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特開2023-47719チャットシステム及びチャット処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023047719
(43)【公開日】2023-04-06
(54)【発明の名称】チャットシステム及びチャット処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20230330BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20230330BHJP
【FI】
G06F13/00 650B
G06F13/00 510C
G06F3/12 303
G06F3/12 343
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021156806
(22)【出願日】2021-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100174104
【弁理士】
【氏名又は名称】奥田 康一
(72)【発明者】
【氏名】大槻 重雄
(72)【発明者】
【氏名】開 健太朗
(72)【発明者】
【氏名】中井 一
【テーマコード(参考)】
5B084
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA02
5B084AA06
5B084AA16
5B084AA29
5B084AB06
5B084AB11
5B084AB30
5B084AB31
5B084AB37
5B084BA08
5B084BB01
5B084CA07
5B084CB06
5B084CB23
5B084CF12
5B084DB02
5B084DB08
5B084DC02
5B084DC03
5B084DC06
5B084EA47
(57)【要約】
【課題】問い合わせ対応業務をより効率化する。
【解決手段】チャットサーバと、問い合わせ元が問い合わせ先にチャットを利用して問い合わせる際に必要となる基本情報とチャットサーバへの接続先情報とを2次元コードとして出力するコード出力部と、基本情報に関連付けられた応用情報を取得する情報取得部とを備え、チャットサーバは、問い合わせ元の第1の情報処理装置により2次元コードに含まれる接続先情報を用いて接続され、当該第1の情報処理装置から2次元コードに含まれる基本情報を受信すると、当該基本情報に関連付けられた応用情報を情報取得部により取得し、問い合わせ先の第2の情報処理装置に配信するチャット画面上に、第1の情報処理装置から受信した基本情報と、情報取得部により取得した応用情報を表示させる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
問い合わせ元の第1の情報処理装置に入力されたメッセージと問い合わせ先の第2の情報処理装置に入力されたメッセージとが表示されるチャット画面を、前記第1の情報処理装置と前記第2の情報処理装置にそれぞれ配信するチャットサーバと、
前記問い合わせ元が前記問い合わせ先にチャットを利用して問い合わせる際に必要となる基本情報と前記チャットサーバへの接続先情報とを2次元コードとして出力するコード出力部と、
前記基本情報に関連付けられた応用情報を取得する情報取得部と
を備え、
前記チャットサーバは、
前記2次元コードの読み取り機能を有する前記第1の情報処理装置により前記2次元コードに含まれる前記接続先情報を用いて接続され、当該第1の情報処理装置から前記2次元コードに含まれる前記基本情報を受信すると、当該基本情報に関連付けられた前記応用情報を前記情報取得部により取得し、前記第2の情報処理装置に配信する前記チャット画面上に、前記第1の情報処理装置から受信した前記基本情報と、前記情報取得部により取得した前記応用情報を表示させる
ことを特徴とするチャットシステム。
【請求項2】
前記第2の情報処理装置に配信される前記チャット画面は、
前記メッセージを表示及び入力する為のチャット表示部と、前記基本情報と前記応用情報を表示する情報表示部とで構成される
ことを特徴とする請求項1に記載のチャットシステム。
【請求項3】
前記第2の情報処理装置に配信される前記チャット画面は、
前記情報表示部に表示されている前記基本情報と前記応用情報から任意の情報が選択されると、前記チャット表示部に設けられたメッセージ入力欄に、選択された情報が入力される
ことを特徴とする請求項2に記載のチャットシステム。
【請求項4】
前記基本情報は、問い合わせ対象を特定する為の情報であり、
前記応用情報は、前記問い合わせ先が前記問い合わせ元からの問い合わせに応答する際に必要となる情報である
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のチャットシステム。
【請求項5】
前記チャットサーバは、
前記第1の情報処理装置から前記2次元コードに含まれる前記基本情報をチャットデータとして受信する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のチャットシステム。
【請求項6】
前記コード出力部は、
