(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048609
(43)【公開日】2023-04-07
(54)【発明の名称】異物検知システム
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20230331BHJP
G01N 21/17 20060101ALI20230331BHJP
G08B 25/00 20060101ALI20230331BHJP
G08B 21/24 20060101ALI20230331BHJP
【FI】
H04N7/18 D
G01N21/17 A
G08B25/00 510M
G08B21/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021158028
(22)【出願日】2021-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000133526
【氏名又は名称】株式会社チノー
(72)【発明者】
【氏名】宮井 浩行
【テーマコード(参考)】
2G059
5C054
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
2G059AA05
2G059BB08
2G059CC09
2G059EE01
2G059EE02
2G059FF01
2G059KK04
2G059KK10
2G059MM09
2G059MM10
2G059PP06
5C054CA04
5C054CA05
5C054CC02
5C054CE01
5C054DA07
5C054FC12
5C054HA19
5C086AA05
5C086AA21
5C086AA39
5C086BA24
5C086CA28
5C086CB36
5C086DA33
5C086FA17
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA19
5C087DD17
5C087EE11
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087GG02
5C087GG06
5C087GG66
5C087GG70
(57)【要約】 (修正有)
【課題】多くの座席のある屋内施設や大規模な屋内施設では、各座席や場内の異物を検知するために、多くの人手や時間を必要とする。
【解決手段】異物検知システムは、少なくとも1以上の波長帯の画像情報を取得する画像情報取得部を有して所定の経路を飛行する飛行体3001からの情報を処理し、画像情報から、周囲と温度の異なる領域の有無から異物の有無を判断し、異物情報を作成する情報処理装置3002と、情報処理装置からの異物情報を収集し、端末装置へ異物検知箇所の場所や画像を送付する情報収集装置3003と、異物情報を受信し表示する端末装置3004からなる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め決められた経路を飛行する飛行体と、
飛行体からの情報を処理する情報処理装置と、
情報処理装置の処理結果を表示する端末装置と、
からなる、異物検知システムにおいて、
飛行体は、少なくとも1以上の波長帯の画像情報を取得する画像情報取得部と、
飛行体の位置情報を取得する位置情報取得部と、
取得した画像情報と位置情報を送信する送信部と、を有し、
情報処理装置は、前記飛行体から送信された画像情報および位置情報を取得する取得部と、
前記飛行体が取得した画像情報に基づき、異物の有無を判断する判断部と、
前記判断部の判断結果と前記飛行体から取得した位置情報を出力する出力部と、を有し、
端末装置は、前記情報処理装置から出力された前記判断結果と位置情報を受信する端末受信部と、
前記端末受信部が受信した前記判断結果と位置情報を表示する端末表示部とを有する。
【請求項2】
前記判断部は、周囲温度との温度差によって異物の有無を判断することを特徴とした請求項1に記載の異物検知システム。
【請求項3】
前記判断部は、前記温度差を有する領域の大きさに応じて異物の有無を判断することを特徴とした請求項2に記載の異物検知システム。
【請求項4】
前記画像取得部は、熱画像カメラと可視画像カメラからなる請求項1から3のいずれか一に記載の異物検知システム。
【請求項5】
前記判断部は、前記温度差と前記温度差を有する領域の大きさと可視画像を利用して異物の有無を判断することを特徴とした請求項1から4のいずれか一に記載の異物検知システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像取得部を有する飛行体を利用した異物検知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
多目的ホールなど屋内に多数の座席が設置された施設や大型商業施設では、通常、作業員が座席や構内の清掃を行っている。しかし、座席の濡れを見つけたり、座席の陰になる所にあるゴミを見つけたりするのは容易ではない。映画館のように、照明が明るくない所では、さらに見つけにくくなる。そこで、赤外線を利用した熱画像センサで異物を発見する技術が考案されている。
