(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023047584
(43)【公開日】2023-04-06
(54)【発明の名称】位置管理システム、および、位置管理方法
(51)【国際特許分類】
G08G 1/01 20060101AFI20230330BHJP
G08G 1/04 20060101ALI20230330BHJP
G01C 21/28 20060101ALI20230330BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20230330BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20230330BHJP
G16Y 40/10 20200101ALI20230330BHJP
【FI】
G08G1/01 A
G08G1/04 D
G01C21/28
G06T7/00 650B
G16Y10/40
G16Y40/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021156567
(22)【出願日】2021-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 美彦
(72)【発明者】
【氏名】青木 泰浩
(72)【発明者】
【氏名】竹林 泰弘
(72)【発明者】
【氏名】堺 浩
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
5L096
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129EE02
2F129EE26
2F129EE65
2F129EE67
2F129EE73
2F129EE82
2F129EE94
2F129FF02
2F129FF15
2F129FF18
2F129FF20
2F129FF57
2F129FF66
2F129FF71
2F129FF73
2F129FF75
2F129GG17
2F129HH04
2F129HH12
2F129HH18
2F129HH19
2F129HH20
2F129HH21
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB13
5H181BB15
5H181CC04
5H181DD02
5H181EE07
5H181FF04
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF33
5H181LL09
5H181MB01
5L096AA02
5L096AA06
5L096BA04
5L096CA02
5L096DA02
5L096FA64
5L096FA66
5L096FA67
5L096FA69
5L096HA11
5L096MA07
(57)【要約】
【課題】移動物体の高精度な位置情報を低コストで得る。
【解決手段】実施形態の位置管理システムは、定置カメラから撮影画像を取得し、撮影画像から移動物体を検出し、撮影画像の各部分に対して予め実位置情報が対応付けられている位置対応情報に基づいて、撮影画像に写っている移動物体の実位置情報を特定する。また、移動物体から、GPSまたはGNSSに基づく移動物体の位置情報を取得し、移動物体または外部装置から、移動物体に関する所定の特徴情報を取得し、撮影画像から移動物体の所定の特徴情報を抽出する。また、特定部によって特定された実位置情報と、位置情報取得部によって取得された位置情報と、特徴情報取得部によって取得された所定の特徴情報と、抽出部によって抽出された所定の特徴情報と、に基づいて、撮影画像に写っている移動物体と、位置情報取得部によって取得された位置情報を送信した移動物体と、を対応付ける。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動物体が移動する所定の領域を撮影する定置カメラから撮影画像を取得する撮影画像取得部と、
前記撮影画像から前記移動物体を検出する検出部と、
前記定置カメラによる撮影画像の各部分に対して予め実位置情報が対応付けられている位置対応情報に基づいて、前記撮影画像に写っている前記移動物体の実位置情報を特定する特定部と、
前記所定の領域を移動している前記移動物体から、GPS(Global Positioning System)またはGNSS(Global Navigation Satellite System)に基づく前記移動物体の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記移動物体または外部装置から、前記移動物体に関する所定の特徴情報を取得する特徴情報取得部と、
前記撮影画像から前記移動物体の前記所定の特徴情報を抽出する抽出部と、
前記特定部によって特定された前記実位置情報と、前記位置情報取得部によって取得された前記位置情報と、前記特徴情報取得部によって取得された前記所定の特徴情報と、前記抽出部によって抽出された前記所定の特徴情報と、に基づいて、前記撮影画像に写っている前記移動物体と、前記位置情報取得部によって取得された前記位置情報を送信した前記移動物体と、を対応付ける制御部と、
を備える位置管理システム。
【請求項2】