前記基本情報と前記チャットサーバへの前記接続先情報とを含む前記2次元コードを媒体に印刷するプリンタである
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のチャットシステム。
【請求項7】
前記チャットサーバは、
前記第1の情報処理装置から質問メッセージを受信した際に、過去の問い合わせに対する応答の履歴に基づいて、当該質問メッセージに対する応答に利用する情報を、前記基本情報に関連付けられた前記応用情報から抽出し、抽出した情報に基づいて応答メッセージを生成し、当該応答メッセージを前記第1の情報処理装置に送信する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のチャットシステム。
【請求項8】
問い合わせ元の第1の情報処理装置に入力されたメッセージと問い合わせ先の第2の情報処理装置に入力されたメッセージとが表示されるチャット画面を、前記第1の情報処理装置と前記第2の情報処理装置にそれぞれ配信するチャットサーバが、2次元コードの読み取り機能を有する前記第1の情報処理装置により、前記問い合わせ元が前記問い合わせ先にチャットを利用して問い合わせる際に必要となる基本情報と前記チャットサーバへの接続先情報とを含む前記2次元コードから得られる前記接続先情報を用いて接続され、当該第1の情報処理装置から前記2次元コードに含まれる前記基本情報を受信し、
前記チャットサーバが、受信した前記基本情報に関連付けられた応用情報を情報取得部により取得し、
前記チャットサーバが、前記第2の情報処理装置に配信する前記チャット画面上に、前記第1の情報処理装置から受信した前記基本情報と、前記情報取得部により取得した前記応用情報を表示させる
ことを特徴とするチャット処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャットシステム及びチャット処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、メーカなどでの問い合わせ対応業務では、問い合わせ元が問い合わせ先に提示しなければならない基本情報(例えば問い合わせ対象となる製品に関する製品情報など)をQRコード(登録商標)化して問い合わせ元となる例えば製品利用者に提供し、製品利用者が問い合わせ時にQRコードをスマートフォンなどの端末で読み取ることで、端末から問い合わせ先に基本情報が送信されるシステムを利用していた(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-1458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら従来のシステムでは、問い合わせ先が、問い合わせ元からの問い合わせに回答する為に、問い合わせ元から取得した基本情報以外の応用情報(例えば過去の問い合わせ履歴や製品の不具合情報など)を別途入手しなければならず、問い合わせ元への回答に時間がかかってしまうという問題を有していた。
【0005】
本発明は以上の点を考慮したものであり、問い合わせ対応業務をより効率化し得るチャットシステム及びチャット処理方法を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を解決するため本発明のチャットシステムは、問い合わせ元の第1の情報処理装置に入力されたメッセージと問い合わせ先の第2の情報処理装置に入力されたメッセージとが表示されるチャット画面を、前記第1の情報処理装置と前記第2の情報処理装置にそれぞれ配信するチャットサーバと、前記問い合わせ元が前記問い合わせ先にチャットを利用して問い合わせる際に必要となる基本情報と前記チャットサーバへの接続先情報とを2次元コードとして出力するコード出力部と、前記基本情報に関連付けられた応用情報を取得する情報取得部とを備え、前記チャットサーバは、前記2次元コードの読み取り機能を有する前記第1の情報処理装置により前記2次元コードに含まれる前記接続先情報を用いて接続され、当該第1の情報処理装置から前記2次元コードに含まれる前記基本情報を受信すると、当該基本情報に関連付けられた前記応用情報を前記情報取得部により取得し、前記第2の情報処理装置に配信する前記チャット画面上に、前記第1の情報処理装置から受信した前記基本情報と、前記情報取得部により取得した前記応用情報を表示させるようにした。
【0007】
また本発明のチャット処理方法は、問い合わせ元の第1の情報処理装置に入力されたメッセージと問い合わせ先の第2の情報処理装置に入力されたメッセージとが表示されるチャット画面を、前記第1の情報処理装置と前記第2の情報処理装置にそれぞれ配信するチャットサーバが、2次元コードの読み取り機能を有する前記第1の情報処理装置により、前記問い合わせ元が前記問い合わせ先にチャットを利用して問い合わせる際に必要となる基本情報と前記チャットサーバへの接続先情報とを含む前記2次元コードから得られる前記接続先情報用いて接続され、当該第1の情報処理装置から前記2次元コードに含まれる前記基本情報を受信し、前記チャットサーバが、受信した前記基本情報に関連付けられた前記応用情報を情報取得部により取得し、前記チャットサーバが、前記第2の情報処理装置に配信する前記チャット画面上に、前記第1の情報処理装置から受信した前記基本情報と、前記情報取得部により取得した前記応用情報を表示させるようにした。