【0003】
例えば、座席の濡れを赤外線画像から検出する技術としては、特許文献1が挙げられる。屋内で熱画像カメラを使って建屋を管理する技術としては、特許文献2が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-270136号公報
【特許文献2】特開2020-178170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1は作業員が座席に移動して、検査装置を動作させる必要があり、多くの座席がある場合は作業効率が悪い。特許文献2はカメラを移動させるレールが必要となり、レールが設置できない部分では検査ができないという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の発明として、
予め決められた経路を飛行する飛行体と、
飛行体からの情報を処理する情報処理装置と、
情報処理装置の処理結果を表示する端末装置と、
からなる、異物検知システムにおいて、
飛行体は、少なくとも1以上の波長帯の画像情報を取得する画像情報取得部と、
飛行体の位置情報を取得する位置情報取得部と、
取得した画像情報と位置情報を送信する送信部と、を有し、
情報処理装置は、前記飛行体から送信された画像情報および位置情報を取得する取得部と、
前記飛行体が取得した画像情報に基づき、異物の有無を判断する判断部と、
前記判断部の判断結果と前記飛行体から取得した位置情報を出力する出力部と、を有し、
端末装置は、前記情報処理装置から出力された前記判断結果と位置情報を受信する端末受信部と、
前記端末受信部が受信した前記判断結果と位置情報を表示する端末表示部とを有する。
【0007】
本発明により、複数波長の熱画像センサを搭載した飛行体により、異常のある座席を検出し、サーバや作業員の端末に異常がある座席を知らせるシステムを提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の異常検知システムは、屋内の異物発見を自動的に行うことができ、警備などを行う作業者にかかる負担を軽減できる。なお、本出願において「異物」とは、座席の濡れ、発火などの高温の物体、遺失物、施設内を移動する物体など、屋内施設において問題となり、作業員などによる対応が必要とする事象全般を意味する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施例1の異物検知システムの一例を表す概念図
【
図3】実施例1の異物検知システムの構成の一例を表す図
【
図4】実施例1の異物検知システムにおける機能ブロックの一例を表す図
【
図5】実施例1の異物検知システムの処理の流れを示すフロー図
【
図7】実施例2の異物検知システムの構成の一例を表す図
【
図8】実施例2の異物検知システムにおける機能ブロックの一例を表す図
【
図9】実施例2の異物検知システムの処理の流れを示すフロー図
【
図11】実施例3の異物検知システムの構成の一例を表す図
【
図12】実施例3の異物検知システムの構成の一例を表す図
【
図13】実施例3の異物検知システムの処理の流れを示すフロー図
【
図14】実施例4の異物検知システムの一例を表す概念図
【
図15】実施例4の異物検知システムの構成の一例を表す図
【
図16】実施例4の異物検知システムにおける機能ブロックの一例を表す図
【
図18】実施例4の異物検知システムの処理の流れを示すフロー図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図を用いて本発明の実施の携帯を説明する。なお、本発明はこれら実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
【0011】
<実施例1>
<概要>
図1は、実施例1の異物検知システムの概要図である。鉄道や船舶、航空機のような多数の座席を有する旅客輸送手段の座席の濡れなどの異物を検出するシステムである。乗客輸送手段(0101)の内部に、カメラを有する飛行体(0102)があらかじめ定められた経路を飛行している。飛行しながら、所定時間ごとに、座席(0103)の画像を撮影する。
【0012】
図2(A)は、濡れ(0104)が発生している座席(0103)を飛行体(0102)で撮影する状態を示す。
図2(B)は、飛行体で撮影した熱画像を示したものである。濡れのある部分は、周囲の領域よりも温度が低くなるので、濡れのある部分は、濡れがない部分と表示が異なる。
【0013】
図3は、実施例1の異物検知システムの概要図である。予め決められた経路を飛行する飛行体(3001)と、飛行体からの情報を処理する情報処理装置(3002)と、情報処理装置(3002)からの情報を収集し、端末装置(3004)へ異物検知箇所の場所や画像を送付する情報収集装置(3003)からなる。
【0014】
<機能的構成>
図4に実施例1のブロック図を示す。
【0015】
