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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048274
(43)【公開日】2023-04-07
(54)【発明の名称】住宅ローン切替提案システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/03 20230101AFI20230331BHJP
【FI】
G06Q40/02 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021157484
(22)【出願日】2021-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】520095751
【氏名又は名称】株式会社Minoru
(74)【代理人】
【識別番号】100166589
【弁理士】
【氏名又は名称】植村 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】森 裕嗣
(72)【発明者】
【氏名】三方 浩允
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】顧客が家賃を支払い入居する物件を、融資を受けることで希望時期に購入することを可能とする住宅ローン切替提案システムを提供する。
【解決手段】住宅ローン切替提案システム11は、投資家の所有する物件に入居を希望する顧客が、毎月家賃を支払い、所定期間の支払いを完了すると当該物件の所有権を得ることができるために用いられるシステムであって、所定期間満了以前に、顧客が物件の所有権を受けられる額の融資を金融機関から受け当該物件を購入することが可能か否かの判断処理を行う第3計算手段24を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投資家の所有する物件に入居を希望する顧客が、毎月家賃を支払い、所定期間の支払いを完了すると当該物件の所有権を得ることができるシステムに用いられる住宅ローン切替提案システムであって、
前記所定期間満了以前に、前記顧客が前記物件の所有権を受けられる額の融資を金融機関から受け当該物件を購入することが可能か否かの判断処理を行う判断手段(第3計算手段24)を備える
ことを特徴とする住宅ローン切替提案システム。
【請求項2】
前記判断手段は、前記顧客により入力された、購入希望時期要素、収入予定要素、及び、物件購入時の頭金として毎月積み立てる金額に基づき、前記判断処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の住宅ローン切替提案システム。
【請求項3】
前記顧客により入力された、購入希望時期要素、収入予定要素、及び、物件購入時の頭金として毎月積み立てる金額のうち一部の要素に基づき、前記顧客が前記融資を前記金融機関から受け前記物件を購入することができるように、入力されていない他の前記要素を算出する処理を行う計算手段(第4計算手段25)を備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の住宅ローン切替提案システム。
【請求項4】
前記計算手段による算出結果に対し、前記融資を受けるに当たってより有利に働くように再計算処理を行う第1再計算手段(第6計算手段30)を備える
ことを特徴とする請求項3に記載の住宅ローン切替提案システム。
【請求項5】
前記計算手段による算出結果に対し、前記融資を受けるに当たってより不利に働くように再計算処理を行う第2再計算手段(第7計算手段31)を備える
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の住宅ローン切替提案システム。
【請求項6】
各前記手段は、計算式に基づき処理する手段であってもAIであってもよい
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の住宅ローン切替提案システム。
【請求項7】
前記計算式あるいは前記AIは、常に最新の状況にアップデートされる
ことを特徴とする請求項6に記載の住宅ローン切替提案システム。
【請求項8】
前記顧客が前記融資を受けるに当たっての遵守事項を表示する表示画面を生成する遵守事項等確認要求生成手段を備える
ことを特徴とする請求項1から7のうちいずれか1項に記載の住宅ローン切替提案システム。
【請求項9】
前記表示画面には、必ず融資を受けられるとは限らない旨も表示される
ことを特徴とする請求項8に記載の住宅ローン切替提案システム。
【請求項10】
前記顧客の信用度と、前記物件の売却価格の経時的変化と、前記融資を受けられる可能性が所定値と判定されるラインとの相関関係を表わすテーブルが記憶される相関関係記憶部を備え、
各前記処理は、前記テーブルに基づき行われる