前記移動物体は、車両であり、
前記所定の特徴情報は、前記車両の種類を示す車種情報であり、
前記特徴情報取得部は、前記車両または前記外部装置から、前記車両に関する所定の特徴情報として前記車種情報を取得し、
前記抽出部は、前記撮影画像から前記車両の前記車種情報を抽出する、請求項1に記載の位置管理システム。
【請求項3】
前記抽出部は、前記撮影画像から前記車両の前記車種情報を抽出する場合に、
前記撮影画像に写っている前記車両の姿勢を推定し、前記姿勢に基づいて前記車両を直方体のワイヤーフレームで表現し、前記ワイヤーフレームに基づいて外観特徴、車幅、車長、車高を算出し、算出した前記外観特徴、前記車幅、前記車長、前記車高と、予め外観特徴、車幅、車長、車高と車種情報が対応付けられている車種対応情報と、に基づいて、前記車両の前記車種情報を抽出する、請求項2に記載の位置管理システム。
【請求項4】
前記移動物体は、車両であり、
前記所定の特徴情報は、車体色情報であり、
前記特徴情報取得部は、前記車両または前記外部装置から、前記車両に関する所定の特徴情報として前記車体色情報を取得し、
前記抽出部は、前記撮影画像から前記車両の前記車体色情報を抽出する、請求項1に記載の位置管理システム。
【請求項5】
前記抽出部は、前記撮影画像から前記車両の前記車体色情報を抽出する場合に、
前記撮影画像に写っている前記車両の姿勢を推定し、前記姿勢に基づいて前記車両を直方体のワイヤーフレームで表現し、前記ワイヤーフレームの内部の前記車両の部分の画像であるクロップ画像に基づいて、色情報をクラスタリングすることで前記車体色情報として代表2色を抽出し、
前記特徴情報取得部は、前記車両または前記外部装置から、前記車両に関する前記車体色情報として代表2色を取得する、請求項4に記載の位置管理システム。
【請求項6】
前記移動物体は、車両であり、
前記所定の特徴情報は、前記車両の進行方向情報であり、
前記特徴情報取得部は、前記車両から、前記車両に関する所定の特徴情報として前記進行方向情報を取得し、
前記抽出部は、時系列に複数の前記撮影画像から前記車両の前記進行方向情報を抽出する、請求項1に記載の位置管理システム。
【請求項7】
前記移動物体は、車両であり、
前記所定の特徴情報は、前記車両が走行する車線情報であり、
前記特徴情報取得部は、前記車両から、前記車両に関する所定の特徴情報として前記車両が走行する前記車線情報を取得し、
前記抽出部は、前記撮影画像から前記車両が走行する前記車線情報を抽出する、請求項1に記載の位置管理システム。
【請求項8】
前記制御部は、前記移動物体の位置情報を、前記移動物体、および/または、ダイナミックマップの管理サーバに送信する、請求項1に記載の位置管理システム。
【請求項9】
移動物体が移動する所定の領域を撮影する定置カメラから撮影画像を取得する撮影画像取得ステップと、
前記撮影画像から前記移動物体を検出する検出ステップと、
前記定置カメラによる撮影画像の各部分に対して予め実位置情報が対応付けられている位置対応情報に基づいて、前記撮影画像に写っている前記移動物体の実位置情報を特定する特定ステップと、
前記所定の領域を移動している前記移動物体から、GPSまたはGNSSに基づく前記移動物体の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記移動物体または外部装置から、前記移動物体に関する所定の特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと、
前記撮影画像から前記移動物体の前記所定の特徴情報を抽出する抽出ステップと、
前記特定ステップによって特定された前記実位置情報と、前記位置情報取得ステップによって取得された前記位置情報と、前記特徴情報取得ステップによって取得された前記所定の特徴情報と、前記抽出ステップによって抽出された前記所定の特徴情報と、に基づいて、前記撮影画像に写っている前記移動物体と、前記位置情報取得ステップによって取得された前記位置情報を送信した前記移動物体と、を対応付ける制御ステップと、
を含む位置管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、位置管理システム、および、位置管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば、MaaS(Mobility as a Service)に用いるダイナミックマップを実現するためには、車両などの移動物体に関する正確な位置情報の計測や管理が必要である。そして、車両の位置情報を得る場合には、例えば、GPS(Global Positioning System)よりもGNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)を利用したほうが、高精度な位置情報を得ることができる。
【0003】
しかし、GNSSを利用したとしても、例えば、高い建物が林立しているエリアでは位置情報の誤差が大きくなるなどの問題がある。したがって、高度な自動運転などを実現するには、位置計測誤差を低減する必要があり、解決策として、例えば、車両に高精度測位装置を搭載する手法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-32433号公報
【特許文献2】特開2018-81252号公報
