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  • 特開-乳化組成物 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048399
(43)【公開日】2023-04-07
(54)【発明の名称】乳化組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/73 20060101AFI20230331BHJP
   A61K 8/06 20060101ALI20230331BHJP
   A61K 8/99 20170101ALI20230331BHJP
   A61K 8/55 20060101ALI20230331BHJP
   A61K 8/39 20060101ALI20230331BHJP
   A61K 8/86 20060101ALI20230331BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20230331BHJP
   A61Q 17/04 20060101ALI20230331BHJP
   A61K 9/107 20060101ALI20230331BHJP
   A61K 9/06 20060101ALI20230331BHJP
   A61K 47/36 20060101ALI20230331BHJP
   A61K 47/24 20060101ALI20230331BHJP
【FI】
A61K8/73
A61K8/06
A61K8/99
A61K8/55
A61K8/39
A61K8/86
A61Q19/00
A61Q17/04
A61K9/107
A61K9/06
A61K47/36
A61K47/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021157691
(22)【出願日】2021-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】591230619
【氏名又は名称】株式会社ナリス化粧品
(72)【発明者】
【氏名】河内 佑介
(72)【発明者】
【氏名】前田 晶子
【テーマコード(参考)】
4C076
4C083
【Fターム(参考)】
4C076AA09
4C076AA17
4C076BB31
4C076CC18
4C076DD07F
4C076DD08F
4C076DD63
4C076EE30
4C076EE37
4C076FF16
4C076FF36
4C076FF43
4C076FF63
4C083AA031
4C083AA032
4C083AA112
4C083AA122
4C083AA162
4C083AB032
4C083AB212
4C083AB242
4C083AB332
4C083AC012
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC102
4C083AC112
4C083AC122
4C083AC132
4C083AC172
4C083AC182
4C083AC242
4C083AC262
4C083AC312
4C083AC342
4C083AC352
4C083AC392
4C083AC422
4C083AC432
4C083AC442
4C083AC512
4C083AC522
4C083AC582
4C083AC642
4C083AC662
4C083AC682
4C083AC712
4C083AC812
4C083AC852
4C083AD022
4C083AD052
4C083AD092
4C083AD112
4C083AD152
4C083AD162
4C083AD202
4C083AD211
4C083AD242
4C083AD321
4C083AD322
4C083AD332
4C083AD351
4C083AD352
4C083AD492
4C083AD532
4C083AD571
4C083AD572
4C083AD632
4C083AD642
4C083CC04
4C083CC05
4C083CC19
4C083CC23
4C083DD31
4C083DD33
4C083DD41
4C083EE01
4C083EE03
4C083EE17
(57)【要約】
【課題】
本発明は従来技術に鑑みてなされたものであり、特定の成分(A)キチンナノファイバー及び/又は表面キトサン化キチンナノファイバーを含みながらも、保存安定性に優れた乳化組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】
