(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023047254
(43)【公開日】2023-04-05
(54)【発明の名称】無線通信システム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20230329BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20230329BHJP
H04L 1/00 20060101ALI20230329BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W84/10 110
H04L1/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021188758
(22)【出願日】2021-11-19
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-01-18
(31)【優先権主張番号】202111123131.5
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521492252
【氏名又は名称】上海物騏微電子有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shanghai WUQI Microelectronics Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Building No.1&2, No.333 Haiyangyi Road, Lin-gang New Area, Pilot Free Trade Zone, Shanghai, 201306 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】劉 達
(72)【発明者】
【氏名】徐 智勇
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014BA06
5K014FA03
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE16
5K067HH28
(57)【要約】
【課題】無線通信におけるデータ伝送のフィードバックメカニズム及び再送メカニズムの動作を保証し、且つコストを削減し、資源の浪費を減少させる。
【解決手段】一実施形態による無線通信システムは、第1のノード、第2のノード及び第3のノードを備え、第1のノードは、第2のノードと無線通信リンクを確立して無線通信を行うと共に、無線通信を行う接続情報を第3のノードに転送し、第3のノードは、接続情報に基づいて無線通信リンクを傍受し、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信し、第3のノードが第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する時にエラーが発生した場合、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信する時にエラーが発生し、第2のノードによる再送をトリガーするように、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のノード、第2のノード及び第3のノードを備え、第1のノードは、第2のノードと無線通信リンクを確立して無線通信を行うと共に、無線通信を行う接続情報を第3のノードに転送し、第3のノードは、接続情報に基づいて無線通信リンクを傍受し、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する無線通信システムにおいて、第3のノードが第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する時にエラーが発生した場合、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉することを特徴とする無線通信システム。
【請求項2】
前記第3のノードは、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信すると共に、伝送データを最初から最後までチェックし、伝送データにエラー又は伝送エラーが存在するか否かをチェックすることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項3】
前記第3のノードにより第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉するステップは、第3のノードが受信モードから送信モードに切り替わると共に、第1のノードに干渉信号を送信するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項4】
前記無線通信はブルートゥース通信であり、伝送データはデータパケットであり、データパケットは、アクセスコード、ヘッダ及びデータという3つの部分に分けられ、第3のノードは、アクセスコード、ヘッダ及びデータを順にチェックし、いずれかの部分にエラー又は伝送エラーが存在するとチェックした場合、第3のノードは、受信モードから送信モードに切り替わると共に、第1のノードに干渉信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項5】
アクセスコード、ヘッダ及びデータを順にチェックするには、それぞれチャネルアクセスコード、ヘッダチェックHEC及びペイロードチェックCRCを採用することを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
【請求項6】
第1のノードは、伝送データの受信を完成した後、1つの受信スロット内に、所定の期間の受信モードを維持することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項7】