【特許文献3】特開2020-30362号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の高精度測位装置は高価であるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、物体の高精度な位置情報を低コストで得ることができる位置管理システム、および、位置管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の位置管理システムは、移動物体が移動する所定の領域を撮影する定置カメラから撮影画像を取得する撮影画像取得部と、前記撮影画像から前記移動物体を検出する検出部と、前記定置カメラによる撮影画像の各部分に対して予め実位置情報が対応付けられている位置対応情報に基づいて、前記撮影画像に写っている前記移動物体の実位置情報を特定する特定部と、前記所定の領域を移動している前記移動物体から、GPSまたはGNSSに基づく前記移動物体の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記移動物体または外部装置から、前記移動物体に関する所定の特徴情報を取得する特徴情報取得部と、前記撮影画像から前記移動物体の前記所定の特徴情報を抽出する抽出部と、前記特定部によって特定された前記実位置情報と、前記位置情報取得部によって取得された前記位置情報と、前記特徴情報取得部によって取得された前記所定の特徴情報と、前記抽出部によって抽出された前記所定の特徴情報と、に基づいて、前記撮影画像に写っている前記移動物体と、前記位置情報取得部によって取得された前記位置情報を送信した前記移動物体と、を対応付ける制御部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態と比較例の大まかな相違点を説明するための模式図である。
【
図2】
図2は、実施形態の位置管理システムの全体構成図である。
【
図3】
図3は、実施形態のPCによる処理の概要を説明するための図である。
【
図4】
図4は、実施形態における定置カメラ画像と衛星画像の対応関係を説明するための図である。
【
図5】
図5は、実施形態の変換テーブルを示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態における車高の算出法の例を説明するための図である。
【
図7】
図7は、実施形態における車種判別用テーブルの例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態における車体色判定法の例を説明するための図である。
【
図9】
図9は、実施形態における車体色判定結果の例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態のPCによる処理を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、実施形態の位置管理サーバによる処理を示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、実施形態の位置管理サーバによる他の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の位置管理システム、および、位置管理方法の実施形態について、図面を参照して説明する。以下では、移動物体として、車両を例にとって説明する。
【0010】
まず、
図1を参照して、実施形態と比較例(従来技術)の大まかな相違点について説明する。
図1は、実施形態と比較例(従来技術)の大まかな相違点を説明するための模式図である。比較例(従来技術)では、車両に搭載する高精度測位装置による位置情報を用いてダイナミックマップを作成する場合を想定する。この場合、車両が走行する全エリアで車両の高精度な位置情報が得られるが、高精度測位装置が高価であるという問題がある。
【0011】
一方、本実施形態では、以下で説明する提案モデルによる位置情報を用いてダイナミックマップを作成する場合を想定する。提案モデルでは、道路を2種類のエリアに分類し、車両の位置計測精度のレベル分けを行う。1つは、交差点のように高精度な位置計測が必要なエリアであり、提案モデルの適用対象である。もう1つは、直線道路などの高精度な位置計測が不要なエリアであり、提案モデルの適用対象外で、個々の車両が有するGPSセンサの位置情報を用いる。この手法によれば、高精度な位置計測エリアにおいて、低コストで車両の高精度な位置情報を得ることができる。以下、詳述する。
【0012】
図2は、実施形態の位置管理システムSの全体構成図である。位置管理システムSは、位置管理サーバ1と、PC(Personal Computer)2と、定置カメラ3と、地図管理サーバ4(管理サーバ)と、を備える。
【0013】
定置カメラ3は、車両5(以下、符号なしで「車両」とも称する。)が移動する所定の領域(例えば、道路の交差点等)を撮影する。より具体的には、定置カメラ3は、例えば、道路の主要な場所の高い位置に設置され、上方から道路を見下ろす画角となっている。この定置カメラ3の視野の範囲が、高精度な位計測測エリアとなる。また、定置カメラ3は道路の各所に設置され、1つの定置カメラ3に対して1つのPC2が設置される。
【0014】
ここで、
