(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048783
(43)【公開日】2023-04-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/12 20230101AFI20230331BHJP
【FI】
G06Q40/00 400
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021158291
(22)【出願日】2021-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】513040384
【氏名又は名称】株式会社マネーフォワード
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】炬口 英子
(72)【発明者】
【氏名】山田 泰造
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB63
(57)【要約】 (修正有)
【課題】銀行に口座を持っている企業の請求管理の利便性を向上させる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】サーバー装置と、クライアント装置と、クライアント装置とが、ネットワークを介して通信可能に接続されている情報処理システムにおいて、サーバー装置100は、機能構成として、取得部401と、特定部402と、表示制御部403と、を備える。取得部401は、サーバー装置100と連携しているクラウド請求書サービスで作成された請求書データを、クラウド請求書サービスより取得する。特定部402は、取得部401が取得した請求書データに記載されている請求先の情報を取得する。表示制御部403は、特定部402によって特定された発注者が、銀行のポータルサイトにログインした場合に、発注者用画面において、取得部401が取得した請求書データを表示する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
制御部を有し、
前記制御部は、
請求書データを取得し、
取得した請求書データと、銀行の顧客情報と、から発注者を特定し、
特定した発注者に前記請求書データを表示する、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記請求書データに基づき、前記発注者の所定期間の出金予定額を求め、前記出金予定額を表示する、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記請求書データに基づき、前記請求書データに関する受注者の所定期間の入金予定額を求め、前記入金予定額を表示する、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記請求書データと、銀行口座のデータと、に基づき、前記請求書データに関する金額が、支払い済みか否かを表示する、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記請求書データと、銀行口座のデータと、に基づき、前記請求書データに関する金額が、入金済みか否かを表示する、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記請求書データに基づき、前記発注者の資金繰り表を表示する、
情報処理装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記請求書データに基づき、前記請求書データに関する受注者の資金繰り表を表示する、
情報処理装置。
【請求項8】
請求項6又は請求項7に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記請求書データに基づき、融資、又は調達に関する情報を表示する、
情報処理装置。
【請求項9】
請求項6又は請求項7に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記請求書データに基づき、経営に関する情報を表示する、
情報処理装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記請求書データと、銀行口座のデータと、に基づき、前記請求書データに関する金額のお金が入金された場合、通知する、
情報処理装置。
【請求項11】
請求項1から請求項10までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記請求書データと、銀行口座のデータと、に基づき、前記発注者の銀行口座から前記請求書データに関する受注者の銀行口座に前記請求書データに関する金額のお金を移動させる、
情報処理装置。
【請求項12】
請求項11に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記請求書データに記載の支払い期限までに、前記発注者の銀行口座から前記受注者の銀行口座に前記請求書データに関する金額のお金を移動させる、
情報処理装置。
【請求項13】
請求項1から請求項12までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記発注者の過去の支払い実績に基づいて、前記請求書データに関する金額の請求代行、又はファクタリングの利用をサジェストする、
情報処理装置。
【請求項14】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
請求書データを取得し、
取得した請求書データと、銀行の顧客情報と、から発注者を特定し、
特定した発注者に前記請求書データを表示する、
情報処理方法。
【請求項15】
プログラムであって、
コンピュータを、請求項1から請求項12までの何れか1項に記載の情報処理装置の制御部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
銀行は銀行に口座を持っている法人や個人の顧客に対してポータルサイトを公開している場合がある。
