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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048696
(43)【公開日】2023-04-07
(54)【発明の名称】基板処理装置及び基板処理方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/306 20060101AFI20230331BHJP
【FI】
H01L21/306 J
H01L21/306 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021158151
(22)【出願日】2021-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000002428
【氏名又は名称】芝浦メカトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
(74)【代理人】
【識別番号】100112564
【弁理士】
【氏名又は名称】大熊 考一
(74)【代理人】
【識別番号】100163500
【弁理士】
【氏名又は名称】片桐 貞典
(74)【代理人】
【識別番号】230115598
【弁護士】
【氏名又は名称】木内 加奈子
(72)【発明者】
【氏名】小山 裕貴
【テーマコード(参考)】
5F043
【Fターム(参考)】
5F043AA35
5F043BB23
5F043DD07
5F043DD13
5F043DD30
5F043EE07
5F043EE08
5F043EE28
5F043EE36
5F043GG10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】エッチング処理後の露出部分を酸化膜で保護することにより、製品不良を抑制できる基板処理装置及び基板処理方法を提供する。
【解決手段】基板処理装置1は、シリコンウェーハ100を保持して回転させる回転体10と、回転体10により回転するシリコンウェーハの被処理面に対して、エッチング処理用の第1の処理液を供給することによりエッチング処理を行う第1の処理液供給部40と、第1の処理液の供給によるエッチング処理に連続して、回転体10により回転するシリコンウェーハの被処理面に対して、酸化処理用の第2の処理液を供給することにより酸化膜形成処理を行う第2の処理液供給部50と、を有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を保持して回転させる回転体と、
前記回転体により回転する前記基板の被処理面に対して、エッチング処理用の第1の処理液を供給することによりエッチング処理を行う第1の処理液供給部と、
前記第1の処理液の供給によるエッチング処理に連続して、前記回転体により回転する前記基板の被処理面に対して、酸化処理用の第2の処理液を供給することにより酸化膜形成処理を行う第2の処理液供給部と、
を有することを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
前記酸化膜形成処理に連続して、前記被処理面に洗浄液を供給する洗浄液供給部を有することを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記回転体を収容し、前記エッチング処理及び前記酸化膜形成処理が行われる第1のチャンバを有し、
前記第1のチャンバとは別の第2のチャンバにおいて、前記第2の処理液の供給により形成された酸化膜を有する前記被処理面を洗浄する洗浄装置を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記第1の処理液は、リン酸を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記基板の被処理面は、窒化膜及び酸化膜を含み、
前記エッチング処理は、前記窒化膜を対象とすることを特徴とする請求項4記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記第2の処理液は、過酸化水素水又はオゾン水を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記第2の処理液を、前記被処理面への供給前に加熱する加熱部を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記第1の処理液供給部は、
前記第1の処理液を基板に吐出する吐出口と、
基板の被処理面上に供給された第1の処理液を加熱する加熱部と、
前記加熱部を基板に対して昇降させる昇降機構と、
を有し、
前記第2の処理液供給部は、前記第2の処理液を、前記被処理面の中心に向けて供給する供給ノズルを有し、
前記第1の処理液供給部及び前記第2の処理液供給部を制御する制御部が、
前記吐出口から前記第1の処理液を吐出させつつ、前記加熱部を前記基板に接近させることにより、前記第1の処理液を加熱してエッチング処理を行わせ、
