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特開2023-48369情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048369
(43)【公開日】2023-04-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20230331BHJP
【FI】
G16H20/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021157641
(22)【出願日】2021-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000232254
【氏名又は名称】日本電気通信システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】山下 皓平
(72)【発明者】
【氏名】松永 三郎
(72)【発明者】
【氏名】寺田 光廣
(72)【発明者】
【氏名】加藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】秋月 克之
(72)【発明者】
【氏名】大田 有紀
(72)【発明者】
【氏名】川津 哲司
(72)【発明者】
【氏名】若林 竜史
(72)【発明者】
【氏名】和田 卓
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】 他のノードによって更新された情報を参照することができる。
【解決手段】 情報処理装置は、抽出部と、生成部と、通知部と、を備える。抽出部は、各目的に対する指示内容が分類されたカテゴリ別に、当該カテゴリと、各目的の達成に成功した時の指示内容と、を対応付けたデータベースを参照して、所定の目的に対する指示内容が当該所定の目的の達成に失敗した場合に、当該指示内容が分類されるカテゴリと同一のカテゴリに対応付けられた成功時の指示内容を抽出する。生成部は、抽出された指示内容に基づいて、所定の目的に対する新たな指示内容を生成する。通知部は、生成された指示内容を通知する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各目的に対する指示内容が分類されたカテゴリ別に、当該カテゴリと、前記各目的の達成に成功した時の指示内容と、を対応付けたデータベースを参照して、所定の目的に対する指示内容が当該所定の目的の達成に失敗した場合に、当該指示内容が分類されるカテゴリと同一のカテゴリに対応付けられた前記成功した時の指示内容を抽出する抽出手段と、
抽出された前記指示内容に基づいて、前記所定の目的に対する新たな指示内容を生成する生成手段と、
生成された前記指示内容を通知する通知手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
指示の対象が通知された前記指示内容に従って行動して成功した場合に、通知された前記指示内容が分類されるカテゴリと、通知された前記指示内容と、を対応付けて前記データベースに登録する登録手段、
を備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
指示の対象は、前記指示内容に従って行動する人物と事業者の少なくともいずれかである、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定の目的は、健康の増進であり、
指示の対象は、前記健康の増進をさせる対象人物であり、
前記健康の増進に対する前記指示内容は、前記対象人物への食事の指示内容または運動の指示内容である、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記所定の目的は、病気の予見であり、
指示の対象は、前記病気が起こりうる対象人物であり、
前記病気の予見に対する前記指示内容は、前記対象人物への行動指示である、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記所定の目的は、病気の予見であり、
指示の対象は、前記病気が起こりうる人物が通う病院であり、
前記病気の予見に対する前記指示内容は、前記病院への行動指示である、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記所定の目的は、就職であり、
指示の対象は、前記就職を行う対象人物である、
前記就労に対する前記指示内容は、前記対象人物への職業の提案内容である、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
複数のノード、
を備え、
前記複数のノードのうちのいずれかのノードが、
各目的に対する指示内容が分類されたカテゴリ別に、当該カテゴリと、前記各目的の達成に成功した時の指示内容と、を対応付けたデータベースを参照して、所定の目的に対する指示内容が当該所定の目的の達成に失敗した場合に、当該指示が分類されるカテゴリと同一のカテゴリに対応付けられた前記成功した時の指示内容を抽出する抽出手段と、
抽出された前記指示内容に基づいて、前記所定の目的に対する新たな指示内容を生成する生成手段と、
生成された前記指示内容を通知する通知手段と、
を備え、
前記複数のノードのうちのいずれかのノードが、
当該ノードによって生成された指示内容が当該指示内容の目的の達成に成功した場合に、当該指示内容が分類されたカテゴリと、当該指示内容と、を前記データベースに登録する登録手段、
を備える、
情報処理システム。
【請求項9】
各目的に対する指示内容が分類されたカテゴリ別に、当該カテゴリと、前記各目的の達成に成功した時の指示内容と、を対応付けたデータベースを参照して、所定の目的に対する指示内容が当該所定の目的の達成に失敗した場合に、当該指示が分類されるカテゴリと同一のカテゴリに対応付けられた前記成功した時の指示内容を抽出し、
抽出された前記指示内容に基づいて、前記所定の目的に対する新たな指示内容を生成し、
生成された前記指示内容を通知する、
情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
各目的に対する指示内容が分類されたカテゴリ別に、当該カテゴリと、前記各目的の達成に成功した時の指示内容と、を対応付けたデータベースを参照して、所定の目的に対する指示内容が当該所定の目的の達成に失敗した場合に、当該指示が分類されるカテゴリと同一のカテゴリに対応付けられた前記成功した時の指示内容を抽出し、
抽出された前記指示内容に基づいて、前記所定の目的に対する新たな指示内容を生成し、
生成された前記指示内容を通知する、
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置などに関する。
【背景技術】
【0002】
目的を達成させるために、人や事業者が行動するための具体的な指示内容が、人や事業者に対して提示される場合がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、血圧、体重などの健康状態情報に基づいて、ユーザの健康状態が悪いかを判定することが記載され、例えば血圧が高い場合に、血圧を下げるための食事の改善指示などを提示することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2020/009057号
【特許文献2】特開2020-161187号公報
【特許文献3】特開2018-042811号公報
【特許文献4】特開2009-009350号公報
【特許文献5】特開2007-323527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
AI(Artificial Intelligence)の機能を有する装置などの他のノードによって更新された情報を参照するのが難しい場合がある。
【0006】
本開示の目的の一例は、他のノードによって更新された情報を参照することができる情報処理装置などを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様における情報処理装置は、各目的に対する指示内容が分類されたカテゴリ別に、当該カテゴリと、前記各目的の達成に成功した時の指示内容と、を対応付けたデータベースを参照して、所定の目的に対する指示内容が当該所定の目的の達成に失敗した場合に、当該指示内容が分類されるカテゴリと同一のカテゴリに対応付けられた前記成功した時の指示内容を抽出する抽出手段と、抽出された前記指示内容に基づいて、前記所定の目的に対する新たな指示内容を生成する生成手段と、生成された前記指示内容を通知する通知手段と、を備える。
【0008】
本開示の一態様における情報処理システムは、複数のノードを備え、前記複数のノードのうちのいずれかのノードが、各目的に対する指示内容が分類されたカテゴリ別に、当該カテゴリと、前記各目的の達成に成功した時の指示内容と、を対応付けたデータベースを参照して、所定の目的に対する指示内容が当該所定の目的の達成に失敗した場合に、当該指示が分類されるカテゴリと同一のカテゴリに対応付けられた前記成功した時の指示内容を抽出する抽出手段と、抽出された前記指示内容に基づいて、前記所定の目的に対する新たな指示内容を生成する生成手段と、生成された前記指示内容を通知する通知手段と、を備え、前記複数のノードのうちのいずれかのノードが、当該ノードによって生成された指示内容が当該指示内容の目的の達成に成功した場合に、当該指示内容が分類されたカテゴリと、当該指示内容と、を前記データベースに登録する登録手段を備える。
【0009】
本開示の一態様における情報処理方法は、各目的に対する指示内容が分類されたカテゴリ別に、当該カテゴリと、前記各目的の達成に成功した時の指示内容と、を対応付けたデータベースを参照して、所定の目的に対する指示内容が当該所定の目的の達成に失敗した場合に、当該指示が分類されるカテゴリと同一のカテゴリに対応付けられた前記成功した時の指示内容を抽出し、抽出された前記指示内容に基づいて、前記所定の目的に対する新たな指示内容を生成し、生成された前記指示内容を通知する。
【0010】
