1サーバに送信し、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、目標路線に従って輸送タスクを実行するように目標輸送能力に指示する。このように、多地点輸送モードで輸送タスクを実行し、輸送タスクを起動する前にリスクを予測することで、輸送能力と輸送時間の柔軟性を効果的に確保し、輸送能力の無負荷率を低下させ、人件費と材料費を節約するだけでなく、輸送効率と輸送安全性を効果的に向上させる。
【0164】
本願の実施例により提供される自動運転輸送方法をより適切に実施するために、本願の実施例により提案される自動運転輸送方法に基づいて、本願の実施例は、別の自動運転輸送装置を更に提供する。図16に示すように、当該自動運転輸送装置1600は、
第3サーバから送信された、貨物配送子注文需要を満たす目標路線を受信するための第1受信モジュール1610と、
目標路線に基づいて、第1リスク評価を行うための第2取得モジュール1620と、
評価に合格した目標路線に従って輸送タスクを実行するように貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力に指示するよう、第3サーバを促すための第1評価結果を含む第1リスク評価の結果を、第3サーバに送信するための第2送信モジュール1630と、を含む。
【0165】
本願のいくつかの実施例において、第2取得モジュール1620は、目標路線に対応する通過領域に基づいて、第4サーバを決定すること、第4サーバによって、通過領域内のイベント分析結果を取得すること、イベント分析結果に基づいて、第1リスク評価の結果を得ることに更に用いられる。
【0166】
本願のいくつかの実施例において、第1リスク評価の結果は第2評価結果を更に含み、自動運転輸送装置1600は、第3サーバから送信された、第3サーバが第2評価結果に応じて目標路線を更新した後に得た更新後の目標路線を受信すること、更新後の目標路線に基づいて、第2リスク評価を行い、第2リスク評価の結果を得ること、第3サーバに第2リスク評価の結果を送信することに用いられる二次評価モジュールを更に含む。
【0167】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送装置1600は、目標輸送能力の車載端末の異常情報に応じて、異常情報を第4サーバに送信する異常処理モジュールを更に含み、異常情報は、ルート案内情報及び/又は交通規制情報を分析して取得し、路側端末を介してルート案内情報及び/又は交通規制情報を車載端末にフィードバックするようにエッジコンピューティングユニットに指示するよう、第4サーバを促すために用いられ、異常情報は、ソフトウェアとハードウェアの異常情報、地図異常情報、感知異常情報、計画異常情報、運転シーン異常情報のうちの少なくとも1つの情報を含み、ルート案内情報及び/又は交通規制情報は、目標輸送能力が異常を調整するために用いられる。
【0168】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送装置1600は、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、現在使用されている運転シーン情報及び現在使用されている地図情報を取得すること、第5サーバによって、第5サーバが第4サーバによりフィードバックされた気象情報、道路情報、及びエッジコンピューティングユニットによりフィードバックされた路側情報に基づいて決定されたリアルタイムの運転シーン情報を取得し、目標輸送能力の車載端末によってリアルタイムの地図情報を取得すること、現在使用されている運転シーン情報とリアルタイムの運転シーン情報とを比較して、第1結果を得ること、現在使用されている地図情報とリアルタイムの地図情報とを比較して、第2結果を得ること、第1結果及び/又は第2結果に基づいて、現在使用されている運転シーン情報及び/又は現在使用されている地図情報を更新し、更新後の運転シーン情報及び/又は更新後の地図情報を、第4サーバ及び/又は車載端末にそれぞれアップロードすることに用いられる地図更新モジュールを更に含む。
【0169】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送装置1600は、第1リスク評価の結果が第1評価結果であることに応じて、アイデンティティ情報検証命令、位置情報検証命令、運動情報検証命令、運転状態情報検証命令のうちの少なくとも1つを含む輸送能力情報の検証命令を取得すること、目標路側端末が検証すべき情報をフィードバックした後、検証すべき情報に基づいて輸送能力情報を検証し、輸送能力情報検証の結果を得るように、輸送能力情報の検証命令を目標路側端末に送信すること、輸送能力情報検証の結果に基づいて、アイデンティティ認証済みの全ての輸送能力を含む輸送能力ホワイトリストをメンテナンスすることに用いられる結果応答モジュールを更に含む。
【0170】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送装置1600は、車載端末のステーション到着情報及び貨物配送情報に応じて、貨物配送情報に基づいて、支払情報を取得すること、目標路側端末を介して、支払情報を車載端末に送信すること、目標輸送能力の車載端末によりフィードバックされた支払完了情報に応じて、第1セミトレーラーの輸送能力の荷卸し操作を車載端末に指示するように、荷卸し命令を生成してフィードバックすることに用いられる支払情報送信モジュールを更に含む。
【0171】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送装置1600は、車載端末のステーション到着情報に応じて、ステーション到着情報に含まれているステーションタイプを決定すること、輸送能力情報検証の結果に異常がないこと、及びステーションタイプが最後のステーションではないことに応じて、積込み命令を生成すること、第2セミトレーラーの輸送能力の積込み操作を車載端末に指示するための積込み命令を車載端末に送信することに用いられる積込み命令送信モジュールを更に含む。
【0172】
上記の実施例において、第1サーバは、第3サーバから送信された目標路線を受信し、目標路線に基づいて第1リスク評価を行い、第3サーバに第1リスク評価の結果を送信することによって、第1リスク評価の結果に合格した時、評価に合格した目標路線に従って輸送タスクを実行するように、貨物配送子注文需要を満たす目標輸送能力に指示する。また、異常状況をより適切に回避して対処し、事故発生の確率を低下させるとともに、情報検証メカニズムを追加し、各サーバと端末との間の情報の信頼性と真実性をより確実に保証し、輸送効率を効果的に向上させる様々なタスク引き継ぎポリシーを更に提供する。