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の住宅ローン切替提案システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家賃等を計算するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば下記特許文献1には、物件取得を支援するためのシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-149203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載されたシステムに基づき販売される物件は、投資家が業者から購入するものであって、当該物件に入居する顧客が毎月投資家に対し家賃を支払うケースを想定している。しかしながら上記特許文献1では、顧客が融資を受けることで当該物件を希望時期に購入することができない。
【0005】
上述の課題に鑑み、本発明では、顧客が家賃を支払い入居する物件を、融資を受けることで希望時期に購入することを可能とする住宅ローン切替提案システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点における住宅ローン切替提案システムによれば、
投資家の所有する物件に入居を希望する顧客が、毎月家賃を支払い、所定期間の支払いを完了すると当該物件の所有権を得ることができるシステムに用いられる住宅ローン切替提案システムであって、
前記所定期間満了以前に、前記顧客が前記物件の所有権を受けられる額の融資を金融機関から受け当該物件を購入することが可能か否かの判断処理を行う判断手段(第3計算手段24)を備える
ことを特徴とする。
【0007】
好ましくは、
前記判断手段は、前記顧客により入力された、購入希望時期要素、収入予定要素、及び、物件購入時の頭金として毎月積み立てる金額に基づき、前記判断処理を行う
ことを特徴とする。
【0008】
好ましくは、
前記顧客により入力された、購入希望時期要素、収入予定要素、及び、物件購入時の頭金として毎月積み立てる金額のうち一部の要素に基づき、前記顧客が前記融資を前記金融機関から受け前記物件を購入することができるように、入力されていない他の前記要素を算出する処理を行う計算手段(第4計算手段25)を備える
ことを特徴とする。
【0009】
好ましくは、
前記計算手段による算出結果に対し、前記融資を受けるに当たってより有利に働くように再計算処理を行う第1再計算手段(第6計算手段30)を備える
ことを特徴とする。
【0010】
好ましくは、
前記計算手段による算出結果に対し、前記融資を受けるに当たってより不利に働くように再計算処理を行う第2再計算手段(第7計算手段31)を備える
ことを特徴とする。
【0011】
好ましくは、
各前記手段は、計算式に基づき処理する手段であってもAIであってもよい
ことを特徴とする。
【0012】
好ましくは、
前記計算式あるいは前記AIは、常に最新の状況にアップデートされる
ことを特徴とする。
【0013】
好ましくは、
前記顧客が前記融資を受けるに当たっての遵守事項を表示する表示画面を生成する遵守事項等確認要求生成手段を備える
ことを特徴とする。
【0014】
好ましくは、
前記表示画面には、必ず融資を受けられるとは限らない旨も表示される
ことを特徴とする。
【0015】
好ましくは、
前記顧客の信用度と、前記物件の売却価格の経時的変化と、前記融資を受けられる可能性が所定値と判定されるラインとの相関関係を表わすテーブルが記憶される相関関係記憶部を備え、
各前記処理は、前記テーブルに基づき行われる
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る住宅ローン切替提案システムによれば、顧客が、家賃を支払い入居する物件を、融資を受けることで希望時期に購入することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施例1に係る住宅ローン切替提案システムの構成を説明するブロック図である。
図2】本発明の実施例1に係る住宅ローン切替提案システムを用いた流れを説明するフローチャートである。
図3】本発明の実施例2に係る住宅ローン切替提案システムの構成を説明するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、本発明に係る住宅ローン切替提案システムを実施例により図面を用いて説明する。
【0019】
[実施例1]
本実施例に係る住宅ローン切替提案システムは、投資家が業者から物件を購入し、当該物件に入居する顧客が毎月投資家に対し家賃(割賦金に相当)を支払い、所定期間の支払いを完了すると当該物件の所有権を得ることができるといったシステムに用いられるものである。
【0020】
また、本実施例における顧客については、入居希望の段階で金融機関より住宅ローンの融資を否認されていることを想定している。
【0021】
図1は、本実施例に係る住宅ローン切替提案システムの構成を説明するブロック図である。図1には、業者が所持するサーバ1、顧客が所持する顧客端末2、及び、投資家が所持する投資家端末3を備えている。
【0022】
顧客端末2及び投資家端末3は、ユーザインターフェース及び通信インターフェースが設けられるIoT端末、例えば、スマートフォン、タブレット、あるいはPC等を指し、この通信インターフェースを用いることで、インターネット等のネットワーク回線を介してサーバ1と通信を行うことができる。