成分(A)キチンナノファイバー及び/又は表面キトサン化キチンナノファイバー、成分(B)スクレロチウムガム、成分(C)ノニオン性界面活性剤及び/または水添レシチンを組み合わせる。
【発明の効果】
キチンナノファイバーや表面キトサン化キチンナノファイバーを含みながらも保存安定性に優れた乳化組成物を提供することができる。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)
成分(A)キチンナノファイバー及び表面キトサン化キチンナノファイバーから選ばれる1種又は2種以上
成分(B)スクレロチウムガム
成分(C)ノニオン性界面活性剤及び水添レシチンから選ばれる1種又は2種以上
を含む乳化組成物。
【請求項2】
水中油型であることを特徴とする請求項1記載の乳化組成物。
【請求項3】
成分(C)ノニオン性界面活性剤のHLBが4~17であることを特徴とする請求項1又は2に記載の乳化組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はキチンナノファイバー及び/又は表面キトサン化キチンナノファイバーを含む乳化組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
キチンやキトサンは優れた抗菌性、保湿性、生体適合性および安全性などが報告されており、従来、医用材料、医薬、化粧品、食品、繊維、農業、水処理等に利用されている。
【0003】
キチンやキトサンは、一般に水不溶性である上、適正な溶媒が少ないことによりその利用が制限されていたが、近年、キチンやキトサンをナノファイバー化することにより、比較的簡単に水系溶媒に均一に分散でき安定に配合可能となった。
【0004】
これらの利便性の改善に伴い、キチンナノファイバーや表面キトサン化キチンナノファイバーが保湿効果を目的として化粧料に利用されている。さらに、キチンナノファイバーやキトサンナノファイバーを用いることは、保湿効果以外にもアトピー性皮膚炎や褥瘡、火傷等の角層の損傷に対する治療・予防効果が報告されており、皮膚上皮の厚さを増加させることも示されている(特許文献1)。
【0005】
キチンナノファイバーや表面キトサン化キチンナノファイバーは乳化剤として利用できる例も報告されている(特許文献2)が、乳化組成物としては十分な安定性を確保できるレベルではなく、場合によっては経時での凝集や分離という保存安定性悪化を招く問題もあった。
【0006】
このような安定性不良を解決する一般的な手段として高分子や界面活性剤を併用することが考えられる。
高分子は水相を増粘させることで分離抑制し乳化物の安定性を向上する他、しっとり感の付与、肌なじみを良くするために用いられることが知られている。界面活性剤は一般的には乳化性を向上して経時の分離抑制に効果的であることが知られている。
しかし、ナノファイバー化したキチンやキトサンは、高分子や界面活性剤の種類によっては、併用することで、凝集が生じやすい。例えば、アニオン性の界面活性剤や高分子を用いると著しく凝集が起こり、結果的に乳化安定性にも課題が生じる。ノニオン性の界面活性剤や高分子を使えば著しい反応を避ける事はできるが、高温安定性や経時安定性は満足いくものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】WO2012/036283号公報
【特許文献2】特開2018-187619号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記の従来技術に鑑みてなされたものであり、特定の成分(A)キチンナノファイバー及び/又は表面キトサン化キチンナノファイバーを含みながらも、保存安定性に優れた乳化組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を達成するため、本発明者は鋭意研究を行った結果、成分(A)キチンナノファイバー及び/又は表面キトサン化キチンナノファイバー、成分(B)スクレロチウムガム、成分(C)ノニオン性界面活性剤及び/又は水添レシチンを組み合わせる事によって、凝集がなく保存安定性に優れる乳化組成物を見出すことができた。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、キチンナノファイバー及び/又は表面キトサン化キチンナノファイバーを含みながらも、保存安定性に優れた乳化組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1はキチンナノファイバー及び/又は表面キトサン化キチンナノファイバーの繊維幅および繊維長を模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明でいうナノファイバーとは、平均繊維幅をナノレベル(nm)まで高度に解繊維した微細繊維であり、例えば、平均繊維幅が2nmから200nm、繊維長が100nm以上の繊維状物質等が挙げられる。