エッチング処理に連続して、前記加熱部を離隔させて、前記供給ノズルに、前記第2の処理液を前記基板の被処理面の中心に向けて吐出させる、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の基板処理装置。
【請求項9】
回転体により基板を保持して回転させ、
前記回転体により回転する前記基板の被処理面に対して、エッチング処理用の第1の処理液を供給することによりエッチング処理を行い、
前記エッチング処理に連続して、前記回転体により回転する前記基板の被処理面に対して、酸化膜形成処理用の第2の処理液を供給する、
ことを特徴とする基板処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置及び基板処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウェーハなどの基板に積層された膜を、処理液によりエッチングするウェットエッチングの装置として、複数枚の基板を一括して処理液に浸漬させるバッチ式の基板処理装置が存在する。このようなバッチ式の基板処理装置は、複数枚を一括して処理できるので、生産性が高い。
【0003】
但し、バッチ式の基板処理装置は、複数枚の基板を共通の条件の処理液内に浸漬させるので、各基板に形成された膜厚等の相違に応じて、基板ごとにエッチングの深さ等を細かく調整することが難しい。そこで、基板を回転させながら、基板の回転中心付近にエッチング用の処理液を供給して、基板の表面に処理液を展延させることにより、基板を一枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置が使用されている。
【0004】
エッチング用の処理液としては、フッ酸やリン酸、硫酸などの酸系の液体が用いられる。例えば、シリコンウェーハにおけるポリシリコン(Poly-Si)上に、大気との接触により自然酸化膜(SiO)が形成され、さらに窒化膜(SiN)が積層された部分を有する基板において、ターゲット膜として窒化膜をエッチングする場合、処理液としてリン酸を利用する基板処理装置がある。
【0005】
このように、リン酸を含む処理液によりエッチングする基板処理装置では、酸化膜と窒化膜とのエッチングの選択比をとる、つまり窒化膜をエッチングしつつ、その下の酸化膜のエッチングを抑える必要がある。これに対処するために、処理液中に、所定量のコロイダルシリカを混入させる方法がある。この方法によると、全体のエッチングレートが低下するため、酸化膜がエッチングされ難くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2012-74601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、このように全体のエッチングレートを低下させる方法によっても、酸化膜は多少エッチングされてしまう。特に、窒化膜の下の酸化膜が薄くなっている部分については、酸化膜が全て除去されてしまう場合があり、酸化膜の下のポリシリコンが露出することになる。また、そもそも窒化膜の下に酸化膜が形成されていない部分については、窒化膜のエッチングにより、ポリシリコンが露出する。
【0008】
エッチングの後には、温純水によるリンスやアルカリの溶液であるAPM処理液(アンモニア水と過酸化水素水の混合液)によるAPM処理を行い、リン酸を含む処理液を除去する洗浄処理が行われるが、このようにポリシリコンが露出した状態で洗浄処理を行うと、露出したポリシリコンが、温純水による熱の作用やAPM処理液によってエッチングされてしまう。つまり、エッチング対象となるターゲット膜以外のものまでエッチングされてしまうことになるため、製品不良につながる。
【0009】
本発明の実施形態は、上述のような課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、エッチング処理後の露出部分を酸化膜で保護することにより、製品不良を抑制できる基板処理装置及び基板処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態の基板処理装置は、基板を保持して回転させる回転体と、前記回転体により回転する前記基板の被処理面に対して、エッチング処理用の第1の処理液を供給することによりエッチング処理を行う第1の処理液供給部と、前記第1の処理液の供給によるエッチング処理後、前記回転体により回転する前記基板の被処理面に対して、酸化処理用の第2の処理液を供給することにより酸化膜形成処理を行う第2の処理液供給部と、を有する。
【0011】
本発明の実施形態の基板処理方法は、回転体により基板を保持して回転させ、前記回転体により回転する前記基板の被処理面に対して、エッチング処理用の第1の処理液を供給し、前記回転体により回転する前記基板の被処理面に対して、酸化処理用の第2の処理液を供給する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施形態は、エッチング処理後の露出部分を酸化膜で保護することにより、製品不良を抑制できる基板処理装置及び基板処理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態の基板処理装置の全体構成を示す図である。