第1のノード、第2のノード及び第3のノードを備え、第1のノードが、第2のノードと無線通信リンクを確立して無線通信を行うと共に、無線通信を行う接続情報を第3のノードに転送し、第3のノードが、接続情報に基づいて無線通信リンクを傍受し、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する通信ネットワークに適用される無線通信方法において、
S1、第3のノードが第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する時にエラーが発生したか否かを判定し、そうであれば、S2を実行するステップと、
S2、第3のノードにより第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉するステップと、を含むことを特徴とする無線通信方法。
【請求項8】
前記S1は、
S101、第3のノードが第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信するステップと、
S102、第3のノードが伝送データを最初から最後までチェックし、伝送データにエラー又は伝送エラーが存在するか否かをチェックし、存在する場合、S2を実行するステップと、を含むことを特徴とする請求項7に記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記S2は、
S201、第3のノードが受信モードから送信モードに切り替わるステップと、
S202、第3のノードが第1のノードに干渉信号を送信するステップと、を含むことを特徴とする請求項7に記載の無線通信方法。
【請求項10】
無線通信はブルートゥース通信であり、伝送データはデータパケットであり、データパケットは、アクセスコード、ヘッダ及びデータという3つの部分に分けられ、
前記S102は、第3のノードがアクセスコード、ヘッダ及びデータに対してそれぞれ順にチャネルアクセスコード、ヘッダチェックHEC及びペイロードチェックCRCを採用してチェックし、いずれかの部分にエラー又は伝送エラーが存在するとチェックした場合、S2を実行するステップを含み、
前記第1のノードは、伝送データの受信を完成した後、1つの受信スロット内に、所定の期間の受信モードを維持することを特徴とする請求項7に記載の無線通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信技術分野に関し、具体的には、無線通信システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信とは、複数のノード間で導体又はケーブルを介した伝搬によらずに行われる長距離伝送通信を指す。WLAN、UWB、ブルートゥース(登録商標)、広帯域衛星システム、デジタルテレビなどのように、無線通信は、人々の生活及び仕事の様々な面まで展開されている。
【0003】
無線通信システムは、種類が多様化し、それぞれの利点がある。無線通信システムにおいて、複数のノードが設けられ、且つ複数のノードの間が協働し、1つのノードが他のノード間の通信を傍受することにより他のノード間で伝送されるデータを取得することは、特にブルートゥースイヤホンの分野で、よく見られる無線通信接続方式である。例えば、第1のノードは、第2のノードと無線通信リンクを確立して無線通信を行い、第1のノードは、第3のノードとも無線通信リンクを確立して無線通信を行い、第1のノードは、第2のノードと無線通信を行う接続情報を第3のノードに送信し、第3のノードは、接続情報に基づいて第1のノードと第2のノードの無線通信リンクを傍受し、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを取得し、第1のノードは、第2のノードと無線通信を直接行うことができるが、第2のノードと第3のノードの間は、無線通信を直接行うことができず、無線通信におけるデータ伝送のフィードバックメカニズム及び再送メカニズムの動作に影響を与え、伝送品質に影響を与えることになり、例えば、第2のノードは、伝送データを第1のノードに送信し、第3のノードは、傍受することで伝送データを受信し、第1のノードは、伝送データを順調に受信した場合、肯定応答文字を第2のノードにフィードバックし、順調に受信しなかった場合、第2のノードがデータを再送するように、否定応答文字を第2のノードにフィードバックし、第3のノードは、第2のノードに直接フィードバックすることができず、第3のノードが傍受することで伝送データを順調に受信しなかったが、第1のノードが伝送データを順調に受信した場合、第2のノードは再送しない。
【0004】
この問題を解決するために、研究者は、フィードバック結果を合成する方法を設計し、第3のノードは、伝送データを受信した後に当該受信スロットのアイドル期間に第1のノードにフィードバックし、第1のノードは、自身の受信状態と第3のノードの受信状態を合成し、2つのノードがいずれも順調に受信した場合、肯定応答文字を第2のノードにフィードバックし、いずれかのノードが順調に受信しなかった場合、第2のノードがデータを再送するように、否定応答文字を第2のノードにフィードバックし、無線通信におけるデータ伝送のフィードバックメカニズム及び再送メカニズムの動作に影響を与えることはなく、伝送品質が保証される。
【0005】
しかしながら、通常の環境では、ほとんどの伝送データは、順調に受信されることが可能であり、これは、ほんの少しの伝送データの再送が必要となることを意味する。従って、ほとんどの場合、スロットのアイドル期間に行われる動作は無駄であり、且つ資源の浪費を引き起こし、コストがより高くなる。更に、一部の無線通信システムでは、パケットロスがある程度許容されており、例えば、ブルートゥースイヤホンの無線通信システムでは、無線周波数干渉によるパケットロスの環境でも、良いパケットロス隠蔽アルゴリズムを使用すれば、ブルートゥースイヤホンは、依然として良好なオーディオ品質を得ることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の1つ目の目的は、無線通信におけるデータ伝送のフィードバックメカニズム及び再送メカニズムの動作を保証することができ、且つコストを削減し、資源の浪費を減少させることができる無線通信システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明により提供される基本的な技術手段1は、第1のノード、第2のノード及び第3のノードを備え、第1のノードは、第2のノードと無線通信リンクを確立して無線通信を行うと共に、無線通信を行う接続情報を第3のノードに転送し、第3のノードは、接続情報に基づいて無線通信リンクを傍受し、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する無線通信システムにおいて、