特許文献1には、銀行システムにおける海外法人用のポータルサイトが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポータルサイトの活性化が求められているとともに、銀行に口座を持っている企業の請求管理の利便性の向上が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、制御部を有する。制御部は、請求書データを取得する。取得した請求書データと、銀行の顧客情報と、から発注者を特定する。特定した発注者に請求書データを表示する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】クライアント装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】サーバー装置100の機能構成の一例を示す図である。
【
図5】サーバー装置100における請求書表示に係る情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
【
図6】クライアント装置110の出力部305に表示された請求書データの一例を示す図である。
【
図7】ユーザーが銀行のポータルサイトにログインした場合に、表示制御部403がユーザーのクライアント装置に表示させるダッシュボード画面600の一例を示す図である。
【
図8】クラウド請求書を作成する画面700の一例を示す図である。
【
図9】入金管理(請求一覧)の画面の一例を示す図(その1)である。
【
図12】入金管理(請求一覧)の画面の一例を示す図(その2)である。
【
図13】入金予定が反映された資金繰り表の一例を示す図(その1)である。
【
図14】入金予定が反映された資金繰り表の一例を示す図(その2)である。
【
図15】請求代行依頼の画面1400の一例を示す図である。
【
図16】新規メッセージ画面1500の一例を示す図である。
【
図17】新規保管画面1600の一例を示す図である。
【
図18】支払一覧画面1700の一例を示す図である。
【
図19】支払予約画面1820の一例を示す図である。
【
図20】支払一覧画面1900の一例を示す図である。
【
図21】出金予定が反映された資金繰り表の一例を示す図(その1)である。
【
図22】出金予定が反映された資金繰り表の一例を示す図(その2)である。
【
図23】出金予定が反映された資金繰り表の一例を示す図(その3)である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0008】
本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0009】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0010】
<実施形態1>
1.システム構成
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。
図1に示されるように、情報処理システム1000は、システム構成として、サーバー装置100と、クライアント装置110と、クライアント装置120と、を含む。サーバー装置100は、本実施形態の処理を実行するサーバー装置である。より具体的に説明すると、サーバー装置100は、銀行のサーバー装置であって、銀行において口座を開設している各利用者に対してポータルサイトを提供している。各利用者は、例えば、ログインID及びパスワード等の認証情報を入力し、各利用者のポータルサイトにログインする。クライアント装置110は、銀行に口座を開設しており、商品、又はサービスに関する発注を行う利用者(以下、発注者ともいう)が利用する装置であって、例えばPC(Personal Computer)である。クライアント装置120は、銀行に口座を開設しており、商品、又はサービスに関する受注を行う利用者(以下、受注者ともいう)が利用する装置であって、例えば、PCである。サーバー装置100と、クライアント装置110と、クライアント装置120と、はネットワーク150を介して通信可能に接続されている。
なお、クライアント装置110のユーザーが発注者にもなるし、受注者になる場合もある。クライアント装置120のユーザーも同様である。すなわち、情報処理システム1000のユーザーは、発注者になる場合もあるし、受注者になる場合もある。
【0011】
図1では、説明の簡略化のため、情報処理システム1000において、クライアント装置110は1台しか図示していない。しかし、銀行に口座を開設しており、商品、又はサービスに関する発注を行う発注者の数だけ情報処理システム1000にクライアント装置110は含まれる。同様に、銀行に口座を開設しており、商品、又はサービスに関する受注を行う受注者の数だけサーバー装置100にクライアント装置120は含まれる。
また、クライアント装置110及びクライアント装置120は、PCに限られず、タブレット型コンピュータ、スマートフォン等であってもよい。サーバー装置100は、情報処理装置の一例である。
【0012】
2.ハードウェア構成
(1)サーバー装置100のハードウェア構成
図2は、サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバー装置100は、ハードウェア構成として、制御部201と、記憶部202と、通信部203と、を含む。制御部201は、CPU(Central Processing Unit)等であって、サーバー装置100の全体を制御する。記憶部202は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)又はこれらの任意の組み合わせ等であって、プログラム及び制御部201がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。制御部201が、記憶部202に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、後述する
図4に示されるようなサーバー装置100の機能及び後述する
