(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048136
(43)【公開日】2023-04-06
(54)【発明の名称】床版の接続構造及び接続工法
(51)【国際特許分類】
E01D 19/12 20060101AFI20230330BHJP
E01D 22/00 20060101ALI20230330BHJP
E04B 5/02 20060101ALI20230330BHJP
E04B 1/04 20060101ALI20230330BHJP
【FI】
E01D19/12
E01D22/00 A
E04B5/02 R
E04B1/04 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148125
(22)【出願日】2022-09-16
(31)【優先権主張番号】P 2021156987
(32)【優先日】2021-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1.公益社団法人プレストレストコンクリート工学会 令和3年10月12日 第30回プレストレストコンクリートの発展に関するシンポジウム 講演概要集、第647~650頁 2.WEB開催(主催者 公益社団法人プレストレストコンクリート工学会) 令和3年10月21日 第30回プレストレストコンクリートの発展に関するシンポジウム 3.株式会社鋼構造出版 令和3年12月16日 https://www.kozobutsu-hozen-journal.net/walks/24258/ 4.三井住友建設株式会社及び中日本高速道路株式会社 令和4年1月以降、現在まで パンフレット
(71)【出願人】
【識別番号】000174943
【氏名又は名称】三井住友建設株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】505398952
【氏名又は名称】中日本高速道路株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100127454
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】片 健一
(72)【発明者】
【氏名】安藤 直文
(72)【発明者】
【氏名】西村 一博
(72)【発明者】
【氏名】中村 誠孝
(72)【発明者】
【氏名】中島 大樹
(72)【発明者】
【氏名】平井 貴大
(72)【発明者】
【氏名】青木 圭一
(72)【発明者】
【氏名】會澤 信一
(72)【発明者】
【氏名】小保田 剛規
(72)【発明者】
【氏名】吉川 真仁
【テーマコード(参考)】
2D059
【Fターム(参考)】
2D059AA14
2D059GG55
(57)【要約】
【課題】施工性とコンクリートの充填性に優れた床版の接続構造を提供する。
【解決手段】床版の接続構造1は、プレキャスト製の一対の床版と、一対の床版の間の間隙5に設けられ、あき重ね継手を形成する直線状に延びる鉄筋継手4と、間隙5の少なくとも一部を埋め、あき重ね継手として性能を確保できるコンクリート6と、を有している。各床版は、本体部21と、一対の床版の接続部8で本体部21から下方に突き出す突出し部22と、を有している。一対の床版2A,2Bの本体部21と突出し部22は間隙5を形成し、一対の床版の突出し部22同士の間隔Gは、本体部21同士の間隔G1より小さい。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレキャスト製の一対の床版と
前記一対の床版の間の間隙に設けられ、あき重ね継手を形成する直線状に延びる鉄筋継手と、
前記間隙の少なくとも一部を埋め、前記あき重ね継手として性能を確保できるコンクリートと、を有し、
各床版は、本体部と、前記一対の床版の接続部で前記本体部から下方に突き出す突出し部と、を有し、
前記一対の床版の前記本体部と前記突出し部は前記間隙を形成し、
前記一対の床版の前記突出し部同士の間隔は、前記本体部同士の間隔より小さい、床版の接続構造。
【請求項2】
前記突出し部は、前記本体部よりも、相手側の前記床版に近接する上部部分と、前記上部部分よりも前記相手側の床版に近接する下部部分と、を有し、前記間隙のうち、前記一対の床版の前記本体部同士の間と、前記上部部分同士の間は前記コンクリートで埋められている、請求項1に記載の床版の接続構造。
【請求項3】
前記上部部分の前記相手側の床版と対向する端面は、下端が上端より前記相手側の床版に近接する向きで傾斜している、請求項2に記載の床版の接続構造。
【請求項4】
前記本体部の下面と前記突出し部の側面は曲線で接続されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の床版の接続構造。