【0023】
サーバ1は、本実施例に係る住宅ローン切替提案システム(以下、「住宅ローン切替提案システム11」と記載)を備えている。そして住宅ローン切替提案システム11は、投資家データベース12、顧客データベース13、土地データベース14、建物データベース15、投資家宛入力要求生成手段16、顧客宛入力要求生成手段17、第1計算手段18、第2計算手段19、第1提示手段20、第2提示手段21、住宅ローン提案入力要求生成手段22、必要条件入力要求生成手段23、第3計算手段24、第4計算手段25、第5計算手段26、第3提示手段27、第4提示手段28、遵守事項等確認要求生成手段29、第6計算手段30、第7計算手段31、第5提示手段32、及び、第6提示手段33を備えている。
【0024】
投資家データベース12には、投資家の希望表面利回りB1が記憶される。
【0025】
顧客データベース13には、少なくとも、顧客の希望居住地域A1、希望レイアウトA2、希望支払額A3、希望支払期間A4、及び、個人情報A5が記憶される。このうち希望居住地域A1とは、顧客が居住を希望する地域である。
【0026】
希望レイアウトA2とは、顧客が居住を希望する物件のレイアウト(間取り等)である。希望支払額A3は、顧客が希望する毎月の支払額である。また、希望支払期間A4とは、顧客が希望する、物件取得までの支払期間である。個人情報A5とは、顧客の上記A1~A4以外の個人情報、すなわち名前、年齢、連絡先、及び、現在(入居前)の居住地等に関する情報である。
【0027】
土地データベース14には、土地に関する情報(価格を含む)Lが記憶される。なお、情報Lは随時更新される。
【0028】
建物データベース15には、建物に関する情報(価格を含む)Hが記憶される。上述の希望レイアウトA2は、当該情報Hの中から選択されるものとする。なお、情報Hは随時更新される。
【0029】
投資家宛入力要求生成手段16は、希望表面利回りB1についての入力を投資家に要求する表示画面D1を生成するものである。生成された表示画面D1は、投資家端末3に送信される。
【0030】
表示画面D1は投資家端末3に表示される。投資家は、表示画面D1から希望表面利回りB1についての入力を行う。入力された情報はサーバ1に送信され、投資家データベース12に記憶される。
【0031】
顧客宛入力要求生成手段17は、希望居住地域A1、希望レイアウトA2、個人情報A5、及び、「希望支払額A3、希望支払期間A4のうちいずれか一方」についての入力を要求する表示画面D2を生成するものである。生成された表示画面D2は、顧客端末2に送信される。
【0032】
表示画面D2は顧客端末2に表示される。顧客は、表示画面D2から希望居住地域A1、希望レイアウトA2、個人情報A5、及び、「希望支払額A3、希望支払期間A4のうちいずれか一方」についての入力を行う。入力された各情報はサーバ1に送信され、顧客データベース13に記憶される。
【0033】
第1計算手段18は、顧客が表示画面D2において、希望支払額A3、希望支払期間A4のうち希望支払額A3を入力した場合、投資家データベース12、顧客データベース13、及び、建物データベース15にそれぞれ記憶された、希望表面利回りB1、希望居住地域A1、希望レイアウトA2、希望支払額A3、及び、情報H(Hについては価格のみ)に基づき、(顧客の)物件取得までの支払期間(所定期間)を算出する。
【0034】
なお、上記「物件取得までの支払期間」は、顧客の「希望」である希望支払期間A4とは異なり、第1計算手段18による「算出結果」である。
【0035】
上記「物件取得までの支払期間」の算出についての説明を補足する。まず、希望居住地域A1、及び、希望レイアウトA2によって価格は変動する。その為、希望居住地域A1の情報Lに基づく土地価格、希望レイアウトA2の情報Hに基づく施工価格を求める。そして、下記の計算式(1)から物件取得までの支払期間(所定期間)を算出する(なお、計算式(1)では支払期間の単位が「年」で算出されることになる)。
【0036】
支払期間=土地価格と施工価格の合計/(毎月の希望支払額A3×12-土地価格と施工価格の合計×表面利回りB1)…(1)
【0037】
第2計算手段19は、顧客が表示画面D2において希望支払期間A4を入力した場合、投資家データベース12、顧客データベース13、及び、建物データベース15にそれぞれ記憶された、希望表面利回りB1、希望居住地域A1、希望レイアウトA2、希望支払期間A4、及び、情報H(Hについては価格のみ)に基づき、(顧客の)毎月の支払額を算出する。
【0038】
なお、上記「毎月の支払額」は、顧客の「希望」である希望支払額A3とは異なり、第2計算手段19による「算出結果」である。
【0039】
上記「毎月の支払額」の算出については、上記「物件取得までの支払期間」の算出と同様、希望居住地域A1の土地価格、希望レイアウトA2の施工価格を求める。そして、下記の計算式(2)から毎月の支払額を算出する(なお、計算式(2)は希望支払期間A4の単位を「年」とした場合である)。
【0040】
毎月の支払額=(希望支払期間A4×表面利回りB1+1)×土地価格と施工価格の合計/(希望支払期間A4×12)…(2)
