(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048947
(43)【公開日】2023-04-07
(54)【発明の名称】フレキシブルアンテナ構造および電子デバイス
(51)【国際特許分類】
H01Q 1/38 20060101AFI20230331BHJP
H01Q 21/28 20060101ALI20230331BHJP
H01Q 21/08 20060101ALI20230331BHJP
H01Q 23/00 20060101ALI20230331BHJP
H01Q 1/24 20060101ALN20230331BHJP
【FI】
H01Q1/38
H01Q21/28
H01Q21/08
H01Q23/00
H01Q1/24 Z
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021171442
(22)【出願日】2021-10-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-04-13
(31)【優先権主張番号】202111140115.7
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521040743
【氏名又は名称】深▲セン▼市睿徳通訊科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黄 奐▲チュー▼
(72)【発明者】
【氏名】高 大宋
(72)【発明者】
【氏名】漆 知行
(72)【発明者】
【氏名】林 虹
(72)【発明者】
【氏名】周 彦超
【テーマコード(参考)】
5J021
5J046
5J047
【Fターム(参考)】
5J021AA02
5J021AA05
5J021AA08
5J021AA09
5J021AA11
5J021AA13
5J021AB02
5J021AB06
5J021CA03
5J021HA10
5J021JA03
5J021JA07
5J046AA07
5J046AA12
5J046AB06
5J046AB13
5J046PA07
5J046PA09
5J047AA07
5J047AA12
5J047AB06
5J047AB13
5J047FD01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】携帯電話など電子デバイスの多数且つ多種類のアンテナに対し、より良い空間利用率を達する設計方案を実現するフレキシブルアンテナ構造及びフレキシブルアンテナ構造を有する電子デバイスを提供する。
【解決手段】デバイス200において、フレキシブルアンテナ構造100は、フレキシブル回路基板10と、フレキシブル回路基板10に設けられ、フレキシブル回路基板10と共同に形成されるミリ波アンテナ20と、フレキシブル回路基板10に設けられフレキシブル回路基板10と共同に形成される非ミリ波アンテナ30と、を含む。
【選択図】
図49
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル回路基板と、
前記フレキシブル回路基板に設けられ、前記フレキシブル回路基板と共同に形成されるミリ波アンテナと、
前記フレキシブル回路基板に設けられ、前記フレキシブル回路基板と共同に形成される非ミリ波アンテナと
を含むことを特徴とする、フレキシブルアンテナ構造。
【請求項2】
前記フレキシブル回路基板は、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に設けられる第2の表面とを含み、
前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナとは、前記第1の表面に設けられる
ことを特徴とする、請求項1に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項3】
前記非ミリ波アンテナは、前記ミリ波アンテナの少なくとも片側に設けられ、前記ミリ波アンテナと互いに独立して間隔を置いて設けられることを特徴とする、請求項2に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項4】
前記フレキシブルアンテナ構造は、第1の導電層をさらに含み、
前記第1の導電層は、少なくとも1つの開口部を有し、
前記ミリ波アンテナは、前記開口部に設けられ、前記第1の導電層と間隔を置いていて、
前記非ミリ波アンテナは、前記第1の導電層の少なくとも片側に設けられ、前記第1の導電層と互いに間隔を置いていて、
前記第1の導電層は、接地される
ことを特徴とする、請求項2に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項5】
前記非ミリ波アンテナは、少なくとも1つの開口部を有し、
前記ミリ波アンテナは、前記開口部に設けられ、前記非ミリ波アンテナと間隔を置いている
ことを特徴とする、請求項2に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項6】
前記非ミリ波アンテナは、第1の非ミリ波アンテナユニットと、第2の非ミリ波アンテナユニットとを含み、
前記第1の非ミリ波アンテナユニットと前記第2の非ミリ波アンテナユニットとは互いに独立して間隔を置いて設けられ、且つ、それぞれ一つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネントに接続するのに用いる