図2】実施形態の基板処理装置の酸化膜形成処理を示す説明図である。
図3図1の基板処理装置のエッチング装置を示す一部断面側面図である。
図4図3のエッチング装置の保持部の動作を示す平面図である。
図5図3のエッチング装置の処理液保持部を示す平面図である。
図6図3のエッチング装置の第2の処理液の供給動作を示す説明図である。
図7】実施形態の基板処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
図8】実施形態の基板処理装置の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
[概要]
図1に示すように、本実施形態の基板処理装置1は、各種の処理を行う装置を収容した複数のチャンバ1aを備え、前工程でカセット(FOUP)1bに複数枚収容されて搬送されてきた基板Wに対して、各チャンバ1a内で1枚ずつ処理を行う枚葉処理の装置である。未処理の基板Wは、カセット1bから搬送ロボット1cによって1枚ずつ取り出され、バッファユニット1dに一時的に載置された後、以下に説明する各種装置により、各チャンバ1aへの搬送及び処理が行われる。
【0015】
基板処理装置1は、エッチング装置110、洗浄装置120、搬送装置200、乾燥装置300、制御装置400を含む。エッチング装置110は、回転する基板Wの被処理面に、エッチング処理用の処理液を供給することによって、ターゲット膜の一部を除去して、必要な膜を残す装置である。洗浄装置120は、エッチング装置110でエッチング処理された基板Wの処理面に、洗浄処理用の処理液を供給することにより洗浄する。なお、後述するように、エッチング装置110においても、洗浄液の供給による洗浄処理が行われるが、これは、エッチング装置110のチャンバ(第1のチャンバ)1aとは別のチャンバ(第2のチャンバ)1aで行われる洗浄装置120の洗浄とは別の洗浄処理である。
【0016】
搬送装置200は、バッファユニット1dと各チャンバ1aとの間、各チャンバ1aの間で基板Wを搬送する。例えば、搬送装置200は、エッチング装置110において処理済の基板Wを洗浄装置120に搬送し、洗浄装置120において洗浄された基板Wを乾燥装置300に搬送する。搬送装置200も、基板Wを把持するロボットハンド210と、ロボットハンド210を移動させる搬送ロボット220を有する。乾燥装置300は、洗浄された基板Wを回転させながら加熱することにより、乾燥処理を行う。制御装置400は、上記の各装置を制御する。
【0017】
なお、本実施形態により処理される基板Wは、例えば、半導体ウェーハである。以下、基板Wのパターン等が形成された面を被処理面とする。被処理面は、図2(A)に示すように、シリコンウェーハ100上にポリシリコン101、シリコン酸化膜102、シリコン窒化膜103の順に重なっている部分を有する。以下、シリコン酸化膜102は、単に酸化膜102、シリコン窒化膜103、単に窒化膜103とする。
【0018】
エッチング対象のターゲット膜は、窒化膜103である。酸化膜102は大気との接触により自然に形成された膜であり、ポリシリコン101を保護する保護膜として機能するが、酸化膜102が形成されていない箇所も存在する。エッチングは、窒化膜103の一部に対して行い、酸化膜102のエッチングはなるべく抑えて、温存された酸化膜102によって洗浄時にポリシリコン101を保護することが望ましい。但し、上記のように、エッチング時に酸化膜102は除去され易い(図2(B)参照)。なお、保護対象となる層は、ポリシリコン101には限定されず、エピシリコン等の場合もあり、シリコンウェーハ100であれば、シリコン全般が対象となる。
【0019】
エッチング処理用の処理液(第1の処理液)は、リン酸(HPO)を含む水溶液(以下、リン酸溶液とする)を使用する。本実施形態では、エッチング処理後、酸化膜形成処理用の処理液(第2の処理液)を、回転する基板Wの被処理面に供給することにより、被処理面を敢えて酸化させる。これは、除去された酸化膜102を補って保護膜としての機能を維持するとともに(図2(C)参照)、存在しなかった酸化膜102を形成して保護膜としての機能を増強する役割を果たす。酸化膜形成処理用の第2の処理液としては、過酸化水素水(HО)又はオゾン(O)水を用いる。
【0020】
洗浄装置120においては、洗浄(リンス)処理のための処理液として、アルカリ洗浄液(APM)、超純水(DIW)、揮発性溶剤(IPA)を使用する。АPMは、アンモニア水と過酸化水素水を混合した薬液であり、残留有機物を除去するために使用する。DIWは、APM処理後、基板Wの被処理面上に残留するAPMを洗い流すために使用する。IPAは、表面張力がDIWよりも小さく、揮発性が高いため、DIWを置換して表面張力によるパターン倒壊を低減するために使用する。なお、本実施形態のエッチング装置110は、エッチング処理前の洗浄のために、炭酸水(CОW)を使用し、酸化膜形成後の洗浄のために温純水(Hоt DIW)を使用する。