実施例1は、予め決められた経路を飛行する飛行体(4001)と、飛行体からの情報を処理する情報処理装置(4002)と、情報処理装置の情報を収集する情報収集装置(4003)と、情報処理装置の処理結果を表示する端末装置(4004)と、からなる。
【0016】
飛行体は、少なくとも1以上の波長帯の画像情報を取得する画像情報取得部(4101)と、飛行体の位置情報を取得する位置情報取得部(4102)と、取得した画像情報と位置情報を送信する送信部(4103)と、を有する。
【0017】
情報処理装置(4002)は、前記飛行体(4001)から送信された画像情報および位置情報を取得する取得部(4201)と、前記飛行体が取得した画像情報に基づき、異物の有無を判断する判断部(4202)と、前記判断部の判断結果と前記飛行体から取得した位置情報を出力する出力部(4203)と、を有する。
【0018】
情報収集装置(4003)は、判断結果と位置情報を取得する取得部(4301)、異物があるとの判断結果に基づいて、端末装置(4004)に異物検知の情報を伝える出力部(4302)を有する。
【0019】
端末装置(4004)は、前記情報処理装置(4002)から出力された前記判断結果と位置情報を受信する端末受信部(4401)と、前記端末受信部が受信した前記判断結果と位置情報を表示する端末表示部(4402)を有する。
【0020】
<具体的な構成>
飛行体(4001)は、ドローンなど、無線信号で飛行を制御できる装置である。飛行体には、画像情報取得部(4001)が搭載されており、サーモグラフィカメラ(4104)、レーザ測距センサ(4105)が搭載される。可視カメラ(4106)を搭載してもよい。サーモグラフィカメラ(4104)は、少なくとも一つ以上の波長の赤外線または、広帯域の赤外線、例えば、波長8~14μmに受光感度を持つ。
【0021】
レーザ測距センサ(4105)は、撮影対象物と飛行体の間の距離を測定する。可視カメラ(4106)がある場合は、サーモグラフィカメラ(4104)と同じ領域を可視光で撮影する。それにより、座席が濡れている原因が有色の液体なのか無色の液体なのかといった詳細な状況を把握できる。
【0022】
位置情報取得部(4102)は、屋内では風の影響を受けにくいため、自動操縦されている飛行体であれば、飛行時間でおおよその位置を特定できる。また、ビーコンなどの無線技術で位置を把握してもよい。後述するように、複数の飛行体が同じ情報処理装置に情報を送るので、装置のIDも位置情報に含む。
【0023】
出力部(4103)は、サーモグラフィカメラ(4104)の情報、可視カメラ(4106)の画像、位置情報を情報処理装置(4002)へ送る。具体的には、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、携帯電話回線によるデータ通信などを利用できる。
【0024】
情報処理装置(4002)は、本実施例の場合、ローカルサーバの役割を果たし、複数の飛行体からの情報を受信し、異物を判断した結果を、情報収集装置(4003)に送る。具体的には、電車の1両に1台の飛行体があり、1編成あるいは1つの駅で情報処理装置があり飛行体からの情報を収集する。それぞれの情報処理装置は情報を情報収集装置に送る。
【0025】
取得部(4201)は、飛行体からの情報を受信する。多数の飛行体から多量のデータが送信される場合には、取得部に情報を記憶する記憶部を有していてもよい。
【0026】
判断部(4202)は、サーモグラフィカメラで得られた情報に基づき、撮影領域内の温度および温度が高い部分の面積を算出し、異物の有無を判断する。
【0027】
出力部(4203)は、判断部で判断された異物に関する情報、異物検知場所の熱画像、可視画像、位置情報を情報収集装置へ送る。
【0028】
情報収集装置(4003)は、情報処理装置(4002)から送られた情報を取得し、作業者などが持っている端末装置(4004)に異物情報を送り、情報処理装置(4002)の出力部から送られた異物情報を受信する取得部(4301)と、異物情報を端末装置に送る出力部(4302)を有する。
【0029】
端末装置(4004)は、情報収集装置(4003)から発された異物情報を受信する端末受信部(4401)と、端末表示に合わせた方法で異物情報を表示する端末表示部(4402)を有する。
【0030】
端末装置としては、タブレット端末やスマートフォンなどが挙げられるが、端末装置として施設内に複数の警告灯を設置して、異物検知地点の最寄りの警告灯を点灯させることで、作業員を向かわせることもできる。
【0031】
また、本実施例では、複数の情報処理装置を情報収集装置に接続する構成としたが、情報処理装置は複数あってもよいし、1台であってもよい。また、情報収集装置を省略して情報収集装置が端末に異物情報を送る構成であってもよい。
【0032】
<処理の流れ>
図5に実施例1の処理の流れを示す。飛行体、情報処理装置、情報収集装置、端末装置のそれぞれが独立して稼働しており、所定の時間毎にデータを送る飛行体以外は、データ受信などのイベントにより、動作が行われる。
【0033】
