(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023047273
(43)【公開日】2023-04-05
(54)【発明の名称】モバイル充電装置
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20230329BHJP
H01M 10/42 20060101ALI20230329BHJP
B60L 53/14 20190101ALN20230329BHJP
B60L 53/30 20190101ALN20230329BHJP
B60L 53/53 20190101ALN20230329BHJP
【FI】
H02J7/00 301B
H02J7/00 P
H01M10/42 A
B60L53/14
B60L53/30
B60L53/53
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022075884
(22)【出願日】2022-05-02
(31)【優先権主張番号】110211366
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】522176322
【氏名又は名称】陳 星憲
(74)【代理人】
【識別番号】110000419
【氏名又は名称】弁理士法人太田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳 星憲
【テーマコード(参考)】
5G503
5H030
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA02
5G503BB01
5G503CA01
5G503CC02
5G503DA04
5G503DA07
5G503DA13
5G503FA03
5G503FA06
5G503FA17
5G503GB03
5H030AS08
5H030AS18
5H030DD01
5H030DD20
5H030DD21
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC24
5H125FF14
(57)【要約】
【課題】モバイル充電装置を提供する。
【解決手段】
モバイル充電装置は、本体及び移動機構を含み、前記本体内には、メインバッテリパック及びサブバッテリパックが設けられ、前記メインバッテリパックは、それぞれ電源接続回路及び放電回路を介して電源接続ソケット及び放電ソケットに接続され、外部から供給される又は外部へ出力する電気エネルギーを蓄え、前記サブバッテリパックは、前記移動機構を動作させる電気エネルギーを蓄え、前記移動機構は、少なくとも前記本体に取り付けられる駆動ホイール及び駆動モジュールを含み、前記駆動モジュールにより制御を受けて前記駆動ホイールを回転させ、ユーザに前記本体を楽に移動させることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、電気エネルギーを蓄えるためのメインバッテリパックとを備え、
前記メインバッテリパックは、前記本体に設置され、前記本体は、表側に電源接続ソケットと、少なくとも1つの放電ソケットが設けられ、前記電源接続ソケットは、電源接続回路を介して前記メインバッテリパックに接続され、電気エネルギーを受け取る時に電気エネルギーを前記メインバッテリパックに保存させ、前記放電ソケットは、放電回路を介して前記メインバッテリパックに接続され、電気エネルギーを出力する時に前記メインバッテリパックが蓄えた電気エネルギーを出力するモバイル充電装置であって、
前記モバイル充電装置は、更に、サブバッテリパックと、前記本体を移動させる移動機構とを備え、前記サブバッテリパックは、前記本体に設置され、前記移動機構を動作させる電気エネルギーを蓄え、前記移動機構は、駆動モジュール及び駆動ホイールを少なくとも含み、前記駆動モジュールは、前記サブバッテリパックに電気的に接続され、制御を受けて前記駆動ホイールを回転させ、前記駆動ホイールは、前記本体の前側底縁に取り付けられ、回転時に前記本体を移動させることができることを特徴とするモバイル充電装置。
【請求項2】