【0021】
本実施形態の各処理部は、基板Wを回転体10とともに回転させながら、基板Wの被処理面に処理液を供給することにより、被処理面を処理する。以下、主にエッチング装置110について説明する。
【0022】
[エッチング装置]
エッチング装置110は、図3図5に示すように、回転体10、回転機構20、保持部30、第1の処理液供給部40、第2の処理液供給部50、制御部60を有する。なお、図3では、回転体10、回転機構20、保持部30を収容し、エッチング処理及び酸化膜形成処理が行われるチャンバ1a(第1のチャンバ)については、図示を省略している。
【0023】
(回転体)
回転体10は、保持部30に保持された基板Wに間隔を空けて対向する対向面111を有し、保持部30とともに回転可能に設けられている。回転体10は、テーブル11、ベース12を有する。テーブル11は、一端が対向面111によって塞がれた円筒形状である。対向面111は、基板Wよりも大きな径の円形の面である。対向面111の中央には、円形の貫通孔11aが形成されている(図4参照)。テーブル11の側面112には、処理液を排出する貫通孔である排出口11bが形成されている。
【0024】
ベース12は、テーブル11と同径で、対向面111と反対側に接続された円筒形状の部材である。ベース12は、テーブル11を支持する構造を有する部材である。回転体10を構成するテーブル11及びベース12は、処理液に対して耐性を有する材料で形成されている。例えば、PTFE、PCTFEなどのフッ素系の樹脂により、回転体10を構成することが好ましい。
【0025】
なお、このような回転体10は、図示しない設置面又は設置面に設置された架台に固定された固定ベース13上に、後述する回転機構20によって回転可能に設けられている。固定ベース13には、防護壁13aが設けられている。防護壁13aは、ベース12と同心であって、固定ベース13上に立ち上げられた二重の円筒形の壁であり、ベース12の下縁を非接触で挟むように覆っている。これにより、防護壁13aとベース12との間に、屈曲した経路であるラビリンス構造が形成され、ベース12の外壁に沿って流れ落ちる処理液が、ベース12の内部に流入し難い構成となっている。
【0026】
さらに、チャンバ1a内の回転体10の周囲には、回転する基板Wから飛散する各種の処理液を、基板Wの周囲から受けるカップ14が設けられている。
【0027】
(回転機構)
回転機構20は、回転体10を回転させる機構である。回転機構20は、固定軸21、駆動源22を有する。固定軸21は、回転体10と同軸に配置された円筒形状の部材である。固定軸21の下端部は、後述する駆動源22とともに、固定ベース13に固定されている。
【0028】
駆動源22は、中空の回転子とこれを回転させる固定子を有する中空モータである。駆動源22は、固定軸21とともに、固定ベース13に固定されている。駆動源22は、固定子のコイルに通電することにより、回転子が回転することにより、ベース12とともにテーブル11を回転させる。
【0029】
(保持部)
保持部30は、対向面111と平行に且つ間隔を空けて、基板Wを保持する。保持部30は、図4に示すように、回動部材31、保持ピン32、駆動機構33を有する。回動部材31は、基板Wの周囲に沿って、等間隔で複数配置された円柱形状の部材である。回動部材31は、固定軸21と平行な軸を中心に回動可能に設けられている。回動部材31の天面は、対向面111から露出している。
【0030】
保持ピン32は、回動部材31の天面の回動の中心から偏心した位置に立設されている。保持ピン32は円柱形状であり、基板Wの縁部が嵌る縊れを有する。保持ピン32は、回動部材31の回動に従って、基板Wの縁部に接することにより基板Wを保持する保持位置(図4(A)参照)と、基板Wの縁部から離れることにより基板Wを解放する解放位置(図4(B)参照)との間を移動する。
【0031】
駆動機構33は、回動部材31を回動させることにより、保持ピン32を保持位置と解放位置との間で移動させる。駆動機構33は、駆動軸331、小ギヤ332、大ギヤ333を有する。
【0032】
駆動軸331は、回動部材31の天面と反対側に、回動部材31の回動の軸と同軸に設けられた円柱形状の部材である。小ギヤ332は、駆動軸331の回動部材31と反対側の端部に設けられたセクタギヤである。大ギヤ333は、小ギヤ332に対応して、ギヤ溝が間欠的に形成されたギヤである。大ギヤ333は、ベース12内に軸受(図示せず)によって回転自在に設けられている。大ギヤ333は、小ギヤ332と対応する間隔で、6つの凸部が周方向に所定間隔で形成されてなり、各凸部の先端外周面に、小ギヤ332に噛合するギヤ溝が形成されている。
【0033】
