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特開2023-47647プラテンローラの支持機構及びプリンタ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023047647
(43)【公開日】2023-04-06
(54)【発明の名称】プラテンローラの支持機構及びプリンタ
(51)【国際特許分類】
   B41J 11/04 20060101AFI20230330BHJP
   B41J 25/304 20060101ALI20230330BHJP
   B41J 2/32 20060101ALI20230330BHJP
   B41J 11/22 20060101ALI20230330BHJP
【FI】
B41J11/04
B41J25/304 Z
B41J2/32 Z
B41J11/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021156688
(22)【出願日】2021-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】000001960
【氏名又は名称】シチズン時計株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】507351883
【氏名又は名称】シチズン・システムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮下 真一
【テーマコード(参考)】
2C058
2C064
2C065
【Fターム(参考)】
2C058AB02
2C058AB11
2C058AC06
2C058AE02
2C058AE04
2C058AF15
2C058AF35
2C058AF38
2C058AF39
2C058AF41
2C058AF44
2C064CC02
2C064CC06
2C064CC11
2C065AA01
2C065CZ08
(57)【要約】
【課題】プラテンローラの支持機構において、強度の低下を防止又は抑制するとともに、プラテンローラの軸方向に対応したサイズを小さくすることができるものとする。
【解決手段】プラテンローラ81の支持機構30は、プラテンローラ81と平行に配置された軸部材31と、軸部材31の両端部に設けられた係合部材32,33と、を有し、係合部材32,33は、フレーム10に装着された状態におけるプラテンユニット80に係合して、プラテンローラ81を所定の位置に支持する係合位置と、プラテンユニット80との係合が解除された解除位置との間で、軸部材31を中心として回転可能であり、かつ、係合部材32,33の軸部材31の軸C2方向(幅方向W)に直交した面32g,33gが、用紙200の幅方向の位置を規制する案内面として形成されている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部材に対して着脱自在の、プラテンローラ又は前記プラテンローラを保持したホルダを含むプラテンユニットが、前記基部材に装着された状態において、前記プラテンローラを前記所定の位置で、印字ヘッドに圧着させて支持するプラテンローラの支持機構であって、
前記プラテンローラと平行に配置された軸部材と、前記軸部材の両端部に設けられた係合部材と、を有し、
前記係合部材は、前記基部材に装着された状態における前記プラテンローラ又は前記プラテンユニットに係合して、前記プラテンローラを前記所定の位置に支持する係合位置と前記プラテンローラ又は前記プラテンユニットとの係合が解除された解除位置との間で回転可能であり、かつ、前記係合部材の前記軸部材の長手方向に交差した面が、前記印字ヘッドと前記プラテンローラとの間に搬送される用紙の幅方向の位置を規制する案内面として形成されているプラテンローラの支持機構。
【請求項2】
2つの前記係合部材の間に、前記用紙を厚さ方向から支持する案内板を備え、
前記係合部材は、前記案内面から、前記軸部材の長手方向の中心方向に向けて突出した凸部を有し、
前記案内板には、前記凸部が配置される切り欠きが形成され、
前記凸部の外周面は、前記用紙を厚さ方向に案内する面として形成されている、請求項1に記載のプラテンローラの支持機構。
【請求項3】
前記係合部材は、前記係合位置から前記解除位置に移動する範囲で、前記プラテンローラ又は前記プラテンユニットを、前記基部材から取り外す方向に押圧する押圧部を有する、請求項1又は2に記載のプラテンローラの支持機構。
【請求項4】
前記係合部材は、前記軸部材の長手方向の外側に延長して形成されたストッパ部を有し、
前記ストッパ部は、前記プラテンローラ又は前記プラテンユニットが前記基部材から取り外された状態において、前記係合部材が、前記係合位置から、前記解除位置の方向とは反対方向に回転するのを阻止するように、前記基部材の一部に突き当たる、請求項1から3のうちいずれか1項に記載のプラテンローラの支持機構。
【請求項5】
基部材に支持された印字ヘッドと、