ことを特徴とする、請求項2に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項7】
前記フレキシブル回路基板は、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に設けられる第2の表面とを含み、
少なくとも一部の前記非ミリ波アンテナと前記ミリ波アンテナとは、それぞれ前記第2の表面と前記第1の表面に設けられる
ことを特徴とする、請求項1に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項8】
前記第1の表面から第2の表面への方向から見ると、前記ミリ波アンテナと少なくとも一部の前記非ミリ波アンテナとは、少なくとも部分的に重なって設けられる
ことを特徴とする、請求項7に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項9】
前記第2の表面に設けられる前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部は、それぞれ少なくとも2つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネントを電気的に接続し、接地することに用いる
ことを特徴とする、請求項7に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項10】
前記非ミリ波アンテナは、第1の非ミリ波アンテナユニットと、第2の非ミリ波アンテナユニットとを含み、
前記第1の非ミリ波アンテナユニットと前記ミリ波アンテナとは、前記第1の表面に設けられ、互いに独立して間隔を置いて設けられ、
前記第2の非ミリ波アンテナユニットは、前記第2の表面に設けられる
ことを特徴とする、請求項7又は9に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項11】
前記第1の非ミリ波アンテナユニットは、少なくとも1つの開口部を有し、
前記ミリ波アンテナは、前記開口部に設けられる
ことを特徴とする、請求項10に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項12】
前記フレキシブルアンテナ構造は、前記第1の表面上設けられ、且つ、少なくとも1つの開口部を含む第1の導電層をさらに含み、
前記ミリ波アンテナは、前記開口部に設けられる
ことを特徴とする、請求項7に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項13】
少なくとも1つの前記開口部は、数が複数あり、
前記ミリ波アンテナは、それぞれ複数の前記開口部に設けられる複数のミリ波アンテナユニットを含む
ことを特徴とする、請求項4、5、11又は12に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項14】
前記非ミリ波アンテナは、第1の部分と第2の部分を含み、
前記第1の部分と前記ミリ波アンテナは、前記第1の表面に設けられ、且つ、互いに独立して間隔を置いて設けられ、
前記第2の部分は、前記第2の表面に設けられ、
前記第1の部分と前記第2の部分とは、前記フレキシブル回路基板を貫通するビアホールを介して電気的に接続される
ことを特徴とする、請求項7に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項15】
前記非ミリ波アンテナは、第1の非ミリ波アンテナユニットと、第2の非ミリ波アンテナユニットとを含み、
前記ミリ波アンテナは、前記第1の表面に設けられ、
前記第1の非ミリ波アンテナユニットと前記第2の非ミリ波アンテナユニットとは、互いに独立し間隔を置いて前記第2の表面上に設けられる
ことを特徴とする、請求項7に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項16】
前記フレキシブルアンテナ構造は、前記第2の表面上に設けられる第2の導電層をさらに含み、
前記第2の導電層は、接地に用いる
ことを特徴とする、請求項2又は7に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項17】
前記フレキシブル回路基板は、本体部分と、前記本体部分の片側に接続される延長部分とを含み、
前記延長部分は、前記本体部分より、プリセット方向に沿う幅が小さく、
前記ミリ波アンテナは、前記本体部分に設けられ、前記延長部を介してミリ波高周波集積回路を電気的に接続することに用いて、
前記非ミリ波アンテナは、前記本体部分に設けられる
ことを特徴とする、請求項1に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項18】
前記本体部分は、中間区域と、前記中間区域の片側に接続される第1の区域と、前記中間区域の反対側に接続される第2の区域を含み、
前記延長部分は、前記中間区域に接続され、
前記本体部分の平面形状は、長方形であり、
前記延長部分の平面形状は、長方形であり、
前記本体部分と前記延長部分は、垂直に接続されT字型を形成され、
前記第1の区域と前記第2の区域のうち少なくとも1つは、前記中間区域との接続部に開口部を備える
ことを特徴とする、請求項17に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項19】