本開示の一態様におけるプログラムは、コンピュータに、各目的に対する指示内容が分類されたカテゴリ別に、当該カテゴリと、前記各目的の達成に成功した時の指示内容と、を対応付けたデータベースを参照して、所定の目的に対する指示内容が当該所定の目的の達成に失敗した場合に、当該指示が分類されるカテゴリと同一のカテゴリに対応付けられた前記成功した時の指示内容を抽出し、抽出された前記指示内容に基づいて、前記所定の目的に対する新たな指示内容を生成し、生成された前記指示内容を通知する。
【0011】
プログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体に記憶されていてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、他のノードによって更新された情報を参照することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施の形態1にかかる情報処理装置の一構成例を示すブロック図である。
図2】実施の形態にかかる情報処理装置の一動作例を示すフローチャートである。
図3】情報処理システムの一例を示す説明図である。
図4】実施の形態2にかかるノードの一構成例を示すブロック図である。
図5】実施の形態2にかかるノードの失敗時の動作例を示すフローチャートである。
図6】実施の形態2にかかるノードの成功時の動作例を示すフローチャートである。
図7】情報処理システムの一例を示す説明図である。
図8】実施例1にかかる健康促進AIノードと健康管理AIノードとの連携の一例を示す説明図である。
図9】実施例1にかかる成功DBの記憶例を示す説明図である。
図10A】実施例1にかかる失敗DBの更新例(その1)を示す説明図である。
図10B】実施例1にかかる失敗DBの更新例(その2)を示す説明図である。
図11】実施例1にかかる新たな指示内容の生成例を示す説明図である。
図12】実施例1にかかる更新後の成功DBの記憶例を示す説明図である。
図13】実施例1にかかる情報処理システムの一動作例を示すフローチャート(その1)である。
図14】実施例1にかかる情報処理システムの一動作例を示すフローチャート(その2)である。
図15】実施例2にかかる成功DBの記憶例を示す説明図である。
図16A】実施例2にかかる失敗DBの更新例を示す説明図(その1)である。
図16B】実施例2にかかる失敗DBの更新例を示す説明図(その2)である。
図17】実施例2にかかる新たな指示内容の生成例を示す説明図である。
図18】実施例2にかかる更新後の成功DBの記憶例を示す説明図である。
図19】実施例3にかかる情報処理システムを示す説明図である。
図20】実施例3にかかる健康促進AIノードと人材管理AIノードとの連携の一例を示す説明図である。
図21】実施例3にかかる成功DBの記憶例を示す説明図である。
図22A】実施例3にかかる失敗DBの更新例を示す説明図(その1)である。
図22B】実施例3にかかる失敗DBの更新例を示す説明図(その2)である。
図23】実施例3にかかる新たな指示内容の生成例を示す説明図である。
図24】実施例3にかかる更新後の成功DBの記憶例を示す説明図である。
図25】事象タグの例を示す説明図である。
図26】コンピュータ装置のハードウェア構成例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に図面を参照して、本開示にかかる、情報処理装置(ノード)、情報処理システム、情報処理方法、プログラム、およびプログラムを記録する非一時的な記録媒体の実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態は、開示の技術を限定するものではない。
【0015】
(実施の形態1)
まず、実施の形態1では、情報処理装置の基本機能について説明する。図1は、実施の形態1にかかる情報処理装置10の一構成例を示すブロック図である。情報処理装置10は、抽出部101と、生成部102と、通知部103と、を備える。
【0016】
抽出部101は、データベースを参照して、所定の目的に対する指示内容に従って行動して失敗した場合に、当該指示内容が分類されるカテゴリと同一のカテゴリに対応付けられた成功時の指示内容を抽出する。
【0017】
所定の目的は、例えば、ダイエットなどの健康促進、就労、病気の予見、災害対応など、特に限定されない。ここでの対象は、所定の目的に対して行動する人物、所定の目的に対して行動する事業者など、特に限定されない。例えば、事業者とは、病院、会社などである。
【0018】
ここで、データベースには、カテゴリ別に、カテゴリと、各目的の達成に成功した時の指示内容と、を対応付けた情報が記憶される。具体的なデータベースの内容は、実施の形態2の各例で説明する。カテゴリは、各目的に対する指示内容の分類である。カテゴリは、例えば、各目的に対する指示内容に従って対象が行動した時に生じた事象の分類であってもよい。また、カテゴリは、各目的に対する指示内容および要因の分類であってもよい。ここでの要因とは、失敗の場合、失敗の要因であり、成功の場合、成功の要因である。分類方法は特に限定されない。なお、例えば、カテゴリは、予め定められている。例えば、カテゴリには、節制、学習、進捗、売上などがある。このカテゴリを事象タグとも呼ぶ。
【0019】
生成部102は、抽出された指示内容に基づいて、所定の目的に対する新たな指示内容を生成する。具体的に、例えば、生成部102は、指示内容から、自然言語処理を利用して、キーワードを抽出する。そして、生成部102は、抽出されたキーワードと、失敗時の指示内容と、に基づいて、所定の目的を達成するための新たな指示内容を生成する。
【0020】
通知部103は、生成された指示内容を通知する。電子メール、電子メッセージなどのように通知方法は、特に限定されない。
【0021】
図2は、実施の形態にかかる情報処理装置10の一動作例を示すフローチャートである。抽出部101は、データベースを参照して、所定の目的に対する指示内容に従って行動して失敗した場合に、当該指示内容が分類されるカテゴリと同一のカテゴリに対応付けられた成功時の指示内容を抽出する(ステップS101)。
【0022】
つぎに、生成部102は、抽出された指示内容に基づいて、所定の目的に対する新たな指示内容を生成する(ステップS102)。そして、通知部103は、生成された指示内容を通知する(ステップS103)。ステップS103のつぎに、情報処理装置10は、動作を終了する。
【0023】
人や事業者が、提示された指示内容に従って行動しても、失敗する場合がある。このような場合、新たな指示内容を作成するのは難しい。以上、実施の形態1において、情報処理装置10は、指示に失敗した場合に、同一のカテゴリに分類された他の指示内容に基づいて、新たな指示内容を生成する。これにより、情報処理装置10は、過去の成功事例を使って、新たな指示を試すことができる。したがって、指示内容の生成の容易化を図ることができる。また、例えば、AIの機能を有する装置などの他のノードによってデータベースが更新されている場合、他のノードによって更新されたデータベースを参照することができる。
【0024】
(実施の形態2)
実施の形態2では、実施の形態1にかかる情報処理装置を基本機能として、複数のノードによって構成されるシステムのうちの少なくともいずれかのノードによって実施の形態1で説明した情報処理装置が実現される例を説明する。
【0025】
図3は、情報処理システムの一例を示す説明図である。情報処理システム2は、複数のノード20-1~20-nを備える。nは2以上の整数であり、特に限定されない。
【0026】
複数のノード20-1~20-nは、例えば、互いに通信ネットワークなどを介して接続されていてもよい。また、複数のノード20-1~20-nは、階層化されていてもよい。
【0027】
複数のノード20-1~20-nの一部のノード20は、サーバのような機能を有してもよい。サーバのような機能を有するノード20は、例えば、AI処理の機能を有するノード20であってもよい。
【0028】
また、複数のノード20-1~20-nの一部のノード20は、事業者や人物のそれぞれに対応するノード20であってもよい。事業者や人物のそれぞれに対応するノード20とは、例えば、ウェアラブルデバイス、スマートフォン、PC、テレビや冷蔵庫などの家電、車両などのように特に限定されない。
【0029】
また、複数のノード20-1~20-nの一部のノード20は、各種センサーや各種センサーを備えるロボットであってもよい。
【0030】
また、複数のノード20-1~20-nのうちのいずれかのノード20は、例えば、データベースを備えるノード20であってもよい。図3において、基盤データノード20-1が、失敗DB(Database)2011と、成功DB2001と、を備える。失敗DB2011と成功DB2001とは、例えば、複数のノード20-1~20-nの少なくともいずれかのノード20によって更新される。なお、図3において、簡略して、基盤データノード20-1は、ノード20-2からノード20-4と接続されているが、他のノード20と接続されていてもよい。
【0031】
なお、説明の簡略化のために、基盤データノード20-1は、失敗DB2011と、成功DB2001と、を備えているが、失敗DB2011と、成功DB2001とは、異なるノード20であってもよい。
【0032】
なお、以降の説明において、特定のノードに限定しない場合、単にノード20と呼ぶ場合がある。また、AIの機能を有するノード20をAIノード20と呼ぶ場合がある。
【0033】
成功DB2001は、例えば、各目的に対して、対象が指示に従って行動して成功した場合の指示内容を記憶する。具体的に、成功DB2001は、例えば、成功事象テーブル2002、成功事象テーブル2002に関連付けられた成功内容テーブル2003を記憶する。成功事象テーブル2002は、目的と、目的に対して通知された指示内容が分類されたカテゴリと、通知された指示内容を表す指示内容テーブルと、対応付けて記憶する。
【0034】
成功内容テーブル2003は、指示内容と、属性タグと、指示詳細タグと、を対応付けて記憶する。前述の通り、属性タグとは、指示される対象の属性を表す。指示詳細タグは、指示内容のより詳細の分類を表す。指示詳細タグと、後述する失敗要因テーブル2014の要因タグとは、同じ基準によって付される。
【0035】
