(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023047974
(43)【公開日】2023-04-06
(54)【発明の名称】管理システム
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20230330BHJP
【FI】
A63F7/02 328
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021157190
(22)【出願日】2021-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】501005966
【氏名又は名称】大都販売株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100128934
【弁理士】
【氏名又は名称】横田 一樹
(74)【代理人】
【識別番号】100112689
【弁理士】
【氏名又は名称】佐原 雅史
(72)【発明者】
【氏名】安藤 悠希
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088CA31
2C088CA35
(57)【要約】 (修正有)
【課題】接客に関する情報を従業員間で共有することで接客の要否を遊技客毎に判断することができるとともに個々の遊技客に適した接客を行うことで、遊技場における接客の品質を高めることができる管理システムを提供する。
【解決手段】管理装置は、遊技用装置から受信した情報に基づいて、遊技客に対する接客のタイミングが到来したことを示す接客可能情報と前記遊技客情報を前記携帯端末装置に向けて送信し、前記携帯端末装置は、前記接客可能情報を受信した場合に、前記従業員に接客を促す接客通知が可能であるとともに、前記遊技客情報によって特定される遊技客に対する接客を行ったことを示す情報、および接客時における遊技客の情報を含む接客情報が入力された場合に、前記接客情報を前記管理装置に向けて送信し、前記管理装置は、受信した前記接客情報を記憶し、前記携帯端末装置からの要求に応じて、前記接客情報を前記携帯端末装置に向けて送信する。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技場に配置された遊技用装置と、
前記遊技場の従業員が携帯する携帯端末装置と、
遊技客に関する遊技客情報を管理する管理装置と、を備え、
前記管理装置は、前記遊技用装置から受信した情報に基づいて、遊技客に対する接客のタイミングが到来したことを示す接客可能情報と前記遊技客情報を前記携帯端末装置に向けて送信し、
前記携帯端末装置は、前記接客可能情報を受信した場合に、前記従業員に接客を促す接客通知が可能であるとともに、前記遊技客情報によって特定される遊技客に対する接客を行ったことを示す情報、および接客時における遊技客の情報を含む接客情報が入力された場合に、前記接客情報を前記管理装置に向けて送信し、
前記管理装置は、受信した前記接客情報を記憶し、前記携帯端末装置からの要求に応じて、前記接客情報を前記携帯端末装置に向けて送信し、
前記携帯端末装置は、前記接客情報を受信した場合に、前記接客情報の少なくとも一部を出力可能である、
ことを特徴とする管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の管理システムにおいて、
前記遊技用装置は、遊技機に対応して配置され、会員識別情報が記憶された会員カードが挿入されると、前記会員識別情報を含む来客情報を前記管理装置に向けて送信し、
前記管理装置は、前記遊技用装置から前記来客情報を受信した場合に、前記接客可能情報を前記携帯端末装置に向けて送信する、
ことを特徴とする管理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の管理システムにおいて、
前記遊技用装置は、稼働状態を示す稼働情報を前記管理装置に向けて送信し、
前記管理装置は、前記遊技用装置から受信した前記稼働情報が所定条件を満たした場合に、前記接客可能情報を前記携帯端末装置に向けて送信する、
ことを特徴とする管理システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の管理システムにおいて、
前記管理装置は、受信した複数の前記接客情報を接客情報履歴として記憶可能であり、前記携帯端末装置からの要求に応じて、前記接客情報履歴を前記携帯端末装置に向けて送信し、
前記携帯端末装置は、前記接客情報履歴の少なくとも一部を出力可能である、
ことを特徴とする管理システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の管理システムにおいて、
前記携帯端末装置は、前記接客時における遊技客の情報として、少なくとも前記遊技客に対する評価を入力可能であり、遊技客毎に前記評価の平均値を出力可能である、
ことを特徴とする管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコやパチスロなどの遊技機が設置された遊技場において使用される管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技台と遊技ユニットで構成される遊技機構を備え、遊技ユニットに会員カードが挿入されると、遊技機構の管理台番号と特定会員データを、遊技場の従業員が携帯する携帯端末装置に表示するように構成された会員カードシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の会員カードシステムでは、遊技場の従業員に会員の情報を提供することで、積極的に会員との接客を図る機会を与えることができるものの、遊技客の中には、積極的な接客を好意的に受け取らない遊技客もおり、かえって遊技客の満足度を低下させてしまう場合があった。
【0005】
また、従来は、接客を好意的に受け取るかどうか等の遊技客に関する情報については、遊技場の従業員の記憶に頼る部分が多いことに加えて、従業員間で情報が共有されておらず、従業員によって遊技客との接客方法にバラつきがあるといった問題もあった。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、接客に関する情報を従業員間で共有することで、接客の要否を遊技客毎に判断することができるとともに、個々の遊技客に適した接客を行うことで、遊技場における接客の品質を高めることができる管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、遊技場に配置された遊技用装置と、前記遊技場の従業員が携帯する携帯端末装置と、遊技客に関する遊技客情報を管理する管理装置と、を備え、前記管理装置は、前記遊技用装置から受信した情報に基づいて、遊技客に対する接客のタイミングが到来したことを示す接客可能情報と前記遊技客情報を前記携帯端末装置に向けて送信し、前記携帯端末装置は、前記接客可能情報を受信した場合に、前記従業員に接客を促す接客通知が可能であるとともに、前記遊技客情報によって特定される遊技客に対する接客を行ったことを示す情報、および接客時における遊技客の情報を含む接客情報が入力された場合に、前記接客情報を前記管理装置に向けて送信し、前記管理装置は、受信した前記接客情報を記憶し、前記携帯端末装置からの要求に応じて、前記接客情報を前記携帯端末装置に向けて送信し、前記携帯端末装置は、前記接客情報を受信した場合に、前記接客情報の少なくとも一部を出力可能である、ことを特徴とする管理システムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る管理システムによれば、接客に関する情報を従業員間で共有することで、接客の要否を遊技客毎に判断することができるとともに、個々の遊技客に適した接客を行うことで、遊技場における接客の品質を高めることができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態に係る管理システム10のシステム構成を模式的に示すブロック図である。
【
図2】管理コンピュータ30、島コンピュータ50、および、台コンピュータ70の内部構成の一例を示したブロック図である。
【
図3】遊技機130の一例であるパチンコ機の概略正面図である。
【
図4】遊技機130が出力可能な稼働信号の波形の一例を示した図である。
【
図5】遊技機130の制御部の回路ブロック図を示したものである。
【
図6】(a)一般的な台間機の概略正面図である。(b)台間機90の主要構成の一例を示したブロック図である。
【
図7】(a)携帯端末装置140の一例を示した正面図である。(b)携帯端末装置140における表示例を示す図である、(c)携帯端末装置140の主要構成の一例を示したブロック図である。
【
図8】(a)台番号と各種識別情報を関連付けして記憶した台番号管理テーブルの一例である。(b)所定期間内における遊技用装置の稼働情報を記録するための累積稼働情報テーブルの一例である。(c)所定期間内における遊技用装置の遊技状態別稼働情報を記憶するための遊技状態別稼働情報テーブルの一例である。
【
図9】(a)、(b)遊技用装置の稼働情報の履歴を所定時間毎に記録するための稼働履歴情報テーブルの一例である。
【
図10】接客情報共有処理を実現するための各種処理の流れを示すフローチャートである。
【
図11】(a)アラート履歴一覧画面ARの一例を示した図である。(b)アラート内容画面ACの一例を示した図である。(c)照会会員情報画面MDの一例を示した図である。(d)評価入力画面IDの一例を示した図である。
【
図12】(a)接客情報共有処理を実現するための各種処理の流れの続きを示すフローチャートである。(b)接客情報履歴画面HDの一例を示した図である。
【
図13】(a)対応状況通知処理を実現するための各種処理の流れを示すフローチャートである。(b)会員通知状況画面SDの一例を示した図である。
【
図14】稼働情報に基づく接客アラートを実現するための各種処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて、本発明の実施形態の管理システムについて詳細に説明する。
【0011】
<全体構成>
最初に、
図1を用いて、本発明の実施形態に係る管理システム10の全体構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る管理システム10のシステム構成を模式的に示すブロック図である。
【0012】
管理システム10は、装置全体を制御する管理コンピュータ30と、この管理コンピュータ30の配下にネットワークLNWを介して接続された複数の島コンピュータ50と、この島コンピュータ50の配下にネットワークLNWを介して接続された複数の台コンピュータ70と、この台コンピュータ70の配下にネットワークLNWを介して接続された複数の台間機(サンド(登録商標))90および呼出ランプ110と、この呼出ランプ110を介して台コンピュータ70に接続された複数の遊技機130と、管理コンピュータ30とネットワークWNWを介して相互に通信可能な複数の携帯端末装置140と、を有して構成されている。
【0013】
管理システム10では、遊技機130から送信される稼働信号(以下、「遊技機稼働信号」と称する場合がある。詳細は後述)は、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および、島コンピュータ50を介して管理コンピュータ30へ伝達され、管理コンピュータ30で収集・管理される。
【0014】
なお、この例では、遊技機130と管理コンピュータ30を、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および、島コンピュータ50を介して接続しているが、遊技機130から送信される稼働信号を、管理コンピュータ30が収集できる構成であればよい。したがって、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および、島コンピュータ50のうちの一つまたは複数を省いてもよく、例えば、遊技機130から送信される稼働信号を、呼出ランプ110の代わりに台コンピュータ70(または、島コンピュータ50)が受信する構成とすることで、一部または全ての呼出ランプ110を省いてもよい。また、ネットワークLNW上に、遊技機稼働信号を中継する他の機器を新たに加えてもよい。
【0015】
また、本実施形態の遊技管理装置10では、台間機90から送信される稼働信号(以下、「関連装置稼働信号」と称する場合がある。詳細は後述)は、台コンピュータ70および島コンピュータ50を介して管理コンピュータ30へ伝達され、管理コンピュータ30で収集・管理される。
【0016】