前記電源接続回路には、前記電源接続ソケットが受け取った電気エネルギーを前記メインバッテリパックに適用される直流に変換する第1変換ユニットが含まれ、前記放電回路には、前記メインバッテリパックから出力された電気エネルギーを適用される交流に変換する第2変換ユニットが含まれる請求項1に記載のモバイル充電装置。
【請求項3】
前記電源接続回路は、前記電源接続ソケットと前記第1変換ユニットとの間には、オン又はオフを切り替える電源接続スイッチが設けられ、前記放電回路の前記第2変換ユニットと前記放電ソケットとの間には、オン又はオフを切り替える放電スイッチが設けられる請求項2に記載のモバイル充電装置。
【請求項4】
前記サブバッテリパックは、第3変換ユニットを介して前記放電回路の前記放電スイッチに接続され、前記放電スイッチがオンに切り替えられる時、前記メインバッテリパックから出力される電気エネルギーを取得して前記サブバッテリパックに蓄えさせることができ、且つ前記第3変換ユニットは、取得した電気エネルギーを前記サブバッテリパックに適用される直流に変換することができる請求項3に記載のモバイル充電装置。
【請求項5】
前記メインバッテリパックは、電気エネルギーを蓄えるための複数のメインバッテリと、前記メインバッテリの過度な充電又は放電を防ぐための電池保護ユニットと、を含み、前記サブバッテリパックは、電気エネルギーを蓄えるための複数のサブバッテリと、前記複数のサブバッテリの過度な充電又は放電を防ぐための電池保護ユニットと、を含む請求項1~4のいずれか一項に記載のモバイル充電装置。
【請求項6】
前記移動機構は、前記本体の後側の底縁に設置された少なくとも1つの連動ホイールを更に含み、前記連動ホイールは、前記駆動ホイールと協働して前記本体の移動を駆動する請求項5に記載のモバイル充電装置。
【請求項7】
前記駆動ホイールは、ステアリングステムアセンブリを介して前記本体の前側に取り付けられ、前記ステアリングステムアセンブリは、前記本体に固定される接続ソケットと、前記接続ソケットに枢着する可動ブラケットと、を含み、前記駆動ホイールは、前記可動ブラケットの底端のホイールフレーム部に取り付けられ、且つ前記可動ブラケットは、上端に把持させるハンドル部が設けられ、これにより、前記駆動ホイールは、前記可動ブラケットの前記本体に対する回転に従って前記本体の移動時の移動方向を調整することができ、前記駆動モジュールは、前記ホイールフレーム部に設置されるモータを含み、制御を受けて前記駆動ホイールを回転させ、前記移動機構は、制御モジュール及び制動モジュールを更に含み、前記制御モジュールは、前記モータと前記サブバッテリパックとの間に電気的に接続され、前記モータのオン、オフ及び出力動力を制御し、前記制動モジュールは、前記ホイールフレーム部に設置される制動ユニットを少なくとも含み、制御を受けて前記駆動ホイールの回転を制動する請求項6に記載のモバイル充電装置。
【請求項8】
前記電源接続ソケット及び前記放電ソケットは、前記本体の前面及び後面にそれぞれ配置され、且つ前記本体は、更に、後面に分離可能なハンガーが設けられ、充電ガンを引っ掛けさせる請求項7に記載のモバイル充電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動機具に充電させる充電装置、特に、モバイル専用エネルギーを備え、ユーザが楽に操作して移動することができ且つ電動車両等に充電をさせることに適したモバイル充電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
技術の進歩及び環境意識の高まりにより、近年、電気自動車産業は急速に発展してきたが、実務上、動力源の補充(即ち、充電)は、依然として多くの不便、例えば、充電の仕様の違い、充電ステーション又は充電スペースの数の制限、区画の不明確さ、充電パイルの設置の難しさ等があり、現在の電気自動車のほとんどは所有者が自分で充電作業を完了する必要がある。
【0003】