【0008】
このように、チャットサーバから問い合わせ先の第2の情報処理装置に配信されるチャット画面上に、基本情報と当該基本情報に関連付けられた応用情報を表示するようにしたことにより、問い合わせ先では、チャット画面上で問い合わせ元とチャットをしながら、問い合わせ元からのチャットによる問い合わせに対して、チャット画面上に表示されている基本情報と応用情報をもとに迅速にチャットで応答することができる。
【発明の効果】
【0009】
かくして本発明は、問い合わせ対応業務をより効率化し得るチャットシステム及びチャット処理方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】チャットシステムの構成を示す図である。
図2】クライアント用画面の構成を示す図である。
図3】オペレータ用画面の構成を示す図である。
図4】ラベル印刷画面の構成を示す図である。
図5】データ格納部に格納される情報を示す図である。
図6】外部データ保管用の情報処理装置に格納される情報を示す図である。
図7】チャットシステムの動作を示すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明を実施するための形態(以下、これを実施の形態と呼ぶ)について、図面を用いて詳細に説明する。
【0012】
[1.チャットシステムの構成]
まず図1を用いて、本実施の形態によるチャットシステム1の構成例について説明する。このチャットシステム1は、例えば製品の利用者である問い合わせ元が、製品のメーカの問い合わせ窓口である問い合わせ先にチャットで問い合わせる為のシステムである。尚、ここでは、問い合わせ元をクライアント、問い合わせ先をオペレータと呼ぶことにする。
【0013】
このチャットシステム1は、チャットサーバの機能を有する情報処理装置10と、クライアントが使用する情報処理装置20と、オペレータが使用する情報処理装置30と、外部データ保管用の情報処理装置40と、印刷機能を有する画像形成装置50とで構成されている。
【0014】
情報処理装置10と画像形成装置50は、LAN2に接続されていて、さらに情報処理装置10は、LAN2上のルータ3を介してインターネット4に接続されている。情報処理装置20と情報処理装置30と情報処理装置40は、それぞれインターネット4に接続されている。
【0015】
クライアントが使用する情報処理装置20は、例えばスマートフォンであり、QRコードなどの2次元コードを読み取る機能とWebブラウザとを備えている。オペレータが使用する情報処理装置30は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)であり、Webブラウザを備えている。情報処理装置40は、例えばサーバであり、画像形成装置50は、例えばラベルプリンタである。
【0016】
チャットサーバの機能を有する情報処理装置10は、CPU11と、RAM12と、操作表示部13と、通信部14と、HDD15とを有していて、これらがBUS(システムバス)16を介して接続されている。
【0017】
CPU11は、中央演算処理装置(Central Processing Unit)であり、BUS16に接続された各部を統括して制御する。RAM12は、データの読み込み及び書き込みが可能な主記憶装置(Random Access Memory)であり、CPU11によって実行されるプログラムで使用するデータを一時的に格納する。
【0018】
操作表示部13は、情報処理装置10へ情報を入力する為のキーボードやマウスなどの入力デバイスと、情報を表示する為のディスプレイなどの出力デバイスとで構成されている。通信部14は、ネットワークインタフェースであり、LAN2及びインターネット4を介して他の機器と通信する。
【0019】
HDD15は、データの読み込み及び書き込みが可能な補助記憶装置(Hard Disk Drive)であり、プログラムやデータを恒久的に格納する。HDD15には、OS100が格納されている。このOS100は、CPU11に読み出されて実行されるオペレーティングシステム(Operating System)であり、HDD15に格納されているプログラムを統括して制御する組み込みソフトウェアである。このOS100には、チャットサーバ101と、印刷アプリケーション102と、共通コンポーネント103とが含まれている。
【0020】
チャットサーバ101は、通信部14を介して接続されるクライアントの情報処理装置20とオペレータの情報処理装置30との間でチャットを行う為のプログラムである。このチャットサーバ101は、クライアント用画面処理部101Aと、チャットエンジン101Bと、オペレータ用画面処理部101Cとを有している。
【0021】
クライアント用画面処理部101Aは、クライアントの情報処理装置20にクライアント用画面Sc10(図2)を配信するとともに、チャットエンジン101Bを介して、クライアントの情報処理装置20とチャットデータの送受信を行う。尚、詳しくは後述するが、チャットエンジン101Bにより送受信されるチャットデータには、情報処理装置20及び情報処理装置30で入力されたテキスト情報(すなわちチャットで遣り取りされるメッセージ)と、クライアントの情報処理装置20から提供される基本情報とがある。
