IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パナソニックIPマネジメント株式会社の特許一覧

特開2023-48708スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ
<>
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図1
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図2
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図3
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図4
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図5
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図6
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図7
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図8
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図9
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図10
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図11
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図12
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図13
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図14
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図15
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図16
  • 特開-スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048708
(43)【公開日】2023-04-07
(54)【発明の名称】スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダ
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/02 20060101AFI20230331BHJP
   B65G 47/90 20060101ALI20230331BHJP
【FI】
H05K13/02 D
B65G47/90 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021158171
(22)【出願日】2021-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100183276
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 裕三
(72)【発明者】
【氏名】長澤 陽介
(72)【発明者】
【氏名】松岡 聡
(72)【発明者】
【氏名】長江 和男
(72)【発明者】
【氏名】今福 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 啓之
(72)【発明者】
【氏名】譚 兆▲チー▼
【テーマコード(参考)】
3F072
5E353
【Fターム(参考)】
3F072AA14
3F072GD09
3F072KE01
5E353EE53
5E353EE81
5E353GG01
5E353HH09
5E353HH11
5E353HH51
5E353JJ21
5E353JJ42
5E353JJ48
5E353KK02
5E353KK21
5E353PP02
5E353QQ12
(57)【要約】
【課題】部品を部品供給位置まで精度良く移動させることができるスティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダを提供すること。
【解決手段】
スティックフィーダ(4)のプッシャ装置(100)は、スティックフィーダ(4)のスティック(ST1)を通過するように駆動されるワイヤ(26)と、ワイヤ(26)に取り付けられ、スティック(ST1)に収容された部品(P)を部品供給位置(21b)に向けて押し出すプッシャ(24)と、を備え、プッシャ(24)は、ワイヤ(26)に対して回転可能に取り付けられる。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スティックフィーダのスティックを通過するように駆動されるワイヤと、
前記ワイヤに取り付けられ、前記スティックに収容された部品を部品供給位置に向けて押し出すプッシャと、を備え、