第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する時にエラーが発生した場合、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに第3のノードが干渉する無線通信システムである。
【0008】
基本的な技術手段1の有益な効果は、以下の通りである。本無線通信システムは、第1のノード、第2のノード及び第3のノードを備え、第1のノードは、第2のノードと無線通信リンクを確立して無線通信を行うと共に、無線通信を行う接続情報を第3のノードに転送し、第3のノードは、接続情報に基づいて無線通信リンクを傍受し、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信し、第1のノードは、第2のノードと無線通信を直接行うことができるが、第2のノードと第3のノードの間は、無線通信を直接行うことができない。第3のノードが第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する時にエラーが発生した場合、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信する時にエラーが発生するように、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉し、第1のノードによる伝送データの順調な受信に影響することで、第1のノードは第2のノードに否定応答文字をフィードバックし、第2のノードが再送するように再送メカニズムをトリガーし、伝送データを再送する。また、第2のノードが第1のノードと無線通信を直接行うため、第3のノードが伝送データを順調に受信したが、第1のノード自身が伝送データを受信する時にエラーが発生した場合にも、第1のノードは第2のノードに否定応答文字をフィードバックし、第2のノードが再送するように再送メカニズムをトリガーし、第3のノード及び第1のノードがいずれも順調に受信した場合、第1のノードは第2のノードに肯定応答文字をフィードバックし、無線通信におけるデータ伝送のフィードバックメカニズム及び再送メカニズムの動作に影響を与えることはなく、伝送品質が保証される。
【0009】
また、通常の環境では、ほとんどの伝送データは、第3のノード及び第1のノードによって順調に受信されることが可能であり、この場合、本システムは、基礎となる無線システムのプロトコルに基づいて正常にフィードバックし、少しの伝送データが第3のノード及び/又は第1のノードによって順調に受信されなかった場合、上記内容に基づいてフィードバック及び再送を行い、第3のノード及び第1のノードは、毎回もスロットのアイドル期間に1回又は複数回の統合フィードバックを行う必要がなく、資源の浪費を減少させ、コストを削減する。
【0010】
更に、前記第3のノードは、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信すると共に、伝送データを最初から最後までチェックし、伝送データにエラー又は伝送エラーが存在するか否かをチェックする。
【0011】
有益な効果は、以下の通りである。第3のノードは、伝送データを最初から最後までチェックし、伝送データにエラー又は伝送エラーが存在するか否かをチェックし、伝送データのエラーであっても伝送エラーであっても、第3のノードによって順調に受信されなかったことになり、いずれの場合にも後続の干渉を行い、データ伝送の完全性を保証する。第3のノードは、伝送データを最初から最後までチェックするため、第3のノードは、ヘッダを受信するとヘッダをチェックし、ヘッダにエラーが又は伝送エラーが存在する場合、後続の伝送データを受信することなく、直接干渉してよい。
【0012】
更に、第3のノードにより第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉するステップは、第3のノードが受信モードから送信モードに切り替わると共に、第1のノードに干渉信号を送信するステップを含む。
【0013】
有益な効果は、以下の通りである。第3のノードは、第1のノードと無線通信を直接行い、且つ、第3のノードは、第1のノードと第2のノードが無線通信を行う接続情報を知っているため、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉するには、第2のノードが受信モードから送信モードに切り替わると共に、第1のノードに干渉信号を送信すればよく、簡単で便利であり、別途設定する必要がない。
【0014】
更に、前記無線通信はブルートゥース通信であり、伝送データはデータパケットであり、データパケットは、アクセスコード、ヘッダ及びデータという3つの部分に分けられ、第3のノードは、アクセスコード、ヘッダ及びデータを順にチェックし、いずれかの部分にエラー又は伝送エラーが存在するとチェックした場合、第3のノードは、受信モードから送信モードに切り替わると共に、第1のノードに干渉信号を送信する。
【0015】
有益な効果は、以下の通りである。ブルートゥース通信では、第3のノードは、アクセスコード、ヘッダ及びデータを順にチェックし、いずれかの部分にエラー又は伝送エラーが存在するとチェックした場合、第3のノードは、受信モードから送信モードに切り替わると共に、第1のノードに干渉信号を送信し、最も速い応答速度で干渉し、干渉の成功率を増加する。
【0016】
更に、アクセスコード、ヘッダ及びデータを順にチェックするには、それぞれチャネルアクセスコード、ヘッダチェックHEC及びペイロードチェックCRCを採用する。
【0017】
有益な効果は、以下の通りである。データパケットの異なる部分に対して異なるチェック方法を採用するが、採用されるチェック方法は、いずれも異なる部分に対する一般的に使用されるチェック方法であり、チェックの精度が保証される。
【0018】