図5に示されるようなアクティビティ図の処理等が実現される。通信部203は、NIC(Network Interface Card)等であって、サーバー装置100をネットワーク150に接続し、他の装置(例えば、クライアント装置110、クライアント装置120等)との通信を司る。記憶部202は、記憶媒体の一例である。
【0013】
(2)クライアント装置110のハードウェア構成
図3は、クライアント装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。クライアント装置110は、ハードウェア構成として、制御部301と、記憶部302と、撮像部303と、入力部304と、出力部305と、通信部306と、を含む。制御部301は、CPU等であって、クライアント装置110の全体を制御する。記憶部302は、ROM、RAM、SSD又はこれらの任意の組み合わせ等であって、プログラム及び制御部301がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。制御部301が、記憶部302に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、クライアント装置110の機能等が実現される。撮像部303は、カメラ等であって、被写体を撮像する。入力部304は、キーボード及びマウス等であって、ユーザー操作に応じて情報を制御部301に入力する。出力部305は、ディスプレイ等であって、制御部301による処理の結果等を出力する。通信部306は、NIC等であって、クライアント装置110をネットワーク150に接続し、他の装置(例えば、サーバー装置100、クライアント装置120)との通信を司る。
クライアント装置120のハードウェア構成もクライアント装置110と同様である。
【0014】
3.機能構成
図4は、サーバー装置100の機能構成の一例を示す図である。サーバー装置100は、機能構成として、取得部401と、特定部402と、表示制御部403と、を含む。
【0015】
(取得部401)
取得部401は、請求書データを取得する。例えば、取得部401は、サーバー装置100と連携しているクラウド請求書サービスで作成された請求書データを、API(Application Programming Interface)を介して、クラウド請求書サービスより取得する。ここで、クラウド請求書サービスとは、請求書をオンラインで発行等するサービスを提供するWebサービスである。受注者は、クラウド請求書サービスを用いて、請求書を作成する。取得部401は、定期的にクラウド請求書サービスより請求書データを取得してもよいし、発注者からの所定の操作に応じてクラウド請求書サービスより受注者が発行した請求書データを取得してもよい。なお、サーバー装置100は、銀行のポータルサイトにログインして受注者に対して、APIを介してクラウド請求書サービスの機能を利用可能に構成してもよい。
【0016】
(特定部402)
特定部402は、取得部401が取得した請求書データと、銀行の顧客情報と、から発注者を特定する。例えば、特定部402は、請求書データより請求書データに記載されている請求先(請求書を受け取る業者等)の情報を取得する。そして、取得部401は、取得した請求先の情報に基づき、銀行の顧客情報を検索し、発注者の情報を特定する。ここで、銀行の顧客情報とは、銀行に口座を開設している顧客の情報であり、例えば、銀行に口座を開設している企業の企業名、所在地、設立年月日、連絡先(電話番号、電子メールアドレス等)、取引に関する情報、資産に関する情報、負債に関する情報、口座情報等が含まれる。また、取得部401は、請求書データより請求書データに記載されている請求者の情報を取得する。例えば、特定部402は、請求書データより請求書データに記載されている請求元(請求書を発行する業者等)の情報を取得する。そして、特定部402は、取得した請求元の情報に基づき、銀行の顧客情報を検索し、受注者の情報を特定する。
【0017】
(表示制御部403)
表示制御部403は、特定部402によって特定された発注者が、銀行のポータルサイトにログイン等した場合、発注者用の画面において、取得部401が取得した請求書データを表示するよう制御する。
【0018】
4.情報処理
図5は、サーバー装置100における請求書表示に係る情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
A501において、取得部401は、請求書データを取得する。
A502において、特定部402は、取得部401が取得した請求書データと、銀行の顧客情報と、から発注者を特定する。他の例として、特定部402は、請求書データと、銀行の顧客情報と、銀行の口座の入出金情報と、から発注者を特定するようにしてもよい。例えば、特定部402は、請求書データより請求書データに記載されている請求先の情報を取得する。そして、取得部401は、取得した請求先の情報に基づき、銀行の顧客情報を検索し、発注者の情報(例えば、発注者の企業名、口座番号等)を取得する。同様に、特定部402は、請求書データより請求書データに記載されている請求者の情報を取得する。例えば、特定部402は、請求書データより請求書データに記載されている請求元の情報を取得する。そして、特定部402は、取得した請求元の情報に基づき、銀行の顧客情報を検索し、受注者の情報(例えば、受注者の企業名、口座番号等)を取得する。そして、特定部402は、取得した発注者の情報と、取得した受注者の情報と、に基づき、発注者の口座の過去の入出金の情報と、受注者の口座の過去の入出金の情報と、から発注者と受注者と、を特定するようにしてもよい。例えば、発注者と推定される企業の口座から受注者と推定される企業の口座に入金がなれていた場合、特定部402は、請求書データと、銀行の顧客情報と、から推定していた発注者と受注者とを実際の発注者と受注者とであると特定する。
A503において、表示制御部403は、特定部402によって特定された発注者が、銀行のポータルサイトにログインし、請求書データを表示する操作を行った場合、発注者用の画面において、取得部401が取得した請求書データを表示するよう制御する。
図6は、クライアント装置110の出力部305に表示された請求書データの一例を示す図である。
【0019】