【請求項5】
前記本体部の下面と前記突出し部の側面に沿ってメッシュシートが設けられている、請求項4に記載の床版の接続構造。
【請求項6】
前記床版は、前記一対の床版の配列方向における両端部の間に、前記本体部の下面から下方に突き出すハンチを有し、前記ハンチの下面と前記突出し部の下面は同じ高さにある、請求項1から3のいずれか1項に記載の床版の接続構造。
【請求項7】
プレキャスト製の一対の床版と
前記一対の床版の間の間隙に設けられ、あき重ね継手を形成する直線状に延びる鉄筋継手と、
前記間隙の少なくとも一部を埋め、フェロニッケルスラグを含む細骨材と、粗骨材とを含むコンクリートと、を有し、
各床版は、本体部と、前記一対の床版の接続部で前記本体部から下方に突き出す突出し部と、を有し、
前記一対の床版の前記本体部と前記突出し部は前記間隙を形成し、
前記一対の床版の前記突出し部同士の間隔は、前記本体部同士の間隔より小さい、床版の接続構造。
【請求項8】
プレキャスト製の一対の床版を、前記一対の床版の間の間隙に、あき重ね継手を形成し直線状に延びる鉄筋継手が形成されるように配置することと、
前記間隙を、前記あき重ね継手として性能を確保できるコンクリートで埋めることと、を有し、
各床版は、本体部と、前記一対の床版の接続部で前記本体部から下方に突き出す突出し部と、を有し、
前記一対の床版の前記本体部と前記突出し部は前記間隙を形成し、
前記一対の床版の前記突出し部同士の間隔は、前記本体部同士の間隔より小さい、床版の接続工法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床版の接続構造と床版の接続工法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、橋梁等の床版取り換え工事が数多く実施されている。床版取り換え工事では、プレキャスト床版が現場で順次隣接配置され、相互に接続される。特許文献1には、隣接する床版の間の間隙に鉄筋継手が形成され、この間隙に間詰めコンクリートが充填された、床版の接続構造が開示されている。特許文献2には、床版の端面の下端に水平方向に突き出す突出し部(あごとも称される)を設けた、床版の接続構造が開示されている。施工時には、突出し部同士が微小な間隔で対向するように2つの床版が配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-2250号公報
【特許文献2】特開2017-36554号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された床版の接続構造は、床版の厚さ方向に渡り、一定の寸法以上の間隙を容易に確保できるため、コンクリートの充填性に優れる。しかし、コンクリートの打設時に間隙の下端を塞ぐ型枠が必要となり、施工性に影響を与える。特許文献2に開示された床版の接続構造は、型枠は不要であるが、間隙の下部が狭くなるため、コンクリートの充填性の面で不利となる可能性がある。
【0005】
本発明は、施工性とコンクリートの充填性に優れた床版の接続構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の床版の接続構造は、プレキャスト製の一対の床版と、一対の床版の間の間隙に設けられた直線状に延び、あき重ね継手を形成する鉄筋継手と、間隙の少なくとも一部を埋め、あき重ね継手として性能を確保できるコンクリートと、を有している。各床版は、本体部と、一対の床版の接続部で本体部から下方に突き出す突出し部と、を有し、一対の床版の本体部と突出し部は上記の間隙を形成し、一対の床版の突出し部同士の間隔は、本体部同士の間隔より小さい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、施工性とコンクリートの充填性に優れた床版の接続構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】本発明の一実施形態に係る、床版の接続構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の床版の接続構造1と床版の接続工法の実施形態について説明する。以下の説明において、鋼桁の延在する方向、すなわち鋼桁の長手方向を桁行方向Xといい、鋼桁の幅方向の寸法を桁幅方向Yという。桁行方向Xは互いに隣接する床版の配列方向、及び床版で形成される路面の延在方向に一致する。桁行方向Xと桁幅方向Yは直交しており、通常は、桁行方向X及び桁幅方向Yは鉛直方向Zと直交している。
【0010】
図1は、本発明が適用される床版2の概略図で、
図1(a)は桁幅方向Yからみた断面図、