大ギヤ333は、図示しないバネ等の付勢部材によって、図4(A)に矢印αで示す回転方向(反時計方向)に付勢されている。これにより、小ギヤ332は、矢印β1で示す時計方向に付勢されるため、小ギヤ332の回動に回動部材31が連動し、保持ピン32が回転体10の中心方向へ移動して、基板Wに当接する保持位置に維持される。なお、基板処理時には、この保持位置を維持した状態で、回動部材31、駆動軸331、保持ピン32、小ギヤ332、大ギヤ333は、回転体10とともに回転する。
【0034】
また、大ギヤ333は、図示しないストッパ機構によって、回転が阻止される。大ギヤ333の回転が阻止された状態で、図4(B)に示すように、回転体10を矢印γ方向へ回転させると、回転が阻止された大ギヤ333に噛合している小ギヤ332が、矢印β2で示す反時計方向に回動する。これにより、回動部材31が回動するので、保持ピン32が基板Wの縁部から離れる方向に移動して、解除位置に来る。
【0035】
(第1の処理液供給部)
第1の処理液供給部40は、図3に示すように、基板Wの被処理面、つまり保持部30に保持された基板Wの対向面111と反対側の面に、エッチング処理用の第1の処理液を供給することによりエッチング処理を行う。第1の処理液供給部40は、処理液供給機構41、処理液保持部42、昇降機構43、加熱部44を有する。
【0036】
処理液供給機構41は、3種の処理液を供給する供給部411、412、413を有する。供給部411は、処理液として炭酸水を供給する。供給部412は、処理液としてリン酸溶液を供給する。このリン酸溶液が、エッチング処理用の第1の処理液である。供給部413は、温純水を供給する。供給部411、412、413は、それぞれの処理液を貯留する処理液槽41aを有している。なお、炭酸水及び温純水は、洗浄(リンス)処理のための洗浄液である。このため、本実施形態の第1の処理液供給部40の一部は、洗浄液供給部として構成されている。
【0037】
各処理液槽41aからは、個別送通管41bが並列的に処理液供給管41cに結合されている。処理液供給管41cは、その先端部が保持部30に保持された基板Wに対向している。これにより、各処理液槽41aからの処理液は、個別送通管41b及び処理液供給管41cを介して、基板Wの表面に供給される。
【0038】
各個別送通管41bには、それぞれ流量調整バルブ41d、流量計41eが設けられている。各流量調整バルブ41dを調整することにより、対応する処理液槽41aから処理液供給管41cに流れ込む処理液の量を調整する。各個別送通管41bを流れる処理液の量は、対応する流量計41eにより検出される。なお、各処理液槽41aに貯留される処理液の生成設備及び生成方法は特定のものには限定されない。
【0039】
処理液保持部42は、基板Wに接近して基板Wとの間に処理液を保持する。処理液保持部42は、基板Wよりも大径の円形であり、周縁部に回転体10と反対側に立ち上がった壁が形成されることにより、盆形状をなしている。処理液保持部42は、耐熱性と耐液性を両立させるため、二重構造となっている。つまり、耐熱性を有する材料によって基体が形成され、その周囲が処理液に対して耐性のある材料で覆われている。例えば、石英を基体として、その周囲にPTFE、PCTFEなどのフッ素系の樹脂のカバーを形成することにより、処理液保持部42が構成されていることが好ましい。処理液保持部42の外底面は、基板Wに対向している。
【0040】
処理液保持部42には、処理液供給管41cの先端が挿通されて、基板W側に露出する吐出口42aが形成されている。吐出口42aは、図5に示すように、回転体10の回転の軸からずれている。これは、基板Wの回転に伴って、基板Wにおける吐出口42aとの対向部分を逐次変化させることにより、処理液の温度の均一化に寄与するためである。
【0041】
昇降機構43は、処理液保持部42を、基板Wに対して接離する方向に移動させる機構である。昇降機構43としては、例えば、シリンダ、ボールねじ機構など、回転体10の軸に平行な方向に処理液保持部42を移動させる種々の機構を適用可能であるが、詳細は省略する。
【0042】
上方に待機している処理液保持部42と対向面111との間には、ロボットハンド210に支持された基板Wが搬入可能となるとともに、後述する第2の処理液供給部50による第2の処理液の噴出の妨げとならない間隔D1が設けられる。昇降機構43は、処理液保持部42を、基板Wの表面との間に間隔D2が形成される位置まで下降させる。この間隔D2は、例えば、4mm以下であるが、処理液が流れるように、処理液保持部42と基板Wとは非接触が維持される。
【0043】
加熱部44は、第1の処理液供給部40により基板Wの被処理面上に供給された処理液を加熱する。加熱部44は、処理液保持部42の基板Wに対向する面と反対側の面に設けられたヒータ441を有する。これにより、加熱部44は、処理液保持部42とともに昇降機構43によって、基板Wに対して昇降する。ヒータ441は、円形のシート状である。ヒータ441は、発熱量を個別に制御可能な、例えば、3つのヒータ片によって構成されている。つまり、円形状のヒータ片の外側に、円環状の2つのヒータ片が同心で配置されている。このようなヒータ441によれば、同心で配置された3つのヒータ片の発熱量を個別に制御することで、同心状の部分毎に処理液の温度を変えることができる。なお、加熱部44の径は、基板Wの外周側の温度低下を抑制するために、基板Wの径以上、つまり同等かより大きな径であることが好ましい。