【0022】
図2に示すクライアント用画面Sc10は、クライアントの情報処理装置20のWebブラウザで表示される画面であり、クライアントの情報処理装置20及びオペレータの情報処理装置30で入力されたテキスト情報(つまりクライアントとオペレータとの間で遣り取りされるメッセージ)Txが表示されるメッセージ表示領域Ar10と、メッセージを入力する為のメッセージ入力欄Ar11と、メッセージ入力欄Ar11に入力されたメッセージをオペレータ側に送信する為の送信ボタンBt10を有している。尚、図2は、メッセージ表示領域Ar10に、クライアントが入力したメッセージTx10が表示されている例である。
【0023】
図1に戻り、チャットエンジン101Bは、通信部14を介して情報処理装置20及び情報処理装置30にチャットデータを送受信する。一般的に、このチャットエンジン101Bは、WebSocketやHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)などのプロトコルを用いたプログラムである。
【0024】
オペレータ用画面処理部101Cは、オペレータの情報処理装置30にオペレータ用画面Sc20(図3)を配信するとともに、チャットエンジン101Bを介して、オペレータの情報処理装置30とチャットデータの送受信を行う。
【0025】
図3に示すオペレータ用画面Sc20は、オペレータの情報処理装置30のWebブラウザで表示される画面であり、画面左半分がチャット表示部Pt20、画面右半分が情報表示部Pt21となっている。チャット表示部Pt20は、クライアントの情報処理装置20及びオペレータの情報処理装置30で入力されたテキスト情報(つまりクライアントとオペレータとの間で遣り取りされるメッセージ)Txが表示されるメッセージ表示領域Ar20と、メッセージを入力する為のメッセージ入力欄Ar21と、メッセージ入力欄Ar21に入力されたメッセージをクライアント側に送信する為の送信ボタンBt20を有している。尚、図3は、メッセージ表示領域Ar20に、クライアントが入力したメッセージTx20とオペレータが入力したメッセージTx21が表示されている例である。
【0026】
一方、情報表示部Pt21には、基本情報Dt20と当該基本情報Dt20に関連付けられている応用情報Dt21とが表示される。情報表示部Pt21に表示される基本情報Dt20は、チャットエンジン101Bを介してクライアントの情報処理装置20から受信した情報であり、具体的には、クライアントからオペレータへの問い合わせ対象である製品の製品個体ID(例えばシリアル番号)である。つまり、基本情報Dt20は、製品固有の情報であって問い合わせ対象の製品を特定する為の情報であり、クライアントがオペレータに問い合わせる際に最低限必要な情報となっている。これに対して、応用情報Dt21は、共通コンポーネント103に含まれる後述する外部データ取得部103Bを介して、情報処理装置40から取得した情報である。具体的には、この応用情報Dt21には、問い合わせ対象の製品に関する製品情報(購入者名や保証期間など)、問い合わせ履歴、コールリーズン(問い合わせ理由)、トレーサビリティデータ(製造工程や出荷工程に関する情報)などが含まれている。つまり、応用情報Dt21は、オペレータ側でクライアントからの問い合わせに応答する際に必要となる情報となっている。
【0027】
このように、オペレータ用画面Sc20には、チャットで遣り取りされるメッセージTx20、Tx21とともに、クライアントからの問い合わせ対象である製品の基本情報Dt20と応用情報Dt21(つまりクライアントからの問い合わせにオペレータが応答する際に必要となる情報)とが表示されるようになっている。
【0028】
図1に戻り、印刷アプリケーション102は、通信部14を介して接続された画像形成装置50を制御して後述する問い合わせ用ラベルLbを印刷させるプログラムであり、管理部102Aと印刷制御部102Bとを有している。
【0029】
管理部102Aは、印刷制御部102Bを介して画像形成装置50に問い合わせ用ラベルLbの印刷を指示するプログラムであり、問い合わせ用ラベルLbを印刷する為のラベル印刷画面Sc30(図4)を生成する。
【0030】
図4に示すラベル印刷画面Sc30は、操作表示部13に表示される画面であり、問い合わせ用ラベルLbの出力先(つまり画像形成装置50)を指定する為の変更ボタンBt30と、問い合わせ用ラベルLbとして出力する印刷用データPdがリストで表示される印刷用データ表示領域Ar30と、印刷用データ表示領域Ar30に表示する印刷用データPdを指定する為の変更ボタンBt31と、印刷用データ表示領域Ar30に表示されている印刷用データPd(もしくは印刷用データ表示領域Ar30に表示されているリストのなかから選択された印刷用データPd)の印刷を出力先(つまり画像形成装置50)に指示する為の印刷ボタンBt32とを有している。
【0031】