【0041】
第1提示手段20は、希望支払額A3を「毎月の支払額」としたうえで、この「毎月の支払額」、及び、第1計算手段18によって算出された「物件取得までの支払期間」を提示する表示画面D3を生成する。生成された表示画面D3は、顧客端末2に送信され、顧客端末2にて表示される。
【0042】
また表示画面D3は、上述のように表示した毎月の支払額と物件取得までの支払期間との組み合わせで良いか否かを、顧客が(顧客端末2から)入力可能であるものとする。入力された情報はサーバ1に送信され、顧客データベース13に記憶される。
【0043】
第2提示手段21は、希望支払期間A4を「物件取得までの支払期間」としたうえで、この「物件取得までの支払期間」、及び、第2計算手段19によって算出された「毎月の支払額」を提示する表示画面D4を生成する。生成された表示画面D4は、顧客端末2に送信され、顧客端末2にて表示される。
【0044】
また表示画面D4は、上述のように表示した毎月の支払額と物件取得までの支払期間との組み合わせで良いか否かを、顧客が(顧客端末2から)入力可能であるものとする。入力された情報はサーバ1に送信され、顧客データベース13に記憶される。
【0045】
住宅ローン提案入力要求生成手段22は、顧客が表示画面D3又はD4において、上記組み合わせで良い旨を入力した場合、「物件取得までの支払期間(所定期間)満了以前に、当該物件の所有権の譲渡を受けられる額の融資(住宅ローン)を金融機関から受け、物件を購入することを希望するか否か」の入力を顧客に要求する表示画面D5を生成するものである。生成された表示画面D5は、顧客端末2に送信される。
【0046】
表示画面D5は顧客端末2に表示される。顧客は、表示画面D5から、所定期間満了以前に、当該物件の所有権の譲渡を受けられる額の融資(以下、単に「融資」と記載する)を金融機関から受け、物件を購入することを希望するか否かの入力を行う。入力された情報はサーバ1に送信され、顧客データベース13に記憶される。
【0047】
必要条件入力要求生成手段23は、顧客が表示画面D5において、所定期間満了以前に、当該物件の所有権の譲渡を受けられる額の融資を金融機関から受け、物件を購入することを希望する旨を入力した場合、購入希望時期要素(「○○年後」、あるいは「西暦20○○年」など)、収入予定要素、及び、物件購入時の頭金として(毎月)積み立てる金額のうち、1つ以上の要素の入力を要求する表示画面D6を生成する。生成された表示画面D6は、顧客端末2に送信される。
【0048】
表示画面D6は顧客端末2に表示される。顧客は、表示画面D6から、1つ以上の上記要素についての入力を行う。入力された情報はサーバ1に送信され、顧客データベース13に記憶される。
【0049】
第3計算手段24(判断手段)は、顧客が表示画面D6において、全ての上記要素について入力した場合、当該要素に基づき、所定期間満了以前の購入希望時期に融資を受け物件を購入することができる可能性が所定値以上である(可能性が高い)か否かを判定する。ここでの所定値とは「○○%」で表わされ、好ましくは90%以上であるものとする。そしてこれは顧客データベース13に記憶される。
【0050】
第4計算手段25は、顧客が表示画面D6において、一部の上記要素について入力した場合、入力していない他の上記要素について、上記所定値以上の可能性で、融資を受け物件を購入することができるように算出する。そしてこれは顧客データベース13に記憶される。
【0051】
第5計算手段26は、顧客が表示画面D6において入力した、あるいは第4計算手段25において算出した(毎月)積み立てる金額を、既に説明した「毎月の支払額」に加算し、これを新たな「毎月の支払額」とする。
【0052】
なお、以下では、積立金を加算する前の「毎月の支払額」を「第1支払額」と記載し、積立金を加算した「毎月の支払額」を「第2支払額」と記載する。
【0053】
本実施例においては、金融機関に業者名義の口座を設け、購入希望時期までの間、当該口座に顧客が第2支払額を振り込み、これを購入希望時期まで遅滞なく継続することで、顧客に対する金融機関の信用度が上昇する。これにより、入居希望時には融資を受けられない顧客が、購入希望時期の再審査において融資を受けられる可能性が高くなる(既に説明したように好ましくは90%以上となるようにする)。
【0054】
第3提示手段27は、第3計算手段24における判定結果、及び、第5計算手段26における算出結果を表示するとともに、特に、判定結果が所定値以上である場合には、手続を進める旨を入力(クリック)可能なボタンが設けられる表示画面D7Aを生成する。また表示画面D7Aには、より好ましくは、顧客が表示画面D6に入力した購入希望時期要素、収入予定要素、及び、物件購入時の頭金として(毎月)積み立てる金額も表示する。生成された表示画面D7Aは顧客端末2に送信される。
【0055】
第4提示手段28は、第4計算手段25における算出結果、及び、第5計算手段26における算出結果を表示するとともに、手続を進める旨を入力(クリック)可能なボタンが設けられる表示画面D7Bを生成する。また表示画面D7Bには、より好ましくは、顧客が表示画面D6に入力した購入希望時期要素、収入予定要素、及び、物件購入時の頭金として(毎月)積み立てる金額のうち、顧客が表示画面D6にて入力した要素についても表示する。生成された表示画面D7Bは顧客端末2に送信される。