なお、この例では、台間機90と管理コンピュータ30を、台コンピュータ70および島コンピュータ50を介して接続しているが、台間機90から送信される稼働信号を管理コンピュータ30が収集できる構成であればよく、例えば、台コンピュータ70および島コンピュータ50のうちの一つまたは複数を省いてもよいし、ネットワークLNW上に、関連装置稼働信号を中継する他の機器を新たに加えてもよい。
【0017】
また、この例では、装置全体を1台の管理コンピュータ30で制御する例を示したが、2台以上の管理コンピュータによって装置全体を制御してもよい。このような構成とすれば、装置全体の制御に要する制御負担を分散することができ、装置全体の処理能力を高め、遊技機130や台間機90からの稼働信号を迅速に収集して適切な処理を行うことが可能となる。また、島コンピュータ50、台コンピュータ70、台間機90、呼出ランプ110、遊技機130、および、携帯端末装置140のそれぞれの台数も、例示した台数に限定されるものではない。
【0018】
また、稼働状態を示す稼働信号を送信することが可能な他の機器をネットワークLNW上に接続し、管理コンピュータ30が、当該機器からの稼働信号を収集できるように構成してもよい。例えば、ネットワークLNW上に計数機(いわゆる、ジェットカウンター)を接続し、管理コンピュータ30が、当該計数機によって計数された遊技媒体の量(遊技球の数、遊技メダルの枚数など)を示す稼働信号を収集できるように構成してもよい。
【0019】
また、管理システム10を構成する各装置(ハードウェア)の一部または全てを、当該装置(ハードウェア)と同等の機能を実現するソフトウェアに置き換えてもよい。また、管理システム10に適用するネットワークLNWは、典型的には、有線LAN(Local Area Network)であるが、通信の形態は有線/無線を問わず、各装置間で相互に通信可能な回線であればよい。また、管理システム10に適用するネットワークWNWは、典型的には、無線LAN(Local Area Network)であるが、通信の形態は有線/無線を問わず、各装置間で相互に通信可能な回線であればよい。
【0020】
また、携帯端末装置140と管理コンピュータ30とをネットワークWNWを介して相互に通信可能に接続する例を示したが、携帯端末装置140と他の機器(例えば、遊技機130、呼出ランプ110、台間機90、台コンピュータ70、島コンピュータ50等のホールに設置されている機器)をネットワークWNWを介して相互に通信可能に接続してもよい。また、各店舗に設置された管理コンピュータを、本部管理コンピュータに通信可能に接続し、この本部管理コンピュータによって複数の管理コンピュータから各種情報を取得可能に構成することで、本部管理コンピュータを、本実施形態に係る管理コンピュータ30として機能させてもよい。
【0021】
<管理コンピュータ>
次に、
図2を用いて、管理コンピュータ30について詳細に説明する。なお、
図2は、管理コンピュータ30、島コンピュータ50、および、台コンピュータ70の内部構成の一例を示したブロック図である。
【0022】
管理コンピュータ30は、配下の島コンピュータ50からパケット(稼働信号を含む電子メッセージ情報。詳細は後述)を受信し、受信したパケットに基づいて各種処理を行うためのコンピュータである。
【0023】
本実施形態の管理コンピュータ30は、コンピュータ全体を制御するCPU31と、基本I/Oプログラムや各種データを記憶するためのROM32と、一時的にデータを記憶するためのRAM33と、CD-ROMやDVDなどの記録媒体34に対するデータの読み書きが可能な外部記憶ドライブ35と、データを記憶するための記憶装置36と、管理コンピュータ30に対するコマンド等を入力するための入力装置37と、各種表示を行うための表示装置38と、島コンピュータ50とネットワークLNWを介して通信を行うとともに携帯端末装置140とネットワークWNWを介して通信を行うための通信部39と、時間や回数等を計測するためのタイマ41と、音声の出力を行う音声出力手段44と、を有して構成されている。このような管理コンピュータ30は、例えば、従来公知のサーバやパーソナルコンピュータ(PC)などによって実現することができる。
【0024】
CPU31は、図示しない水晶発振器が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、ROM32や記憶装置36等に格納されているアプリケーションプログラムやオペレーティングシステム(OS)等を実行する処理や、プログラムの実行に必要なデータやファイル等をRAM33や記憶装置36等に記憶する処理などを行う。
【0025】
記憶装置36は、アプリケーションプログラム、OS、制御プログラム、関連プログラム等を記憶するものであり、例えば、ハードディスク(HDD)等によって実現することができる。入力装置37は、管理コンピュータ30に対するコマンド(指令)等を入力するためのものであり、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(マウス等)、タッチパネル等によって実現することができる。表示装置38は、入力装置37によって入力されたコマンドや、当該コマンドに対する管理コンピュータ30の応答出力等を表示するものであり、例えば、液晶表示装置、プラズマディスプレイ等によって実現することができる。
【0026】
<島コンピュータ>
次に、
図2を用いて、島コンピュータ50について詳細に説明する。この島コンピュータ50は、配下の台コンピュータ70からパケットを受信し、受信したパケットに所定の処理を施して、ネットワークLNWを介して管理コンピュータ30へ送信するコンピュータである。
【0027】
本実施形態の島コンピュータ50は、コンピュータ全体を制御するCPU51と、基本I/Oプログラムや各種データを記憶するためのROM52と、一時的にデータを記憶するためのRAM53と、管理コンピュータ30とネットワークLNWを介して通信を行うための管理コンピュータ通信部55と、台コンピュータ70とネットワークLNWを介して通信を行うための台コンピュータ通信部56と、を有して構成されている。このような島コンピュータ50は、例えば、従来公知のサーバやパーソナルコンピュータ(PC)などによって実現することができる。
【0028】
島コンピュータ50のCPU51は、台コンピュータ通信部56が台コンピュータ70からのパケットを受信した場合に、受信したパケットの情報をRAM53に記憶した後に、管理コンピュータ通信部55に対してパケットの送信要求を行う。この送信要求を受けた管理コンピュータ通信部55は、RAM53に記憶されたパケットの情報を読み取り、当該情報に島コンピュータ50の識別情報(ID)を付与した後、ネットワークLNWを介して管理コンピュータ30に送信する。
【0029】
また、島コンピュータ50のCPU51は、台コンピュータ70から受信したパケットに、後述する遊技機130の状態を表す遊技状態情報(大当り状態情報、小当り状態情報、確変状態情報、または、エラー状態情報等)が含まれている場合に、受信した遊技状態情報をRAM53に記憶するとともに、定期的に(例えば、1~5秒毎に)、管理コンピュータ通信部55に対して遊技状態情報の送信要求を行う。この送信要求を受けた管理コンピュータ通信部55は、RAM53に記憶された遊技状態情報を読み取り、この遊技状態情報に島コンピュータ50の識別情報(ID)を付与した後、ネットワークLNWを介して管理コンピュータ30に送信する。
【0030】
<台コンピュータ>
次に、
図2を用いて、台コンピュータ70について詳細に説明する。この台コンピュータ70は、配下の台間機90や呼出ランプ110からパケットを受信し、受信したパケットに所定の処理を施して、ネットワークLNWを介して島コンピュータ50へ送信するコンピュータである。
【0031】
本実施形態の台コンピュータ70は、コンピュータ全体を制御するCPU71と、基本I/Oプログラムや各種データを記憶するためのROM72と、一時的にデータを記憶するためのRAM73と、島コンピュータ50とネットワークLNWを介して通信を行うための島コンピュータ通信部75と、台間機90や呼出ランプ110とネットワークLNWを介して通信を行うための遊技設備通信部76と、を有して構成されている。このような台コンピュータ70は、例えば、従来公知のサーバやパーソナルコンピュータ(PC)などによって実現することができる。
【0032】
台コンピュータ70のCPU71は、遊技設備通信部76が台間機90や呼出ランプ110からのパケットを受信した場合に、受信したパケットの情報をRAM73に記憶した後に、島コンピュータ通信部75に対してパケットの送信要求を行う。この送信要求を受けた島コンピュータ通信部75は、RAM73に記憶されたパケットの情報を読み取り、当該情報に台コンピュータ70の識別情報(ID)と、送信元の台間機90または遊技機130の識別情報(ID)を付与した後、ネットワークLNWを介して島コンピュータ50に送信する。
【0033】
また、台コンピュータ70のCPU71は、台間機90や呼出ランプ110から受信したパケットに、後述する遊技機130の状態を表す遊技状態情報(大当り状態情報、小当り状態情報、確変状態情報、または、エラー状態情報等)が含まれている場合に、受信した遊技状態情報をRAM73に記憶するとともに、定期的に(例えば、1~5秒毎に)、島コンピュータ通信部75に対して遊技状態情報の送信要求を行う。この送信要求を受けた島コンピュータ通信部75は、RAM73に記憶された遊技状態情報を読み取り、当該情報に台コンピュータ70の識別情報(ID)と、送信元の台間機90または遊技機130の識別情報(ID)を付与した後、ネットワークLNWを介して島コンピュータ50に送信する。
【0034】
このように、台コンピュータ70では、パケットに対して、送信元の台間機90または遊技機130の識別情報と、その台コンピュータ70の識別情報を付与し、さらに島コンピュータ50では、その島コンピュータ50の識別情報を付与した後に、当該パケットを管理コンピュータ30へ送信する。このため、管理コンピュータ30は、受信したパケットに付与されている識別情報を参照することで、当該パケットに含まれる稼働信号が、どの台間機90または遊技機130からのものなのか、また、どのような経路を通過して届いたのかを判別することができる。
【0035】
<遊技機>
次に、
図3および
図4を用いて、遊技機130について説明する。なお、
図3は、遊技機130の一例であるパチンコ機の概略正面図であり、
図4は、遊技機130が出力可能な稼働信号の波形の一例を示した図である。
【0036】
本実施形態に係る遊技機130は、所定の入賞イベントに応じて遊技者に遊技媒体(例えば、遊技球、遊技メダル)の払い出しを行う遊技装置であり、例えば、
図3に示すパチンコ機によって実現される。また、遊技機130は、当該遊技機130の稼働状況(打玉数、大当り遊技など)を示す稼働信号を、外部(本実施形態では、呼出ランプ110)へ向けて送信するための外部出力端子(図示省略)を備えている。
【0037】
図4に示すように、本実施形態の遊技機130が送信可能な稼働信号(遊技機稼働信号)は、オン信号(例えば、ハイレベル信号)とオフ信号(例えば、ローレベル信号)のいずれかの信号からなるパルス信号によって実現される。遊技機130は、稼働信号のオン信号をオフ信号に変化させるか、オフ信号をオン信号に変化させるかのいずれかによってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を呼出ランプ110へ向けて送信する。なお、稼働信号の具体的な実現方法はこれに限られず、稼働信号の一部または全てを、後述する台間機90のように、パケット(電子メッセージ情報)で実現してもよいし、パルス信号の形態は、シリアル信号またはパラレル信号のいずれでもよい。
【0038】
図3を用いて遊技機130の一例であるパチンコ機について説明すると、遊技機(パチンコ機)130は、遊技盤面131の略中央に液晶表示装置132を配設し、その周囲に、一般入賞口133と、普図始動口134と、特図始動口135と、可変入賞口136と、を配設している。
【0039】
一般入賞口133は、本例では遊技盤面131に複数配設している。一般入賞口133に入賞した場合(一般入賞口133に遊技球が入った場合)には、所定の個数(例えば、10個)の遊技球を上皿137に排出する。遊技機130は、遊技球を上皿137に排出した場合に、遊技球が払い出されたことを示す稼働信号(出玉信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。
【0040】
本実施形態では、