印刷用データPdは、共通コンポーネント103の後述するデータ格納部103Aに格納されていて、少なくとも、基本情報Dt20(つまり製品個体ID)と、チャットサーバ101に接続する為のURLなどの接続先情報Dt30と、QRコードを含むラベルデザインDt31の3つの情報を含んでいる。換言すると、印刷用データPdは、基本情報Dt20ごとに(つまり製品個体IDごとに)用意される情報である。ここで、ラベルデザインDt31に含まれるQRコードは、基本情報Dt20と接続先情報Dt30を2次元コード化したものである。つまり、印刷用データPdに基づいて印刷された問い合わせ用ラベルLbには、基本情報Dt20と接続先情報Dt30を2次元コード化したQRコードが付されている。
【0032】
管理部102Aは、ラベル印刷画面Sc30の印刷ボタンBt32が押下操作されると、このラベル印刷画面Sc30上で指定された印刷用データPdに基づいて問い合わせ用ラベルLbの印刷を画像形成装置50に指示する。印刷制御部102B(図1)は、通信部14を介して画像形成装置50に印刷を指示するプログラムであり、一般的にはプリンタドライバである。
【0033】
尚、問い合わせ用ラベルLbは、例えば、クライアントに販売する製品ごとに印刷されるようになっていて、製品の販売時にクライアントに渡され、クライアントによって製品に張り付けられるようになっている。このようにして製品を購入したクライアントに渡された問い合わせ用ラベルLbには、上述したように、当該製品の基本情報Dt20とチャットサーバ101への接続先情報Dt30をコード化したQRコードが付されている。この為、詳しくは後述するが、クライアントは、問い合わせ時に、情報処理装置20でこのQRコードを読み取ることで、オペレータ側に製品の基本情報Dt20を提示するとともに当該オペレータとチャットを開始することができる。尚、ここでは、QRコードを利用しているが、QRコード以外の2次元コードを利用してもよい。
【0034】
共通コンポーネント103は、チャットサーバ101と印刷アプリケーション102の双方から呼び出される共通プログラムであり、データ格納部103Aと外部データ取得部103Bとを有している。
【0035】
データ格納部103Aは、チャットサーバ101と印刷アプリケーション102で利用される情報を、図5に示すデータ形式で格納するデータベースである。具体的には、データ格納部103Aは、製品ごとの印刷用データPdと当該製品に対してクライアントがチャットで問い合わせたときのチャット履歴Dt32とを関連付けたレコード情報Dt40と、クライアント用画面Sc10を生成する為のクライアント用画面リソースDt41と、オペレータ用画面Sc20を生成する為のオペレータ用画面リソースDt42と、外部データ取得部103Bを介して取得された外部データDt43とを格納している。尚、外部データDt43には、基本情報Dt20と関連付けられた応用情報Dt21が含まれる。
【0036】
外部データ取得部103B(図1)は、チャットサーバ101と印刷アプリケーション102で利用される情報を、通信部14を介して情報処理装置40から取得するプログラムである。この外部データ取得部103Bは、例えば情報処理装置40からCSV形式で出力されるファイルを入力する為のインタフェースや、情報処理装置40のデータベースへ接続する為のインタフェースなどを有している。
【0037】
情報処理装置40は、外部(つまり情報処理装置10)に提供する情報を、図6に示すデータ形式で記憶するデータベースを有するDBサーバである。具体的には、情報処理装置40のデータベースには、製品ごとの基本情報Dt20と応用情報Dt21とを関連付けたレコード情報Dt50が格納されている。つまり、情報処理装置40は、データベースに格納している基本情報Dt20及び当該基本情報Dt20に関連付けられた応用情報Dt21を、情報処理装置10に提供できるようになっている。チャットシステム1の構成は、以上のようになっている。
【0038】
[2.チャットシステムの動作]
次に、チャットシステム1の動作について、図7に示すシーケンスチャートを用いて説明する。尚、ここでは、チャットシステム1の動作を、問い合わせ用ラベルLbを印刷するときの動作(ステップSP1~ステップSP3)、クライアント用の情報処理装置20がチャットサーバ101に接続するときの動作(ステップSP4~ステップSP8)、クライアント用の情報処理装置20とオペレータ用の情報処理装置30との間でチャットを行うときの動作(ステップSP9~ステップSP12)とに分けて順に説明する。
【0039】
まず問い合わせ用ラベルLbを印刷するときの動作から説明する。図7に示すステップSP1において、情報処理装置10は、印刷アプリケーション102の管理部102Aが、共通コンポーネント103の外部データ取得部103Bを介して、情報処理装置40から当該情報処理装置40に格納されている基本情報Dt20を取得する。そして管理部102Aは、取得した基本情報Dt20に、チャットサーバ101への接続先情報Dt30とQRコードを含むラベルデザインDt31とを関連付けて印刷用データPdを生成し、これを共通コンポーネント103のデータ格納部103Aに格納する。このようにして印刷用データPdをデータ格納部103Aに格納した後、管理部102Aは、ラベル印刷画面Sc30を操作表示部13に表示する。
【0040】