前記プッシャは、前記ワイヤに対して回転可能に取り付けられる、スティックフィーダのプッシャ装置。
【請求項2】
前記プッシャは、自重に応じて回転する、請求項1に記載のスティックフィーダのプッシャ装置。
【請求項3】
前記プッシャは、前記ワイヤに対して着脱可能である、請求項1又は2に記載のスティックフィーダのプッシャ装置。
【請求項4】
前記ワイヤの端部に取り付けられるとともに、前記プッシャの内部に収容されて、前記プッシャを回転可能な状態で保持する保持部材をさらに備える、請求項1から3のいずれか1つに記載のスティックフィーダのプッシャ装置。
【請求項5】
前記保持部材は、前記ワイヤの軸方向沿いの全長における一部が拡径した拡径部を備え、
前記プッシャは、前記拡径部を前記軸方向に挟むように互いに取り付けられる第1の部材と第2の部材をさらに備える、請求項4に記載のスティックフィーダのプッシャ装置。
【請求項6】
前記プッシャは、部品を押圧する端面に、前記保持部材の端面を露出させる開口を形成する、請求項4又は5に記載のスティックフィーダのプッシャ装置。
【請求項7】
前記プッシャの前記端面と、前記保持部材の前記端面とが面一である、請求項6に記載のスティックフィーダのプッシャ装置。
【請求項8】
複数のスティックを段積みする積載部と、
前記複数のスティックのうちの一のスティックに収容された部品を前記部品供給位置に向けて押し出すための請求項1から7のいずれか1つに記載のプッシャ装置と、を備える、スティックフィーダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダに関する。
【背景技術】
【0002】
基板に電子部品を実装する部品実装システムでは、部品装着装置にセットされる部品供給装置から電子部品を取り出して、基板に移送搭載される部品実装動作が反復して実行される。
【0003】
部品供給装置として、特許文献1に記載されるような、複数の電子部品を収容する長尺で中空のスティックケースを用いるスティックフィーダが知られている。
【0004】
特許文献1のスティックフィーダでは、スティックに収容された部品を部品供給位置に向けて押し出すプッシャ装置が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2017-069502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のスティックフィーダでは、プッシャ装置を用いて部品を部品供給位置へ送る際に、詰まりや脱落が発生する場合があり、部品を部品供給位置まで精度良く移動させる点で、改善の余地がある。
【0007】
そこで、本開示は、部品を部品供給位置まで精度良く移動させることができるスティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様にかかるスティックフィーダのプッシャ装置は、スティックフィーダのスティックを通過するように駆動されるワイヤと、前記ワイヤに取り付けられ、前記スティックに収容された部品を部品供給位置に向けて押し出すプッシャと、を備え、前記プッシャは、前記ワイヤに対して回転可能に取り付けられる。
【0009】
本開示の一態様にかかるスティックフィーダは、複数のスティックを段積みする積載部と、前記複数のスティックのうちの一のスティックに収容された部品を前記部品供給位置に向けて押し出すための前記プッシャ装置と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示のスティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダによれば、部品を部品供給位置まで精度良く移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の一実施の形態にかかる部品装着装置を示す概略平面図
図2図1の部品装着装置のシステム構成を示すブロック図
図3図1の部品装着装置の装着ヘッドを説明する概略側面図
図4図1の部品装着装置に配置されたスティックフィーダを示す概略斜視図
図5図4のスティックフィーダの側面図
図6図4のスティックフィーダの各構成要素を説明するための模式図
図7】実施の形態1のプッシャ装置の斜視図
図8】実施の形態1のプッシャ装置の斜視図
図9】実施の形態1のプッシャ装置の分解斜視図
図10】実施の形態1のプッシャ装置の分解斜視図
図11】実施の形態1のプッシャ装置の横断面を表す斜視図
図12】実施の形態1のプッシャ装置の横断面を表す平面図
図13】実施の形態2のプッシャ装置の斜視図
図14】実施の形態2のプッシャ装置の斜視図
図15】実施の形態2のプッシャ装置の横断面を表す斜視図
図16】実施の形態2のプッシャ装置の横断面を表す平面図
図17】実施の形態2の保持部材およびワイヤの斜視図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
(実施の形態1)
[全体構成]
図1は、本開示の一実施の形態にかかる部品装着装置1を示す概略図である。図2は、図1の部品装着装置1のシステム構成を示すブロック図である。
【0014】
<部品装着装置>