図1(b)は桁行方向Xからみた断面図(
図1(a)のA-A線に沿った断面図)である。床版2は橋梁などの鋼桁3の上に設置される。床版2は鉛直方向Zからみて、長辺と短辺を有する長方形形状である。床版2の桁行方向Xの長さは1.5~2.5m程度である。床版2はプレキャスト製であり、工場で予め製作されて現場に搬入される。
【0011】
図2(a)は一対の床版2(以下、第1の床版2A、第2の床版2Bという)の接合構造1を示す側方断面図、
図2(b)はZ方向上方からみた平面図である。
図2(b)においては、便宜上鉄筋継手4を表示している。第1の床版2Aと第2の床版2Bの基本的な構成は同じである。このため、以下の説明では第1の床版2Aについて述べ、第2の床版2Bについては第1の床版2Aと異なる構成を中心に説明する。
【0012】
第1の床版2Aと第2の床版2Bとの間には、桁行方向Xの間隙5が形成され、間隙5には間詰コンクリート6が充填されている。間詰コンクリート6としては、直線状のあき重ね継手として性能を確保できる材料(一例では、フェロニッケルスラグを含む細骨材と粗骨材とを含む、圧縮強度160N/mm2のコンクリート)を用いる。図面では、間隙5の範囲と間詰コンクリート6の範囲は実質的に一致している。間詰コンクリート6の上面は路面の一部を構成するため、第1及び第2の床版2A,2Bの上面とZ方向のレベルが合わせられている。第1の床版2Aの第2の床版2Bと対向する側面7Aからは、上端筋41と下端筋42が桁行方向Xに延びている。上端筋41と下端筋42は鉛直方向Zから見て重なっている。上端筋41と下端筋42は、間隙5内を桁行方向Xに直線状に延びている。第2の床版2Bの第1の床版2Aと対向する側面7Bからも、上端筋41と下端筋42が桁行方向Xに延びている。第1の床版2Aの上端筋41及び下端筋42と、第2の床版2Bの上端筋41及び下端筋42は、桁幅方向Yに互いに鉄筋ピッチの半分の長さだけずらして配置されている(あき重ね継手)。これによって、鉄筋同士の干渉を避け、第1の床版2Aと第2の床版2Bとの間の間隙5に鉄筋継手4が設けられる。第1の床版2Aの鉄筋(上端筋41及び下端筋42)と第2の床版2Bの鉄筋(上端筋41及び下端筋42)は、桁行方向Xに所定の長さ重なっている。この長さが鉄筋継手4の継手長さLであり、一例では鉄筋径の7.5倍程度である。
【0013】
第1の床版2Aは、本体部21と、突出し部22と、ハンチ23と、を有している。第1の床版2A及び第2の床版2Bの本体部21と、第1の床版2A及び第2の床版2Bの突出し部22は、間隙5を形成する。本体部21は、上面が路面を形成する略直方体の躯体である。第1の床版2Aの側面7Aのうち、本体部21が第2の床版2B(相手側の床版)と対向する部分24は、概ね鉛直面となっているが、突出し部22との接続部では緩やかに湾曲している。上端筋41と下端筋42は、側面7Aの部分24の鉛直面を貫通している。ハンチ23は、本体部21の下面28から下方に突き出し、桁行方向Xに延びる帯状部である。ハンチ23は鋼桁3に固定され、第1の床版2Aの自重を分散して鋼桁3に伝達する。桁行方向Xにみたハンチ23の断面は上辺が底辺より長い台形形状であり、底面は平面にされている。
【0014】
突出し部22は第1の床版2Aと第2の床版2Bの接続部8で、本体部21から下方に突き出している。ハンチ23と突出し部22は本体部21と一体化されている。ハンチ23の下面と突出し部22の下面は同じ高さにあるため、工場での製作性が向上する。突出し部22は桁幅方向Yに延び、突出し部22の下面は平面にされている。
【0015】
本体部21の下面28と突出し部22の側面29に沿って、コンクリート片の剥離を防止するためのメッシュシート43が設けられている。メッシュシート43は、例えばアラミドで製作される。メッシュシート43は本体部21の下面28と突出し部22の側面29に貼り付けてもよいが、本体部21の下面28と突出し部22の側面29より多少内側の位置で、コンクリート躯体に埋め込むことが好ましい。これによって、メッシュシート43を工場で第1の床版2Aに組み込むことができ、現場でメッシュシート43を貼り付ける作業が不要となる。
【0016】
突出し部22は、桁行方向Xにおいて本体部21よりも第2の床版2B(相手側の床版)に近接する上部部分25と、桁行方向Xにおいて上部部分25よりも第2の床版2B(相手側の床版)に近接する下部部分26と、を有している。突出し部22は、本体部21の下面28の接続部8の近傍から、全体として斜め下方に突き出すように設けられている。上部部分25の第2の床版2B(相手側の床版)と対向する端面27は、上端271より下端272が第2の床版2B(相手側の床版)に近接する向きで傾斜している。この結果、第1及び第2の床版2A,2Bの上部部分25で作られる空隙の断面形状は、桁幅方向Yにみて、上辺が底辺より長い、概ね台形に近似した形状となる。