図3を参照して、実施形態のPC2による処理の概要について説明する。
図3は、実施形態のPC2による処理の概要を説明するための図である。
図3(a)は、定置カメラ3によって得られる画像(以下、定置カメラ画像とも称する。)の例である。
【0015】
図3(a)のように、PC2は、定置カメラ画像から車両を検出する。
図3(b)では、検出された車両が矩形で囲まれている。そして、PC2は、検出した車両について、位置情報を特定する。
図3(c)では、ワイヤーフレームの手法を用いて、車両に適用したワイヤーフレームLにおける底面の中心位置P10を車両の位置情報として特定していることを模式的に示している。
【0016】
図2に戻って、PC2は、処理部21と、記憶部22と、入力部23と、表示部24と、通信部25と、を備える。
【0017】
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置であり、各種情報を記憶する。記憶部22は、例えば、位置DB(Data Base)221(位置対応情報)と、変換テーブル222(位置対応情報)と、第1車両情報223と、車種判別用テーブル224と、を記憶する。
【0018】
位置DB221は、定置カメラ画像と衛星画像(または航空画像。俯瞰画像の例)の対応関係を定義したDBである。ここで、
図4を参照して、実施形態における定置カメラ画像と衛星画像の対応関係について説明する。
【0019】
図4は、実施形態における定置カメラ画像と衛星画像の対応関係を説明するための図である。位置DB221では、車両5の移動可能範囲について、
図4(a)に示す定置カメラ画像における各画素と、
図4(b)に示す衛星画像における各画素と、が対応付けられている。したがって、この位置DB221を参照することで、定置カメラ画像における画素に対応する衛星画像における画素を特定することができる。また、この位置DB221は、定置カメラ画像と衛星画像の間の複数組の対応点の座標を元に生成した射影変換行列によって実現してもよい。
【0020】
図2に戻って、変換テーブル222は、衛星画像の画素の座標と、衛星画像の位置情報と、が対応付けられたテーブルである。ここで、
図5を参照して、実施形態の変換テーブル222について説明する。
【0021】
図5は、実施形態の変換テーブル222を示す図である。変換テーブル222では、衛星画像の画素の座標(X座標、Y座標)と、衛星画像の高精度な位置情報(緯度、経度、標高)と、が対応付けられている。
【0022】
図2に戻って、第1車両情報223は、定置カメラ画像に基づいて検出された車両の情報である。第1車両情報223は、例えば、以下の(1)~(11)の情報を含む。
(1)撮影日時
(2)定置カメラ画像のフレーム番号
(3)車両を囲む矩形の代表点(例えば、左上と右下)の座標
(4)ワイヤーフレームの底面中心座標
(5)車種(普通車/トラック/バス等)
(6)車体色情報(例えば、RGB(Red,Green,Blue)ヒストグラム)
(7)追跡ID(Identifier)(時系列の車両追跡時)
(8)位置情報(緯度、経度、標高)
(9)車両の向き
(10)走行方向(進行方向)
(11)走行している車線情報
【0023】
なお、(1)~(11)のうち、(1)、(2)は定置カメラ画像から得られる。(3)~(11)は、処理部21の処理によって得られる。
【0024】
処理部21は、PC2の全体の動作を制御し、PC2が有する各種の機能を実現する。処理部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、を備える。CPUは、PC2の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりするための記憶媒体である。CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM、記憶部22等に格納されたプログラムを実行する。処理部21は、機能部として、取得部211と、検出部212と、特定部213と、抽出部214と、制御部215と、を備える。
【0025】
取得部211は、外部装置(例えば、定置カメラ3、位置管理サーバ1等)から各種情報を取得する。取得部211は、例えば、定置カメラ3から撮影画像を取得する撮影画像取得部として機能する。
【0026】
検出部212は、DNN(Deep Neural Network)などの手法に基づいて、定置カメラ画像から車両を検出する。
【0027】
特定部213は、例えば、位置DB221と変換テーブル222に基づいて、定置カメラ画像に写っている車両に適用したワイヤーフレームの底面の中心位置と対応する衛星画像における位置に基づいて、車両の実位置情報を特定する。
【0028】
抽出部214は、撮影画像から車両の所定の特徴情報を抽出する。所定の特徴情報は、例えば、車両の種類を示す車種情報である。その場合、抽出部214は、撮影画像から車両の車種情報を抽出する。抽出部214は、撮影画像から車両の車種情報を抽出する場合に、撮影画像に写っている車両5の姿勢を推定し、姿勢に基づいて車両を直方体のワイヤーフレームで表現し、ワイヤーフレームに基づいて外観特徴、車幅、車長、車高を算出する。そして、抽出部214は、算出した外観特徴、車幅、車長、車高と、予め外観特徴、車幅、車長、車高と車種情報が対応付けられている車種判別用テーブル224(車種対応情報)と、に基づいて、車両の車種情報を抽出する。