【0056】
表示画面D7A,D7Bは顧客端末2に表示される。顧客が表示画面D7A,D7Bから手続を進める旨の入力を行うと、入力された情報はサーバ1に送信される。
【0057】
遵守事項等確認要求生成手段29は、顧客が表示画面D7A,D7Bにおいて、手続を進める旨の入力を行うと、融資を受けるに当たっての遵守事項(毎月の支払いを遅滞させない等)、及び、「必ず融資を受けられるとは限らない」旨を表示するとともに、これを確認した旨を入力可能なボタンが設けられる表示画面D9を生成する。生成された表示画面D9は、顧客端末2に送信される。
【0058】
表示画面D9は顧客端末2に表示される。顧客が表示画面D9から上述の内容を確認した旨の入力を行うと、入力された情報はサーバ1に送信され、顧客データベース13に記憶される。
【0059】
ただし、表示画面D9における入力によって契約が成立するものではなく、契約の手続に関しては、業者の担当者が顧客に直接行うようにする。
【0060】
また、第4提示手段28においては、表示画面D7Bにさらに、上述した計算結果に対して、「融資を受けるに当たりより有利になる再計算を要求する」、及び、「融資を受けるに当たりより不利になる再計算を要求する」のうちいずれか1つを選択可能なボタンを設けるようにする。なお、「不利になる」とは、「顧客にとっての負担を軽減する」という意味である。
【0061】
顧客は、表示画面D7Bから、既に説明した「手続を進める」旨の入力以外に、上記選択を行うことができる。入力された情報はサーバ1に送信される。
【0062】
第6計算手段30(第1再計算手段)は、顧客が表示画面D7Bにおいて「融資を受けるに当たりより有利になる再計算を要求する」旨を選択した場合、第4計算手段25による算出結果に対し、融資を受けるに当たってより有利に働くように再計算する。具体的には、購入希望時期を遅くする、収入予定要素を増やす、あるいは、頭金として使われる積立金要素を増やす等の処理を行う。
【0063】
第7計算手段31(第2再計算手段)は、顧客が表示画面D7Bにおいて「融資を受けるに当たりより不利になる再計算を要求する」旨を選択した場合、第4計算手段25による算出結果に対し、融資を受けるに当たってより不利に働くように再計算する。具体的には、購入希望時期を早くする、収入予定要素を減らす、あるいは、頭金として使われる積立金要素を減らす等の処理を行う。
【0064】
第5提示手段32は、第6計算手段30における算出結果を表示するとともに、手続を進める旨を入力(クリック)可能なボタンが設けられる表示画面D8Aを生成する。生成された表示画面D8Aは、顧客端末2に送信される。
【0065】
第6提示手段33は、第7計算手段31における算出結果を表示するとともに、手続を進める旨を入力(クリック)可能なボタンが設けられる表示画面D8Bを生成する。生成された表示画面D8Bは、顧客端末2に送信される。
【0066】
表示画面D8A,D8Bは顧客端末2に表示される。顧客が表示画面D8A,D9Bから手続を進める旨の入力を行うと、入力された情報はサーバ1に送信される。
【0067】
さらに、遵守事項等確認要求生成手段29は、顧客が表示画面D8A,D8Bにおいて、手続を進める旨の入力を行うと、融資を受けるに当たっての遵守事項、及び、「必ず融資を受けられるとは限らない」旨を表示するとともに、これを確認した旨を入力可能なボタンが設けられる表示画面D9を生成する。生成された表示画面D9は、顧客端末2に送信される。
【0068】
なお、第3~第7計算手段については、計算式に基づき処理する手段であっても、あるいはAI(人工知能)によるものであってもよい。また、当該計算式あるいは当該AIは、常に最新の状況にアップデートされるものとする。
【0069】
また、第3計算手段24については、所定期間満了以前の購入希望時期に融資を受けられる可能性が所定値以上であるか否かを判定するものと説明したが、あるいは、所定期間満了以前の購入希望時期に融資を受けられる可能性を数値で算出するものとしてもよい。
【0070】
以下、図2のフローチャートを用いて、住宅ローン切替提案システム11を用いた契約及び支払いの流れの一例を説明する。
【0071】
ステップS1では、金融期間に業者名義で顧客用の振込口座を開設する。
【0072】
ステップS2では、投資家宛入力要求生成手段16において、希望表面利回りB1についての入力を投資家に要求する表示画面D1を生成し、これを投資家端末3に送信する。
【0073】
ステップS3では、投資家が、投資家端末3に表示された表示画面D1から、希望表面利回りB1についての入力を行う。入力された情報はサーバ1に送信される。
【0074】
ステップS4では、顧客宛入力要求生成手段17において、希望居住地域A1、希望レイアウトA2、個人情報A5、及び、「希望支払額A3、希望支払期間A4のうちいずれか一方」についての入力を要求する表示画面D2を生成する。
【0075】
ステップS5では、顧客が、顧客端末2に表示された表示画面D2から、希望居住地域A1、希望レイアウトA2、個人情報A5、及び、「希望支払額A3、希望支払期間A4のうちいずれか一方」についての入力を行う。入力された情報はサーバ1に送信される。