つづくステップSP2において、管理部102Aは、ラベル印刷画面Sc30上で、出力先(ここでは画像形成装置50)と印刷用データPdが指定されて印刷が指示されると、指定された印刷用データPdに基づいて印刷命令(具体的には印刷ジョブ)を生成し、当該印刷命令を印刷アプリケーション102の印刷制御部102Bを介して出力先となる画像形成装置50に送信する。尚、当該印刷命令には、指定された印刷用データPdに含まれる基本情報Dt20と接続先情報Dt30をコード化したQRコードの描画オブジェクトが含まれている。
【0041】
つづくステップSP3において、画像形成装置50は、受信した印刷命令を実行することで、QRコードが付された問い合わせ用ラベルLbを印刷する。問い合わせ用ラベルLbを印刷するときの動作は、以上のようになっている。このようにして印刷された製品ごとの問い合わせ用ラベルLbが、例えば製品を購入したクライアントに渡され、例えばクライアントによって製品に張り付けられる。
【0042】
つづけて、クライアントの情報処理装置20がチャットサーバ101に接続するときの動作について説明する。クライアントは、購入した製品について問い合わせたい場合に、ステップSP4において、製品に張り付けた問い合わせ用ラベルLbに付されたQRコードを情報処理装置20で読み取る。
【0043】
情報処理装置20は、QRコードを読み取ると、つづくステップSP5において、QRコードに含まれている接続先情報Dt30を用いてWebブラウザによりチャットサーバ101にアクセスする。ここで、情報処理装置20は、チャットサーバ101のクライアント用画面処理部101Aにより配信されるクライアント用画面Sc10をWebブラウザにより表示する。またこのとき情報処理装置20は、QRコードに含まれている基本情報Dt20をチャットデータとして、チャットサーバ101のチャットエンジン101Bを介してオペレータ用画面処理部101Cにプッシュ通知する。
【0044】
つづくステップSP6において、チャットサーバ101のオペレータ用画面処理部101Cは、クライアントの情報処理装置20から受信した基本情報Dt20をキーとして、共通コンポーネント103の外部データ取得部103Bを介して情報処理装置40から前記基本情報Dt20に関連付けられている応用情報Dt21を取得する。
【0045】
つづくステップSP7において、オペレータ用画面処理部101Cは、チャットエンジン101Bを介して、情報処理装置20から取得した基本情報Dt20と、情報処理装置40から取得した応用情報Dt21とを、オペレータの情報処理装置30にプッシュ通知する。
【0046】
つづくステップSP8において、情報処理装置30は、チャットサーバ101のオペレータ用画面処理部101Cにより配信されるオペレータ用画面Sc20をWebブラウザにより表示し、当該オペレータ用画面Sc20の右側の情報表示部Pt21に、チャットサーバ101から受信した基本情報Dt20と応用情報Dt21を表示させる。クライアントの情報処理装置20がチャットサーバ101に接続するときの動作は、以上のようになっている。
【0047】
つづけて、クライアントの情報処理装置20とオペレータの情報処理装置30との間でチャットを行うときの動作について説明する。クライアントは、情報処理装置20にクライアント用画面Sc10が表示されると、このクライアント用画面Sc10上で、オペレータに質問する為の質問メッセージを入力し、送信操作を行う。すると、ステップSP9において、情報処理装置20は、入力された質問メッセージを、クライアント用画面Sc10に表示するとともに、チャットサーバ101のチャットエンジン101Bを介してオペレータ用画面処理部101Cにプッシュ通知する。
【0048】
つづくステップSP10において、チャットサーバ101のオペレータ用画面処理部101Cは、受信した質問メッセージを、チャットエンジン101Bを介してオペレータの情報処理装置30にプッシュ通知する。情報処理装置30では、オペレータ用画面Sc20の左側のチャット表示部Pt20に、クライアントの情報処理装置20からチャットサーバ101を介して受信した質問メッセージを表示する。この時点で、クライアントにより入力された質問メッセージが、クライアント用画面Sc10とオペレータ用画面Sc20の双方に表示されたことになる。
【0049】
オペレータは、オペレータ用画面Sc20に表示された基本情報Dt20と応用情報Dt21をもとに、クライアントからの質問メッセージに対する応答メッセージを用意して、当該応答メッセージをオペレータ用画面Sc20上に入力し、送信操作を行う。すると、ステップSP11において、情報処理装置30は、入力された応答メッセージを、オペレータ用画面Sc20に表示するとともに、チャットサーバ101のチャットエンジン101Bを介してクライアント用画面処理部101Aにプッシュ通知する。
【0050】
つづくステップSP12において、チャットサーバ101のクライアント用画面処理部101Aは、受信した応答メッセージを、チャットエンジン101Bを介してクライアントの情報処理装置20にプッシュ通知する。情報処理装置20では、クライアント用画面Sc10に、オペレータの情報処理装置30からチャットサーバ101を介して受信した応答メッセージを表示する。この時点で、オペレータにより入力された応答メッセージが、クライアント用画面Sc10とオペレータ用画面Sc20の双方に表示されたことになる。以降も必要であれば、クライアントとオペレータとの間で、チャットによるメッセージの遣り取りが継続される。クライアントの情報処理装置20とオペレータの情報処理装置30との間でチャットを行うときの動作は、以上のようになっている。