図1および図2に示すように、部品装着装置1は、部品を実装する対象となる基板3に、例えばチップ部品またはリード付き部品などの部品Pを実装する装置である。部品装着装置1は、部品供給装置50、装着ヘッド10、装着ヘッド移動装置12、基板搬送部2、部品認識ユニット14、および撮像制御部16、を備える。
【0015】
基板搬送部2は、基台1aの中央に位置する装着作業位置に基板3を搬入し、また、装着作業位置から基板3を搬出する装置である。より詳細には、基板搬送部2は、部品装着装置1を含む部品実装システム(図示省略)の上流側から搬入される基板3をX方向へ搬入し、装着作業位置に位置決めして保持する。部品装着作業が完了すると、基板搬送部2は、基板3を部品実装システムの下流に搬出する。
【0016】
部品供給装置50は、基台1aにおけるY方向の両端部に配置されている。部品供給装置50は、複数の部品供給装置として、スティックフィーダ4、テープフィーダ5、およびトレイフィーダ7を含む。具体的には、図1における基台1aの一方側に、複数のスティックフィーダ4がX方向に沿って配置されている。また、図1における基台1aの他方側には、複数のテープフィーダ5がX方向に沿って配置されている。さらに、複数のテープフィーダ5に並んだ位置に、部品トレイ6を有するトレイフィーダ7が配置されている。
【0017】
部品供給装置であるスティックフィーダ4、テープフィーダ5、およびトレイフィーダ7は、基板3に装着するための部品Pを供給する。
【0018】
装着ヘッド移動装置12は、Y軸テーブル8とビーム9とを備える。Y軸テーブル8は、基台1aの上面において、X方向の両端部にリニア駆動装置を有する。ビーム9は、同様のリニア駆動装置を有し、Y軸テーブル8に連結されている。また、ビーム9には、X方向に移動可能に装着ヘッド10が装着されている。Y軸テーブル8の備えるリニア駆動装置により、ビーム9がY方向に移動する。また、ビーム9の備えるリニア駆動装置により、装着ヘッド10がX方向に移動する。
【0019】
装着ヘッド移動装置12は、上述のリニア駆動装置を制御してスティックフィーダ4の部品供給位置21b(図4参照)またはテープフィーダ5の部品供給位置または部品トレイ6の部品供給位置に、装着ヘッド10を移動させる。部品供給位置21bにおいて装着ヘッド10によってピックアップされた部品Pは、基板搬送部2に保持された基板3の装着位置に移送され、装着される。部品装着装置1は、上述の基板3の搬送から部品Pの装着までの一連の処理を繰り返し実行する。
【0020】
図3は、図1の部品装着装置1の装着ヘッド10を説明する概略図である。図3に示すように、装着ヘッド10は、昇降駆動装置を有する複数の装着ユニット10aを備える。装着ユニット10aのそれぞれの下端部には、部品Pを保持する4つのノズル11がX方向に並んで装備されている。ノズル11は、例えば真空吸着により、部品Pを保持することができる。それぞれの装着ユニット10aは、昇降駆動装置を駆動することにより、ノズル11を昇降させる(矢印a)。また、装着ヘッド10は、Z方向のノズル軸ANを回転軸として、ノズル11を回転させる(矢印b)、ノズル回転装置10cを含む。
【0021】
部品認識ユニット14は、図2に示すように、カメラ14a、第1光源14b、および第2光源14cを含む。カメラ14aは、ノズル11が保持した部品を撮像する。第1光源14bと第2光源14cとは、カメラ14aが撮像する部品Pを照らす照明である。
【0022】
装着ヘッド10が部品認識ユニット14の上方に位置したときに、ノズル11に保持された部品Pを下方から、すなわち、図3におけるZ+方向に向かってカメラ14aにより部品Pを撮像する。カメラ14aにより撮像された部品Pの画像に基づいて、部品Pの極性認識、およびリード線の位置合わせを行うことができる。
【0023】
撮像制御部16は、部品認識ユニット14のカメラ14a、第1光源14b、および第2光源14cを制御する。例えば、CPU、MPU、DSP、FPGA、ASIC等で構成することができる。撮像制御部16の機能は、ハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現してもよい。撮像制御部16は、撮像制御部16内の図示しない記憶領域に格納されたデータやプログラムを読み出して種々の演算処理を行うことにより、所定の機能を実現する。
【0024】
<部品装着装置の動作>
ここで、部品装着装置1の動作について説明する。部品装着装置1は、部品実装システム(図示省略)上流から搬入される基板3に、部品供給装置50(例えば、スティックフィーダ4)から供給された部品Pを基板3に装着する装置である。基板搬送部2が、部品実装システムの上流から基板3を部品装着位置に搬送する。次に、装着ヘッド移動装置12により、装着ヘッド10を移動させて、部品供給装置50から供給された部品Pをピックアップし、部品認識ユニット14で部品Pの極性およびリード線の位置を識別する。
【0025】
識別した部品Pの極性およびリード線の位置に基づいて、装着ヘッド移動装置12が装着ヘッド10をさらに移動させて、基板3に部品Pを装着する。基板3への部品Pの装着が完了すると、基板搬送部2は、基板3を搬出し、次に部品Pを装着する対象となる基板3を部品装着装置1に搬入する。
【0026】
<スティックフィーダ>