前記基部材に対して着脱自在の、プラテンローラ又は前記プラテンローラを保持したホルダを含むプラテンユニットと、
前記プラテンローラを所定の位置に支持する、請求項1から4のうちいずれか1項に記載のプラテンローラの支持機構と、を備えたプリンタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラテンローラの支持機構及びプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
サーマルヘッドによって用紙に印刷を行うプリンタは、用紙送りとサーマルヘッドへの圧着とを担う部品としてプラテンローラを備えている。プリント中におけるプラテンローラは、サーマルヘッドに対して所定の位置に支持されている必要がある。このため、プリンタは、プラテンローラの軸方向の両端部において、プラテンローラの軸自体に係合するか、又はプラテンローラを回転自在に保持したホルダを有するプラテンユニットに係合することにより、プラテンローラを所定の位置に支持する支持機構を備えている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4093876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、サーマルヘッドにより印刷が行われる用紙は、サーマルヘッドとプラテンローラとが圧着した位置まで送られた際に、幅方向の位置が適切な位置に配置されている必要がある。このため、用紙の幅方向の位置を規制する用紙規制部材が、用紙の幅方向の両端付近に設けられている。
【0005】
このように、プラテンンローラの両端付近には、軸方向の外側に支持機構と軸方向の内側に用紙規制部材とがそれぞれ設けられ、支持機構用紙規制部材とが軸方向に沿って並んだ配置となっている。したがって、プラテンローラの軸方向におけるプリンタのサイズは、少なくとも支持機構の厚さと用紙規制部材の厚さとを加味したものとなるため、軸方向に対応したプリンタのサイズを小さくするのが難しいという問題がある。
【0006】
仮に、支持機構又は用紙規制部材との厚さ(プラテンローラの軸方向に沿った長さ)を薄くすることにより、プラテンローラの軸方向に対応したプリンタのサイズを小さくすることはできるが、この場合、支持機構や用紙規制部材の強度が低下するという別の問題が生じ得る。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、強度の低下を防止又は抑制するとともに、プラテンローラの軸方向に対応したプリンタのサイズを小さくすることができるプラテンローラの支持機構及びプリンタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1は、基部材に対して着脱自在の、プラテンローラ又は前記プラテンローラを保持したホルダを含むプラテンユニットが、前記基部材に装着された状態において、前記プラテンローラを前記所定の位置で、印字ヘッドに圧着させて支持するプラテンローラの支持機構であって、前記プラテンローラと平行に配置された軸部材と、前記軸部材の両端部に設けられた係合部材と、を有し、前記係合部材は、前記基部材に装着された状態における前記プラテンローラ又は前記プラテンユニットに係合して、前記プラテンローラを前記所定の位置に支持する係合位置と、前記プラテンローラ又は前記プラテンユニットとの係合が解除された解除位置との間で回転可能であり、かつ、前記係合部材の前記軸部材の長手方向に交差した面が、前記印字ヘッドと前記プラテンローラとの間に搬送される用紙の幅方向の位置を規制する案内面として形成されているプラテンローラの支持機構である。
【0009】
本発明の第2は、基部材に支持された印字ヘッドと、前記基部材に対して着脱自在の、プラテンローラ又は前記プラテンローラを保持したホルダを含むプラテンユニットと、前記プラテンローラを所定の位置に支持する、本発明に係るプラテンローラの支持機構と、を備えたプリンタである。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るプラテンローラの支持機構及びプリンタによれば、強度の低下を防止又は抑制するとともに、プラテンローラの軸方向に対応したプリンタのサイズを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】プラテンローラの支持機構を含む機器組込用プリンタを示す斜視図である。
図2図1のプリンタからプラテンユニットを取り外した状態を示す斜視図である。
図3図2とは異なる向きから見た、図2相当の斜視図である。
図4】支持機構の構成を示す分解斜視図である。
図5】一方の係合部材を図4とは反対の方向から見た斜視図である。
図6】他方の係合部材を図4とは反対の方向から見た斜視図である。
図7】プリンタを図1の正面側から見た正面図である。
図8図7におけるA-A線に沿った面による断面図であり、係合部材の係合爪がプラテンユニットのホルダに形成された被係合部に係合してプラテンローラを所定の位置に支持した係合位置にある状態を示す。