図4(b)に示すように、出玉信号として、遊技球を1個払い出すたびに1つのパルス信号を出力する。この出玉信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、出玉信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130において遊技球の払い出しがあったことを把握することができ、また、出玉信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、遊技機130において払い出された遊技球の量(出玉数)の情報を取得することもできる。なお、遊技機130から払い出される遊技球は、出玉のほか、賞球やセーフ玉と呼ばれることがあり、出玉数は、賞球数やセーフ玉数と呼ばれることがある。
【0041】
普図始動口134は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技盤面131の所定の領域を遊技球が通過したか否かを判定するための装置であり、本例では遊技盤面131の左右に1つずつ配設している。遊技球が普図始動口134を通過した場合には、図示しない普図表示装置による普図変動遊技を開始する。遊技機130は、遊技球が普図始動口134を通過した場合に、遊技球が普図始動口134に入賞したことを示す稼働信号(始動信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。
【0042】
本実施形態では、
図4(c)に示すように、始動信号として、普図始動口134に入賞するたびに(普図始動口134を遊技球が通過するたびに)、または、後述する特図始動口135に入賞するたびに(特図始動口135に遊技球が入るたびに)、1つのパルス信号を出力する。この始動信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、始動信号を含むパケットを受信することで、遊技機130において遊技球が普図始動口134(または特図始動口135)に入賞したことを把握することができる。
【0043】
特図始動口135は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本例では中央に1つだけ配設している。この特図始動口135は、左右に開閉自在な羽根部材を備え、羽根部材の閉鎖中は遊技球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置が当たり図柄を停止表示した場合に、羽根部材が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図始動口135に入賞した場合(特図始動口135に遊技球が入った場合)には、所定の個数(例えば、4個)の遊技球を上皿137に排出するとともに、図示しない特図表示装置による特図変動遊技を開始する。
【0044】
遊技機130は、特図始動口135に入賞した場合に、遊技球が特図始動口135に入賞したことを示す稼働信号(始動信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。始動信号の内容は、
図4(c)を用いて説明したとおりである。また、遊技機130は、特図始動口135の入賞により遊技球を上皿137に排出した場合に、遊技球が払い出されたことを示す稼働信号(出玉信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。出玉信号の内容は、
図4(b)を用いて説明したとおりである。
【0045】
可変入賞口136は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本例では特図始動口135の真下に1つだけ配設している。この可変入賞口136は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄または小当り図柄を停止表示した場合に、扉部材が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。遊技機130は、特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合(大当り遊技に当選した場合)に、遊技機130において大当たりが発生していることを示す稼働信号(大当信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。
【0046】
本実施形態では、
図4(e)に示すように、大当信号として、大当り遊技に当選したときにオフ信号をオン信号に変化させ、大当り遊技が終了したときにオン信号をオフ信号に変化させる信号を出力する。この大当信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、大当信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130における大当りの開始と終了を把握することができ、また、大当信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、遊技機130における大当り遊技の回数の情報を取得することもできる。
【0047】
なお、大当り図柄には、大当り遊技後の特図変動遊技において、大当りに当選する確率が相対的に高くなる確変大当り図柄と、大当り遊技後の特図変動遊技において、大当りに当選する確率が相対的に低くなる非確変大当り図柄とがある。遊技機130は、確変大当り図柄を停止表示し、遊技状態が非確変状態から確変状態に変化する場合に、遊技機130において確変大当たりが発生していることを示す稼働信号(確変信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。
【0048】
本実施形態では、
図4(g)に示すように、確変信号として、遊技状態が非確変状態から確変状態に変化したときにオフ信号をオン信号に変化させ、遊技状態が確変状態から非確変状態に変化したときにオン信号をオフ信号に変化させる信号を出力する。この確変信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、確変信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130における確変状態の開始と終了を知ることができる。
【0049】
また、遊技機130は、特図表示装置が小当り図柄を停止表示した場合(小当り遊技に当選した場合)に、遊技機130において小当たりが発生していることを示す稼働信号(小当信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。
【0050】
本実施形態では、
図4(f)に示すように、小当信号として、小当り遊技に当選したときにオフ信号をオン信号に変化させ、小当り遊技が終了したときにオン信号をオフ信号に変化させる信号を出力する。この小当信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、小当信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130における小当りの開始と終了を把握することができ、また、小当信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、遊技機130における小当り遊技の回数の情報を取得することもできる。
【0051】
また、遊技機130は、特図表示装置が図柄(大当り図柄、小当り図柄、ハズレ図柄など)を停止表示した場合に、遊技機130において図柄が停止表示されたことを示す稼働信号(スタート信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。
【0052】
本実施形態では、
図4(d)に示すように、スタート信号として、特図表示装置が図柄を停止表示するたびに1つのパルス信号を出力する。このスタート信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、スタート信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130において図柄が停止表示されたことを把握することができ、また、スタート信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、特図表示装置の図柄変動回数の情報を取得することもできる。
【0053】
また、遊技機130は、可変入賞口136に入賞した場合には、所定の個数(例えば、15個)の遊技球を上皿137に排出する。遊技機130は、遊技球を上皿137に排出した場合に、遊技球が払い出されたことを示す稼働信号(出玉信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。出玉信号の内容は、
図4(b)を用いて説明したとおりである。
【0054】
また、遊技機130の背面側に位置する遊技機島(図示省略)には、遊技盤面131に打ち出された遊技球の数(打玉数)を計数可能な打玉計数機(図示省略)を備えたアウトボックス(図示省略)が配設されている。アウトボックスの打玉計数機からの情報に基づいて、遊技球が遊技盤面131に向けて打ち出されたことを示す稼働信号(打玉信号)を、呼出ランプ110または台コンピュータ70へ向けて出力する。なお、遊技盤面131に打ち出された遊技球は、打玉のほか、アウト玉と呼ばれることがあり、打玉数は、アウト玉数と呼ばれることがある。
【0055】
本実施形態では、
図4(a)に示すように、打玉信号として、遊技球が1個打ち出されるたびに(消費されるたびに)1つのパルスを出力する。この打玉信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、打玉信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130において遊技球が遊技盤面131に向けて打ち出されたことを把握することができ、また、打玉信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、打ち出された遊技球の量(打玉数)の情報を取得することもできる。
【0056】
また、遊技機130は、各種の異常(エラー)を検出した場合に、遊技状態をエラー状態に移行させるとともに、遊技状態がエラー状態であることを示す稼働信号(エラー信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。
【0057】
本実施形態では、
図4(h)に示すように、エラー信号として、エラー状態になったときにオフ信号をオン信号に変化させ、エラー状態が解除されたとき(非エラー状態になったとき)にオン信号をオフ信号に変化させる信号を出力する。このエラー信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、エラー信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130におけるエラー状態の開始と終了を把握することができる。
【0058】
ここで、遊技機130において検出可能なエラーとしては、例えば、遊技機に対する不正を検出するために、異常な磁気を検出した場合の磁気エラー、異常な電波を検出した場合の電波エラー、振動を検知した場合の振動エラー、大当たり時や小当り時以外に遊技球が可変入賞口136に入賞した場合等の不正入賞エラー、出玉数が規定値を超えた場合の不正払出エラー、扉が開放された場合の扉開放エラー、ガラスが開放された場合のガラス開放エラー、遊技球が入賞口や始動口に詰まった場合の球詰まりエラー、各種センサ(例えば、入賞口や始動口の入口に配設された球検出センサ)が故障した場合のセンサーエラー、制御部間の通信に異常が起きた場合の通信エラー、電源系統に異常が発生した場合の電源エラーなどが含まれる。
【0059】
なお、本実施形態において説明した遊技機130の稼働信号は一例であり、稼働信号は遊技機の種類や機種によって異なる。従って、例えば、時短状態であることを示す稼働信号(時短信号)や、アウトボックス等が満杯になって出玉計数機での計数ができない場合に遊技機が有する出玉情報に基づいて理論上の出玉数(理論出玉数)を出力するための稼働信号(入賞セーフ信号)や、遊技機130に補充された遊技媒体の数を示す稼働信号(補給信号)などを稼働信号に含めてもよい。
【0060】
また、本実施形態に係る遊技機130は、遊技機130の稼働状態を示す稼働信号を外部に向けて送信する機能を備えたものであればよく、パチンコ機以外にも、例えば、パチスロ機(スロットマシン)や、パチンコ用の遊技球を遊技媒体として使用するパチスロ機(いわゆるパチロット機)や、遊技機130内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機)によっても実現可能である。なお、封入式遊技機の場合には、パチンコ機から出力される上述の各種信号の一部または全てと同一または類似の信号が出力される。
