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特開2023-48050ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法
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  • 特開-ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法 図1
  • 特開-ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法 図2
  • 特開-ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048050
(43)【公開日】2023-04-06
(54)【発明の名称】ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法
(51)【国際特許分類】
   E04H 9/02 20060101AFI20230330BHJP
【FI】
E04H9/02 341G
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021157305
(22)【出願日】2021-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】306024805
【氏名又は名称】株式会社 林物産発明研究所
(72)【発明者】
【氏名】林 慎一郎
(72)【発明者】
【氏名】林 和志郎
(72)【発明者】
【氏名】林 宏三郎
(72)【発明者】
【氏名】林 加奈子
【テーマコード(参考)】
2E139
【Fターム(参考)】
2E139AA01
2E139AA15
2E139AB08
2E139AC19
2E139AD04
2E139BB03
2E139BB32
2E139BD22
2E139BD38
(57)【要約】
【課題】 本発明は、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法に関し、屋上水タンク、壁面水タンク、ソーラーパネル、壁面水タンク吊り部、防火・防水シート、防火・防水シート支持板、防火・防水シート平衡板等から構成される、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 屋上水タンク、壁面水タンク、ソーラーパネル、壁面水タンク吊り部、防火・防水シート、防火・防水シート支持板、防火・防水シート平衡板等から構成される、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法を提供する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
新、既存ビル等の地震災害時の対応、屋上タンクと壁面等を利用し制震、長周期地震動に対する災害後タンクの飲料水を利用する。給電は、ソーラーパネル等により行い、防火と防水は、ビルの外周に設けた防火・防水シート等により行なうように構成されることを特徴とする、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法。
【請求項2】
請求項1において、屋上水タンクと壁面水タンクは、それぞれビルの屋上と壁面に設置され、飲み水等を貯え、地震時には、ビルの長周期地震動の低減化を図り、断水発生時には、飲み水等を供給することを特徴とする、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法。
【請求項3】
請求項1において、ソーラーパネルは、例えば、屋上水タンク等の上に取り付けられ、停電時に、電力を供給することを特徴とする、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法。
【請求項4】
請求項1において、壁面水タンクは、ビルの屋上の外周辺に取り付けられた壁面水タンク吊り部から吊り下げることを特徴とする、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法。
【請求項5】
請求項1において、防火・防水シートは、ビルの外周の一番下に設置し、防火、又は、防水の際は、該シートはタンクの水を利用し下げることを特徴とする、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法。
【請求項6】
請求項1において、ビルの高さが30階としたら上から6階から10階程度にタンクを設置することを特徴とする、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビル等の、給水、給電、制震、防火、防水等に関し、ビルの屋上に、屋上水タンク、ソーラーパネル、壁面水タンク吊り部等を取り付け、壁面水タンクを吊り下げ、ビル等の建物の免震化を図ると共に、電力、飲み水等を確保し、防火・防水シート等により延焼、浸水等を防ぐ、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、ビル等の、制震に関し、土台に着目し、積層板、ダンパー等を用いた免震方法が主流になっている。
【0003】
従って、従来のビル等の建物は、制震と共に、災害時の、給水、給電、防火、防水等の確保等に関し、一層の改善が望まれる等の欠点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以上のような従来の欠点に鑑み、ビル等の、給水、給電、制震、防火、防水等に関し、ビル等の、屋上、壁面、屋上の外周等を利用して、ソーラーパネル、水タンク、防火・防水シート等を設ける、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、ビル等の屋上に、屋上水タンク、ソーラーパネル、壁面水タンク吊り部等を設け、周囲空間に壁面水タンクを吊り下げ、壁面水タンクの最下段の下側に、防火・防水シート等を備えることを特徴とする、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法を提供する。