図9図7におけるB-B線に沿った面による断面図である。
図10図7におけるC-C線に沿った面による断面図である。
図11】係合部材が軸C2回りの図示反時計回りに回転して係合爪が被係合部から外れて、係合部材がプラテンユニットとの係合が解除された解除位置にある状態を示す、図8相当の断面図である。
図12】係合部材が図11に示した状態から軸C2回りの図示反時計回りにさらに回転して、係合部材の押上部が、係合部材との係合が解除されたホルダを、上方に押し上げて、プラテンローラを所定の位置から移動させた状態を示す、図8相当の断面図である。
図13図12に示した状態から、プラテンユニットを上方に移動して側板から取り外した状態を示す、図8相当の断面図である。
図14】係合部材に形成されたストッパ部を示す部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係るプラテンローラの支持機構及びプリンタの実施形態について、図面を用いて説明する。
【0013】
<構成>
図1はプラテンローラ81の支持機構30を含む機器組込用プリンタ100(以下、単にプリンタ100という)を示す斜視図、図2図1のプリンタ100からプラテンユニット80を取り外した状態を示す斜視図、図3図2とは異なる向きから見た、図2相当の斜視図である。
【0014】
図1に示したプリンタ100は、本発明に係るプリンタの一実施形態であり、各種の機器に組み込まれて使用される機器組込用プリンタである。プリンタ100が組み込まれる機器としては、商店等の会計に使用されるレジスタや、各種チケット等の発券機などが相当するが、これらに限定されるものではない。
【0015】
プリンタ100は、図1~3に示すように、フレーム10と、サーマルヘッド20(印字ヘッドの一例)と、プラテンユニット80と、支持機構30と、を備えている。フレーム10は、幅方向Wに延びた繋ぎ部材13(図4参照)と、繋ぎ部材13の両端に設けられた側板11,12と、を備えている。
【0016】
フレーム10は、基部材の一例であり、基部材は、何らかの基準になる部材という意味ではなく、単に、サーマルヘッド20を直接的に又は間接的に支持し又は一定位置に固定するものであればよい。したがって、基部材は、フレーム10に限定されず、サーマルヘッド20を直接的に支持する支持板21や、サーマルヘッド20を間接的に一定位置に固定した筐体や、サーマルヘッド20と常に一定の位置関係にあるガイド板39なども適用され得る。
【0017】
サーマルヘッド20は、図2,3に示すように、長手方向の両端が側板11,12に、背面が支持板21に、それぞれ支持されて、長手方向が幅方向Wに平行に配置されている。サーマルヘッド20は、側板11に支持されている部分と側板12に支持されている部分とを結んだ軸を中心として、わずかに傾動可能となっている。
【0018】
サーマルヘッド20は、図示しないトーションばねの弾性力により、この傾動可能の範囲の一方の端側に寄せられて(付勢されて)、後述する、フレーム10に支持されている状態のプラテンローラ81に対向した状態で圧着される。サーマルヘッド20は、プラテンローラ81と圧着された状態で、プラテンローラ81との間に搬送された用紙200に感熱印刷を行う。サーマルヘッド20は、トーションばねの弾性力に抗して、この傾動可能の範囲で傾動することができる。
【0019】
サーマルヘッド20には、フレキシブルフラットケーブル25が接続されていて、図示しないコントローラからフレキシブルフラットケーブル25を通じてサーマルヘッド20に入力された信号に応じて発熱し、用紙200に印字を行う。
【0020】
プラテンユニット80は、プラテンローラ81と、ホルダ82と、を備えている。プラテンローラ81は、円柱状に形成されて、円柱の両端から軸部81a,81bが突出している。ホルダ82は、プラテンローラ81の軸部81a,81bを支持して、プラテンローラ81を回転自在に保持している。プラテンユニット80は、用紙200を切断するカッター装置を備えてもよいが、本実施形態のプラテンユニット80は、カッター装置を備えていない。
【0021】
ホルダ82の下部には、後述する支持機構30の係合部材32,33の係合爪32e,33eの可動範囲に対応した凹部82aが形成され、この凹部82aには、係合爪32e,33eがそれぞれ係合する被係合部82b,82bが形成されている(図8)。被係合部82bについては後に詳述する。
【0022】
プラテンユニット80は、ホルダ82の両側から突出したプラテンローラ81の一方の軸部81aがフレーム10の側板11の切欠き11aに支持され、他方の軸部81bが側板12の切欠き12aに支持される。これにより、プラテンユニット80は、プラテンローラ81の軸C1が幅方向Wと平行となる姿勢で、フレーム10に装着された状態となる。このとき、プラテンローラ81はフレーム10に対しても回転自在となっている。
【0023】
