(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048096
(43)【公開日】2023-04-06
(54)【発明の名称】搾油機及び搾油方法
(51)【国際特許分類】
C11B 1/08 20060101AFI20230330BHJP
A23D 9/02 20060101ALI20230330BHJP
【FI】
C11B1/08
A23D9/02
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022087248
(22)【出願日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】202111126307.2
(32)【優先日】2021-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522211885
【氏名又は名称】河南農業大学
(74)【代理人】
【識別番号】100103207
【弁理士】
【氏名又は名称】尾崎 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】焦有宙
(72)【発明者】
【氏名】劉亮
(72)【発明者】
【氏名】賀超
(72)【発明者】
【氏名】李剛
(72)【発明者】
【氏名】劉新新
(72)【発明者】
【氏名】潘暁慧
(72)【発明者】
【氏名】李攀攀
(72)【発明者】
【氏名】王亜偉
(72)【発明者】
【氏名】徐桂転
(72)【発明者】
【氏名】張全国
(72)【発明者】
【氏名】張志萍
(72)【発明者】
【氏名】路朝陽
【テーマコード(参考)】
4B026
4H059
【Fターム(参考)】
4B026DP10
4B026DX01
4B026DX02
4H059BC03
4H059BC13
4H059CA04
4H059CA62
4H059CA72
4H059CA96
(57)【要約】 (修正有)
【課題】抽出された油が搾油機から排出される際、スクリューコンベアが保温に弱いために、油がコンベアの後部に凝固することを回避する、搾油機を提供する。
【解決手段】搾油機100は、搾油部10、加熱ユニットがある油収集部20、油脂収集部30及び油脂自動排出装置40を含む。その中、油収集部20は搾油部10の下にあり、搾油部10と通じていて、搾油部10により加工される搾油原料から抽出された油を収集し、油脂収集部30は油収集部20の一側にあり、搾油の過程に生じた油脂を収集し、油脂自動排出装置40は搾油部10と油収集部20との間にあり、自動的に搾油部10にある油脂を油脂収集部30に排出する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搾油部、前記搾油部の下にあり、前記搾油部と通じていて、加熱ユニットがある油収集部、前記油収集部の一側にあり油脂を収集する油脂収集部、及び前記搾油部と前記油収集部の間にある油脂自動排出装置を含むことを特徴とする搾油機。
【請求項2】
前記油脂自動排出装置が、前記搾油部と前記油収集部にある第一伸縮部の少なくとも1つを含み、前記第一伸縮部が前記油収集部に近寄せたり、離れたりする前記搾油部を駆動できることを特徴とする請求項1に記載の搾油機。
【請求項3】
前記油脂自動排出装置が、前記搾油部と前記油収集部との間にある第二伸縮部の少なくとも1つも含み、前記第二伸縮部が前記油収集部に近寄せたり、離れたりするよう、前記搾油部を駆動できることを特徴とする請求項2に記載の搾油機。
【請求項4】
前記搾油部が、供給口及び搾油スペース部がある搾油本体、前記搾油本体の上にあり、可動的である押出装置、及び前記押出装置と連結していて、それを駆動する駆動装置を含み、前記駆動装置が前記搾油スペース部に伸び込んだり、退出したりする前記押出装置を駆動できることを特徴とする請求項1に記載の搾油機。
【請求項5】
前記搾油本体は、均一して前記搾油本体の底部に設置されている複数の油排出孔も含むことを特徴とする請求項4に記載の搾油機。