図4は、図1の部品装着装置1に配置されたスティックフィーダ4の構成を示す概略斜視図である。図5は、図4のスティックフィーダ4の側面図である。図6は、図4のスティックフィーダ4の各構成要素を説明するための模式図である。
【0027】
スティックフィーダ4は、図4および図5に示すように、積載部23と、フィーダ21と、部品センサ22(図6参照)と、プッシャ24と、プッシャ駆動部25(図2参照)と、制御部32(図2参照)と、を備える。
【0028】
スティックフィーダ4のそれぞれの構成要素を、図6を参照して説明する。積載部23は、複数のスティックSTを段積みする。複数のスティックSTは、一端および他端を有し、内部に複数の部品Pを収容する。本実施の形態では、複数のスティックSTは筒状に形成され、内部に複数の部品Pを一列に並べて収容する。ここで、複数のスティックSTを段積みするとは、スティックSTを+Z方向に積み重ねることである。
【0029】
フィーダ21は、複数のスティックSTのうち、一のスティックST1(以後、スティックST1と称する)の一端E1と連通されて、スティックST1から供給される複数の部品Pが通過する「部品通路」を形成する部材である。すなわち、フィーダ21は、スティックST1の一端E1に入口21aが接続されている。フィーダ21は、入口21aと反対側の端部に部品供給位置21bを有する。フィーダ21の部品通路は、スティックST1の一端E1から部品供給位置21bまでの部品Pの通過する経路を指す。本実施の形態では、図6に示すように、フィーダ21は複数の部品Pを+Z方向に支持する支持体を有するが、スティックST1と支持体との間に、部品Pが落ちない程度の隙間が形成されていてもよい。
【0030】
フィーダ21において、入口21aを通過した複数の部品Pが部品通路に配置され、これらの部品Pのうち部品供給位置21bに位置された1つの部品が、装着ヘッド10によりピックアップされる。
【0031】
部品センサ22は、フィーダ21の部品供給位置21bに配置されている。部品センサ22は、部品供給位置21bにおける部品Pまたはプッシャ24の有無を検出するセンサである。すなわち、部品センサ22は、部品供給位置21bに部品Pまたはプッシャ24が位置する場合にON信号を出力し、部品供給位置21bに部品Pまたはプッシャ24のいずれもが位置しない場合にOFF信号を出力する。部品センサ22のON/OFF信号は、後述する制御部32に送信される。部品センサ22としては、例えば、フォトセンサなど、部品Pまたはプッシャ24の有無を検出できるセンサを使用することができる。
【0032】
プッシャ24は、スティックST1の他端E2よりも外側に位置する始点S1から、スティックST1を通過してスティックST1の内部に収容された複数の部品Pを部品供給位置21bに位置するようフィーダ21に押し出す。
【0033】
プッシャ24は、プッシャ駆動部25(図2参照)により、Y方向に進退移動可能である。プッシャ24は、ワイヤ26に連結されており、プッシャ駆動部25によりワイヤ26が進退移動されることにより、プッシャ24が移動する。プッシャ24が始点S1から-Y方向に移動すると、スティックST1に収容された複数の部品Pをフィーダ21に押し出す。部品Pをフィーダ21に押し出した後、プッシャ駆動部25により、プッシャ24が+Y方向に移動して始点S1に戻る。
【0034】
本実施の形態では、プッシャの始点S1に原点センサ29が配置されている。原点センサ29は、始点S1におけるプッシャ24に設けられた原点マーク24aの有無を検出する。プッシャ24が始点S1に位置しているときに、原点センサ29は始点S1において原点マーク24aありを検出する。原点センサ29としては、例えば、フォトセンサなど、原点マーク24aの有無を検出できるセンサを使用することができる。
【0035】
また、本実施の形態では、スティックST1の一端E1の外側の部品通路の上に、プッシャセンサ31が配置されている。プッシャセンサ31は、フィーダ21の所定の位置にプッシャ24が位置しているかどうかを検出する。所定の位置としては、フィーダ21の入口21aと部品供給位置21bとの間の任意の位置を設定することができる。本実施の形態では、フィーダ21において、部品供給位置21bよりも入口に近い位置を所定の位置として設定している。図6に示すように、プッシャセンサ31は、フィーダ21の部品通路の上に配置され、スティックST1の一端E1からプッシャ24が出てきたことを検出する。
【0036】
プッシャ駆動部25は、プッシャ24をY方向に進退移動させる。本実施の形態では、プッシャ駆動部25はサーボモータ(図示省略)と一対のローラ27とにより構成される。ローラ27の回転方向および回転量に応じて、ワイヤ26がY方向に進退移動する。ワイヤ26の移動に伴い、プッシャ24が+Y方向または-Y方向に移動する。
【0037】
すなわち、プッシャ駆動部25により、ローラ27が-Y方向に回転駆動されると、ワイヤ26がローラ27の回転駆動量に応じて-Y方向に送られ、プッシャ24が-Y方向に前進する。その結果、プッシャ24により、スティックST1に収容された複数の部品Pをフィーダ21に向かって押し出すことができ、その後、プッシャ24は始点S1まで後退することができる。
【0038】
