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特開2023-47274画像レンズ保護組立体および撮像機器セット
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  • 特開-画像レンズ保護組立体および撮像機器セット 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023047274
(43)【公開日】2023-04-05
(54)【発明の名称】画像レンズ保護組立体および撮像機器セット
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/56 20210101AFI20230329BHJP
   G02B 21/36 20060101ALN20230329BHJP
【FI】
G03B17/56 H
G02B21/36
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022091590
(22)【出願日】2022-06-06
(31)【優先権主張番号】110135484
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】509047591
【氏名又は名称】國立臺灣大學
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】孫 ▲啓▼光
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 沛哲
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 英庭
(72)【発明者】
【氏名】曾 筱▲チー▼
【テーマコード(参考)】
2H052
2H105
【Fターム(参考)】
2H052AB02
2H052AD31
2H052AF14
2H105DD06
2H105EE05
2H105EE11
2H105EE36
(57)【要約】
【課題】人為的要因による揺れの問題を回避し、光学画像機器を被撮像人体に有効に固定し、ブレの問題を軽減し、被撮像人体部位を迅速に変更し、安定した画像を撮像し得る画像レンズ保護組立体および撮像機器セットを提供する。
【解決手段】画像レンズを収容することができる画像レンズの保護組立体は、シェル、透明バリア部材、および接着部材を含む。シェルは、収容空間を画定し、画像レンズは、収容空間内に移動可能に配置される。透明部材は、シェルの底部に配置される。結合部材の内面は、シェルの底部に固定されている。接着性のある接着部材の外面が透明バリア部材の底部と面一となるように構成されることによって、透明バリア部材が介在しても画像レンズを通して対象領域を観察することができるとともに、画像レンズの保護組立体をテスト対象領域に効果的に固定することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シェル、透明バリア部材および接着部材を含む、画像レンズ用保護組立体であって、
前記シェルは、筒本体部、前記筒本体部に接続された底部、および前記底部の周縁に形成された曲げ部を含み、前記シェルが収容空間を形成し、前記曲げ部の内側に傾斜面を有し、前記傾斜面は前記画像レンズのハウジングに当接することが可能であり、
前記透明バリア部材は前記シェルの底部に配置され、
前記接着部材の内面は前記シェルの底部に固定され、前記粘着部材の外面に粘着性を有する、ことを特徴とする画像レンズ用保護組立体。
【請求項2】
前記曲げ部の外側は弧状曲面または直角である、請求項1に記載の画像レンズ用保護組立体。
【請求項3】
前記底部に収容貫通孔が設けられ、前記透明バリア部材が前記収容貫通孔に配置される、請求項2に記載の画像レンズ用保護組立体。
【請求項4】
前記収容貫通孔の面積は前記画像レンズよりも大きい、請求項3に記載の画像レンズ用保護組立体。
【請求項5】
前記接着部材は引換可能に前記底部に接続され、前記透明バリア部材は引換可能に前記底部に接続され、前記接着部材の外面は前記透明バリア部材の底面と面一にあるように構成される、請求項1に記載の画像レンズ用保護組立体。
【請求項6】
前記接着部材は医療用両面テープまたはゲルシートである、請求項1に記載の画像レンズ用保護組立体。
【請求項7】