更に、第1のノードは、伝送データの受信を完成した後、1つの受信スロット内に、所定の期間の受信モードを維持する。
【0019】
有益な効果は、以下の通りである。第1のノードは、伝送データの受信を完成した後、1つの受信スロット内に、所定の期間の受信モードを維持することで、第3のノードがデータをチェックし、エラー又は伝送エラーが存在するとチェックした場合、干渉信号を送信し、且つ第1のノードによって受信することができ、即ち、第1のノードは、第2のノードが送信可能な伝送データよりも多くのデータを受信し、第1のノードは、第2のノード及び第3のノードから受信した伝送データを全体とし、且つデータパケット全体のCRC又は完全性をチェックし、干渉信号の干渉効果を保証する。
【0020】
本発明の2つ目の目的は、無線通信におけるデータ伝送のフィードバックメカニズム及び再送メカニズムの動作を保証することができ、且つコストを削減し、資源の浪費を減少させることができる無線通信方法を提供することである。
【0021】
本発明により提供される基本的な技術手段2は、第1のノード、第2のノード及び第3のノードを備え、第1のノードが、第2のノードと無線通信リンクを確立して無線通信を行うと共に、無線通信を行う接続情報を第3のノードに転送し、第3のノードが、接続情報に基づいて無線通信リンクを傍受し、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する通信ネットワークに適用される無線通信方法において、
S1、第3のノードが第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する時にエラーが発生したか否かを判定し、そうであれば、S2を実行するステップと、
S2、第3のノードにより第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉するステップと、を含む無線通信方法である。
【0022】
基本的な技術手段2の有益な効果は、以下の通りである。本無線通信方法は、第1のノード、第2のノード及び第3のノードを備え、第1のノードが、第2のノードと無線通信リンクを確立して無線通信を行うと共に、無線通信を行う接続情報を第3のノードに転送し、第3のノードが、接続情報に基づいて無線通信リンクを傍受し、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する通信ネットワークに適用され、第1のノードは、第2のノードと無線通信を直接行うことができるが、第2のノードと第3のノードの間は、無線通信を直接行うことができず、第3のノードが第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する時にエラーが発生したか否かを判定し、そうであれば、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信する時にエラーが発生するように、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉し、第1のノードによる伝送データの順調な受信に影響することで、第1のノードは第2のノードに否定応答文字をフィードバックし、第2のノードが再送するように再送メカニズムをトリガーし、伝送データを再送する。また、第1のノードが第2のノードと無線通信を直接行うため、第3のノードが伝送データを順調に受信したが、第1のノード自身が伝送データを受信する時にエラーが発生した場合にも、第1のノードは第2のノードに否定応答文字をフィードバックし、第2のノードが再送するように再送メカニズムをトリガーし、第3のノード及び第1のノードがいずれも順調に受信した場合、第1のノードは第2のノードに肯定応答文字をフィードバックし、無線通信におけるデータ伝送のフィードバックメカニズム及び再送メカニズムの動作に影響を与えることはなく、伝送品質が保証される。
【0023】
また、通常の環境では、ほとんどの伝送データは、第3のノード及び第1のノードによって順調に受信されることが可能であり、この場合、本方法は、基礎となる無線システムのプロトコルに基づいて正常にフィードバックし、少しの伝送データが第3のノード及び/又は第1のノードによって順調に受信されなかった場合、上記内容に基づいてフィードバック及び再送を行い、第3のノード及び第1のノードは、毎回もスロットのアイドル期間に1回又は複数回の統合フィードバックを行う必要がなく、資源の浪費を減少させ、コストを削減する。
【0024】
更に、前記S1は、
S101、第3のノードが第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信するステップと、
S102、第3のノードが伝送データを最初から最後までチェックし、伝送データにエラー又は伝送エラーが存在するか否かをチェックし、存在する場合、S2を実行するステップと、を含む。
【0025】
有益な効果は、以下の通りである。第3のノードは、伝送データを最初から最後までチェックし、伝送データにエラー又は伝送エラーが存在するか否かをチェックし、伝送データのエラーであっても伝送エラーであっても、第3のノードによって順調に受信されなかったことになり、いずれの場合にもS2を実行し、データ伝送の完全性を保証する。
【0026】
更に、前記S2は、
S201、第3のノードが受信モードから送信モードに切り替わるステップと、
S202、第3のノードが第1のノードに干渉信号を送信するステップと、を含む。
【0027】
有益な効果は、以下の通りである。第3のノードは、第1のノードと無線通信を直接行い、且つ、第3のノードは、第1のノードと第2のノードが無線通信を行う接続情報を知っているため、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉するには、第2のノードが受信モードから送信モードに切り替わると共に、第1のノードに干渉信号を送信すればよく、簡単で便利であり、別途設定する必要がない。
【0028】
更に、無線通信はブルートゥース通信であり、伝送データはデータパケットであり、データパケットは、アクセスコード、ヘッダ及びデータという3つの部分に分けられ、前記S102は、第3のノードがアクセスコード、ヘッダ及びデータに対してそれぞれ順にチャネルアクセスコード、ヘッダチェックHEC及びペイロードチェックCRCを採用してチェックし、いずれかの部分にエラー又は伝送エラーが存在するとチェックした場合、S2を実行するステップを含み、