一方、プッシャ駆動部25により、ローラ27が+Y方向に回転駆動されると、ワイヤ26がローラ27の回転駆動量に応じて+Y方向に送られ、プッシャ24が+Y方向に後退する。この場合、プッシャ駆動部25は、原点センサ29により始点S1において原点マーク24aが検出されるまで、プッシャ24を後退させる。
【0039】
ワイヤ26のうち、ローラ27よりも外側に延びる部分は、チューブ状のワイヤ収納部28に収納されて保護される。
【0040】
制御部32は、プッシャ駆動部25を制御する。また、本実施の形態では、制御部32は、部品センサ22、プッシャセンサ31、および原点センサ29の検出結果に基づき、スティックフィーダ4のそれぞれの構成要素を制御する。具体的には、制御部32は、プッシャ駆動部25を駆動して、プッシャ24を前進および後退させる。制御部32は、サーボモータの駆動量とローラ27の半径とに基づいて、プッシャの前進距離を制御する。
【0041】
制御部32は、例えば、CPU、MPU、DSP、FPGA、ASIC等で構成することができる。制御部32の機能は、ハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現してもよい。制御部32は、制御部32内の図示しない記憶領域に格納されたデータやプログラムを読み出して種々の演算処理を行うことにより、所定の機能を実現する。
【0042】
スティック交換レバー30が、積載部23に配置されている。スティック交換レバー30は、その一端30aがスティックST1を支持し、他端30bがスティックST1に積まれているスティックSTを支えている。スティック交換レバー30の一端30aと他端30bとの間には、回転中心30cが設けられている。スティック交換レバー30は、スティックST1を一端30aで支持している姿勢と、スティックST1の支持を解除してその上のスティックSTを他端30bで支持する姿勢と、の間でスティック交換レバー30が回転する。スティック交換レバー30の回転は、例えば制御部32により制御される。スティックST1に収容されたすべての部品Pがフィーダ21に押し出され、スティックST1が空になると、プッシャ駆動部25によりプッシャ24が始点S1に後退する。このとき、スティックST1から次のスティックSTへの交換が可能になる。
【0043】
次に、実施の形態1のプッシャ装置について、図7以降の図面を用いて説明する。
【0044】
図7図8は、実施の形態1のプッシャ装置100の斜視図である。図7図8に示すように、プッシャ装置100は、プッシャ24と、ワイヤ26と、原点マーク24aとを備える。
【0045】
実施の形態1のプッシャ装置100では、プッシャ24がワイヤ26に対して回転可能に取り付けられている。ワイヤ26は軸方向Aを有し、軸方向Aに重なる回転軸Axを中心として、プッシャ24がワイヤ26に対して回転方向Rに回転可能である。これにより、プッシャ24がスティックフィーダ4内を走行する際に、プッシャ24の傾きが走路に応じて自動調整されるため、詰まりや脱落を抑制することができ、部品Pを部品供給位置21bまで精度良く送ることができる。以下、プッシャ装置100の詳細な構成について説明する。
【0046】
図7図8に示すプッシャ24は、第1の部材102と、第2の部材104と、2つの固定部材106A、106B(図8)とを備える。
【0047】
第1の部材102と第2の部材104は、互いに取り付けられるブロック状の部材である。第1の部材102は軸方向Aの先端側A1に位置し、第2の部材104は軸方向Aの基端側A2に位置する。
【0048】
第1の部材102は、端面107とテーパ面108とを有する(図7)。端面107は、先端側A1の端面であり、部品Pを押圧するための押圧面である。テーパ面108は、端面107の周囲に設けられた面であり、先端側A1に向かって先細りの傾斜形状を有する。
【0049】
第2の部材104は、端面109とテーパ面110とを有する(図8)。端面109は、基端側A2の端面であり、後述する固定部材106A、106Bを挿通させる。テーパ面110は、端面109の周囲に設けられた面であり、基端側A2に向かって先細りの傾斜形状を有する。
【0050】
固定部材106A、106Bは、第1の部材102と第2の部材104を互いに固定するための部材である。固定部材106A、106Bはともに、第1の部材102と第2の部材104に挿通され、第1の部材102と第2の部材104を軸方向Aに連結する。固定部材106A、106Bは例えばビスであり、第1の部材102と第2の部材104の各貫通孔に螺合させてもよい。
【0051】
ここで、プッシャ装置100の分解斜視図を図9図10に示す。さらに、プッシャ装置100の横断面を表す斜視図、平面図をそれぞれ図11図12に示す。
【0052】
図9に示すように、第1の部材102は2つの挿通孔112A、112Bを形成する。挿通孔112A、112Bはそれぞれ、前述した固定部材106A、106Bを挿通するための孔であり、第2の部材104に向かって基端側A2に開口する。
【0053】
図10図9に示すように、第2の部材104は、挿通孔114A、114Bを形成する。挿通孔114A、114Bは、挿通孔112A、112Bと同様に、固定部材106A、106Bを挿通するための孔である。挿通孔114A、114Bはそれぞれ、第2の部材104を軸方向Aに貫通するとともに、第1の部材102の挿通孔112A、112Bに面するように配置される。