図5(A)は飛行体での処理の流れを表す。飛行体は移動し(S5101)、所定の時間毎に画像取得部で撮影を行い(S5102)、位置情報を取得する(S5103)。位置情報や画像取得部からの情報を合わせて、送信データを作成し(S5104)、情報処理装置へデータを送信する(S5105)。その後、次の場所で撮影を行う。所定の飛行経路が終了するまで、これを繰り返す。
【0034】
図5(B)は情報処理装置での処理の流れを表す。取得部が飛行体からのデータを受信し(S5201)、熱画像の作成や撮影場所を特定するためのデータ処理を行う(S5202)。本実施例の場合は、周囲より温度が低い部分の温度の値や領域の大きさにより、異物の有無を判断する(S5203)。異物があると判断された場合は、異物検知箇所の熱画像や検知位置、可視画像などをまとめた異物情報の作成成が行われ(S5204)、出力部が情報収集装置へ異物情報を出力する(S5205)。
【0035】
図5(C)は情報収集装置での処理の流れを表す。取得部は情報処理装置からの異物情報を取得し(S5301)、異物検知場所に近い端末装置を選択(S5302)し、出力部から異物情報を送信する(S5303)。
【0036】
図5(D)は端末装置での処理の流れを表す。端末受信部で情報収集装置からの異物検知情報を受信し(S5401)、端末の画面に合わせて異物情報を加工し、端末表示部に表示する(S5402)。
【0037】
<実施例2>
<概要>
図6(A)は、実施例2の異物検知システムの実施例の概要図である。多目的ホールや大型商業施設などの施設内(6001)で、カメラを有する飛行体(6002)が予め定められた経路を飛行する。飛行しながら、所定時間ごとに画像を撮影する。赤外線による撮影により熱画像が作成され、熱画像内に周囲と温度が異なる領域(6003)があると、
図6(B)に示すように、他の領域と異なる色になる。このように、熱画像で周囲の温度と異なる部分を抽出することで、異物を検出する。
【0038】
図7は、実施例2の異物検知システムの概要図である。予め決められた経路を飛行する飛行体(7001)が複数あり、飛行体からの情報を処理する情報処理装置(7002)と、情報処理装置(7002)からの情報を収集し、端末装置(7004)へ異物検知箇所の場所や画像を送付する施設管理装置(7003)からなる。
【0039】
<機能的構成>
図8に実施例2のブロック図を示す。
本実施例は、予め決められた経路を飛行する飛行体(8001)と、飛行体からの情報を処理する情報処理装置(8002)と、情報処理装置の情報を収集する施設管理装置(8003)と、情報処理装置の処理結果を表示する端末装置(8004)を有する異物検知システムである。
【0040】
飛行体は、少なくとも1以上の波長帯の画像情報を取得する画像情報取得部(8101)と、飛行体の位置情報を取得する位置情報取得部(8102)と、取得した画像情報と位置情報を送信する送信部(8103)とを有する。
【0041】
情報処理装置(8002)は、前記飛行体(8001)から送信された画像情報および位置情報を取得する取得部(8201)と、前記飛行体が取得した画像情報に基づき、異物の有無を判断する判断部(8202)と、前記判断部の判断結果と前記飛行体から取得した位置情報を出力する出力部(8203)とを有する。
【0042】
情報収集装置(8003)は、判断結果と位置情報を取得する取得部(8301)、異物があるとの判断結果に基づいて、端末装置(8004)に異物検知の情報を伝える出力部(8302)とを有する。
【0043】
端末装置(8004)は、前記情報処理装置(8002)から出力された前記判断結果と位置情報を受信する端末受信部(8401)と、前記端末受信部が受信した前記判断結果と位置情報を表示する端末表示部(8402)とからなる。
【0044】
<具体的な構成>
飛行体(8001)は、ドローンなど、無線信号で飛行を制御できる装置である。飛行体には、画像情報取得部(8001)が搭載されており、サーモグラフィカメラ(8104)、レーザ測距センサ(8105)、可視カメラ(8106)を有する。サーモグラフィカメラ(8104)は、少なくとも一つ以上の波長の赤外線または、広帯域の赤外線、例えば、波長8~14μmに受光感度を持つ。
【0045】
レーザ測距センサ(8105)は、撮影対象物と飛行体との間の距離を測定する。可視カメラ(8106)はサーモグラフィカメラ(8104)と同じ領域を可視光で撮影する。それにより、異物の詳細を把握できる。
【0046】
位置情報取得部(8102)は、屋内では風の影響を受けにくいため、自動操縦されている飛行体であれば、飛行時間でおおよその位置を特定できる。また、ビーコンなどの無線技術で位置を把握してもよい。複数の飛行体が同じ情報処理装置に情報を送るので、装置のIDも位置情報に含む。
【0047】
送信部(8103)は、サーモグラフィカメラの情報、可視カメラの画像、位置情報を情報処理装置へ送る。具体的には、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、携帯電話回線によるデータ通信などを利用できる。
【0048】