【0076】
ステップS6においては、顧客が、顧客端末2に表示された表示画面D2から希望支払額A3、希望支払期間A4のうち希望支払額A3を入力した場合、ステップS7Aに移行し、希望支払期間A4を入力した場合、ステップS7Bに移行するものである。
【0077】
ステップS7Aでは、第1計算手段18において、投資家データベース12、顧客データベース13、及び、建物データベース15にそれぞれ記憶された、希望表面利回りB1、希望居住地域A1、希望レイアウトA2、希望支払額A3、及び、情報H(Hについては価格のみ)に基づき、(顧客の)物件取得までの支払期間(所定期間)を算出する。
【0078】
ステップS7Bでは、第2計算手段19において、投資家データベース12、顧客データベース13、及び、建物データベース15にそれぞれ記憶された、希望表面利回りB1、希望居住地域A1、希望レイアウトA2、希望支払期間A4、及び、情報H(Hについては価格のみ)に基づき、(顧客の)毎月の支払額(第1支払額)を算出する。
【0079】
ステップS8Aでは、第1提示手段20において、毎月の支払額(第1支払額)、及び、物件取得までの期間を提示する表示画面D3を生成し、これを顧客端末2に送信する。
【0080】
ステップS8Bでは、毎月の支払額(第1支払額)、及び、物件取得までの期間を提示する表示画面D4を生成し、これを顧客端末2に送信する。
【0081】
ステップS9では、表示画面D3又はD4において、表示された毎月の支払額と物件取得までの支払期間との組み合わせで良い旨(了承の旨)を、顧客が顧客端末2から入力する。入力された情報はサーバ1に送信される。
【0082】
ステップS10では、住宅ローン提案入力要求生成手段22において、「所定期間満了以前に、当該物件の所有権の譲渡を受けられる額の融資(住宅ローン)を金融機関から受け、物件を購入することを希望するか否か」の入力を顧客に要求する表示画面D5を生成し、これを顧客端末2に送信する。
【0083】
ステップS11では、顧客が、顧客端末2に表示された表示画面D5から、所定期間満了以前に、当該物件の所有権の譲渡を受けられる額の融資を金融機関から受け、物件を購入することを希望する旨を入力する。入力された情報はサーバ1に送信される。
【0084】
ステップS12では、購入希望時期要素、収入予定要素、及び、物件購入時の頭金として積み立てる金額のうち、1つ以上の要素の入力を要求する表示画面D6を生成し、これを顧客端末2に送信する。
【0085】
ステップS13では、顧客が、顧客端末2に表示された表示画面D6から、各上記要素について入力する。入力された情報はサーバ1に送信される。
【0086】
ステップS14では、顧客が全ての上記要素について入力した場合、ステップS15Aに移行し、一部の上記要素について入力した場合、ステップS15Bに移行するものである。
【0087】
ステップS15Aでは、第3計算手段24において、顧客が所定期間満了以前の購入希望時期に融資を受け、物件を購入することができる可能性が所定値以上である(融資を受けられる可能性が高い)か否かを判定する。また、第5計算手段26において、(毎月)積み立てる金額を、「毎月の支払額」(第1支払額)に加算し、これを新たな「毎月の支払額」(第2支払額)とする。
【0088】
ステップS15Bでは、第4計算手段25において、顧客が表示画面D6において、一部の上記要素について入力した場合、入力していない他の上記要素について、所定値以上の可能性で融資を受けられるように算出する。また、第5計算手段26において、(毎月)積み立てる金額を、「毎月の支払額」(第1支払額)に加算し、これを新たな「毎月の支払額」(第2支払額)とする。
【0089】
ステップS16Aでは、第3提示手段27において、第3計算手段24における判定結果、及び、第5計算手段26における算出結果を表示するとともに、特に、判定結果が所定値以上である場合には、手続を進める旨を入力(クリック)可能なボタンが設けられる表示画面D7Aを生成し、これを顧客端末2に送信する。
【0090】
ステップS16Bでは、第4提示手段28において、第4計算手段25における算出結果、及び、第5計算手段26における算出結果を表示するとともに、手続を進める旨を入力(クリック)可能なボタン、及び、上記計算結果に対して「融資を受けるに当たりより有利になる再計算を要求する」「融資を受けるに当たりより不利になる再計算を要求する」のうちいずれか1つを選択可能なボタンが設けられる表示画面D7Bを生成し、これを顧客端末2に送信する。
【0091】
ステップS17では、顧客が表示画面D7Bにおいて「融資を受けるに当たりより有利になる再計算を要求する」旨を選択した場合、ステップS18Aへ移行し、「融資を受けるに当たりより不利になる再計算を要求する」旨を選択した場合、ステップS18Bへ移行するものである。ただし、両方とも選択しない場合はステップS20へ移行する。
【0092】
ステップS18Aでは、第6計算手段30において、第4計算手段25による計算結果に対し、融資を受けるに当たって有利に働くように再計算する。
【0093】
