(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048288
(43)【公開日】2023-04-07
(54)【発明の名称】後方画像表示装置、後方画像表示方法、及び後方画像表示システム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/09 20060101AFI20230331BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20230331BHJP
【FI】
G08G1/09 H
G08G1/00 X
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021157503
(22)【出願日】2021-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】フォルシアクラリオン・エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】塩口 拓真
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA02
5H181AA12
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB12
5H181BB13
5H181CC04
5H181FF22
5H181FF32
5H181LL02
5H181LL04
5H181LL09
(57)【要約】
【課題】自車両に配置されたカメラでは鮮明な画像が生成できない程、自車両から離間する後方位置の状況を確認する。
【解決手段】表示制御装置1は、車両200に配置されたカメラ23から後方画像である自車撮像画像PRAを取得する取得部111と、車両200の後方の車両300に設置されたカメラ33によって生成された後方画像である第1他車撮像画像PR1を受信する通信制御部112と、自車撮像画像PRA、及び第1他車撮像画像PR1の少なくとも一方から、サイドディスプレイ27に表示する表示画像PVを生成する画像処理部114と、自車撮像画像PRAに対してズーム表示を指示するズーム操作をユーザーから受け付け、ズーム操作が第1拡大率ELA以上の拡大を指示する場合に、画像処理部114に、表示画像PVを自車撮像画像PRAから第1他車撮像画像PR1に切り換えさせる表示制御部115と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両に配置されたカメラから前記自車両の後方画像である自車両後方画像を取得する取得部と、
前記自車両の後方に位置する他車両に設置されたカメラによって生成された後方画像である他車両後方画像を受信する通信制御部と、
前記自車両後方画像、及び前記他車両後方画像の少なくとも一方から、ディスプレイに表示する表示画像を生成する画像処理部と、
前記自車両後方画像に対してズーム表示を指示するズーム操作をユーザーから受け付け、前記ズーム操作が予め設定された第1拡大率以上の拡大を指示する場合に、前記画像処理部に、前記表示画像を前記自車両後方画像から前記他車両後方画像に切り換えさせる表示制御部と、
を備える、後方画像表示装置。
【請求項2】
前記他車両は、第1他車両と、前記第1他車両の後方に位置する第2他車両とを含み、
前記他車両後方画像は、前記第1他車両に設置されたカメラによって生成された後方画像である第1他車両後方画像と、前記第2他車両に設置されたカメラによって生成された後方画像である第2他車両後方画像とを含み、
前記表示制御部は、前記ズーム操作が前記第1拡大率以上の拡大を指示する場合に、前記画像処理部に、前記表示画像を前記自車両後方画像から前記第1他車両後方画像に切り換えさせ、前記ズーム操作が前記第1拡大率より大きい第2拡大率以上の拡大を指示する場合に、前記画像処理部に、前記表示画像を前記第2他車両後方画像に切り換えさせる、
請求項1に記載の後方画像表示装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記表示画像が、前記自車両後方画像、前記第1他車両後方画像、及び前記第2他車両後方画像のうちのどの後方画像に対応するかを示すインジケーターを、前記表示画像の一部として、前記画像処理部に表示させる、
請求項2に記載の後方画像表示装置。
【請求項4】
デジタルズーム処理によって前記自車両後方画像の拡大画像を生成するズーム処理部を更に備え、
前記ズーム操作が前記第1拡大率より小さい第3拡大率以下の拡大を指示する場合に、前記表示制御部は、前記ズーム処理部に、前記拡大画像を生成させ、前記画像処理部に、前記表示画像として前記拡大画像を表示させる、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の後方画像表示装置。
【請求項5】
前記他車両との通信が不安定である場合には、前記表示制御部は、前記ズーム操作が前記第1拡大率以上の拡大を指示する場合であっても、前記ズーム処理部に、前記拡大画像を生成させ、前記画像処理部に、前記拡大画像を前記表示画像として表示させる、
請求項4に記載の後方画像表示装置。
【請求項6】
自車両の後方画像である自車両後方画像を前記自車両に配置されたカメラから取得する第1取得ステップと、
前記自車両の後方に位置する他車両に設置されたカメラによって生成された後方画像である他車両後方画像を取得する第2取得ステップと、
前記自車両後方画像、及び前記他車両後方画像の少なくとも一方から、ディスプレイに表示する表示画像を生成する生成ステップと、
前記自車両後方画像に対してズーム表示を指示するズーム操作をユーザーから受け付け、前記ズーム操作が予め設定された第1拡大率以上の拡大を指示する場合に、前記表示画像を前記自車両後方画像から前記他車両後方画像に切り換える切換ステップと、
を含む、後方画像表示方法。
【請求項7】
自車両に配置された、前記自車両の後方画像である自車両後方画像を生成するカメラと、
前記自車両の後方に位置する他車両に設置されたカメラによって生成された後方画像である他車両後方画像を受信する通信部と、
前記自車両後方画像、及び前記他車両後方画像の少なくとも一方から、ディスプレイに表示する表示画像を生成する画像処理部と、
前記自車両後方画像に対してズーム表示を指示するズーム操作をユーザーから受け付け、前記ズーム操作が予め設定された第1拡大率以上の拡大を指示する場合に、前記画像処理部に、前記表示画像を前記自車両後方画像から前記他車両後方画像に切り換えさせる表示制御部と、
を備える、後方画像表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、後方画像表示装置、後方画像表示方法、及び後方画像表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の右側後方及び左側後方の画像を表示装置に表示する電子ミラーに関する技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、下記の構成を有する画像表示制御装置が記載されている。すなわち、自車両において、自車両の右側後方領域及び左側後方領域を撮影する右カメラ及び左カメラを含む複数のカメラが設置され、それらの撮影画像が電子ミラー画像として表示される。何れかのカメラに異常が生じた場合には、車両の周辺に位置する複数の他車両の中から取得対象車両を選択して、取得対象車両に設置されたカメラの撮影画像を、通信を介して補完用画像として取得し、異常カメラの撮影画像の代わりに補完用画像を用いて電子ミラー画像を生成する。取得対象車両は、異常カメラの撮影領域(換言すれば設置位置)に応じて選択される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の画像表示制御装置等の従来の装置では、自車両に配置されたカメラでは鮮明な画像が生成できない程、自車両から離間する後方位置の状況を確認することはできなかった。具体的には、自車両に配置されたカメラでは鮮明な画像が生成できない程、自車両から離間する後方位置の画像は、ディスプレイに小さく表示され、且つ、ディスプレイの解像度にも影響されるため、ユーザーが視認することは困難であった。
【0006】
そこで、本発明では、自車両に配置されたカメラでは鮮明な画像が生成できない程、自車両から離間する後方位置の状況を確認することが可能な後方画像表示装置、後方画像表示方法、及び後方画像表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、例えば、本発明に係る後方画像表示装置は、自車両に配置されたカメラから前記自車両の後方画像である自車両後方画像を取得する取得部と、前記自車両の後方に位置する他車両に設置されたカメラによって生成された後方画像である他車両後方画像を受信する通信制御部と、前記自車両後方画像、及び前記他車両後方画像の少なくとも一方から、ディスプレイに表示する表示画像を生成する画像処理部と、前記自車両後方画像に対してズーム表示を指示するズーム操作をユーザーから受け付け、前記ズーム操作が予め設定された第1拡大率以上の拡大を指示する場合に、前記画像処理部に、前記表示画像を前記自車両後方画像から前記他車両後方画像に切り換えさせる表示制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る後方画像表示装置、後方画像表示方法、及び後方画像表示システムによれば、自車両に配置されたカメラでは鮮明な画像が生成できない程、自車両から離間する後方位置の状況を確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る表示システムが搭載された車両の走行状態の一例を示す平面図である。
【
図2】本実施形態における車両の運転席周りの装備の一例を示す斜視図である。
【
図3】本実施形態に係る表示システムの構成、及び本実施形態に係る表示制御装置の構成の一例を示す図である。
【
図4】
図1に示す走行状況において、ユーザーの操作による表示画像の変化の一例を示す図である。
【
図5】
図1に示す走行状況において、ユーザーの操作による表示画像の変化の一例を示す図である。
【
図6】
図4及び
図5に示す表示画面に含まれるインジケーターの表示状態の変化の一例を示す図である。
【
図7】表示制御装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】表示制御装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0011】
[1.車両の走行状態]
