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特開2023-48055果樹及び生ごみの飛散を守る防鳥対策具
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  • 特開-果樹及び生ごみの飛散を守る防鳥対策具 図1
  • 特開-果樹及び生ごみの飛散を守る防鳥対策具 図2
  • 特開-果樹及び生ごみの飛散を守る防鳥対策具 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048055
(43)【公開日】2023-04-06
(54)【発明の名称】果樹及び生ごみの飛散を守る防鳥対策具
(51)【国際特許分類】
   A01M 29/08 20110101AFI20230330BHJP
【FI】
A01M29/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021173494
(22)【出願日】2021-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】521463377
【氏名又は名称】勝村 彦一
(72)【発明者】
【氏名】勝村 彦一
【テーマコード(参考)】
2B121
【Fターム(参考)】
2B121AA07
2B121DA27
2B121DA30
2B121EA21
2B121FA13
(57)【要約】
【課題】鳥による果樹又は、生ごみ廃棄物から食物の喰い荒らしによる飛散を防止する事が出来る防鳥対策具を提供する。
【解決手段】防鳥対策には自然光及び自然風を利用したものが多く有るが、自然風の利用については有効に作動している、然し太陽光を利用しているものでは道路下面に反射させているものが多いが、上方向及び斜め上方向への光の反射をさせ、自由に揺れ、回転して不規則な運動をすることで光を乱反射して鳥が接近するのを防止する防鳥対策具。更に持ち運びと設置、移動が容易な防鳥対策具を提供する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
防鳥対策具1は挿入具2と反射盤3から構成し、挿入具2は反射盤3を乗せる受け板22と、その上面に垂直に取り付けた吊り板21に複数の吊り孔211を有し、反射盤3は丸形又は長方形型で中心に丸孔31を有し、受け板の大きさは丸孔よりも大きく反射盤を受け板上面に乗せて使用し、更に吊り孔に紐等で吊るして使用すると反射盤は上空に向けて反射光を照射することを特徴とする防鳥対策具。
【請求項2】
前記の反射盤の受け板22の下部に翼車羽根4を備え、自然風による揺れと回転を自由に動く事ができ、光の反射角範囲を広く照射出来る防鳥対策具を提供することを特徴とする請求項1記載の防鳥対策具。
【請求項3】
前記の吊り板21に吊り孔211で吊ると、反射盤は水平上空向きに、又複数のいずれかの吊り孔を利用することで、反射盤の傾きを調整できるようにしたことを特徴とした請求項1または、2に記載の防鳥対策具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般家庭から排出される生ごみ廃棄物を、鳥類により喰い荒らされて飛散するのを防止する事と、農園業に於ける育成中の果樹の保護に好適な防鳥対策具に関する。
【背景技術】
【0002】
反射盤としてCD盤DVD盤及び角型の反射盤を垂直吊りに吊り下げて光を水平線上又は斜め下の道路面上に反射投影させるものしかない。
【0003】
風グルマタイプで、反射用の板を用いて、風車形状に曲げた風グルマを支柱の先端上部又は中間軸に風グルマを組み込んで、その支柱を垂直に立てて固定し、自然風で回転を可能にした鳥除けタイプも存在する、又このタイプでは頭上方向に光は反射するが支柱を中心とした垂直方向だけの照射となる、更に反射盤の風グルマは湾曲している為、光は風グルマの湾曲した面上の線からの反射となり光輝量としては少ないものしかない。
【0004】
螺旋状のタイプで、一本の紐又はロープを軸として左右に同じ長さと厚みのある光ファイバー線数本を連続に編込み、更に軸の両先端を左右に回転させて螺旋状に捻り、螺旋状の光ファイバー線の表面とその先端から光を反射させた鳥除けタイプがある。このタイプは光ファイバー線を数多く編んでいるから、ファイバー線の先端と表面からの反射する光は反射しているが、ファイバー線自身の太さが細い為に反射量としては少なく遠く迄反射することは出来ないものしかない。
【0005】
反射盤又はCD盤に磁気を張り付けて垂直吊りをするタイプと、磁気その物を直接吊り下げるタイプ、そして設置近郊部に特有の臭気を放出させて鳥類を近付けさせない化学製品を設置するタイプが有る。此の前者の磁気タイプでは強力な磁力で広域に磁界が発生している環境にする必要ある。又後者は設置場所の環境状況は無風状態での使用が必須で、何れも自然環境下での使用には効果は少ないものしかない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
