(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048863
(43)【公開日】2023-04-07
(54)【発明の名称】消耗監視装置
(51)【国際特許分類】
F04B 53/00 20060101AFI20230331BHJP
【FI】
F04B53/00 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021158417
(22)【出願日】2021-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000001993
【氏名又は名称】株式会社島津製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100129702
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 喜永
(74)【代理人】
【識別番号】100094248
【弁理士】
【氏名又は名称】楠本 高義
(72)【発明者】
【氏名】丹羽 宙潤
(72)【発明者】
【氏名】五島 代介
【テーマコード(参考)】
3H071
【Fターム(参考)】
3H071AA01
3H071CC17
3H071CC28
3H071CC35
3H071DD51
3H071DD84
(57)【要約】 (修正有)
【課題】液圧装置の摺動関連部品について、その消耗度を監視し、ユーザに応じた点検・交換を適確な時期に行えるようにする。
【解決手段】液圧装置の稼働履歴に基づいて、該液圧装置の摺動部分に用いられる部品である摺動関連部品の消耗度及びその進行速度である消耗進行速度を算出し、前記消耗度及び消耗進行速度に基づいて、前記摺動関連部品の点検・交換が推奨される時期である点検交換推奨時期を算出するようにした。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液圧装置の稼働履歴に基づいて、該液圧装置の摺動部分に用いられる部品である摺動関連部品の消耗度及びその進行速度である消耗進行速度を算出する消耗度算出部と、
前記消耗度及び消耗進行速度に基づいて、前記摺動関連部品の点検・交換が推奨される時期である点検交換推奨時期を算出する点検交換推奨時期算出部と、を備えていることを特徴とする消耗監視装置。
【請求項2】
前記消耗度算出部が、前記摺動部分の温度毎の稼働時間に基づいて、前記消耗度及び消耗進行速度を算出するものである請求項1記載の消耗監視装置。
【請求項3】
前記消耗度算出部が、前記摺動部分の温度を、その周囲温度と該摺動部分の摺動速度とに基づいて算出することを特徴とする請求項2記載の消耗監視装置。
【請求項4】
前記摺動関連部品がオイルシールである請求項1、2または3記載の消耗監視装置。
【請求項5】
液圧装置の稼働履歴に基づいて、該液圧装置の摺動部分に用いられる部品である摺動関連部品の消耗度及びその進行速度である消耗進行速度を算出し、
前記消耗度及び消耗進行速度に基づいて、前記摺動関連部品の点検・交換が推奨される時期である点検交換推奨時期を算出することを特徴とする消耗監視方法。
【請求項6】
液圧装置の稼働履歴に基づいて、該液圧装置の摺動部分に用いられる部品である摺動関連部品の消耗度及びその進行速度である消耗進行速度を算出する消耗度算出部と、
前記消耗度及び消耗進行速度に基づいて、前記摺動関連部品の点検・交換が推奨される時期である点検交換推奨時期を算出する点検交換推奨時期算出部を算出する点検交換推奨時期算出部と、としての機能をコンピュータに発揮させることを特徴とする消耗監視プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液圧装置に用いられる部品の稼働による消耗を監視する消耗監視装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、油圧ポンプなどの液圧装置においては、消耗した部品をその機能が損なわれる前に点検し交換することにより、装置自体が動作不良をおこしたり故障したりすることを防止している。
【0003】
具体的には、例えば以下のようなことが行われている。
(1)装置導入後、一定期間ごとにユーザまたはサプライヤが点検・交換を行う。
(2)稼働監視システムを付加し、装置の稼働時間、稼働回数、稼働頻度、稼働負荷などに基づいて部品の使用状況を監視するとともに、その使用状況がシステムで予め定めた閾値を超えた場合に、点検や交換をユーザに通知する。その一例が特許文献1に記載されている。
【0004】
しかしながら、上述した従来の手法では、以下のような問題が存在する。
例えば、(1)の場合、ユーザ任せにすると、ユーザ側で点検・交換時期が不明になるなどして、確実に点検や交換が行われない場合が生じ得る。