前記延長部分は、前記本体部分の一端に接続される第1の延長部と、前記第1の延長部分に接続され、前記ミリ波高周波集積回路を電気的に接続することに用いる第2の延長部を含み、
前記本体部分のうち、前記フレキシブル回路基板の第1の側に設けられる第1の縁部は、前記第1の延長部分のうち、前記第1の側に設けられる第2の縁部と同一な線に設けられ、
前記第2の縁部と垂直している方向に沿う前記第1の延長部分の幅は、前記第1の縁部に沿う前記本体部分の幅より小さく、
前記第2の延長部分は、前記第1の延長部分と曲げて接続される
ことを特徴とする、請求項17に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項20】
筐体と、前記筐体の内部に設けられる主回路基板と、請求項1から19のいずれか一項に記載の前記フレキシブルアンテナ構造を含む電子デバイスであって、
前記主回路基板に、非ミリ波アンテナフィードコンポーネントとミリ波高周波集積回路が設けられ、
前記筐体は、湾曲部分を含み、
前記フレキシブルアンテナ構造は、前記湾曲部分に設けられ、前記湾曲部分と共同に形成され、
前記フレキシブルアンテナ構造は、前記主回路基板に電気的に接続されていることにより、前記ミリ波アンテナを前記ミリ波高周波集積回路に電気的に接続させ、前記非ミリ波アンテナを前記非ミリ波アンテナフィードコンポーネントに電気的に接続させる
ことを特徴とする、電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ技術分野に関し、特にフレキシブルアンテナ構造および前記フレキシブルアンテナ構造を有する電子デバイスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
5G時代の到来に従って、高次元MIMO(multi-input and multi-output、多入力・多出力)の通信ニーズと、より多くの新しい周波数帯域のカバレッジニーズと、さらなるミリ波帯域の加入により、携帯電話など電子デバイスの内部により多くのアンテナ(すなわち、ミリ波アンテナと非ミリ波アンテナを含む)が必要になるという数量的な需要を生じた。しがしながら、機器全体のスペースを大幅に増やすことはできない以上、アンテナの設計がさらに難しくなり、アンテナの配置(placement)や設計が十分にコンパクト化できないことより、機器全体のサイズが大きくなり、製品の競争力を低下させてしまう。5G周波数帯はミリ波帯と非ミリ波帯に分けられる。非ミリ波帯に対し、現在、主流なアンテナ設計方案はディスクリートアンテナである。主流な実現方法として、スタンピング鉄片、FPC(flexible printed circuits)、LDS(laser direct structuring)、PDS(printed direct structuring)などが挙がられる。一方、ミリ波帯に対し、現在、主流なアンテナ設計方案は、集積式パッケージアンテナ方案AiP(antenna-in-package)である。すなわち、アンテナとチップ(特に高周波集積回路(RFIC))を一つのパッケージアンテナモジュールに集積させる。前述のように、5G時代にアンテナの数は大幅に増加するため、5Gデバイスの内部に複数のディスクリート5G非ミリ波アンテナと複数の5Gミリ波アンテナモジュール(該デバイスがミリ波通信をサポートできる場合)が必要になる。
【0003】
上記アンテナ数がますます増やしている問題に鑑みて、既存技術であるCN111430942Bは、ミリ波アンテナと非ミリ波アンテナを同じモジュールに集積することを提案した。しかし、携帯電話など電子デバイスは、視覚的な厚さや握る時の厚さ感覚、および形状に非常にこだわっているため、その筐体の側辺がほとんど円弧状のデザインであることにより、視覚的な厚さや握る時の厚さ感覚が薄く感じられ、より競争力のある外観を備えることができる。したがって、携帯電話など電子デバイスの多数且つ多種類のアンテナ(すなわち、ミリ波および非ミリ波アンテナを含む)に対し、如何に円弧状の筐体と共同に形成され、および如何に内部システムにおいてより良いアンテナの配置をすることにより、限られた空間においてより良い空間利用率を達する設計方案を実現することは、現在および将来にとっても重大かつ深刻な課題である。この二つの課題は既存技術であるCN111430942Bでは克服できていない課題である。
【発明の概要】
【0004】
したがって、上記の問題を解決できるフレキシブルアンテナ構造および電子デバイスを提供する必要がある。
【0005】
上記の目的を達成するために、一方では、本発明の一実施形態として、
フレキシブル回路基板と、
前記フレキシブル回路基板に設けられ、前記フレキシブル回路基板と共同に形成されるミリ波アンテナと、
前記フレキシブル回路基板に設けられ、前記フレキシブル回路基板と共同に形成される非ミリ波アンテナとを含むフレキシブルアンテナ構造が開示される。
【0006】
従来技術と比べ、前記フレキシブル回路基板に、前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナのフレキシブルアンテナ構造を設けることにより、前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナとの集積を実現し、前記電子デバイスの内部にアンテナが数多いという課題を解決し、前記筐体の湾曲部分と共同に形成されることを実現することで、限られた空間での空間利用率を高めることだけでなく、機器全体のサイズとコストが増加しないことにより、製品の競争力が向上させる。