まず、
図1を参照して、本実施形態に係る表示システム100が搭載された車両200の走行状態について説明する。
図1は、本実施形態に係る表示システム100が搭載された車両200の走行状態の一例を示す平面図である。
図1には、前方Fと、後方Bと、右方向Rと、左方向Lと、を矢印で示している。前方Fは、車両200の進行方向である。後方Bは、車両200の後方である。右方向Rは、車両200の右方向である。左方向Lは、車両200の左方向である。
【0012】
図1に示すように、車両200は、隊列走行する4台の車両の先頭を走行する。車両200には、運転者が搭乗し、運転者が車両200を運転すると共に、表示システム100を操作する。運転者は、ユーザーの一例に対応する。
車両200は、「自車両」の一例に対応する。
4台の車両は、車両200と、車両300と、車両400と、車両500とで構成される。車両300、車両400、及び車両500の各々にも、表示システム100が搭載される。車両200、車両300、車両400、及び車両500の各々は、例えば、大型貨物トラックである。車両200の長さDA、車両300の長さDR1、車両400の長さDR2、及び車両500の長さDR3の各々は、例えば、12mである。
4台の車両の後方、すなわち、車両500の後方には、救急車両AVが走行する。
【0013】
車両200、車両300、車両400、車両500、及び救急車両AVは、走行車線RW1を走行する。走行車線RW1の右方向Rには、追い越し車線RW2が敷設される。
走行車線RW1と追い越し車線RW2との間には、白線WL2が敷設される。走行車線RW1の左方向Lには、白線WL1が敷設される。追い越し車線RW2の右方向Rには、白線WL3が敷設される。
すなわち、車両200、車両300、車両400、車両500、及び救急車両AVは、片側2車線の道路を走行する。
【0014】
また、車両300、車両400、及び車両500は、自律型の自動隊列走行を行う。
すなわち、車両300は、車両200の後方を、車両200との車間距離DBを維持しながら、車両200に追従して走行するように走行制御される。
車両400は、車両300の後方を、車両300との車間距離DCを維持しながら、車両300に追従して走行するように走行制御される。
車両500は、車両400の後方を、車両400との車間距離DDを維持しながら、車両400に追従して走行するように走行制御される。
車間距離DB、車間距離DC、及び車間距離DDの各々は、例えば、6mである。
車両300、車両400、及び車両500の各々は、「他車両」の一例に対応する。
車両300は、「第1他車両」の一例に対応する。
車両400及び車両500の各々は、「第2他車両」の一例に対応する。
【0015】
車両200が運転者によって運転され、車両300、車両400、及び車両500が、自律型の自動隊列走行を行うように走行制御される点を除き、車両200、車両300、車両400、及び車両500は、車両200と略同一の構成を有する。
例えば、車両300、車両400、及び車両500の各々には、表示システム100が搭載される。
【0016】
車両200の表示システム100は、カメラ23と、第1通信装置25とを備える。カメラ23は、右カメラ231と、左カメラ232とを含む。
右カメラ231は、車両200の右側後方を撮影する。撮影領域RAは、右カメラ231の撮影領域である。左カメラ232は、車両200の左側後方を撮影する。撮影領域LAは、左カメラ232の撮影領域である。
表示システム100は、「後方画像表示システム」の一例に対応する。
【0017】
車両300の表示システム100は、カメラ33と、第2通信装置35とを備える。カメラ33は、右カメラ331と、左カメラ332とを含む。
右カメラ331は、車両300の右側後方を撮影する。撮影領域RR1は、右カメラ331の撮影領域である。左カメラ332は、車両300の左側後方を撮影する。撮影領域RL1は、左カメラ332の撮影領域である。
【0018】
車両300の表示システム100と同様に、車両400の表示システム100は、カメラ43と、第2通信装置45とを備える。カメラ43は、右カメラ431と、左カメラ432とを含む。撮影領域RR2は、右カメラ431の撮影領域である。撮影領域RL2は、左カメラ432の撮影領域である。
また、車両500の表示システム100は、カメラ53と、第2通信装置55とを備える。カメラ53は、右カメラ531と、左カメラ532とを含む。撮影領域RR3は、右カメラ531の撮影領域である。撮影領域RL5は、左カメラ532の撮影領域である。
【0019】
第1通信装置25は、第2通信装置35、第2通信装置45、及び第2通信装置55の各々と、通信する。具体的には、第1通信装置25は、第2通信装置35、第2通信装置45、及び第2通信装置55の各々と、いわゆる「車車間通信」によって、通信する。
本実施形態では、第1通信装置25が、第2通信装置35、第2通信装置45、及び第2通信装置55の各々と、いわゆる「車車間通信」によって、通信する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、第1通信装置25が、第2通信装置35、第2通信装置45、及び第2通信装置55の各々と、いわゆる「路車間通信」によって、通信してもよい。
【0020】
本実施形態では、車両200、車両300、車両400、及び車両500が大型貨物トラックである場合について説明するが、本発明はこれに限定されない。車両200、車両300、車両400、及び車両500が隊列走行を行えばよい。車両200、車両300、車両400、及び車両500が、例えば乗用車でもよいし、バスでもよい。また、車両200、車両300、車両400、及び車両500が、例えばトラクター等の作業用車両でもよい。
【0021】
また、本実施形態では、車両300、車両400、及び車両500が、自律型の自動隊列走行を行う場合について説明するが、本発明はこれに限定されない。車両200、車両300、車両400、及び車両500が隊列走行を行えばよい。車両300、車両400、及び車両500の各々に、運転者が搭乗し、車両300、車両400、及び車両500の各々が運転者によって運転されてもよい。
【0022】
また、本実施形態では、4台の車両が隊列走行を行う場合について説明するが、本発明はこれに限定されない。例えば、2台の車両が隊列走行を行う形態でもよいし、3台の車両が隊列走行を行う形態でもよい。また、例えば、5台以上の車両が隊列走行を行う形態でもよい。
【0023】
[2.車両の運転席周りの装備]
次に、
図2を参照して、本実施形態における車両200の運転席周りの装備について説明する。
図2は、本実施形態における車両200の運転席周りの装備の一例を示す斜視図である。
図2では、車両200の運転席周りの装備について説明するが、車両300、車両400、及び車両500の各々の運転席周りの装備は、車両200の運転席周りの装備と略同一である。
図2にも、
図1と同様に、前方Fと、後方Bと、右方向Rと、左方向Lと、を矢印で示している。
図2に示すように、車両200は、ステアリングホイール21、セレクタ22、センターディスプレイ24、及びフロントピラー26を備える。また、車両200に搭載される表示システム100は、表示制御装置1、カメラ23、第1通信装置25、及びサイドディスプレイ27を備える。
【0024】
ステアリングホイール21は、車両200の進行方向を変更する場合に、運転者によって回転操作される。例えば、進行方向を右方向に変更する場合には、ステアリングホイール21は、運転者によって時計回りに回転操作される。また、進行方向を左方向に変更する場合には、ステアリングホイール21は、運転者によって反時計回りに回転操作される。
【0025】
セレクタ22は、車両200の動作状態を変更する場合に、運転者によって操作される。セレクタ22は、例えば、Dレンジ、Rレンジ、Pレンジ、又はNレンジを選択可能に構成される。車両200を前進駆動する場合には、Dレンジが選択される。車両200を後退駆動する場合には、Rレンジが選択される。車両200を駐車する場合には、Pレンジが選択される。車両200を一時停止する場合には、Nレンジが選択される。
【0026】
センターディスプレイ24には、種々の画像が表示される。センターディスプレイ24には、例えば、図略のナビゲーションECU(Electronic Control Unit)によって、ナビゲーション画面が表示される。ナビゲーション画面には、例えば、車両200の周辺の地図画像と、車両200の地図上の位置を示すマークとが表示される。
【0027】
フロントピラー26は、運転席及び助手席の前方Fに配置されるピラーである。フロントピラー26は、「Aピラー」とも呼ばれる。フロントピラー26には、サイドディスプレイ27が配置される。フロントピラー26は、右フロントピラー261と、左フロントピラー262とで構成される。
右フロントピラー261には、右ディスプレイ271が配置され、左フロントピラー262には、左ディスプレイ272が配置される。
【0028】
表示制御装置1は、ユーザーの操作を受け付けて、受け付けた操作に応じて、サイドディスプレイ27に表示する画像を変更する。
表示制御装置1については、
図3を参照して詳細に説明する。
【0029】
サイドディスプレイ27は、右ディスプレイ271と、左ディスプレイ272とで構成される。右ディスプレイ271には、車両200の右側後方の画像が表示される。左ディスプレイ272には、車両200の左側後方の画像が表示される。
右ディスプレイ271の表示面には、タッチセンサーが配置され、右ディスプレイ271は、タッチパネルとして機能する。
右ディスプレイ271は、縦長状態になるように、右フロントピラー261に配置される。左ディスプレイ272は、縦長状態になるように、左フロントピラー262に配置される。
サイドディスプレイ27は、「ディスプレイ」の一例に対応する。
【0030】
[3.表示システム、及び表示制御装置の構成]
次に、
図3を参照して、表示システム100、及び表示制御装置1の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る表示システム100の構成、及び本実施形態に係る表示制御装置1の構成の一例を示す図である。
まず、
図3を参照して、表示システム100の構成について説明する。
図3に示すように、本実施形態に係る表示システム100は、表示制御装置1と、カメラ23と、第1通信装置25と、サイドディスプレイ27と、を備える。
【0031】
表示制御装置1は、本発明の実施形態では、例えば、ECUとして構成される。表示制御装置1は、サイドディスプレイ27に表示する画像を制御する。表示制御装置1は、プロセッサー11と、メモリー12とを備える。