サプライヤが点検・交換を行うにしても、ヘビーユーズの場合、次の点検・交換時期までに部品が寿命を迎え、装置が故障することがあし、逆にライトユーズの場合、点検・交換サイクルが短すぎて不必要なコストが発生することがある。
【0005】
また、(2)の場合、通知を受けたユーザは、直ちに装置を停止するわけではなく、点検・交換の手配が整うとかロット作業が終了するといった装置を停止できる状態になるまでは使用を続けるので、実際の点検・交換の推奨通知は、ある程度の時間的余裕をもって行われるが、(1)の場合と同様、ヘビーユーズの場合、通知から点検・交換までの間に部品が損傷する恐れがあるし、逆にライトユーズの場合、通知が早すぎて実際に必要な時期よりもかなり前に部品の点検・交換を行うこととなり、不必要なコストが発生する場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであって、液圧装置の摺動関連部品について、その消耗度を監視し、ユーザに応じた点検・交換を適確な時期に行えるようにすべく図ったものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明に係る消耗監視装置は、液圧装置の稼働履歴に基づいて、該液圧装置の摺動部分に用いられる部品である摺動関連部品の消耗度及びその進行速度である消耗進行速度を算出する消耗度算出部と、前記消耗度及び消耗進行速度に基づいて、前記摺動関連部品の点検・交換が推奨される時期である点検交換推奨時期を算出する点検交換推奨時期算出部とを備えていることを特徴とする。
【0009】
このようなものであれば、液圧装置の使用頻度や使用強度等を、消耗進行速度によって推し量れることができ、この消耗進行度に基づいて摺動関連部品の点検・交換推奨時期を定めているので、ヘビーユーズ、ライトユーズにかかわらず、ユーザの使用状況に応じた適確な時期での点検・交換を推奨することができる。また、その結果、点検・交換が間に合わなかったり、逆に早すぎたりすることを防止でき、確実で無駄のないメンテナンスを行うことができるようになる。
【発明の効果】
【0010】
液圧装置に対し、確実で無駄のないメンテナンスを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態における消耗監視装置の全体ブロック図である。
【
図2】同実施形態における消耗監視装置の動作を示すフローチャートである。
【
図3】同実施形態における回転数-上昇温度テーブルD2を示すデータ構造図である。
【
図4】同実施形態における温度-寿命時間テーブルD3を示すデータ構造図である。
【
図5】オイルシールの摺動部分温度と寿命の関係を示すグラフである。
【
図6】油圧ポンプの回転数及びシャフト径とオイルシールの上昇温度との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0013】
本実施形態に係る消耗監視装置100は、
図1に示すように、液圧装置の一種である油圧ポンプ1のメンテナンスに用いられるものであり、ここでは、特に、該油圧ポンプ1の摺動関連部品であるオイルシール12の点検・交換推奨時期をユーザに報知すべく算出するものである。なお、ここでのオイルシール12とは、ポンプの出力軸(以下、シャフト11という。)ケーシングとの間に装着されて、作動流体であるオイルがケーシング等から漏洩することを防止するためのものである。
【0014】
この消耗監視装置100は、CPU、メモリ、I/Oポート、A/Dコンバータなどを備えた所謂コンピュータであり、前記メモリに格納された所定のプログラムにしたがって前記CPUやその周辺機器が共動することにより、(1)オイルシール12の稼働履歴をメモリの所定領域に設定された稼働履歴格納部D1に格納する履歴記録部31、(2)前記稼働履歴に基づいてオイルシール12の現時点での消耗度とその進行速度である消耗進行速度とを算出する消耗度算出部32、(3)前記消耗度及び消耗進行速度に基づいて点検交換推奨時期算出部33、等としての機能を発揮する。
【0015】
なお、この消耗監視装置100を構成するコンピュータは、物理的に一体である必要はなく、LANやWANなどを介して互いに通信可能に接続された複数のコンピュータから構成されていてもかまわない。
【0016】
また、前提として、前記油圧ポンプ1には、前記オイルの温度(ここでは、例えば吐出ポート近傍のオイル温度)を測定する温度センサ21と、前記シャフト11の回転速度を測定する回転速度センサ22とが設けられている。なお、これら温度センサ21及び回転速度センサ22は、油圧ポンプ1の付属部品として予め取り付けられている場合もあるし、本消耗監視装置100の付属部品として油圧ポンプ1に後付けされる場合もある。