【0029】
ここで、
図6、
図7等を用いて、車種判定等について説明する。まず、
図3(c)と
図6を参照して、車高の算出法の例について説明する。
【0030】
図6は、実施形態における車高の算出法の例を説明するための図である。ワイヤーフレームの底面の角の4点(
図3(c)のP1~P4)の座標を地図へ射影変換する。次に、射影変換後の4点のGPS座標を求め、座標の差を距離に変換することで、車幅(P1とP3の間の長さ)と車長(P1とP2の間の長さ)を算出する。例えば、同じ車両の複数の撮影画像のそれぞれのワイヤーフレームに対してこれらの処理を繰り返し、平均を求める。
【0031】
次に、車高の算出法について説明する。まず、ワイヤーフレームの底面における車長の両端であるP1とP2を選択する。
【0032】
次に、ワイヤーフレームにおける車高の両端であるP1とP1hを選択する。
次に、P1の画面x座標よりもNピクセルだけ左の座標をP1a(x1-N,y1)とする。
また、P1の画面x座標よりもNピクセルだけ右の座標をP1b(x1+N,y1)とする。
【0033】
同様に、P2の画面x座標よりもNピクセルだけ左の座標をP2a(x2-N,y2)とする。
また、P1の画面x座標よりもNピクセルだけ右の座標をP2b(x2+N,y2)とする。
【0034】
次に、P1aとP1bの画面座標を射影変換し、緯度と経度を算出する。
次に、車幅と車長の算出値と画像上の画素数の関係から、画素間の概略の長さ(画面上の位置によって異なる点も考慮。)を算出できるため、その値を用いてP1aとP1bの間の距離1を求める。P1に関して、x座標のピクセル間の距離11は、距離1÷2Nで算出できる。
【0035】
同様に、P2に関して、x座標のピクセル間の距離12は、(P2aとP2bの間の距離2)÷2Nで算出できる。
【0036】
車高は、(距離11と距離12の平均)×(P1のy座標-P1hのy座標)(
図6の距離D)となる。また、
図6に示すように、定置カメラ3の画角α(画面のy座標によって変動)による補正を、次の式に基づいて行う。
実際の車高H=距離D÷cos(画角α)
【0037】
次に、
図7を参照して、実施形態における車種判別用テーブル224の例について説明する。
図7は、実施形態における車種判別用テーブル224の例を示す図である。情報(21)と情報(22)を用いて、定置カメラ3から検出した車両の車種を推定する。
【0038】
情報(21)は、DL/DNNを用いた外観特徴に基づく車種分類である。情報(22)は、ワイヤーフレームを用いた車両寸法計測の結果に基づく車幅、車長、車高の情報である。情報(21)だけでは、外観が類似しているがサイズが異なる車両を区別することは困難である。しかし、さらに情報(22)を用いることで、そのような区別が可能になる。
【0039】
また、車種ごとの車幅、車長、車高の情報は、事前に定義しておく。これにより、車種判別用テーブル224と情報(21)と情報(22)を用いて、車種の高精度な推定が可能となる。
【0040】
なお、この手法で判定結果が不安定になる場合、例えば、情報(21)よりも情報(22)を優先する。また、情報(22)における車幅、車長、車高の計測値のいずれかが、車種判別用テーブル224で定義されている各車種の標準寸法の範囲に収まらない場合、例えば、3つの計測値と標準寸法の誤差が一番小さい車種を選択する。
【0041】
図2に戻って、抽出部214は、例えば、撮影画像から車両5の車体色情報を抽出する。抽出部214は、撮影画像から車両5の車体色情報を抽出する場合に、撮影画像に写っている車両5の姿勢を推定し、姿勢に基づいて車両を直方体のワイヤーフレームで表現し、ワイヤーフレームの内部の車両5の部分の画像であるクロップ画像に基づいて、色情報をクラスタリングすることで車体色情報として代表2色を抽出する。
【0042】
ここで、
図8を参照して、実施形態における車体色(車両5の色)判定法の例について説明する。
図8は、実施形態における車体色判定法の例を説明するための図である。以下の処理(31)~(35)によって、車体色を判定する。
【0043】
まず、処理(31)において、撮影画像におけるワイヤーフレームの内部の車両5の部分の画像であるクロップ画像を抽出する。
【0044】
次に、処理(32)において、クロップ画像からクラスタリング手法を用いて色情報を取得する。つまり、クロップ画像内には、明るさや色みが微妙に異なる複数種類の色が含まれるため、クラスタリングによって類似した色を一塊にすることで、5色~7色にまとめて色情報を抽出する。
【0045】
次に、処理(33)において、色情報をヒストグラムで表現する(正規化してもよい)。
次に、処理(34)において、車両のタイヤの黒成分を取り除く。例えば、車体が黒色の場合、黒成分の一定割合(例えば10%)を取り除く。
【0046】
次に、処理(35)において、色ヒストグラムに基づいて、車体色を代表2色で表現する。例えば、色ヒストグラムで最頻値の色を本体色とし、色ヒストグラムで頻度が2番目の色や車両を特徴づける色(周囲車両にはない色)などを補助色とする。なお、本体色と補助色を区別しないで代表2色としてもよい。
【0047】