前記第1のノードは、伝送データの受信を完成した後、1つの受信スロット内に、所定の期間の受信モードを維持する。
【0029】
有益な効果は、以下の通りである。データパケットの異なる部分に対して異なるチェック方法を採用するが、採用されるチェック方法は、いずれも異なる部分に対する一般的に使用されるチェック方法であり、チェックの精度が保証される。
【0030】
第1のノードは、伝送データの受信を完成した後、1つの受信スロット内に、所定の期間の受信モードを維持することで、第3のノードがデータをチェックし、エラー又は伝送エラーが存在するとチェックした場合、干渉信号を送信し、且つ第1のノードによって受信することができ、即ち、第1のノードは、第2のノードが送信可能な伝送データよりも多くのデータを受信し、第1のノードは、第2のノード及び第3のノードから受信した伝送データを全体とし、且つデータパケット全体のCRC又は完全性をチェックし、干渉信号の干渉効果を保証する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本発明の無線通信システムの実施例のネットワーク接続概略図である。
【
図2】本発明の無線通信システムの実施例におけるデータパケットの構造概略図である。
【
図3】本発明の無線通信システムの実施例における完全無線ブルートゥースイヤホンと携帯電話の接続概略図である。
【
図4】本発明の無線通信システムの実施例における完全無線ブルートゥースイヤホンと携帯電話の伝送状況の概略図である。
【
図5】本発明の無線通信方法の実施例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、実施形態を参照して発明を更に詳しく説明する。
【0033】
[実施例1]
本実施例は、基本的に
図1に示す通りであり、無線通信システムは、第1のノード、第2のノード及び第3のノードを備え、第1のノードは、第2のノードと無線通信リンクを確立して無線通信を行うと共に、無線通信を行う接続情報を第3のノードに転送し、第3のノードは、接続情報に基づいて無線通信リンクを傍受し、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信し、即ち、
図1の実線で示すように、第1のノードは、第2のノードと無線通信を直接行い、
図1の破線で示すように、第2のノードと第3のノードの間は、無線通信を直接行うことができず、第1のノードと第2のノードの間の通信を傍受してはじめて第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信し、無線通信を行うことができる。
【0034】
第3のノードが第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する時にエラーが発生した場合、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信する時にエラーが発生し、第2のノードによる再送をトリガーするように、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉し、具体的には、第3のノードは、第1のノードと第2のノードの間の通信を傍受することにより、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信すると共に、伝送データを最初から最後までチェックし、伝送データにエラー又は伝送エラーが存在するか否かをチェックし、そうであれば、第3のノードは、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信する時にエラーが発生し、第2のノードによる再送をトリガーするように、受信モードから送信モードに切り替わると共に、第1のノードに干渉信号を送信する。
【0035】
無線通信がブルートゥース通信である場合、伝送データは、データパケットであり、
図2に示すように、データパケットは、アクセスコード(図におけるACCESS CODE)、ヘッダ(図におけるHEADER)及びデータ(図におけるPAYLOAD)という3つの部分に分けられ、当該データパケットは、ブルートゥースプロファイルの標準的なデータパケットである。第3のノードは、伝送データを最初から最後までチェックし、具体的には、第3のノードは、アクセスコード、ヘッダ及びデータに対してそれぞれ順にチャネルアクセスコード、ヘッダチェックHEC及びペイロードチェックCRCを採用してチェックし、いずれかの部分にエラー又は伝送エラーが存在するとチェックした場合、第3のノードは、受信モードから送信モードに切り替わると共に、第1のノードに干渉信号を送信し、第1のノードは、伝送データの受信を完成した後、1つの受信スロット内に、所定の期間の受信モードを維持し、所定の期間が受信スロットを超えず、ブルートゥース通信では、第1のノードは、データパケットにおけるデータの受信を完成した後、1つの受信スロット内に、所定の期間の受信モードを維持することで、第3のノードがデータをチェックし、エラー又は伝送エラーが存在するとチェックした場合、干渉信号を送信し、且つ第1のノードによって受信することができ、即ち、第1のノードは、第2のノードが送信可能な伝送データよりも多くのデータを受信し、第1のノードは、第2のノード及び第3のノードから受信した伝送データをデータパケット全体として使用し、且つデータパケット全体のCRC又は完全性をチェックし、これにより、干渉信号の干渉効果を保証する。
【0036】