現在、充電パイルや壁掛け充電器など、駐車スペースに設置できる充電設備はあるが、往々にして駐車スペースの帰属、環境空間、建築物の駐車場の電力供給などの問題により制限を受け、全ての電気自動車の所有者が容易に適用できるものではないため、ほとんどの車両所有者は、可動式の充電装置を使って電気自動車を充電するが、但し、そのような充電装置の多くは、複数の大容量の充電式バッテリが搭載され、相対的に重量も比較的大きくなり、ユーザが持ち運ぶ又は押し動かす過程で極めて不便で労力を要し、或いは、電動機構を用いて移動を補助する改善策があるが、通常、電気エネルギーを電気自動車に供給した後、電動機構に十分な駆動エネルギーを提供することができなくなるため、往々にして充電使用後、ユーザは、依然として電源接続位置に戻す労力を要し、使用上の困難を招く。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術の不足に鑑み、本発明は、モバイル充電デバイスを提供し、主な目的は、充電/放電の使用と移動の利便性を向上させることである。移動機構専用のサブバッテリパックを配設することで、ユーザは、サブバッテリの残量を気にする必要がなく、給電前、給電後に何れも移動機構を動作させる電気エネルギーを保有することができ、使用上の利便性を確保する。
【0006】
また、本発明の次の目的は、完全な安全及び保護を提供し、電源接続及び放電回路に電流過負荷を防止するヒューズを配設し、メイン、サブバッテリパックに過度な充電又は放電を防止するバッテリ保護ユニットを配設することで、使用操作の安全性及び製品の耐久性を効果的に確保することができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のモバイル充電装置は、基本構造に、本体と、電気エネルギーを蓄えるためのメインバッテリパックとを備え、前記メインバッテリパックは、前記本体に設置され、前記本体は、表側に電源接続ソケットと、少なくとも1つの放電ソケットが設けられ、前記電源接続ソケットは、電源接続回路を介して前記メインバッテリパックに接続され、電気エネルギーを受け取る時に電気エネルギーを前記メインバッテリパックに保存させ、前記放電ソケットは、放電回路を介して前記メインバッテリパックに接続され、電気エネルギーを出力する時に前記メインバッテリパックが蓄えた電気エネルギーを出力し、本発明が前述の効果及び目的を達成するために採用する技術手段として、更に、サブバッテリパックと、前記本体を移動させる移動機構とを備え、前記サブバッテリパックは、前記本体に設置され、前記移動機構を動作させる電気エネルギーを蓄え、前記移動機構は、駆動モジュール及び駆動ホイールを少なくとも含み、前記駆動モジュールは、前記サブバッテリパックに電気的に接続され、制御を受けて前記駆動ホイールを回転させ、前記駆動ホイールは、前記本体の前側底縁に取り付けられ、回転時に前記本体を移動させることができる。
【0008】
上記構造において、前記電源接続回路には、前記電源接続ソケットが受け取った電気エネルギーを前記メインバッテリパックに適用される直流に変換する第1変換ユニットが含まれ、前記放電回路には、前記メインバッテリパックから出力された電気エネルギーを適用される交流に変換する第2変換ユニットが含まれる。
【0009】
上記構造において、前記電源接続回路は、前記電源接続ソケットと前記第1変換ユニットとの間には、オン又はオフを切り替える電源接続スイッチが設けられ、前記放電回路の前記第2変換ユニットと前記放電ソケットとの間には、オン又はオフを切り替える放電スイッチが設けられる。
【0010】
上記構造において、前記電源接続回路は、更に、前記電源接続スイッチと前記第1変換ユニットとの間に電流過負荷を防止する第1ヒューズが設けられ、前記放電回路は、更に、前記放電スイッチと前記放電ソケットとの間に電流過負荷を防止する第2ヒューズが設けられる。
【0011】
上記構造において、前記サブバッテリパックは、第3変換ユニットを介して前記放電回路の前記放電スイッチに接続され、前記放電スイッチがオンに切り替えられる時、前記メインバッテリパックから出力される電気エネルギーを取得して前記サブバッテリパックに蓄えさせることができ、且つ前記第3変換ユニットは、取得した電気エネルギーを前記サブバッテリパックに適用される直流に変換することができる。
【0012】