このようにして、車体色を判定できる。なお、車の向きにより、ガラス部分の光の反射の具合などによって車体色の判定結果が変わる可能性があるので、例えば、複数フレームの画像を用いて判定した結果の多数決をとればよいが、これに限定されない。
【0048】
次に、
図9を参照して、実施形態における車体色判定結果の例について説明する。
図9は、実施形態における車体色判定結果の例を示す図である。左に示す撮影画像に対して、車体色判定を行った。撮影画像から検出した6台の車両に関して、本体色として、上から順に白、青、黒、青、黒、緑と判定することができた。
【0049】
図2に戻って、抽出部214は、例えば、時系列に複数の撮影画像から車両の進行方向情報を抽出する。
また、抽出部214は、例えば、撮影画像から車両が走行する車線情報を抽出する。
【0050】
制御部215は、各種情報処理を実行する。また、制御部215は、上述の(3)~(11)のうち、特定部213と抽出部214によって生成されない情報を適宜生成する。
【0051】
入力部23は、PC2に対するユーザの操作を受け付ける。入力部23は、例えば、キーボード、マウス等の入力装置である。
【0052】
表示部24は、各種情報を表示する。表示部24は、例えば、液晶表示装置(LCD(Liquid Crystal Display))、有機EL(Electro-Luminescence)表示装置等である。
【0053】
通信部25は、外部装置(例えば、定置カメラ3、位置管理サーバ1等)と通信を行うための通信インタフェースである。
【0054】
次に、位置管理サーバ1について説明する。位置管理サーバ1は、コンピュータ装置であり、処理部11と、記憶部12と、入力部13と、表示部14と、通信部15と、を備える。
【0055】
記憶部12は、HDDやSSDなどの記憶装置であり、各種情報を記憶する。記憶部12は、例えば、第1車両情報121と、第2車両情報122と、対応情報123と、を記憶する。
【0056】
第1車両情報121は、PC2における第1車両情報223と同様である。
【0057】
第2車両情報122は、車両5における第2車両情報51と同様である。第2車両情報51は、例えば、以下の(16)~(18)の情報を含む。
(16)GPS日時
(17)GPS位置情報(緯度、経度、標高)
(18)ETC登録情報(車載機番号、登録番号/車両番号、牽引装置有無情報など)
【0058】
対応情報123は、同一の車両5について、第1車両情報121と第2車両情報122を対応付けた情報である。
【0059】
処理部11は、位置管理サーバ1の全体の動作を制御し、位置管理サーバ1が有する各種の機能を実現する。処理部11は、例えば、CPUと、ROMと、RAMと、を備える。CPUは、位置管理サーバ1の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりするための記憶媒体である。CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM、記憶部12等に格納されたプログラムを実行する。処理部11は、機能部として、取得部111と、制御部112と、を備える。
【0060】
取得部111は、外部装置(例えば、PC2、地図管理サーバ4等)から各種情報を取得する。取得部111は、例えば、PC2から第1車両情報223を取得して、記憶部12に第1車両情報121として保存する。また、取得部111は、例えば、車両5から第2車両情報51を取得して、記憶部12に第2車両情報122として保存する。
【0061】
また、取得部111は、所定の領域を移動している車両5から、GPSまたはGNSSに基づく車両5の位置情報を取得する位置情報取得部として機能する。
【0062】
また、取得部111は、車両5または外部装置6から、車両5に関する所定の特徴情報(車種情報、車体色情報、進行方向情報、車線情報など)を取得する特徴情報取得部として機能する。外部装置6は、特徴情報を管理するコンピュータ装置である。
【0063】
制御部112は、各種情報処理を実行する。制御部112は、例えば、車両5の実位置情報と、位置情報取得部(取得部111)によって取得された位置情報と、特徴情報取得部(取得部111)によって取得された所定の特徴情報と、抽出部214によって抽出された所定の特徴情報と、に基づいて、撮影画像に写っている車両5と、位置情報取得部(取得部111)によって取得された位置情報を送信した車両5と、を対応付ける。対応付けた情報は、対応情報123に格納される。
【0064】
制御部112は、上述の対応付けを行った後に、例えば、第1車両情報121における「(8)位置情報(緯度、経度、標高)」等の情報を地図管理サーバ4に送信する。これにより、地図管理サーバ4は、高精度な「(8)位置情報(緯度、経度、標高)」を補助情報として用いてダイナミックマップ41を更新することができる。
【0065】
また、制御部112は、例えば、第1車両情報121における「(8)位置情報(緯度、経度、標高)」等の情報を、該当する車両5に送信する。これにより、車両5は、高精度な「(8)位置情報(緯度、経度、標高)」を活用することができる。
【0066】
入力部13は、位置管理サーバ1に対するユーザの操作を受け付ける。入力部13は、例えば、キーボード、マウス等の入力装置である。
【0067】
表示部14は、各種情報を表示する。表示部14は、例えば、液晶表示装置(LCD)、有機EL表示装置等である。