前記シェルの前記底部は着脱可能に前記筒本体部に接続され、前記筒本体部はさらに第1の接続部材を有し、前記曲げ部は第2の接続部材を有し、前記第1の接続部材は前記第2の接続部材と互いに接合し得る、請求項1に記載の画像レンズ用保護組立体。
【請求項8】
前記接着部材は、グリップ構造体、載置層、およびゲル層を有し、ゲル層は載置層の下面に配置され、グリップ構造体はシェルとグリップするために載置層の上面に設けられる、請求項1に記載の画像レンズ用保護組立体。
【請求項9】
前記底部に前記グリップ構造体とグリップするためのグリップスロットが設けられる、請求項8に記載の画像レンズ用保護組立体。
【請求項10】
画像レンズと、
前記画像レンズを前記収容空間に配置する、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の画像レンズ用保護組立体と、を備える、
撮像機器セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像レンズ保護組立体に関し、特に、画像レンズの保護組立体、およびそれを備えた撮像機器セットに関する。
【背景技術】
【0002】
画像レンズを医学検査に使用する際に、呼吸や心拍などの人体要因による揺れが生じることを回避する必要があるため、現在の技術では、光学結像レンズの安定化のために真空ポンプが使用されている。しかし、観察しながら画像レンズをあちこち移動する場合、真空の作りを繰り返す必要があり、時間およびコストがかかってしまう。
【0003】
そこで、本発明者は、上記不具合を改善することができると考え、科学的な原理を研究・応用して、合理的な設計で、上記不具合を改善する効果のある発明を考え出したのである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、人為的要因による揺れの問題を回避し、光学画像機器を被撮像人体に有効に固定し、ブレの問題を軽減し、被撮像人体部位を迅速に変更し、安定した画像を撮像し得る画像レンズ保護組立体および撮像機器セットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的課題を解決するために、本発明が採用した技術的解決手段の一つは、シェル、透明バリア部材、および接着部材を含む画像レンズ保護組立体を提供することである。シェルは、画像レンズを移動可能に収容するための収容空間を形成するように、筒本体部と、筒本体部に接続されるとともに周縁に曲げ部が形成された底部と、を有する。曲げ部の内側に、画像レンズのハウジングと当接するための傾斜面が設けられる。透明バリア部材はシェルの底部に配置される。接着部材は、内面がシェルの底部に配置され、外面に粘着性を有する。
【0006】
さらに、曲げ部の外側が弧状曲面または直角を呈する。
【0007】
さらに、底部に収容貫通孔を有し、透明バリア部材は収容貫通孔に配置される。
【0008】
さらに、収容貫通孔の面積は画像レンズのサイズよりも大きい。
【0009】
さらに、接着部材および透明バリア部材は、引換可能に底部に連接され、接着部材の外面と透明バリア部材の底部とは面一になる。
【0010】
さらに、接着部材は医療用両面テープまたはゲルシートである。
【0011】
さらに、シェルの底部と筒本体部とは着脱可能に接続され、筒本体部に第1の接続部材が設けられ、曲げ部に第2の接続部材が設けまれ、第1の接続部材と第2の接続部材とは互いに接続することが可能である。
【0012】
さらに、接着部材はグリップ構造体、載置層、およびゲル層を有し、ゲル層は載置層の下面に配置され、グリップ構造体はシェルとグリップするために載置層の上面に設けられる。
【0013】
さらに、底部にグリップ構造体とグリップするためのグリップスロットが設けられる。
【0014】
本発明が解決しようとする技術的課題は、人為的要因による揺れの問題を回避し、光学画像機器を被撮像人体に有効に固定し、ブレの問題を軽減し、被撮像人体部位を迅速に変更し、安定した画像を撮像し得る撮像機器セットを提供することである。
【0015】
上記技術的課題を解決するために、本発明が採用した技術的解決手段の一つは、画像レンズ、および上記の技術的手段で提供された画像レンズ保護組立体を備え、かつ、画像レンズが画像レンズ保護組立体に配置された、撮像機器セットを提供することである。
【発明の効果】
【0016】