側板11の切欠き11aは側板11の上方に開放して形成され、側板12の切欠き12aは側板12の上方に開放して形成されている。したがって、切欠き11aに支持された軸部81a及び切欠き12aに支持された軸部81bを上方に移動することにより、各軸部81a,81bは各切欠き11a,12aからそれぞれ離脱して、プラテンユニット80はフレーム10から取り外された状態となる。
【0024】
図4は支持機構30の構成を示す分解斜視図、図5は一方の係合部材32を図4とは反対の方向から見た斜視図、図6は他方の係合部材33を図4とは反対の方向から見た斜視図である。
【0025】
支持機構30は、プラテンユニット80がフレーム10に装着された状態において、プラテンローラ81を所定の位置に支持するものである。プラテンローラ81が支持される所定の位置は、後述する図8に示すように、サーマルヘッド20と対向してサーマルヘッド20と圧着された位置である。
【0026】
プラテンローラ81が所定の位置にあるときは、サーマルヘッド20とプラテンローラ81との間に挟まれて配置された感熱の用紙200に、サーマルヘッド20により印刷が行われ、印刷された用紙200は、プラテンローラ81の回転により搬送される。
【0027】
支持機構30は、軸部材31と、係合部材32,33と、ガイド板39と、を備えている。
【0028】
軸部材31は、一方の端(先端)31cが側板11に回転自在に支持され、他方の端(末端)31dが側板12に回転自在に支持される。これにより、軸部材31は、軸C2が幅方向Wと平行になるように、すなわち、フレーム10に装着された状態のプラテンローラ81の軸C1と平行となるように配置されている。
【0029】
軸部材31の先端31cよりも内側の端部31aと末端31dよりも内側の端部31bは外周面の2か所がそれぞれ平面状に形成されて、断面が概略矩形状の輪郭に形成されている。
【0030】
係合部材32は、図4に示すように、軸部材31の一方の端部31aに嵌め合わされ、係合部材33は、軸部材31の他方の端部31bに嵌め合わされて、両係合部材32,33は、軸部材31と一体に、軸C2回りに回転する。
【0031】
なお、軸部材31が2つの係合部材32,33を連結するものであれば、軸部材31とは別に回転軸を両係合部材32,33等に設けてもよい。この場合、軸部材31は、回転軸の回転中心からずれた位置にあってもよい。
【0032】
また、軸部材31は回転軸であっても円柱形状に限られるものではなく、例えば、先端31cと末端31dとが平板状に形成され、これらが挿入される軸孔が、円形に形成されることにより、軸部材31が回転するように構成することも可能である。
【0033】
係合部材32は、図4,5に示すように、板部32bと、凸部32aと、を有している。板部32bは、軸部材31の幅方向Wの中心方向を向いた面32gが、軸C2方向に直交して形成されている。凸部32aは、この面32gから、軸部材31の幅方向Wの中心方向に突出して形成されている。
【0034】
面32gは、図2に示すように、サーマルヘッド20とプラテンローラ81との間に搬送される用紙200の幅方向Wの一方の側縁210の位置を規制する案内面として形成されている。一方、凸部32aの外周面32cは、後述するガイド板39の表面39cと同様に、用紙200の面を案内する面として形成されている。
【0035】
凸部32a及び板部32bには、一直線上に貫通する嵌合孔32dが形成されている。この嵌合孔32dは概略矩形に形成されていて、軸部材31の端部31aが嵌め合わされる。
【0036】
板部32bの上部には、フック状に形成された係合爪32eが形成されている。また、板部32bの、係合爪32eの近傍には、押圧部32fが形成されている。
【0037】
係合部材33は、図4,6に示すように、板部33bと、凸部33aと、指掛け部34と、を有している。板部33b及び凸部33aは、板部32b及び凸部32aと、幅方向Wに沿った左右対称に形成されている。つまり、板部33bは、軸部材31の幅方向Wの中心方向を向いた面33gが、軸C2に直交して形成されている。凸部33aは、この面33gから、軸部材31の幅方向Wの中心方向に突出して形成されている。
【0038】
面33gは、図2に示すように、サーマルヘッド20とプラテンローラ81との間に搬送される用紙200の幅方向Wの他方の側縁220の位置を規制する案内面として形成されている。一方、凸部33aの外周面33cは、後述するガイド板39の表面39cと同様に、用紙200の面を案内する面として形成されている。
【0039】
凸部33a及び板部33bには、一直線上に貫通する嵌合孔33dが形成されている。この嵌合孔33dは、概略矩形に形成されていて、軸部材31の端部31bが嵌め合わされる。
【0040】
板部33bの上部には、フック状に形成された係合爪33eが形成されている。また、板部33bの、係合爪33eの近傍には、押圧部33fが形成されている。
【0041】
なお、係合部材33は、図4に示すように、フレーム10に設けられたトーションばね38によって、後述する係合位置の方向に付勢されている。
【0042】