【発明の効果】
【0006】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては、次に列挙する効果が得られる。
(1)本発明の、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法は、ビル等の屋上に、屋上水タンク、ソーラーパネル、壁面水タンク吊り部を設け、周囲空間に壁面水タンクを吊り下げ、壁面水タンクの最下段に、防火・防水シート等を備えるので、災害時に、飲み水、電力の確保、制震、防火、防水等が可能である。
【0007】
(2)前記(1)において、屋上水タンクと壁面水タンクは、地震時に、ビル等の長周期地震動の低減化と共に、災害時に、飲み水等の確保が可能である。
【0008】
(3)前記(1)において、ソーラーパネルは、屋上水タンクの上等に取り付けられ、停電時等に、電力の確保が可能である。
【0009】
(4)前記(1)において、壁面水タンク吊り部は、壁面水タンク、防火・防水シート等の吊り下げができ、ビル等の長周期地震動の低減化と共に、災害時に、飲み水等の確保、延焼、浸水等の防止等が可能である。
【0010】
(5)前記(1)において、防火・防水シート等は、ビル等の壁面に沿って張ることができ、延焼、水の侵入等を防ぐことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施例1の、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法の正面図である。
図2】ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法の側面図である。
図3】ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【実施例0013】
図1は、本発明の実施例1の、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法の正面図である。1はビル、2は壁面水タンク、3は鎖、4は水パイプ、5はソーラーパネル、6は窓、7は屋上水タンク、8は壁面水タンク吊り部、9は屋上・壁面水タンクの水面、10は設備階、11は防火・防水シート、12は滑車、13はロープ、14は防火・防水シート支持板、15は防火・防水シート平衡板、16は地面である。ビル1は、通常の新、旧ビル、又は積層ゴムを備えた免震ビル等である。壁面水タンク2は、ビル1の壁に沿って取り付けられる。鎖3は壁面水タンク2を吊るす。水パイプ4は、各水タンク2、7の間等を接続し、水を給排し、液面を各水タンクの深さの70%程度に保ち、断水発生時は、各戸に飲み水を供給する。ソーラーパネル5は、屋上水タンク7の上に取り付けられ、電力は蓄電池等(図示なし)に貯えられ、停電が発生した場合に電力が供給される。窓6は、ビル1等の内側に太陽光、空気等を部屋内に導く。屋上水タンク7は、屋上の形状、空間等の状況により、一つ又は複数の水タンク7が設置され、飲み水等が貯えられ、地震時には長周期地震動の低減化を図ることができ、断水時には飲み水等を供給する。壁面水タンク吊り部8は、ビル1の屋上の周辺に設置され、ビル1の壁面に、鎖3等により、壁面水タンク2を吊り下げる。屋上・壁面水タンクの水面9は、深さの70%程度の高さに保たれ、地震時に制震の効果を得ることができる。設備階10は、空調、蓄電、給水、給電、制震、防火、防水等の指令、制御、監視等が行われる。防火・防水シート11は、ビル1の外周の最下段の壁面水タンク2の下側に備えられ、一端は該水タンク2の下側に取り付けられ、他端は防火・防水シート支持板14に取り付けられ、延焼、浸水等を防ぐ。滑車12は、最下段の壁面水タンク2の側面に取り付けられ、防火・防水シート支持板14と防火・防水シート平衡板15を吊り下げ、火災、洪水等の発生時に該シートを下げて、延焼、浸水等を防ぐ。ロープ13は、一方の端に防火・防水シート支持板14が接続され、他方の端に防火・防水シート平衡板15が接続される。火災、洪水等が発生した場合に、防火・防水シート11を張り、延焼、浸水等を防ぐ。防火・防水シート支持板14は、防火・防水シート平衡板15とバランスをとることができ、常時は、該水タンク2の下側において、該シート11を所定の高さに保持している。防火・防水シート平衡板15は、常時、地面16に降ろされており、該シート11を所定の高さに保持している。
【0014】
図2は、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法の側面図である。ビル1の横側と後側の壁面には、まだ、空間があるので、壁面水タンク2を少し大きくすることが可能である。
【0015】
図3は、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法の平面図である。上からは、ソーラーパネル5、屋上水タンク7、壁面水タンク吊り部8、滑車12、防火・防水シート平衡板15等が見える
【産業上の利用可能性】
【0016】
本発明は、ビルの給水、給電、制震、防火、防水方法の、屋上水タンク、壁面水タンク、ソーラーパネル、壁面水タンク吊り部、防火・防水シート、防火・防水シート支持板、防火・防水シート平衡板等に関し、設計、製作、販売、施工、設置、管理する産業で利用される。
【符号の説明】
【0017】
1 ビル
2 壁面水タンク
3 鎖
4 水パイプ
5 ソーラーパネル
6 窓
7 屋上水タンク
8 壁面水タンク吊り部
9 屋上・壁面水タンクの水面
10 設備階
11 防火・防水シート
12 滑車
13 ロープ
14 防火・防水シート支持板
15 防火・防水シート平衡板
16 地面
図1
図2
図3