【0007】
一実施形態では、前記フレキシブル回路基板は、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に設けられる第2の表面とを含み、前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナとは、前記第1の表面に設けられる。前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナを同じ表面に設けることによって、前記フレキシブルアンテナ構造の設計をコンパクトにすることができ、前記フレキシブルアンテナ構造により電子デバイスの機器全体に対するサイズ的な要求を低減することができることで、コストを削減させ、製品の競争力を向上させることができる。また、前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナを前記第1の表面に配置させ、且つ、電子デバイスの外側に近接する場合、放射効果を向上させるという技術的効果も得られる。
【0008】
一実施形態では、前記非ミリ波アンテナは、前記ミリ波アンテナの少なくとも片側に設けられ、前記ミリ波アンテナと互いに独立して間隔を置いて設けられる。前記非ミリ波アンテナと前記ミリ波アンテナを互いに独立して間隔を置いて設けることにより、両者間の相互干渉を低減し、フレキシブルアンテナ構造の放射効果を向上させることができる。
【0009】
一実施形態では、前記フレキシブルアンテナ構造は、第1の導電層をさらに含み、前記第1の導電層は、少なくとも1つの開口部を有し、前記ミリ波アンテナは前記開口部に設けられ、前記第1の導電層と間隔を置いていて、前記非ミリ波アンテナは、前記第1の導電層の少なくとも片側に設けられ、前記第1の導電層と互いに間隔を置いていて、前記第1の導電層は接地される。
前記第1の導電層を設けて、接地させることにより、高周波の基準接地電位を前記フレキシブルアンテナ構造に提供することができ、前記フレキシブルアンテナ構造の設計に有益であり、前記フレキシブルアンテナ構造の基本的な性能を保障でき、製品の放射効果を向上させる。同時に、前記第1の導電層は、もっと効果的に、ミリ波アンテナ信号間のクロストークを低減するという効果を達することができる。これにより、前記フレキシブルアンテナ構造は、より良い放射効果を有し、且つ、よりコンパクトなミリ波アンテナ構造を実現できることによって、前記フレキシブルアンテナ構造はよりコンパクトになれる。
【0010】
一実施形態では、前記非ミリ波アンテナは、少なくとも1つの開口部を有し、前記ミリ波アンテナは、前記開口部に設けられ、前記非ミリ波アンテナと間隔を置いている。前記間隔を置くことにより、前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナの相互干渉を低減させ、前記フレキシブルアンテナ構造の放射効果を向上させることができる。
【0011】
一実施形態では、前記非ミリ波アンテナは、第1の非ミリ波アンテナユニットと、第2の非ミリ波アンテナユニットとを含み、前記第1の非ミリ波アンテナユニットと前記第2の非ミリ波アンテナユニットとは、互いに独立して間隔を置いて設けられ、且つ、それぞれ一つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネントに接続するのに用いられる。2つの前記非ミリ波アンテナユニットを設けることにより、既存の電子デバイスにおける2つ以上の非ミリ波アンテナの使用ニーズを満たせることが理解され得るべきである。
【0012】
一実施形態では、前記フレキシブル回路基板は、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に設けられる第2の表面とを含み、前記ミリ波アンテナと少なくとも一部の前記非ミリ波アンテナは、それぞれ前記第1の表面と前記第2の表面に設けられる。上記の配置により、前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部が異なる平面に分布され、前記フレキシブル回路基板の前後のスペースを十分に活用でき、前記フレキシブルアンテナ構造の平面サイズが比較的小さくなることにより、製品全体の総合的な競争力を向上させることができる。
【0013】
一実施形態では、前記第1の表面から第2の表面への方向から見ると、前記ミリ波アンテナと少なくとも一部の前記非ミリ波アンテナとは、少なくとも部分的に重なって設けられる。上記の配置により、前記フレキシブルアンテナ構造の設計をよりコンパクト化でき、空間利用率を高めることで、製品の総合的な競争力を向上させることができる。
【0014】
一実施形態では、前記第2の表面に設けられる前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部は、それぞれ少なくとも2つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネントを電気的に接続し、接地することに用いられる。前述の配置により、一つの前記非ミリ波アンテナをそれぞれ一つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネントに電気的に接続かつ、接地させることにより、2つの非ミリ波アンテナの放射効果を形成することができることが理解され得るべきである。これにより、空間利用率が改善されるだけでなく、製品のパフォーマンスも向上させることができる。