情報処理装置(8002)は、複数の飛行体からの情報を受信し、判断結果に基づく異物情報を施設管理装置(8003)に送る。
【0049】
取得部(8201)は、飛行体からの情報を受信する。多数の飛行体から多量のデータが送信される場合には、取得部に情報を記憶する記憶部を有していてもよい。
【0050】
判断部(8202)は、サーモグラフィカメラで得られた情報に基づき、撮影領域内の温度および温度が高い部分の面積を算出し、異物の有無を判断する。
【0051】
出力部(8203)は、判断部で判断された異物の情報、具体的には、異物検知場所の熱画像、可視画像、位置情報を施設管理装置へ送る。
【0052】
施設管理装置(8003)は、情報処理装置から送られた情報を取得し、作業者などが持っている端末装置に異物情報を送る。
【0053】
取得部(8301)は、情報処理装置の出力部から送られた異物情報を受信する。
【0054】
出力部(8302)は、異物情報を異物検知場所に近い所にいる作業員の端末装置(8004)に送る。
【0055】
また、不図示であるが、施設管理装置は、スプリンクラーなどの消火設備を制御できるようになっており、火災レベルの異常であれば、消火設備を起動させることもできる。
【0056】
端末装置(8004)は、施設管理装置(8003)から発された異物検知情報を受信する端末受信部(8401)と、端末装置に合わせた方法で異物情報を表示する端末表示部(8402)を有する。
【0057】
端末装置としては、タブレット端末やスマートフォンなどが挙げられるが、端末装置として施設内に複数の警告灯を設置して、異物検知地点の最寄りの警告灯を点灯させることで、作業員を向かわせることもできる。さらに、ランプの発色を変えることで異物の危険度を示すこともできる。
【0058】
なお、本実施例では、飛行体の画像データを収集し、処理する情報処理装置と端末装置に異物検知情報を送る施設管理装置を分けたが、同一の装置に両方の機能を持たせることも可能である。なお、本実施例では、情報処理装置を1台にしたが、実施例1のように複数の情報処理装置を施設管理装置に接続する構成としてもよい。
【0059】
<処理の流れ>
図9に実施例2の処理の流れを示す。飛行体、情報処理装置、施設管理装置、端末装置のそれぞれが独立して稼働しており、所定の時間毎にデータを送る飛行体以外は、データ受信などのイベントにより、動作が行われる。
【0060】
図9(A)は飛行体での処理の流れを表す。飛行体は移動し(S9101)、所定の時間毎に画像取得部で撮影を行い(S9102)、位置情報を取得する(S9103)。位置情報や画像取得部からの情報を合わせて、送信データを作成し(S9104)、情報処理装置へデータを送信する(S9105)。その後、次の場所で撮影を行う。所定の飛行経路が終了するまで、これを繰り返す。
【0061】
図9(B)は情報処理装置での処理の流れを表す。取得部が飛行体からのデータを受信し(S9201)、熱画像の生成や撮影場所を特定するためのデータ処理を行う(S9202)。本実施例の場合は、周囲より温度が高い部分の温度や領域の大きさにより、異物の有無を判断する(S9203)。異物があると判断された場合は、異物検知箇所の熱画像や検知位置、可視画像などをまとめた異物情報の生成が行われ(S9204)、出力部が情報収集装置へ異物情報を出力する(S9205)。さらに、異物の温度の高さや領域の大きさが大きい場合は、異物情報に火災レベルの異物であることを情報として付与することができる。
【0062】
図9(C)は施設管理装置での処理の流れを表す。取得部は情報処理装置からの異物情報を受信し(S9301)、異物検知場所に近い端末装置を選択し(S9302)、出力部が選択された端末装置に異物情報を送信する(9303)。また、施設管理装置は、火災レベルの異物情報を受信した場合は、異物検知箇所に近いスプリンクラーなどの消火設備を動作させることができる。
【0063】
図9(D)は端末装置での処理の流れを表す。端末受信部で情報収集装置からの異物情報を受信し(S9401)、端末装置の画面に合わせて異物情報を加工し、端末表示部に表示する(S9402)。
【0064】
<実施例3>
<概要>
図10(A)は、実施例3の異物検知システムの概要図である。多目的ホールや大型商業施設などの施設内(1001)で、カメラを有する飛行体(1002)が予め定められた経路を飛行する。飛行しながら、所定時間ごとに画像を撮影する。赤外線による撮影により熱画像が作成される。
図10(B)は
図10(A)と同じ部分の熱画像を表す。熱画像内に周囲と温度が異なる物体(1003)があると、他の領域と異なる色になる。このように、熱画像で周囲の温度と異なる部分を抽出することで、異物を検知する。さらに、検知された異物を遺失物などの情報データと照合して、異物を特定する。
【0065】
図11は、実施例3の異物検知システムの概要図である。予め決められた経路を飛行する飛行体(1101)が複数あり、飛行体からの情報を処理する情報処理装置(1102)と、情報処理装置(1102)からの情報を収集し、端末装置(1104)へ異物検知箇所の場所や画像を送付する施設管理装置(1103)からなる。