本発明では、シェルの底部の曲げ部の内側には、画像レンズのハウジングに取り付け可能な傾斜面があり、シェルの底部は、画像レンズのサイズより大きい面積の収容貫通孔を有するので、画像レンズから収容貫通孔を通して被検査領域を撮影することができる。そして、画像レンズの移動範囲を最大化するように傾斜面を設計する。それで、画像レンズは、測定対象となる1つの領域を観察する際に、小さな程度で画像レンズを移動できる。また、シェルの底部に配置された接着部材は粘着性があるため、観察対象となる、例えば皮膚の部位に直接触れないように素早く貼り付けることができるとともに、使い捨てるように交換ができるため、衛生を保つことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1の実施形態の画像レンズ保護組立体を示す立体模式図である。
図2図1のII-II部の部分を示す断面模式図である。
図3】本発明の底部の傾斜面の傾きが0度であることを示す断面模式図である。
図4】本発明の第1の実施形態にかかる画像レンズ保護組立体を示す分解模式図である。
図5】本発明のシェルの第1の実施形態を示す断面模式図である。
図6】本発明のシェルの第2の実施形態を示す断面模式図である。
図7】本発明のシェルの第3の実施形態を示す断面模式図である。
図8】本発明の透明バリア部材を示す立体模式図である。
図9図8の部分IX-IXの部分を示す断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
発明の特徴および技術内容がより一層分かるように、以下本発明に関する詳細な説明および添付図面を参照する。しかし、提供される添付図面は参考および説明のために提供するものに過ぎず、本発明の特許請求の範囲を制限するためのものではない。
【0019】
下記より、本願による「画像レンズ保護組立体および撮像機器セット」にかかる具体的な実施例で本発明が開示する実施形態を説明する。当業者は本明細書の公開内容により本発明のメリットおよび効果を理解し得る。本発明は他の異なる実施形態により実行または応用できる。本明細書における各細節も様々な観点または応用に基づいて、本発明の精神逸脱しない限りに、均等の変形および変更を行うことができる。また、本発明の図面は簡単で模式的に説明するためのものであり、実際的な寸法を示すものではない。以下の実施形態において、さらに本発明にかかる技術事項を説明するが、公開された内容は本発明を限定するものではない。また、本明細書に用いられる「または」という用語は、実際の状況に応じて、関連する項目中のいずれか一つまたは複数の組合せを含み得る。
【0020】
[第1の実施形態]
図1図4を参照すると、本実施形態は、水レンズまたは一般的な画像レンズであってよい画像レンズ500を収容するための画像レンズ用保護組立体700を提供する。画像レンズ500は、ミラー部501を有し、このミラー部は、円筒形、円錐形であって、周縁部が面取りされていてもよい。画像レンズ用保護組立体700は、シェル10a、透明バリア部材20および接着部材30aを含む。シェル10aは、画像レンズ500を保持し、画像レンズ500を収容空間19内に移動可能に配置することができる収容空間19を形成している。シェル10aには、画像レンズが機能するための液体(これに限定されないが、本実施形態では水であってもよい)が収容されていてもよい。シェル10aは、筒本体部11a、底部15aおよびロック部17を有し、筒本体部11aの両端は、底部15aおよびロック部17にそれぞれ接続されている。取り付け方法は、一体型、インターロック型、スナップフィット型のいずれでもよいし、本発明では特に制限されず、例えば、本実施形態における画像レンズ用保護組立体700は、図5に示すように、一体的に形成されている。ロック部17は、撮像機器の筐体(図示せず)に取り付けることで、シェル10aを撮像機器の筐体に固定できるようにしてもよい。取り付け方法は、ネジ止めでもスナップフィットでもよいが、これに限定されない。
【0021】
底部15aの周囲には曲げ部151が形成され、曲げ部151の内側には、画像レンズ500の鏡筒に当てられる傾斜面1551が形成されているため、画像レンズ500は収納空間19内で最大の移動空間を持つことができる。また、傾斜面1551は、収容空間19内の液体(水)を、画像レンズ500と透明バリア部材20との間に集中することができる。
【0022】