また、失敗DB2011は、例えば、各目的に対して、対象が指示に従って行動して失敗した場合の指示内容を記憶する。失敗DB2011は、例えば、失敗事象テーブル2012、失敗事象テーブル2012に関連付けられた失敗内容テーブル2013と、失敗事象テーブル2012に関連付けられた失敗要因テーブル2014と、を記憶する。失敗事象テーブル2012は、目的と、目的に対して通知された指示内容が分類されたカテゴリと、通知された指示内容を表す失敗内容テーブル2013と、失敗要因テーブル2014と、対応付けて記憶する。前述の通り、このカテゴリを事象タグとも呼ぶ。
【0036】
失敗内容テーブル2013は、指示内容と、指示される対象の属性を表す属性タグと、指示内容の詳細を分類させた指示詳細タグと、を対応付けて記憶する。また、失敗要因テーブル2014は、失敗の要因と、要因タグと、を対応付けて記憶する。要因タグとは、失敗の要因を詳細に分類させた小分類である。
【0037】
なお、成功DB2001と失敗DB2011との具体例については、後述する各実施例において説明する。
【0038】
複数のノード20-1~20-nのうちの少なくともいずれかのノード20が、実施の形態1で説明した情報処理装置の機能を基本機能として有する。
【0039】
図4は、実施の形態2にかかるノード20の一構成例を示すブロック図である。図4に示すノード20は、図3に示す複数のノード20-1~20-nのうちの少なくともいずれかのノード20である。ノード20は、例えば、抽出部201と、生成部202と、通知部203と、失敗登録部204と、成功登録部205と、を備える。実施の形態2では、実施の形態1で説明した機能に対して、失敗登録部204および成功登録部205が追加される。抽出部201と、生成部202と、通知部203とは、実施の形態1で説明した抽出部201と、生成部202と、通知部203との基本機能として備える。
【0040】
抽出部201と、生成部202と、通知部203とは、実施の形態1と同様であってよく、詳細な説明を省略する。
【0041】
失敗登録部204は、対象が指示内容に従って行動して失敗した場合に、指示内容が分類されるカテゴリと、指示内容と、失敗の要因と、を対応付けて失敗DB2011に登録する。
【0042】
抽出部201は、成功DB2001から、失敗した場合の指示内容が分類されるカテゴリと同一のカテゴリに対応付けられた成功時の指示内容を抽出する。
【0043】
例えば、同一のカテゴリに対応付けられた成功時の指示内容が複数ある場合、抽出部201は、指示対象の属性が同じである指示内容を抽出してもよい。指示対象の属性とは、例えば、指示内容が通知され、指示内容に従って行動する対象となる人物の属性である。属性としては、「会社員」、「自営業」、「学生」など挙げられるが、属性は、特に限定されない。また、前述の通り、指示対象が属性タグによって分類されてもよい。
【0044】
例えば、失敗時の指示対象の属性タグが「会社員」である場合に、抽出部201は、成功DB2001から、失敗した場合の指示内容が分類されるカテゴリと同一のカテゴリに対応付けられた成功時の指示内容であって、属性タグが「会社員」である指示内容を抽出する。
【0045】
また、例えば、同一のカテゴリに対応付けられた成功時の指示内容が複数ある場合、抽出部201は、より詳細に失敗要因を分類させた要因タグと同一のタグ(指示詳細タグ)が付された指示内容を抽出してもよい。
【0046】
生成部202は、抽出された指示内容に基づいて、所定の目的に対する新たな指示内容を生成する。具体的に、例えば、生成部202は、指示内容から、自然言語処理を利用して、キーワードを抽出する。そして、生成部202は、抽出されたキーワードと、失敗時の指示内容と、に基づいて、新たな指示内容を生成する。さらに、例えば、生成部202は、抽出されたキーワードと、失敗時の指示内容と、指示対象の個人情報と、に基づいて、新たな指示内容を生成してもよい。
【0047】
そして、通知部203は、生成された指示内容を通知する。通知方法は、実施の形態1で説明した通り、特に限定されない。
【0048】
そして、成功登録部205は、対象が通知部203によって通知された指示内容に従って行動して成功した場合に、通知された指示内容が分類されるカテゴリと、通知された指示内容と、を対応付けて成功DB2001に登録する。
【0049】
図5は、実施の形態2にかかるノード20の失敗時の動作例を示すフローチャートである。失敗登録部204は、指示内容によって対象が行動した時に失敗した場合、失敗DB2011に、指示内容が分類された事象タグと、指示内容と、を対応付けて登録する(ステップS201)。
【0050】
抽出部201は、成功DB2001に含まれる成功事象テーブル2002から、失敗時の事象タグと同一の事象タグを検索する(ステップS202)。抽出部201は、検索された事象タグに関連付けられた成功内容テーブル2003から指示内容を抽出する(ステップS203)。
【0051】
また、ステップS203において、抽出部201は、検索された事象タグに関連付けられた成功内容テーブル2003から、失敗時における属性タグと同じ属性タグに対応付けられた指示内容を抽出してもよい。また、ステップS203において、抽出部201は、検索された事象タグに関連付けられた成功内容テーブル2003から、失敗時における要因タグと同じ指示詳細タグに対応付けられた指示内容を抽出してもよい。また、ステップS203において、属性タグおよび要因タグとは組み合わせられてもよい。例えば、抽出部201は、検索された事象タグに関連付けられた成功内容テーブル2003から、失敗時における属性タグおよび要因タグと同一の属性タグおよび指示詳細タグに対応付けられた指示内容を抽出してもよい。
【0052】
生成部202は、抽出された指示内容から、目的に対する指示内容を生成する(ステップS204)。そして、通知部203は、生成された指示内容を通知する(ステップS205)。ステップS205のつぎに、ノード20は、動作を終了する。
【0053】
図6は、実施の形態2にかかるノード20の成功時の動作例を示すフローチャートである。成功登録部205は、指示内容によって対象が行動した時に成功した場合、成功DB2001に、指示内容が分類された事象タグと、指示内容と、を対応付けて登録する(ステップS211)。ステップS211のつぎに、ノード20は、動作を終了する。
【0054】
つぎに、成功DB2001や失敗DB2011の具体例および図4に示すノード20の具体例について説明する。ここで、健康の増進、病気の予見、就労を例に挙げて説明する。
【0055】
図4に示す各機能部は、1台のノード20によって実現されてもよいし、複数のノード20によって実現されてもよい。例えば、複数のノード20のそれぞれが、各機能部を有していてもよい。
【0056】
<実施例1>
実施例1では、患者の健康の増進という目的において、患者に対して行動が指示される場合を例に挙げて説明する。例えば、患者には、健康の増進を図るような行動指示が提示される。しかしながら、患者が、指示内容に従って行動しても健康が増進されない場合がある。または、患者が、指示内容に従った行動を中断する場合がある。このように、健康の増進に失敗した場合、別の工夫を取り入れて新たな対策を立てることが好ましい。
【0057】
そこで、実施例1では、患者が指示内容に従って行動したが、健康の増進に失敗した場合に、新たな指示内容を生成する例を説明する。より詳細に、実施例1では、目的は、健康の増進のうちのダイエットであり、対象は、健康を促進させる対象人物である患者である場合を例に挙げて説明する。また、健康促進に対する指示内容は、対象人物への食事の指示内容および運動の指示内容のうちの少なくともいずれかの指示内容を例に挙げて説明する。
【0058】
図7は、情報処理システム2の一例を示す説明図である。情報処理システム2は、失敗DB2011と成功DB2001とを記憶する基盤データノード20-1の他に、健康管理AIノード20-2、健康促進AIノード20-3、行政手続AIノード20-4、病院管理AIノード20-5、食事管理AIノード20-6、情報管理AIノード20-7、運動管理AIノード20-8、行政手続ノード20-9、生体情報測定ノード20-10、個人情報ノード20-11、行動監視ノード20-12、運動管理ノード20-13、患者ノード20-14、インストラクターノード20-15、管理栄養士ノード20-16、病院情報管理ノード20-17,20-18、食事管理ノード20-19などによって構成されてもよい。また、情報処理システム2は、図示しないノード20を含んでもよい。
【0059】
患者ノード20-14、インストラクターノード20-15、管理栄養士ノード20-16などは、各人物の装置である。装置の種類は、特に限定されない。また、病院情報管理ノード20-17,20-18や行政手続ノード20-9などは、各事業者の装置である。装置の種類は、特に限定されない。例えば、病院情報管理ノード20-17は、病院Bに対応するノード20である。病院情報管理ノード20-18は、病院Aに対応するノード20である。
【0060】
情報管理AIノード20-7、健康管理AIノード20-2、健康促進AIノード20-3、病院管理AIノード20-5、行政手続AIノード20-4とは、前述したAIノード20である。
【0061】
ここで、実施例1において、健康促進AIノード20-3は、図4に示すノード20の各機能部のうち抽出部201から成功登録部205を有するとする。
【0062】
生体情報測定ノード20-10、個人情報ノード20-11、行動監視ノード20-12は、それぞれ各種情報を収集する。
【0063】
例えば、生体情報測定ノード20-10は、患者の生体情報を取得する。生体情報とは、患者の体温、血圧、身長、体重などである。より具体的には、例えば、生体情報測定ノード20-10は、「体温:37.5℃、血圧:150-110、身長:170cm、体重:80kg」などの情報を取得する。
【0064】
個人情報ノード20-11は、患者ノード20-14から、患者の個人情報を取得する。個人情報は、患者の通院履歴や病院での診断結果などである。具体的に、例えば、個人情報ノード20-11は、「通院履歴:(平熱:36.2℃、平均の血圧(180-120)、診断結果:高血圧」などの情報を取得する。
【0065】
