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特開2023-46754バリ取り/エッジ仕上げ方法およびバリ取り/エッジ仕上げ装置
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  • 特開-バリ取り/エッジ仕上げ方法およびバリ取り/エッジ仕上げ装置 図1
  • 特開-バリ取り/エッジ仕上げ方法およびバリ取り/エッジ仕上げ装置 図2
  • 特開-バリ取り/エッジ仕上げ方法およびバリ取り/エッジ仕上げ装置 図3
  • 特開-バリ取り/エッジ仕上げ方法およびバリ取り/エッジ仕上げ装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023046754
(43)【公開日】2023-04-05
(54)【発明の名称】バリ取り/エッジ仕上げ方法およびバリ取り/エッジ仕上げ装置
(51)【国際特許分類】
   B25J 13/08 20060101AFI20230329BHJP
   B23F 19/10 20060101ALI20230329BHJP
   G05B 19/4097 20060101ALI20230329BHJP
【FI】
B25J13/08 Z
B23F19/10
G05B19/4097 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021155529
(22)【出願日】2021-09-24
(71)【出願人】
【識別番号】000005197
【氏名又は名称】株式会社不二越
(74)【代理人】
【識別番号】100120400
【弁理士】
【氏名又は名称】飛田 高介
(74)【代理人】
【識別番号】100124110
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 大介
(72)【発明者】
【氏名】田中 源基
(72)【発明者】
【氏名】井上 智志
(72)【発明者】
【氏名】芳井 基也寿
(72)【発明者】
【氏名】仲橋 孝博
【テーマコード(参考)】
3C025
3C269
3C707
【Fターム(参考)】
3C025DD02
3C025DD04
3C269AB33
3C269BB14
3C269EF69
3C269JJ18
3C269MN16
3C707AS12
3C707BS10
3C707KS03
3C707KS04
3C707KS31
3C707LS15
3C707LT07
(57)【要約】
【課題】渦電流センサを使用することなく、ツールとワークや固定治具との干渉をなくして、加工対象にできる歯車形状の範囲を拡大することが可能なバリ取り/エッジ仕上げ方法およびその装置を提供する。
【解決手段】ツールを用いて歯車形状のワーク150のバリを除去する、またはワーク150のエッジを面取りするバリ取り/エッジ仕上げ方法であって、ワーク150またはツール136の少なくとも一方を相対的に回転させて少なくとも1歯の歯先を加工し、ワーク150とツール136が接触しているか否かを判定し、ワーク150とツール136の接触状態からワーク150の位相を推定し、推定したワーク150の位相に基づいて、ワーク150のエッジに沿ってツール136を倣わせる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ツールを用いて歯車形状のワークのバリを除去する、または前記ワークのエッジを面取りするバリ取り/エッジ仕上げ方法であって、
前記ワークまたは前記ツールの少なくとも一方を相対的に回転させて少なくとも1歯の歯先を加工し、
前記ワークと前記ツールとが接触しているか否かを判定し、
前記ワークと前記ツールとの接触状態から前記ワークの位相を推定し、
推定した前記ワークの位相に基づいて、該ワークの前記エッジに沿って前記ツールを倣わせることを特徴とするバリ取り/エッジ仕上げ方法。
【請求項2】
前記ワークの前記位相の推定においては、
前記ワークと前記ツールとが接触しなくなったときの該ツールの位相と、前記ワークの諸元から算出される歯先長さとから、前記ワークの歯先中心の位相を求めることを特徴とする請求項1に記載のバリ取り/エッジ仕上げ方法。
【請求項3】
ツールを用いて歯車形状のワークのバリを除去する、または前記ワークのエッジを面取りするバリ取り/エッジ仕上げ装置であって、
前記ワークまたはツールの少なくとも一方を相対的に回転させるロボットと、
前記ツールの位相を計測する位相計測部と、
前記ワークと前記ツールとが接触しているか否かを判定する接触判定部と、
前記ワークの位相を推定する位相推定部とを有し、
前記位相推定部は、
前記ロボットによって前記ワークまたは前記ツールの少なくとも一方を相対的に回転させて、
前記ツールによって前記ワークの少なくとも1歯の歯先を加工し、
前記接触判定部によって前記ワークと前記ツールとの接触状態を判定し、