実施形態1によれば、発注者は、銀行のポータルサイトにログインして請求書データを確認することができる。したがって、銀行のポータルサイトをより利用するようになる。また、実施形態1によれば、銀行に口座を持っている企業の請求管理の利便性が向上する。
【0020】
(変形例)
以下、実施形態1の変形例を説明する。
図7は、ユーザーが銀行のポータルサイトにログインした場合に、表示制御部403がユーザーのクライアント装置に表示させるダッシュボード画面600の一例を示す図である。ダッシュボード画面600では、ユーザーの口座の情報、明細情報、入出金予定の情報、資金繰りの情報等が表示されるよう構成されている。また、ダッシュボード画面600では、ユーザーに対するお知らせ、口座の情報、入出金予定の情報が表示されるよう構成されている。
また、ダッシュボード画面600には、請求書発行ボタン610が含まれる。請求書発行ボタン610が選択されると、サーバー装置100は、API等を介して、ユーザーに対してクラウド請求書サービスの機能を提供する。
図8は、クラウド請求書を作成する画面700の一例を示す図である。請求書発行ボタン610が選択されると、表示制御部403は、
図8に示されるような画面700をユーザーのクライアント装置の出力部に表示するよう制御する。ユーザーは、画面700を用いて、請求書を作成することができる。
【0021】
また、ダッシュボード画面600には、入金管理ボタン620が含まれる。入金管理ボタン620が選択されると、表示制御部403は、
図9に示されるような画面800をユーザーのクライアント装置の出力部に表示するよう制御する。
図9は、入金管理(請求一覧)の画面の一例を示す図(その1)である。画面800では、作成された請求書の一覧が含まれる。画面の下部の左に表示されているものは作成された請求書の支払期限(振込期限)である。支払期限の右横には請求先の情報が含まれる。請求先の情報の右横には請求金額が含まれる。
【0022】
ここで、表示制御部403は、ユーザーが発行した請求書データと、特定部402によって特定された発注者及び/又は特定部402によって特定された受注者の銀行口座のデータと、に基づき、請求書データに関する金額が、入金済みか否かを判定する。
より具体的に説明すると、特定部402は、請求書データより、請求書データに記載されている請求先の情報と、請求者の情報とを取得する。そして、特定部402は、取得した請求先の情報に基づき銀行の顧客情報を検索し、発注者の情報(例えば、企業名や企業を識別する識別情報等)及び発注者の銀行口座等を特定する。同様に、特定部402は、請求者の情報に基づき銀行の顧客情報を検索し、受注者の情報を特定する。表示制御部403は、特定された発注者の銀行口座の取引に関する情報(例えば、入出金の情報)等に基づいて、請求書データに記載されている支払期限までに発注者の銀行口座から受注者に対して、請求書データに記載されている請求の合計金額が振り込まれているか否かを判定する。入出金の情報には、どこからどこへの入金なのかの情報、及び、どこからどこへの出金なのかの情報等が含まれる。表示制御部403は、請求書データに記載されている支払期限までに発注者の銀行口座から特定された受注者に対して、請求書データに記載されている請求の合計金額が振り込まれている場合は、入金済みであると判定する。一方、表示制御部403は、請求書データに記載されている支払期限までに発注者の銀行口座から特定された受注者に対して、請求書データに記載されている請求の合計金額が振り込まれていない場合は、入金済みでないと判定する。
【0023】
他の例として、表示制御部403は、特定された受注者の銀行口座の取引に関する情報等に基づいて、請求書データに記載されている支払期限までに発注者の銀行口座から受注者に対して、請求書データに記載されている請求の合計金額が振り込まれているか否かを判定する。
その他の例として、表示制御部403は、特定部402によって特定された発注者の銀行口座の取引に関する情報と特定部402によって特定された受注者の銀行口座の取引に関する情報とに基づいて請求書データに記載されている支払期限までに発注者の銀行口座から特定された受注者に対して、請求書データに記載されている請求の合計金額が振り込まれているか否かを判定する。
【0024】
表示制御部403は、判定の結果をユーザーに表示するよう制御する。画面800には、オブジェクト810が含まれている。オブジェクト810が枠811の左側にある場合は、該当する請求書の金額が入金済みであることを示す。オブジェクト810が枠の右側にある場合は、該当する請求書の金額が入金済みではないことを示す。
図9の例では、3/15 XX商店の¥200,000が入金済みでそれ以外はまだ未入金であることが示されている。なお、入金済みか否かを示す態様はこれらに限られるものではない。
図9に示されるように、表示制御部403は、該当する請求書の情報に関連付けて、「入金済」や「未入金」等の文字列を表示するようにしてもよい。また、他の例として、表示制御部403は、該当する請求書の情報に関連付けて、「入金済」や「未入金」等を示すマークを表示するようにしてもよい。
【0025】
また、画面800には、表示領域820が含まれる。表示領域820には、今月の入金予定の金額が表示される。表示制御部403は、ユーザーが発行した請求書データに含まれる支払い期限の情報、請求金額等に基づき、今月の入金予定の金額を求め、表示領域820に表示するよう制御する。これは、表示制御部403が、請求書データに基づき、請求書データに関する受注者の所定期間の入金予定額を求め、入金予定額を表示する処理の一例である。
図9の例では、所定期間は今月の一ヶ月である。
【0026】
また、表示制御部403は、一覧に含まれる請求書データと、特定部402によって特定された発注者及び/又は特定部402によって特定された受注者の銀行口座のデータと、に基づき、請求書データに関する金額のお金が受注者の銀行口座に入金されたことを検知した場合、通知するようにしてもよい。表示制御部403は、一覧に含まれる請求書データのうち、該当する請求書データの近傍に「入金がありました!」等のテキストを表示して通知してもよいし、該当する請求書データの近傍に所定のマークを表示し、入金されたことを通知するようにしてもよい。また、表示制御部403は、ユーザーに電子メールを送信する等して、お金が入金されたことを通知するようにしてもよい。