メモリー12は、プロセッサー11が実行する制御プログラム121やデータ等を不揮発的に記憶する記憶装置である。メモリー12は、磁気的記憶装置、フラッシュROM(Read Only Memory)等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置により構成される。また、メモリー12は、プロセッサー11のワークエリアを構成するRAM(Random Access Memory)を含んでもよい。メモリー12は、表示制御装置1により処理されるデータや、プロセッサー11が実行する制御プログラム121等を記憶する。
【0032】
プロセッサー11は、単一のプロセッサーで構成されてもよいし、複数のプロセッサーがプロセッサー11として機能する構成であってもよい。
表示制御装置1は、カメラ23、第1通信装置25、及びサイドディスプレイ27の各々と通信可能に接続される。表示制御装置1は、例えば、Ethernet(登録商標)等の規格に従って、カメラ23、第1通信装置25、及びサイドディスプレイ27の各々と通信する。
表示制御装置1は、「後方画像表示装置」の一例に対応する。
【0033】
第1通信装置25は、表示制御装置1の指示に従って、車両300に搭載された第2通信装置35、車両400に搭載された第2通信装置45、及び車両500に搭載された第2通信装置55の各々と、通信する。具体的には、第1通信装置25は、第2通信装置35から車両300に搭載されたカメラ43の第1他車撮像画像PR1を取得する。また、第1通信装置25は、第2通信装置45から車両400に搭載されたカメラ43の第2他車撮像画像PR2を取得する。また、第1通信装置25は、第2通信装置55から車両500に搭載されたカメラ43の第3他車撮像画像PR3を取得する。
第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、及び第3他車撮像画像PR3の各々は、「他車両後方画像」の一例に対応する。
第1他車撮像画像PR1は、「第1他車両後方画像」の一例に対応する。
第2他車撮像画像PR2は、「第2他車両後方画像」の一例に対応する。
第1通信装置25は、「通信部」の一例に対応する。
【0034】
次に、
図3を参照して表示制御装置1の構成について説明する。
図3に示すように、表示制御装置1は、取得部111と、通信制御部112と、ズーム処理部113と、画像処理部114と、表示制御部115と、画像記憶部122と、を備える。
具体的には、表示制御装置1のプロセッサー11がメモリー12に記憶された制御プログラム121を実行することによって、取得部111、通信制御部112、ズーム処理部113、画像処理部114、及び表示制御部115として機能する。また、表示制御装置1のプロセッサー11がメモリー12に記憶された制御プログラム121を実行することによって、メモリー12を、画像記憶部122として機能させる。
【0035】
画像記憶部122は、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、及び第3他車撮像画像PR3を記憶する。自車撮像画像PRAは、取得部111によって取得され、画像記憶部122に記憶される。第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、及び第3他車撮像画像PR3は、通信制御部112によって取得され、画像記憶部122に記憶される。
また、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、及び第3他車撮像画像PR3は、ズーム処理部113、及び画像処理部114によって読み出され、表示制御部115によってサイドディスプレイ27に表示される。
自車撮像画像PRAは、「自車両後方画像」の一例に対応する。
【0036】
自車撮像画像PRAは、右カメラ231によって撮像される右側後方画像と、左カメラ232によって撮像される左側後方画像とを含む。同様に、第1他車撮像画像PR1は、右カメラ331によって撮像される右側後方画像と、左カメラ332によって撮像される左側後方画像とを含む。第2他車撮像画像PR2は、右カメラ431によって撮像される右側後方画像と、左カメラ432によって撮像される左側後方画像とを含む。第3他車撮像画像PR3は、右カメラ531によって撮像される右側後方画像と、左カメラ532によって撮像される左側後方画像とを含む。
なお、以下の説明では、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、及び第3他車撮像画像PR3の各々が、右側後方画像である場合について説明する。
【0037】
本実施形態では、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、及び第3他車撮像画像PR3の各々が、右側後方画像である場合について説明するが、これに限定されない。例えば、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、及び第3他車撮像画像PR3の各々が、右側後方画像、及び左側後方画像の少なくとも一方を含めばよい。例えば、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、及び第3他車撮像画像PR3の各々が、左側後方画像であってもよいし、右側後方画像、及び左側後方画像であってもよい。
【0038】
取得部111は、車両200に配置されたカメラ23から車両200の後方画像である自車撮像画像PRAを取得する。
【0039】
通信制御部112は、車両200の後方に位置する車両300に設置されたカメラ33によって生成された後方画像である第1他車撮像画像PR1を受信する。具体的には、通信制御部112は、車両200に配置された第1通信装置25と車両300に設置された第2通信装置35とを介して、車両300に設置されたカメラ33によって生成された後方画像である第1他車撮像画像PR1を受信する。
また、通信制御部112は、車両200の後方に位置する車両400に設置されたカメラ43によって生成された後方画像である第2他車撮像画像PR2を受信する。具体的には、通信制御部112は、車両200に配置された第1通信装置25と車両400に設置された第2通信装置45とを介して、車両400に設置されたカメラ43によって生成された後方画像である第2他車撮像画像PR2を受信する。
また、通信制御部112は、車両200の後方に位置する車両500に設置されたカメラ53によって生成された後方画像である第3他車撮像画像PR3を受信する。具体的には、通信制御部112は、車両200に配置された第1通信装置25と車両500に設置された第2通信装置55とを介して、車両500に設置されたカメラ53によって生成された後方画像である第3他車撮像画像PR3を受信する。
【0040】
また、通信制御部112は、表示制御部115からの指示に従って、第1通信装置25と第2通信装置35との間の通信が安定しているか否かを判定する。同様に、通信制御部112は、表示制御部115からの指示に従って、第1通信装置25と第2通信装置45との間の通信が安定しているか否かを判定する。また、通信制御部112は、表示制御部115からの指示に従って、第1通信装置25と第2通信装置55との間の通信が安定しているか否かを判定する。
【0041】
ズーム処理部113は、デジタルズーム処理によって自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを生成する。具体的には、ズーム処理部113は、表示制御部115からの指示に従って、デジタルズーム処理によって自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを生成する。
また、ズーム処理部113は、デジタルズーム処理によって、第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、及び第3他車撮像画像PR3の各々の拡大画像PRBを生成する。
【0042】
画像処理部114は、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、及び第3他車撮像画像PR3の中から、サイドディスプレイ27に表示する表示画像PVを生成する。
具体的には、画像処理部114は、表示制御部115からの指示に従って、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、及び第3他車撮像画像PR3の中から、サイドディスプレイ27に表示する表示画像PVを生成し、表示画像PVをサイドディスプレイ27に表示する。本実施形態では、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、及び第3他車撮像画像PR3の各々が、右側後方画像であるため、表示画像PVを表示するサイドディスプレイ27は、右ディスプレイ271である。
また、画像処理部114は、表示制御部115からの指示に従って、インジケーターNGを、表示画像PVの一部として生成し、サイドディスプレイ27に表示する。
表示画像PV、及びインジケーターNGについては、
図4~
図6を参照して更に説明する。
【0043】
また、画像処理部114は、第1他車撮像画像PR1を表示画像PVとして生成する場合には、第1他車撮像画像PR1の自車撮像画像PRAに対する撮像位置のズレを補正する。具体的には、画像処理部114は、第1他車撮像画像PR1に含まれる白線画像PW2の位置が、自車撮像画像PRAに含まれる白線画像PW2の位置と一致するように、第1他車撮像画像PR1を補正する。白線画像PW2は、白線WL2の画像である。
同様に、画像処理部114は、第2他車撮像画像PR2を表示画像PVとして生成する場合には、第2他車撮像画像PR2の自車撮像画像PRAに対する撮像位置のズレを補正する。また、画像処理部114は、第3他車撮像画像PR3を表示画像PVとして生成する場合には、第3他車撮像画像PR3の自車撮像画像PRAに対する撮像位置のズレを補正する。
白線画像PW2については、
図4及び
図5を参照して更に説明する。
【0044】
表示制御部115は、自車撮像画像PRAに対してズーム表示を指示するズーム操作をユーザーから受け付ける。そして、表示制御部115は、受け付けたズーム操作が予め設定された第1拡大率ELA以上の拡大を指示する場合に、画像処理部114に、表示画像PVを自車撮像画像PRAから第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、又は第3他車撮像画像PR3に切り換えさせる。