【0017】
本体部21の下面28と突出し部22の側面29は曲線で接続されている。曲線の曲率Rは一例では100mm程度である。これによって、本体部21の下面28と突出し部22の側面29との境界付近での応力集中を緩和することができる。
【0018】
ここで、本実施形態を比較例と比較して、本実施形態の効果について説明する。
図3(a)に示す比較例1では、桁幅方向Yにみた間隙5の断面は概ね矩形である。このため、鉄筋継手4の収まりと間詰コンクリート6の充填性は良好である。しかし、間詰コンクリート6の打設時に、間隙5の下部に型枠51が必要となる。型枠51を設ける作業は現場で行う必要があり、しかも型枠51は床版2の下方にあるため作業性が悪い。本実施形態では、第1の床版2Aと第2の床版2Bの突出し部22同士の最小間隔はギャップGの幅で決まり、本体部21同士の間隔G1よりはるかに小さい。また、ギャップGも緩衝材30で埋められているので、型枠を設ける必要がない。
【0019】
図3(b)に示す比較例2では、第1の床版2Aと第2の床版2Bの本体部121の互いに対向する縁部の下端に、水平に延びる突出し部52(あご)が設けられている。突出し部52の下面は第1の床版2Aの下面と一致しており、突出し部52は本実施形態のように本体部121から下方に突き出していない。比較例2では、本実施形態と同様、間隙5の下端が実質的に閉じられているので、型枠は不要である。しかし、本体部121の側方に突出し部52を設けたために、間隙5の鉛直方向Zの寸法が減少している。本実施形態では、突出し部22が本体部21から下方に突き出すように設けられているため、本体部21の側方、すなわち鉄筋継手4が形成される領域で、比較例1と同程度のスペースを確保することができる。
【0020】
また、比較例1,2にみられるような従来の床版は厚さが220mm程度であるが、本実施形態では本体部21から下方に突き出す突出し部22を設けたことで、床版厚(本体部21の厚さ)を190mm程度まで低減することが可能である。これによって床版の物量の低減が可能となる他、鋼桁3などの下部工の補強の必要性も低下する。
【0021】
次に、
図4を参照して、床版の接合工法について説明する。
図4(a)~4(c)の各図の上図は
図2(a)に対応する側方断面図、下図は
図2(b)に対応する平面図である。第1の床版2Aはすでに鋼桁3に設置されているとし、以下の説明では、第2の床版2Bを第1の床版2Aに接続する工程について述べる。まず、
図4(a)に示すように、第2の床版2Bをクレーン等の架設機械(図示せず)によって揚重し、第1の床版2Aの桁行方向Xの側方に位置決めする。第1の床版2Aの下部部分26の第2の床版2Bと対向する面には緩衝材30を貼り付けておく。次に、
図4(b)に示すように、第2の床版2Bを架設機械で桁行方向Xに徐々に移動し、第1の床版2Aに隣接配置する。具体的には、第2の床版2Bの下部部分26を緩衝材30に押し付け、第1の床版2Aと第2の床版2Bの下部部分26同士の間が所定のギャップGとなるように、第2の床版2Bを位置決めする。第1の床版2Aと第2の床版2Bの鉄筋は互いに半ピッチずれているため、第2の床版2Bの鉄筋は第1の鉄筋の間に入り込み、第1の床版2Aと第2の床版2Bとの間の間隙5に鉄筋継手4が形成される。次に、
図4(c)に示すように間隙5をコンクリート6で埋める。以上によって第2の床版2Bを第1の床版2Aに接合する工程が完了する。その後、第2の床版2Bと鋼桁3との間にモルタルを注入し、第2の床版2Bを鋼桁3に固定する。さらに、必要に応じて第1の床版2Aと第2の床版2Bにプレストレスをかけてもよい。
【0022】
以上本発明を実施形態によって説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、実施形態では、第1の床版2Aと第2の床版2Bは桁行方向Xに隣接配置され、床版の接続構造1は、第1の床版2Aと第2の床版2Bの間を、桁幅方向Yに沿って延びている。しかし、第1の床版2Aと第2の床版2Bは桁幅方向Yに隣接配置してもよい。この場合、床版の接続構造1は、第1の床版2Aと第2の床版2Bの間を、桁行方向Xに沿って延びる。このような床版構成は、実施形態における1枚の床版2を桁幅方向Yに分割したものと考えることもでき、床版の接続構造1は桁行方向Xに隣接する床版間と、桁幅方向Yに隣接する床版間とに設けられる。
【符号の説明】
【0023】
1 床版の接続構造
2A 第1の床版
2B 第2の床版(相手側の床版)
3 鋼桁
4 鉄筋継手
6 コンクリート
8 床版の接続部
21 本体部
22 突出し部
23 ハンチ
25 上部部分
26 下部部分
43 メッシュシート
G 間隔