ここで、表示制御部403は、設定に応じて、ユーザーのクライアント装置からの要求等に基づき、設定された企業等から入金があった場合に通知するようにしてもよいし、過去の入金履歴に基づきいつも入金が2~3日遅れる企業、初めて取引を行った企業から入金があった場合に通知するようにしてもよい。また、表示制御部403は、設定された金額(例えば、1000万)以上の金額が振り込まれた場合に通知するようにしてもよい。
【0027】
また、画面800には、簡易消込ボタン830が含まれる。簡易消込ボタン830が選択されると、表示制御部403は、
図10に示されるような画面をユーザーのクライアント装置の出力部に表示するよう制御する。
図10は、簡易消込の画面の一例を示す図である。
図10に示される画面を介して、ユーザーは、オブジェクト910を操作して、未入金を入金済とすることができる。例えば、サーバー装置100が上述したように自動的に未入金を入金済みに変更できないような場合で請求書に関する金額が入金されたことが分かった場合、ユーザーは、
図9に示されるような画面を介して手動で請求書に係る金額を入金済みに変更することができる。すなわち、ユーザーは、簡易な方法により消込をすることができる。
【0028】
また、表示制御部403は、所定の操作に基づいて、取引先の分析画面をユーザーのクライアント装置の出力部に表示するよう制御する。
図11は、分析画面1010の一例を示す図である。表示制御部403は、請求書データと、特定された受注者の銀行口座の取引に関する情報と、に基づいて、各月における請求書に関する入金の上位リストを求めて分析画面1010に表示するよう制御する。また、表示制御部403は、請求書データにおける請求先ごとに、決済ルールと、過去の支払状況のデータに基づく遅延が合ったことがあるか否かの情報を分析画面1010に表示するよう制御する。ここで、決済ルールとは、「末締め翌月末支払い」や「20日締め翌月末支払い」等の取引先との請求と支払のルールのことである。この決済ルールは、ユーザーのクライアント装置からの操作に基づいて、サーバー装置100に設定される。設定された値、情報等は制御部201によって記憶部202に記憶される。
【0029】
また、入金管理ボタン620が選択されると、表示制御部403は、
図12に示されるような画面をユーザーのクライアント装置の出力部に表示するよう制御するようにしてもよい。
図12は、入金管理(請求一覧)の画面の一例を示す図(その2)である。
図12の画面は、
図9の画面に比べて、テキスト1100が追加されている。表示制御部403は、ユーザーが発行した請求書データと、特定部402によって特定された発注者及び/又は特定部402によって特定された受注者の銀行口座のデータと、に基づき、請求書データに関する金額が、入金済みでないと判定した場合、該当する請求書データに関する情報とともに、入金されていないことをテキスト1100で表示するよう制御する。ここで、表示制御部403は、現在の日時に基づき、直近に支払われるべきであり、かつ、支払われていない請求書に関する情報をテキスト1100に含めて表示してもよいし、支払われていないすべての請求書に関する情報をテキスト1100に含めて表示してもよい。
図12に示されるような画面を表示することによって、未入金についてアラートを表示することができる。なお、未入金を示すことは画面におけるテキストの表示に限られず、テキストの表示の替わりに、又はテキストの表示と共に、サーバー装置100は、設定されたアドレス宛に電子メールを送信するようにしてもよい。
【0030】
また、表示制御部403は、ユーザーが発行した請求書データと、特定部402によって特定された発注者及び/又は特定部402によって特定された受注者の銀行口座のデータと、に基づき、入金予定の金額を求め、
図13に示されるように、資金繰り表に反映するようにしてもよい。
図13は、入金予定が反映された資金繰り表の一例を示す図(その1)である。
図13に示される画面は、ユーザーのクライアント装置の出力部に表示される。領域1210では入金の予定が表示されている。
図13を表示する処理は、請求書データに基づき、請求書データに関する受注者の資金繰り表を更新し、表示する処理の一例である。
【0031】
また、表示制御部403は、請求書データに基づき、融資、又は調達に関する情報を画面に表示する。より具体的に説明すると、表示制御部403は、ユーザーが発行した請求書データのうち、未発送の請求書データがある場合、
図14に示されるような、画面をユーザーのクライアント装置の出力部に表示するよう制御する。
図14は、入金予定が反映された資金繰り表の一例を示す図(その2)である。
図14に示される画面には、
図13に示される画面に比べて、ファクタリングを依頼するためのファクタリングボタン1310、PO(Purchase Order)ファイナンスを依頼するためのPOファイナンス依頼ボタン1320が更に含まれている。
他の例として、表示制御部403は、ユーザーが発行した請求書データのうち、請求金額がまだ入金されていない請求書データがある場合に、
図14に示される画面を表示するようにしてもよい。
更に他の例として、表示制御部403は、ユーザーが発行した請求書データのうち、請求金額がまだ入金されていない請求書データがあり、かつ、請求先が入金の遅延を過去に行っていた場合に、
図14に示される画面を表示するようにしてもよい。
【0032】
例えば、ユーザーが、ファクタリングボタン1310を選択し、該当する請求書等を選択すると、表示制御部403は、
図15に示されるような画面1400をユーザーのクライアント装置の出力部に表示するよう制御する。
図15は、請求代行依頼の画面1400の一例を示す図である。ユーザーによって、請求代行を依頼するボタン1410が選択されると、表示制御部403は、該当する請求書に関する請求書データを、提携しているファクタリング会社等に送信し、ファクタリングを依頼する。
【0033】
また、