【請求項6】
前記搾油部は、前記搾油本体が前記押出装置に近寄る側にある油脂案内部も含み、前記油脂案内部が前記搾油部の前記油脂収集部に近寄る側にもあることを特徴とする請求項4に記載の搾油機。
【請求項7】
前記油収集部が、前記搾油部と通じている油収集本体、及び前記油収集本体の外にある保温シェルを含み、前記加熱ユニットが前記油収集本体と前記保温シェルとの間にあることを特徴とする請求項1に記載の搾油機。
【請求項8】
前記第一伸縮部及び/または前記第二伸縮部の一端が前記搾油部と連結していて、他端が前記油収集部と固定されて連結していることを特徴とする請求項3に記載の搾油機。
【請求項9】
前記第一伸縮部が第一伸縮部材、及び第二伸縮部材を含み、各々、分別された位置にあり、前記搾油部の搾油本体の相対的両端にあり、前記第一伸縮部の上端が前記搾油部の下表面と嵌合し、前記第二伸縮部材が前記搾油部の前記下表面と連結することを特徴とする請求項3に記載の搾油機。
【請求項10】
請求項1に記載の搾油機を利用し、前記加熱ユニットを動作させて加熱を行い、前記搾油部に搾油原料を入れ、前記搾油原料を圧搾して前記油及び前記油脂を取得し、前記油が前記油収集部に流れ込み、前記油脂が前記搾油部に残り、前記油脂自動排出装置により前記油脂を前記油脂収集部に入れることを特徴とする搾油方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は動植物油抽出の技術分野、特に搾油機及び搾油方法に関わる。
【背景技術】
【0002】
搾油プロセスは動植物油の抽出に広く用いられ、直接に物理的圧力により搾油原料から油を分離させて抽出する過程である。代表的な動物油抽出の搾油技術において、搾油機に入る搾油原料が圧搾スクリューシャフトにより圧搾スパイラルキャビティに推され、圧搾スクリュープレスシャフトと圧搾かごの間の圧力により搾油原料に含まれる油が抽出され、抽出された油が搾油機の底部にあるスクリューコンベアにより排出され、抽出された油脂が油脂排出口から排出される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、スクリューコンベアが保温に弱いので、油の温度が排出中に顕著に降下し、油がコンベアの後部に凝固して油コンベアを閉塞させ、搾油が終了してから油脂に専用機器による処理または人工排出が必要であり、便利ではなく、生産効率が低い。
【0004】
上記の課題を解決するために、本発明は、搾油部、前記搾油部の下にあり、前記搾油部と通じていて、加熱ユニットがある油収集部、前記油収集部の一側にある油脂収集部及び前記搾油部と前記油収集部にある油脂自動排出装置を含む搾油機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本搾油機は搾油部、油収集部及び油脂収集部を統合させ、搾油原料に含まれる油が抽出されて直接に搾油部と通じている油収集部に入るので、輸送の過程に温度の降下により凝固する恐れがない。なお、搾油原料が搾油されて形成した油脂が油脂自動排出装置により直接に搾油から油脂収集部に収集されるので、搾油、集油及び油脂排出の統合された作業の達成が可能となる。よって、本発明は搾油機の構成を簡単にする同時に、その生産効率を向上させるものである。
【0006】
本実施形態において、前記油脂排出装置が前記搾油部と前記油収集部にある第一伸縮部の少なくとも1つを含み、前記第一伸縮部が前記油収集部に近寄せたり、離れたりする前記搾油部を駆動できる。
【0007】
本実施形態によると、搾油機は、前記第一伸縮部により搾油の進捗に応じて搾油部の高さを調整し、前記油収集部に近寄せたり、離れたりする方向へ運動する前記搾油部を駆動できる。搾油部が前記油脂収集部に近寄る方向に傾斜し、自動的に油脂を前記油脂収集部に排出できるために、前記第一伸縮部は搾油が終了してから一側で上昇し、他側で降下する前記搾油部を駆動する。
【0008】