【0051】
[3.まとめと効果]
ここまで説明したように、本実施の形態では、チャットシステム1に、問い合わせ元(クライアント)の第1の情報処理装置としての情報処理装置20に入力されたテキスト情報(メッセージ)と問い合わせ先(オペレータ)の第2の情報処理装置としての情報処理装置30に入力されたテキスト情報(メッセージ)とが表示されるチャット画面(クライアント用画面Sc10とオペレータ用画面Sc20)を、情報処理装置20と情報処理装置30にそれぞれ配信するチャットサーバ101と、クライアントがオペレータにチャットを利用して問い合わせる際に必要となる基本情報Dt20とチャットサーバ101への接続先情報Dt30とをQRコードとして出力するコード出力部としての画像形成装置50と、基本情報Dt20に関連付けられた応用情報Dt21を取得する情報取得部としての外部データ取得部103Bとを設けた。
【0052】
そして、チャットサーバ101は、QRコードの読み取り機能を有するクライアントの情報処理装置20によりQRコードに含まれる接続先情報Dt30を用いて接続され、情報処理装置20からQRコードに含まれる基本情報Dt20を受信すると、基本情報Dt20に関連付けられた応用情報Dt21を外部データ取得部103Bにより情報処理装置40から取得し、オペレータの情報処理装置30に配信するチャット画面(オペレータ用画面Sc20)上に、クライアントの情報処理装置20から受信した基本情報Dt20と、外部データ取得部103Bにより取得した応用情報Dt21を表示させるようにした。
【0053】
このように、チャットサーバ101からオペレータの情報処理装置30に配信されるオペレータ用画面Sc20上に、基本情報Dt20と当該基本情報Dt20に関連付けられた応用情報Dt21を表示するようにしたことにより、オペレータ側では、オペレータ用画面Sc20上でクライアントとチャットをしながら、クライアントからのチャットによる問い合わせに対して、オペレータ用画面Sc20上に表示されている基本情報Dt20と応用情報Dt21を利用して迅速にチャットで回答することができる。つまり、オペレータ側では、オペレータ用画面Sc20上で、チャットの遣り取りと、基本情報Dt20と応用情報Dt21の参照の両方を行うことができる。
【0054】
かくして、本実施の形態のチャットシステム1では、問い合わせ対応業務をより効率化することができる。
【0055】
またチャットシステム1では、クライアントの情報処理装置20でQRコードを読み取ると、情報処理装置20がQRコードに含まれる接続先情報Dt30を用いて自動的にチャットサーバ101にアクセスし、さらにこのときQRコードに含まれる基本情報Dt20が情報処理装置20からチャットサーバ101に送信され、チャットサーバ101が、受信した基本情報Dt20と当該基本情報Dt20に関連付けられた応用情報Dt21を、オペレータ用画面Sc20に表示させるようにした。
【0056】
これにより、クライアント側では、情報処理装置20でQRコードを読み取るだけでオペレータとチャットを開始することができる。またオペレータ側では、クライアントとチャットを開始した時点で、基本情報Dt20と応用情報Dt21を確認できるので、クライアントからの質問メッセージに対して迅速に応答メッセージを返信することができる。
【0057】
さらにチャットシステム1では、画像形成装置50により、基本情報Dt20と接続先情報Dt30とを含むQRコードが付された問い合わせ用ラベルLbを印刷して、これをクライアントに渡すようにした。こうすることで、クライアント側では、問い合わせ用ラベルLbに付されたQRコードを情報処理装置20に読み取らせるだけの簡単な操作で、オペレータに問い合わせることができる。
【0058】
[4.他の実施の形態]
[4-1.他の実施の形態1]
尚、上述した実施の形態では、チャットを用いてクライアントからの問い合わせに対してオペレータが応答するチャットシステム1に本発明を適用したが、これに限らず、チャットを用いてクライアントからの問い合わせに対して自動で応答するチャットシステム(所謂チャットボット)に本発明を適用してもよい。
【0059】
この場合、例えばチャットサーバ101のチャットエンジン101Bに自動応答機能を追加するとともに、情報処理装置40には、過去の問い合わせ内容と、問い合わせに対する応答内容と、問い合わせに対する応答に用いた応用情報Dt21の種別(例えば「保証期間」など)とを関連付けた問い合わせ応答履歴を格納する。チャットエンジン101Bは、クライアントの情報処理装置20から受信した質問メッセージを解析して問い合わせの内容(例えば「保証期間は何年ですか」)を特定し、当該問い合わせに自動応答する為の応用情報Dt21の種別(例えば「保証期間」)を、外部データ取得部103Bを介して情報処理装置40から取得する。そしてチャットエンジン101Bは、取得した応用情報Dt21の種別(例えば「保証期間」)に対応する情報(例えば「2年」)を、クライアントの情報処理装置20から受信した基本情報Dt20に関連付けられている応用情報Dt21から抽出し、取得した応用情報Dt21の種別と抽出した情報に基づいて応答メッセージ(例えば「保証期間は2年です」)を自動生成して、クライアントの情報処理装置20に送信する。