図7のダッシュボード画面600には、請求書受取ボタン630が含まれる。請求書受取ボタン630が選択されると、表示制御部403は、ユーザーが発注者となっている請求書データをユーザーのクライアント装置の出力部に表示するよう制御する。
他の例として、請求書受取ボタン630が選択されると、表示制御部403は、
図16に示されるような画面をユーザーのクライアント装置の出力部に表示するよう制御する。
更に他の例として、表示制御部403は、受注者によって発行された請求書データを受け取ると、
図16に示されるような画面をユーザーのクライアント装置の出力部に表示するよう制御する。
図16は、新規メッセージ画面1500の一例を示す図である。新規メッセージ画面1500には、開いて確認ボタン1510と、保存ボタン1520と、が含まれる。開いて確認ボタン1510が選択されると、表示制御部403は、届いている請求書データを表示するよう制御する。保存ボタン1520が選択されると、表示制御部403は、保存場所を選択させる画面等を表示し、その画面において選択された保存先に届いている請求書データを保存する。
図16に示されるような画面が表示されることによって、ユーザーは、請求書データを開いて確認したり、クライアント装置に保存したりすることができる。
【0034】
また、所定の操作が行われた場合、表示制御部403は、
図17に示されるような画面を、ユーザーのクライアント装置の出力部に表示するよう制御してもよい。
図17は、新規保管画面1600の一例を示す図である。新規保管画面1600は、スキャナ取り込みボタン1610と、ファイル連携ボタン1620と、保存ボタン1630と、を含む。スキャナ取り込みボタン1610が選択されると、表示制御部403は、スキャナで請求書を取り込むための画面を表示するよう制御する。ファイル連携ボタン1620が選択されると、表示制御部403は、他のシステムと請求書データに関するファイルを連携するための画面を表示するよう制御する。保存ボタン1630が選択されると、表示制御部403は、スキャナ、又はファイル連携により取得された請求書データの保存場所を選択させる画面等を表示し、その画面において選択された保存先に届いている請求書データを保存する。
【0035】
また、
図7のダッシュボード画面600には、支払管理ボタン640が含まれる。支払管理ボタン640が選択されると、表示制御部403は、
図18に示されるような画面をユーザーのクライアント装置の出力部に表示するよう制御する。
図18は、支払一覧画面1700の一例を示す図である。支払一覧画面1700には、受注者より受け取った請求書の一覧が含まれる。画面の下部の左に表示されているものは作成された請求書の支払期限(振込期限)である。支払期限の右横には請求元の情報が含まれる。請求元の情報の右横には請求金額が含まれる。
【0036】
ここで、表示制御部403は、ユーザーに対して発行された請求書データと、特定部402によって特定された発注者及び/又は特定部402によって特定された受注者の銀行口座のデータと、に基づき、請求書データに関する金額が、支払い済みか否かを判定する。
より具体的に説明すると、特定部402は、請求書データより、請求書データに記載されている請求先の情報と、請求者の情報とを取得する。そして、特定部402は、取得した請求先の情報に基づき銀行の顧客情報を検索し、発注者の情報(例えば、企業名や企業を識別する識別情報等)及び発注者の銀行口座等を特定する。同様に、特定部402は、請求者の情報に基づき銀行の顧客情報を検索し、受注者の情報を特定する。表示制御部403は、特定された発注者の銀行口座の取引に関する情報等に基づいて、請求書データに記載されている支払期限までに発注者の銀行口座から受注者に対して、請求書データに記載されている請求の合計金額が振り込まれているか否かを判定する。表示制御部403は、請求書データに記載されている支払期限までに発注者の銀行口座から特定された受注者に対して、請求書データに記載されている請求の合計金額が振り込まれている場合は、支払い済みであると判定する。一方、表示制御部403は、請求書データに記載されている支払期限までに発注者の銀行口座から特定された受注者に対して、請求書データに記載されている請求の合計金額が振り込まれていない場合は、支払い済みでないと判定する。
【0037】
他の例として、表示制御部403は、特定された受注者の銀行口座の取引に関する情報等に基づいて、請求書データに記載されている支払期限までに発注者の銀行口座から受注者に対して、請求書データに記載されている請求の合計金額が振り込まれているか否かを判定する。
その他の例として、表示制御部403は、特定部402によって特定された発注者の銀行口座の取引に関する情報と特定部402によって特定された受注者の銀行口座の取引に関する情報とに基づいて請求書データに記載されている支払期限までに発注者の銀行口座から特定された受注者に対して、請求書データに記載されている請求の合計金額が振り込まれているか否かを判定する。
【0038】
表示制御部403は、判定の結果をユーザーに表示するよう制御する。支払一覧画面1700には、オブジェクト1710が含まれている。オブジェクト1710が枠1711の左側にある場合は、該当する請求書の金額が支払済みであることを示す。オブジェクト810が枠の右側にある場合は、該当する請求書の金額が支払済みではないことを示す。
図18の例では、一覧のうち先頭が支払済みで、一覧のうち先頭から2~4つが支払の予約済みで、それ以外が未手続きであることを示している。
また、
図18に示されるように、表示制御部403は、該当する請求書の情報に関連付けて、文字列1720、文字列1730、文字列1740に示されるように、「支払済」や「予約済」、「未手続」等の文字列を表示する。他の例として、表示制御部403は、該当する請求書の情報に関連付けて、「支払済」や「予約済」、「未手続」等を示すマークを表示するようにしてもよい。
【0039】
また、支払一覧画面1700には、表示領域1750が含まれる。表示領域1750には、今月の支払予定額が表示される。表示制御部403は、ユーザーに対して発行された請求書データに含まれる支払い期限の情報、請求金額等に基づき、今月の支払予定の金額を求め、表示領域1750に表示するよう制御する。これは、表示制御部403が、請求書データに基づき、発注者の所定期間の出金予定額を求め、出金予定額を表示する処理の一例である。