本実施形態において、前記油脂排出装置は前記搾油本体と前記油収集部との間にある第二伸縮部の少なくとも1つも含み、前記第二伸縮部が前記油収集部に近寄せたり、離れたりするように、前記搾油部を駆動できる。
【0009】
本実施形態によると、搾油部が深い場合、または油収集部の開け口が小さい場合、第一伸縮部により搾油部と油収集部との間の距離を大きくし、第二伸縮部により油脂収集部の一側に近寄せ、搾油部より低く、油脂収集部の一側を離れる搾油部を駆動して搾油部にある油脂を油脂収集部に排出する。
【0010】
本実施形態において、搾油機は、前記搾油部が、供給口と搾油スペース部がある搾油本体、前記搾油装置の上にあり可動的である押出装置、及び前記押出装置と連結していて、それを駆動する駆動装置を含み、前記駆動装置が前記搾油スペースに伸び込んだり、退出したりする前記押出装置を駆動できる。
【0011】
本実施形態によると、搾油機が動作する場合、加工される搾油原料が搾油本体の搾油スペース部にあり、加工される搾油原料の仕様に応じて押出装置の圧力を設定し、搾油スペースに伸び込む押出装置を制御し、プリセット圧力で搾油本体を押し出し、加工される搾油原料から油を抽出する。
【0012】
本実施形態において、前記搾油本体は均一して前記搾油本体の底部に設置されている複数の油排出孔も含む。
【0013】
本実施形態によると、搾油部は複数の油排出孔により油収集部と通じていて、前記搾油部に抽出された油が油排出孔により直接に油収集部に入り、前記油排出孔が油脂に対する濾過を行う。
【0014】
本実施形態において、搾油機は、前記搾油部の前記搾油本体が前記押出装置に近寄る側にある油脂案内部も含む。前記搾油部本体の前記油脂案内部が前記油脂収集部に近寄る側にあることもできる。
【0015】
本実施形態によると、前記油脂を案内するための油脂案内部があるので、排出中の高温油脂がこぼれなく、油脂が安全に排出される。
【0016】
本実施形態において、搾油機は、前記油収集部が前記搾油部と通じている油収集本体、及び前記油収集本体の外にある保温シェルを含み、前記加熱ユニットが前記油収集本体と前記保温シェルとの間にある。
【0017】
本実施形態によると、前記加熱ユニットが終始、油収集部の温度を搾油に適する最適な温度範囲に保持できるので、搾油機は油の収量が向上し、前記保温シェルが油収集部の温度を保持できる。
【0018】
本実施形態において、前記第一伸縮部及び/または第二伸縮部は一端が前記搾油本体と連結していて、その他端が前記油収集部と固定されて連結している。
【0019】
本実施形態において、搾油機は前記第一伸縮部が第一伸縮部材及び第二伸縮部材を含み、両者が各々搾油本体の相対的両端にあり、前記第一伸縮部材の上端が搾油本体の下表面と嵌合され、前記第二伸縮部材が搾油本体の下表面と連結している。
【0020】
本発明の実施形態は前記実施形態のいずれかに記載の搾油機により加熱ユニットを動作させて加熱を行い、搾油部に搾油原料を入れ、前記搾油原料を圧搾して油及び油脂を取得し、前記油が油収集部に流れ込み、前記油脂が搾油部に残り、油脂自動排出装置により油脂を油脂収集部に入れることを特徴とする搾油方法を提供する。
【0021】
まとめて言うと、本発明は各実施形態に下記の長所または効果の一つまたは複数がある。
【0022】
本搾油機は、搾油部、油収集部及び油脂収集部を統合させ、搾油原料に含まれる油が抽出されて直接に搾油部と通じている油収集部に入るので、輸送の過程に温度の降下により凝固する恐れがない。なお、搾油原料が搾油されて形成した油脂が直接に搾油部から油脂収集部に排出されるので、搾油、集油及び油脂排出の統合された作業の達成が可能となる。搾油機の構成を簡単にする同時に、その生産効率を向上させるものである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
更に、明確な本発明の実施形態の解決策について説明するために、次に実施形態の説明に用いられる図について簡単に説明する。明らかに、次の説明に用いられる図が本発明に関する実施形態の一部に関するものだけであり、本分野の通常の技術者が創造的労働をしないでこれらの図面に基づいて他の図を取得できる。