次に前記各部の詳細な説明を兼ねて、当該消耗監視装置100の動作を、
図2を参照して詳述する。
【0017】
本消耗監視装置100の履歴記録部31は、所定のサンプリング時刻がくると(ステップS1)、オイル温度の測定値を示すオイル温度データを前記オイル温度センサ21から受信するとともに、シャフト11回転速度の測定値を示す回転速度データを前記回転速度センサ22から受信する(ステップS2)。
次に、該履歴記録部31は、前記オイル温度データの値と回転速度データの値に基づいて、オイルシール12(の摺動部分)の温度を推定算出する。
【0018】
具体的に説明すると、この実施形態では
図3に示すように、各シャフト回転速度(rpm)と上昇温度(℃)との関係例を示したデータテーブルである回転数-上昇温度テーブルD2がメモリの所定領域に格納してある。なお、この回転数-上昇温度テーブルD2は、あらかじめ実験やシミュレーションなどで求めてある。
【0019】
そして、該履歴記録部31は、前記回転数-上昇温度テーブルD2を参照して、回転速度データの値(シャフト回転速度)に対応する上昇温度を取得し、この上昇温度を前記オイル温度に加算した値をもってオイルシール12の温度(より正確には、オイルシール12の摺動部分であるリップの温度)とするとともに、このオイルシール12温度を前記サンプリング時刻と紐づけてなる稼働履歴データをメモリの所定領域に設定した稼働履歴格納部D1に前記サンプリング時刻と紐づけて格納する(ステップS3)。
【0020】
補足しておくと、前記上昇温度は、
図6に示すように、原理的には摺動速度に関係するため、実際には、シャフト11の回転速度だけではなく、シャフト11径も考慮に入れなければならないし、また、摺動速度に対する上昇温度は、
図5に示すように、オイル(作動流体)の種類やオイルシール12の材質によっても変わる場合がある。そのため、シャフト11径やオイル種類、オイルシール材質等が異なる油圧ポンプ1であれば、それに対応する別の回転数-上昇温度テーブルD2が用いられる。
【0021】
次に前記消耗度算出部32が、前記稼働履歴格納部D1を参照し、稼働開始から現時点に至るまでの稼働履歴データを取得してオイルシール12の各温度での稼働時間を算出する(ステップS4)。
【0022】
他方、各温度での寿命に至るまでの稼働可能時間、すなわち寿命時間は、あらかじめ実験やシミュレーションなどで求めてあり、これが、
図4に示すようなデータテーブルである温度-寿命時間テーブルD3として、メモリの所定領域に格納されている。
【0023】
該消耗度算出部32は、各温度での寿命時間を前記温度-寿命時間テーブルD3を参照して取得し、前記各温度での稼働時間を、当該各温度での寿命時間で割ることにより、各温度での寿命消費率を算出し、これらを積算することによって、現在のオイルシール12の寿命消費率、すなわちオイルシール12の消耗度を算出する。
その一例を以下に説明する。
稼働履歴データを参照した結果、当該油圧ポンプ1が、
オイルシール12温度80℃(65℃(オイル温度)+15℃(シャフト回転による温度上昇))で24時間稼働、
オイルシール12温度60℃(60℃(オイル温度)+0(軸回転による温度上昇))で48時間稼働していたとする。
この場合の消耗度は、以下の通りとなる。
消耗度 = (24 / 3600)+(48 / 9600) = 0.0117 = 1.17(%)
【0024】
なお、寿命時間は、オイルの種類やオイルシール12の材質等によって異なるので、オイル種類、オイルシール材質等が異なる油圧ポンプ1であれば、それに対応する別の温度-寿命時間テーブルD3が用いられる。
【0025】
該消耗度算出部32は、さらに、前記消耗度を稼働開始から現在までの時間で割ることにより、現在までの平均の消耗進行速度(%/日)を算出する(ステップS6)。前記一例でいえば、3日(72時間)の稼働で消耗度が1.17%であるから、
消耗進行速度(%/日) = 1.17 / 3 = 0.39 となる。
【0026】
次に、前記点検交換推奨時期算出部33が、前記消耗進行速度でオイルシール12の消耗が推移した場合の、寿命に至る時期である寿命時期を算出する(ステップS7)。前記一例でいえば、消耗進行速度が0.39%/日であり、3日間稼働しているから、
寿命時期 = 100 / 0.39 - 3 = 253.41日後となる。
【0027】
そして、該点検交換推奨時期算出部33は、この寿命時期から、ユーザやサプライヤ等により予め設定された余裕期間を差し引くことにより、該オイルシール12の点検交換推奨時期を算出し、これを、通信回線Tを介してディスプレイや他の携帯機器等に出力することによってユーザに報知する(ステップS8)。