図17の例では、所定期間は今月の一ヶ月である。
表示制御部403は、関連するすべての請求書データの合計値と自動引き落とし等の合計値とから出金予定額求めるようにしてもよい。なお、表示制御部403は、請求書データから支払い期限を読み取り、支払い時期を求める。
【0040】
また、支払一覧画面1700には、支払予約ボタン1760が含まれる。請求書データの一覧のうち、所定の請求書データが選択され、支払予約ボタン1760が選択されると、表示制御部403は、
図19に示されるような支払予約画面をユーザーのクライアント装置の出力部に表示するよう制御する。
図19は、支払予約画面1820の一例を示す図である。支払予約画面1820には予約ボタン1830が含まれる。予約ボタン1830が選択されると、ユーザーの銀行口座から支払予約画面1820に記載されている請求書データの請求元に、記載されている日時に、記載されている金額が振り込まれるよう振り込みの予約が行われる。また、予約ボタン1830が選択されると、表示制御部403は、支払予約画面1820に示されているような情報を該当する請求書データと関連付けて予約データとして記憶部202等に記憶する。
支払い予約機能を用いることによって、ユーザーは、支払い期限までに一括で支払いを行うようにすることができる。
なお、サーバー装置100は、請求書データに基づき設定されたタイミング(例えば、支払期限の3日前)に請求書に係る金額を支払うようにしてもよい。
【0041】
表示制御部403は、請求書データの一覧のうち、支払いが済んでおらず、また、予約データもない請求書データが存在する場合は、
図20に示されるような画面をユーザーのクライアント装置の出力部に表示するよう制御する。
図20は、支払一覧画面1900の一例を示す図である。
図20の画面は、
図18の画面に比べて、テキスト1910が追加されている。表示制御部403は、請求書データの一覧のうち、支払いが済んでおらず、また、予約データもない請求書データが存在する場合は、該当する請求書データに関する情報とともに、予約もされていないことをテキスト1910で表示するよう制御する。表示制御部403は、現在の日時に基づき、予約されていない請求書データのうち、直近に支払期限がくる請求書データに関する情報をテキスト1910に含めて表示してもよいし、予約されていないすべての請求書データに関する情報をテキスト1910に含めて表示してもよい。
図20に示されるような画面を表示することによって、支払い予約されていない請求書データに関してアラートを表示することができる。
【0042】
また、表示制御部403は、ユーザーが発行した請求書データと、特定部402によって特定された発注者及び/又は特定部402によって特定された受注者の銀行口座のデータと、に基づき、出金予定の金額を求め、
図21に示されるように、資金繰り表に反映するようにしてもよい。
図21は、出金予定が反映された資金繰り表の一例を示す図(その1)である。
図21に示される画面は、ユーザーのクライアント装置の出力部に表示される。領域2010では出金の予定が表示されている。
図21を表示する処理は、請求書データに基づき、発注者の資金繰り表を更新し、表示する処理の一例である。
【0043】
また、表示制御部403は、請求書データに基づき、
図22に示されるような画面がユーザーのクライアント装置の出力部に表示されるよう制御してもよい。
図22は、出金予定が反映された資金繰り表の一例を示す図(その2)である。
図22に示される画面では、
図21に示される画面に比べて、銀行に相談ボタン2110が含まれる。銀行に相談ボタン2110が選択されると、表示制御部403は、資金繰りに関して銀行に相談するための画面を表示するよう制御する。
なお、表示制御部403は、所定の条件を満たした場合に、資金繰り表を含む画面に、銀行に相談ボタン2110を表示するようにしてもよい。所定の条件とは、例えば、出金予定の金額の合計が所定の額以上になった場合であったり、入金予定の金額の合計から出金予定の金額の合計を引いた場合にマイナスになった場合であったりする。所定の条件は予め定められていてもよいし、クライアント装置からの要求等に基づいてサーバー装置100が設定してもよい。
【0044】
また、表示制御部403は、請求書データに基づき、
図23に示されるような画面がユーザーのクライアント装置の出力部に表示されるよう制御してもよい。
図23は、出金予定が反映された資金繰り表の一例を示す図(その3)である。
図23に示される画面では、
図21に示される画面に比べて、費用アドバイスボタン2210が含まれる。費用アドバイスボタン2210が選択されると、表示制御部403は、費用低減のアドバイスを受けるための画面を表示するよう制御する。
なお、表示制御部403は、所定の条件を満たした場合に、資金繰り表を含む画面に、費用アドバイスボタン2210を表示するようにしてもよい。所定の条件とは、例えば、出金予定の金額の合計が所定の額以上になった場合であったり、入金予定の金額の合計から出金予定の金額の合計を引いた場合にマイナスになった場合であったりする。所定の条件は予め定められていてもよいし、クライアント装置からの要求等に基づいてサーバー装置100が設定してもよい。
【0045】
(その他の変形例)
サーバー装置100は、請求書データと、銀行口座のデータと、に基づき、発注者の銀行口座から請求書データに関する受注者の銀行口座に請求書データに関する金額のお金を移動させるようにしてもよい。
また、サーバー装置100は、請求書データに記載の支払い期限までに、発注者の銀行口座から受注者の銀行口座に請求書データに関する金額のお金を移動させるようにしてもよい。
また、サーバー装置100は、発注者の過去の支払い実績に基づいて、請求書データに関連付けて、請求書データに関する金額の請求代行、又はファクタリングの利用をサジェストするようにしてもよい。
また、サーバー装置100は、請求書データに基づき、経営に関するアドバイス等、経営に関する情報を表示するようにしてもよい。
<付記>