前記ワークと前記ツールとの接触状態から前記ワークの位相を推定することを特徴とするバリ取り/エッジ仕上げ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークを加工したときにエッジに形成されるバリの除去またはエッジの仕上げを、自動で行うバリ取り/エッジ仕上げ方法およびバリ取り/エッジ仕上げ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ワークを加工したときにエッジに形成されるバリの除去およびエッジの仕上げを、自動で行う装置が知られている。従来は、精度良く把持されたワークに対して、ロボットがツール(工具)をワークのエッジに倣わせて、バリの除去または面取りを施していた。
【0003】
特許文献1に開示されたバリ取り装置は、ワークの三次元データに基づいてバリ取り部位の形状データおよびツールの姿勢を取得して、ロボットの動作が制御される。しかしながら、CAMのような3次元データにて通常作図されない、例えば歯車がワークの場合、新たにそのワークの3次元データを作成および取得しなければならないという問題がある。
【0004】
特許文献2には、ワークの少なくとも一つの面とツールとを少なくとも一回以上接触停止させ、ワークとツールとの相対的な位置データを取得することにより、ワークのエッジに沿ってツールを移動させるようにロボットプログラムを自動生成するバリ取り/エッジ仕上げ装置が提案されている。特許文献2によれば、ワークとツールとの導通接触、および渦電流センサによるワークとツールとのギャップ測定を用いて、実際のバリ取りおよびエッジ仕上げ部位を検出し、バリ取り/エッジ仕上げの自動化を高精度に実現できると述べている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許5845212号公報
【特許文献2】特開2020-019126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2に開示された技術では、渦電流センサによるワークとツールとのギャップ測定を行っているが、渦電流センサを用いるためには計測スポットにある程度の広さが必要である。したがって、歯車軸方向の厚みが薄いワークは、歯を(加工部位を)検出することができない。またはすば歯車やかさ歯車のように歯車軸方向に対して形状が一定でないものは、ギャップ計測が困難である。さらに、センサを歯車近傍に配置させてワークを回転させる必要があるため、センサをワーク近傍に近づける際にツール(工具)がワークや固定治具と干渉する可能性があり、対象にできる歯車形状が制限されるという問題がある。
【0007】
そこで本発明の目的は、渦電流センサを使用することなく、ツールとワークや固定治具との干渉をなくして、加工対象にできる歯車形状の範囲を拡大することが可能なバリ取り/エッジ仕上げ方法およびその装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、ツールを用いて歯車形状のワークのバリを除去する、またはワークのエッジを面取りするバリ取り/エッジ仕上げ方法であって、ワークまたはツールの少なくとも一方を相対的に回転させて少なくとも1歯の歯先を加工し、ワークとツールが接触しているか否かを判定し、ワークとツールの接触状態からワークの位相を推定し、推定したワークの位相に基づいて、ワークのエッジに沿ってツールを倣わせることを特徴とする。
【0009】
ワークの位相の推定においては、ワークとツールが接触しなくなったときのツールの位相と、ワークの諸元から算出される歯先長さから、ワークの歯先中心の位相を求めることが好ましい。
【0010】
本発明の他の代表的な構成は、ツールを用いて歯車形状のワークのバリを除去する、またはワークのエッジを面取りするバリ取り/エッジ仕上げ装置であって、ワークまたはツールの少なくとも一方を相対的に回転させるロボットと、ツールの位相を計測する位相計測部と、ワークとツールが接触しているか否かを判定する接触判定部と、ワークの位相を推定する位相推定部とを有し、位相推定部は、ロボットによってワークまたはツールの少なくとも一方を相対的に回転させて、ツールによってワークの少なくとも1歯の歯先を加工し、接触判定部によってワークとツールの接触状態を判定し、ワークとツールの接触状態からワークの位相を推定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、渦電流センサを使用することなく、干渉をなくして対象にできる歯車形状の範囲を拡大することが可能なバリ取り/エッジ仕上げ方法およびその装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態に係るバリ取り/エッジ仕上げ装置の構成を示す概略図である。
図2】バリ取り/エッジ仕上げの加工状態を説明する図である。
図3】バリ取り/エッジ仕上げ方法の段取りを説明するフローチャートである。
図4】ワークの加工位置の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0014】
図1は実施形態に係るバリ取り/エッジ仕上げ装置100の構成を示す概略図である。図2はバリ取り/エッジ仕上げの加工状態を説明する図である。バリ取り/エッジ仕上げ装置100は、複数のアームを備えるロボット130と、ロボットアームの先端に位置する手首部132に取付けられるツール136(工具)と、ロボット30を制御するロボット制御装置160と、データ処理部170とを備えている。