また、表示制御部115がズーム操作を受け付けていない場合には、表示制御部115は、画像処理部114に、自車撮像画像PRAから表示画像PVを生成させ、表示画像PVを表示する。
【0045】
具体的には、表示制御部115は、受け付けたズーム操作が予め設定された第1拡大率ELA以上の拡大を指示する場合に、画像処理部114に、表示画像PVを自車撮像画像PRAから第1他車撮像画像PR1に切り換えさせる。第1拡大率ELAは、例えば、200%である。
また、表示制御部115は、受け付けたズーム操作が第1拡大率ELAより大きい第2拡大率ELB以上の拡大を指示する場合に、画像処理部114に、表示画像PVを第2他車撮像画像PR2に切り換えさせる。第2拡大率ELBは、例えば、400%である。
また、表示制御部115は、受け付けたズーム操作が第2拡大率ELBより大きい第4拡大率ELD以上の拡大を指示する場合に、画像処理部114に、表示画像PVを第3他車撮像画像PR3に切り換えさせる。第4拡大率ELDは、例えば、800%である。
また、表示制御部115は、受け付けたズーム操作が第4拡大率ELDより大きい第5拡大率ELE以上の拡大を指示する場合に、画像処理部114に、表示画像PVを第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBに切り換えさせる。第5拡大率ELEは、例えば、1000%である。第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBは、ズーム処理部113によって生成される。
【0046】
受け付けたズーム操作が第1拡大率ELAより小さい第3拡大率ELC以下の拡大を指示する場合に、表示制御部115は、ズーム処理部113に、自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを生成させる。そして、表示制御部115は、画像処理部114に、自車撮像画像PRAの拡大画像PRBから表示画像PVを生成させる。第3拡大率ELCは、例えば、190%である。
【0047】
また、表示制御部115は、通信制御部112に対して、第1通信装置25と第2通信装置35との間の通信が安定しているか否かを判定させる。そして、第1通信装置25と第2通信装置35との間の通信が不安定であると判定した場合には、表示制御部115は、受け付けたズーム操作が第1拡大率ELA以上の拡大を指示する場合であっても、ズーム処理部113に、自車撮像画像PRAの拡大画像PRBから表示画像PVを生成させ、画像処理部114に、表示画像PVを表示させる。
また、表示制御部115は、通信制御部112に対して、第1通信装置25と第2通信装置45との間の通信が安定しているか否かを判定させる。そして、第1通信装置25と第2通信装置45との間の通信が不安定であると判定した場合には、表示制御部115は、受け付けたズーム操作が第2拡大率ELB以上の拡大を指示する場合であっても、ズーム処理部113に、自車撮像画像PRAの拡大画像PRBから表示画像PVを生成させ、画像処理部114に、表示画像PVを表示させる。
また、表示制御部115は、通信制御部112に対して、第1通信装置25と第2通信装置55との間の通信が安定しているか否かを判定させる。そして、第1通信装置25と第2通信装置55との間の通信が不安定であると判定した場合には、表示制御部115は、受け付けたズーム操作が第4拡大率ELD以上の拡大を指示する場合であっても、ズーム処理部113に、自車撮像画像PRAの拡大画像PRBから表示画像PVを生成させ、画像処理部114に、表示画像PVを表示させる。
【0048】
また、表示制御部115は、表示画像PVが、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、及び第3他車撮像画像PR3のうちのどの後方画像に対応するかを示すインジケーターNGを、表示画像PVの一部として、画像処理部114に表示させる。
インジケーターNGについては、
図4~
図6を参照して更に説明する。
【0049】
[4.表示画像の変化]
次に、
図4及び
図5を参照して、ユーザーの操作による表示画像PVの変化について説明する。
図4及び
図5の各々は、
図1に示す走行状況において、ユーザーの操作による表示画像PVの変化の一例を示す図である。
図4及び
図5には、上方向Uと、下方向Dと、右方向Rと、左方向Lと、を矢印で示している。上方向Uは、サイドディスプレイ27(本実施形態では、右ディスプレイ271)の長辺方向に沿った上方向である。下方向Dは、サイドディスプレイ27(本実施形態では、右ディスプレイ271)の長辺方向に沿った下方向である。
また、右方向Rは、サイドディスプレイ27(本実施形態では、右ディスプレイ271)の短辺方向に沿った右方向である。左方向Lは、サイドディスプレイ27(本実施形態では、右ディスプレイ271)の短辺方向に沿った左方向である。
【0050】
図4には、左側から右側に向けて、表示画像PA、表示画像PB、及び表示画像PCを示す。表示画像PA、表示画像PB、及び表示画像PCの各々は、表示画像PVの一例に対応する。
表示画像PAは、右ディスプレイ271に表示された自車撮像画像PRAの一例である。自車撮像画像PRAは、車両200の右カメラ231によって撮像される右側後方画像である。
表示画像PAは、車両画像P2、車両画像P3、車両画像P4、車両画像P5、白線画像PW2、及びインジケーターNGAを含む。
【0051】
車両画像P2、車両画像P3、車両画像P4、及び車両画像P5は、表示画像PAにおいて、白線画像PW2に沿って、手前側から奥側に向けて順に配置される。
車両画像P2は、車両200の右側面の画像である。車両画像P3は、車両300の右側面の画像である。車両画像P4は、車両400の右側面の画像である。車両画像P5は、車両500の右側面の画像である。
インジケーターNGAは、表示画像PAの上部に配置され、表示画像PAが自車撮像画像PRAに対応することを示す。
インジケーターNGAについては、
図6を参照して更に説明する。
【0052】
ユーザーは、表示画像PAに対してズーム表示を指示するズーム操作として、上方向Uへのスワイプ操作SWUを実行する。なお、
図4及び
図5では、スワイプ操作SWUのスワイプ長が、所定長以上である場合について説明する。所定長は、例えば、5cmである。スワイプ長は、スワイプ操作SWUの始点と終点との間の距離である。
所定長以上の上方向Uへのスワイプ操作SWUは、第1拡大率ELA以上の拡大を指示する。
所定長以上の上方向Uへのスワイプ操作SWUを、表示制御部115が受け付ける場合には、表示制御部115は、画像処理部114に、表示画像PVを自車撮像画像PRAから第1他車撮像画像PR1に切り換えさせる。
その結果、サイドディスプレイ27(本実施形態では、右ディスプレイ271)には、表示画像PBが表示される。
【0053】
表示画像PBは、右ディスプレイ271に表示された第1他車撮像画像PR1の一例である。第1他車撮像画像PR1は、車両300の右カメラ331によって撮像される右側後方画像である。
表示画像PBは、車両画像P3、車両画像P4、車両画像P5、白線画像PW2、及びインジケーターNGBを含む。車両画像P3、車両画像P4、及び車両画像P5は、表示画像PBにおいて、白線画像PW2に沿って、手前側から奥側に向けて順に配置される。
インジケーターNGBは、表示画像PBの上部に配置され、表示画像PAが第1他車撮像画像PR1に対応することを示す。
インジケーターNGBについては、
図6を参照して更に説明する。
【0054】
ユーザーは、表示画像PBに対してズーム表示を指示するズーム操作として、上方向Uへのスワイプ操作SWU、又は、下方向Dへのスワイプ操作SWDを実行する。なお、
図4及び
図5では、スワイプ操作SWDのスワイプ長が、所定長以上である場合について説明する。
所定長以上の下方向Dへのスワイプ操作SWDは、第1縮小率SRA以下の縮小を指示する。第1縮小率SRAは、例えば、50%である。
下方向Dへのスワイプ操作SWDを表示制御部115が受け付ける場合には、表示制御部115は、画像処理部114に、表示画像PVを第1他車撮像画像PR1から自車撮像画像PRAに切り換えさせる。すなわち、
図4に左方向Lの網掛け付きの矢印で示すように、表示制御部115は、サイドディスプレイ27(本実施形態では、右ディスプレイ271)に表示する表示画像PVを、表示画像PBから表示画像PAに切り換えさせる。
【0055】
上方向Uへのスワイプ操作SWUを表示制御部115が受け付ける場合には、表示制御部115は、画像処理部114に、表示画像PVを第1他車撮像画像PR1から第2他車撮像画像PR2に切り換えさせる。すなわち、
図4に右方向Rの白抜きの矢印で示すように、表示制御部115は、サイドディスプレイ27(本実施形態では、右ディスプレイ271)に表示する表示画像PVを、表示画像PBから表示画像PCに切り換えさせる。
その結果、サイドディスプレイ27(本実施形態では、右ディスプレイ271)には、表示画像PCが表示される。
【0056】
表示画像PCは、右ディスプレイ271に表示された第2他車撮像画像PR2の一例である。第2他車撮像画像PR2は、車両400の右カメラ431によって撮像される右側後方画像である。
表示画像PCは、車両画像P4、車両画像P5、車両画像P6、白線画像PW2、及びインジケーターNGCを含む。車両画像P3、車両画像P4、車両画像P5、及び車両画像P6は、表示画像PCにおいて、白線画像PW2に沿って、手前側から奥側に向けて順に配置される。車両画像P6は、救急車両AVの前面の画像である。
インジケーターNGCは、表示画像PCの上部に配置され、表示画像PCが第2他車撮像画像PR2に対応することを示す。
インジケーターNGCについては、
図6を参照して更に説明する。
【0057】
ユーザーは、表示画像PCに対してズーム表示を指示するズーム操作として、上方向Uへのスワイプ操作SWU、又は、下方向Dへのスワイプ操作SWDを実行する。
下方向Dへのスワイプ操作SWDを表示制御部115が受け付ける場合には、表示制御部115は、画像処理部114に、表示画像PVを第2他車撮像画像PR2から第1他車撮像画像PR1に切り換えさせる。すなわち、
図4に左方向Lの網掛け付きの矢印で示すように、表示制御部115は、サイドディスプレイ27(本実施形態では、右ディスプレイ271)に表示する表示画像PVを、表示画像PCから表示画像PBに切り換えさせる。
【0058】
次に、
図5を参照して、ユーザーの操作による表示画像PVの変化について説明する。