【0061】
例えば、遊技機130としてスロットマシンを採用した場合、BB(ビッグボーナス)遊技やRB(レギュラーボーナス)遊技が開始されたことを示す稼働信号、AT(アシストタイム)中であることを示す稼働信号、リールが回転中であることを示す稼働信号、スタートレバーが操作されたことを示す稼働信号、停止ボタン(ストップボタン)が操作されたことを示す稼働信号、遊技メダルが投入されたことを示す稼働信号、遊技メダルがベットされたことを示す稼働信号、遊技メダルの払い出しを行ったことを示す稼働信号、内部抽選を行ったことを示す稼働信号、入賞役が決定したことを示す稼働信号、などを出力してもよい。
【0062】
また、遊技メダルを貯留するためのホッパーに異常が発生した場合のホッパーエラー、払出メダル数が規定数を超えた場合の払い出しエラー、扉が開放された場合の扉開放エラー、遊技メダルが詰まった場合のメダル詰まりエラー、各種センサ(例えば、メダル投入口に配設されたメダル検出センサ)が故障した場合のセンサーエラー、制御部間の通信に異常が起きた場合の通信エラー、電源系統に異常が発生した場合の電源エラーの稼働信号を出力してもよい。
【0063】
<遊技機/制御部>
次に、
図5を用いて、遊技機130の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、
図5は、遊技機130の制御部の回路ブロック図を示したものである。
【0064】
遊技機130の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部150と、主制御部150が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う副制御部170と、主制御部150が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部210と、遊技球の発射制御を行う発射制御部230と、によって構成されている。なお、制御部の構成は本例に限定されるものではなく、遊技機130を、本例よりも少ない数の制御部で構成してもよいし、本例よりも多い数の制御部で構成してもよい。
【0065】
<遊技機/制御部/主制御部>
主制御部150は、主制御部150の全体を制御する基本回路(マイクロコンピュータ)151を備えており、この基本回路151には、CPU152と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM153と、一時的にデータを記憶するためのRAM154と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O155と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ156が搭載されている。なお、CPU152の内部にROM153やRAM154を内蔵してもよい(他のCPUについても同様)。
【0066】
また、基本回路151には、水晶発振器157が出力するクロック信号を受信する度に数値を変動させるカウンタ回路158と、各種センサ159(例えば、各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するための球検出センサ等)が出力する信号を受信するセンサ回路160と、各種の図柄表示装置161(例えば、特図表示装置や普図表示装置)の表示制御を行うための駆動回路162と、各種状態表示部163(例えば、普図保留ランプ、特図保留ランプ等)の表示制御を行うための駆動回路164と、各種の可動部材(例えば、特図始動口135の羽根部材や可変入賞口136の扉部材等)を開閉駆動する各種ソレノイド165を制御するための駆動回路166が接続されている。
【0067】
さらに、基本回路151には、情報出力回路167が接続されており、上述のとおり、主制御部150は、この情報出力回路167の外部出力端子を介して呼出ランプ110に遊技機130の稼働情報や固有情報を出力することが可能である。
【0068】
また、主制御部150には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路168が配設されており、CPU152は、この起動信号出力回路168から起動信号を入力した場合に、後述する遊技制御を開始する。また、主制御部150は、副制御部170にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部210にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、副制御部170および払出制御部210との通信が可能である。
【0069】
<遊技機/制御部/副制御部>
副制御部170は、主に主制御部150が送信したコマンド等に基づいて副制御部170の全体を制御する基本回路(マイクロコンピュータ)171を備えており、この基本回路171には、CPU172と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM173と、一時的にデータを記憶するためのRAM174と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O175と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ176が搭載されている。
【0070】
また、基本回路171には、スピーカ177の制御を行う音源IC178と、各種ランプ184の制御を行うための駆動回路179と、各種センサ180からの検出信号を受信するセンサ回路181と、演出表示などを行うための液晶表示装置182を接続している。
【0071】
<遊技機/制御部/払出制御部、発射制御部>
払出制御部210は、主制御部150から受信したコマンド等の信号に基づいて、払出装置(図示省略)を駆動する払出モータ211を制御するとともに、払出センサ212が出力する制御信号に基づいて遊技球の払い出しが完了したか否かを検出する。発射制御部230は、払出制御部210が出力する制御信号や、遊技者による球発射ハンドル231の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射モータ232の制御等を行う。
【0072】
<呼出ランプ>
図3に示すように、遊技機130の上部には、呼出ランプ110が設けられている。この呼出ランプ110は、所定の入賞イベント(例えば、大当り遊技)に応じて所定の表示(例えば、点滅表示)を行う表示器(例えば、液晶表示装置)を備えた装置であり、本実施形態では、遊技機130から送信された稼働信号を、台コンピュータ70へ伝達する機能も有している。また、呼出ランプには、図示しないスピーカが設けられており、遊技者(お客様)が店舗の店員等を呼び出すことが可能である。
【0073】
具体的には、呼出ランプ110は、遊技機130から稼働信号を受信した場合(本実施形態では、稼働信号の立上りエッジを検出した場合)に、当該稼働信号に相当するパケット(電子メッセージ情報)を生成する。また、受信したパケットに、当該稼働信号の送信元の遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加した後、台コンピュータ70に送信する。
【0074】
本実施形態では、台番号と稼働信号とは、単一のパケットにより送信され、例えば、台番号「100」の遊技機130から「打玉信号」を受信した場合、呼出ランプ110は、「台番号=100、稼働信号=打玉信号」の情報を含む単一のパケットを生成し、台コンピュータ70に送信する。なお、台番号と稼働信号の具体的な実現方法はこれに限られず、例えば、台番号と稼働信号を別々のパケットによって送信してもよいし、台番号と稼働信号をパルス信号の形式で送信してもよい。
【0075】
また、呼出ランプ110は、遊技機130から受信した大当信号がオフ信号からオン信号に変化したことを検出した場合(大当信号の立上りエッジを検出した場合)には、遊技状態が大当り状態であることを示す遊技状態情報(大当り状態情報)をオンに設定し、この遊技状態情報(大当り状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該大当信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
【0076】
一方、遊技機130から受信した大当信号がオン信号からオフ信号に変化したことを検出した場合(大当信号の立下りエッジを検出した場合)には、遊技状態情報(大当り状態情報)をオフに設定し、この遊技状態情報(大当り状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該大当信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
【0077】
また、呼出ランプ110は、遊技機130から受信した小当信号がオフ信号からオン信号に変化したことを検出した場合(小当信号の立上りエッジを検出した場合)には、遊技状態が小当り状態であることを示す遊技状態情報(小当り状態情報)をオンに設定し、この遊技状態情報(小当り状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該小当信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
【0078】
一方、遊技機130から受信した小当信号がオン信号からオフ信号に変化したことを検出した場合(小当信号の立下りエッジを検出した場合)には、遊技状態情報(小当り状態情報)をオフに設定し、この遊技状態情報(小当り状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該小当信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
【0079】
また、呼出ランプ110は、遊技機130から受信した確変信号がオフ信号からオン信号に変化したことを検出した場合(確変信号の立上りエッジを検出した場合)には、遊技状態が確変状態であることを示す遊技状態情報(確変状態情報)をオンに設定し、この遊技状態情報(確変状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該確変信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
【0080】
一方、遊技機130から受信した確変信号がオン信号からオフ信号に変化したことを検出した場合(確変信号の立下りエッジを検出した場合)には、遊技状態情報(確変状態情報)をオフに設定し、この遊技状態情報(確変状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該確変信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
【0081】
また、呼出ランプ110は、遊技機130から受信したエラー信号がオフ信号からオン信号に変化したことを検出した場合(エラー信号の立上りエッジを検出した場合)には、遊技状態がエラー状態であることを示す遊技状態情報(エラー状態情報)をオンに設定し、この遊技状態情報(エラー状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該エラー信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
【0082】
一方、遊技機130から受信したエラー信号がオン信号からオフ信号に変化したことを検出した場合(エラー信号の立下りエッジを検出した場合)には、遊技状態情報(エラー状態情報)をオフに設定し、この遊技状態情報(エラー状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該エラー信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
【0083】
なお、本実施形態では、呼出ランプ110に、遊技機130から受信した稼働信号を台コンピュータ70へ伝達する機能を持たせているが、当該機能を呼出ランプ110以外の装置に持たせてもよいし、遊技機130から台コンピュータ70へ直接、稼働信号を送信し、台コンピュータ70において稼働信号をパケットに変換する処理を行うように構成してもよい。
【0084】
また、遊技機130に加えて、呼出ランプ110が稼働信号を送信可能に構成してもよく、例えば、呼出ランプ110の近傍に呼出ボタンを配設し、当該呼出ボタンが押下操作された場合に、呼出ランプ110が呼出ボタンの押下操作の有無を示す稼働信号(呼出信号)を送信するように構成してもよい。また、この例では、遊技機130に1対1に対応させて呼出ランプ110を設ける例を示したが、呼出ランプ110と遊技機130の数の対応関係は、これに限定されない。