【0013】
本発明に用いられる成分(A)キチンナノファイバーは、特に限定されていないが、カニ殻などの甲殻から得られたキチンを超極細繊維の状態で取り出したキチンナノファイバー等が挙げられる。サイズとしては、例えば、平均繊維幅が2nmから 200nm、繊維長が1μm以上の繊維状物質であるもの等が挙げられる。市販品の例としては、製品名:マリンナノファイバー(登録商標)キチンNF(表示名:キチン、製造元:株式会社マリンナノファイバー社)等が挙げられる。
【0014】
本発明に用いられる成分(A)表面キトサン化キチンナノファイバーは、特に限定されていないが、上記のキチンナノファイバーを水酸化ナトリウムなどの強アルカリを用いて加水分解することで部分的に表面を脱アセチル化して得られるもの等が挙げられる。特に平均脱アセチル化度は限定されるものではないが、20%以上が好ましい。
平均脱アセチル化度は元素分析、電気伝導度滴定、FT-IRなどによって測定することができる。例えば、平均脱アセチル化度の計算式の例としては次の式が挙げられる。
【0015】
【数1】
【0016】
本発明に用いられる成分(A)表面キトサン化キチンナノファイバーのサイズとしては、例えば、平均繊維幅が2nmから 200nm、繊維長が1μm以上の繊維状物質であるもの等が挙げられる。市販品の例としては、製品名:マリンナノファイバーHL-01(表示名:加水分解キチン、製造元:株式会社マリンナノファイバー社)等が挙げられる。
【0017】
本発明の乳化組成物において、成分(A)は1種を選んで配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合しても良い。
【0018】
本発明の乳化組成物においては、成分(A)の配合量は特に限定されるものではないが、効果、使用感などの観点から好ましくは0.001~0.8質量%、さらに好ましくは0.002~0.5質量%が望ましい。
【0019】
本発明に用いられる成分(A)は、より分散性を高めるために、製剤化に用いる前後のいずれの段階であっても、高圧処理等で機械的に解繊してもよい。
【0020】
本発明に用いられる成分(B)スクレロチウムガムはSclerotium rolfsii由来であり、主としてグルコースモノマーから構成される多糖類である。市販品の例としては、製品名:Amigel(表示名:スクレロチウムガム、製造元:Alban Muller International社)等が挙げられる。
【0021】
本発明の乳化組成物において、成分(B)の配合量は特に限定されるものではないが、安定性の観点から組成物全量中に0.001~2質量%とすることが好ましい。特に好ましくは0.005~1.5質量%である。
【0022】
本発明で用いられる(C)ノニオン性界面活性剤は分子内にイオン性の部位がない界面活性剤のことを指す。ノニオン性界面活性剤の種類は特に限定されないが、例えば、セスキオレイン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンフィトステロール等のポリオキシアルキレンフィトステロール、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシアルキレン脂肪酸ソルビタン、ステアリン酸スクロース等のショ糖脂肪酸エステル、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル等の脂肪酸ポリオキシアルキレングリセリル、モノステアリン酸グリセリルやジイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリ(2~10)グリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンジメチルシロキサン等のポリエーテル変性シリコーン、モノステアリン酸ポリエチレングリコール等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0023】
これらノニオン性界面活性剤の中でも経時安定性や使用感の観点から、HLBは特に限定されないが、HLBが4~17であるものが好ましい。具体的にはイソステアリン酸PEG-60グリセリル、ステアリン酸PEG-5、PEG-50水添ひまし油、セスキオレイン酸ソルビタンなどが挙げられる。
また、HLB値は以下の式にて算出することができる。
【0024】
【数2】
【0025】
本発明で用いられる(C)水添レシチンは、レシチンを水素添加したレシチン誘導体であり、水素添加レシチンとも称される。水添レシチンとしては卵黄レシチンや大豆レシチン等の天然のリン脂質、レシチン中の不飽和炭素鎖を水素添加により飽和結合に変えた水添大豆レシチン、水添卵黄レシチン、リゾレシチン等が使用できる。