【0054】
挿通孔114A、114Bはそれぞれ、先端側A1の径が小さく(図10)、基端側A2の径が大きい(図9)、段階的な外形を有する。挿通孔114A、114Bにおける基端側A2の径が大きい部分(図9)は、前述した固定部材106A、106Bの頭部を収容する。
【0055】
第1の部材102はさらに、挿通孔112A、112Bとは別の挿通孔116を形成する。同様に、第2の部材104はさらに、挿通孔114A、114Bとは別の挿通孔118を形成する。挿通孔116、118はともに、後述する保持部材120を挿通するための孔であり、それぞれ貫通孔である。
【0056】
保持部材120は、第1の部材102と第2の部材104を含んだプッシャ24を回転可能な状態で保持するための部材である。保持部材120はワイヤ26に接続されており、保持部材120がプッシャ24を保持することで、プッシャ24が回転可能な状態でワイヤ26に連結される。保持部材120は、ワイヤ26の先端部26Aに取り付けられるとともに、プッシャ24の内部に収容される。実施の形態1の保持部材120は、軸方向Aに延びる棒状部材であり、外形断面が円形である。
【0057】
図9に示すように、保持部材120は、基端側A2に取付孔122を形成する。取付孔122には、ワイヤ26の先端部26Aが挿入して圧入される。これにより、ワイヤ26と保持部材120が一体的に回転する。
【0058】
図10に示すように、保持部材120は、先端側A1に端面124を形成する。端面124は、孔を形成しない概ね平坦な面である。実施の形態1の端面124は、図7図11図12に示すように、第1の部材102の端面107に形成される開口126に露出する。作業者は、開口126を通じて保持部材120の端面124を視認することができ、保持部材120の取付状態を確認できる。
【0059】
実施の形態1では、図7図11図12に示すようなプッシャ装置100の組立後の状態において、第1の部材102の端面107と保持部材120の端面124が面一となる。これにより、端面107、124によって部品P(図示せず)を押圧する際に、バランス良く安定的に押し出すことができる。
【0060】
図9図12に示すように、保持部材120は、拡径部128を有する。拡径部128は、保持部材120における軸方向Aの全長の一部を径方向に拡大した部分である。拡径部128は、第1の部材102に形成された挿通孔116に配置される。
【0061】
図11図12に示すように、第1の部材102の挿通孔116は、第2の部材104の挿通孔118よりも大きな径を有する。拡径部128の径は、挿通孔116の径よりも小さく、且つ挿通孔118の径よりも大きく設定されている。挿通孔116に配置された拡径部128は挿通孔118に進入せずに、挿通孔118を形成する第2の部材104に対して軸方向Aに係り合う。また、挿通孔116は先端側A1に向かって縮径しており、挿通孔116に配置される拡径部128は第1の部材102に対しても軸方向Aに係り合う。これにより、第1の部材102と第2の部材104で拡径部128を軸方向Aに挟み込んで、軸方向Aの位置関係が維持される。
【0062】
図11図12に示す保持部材120の径は、挿通孔116、118の各径よりもわずかに小さくされている。これにより、保持部材120を収容するプッシャ24は、内側の保持部材120に対して自由回転することができ、自重に応じて回転する。
【0063】
図9図10に示すように、原点マーク24aは、円筒状に形成されるとともに、その内部にワイヤ26が挿通される。図11図12に示すように、原点マーク24aは、ワイヤ26が内部に挿通された状態で、第2の部材104の挿通孔118の基端側A2の開口部に圧入して固定される。
【0064】
上記構成によれば、プッシャ24をワイヤ26に対して回転可能に取り付けることで、プッシャ24がスティックフィーダ4内の走路を走行する際に、プッシャ24の傾きを自重に応じて自動調整することができる。これにより、部品Pを部品供給位置21bに向けて押し出して送る際に、プッシャ24や部品Pの詰まりや脱落を抑制することができ、部品Pを部品供給位置21bまで精度良く送ることができる。
【0065】
図6等に示すように、プッシャ24はスティックST1の他端E2からスティックST1に入り、スティックST1を走行した後、スティックST1の一端E1からフィーダ21に乗り移り、フィーダ21の部品通路を部品供給位置21bまで走行する。ワイヤ26には癖があり、走路の傾斜や乗り移り箇所の形状に応じてプッシャ24の最適な姿勢も変化するため、仮にプッシャ24がワイヤ26に対して回転できない場合、プッシャ24を最適な姿勢に保ち続けることが難しい。これに対して、実施の形態1のプッシャ装置100ではプッシャ24を回転可能に構成しているため、走路や乗り移り箇所の形状に応じてプッシャ24の姿勢を自然に変化させることができる。これにより、プッシャ24や部品Pの詰まりや脱落を抑制し、部品Pを部品供給位置21bまで精度良く送ることができる。
【0066】