動作原理は、以下の通りである。第3のノードは、第1のノードと第2のノードの間の通信を傍受し、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信し、第3のノード及び第1のノードがいずれも順調に受信した場合、第1のノードは肯定応答文字を第2のノードにフィードバックし、第1のノードが順調に受信しなかった場合、第3のノードが順調に受信したか否かにもかかわらず、第1のノードは否定応答文字を第2のノードにフィードバックし、第2のノードは否定応答文字を受信してから再送し、第3のノードが順調に受信しなかった場合、即ち、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを第3のノードが受信する時にエラーが発生した場合、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信する時にエラーが発生するように、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉し、第1のノードは否定応答文字を第2のノードにフィードバックし、第2のノードが再送するようにトリガーし、これにより、無線通信におけるデータ伝送のフィードバックメカニズム及び再送メカニズムの動作に影響を与えることはなく、伝送品質が保証され、また、通常の環境では、ほとんどの伝送データは、第3のノード及び第1のノードによって順調に受信されることが可能であり、この場合、本システムは、基礎となる無線システムのプロトコルに基づいて正常にフィードバックし、少しの伝送データが第3のノード及び/又は第1のノードによって順調に受信されなかった場合、上記内容に基づいてフィードバック及び再送を行い、第3のノード及び第1のノードは、毎回もスロットのアイドル期間に1回又は複数回の統合フィードバックを行う必要がなく、資源の浪費を減少させ、コストを削減する。
【0037】
図3に示すように、本実施例は、1つの完全無線ブルートゥースイヤホンと携帯電話が接続された無線通信システムを例とし、
図4に示すように、図面における略語の説明は、以下の通りである。
【0038】
SLOT N:あるスロット
SLOT N+1:次のスロット
SRC:第2のノード、携帯電話などの音源装置をも示す
SNK-1:第1のノード、完全無線ブルートゥースイヤホンのマスタイヤホンをも示す
SNK-2:第3のノード、完全無線ブルートゥースイヤホンのサブイヤホンをも示す
TX-AC:SRCがアクセスコードを送信することを示す
TX-HD:SRCがヘッダを送信することを示す
TX-PLD:SRCがデータを送信し、即ち、SRCがペイロードを送信することを示す
RX-AC:SNK-1又はSNK-2がSRCからのアクセスコードを受信したことを示す
RX-HD:SNK-1又はSNK-2がSRCからのヘッダを受信したことを示す
RX-PLD:SNK-1又はSNK-2がSRCからのペイロードを受信したことを示す
RX-AC(BAD):SNK-2がSRCからのアクセスコードを順調に受信しなかったことを示す
RX-HD(BAD):SNK-2がSRCからのヘッダを順調に受信しなかったことを示す
RX-PLD(BAD):SNK-2がペイロードを順調に受信しないことを示す
RX-EXD:SRCによるTXが完了した後、SNK-1の受信機は、更に一定の期間オンにされ、SNK-2が干渉信号を送信する機会を提供することを示す。その後、SNK-1は、データパケット全体のCRC及び完全性をチェックし、SNK-2から干渉信号が送信されてRX-EXDでSNK-1によって受信された場合、SNK-1は、SRCから受信したデータとSNK-2から受信した干渉信号を1つのデータパケットとしてチェックし、この場合、データパケットに干渉信号のデータが存在するため、チェックに失敗することになり、SNK-2から干渉信号が送信されておらずRX-EXDでSNK-1によって受信されなかった場合、SNK-1は、SRCから受信したデータを1つのデータパケットとしてチェックし、この場合、チェックに成功したか否かは、SNK-1自身がデータを正しく受信したか否かによる
TX:SNK-2が干渉信号を送信し、SNK-1がSRCからデータパケットを受信することに影響することを示す
TX(ACK):SNK-1がSRCにACK(肯定応答文字)を送信することを示す
TX(NACK):SNK-1がSRCにNACK(否定応答文字)を送信することを示す
TX(ACK/NACK):SNK-1がSRCにACK又はNACKを送信できることを示す。
【0039】
101の場合、SNK-1及びSNK-2は、いずれもSRCから送信されたデータパケットを順調に受信し、且つ、SRCは、SNK-1からフィードバックされたACKメッセージを受信する。
【0040】
102の場合、SNK-2は、SRCのアクセスコードを認識することができず、SNK-2は、SNK-1が残りのデータパケットを正しく受信することを防止するために、直ちにRXモード(受信モード)からTXモード(伝送モード)に切り替わり、ランダムに構成される干渉信号を送信する。SNK-2がSLOT Nの持続可能なスロット数を知らない可能性があるが、データパケットの長さが一定の時間内に常に一定であるため、前に順調に受信したメッセージに基づいてSLOT Nの長さを計算することができ、SLOT N+1の時、SNK-1は、SRCにNACKメッセージを送信する。
【0041】
103の場合、SNK-2は、アクセスコードを正しく認識したが、ヘッダを受信できず、SKN-2は切り替わり、TX-PLDの開始時に、RXモードからTXモードに切り替わり、ランダムに構成されるデータパケットを伝送し、SLOTがほぼ終了するまでに維持する。SNK-2がSLOT Nの持続可能なスロット数を知らない可能性があるが、データパケットの長さが一定の時間内に常に一定であるため、前に順調に受信したメッセージに基づいてSLOT Nの長さを計算することができ、SLOT N+1の時、SNK-1は、SRCにNACKメッセージを送信する。
【0042】
104の場合、SNK-2は、SRCのアクセスコード及びヘッダを正しく認識したが、データを順調に受信しておらず、受信の終了時に、TXモードに切り替わり、SNK-1が容易に認識できるデータ、即ち干渉信号を送信し、SNK-1は、SRCが送信可能なデータパケットよりも多くのデータを受信し、SRCからデータを受信する場合と同じように、常にSNK-2からデータビットを受信し、あるタイマーが切れた後、SNK-1は、受信を停止し、SRC及びSNK-2から受信したデータを全体とし、且つパケット全体のCRC又は完全性をチェックし、チェックがCRC又は完全性に合格できないため、SLOT N+1の時、SNK-1は、SRCにNACKメッセージを送信するが、SNK-2から干渉信号が送信されていない場合、チェックが合格したか否かは、SNK-1自身がデータを正しく受信したか否かのみによる。
【0043】
