(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023047115
(43)【公開日】2023-04-05
(54)【発明の名称】容器
(51)【国際特許分類】
B65D 6/18 20060101AFI20230329BHJP
B65D 6/10 20060101ALI20230329BHJP
B65D 6/26 20060101ALI20230329BHJP
【FI】
B65D6/18 Z
B65D6/10
B65D6/26 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021156056
(22)【出願日】2021-09-24
(71)【出願人】
【識別番号】591006944
【氏名又は名称】三甲株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 香奈
【テーマコード(参考)】
3E061
【Fターム(参考)】
3E061AA02
3E061CA00
3E061DA02
3E061DB20
(57)【要約】
【課題】コンパクトな形体に変化させることができ、且つ、不都合に形体が変化しない容器を実現する。
【解決手段】本発明の一態様に係る容器(1)は、底壁構成部(100)と第2側壁部(200)とを繋ぐベルト部材(300)を具備し、ベルト部材(300)は、第2側壁部(200)が底壁構成部(100)に対して伸びた状態にあるときには第2側壁部(200)が縮むことを規制し、第2側壁部(200)が底壁構成部(100)に対して縮んだ状態にあるときには第2側壁部(200)が伸びることを規制する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略板状の底板部と当該底板部の周縁部から上方に延びる第1側壁部とを含む底壁構成部と、
筒状体をなし、前記底壁構成部に対してテレスコピック式に伸び縮みする第2側壁部と、
前記底壁構成部と前記第2側壁部とを繋ぐベルト部材であって、第2側壁部が底壁構成部に対して伸びた状態にあるときには第2側壁部が縮むことを規制し、第2側壁部が底壁構成部に対して縮んだ状態にあるときには第2側壁部が伸びることを規制するベルト部材と、
を備え、
前記ベルト部材には、係止部が設けられており、
前記係止部は、前記第2側壁部が前記底壁構成部に対して伸びた状態にあるときには第1被係止部を係止し、前記第2側壁部が前記底壁構成部に対して縮んだ状態にあるときには第2被係止部を係止し、
前記第1被係止部および前記第2被係止部は、前記底壁構成部または前記第2側壁部に設けられているか、あるいは、前記第1被係止部および前記第2被係止部のうちの一方が底壁構成部に設けられ、他方が第2側壁部に設けられている、
容器。
【請求項2】
前記第1被係止部および前記第2被係止部は、前記底壁構成部に設けられており、
前記ベルト部材は、一方の端部に、前記第2側壁部に取付けられる取付部が設けられており、他方の端部に、前記係止部が設けられている、
請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記第1側壁部および前記第2側壁部の少なくとも一方には、前記ベルト部材を挿通する挿通部が設けられている、
請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記係止部は、前記ベルト部材から突出する係止軸部を含み、
前記底板部は、前記係止軸部がスライド可能なレール部を備え、
前記レール部は、前記第1被係止部と前記第2被係止部との間に設けられている、
請求項2または3に記載の容器。
【請求項5】
前記底壁構成部には、前記底板部と前記第1側壁部との境界に表面が湾曲してなる面取り形状が設けられており、
前記第2側壁部が縮んだ状態において前記ベルト部材の前記他方の端部は、前記底板部から離れるように湾曲した湾曲部を備え、
前記湾曲部は、前記面取り形状に沿うように形成されており、前記第2側壁部が伸びた状態であるときには前記面取り形状に合わさるように設けられている、
請求項2から4の何れか1項に記載の容器。
【請求項6】
前記湾曲部は、前記係止部に形成されており、
前記係止部は、前記ベルト部材から突出する係止軸部を含み、
前記係止軸部が、前記湾曲部に形成されており、
前記底壁構成部には、前記ベルト部材の側面を保護する保護部が設けられている、
請求項5に記載の容器。
【請求項7】
前記第1被係止部は、前記底壁構成部に設けられており、
前記底壁構成部の外面には、前記第1被係止部の上方位置から外方に突出形成された指掛け部が設けられている、
請求項4から6の何れか1項に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は容器に関し、より詳細には、側壁が伸び縮みすることにより形体を変えることができる容器に関する。
【背景技術】
【0002】
店舗等で物品を買い物カゴに入れ、レジで当該物品の購入を済ませた後に当該買い物カゴに似た私物のカゴに移して持ち帰る場合がある。レジ袋に入れて持ち帰る方法に代わる方法の一つである。