【0026】
本発明の乳化組成物において、成分(C)は1種を選んで配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合しても良い。
【0027】
本発明の乳化組成物において、成分(C)の配合量は特に限定されるものではないが、使用感や安定性などの観点から組成物全量中に0.05~5質量%とすることが好ましい。特に好ましくは0.3~3質量%である。この範囲で配合する事で乳化安定性が良好となる。
【0028】
本発明の乳化組成物とは、界面活性剤やその他の乳化力を有する成分により、油と水が混合・均一になった組成物を指し、粘度や形態は問わない。例えば、化粧品剤型であれば、白濁化粧水・乳液・クリーム・日焼け止め・入浴剤・化粧下地・ファンデーション・薬用クリームなどがこれに該当する。
【0029】
本発明の乳化組成物には、必要に応じて本発明の効果を阻害しない質的、量的範囲内で、多価アルコール、低級アルコール、pH調整剤、防腐剤、キレート剤、薬効成分、油剤、シリコーン、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、粉体、香料、色素等、通常化粧品や医薬部外品に用いられている成分も配合することができる。これら成分を含有させる場合の配合割合は、その種類や目的に応じて適宜選択することができ、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。
【実施例0030】
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。調製方法は以下の通りである。
1:油性成分を加熱溶解する。
2:水性成分を水相で均一混合する。
3:成分(B)はあらかじめ水に膨潤させて水溶液としておき、2:で均一化した水相と均一にする。
4:70℃~80℃に加熱した油相を同じく70℃~80℃に加熱した水相へ投入し、撹拌して均一にする。
5:ホモミキサー(PRIMIX製)で6000rpmで1分間処理する。
6:40℃以下まで冷却し、製剤を得る。
【0031】
実施例1~13、比較例1~11及び参考例1~2について、下記表1および2に示す処方の乳化組成物を用いて、保存安定性(凝集、分離)について以下の評価方法により評価した。
【0032】
【表1】
※1 表面キトサン化ナノファイバー:成分名 加水分解キチン
※2 キチンナノファイバー:成分名 キチン末
※3 イソステアリン酸PEG-60グリセリル HLB:16
※4 PEG-50水添ヒマシ油 HLB:13
※5 ステアリン酸PEG-5 HLB:8
※6 ステアリン酸ポリグリセリルー10 HLB:14
※7 セスキオレイン酸ソルビタン HLB:6
※8 水添レシチン HLB:9
【0033】
【表2】
※1 表面キトサン化ナノファイバー:成分名 加水分解キチン
※2 キチンナノファイバー:成分名 キチン末
※3 イソステアリン酸PEG-60グリセリル HLB:16
※5 ステアリン酸PEG-5 HLB:8
【0034】
調製した乳化組成物の保存安定性について評価した。
[保存安定性(凝集)の評価基準]
表1に示す実施例処方、表2に示す比較例処方および参考例処方で作製した乳化組成物を密閉容器に保管し、調製翌日の外観について、以下の基準により評価した。評価は製剤をスライドガラスに0.1g、直径1cmになるように押し伸ばし状態を確認した。

◎:凝集が全く見られない。
〇:わずかに凝集が見られるものの、品質上問題ないレベルである。
×:凝集が著しく、品質上問題となるレベルである。
[保存安定性(分離)の評価基準]
表1に示す実施例処方、表2に示す比較例処方および参考例処方で作製した乳化組成物を60℃にて1週間保管した後の外観について、以下の基準により評価した。
直円筒の透明ガラス製バイアル瓶(内径3Φ×高さ5mm)に製剤を10gはかりとり、底部から液面までの長さL(mm)と、底部から分離により発生した透明層部の液面までの長さLb(mm)を算出し、以下の式で分離度を評価した。なお分離度は0%である事が望ましいので、0%を合格とし、1%以上は分離とみなす。
【0035】
【数3】
【0036】
表1の結果から、実施例1~13は、凝集や分離の観点から保存安定性に優れていた。実施例2では成分Aが実施例1に比べて多くなっているが、保存安定性は良好である。実施例3~13を見ても成分Bの配合量や成分Cの種類や量に関わらず本願記載の構成であれば保存安定性が優れている事がわかった。
【0037】