【0068】
通信部15は、外部装置(例えば、PC2、地図管理サーバ4等)と通信を行うための通信インタフェースである。
【0069】
次に、
図10を参照して、実施形態のPC2による処理について説明する。
図10は、実施形態のPC2による処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、取得部211は、定置カメラ3から定置カメラ画像を取得する。
【0070】
次に、ステップS2において、検出部212は、DNNなどの手法に基づいて、定置カメラ画像に写っている車両5(移動物体)を検出する。
【0071】
次に、ステップS3において、特定部213は、車両5(移動物体)の位置情報を特定する。ここで、
図11を参照して、
図10のステップS3の処理の詳細について説明する。
【0072】
図11は、
図10のステップS3の処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS31において、特定部213は、位置DB221を参照して、定置カメラ画像を衛星画像に座標変換する(
図4)。
【0073】
次に、ステップS32において、特定部213は、衛星画像における車両5(移動物体)に適用したワイヤーフレームの底面中心座標を算出する(
図3(c))。次に、ステップS33において、特定部213は、変換テーブル222を参照して、衛星画像における車両の底面中心座標を位置情報(緯度、経度、標高)に変換する。
【0074】
図10に戻って、ステップS3の後、ステップS4において、制御部215は、第1車両情報223を生成する。次に、ステップS5において、制御部215は、第1車両情報223を位置管理サーバ1に送信する。
【0075】
次に、
図12を参照して、実施形態の位置管理サーバ1による処理について説明する。
図12は、実施形態の位置管理サーバ1による処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS41において、取得部111は、PC2から第1車両情報223を取得して、記憶部12に第1車両情報121として保存する。
【0076】
次に、ステップS42において、取得部111は、車両5から第2車両情報51を取得して、記憶部12に第2車両情報122として保存する。
【0077】
次に、ステップS43において、制御部112は、同一の車両5について、第1車両情報121と第2車両情報122の対応付けを行い、処理結果を、記憶部12に対応情報123として保存する。ここで、
図13を参照して、
図12のステップS43の処理の詳細について説明する。
【0078】
図13は、
図12のステップS43の処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS431において、制御部112は、位置(車線を含む)で絞り込む。例えば、第1車両情報121の(8)位置情報(緯度、経度、標高)と第2車両情報122の(17)GPS位置情報を用いて対応付けを行う。この対応付けは、地図座標系(緯度、経度)の位置情報を用いて行うが、(17)GPS位置情報の精度が悪かったり、道路には複数台の車両5が存在したりすることにより、難しい場合がある。
【0079】
次に、ステップS432において、制御部112は、車両5の進行方向や速度で絞り込む。進行方向については、例えば、直進車同士や左折車同士で対応付ける。次に、ステップS433において、制御部112は、車種、車体色で絞り込む。車体色については、例えば、代表2色を用いて対応付ける。
【0080】
なお、ステップS431~S433の処理の順番等はこれに限定されない。例えば、ステップS432とステップS433の順番を逆にしてもよいし、あるいは、ステップS431~S433の一巡目の処理で対応付けが成功しなければ、さらに二巡目の処理を行ってもよい。また、絞り込むための各要素を順番に使用するのではなく、同時に並行して使用してもよいし、絞り込める確率が高い要素を優先的に使用してもよい。また、車両5を1台ずつではなく、3,4台程度でまとめて対応付けしてもよい。
【0081】
図12に戻って、ステップS43の後、ステップS44において、制御部112は、第1車両情報121における「(8)位置情報(緯度、経度、標高)」等の情報を地図管理サーバ4に送信する。
【0082】
次に、ステップS45において、制御部112は、第1車両情報121における「(8)位置情報(緯度、経度、標高)」等の情報を、該当する車両5に送信する。
【0083】
次に、
図14を参照して、実施形態の位置管理サーバ1による他の処理について説明する。
図14は、実施形態の位置管理サーバ1による他の処理を示すフローチャートである。第1車両情報121に基づいて認識される車両の数と、第2車両情報122に基づいて認識される車両の数が異なる場合が考えられる。ここでは、第2車両情報122に基づいて認識される車両の数は正しいと仮定する。
【0084】
その場合、夜間や悪天候などの悪条件によって、定置カメラ画像に基づく車両の検出精度が低下することがある。具体的には、道路を走行する車両の台数に対して、定置カメラ画像から検出される車両矩形数が少なかったり多かったりすることが考えられる。
【0085】