【0085】
<台間機>
次に、
図6を用いて、台間機90について詳細に説明する。
図6(a)は、一般的な台間機の概略正面図である。
【0086】
台間機90は、現金や会員カードの挿入に応じて遊技球の貸し出しを行う玉貸機(サンド)であり、例えば、上記
図1に示すように、各遊技機130の隣に各遊技機130ごとに1台ずつ設置する。なお、各遊技機130に対応して設置される関連装置は、台間機90に限定されるものではなく、例えば、カードリーダ、玉貸機、メダル貸機、賞球メータ(賞球の計数を行う装置)なども含まれる。
【0087】
また、遊技機130に1対1に対応させて台間機90を設ける例を示したが、台間機90と遊技機130の数の対応関係は、これに限定されない。すなわち、台間機90は、本例のように、1台の遊技機130につき1台を必要とする「CRユニット」に限定されるものではなく、2台の遊技機130に対して1台で動作可能な「ニコイチCRユニット」や、3台以上の遊技機130に対して1台で動作可能な台間機等も含まれる。また、液晶表示装置等のモニタを備えた台間機も含まれる。
【0088】
図6(a)に示すように、台間機90は、紙幣挿入口91と、ICコイン挿入口92と、ICコイン排出口93と、会員カード挿入口94と、ランプ95等を備えている。また、台間機90は、台間機90における稼働状況(売上玉数、ICコインの有無など)を示す稼働信号(関連装置稼働信号)を、管理コンピュータ30に向けて送信するための通信デバイス(図示省略)を備えている。
【0089】
紙幣挿入口91は、遊技者が遊技球の貸し出しを受けるために現金を挿入する挿入口である。台間機90は、紙幣挿入口91に現金が挿入された場合に、図示しない通信デバイスから、現金が入金されたことを示す稼働信号(入金信号)の情報を含むパケットを出力する。この入金信号の情報を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、入金信号の情報を含むパケットを受信することで、台間機90において現金が入金されたことを把握することができる。
【0090】
ICコイン挿入口92およびICコイン排出口93は、ICコインの挿入、排出を行うための開口部である。ここで、ICコインとは、コイン型の筐体に記憶媒体を内蔵したものであり、遊技媒体の数量をデータ化して記憶させ、遊技者による持ち運びを容易にするために使用されている。
【0091】
台間機90は、現金またはICコインにより遊技者が玉貸しを受けた場合に、図示しない通信デバイスから、入金状態で遊技者が玉貸しを受けたこと、すなわち、売上が上がったことを示す稼働信号(売上信号)の情報を含むパケットを出力する。本実施形態では、台間機90が遊技球を1個貸し出すごとに、売上信号の情報を含むパケットを1つ出力する。
【0092】
この売上信号を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、売上信号を含むパケットを受信することで、台間機90において遊技球の貸し出しがあったことを把握することができ、また、売上信号を含むパケットの数をカウントすることで、貸し出しされた遊技球の量(売上玉数)の情報を取得することもできる。なお、売上玉は、貸玉と呼ばれることがあり、売上玉数は、貸玉数(貯玉(の引き出し)を含む。以下同じ)と呼ばれることがある。
【0093】
なお、本実施形態では、台間機90から出力する稼働信号を、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信する例を示したが、上述のとおり、台間機90から出力する稼働信号を、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由することなく、管理コンピュータ30に送信してもよく、遊技機130から出力する稼働信号についても同様のことが言える。また、現金またはICコインにより遊技者が玉貸しを受けた場合に売上信号を含むパケットを送信する例を示したが、現金またはICコインと同等の金銭的価値を有する媒体(例えば、クレジットカード、電子マネー)により遊技者が玉貸しを受けた場合に売上信号を含むパケットを出力するように構成してもよい。
【0094】
会員カード挿入口94は、店舗の会員に予め配布されている会員カード(カード型の記録媒体)の挿入を受け付ける挿入口である。本実施形態では、各会員カードには会員カード識別情報が記録されており、台間機90の会員カード挿入口94に遊技者の会員カードが挿入されると、会員カード挿入口94から連通する内部に設けられたカードリーダ(図示省略)が、その会員カードの会員カード識別情報を読み取るように構成している。
【0095】
台間機90は、会員カード挿入口94に会員カードが挿入された場合に、図示しない通信デバイスから、会員カードが挿入されたことを示す稼働信号(会員カード挿入信号)の情報を含むパケットを出力する。この会員カード挿入信号の情報を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、会員カード挿入信号を含むパケットを受信することで、台間機90において会員カード挿入口94に会員カードが挿入されたことを把握することができる。
【0096】
また、台間機90は、カードリーダが会員カードの会員カード識別情報を読み取った場合に、図示しない通信デバイスから、会員カード識別情報を含むパケットを出力する。この会員カード識別情報を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、会員カード識別情報を含むパケットを受信することで、会員カードを識別するための情報を把握することができる。
【0097】
また、台間機90は、会員カードに関連付けられた貯玉情報に基づく貯玉が払い出された場合に、図示しない通信デバイスから、貯玉が払い出されたことを示す稼働信号(貯玉払い出し信号)の情報を含むパケットを出力する。この貯玉払い出し信号の情報を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、貯玉払い出し信号の情報を含むパケットを受信することで、台間機90において会員カードに関連付けられた貯玉情報に基づく貯玉が払い出されたことを把握することができ、また、貯玉払い出し信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、貯玉数の情報を取得することもできる。
【0098】
また、台間機90は、会員カード挿入口94から会員カードが排出された場合に、図示しない通信デバイスから、会員カードが排出されたことを示す稼働信号の情報(会員カード排出信号情報)を含むパケットを出力する。この会員カード排出信号情報を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、会員カード排出信号情報を含むパケットを受信することで、台間機90において会員カード挿入口94から会員カードが排出されたことを把握することができる。
【0099】
本実施形態では、会員カード識別情報と、会員カード挿入信号/会員カード排出信号とは、単一のパケットにより送信される。例えば、会員カード識別情報が「01234」の会員カードが挿入/排出された場合、台間機90は、「挿入、01234」の情報や「排出、01234」の情報を含むパケットを生成して送信する。
【0100】
ただし、会員カード識別情報、会員カード挿入信号、会員カード排出信号の具体的な実現方法はこれに限られない。例えば、会員カード識別情報と、会員カード挿入信号/会員カード挿入信号とを別々のパケットによって送信してもよいし、一部または全ての稼働情報をパルス信号の形式で送信してもよい。
【0101】
ランプ95は、対応する遊技機130や当該台間機90の状態を表示するためのものである。本実施形態では、会員カードが台間機90から排出されなかった場合に所定の色(例えば、赤色)を表示して会員カードの取り忘れの警報を報知する報知手段として機能する。
【0102】
なお、本実施形態において説明した台間機90の稼働信号は一例であり、稼働信号は台間機の種類によって異なる。従って、台間機の機種によっては、異常(エラー)が発生していることを示すエラー信号などを稼働信号に含めてもよい。
【0103】
ここで、台間機90において検出可能な異常(エラー)としては、例えば、会員カードの会員カード識別情報に異常を検出した場合の会員カード識別エラー、振動を検知した場合の振動エラー、扉が開放された場合の扉開放エラー、紙幣が紙幣挿入口91に詰まった場合の紙幣詰まりエラー、ICコインがICコイン挿入口92に詰まった場合のICコイン詰まりエラー、会員カードが会員カード挿入口94に詰まった場合のカード詰まりエラー、各種センサ(例えば、紙幣挿入口91、ICコイン挿入口92、会員カード挿入口94に配設された挿入検出センサ)が故障した場合のセンサーエラー、台コンピュータ70との通信に異常が起きた場合の通信エラー、電源系統に異常が発生した場合の電源エラーなどが含まれる。
【0104】
<台間機/主要構成>
次に、
図6(b)を用いて、台間機90の主要構成について説明する。
図6(b)は、台間機90の主要構成の一例を示したブロック図である。
【0105】
台間機90は、
図6(b)に示すように、入力手段96と、表示手段97と、制御手段98と、通信手段99と、記憶手段100と、を有して構成されている。入力手段96は、例えば、上述の紙幣挿入口91,ICコイン挿入口92,会員カード挿入口94に配設された挿入検出センサ、テンキー、キーボード、タッチパネルであって、遊技者等のユーザによる入力操作を受け付けるものである。表示手段97は、例えば、上述のランプ95、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイであって、入力手段96から入力されたコマンドや、それに対する応答出力等を表示するものである。
【0106】
制御手段98は、例えば、CPUであって、台間機90全体の制御を行うものである。通信手段99は、外部機器との通信を司るものであり、本例では、台コンピュータ70との通信を行う。記憶手段100は、アプリケーションプログラム、OS、制御プログラム、関連プログラムなどを記憶するものであり、例えば、ハードディスク(HDD)などによって実現することができる。
【0107】
<携帯端末装置>
次に、
図7を用いて、携帯端末装置140について詳細に説明する。
図7(a)は、本実施形態の携帯端末装置140の概要図であり、同図(b)は携帯端末装置140の表示手段142における表示の一例を示した正面図であり、
図7(c)は、携帯端末装置140の主要構成の一例を示したブロック図である。
【0108】
携帯端末装置140は、ここでは、遊技場(店舗)の従業員(店員等)が業務で使用する、小型で持ち運び可能な携帯型の情報端末装置(携帯端末装置)である。例えば、従来公知のスマートフォン、タブレット型端末、PDA(=Personal Digital Assistant)などが好適であるが、ノートパソコン、ハンディターミナルなどによっても実現することができる。
【0109】
図7(a)に示すように、本実施形態の携帯端末装置140は主に、外部端子201を介して、音声送受信切替手段216(第1音声送受信切替手段217)、ヘッドセットあるいはイヤホンマイク(以下、外部音声入出力機器220という)を接続した状態で音声の送受信を行う。
【0110】
図7(a)では、外部音声入出力機器220としてイヤホンマイクを例に示している。イヤホンマイク220は、イヤホン148Bに小型のマイク147Bが取り付けられるとともに音声入出力の操作を行うことが可能な操作手段(コントローラ、外部通話スイッチ)221を備えている。音声送受信切替手段216は、外部音声入出力機器220に入力され、あるいは出力される音声信号の送信と受信を切り替えるものである。
【0111】
本実施形態の携帯端末装置140は、ネットワークWNWに接続を許可された他の携帯端末装置140との間で音声信号の送信および/または受信(以下、音声通信という)を行う音声通信機能を備える。
【0112】
携帯端末装置140には例えば、音声通信機能を実現するためのアプリケーション(ソフトウェア)が保持、あるいは提供されており、
図7(b)に示すように携帯端末装置140の表示手段142に当該アプリケーション(ソフトウェア)を実行するためのアイコンなどが表示されている。
【0113】
なお、ネットワークWNWを介して管理コンピュータ30と接続する携帯端末装置140として、携帯端末装置に加えて、据え置き型の情報処理装置が含まれても良い。また、携帯端末装置140は、主として遊技場の従業員等が業務で使用する情報処理装置であるが、一時的に遊技者が使用する場合があってもよく、遊技場の従業員等だけが使用する情報処理装置に限定されるものではない。