図5には、左側から右側に向けて、表示画像PC、表示画像PD、及び表示画像PEを示す。表示画像PC、表示画像PD、及び表示画像PEの各々は、表示画像PVの一例に対応する。
表示画像PCの構成については、
図4を参照して説明した。
【0059】
表示画像PCに対する上方向Uへのスワイプ操作SWUを表示制御部115が受け付ける場合には、表示制御部115は、画像処理部114に、表示画像PVを第2他車撮像画像PR2から第3他車撮像画像PR3に切り換えさせる。すなわち、
図5に右方向Rの白抜きの矢印で示すように、表示制御部115は、サイドディスプレイ27(本実施形態では、右ディスプレイ271)に表示する表示画像PVを、表示画像PCから表示画像PDに切り換えさせる。
その結果、サイドディスプレイ27(本実施形態では、右ディスプレイ271)には、表示画像PDが表示される。
【0060】
表示画像PDは、右ディスプレイ271に表示された第3他車撮像画像PR3の一例である。第3他車撮像画像PR3は、車両500の右カメラ531によって撮像される右側後方画像である。
表示画像PDは、車両画像P5、車両画像P6、白線画像PW2、及びインジケーターNGDを含む。車両画像P5、及び車両画像P6は、表示画像PDにおいて、白線画像PW2に沿って、手前側から奥側に向けて順に配置される。車両画像P6は、救急車両AVの前面の画像である。
インジケーターNGDは、表示画像PDの上部に配置され、表示画像PAが第3他車撮像画像PR3に対応することを示す。
インジケーターNGDについては、
図6を参照して更に説明する。
【0061】
ユーザーは、表示画像PDに対してズーム表示を指示するズーム操作として、上方向Uへのスワイプ操作SWU、又は、下方向Dへのスワイプ操作SWDを実行する。
下方向Dへのスワイプ操作SWDを表示制御部115が受け付ける場合には、表示制御部115は、画像処理部114に、表示画像PVを第3他車撮像画像PR3から第2他車撮像画像PR2に切り換えさせる。すなわち、
図5に左方向Lの網掛け付きの矢印で示すように、表示制御部115は、サイドディスプレイ27(本実施形態では、右ディスプレイ271)に表示する表示画像PVを、表示画像PDから表示画像PCに切り換えさせる。
【0062】
表示画像PDに対する上方向Uへのスワイプ操作SWUを表示制御部115が受け付ける場合には、表示制御部115は、画像処理部114に、表示画像PVを第3他車撮像画像PR3から第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBに切り換えさせる。すなわち、
図5に右方向Rの白抜きの矢印で示すように、表示制御部115は、サイドディスプレイ27(本実施形態では、右ディスプレイ271)に表示する表示画像PVを、表示画像PDから表示画像PEに切り換えさせる。
その結果、サイドディスプレイ27(本実施形態では、右ディスプレイ271)には、表示画像PEが表示される。
【0063】
表示画像PEは、右ディスプレイ271に表示された第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBである。第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBは、ズーム処理部113によって第3他車撮像画像PR3が所定倍率にデジタルズーム処理されて生成された画像である。所定倍率は、例えば、200%である。
表示画像PDは、車両画像P5、車両画像P6、白線画像PW2、及びインジケーターNGDを含む。車両画像P5、及び車両画像P6は、表示画像PEにおいて、白線画像PW2に沿って、手前側から奥側に向けて順に配置される。車両画像P6は、救急車両AVの前面の画像である。
インジケーターNGEは、表示画像PEの上部に配置され、表示画像PAが第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBに対応することを示す。
インジケーターNGEについては、
図6を参照して更に説明する。
【0064】
ユーザーは、表示画像PEに対してズーム表示を指示するズーム操作として、下方向Dへのスワイプ操作SWDを実行する。
下方向Dへのスワイプ操作SWDを表示制御部115が受け付ける場合には、表示制御部115は、画像処理部114に、表示画像PVを第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBから第3他車撮像画像PR3に切り換えさせる。すなわち、
図5に左方向Lの網掛け付きの矢印で示すように、表示制御部115は、サイドディスプレイ27(本実施形態では、右ディスプレイ271)に表示する表示画像PVを、表示画像PEから表示画像PDに切り換えさせる。
【0065】
以上、
図4及び
図5を参照して説明したように、ユーザーは、上方向Uへのスワイプ操作SWUを繰り返し実行することによって、表示画像PAから、表示画像PB、表示画像PC、及び表示画像PDを経由して、表示画像PEを表示できる。表示画像PEでは、車両500の後方を走行する救急車両AVを明確に視認できる。したがって、車両200に配置されたカメラ23では鮮明な画像が生成できない程、車両200から離間する後方位置(ここでは、車両500の後方位置)の状況を確認できる。
図1に示すように、車両200、車両300、車両400、及び車両500の各々の長さは、例えば、12mである。また、車両200と車両300との車間距離DB、車両300と車両400との車間距離DC、及び車両400と車両500との車間距離DDの各々は、例えば、6mである。したがって、車両200の運転者の位置から、救急車両AVの位置までの距離は、66(=12×4+6×3)m以上離間している。
図5の表示画像PEに示すように、車両200の運転者から離間する後方位置(ここでは、車両500の後方位置)を走行する救急車両AVを明確に視認できる。
【0066】
なお、本実施形態では、車両200、車両300、車両400、及び車両500が隊列走行を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、車両200が乗用車であり、車両300が大型車両である場合には、車両200の運転者は、車両300に後方の視界が遮られる。このような場合には、車両200に搭載された表示システム100が、車両300に搭載されたカメラ23の第1他車撮像画像PR1を取得し、第1他車撮像画像PR1を車両200のサイドディスプレイ27に表示することによって、車両200の運転者は車両300の後方の状況を視認できる。
【0067】
また、本実施形態では、車両200に搭載された右ディスプレイ271に、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、第3他車撮像画像PR3を表示する場合について説明したが、これに限定されない。自車撮像画像PRAは、車両200に搭載された右カメラ231が生成する画像である。第1他車撮像画像PR1は、車両300に搭載された右カメラ331が生成する画像である。第2他車撮像画像PR2は、車両400に搭載された右カメラ431が生成する画像である。第3他車撮像画像PR3は、車両500に搭載された右カメラ531が生成する画像である。
車両200に搭載されたディスプレイに、車両200に搭載されたカメラの撮像画像、車両300に搭載されたカメラの撮像画像、車両400に搭載されたカメラの撮像画像、及び車両500に搭載されたカメラの撮像画像を表示すればよい。
例えば、各カメラ231、331、431、531が、各車両200、300、400、500の後方を撮影して撮像画像を生成してもよい。また、各カメラ231、331、431、531の撮像画像を、例えば、センターディスプレイ24に表示してもよい。
【0068】
また、本実施形態では、ユーザーは、スワイプ操作SWUを繰り返し実行することによって、表示画像PAから、表示画像PB、表示画像PC、及び表示画像PDを経由して、表示画像PEを表示する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、ユーザーが、表示画像PA、表示画像PB、表示画像PC、及び表示画像PDの各々の所定領域をダブルタップすることによって、表示制御部115が、画像処理部114に、表示画像PEを表示させてもよい。
【0069】
また、
図4及び
図5では、スワイプ操作SWUのスワイプ長、及びスワイプ操作SWDのスワイプ長の各々が、所定長以上である場合について説明したが、これに限定されない。スワイプ操作SWUのスワイプ長、及びスワイプ操作SWDのスワイプ長の各々が、所定長未満である場合には、例えば、表示制御部115は、ズーム処理部113に、拡大画像PRBを生成させ、画像処理部114に、表示画像PVとして拡大画像PRBを表示させてもよい。
具体的には、自車撮像画像PRAに対してスワイプ長が所定長未満のスワイプ操作SWUを受けつけた場合には、表示制御部115は、ズーム処理部113に、自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを生成させ、画像処理部114に、表示画像PVとして自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを表示させてもよい。また、第1他車撮像画像PR1に対してスワイプ長が所定長未満のスワイプ操作SWUを受けつけた場合には、表示制御部115は、ズーム処理部113に、第1他車撮像画像PR1の拡大画像PRBを生成させ、画像処理部114に、表示画像PVとして第1他車撮像画像PR1の拡大画像PRBを表示させてもよい。
【0070】
次に、
図6を参照して、インジケーターNGについて説明する。
図6は、
図4及び
図5に示す表示画面PVに含まれるインジケーターNGの表示状態の変化の一例を示す図である。
図6には、上から下に向けて、インジケーターNGA、インジケーターNGB、インジケーターNGC、インジケーターNGD、及びインジケーターNGEを配列して記載する。
インジケーターNGA、インジケーターNGB、インジケーターNGC、インジケーターNGD、及びインジケーターNGEの各々は、インジケーターNGの一例に対応する。
インジケーターNGAは、表示画像PAに含まれ、インジケーターNGBは、表示画像PBに含まれ、インジケーターNGCは、表示画像PCに含まれる。インジケーターNGDは、表示画像PDに含まれ、インジケーターNGEは、表示画像PEに含まれる。
【0071】
インジケーターNGAは、左から右に向けて、第1マークN1A、第2マークN2、第3マークN3、第4マークN4、及び第5マークN5が順に直線状に配列される。