行動監視ノード20-12は、患者ノード20-14から、患者の行動履歴を取得する。行動履歴とは、患者の行動であり、例えば、歩行速度、ふらつきなどの情報である。具体的に、例えば、行動監視ノード20-12は、患者ノード20-14から、「現在の歩行速度:時速3.8km、現在のふらつき:振幅30°、平均の歩行速度:時速3.3km、平均のふらつき:振幅10°」などの情報を取得する。
【0066】
図8は、実施例1にかかる健康促進AIノード20-3と健康管理AIノード20-2との連携の一例を示す説明図である。健康管理AIノード20-2は、所定間隔ごとに、各種ノード20から、収集された情報を取得する。ここでの所定間隔とは、数秒、数十秒、数分、数時間、数日など特に限定されない。
【0067】
健康管理AIノード20-2は、例えば、生体情報、行動履歴、気象情報、個人情報などの少なくとも一部を用いて、患者の体調バロメータを計算する(ステップS221)。体調バロメータは、患者の体調に関する項目の計算値である。体調バロメータは、特に限定されない。例えば、体調バロメータは、BMI(Body Mass Index)値等であってもよい。また、体調バロメータは、複数の項目のそれぞれの計算値であってもよい。
【0068】
そして、健康管理AIノード20-2は、患者ごとに、算出された体調バロメータを体調バロメータDBなどに登録する。健康管理AIノード20-2は、算出された体調バロメータに異常がある場合、健康促進AIノード20-3へ体調バロメータを通知する。
【0069】
健康促進AIノード20-3の生成部202は、患者について初めて異常があると通知された場合、食事レシピや運動メニュー、患者の体調やアレルギーなどの個人情報に基づいて、患者に最適な食事や運動メニューを選択する(ステップS222)。そして、健康促進AIノード20-3の生成部202は、選択された食事レシピや運動メニュー、体調バロメータに基づいて、指示内容を生成する(ステップS223)。
【0070】
そして、健康促進AIノード20-3の通知部203は、生成された指示内容を行動監視ノード20-12へ通知する。より具体的に、例えば、健康促進AIノード20-3の通知部203は、健康管理AIノード20-2を介して、指示内容を行動監視ノード20-12へ通知してもよい(ステップS224)。
【0071】
このようにして、健康管理AIノード20-2が、普段と異なる振る舞いをした患者を早期に発見し、健康管理AIノード20-2と健康促進AIノード20-3とが、連携して、患者を指導することができる。
【0072】
また、図示しないが、健康管理AIノード20-2が、体調バロメータに基づいて、重傷で病院にて適切や処置が必要と判断した場合、病院管理AIノード20-5と連携してもよい。
【0073】
つぎに、患者に指示内容を通知したが、健康の増進に失敗した場合を例に挙げて説明する。健康管理AIノード20-2は、体調バロメータを再度計算する(ステップS221)。ここで、健康の増進に失敗したとは、例えば、健康管理AIノード20-2において再度体調バロメータに異常があると判断されたことである。
【0074】
例えば、患者の体重が増加傾向(例えば、現在170cm(センチメートル)、80kg(キログラム))にあり、健康管理AIノード20-2と健康促進AIノード20-3が指示内容を通知する。目的は、ダイエットであり、指示内容は、運動改善指示である。例えば、運動改善指示は、「1週間に1回150分走る」である。例えば、患者は、この運動改善指示に従って行動したが体重が増加したとする。
【0075】
図9は、実施例1にかかる成功DB2001の記憶例を示す説明図である。成功DB2001は、前述の通り、成功事象テーブル2002と、成功内容テーブル2003と、を記憶する。
【0076】
成功事象テーブル2002は、目的ごとに、目的と、事象タグと、内容と、を対応付けて記憶する。事象タグとは、前述の通り、指示内容が分類されたカテゴリである。目的とは、指示や提案の目的である。ここでの内容とは、成功内容テーブル2003である。
【0077】
図9において、成功事象テーブル2002には、目的「食費節約」、事象タグ「節制」、内容「成功内容テーブル2003-1」が対応付けて記憶されている。成功内容テーブル2003-1は、指示詳細タグと、属性タグと、指示内容と、を対応付けて記憶する。各フィールドに情報が設定されることにより、成功内容テーブル2003-1には1つのレコードとして記憶される。図9の例では、4つのレコードが記憶されている。
【0078】
成功内容テーブル2003-1には、指示詳細タグ「強い意志」と、属性タグ「自衛隊」と、指示内容「1日の食費を1000円に抑え、飲み会の誘いがあった場合は、断る。」とが対応付けて記憶されている。
【0079】
また、成功内容テーブル2003-1には、指示詳細タグ「スケジュール」と、属性タグ「会社員」と、指示内容「1日の食費を1000円に抑え、飲み会の誘いがあった場合は、その分を後日の食費から分割して捻出し、別の日で帳尻を合わせる。」とが対応付けて記憶されている。
【0080】
成功内容テーブル2003-1には、指示詳細タグ「代替案」と、属性タグ「自営業」と、「1日の食費を1000円に抑え、飲み会の誘いがあった場合は、その分を交際費など別の費目を節約し、総出費の帳尻を合わせる。」とが対応付けて記憶されている。
【0081】
成功内容テーブル2003-1には、指示詳細タグ「スケジュール」と、属性タグ「学生」と、指示内容「1日の食費を1000円に抑え、飲み会があった場合はアルバイトを行って、帳尻を合わせる」と、が対応付けて記憶されている。
【0082】
図10Aは、実施例1にかかる失敗DB2011の更新例(その1)を示す説明図である。図10Bは、実施例1にかかる失敗DB2011の更新例(その2)を示す説明図である。失敗DB2011は、前述の通り、失敗事象テーブル2012と、失敗要因テーブル2014と、失敗内容テーブル2013とを記憶する。
【0083】
図10Aに示すように、失敗登録部204は、失敗DB2011に含まれる失敗事象テーブル2012に、目的「ダイエット」と、指示内容を分類させた事象タグ「節制」と、を追加する。なお、指示内容の分類方法については特に限定されない。そして、失敗登録部204は、失敗要因テーブル2014-1および失敗内容テーブル2013-1を生成する。具体的に、例えば、図10Bに示すように、失敗登録部204は、目的「ダイエット」および事象タグ「節制」に紐づく失敗要因テーブル2014-1を生成し、生成した失敗要因テーブル2014-1に失敗要因を登録する。
【0084】
ここで、失敗登録部204は、行動履歴を解析し、行動履歴から患者のいつもと異なる行動を失敗要因として抽出する。具体的に、例えば、失敗登録部204は、行動履歴を解析して、いつもと異なる行動として「オリンピックが始まり、睡眠不足になるほどテレビを見ていたため、ランニング時間が確保できなかった」ことを検出する。そして、例えば、失敗登録部204は、失敗要因として、「オリンピック」、「テレビ」、「睡眠不足」を抽出する。なお。行動履歴から失敗要因を抽出する処理については、特に限定されない。そして、失敗登録部204は、抽出した各失敗要因と、失敗要因を分類させた要因のカテゴリである要因タグと、を失敗要因テーブル2014-1に登録する。要因「オリンピック」、「テレビ」、「睡眠不足」に対する要因タグは、それぞれ「イベント」、「娯楽」、「スケジュール」である。
【0085】
また、失敗登録部204は、失敗内容テーブル2013-1に、ダイエットに失敗したときの指示内容と、属性タグと、指示詳細タグと、を登録する。図10に示すように、失敗内容テーブル2013には、指示内容の詳細を分類させた指示詳細タグ「運動」と、属性タグ「会社員」と、指示内容「ランニング(1週間に1回150分走る。)」と、が対応付けて記憶されている。
【0086】
つぎに、抽出部201は、成功事象テーブル2002から、今回失敗したダイエットの事象タグ「節制」を検索する。そして、抽出部201は、成功事象テーブル2002において事象タグ「節制」に対応付けられた成功内容テーブル2003を特定する。図9の例では、成功内容テーブル2003-1が特定される。
【0087】
ここで、図9の例では、成功内容テーブル2003-1には、複数の指示内容が登録されている。抽出部201は、複数の指示内容のうち少なくともいずれか一つの指示内容を抽出すればよい。例えば、抽出部201は、成功内容テーブル2003-1から、失敗時の要因タグと同じ指示詳細タグである指示内容を抽出してもよい。または、抽出部201は、成功内容テーブル2003-1から、失敗時の属性タグと同じ属性タグである指示内容を抽出してもよい。
【0088】
ここでは、抽出部201は、成功内容テーブル2003から、失敗要因テーブル2014に含まれる要因タグ「スケジュール」および失敗内容テーブル2013-1に含まれる属性タグ「会社員」を、指示詳細タグおよび属性タグに含む指示内容を抽出する。具体的に、抽出部201は、図9に示す成功内容テーブル2003から、「1日の食費を1000円に抑え、飲み会の誘いがあった場合は、その分を後日の食費から分割して捻出し、別の日で帳尻を合わせる」を抽出する。
【0089】
つぎに、生成部202は、抽出された指示内容に基づいて、患者に対する新たな指示内容を生成する(ステップS225)。
【0090】
図11は、実施例1にかかる新たな指示内容の生成例を示す説明図である。生成部202は、抽出された指示内容から、自然言語処理を用いて、キーワードを抽出する。ここでは、例えば、「分割」、「別の日で帳尻」が抽出される。そして、生成部202は、失敗時の指示内容と、抽出したキーワードと、に基づいて、新たな指示内容を生成する。
【0091】
具体的に、例えば、生成部202は、指示内容「ランニング(1週間に1回150分走る。)」とキーワード「分割」とキーワード「別の日で帳尻」に基づいて、指示内容「ランニング(1週間に5回30分ずつ走る。)」を生成する。
【0092】
そして、通知部203は、生成された指示内容を患者の行動を管理する行動監視ノード20-12に通知する(ステップS226)。具体的に、通知部203は、健康管理AIノード20-2を介して行動監視ノード20-12へ通知する。さらに、行動監視ノード20-12が、患者の患者ノード20-14へ指示内容を通知してもよい。
【0093】