底部15aには、底部15aの中心軸付近に配置される段差凹部153(図2に示す)が設けられている。段差凹部153には、収容貫通孔157(図2に示す)が形成されており、ここに透明な透明バリア部材20を交互に配置して密着させ、収容空間19から水が流出するのを防ぐことができる。段差凹部153の大きさおよび厚さは、透明な透明バリア部材20によって決定されることになるが、この例に制限されない。シェル10aの中心軸沿えて観察する場合、収容貫通孔157の面積の大きさは、画像レンズ500よりも大きく、収容空間19に移動可能に配置された画像レンズ500を、シェル10aの中心軸に垂直な方向に移動させる状態で、収容貫通孔157を介して1回のテスト領域で小さな面積で移動できるように構成されている。画像レンズ500は、任意に底部15aで透明な透明バリア部材20に接触してもよいが、本実施形態では、画像レンズ500は底部15aで透明な透明バリア部材20に接触していない。
【0023】
傾斜面1551の傾きθ1は、傾斜面1551と底面15aの水平方向の延長線とがなす角である。ミラー部501の傾きθ2は、ミラー部501の傾き1551と底面15aの水平方向の延長線とがなす角である。傾斜面1551の傾きθ1は、画像レンズ500のミラー501の傾きθ2に応じて調整でき、傾斜面1551の傾きθ1は0度から41度の範囲、ミラー501の傾きθ2も0度から41度の範囲とする。ベベルの傾きθ1とミラーの傾きθ2とは同じ角度にすることができる。本実施例の傾斜面1551の傾斜θ1は41度であり、ミラー部501の傾斜θ2も41度である(図2に示すように)。
【0024】
図3に示すように、傾斜面θ1の傾斜とミラー部θ2の傾斜とが共に0度の条件では、像レンズ500aのミラー部501aと外筒10aの内面が略一致することができるので、収容空間19に移動可能にセットして収容貫通孔157(図2に示す)を通して被検部一帯を小さな面積で移動し、画像レンズ500aが外筒10aの中心軸と直角方向に移動することが可能である。
【0025】
曲げ部151の外側は弧状曲面1553を呈しているので、シェル10aは、例えば人体の皮膚の凹凸部分を観察する場合、観察対象部位に効果的にフィットすることが可能である。なお、弧状曲面1553の曲率はこれに限定されず、曲げ部151も一定の角度を呈していてもよい。
【0026】
透明バリア部材20は、カバースリップでもキャリアスライドでも良い。透明バリア部材20の形状は、丸、四角、多角形でも良く、透明バリア部材20の形状や厚さは状況によって異なるので、ここで限定するものではない。なお、透明バリア部材20の光学特性は、画像レンズ500の画質に影響を与えることはない。本実施例の透明バリア部材20は、円形のカバースリップとすることができる。画像レンズ500は、透明な透明バリア部材20を通して被検部を観察することができ、画像レンズ500と被検部との直接の接触を防止することができる。
【0027】
接着部材30aは、医療用両面粘着テープやゲルシートであってもよく、接着部材30aは、外面および内面を有している。外面、内面ともに接着剤であってもよい。この点、接着部材30aの材料は限定されない。接着部材30aの内面は、シェル10aの底面に設けられ、固定されている。接着部材30aは、引換可能に、シェル10aの底部15aの外側に貼り付けることができる。接着部材30aの外面は、収容貫通孔157に位置する透明バリア部材20の下面と面一となるように配置されてもよい(図5に示す)し、それで、医療用両面粘着テープは、細胞毒性試験、皮膚感受性試験、皮膚刺激試験等の生体適合性試験に適合している。
【0028】
[第2の実施形態]
本実施形態は、上記第1の実施形態と同様であるので、両実施形態間の類似点の説明は繰り返さない(例えば、曲げ部151、傾斜面1551、段差凹部153、透明バリア部材20)。
【0029】
図6を参照すると、本実施形態は、画像レンズ用保護組立体700を提供する。シェル10bは、筒本体部11b、底部15bおよびロック部17を有する。筒本体部11bの他端は第1の接続部材111bを有し、底部15bは第2の接続部1552bを有する。第1の接続部材111bは第2の接続部1552bに接続することができる。底部15bは、筒本体部11bに着脱可能に取り付けられている。ロック部17は、ビデオ機器のハウジング(図示せず)に取り付けることができるので、シェル10bをビデオ機器のハウジングに固定することが可能である。第1の接続部材111bは、第2の接続部1552bに接続することで、操作者が第2の接続部1552bを迅速に交換することができ、使い捨ての安全性および衛生性を確保することが可能である。
【0030】