第1マークN1Aには、太線の四角形にハッチングが付与されており、車両200に搭載された表示制御装置1が、サイドディスプレイ27に表示画像PVとして自車撮像画像PRAを表示していることを示す。自車撮像画像PRAは、車両200のカメラ23によって生成される。
第2マークN2、第3マークN3、及び第4マークN4の各々は、第1マークN1Aより小さい白抜きの四角形で表示される。第2マークN2は、車両200の後方に、表示制御装置1が受信可能な第1他車撮像画像PR1を生成する車両300が走行していることを示す。第3マークN3は、車両300の後方に、表示制御装置1が受信可能な第2他車撮像画像PR2を生成する車両400が走行していることを示す。第4マークN4は、車両300の後方に、表示制御装置1が受信可能な第3他車撮像画像PR3を生成する車両500が走行していることを示す。
第5マークN5は、ハッチングが付与された第1マークN1Aより小さい円形で表示される。第5マークN5は、第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBを表示制御装置1が表示可能であることを示す。
【0072】
インジケーターNGBは、左から右に向けて、第1マークN1、第2マークN2A、第3マークN3、第4マークN4、及び第5マークN5が順に直線状に配列される。
第1マークN1には、太線の四角形が白抜きで表示されており、車両200に搭載された表示制御装置1が、サイドディスプレイ27に自車撮像画像PRAを表示可能であることを示す。
第2マークN2Aには、インジケーターNGAに示す第2マークN2を構成する四角形にハッチングが付与され、更に、この四角形の周囲に、第1マークN1と同程度の大きさの細線の四角形が白抜きで表示されている。第2マークN2Aは、車両200に搭載された表示制御装置1が、サイドディスプレイ27に第1他車撮像画像PR1を表示していることを示す。第1他車撮像画像PR1は、車両300のカメラ33によって生成される。
第3マークN3は、インジケーターNGAの第3マークN3と同様の形態であり、同様のことを意味する。第4マークN4は、インジケーターNGAの第4マークN4と同様の形態であり、同様のことを意味する。第5マークN5は、インジケーターNGAの第5マークN5と同様の形態であり、同様のことを意味する。
【0073】
インジケーターNGCは、左から右に向けて、第1マークN1、第2マークN2、第3マークN3A、第4マークN4、及び第5マークN5が順に直線状に配列される。
第1マークN1は、インジケーターNGBの第1マークN1と同様の形態であり、同様のことを意味する。第2マークN2は、インジケーターNGAの第2マークN2と同様の形態であり、同様のことを意味する。
第3マークN3Aには、インジケーターNGAに示す第3マークN3を構成する四角形にハッチングが付与され、更に、この四角形の周囲に、第1マークN1と同程度の大きさの細線の四角形が白抜きで表示されている。第3マークN3Aは、車両200に搭載された表示制御装置1が、サイドディスプレイ27に第2他車撮像画像PR2を表示していることを示す。第2他車撮像画像PR2は、車両400のカメラ43によって生成される。
第4マークN4は、インジケーターNGAの第4マークN4と同様の形態であり、同様のことを意味する。第5マークN5は、インジケーターNGAの第5マークN5と同様の形態であり、同様のことを意味する。
【0074】
インジケーターNGDは、左から右に向けて、第1マークN1、第2マークN2、第3マークN3、第4マークN4A、及び第5マークN5が順に直線状に配列される。
第1マークN1は、インジケーターNGBの第1マークN1と同様の形態であり、同様のことを意味する。第2マークN2は、インジケーターNGAの第2マークN2と同様の形態であり、同様のことを意味する。第3マークN3は、インジケーターNGAの第3マークN3と同様の形態であり、同様のことを意味する。
第4マークN4Aには、インジケーターNGAに示す第4マークN4を構成する四角形にハッチングが付与され、更に、この四角形の周囲に、第1マークN1と同程度の大きさの細線の四角形が白抜きで表示されている。第4マークN4Aは、車両200に搭載された表示制御装置1が、サイドディスプレイ27に第3他車撮像画像PR3を表示していることを示す。第3他車撮像画像PR3は、車両500のカメラ53によって生成される。
第5マークN5は、インジケーターNGAの第5マークN5と同様の形態であり、同様のことを意味する。
【0075】
インジケーターNGEは、左から右に向けて、第1マークN1、第2マークN2、第3マークN3、第4マークN4、及び第5マークN5Aが順に直線状に配列される。
第1マークN1は、インジケーターNGBの第1マークN1と同様の形態であり、同様のことを意味する。第2マークN2は、インジケーターNGAの第2マークN2と同様の形態であり、同様のことを意味する。第3マークN3は、インジケーターNGAの第3マークN3と同様の形態であり、同様のことを意味する。第4マークN4は、インジケーターNGAの第4マークN4と同様の形態であり、同様のことを意味する。
第5マークN5Aには、インジケーターNGAに示す第5マークN5を構成する、ハッチングが付与された第1マークN1Aより小さい円形と、この円形の周囲に、第1マークN1と同程度の大きさの細線の四角形が白抜きで表示されている。第5マークN5Aは、車両200に搭載された表示制御装置1が、サイドディスプレイ27に第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBを表示していることを示す。第3他車撮像画像PR3は、車両500のカメラ53によって生成される。第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBは、ズーム処理部113によって生成される。
【0076】
図6を参照して説明したように、ユーザーはサイドディスプレイ27に表示されたインジケーターNGを視認することによって、表示制御装置1が、サイドディスプレイ27に表示する表示画像PVとして、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、第3他車撮像画像PR3、及び第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBのうち、どの画像が表示されているかを確認できる。
【0077】
図6では、インジケーターNGが、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、第3他車撮像画像PR3、及び第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBのうち、どの画像が表示されているかを示す場合について説明するが、これに限定されない。例えば、インジケーターNGが、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、及び第3他車撮像画像PR3のうち、どの画像が表示されているかを示す形態でもよい。この場合には、第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBを表示する場合には、インジケーターNGは第3他車撮像画像PR3を表示することを示す。
【0078】
図6では、第1通信装置25と第2通信装置35との間の通信、第1通信装置25と第2通信装置45との間の通信、及び第1通信装置25と第2通信装置55との間の通信が安定している場合について説明したが、これに限定されない。
例えば、第1通信装置25と第2通信装置35との間の通信が不安定であり、第1通信装置25と第2通信装置45との間の通信、及び第1通信装置25と第2通信装置55との間の通信が安定している場合には、例えば、第2マークN2の位置に第5マークN5又は第5マークN5Aを表示すればよい。
第2マークN2の位置に第5マークN5が表示されている場合には、車両300の第1他車撮像画像PR1に対応する拡大画像RBを、画像処理部114がサイドディスプレイ27に表示しないことを示す。第2マークN2の位置に第5マークN5Aが表示されている場合には、車両300の第1他車撮像画像PR1に対応する自車撮像画像PRAの拡大画像RBを、ズーム処理部113が生成し、画像処理部114がサイドディスプレイ27に表示することを示す。
【0079】
[5.表示制御装置の処理]
次に、
図7及び
図8を参照して、表示制御装置1の処理について説明する。
図7及び
図8は、表示制御装置1の処理の一例を示すフローチャートである。
なお、
図7及び
図8では、便宜上、第1通信装置25と第2通信装置35との間の通信、第1通信装置25と第2通信装置45との間の通信、及び第1通信装置25と第2通信装置55との間の通信の各々が安定している場合と、第1通信装置25と第2通信装置35との間の通信、第1通信装置25と第2通信装置45との間の通信、及び第1通信装置25と第2通信装置55との間の通信の各々が不安定である場合とについて説明する。
すなわち、
図7及び
図8では、便宜上、第1通信装置25と第2通信装置35との間の通信、第1通信装置25と第2通信装置45との間の通信、及び第1通信装置25と第2通信装置55との間の通信のうちの1つの通信、又は2つの通信が安定しており、他の通信が不安定である場合については、その説明を省略する。
また、
図7及び
図8では、初期状態として、自車撮像画像PRAがサイドディスプレイ27に表示されている場合について説明する。
【0080】
まず、ステップS101において、取得部111は、車両200に配置されたカメラ23から車両200の後方画像である自車撮像画像PRAを取得する。
次に、ステップS103において、表示制御部115は、通信制御部112に対して、自車両である車両200の第1通信装置25と、他車両である車両300、車両400及び車両500の第2通信装置35、45、55の各々との間の通信が安定しているか否かを判定させる。自車両である車両200の第1通信装置25と、他車両である車両300、車両400及び車両400の第2通信装置35、45、55との間の通信とは、第1通信装置25と第2通信装置35との間の通信、第1通信装置25と第2通信装置45との間の通信、及び第1通信装置25と第2通信装置55との間の通信に対応する。
【0081】
第1通信装置25と第2通信装置35、45、55との間の通信が安定していないと通信制御部112が判定した場合(ステップS103;NO)には、処理が
図8のステップS129へ進む。の第1通信装置25と第2通信装置35、45、55との間の通信が安定していると通信制御部112が判定した場合(ステップS103;YES)には、処理がステップS107へ進む。