【0003】
例えば、特許文献1には、お店のカゴを自分(私物)のカゴの中に入れて買い物ができるようにしたエコカゴが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている自分用のカゴは、物品を収容していない状態でカゴのみを保管する場合および持ち運ぶ場合などに、嵩張る問題がある。
【0006】
そこで、本発明の一態様は、物品を収容していない状態ではコンパクトな形体に変化する容器であって、更には、形体が不都合に変化することがない容器を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る容器は、略板状の底板部と当該底板部の周縁部から上方に延びる第1側壁部とを含む底壁構成部と、筒状体をなし、前記底壁構成部に対してテレスコピック式に伸び縮みする第2側壁部と、前記底壁構成部と前記第2側壁部とを繋ぐベルト部材であって、第2側壁部が底壁構成部に対して伸びた状態にあるときには第2側壁部が縮むことを規制し、第2側壁部が底壁構成部に対して縮んだ状態にあるときには第2側壁部が伸びることを規制するベルト部材と、を備え、前記ベルト部材には、係止部が設けられており、前記係止部は、前記第2側壁部が前記底壁構成部に対して伸びた状態にあるときには第1被係止部を係止し、前記第2側壁部が前記底壁構成部に対して縮んだ状態にあるときには第2被係止部を係止し、前記第1被係止部および前記第2被係止部は、前記底壁構成部または前記第2側壁部に設けられているか、あるいは、前記第1被係止部および前記第2被係止部のうちの一方が底壁構成部に設けられ、他方が第2側壁部に設けられている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、物品を収容していない状態ではコンパクトな形体に変化する容器であって、更には、形体が不都合に変化することがない容器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る容器が非組立状態にあるときの外観斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る容器が組立状態にあるときの外観斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る容器を構成要素ごとに分解し、容器の上部側から見た分解斜視図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る容器を構成要素ごとに分解し、容器の下部側から見た分解斜視図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る容器の構成要素の一つであるベルト部材を上面側から見た斜視図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る容器の構成要素の一つであるベルト部材を下面側から見た斜視図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る容器が組立状態にあるときの部分断面斜視図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る容器が組立状態にあるときの容器上部にある第2側壁部の内面の一部を拡大して示した部分拡大図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係る容器が組立状態にあるときの容器下部にある第1側壁部の外面の一部の部分拡大図である。
【
図10】本発明の一実施形態に係る容器が組立状態にあるときの容器の部分断面図である。
【
図11】本発明の一実施形態に係る容器が非組立状態にあるときの容器の部分断面図である。
【
図12】
図11に示す切断線A-A´における容器の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態の容器について、詳細に説明する。本実施形態の容器は、店舗等で使用される買い物カゴに似た外観であり、一例としては、容器の内面によって画定される収容スペースに、店舗の買い物カゴを重ねて合わせることができるほか、当該収容スペースに物品を入れて持ち運ぶことができる態様として実現できる。
【0011】
特に本実施形態の容器は、収容スペースに物品なり買い物カゴなりを入れていない、いわゆる非収容時に、コンパクトな態様に形状を変化させることができる。更に、このコンパクトな態様になった状態で不都合に形状が変化しない(元に戻らない)構成となっている。以下、この構成を実現する実施態様の一例を説明する。なお、以下において構成要素を説明する際に「上」「下」と表現することがある。本明細書では、本実施形態の容器を、水平面に対して底壁構成部の底板部を水平にして載置した場合に、鉛直方向に沿って天頂に向かう方向を上(方向)と定義し、その反対方向を下(方向)と定義して、その定義を用いる。
【0012】