また、前述した通り、生体情報測定ノード20-10、個人情報ノード20-11、行動監視ノード20-12は、それぞれ各種情報を収集する。そして、健康管理AIノード20-2は、各種ノード20から取得した情報に基づいて、新たに体調バロメータを計算する。
【0094】
健康管理AIノード20-2は、指示内容を通知した後に体調バロメータに異常がある場合、失敗したと判断して、健康促進AIノード20-3に患者の体調バロメータを通知してもよい。
【0095】
一方、健康管理AIノード20-2は、指示内容を通知した後に体調バロメータに異常がない場合、成功したと判断してもよい。健康管理AIノード20-2は、指示内容によって成功したことを健康促進AIノード20-3に通知してもよい。健康促進AIノード20-3の成功登録部205は、指示内容に基づいて、成功事象テーブル2002および成功内容テーブル2003を更新する。
【0096】
なお、健康管理AIノード20-2が成功登録部205を備え、健康管理AIノード20-2の成功登録部205が、指示内容に基づいて、成功事象テーブル2002および成功内容テーブル2003を更新してもよい。
【0097】
図12は、実施例1にかかる更新後の成功DB2001の記憶例を示す説明図である。成功事象テーブル2002には、新たに、目的「ダイエット」、事象タグ「節制」、内容「成功内容テーブル2003-1」が対応付けて記憶されている。そして、成功内容テーブル2003には、新たに、指示詳細タグ「スケジュール」、属性タグ「会社員」、指示内容「ランニング(1週間に5回30分ずつ走る。)」が対応付けて記憶されている。
【0098】
図13および図14は、実施例1にかかる情報処理システム2の一動作例を示すフローチャートである。生体情報測定ノード20-10は、生体情報を測定する(ステップS231)。生体情報測定ノード20-10は、健康管理AIノード20-2に生体情報を通知する(ステップS232)。
【0099】
個人情報ノード20-11は、個人情報を取得する(ステップS233)。そして、個人情報ノード20-11は、健康管理AIノード20-2に個人情報を通知する(ステップS234)。
【0100】
行動監視ノード20-12は、行動履歴を取得する(ステップS235)。そして、行動監視ノード20-12は、健康管理AIノード20-2に行動履歴を通知する(ステップS236)。
【0101】
なお、ステップS231およびステップS232と、ステップS233およびステップS234と、ステップS251およびステップS236と、の順番は特に限定されない。これらは、同時であってもよいし、異なるタイミングであってもよい。
【0102】
健康管理AIノード20-2は、取得した各情報に基づいて、体調バロメータを算出する(ステップS237)。健康管理AIノード20-2は、体調バロメータに基づいて、患者の体調に異常があるか否かを判定する(ステップS238)。
【0103】
異常があると判定された場合(ステップS238:Yes)、健康管理AIノード20-2は、健康促進AIノード20-3へ異常があることを通知する(ステップS239)。すなわち、行動監視ノード20-12に対して患者に対する指示内容がすでに通知されている場合、ステップS238において、健康管理AIノード20-2は、指示内容に従ったダイエットに失敗したことを健康促進AIノード20-3に通知することになる。
【0104】
一方、異常がないと判定された場合(ステップS238:No)、健康管理AIノード20-2は、動作を終了する。ただし、行動監視ノード20-12に対して患者に対する指示内容がすでに通知されている場合、健康管理AIノード20-2は、指示内容に従ったダイエットに成功したことを健康促進AIノード20-3に通知してもよい。そして、健康促進AIノード20-3の成功登録部205が、成功事象テーブル2002および成功内容テーブル2003を更新してもよい。
【0105】
つぎに、健康促進AIノード20-3は、体調バロメータに異常があることの通知を受け付けると、初めての通知かを判定する(ステップS240)。
【0106】
初めての通知の場合(ステップS240:Yes)、健康促進AIノード20-3の生成部202は、食事や運動メニューを選択する(ステップS241)。健康促進AIノード20-3の生成部202は、選択された食事や運動メニューと体調バロメータに基づいて、指示内容を生成する(ステップS242)。通知部203は、指示内容を行動監視ノード20-12へ通知する(ステップS243)。
【0107】
また、初めての通知でない場合(ステップS240:No)、健康促進AIノード20-3の生成部202は、通知処理を行う(ステップS243)。図14に示す通知処理は、図5に示すステップS201からステップS205までの処理と同じであってよい。なお、例えば、ステップS205において、通知部203は、指示内容を行動監視ノード20-12へ通知すればよい。
【0108】
そして、行動監視ノード20-12は、指示内容を受け付けると、患者ノード20-14に指示内容を提示する(ステップS245)。
【0109】
各ノード20は、図13および図14に示す動作を繰り返す。これにより、成功DB2001を利用して患者に対する指示内容の適切度の向上を図ることができる。
【0110】
以上、実施例1において、健康促進AIノード20-3は、健康の増進と関係のない他の目的に対する成功時の指示内容を使って、健康の増進のための指示内容を生成する。これにより、患者の健康の増進を図ることができる。ひいては、患者自身が、気が付いていない体調不良を予防できる。
【0111】
<実施例2>
実施例2では、病気の予見を指示する例について説明する。目的が病気の予見であり、対象は、病気が起こりうる対象人物である患者である。病気の予見に対する指示内容は、患者への行動指示である。また、対象は、病気が起こりうる人物が通う病院であってもよい。この場合、指示内容は、病院への行動指示である。また、実施例2では、目的として、病気の予見のうち、受診を一例に挙げて説明する。
【0112】
情報処理システム2は、図7の例と同じであってよく、詳細な説明を省略する。実施例2において、実施例1と同様に、健康管理AIノード20-2が、図4に示すノード20の各機能部を有する。実施例2において、健康管理AIノード20-2と、情報管理AIノード20-7とが連携する。生体情報測定ノード20-10、個人情報ノード20-11、行動監視ノード20-12は、実施例1で説明した通りである。
【0113】
個人情報ノード20-11は、患者ノード20-14から、患者の現在地の情報を取得してもよい。そして、個人情報ノード20-11は、取得した情報を健康管理AIノード20-2へ通知する。また、生体情報測定ノード20-10は、患者ノード20-14から、心臓発作に関連する生体情報を取得してもよい。生体情報測定ノード20-10は、取得した情報を健康管理AIノード20-2へ通知する。
【0114】
また、各病院情報管理ノード20-17,20-18は、電子カルテ、病院の空き状況、医師などの人的リソースを病院管理AIノード20-5へ通知する。
【0115】
健康管理AIノード20-2は、情報管理AIノード20-7へ異常な生体情報を通知する。情報管理AIノード20-7は、受け付けた生体情報に基づいて、病院管理AIノード20-5へ通知する。病院管理AIノード20-5は、病院情報管理ノード20-17,20-18から、最新情報を収集する。病院管理AIノード20-5は、患者を受け入れ可能な病院、患者を受け入れるのに適切な病院を探してもよい。
【0116】
一方、健康管理AIノード20-2は、患者ノード20-14に対して、生体異常を通知する。例えば、健康管理AIノード20-2は、行動監視ノード20-12を介して、患者ノード20-14へ生体異常を通知してもよい。なお、健康管理AIノード20-2は、生体異常とともに、「安静にする」などの指示内容を通知してもよい。
【0117】
ここでは、健康管理AIノード20-2は、患者の脈拍が瞬間的に異常値を示すなどの生体異常を検出する。そして、健康管理AIノード20-2は、患者ノード20-14に対して、病院へ行くという指示内容を通知する。一方、健康管理AIノード20-2は、病院情報管理ノード20-18に対して、生体異常の患者を受け入れる指示内容を通知することとする。
【0118】
患者ノード20-14への「病院へ行く」という指示内容に従って患者は、病院へ向かったが、病院まで行けなかった。一方、病院情報管理ノード20-18への「これから体調異常の患者が行くので、受け入れを準備」という指示内容とに対して、患者は、予約時刻に病院に来なかった。このように、患者が受診に失敗した。つぎに、失敗した場合に新たな指示内容の生成に用いる成功DB2001の記憶例を、図15を用いて説明する。
【0119】
図15は、実施例2にかかる成功DB2001の記憶例を示す説明図である。成功DB2001は、前述の通り、成功事象テーブル2002と、成功内容テーブル2003と、を記憶する。
【0120】
図15において、成功事象テーブル2002には、目的「定期健診」、事象タグ「体調管理」、内容「成功内容テーブル2003-2」が対応付けて記憶されている。
【0121】
図15において、成功内容テーブル2003-2には、指示詳細タグ「スケジュール」と、属性タグ「会社員」と、病院に対する指示内容「患者のもとで定期健診を実施するように指示。」と患者に対する指示内容「慌てて健診会場へ行くのではなく、落ち着いて5分前に到着するように指示。」が対応付けて記憶されている。
【0122】
図15において、成功内容テーブル2003-2には、指示詳細タグ「強い意志」と、属性タグ「自営業」と、病院に対する指示内容「病院で定期健診を実施するように指示。」と患者に対する指示内容「急な接待の誘いがあったとしても断り、定期健診を優先するように指示。」が対応付けて記憶されている。
【0123】
図15において、成功内容テーブル2003-2には、指示詳細タグ「スケジュール」と、属性タグ「学生」と、病院に対する指示内容「病院で定期健診を実施するように指示。」と患者に対する指示内容「待ち時間をへらすため、病院がすいている平日の午後に通院するように指示。」が対応付けて記憶されている。
【0124】