【0114】
携帯端末装置140は、
図7(c)に示すように、入力手段141と、表示手段142と、制御手段143と、通信手段144と、記憶手段146と、音声入力手段147と、音声出力手段148とを有して構成されている。入力手段141は、例えば、タッチパネルであって、店舗の店員等のユーザによる入力操作を受け付けるものである。また、入力手段141としては、テンキーやキーボード(数字の0~9のボタンを含むソフトウェアキーボード)であってもよい。
【0115】
表示手段142は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイであって、入力手段141から入力されたコマンドや、それに対する応答出力、あるいは後述の遊技に関する遊技情報等を表示するものである。音声入力手段147は、携帯端末装置140の内蔵マイク147Aおよび、外部音声入出力機器220の音声入力手段(ヘッドセットあるいはイヤホンマイクのマイク)147Bであり、音声出力手段148は、携帯端末装置140の内蔵スピーカ148Aおよび外部音声入出力機器220の音声出力手段(ヘッドセットのヘッドフォンあるいはイヤホンマイクのイヤホン)148Bである。
【0116】
携帯端末装置140は、外部音声入出力機器220を接続しない場合には、内蔵マイク147Aおよび内蔵スピーカ148Aを介して音声の送受信を行い、外部音声入出力機器220が接続された場合にはマイク147Bおよびヘッドフォン(イヤホン)148Bを介して、音声の送受信を行う。
【0117】
制御手段143は、例えば、CPUであって、携帯端末装置140全体の制御を行うものである。通信手段144は、外部機器との通信を司るものであり、信号を変換するための回路、電波を送受信するアンテナ等を備え、各種情報を電波等に変換して外部に送出するとともに、管理コンピュータ30から各種情報に係る電波等を受信する。一例として、無線通信を行う場合、通信手段144は、制御手段143から入力される通話や通信のための信号を無線信号に変換し、変換された無線信号を、ネットワークWNWを介して管理コンピュータ30等に送信する。
【0118】
また、通信手段144は、アンテナを介して受信した無線信号を制御手段が利用できる形式の信号へ変換し、変換された信号を制御手段143に出力する。また、通信手段144は、ネットワークWNWに接続を許可された他の携帯端末装置140との間で音声信号の送信および/または受信(音声通信)を行う。記憶手段146は、アプリケーションプログラム、OS、制御プログラム、関連プログラムなどを記憶するものであり、例えば、ハードディスク(HDD)、半導体メモリなどによって実現することができる。
【0119】
<遊技用装置管理情報>
次に、
図8(a)を用いて、管理サーバ30の記憶装置36に記憶される遊技用装置管理情報について説明する。
【0120】
ここで、遊技用装置管理情報とは、管理サーバ30の管理下にある遊技用装置の管理を行うために使用する情報である。本実施形態に係る管理サーバ30は、遊技用装置管理情報として、
図8(a)に示す台番号管理テーブルを備えている。
【0121】
この台番号管理テーブルには、台番号に関連付けされて、遊技機130を識別するための遊技機識別情報と、遊技機130に対応して設けられている台間機90を識別するための台間機識別情報と、遊技機130が設置されている遊技機島を識別するための遊技機島識別情報が記憶されている。なお、本例では、台番号を100から始まる連番の正の整数としているが、これに限定されるものではない。
【0122】
管理サーバ30は、この台番号管理テーブルを参照することで、例えば、台番号100には、遊技機識別情報A001が付与された遊技機130と、台間機識別情報U001が付与された台間機90が設置されていることや、台間機識別情報U003が付与された台間機90が出力した売上信号は、遊技機識別情報A003が付与された、台番号102の遊技機130についての売上であること、などの認識が可能である。
【0123】
また、例えば、遊技機島識別番号IS001が付与された遊技機島には、遊技機識別情報A001~A003が付与された遊技機130が設置されていること、などの識別も可能である。
【0124】
<稼働情報>
次に、
図8(b)、(c)と
図9を用いて、管理サーバ30の記憶装置36に記憶される稼働情報について説明する。
【0125】
<稼働情報/累積稼働情報>
図8(b)は、所定期間内における遊技用装置の稼働情報を記録するための累積稼働情報テーブルの一例である。
【0126】
この累積稼働情報テーブルには、台番号に関連付けされて、遊技店の開店からの、累積出玉数、累積打玉数、累積売上玉数、累積再プレイ数、累積始動回数、累積大当回数、累積小当回数、累積スタート回数、および、稼働状況が記憶される。
【0127】
ここで、累積出玉数は、遊技機130において払い出された遊技球の数(出玉数)を管理するための情報であり、管理サーバ30は、各遊技機130から送信される出玉信号に基づいて加算処理を行う。累積打玉数は、各遊技機130において遊技盤面131に打ち出された遊技球の数(打玉数)を管理するための情報であり、管理サーバ30は、各遊技機130から送信される打玉信号に基づいて加算処理を行う。
【0128】
累積売上玉数は、台間機90において貸し出しされた遊技球の数(売上玉数)を管理するための情報であり、管理サーバ30は、各台間機90から送信される売上信号に基づいて加算処理を行う。累積再プレイ数は、再プレイによって遊技者に払い戻された遊技媒体数(再プレイ数)を管理するための情報であり、管理サーバ30は、各台間機90から送信される再プレイ信号に基づいて加算処理を行う。
【0129】
累積始動回数は、遊技機130における普図始動口134または特図始動口135の入賞回数を管理するための情報であり、管理サーバ30は、各遊技機130から送信される始動信号に基づいて加算処理を行う。累積大当回数は、遊技機130における大当り遊技の回数を管理するためのカウンタであり、管理サーバ30は、各遊技機130から送信される大当信号に基づいて加算処理を行う。
【0130】
累積小当回数は、遊技機130における小当り遊技の回数を管理するための情報であり、管理サーバ30は、各遊技機130から送信される小当信号に基づいて加算処理を行う。累積スタート回数は、遊技機130において特図表示装置が図柄を停止表示した回数を管理するための情報であり、管理サーバ30は、各遊技機130から送信されるスタート信号に基づいて加算処理を行う。
【0131】
稼働状況は、遊技機130が、遊技者によって遊技が行われている稼働状態か、遊技者によって遊技が行われていない非稼働状態か、を管理するための情報であり、管理サーバ30は、各遊技機130から送信される各種信号に基づいて、遊技機130が稼働状態であると判定した場合に数値の1を設定し、遊技機130が非稼働状態であると判定した場合に数値の0を設定する。
【0132】
例えば、
図8(b)に示す例では、台番号100が付与された遊技機130の、ある時点における累積出玉数は52270個、累積打玉数は36690個、累積売上玉数は12500個、累積再プレイ数は3000個、累積始動回数は910回、累積大当回数は37回、累積小当回数は14回、累積スタート回数(図柄変動回数)は870回、遊技機130が稼働状態であることを表している。
【0133】
<稼働情報/遊技状態別稼働情報>
図8(c)は、所定期間内における遊技用装置の遊技状態別稼働情報を記憶するための遊技状態別稼働情報テーブルの一例である。
【0134】
この遊技状態別稼働情報テーブルには、台番号および遊技状態に関連付けされて、遊技店の開店からの、累積出玉数、累積打玉数、累積売上玉数、および、累積再プレイ数が、それぞれ、状態別出玉数、状態別打玉数、状態別売上玉数、および、状態別再プレイ数として記憶される。
【0135】
ここで、本例では、遊技機130の状態を、通常状態、大当り状態、確変状態、確変大当り状態の4つに分類している。管理サーバ30は、各遊技機130から送信される大当信号がオフ信号、かつ、確変信号がオフ信号の場合には通常状態と判定し、当該通常状態における状態別出玉数、状態別打玉数、状態別売上玉数、および、状態別再プレイ数の更新を行う。また、各遊技機130から送信される大当信号がオン信号、かつ、確変信号がオフ信号の場合には大当り状態(大当り)と判定し、当該大当り状態における状態別出玉数、状態別打玉数、状態別売上玉数、および、状態別再プレイ数の更新を行う。
【0136】
また、各遊技機130から送信される大当信号がオフ信号、かつ、確変信号がオン信号の場合には確変状態(確変)と判定し、当該確変状態における状態別出玉数、状態別打玉数、状態別売上玉数、および、状態別再プレイ数の更新を行う。また、各遊技機130から送信される大当信号がオン信号、かつ、確変信号がオン信号の場合には確変大当り状態(確変大当り)と判定し、確変大当り状態における状態別出玉数、状態別打玉数、状態別売上玉数、および、状態別再プレイ数の更新を行う。
【0137】
<稼働履歴情報>
次に、
図9(a)、(b)を用いて、管理サーバ30の記憶装置36に記憶される稼働履歴情報について説明する。
図9(a)、(b)は、遊技用装置の稼働情報の履歴を所定時間毎に記録するための稼働履歴情報テーブルの一例である。
【0138】
ここで、稼働履歴情報とは、各遊技機130の稼働情報を一定時間毎に記録した情報である。この稼働履歴情報には、台番号と、一定時間毎の時間帯情報とに関連付けされて、一定時間毎の、累積出玉数、累積打玉数、累積売上玉数、累積再プレイ数、累積始動回数、累積大当回数、累積小当回数、および、累積スタート回数の履歴が記憶される。
【0139】
具体的には、
図9(a)に示す稼働履歴情報テーブルには、1時間毎に時間を区切って、各遊技機130の累積出玉数、累積打玉数、累積売上玉数、累積再プレイ数、累積始動回数、累積大当回数、累積小当回数、および、累積スタート回数の履歴が記憶される。例えば、遊技時間10:00-11:00に対応する稼働情報は、「10時00分~11時00分」の時間帯における遊技機130の累積出玉数が9290個、累積打玉数が4050個、累積売上玉数が3500個、累積再プレイ数が0個、累積始動回数が31回、累積大当回数が3回、累積小当回数が2回、および、累積スタート回数が26回であることを表している。
【0140】
また、
図9(b)に示す稼働履歴情報テーブルには、5分毎に時間を区切って、各遊技機130の累積出玉数、累積打玉数、累積売上玉数、累積再プレイ数、累積始動回数、累積大当回数、累積小当回数、および、累積スタート回数の履歴が記憶される。例えば、遊技時間10:05-10:10に対応する稼働情報は、「10時05分~10時10分」の時間帯における遊技機130の累積出玉数が270個、累積打玉数が330個、累積売上玉数が375個、累積再プレイ数が0個、累積始動回数が5回、累積大当回数が0回、累積小当回数が0回、および、累積スタート回数が5回であることを表している。
【0141】
なお、本例では、1時間毎と5分毎に時間を区切って各遊技機100の稼働履歴情報を記憶する例を示したが、各遊技店の用途や目的に応じて時間の区切りを変更したり、他の時間(例えば、2時間単位や1日単位)で区切った稼働履歴情報をさらに記憶したりするように構成してもよい。
【0142】
<接客情報共有処理>
次に、
図10~
図12を用いて、管理システム10によって実行可能な接客情報共有処理について詳細に説明する。
図10は、接客情報共有処理を実現するための各種処理の流れを示すフローチャートである。
【0143】
この接客情報共有処理は、主として、遊技用装置(台間機90)による会員カード検出処理(ステップS300)と、管理コンピュータ30による来客対応処理(ステップS200)と、携帯端末装置140による来客対応処理(ステップS100)と、によって実現される。
【0144】
<接客情報共有処理/来客情報の生成・送信>
遊技用装置(台間機90)は、会員カード検出処理のステップS301において、会員カード挿入口94に会員カードが挿入されたことを検出し、カードリーダが、会員カードの会員カード識別情報(会員番号)を読み取った場合に、ステップS302において、会員カード挿入信号や会員カード識別情報を含むパケットを管理コンピュータ30に向けて送信する。例えば、会員カード識別情報が「01234」の会員カードが挿入された場合、台間機90は、「挿入、01234」の情報を含むパケットを生成し、管理コンピュータ30に向けて送信する。
【0145】
管理コンピュータ30は、来客対応処理のステップS201において、会員カード識別情報を含むパケットを受信したか否かを判定し、該当するパケットを受信した場合には、ステップS202において、来店情報を生成し、この来店情報を含むパケットを携帯端末装置140に向けて送信する。