【0060】
このように、チャットサーバ101側で、問い合わせ応答履歴と、基本情報Dt20に関連付けられている応用情報Dt21とを用いて、クライアントからの問い合わせに対応する応答メッセージを自動で生成し、クライアントの情報処理装置20に送信するようにしてもよい。
【0061】
尚、例えば、クライアントから問い合わせ応答履歴に存在する問い合わせが送られてきた場合には、チャットボットにより自動応答し、クライアントから問い合わせ応答履歴に存在しない問い合わせが送られてきた場合には、オペレータがクライアントからの問い合わせに応答するなどしてもよい。
【0062】
[4-2.他の実施の形態2]
また上述した実施の形態では、オペレータ用画面Sc20の情報表示部Pt21に、基本情報Dt20と応用情報Dt21とを表示させるようにした。ここで、表示させている基本情報Dt20及び応用情報Dt21のなかから任意の情報がマウスのクリック操作などにより選択されると、当該選択された情報がコピーされて自動的にチャット表示部Pt20のメッセージ入力欄Ar21にペースト(入力)されるようにしてもよい。このようにすれば、オペレータによる応答メッセージの入力に要する時間を短縮することができ、問い合わせ対応業務をより効率化することができる。
【0063】
[4-3.他の実施の形態3]
さらに上述した実施の形態では、コード出力部としての画像形成装置50によって、QRコードが付された問い合わせ用ラベルLbを印刷し、これをクライアントに渡すようにした。これに限らず、例えば、印刷アプリケーション102の管理部102Aが、QRコードの画像データを生成し、当該画像データを通信部14を介して、インターネット4に接続された、クライアントが購入した製品に送信するようにしてもよい。この場合、クライアントが購入した製品には表示部が設けられていて、クライアントは、当該製品の表示部に表示されたQRコードを情報処理装置20で読み取るようにすればよい。またこれに限らず、QRコードを他の印刷物に印刷したり、他の装置に表示させたりしてもよい。つまりQRコードについては、情報処理装置20で読み取ることができるように出力(印刷もしくは表示)されればよい。
【0064】
[4-4.他の実施の形態4]
さらに上述した実施の形態では、チャットサーバの機能を有する情報処理装置10と、外部データ保管用の情報処理装置40とを別々に設けたが、これに限らず、例えば、情報処理装置10に、情報処理装置40の機能を持たせてもよい。この場合、例えば、情報処理装置10のデータ格納部103Aに、情報処理装置40に格納されているデータ(図6に示す基本情報Dt20と応用情報Dt21)を格納するようにしてもよい。
【0065】
[4-5.他の実施の形態5]
さらに上述した実施の形態では、基本情報Dt20を、製品固有の情報である製品固定ID(シリアル番号)とし、応用情報Dt21には、製品に関する製品情報(購入者名や保証期間など)、問い合わせ履歴、コールリーズン、トレーサビリティデータなどが含まれているとした。これに限らず、例えば応用情報Dt21のうちの、製品に関する製品情報(購入者名や保証期間など)などを基本情報Dt20に含めるようにしてもよい。尚、基本情報Dt20はチャットサーバ101への接続先情報Dt30とともにQRコード化しなければならない為、データサイズに制限がある。この為、基本情報Dt20には、少なくとも問い合わせ対象(具体的には製品)を特定し得る情報が含まれていればよい。一方、応用情報Dt21については、クライアントからの問い合わせに応答する際に必要な種々の情報が含まれていればよい。
【0066】
[4-6.他の実施の形態6]
さらに上述した実施の形態では、情報処理装置10に、チャットサーバ101と印刷アプリケーション102と共通コンポーネント103を設けたが、これに限らず、これらを別々の情報処理装置に設け、それぞれの情報処理装置が通信することで、情報処理装置10と同様に機能するようにしてもよい。また例えば、チャットサーバ101と、印刷アプリケーション102と共通コンポーネント103のどちらかを情報処理装置10に設け、残りの1つを他の情報処理装置に設けるなどしてもよい。
【0067】
[4-7.他の実施の形態7]
さらに、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、チャットシステムで広く利用することができる。
【符号の説明】
【0069】
1……チャットシステム、2……LAN、4……インターネット、10、20、30、40……情報処理装置、50……画像形成装置、101……チャットサーバ、101A……クライアント用画面処理部、101B……チャットエンジン、101C……オペレータ用画面処理部、102……印刷アプリケーション、102A……管理部、102B……印刷制御部、103……共通コンポーネント、103A……データ格納部、103B……外部データ取得部、Lb……問い合わせ用ラベル、Sc10……クライアント用画面、Pt20……チャット表示部、Pt21……情報表示部、Dt20……基本情報、Dt21……応用情報、Sc20……オペレータ用画面、Sc30……ラベル印刷画面、
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7