ステップS18Bでは、第7計算手段31において、第4計算手段25による計算結果に対し、融資を受けるに当たって不利に働くように再計算する。
【0094】
ステップS19Aでは、第5提示手段32において、第6計算手段30における算出結果を表示するとともに、手続を進める旨を入力(クリック)可能なボタンが設けられる表示画面D8Aを生成し、これを顧客端末2に送信する。
【0095】
ステップS19Bでは、第6提示手段33において、第7計算手段31における算出結果を表示するとともに、手続を進める旨を入力(クリック)可能なボタンが設けられる表示画面D8Bを生成し、これを顧客端末2に送信する。
【0096】
ステップS20では、顧客が、顧客端末2に表示された表示画面D7A、D7B、D8A、D8Bのいずれかの画面において、手続を進める旨の入力を行う。入力された情報はサーバ1に送信される。
【0097】
ステップS21では、遵守事項等確認要求生成手段29において、顧客が融資を受けるに当たっての遵守事項(毎月の支払いを遅滞させない等)、及び、「必ず融資を受けられるとは限らない」旨を表示するとともに、これを確認した旨を入力可能なボタンが設けられる表示画面D9を生成し、これを顧客端末2に送信する。
【0098】
ステップS22では、顧客が表示画面D9から上述の内容を確認した旨の入力を行い、その後契約が成立し、顧客が入居する。
【0099】
ステップS23では、顧客が毎月、第2支払額分をステップS1にて設けた振込口座に振り込み、毎月の支払額が遅延無く振り込まれているか否かを金融機関にて経過観察する。これは購入希望時期まで行い、金融機関のシステム(図示略)及び業者のサーバ1内にその履歴を記録しておくようにする。
【0100】
ステップS24では、購入希望時期になると、金融機関において、顧客の申告状況を再審査し、積み立てられた頭金を計上して物件を購入することが可能か否かを再審査する。可能と判断されれば、ステップS25へ移行する。
【0101】
ステップS25では、(事業用不動産担保ローンの)抵当権が設定されることに関して、投資家Eに何等かの同意をもらう(あるいはチェックしてもらう)。その後金融機関から顧客に融資を行い、これにより顧客は物件を購入することができる。その際、積み立てられた頭金が口座から引き落とされる。
【0102】
なお、ステップS24にて、物件の購入が不可と判断されれば、頭金相当額(積立金)を全額顧客に返金し、その後顧客が、積立金を含める前の毎月の支払額の支払いを行い続け、当初の所定期間を満了することで、物件の所有権を得ることになる。
【0103】
以上が、住宅ローン切替提案システム11を用いた契約及び支払いの流れの一例の説明である。
【0104】
なお、図2の説明では、ステップS1において業者が口座開設を行うものとしたが、これは、顧客用の口座を一つに纏めて設ける場合である。顧客毎に口座を設ける場合には、ステップS22において対象の顧客との契約が成立してから開設することになる。また、この口座については、家賃分を振り込むための振込口座と頭金を積み立てるための口座(定期預金)とを別々にしてもよい。
【0105】
また、本実施例における投資家をファンドとしてもよい。その場合には、上記ステップS25では、信託受益権が設定されることに関して、ファンドに何等かの同意をもらう(あるいはチェックしてもらう)。
【0106】
このようにして本実施例では、顧客が、家賃を支払い入居する物件を、融資を受けることで希望時期に購入することが可能となる。
【0107】
最初に説明したとおり、本実施例は、投資家(ファンドでも可)が業者から物件を購入し、当該物件に入居する顧客が毎月投資家に対し家賃(割賦金に相当)を支払い、所定期間の支払いを完了すると当該物件の所有権を得ることができるというシステムに適用されるものである。そのため、顧客はいずれにしても将来的には当該物件を所有することになる。しかし、住宅ローン切替提案システム11を用いることで、当初の予定よりも早く物件を購入することができる選択肢が増えるというメリットがある。また、投資家にとっても、当初の予定よりも早くで売却できるメリットがある。
【0108】
[実施例2]
本実施例に係る住宅ローン切替提案システムは、実施例1に係る住宅ローン切替提案システム11に新たな構成を追加したものである。
【0109】
すなわち、実施例1では、第3計算手段24について、(顧客が表示画面D6から購入希望時期要素、収入予定要素、及び、物件購入時の頭金として毎月積み立てる金額を全て入力した場合に)所定期間満了以前の購入希望時期に融資を受け物件を購入できる可能性が所定値(例えば90%)以上であるか否かを判定する、あるいは、所定期間満了以前の購入希望時期に融資を受け物件を購入できる可能性を数値で算出するものとしてもよい旨を説明したが、本実施例ではこれらの導出方法をより具体的に説明する。
【0110】
まず、本実施例においては、顧客データベース13に記憶される個人情報A5に、顧客の就業形態(会社員(給与所得者)、フリーランス、個人事業主等)、及び、下記の各要件1~20を含めるものとする。
【0111】
そして、顧客がフリーランス又は個人事業主の場合、第3計算手段24は下記の要件1~8に基づいて顧客の信用度を算出する。ただし、下記の数値は全て一例であって変更可能であるものとする。