指掛け部34は、板部33bから、凸部33aとは幅方向Wの反対側、すなわち幅方向Wの外側に向けて突出して形成されている。指掛け部34は、プリンタ100の使用者が指を掛けて、係合部材33を軸部材31の軸C2回りに回転させる操作を行う部分である。指掛け部34に指を掛けて係合部材33を回転させることで、係合部材33、軸部材31及び係合部材32を一体的に軸C2回りに回転させることができる。
【0043】
なお、指掛け部34は、軸C2からの距離が、軸C2から係合爪33eまでの距離よりも長くなる位置に形成されている。
【0044】
ここで、係合部材32の面32gと係合部材33の面33gとの間の、軸C2方向に沿った距離は、用紙200の幅方向Wの長さと略等しく又はわずかに長く(最大でも1[mm]程度)に設定されている。したがって、サーマルヘッド20とプラテンローラ81との間に搬送される用紙200の幅方向Wの位置を、面32gと面33gとによって規制して、用紙200が斜行するのを防止又は抑制している。
【0045】
図7はプリンタ100を図1の正面側から見た正面図であり、図8図7におけるA-A線に沿った面による断面図であり、係合部材33(32)の係合爪33e(32e)がプラテンユニット80のホルダ82に形成された被係合部82bに係合してプラテンローラ81を所定の位置に支持した係合位置にある状態を示す。
【0046】
図9図7におけるB-B線に沿った面による断面図、図10図7におけるC-C線に沿った面による断面図である。なお、図7におけるD-D線に沿った面による断面図は、A-A線に沿った面による断面図である図8と要部において同じであるため、記載を省略した。
【0047】
また、図11は係合部材33(32)が軸C2回りの図示反時計回りに回転して係合爪33e(32e)が被係合部82bから外れて、係合部材33(32)がプラテンユニット80との係合が解除された解除位置にある状態を示す、図8相当の断面図である。
【0048】
図12は係合部材33(32)が図11に示した状態から軸C2回りの図示反時計回りにさらに回転して、係合部材33(32)の押圧部33f(32f)が、係合部材33(32)との係合が解除されたホルダ82を、上方に押し上げて、プラテンローラ81を所定の位置から移動させた状態を示す、図8相当の断面図である。
【0049】
図13図12に示した状態から、プラテンユニット80を上方に移動して側板12(11)から取り外した状態を示す、図8相当の断面図である。
【0050】
プラテンユニット80の軸部81a,81bをフレーム10の側板11,12の切欠き11a,12aに装着した状態では、ホルダ82の下部に形成された凹部82aに係合爪32e,33eが入った状態となるが、この状態では、係合爪32e,33eは、ホルダ82の被係合部82b,82bに係合はしていない。
【0051】
プラテンユニット80を、切欠き11a,12aに沿って下方にさらに押圧すると、プラテンユニット80は下方に移動して、図8に示すように、係合爪32e,33eが被係合部82b、82bに係合する。係合爪32e,33eが被係合部82b、82bに係合した位置は、係合部材32,33の係合位置である。係合部材32,33は、図8に示すように、軸部材31の軸C2回りの矢印方向への回転により、被係合部82b,82bとの係合が解除される解除位置に移動可能となっている。
【0052】
ここで、係合爪32e,33eが係合位置にあるとき、係合したプラテンローラ81は、所定の位置に支持される。このプラテンローラの所定の位置は、サーマルヘッド20と対向してサーマルヘッド20と圧着された位置である。この所定の位置においては、プラテンローラ81にはサーマルヘッド20から、トーションばねによる弾性力で押圧された状態となり、図10に示すように、プラテンローラ81とサーマルヘッド20との間に供給された用紙200に印刷を行うことができる。
【0053】
ガイド板39は係合部材32,33の間に配置されている。ガイド板39は、図2に示すように、このプリンタ100による印刷が行われる媒体である用紙200を、用紙200の厚さ方向から支持して用紙200を案内する案内板である。つまり、ガイド板39の表面39cは、用紙200の面を案内する。ガイド板39には軸部材31が通され、ガイド板39の図示しない爪が繋ぎ部材13(図4参照)に引っ掛けられて固定されている。したがって、ガイド板39は、軸部材31が回転しても回転することはない。
【0054】
ガイド板39の正面側の幅方向Wの両端には、図4に示すように、切欠き39a,39bが形成されている。そして、一方の切欠き39aには、図2に示すように、係合部材32の凸部32aが配置され、他方の切欠き39bには、図3に示すように、係合部材33の凸部33aが配置される。
【0055】
このとき、凸部32aの外周面32c及び凸部33aの外周面33cは、ガイド板39の表面39cと概略同一の面となるように形成されている。したがって、凸部32aの外周面32c及び凸部33aの外周面33cは、用紙200の面を案内する案内面となっている。
【0056】