【0044】
ヒータ441には、処理液供給管41cが挿通された貫通孔441aが形成されている。貫通孔441aの位置は、処理液保持部42の吐出口42aに重なって連続する位置であり、回転体10の軸からずれている。なお、処理液は、第1の処理液供給部40における図示しない加熱装置によって予め設定された温度まで加熱されており、基板Wに供給されて加熱部44により加熱される。これにより、基板Wに供給された処理液を、予め設定された温度を維持したまま基板Wの全面に行き渡らせることができる。特に、外周側のヒータ441を高温とすることにより、温度低下しやすい基板Wの外周側の温度を上げる効果が得られる。
【0045】
(第2の処理液供給部)
第2の処理液供給部50は、基板Wの被処理面に、酸化処理用の第2の処理液を供給することにより、酸化膜形成処理を行う。この第2の処理液の供給は、上記のエッチング処理に連続して行われる。第2の処理液供給部50は、供給ノズル51、マスフローコントローラ(以下、MFCとする)52を有する。供給ノズル51は、第2の処理液として、第2の処理液である過酸化水素水を供給する。なお、第2の処理液としては、上記のようにオゾン水を用いることもできる。供給ノズル51は、図6(A)、(B)に示すように、チャンバ1a内の回転体10の外縁の近傍に、昇降する処理液保持部42に干渉しない位置に設置されている。供給ノズル51は、一対で設けられ、一方の先端が基板Wの中心に向かい、他方の先端が基板Wの外周に向かうように配置されている。
【0046】
MFC52は、第2の処理液の供給装置と供給ノズル51との間に接続された配管に、第2の処理液の単位時間当たりの供給量を、個別に調整する調整部である。MFC52は、流体の流量を計測する質量流量計と流量を制御する電磁弁を有する。
【0047】
(制御部)
制御部60は、基板処理装置1の各部を制御する。制御部60は、基板処理装置1の各種の機能を実現するべく、プログラムを実行するプロセッサと、プログラムや動作条件などの各種情報を記憶するメモリ、各要素を駆動する駆動回路を有する。つまり、制御部60は、回転機構20、処理液供給機構41、昇降機構43、加熱部44、MFC52などを制御する。
【0048】
本実施形態の制御部60は、回転機構20により回転体10とともに基板Wを回転させながら、基板Wの被処理面に対して、処理液供給機構41により第1の処理液を供給させてエッチング処理を行い、図6(B)に示すように、エッチング処理に連続して、供給ノズル51から回転する基板Wの中心及び外周に向けて、第2の処理液を噴出させることにより、酸化膜形成処理を行う。第2の処理液の供給量は、制御部60がMFC52を制御することにより行うことができる。つまり、制御部60は、吐出口42aから第1の処理液を吐出させつつ、加熱部44を基板Wに接近させることにより、第1の処理液を加熱してエッチング処理を行わせ、エッチング処理に連続して、加熱部44を離隔させて、供給ノズル51に、第2の処理液を基板Wの中心に向けて吐出させる。
【0049】
[動作]
以上のような本実施形態の基板処理装置1の動作を、上記の図1~6に加えて、図7のフローチャートを参照して説明する。なお、以下のような手順により基板Wを処理する基板処理方法も、本実施形態の一態様である。
【0050】
まず、図3に示すように、第1の処理液供給部40の処理液保持部42は上方の待機位置にある。このとき、処理液保持部42と対向面111との間には、搬送装置200のロボットハンド210(図1参照)に支持された基板Wが搬入可能となる間隔D1が設けられている。また、基板Wの裏面と対向面111との間には、基板Wを支持するロボットハンド210を挿入可能な間隔d1が設けられている。つまり、基板Wの搬入時及び搬出時、ロボットハンド210が基板Wの裏面と回転体10との間に挿入されるときに邪魔にならない。
【0051】
また、あらかじめヒータ441に通電することにより、処理液保持部42の基板Wに対向する面と逆側の面が加熱され、処理液保持部42が所定温度(例えば、温度範囲180℃~225℃内の温度)に保持されている。
【0052】
この状態で、図3に示すように、ロボットハンド210に搭載された基板Wが、処理液保持部42と回転体10との間に搬入され、図4(A)に示すように、その周縁が複数の保持ピン32に支持されることにより、回転体10の対向面111上に保持される(ステップS01)。このとき、基板Wの中心と回転体10回転の軸とが合致するように位置決めされる。
【0053】
次いで、回転体10が、比較的高速な所定速度(例えば、200~300rpm程度)にて回転する。これにより、基板Wが保持部30とともに前記所定速度にて回転する(ステップS02)。そして、処理液保持部42の吐出口42aから、炭酸水が基板Wの表面に供給される(ステップS03)。回転する基板Wの表面に炭酸水が供給されると、その炭酸水が基板Wの外周に向けて順次移動するため、基板Wの表面が洗浄される。所定の処理時間が経過すると、処理液保持部42は、炭酸水の供給を停止する(ステップS04)。