【0173】
本願のいくつかの実施例において、自動運転輸送装置1500及び自動運転輸送装置1600は、コンピュータプログラムの形態で実現することができ、コンピュータプログラムは図17に示されるコンピュータ機器で実行することができる。コンピュータ機器のメモリには、当該自動運転輸送装置1500及び自動運転輸送装置1600を構成する各プログラムモジュール、例えば、図15に示される第1取得モジュール1510、第1決定モジュール1520、第1送信モジュール1530及び第1応答モジュール1540であり、また例えば、図16に示される第1受信モジュール1610、第2取得モジュール1620及び第2送信モジュール1630を記憶することができる。各プログラムモジュールで構成されるコンピュータプログラムは、本明細書に記載された本願の各実施例の自動運転輸送方法におけるステップをプロセッサに実行させる。
【0174】
例えば、図17に示されるコンピュータ機器は、図15に示される自動運転輸送装置1500における第1取得モジュール1510によって、ステップS301を実行することができる。コンピュータ機器は、第1決定モジュール1520によって、ステップS302を実行することができる。コンピュータ機器は、第1送信モジュール1530によって、ステップS303を実行することができる。コンピュータ機器は、第1応答モジュール1540によって、ステップS304を実行することができる。また、例えば、図16に示されるコンピュータ機器は、図16に示される自動運転輸送装置1600における第1受信モジュール1610によって、ステップS501を実行することができる。コンピュータ機器は、第2取得モジュール1620によって、ステップS502を実行することができる。コンピュータ機器は、第2送信モジュール1630によって、ステップS503を実行することができる。
【0175】
当該コンピュータ機器は、システムバスを介して接続されるプロセッサ、メモリ及びネットワークインタフェースを含む。そのうち、当該コンピュータ機器のプロセッサは、コンピューティングと制御能力を提供するために用いられる。当該コンピュータ機器のメモリは、不揮発性記憶媒体及び内部メモリを含む。当該不揮発性記憶媒体には、オペレーティングシステム及びコンピュータプログラムが記憶されている。当該内部メモリは、不揮発性記憶媒体内のオペレーティングシステム及びコンピュータプログラムの実行に環境を提供する。当該コンピュータ機器のネットワークインタフェースは、ネットワーク接続を介して外部のコンピュータ機器と通信するために用いられる。当該コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される際、自動運転輸送方法を実現する。
【0176】
当業者であれば理解できるように、図17に示される構造は、本願の方法に関連する一部の構造のブロック図に過ぎず、本願の方法が適用されるコンピュータ機器を限定するものではなく、具体的なコンピュータ機器は、図に示されるより多い又はより少ない部材を含むか、又は特定の部材と組み合わせるか、又は部材の異なる配置を有することができる。
【0177】
本願のいくつかの実施例において、1つ又は複数のプロセッサと、メモリと、メモリ内に記憶され、プロセッサによって上記の自動運転輸送方法のステップが実行されるように構成された1つ又は複数のアプリケーションプログラムと、を含むコンピュータ機器を提供する。ここで、自動運転輸送方法のステップは、上記の各実施例にかかる自動運転輸送方法におけるステップであってもよい。
【0178】
本願のいくつかの実施例において、プロセッサが上記の自動運転輸送方法のステップを実行するように、プロセッサによりロードされるコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。ここで、自動運転輸送方法のステップは、上記の各実施例にかかる自動運転輸送方法におけるステップであってもよい。
【0179】
当業者であれば理解できるように、上記の実施例の方法における一部又は全てのフローを実現するために、コンピュータプログラムが関連するハードウェアに命令することによって実行することができ、前記コンピュータプログラムは不揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶することができ、当該コンピュータプログラムが実行される際、上記の各方法の実施例のフローを含むことができる。本願により提供される各実施例で使用されるメモリ、ストレージ、データベース又は他の媒体への任意の言及はいずれも、不揮発性及び揮発性メモリの少なくとも1つを含むことができる。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、磁気テープ、フロッピーディスク、フラッシュメモリ又は光メモリなどを含むことができる。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)又は外部キャッシュメモリを含むことができる。非限定な説明として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory、SRAM)又はダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory、DRAM)など、様々な形態であってもよい。
【0180】
上記の実施例の各技術的特徴を任意に組み合わせることができ、説明を簡潔にするために、上記の実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせを記載していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、全て本明細書に記載されている範囲と見なすべきである。
【0181】
以上、本願の実施例により提供される自動運転輸送方法、装置、輸送システム及び記憶媒体を詳しく説明したが、本明細書では、具体的な例を使用して本発明の原理及び実施形態を説明し、上記の実施例の説明は、本発明の方法及びその核となる思想を理解するのを助けるためにのみ使用され、同時に、当業者にとって、本発明の思想に従って、具体的な実施形態及び適用範囲に変更することができる。要するに、本明細書の内容は、本発明を限定するものとして理解されるべきではない。
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【外国語明細書】