粘着部材30bは、医療用両面テープまたはゲルシートであってもよく、粘着部材30bは、外面および内面を有する。外面および内面は、ともに接着剤であってもよい。この点、粘着部材30bの材料は限定されない。粘着部材30bの内面は、シェル10bの底面に設けられ、固定されている。粘着部材30bは、引換可能にシェル10bの底部15bの外側に貼り付けられることができる。粘着部材30bの外面は、収容貫通孔157に位置する透明バリア部材20の下面と面一になるように構成されてもよい。
【0031】
[第3の実施形態]
本実施形態は、上記第1の実施形態と同様であるので、両実施形態間の類似点の説明は繰り返さない(例えば、曲げ部151、傾斜面1551、段差凹部153、透明バリア部材20)。
【0032】
図7図9を参照すると、シェル10cは、画像レンズ(図示せず)を収容し、画像レンズを収容空間19内に移動可能に配置できる収容空間19を形成し、シェル10cは液体を収容することが可能である。シェル10cは、筒本体部11cと、底部15cと、ロック部17と、を有し、筒本体部11cの両端は、底部15cとロック部17とにそれぞれ接続されている。取り付け方法は、一体成型でも、相互にネジやスナップで固定しても良いが、上記の例に制限されない。ロック部17は、映像機器の筐体(図示せず)に取り付けることで、シェル10cを映像機器の筐体に固定することが可能である。取り付け方法は、ネジ止めでもスナップフィットでもよいが、これに限定されない。
【0033】
シェル10cの底部15cは、少なくとも1つのスナップ凹部155を有し、スナップ凹部155の数および形状はここに限定されず、この実施形態は4つのスナップ凹部155を有する。スナップ凹部155は、スナップ構造体31cに取り付けることができる。
【0034】
図8に示すように、接着部材30cは、少なくとも1つのスナップ構造体31c、載置層32c、グリップ部材33cおよびゲル層34cを含む。ここでスナップ構造体31cの数および形状は限定されないが、この例では4つのスナップ構造体31cを有している。ゲル層34cは、載置層32cの底部に、ヒトの皮膚の試験対象領域上にフィットするように配置される。グリップ部材33cは載置層32cに接続されており、グリップ部材33cにより使用者が接着剤30cを交換することが容易になり、安全かつ衛生的な使い捨て効果でシェル10cの底部15cから迅速に交換することができる。
【0035】
接着部材30cの外面は、収容貫通孔157内に位置する透明バリア部材20の下面と面一になるように構成されてもよい。
【0036】
[発明の効果]
本発明の有益な効果の一つは、シェルの底部の曲げ部の内側に、画像レンズのハウジングに接続可能な傾斜面を有し、外側ケーシングの底部に画像レンズのサイズより大きい面積の収容貫通孔を有する画像レンズ用保護組立体および撮像機器セットを提供することにある。収容貫通孔から画像レンズを検査すべき単一の領域で観察でき、画像レンズを傾斜面に接続して画像レンズで検査すべき単一の領域を観察するに際して画像レンズを小さな領域で移動できるようにすることである。画像レンズは、ハウジング内で画像レンズが最大限移動できるように傾斜面に取り付けられているため、1つの被測定領域を観察する際に小さな領域で移動させることが可能である。また、シェルの底部の粘着部材は粘着性があり、人の皮膚の観察対象部位に素早く貼り付けることができ、人の皮膚の観察対象部位にハウジングが直接接触しないように隔離することができる。
【0037】
以上に開示された内容は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、これにより本発明の特許請求の範囲を制限するものではない。そのため、本発明の明細書および添付図面の内容に基づき為された等価の技術変形は、全て本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0038】
500、500a: 画像レンズ
501、501a: ミラー部
700:画像レンズ用保護組立体
10a、10b、10c:シェル
11a、11b、11c:筒本体部
111b:第1の接続部材
15a、15b、15c:底部
151:曲げ部
1551:傾斜面
1552b:第2の接続部材
1553:弧状曲面
153:段差凹部
155:スナップ凹部
157:収容貫通孔
17:ロック部
19:収容空間
20:透明バリア部材
30a、30b、30c:接着部材
31c:スナップ構造体
32c:載置層
33c:グリップ部材
34c:ゲル層
θ1:傾斜面の傾き
θ2:ミラー部の傾き
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9