【0112】
1:申告所得要件
例えば、申告所得(500万円~600万円)×5~6倍=物件購入価格となるよう、申告所得を3年連続して達成しているか否か。
2:年齢要件
例えば5年後から住宅ローンを組んだ場合の完済年齢要件。例えば45歳であれば5年後は50歳であり、通常完済時年齢が80歳のため、30年ローンが最長となる。その際の月額返済額は、35年ローンに比べて多少高額になるため、それも加味する。
3:病歴要件
既往症等がないか。
4:連帯保証人要件
申告所得が不足した際に、合算所得する方の所得の例えば半額を申告所得に加算可能とする。ただし、連帯保証人になることが必要であるものとする。
5:信用履歴要件
例えば過去5年以内に信用情報に履歴がないか。
6:国籍要件
外国人であれば日本国籍を取得して例えば5年以上経過しているか。
7:所得合算時の要件
所得合算時は連帯保証人とする。
8:現在の借入金
【0113】
さらに第3計算手段24は、上記要件1~8に加えて、購入希望時期における再審査の時点で下記の要件9,10を満たしていることを前提として、顧客の信用度を加算する。
9:家賃遅滞ないこと。
10:頭金充当金が当初予定額に達していること。
【0114】
そして、顧客がサラリーマン(給与所得者)の場合、第3計算手段24は下記の要件11~18に基づいて顧客の信用度を算出する。ただし、下記の数値は全て一例であって変更可能であるものとする。
【0115】
11:税込年収要件
例えば、申告所得(500万円~600万円)×5~6倍=物件購入価格となるよう、申告所得を3年連続して達成しているか否か(ただし、申告所得は合算所得者を含めて考慮するシステムとしても良い)。
12:勤続年数要件
現在の会社での勤続年数が何年か。
13:保険種別要件
健康保健の種類が何であるか。
14:正社員/契約社員種別要件
正社員か契約社員か。
15:現在の借入金
16:職種
17:業種
18:信用履歴要件
【0116】
さらに第3計算手段24は、上記要件11~18に加えて、購入希望時期における再審査の時点で下記の要件19,20を満たしていることを前提として、顧客の信用度を加算する。
19:家賃遅滞ないこと。
20:頭金充当金が当初予定額に達していること。
【0117】
そして、本実施例においては、顧客の信用度と、物件の売却価格の経時的変化と、融資可能判定ラインとの相関関係を表わすテーブル40が記憶される相関関係記憶部41を備えている。ただし、融資可能判定ラインとは、融資を受けられる可能性が所定値(例えば90%)と判定されるラインという意味である。また、この融資可能判定ラインは、過去の履歴に基づき設定されるものであって常にアップデートされるものとする。
【0118】
第3計算手段24は、算出した信用度及び上記テーブル40に基づき、購入希望時期に融資を受け物件を購入できる可能性が所定値以上であるか否かを判断する。また、購入希望時期に融資を受け物件を購入できる可能性が所定値以上でないと判断した場合、所定値以上になる時期がいつであるかを算出するようにしてもよい。
【0119】
あるいは第3計算手段24は、算出した信用度及び上記テーブル40に基づき、購入希望時期に融資を受け物件を購入できる可能性を数値で算出するようにしてもよい。
【0120】
すなわち、顧客が融資の再審査を受けるまでの期間に、物件の価値が低下することで売却価格が低下するため、入居時より融資の再審査が通りやすくなる。上記テーブル40を用いることによってこれが考慮されることになる。
【0121】
また、実施例1で説明した第4計算手段25、第6計算手段26、第7計算手段27についても、上述した第3計算手段24と同様に、上記各要件に基づく顧客の信用度を算出し、これに基づき処理を行うものとする。
【0122】
なお、実施例1において説明したとおり、これら各計算手段はAIであっても計算式による処理を行う手段であってもよい。
【0123】
本実施例によれば、実施例1で説明した機能や作用効果に加え、様々な要件を考慮し、かつ、過去の履歴に基づきアップデートされる判定ラインを用いて、購入希望時期に融資を受けられる可能性が所定値以上であるか否かを判断したり、算出した信用度及び上記テーブル40に基づき、購入希望時期に融資を受けられる可能性を数値で算出したり等の処理を行うため、高精度な結果を導出することができる。
【産業上の利用可能性】
【0124】
本発明は、家賃等を計算するシステムとして好適である。
【符号の説明】
【0125】
1 サーバ
2 顧客端末
3 投資家端末
11 住宅ローン切替提案システム
12 投資家データベース
13 顧客データベース
14 土地データベース
15 建物データベース
16 投資家宛入力要求生成手段
17 顧客宛入力要求生成手段
18 第1計算手段
19 第2計算手段
20 第1提示手段
21 第2提示手段
22 住宅ローン提案入力要求生成手段
23 必要条件入力要求生成手段
24 第3計算手段(判断手段)
25 第4計算手段
26 第5計算手段
27 第3提示手段
28 第4提示手段
29 遵守事項等確認要求生成手段
30 第6計算手段(第1再計算手段)
31 第7計算手段(第2再計算手段)
32 第5提示手段
33 第6提示手段
40 テーブル
41 相関関係記憶部
図1
図2
図3