【0024】
【
図1】本発明の実施形態に関する搾油機100の構成の斜視図。
【
図2】搾油本体11と油収集部20との連結の斜視図。
【
図4】
図2における搾油本体11の構成の裏面から見た斜視図。
【
図5】シャーシ50と押出装置12との連結の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
次に、本発明の実施形態の図面と結び合わせて本発明の実施形態の解決策について、明確に、完全に説明する。もちろん、実施形態が本発明の実施形態の一部だけであり、その全部ではない。本発明の実施形態に基いて、本分野の通常の技術者がいかなる創造的労働をしないで取得した他の実施形態の全ては本発明の保護範囲にある。
【実施例0026】
図1は本発明の実施形態による搾油機100の構成の斜視図である。前記搾油機100は、例えば、搾油部10、油収集部20、油脂収集部30及び油脂自動排出装置40を含む。その中、油収集部20は搾油部10の下にあり、搾油部10と通じていて、搾油部10により加工される搾油原料から抽出された油を収集し、油脂収集部30は油収集部20の一側にあり、搾油の過程に生じた油脂を収集し、油脂自動排出装置40は搾油部10と油収集部20との間にあり、自動的に搾油部10にある油脂を油脂収集部30に排出する。
【0027】
搾油部10と油収集部20との間に油脂自動排出装置40があるので、搾油の過程に、専用機器による処理または人工による油脂排出が不要であり、油脂自動排出装置40が自動的に搾油部10にある油脂を油脂収集部30に排出するので、油脂排出の効率及び搾油機100の操作便利性及び生産効率が向上する。
【0028】
更に、搾油部10により搾油原料から抽出された油が直接に搾油部10と通じている油収集部20に入ることができるので、搾油機100の構成が簡単になり、輸送するためのスクリューコンベアが不要となり、自然的に油が輸送の過程において、温度の低下により凝固して輸送スクリューコンベアが閉塞される恐れがない。
【0029】
搾油部10は、中央部に供給口111と、裏面に凹部113(
図4参照)を有する搾油本体11、搾油原料を下方に押し出す押出装置12、押出装置12を駆動する駆動装置13とを備えている。駆動装置13は固定具13aにより、シャーシ50上面に固定されている。凹部113は第一伸縮部41の上端部と嵌合する構成である。
【0030】
更に、油脂自動排出装置40は、例えば、第一伸縮部41を含む。その中、第一伸縮部41の少なくとも1つが搾油部10と油収集部20との間にあり、油収集部20に近寄せたり、離れたりする搾油部10を駆動できる。例えば、油脂自動排出装置40は4つの第一伸縮部41を有し、第一伸縮部41の4つが均一して搾油部10と油収集部20との間に設置されている。
【0031】
更に、
図2~3の通り、第一伸縮部41は、例えば、搾油本体11と連結する第一連結部品411、油収集部20に固定される第一固定部品412、及び第1固定部品412に対して、相対的に伸縮可能で第一連結部品411に連結される第一伸縮部品413を含む。第一連結部品411の近傍には溝411a(
図4参照)が設けられている。
図6に示す通り、第一固定部品412は、油収集部20に固定される横棒412a、横棒412aの貫通孔に設けられる筒部材412b、第一伸縮部品413のシリンダ413cとを備えている。その中、第一連結部品411、第一固定部品412、及び、第一伸縮部品413は伸縮可能に搾油部10と油収集部20との間にある。具体的に、第一伸縮部品413は上端が第一連結部品411により搾油部10と連結していて、下端が第一固定部品412により油収集部20と固定されて連結していて、第一伸縮部品413の長さを調整して搾油部10と油収集部20との間の距離を調整できる。
【0032】
具体的な実施形態において、
図2,