【0146】
ここで、来店情報とは、遊技客の来店があったことを示す情報や、来店した遊技客を特定可能な情報(例えば、遊技客の会員番号、遊技客が遊技を行っている遊技機の台番号や機種名等)や、遊技客の来店時刻等を含む情報のことである。
【0147】
本例では、管理コンピュータ30は、台間機90から会員カード挿入信号を受信したことに基づいて、遊技客の来店があったことを示す情報を生成し、台間機90から会員カード識別情報を受信したことに基づいて、来店した遊技客を特定可能な情報(遊技客の会員番号)を生成する。また、会員カード識別情報を送信した台間機90の台番号の情報に基づいて、来客を特定可能な情報(遊技客が遊技を行っている遊技機の台番号や機種名)を生成し、台間機90から会員カード挿入信号を受信した時刻に基づいて、遊技客の来客時刻の情報を生成する。
【0148】
携帯端末装置140は、来客対応処理のステップS101において、来店情報を含むパケットを受信したか否かを判定し、該当するパケットを受信した場合には、ステップS102において、受信した来店情報に基づいて、アラート履歴一覧画面AR(接客通知)を表示する。
【0149】
図11(a)は、アラート履歴一覧画面ARの一例を示した図である。アラート履歴一覧画面ARの内容は特に限定されないが、本例のアラート履歴一覧画面ARは、来店通知以外のアラート(例えば、各種エラーが発生したことを報知するアラート)を表示する異常系タブETと、来店通知のアラートを表示する来店通知タブSTの2種類のタブで構成される。
【0150】
アラート履歴一覧画面ARにおいて異常系タブETが選択されている状態では、アラート一覧ALには、来店通知以外のアラートの履歴(本例では、異常が発生した遊技機の台番号、アラートの通知時刻等)が表示されるとともに、アラートの履歴の中に、未確認のアラートがある場合には、異常系タブETが赤色で表示される。
【0151】
本例によれば、遊技場の従業員等は、異常系タブETの色を確認することで、未確認の異常があるか無いかを容易に確認することができ、未確認の異常がある場合には、台番号等の情報に基づいて、異常に対する対応を迅速かつ確実に行うことが可能となる。
【0152】
また、アラート履歴一覧画面ARにおいて来店通知タブSTが選択されている状態では、アラート一覧ALには、来店通知のアラートの履歴(本例では、来店した遊技客が遊技を行っている遊技機の台番号、アラートの通知時刻等)が表示されるとともに、アラートの履歴の中に、未確認のアラートがある場合には、来店通知タブが赤色で表示される。
【0153】
本例によれば、遊技場の従業員等は、来店通知タブSTの色を確認することで、未確認の来店通知があるか無いかを容易に確認することができ、未確認の来店通知がある場合には、台番号等の情報に基づいて、来客対応を迅速かつ確実に行うことが可能となる。
【0154】
アラート履歴一覧画面ARにおいてアラート一覧ALに表示されたアラートのいずれかを押下すると、当該アラートに対応するアラート内容画面ACが表示される。
【0155】
図11(b)は、アラート内容画面ACの一例を示した図である。アラート内容画面ACの内容は特に限定されないが、本例のアラート内容画面ACは、来客通知に関する詳細情報(本例では、来店した遊技客の会員番号、来店した遊技客が遊技を行っている遊技機の台番号や機種名、遊技客の最終来店日等)の表示と、異常系アラートに関する詳細表示(本例では、異常が発生した遊技機の台番号、異常が発生した遊技機の機種名、異常の発生時刻、異常の復旧時刻、異常のソフト/ハードの種別、異常の警報レベル等)と、対応ボタンTB(本例では、「対応する」という文字列を含むボタン)で構成される。
【0156】
本例によれば、アラート内容画面ACによって来店通知に関する詳細情報(来店した遊技客の会員番号、来店した遊技客が遊技を行っている遊技機の台番号や機種名等)を把握することができるため、来店した遊技客や台番号等を確実に特定することができ、従業員は一早く接客の準備を開始することができる。
【0157】
<接客情報共有処理/会員情報の照会>
図10に示すように、携帯端末装置140は、来客対応処理のステップS103において、アラート内容画面ACにおいて対応ボタンTBが押下された否かを判定し、押下された場合には、ステップS104において、受信した来店情報に含まれる会員番号(来店した遊技客の会員番号)に関連付けされた会員情報を照会するために、管理コンピュータ30に向けて、当該会員番号の情報を含む会員情報照会要求を送信する。
【0158】
管理コンピュータ30は、来客対応処理のステップS203において、会員情報照会要求を受信したか否かを判定し、該当する場合には、ステップS204において、受信した会員情報照会要求に含まれる会員番号に基づいて、会員情報を取得し、この会員情報を含むパケットを携帯端末装置140に向けて送信する。
【0159】
ここで、会員情報(遊技客情報)とは、会員に関する情報のことであり、管理コンピュータ30の記憶装置36等に記憶されている情報である。本例の会員情報には、会員番号、名前、(名前の)カナ、性別、生年月日、(従業員による)メモ(例えば、「声掛けNG」、「忘れ物を預かっている」等のメモ)、会員属性、暗証番号、ポイント、会員ランク、嗜好機種、嗜好景品、当月来店回数、評価、コメント数、最終来店日、遊技中の台番号、対応履歴情報等が含まれる。
【0160】
携帯端末装置140は、来客対応処理のステップS105において、会員情報を含むパケットを受信したか否かを判定し、該当するパケットを受信した場合には、ステップS106において、受信した会員情報に基づいて、照会会員情報画面MDを表示する。
【0161】
図11(c)は、照会会員情報画面MDの一例を示した図である。照会会員情報画面MEの内容は特に限定されないが、本例の照会会員情報画面MEは、会員情報を表示する会員情報タブMTと、貯玉情報を表示する貯玉タブCTと、対応履歴を表示する対応履歴タブRTの3種類のタブと、登録ボタンRB(本例では、「登録」という文字列を含むボタン)で構成される。
【0162】
照会会員情報画面MDにおいて会員情報タブMTが選択された状態では、会員情報が表示され、照会会員情報画面MDにおいて貯玉タブCTが選択された状態では、貯玉情報が表示され、照会会員情報画面MDにおいて対応履歴タブRTが押下されると、接客情報履歴画面HD(詳細は
図12(b)を用いて後述する)に遷移する。
【0163】
図10に示すように、携帯端末装置140は、来客対応処理のステップS107において、照会会員情報画面MDの会員情報タブMTが選択された状態で、登録ボタンRBが押下されたか否かを判定し、押下された場合には、ステップS108において、
図11(d)に示す評価入力画面IDを表示する。
【0164】
図11(d)は、評価入力画面IDの一例を示した図である。評価入力画面IDの内容は特に限定されないが、本例の評価入力画面IDは、5段階の評価を入力可能な評価入力欄EIと、コメントが入力可能なコメント入力欄CIと、送信ボタンSB(本例では、「送信」という文字列を含むボタン)で構成される。
【0165】
評価入力欄EIは、1~5個の星の数を選択することが可能であり、遊技場の従業員は、遊技客に対する評価を星の数によって5段階で入力することができる。コメント入力欄CIは、文字や数字を任意に入力可能であり、遊技場の従業員は、遊技客に対するコメントを自由に入力することができる。
【0166】
なお、遊技客に対する評価は5段階に限定されないことは言うまでもない。また、遊技客に対する評価の指標は、星の数に限定されず、例えば、遊技客に対する評価を図形やグラフ等で視覚的に表現すれば、遊技客の嗜好や性格等が直感的に理解しやすくなり、従業員の利便性を高めることができる。また、遊技客に対する評価を、従業員別に集計可能とすれば、従業員ごとの接客の傾向を分析することが可能となり、従業員の教育・指導・評価や、遊技場のサービス向上に役立てることができる。
【0167】
図10に示すように、携帯端末装置140は、来客対応処理のステップS109において、評価入力画面IDにおいて送信ボタンSBが押下された否かを判定し、押下された場合には、ステップS110において、接客情報を含むパケットを管理コンピュータ30に向けて送信し、押下されていない場合には、評価入力画面IDの表示と入力受付を継続する。
【0168】
ここで、接客情報とは、接客を行ったことを示す情報と、接客を行った遊技客に関する情報を含む情報である。本例では、携帯端末装置140は、接客を行ったことを示す情報に加えて、接客を行った遊技客に関する情報として、評価入力欄EIに入力された評価と、コメント入力欄CIに入力されたコメントを送信する。
【0169】
管理コンピュータ30は、来客対応処理のステップS205において、接客情報を受信したか否かを判定し、該当する場合には、ステップS206において、受信した接客情報を、接客情報履歴として記憶装置36等に記憶する。
【0170】
<接客情報共有処理/接客情報履歴の照会>
図12(a)は、接客情報共有処理を実現するための各種処理の流れの続きを示すフローチャートである。
【0171】
携帯端末装置140は、来客対応処理のステップS112において、
図11(c)を用いて説明した照会会員情報画面MDにおいて、対応履歴タブRTが押下された否かを判定し、押下された場合には、ステップS113において、会員情報タブMTに表示されている会員番号に関連付けされた接客情報履歴を照会するために、管理コンピュータ30に向けて、当該会員番号の情報を含む接客情報履歴要求を送信する。
【0172】
管理コンピュータ30は、来客対応処理のステップS207において、接客情報履歴要求を受信したか否かを判定し、該当する場合には、ステップS208において、受信した接客情報履歴要求に含まれる会員番号に基づいて、記憶装置36等から接客情報履歴を取得し、この接客情報履歴を含むパケットを携帯端末装置140に向けて送信する。
【0173】
携帯端末装置140は、来客対応処理のステップS114において、接客情報履歴を含むパケットを受信したか否かを判定し、該当するパケットを受信した場合には、ステップS115において、受信した接客情報履歴に基づいて、接客情報履歴画面HDを表示する。
【0174】
図12(b)は、接客情報履歴画面HDの一例を示した図である。接客情報履歴画面HDの内容は特に限定されないが、本例の接客情報履歴画面HDは、特定の遊技客に対する従業員の過去の評価や、その平均値を表示する評価表示EHと、特定の遊技客に対する従業員の過去のコメントの履歴を表示するコメント履歴表示CHで構成される。
【0175】
本例によれば、遊技客に対する過去の評価やコメントを従業員間で共有することができるため、接客を好む遊技客に対しては積極的に声掛けをする一方で、接客を嫌う遊技客に対しては声掛けをしない等、接客の要否を遊技客毎に判断することができるとともに、個々の遊技客に適した接客を行うことで、遊技場における接客の品質を高めることができる。
【0176】
<対応状況通知処理>
次に、
図13を用いて、管理システム10によって実行可能な対応状況通知処理について詳細に説明する。
図13(a)は、対応状況通知処理を実現するための各種処理の流れを示すフローチャートである。
【0177】
この対応状況通知処理は、主として、管理コンピュータ30による対応状況通知処理(ステップS210)と、携帯端末装置140による対応状況通知(ステップS120)と、によって実現される。
【0178】
携帯端末装置140は、対応状況通知処理のステップS121において、
図7(b)に示す複数のアイコンのうち、会員通知状況アイコンが押下された否かを判定し、押下された場合には、ステップS122において、管理コンピュータ30に向けて会員通知状況要求を送信する。
【0179】
管理コンピュータ30は、対応状況通知処理のステップS211において、会員通知状況要求を受信したか否かを判定し、該当する場合には、ステップS212において、会員通知状況情報を取得し、この会員通知状況情報を含むパケットを携帯端末装置140に向けて送信する。
【0180】
携帯端末装置140は、対応状況通知処理のステップS123において、会員通知状況情報を含むパケットを受信したか否かを判定し、該当するパケットを受信した場合には、ステップS124において、受信した会員通知状況情報に基づいて、会員通知状況画面SDを表示する。
【0181】
図13(b)は、会員通知状況画面SDの一例を示した図である。会員通知状況画面SDの内容は特に限定されないが、本例の会員通知状況画面SDは、遊技客の会員番号、遊技客に対する従業員の総合評価、従業員のコメント数、対応(接客)の有無、声掛けNGか否か、遊技客が遊技を行っている遊技機の台番号等が表示可能である。
【0182】