上記構造において、前記メインバッテリパックは、電気エネルギーを蓄えるための複数のメインバッテリと、前記メインバッテリの過度な充電又は放電を防ぐための電池保護ユニットと、を含み、前記サブバッテリパックは、電気エネルギーを蓄えるための複数のサブバッテリと、前記複数のサブバッテリの過度な充電又は放電を防ぐための電池保護ユニットと、を含む。
【0013】
上記構造において、前記移動機構は、前記本体の後側の底縁に設置された少なくとも1つの連動ホイールを更に含み、前記連動ホイールは、前記駆動ホイールと協働して前記本体の移動を駆動する。
【0014】
上記構造において、前記駆動ホイールは、ステアリングステムアセンブリを介して前記本体の前側に取り付けられ、前記ステアリングステムアセンブリは、前記本体に固定される接続ソケットと、前記接続ソケットに枢着する可動ブラケットと、を含み、前記駆動ホイールは、前記可動ブラケットの底端のホイールフレーム部に取り付けられ、且つ前記可動ブラケットは、上端に把持させるハンドル部が設けられ、そのうち、前記駆動ホイールは、前記可動ブラケットの前記本体に対する回転に従って前記本体の移動時の移動方向を調整することができる。
【0015】
上記構造において、前記電源接続ソケット及び前記放電ソケットは、前記本体の前面及び後面にそれぞれ設置され、且つ前記本体は、更に、後面に分離可能なハンガーが設けられ、充電ガンを引っ掛けさせる。
【0016】
上記構造において、前記駆動モジュールは、前記ホイールフレーム部に設置されるモータを含み、制御を受けて前記駆動ホイールを回転させ、前記移動機構は、制御モジュール及び制動モジュールを更に含み、前記制御モジュールは、前記モータと前記サブバッテリパックとの間に電気的に接続され、前記モータのオン、オフ及び出力動力を制御し、前記制動モジュールは、前記ホイールフレーム部に設置される制動ユニットを少なくとも含み、制御を受けて前記駆動ホイールの回転を制動する。
【発明の効果】
【0017】
本発明のモバイル充電装置は、充電/放電の使用と移動の利便性を向上させ、移動機構専用のサブバッテリパックを配設することで、ユーザが、サブバッテリの残量を気にする必要がなく、給電前、給電後に何れも移動機構を動作させる電気エネルギーを保有することができ、使用上の利便性を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図3】本発明の好適実施形態の使用時の説明図である。
【
図4】本発明の好適実施形態のブロック説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
上記の目的、効果及び特徴をより具体的に理解するために、本発明の好適実施形態を挙げ、図面に合わせて以下に説明する。
【0020】
図1から
図4を参照し、本実施形態のモバイル充電装置1の主要構成要素は、本体10、移動機構20及びステアリングステムアセンブリ30等の部分を含むことが分かる。
【0021】
本体10は、前面10A及び後面10Bを有する略長方形の箱体であり、前面10Aに配置された電源接続ソケット11、電源接続スイッチ121及び放電スイッチ142と、後面10Bに配置される複数の異なる仕様の放電ソケット15と、箱体内部に配置される電源接続回路12、放電回路14、メインバッテリパック13及びサブバッテリパック17を含む。
【0022】
メインバッテリパック13は、主に電動機具(電気自動車など)を充電させる電気エネルギーを蓄えるために使用され、前記電源接続回路12を介して前記電源接続ソケット11に連結され、前記電源接続ソケット11が電源(商用電源など)に接続される時に電気エネルギーを受け取って蓄え、また、前記放電回路14を介して各前記放電ソケット15に連結され、任意の1つの放電ソケット15が電動機具に接続される時(充電ガン40を介する)に蓄えた電気エネルギーを出力する。
【0023】