図3に示す通り、油収集部20は円周方向に沿って均一に第一固定部品412の4つが搭載されていて、第一伸縮部品413は油圧伸縮ロッドである。その中、前記油圧伸縮ロッドは下端が第一固定部品412を貫通して、第一固定部品412は油収集部20と固定されて連結していて、前記油圧伸縮ロッドは上端がファスナーにより第一連結部品411と連結している。前記油圧伸縮ロッドが伸びると、搾油部10は油収集部20を離れる方向へ動作し、搾油部10と油収集部20との間の距離が大きくなり、前記油圧伸縮ロッドが短縮すると、搾油部10は油収集部20に近寄る方向へ動作し、搾油部10と油収集部20との間の距離が小さくなる。更に、複数の第一伸縮部41は同時に伸びたり、短縮したりしてもよいし、特定の第一伸縮部41が伸びると同時に、他の特定の第一伸縮部41が短縮してもいい。
【0033】
具体的な実施形態において、油脂自動排出装置40は4つの第一伸縮部41があり、その2つの部材が搾油部10の油脂収集部30に近い側、他の2つの部材が搾油部10の油脂収集部30を離れる側にあり、搾油部10が油脂収集部30を離れる側にある第一伸縮部41の2つの部材が伸びると、搾油部10の油脂収集部30に近い側にある第一伸縮部41の部材が短縮し、搾油部10の油脂収集部30に近い側にある第一伸縮部41の部材が、搾油部10の油脂収集部30を離れる側の第一伸縮部41の部材より低く、搾油部10にある油脂が油脂収集部30に排出される。
【0034】
更に、油脂自動排出装置40は、例えば、第二伸縮部42も含む。第二伸縮部42は、搾油本体11と連結する第二連結部品421、油収集部20に固定される第二固定部品422及び第二固定部品422に対して、相対的に伸縮可能な第二伸縮部品423を含む。その中、第二伸縮部42の少なくとも1つは搾油部10と油収集部20との間にあり、油収集部20に近寄せたり、離れたりする搾油部10を駆動できる。例えば、第二伸縮部42は搾油部10と油脂収集部30の一側にあり、搾油部10が深い場合、または油収集部20の開け口が小さい場合、第一伸縮部41により搾油部10と油収集部20との間の距離を大きくし、第二伸縮部42を短縮して搾油部10の油脂収集部30に近い側が搾油部10の油脂収集部30を離れる側より低くなるようにし、搾油部10にある油脂を油脂収集部30に排出する。
【0035】
搾油本体11は供給口111及び、例えば円筒形状の搾油スペース部15があり、押出装置12は可動的に搾油本体11の上に搭載され、駆動装置13は押出装置12を駆動、連結している。具体的に、駆動装置13は前記搾油スペースに伸び込んだり、退出したりする押出装置12を駆動できる。例えば、駆動装置13は駆動モーターでもよいし、油圧駆動装置でもよい。
【0036】
具体的な実施形態において、加工される搾油原料は、供給口111を通じて前記搾油スペース部15に入ってから油圧の駆動装置13により駆動され、押出装置12は前記搾油スペース部15に伸び込む。押出装置12を駆動して加工される搾油原料を押し出して加工される搾油原料から油を抽出する。具体的に、搾油機は、加工される搾油原料の仕様に応じて押出力を設定し、加工される搾油原料が充分に押し出されて加工される搾油原料から更に多く油を抽出し、搾油機100油の収量を向上させるようにする。
【0037】
更に、
図4の通りに、搾油本体11は、例えば、搾油スペース部15底面に複数の油排出孔112を含み、複数の油排出孔112により油収集部20と通じている。例えば、搾油本体11にある油は複数の油排出孔112を通じて油収集部20に流れ込んで収集される一方、油排出孔112は油収集部20に入る油脂を阻止し、油脂に対する濾過を行うこともできる。
【0038】
更に、第一伸縮部41及び/または第二伸縮部42は一端が搾油本体11と連結していて、他端が油収集部20と固定して連結している。
【0039】
更に、第一伸縮部41は、例えば、第一伸縮部材と、第二伸縮部材を含み、両者が各々搾油本体11の相対的両端にある。その中、第一伸縮部材は上端が搾油本体11の下表面と嵌合させ、他の第一伸縮部材は搾油本体11の下表面と連結している。