そして、ステップS107において、表示制御部115は、サイドディスプレイ27に表示された自車撮像画像PRAに対して、ズーム表示を指示するズーム操作をユーザーから受け付けたか否かを判定する。
ズーム操作をユーザーから受け付けていないと表示制御部115が判定した場合(ステップS107;NO)には、処理がステップS109へ進む。
そして、ステップS109において、表示制御部115は、画像処理部114に、表示画像PVとして自車撮像画像PRAを生成させ、自車撮像画像PRAを表示する。その後、処理がステップS101に戻る。
ズーム操作をユーザーから受け付けたと表示制御部115が判定した場合(ステップS107;YES)には、処理がステップS111へ進む。
【0082】
そして、ステップS111において、表示制御部115は、ズーム操作が第1拡大率ELA以上の拡大を指示するか否かを判定する。第1拡大率ELAは、例えば、200%である。
ズーム操作が第1拡大率ELA以上の拡大を指示しないと表示制御部115が判定した場合(ステップS111;NO)には、処理がステップS113へ進む。
そして、ステップS113において、表示制御部115は、ズーム処理部113に、自自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを生成させ、自車撮像画像PRAの拡大画像PRBをサイドディスプレイ27に表示する。その後、処理がステップS101へ戻る。
ズーム操作が第1拡大率ELA以上の拡大を指示すると表示制御部115が判定した場合(ステップS111;YES)には、処理がステップS115へ進む。
【0083】
そして、ステップS115において、表示制御部115は、ズーム操作が第2拡大率ELB以上の拡大を指示するか否かを判定する。第2拡大率ELBは、例えば、400%である。
ズーム操作が第2拡大率ELB以上の拡大を指示しないと表示制御部115が判定した場合(ステップS115;NO)には、処理がステップS117に進む。
そして、ステップS117において、表示制御部115は、画像処理部114に、表示画像PVを自車撮像画像PRAから第1他車撮像画像PR1に切り換えさせ、第1他車撮像画像PR1をサイドディスプレイ27に表示する。その後、処理がステップS101へ戻る。
ズーム操作が第2拡大率ELB以上の拡大を指示すると表示制御部115が判定した場合(ステップS115;YES)には、処理がステップS119に進む。
【0084】
そして、ステップS119において、表示制御部115は、ズーム操作が第4拡大率ELD以上の拡大を指示するか否かを判定する。第4拡大率ELDは、例えば、800%である。
ズーム操作が第4拡大率ELD以上の拡大を指示しないと表示制御部115が判定した場合(ステップS119;NO)には、処理がステップS121に進む。
そして、ステップS121において、表示制御部115は、画像処理部114に、表示画像PVを自車撮像画像PRAから第2他車撮像画像PR2に切り換えさせ、第2他車撮像画像PR2をサイドディスプレイ27に表示する。その後、処理がステップS101へ戻る。
ズーム操作が第4拡大率ELD以上の拡大を指示すると表示制御部115が判定した場合(ステップS119;YES)には、処理がステップS123に進む。
【0085】
そして、ステップS123において、表示制御部115は、ズーム操作が第5拡大率ELE以上の拡大を指示するか否かを判定する。第5拡大率ELEは、例えば、1000%である。
ズーム操作が第5拡大率ELE以上の拡大を指示しないと表示制御部115が判定した場合(ステップS123;NO)には、処理がステップS125に進む。
そして、ステップS125において、表示制御部115は、画像処理部114に、表示画像PVを第3他車撮像画像PR3に切り換えさせ、第3他車撮像画像PR3をサイドディスプレイ27に表示する。その後、処理がステップS101へ戻る。
ズーム操作が第5拡大率ELE以上の拡大を指示すると表示制御部115が判定した場合(ステップS123;YES)には、処理がステップS127に進む。
そして、ステップS127において、表示制御部115は、ズーム処理部113に第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBを生成させる。そして、表示制御部115は、画像処理部114に、表示画像PVを第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBに切り換えさせ、第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBをサイドディスプレイ27に表示する。その後、処理がステップS101へ戻る。
【0086】
ステップS103でNOの場合、すなわち、第1通信装置25と第2通信装置35、45、55との間の通信が安定していないと通信制御部112が判定した場合には、処理が
図8のステップS129へ進む。
そして、
図8に示すように、ステップS129において、表示制御部115は、サイドディスプレイ27に表示された自車撮像画像PRAに対して、ズーム表示を指示するズーム操作をユーザーから受け付けたか否かを判定する。
ズーム操作をユーザーから受け付けていないと表示制御部115が判定した場合(ステップS129;NO)には、処理がステップS131へ進む。
そして、ステップS131において、表示制御部115は、画像処理部114に、表示画像PVとして自車撮像画像PRAを生成させ、自車撮像画像PRAを表示する。その後、処理がステップS101に戻る。
【0087】
ズーム操作をユーザーから受け付けたと表示制御部115が判定した場合(ステップS129;YES)には、処理がステップS133へ進む。
そして、ステップS133において、表示制御部115は、ズーム処理部113に、受け付けたズーム操作が指示する拡大倍率に自車撮像画像PRAを拡大させて、自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを生成させる。
次に、ステップS135において、表示制御部115は、ズーム処理部113によって生成された自車撮像画像PRAの拡大画像PRBをサイドディスプレイ27に表示する。その後、処理がステップS101に戻る。
【0088】
ステップS101は、「第1取得ステップ」の一例に対応する。ステップS105は、「第2取得ステップ」の一例に対応する。
ステップS109~ステップS127は、「生成ステップ」及び「切換ステップ」の一例に対応する。具体的には、ステップS107、ステップS111、ステップS115、ステップS119、及びステップS123が「切換ステップ」の一例に対応する。また、ステップS109、ステップS113、ステップS117、ステップS121、ステップS125、及びステップS127が「生成ステップ」の一例に対応する。
【0089】
図7及び
図8を参照して説明したように、表示制御部115は、ズーム操作をユーザーから受け付け、受け付けたズーム操作の指示する拡大倍率に応じて、表示制御部115は、画像処理部114に、表示画像PVとして、下記の中から1つの画像を生成させる。すなわち、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、第2他車撮像画像PR2、第3他車撮像画像PR3、及び第3他車撮像画像PR3の拡大画像PRBの中から1つの画像を生成させる。よって、ズーム操作の指示する拡大倍率に応じて、適正な画像を表示画像PVとして生成できる。したがって、ユーザーの視認性の良好な画像を表示できる。
【0090】
また、第1通信装置25と第2通信装置35、45、55との間の通信が不安定である場合には、表示制御部115は、ズーム処理部113に、受け付けたズーム操作が指示する拡大倍率に自車撮像画像PRAを拡大させて、自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを生成させ、自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを表示する。よって、ズーム操作の指示する拡大倍率に応じて、自車撮像画像PRAを拡大して表示できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0091】
[6.表示制御装置の構成及び効果]
本実施形態に係る表示制御装置1は、車両200に配置されたカメラ23から車両200の後方画像である自車撮像画像PRAを取得する取得部111と、車両200の後方に位置する車両300に設置されたカメラ33によって生成された後方画像である第1他車撮像画像PR1を受信する通信制御部112と、自車撮像画像PRA、及び第1他車撮像画像PR1の少なくとも一方から、サイドディスプレイ27に表示する表示画像PVを生成する画像処理部114と、自車撮像画像PRAに対してズーム表示を指示するズーム操作をユーザーから受け付け、受け付けたズーム操作が予め設定された第1拡大率ELA以上の拡大を指示する場合に、画像処理部114に、表示画像PVを自車撮像画像PRAから第1他車撮像画像PR1に切り換えさせる表示制御部115と、を備える。
【0092】
この構成によれば、受け付けたズーム操作が予め設定された第1拡大率ELA以上の拡大を指示する場合に、サイドディスプレイ27に表示する表示画像PVを自車撮像画像PRAから第1他車撮像画像PR1に切り換えさせる。自車撮像画像PRAは、車両200に配置されたカメラ43で生成される車両200の後方画像である。第1他車撮像画像PR1は、車両200の後方に位置する車両300に設置されたカメラ33によって生成された後方画像である。
よって、サイドディスプレイ27に第1他車撮像画像PR1を表示できる。したがって、車両200に配置されたカメラ23では鮮明な画像が生成できない程、車両200から離間する後方位置(例えば、車両300の後方位置)の状況を確認できる。
【0093】
また、表示制御装置1において、車両200の後方に位置する車両は、車両300と、車両300の後方に位置する車両400とを含み、車両200の後方に位置する車両に設置されたカメラによって生成された後方画像は、車両300に設置されたカメラ33によって生成された後方画像である第1他車撮像画像PR1と、車両400に設置されたカメラ43によって生成された後方画像である第2他車撮像画像PR2とを含み、表示制御部115は、ズーム操作が第1拡大率ELA以上の拡大を指示する場合に、画像処理部114に、表示画像PVを自車撮像画像PRAから第1他車撮像画像PR1に切り換えさせ、ズーム操作が第1拡大率ELAより大きい第2拡大率ELB以上の拡大を指示する場合に、画像処理部114に、表示画像PVを第2他車撮像画像PR2に切り換えさせる。