【0066】
<機能的構成>
図12に実施例3のブロック図を示す。
【0067】
実施例3は、予め決められた経路を飛行する飛行体(1201)と、飛行体からの情報を処理する情報処理装置(1202)と、情報処理装置の情報を収集する施設管理装置(1203)と、情報処理装置の処理結果を表示する端末装置(1204)とを有する。
【0068】
飛行体は、少なくとも1以上の波長帯の画像情報を取得する画像情報取得部(1211)と、飛行体の位置情報を取得する位置情報取得部(1212)と、取得した画像情報と位置情報を送信する送信部(1213)とを有する。
【0069】
情報処理装置(1202)は、前記飛行体(1201)から送信された画像情報および位置情報を取得する取得部(1221)と、前記飛行体が取得した画像情報に基づき、異物の有無を判断する判断部(1222)と、前記判断部の判断結果と前記飛行体から取得した位置情報を出力する出力部(1223)とを有する。
【0070】
施設管理装置(1203)は、判断結果と位置情報を取得する取得部(1231)、異物情報を記憶部(1232)に保管された参照データと照合する判断部(1233)、異物情報と参照データを端末装置(1204)に送る出力部(1234)とを有する。
【0071】
端末装置(1204)は、施設管理装置(1203)から出力された異物情報を受信する端末受信部(1241)と、前記端末受信部が受信した異物情報を端末装置の仕様に合わせて表示する端末表示部(1242)を有する。
【0072】
<具体的な構成>
飛行体(1201)は、ドローンなど、無線信号で飛行を制御できる装置である。飛行体には、画像情報取得部(1211)が搭載されており、サーモグラフィカメラ(1214)、レーザ測距センサ(1215)、可視カメラ(1216)を有する。
【0073】
サーモグラフィカメラ(1214)は、少なくとも一つ以上の波長の赤外線または、広帯域の赤外線、例えば、波長8~14μmに受光感度を持つ。レーザ測距センサ(1215)は、撮影対象物と飛行体との間の距離を測定する。可視カメラ(1216)はサーモグラフィカメラ(1214)と同じ領域を可視光で撮影する。それにより、異物の詳細を把握できる。
【0074】
位置情報取得部(1212)は、屋内では風の影響を受けにくいため、自動操縦されている飛行体であれば、飛行時間でおおよその位置を特定できる。また、ビーコンなどの無線技術で位置を把握してもよい。複数の飛行体が同じ情報処理装置に情報を送るので、装置のIDも位置情報に含む。
【0075】
送信部は、サーモグラフィカメラの情報、可視カメラの画像、位置情報を情報処理装置へ送る。具体的には、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、携帯電話回線によるデータ通信などを利用できる。
【0076】
情報処理装置(1202)は、複数の飛行体からの情報を受信し、異物を判断した結果に基づく情報を施設管理装置(1203)に送る。
【0077】
取得部(1221)は、飛行体からの情報を受信する。多数の飛行体から多量のデータが送信される場合には、取得部に情報を記憶する記憶部を有していてもよい。
【0078】
判断部(1222)は、サーモグラフィカメラで得られた情報に基づき熱画像を作成し、撮影領域内の温度が異なる部分の面積を算出し、異物の有無を判断する。
【0079】
出力部(1223)は、判断部で判断された異物情報、具体的には、異物検知場所の熱画像、可視画像、位置情報を施設管理装置へ送る。
【0080】
施設管理装置(1203)は、情報処理装置から送られた情報を取得し、情報処理装置から送られた異物を遺失物や危険物などの記憶された情報と照合し、作業者などが持っている端末装置に異物情報と参照情報を送る。
【0081】
取得部(1231)は、情報処理装置の出力部から送られた異物情報と参照情報を受信する。
【0082】
記憶部(1232)は、届け出があった遺失物や危険物として指定されている物品などの参照情報を記憶する。
【0083】
判断部(1233)は、異物情報と参照情報を照合して、異物が参照情報と一致するかを判断する。
【0084】
出力部(1234)は、異物情報及び対応する参照情報を異物検知場所に近い所にいる作業員の端末装置に送る。
【0085】
端末装置(1204)は、情報収集装置から発された異物情報及び参照情報を受信する端末受信部(1241)と、端末装置に合わせた方法で異物情報を表示する端末表示部(1242)を有する。
【0086】
端末装置としては、タブレット端末やスマートフォンなどが挙げられるが、端末装置として施設内に複数カ所に警告灯を設置して、異物検知地点の最寄りの警告灯を点灯させることで、作業員を向かわせることもできる。さらに、ランプの発色を変えることで異物の危険度を示すこともできる。
【0087】
なお、本実施例では、情報処理端末を複数にしたが1台でもよい。また、情報処理装置と施設管理装置を合わせて、情報処理装置で、情報の参照を行い、端末装置への通信を行う構成としてもよい。
【0088】
<処理の流れ>