図1は、本実施形態の容器が非組立状態にあるときの当該容器1の外観斜視図である。ここで「非組立状態」とは、後述する第2側壁部200が縮んでいる状態であり、容器1自体を持ち運ぶ際あるいは保管する際の容器1の形体である。一方、
図2は、容器1が組立状態にあるときの外観斜視図である。ここで「組立状態」とは、物品なり買い物カゴなりを入れる収容スペースが組み立てられている状態であり、後述する第2側壁部200が底壁構成部100に対して組み立てられている状態のことである。
【0013】
すなわち、本実施形態の容器1は、略板状の底板部110と当該底板部110の周縁部から上方に延びる第1側壁部120とを含む底壁構成部100と、筒状体をなし、前記底壁構成部100に対してテレスコピック式に伸び縮みする第2側壁部200とを備える。更に、容器1は、底壁構成部100と第2側壁部200とを繋ぐベルト部材300であって、第2側壁部200が底壁構成部100に対して伸びた状態にあるときには第2側壁部200が縮むことを規制し、第2側壁部200が底壁構成部100に対して縮んだ状態にあるときには第2側壁部200が伸びることを規制するベルト部材300と、を備える。
【0014】
ここで、
図3は、容器1を構成要素ごとに分解し、容器1の上部側から見た分解斜視図であり、
図4は、分解した状態を、容器1の下部側から見た分解斜視図である。
【0015】
底壁構成部100は、略板状の底板部110と当該底板部110の周縁部から上方に延びる第1側壁部120とを含む箱型の構造物である。本実施形態の容器は、いわゆる買い物カゴと同じ仕様になっているため、底壁構成部100には、多数の貫通孔が設けられている。更に、底壁構成部100には、第1被係止部103および第2被係止部105が設けられている。
【0016】
第1被係止部103は、ベルト部材300の係止部305によって係止される部分である。第1被係止部103は、底板部110と第1側壁部120との境界部分に設けられている。
図1から
図4に示す例では、第1被係止部103は、長方形の周縁辺を有する底板部110の一対の短い縁辺の中間位置にそれぞれに設けられている。各第1被係止部103は、底壁構成部100の内面から外面までを貫通する穴であり、ベルト部材300の係止部305を挿入し嵌合することができる。容器1が組立状態にあるとき、一方の第1被係止部103と、他方の第1被係止部103とには、別々のベルト部材300の係止部305(
図5)が係止する。
【0017】
第2被係止部105は、底板部110の中央部分において、長方形の周縁辺を有する底板部110の一対の長い縁辺に沿って2つ並んで配設されている。容器が非組立状態にあるとき、一方の第2被係止部105と、他方の第2被係止部105とには、別々のベルト部材300の係止部305(
図5)が係止する。
【0018】
第1被係止部103と第2被係止部105とは、容器1の形体が異なる態様をとっている場合にベルト部材300の係止部305に係止される。具体的には、係止部305は、容器1が組立状態にある場合に第1被係止部103に係止し、容器1が非組立状態にある場合に第2被係止部105に係止する。
【0019】
底板部110の上面には、更に、レール部107(
図1および
図3)が設けられている。
【0020】
レール部107は、一方の第2被係止部105から、この第2被係止部105が最も近接している長方形の底板部110の短い縁辺に設けられた第1被係止部103との間に延設されている。レール部107は、更に、他方の第2被係止部105から、この第2被係止部105が最も近接している長方形の底板部110の短い縁辺に設けられた第1被係止部103との間にも延設されている。
【0021】
第1側壁部120は、長方形の周縁辺を有する底板部110の周縁部から立ち上がった部分に相当する。第1側壁部120は、底板部110の上面に対して凡そ垂直に立ち上がっている。第1側壁部120には、多数の貫通孔に加えて、壁面に沿って上下に延びるスリット部120bが形成されている。スリット部120bには、第2側壁部200の内面の下部に設けられた凸部203aが摺動可能に嵌合している。これにより、第2側壁部200が、底壁構成部100に対してテレスコピック式に伸び縮みすることを可能にしている。スリット部120bは、
図3および
図4に示すように、長方形の周縁辺を有する底板部110の一対の長い縁辺に設けられた第1側壁部120に、それぞれ3つ設けられている。なお、この数に限定されるものではない。
【0022】
ここで、本実施形態の容器1は、
図3および
図4に示すように、第2側壁部200が、複数段連なった構成となっており、具体的には、組立状態において最も上段に位置する第2側壁部上段201と、中段に位置する第2側壁部中段202と、下段に位置する第2側壁部下段203とを含む。このうちの第2側壁部下段203の内面に、先述の凸部203aが設けられており、第1側壁部120のスリット部120bに摺動可能に嵌合している。
【0023】
また、第2側壁部下段203にも、スリット部120bと同じく壁面に沿って上下に延びるスリットであるスリット部下段203bが複数箇所に形成されている。これらスリット部下段203bには、先の凸部203aと同様の、第2側壁部中段202の内面に設けられた凸部中段202aが摺動可能に嵌合している。