【0054】
処理液保持部42が、図6(A)に示すように、基板Wの表面との間に所定の間隔D2(例えば、4mm以下)が形成される位置まで下降する(ステップS05)。回転体10が比較的低速な所定速度(50rpm程度)にて回転することにより、基板Wを低速で回転させながら、処理液保持部42の吐出口42aからリン酸溶液を、処理液保持部42と基板Wの表面との間の隙間に供給する(ステップS06)。このように、処理液保持部42と基板Wの表面との間に供給されるリン酸溶液は、ヒータ441によって加熱される処理液保持部42によって加熱されて高温となっている。
【0055】
この状態で、リン酸溶液が処理液保持部42の吐出口42aから連続的に供給されると、基板Wの表面に、リン酸溶液が基板Wの外周に向けて順次移動することにより、基板Wの表面の炭酸水がリン酸によって置換されつつ、図2(B)に示すように、窒化膜103の一部がエッチングされて除去される。所定の処理時間が経過すると、処理液保持部42は、リン酸溶液の供給を停止する(ステップS07)。
【0056】
次に、図6(B)に示すように、処理液保持部42が、基板Wの表面との間に所定の間隔D1が形成される位置まで上昇する(ステップS08)。そして、第2の処理液供給部50は、供給ノズル51から、過酸化水素水を、回転する基板Wの中心及び外周に向けて噴出する(ステップS09)。基板Wの中心に向けて噴出された過酸化水素水は、基板Wの外周に向けて順次移動することにより、基板Wの表面のリン酸溶液を過酸化水素水によって置換しつつ、酸化膜102を形成する。つまり、図2(C)に示すように、エッチングにより酸化膜102が除去された部分に、酸化膜102が形成される。なお、酸化膜102が存在しなかった部分についても、酸化膜102が形成される。所定の処理時間が経過すると、供給ノズル51は、過酸化水素水の供給を停止する(ステップS10)。
【0057】
次に、回転体10が、比較的高速な所定速度(例えば、200~300rpm程度)にて回転し、処理液保持部42が、温純水を吐出口42aから基板Wの表面に供給する(ステップS11)。回転する基板Wの表面に温純水が供給されると、その温純水が基板Wの外周に向けて順次移動することにより、基板Wの表面の過酸化水素水、リン酸が置換される。そして、所定の洗浄時間が経過すると、処理液保持部42は、温純水の供給を停止する(ステップS12)。
【0058】
基板Wが回転を停止して(ステップS13)、ロボットハンド210が基板Wの下に挿入され、図4(B)に示すように、保持部30による基板Wの保持が解放され、ロボットハンド210によって基板Wが搬出される(ステップS14)。
【0059】
その後、搬送装置200は、エッチング処理済の基板Wを洗浄装置120に搬入し、チャンバ1a内において、回転する基板Wに、APM、DIW、IPAを順次供給することにより、洗浄処理を行う(ステップS15)。さらに、搬送装置200は、洗浄処理済の基板Wを、洗浄装置120から搬出し、乾燥装置300に搬入する。乾燥装置300は、洗浄された基板Wを回転させながら加熱することにより、乾燥処理を行う(ステップS16)。
【0060】
[効果]
(1)以上のような本実施形態の基板処理装置1は、基板Wを保持して回転させる回転体10と、回転体10により回転する基板Wの被処理面に対して、エッチング処理用の第1の処理液を供給することによりエッチング処理を行う第1の処理液供給部40と、第1の処理液の供給によるエッチング処理に連続して、回転体10により回転する基板Wの被処理面に対して、酸化処理用の第2の処理液を供給することにより酸化膜形成処理を行う第2の処理液供給部50と、を有する。
【0061】
本実施形態の基板処理方法は、回転体10により基板Wを保持して回転させ、回転体10により回転する基板Wの被処理面に対して、エッチング処理用の第1の処理液を供給し、回転体10により回転する基板Wの被処理面に対して、酸化膜形成処理用の第2の処理液を供給する。
【0062】
このため、エッチング処理によって酸化膜102が除去されてしまった部分、元々酸化膜102が無い部分に、酸化膜102を形成することができるので、保護対象となる層が露出することを防止できる。このため、その後の各種処理において、保護対象となる層が酸化膜102によって保護される。従って、製品不良の発生を低減することができる。
【0063】
(2)本実施形態は、酸化膜形成処理に連続して、被処理面に洗浄液を供給する洗浄液供給部を有する。エッチング処理に連続して酸化膜形成処理が行われているので、洗浄処理を行っても、酸化膜102が保護膜となって、保護対象となる層が保護される。例えば、エッチング処理後に、共通のチャンバ1a内において温純水によって洗浄を行う場合に、洗浄前に形成された酸化膜102によって、洗浄によるポリシリコン101の削れが防止される。
【0064】