図13に実施例3の処理の流れを示す。飛行体、情報処理装置、施設管理装置、端末装置のそれぞれが独立して稼働しており、所定の時間毎にデータを送る飛行体以外は、データ受信などのイベントにより、動作が行われる。
【0089】
図13(A)は飛行体での処理の流れを表す。飛行体は移動し(S1311)、所定の時間毎に画像取得部で撮影を行い(S1312)、位置情報を取得する(1313)。位置情報や画像取得部からの情報を合わせて、送信データを作成し(S1314)、情報処理装置へデータを送信する(S1315)。その後、次の場所で撮影を行う。所定の飛行経路が終了するまで、これを繰り返す。
【0090】
図13(B)は情報処理装置での処理の流れを表す。取得部が飛行体からのデータを取得し(S1321)、熱画像の生成や撮影場所を特定するためのデータ処理を行う(S1322)。本実施例の場合は、周囲と温度が異なる部分の温度や領域の大きさにより、異物の有無を判断する(S1323)。異物があると判断された場合は、異物検知場所の熱画像や検知位置、可視画像などをまとめた異物情報の生成が行われ(1324)、出力部が施設管理装置へ異物情報を出力する(1325)。さらに、異物の温度の高さや領域の大きさが大きい場合は、異物情報に火災レベルの異物であることを情報として付与することができる。
【0091】
図13(C)は施設管理装置での処理の流れを表す。取得部は情報処理装置からの異物情報を取得し(S1331)、記憶部に保管された参照情報と異物情報が一致するか否かを判断する。参照情報と一致する場合は異物情報に参照情報を追加する(S1333)。追加の処理の後、異物検知場所に近い端末装置を選択し(S1334)、出力部が異物情報を送信する(S1335)。一方、異物情報と参照情報が一致しなかった場合は、送信端末の選択に進み、異物情報を端末装置へ出力する。
【0092】
図13(D)は端末装置での処理の流れを表す。端末受信部で施設管理装置からの異物情報を受信し(S1341)端末装置の画面に合わせて異物情報を加工し、端末表示部に表示する(S1342)。
【0093】
<実施例4>
<概要>
図14は、実施例4の異物検知システムの概要図である。多目的ホールや大型商業施設などの施設内(1401)で、カメラを有する飛行体(1402)が予め定められた経路を飛行する。飛行しながら、所定時間ごとに画像を撮影し、熱画像により施設内で移動する対象物(1403)を検出する。
【0094】
図15は、本実施例の異物検知システムの概要図である。予め決められた経路を飛行する飛行体(1501)が複数あり、飛行体からの情報を処理する情報処理装置(1502)と、情報処理装置(1502)からの情報を収集し、端末装置(1504)へ異物情報を送付する施設管理装置(1503)からなる。
【0095】
<機能的構成>
図16に実施例4のブロック図を示す。
【0096】
本実施例は、予め決められた経路を飛行する飛行体(1601)と、飛行体からの情報を処理する情報処理装置(1602)と、情報処理装置の情報を収集する施設管理装置(1603)と、情報処理装置の処理結果を表示する端末装置(1604)と有する。
【0097】
飛行体は、少なくとも1以上の波長帯の画像情報を取得する画像情報取得部(1611)と、飛行体の位置情報を取得する位置情報取得部(1612)と、取得した画像情報と位置情報を送信する送信部(1613)とを有する。
【0098】
情報処理装置(1602)は、飛行体(1601)から送信された画像情報および位置情報を取得する取得部(1621)と、前記飛行体が取得した画像情報に基づき、異物の有無を判断する判断部(1622)と、前記判断部の判断結果と前記飛行体から取得した位置情報を出力する出力部(1623)と、を有する。
【0099】
施設管理装置(1603)は、判断結果と位置情報を取得する取得部(1631)、異物があるとの判断結果に基づいて、端末装置(1604)に異物発生検知の情報を伝える出力部(1632)を有する。
【0100】
端末装置(1604)は、前記情報処理装置(1602)から出力された前記判断結果と位置情報を受信する端末受信部(1641)と、前記端末受信部が受信した前記判断結果と位置情報を表示する端末表示部(1642)を有する。
【0101】
<具体的な構成>
飛行体(1601)は、ドローンなど、無線信号で飛行を制御できる装置である。飛行体には、画像情報取得部(1611)が搭載されており、サーモグラフィカメラ(1614)、レーザ測距センサ(1615)、可視カメラ(1616)を有する。
【0102】
サーモグラフィカメラ(1614)は、少なくとも一つ以上の波長の赤外線または、広帯域の赤外線、例えば、波長8~14μmに受光感度を持つ。レーザ測距センサ(1615)は、撮影対象物と飛行体との間の距離を測定する。可視カメラ(1616)はサーモグラフィカメラ(1614)と同じ領域を可視光で撮影する。それにより、異物の詳細を把握できる。
【0103】
位置情報取得部(1612)は、屋内では風の影響を受けにくいため、自動操縦されている飛行体であれば、飛行時間でおおよその位置を特定できる。また、ビーコンなどの無線技術で位置を把握してもよい。複数の飛行体が同じ情報処理装置に情報を送るので、装置のIDも位置情報に含む。