【0024】
更に第2側壁部中段202にも、スリット部120bと同じく壁面に沿って上下に延びるスリットであるスリット部中段202bが複数箇所に形成されている。これらスリット部中段202bには、先の凸部203aと同様の、第2側壁部上段201の内面に設けられた凸部上段201aが摺動可能に嵌合している。
【0025】
これら凸部203a、202a、201aを、スリット部120b、203b、202bに対して下降させることにより、
図2に示した組立状態の第2側壁部200は、底壁構成部100に対して短く縮んだ
図1に示す状態(非組立状態)となる。反対に、
図1に示す非組立状態から、凸部203a、202a、201aを、スリット部120b、203b、202bに対して上昇させることにより、
図2に示すように第2側壁部200が底壁構成部100に対して立ち上がって伸びた組立状態となる。
【0026】
このようにテレスコピック式に伸び縮みする第2側壁部200は、ベルト部材300によって、その伸び縮み動作が規制される。このベルト部材300の構造について、
図5および
図6を用いて説明する。
【0027】
図5は、ベルト部材300を上面側から見た斜視図であり、
図1に示すベルト部材300と同じ上面側から見た図である。
図6は、ベルト部材300を下面側から見た斜視図であり、
図5に示す状態のベルト部材300を裏返したときの状態を見た図である。
【0028】
ベルト部材300は、帯状で長手方向に所定の長さを有し、一方の端部301に取付部303が設けられており、他方の端部302に係止部305が設けられている。
【0029】
取付部303は、第2側壁部200の上端、具体的には、第2側壁部上段201に取付けられる構造を有している。ここで、
図7は、容器1が組立状態にあるときの部分断面斜視図である。また、
図8は、容器1が組立状態にあるときの容器1上部(第2側壁部上段201)の内面の一部を拡大して示した部分拡大図である。
図7および
図8に示すように、第2側壁部上段201に、取付部303が取り付けられる被取付部204が設けられている。取付部303は、被取付部204に挿入されて取り付けられると、容易には取り外せず、ベルト部材300の一方の端部301を第2側壁部上段201に固定することができる。
【0030】
係止部305は、他方の端部302の下面に設けられている。具体的には、係止部305は、他方の端部302の下面から突出した係止軸部である。係止部305は、突出した形状の途中に断面形状がT字形状となるようくびれ部分を有する形状である。係止部305は、先述した底壁構成部100の第1被係止部103および第2被係止部105に挿入することができる。
図2および
図7に示す組立状態では、係止部305は、第1被係止部103に挿入されている。ここで、
図9を用いて、係止部305と第1被係止部103との係止について説明する。
【0031】
図9は、容器1が組立状態にあるときの容器1下部にある第1側壁部120の外面の一部の部分拡大図である。
【0032】
図9に示すように、第1被係止部103は、上下に並んだ2つの貫通領域からなり、上側には、開口径が大きい挿入領域103aが設けられており、下側には、挿入領域103aよりも開口径が小さい嵌合領域103bが設けられている。挿入領域103aの開口径は、係止部305(係止軸部)の外径よりも広い。一方で、嵌合領域103bは、係止部305(係止軸部)の突出した形状の途中にあるくびれ部分の径と略同じ径で開口している。挿入領域103aと嵌合領域103bとは連続している。係止部305を第1被係止部103に係止する際には、底壁構成部100の内面側から挿入領域103aに係止部305を挿入し、挿入した状態で係止部305を下方に移動させて嵌合領域103bに嵌合させる。
図9は、係止部305が第1被係止部103(嵌合領域103b)に係止されている状態を示している。
【0033】
係止部305が第1被係止部103に係止した状態では、
図7に示すように、ベルト部材300は、上方に延びていて、所定の剛直性を有することから、上方に伸ばした第2側壁部200が自重でテレスコピック式に縮むことを規制できる。
【0034】
第1被係止部103の嵌合領域103bを係止した係止部305は、挿入領域103aに移動することができ、挿入領域103aに移動することで、底壁構成部100の内面側へ係止部305を移動させることができる。係止部305を底壁構成部100の内面側へ移動させることにより、係止部305は、第1被係止部103との係止状態を解除することができる。この係止部305の挿入領域103aへの移動操作に関して、
図9に示す指掛け部111を使用することができる。
【0035】
指掛け部111は、底壁構成部100(第1側壁部120)の外面に設けられた突出部分であり、第1被係止部103の上方位置から外方に突出形成されている。指掛け部111と係止部305(係止軸部)とを操作者が指で摘まむように操作することができ、これによって、係止部305の係止状態を簡易に解除できる。このため、容器1の外方から効率よく第2側壁部200の伸縮操作を実施することができる。