発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記請求書データに基づき、前記発注者の所定期間の出金予定額を求め、前記出金予定額を表示する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記請求書データに基づき、前記請求書データに関する受注者の所定期間の入金予定額を求め、前記入金予定額を表示する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記請求書データと、銀行口座のデータと、に基づき、前記請求書データに関する金額が、支払い済みか否かを表示する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記請求書データと、銀行口座のデータと、に基づき、前記請求書データに関する金額が、入金済みか否かを表示する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記請求書データに基づき、前記発注者の資金繰り表を表示する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記請求書データに基づき、前記請求書データに関する受注者の資金繰り表を表示する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記請求書データに基づき、融資、又は調達に関する情報を表示する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記請求書データに基づき、経営に関する情報を表示する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記請求書データと、銀行口座のデータと、に基づき、前記請求書データに関する金額のお金が入金された場合、通知する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記請求書データと、銀行口座のデータと、に基づき、前記発注者の銀行口座から前記請求書データに関する受注者の銀行口座に前記請求書データに関する金額のお金を移動させる、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記請求書データに記載の支払い期限までに、前記発注者の銀行口座から前記受注者の銀行口座に前記請求書データに関する金額のお金を移動させる、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記発注者の過去の支払い実績に基づいて、前記請求書データに関する金額の請求代行、又はファクタリングの利用をサジェストする、情報処理装置。
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、請求書データを取得し、取得した請求書データと、銀行の顧客情報と、から発注者を特定し、特定した発注者に前記請求書データを表示する、情報処理方法。
プログラムであって、コンピュータを、前記情報処理装置の制御部として機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0046】
例えば、上述のソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバーからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
また、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。
上述した実施形態では、サーバー装置100が画面を生成し、クライアント装置110やクライアント装置120に送信するものとして説明を行った。しかし、サーバー装置100は画面を生成するためのデータをクライアント装置110やクライアント装置120に送信する。そして、クライアント装置110やクライアント装置120がサーバー装置100より受信したデータに基づき画面を生成し、表示するようにしてもよい。
【0047】
また、上述したサーバー装置が提供する機能は、複数のサーバー装置から構成されるシステムが提供するようにしてもよい。
また、上述したように請求書データは、クラウド上で作成された請求書のデータであってもよいし、メールで受領した請求書のデータであってもよいし、CSV(Comma Separated Value)形式のファイル等を一括でデータ取り込みした請求書のデータであってもよい。
【0048】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0049】
100 :サーバー装置
110 :クライアント装置
120 :クライアント装置
150 :ネットワーク
201 :制御部
202 :記憶部
203 :通信部
301 :制御部
302 :記憶部
303 :撮像部
304 :入力部
305 :出力部
306 :通信部
401 :取得部
402 :特定部
403 :表示制御部
600 :ダッシュボード画面
610 :請求書発行ボタン
620 :入金管理ボタン
630 :請求書受取ボタン
640 :支払管理ボタン
700 :画面
800 :画面
810 :オブジェクト
811 :枠
820 :表示領域
830 :簡易消込ボタン
910 :オブジェクト
1000 :情報処理システム
1010 :分析画面
1100 :テキスト
1210 :領域
1310 :ファクタリングボタン
1320 :POファイナンス依頼ボタン
1400 :画面
1410 :ボタン
1500 :新規メッセージ画面
1510 :確認ボタン
1520 :保存ボタン
1600 :新規保管画面
1610 :スキャナ取り込みボタン
1620 :ファイル連携ボタン
1630 :保存ボタン
1700 :支払一覧画面
1710 :オブジェクト
1711 :枠
1720 :文字列
1730 :文字列
1740 :文字列
1750 :表示領域
1760 :支払予約ボタン
1820 :支払予約画面
1830 :予約ボタン
1900 :支払一覧画面
1910 :テキスト
2010 :領域
2110 :相談ボタン
2210 :費用アドバイスボタン