「対応(接客)の有無」の項目は、「済」,「未」,「(従業員名)」に分類することができ、「済」は、対応する会員番号の遊技客への接客(声掛け)が完了していることを示し、「未」は、対応する会員番号の遊技客への接客(声掛け)が完了していないことを示し、「(従業員名)」は、「」内に氏名が記載された従業員(例えば、田中,山田)が、接客しようとしていることを示している。なお、「声掛け済みも表示」のチェックを外すことで、「対応(接客)の有無」の項目が「未」となっている遊技客、すなわち、接客(声掛け)が完了していない遊技客の情報だけに絞り込むことができ、従業員の利便性を高めることができる。
【0183】
本例によれば、過去の評価やコメント数に加えて、来客に対する対応(接客)が完了しているどうか、声掛けがNGであるかどうか等についても、従業員間で共有することができるため、個々の遊技客の嗜好や性格等に応じた、より適切な接客を行うことができ、遊技場における接客の品質を高めることができるとともに、遊技客の満足を高めることができる。
【0184】
なお、本発明に係る管理システムは、上記実施形態に係る管理システム10に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0185】
したがって、例えば、上記実施形態に係る管理システム10では、台間機90が会員カードの挿入を検出したことに基づいて、携帯端末装置140に向けて来店情報を送信する例を示したが、本発明は本例に限定されず、遊技場の従業員が来店に気付いたときに、自身の携帯端末装置140を操作し、他の従業員が所持する携帯端末装置140に向けて来店情報を送信してもよい。
【0186】
また、遊技場に設置した撮像手段(カメラ等)によって遊技客を撮像し、遊技客の来店を検出したことに基づいて、撮像手段や管理コンピュータ30等が、携帯端末装置140に向けて来店情報を送信してもよいし、この場合、撮像手段や管理コンピュータ30等が、画像認識等を用いて会員情報(名前等)を特定してもよい。
【0187】
また、本発明は、遊技客の来店に基づく接客に限定されず、例えば、計数機、精算機、POS等の遊技用装置が出力する信号に基づいて、遊技中や遊技終了後に、携帯端末装置140に向けて、接客アラート(接客を促す情報)を送信してもよい。
【0188】
また、管理コンピュータ30が管理する稼働情報に基づいて、携帯端末装置140に向けて、接客アラート(接客を促す情報)を送信してもよい。
図14は、稼働情報に基づく接客アラートを実現するための各種処理の流れを示すフローチャートである。
【0189】
本例では、遊技用装置(本例では、遊技機130、台間機90)は、稼働信号出力処理のステップS311(S411)において、上述の稼働信号(打玉信号、出玉信号、売上信号など)の出力条件が成立した場合に、ステップS312(S412)に進んで、出力条件が成立した稼働信号を管理コンピュータ30に向けて出力する。
【0190】
遊技機130から出力された稼働信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータバ30に送信される。また、台間機90から出力される稼働信号は、台間機90においてパケットの形式に変換された後、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。
【0191】
管理コンピュータ30は、パケット処理のステップS221において、稼働信号を含むパケットを受信したか否かを判定し、該当するパケットを受信した場合には、ステップS222において、上述の累積稼働情報(上記
図8(b)参照)と、遊技状態別稼働情報(上記
図8(c)参照)と、稼働履歴情報(上記
図9(a)、(b)参照)を必要に応じて更新する。
【0192】
また、管理コンピュータ30は、ステップS223において、稼働情報が所定条件を満たしたか否かを判定し、該当する場合には、ステップS224において、会員番号、台番号、稼働情報等の情報を含む接客アラート(接客可能情報)を携帯端末装置140に向けて送信する。
【0193】
ここで、ステップS223において「所定条件を満たした」と判定する要件としては、大当り遊技が終了したこと、出玉数が所定数を超えたこと等の、遊技客が勝っている状態であること、のほか、エラーが発生したこと等の、遊技客が従業員による手助けを必要としている状態であること、等が挙げられる。具体的には、
図9(a),(b)を用いて説明した稼働履歴情報を参照し、或る遊技時間における累積出玉数,累積大当回数,累積小当回数等が、所定数を超えた場合に、「所定条件を満たした(=接客に好適なタイミングである)」と判定してもよい。
【0194】
携帯端末装置140は、ステップS131において、接客アラートを含むパケットを受信したか否かを判定し、該当するパケットを受信した場合には、ステップS132において、受信した接客アラートに基づいて、接客を促す接客アラート画面(接客通知。図示は省略するが、例えば、
図11(b)を用いて説明したアラート内容画面ACと同等の画面)を表示する。なお、以降の会員情報照会の処理や接客情報の記憶処理は、
図10および
図12(a)を用いて説明した接客情報共有処理と同じであるため、その説明は省略する。
【0195】
遊技客の精神状態が悪い状態(例えば、遊技客が負けている状態)等の不適切なタイミングで接客を行った場合、遊技客に不快感を与えるおそれがあるが、本例によれば、遊技機や台間機等の遊技用装置から収集した稼働情報に基づいて、遊技客の精神状態を客観的に把握し、遊技客の精神状態が良い状態(例えば、遊技客が勝っている状態)等の適切なタイミングで、遊技場の従業員に接客を促すことができるため、遊技客に不快感を与える可能性が低く、遊技客の満足度を高めることができ、遊技客のリピート率を高め、遊技機の稼働率を向上させることができる。
【0196】
なお、稼働状態を示す稼働信号を送信することが可能な他の機器をネットワークLNW上に接続し、管理コンピュータ30が、当該機器からの稼働信号を収集できるように構成してもよく、例えば、ネットワークLNW上に計数機を接続し、管理コンピュータ30が、当該計数機によって計数された遊技媒体の量(遊技球の数、遊技メダルの枚数など)を示す稼働信号を収集し、当該稼働信号に基づいて、接客アラートを携帯端末装置140に向けて送信するように構成してもよい。
【0197】
以上説明したように、本実施形態に係る管理システム(例えば、
図1に示す管理システム10)は、遊技場に配置された遊技用装置(例えば、
図1に示す台間機90、遊技機130のほか、計数機、精算機、POS等)と、前記遊技場の従業員が携帯する携帯端末装置(例えば、
図1に示す携帯端末装置140)と、遊技客に関する遊技客情報(例えば、会員番号)と、を備え、前記管理装置は、前記遊技用装置から受信した情報(例えば、
図10のステップS201に示す会員カード識別情報、
図14のステップS221に示す稼働信号)に基づいて、遊技客に対する接客のタイミングが到来したことを示す接客可能情報(例えば、
図10のステップS202に示す来店情報、
図14のステップS224に示す接客アラート)と前記遊技客情報を前記携帯端末装置に向けて送信し、前記携帯端末装置は、前記接客可能情報を受信した場合に、前記従業員に接客を促す接客通知(例えば、
図11(a)に示すアラート履歴一覧画面ARの表示)が可能であるとともに、前記遊技客情報によって特定される遊技客に対する接客を行ったことを示す情報(例えば、接客済みであることを示す情報)、および接客時における遊技客の情報(例えば、
図11(d)に示す評価入力画面IDにおいて、評価入力欄EIに入力された評価や、コメント入力欄CIに入力されたコメント)を含む接客情報が入力された場合に、前記接客情報を前記管理装置に向けて送信し、前記管理装置は、受信した前記接客情報を記憶し、前記携帯端末装置からの要求に応じて、前記接客情報を前記携帯端末装置に向けて送信し、前記携帯端末装置は、前記接客情報を受信した場合に、前記接客情報の少なくとも一部(例えば、
図11(c)に示す照会会員情報画面MDにおける評価の表示、
図12(b)に示す接客情報履歴画面HDの評価表示EHやコメント履歴表示CH)を出力可能である、ことを特徴とする管理システムである。
【0198】
本実施形態に係る管理システムによれば、遊技客に対する過去の評価やコメントを従業員間で共有することができるため、接客の要否を遊技客毎に判断することができるとともに、個々の遊技客に適した接客を行うことで、遊技場における接客の品質を高めることができる。
【0199】
また、前記遊技用装置(例えば、
図1に示す台間機90)は、遊技機(例えば、
図1に示す遊技機130)に対応して配置され、会員識別情報(例えば、会員カード識別情報)が記憶された会員カードが挿入されると、前記会員識別情報を含む来客情報(例えば、会員カード識別情報、会員番号、台番号)を前記管理装置に向けて送信し、前記管理装置は、前記遊技用装置から前記来客情報を受信した場合に、前記接客可能情報を前記携帯端末装置に向けて送信するものであってもよい。
【0200】
このような構成とすれば、会員が来店したタイミングを見逃すことがなく、より適切なタイミングで接客を行うことができ、会員の満足度を高めることができる。また、遊技客の来店時に限らず、遊技中、退店時に挨拶等の接客のタイミングを逃すことが無いように使用できる。
【0201】
なお、遊技機用装置によって識別可能なカードは、会員カードに限定されず、一般カード(ビジターカード)等の他の種類のカードであってもよい。具体的には、台間機90の会員カード挿入口94に、一般用カードを挿入して一般カードの情報を記録あるいは読取ができるようにし、一般カードの識別情報を遊技客情報(来客情報)とし、その一般カードの識別情報と接客した接客情報とを関連付けることで、当日限りの情報となるが、会員カードを使用していない遊技者の接客情報を従業員間で共有可能にしてもよい。
【0202】
この場合、遊技客が退店し、別の遊技者が同じカードを使用する可能性があるが、一般カードは、度数や遊技価値の情報が無くなると、景品交換時や台間機、精算機等で回収されるため、その際に一般カードの識別情報と関連付けた遊技客情報(来客情報)をリセット(初期化)すれば良い。
【0203】
また、前記遊技用装置(例えば、
図14に示す遊技機130、台間機90)は、前記遊技用装置の稼働状態を示す稼働情報(例えば、遊技機稼働信号、関連装置稼働信号)を前記管理装置に向けて送信し、前記管理装置は、前記遊技用装置から受信した前記稼働情報が所定条件を満たした場合(例えば、或る遊技時間における累積出玉数,累積大当回数,累積小当回数等が、所定数を超えた場合)に、前記接客可能情報を前記携帯端末装置に向けて送信するものであってもよい。
【0204】
遊技客の精神状態が悪い状態(例えば、遊技客が負けている状態)等の不適切なタイミングで接客を行った場合、遊技客に不快感を与えるおそれがあるが、このような構成とすれば、遊技機や台間機等の遊技用装置から収集した稼働情報に基づいて、遊技客の精神状態を客観的に把握し、遊技客の精神状態が良い状態(例えば、遊技客が勝っている状態)等の適切なタイミングで、遊技場の従業員に接客を促すことができるため、遊技客に不快感を与える可能性が低く、遊技客の満足度を高めることができ、遊技機の稼働率を向上させることができる。
【0205】
また、前記管理装置は、受信した複数の前記接客情報を接客情報履歴として記憶可能であり、前記携帯端末装置からの要求に応じて、前記接客情報履歴を前記携帯端末装置に向けて送信し、前記携帯端末装置は、前記接客情報履歴の少なくとも一部(例えば、
図12(b)に示す接客情報履歴画面HDの表示)を出力可能であってもよい。
【0206】
このような構成とすれば、遊技客に対する過去の評価やコメントを従業員間で共有することができるため、接客を好む遊技客に対しては積極的に声掛けをする一方で、接客を嫌う遊技客に対しては声掛けをしない等、接客の要否を遊技客毎に判断することができるとともに、個々の遊技客に適した接客を行うことで、遊技場における接客の品質を高めることができる。
【0207】
また、前記携帯端末装置は、前記接客時における遊技客の情報として、少なくとも前記遊技客に対する評価を入力可能であり、遊技客毎に前記評価の平均値(例えば、
図12(b)に示す接客情報履歴画面HDの評価表示EH)を出力可能であるものであってもよい。
【0208】
このような構成とすれば、遊技客の評価が直感的に理解しやすくなり、従業員の利便性を高めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0209】
本発明に係る管理システムは、パチンコやパチスロに代表される遊技機が設置された遊技場などにおいて広く利用することができる。
【符号の説明】
【0210】
WNW、LNW ネットワーク
10 管理システム
30 管理コンピュータ
50 島コンピュータ
70 台コンピュータ
90 台間機
94 会員カード挿入口
110 呼出ランプ
130 遊技機
140 携帯端末装置