車両矩形数が少ない場合は、車両検出の条件が厳しすぎる場合である。また、車両矩形数が多い場合は、車両検出の条件が緩すぎる場合である。そこで、
図14の処理を行う。
【0086】
まず、ステップS51において、制御部112は、第2車両情報122を用いて、車両の数である第2車両数(N2)を算出する。
【0087】
次に、ステップS52において、制御部112は、第1車両情報121を用いて、車両の数である第1車両数(N1)を算出する。
【0088】
次に、ステップS53において、制御部112は、(N2-N1)が第1閾値(例えば3~5程度など)よりも多いか否かを判定し、Yesの場合はステップS54に進み、Noの場合はステップS55に進む。
【0089】
ステップS54において、制御部112は、N1が増えるように、PC2の検出部212が定置カメラ画像による車両検出に用いるDNNにおける辞書切替(昼夜別モデルの切替、天候別モデルの切替等)やパラメータ調整を行う。ステップS54の後、ステップS52に戻る。
【0090】
ステップS55において、制御部112は、(N1-N2)が第2閾値(例えば3~5程度など)よりも多いか否かを判定し、Yesの場合はステップS56に進み、Noの場合は処理を終了する。
【0091】
ステップS56において、制御部112は、N1が減るように、PC2の検出部212が定置カメラ画像による車両検出に用いるDNNにおける辞書切替やパラメータ調整を行う。ステップS56の後、ステップS52に戻る。このようにして、必要に応じて辞書切替やパラメータ調整を行うことで、N1とN2の数を近づけ、車両の位置情報の特定を適切に行うことができる。
【0092】
このようにして、本実施形態の位置管理システムSによれば、定置カメラ画像から特定された車両の位置情報と、車両から取得したGPS位置情報と、に加えて、所定の特徴情報(車種情報、車体色情報、進行方向情報、車線情報など)を用いることで、移動物体(車両)の高精度な位置情報を低コストで得ることができる。
【0093】
また、車種情報を用いる場合は、
図7で説明した手法を用いることで、高精度な対応付けを行うことができる。
【0094】
また、車体色情報を用いる場合は、
図8で説明した手法を用いることで、高精度な対応付けを行うことができる。
【0095】
また、車両の位置情報を地図管理サーバ4に送信することで、地図管理サーバ4は、この高精度な位置情報を補助情報として用いてダイナミックマップ41を適切に更新することができる。
【0096】
また、車両の位置情報を該当する車両5に送信することで、車両5は、この高精度な位置情報を自律走行(自動運転等)等に有効活用することができる。
【0097】
実施形態の位置管理サーバ1、PC2で実行されるプログラムは、上述した各機能部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから当該プログラムを読み出して実行することにより上記各機能部が主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0098】
当該プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0099】
また、当該プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、当該プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、当該プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成しても良い。
【0100】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態はあくまで例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0101】
例えば、移動物体は、車両に限定されず、ほかに、例えば、工場内の移動体(運搬車。移動ロボット等)などの他の移動物体であってもよい。
【0102】
また、位置管理サーバ1とPC2の機能は、1つのコンピュータ装置によって実現してもよいし、あるいは、3つ以上のコンピュータ装置によって実現してもよい。
【0103】
また、定置カメラ画像に歪みがある場合は、画像中の横断歩道の白線が直線になるようになどして画像補正してもよい。また、衛星画像について、歪みがある場合は同様にして画像補正してもよい。
【0104】
また、第2車両情報は、GPSではなくGNSS等の他の手法により生成してもよい。
【0105】
また、1つの撮影エリアに対して、定置カメラ3を複数設置し、複数の定置カメラ画像を用いてもよい。
【符号の説明】
【0106】
1…位置管理サーバ、2…PC、3…定置カメラ、4…地図管理サーバ、5…車両、11…処理部、12…記憶部、13…入力部、14…表示部、15…通信部、21…処理部、22…記憶部、23…入力部、24…表示部、25…通信部、41…ダイナミックマップ、51…第2車両情報、111…取得部、112制御部、121…第1車両情報、122…第2車両情報、123…対応情報、211…取得部、212…検出部、213…特定部、214…抽出部、215…制御部、221…位置DB、222…変換テーブル、223…第1車両情報、224…車種判別用テーブル、S…位置管理システム