【0036】
底壁構成部100(第1側壁部120)の外面には、更に、
図9に示すリブ112が設けられている。リブ112は、指掛け部111と同じく外方に突出しており、上下方向に延びて形成されている。リブ112は、指掛け部111を挟んで2つ設けられている。2つのリブ112と指掛け部111とは一続きに連なっている。2つのリブ112の間には、第1被係止部103が位置している。リブ112の外端面は、係止部305が第1被係止部103に係止されている状態において、底壁構成部100(第1側壁部120)の外面から外方への突出の高さが、係止部305(係止軸部)の突出端部よりも高い。これにより、第1被係止部103に係止されている係止部305(係止軸部)は、リブ112の外端面よりも外方に突出しない。この構成により、容器1の載置時に係止部305(係止軸部)が引っ掛かって係止状態が解除されることを防止できる。
【0037】
なお、ベルト部材300の他方の端部302には、
図5に示すように、操作部306が形成されている。操作部306を操作者が操作することでも、係止部305の係止状態を解除可能である。具体的には、操作者が、操作部306を上方に変位させて係止状態を解除し、浮き上がった湾曲部307を把持して第1被係止部103から係止部305(係止軸部)を離脱させる。離脱した係止部305(係止軸部)は、レール部107によって第2被係止部105に案内される。すなわち、本実施形態では、係止状態にある係止部305の係止解除を、指掛け部111を用いて容器1の外方からだけでなく、操作部306を用いて容器1の内方からも操作できる。操作部306を用いた操作は、指掛け部111を操作するスペースが無い場合にも有効である。
【0038】
ここで、組立状態のベルト部材300の設置態様について、
図7とともに、
図10を用いて説明する。
図10は、容器が組立状態にあるときの容器の部分断面図であり、ベルト部材300の長手方向に沿って切断した状態を示している。
【0039】
図7および
図10に示すように、第1側壁部120には、ベルト部材300を挿通させる第1挿通部122が設けられている。また、第2側壁部200の第2側壁部下段203と第2側壁部中段202には、ベルト部材300を挿通させる第2挿通部222がそれぞれ設けられている。第1挿通部122及び第2挿通部222は、ベルト部材300の幅とほぼ同じ幅に形成されている。ベルト部材300は、第1挿通部122及び第2挿通部222の各縁部によってベルト部材300の幅方向への変位が規制されるため、ベルト部材300のガタツキを抑えることができる。また、第2側壁部200の伸び縮みに伴ってベルト部材300を移動させる際に、ベルト部材300を安定して操作することができる。
【0040】
ところで、底壁構成部100には、底板部110と第1側壁部120との境界に面取り形状109が設けられている。一方、ベルト部材300の他方の端部302は、第2側壁部200が縮んでいて第2被係止部105に係止されている状態において底板部110から離れるように湾曲した湾曲部307(
図5、
図10)を備える。この湾曲部307は、面取り形状109に沿うように形成されている。これにより、第2側壁部200が伸びた状態であるときには、この面取り形状109に湾曲部307が合わさるように設けられている。係止部305は、湾曲部307の下面から突出している。湾曲部307を具備することにより、第2側壁部200が縮んでいて他方の端部302が第2被係止部105に係止されている状態において、湾曲部307が、底板部110から離れた態様になる。これにより、操作者は、他方の端部302を把持し易く、ベルト部材300の操作性が向上する。また、第2側壁部200が伸び、係止部305が第1被係止部103に係止された状態にあっては、湾曲部307は面取り形状109に沿って合わさるため、ベルト部材300(特に、ベルト部材300の他方の端部302)と、底壁構成部100との間に物品が挟まることを防止できる。
【0041】
更に、面取り形状109の端部には、ベルト部材300の側面を保護するための保護部109a(
図7)が設けられている。具体的には、面取り形状109の端部に設けられた保護部109a(
図7)は、湾曲部307が面取り形状109に合わさったときに湾曲部307の側面をガードして湾曲部307を外部衝撃から保護する。保護部109aは、面取り形状109の端部から立ち上がった壁であり、湾曲部307の側面に対向する面を有する。保護部109aは、ベルト部材300の幅方向の両端面から湾曲部307を挟むように対を成して設けられている。このような保護部109aが設けられていることにより、容器1に収容する物品がベルト部材300の側方から衝突し、係止部305が破損することを防止できる。また、容器1に収容する物品がベルト部材300の側方から衝突し、係止部305が第1被係止部103から不意に離脱することを防止できる。なお、本例では、保護部109aが湾曲部307のみを保護する態様であるが、保護部109aが第1側壁部120の上端に至るまで連続して形成されていて、湾曲部307に加えて、第1側壁部120の上端まで延びた範囲のベルト部材300を保護する態様としてもよい。