また、ガイド板39の、切欠き39a,39bが形成されていない幅方向Wの両端縁39d,39eは、図4,14に示すように、係合部材32(33)の、用紙200の側縁210,220(図2参照)を規制する案内面である面32g,33gとわずかな隙間を以て配置されている。
【0057】
<作用>
以上のように構成された実施形態のプリンタ100は、図8に示すように、トーションばね38によって係合部材33(32)が係合位置に付勢されているとき、係合爪33e(32e)がプラテンユニット80の凹部82aの被係合部82bに係合することにより、プラテンローラ81を所定の位置、すなわちサーマルヘッド20に対向して圧着した状態に支持する。
【0058】
所定の位置にあるプラテンローラ81は、図示しないトーションばねに付勢されたサーマルヘッド20から押圧されていて、プラテンローラ81は斜め上方に向いた押圧力を受けるが、プラテンローラの軸部81a,81bが嵌め合われている側板11,12の切欠き11a,12aは上方にのみ開口しているため、プラテンローラ81は切欠き11a,12aに沿って上方に移動しようとする。
【0059】
しかし、被係合部82bに、係合位置に付勢された係合爪33e(32e)が係合しているため、プラテンユニット80は上方に移動することなく、所定の位置に支持された状態で維持され、この状態で、図10に示すように、用紙200へ印刷と搬送が行われる。
【0060】
使用者が係合部材33の指掛け部34に指を掛けて、トーションばね38の弾性力に抗して係合部材33を反時計回りに回転させると、係合爪33eが凹部82a内で回転し、図11に示すように、係合爪33eが被係合部82bから外れた解除位置に移動して、係合爪33eと被係合部82bとの係合が解除される。
【0061】
係合部材33と軸部材31と係合部材32とは一体化されているため、係合部材33の回転は、軸部材31を介して係合部材32に伝わり、係合部材32の係合爪32eも回転し、係合爪32eが被係合部82bから外れた解除位置に移動して、係合爪32eと被係合部82bとの係合も解除される。
【0062】
この結果、支持機構30とプラテンユニット80との係合は解除される。ここで、係合が解除されたプラテンローラ81は、上述したようにサーマルヘッド20から押圧力を受けているため、プラテンユニット80は上述したように上方に移動し得る。
【0063】
しかし、押圧力の正面方向への分力によって、プラテンローラ81の軸部81aが側板11の切欠き11aの側縁に押し付けられ、軸部81bが側板12の切欠き12aの側縁に押し付けられていることで、軸部81aと側板11との間及び軸部81bと側板12との間でそれぞれ摩擦力が生じて、プラテンユニット80が上方に移動しないで、フレーム10に装着された状態のままとなることがある。
【0064】
ここで、プリンタ100には、係合部材32に押圧部32fが形成され、係合部材33に押圧部33fが形成されている。そして、図11に示した係合爪33e(32e)が被係合部82bから外れた解除状態において、係合部材33(32)がさらに反時計回りに回転することにより、押圧部33f(32f)がプラテンユニット80のホルダ82の下面82cを上方に押圧する。
【0065】
これにより、軸部81a,81bと側板11,12との摩擦力に抗して、図12に示すように、プラテンユニット80が物理的に上方に押し上げられて、プラテンローラ81がサーマルヘッド20に対向して押圧される状態から脱し、フレーム10から容易に取り外される状態となる。
【0066】
フレーム10から容易に取り外される状態のプラテンユニット80は、プラテンローラ81が所定の位置から移動した状態ではあるが、軸部81a,81bは側板11,12の切欠き11a,12aに配置されたままであるため、プラテンユニット80はフレーム10に装着された状態である。この状態から、使用者が、プラテンユニット80を引き上げることで、プラテンユニット80は、図13に示すように、フレーム10から取り外された状態となる。
【0067】
本実施形態のプラテンユニット80を支持する支持機構30は、係合部材32,33の面32g,33gが、用紙200の側縁210,220の幅方向Wの位置を規制する案内面として機能する。したがって、プリンタ100は、支持機構30とは別体で、用紙200の幅方向Wの位置を規制する用紙規制部材を設ける必要がない。
【0068】
これにより、本実施形態の支持機構30及びプリンタ100は、プリンタ100の幅方向Wにおいて、係合部材と用紙規制部材とを並べて設けるスペースを、係合部材32,33を設けるスペースだけにすることができ、プリンタ100の幅方向Wのサイズを小さくすることができる。
【0069】
しかも、支持機構30及びプリンタ100は、並べて設けられる係合部材又は用紙規制部材の厚さを薄くする、ということがないため、幅方向Wのサイズを小さくしつつ、これらの厚さを薄くすることによって生じる、支持機構30や用紙規制部材の強度が低下するのを防止又は抑制することができる。
【0070】