前記電力接続回路12は、前記電力接続ソケット11から前記メインバッテリパック13への経路上に、電源接続スイッチ121、第1ヒューズ122及び第1変換ユニット123が順に設けられる。前記電源接続スイッチ121の一端は、前記電源接続ソケット11に接続され、ユーザに前記電源接続回路12のオン又はオフを切り替える操作をさせる。前記第1ヒューズ122の一端は、前記電源接続スイッチ121の他端に接続され、流れる電流の過負荷又は短絡時に即座に溶断し、受電時の電流過負荷、事故発生を防止する効果を達成することができる。前記第1変換ユニット123の一端は、前記第1ヒューズ122の他端に接続され、他端は、前記メインバッテリパック13に接続され、前記電源接続ソケット11の受信時、受け取った電気エネルギーを前記メインバッテリパック13に適用される直流に変換する。前記放電回路14は、前記メインバッテリパック13から前記放電ソケット15までの経路上に、第2変換ユニット141、前記放電スイッチ142及び第2ヒューズ143が順に設けられる。前記第2変換ユニット141の一端は、前記メインバッテリパック13に接続され、前記メインバッテリパック13が電気エネルギーを出力する時、それを電動機具に適用される交流に変換する。前記放電スイッチ142の一端は、前記第2変換ユニット141の他端に接続され、ユーザに前記放電回路14のオン又はオフの切り替えを操作させる。前記第2ヒューズ143の一端は、前記放電スイッチ142の他端に接続され、他端は、各前記放電ソケット15に接続され、通過する電流の過負荷又は短絡時に即座に溶断し、電気エネルギーを出力する時の電流過負荷、事故の発生を防止する効果を達成する。
【0024】
本実施形態では、前記第1ヒューズ122及び前記第2ヒューズ143は、前記前面10Aに近い位置に配置され、前記本体10は、前面10Aにおいて前記第1ヒューズ122及び前記第2ヒューズ143にそれぞれ対応するシェルカバーが設けられ、ユーザがヒューズの状態を観察し、溶断した時に交換できるようにする。
【0025】
前記サブバッテリパック17は、主に、是B受移動機構20を動作させる電気エネルギーを蓄えるために使用され、第3変換ユニット16を介して前記放電スイッチ142に接続され、前記放電スイッチ142がオンである時(即ち、前記メインバッテリパック13が電気エネルギーを出力する状態である時)、前記メインバッテリパック13から出力された電気エネルギーを取得し、前記サブバッテリパック17に供給して蓄えさせることができる。前記第3変換部16は、得られた電気エネルギーを前記サブバッテリパック17に適用される直流に変換することができる。
【0026】
本実施形態では、前記メインバッテリパック13は、電気エネルギーを蓄えるための複数のメインバッテリ131と、前記メインバッテリの過度な充電又は放電を防ぐための電池保護ユニット132とを含む。前記サブバッテリパック17は、電気エネルギーを蓄えるための複数のサブバッテリ171と、前記サブバッテリの過度な充電又は放電を防ぐための電池保護ユニット172とを含む。
【0027】
前記移動機構20は、本実施形態において、制御モジュール21、駆動モジュール22、制動モジュール23、駆動輪24及び2つの連動ホイール25を含む。そのうち、前記駆動輪24は、前記本体10の前側の底縁に取り付けられ、回転時に前記本体10を移動させ、前記2つの連動ホイール25は、それぞれ前記本体10の両側の外側に近い底縁に設置され、前記駆動ホイール24に合わせて前記本体10の移動を補助する。前記駆動モジュール22は、前記駆動ホイール24近傍に設置されるモータ221であり、前記サブバッテリパック17に電気的に接続され、制御を受けて前記駆動ホイール24の回転を駆動させる。前記制御モジュール21は、前記駆動モジュール22と前記サブバッテリパック17との間に接続され、前記モータ221のオン、オフを制御し、出力する動力の大きさを調整する。前記制動モジュール23は、少なくとも、駆動ホイール24の近傍に取り付けられる制動モジュール231を含み、制御を受けて前記駆動ホイール24の回転を制動する。
【0028】