【0015】
ロボット130は、ロボット制御装置160より出力される制御信号に従って、各関節に設けられた図示されない電気モータ(サーボモータ)を回転させることによって、種々の位置および姿勢をとることができる。ロボットは図示されたものに限定されず、公知の形態を有する任意のロボットにも本実施形態を同様に適用できる。
【0016】
ツール136(工具)は、バリを除去するのに一般的に使用されるツールであればよく、特定の形態のものに限定されない。例えばドリルやエンドミルを例示することができる。ツール136はロボット130の手首部132に固定されていて、ロボット130が動作するのに従って手首部132と一緒に移動する。ツールホルダ138(チャック)は本実施形態では軸方向フロート機構付きのものを用いる。
【0017】
バリ取り/エッジ仕上げの対象物であるワーク150(例えば歯車)は、ロボット130の可動範囲内において、床面または作業テーブルなど(図示せず)に固定されている。したがって、ロボット130が駆動されると、ツール136がワーク150に対して相対的に移動するようになっている。図2(a)に示すように、ワーク150には、例えば工作機械により歯切り加工した際に歯車の縁部150aに沿ってバリ153が形成されている。バリ取り/エッジ仕上げ装置100は、ツール136をワーク150に押し当てながら図2(b)に示すように歯車の縁部150aに沿って移動させることによって、ワーク150のバリを除去およびエッジを仕上げることができるようになっている。
【0018】
本実施形態では、ワーク50の例として平歯車を用いた実施形態についての説明を行うが、本発明の技術は、内歯車、はすば歯車、はすば歯車、ねじ歯車、かさ歯車、ラック、まがりばかさ歯車、マイタ歯車などの歯車や、鋳物、ダイカスト、砂型などのワークに対しても適応可能であり、限定されるものではない。
【0019】
バリ取り/エッジ仕上げを実行する前には、図示しない電源によりワーク150とツール136との間に電圧を付与した状態で、ワーク150とツール136とを接触導通させ、ロボット130を停止し、その位置を記憶することによって、ワーク150とツール136との相対的な位置データを検出することができる。位置データの検出値は、後述するようにバリを除去するまたはエッジを仕上げるロボットプログラムを自動生成するためのデータとして、ロボット制御装置160に入力される。
【0020】
ロボット制御装置160は、ロボットプログラム生成部162を備えている。またロボット制御装置160は、後述するツール位相検出部164、接触判定部166、ワーク位相推定部168を備えている。
【0021】
データ処理部170は、ロボット制御装置160に接続されるパーソナルコンピューターでありうる。データ処理部170は、ワークの形状データ152、例えば、モジュール、歯数、転位係数、歯先円径、歯底円径などの歯車の諸元情報を必要に応じて読み出し可能である。またデータ処理部170は、ツールの形状データ138についても必要に応じて読み出し可能である。さらにデータ処理部170は、ユーザーが入力する所望の加工面状態のデータ180を必要に応じて読み出し可能である。
【0022】
ロボットプログラム生成部162では、データ処理部170から読み出されるツールの形状データ138と、ワークの形状データ152と、ユーザーが入力する所望の加工面状態のデータ180と、接触導通により検出された位置データと、ワーク位相推定部168が推定したワークの位相とに基づいて、バリ取り/エッジ仕上げ装置100のロボットプログラムを作成することができる。
【0023】
続いて、ワーク150からバリを除去する、またはエッジを仕上げる際におけるバリ取り/エッジ仕上げ装置100の動作について説明する。図3はバリ取り/エッジ仕上げ方法の段取りを説明するフローチャートである。図3(a)は全体の流れを説明するフローチャート、図3(b)は位相推定の流れを説明するフローチャートである。図4はワークの加工位置の拡大図である。
【0024】
まず図3(a)を参照すると、ステップS300において、ワーク150をフライスチャック(図示しない)により固定する。続いて、ステップS302において、ワークの形状データ152、ツールの形状データ138、および加工面状態のデータ180を入力する。加工面状態とは、例えば加工面寸法(面取りの平面視での取り代)として設定することができる。
【0025】
続いて、ステップS304において、導通接触による歯車の自動位置把握を行う。ツール136とワーク150との間に電圧を付与した状態にてロボットを動作させ、ツール136とワーク150上面部とが接触導通した瞬間にロボットを停止させることで、ツール136と歯車ワーク150との相対的な位置関係を把握する。この位置データは、例えばワーク150をチャックする際に異物が噛み込み、ワーク150が傾斜した場合においても、ワーク150の上面部の平面の傾きと歯車ワーク50の中心位置が正確に検出できるため、ツール136とワーク150とを所望の加工ができるように、ロボットプログラムを自由に設定することができる。
【0026】
続いて、ステップS306において、ワーク150の位相推定を行う。位置推定については、図3(b)のフローチャートおよび図4の拡大図を用いて説明する。