カラス及び鳩等の鳥類は毎日食事を求めて飛来して来る、特にカラスは紫外線をカット処理していない袋の生ごみの中は見え鳥の飛ぶスピードは瞬間速度約10メートルから30メートル毎秒と早い、その為に鳥類が侵入して来る上空及び斜め上空へ向けた、大容量で反射する光を広範囲に照射する必要が有る。防鳥具には定位置での反射盤の動きで無く、常に変動しカラスや鳥類が常習化させず、更に安心感も与えず、常に防鳥対策具は危険物で有ると、認識させて容易に近付ける事が出来ない防鳥対策具を求めている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
防鳥対策具1は挿入具2と反射盤3から構成し、挿入具2は反射盤3を乗る受け板22と、その上面に垂直に取り付けた吊り板21に複数の吊り孔211を有し、反射盤3は丸形又は長方形型で中心に丸孔31を有し、受け板の大きさは丸孔よりも大きく反射盤を受け板の上面に乗せて使用し、更に吊り孔に紐等で吊るして使用すると反射盤は上空に向けて反射光を照射させることが出来る。
【0008】
前記、挿入具2の底部、即ち反射盤の受け板22の下に翼車羽根4を備え、自然風による揺れと回転を自由に動くことが出来、反射角の範囲を広く上空に照射出来る防鳥対策具を提供することを特徴とする防鳥対策具。
【0009】
前記、挿入具2の吊り板21に吊り孔211を利用して吊ると、反射盤3は水平上向きに吊るされる、又 複数のいずれかの吊り孔を利用する事で反射盤3の傾きを調整出来るようにした事を特徴とする防鳥対策具。
【発明の効果】
【0010】
従来の垂直吊り反射盤は道路面上に反射光輝をする垂直吊りと、反射盤が水平上向きとなる吊るし方と、反射盤を斜め上向きとなる吊るし方、の組合せにより道路面上と、水平線から斜め上空、そして頭上空とを、全域に光を反射しながら乱反射をする防鳥対策具。又カラス及び鳥類による喰い荒らしによる生ごみから飛散防止ができる。更に果樹等の樹木の枝に防鳥具単体または水平吊り又は斜め吊りの挿入具等の、組合せをして枝などに吊るすことで、反射盤が揺れ動き光を広範囲にランダムに反射するからカラス及び鳩類等が接近するのを防止出来て、果樹を守ることが出来る防鳥対策具。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の防鳥対策具の構成(a)反射盤の斜傾図(b)挿入具の斜傾図(c)挿入具に反射盤を取付けた側面図
図2】挿入具と翼車羽根の側面図
図3】挿入具組合せの使用例
【発明を実施するための形態】
【0012】
防鳥対策は図1に示すように、円盤状の反射盤3と、その反射盤を嵌め込む為の挿入具2から構成している。挿入具は角型又は円盤状の受け板22とその上に垂直方向に取り付けられた吊り板21を設け、吊り板21は紐で吊るすための孔211を備え、吊り板の幅は反射盤の孔31の直径より狭く、受け板22の大きさは反射盤の孔31よりも広くし、反射盤を吊り板に通して 受け板22に置いた構成であって、反射盤の孔31と吊り板21の幅の間に少しの隙間を設けて、反射盤の揺れ動きを容易にしている又、吊り孔211のいずれかの孔を用いて紐で吊るすと任意の上向き角度に調整が出来、更に反射盤が自然風で揺れ動くことで、光を上方向に反射して鳥が接近するのを防止するようにしたことを特徴とする防鳥対具である。
【0013】
挿入具と翼車羽根の側面図2は、挿入具2の受け板22の下に垂直に取り付けた翼車羽根4を単体又は複数枚を設け、反射盤3は吊り板を通して、受け板と翼車羽根の上面に置いた構成で有って、翼車羽根の上面には反射盤が揺れ動きを容易にする為に、受け板22の角先端から翼車羽根先端に少しの勾配41を有して、反射盤が穏やかな自然風にでも揺れ動き易くしている、更に吊り紐によって吊るされた反射盤と翼車羽根は、自然風により揺れと回転とを同時に不規則に光を反射して、鳥が接近するのを防止するようにしたことを特徴とする防鳥対策具である。
【0014】
使用例図3で示す、防鳥対策具1又は挿入具2に翼車羽4が一体となった上部に反射盤3を乗せた防鳥対策具と、支柱5の下部にPETボトル蓋と支柱の上部に吊り孔52を設け、支柱の上部横にアーム53を数本有し、アーム先端には吊り孔54に紐55で吊り下げた防鳥対策具1の構成であって、吊り板の複数の何れかの孔の使用により、上方向と斜め上方向の異なる組合せが出来、光を広く反射できて鳥が接近するのを防止する事が容易に出来る、とした防鳥対策具の使用例。更に数本のアーム53に市販で使用している垂直吊り反射盤との組み合わせもできる、支柱下のPETボトル蓋51を空ボトルのキャップ口にねじ込んで組み込めば生ごみ廃棄場所近くに容易に設置ができ、更にベランダに飛来する鳩及び鳥類の飛来を防止するためにベランダ床上等にも設置が出来、挿入具組合せ全体の移動、片付けも容易にできることを特徴とする防鳥対策具である。
【0015】
図3に示す使用例では、果樹園等での広範囲な面積を持つ農園において一本一本の樹木に対する防鳥対策は非常に困難である、吊り孔52に紐を通して樹木に吊るし、数本を有するアーム53に反射盤3を上向き、斜め上向き、垂直吊り等の組合せにより、光の反射方向の範囲を広く反射して鳥が接近するのを防止するようにした事を特徴とする防鳥対策具である。
【符号の説明】
【0016】
1 防鳥対策具
2 挿入具
21 吊り板
211吊り孔
22 受け板
3 反射盤
31 孔
4 翼車羽根
41 勾配
5 支柱
51 PETボトル蓋
52 吊り孔
53 アーム
54 吊り孔
55 紐
【受託番号】
【0017】
図1
図2
図3