【0042】
ここで、面取り形状109には、
図11に示すように、底板部110の表面よりも一段低い凹部が設けられており、湾曲部307は、この凹部に収容される。これによって、湾曲部307が底板部110から飛び出すことを防止し、容器1に収容する物品の傷つきを抑制することができる。
【0043】
なお、本実施形態では、湾曲部307は、面取り形状109の凹部と保護部109aとによって保護される態様であるが、面取り形状109の凹部だけで保護される態様であってもよく、あるいは、保護部109aだけで保護される態様であってもよい。
【0044】
図2に示すように容器1が組立状態である場合には、操作者は、ハンドル部材400を回動させて立ち上げ、立ち上げたハンドル部材400を手で把持したり腕を通したりして容器1を提げることができる。これにより、店舗等でよく見かける買い物カゴと同様の仕様で、容器1を提げることができる。
【0045】
次に、非組立状態のベルト部材300の位置について、
図1とともに、
図11および
図12を用いて説明する。
図11は、容器1が非組立状態にあるときの容器の部分断面図であり、
図12は、
図11に示す切断線A-A´における容器の部分断面図である。非組立状態にあっては、第2側壁部200が縮んでおり、第2側壁部上段201と、第2側壁部中段202と、第2側壁部下段203とは、この順に重なっている。そして、第2側壁部中段202および第2側壁部下段203の第2挿通部222同士は開口領域が重なっていて、且つ第1側壁部120の第1挿通部122とも重なっている。ベルト部材300は、被取付部204から、その重なった第1,2挿通部122,222を貫通して、底板部110中央の第2被係止部105まで延びている。
【0046】
ここで、組立状態から非組立状態に容器1の形体を変化させる際には、先述のように指掛け部111に指をかけて第1被係止部103と係止部305との係止を解除する。このように解除された係止部305は、ベルト部材300が取り付けられた第2側壁部200が自重で下方に変位するとともに、レール部107に案内されてレール部107をスライドし、底板部110中央の第2被係止部105まで摺動する。これにより、操作者は、ベルト部材300を安定して操作することができる。
【0047】
図1、
図11および
図12に示すように、係止部305は第2被係止部105を係止することにより、図示する容器1の形体(非組立状態)を保持し、第2側壁部200が不都合に伸びる(
図2の組立状態になる)ことを規制する。
【0048】
非組立状態から組立状態に容器1の形体を変化させる際には、ベルト部材300のスライド操作によってベルト部材300の取り付けられた第2側壁部上段201が剛直性を有するベルト部材300によって上方に押し上げられ、続いて、第2側壁部上段201に連結されている第2側壁部中段202が上方に変位することで組み立てられる。このように、ベルト部材300の操作だけで組立状態に形体を変化させることができ、組立作業性に優れている。
【0049】
底壁構成部100および第2側壁部200は、同一材料から構成することができる。例えばポリプロピレン(PP)から構成することができるが、これに限定されるものではない。ベルト部材300も、例えばPPから構成することができる。ベルト部材300は、組立状態のときに、伸ばした第2側壁部200が縮んでしまわないよう一方の端部301側と他方の端部302側とで突っ張るようにして第2側壁部200を支持する必要がある。そのため、それを実現できる程度の剛直性を有する必要があり、それを可能にする大きさ(ベルト幅、ベルト厚さ)で実現される。
【0050】
また、第2側壁部200(第2側壁部上段201)には、例えば
図1に示すように把手部500が設けられている。この把手部500は、長方形の周縁辺を有する第2側壁部上段201の一対の短い縁辺にそれぞれ配設されている。把手部500は、上下方向に貫通した構造を有しており、手を掛けたり、指を掛けたりすることができる。
図1に示すように容器1を非組立状態とした場合に、一方の把手部500を天頂側に向け、他方の把手部500を地面側に向け、一方の把手部500を把手して、容器1を片手で提げることができ、持ち運び易い。容器1が非組立状態にあるときの持ち運びについては、この態様に限定されるものではない。
図1のように容器1の開口側を天頂に向けて、両方の把手部500を把手して持ち運ぶことも可能である。把手部500は、第2側壁部上段201と一体的に構成されている。なお、把手部500は、指を掛けることができればよく、
図1の状態において上下方向に貫通している必要はなく、下に開口した窪みによって構成されていてもよい。
【0051】
なお、
図1、
図11および
図12に示す非組立状態にあっては、ハンドル部材400は、第2側壁部200(第2側壁部上段201)に沿って配置している。
【0052】