また、本実施形態の支持機構30及びプリンタ100は、係合爪32e,33eが、プラテンユニット80のホルダ82の被係合部82b,82bにそれぞれ係合している状態では、係合爪32e,33eと被係合部82b,82bとの係合した荷重(係合力)が、軸C2回りの係合トルクとして支持機構30に作用している。
【0071】
ここで、軸C2から指掛け部34までの距離は、軸C2からトーションばね38が引っ掛けられている部分までの距離よりも長いため、指掛け部34に掛ける荷重がトーションばね38の弾性力よりも小さくても、係合爪33eと被係合部82bとの係合を解除することができ、係合を解除する操作力を低減することができる。
【0072】
本実施形態の支持機構30は、係合部材32,33の板部32b,33bと凸部32a,33aとが一体に形成されているため、用紙200の側縁210を突き当てさせて用紙200の幅方向Wの位置を規制する面32gと、用紙200の厚さ方向の位置を規制する凸部32aの外周面32cとが隙間なく連なり、また、用紙200の側縁220を突き当てさせて用紙200の幅方向Wの位置を規制する面33gと、用紙200の厚さ方向の位置を規制する凸部33aの外周面33cとが隙間なく連なっている。
【0073】
つまり、用紙200の幅方向Wの位置を規制する面と、用紙200の厚さ方向の位置を規制する面とが別体に形成されたものでは、用紙200の幅方向Wの位置を規制する面と用紙200の厚さ方向の位置を規制する面との間に、わずかながら隙間が形成されるが、このような隙間が存在すると、わずかな斜行によって、用紙200の側縁210を含む側縁部又は側縁220を含む側縁部がその隙間に進入して、用紙200が詰まったり、用紙200が不規則に折り重なったりして、用紙200の搬送が適切に行われない不具合を生じ得る。
【0074】
しかし、本実施形態の支持機構30は、用紙200の幅方向Wの位置を規制する面32g,33gと、用紙200の厚さ方向の位置を規制する外周面32c,33cとが一体であるため、上述した隙間が形成されず、用紙200が斜行しても用紙200が進入する隙間が無い、したがって、用紙200が隙間に進入することによる用紙200の詰まり等が発生するのを防止又は抑制することができる。
【0075】
すなわち、例えば、プリンタ100に用紙200を装着する際、図10に示すように、用紙200は、その送り方向の先端側がサーマルヘッド20とプラテンローラ81との間に挟み込まれる。そして、用紙200は、その挟み込まれた位置から、用紙200の搬送方向とは反対側の方向、すなわち、ガイド板39の表面39cに載った状態となる。
【0076】
したがって、凸部32aの外周面32cとガイド板39の表面39cとの間に形成された隙間は、ガイド板39の表面39cに載った用紙200によって覆われた状態となる。これにより、外周面32cと表面39cとの間に形成された隙間に、用紙200の送り方向の端部が入り込むことはない。
【0077】
図14は、係合部材32に形成されたストッパ部32hを示す部分斜視図である。また、用紙200が斜行すると、用紙200の、サーマルヘッド20とプラテンローラ81とに挟持された(送り方向における)下流側の部分とは反対側の、ガイド板39の表面39cに用紙200の下面が案内され始める(送り方向における)上流側の部分は、下流側の部分における斜行によって、幅方向Wへのずれ量が大きくなる。つまり、用紙200の幅方向Wへのずれ量は、上流側に遡るにしたがって、より大きくなる。
【0078】
斜行による幅方向Wへのずれにより、例えば、一方の係合部材32の側に寄せられた用紙200は、図14に示すガイド板39の表面39cに案内され始めた上流側の部分32jにおいて、係合部材32の側に大きく寄せられ、その寄せられた側の用紙200の側縁210は、板部32bの縦の面32gに強く接触する。この結果、面32gに側縁210が強く接触した用紙200は、その側縁210を含む側縁部が下向きに折れ曲がる。
【0079】
そして、本実施形態とは異なり、仮に、この上流側の部分32jに、板部32bと凸部32aとが別体で形成されていると、板部32bの面32gと凸部32aの外周面32dcとの間に形成されるわずかな隙間に、上述の下向きに折れ曲がった用紙200の側縁部が進入して、用紙200の詰まりが生じ得る。
【0080】
これに対して、本実施形態のプリンタ100は、板部32bと凸部32aとが一体に形成されていることで、板部32bの面32gと凸部32aの外周面32cとが隙間なく連なっているため、斜行した用紙200の側縁部が板部32bと凸部32aとの間に進入することがないため、板部32bと凸部32aとの間において用紙200の詰まりが生じることがない。
【0081】
この点は、用紙200が反対側に斜行した場合も同様であり、プリンタ100は、板部33bの面33gと凸部33aの外周面33cとが隙間なく連なっているため、斜行した用紙200の側縁220側の側縁部が板部33bと凸部33aとの間に進入することがないため、板部33bと凸部33aとの間において用紙200の詰まりが生じることがない。
【0082】