【0027】
ステップS320において、位置計測結果および各種情報に基づいて歯先加工プログラムを生成する。この歯先加工プログラムは、ワークの縁部150aのうち歯先円に沿ってツールを動かして歯先154のみを加工するプログラムであり、歯面156や歯底158は倣わない。
【0028】
そしてステップS322において、ツール136の動作を開始する。すると図4に示すように、歯先154に加工が行われる(ここでは面取り154aを形成する)。このとき、ステップS324において、ツール位相検出部164がツール136の位相の計測を開始する。ツール位相検出部164の具体例としては、駆動モータにエンコーダを設けてもよいし、駆動モータがステッピングモータである場合にはステップ数を係数してもよい。
【0029】
そしてステップS326において、接触判定部166がツール136とワーク150との接触状態を判定する。接触判定部166の具体例としては、ツール136とワーク150との接触通電で検出する。ただしツール136がドリルやエンドミルであると通電が断続的になるため、電流を検知しにくい場合がある。その場合には、振動センサや駆動モータのトルクセンサ、LCタッチセンサなどを用いることができる。
【0030】
ツール136を歯先円に沿って移動させるとき、ツール136が加工していないとき、すなわち歯先154に到達していないときは、ツール136とワーク150とが接触しない。加工を行っている間はツール136とワーク150とが接触した状態である。そしてツール136が歯先154を通り過ぎると、ふたたび接触した状態ではなくなる。すなわち、ツール136の接触開始位相(θstart)と接触終了位相(θend)とが、歯先の両端の位相に相当するということができる。
【0031】
ただし、図4からわかるように、ツール136としてドリルやエンドミルのような回転体を使用する場合は、特に接触開始位相(θstart)で大きな誤差が生じる。これはツール136の中心が歯先154に到達する前に、歯先154の前端の角(図4の右側)がツールの側方に当たり始めるためである。
【0032】
なお、接触終了位相(θend)側においても、接触しなくなる位相と歯先154の後端(図4の左側)の位相とにはずれが生じる。これはギヤの歯が台形(正確にはインボリュート形)をしているためである。しかしながら接触終了位相(θend)側の誤差は、接触開始位相(θstart)側の誤差と比較すればはるかに小さい。
【0033】
そこでステップS328において、ワーク位相推定部168は、ワーク150とツール136とが接触しなくなったときのツール136の位相を取得する。ワーク150の諸元から歯先長さWを算出することができるので、歯先中心(θcenter)から歯先の端までの位相差(θhalf)を算出することができる。したがって歯先中心の位相は、次式で求めることができる。
θcenter=θend-θhalf (式1)
【0034】
このようにしてワーク150の位相を求めたら、図3(a)のステップS308において、バリ取りおよび仕上げのロボットプログラムを自動生成する。具体的には、ワークの形状データ152により歯車エッジの点群を作成する。そして次に、接触導通によって検出された位置データと、ワーク位相推定計算によって推定されたワークの位相によって、歯車エッジの点群を実際のワークの姿勢と一致させる。そして次に、ツールの形状データ138とユーザーが入力する所望の加工面状態のデータ180とを用いて、歯車エッジの点群を、実際にツールを動作させる教示の点群へシフトすることで、ロボットプログラムを自動生成することができる。
【0035】
そしてステップS310において、ロボット130をロボットプログラムによって動作させ、ツール136を図2(b)に示したようにワークの縁部150aを倣わせることにより、バリ取り/エッジ仕上げを行うことができる。
【0036】
上記説明したように、本発明によれば、渦電流センサを使用することなく、ツール136を用いてワーク150の歯車の位相を検出することができる。これにより、装置コストの低減を図ると共に、ツールとワークや固定治具との干渉をなくして、加工対象にできる歯車形状の範囲を拡大することが可能なバリ取り/エッジ仕上げ方法およびその装置を提供することができる。
【0037】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は斯かる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、自動車、産機、建機、農機などの部材を加工するときに発生するバリの除去およびエッジの仕上げを、自動で行う手法および装置であり、前述の産業において幅広く使用される可能性を有する。
【符号の説明】
【0039】
100…バリ取り/エッジ仕上げ装置、130…ロボット、132…手首部、136…ツール、138…ツールの形状データ、150…ワーク、150a…縁部、152…ワークの形状データ、153…バリ、154…歯先、156…歯面、158…歯底、160…ロボット制御装置、162…ロボットプログラム生成部、164…ツール位相検出部、166…接触判定部、168…ワーク位相推定部、170…データ処理部、180…加工面状態のデータ
図1
図2
図3
図4