一方、表2に示される比較例2~9にある一般的な水溶性増粘剤では、キチン繊維との凝集や分離が生じ、保存安定性が悪化する傾向がみられた。しかし表1に示される実施例1~13にあるスクレロチウムガムを用いた場合は、成分(A)との凝集や、経時での分離がほぼ起こらず、劇的に安定性が向上した。成分(A)と反応しにくいノニオン性の高分子を用いたとしても安定性が良好になるわけではなく、成分(B)スクレロチウムガムを用いた時だけ本願課題を達成する事ができるので、成分(B)が成分(A)との組み合わせに特に優れている事がわかる。また成分(C)と同じく界面活性能に寄与する成分を配合した比較例10、11では凝集が発生し、その結果、分離にもつながり安定性不良が生じた。この結果からも本願記載の成分(C)が成分(A)との組み合わせとして優れている事がわかる。参考例1は成分(A)を含まず、アニオン性の高分子を配合した組成物であるが、成分(A)を含む比較例6と比較すると成分(A)の配合により安定性が悪化していることがわかる。また参考例2では、成分(A)を含まず、ノニオン性の高分子を配合した組成物であるが、成分(A)を配合した比較例4と比べると、成分(A)により安定性は少し悪くなる傾向が見られた。この結果からも成分(A)により安定性が向上するわけではないことがわかる。さらに例えば、実施例1と比較例4では、比較例4の方が、粘度が高い組成物であるが、安定性が良好であるわけではない。従って安定性が粘度に依存して決定されるわけではない。
以上の結果からも、成分(A)を配合した乳化組成物は本願記載の構成により顕著に安定性が向上することがわかる。
【0038】
常法にて、各処方の組成物を作製した。いずれの処方においても本発明の効果を奏することが確認された。
【0039】
白濁化粧水
配合成分 配合量(%)
表面キトサン化ナノファイバー 0.1
スクレロチウムガム 0.05
ペンチレングリコール 1.0
グリセリン 7.5
1,3-ブチレングリコール 8.0
PEG-50水添ヒマシ油(HLB:13) 0.05
水添レシチン(HLB:9) 0.45
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 0.75
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 0.15
2-フェノキシエタノール 0.3
安定剤 適量
精製水 残余
【0040】
ジェル
配合成分 配合量(%)
表面キトサン化ナノファイバー 0.1
スクレロチウムガム 1.0
ペンチレングリコール 1.0
グリセリン 7.5
1,3-ブチレングリコール 8.0
PEG-50水添ヒマシ油(HLB:13) 0.1
水添レシチン(HLB:9) 0.9
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 1.5
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 0.3
2-フェノキシエタノール 0.3
安定剤 適量
精製水 残余
【0041】
乳液
配合成分 配合量(%)
表面キトサン化ナノファイバー 0.2
スクレロチウムガム 0.5
ペンチレングリコール 1.0
1,2-ヘキサンジオール 0.5
プルラン 0.3
グリコシルトレハロース 1.4
加水分解水添デンプン 0.8
アラントイン 0.2
グリセリン 7.5
1,3-ブチレングリコール 8.0
イソステアリン酸
PEG-60グリセリル(HLB:16) 0.4
ステアリン酸PEG-5(HLB:8) 0.9
コレステロール 0.4
セラミド3 0.01
トリイソステアリン 0.5
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 3.5
エチルヘキサン酸セチル 2.0
水添ポリイソブテン 2.0
ステアリン酸グリセリル 0.5
スクワラン 1.0
ベヘニルアルコール 0.7
2-フェノキシエタノール 0.3
ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル 0.002
乳酸桿菌/コメ発酵物 0.396
マルチトール 0.1
アルギニン 0.004
ジラウロイルグルタミン酸リシンNa 0.001
トリメチルグリシン 0.1
3-O-エチルアスコルビン酸 0.01
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na 0.001
ナイアシンアミド 5.0
グリチルレチン酸ステアリル 0.05
シロキクラゲ多糖体 0.02
ヤマフジ葉エキス 0.1
ハッカクレイシエキス 0.1
タベブイアインペチギノサ樹皮エキス 0.2
チャ葉エキス 0.001
塩化Mg 0.001
精製水 残余
【0042】
クリーム
配合成分 配合量(%)