【0040】
更に、
図1の通りに、搾油部10は、例えば、油脂案内部14も含む。その中、油脂案内部14は搾油本体11の押出装置12に近寄る側にある。具体的に、油脂案内部14は搾油本体11の油脂収集部30に近寄る側にある。
【0041】
例えば、油脂を排出する場合、油脂案内部14は、搾油本体11の一端を離れて油脂収集部30に掛けられていて、搾油本体11にある油脂は搾油本体11の内壁から油脂案内部14の長手方向に沿って油脂収集部30に滑り込む。油脂案内部14は油脂の排出中に油脂に対する案内を行い、油脂が油脂収集部30の外にこぼれないようにし、油脂の高温除去の際に当たり安全性が確保される。油脂案内部14は、供給口111の一部から外側に延び出し、内側に凹んだ形状、例えば、嘴の下側部分の形状が挙げられる。
【0042】
更に、
図6の通りに、油収集部20は、例えば、上部にある油収集本体21、油収集本体21の下方にあり、油収集本体21の下部を保温する保温シェル22及び油収集本体21の外周面にある加熱ユニット23を含む。その中、油収集本体21は搾油部10と通じていて、保温シェル22は油収集本体21の外にあり、加熱ユニット23は油収集本体21と保温シェル22との間にある。保温シェル22及び加熱ユニット23は決まった程度で油収集部20にある油と外界との熱交換を阻止し、油収集本体21にある油が始終に適切な温度範囲にあり、温度の降下により凝固しないようにする。油の排出管部24が油収集部20の下部に設けられている。
【0043】
更に、
図1~5の通りに、搾油機100は、例えば、シャーシ50も含む。その中、シャーシ50は、例えば、上取り付け板51、下取り付け板52及びこれらを連結する縦方向の支持部品53を含む。その中、支持部品53の少なくとも1つは上取り付け板51と下取り付け板52との間にあり、上取り付け板51と下取り付け板52を連結するようにする。具体的に、油収集部20及び油脂収集部30は固定して下取り付け板52に搭載されている。例えば、上取り付け板51及び下取り付け板52は同じ長方形の取り付け板であり、シャーシ50に支持部品53の4つがあり、支持部品53の4つが均一して前記長方形の取り付け板の四隅に設置されている。
本発明の実施形態2は搾油方法を提供する。前記搾油方法は本発明の実施形態1に提供される搾油機100のいずれかにより加工される搾油原料から油を抽出する。前記搾油方法は、例えば、下記のステップを含む。
具体的に、油がちょうど完全に油収集部20の底部を覆うまで油収集部20に適量の油を入れ、加熱ユニット23を動作させて加熱を行い、後継ぎの搾油原料の押出に適切な温度を提供する。
具体的に、油脂自動排出装置40により搾油本体11を駆動して極限位置までに上昇させ、搾油本体11に搾油原料を入れ、油脂自動排出装置40により搾油本体11を駆動して極限位置までに降下させ、搾油本体11の底部が油収集部20の底部と接触するようにしてから押出装置12を搾油本体11に伸び込ませて搾油原料を押し出し、抽出された油が搾油本体11の底部にある複数の油排出孔112を通じて油収集部20に入り、油が搾油本体11に濾過され、油脂は搾油本体11内に残る。
具体的に、油脂自動排出装置40により搾油本体11の一端を駆動して上昇させ、他端が降下するようにし、供給口111の油脂案内部14が油脂収集部30に近寄る方向へ傾斜するようにする。この場合、油脂が搾油本体11の内壁及び油脂案内部14に沿って油脂収集部30に滑り込み、油脂の収集は完了する。
上記の実施形態は本発明の解決策について説明するためのものだけであり、それを限制するものではない。前記実施形態を参照して本発明について詳細に説明したが、本分野の普通技術者は相変わらず前記各実施形態に記載の解決策を改訂したり、その中の技術特徴の一部に対する同じ効果の交換を行ったりすることができ、これらの改訂または交換が該当する解決策の本質が本発明の各実施形態の解決策の精神及び範囲を離脱させるようにするものではない。