そして、再度、ステップS1に戻り、次のサンプリング時刻になれば、上述した動作を繰り返す。
【0028】
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
液圧装置はオイル以外の他の流体を作動流体とするものでもよいし、また、ポンプに限られず、モータ、シリンダ、バルブなどでもよい。
摺動関連部品は、オイルシール12等のシール部材に限られず、例えば、ピストンやシリンダボア、弁体などでも構わない。
前記データテーブルの代わりに演算式を用いてもよい。
【0029】
前記実施形態では、摺動部分(オイルシール12のリップ)の温度を算出するにあたり、オイル温度を基準とし、そこに摺動速度から推定される上昇温度を加算していたが、ケーシングの表面または内部温度や、シャフト温度など、摺動部分の温度に影響を及ぼす周囲の温度を基準にしてもよい。
【0030】
また、摺動部分の温度を直接的に測定できるような部位に温度センサを取り付けるのであれば、摺動速度を測定したり、そこから温度上昇を算出したりする手順は不要となる。
【0031】
前記実施形態では、点検交換推奨時期を、寿命時期から余裕期間を差し引くことによって算出していたが、消耗度が所定の閾値(例えば80%)に到達した時点をもって、点検交換推奨時期としてよい。この場合の閾値は、消耗進行速度に応じて変動しておくことが好ましい。すなわち、消耗進行速度が大きい場合は閾値が下がり、消耗進行速度が小さい場合は閾値が上がるようにすればよい。このようにすれば、点検交換推奨時期から寿命時期までの期間を消耗進行速度にかかわらず、可及的に等しくできるからである。
消耗進行速度は、稼働開始時点から現時点までの平均ではなく、直近一定期間など、所定機関での消耗進行速度を用いてもよい。
【0032】
ユーザに対し、点検交換推奨時期を出力するのではなく、点検交換推奨時期に到達するまでは特段の報知はなく、点検交換推奨時期に到達した直後から、点検交換を促す旨や前記寿命時期を報知するようにしてもよい。
その他、本発明は、以上に述べた図示例や説明に限られることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
以上に述べた本消耗度監視装置の特徴は以下のようにまとめることができる。
【0033】
(1)本消耗監視装置100は、液圧装置の稼働履歴に基づいて、該液圧装置の摺動部分に用いられる部品である摺動関連部品の消耗度及びその進行速度である消耗進行速度を算出する消耗度算出部と、前記消耗度及び消耗進行速度に基づいて、前記摺動関連部品の点検・交換が推奨される時期である点検交換推奨時期を算出する点検交換推奨時期算出部と、を備えていることを特徴とする。
【0034】
このようなものであれば、液圧装置の使用頻度や使用強度等を、消耗進行速度によって推し量れることができ、この消耗進行度に基づいて摺動関連部品の点検・交換推奨時期を定めているので、ヘビーユーズ、ライトユーズにかかわらず、ユーザの使用状況に応じた適確な時期での点検・交換を推奨することができる。また、その結果、点検・交換が間に合わなかったり、逆に早すぎたりすることを防止でき、確実で無駄のないメンテナンスを行うことができるようになる。
【0035】
(2)簡便かつ精度よく消耗度及び消耗進行速度を求めるには、前記消耗度算出部が、前記摺動部分の温度毎の稼働時間に基づいて、前記消耗度及び消耗進行速度を算出するものが好ましい。
【0036】
(3)摺動部分の温度を複雑な構造やセンサを用いることなく測定するには、前記消耗度算出部が、前記摺動部分の温度を、その周囲温度と該摺動部分の摺動速度とに基づいて算出するようにしておけばよい。
【0037】
(4)本発明の効果が特に顕著となる摺動関連部品の具体例としては、オイルシール12を挙げることができる。
【0038】
(5)液圧装置の稼働履歴に基づいて、該液圧装置の摺動部分に用いられる部品である摺動関連部品の消耗度及びその進行速度である消耗進行速度を算出し、前記消耗度及び消耗進行速度に基づいて、前記摺動関連部品の点検・交換が推奨される時期である点検交換推奨時期を算出することを特徴とする消耗監視方法も本発明に含まれる。
【0039】
(6)液圧装置の稼働履歴に基づいて、該液圧装置の摺動部分に用いられる部品である摺動関連部品の消耗度及びその進行速度である消耗進行速度を算出する消耗度算出部と、前記消耗度及び消耗進行速度に基づいて、前記摺動関連部品の点検・交換が推奨される時期である点検交換推奨時期を算出する点検交換推奨時期算出部を算出する点検交換推奨時期算出部と、としての機能をコンピュータに発揮させることを特徴とする消耗監視プログラムでも構わない。
【符号の説明】
【0040】
100・・・液圧装置
12・・・オイルシール(摺動関連部品)
32・・・消耗度算出部
33・・・点検交換推奨時期算出部