表面キトサン化ナノファイバー 0.2
スクレロチウムガム 0.5
ペンチレングリコール 1.0
1,2-ヘキサンジオール 0.5
グリコシルトレハロース 1.4
加水分解水添デンプン 0.8
アラントイン 0.2
グリセリン 7.5
1,3-ブチレングリコール 8.0
イソステアリン酸
PEG-60グリセリル(HLB:16) 0.6
ステアリン酸PEG-5(HLB:8) 1.2
コレステロール 0.4
マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル 2.0
ラウロイルグルタミン酸
ジ(オクチルドデシル/フィトステリル
/ベヘニル) 1.0
セラミド2 0.01
トリイソステアリン 2.5
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 5.5
エチルヘキサン酸セチル 2.0
水添ポリイソブテン 4.0
ベヘン酸グリセリル 1.5
スクワラン 1.0
ワセリン 1.0
ベヘニルアルコール 2.2
2-フェノキシエタノール 0.3
ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル 0.002
乳酸桿菌/コメ発酵物 0.396
マルチトール 0.1
アルギニン 0.004
ナイアシンアミド 5.0
グリチルレチン酸ステアリル 0.05
シロキクラゲ多糖体 0.02
ヤマフジ葉エキス 0.1
ハッカクレイシエキス 0.1
タベブイアインペチギノサ樹皮エキス 0.2
チャ葉エキス 0.001
塩化Mg 0.001
加水分解キャッサバ塊茎エキス 0.1
アクリレーツコポリマー 0.1
エタノール 0.1
ヒアルロン酸Na 0.001
アスコルビルグルコシド 0.001
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル 0.5
精製水 残余
【0043】
日焼け止め
配合成分 配合量(%)
表面キトサン化ナノファイバー 0.2
スクレロチウムガム 0.5
ペンチレングリコール 1.0
1,2-ヘキサンジオール 0.5
グリコシルトレハロース 1.4
加水分解水添デンプン 0.8
アラントイン 0.2
グリセリン 7.5
1,3-ブチレングリコール 8.0
PEG-50水添ヒマシ油(HLB:13) 1.5
ステアリン酸PEG-5(HLB:8) 0.9
セスキオレイン酸ソルビタン(HLB:6) 1.0
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 4.0
ビスエチルヘキシルオキシフェノール
メトキシフェニルトリアジン 0.5
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル
安息香酸ヘキシル 0.5
エチルヘキシルトリアゾン 0.3
オクトクリレン 0.2
ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール 5.0
エチルヘキサン酸セチル 3.0
ステアリン酸グリセリル(HLB:6) 0.7
ステアリン酸 0.8
ベヘニルアルコール 1.0
2-フェノキシエタノール 0.3
ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル 0.002
乳酸桿菌/コメ発酵物 0.396
マルチトール 0.1
アルギニン 0.004
ジラウロイルグルタミン酸リシンNa 0.001
ナイアシンアミド 5.0
グリチルレチン酸ステアリル 0.05
シロキクラゲ多糖体 0.02
ヤマフジ葉エキス 0.1
ハッカクレイシエキス 0.1
タベブイアインペチギノサ樹皮エキス 0.2
チャ葉エキス 0.001
塩化Mg 0.001
酸化チタン 0.5
酸化亜鉛 0.1
安定剤 適量
精製水 残余
【0044】
バスエッセンス
配合成分 配合量(%)
表面キトサン化ナノファイバー 0.5
スクレロチウムガム 0.3
1,3-ブチレングリコール 8.0
コメヌカ油 20.0
ミネラルオイル 10.0
ポリブテン 2.0
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
セチルエーテル(HLB:14) 2.0
PEG-50水添ヒマシ油(HLB:13) 1.0
PPG-6デシル
テトラデセス-20(HLB:10) 2.0
DPG 2.0
香料 0.5
安息香酸Na 0.3
精製水 残余

【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、キチンナノファイバー及び表面キトサン化キチンナノファイバーを含む安定性に優れた乳化組成物として利用できるものである。
図1