図16Aは、実施例2にかかる失敗DB2011の更新例を示す説明図(その1)である。図16Bは、実施例2にかかる失敗DB2011の更新例を示す説明図(その2)である。失敗DB2011は、前述の通り、失敗事象テーブル2012と、失敗要因テーブル2014-2と、失敗内容テーブル2013-2とを記憶する。
【0125】
図16Aに示すように、失敗登録部204は、失敗DB2011に含まれる失敗事象テーブル2012に、目的「受診」と、事象タグ「体調管理」と、を追加する。
【0126】
そして、図16Bに示すように、失敗登録部204は、失敗要因テーブル2014-2および、失敗内容テーブル2013-2を生成する。具体的に、例えば、図16Bに示すように、失敗登録部204は、目的「受診」、事象タグ「体調管理」に紐づく失敗要因テーブル2014-2を生成し、失敗要因テーブル2014-2に失敗要因を登録する。
【0127】
ここで、失敗登録部204は、患者の行動履歴を解析し、行動履歴から患者のいつもと異なる行動を失敗要因として抽出する。例えば、失敗登録部204は、行動履歴を解析して、「指示通りに、すぐに病院へ歩いて向かったが、脈拍が上がり余計に体調が悪化した。病院の予約時刻に間に合わなかった。」ことを検出する。そして、失敗登録部204は、失敗要因として、「心拍数」、「受診遅延」、「即時」などを抽出する。なお。行動履歴から失敗要因を抽出する処理については、特に限定されない。そして、失敗登録部204は、抽出した各失敗要因と、失敗要因を分類させた要因タグと、を失敗要因テーブル2014-2に登録する。要因「心拍数」、「受診遅延」、「即時」に対する要因タグは、それぞれ「疲労」、「遅延」、「スケジュール」である。
【0128】
また、失敗登録部204は、失敗内容テーブル2013-2に、受診に失敗したときの指示内容と、属性タグと、指示詳細タグと、を登録する。図16に示すように、失敗内容テーブル2013-2には、指示内容の詳細を分類させた指示詳細タグ「受診」と、属性タグ「会社員」と、病院への指示内容「これから体調異常の患者が行くので、受け入れ準備を指示。」および患者への指示内容「体調異常だと思われるので、すぐに病院へ行くように指示。」と、が対応付けて記憶されている。
【0129】
つぎに、抽出部201は、成功事象テーブル2002から、今回失敗した「受診」の事象タグ「体調管理」を検索する。そして、抽出部201は、成功事象テーブル2002において事象タグ「体調管理」に対応付けられた成功内容テーブル2003を特定する。図15の例では、成功内容テーブル2003-2が特定される。
【0130】
図15において成功内容テーブル2003-2には、複数の指示内容が登録されている。例えば、抽出部201は、成功内容テーブル2003から、失敗内容テーブル2013-2の属性タグ「会社員」および失敗要因テーブル2014-2の要因タグを、属性タグおよび指示詳細タグに含む指示内容を抽出する。ここでは、抽出部201は、属性タグ「会社員」および指示詳細タグ「スケジュール」を含む指示内容を抽出する。
【0131】
生成部202は、失敗時の指示内容と、抽出された指示内容とに基づいて、新たな病院に対する指示内容および患者に対する指示内容を生成する。
【0132】
図17は、実施例2にかかる新たな指示内容の生成例を示す説明図である。例えば、生成部202は、病院に対する指示内容「患者のもとで定期健診を実施するように指示。」と、患者に対する指示内容「慌てて健診会場へ行くのではなく、落ち着いて5分前に到着するように指示。」から、自然言語処理により、キーワードを抽出する。例えば、生成部202は、キーワードとして、「患者のもとで」と「落ち着く」を抽出する。そして、生成部202は、失敗時の指示内容と、キーワードに基づいて、新たな病院に対する指示内容「患者のもとへ駆けつけるように指示。」と、新たな患者に対する指示内容「落ち着いて安静にして救急車を待つように指示。」とを生成する。
【0133】
通知部203は、患者ノード20-14と病院情報管理ノード20-18に、生成された指示内容を通知する。
【0134】
健康管理AIノード20-2は、新たな指示内容を通知した後に、患者が病院を受診しなかった場合、指示が失敗したとして、再度新たな指示内容を生成してもよい。
【0135】
一方、健康管理AIノード20-2は、指示内容を通知した後に、患者が病院を受診した場合、指示が成功したとして、成功DB2001を更新する。健康管理AIノード20-2の成功登録部205は、指示内容に基づいて、成功事象テーブル2002および成功内容テーブル2003を更新する。
【0136】
図18は、実施例2にかかる更新後の成功DB2001の記憶例を示す説明図である。成功事象テーブル2002には、新たに、目的「受診」、事象タグ「体調管理」、内容「成功内容テーブル2003-2」が対応付けて記憶されている。そして、成功内容テーブル2003-2には、新たに、指示詳細タグ「スケジュール」、属性タグ「会社員」、病院に対する指示内容「患者のもとへ駆けつけるように指示。」、患者に対する指示内容「落ち着いて安静にして救急車を待つように指示。」が対応付けて記憶されている。
【0137】
以上、実施例2において、健康促進AIノード20-3は、病気の予見と関係のない他の目的に対する成功時の指示内容を使って、病気の予見のための指示内容を生成する。これにより、患者の病気の予見に対する指示内容の決定の容易化を図る。なお、実施例2において、新たな指示内容を生成する動作については、図5や実施例1で説明した内容と同様であってよいため、フローチャートを用いた詳細な説明を省略する。
【0138】
<実施例3>
実施例3では、就労に関する指示を行う例について説明する。目的が就労であり、対象は、就労を行いたい就職活動者である。特に、実施例3では、身体能力を生かした高齢者の就労(転職)を例に挙げる。このため、対象は、高齢者であり、指示内容は、職業の提案内容である。
【0139】
具体的に、例えば、高齢者は、耳が遠い、目が悪い、体力が低下などのように身体的に能力が低下する。このため、高齢者によっては、現在の仕事の継続が難しく、勤労機会が減少する場合がある。このように、個人ごとの身体能力に応じた仕事に従事することが望ましい。しかしながら、高齢者は、身体能力の低下に気が付かない場合がある。また、身体能力に応じた職業を紹介することは難しい。
【0140】
そこで、実施例3にかかる情報処理システム2では、高齢者に対して身体能力指数に応じた職業を提案する例を説明する。
【0141】
図19は、実施例3にかかる情報処理システムを示す説明図である。実施例3にかかる情報処理システム2は、例えば、図7に示す情報処理システム2と同様に、健康管理AIノード20-2、基盤データノード20-1などによって構成されてもよい。
【0142】
また、情報処理システム2は、例えば、図7に示す情報処理システム2と同様に、高齢者や営業などの人物のそれぞれに対して、生体情報測定ノード20―30,20-40、個人情報ノード20―31,20-41、行動監視ノード20-32,20-42などによって構成されてもよい。
【0143】
また、実施例3にかかる情報処理システム2は、例えば、高齢者や営業のそれぞれに対応する高齢者ノード20-36、営業ノード20-43などによって構成されてもよい。
【0144】
また、実施例3にかかる情報処理システム2は、例えば、人材管理AIノード20-33、医療支援AIノード20-35、労働者を管理する労働者データノード20-34を含んでもよい。例えば、労働者データノード20-34は、就職活動者に対して職業を紹介する機能を有する。
【0145】
実施例3において、人材管理AIノード20-33が、図4に示すノード20の各機能部を有する場合を例に挙げて説明する。
【0146】
図20は、実施例3にかかる健康促進AIノード20-3と人材管理AIノード20-33との連携の一例を示す説明図である。健康管理AIノード20-2は、高齢者の生体情報、個人情報、行動履歴をそれぞれ生体情報測定ノード20-30、個人情報ノード20―31、行動監視ノード20―32からの通知を受け付けることにより取得する。
【0147】
例えば、個人情報は、年齢、職業、職業に対するスキルの情報などである。具体的に、例えば、個人情報は、55歳、勤続33年、家具の手工業の職人で、おもにカスタムオーダーで製品を制作、接客スキルが高いなどの情報である。
【0148】
生体情報は、実施例1で説明した例の他に、視力などの情報を含んでもよい。具体的に、例えば、生体情報は、視力が落ちているなどの情報を含む。また、行動履歴は、高齢者の行動を示す情報を含む。例えば、行動履歴は、作業が遅れがちなどの情報を含んでもよい。
【0149】
健康管理AIノード20-2は、高齢者の生体情報、行動履歴、個人情報などに基づいて、高齢者の健康指数を計算する(ステップS251)。健康指数は、特に限定されないが、視力、聴力、握力などの度合いであってもよい。また、健康指数は、例えば、ストレス耐性やコミュニケーション力を示す情報であってもよい。さらに、健康管理AIノード20-2は、高齢者自身の診断アンケートなどの結果に基づいて、ストレス耐性やコミュニケーション力を示す情報を導出してもよい。
【0150】
健康管理AIノード20-2は、算出した健康指数を高齢者ノード20-36へ通知する。なお、図19の例において、健康管理AIノード20-2は、生体情報測定ノード20などを介して、高齢者ノード20-36へ通知すればよい。また、健康管理AIノード20-2は、算出した健康指数を人材管理AIノード20-33へ通知する。
【0151】
人材管理AIノード20-33の生成部202は、高齢者の健康指数を受け付けると、高齢者への職業の紹介指示を受け付けたと判定する。そして、人材管理AIノード20-33の生成部202は、技術保有情報や求人情報から、高齢者に紹介する候補となる職業を抽出する。そして、人材管理AIノード20-33の生成部202は、抽出した職業について、職業の就労に必要な健康指数(必要健康指数と呼ぶ)を計算する(ステップS252)。
【0152】
そして、人材管理AIノード20-33の生成部202は、通知された健康指数と、各職業についての必要健康指数と、に基づいて、通知された健康指数に適合する職業を探す(ステップS253)。そして、通知部203は、見つかった職業への就労の提案を指示内容として高齢者ノード20-36に通知する(ステップS254)。なお、具体的に、例えば、図19の情報処理システム2において、通知部203は、労働者データノード20-34を介して、指示内容を高齢者ノード20-36へ通知する。