なお、本実施形態における係合部材32の凸部32aは、板部32bの(送り方向における)上流側の部分32jに形成されていて、この上流側の部分32jよりも下流側の部分32kには形成されていない。そのため、下流側の部分32kにおいては、図14に示す板部32bの面32gとガイド板39の端縁39dとの間に隙間が形成され得る。
【0083】
しかし、上述したように、斜行した用紙200の幅方向Wへのずれ量は、上流側に遡るにしたがって、より大きくなるため、上流側の部分32jにおいては板部32bの面32gに強く接触する。
【0084】
しかし、上流側の部分32jよりも下流側に位置する下流側の部分32kにおいては、上流側の部分32jに比べて用紙200の幅方向Wへのずれ量が小さくなって、用紙200の側縁210が面32gに接触する強さが小さい。この結果、上述したように、下流側の部分32kにおいて、板部32bの面32gとガイド板39の端縁39dとの間に隙間が形成されていても、用紙200の側縁210側の側縁部がこの隙間に、容易に進入することが無い。
【0085】
この点は、用紙200が反対側に斜行した場合も同様であり、プリンタ100は、係合部材33の凸部33aが板部33bの(送り方向における)上流側の部分33jに形成されていて、下流側の部分33kにおいて、板部33bの面33gとガイド板39の端縁39eとの間に隙間が形成されていても、用紙200の側縁220側の側縁部がこの隙間に、容易に進入することが無い。
【0086】
したがって、本実施形態のプリンタ100は、用紙200の斜行によって、用紙200の幅方向Wの側縁部が、板部32bと凸部32aとの間や板部33bと凸部33aとの間、又は板部32b,33bとガイド板39との間に、用紙200が進入することが無く、用紙200の詰まり等が発生するのを防止又は抑制することができる。なお、ガイド板39の両端縁39d,39eは、面32g,33gと隙間なく配置されるように形成されてもよい。
【0087】
本実施形態の支持機構30は、図14に示すように、係合部材32の厚さ(幅方向Wに沿った寸法)を、板部32bよりも幅方向Wの外側に延長して形成したストッパ部32hを備えている。つまり、ストッパ部32hを含めた板部32bの厚さd1は、ストッパ部32hを含めない板部32bの厚さd2よりも肉厚に形成されている(d2<d1)。
【0088】
このストッパ部32hは、係合部材32が係合位置と解除位置との間での移動範囲(回転範囲)のうち係合位置において側板11の端面11bに近接した位置となるように形成されている。
【0089】
なお、図示は省略したが、係合部材33も、係合部材32のストッパ部32hと同じストッパ部を有している。係合部材33のストッパ部は、係合部材33が係合位置と解除位置との間での移動範囲(回転範囲)のうち係合位置にあるとき、側板12の端面に近接した位置となるように形成されている。
【0090】
プラテンユニット80がフレーム10に装着されて所定の位置にあるとき(係合部材32,33が係合位置にあるとき)は、係合爪32e,33eが被係合部82bに突き当たって、係合部材32,33は係合位置より先(係合位置から解除位置とは反対の方向)に回転することは無く、したがって、ストッパ部32hはフレーム10に接しない。
【0091】
一方、プラテンユニット80がフレーム10から取り外された状態では、トーションばね38の弾性力により、係合部材32,33は係合位置より先まで回転する。この場合、ストッパ部32hがフレーム10に突き当たり、各係合部材32,33が係合位置よりもわずかに先まで回転した位置で停止した状態で維持される。
【0092】
この結果、取り外されていたプラテンユニット80がフレーム10に装着される際に、係合爪32e,33eが係合位置付近に停止していることで、係合爪32e,33eをプラテンユニット80の凹部82aに収めることができ、係合爪32e,33eがホルダ82に干渉するのを防ぐことができる。
【0093】
本実施形態の支持機構30及びプリンタ100は、支持機構が30の係合部材32,33がプラテンユニット80のホルダ82に係合することで、プラテンローラ81を間接的に所定の位置に支持するものであるが、本発明に係るプラテンローラの支持機構及びプリンタは、係合部材がプラテンローラの軸等に直接係合して、プラテンローラを所定の位置に支持するものであってもよい。この場合、プラテンローラを保持するホルダを備えてもよいし、備えなくてもよい。
【0094】
本実施形態のプリンタ100は、機器組込用プリンタであるが、本発明に係るプリンタは機器組込用プリンタに限定されず、用紙を収容する用紙収容部と、外装ケースとを備えて、独立したプリンタであってもよい。
【符号の説明】
【0095】
10 フレーム
30 支持機構
31 軸部材
32,32 係合部材
32g,33g 面
80 プラテンユニット
81 プラテンローラ
100 機器組込用プリンタ(プリンタ)
200 用紙
C1,C2 軸
W 幅方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14