図7図8に示すようなプッシャ装置100を組み立てる際には、例えば、第1の部材102と第2の部材104で保持部材120を軸方向Aに挟むように収容し、その状態で固定部材106A、106Bを用いて第1の部材102と第2の部材104を固定する。さらに、保持部材120の取付孔122に対して、原点マーク24aを挿通したワイヤ26の端部26Aを挿入して圧入することで、プッシャ装置100を組み立てることができる。
【0067】
また、組立後のプッシャ装置100を解体する際には、保持部材120の取付孔122からワイヤ26を引き抜くとともに、固定部材106A、106Bをプッシャ24から取り外せばよい。プッシャ24をワイヤ26に対して着脱可能に構成することで、プッシャ24を新たなもの(サイズの異なるものも含む。)に容易に交換することができ、作業性が向上する。
【0068】
上述した実施の形態1のスティックフィーダ4のプッシャ装置100によれば、スティックフィーダ4のスティックST1を通過するように駆動されるワイヤ26と、ワイヤ26に取り付けられ、スティックST1に収容された部品Pを部品供給位置21bに向けて押し出すプッシャ24と、を備え、プッシャ24は、ワイヤ26に対して回転可能に取り付けられる。
【0069】
このような構成によれば、プッシャ24がワイヤ26に対して回転可能であることで、スティックフィーダ4内をプッシャ24が走行する際にプッシャ24の傾きを走路に応じて自動調整することができる。これにより、プッシャ24が部品Pを押し出して部品供給位置21bまで送る際に、詰まりや脱落を抑制することができ、部品Pを部品供給位置21bまで精度良く送ることができる。
【0070】
また、実施の形態1のプッシャ装置100によれば、プッシャ24は、自重に応じて回転する。このような構成によれば、プッシャ24の傾きを自然に調整することができる。
【0071】
また、実施の形態1のプッシャ装置100によれば、プッシャ24は、ワイヤ26に対して着脱可能である。このような構成によれば、プッシャ24を容易に付け替えることができ、作業性が向上する。
【0072】
また、実施の形態1のプッシャ装置100は、保持部材120をさらに備え、保持部材120は、ワイヤ26の端部26Aに取り付けられるとともに、プッシャ24の内部に収容されて、プッシャ24を回転可能な状態で保持する。このような構成によれば、保持部材120によってワイヤ26とプッシャ24を容易に連結することができる。
【0073】
また、実施の形態1のプッシャ装置100によれば、保持部材120は、ワイヤ26の軸方向A沿いの全長における一部が拡径した拡径部128を備え、プッシャ24は、拡径部128を軸方向Aに挟むように互いに取り付けられる第1の部材102と第2の部材104をさらに備える。このような構成によれば、プッシャ24と保持部材120の軸方向Aの位置関係を維持しながら、プッシャ24を回転可能に保持することができる。
【0074】
また、実施の形態1のプッシャ装置100によれば、プッシャ24は、部品Pを押圧する端面107に、保持部材120の端面124を露出させる開口126を形成する。このような構成によれば、開口126を通じて保持部材120の取付状態を確認することができる。
【0075】
また、実施の形態1のプッシャ装置100によれば、プッシャ24の端面107と、保持部材120の端面124とが面一である。このような構成によれば、部品Pをバランス良く安定的に押し出すことができる。
【0076】
また、実施の形態1のスティックフィーダ4は、複数のスティックSTを段積みする積載部23と、複数のスティックSTのうちの一のスティックST1に収容された部品Pを部品供給位置21bに向けて押し出すためのプッシャ装置100と、を備える。このような構成によれば、実施の形態1のプッシャ装置100と同様の効果を奏することができる。
【0077】
(実施の形態2)
図13図17を参照して、実施の形態2について説明する。なお、実施の形態2においては、実施の形態1と同一または同様の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態2では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
【0078】
図13図14は、実施の形態2のプッシャ装置200の斜視図である。図15図16は、実施の形態2のプッシャ装置200の横断面を表す斜視図、平面図である。
【0079】
実施の形態2では、プッシャ201が第1の部材202と第2の部材204に加えて、第3の部材205を備える点で、実施の形態1と異なる。
【0080】
図13図16に示すように、プッシャ装置200は、プッシャ201と、ワイヤ26と、原点マーク24aとを備える。実施の形態2のプッシャ201は、実施の形態1のプッシャ24と同様に、回転軸Axを中心としてワイヤ26に対して回転方向Rに回転可能に取り付けられている。これにより、実施の形態1のプッシャ装置100と同様の効果を奏することができる。
【0081】
図13図16に示すプッシャ201は、第1の部材202と、第2の部材204と、第3の部材205とを備える。第1の部材202が先端側A1に配置され、第2の部材204が基端側A2に配置され、第3の部材205が第1の部材202と第2の部材204の間に配置される。
【0082】