【0153】
例えば、ここでの指示内容は「接客スキルが高く、求人情報が多い、視力をそれほど必要としない不動産業の営業への転職を紹介」である。しかしながら、高齢者は、紹介された職業が合わないと判断する場合がある。ここでは、例えば、高齢者には、人材管理AIノード20-33が提案した不動産業の営業への転職が合わなかった。このように、職業の紹介に失敗する場合がある。図20に示すように、例えば、高齢者ノード20-36は、再紹介を依頼する。なお、具体的に、例えば、図19の情報処理システム2において、高齢者ノード20-36は、労働者データノード20-34を介して、再紹介の依頼を人材管理AIノード20-33へ通知する。
【0154】
この通知がトリガーとなり、人材管理AIノード20-33が、高齢者に対する新たな職業の提案を行う。なお、人材管理AIノード20-33が、高齢者に対する新たな職業の提案を行うトリガーは、この例に限られず、例えば、職業の提案が無視されたことが検出された場合や職業の提案以外に健康指数に関連する他のAIノード20から高齢者ノード20-36へ通知があった場合などが挙げられる。
【0155】
つぎに、失敗した場合に新たな指示内容の生成に用いる成功DB2001の記憶例を、図20を用いて説明する。
【0156】
図21は、実施例3にかかる成功DB2001の記憶例を示す説明図である。成功DB2001は、前述の通り、成功事象テーブル2002と、成功内容テーブル2003と、を記憶する。
【0157】
図21において、成功事象テーブル2002には、目的「眼科検診」、事象タグ「視力低下」、内容「成功内容テーブル2003-3」が対応付けて記憶されている。
【0158】
図21において、成功内容テーブル2003-3には、指示詳細タグ「代替案」と、属性タグ「営業」と、指示内容「目が悪くなってきたので、メガネをかけることを検討したが、職業を熟知している営業を続けるために、見た目を変えないように代替案としてコンタクトの使用を提案した。」が対応付けて記憶されている。
【0159】
図21において、成功内容テーブル2003-3には、指示詳細タグ「治療」と、属性タグ「初老男性」と、指示内容「初老男性が人間ドッグで、緑内障による視力の低下が判明したため、治療として手術による視力低下の抑制を提案した。」が対応付けて記憶されている。
【0160】
図21において、成功内容テーブル2003-3には、指示詳細タグ「矯正」と、属性タグ「学生」と、指示内容「学生が身体測定で視力低下がわかったため、費用や利便性を考えてメガネを使用した視力の矯正を提案した。」が対応付けて記憶されている。
【0161】
例えば、図21に示す成功内容テーブル2003-3については、医療支援AIノード20-35によって登録されたものである。このように、他のAIノード20によって登録された成功内容テーブル2003を用いることができる。
【0162】
つぎに、図20に示すように、人材管理AIノード20-33は、別の職業を探す(ステップS255)。
【0163】
図22Aは、実施例3にかかる失敗DB2011の更新例を示す説明図(その1)である。図22Bは、実施例3にかかる失敗DB2011の更新例を示す説明図(その2)である。失敗DB2011は、失敗事象テーブル2012と、失敗要因テーブル2014-3と、失敗内容テーブル2013-3とを記憶する。
【0164】
図22Aに示すように、失敗登録部204は、失敗DB2011に含まれる失敗事象テーブル2012に、目的「転職」と、事象タグ「視力低下」と、を追加する。
【0165】
そして、図22Bに示すように、失敗登録部204は、失敗要因テーブル2014-3および、失敗内容テーブル2013-3を生成する。具体的に、例えば、図22Bに示すように、失敗登録部204は、目的「転職」、事象タグ「視力低下」に紐づく失敗要因テーブル2014-2を生成し、失敗要因テーブル2014-2に失敗要因を登録する。
【0166】
ここで、失敗登録部204は、高齢者の行動履歴を解析し、行動履歴から患者のいつもと異なる行動を失敗要因として抽出する。例えば、失敗登録部204は、行動履歴を解析して、「同僚と合わなかった。給料が足りなかった。よく知らない業界での仕事が合わなかった。」ことを検出する。そして、失敗登録部204は、失敗要因として、「同僚と合わない」、「給料が足りない」、「職種が合わない」を抽出する。なお。行動履歴から失敗要因を抽出する処理については、特に限定されない。そして、失敗登録部204は、抽出した各失敗要因と、失敗要因をより詳細に分類させた要因タグと、を失敗要因テーブル2014-3に登録する。なお、図22において、要因「同僚と合わない」、「給料が足りない」、「職種が合わない」に対する要因タグは、それぞれ「対人関係」、「給料」、「代替案」である。
【0167】
また、失敗登録部204は、失敗内容テーブル2013-3に、受診に失敗したときの指示内容と、属性タグと、指示詳細タグと、を登録する。図22に示すように、失敗内容テーブル2013-3には、指示内容の詳細を分類させた指示詳細タグ「転職」と、属性タグ「営業」と、指示内容「接客スキルが高く、求人情報が多い、視力をそれほど必要としない不動産業の営業への転職を紹介」と、が対応付けて記憶されている。
【0168】
つぎに、抽出部201は、成功事象テーブル2002から、今回失敗した「受診」の事象タグ「体調管理」を検索する。そして、抽出部201は、成功事象テーブル2002において事象タグ「体調管理」に対応付けられた成功内容テーブル2003を特定する。図21の例では、成功内容テーブル2003-3が特定される。
【0169】
図21において成功内容テーブル2003-2には、複数の指示内容が登録されている。例えば、抽出部201は、成功内容テーブル2003から、失敗内容テーブル2013-3の属性タグ「営業」および失敗要因テーブル2014-3の要因タグを、属性タグおよび指示詳細タグに含む指示内容を抽出する。ここでは、抽出部201は、属性タグ「営業」および指示詳細タグ「代替案」を含む指示内容を抽出する。
【0170】
生成部202は、失敗時の指示内容と、抽出された指示内容と、個人情報と、に基づいて、新たな指示内容を生成する。
【0171】
図23は、実施例3にかかる新たな指示内容の生成例を示す説明図である。例えば、生成部202は、抽出された指示内容「目が悪くなってきたので、メガネをかけることを検討したが、職業を熟知している営業を続けるために、見た目を変えないように代替案としてコンタクトの使用を提案した。」から、自然言語処理により、キーワードを抽出する。例えば、生成部202は、キーワードとして、「熟知している」と「代替案」を抽出する。そして、生成部202は、失敗時の指示内容と、キーワードとに基づいて、新たな指示内容「熟知している家具に関する職業の代替案として、家具コンサルタントを紹介」を生成する。
【0172】
通知部203は、高齢者ノード20-36に、生成された指示内容を通知する。
【0173】
人材管理AIノード20-33は、新たな指示内容を通知した後に、高齢者ノード20-36から再度職業の紹介依頼が通知された場合、指示が失敗したとして、再度新たな指示内容を生成してもよい。
【0174】
一方、人材管理AIノード20-33は、指示内容を通知した後に、高齢者ノード20-36から再度職業の紹介依頼が所定の期間を超えても通知されなかった場合、指示が成功したとして、成功DB2001を更新する。人材管理AIノード20-33の成功登録部205は、指示内容に基づいて、成功事象テーブル2002および成功内容テーブル2003を更新する。
【0175】
図24は、実施例3にかかる更新後の成功DB2001の記憶例を示す説明図である。成功事象テーブル2002には、新たに、目的「転職」、事象タグ「視力低下」、内容「成功内容テーブル2003-3」が対応付けて記憶されている。そして、成功内容テーブル2003-3には、新たに、指示詳細タグ「スケジュール」、属性タグ「会社員」、病院に対する指示内容「患者のもとへ駆けつけるように指示。」、患者に対する指示内容「落ち着いて安静にして救急車を待つように指示。」が対応付けて記憶されている。
【0176】
以上、実施例3において、人材管理AIノード20-33は、就労と関係のない他の目的に対する成功時の指示内容を使って、就労のための指示内容を生成する。これにより、就労に対する指示内容の決定の容易化を図る。また、実施例3によれば、身体能力に応じた職業を紹介することを支援することができる。なお、実施例3において、新たな指示内容を生成する動作については、図5や実施例1で説明した内容と同様であってよいため、フローチャートを用いた詳細な説明を省略する。
【0177】
以上、各実施例の説明を終了する。以上、実施の形態2において、各ノード20は、他のノード20などが生成した指示内容を使って、新たな指示内容を生成する。このように、情報処理システム2では、各ノード20が互いの成功事例を参照することができ、互いに成長しあうことができる。
【0178】
また、成功内容テーブル2003には、成功時の指示内容を含む例を挙げたが、成功要因を含んでもよい。
【0179】
また、前述の通り、事象タグは、目的に対する指示内容を分類させたものであってもよい。前述の通り、事象タグは、目的に対する指示内容および指示内容によって対象が行動した時に失敗または成功した時の要因を分類させたものであってもよい。例えば、図25に失敗要因や成功要因を分類させた事象タグの例を示す。
【0180】
図25は、事象タグの例を示す説明図である。図25において、内容とは、失敗要因または成功要因である。なお、図25において、(失敗)が失敗要因を示し、(成功)が成功要因を示す。図25に示すように、異なる目的であっても失敗要因や成功要因を分類させる際に、同じ事象タグが付される場合がある。
【0181】
以上、各実施の形態の説明を終了する。なお、各実施の形態および各実施の形態の実施例は組み合わせて用いられてもよい。
【0182】
また、各実施の形態における各機能部の実現方法は、特に限定されない。例えば、ノードの各々が、各機能部を有していてもよい。
【0183】