102、103及び104の場合、SNK-2は、SRCから送信されたデータパケットを正しく受信しておらず、SNK-2は、SRCが当該メッセージを再送するように、SNK-1の受信を破壊するが、干渉は必ずしも成功できるとは限らず、そうしても、適用に何らかの影響を与えることは全くなく、実際の適用においてパケットロス隠蔽アルゴリズムを用いてデータを補償できるからであり、依然として相当なオーディオ品質が得られる。
【0044】
[実施例2]
本実施例は、基本的に
図5に示す通りであり、無線通信方法は、第1のノード、第2のノード及び第3のノードを備え、第1のノードが、第2のノードと無線通信リンクを確立して無線通信を行うと共に、無線通信を行う接続情報を第3のノードに転送し、第3のノードが、接続情報に基づいて無線通信リンクを傍受し、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する通信ネットワークに適用され、当該通信ネットワークでは、第1のノードは、第2のノードと無線通信リンクを確立して無線通信を直接行うと共に、無線通信を行う接続情報を第3のノードに転送し、第2のノードと第3のノードの間は、無線通信を直接行うことができず、第3のノードが接続情報に基づいて無線通信リンクを傍受してはじめて第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信することができ、当該無線通信方法は、以下のステップ、すなわち、
S1、第3のノードが第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する時にエラーが発生したか否かを判定し、そうであれば、S2を実行するステップであって、具体的に、
S101、第3のノードが第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信し、
S102、第3のノードが伝送データを最初から最後までチェックし、即ち、第3のノードが伝送データを最初から最後までチェックし、伝送データにエラー又は伝送エラーが存在するか否かをチェックし、存在する場合、S2を実行するステップと、
S2、第3のノードにより第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉し、干渉により、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信する時にエラーが発生し、第2のノードが再送するようにトリガーステップであって、具体的に、
S201、第3のノードが受信モードから送信モードに切り替わり、
S202、第3のノードが第1のノードに干渉信号を送信し、第1のノードが干渉信号の干渉を受け、第2のノードからの伝送データを受信する時にエラーが発生し、第2のノードが再送するようにトリガーするステップと、を含む。
【0045】
無線通信はブルートゥース通信であり、伝送データはデータパケットであり、データパケットは、アクセスコード、ヘッダ及びデータという3つの部分に分けられ、前記S102は、第3のノードがアクセスコード、ヘッダ及びデータに対してそれぞれ順にチャネルアクセスコード、ヘッダチェックHEC及びペイロードチェックCRCを採用してチェックし、いずれかの部分にエラー又は伝送エラーが存在するとチェックした場合、S2を実行するステップを含み、前記第1のノードは、伝送データの受信を完成した後、1つの受信スロット内に、所定の期間の受信モードを維持し、所定の期間が受信スロットを超えず、ブルートゥース通信では、第1のノードは、データパケットにおけるデータの受信を完成した後、1つの受信スロット内に、所定の期間の受信モードを維持することで、第3のノードがデータをチェックし、エラー又は伝送エラーが存在するとチェックした場合、干渉信号を送信し、且つ第1のノードによって受信することができ、即ち、第1のノードは、第2のノードが送信可能な伝送データよりも多くのデータを受信し、第1のノードは、第2のノード及び第3のノードから受信した伝送データを全体として使用し、且つデータパケット全体のCRC又は完全性をチェックし、干渉信号の干渉効果を保証する。
【0046】
動作原理は、以下の通りである。第3のノードは、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信し、第3のノード及び第1のノードがいずれも順調に受信した場合、第1のノードは肯定応答文字を第2のノードにフィードバックし、第1のノードが順調に受信しなかった場合、第3のノードが順調に受信したか否かにもかかわらず、第1のノードは否定応答文字を第2のノードにフィードバックし、第2のノードは否定応答文字を受信してから再送し、第3のノードが順調に受信しなかった場合、即ち、第3のノードが第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する時にエラーが発生した場合、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信する時にエラーが発生するように、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉し、第1のノードは否定応答文字を第2のノードにフィードバックし、第2のノードが再送するようにトリガーし、これにより、無線通信におけるデータ伝送のフィードバックメカニズム及び再送メカニズムの動作に影響を与えることはなく、伝送品質が保証され、また、通常の環境では、ほとんどの伝送データは、第3のノード及び第1のノードによって順調に受信されることが可能であり、この場合、本システムは、基礎となる無線システムのプロトコルに基づいて正常にフィードバックし、少しの伝送データが第3のノード及び/又は第1のノードによって順調に受信されなかった場合、上記内容に基づいてフィードバック及び再送を行い、第3のノード及び第1のノードは、毎回もスロットのアイドル期間に1回又は複数回の統合フィードバックを行う必要がなく、資源の浪費を減少させ、コストを削減する。
【0047】