(3)回転体10を収容し、エッチング処理及び酸化膜形成処理が行われるチャンバ1a(第1のチャンバ)を有し、これとは別のチャンバ1a(第2のチャンバ)において、第2の処理液の供給により形成された酸化膜102を有する被処理面を洗浄する洗浄装置120を有する。エッチング処理に連続して酸化膜形成処理が行われているので、洗浄装置120による洗浄処理を行っても、酸化膜102が保護膜となって、保護対象となる層が保護される。例えば、エッチング装置110から搬出され、別チャンバ1aにおいて洗浄装置120においてAPM等により洗浄を行う場合にも、既に形成された酸化膜102によって、洗浄によるポリシリコン101の削れが防止される。
【0065】
(4)第1の処理液供給部40は、第1の処理液を基板Wに吐出する吐出口42aと、基板Wの被処理面上に供給された第1の処理液を加熱する加熱部44と、加熱部44を基板Wに対して昇降させる昇降機構43と、を有し、第2の処理液供給部50は、第2の処理液を、被処理面の中心に向けて供給する供給ノズル51を有し、第1の処理液供給部40及び第2の処理液供給部50を制御する制御部60が、吐出口42aから第1の処理液を吐出させつつ、加熱部44を基板Wに接近させることにより、第1の処理液を加熱してエッチング処理を行わせ、エッチング処理に連続して、加熱部44を離隔させて、供給ノズル51に、第2の処理液を基板Wの被処理面の中心に向けて吐出させる、
【0066】
このように、加熱された第1の処理液の供給によるエッチング処理に連続して、回転する基板Wの中心に向けて第2の処理液を供給することにより、第2の処理液を被処理面の全体に効率良く行き渡らせて、酸化膜形成処理を高速に行うことができる。なお、本実施形態では、さらに基板Wの外周に供給する供給ノズル51を有しているが、これにより、中心から外周に達する前に第2の処理液を外周に供給でき、より高速に酸化膜形成処理を行うことができる。
【0067】
(変形例)
(1)第2の処理液を、被処理面への供給前に加熱する加熱部を設けてもよい。加熱部としては、例えば、第2の処理液の供給装置の供給タンク又は配管を加熱するヒータ等を設ける。これにより、第2の処理液の供給量が同等であっても、酸化膜102の形成速度を速めることができる。また、上記の処理液供給機構41に、第2の処理液を供給する供給部を、個別送通管41bを介して処理液供給管41cに接続することにより、処理液保持部42の吐出口42aから、第2の処理液を供給する構成としてもよい。この場合にも、加熱部44によって、加熱された第2の処理液を基板Wに供給することができる。なお、加熱部44による加熱が不十分な場合には、供給部側に加熱部を設けて、あらかじめ加熱してもよい。
【0068】
(2)第2の処理液供給部50の態様は、上記のような供給ノズル51には限定されない。非処理面の外周に供給する供給ノズル51を省略してもよい。また、例えば、図8に示すように、先端に供給ノズル51がそれぞれ設けられた一対の揺動アーム53を、基板Wの被処理面の中心及び外周付近に対向する供給位置と、その供給位置から退避して基板Wの搬入や搬出を可能とする退避位置とに移動させる揺動機構54を設けてもよい。この場合にも、中心に第2の処理液を供給する揺動アーム53のみとすることもできる。
【0069】
(3)基板処理装置1の処理の内容及び処理液は、上記で例示したものには限定されない。処理対象となる基板W及び膜についても、上記で例示したものには限定されない。
【0070】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態及び各部の変形例を説明したが、この実施形態や各部の変形例は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述したこれら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明に含まれる。
【符号の説明】
【0071】
1 基板処理装置
1a チャンバ
1b カセット
1c 搬送ロボット
1d バッファユニット
10 回転体
11 テーブル
11a 貫通孔
11b 排出口
12 ベース
13 固定ベース
13a 防護壁
14 カップ
20 回転機構
21 固定軸
22 駆動源
30 保持部
31 回動部材
32 保持ピン
33 駆動機構
40 第1の処理液供給部
41 処理液供給機構
41a 処理液槽
41b 個別送通管
41c 処理液供給管
41d 流量調整バルブ
41e 流量計
42 処理液保持部
42a 吐出口
43 昇降機構
44 加熱部
50 第2の処理液供給部
51 供給ノズル
53 揺動アーム
54 揺動機構
60 制御部
100 シリコンウェーハ
101 ポリシリコン
102 酸化膜
103 窒化膜
110 エッチング装置
111 対向面
112 側面
120 洗浄装置
200 搬送装置
210 ロボットハンド
220 搬送ロボット
300 乾燥装置
331 駆動軸
332 小ギヤ
333 大ギヤ
400 制御装置
411、412、413 供給部
441 ヒータ
441a 貫通孔

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8