【0094】
この構成によれば、車両200の後方に位置する車両は、車両300と、車両300の後方に位置する車両400とを含み、車両200の後方に位置する車両に設置されたカメラによって生成された後方画像は、車両300に設置されたカメラ33によって生成された後方画像である第1他車撮像画像PR1と、車両400に設置されたカメラ43によって生成された後方画像である第2他車撮像画像PR2とを含む。よって、サイドディスプレイ27に第1他車撮像画像PR1及び第2他車撮像画像PR2を表示できる。したがって、車両200に配置されたカメラ23では鮮明な画像が生成できない程、車両200から離間する後方位置(例えば、車両400の後方位置)の状況を確認できる。
また、ズーム操作が第1拡大率ELA以上の拡大を指示する場合に、表示画像PVを自車撮像画像PRAから第1他車撮像画像PR1に切り換え、ズーム操作が第1拡大率ELAより大きい第2拡大率ELB以上の拡大を指示する場合に、表示画像PVを第2他車撮像画像PR2に切り換える。よって、ズーム操作が指示する拡大率に応じて、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、及び第2他車撮像画像PR2の中から適正な画像を表示できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0095】
また、表示制御装置1において、表示制御部115は、表示画像PVが、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、及び第2他車撮像画像PR2のうちのどの後方画像に対応するかを示すインジケーターNGを、表示画像PVの一部として、画像処理部114に表示させる。
この構成によれば、表示画像PVが、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、及び第2他車撮像画像PR2のうちのどの後方画像に対応するかを示すインジケーターNGを、表示画像PVの一部として、表示させる。よって、ユーザーは、表示画像PVの一部として表示されるインジケーターNGを視認することによって、表示されている画像が、自車撮像画像PRA、第1他車撮像画像PR1、及び第2他車撮像画像PR2のうちのどの後方画像に対応するかを容易に確認できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0096】
また、表示制御装置1において、デジタルズーム処理によって自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを生成するズーム処理部113を更に備え、ズーム操作が第1拡大率ELAより小さい第3拡大率ELC以下の拡大を指示する場合に、表示制御部115は、ズーム処理部113に、自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを生成させ、画像処理部114に、表示画像PVとして自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを表示させる。
この構成によれば、ズーム操作が第1拡大率ELAより小さい第3拡大率ELC以下の拡大を指示する場合に、自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを生成させ、表示画像PVとして自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを表示する。したがって、ズーム操作が第1拡大率ELAより小さい第3拡大率ELC以下の拡大を指示する場合に、デジタルズーム処理によって適正な自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを表示できる。
【0097】
また、表示制御装置1において、車両300との通信が不安定である場合には、表示制御部115は、ズーム操作が第1拡大率ELA以上の拡大を指示する場合であっても、ズーム処理部113に、自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを生成させ、画像処理部114に、自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを表示画像PVとして表示させる。
この構成によれば、車両300との通信が不安定である場合には、ズーム操作が第1拡大率ELA以上の拡大を指示する場合であっても、自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを生成させ、自車撮像画像PRAの拡大画像PRBを表示画像PVとして表示する。よって、車両300との通信が不安定である場合であっても、ズーム操作が指示する拡大率に応じた画像を表示画像PVとして表示できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0098】
本実施形態に係る後方画像表示方法は、車両200に配置されたカメラ23から車両200の後方画像である自車撮像画像PRAを取得する第1取得ステップと、車両200の後方に位置する車両300に設置されたカメラ33によって生成された後方画像である第1他車撮像画像PR1を取得する第2取得ステップと、自車撮像画像PRA、及び第1他車撮像画像PR1の少なくとも一方から、サイドディスプレイ27に表示する表示画像PVを生成する生成ステップと、自車撮像画像PRAに対してズーム表示を指示するズーム操作をユーザーから受け付け、受け付けたズーム操作が予め設定された第1拡大率ELA以上の拡大を指示する場合に、表示画像PVを自車撮像画像PRAから第1他車撮像画像PR1に切り換える切換ステップと、を含む。
この構成によれば、本実施形態に係る表示制御装置1と同様の作用効果を奏する。
【0099】
本実施形態に係る画像表示システム100は、車両200に配置された、車両200の後方画像である自車撮像画像PRAを生成するカメラ23と、車両200の後方に位置する車両300に設置されたカメラ33によって生成された後方画像である第1他車撮像画像PR1を受信する第1通信装置25と、自車撮像画像PRA、及び第1他車撮像画像PR1の少なくとも一方から、サイドディスプレイ27に表示する表示画像PVを生成する画像処理部114と、自車撮像画像PRAに対してズーム表示を指示するズーム操作をユーザーから受け付け、受け付けたズーム操作が予め設定された第1拡大率ELA以上の拡大を指示する場合に、画像処理部114に、表示画像PVを自車撮像画像PRAから第1他車撮像画像PR1に切り換えさせる表示制御部115と、を備える。
この構成によれば、本実施形態に係る表示制御装置1と同様の作用効果を奏する。
【0100】
[7.他の実施形態]
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
本実施形態では、表示制御装置1がECUとして構成される場合について説明したが、本発明の実施形態はこれに限定されない。表示制御装置1がプロセッサーとメモリーとを備えればよい。例えば、表示制御装置1がパーソナルコンピュータとして構成されてもよい。また、例えば、表示制御装置1が、タブレット端末装置、スマートフォン等で構成されてもよい。
【0101】
また、
図3は、本願発明を理解容易にするために、表示システム100、及び表示制御装置1の機能構成を主な処理内容に応じて分類して示した概略図であり、表示制御システム100、及び表示制御装置1の各々の構成は、処理内容に応じて、更に多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素が更に多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
また、ディスプレイとしてサイドディスプレイ271,272,27を例示したが、ドライバが視認できる位置であれば、センターディスプレイやメータディスプレイ、その他の如何なる位置に設置したディスプレイであってもよい。
【0102】
また、
図7及び
図8に記載のフローチャートの処理単位は、表示制御装置1の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。表示制御装置1の処理は、処理内容に応じて、更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。また、フローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
【0103】
また、後方画像表示方法は、表示制御装置1が備えるプロセッサー11に、後方画像表示方法に対応した制御プログラムPGMを実行させることで実現できる。また、制御プログラムPGMは、コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体に記録しておくことも可能である。
記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD、Blu-ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、記録媒体は、表示制御装置1が備える内部記憶装置であるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
制御プログラムPGMをサーバー装置等に記憶させておき、サーバー装置から表示制御装置1に、制御プログラムPGMをダウンロードすることで、後方画像表示方法を実現することもできる。
【符号の説明】
【0104】
100 表示システム(後方画像表示システム)
1 表示制御装置(後方画像表示装置)
11 プロセッサー
111 取得部
112 通信制御部
113 ズーム処理部
114 画像処理部
115 表示制御部
12 メモリー
121 制御プログラム
122 画像記憶部
23 カメラ
231 右カメラ
232 左カメラ
25 第1通信装置(通信部)
27 サイドディスプレイ(ディスプレイ)
271 右ディスプレイ
272 左ディスプレイ
35、45、55 第2通信装置
ELA 第1拡大率
ELB 第2拡大率
ELC 第3拡大率
ELD 第4拡大率
ELE 第5拡大率
PRA 自車撮像画像(自車両後方画像)
PR1 第1他車撮像画像(第1他車両後方画像、他車両後方画像)
PR2 第2他車撮像画像(第2他車両後方画像、他車両後方画像)
PR3 第3他車撮像画像(他車両後方画像)