【0104】
送信部(1613)は、サーモグラフィカメラの情報、可視カメラの画像、位置情報を情報処理装置へ送る。具体的には、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、携帯電話回線によるデータ通信などを利用できる。
【0105】
情報処理装置(1202)は、複数の飛行体からの情報を受信し、異物を判断した結果に基づく情報を施設管理装置に送る。
【0106】
取得部(1621)は、飛行体からの情報を受信する。多数の飛行体から多量のデータが送信される場合には、取得部に情報を記憶する記憶部を有していてもよい。
【0107】
判断部(1622)は、サーモグラフィカメラで得られた情報に基づき、周囲と温度が異なる領域の面積を算出し、後述するように、前の画像との比較を行い移動する異物の有無を判断する。
【0108】
出力部(1623)は、判断部で判断された異物に関する情報、具体的には、異物検知場所の熱画像、可視画像、位置情報を施設管理装置へ送る。
【0109】
施設管理装置(1603)は、情報処理装置から送られた情報を取得し、情報処理装置から送られた異物が遺失物や危険物などの記憶された情報と照合し、作業者などが持っている端末装置に異物情報を送る。
【0110】
取得部(1631)は、情報処理装置の出力部から送られた異物情報を受信する。
【0111】
出力部(1632)は、異物情報及び対応する参照情報を異物発生検知場所に近い所にいる作業員の端末装置(1604)に送る。
【0112】
端末装置(1604)は、情報収集装置から発された異物情報及び参照情報を受信する端末受信部(1641)と、端末装置に合わせた方法で異物情報を表示する端末表示部(1642)を有する。
【0113】
端末装置としては、タブレット端末やスマートフォンなどが挙げられるが、端末装置として施設内に複数の警告灯を設置して、異物発生検知地点の最寄りの警告灯を点灯させることで、作業員を向かわせることもできる。
【0114】
なお、本実施例では、情報処理端末を複数にしたが1台でもよい。また、情報処理装置と施設管理装置を合わせて、情報処理装置で、情報の参照を行い、端末装置への通信を行う構成としてもよい。
【0115】
<処理の流れ>
図18に実施例4の処理の流れを示す。飛行体、情報処理装置、施設管理装置、端末装置のそれぞれが独立して稼働しており、所定の時間毎にデータを送る飛行体以外は、データ受信などのイベントにより、動作が行われる。
【0116】
図18(A)は飛行体での処理の流れを表す。飛行体は移動し(S1811)、所定の時間毎に画像取得部で撮影を行い(S1812)、位置情報を取得する(S1813)。位置情報や画像取得部からの情報を合わせて、送信データを作成し(S1814)、情報処理装置へデータを送信する(S1815)。その後、次の場所で撮影を行う。所定の飛行経路が終了するまで、これを繰り返す。
【0117】
図18(B)は情報処理装置での処理の流れを表す。取得部が飛行体からのデータを取得し(S1821)、熱画像の生成や撮影場所を特定するためのデータ処理を行う(S1822)。本実施例の場合は、周囲と温度が異なる部分の温度や領域の大きさにより、異物の有無を判断する(S1823)。移動体の判定については後述する。異物があると判断された場合は、異物検知場所の熱画像や検知位置、可視画像などをまとめた異物情報の生成が行われ(S1824)、出力部が施設管理装置へ異物情報を出力する(S1825)。
【0118】
ここで、移動体の有無を判断する手法を説明する。
図17(A)、(B)は
図14と同じ範囲を示している。点線の枠が熱画像の画素を表し、周囲と温度が異なる部分が黒くなっている。飛行体は矢印の方向(図の右から左)へ移動しつつ、所定の時間間隔で画像を撮影する。移動する物体が存在する場合、(A)の後に(B)が撮影される。(A)の画像データを受信した情報処理装置の判断部は周辺部と温度が異なる領域の大きさや温度を算出する。さらに、(B)の画像データを受信し、同様に周辺部と温度が異なる領域の大きさや温度を算出する。(B)と(A)を比較し、撮影時間とドローンの移動速度から撮影画像内で飛行体の移動による絵流れ分を差し引くことで、静止部分と移動する部分が混在した状態において移動物体の有無を検知する。
【0119】
図18(C)は施設管理装置での処理の流れを表す。取得部は情報処理装置からの異物情報を受信し(S1831)、異物場所に近い端末装置を選択し(S1832)、出力部から異物情報を送信する(S1833)。
【0120】
図18(D)は端末装置での処理の流れを表す。端末受信部で情報収集装置からの異物検知情報を受信した端末装置は、端末装置の画面に合わせて異物情報を加工し、端末表示部に表示する。端末装置の表示を見た警備員や作業員は、端末装置で表示された場所に行き、状況を確認して対応することができる。
【符号の説明】
【0121】
3001 飛行体
3002 情報処理装置
3003 情報収集装置
3004 端末装置