以上のように、本実施形態の容器1の構成によれば、テレスコピック式に伸び縮みする第2側壁部200が設けられていることから、容器1に物品を収容しない場合には、第2側壁部200を縮めた状態とすれば、容器1をコンパクトな形体にすることができ、保管する際および持ち運ぶ際に嵩張らず利便性が良い。また、本実施形態の容器1の構成によれば、ベルト部材300によって、第2側壁部200が底壁構成部100に対して縮んだ状態にあるときには第2側壁部200が伸びることを規制することができる。このことから、不都合に第2側壁部200が伸びることがない。
【0053】
〔変形例〕
上述の実施形態では、第2側壁部200が上に延びるにしたがって、大きく開口した形状を有している。すなわち、第1側壁部120が最も径が小さい枠の態様をなし、第2側壁部下段203が第1側壁部120よりも径が大きい枠の態様をなす。更に、第2側壁部中段202が、第2側壁部下段203よりも径が大きい枠の態様をなし、最も上段に位置する第2側壁部上段201が、第2側壁部中段202よりも径が大きい枠の態様をなしている。しかしながら、本発明はこれに限定されない。第1側壁部120が最も径が大きい枠の態様をなし、上になるに従って径が小さい枠が重なっている態様であってもよい。また、上述の実施形態では、第2側壁部は3つ(第2側壁部上段201、第2側壁部中段202、第2側壁部下段203)あるが、1つでもよい。
【0054】
また、上述の実施形態では、第1挿通部122は、外周が第1側壁部に囲まれた貫通穴であり、第2挿通部222も、外周が第2側壁部下段203あるいは第2側壁部中段202に囲まれた貫通穴である。しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、第1挿通部122は、その外周が第1側壁部の上端において欠かれた切り欠きの態様で実現されていてもよい。また、第2挿通部222は、その外周が第2側壁部下段203あるいは第2側壁部中段202の下端において欠かれた切り欠きの態様で実現されていてもよい。
【0055】
また、上述の実施形態では、2本のベルト部材300が、長方形の周縁辺を有する第2側壁部上段201の一対の短い縁辺にそれぞれ取り付けられている態様である。しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、長方形の周縁辺を有する第2側壁部上段201の一対の長い縁辺にそれぞれ取り付けられている態様であってもよい。また別の態様として、長方形の周縁辺を有する第2側壁部上段201の一対の長い縁辺および一対の短い縁辺にそれぞれ設けられていても良い。この態様は、すなわち4本のベルト部材を具備している。また、上述の実施形態において説明した2本のベルト部材300が、他方の端部302同士側において繋がっている態様であってもよい。要するに1本のベルト部材として実現されていてもよい。この場合には、他方の端部302同士の間の長さが可変できるよう、他方の端部302同士の間に、伸縮性を有する構造体あるいはヒンジのような構造体を配設すればよい。
【0056】
また、上述の実施形態では、容器1がおおよそ直方体の外形を有しているが、本発明は、これに限定されない。第1側壁部120および第2側壁部200が円筒の形状を有していてもよい。また、上述の実施形態の変形例として、レール部が底板部を貫通し、第1被係止部と第2被係止部とを繋ぐように連続する貫通孔が形成されてもよい。
【0057】
また、上述の実施形態では、ベルト部材300の一方の端部301が第2側壁部上段201の内面に固定されており、他方の端部302の係止位置を変える態様であるが、本発明はこれに限定されない。一方の端部301および他方の端部302の双方を取り外し可能な係止部として、底壁構成部100および第2側壁部200の適当な位置に被係止部を設けて、組立状態から非組立状態に変える際には、一方の端部301および他方の端部302の双方について別の箇所に係止位置を変える構成としてもよい。
【0058】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る容器は、略板状の底板部と当該底板部の周縁部から上方に延びる第1側壁部とを含む底壁構成部と、筒状体をなし、前記底壁構成部に対してテレスコピック式に伸び縮みする第2側壁部と、前記底壁構成部と前記第2側壁部とを繋ぐベルト部材であって、第2側壁部が底壁構成部に対して伸びた状態にあるときには第2側壁部が縮むことを規制し、第2側壁部が底壁構成部に対して縮んだ状態にあるときには第2側壁部が伸びることを規制するベルト部材と、を備え、前記ベルト部材には、係止部が設けられており、前記係止部は、前記第2側壁部が前記底壁構成部に対して伸びた状態にあるときには第1被係止部を係止し、前記第2側壁部が前記底壁構成部に対して縮んだ状態にあるときには第2被係止部を係止し、前記第1被係止部および前記第2被係止部は、前記底壁構成部または前記第2側壁部に設けられているか、あるいは、前記第1被係止部および前記第2被係止部のうちの一方が底壁構成部に設けられ、他方が第2側壁部に設けられている。
【0059】