各実施の形態において、各DBやテーブルなどの情報は、前述の情報の一部を含んでもよい。また、各DBやテーブルなどの情報は、前述の情報以外の情報を含んでもよい。各DBやテーブルなどの情報の実現方法は特に限定されない。例えば、複数のテーブルのうち一部のテーブルが一つのテーブルで実現されてもよい。また、各テーブルが、より詳細に、複数のテーブルに分けられてもよい。
【0184】
(コンピュータ装置)
つぎに、情報処理装置、ノードなどの各装置をコンピュータ装置で実現した場合のハードウェア構成例について説明する。図26は、コンピュータ装置のハードウェア構成例を示す説明図である。例えば、各装置の一部又は全部は、例えば図26に示すようなコンピュータ装置30とプログラムとの任意の組み合わせを用いて実現することも可能である。
【0185】
コンピュータ装置30は、例えば、プロセッサ301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、記憶装置304と、通信インターフェース305と、入出力インターフェース306と、を有する。各構成部は、バス307を介してそれぞれ接続される。
【0186】
プロセッサ301は、コンピュータ装置30の全体を制御する。プロセッサ301は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などが挙げられる。プロセッサ301は、複数であってもよい。コンピュータ装置30は、記憶部として、ROM302、RAM303および記憶装置304などを有する。記憶装置304は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などが挙げられる。例えば、記憶装置304は、OS(Operating System)のプログラム、アプリケーションプログラム、各実施の形態にかかるプログラムなどを記憶する。または、ROM302は、アプリケーションプログラム、各実施の形態にかかるプログラムなどを記憶する。そして、RAM303は、プロセッサ301のワークエリアとして使用される。
【0187】
また、プロセッサ301は、記憶装置304、ROM302などに記憶されたプログラムをロードする。そして、プロセッサ301は、プログラムにコーディングされている各処理を実行する。また、プロセッサ301は、通信ネットワーク32を介して各種プログラムをダウンロードしてもよい。また、プロセッサ301は、コンピュータ装置30の一部または全部として機能する。そして、プロセッサ301は、プログラムに基づいて図示したフローチャートにおける処理または命令を実行してもよい。
【0188】
通信インターフェース305は、無線または有線の通信回線を通じて、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などの通信ネットワーク32に接続される。これにより、コンピュータ装置30は、通信ネットワーク32を介して外部の装置や外部のコンピュータに接続される。通信インターフェース305は、通信ネットワーク32とコンピュータ装置30の内部とのインターフェースを司る。そして、通信インターフェース305は、外部の装置や外部のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
【0189】
また、入出力インターフェース306は、入力装置、出力装置、および入出力装置の少なくともいずれかに接続される。接続方法は、無線であってもよいし、有線であってもよい。入力装置は、例えば、キーボード、マウス、マイクなどが挙げられる。出力装置は、例えば、表示装置、点灯装置、音声を出力するスピーカなどが挙げられる。また、入出力装置は、タッチパネルディスプレイなどが挙げられる。なお、入力装置、出力装置、および入出力装置などは、コンピュータ装置30に内蔵されていてもよいし、外付けであってもよい。
【0190】
コンピュータ装置30のハードウェア構成は一例である。コンピュータ装置30は、図26に示す一部の構成要素を有していてもよい。コンピュータ装置30は、図26に示す以外の構成要素を有していてもよい。例えば、コンピュータ装置30は、ドライブ装置などを有してもよい。そして、プロセッサ301は、ドライブ装置などに装着された記録媒体に記憶されたプログラムやデータをRAM303に読み出してもよい。非一時的な有形な記録媒体としては、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリなどが挙げられる。また、前述の通り、例えば、コンピュータ装置30は、キーボードやマウスなどの入力装置を有してもよい。コンピュータ装置30は、ディスプレイなどの出力装置を有していてもよい。また、コンピュータ装置30は、入力装置および出力装置と、入出力装置とをそれぞれ有してもよい。
【0191】
コンピュータ装置30は、図示しない各種センサーを有してもよい。センサーの種類は特に限定されない。
【0192】
以上で、各装置のハードウェア構成の説明を終了する。また、各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、情報処理システムは、構成要素ごとにそれぞれ異なるコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、各装置が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0193】
また、各装置の各構成要素の一部または全部は、特定用途向けの回路で実現されてもよい。また、情報処理システムの一部または全部は、FPGA(Field Programmable Gate Array)のようなプロセッサなどを含む汎用の回路によって実現されてもよい。また、情報処理システムの一部または全部は、特定用途向けの回路や汎用の回路などの組み合わせによって実現されてもよい。また、これらの回路は、単一の集積回路であってもよい。または、これらの回路は、複数の集積回路に分割されてもよい。そして、複数の集積回路は、バスなどを介して接続されることにより構成されてもよい。
【0194】
また、各装置の各構成要素の一部または全部が複数のコンピュータや回路などにより実現される場合、複数のコンピュータや回路などは、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。
【0195】
各実施の形態で説明した情報処理方法は、各装置が実行することにより実現される。また、情報処理方法は、予め用意されたプログラムを各装置などのコンピュータが実行することにより実現される。各実施の形態で説明したプログラムは、HDD、SSD、フレキシブルディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、USBメモリなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録される。そして、プログラムは、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、プログラムは、通信ネットワーク32を介して配布されてもよい。
【0196】
以上説明した、各実施の形態における情報処理システムの各構成要素は、コンピュータ装置のように、その機能をハードウェア的に実現されてもよい。または、各構成要素は、プログラム制御に基づくコンピュータ装置、ファームウェアで実現されてもよい。
【0197】
以上、各実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではない。各本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が把握し得る様々な変更を適用した実施の形態を含み得る。本開示は、本明細書に記載された事項を必要に応じて適宜に組み合わせ、または置換した実施の形態を含み得る。例えば、特定の実施の形態を用いて説明された事項は、矛盾を生じない範囲において、他の実施の形態に対しても適用され得る。例えば、複数の動作をフローチャートの形式で順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。このため、各実施の形態を実施するときには、その複数の動作の順番を内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【符号の説明】
【0198】
2 情報処理システム
10 情報処理装置
20 ノード
20-1 基盤データノード
20-2 健康管理AIノード
20-3 健康促進AIノード
20-4 行政手続AIノード
20-5 病院管理AIノード
20-6 食事管理AIノード
20-7 情報管理AIノード
20-8 運動管理AIノード
20-9 行政手続ノード
20-10 生体情報測定ノード
20-11 個人情報ノード
20-12 行動監視ノード
20-13 運動管理ノード
20-14 患者ノード
20-15 インストラクターノード
20-16 管理栄養士ノード
20-17 病院情報管理ノード
20-18 病院情報管理ノード
20-19 食事管理ノード
20-30 生体情報測定ノード
20-31 個人情報ノード
20-32 行動監視ノード
20-33 人材管理AIノード
20-34 労働者データノード
20-35 医療支援AIノード
20-36 高齢者ノード
20-40 生体情報測定ノード
20-41 個人情報ノード
20-42 行動監視ノード
20-43 営業ノード
20-n ノード
30 コンピュータ装置
32 通信ネットワーク
101,201 抽出部
102,202 生成部
103,203 通知部
204 失敗登録部
205 成功登録部
301 プロセッサ
302 ROM
303 RAM
304 記憶装置
305 通信インターフェース
306 入出力インターフェース
307 バス
2001 成功DB
2002 成功事象テーブル
2003,2003-1,2003-2,2003-3 成功内容テーブル
2011 失敗DB
2012 失敗事象テーブル
2013,2013-1,2013-2,2013-3 失敗内容テーブル
2014,2014-1,2014-2,2014-3 失敗要因テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15
図16A
図16B
図17
図18
図19
図20
図21
図22A
図22B
図23
図24
図25
図26