以上の記載は、本発明の実施例に過ぎず、解決手段における公知の具体的な構造及び特性などの常識は、ここでその具体的な説明が省略されており、当業者は、出願日又は優先日より前の発明の属する技術分野における全ての一般的な技術知識を知っており、当分野における全ての従来技術を把握することができ、且つその日付より前の通常の実験手段を適用する能力を有し、当業者は、本願において与えられる示唆によって、自身の能力と組み合わせて本解決手段を完備させて実施することができ、一部の典型的な公知の構造又は公知の方法によって当業者が本願を実施することを阻害すべきではない。当業者にとって、本発明の構造から逸脱することなく、いくつかの変形及び改良を行うことができ、それらも本発明の保護範囲と見なされるべきであり、これらが本発明を実施する効果及び特許の利用可能性に影響することはないことを指摘しておく。本願で求められる保護範囲は、その請求項の内容を基準とすべきであり、明細書における発明を実施するための形態などの記載は、請求項の内容を解釈するために使用することができる。
【手続補正書】
【提出日】2022-11-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のノード、第2のノード及び第3のノードを備え、第1のノードは、第2のノードと無線通信リンクを確立して無線通信を行うと共に、無線通信を行う接続情報を第3のノードに転送し、第3のノードは、接続情報に基づいて無線通信リンクを傍受し、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する無線通信システムにおいて、第3のノードが第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する時にエラーが発生した場合、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉し、
前記第3のノードにより第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉するステップは、第3のノードが受信モードから送信モードに切り替わると共に、第1のノードに干渉信号を送信するステップを含むことを特徴とする無線通信システム。
【請求項2】
前記第3のノードは、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信すると共に、伝送データを最初から最後までチェックし、伝送データにエラー又は伝送エラーが存在するか否かをチェックすることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項3】
第1のノード、第2のノード及び第3のノードを備え、第1のノードは、第2のノードと無線通信リンクを確立して無線通信を行うと共に、無線通信を行う接続情報を第3のノードに転送し、第3のノードは、接続情報に基づいて無線通信リンクを傍受し、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する無線通信システムにおいて、第3のノードが第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する時にエラーが発生した場合、第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉し、
前記無線通信はブルートゥース通信であり、伝送データはデータパケットであり、データパケットは、アクセスコード、ヘッダ及びデータという3つの部分に分けられ、第3のノードは、アクセスコード、ヘッダ及びデータを順にチェックし、いずれかの部分にエラー又は伝送エラーが存在するとチェックした場合、第3のノードは、受信モードから送信モードに切り替わると共に、第1のノードに干渉信号を送信することを特徴とする無線通信システム。
【請求項4】
アクセスコード、ヘッダ及びデータを順にチェックするには、それぞれチャネルアクセスコード、ヘッダチェックHEC及びペイロードチェックCRCを採用することを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
【請求項5】
第1のノードは、伝送データの受信を完成した後、1つの受信スロット内に、所定の期間の受信モードを維持することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項6】
第1のノード、第2のノード及び第3のノードを備え、第1のノードが、第2のノードと無線通信リンクを確立して無線通信を行うと共に、無線通信を行う接続情報を第3のノードに転送し、第3のノードが、接続情報に基づいて無線通信リンクを傍受し、第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する通信ネットワークに適用される無線通信方法において、
S1、第3のノードが第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信する時にエラーが発生したか否かを判定し、そうであれば、S2を実行するステップと、
S2、第3のノードにより第1のノードが第2のノードからの伝送データを受信することに干渉するステップと、を含み、
前記S2は、
S201、第3のノードが受信モードから送信モードに切り替わるステップと、
S202、第3のノードが第1のノードに干渉信号を送信するステップと、を含むことを特徴とする無線通信方法。
【請求項7】
前記S1は、
S101、第3のノードが第2のノードから第1のノードに送信された伝送データを受信するステップと、
S102、第3のノードが伝送データを最初から最後までチェックし、伝送データにエラー又は伝送エラーが存在するか否かをチェックし、存在する場合、S2を実行するステップと、を含むことを特徴とする請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項8】
無線通信はブルートゥース通信であり、伝送データはデータパケットであり、データパケットは、アクセスコード、ヘッダ及びデータという3つの部分に分けられ、
前記S102は、第3のノードがアクセスコード、ヘッダ及びデータに対してそれぞれ順にチャネルアクセスコード、ヘッダチェックHEC及びペイロードチェックCRCを採用してチェックし、いずれかの部分にエラー又は伝送エラーが存在するとチェックした場合、S2を実行するステップを含み、
前記第1のノードは、伝送データの受信を完成した後、1つの受信スロット内に、所定の期間の受信モードを維持することを特徴とする請求項6に記載の無線通信方法。