図13等に示すように、第1の部材202は、先端側A1に端面207を有し、開口226を形成する。開口226には、後述する保持部材220の端面224が露出し、端面207と端面224が面一となる。
【0083】
図14等に示すように、第2の部材204は、基端側A2に端面209を有する。端面209には、固定部材206A、206Bおよびワイヤ26が挿通するとともに、原点マーク24aが圧入して固定される。
【0084】
図15図16に示すように、プッシャ201の内部には保持部材220が収容される。実施の形態2の保持部材220は、実施の形態1の保持部材120とは異なる形状を有する。ここで、実施の形態2の保持部材220の斜視図を図17に示す。
【0085】
図17に示すように、保持部材220は、軸方向Aにおける全長のうちの一部(中央部)の径が小さくなった形状を有する。保持部材220は、第1部分230と、第2部分232と、縮径部234とを備える。
【0086】
第1部分230は、先端側A1に設けられ、第2部分232は、基端側A2に設けられる。縮径部234は、第1部分230と第2部分232の間に設けられる。
【0087】
縮径部234は、第1部分230と第2部分232のそれぞれに対して径が小さい。図17に示す例では、縮径部234は円筒状の形状を有し、第2部分232とともにワイヤ26を内側に圧入して収容する。
【0088】
図15図16に示すように、プッシャ201を構成する第1の部材202、第2の部材204および第3の部材205はそれぞれ、保持部材220を収容するための挿通孔を形成する。具体的には、第1の部材202は挿通孔216を形成し、第2の部材204は挿通孔218を形成し、第3の部材205は挿通孔219を形成する。
【0089】
挿通孔216は、図17に示す第1部分230を収容し、挿通孔218は、図17に示す第2部分232を収容し、挿通孔219は、図17に示す縮径部234を収容する。
【0090】
挿通孔216、218、219の径の大きさは、収容対象である保持部材220の各部分の径の大きさに応じて設定されている。挿通孔216、218の径は同程度に設定され、挿通孔219の径は挿通孔216、218の径よりも小さく設定される。保持部材220を収容するプッシャ201は、内側の保持部材220に対して相対的に回転可能な状態で保持される。
【0091】
このような構成において、保持部材220の縮径部234の周囲を第3の部材205が取り囲む。第3の部材205は、保持部材220の第1部分230と第2部分232に対して軸方向Aに係り合い、軸方向Aの位置関係が維持される。
【0092】
なお、第3の部材205を設ける際には、固定部材206Aが挿通される部分と、固定部材206Bが挿通される部分とを別体で構成して、互いに組み合わせてもよい。
【0093】
上記構成によれば、図17に示すような形状の保持部材220を用いて、実施の形態2のプッシャ措置200を構成することができ、実施の形態1のプッシャ装置100と同様の効果を奏することができる。そこで、保持部材120、220を使い分けたり、保持部材120、220の形状を変更することで、様々な形状のプッシャを組み合わせて用いることができる。
【0094】
以上、上述の実施形態1、2を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態1、2に限定されない。例えば、実施の形態1、2では、保持部材120、220をワイヤ26とは別体で形成する場合について説明したが、このような場合に限らず、ワイヤ26と一体的に形成してもよい。
【0095】
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
【0096】
なお、前記実施形態および様々な変形例のうち、任意の実施形態および変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明は、スティックフィーダのプッシャ装置およびそれを備えるスティックフィーダであれば適用可能である。
【符号の説明】
【0098】
1 部品装着装置
4、40、41、42、43 スティックフィーダ
11 ノズル
14 部品認識ユニット
14a カメラ
14b 第1光源
14c 第2光源
16 撮像制御部
21 フィーダ
21a 入口
21b 部品供給位置
22 部品センサ
23 積載部
24 プッシャ
25 プッシャ駆動部
26 ワイヤ
31 プッシャセンサ
32 制御部
34 スティックセンサ
100 プッシャ装置
102 第1の部材
104 第2の部材
106A、106B 固定部材
107 端面
108 テーパ面
109 端面
110 テーパ面
112A、112B 挿通孔
114A、114B 挿通孔
116 挿通孔
118 挿通孔
120 保持部材
122 取付孔
124 端面
126 開口
128 拡径部
200 プッシャ装置
201 プッシャ
202 第1の部材
204 第2の部材
205 第3の部材
206A、206B 固定部材
207 端面
209 端面
216 挿通孔
218 挿通孔
219 挿通孔
220 保持部材
224 端面
226 開口
230 第1部分
232 第2部分
234 縮径部
P 部品
ST スティック
ST1 一のスティック
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17