前記の構成によれば、テレスコピック式に伸び縮みする第2側壁部が設けられていることから、本発明の態様1に係る容器に物品を収容しない場合には、第2側壁部を縮めた状態とすれば、容器をコンパクトな形体にすることができ、保管する際および持ち運ぶ際に嵩張らず利便性が良い。
【0060】
また、前記の構成によれば、ベルト部材によって、第2側壁部が底壁構成部に対して縮んだ状態にあるときには第2側壁部が伸びることを規制することから、不都合に第2側壁部が伸びることがない。
【0061】
また、前記の構成によれば、ベルト部材に設けた係止部の係止位置を、第1被係止部と第2被係止部との間で変えることによって、前記第2側壁部を伸ばした状態としたり縮めた状態としたりできる。
【0062】
本発明の態様2に係る容器は、前記態様1において、前記第1被係止部および前記第2被係止部は、前記底壁構成部に設けられており、前記ベルト部材は、一方の端部に、前記第2側壁部に取付けられる取付部が設けられており、他方の端部に、前記係止部が設けられている構成となっていてもよい。
【0063】
前記の構成によれば、ベルト部材の他方の端部を、底壁構成部に対して移動させて、ベルト部材の係止部を、底壁構成部の第1被係止部と第2被係止部との間で係止位置を付け替えることで、前記第2側壁部を伸ばした状態としたり縮めた状態としたりできる。
【0064】
本発明の態様3に係る容器は、前記態様2において、前記第1側壁部および前記第2側壁部の少なくとも一方には、前記ベルト部材を挿通する挿通部が設けられている構成となっていてもよい。
【0065】
前記の構成によれば、ベルト部材は、挿通部の縁部によってベルト部材の幅方向への変位が規制されるため、ベルト部材のガタツキを抑えることができる。また、前記の構成によれば、第2側壁部の伸び縮みに伴ってベルト部材を移動させる際に、ベルト部材を安定して操作することができる。
【0066】
本発明の態様4に係る容器は、前記態様2または3において、前記係止部は、前記ベルト部材から突出する係止軸部を含み、前記底板部は、前記係止軸部がスライド可能なレール部を備え、前記レール部は、前記第1被係止部と前記第2被係止部との間に設けられている構成となっていてもよい。
【0067】
前記の構成によれば、係止軸部がレール部に案内されることによって、ベルト部材を安定して操作することができる。
【0068】
本発明の態様5に係る容器は、前記態様2から4において、前記底壁構成部には、前記底板部と前記第1側壁部との境界に表面が湾曲してなる面取り形状が設けられており、前記第2側壁部が縮んだ状態において前記ベルト部材の前記他方の端部は、前記底板部から離れるように湾曲した湾曲部を備え、前記湾曲部は、前記面取り形状に沿うように形成されており、前記第2側壁部が伸びた状態であるときには前記面取り形状に合わさるように設けられている構成となっていてもよい。
【0069】
前記の構成によれば、湾曲部が、第2側壁部が縮んだ状態において前記ベルト部材の前記他方の端部は、前記底板部から離れるように湾曲している。これにより、当該他方の端部を把持し易く、ベルト部材の操作性が向上する。
【0070】
また、第2側壁部が伸びた状態にあっては、湾曲部は面取り形状に沿って合わさるため、ベルト部材(特にベルト部材の他方の端部)と、底壁構成部との間に物品が挟まることを防止できる。
【0071】
本発明の態様6に係る容器は、前記態様5において、前記湾曲部は、前記係止部に形成されており、前記係止部は、前記ベルト部材から突出する係止軸部を含み、前記係止軸部が、前記湾曲部に形成されており、前記底壁構成部には、前記ベルト部材の側面を保護する保護部が設けられている構成となっていてもよい。
【0072】
前記の構成によれば、容器に収容する物品がベルト部材の側方から衝突し、係止軸部が破損することを防止できる。
【0073】
本発明の態様7に係る容器は、前記態様4から6において、前記第1被係止部は、前記底壁構成部に設けられており、前記底壁構成部の外面には、前記第1被係止部の上方位置から外方に突出形成された指掛け部が設けられている構成となっていてもよい。
【0074】
前記の構成によれば、指掛け部と係止軸部とを摘まむように操作することによって、係止軸部の係止状態を簡易に解除できる。このため、容器の外方から効率よく第2側壁部の伸縮操作を実施することができる。
【0075】
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0076】
1 容器
100 底壁構成部
103 第1被係止部
103a 挿入領域
103b 嵌合領域
105 第2被係止部
107 レール部
109 面取り形状
109a 保護部
110 底板部
111 指掛け部
112 リブ
120 第1側壁部
120b スリット部
122 第1挿通部(挿通部)
200 第2側壁部
201 第2側壁部上段
201a 凸部上段
202 第2側壁部中段
202a 凸部中段
202b スリット部中段
203 第2側壁部下段
203a 凸部
203b スリット部下段
204 被取付部
222 第2挿通部(挿通部)
300 ベルト部材
301 一方の端部
302 他方の端部
303 取付部
305 係止部
306 操作部
307 湾曲部