前記ステアリングステムアセンブリ30は、主に前記本体10の前面に配置され、本実施形態では、前記ステアリングステムアセンブリ30は、接続ベース31及び可動ブラケット32を含み、そのうち、前記接続ベース31は、前記本体10の前面10Aに固定され、前記可動ブラケット32を垂直に枢動可能に接続させ、前記可動ブラケット32を前記本体10の前側で回転移動可能にする。前記可動ブラケット32の底端及び上端は、それぞれ、ホイールフレーム部33及びハンドル部34が設けられ、前記ホイールフレーム部33は、駆動ホイール24、前記モータ221及び前記制動ユニット231を配設させることに用いられ、前記ハンドル部34は、ユーザに把持させるハンドルとして形成される。本実施形態では、前記制御モジュール21は、ハンドルに取り付けられ、ユーザに操作させる制御ユニット211を含み、前記制動モジュール23は、更に、ハンドルに取り付けられ、ユーザに操作させるレバー232及び前記レバー232と前記制動ユニット231との間に接続されるロープ233を含む。これにより、前記駆動ホイール24は、前記可動ブラケット32の回転に従って、それと前記本体10との間の角度を変更し、前記本体の移動方向を調整する目的を達成する。
【0029】
本発明の可能な実施形態では、前記本体10は、更に、後面10Bにプラグ孔が開設され、分離可能なハンガー18を取り付けさせ、前記ハンガー18の凸伸する形状によって充電ガン40及びその配線を引っ掛けさせ、使用時の利便性を向上させる。
【0030】
操作して移動させる時、ユーザが前記制御装置211を介してロック解除動作を行った後、前記モータ221を起動させることができ、前記モータ221は、前記サブバッテリパック17が供給する電気エネルギーにより待機状態を形成することができ、その後、制御ユニット211のアクセルの大きさを操作し、ハンドルを用いて移動方向を調整し、所定の位置(充電待ちの電動機具の周囲の位置又は商用電源に接続して電気エネルギーを補充する位置)まで軽やかに移動することができ、移動が完了した後、更に制御ユニット211を操作してモータ221をオフにしてロックする。電源接続して電気エネルギーを補充する必要がある時、ユーザは、前記電源接続ソケット11を商用電源に接続させた後、前記電源接続スイッチ121をオンにし、前記メインバッテリパック13へ電気エネルギーを充填することができ、充電完了時、前記バッテリ保護ユニット132がラインを自動的に切断し、ユーザは、前記電源接続スイッチ121をオフにし、商用電源との接続を離脱させるだけで、電気エネルギーの補充作業を完成することができる。電動機具に充電させる時、先ず、前記充電ガン40を操作して前記放電ソケット15を前記電動機具に接続し、それから、前記放電スイッチ142をオンにし、前記メインバッテリパック13に電気エネルギーを出力させて前記電動機具に供給し、この時、前記放電回路14がオンに切り替わることによって、前記サブバッテリパック17の前記バッテリ保護ユニット172がラインを切断するまで、同期した分流電気エネルギーをサブバッテリパック17に供給し、前記サブバッテリパック17のエネルギー補充を完成する。前記電動機具の充電完了後、又は前記メインバッテリパック13の電気エネルギーが尽きて前記バッテリ保護ユニット132が自動的に切断された後、ユーザは、前記放電スイッチ142をオフにして前記充電ガン40を回収するだけで、前記サブバッテリパック17の電気エネルギー及び前記移動機構20の移動を軽やかに利用して電気エネルギーを補充する位置に戻ることができ、非常に省力的で便利である。
【0031】
要約すると、本発明は、確かに従来技術の不足を改善し、利便性を向上させることができ、新規性及び進歩性を兼ね備える発明である。
【符号の説明】
【0032】
1 モバイル充電装置
10 本体
10A 前面
10B 後面
11 電源接続ソケット
12 電源接続回路
121 電源接続スイッチ
122 第1ヒューズ
123 第1変換ユニット
13 メインバッテリパック
131 メインバッテリ
132 バッテリ保護ユニット
14 放電回路
141 第2変換ユニット
142 放電スイッチ
143 第2ヒューズ
15 放電ソケット
16 第3変換ユニット
17 サブバッテリパック
171 サブバッテリ
172 バッテリ保護ユニット
18 ハンガー
20 移動機構
21 制御モジュール
211 制御ユニット
22 駆動モジュール
221 モータ
23 制動モジュール
231 制動ユニット
232 レバー
233 ロープ
24 駆動ホイール
25 連動ホイール
30 ステアリングステムアセンブリ (目前翻譯為steering stem assembly
如果有問題麻煩請提供英文)
31 接続ベース
32 可動ブラケット
33 ホイールフレーム部
34 ハンドル部
40 充電ガン