【0015】
一実施形態では、前記非ミリ波アンテナは、第1の非ミリ波アンテナユニットと、第2の非ミリ波アンテナユニットとを含み、前記第1の非ミリ波アンテナユニットと前記ミリ波アンテナとは、前記第1の表面に互いに独立して間隔を置いて設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナユニットは、前記第2の表面に設けられる。間隔を置いて設けることにより、前記ミリ波アンテナと第1の非ミリ波アンテナユニットとの相互干渉を低減させ、フレキシブルアンテナ構造の放射効果を向上させることができる。前記第2の非ミリ波アンテナユニットを前記第2の表面に設けることによって、空間利用率を改善することができ、前記非ミリ波アンテナの放射効果を改善することもできる。
【0016】
一実施形態では、前記第1の非ミリ波アンテナユニットは、少なくとも1つの開口部を有し、前記ミリ波アンテナは、前記開口部に設けられる。上記の配置により、前記フレキシブルアンテナ構造の設計をよりコンパクト化でき、空間利用率を高めることともに、前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナとの干渉を低減し、前記ミリ波アンテナ信号間のクロストークを低減することができることによって、製品の総合的な競争力を向上させることができる。
【0017】
一実施形態では、前記フレキシブルアンテナ構造は、前記第1の表面上設けられ且つ、少なくとも1つの開口部を含む第1の導電層をさらに含み、前記ミリ波アンテナは、前記開口部に設けられる。前記第1の導電層を設けることにより、前記ミリ波アンテナの異なるミリ波アンテナ信号間のクロストークをより効果的に防止することができる。前記ミリ波アンテナを前記開口部に設けることで、前記フレキシブルアンテナ構造の設計をよりコンパクト化でき、空間利用率を高めることによって、製品の放射効果を向上させることができる。
【0018】
一実施形態では、少なくとも1つの前記開口部は、数が複数あり、前記ミリ波アンテナは、それぞれ複数の前記開口部に設けられる複数のミリ波アンテナユニットを含む。前記複数のミリ波アンテナユニットを設けることにより、前記ミリ波アンテナの通信能力を向上させることができ、既存の電子デバイスの複数のミリ波アンテナの使用ニーズを満たすことができる。複数のミリ波アンテナユニットは、それぞれ複数の前記開口部に設けられることにより、第1の導電層で、複数のミリ波アンテナユニット間の信号クロストークを効果的に改善し、放射効果を向上させることができる。
【0019】
一実施形態では、前記非ミリ波アンテナは、第1の部分と第2の部分を含み、前記第1の部分と前記ミリ波アンテナは、前記第1の表面に設けられ、且つ、互いに独立して間隔を置いて設けられ、前記第2の部分は、前記第2の表面に設けられ、前記第1の部分と前記第2の部分とは、前記フレキシブル回路基板を貫通するビアホールを介して電気的に接続される。前記第1の部分と前記第2の部分は、それぞれ前記第1の表面と前記第2の表面に設けられ、前記フレキシブル回路基板のビアホールを介して電気的に接続することにより、非ミリ波アンテナの面積を増やすことができ、放射効果を向上させながら、前記フレキシブル回路基板のスペースを活用し、製品の総合的な競争力を向上させることができる。
【0020】
一実施形態では、前記非ミリ波アンテナは、第1の非ミリ波アンテナユニットと、第2の非ミリ波アンテナユニットとを含み、前記ミリ波アンテナは、前記第1の表面に設けられ、前記第1の非ミリ波アンテナユニットと前記第2の非ミリ波アンテナユニットとは、互いに独立し間隔を置いて前記第2の表面上に設けられる。前述の配置により、前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナの相互干渉を低減し、放射効果を向上させることともに、空間利用率をも高めることにより、製品の総合的な競争力を向上させることができる。また、二つの前記非ミリ波アンテナユニットを設けることで、既存の電子デバイスにおける二つ以上の非ミリ波アンテナの使用ニーズを満たすことができる。
【0021】
一実施形態では、前記フレキシブルアンテナ構造は、前記第2の表面に設けられる第2の導電層をさらに含み、前記第2の導電層は、接地に用いる。前記第2の導電層を設け、接地させることにより、前記フレキシブルアンテナ構造に高周波の基準接地電位を提供でき、前記フレキシブルアンテナ構造の設計に有益であり、前記フレキシブルアンテナ構造の基本性能を保障し、製品の放射効果を向上させることができる。
【0022】
一実施形態では、前記フレキシブル回路基板は、前記フレキシブル回路基板を貫通していて且つ内部に導体が設けられる第2のビアホールを備え、前記非ミリ波アンテナは、前記第2のビアホールの片側をカバーし、前記第2のビアホールの反対側に設けられる前記導体を介して非ミリ波アンテナのフィードコンポーネントに電気的に接続することに用いる。前述の配置により、アンテナ効率を向上させ、空間利用率を高めることができることで、製品の総合的な競争力を向上させることができる。
【0023】
一実施形態では、前記フレキシブル回路基板は、向かい合って設けられる第1の誘電体層と第2の誘電体層と、前記第1の誘電体層と前記第2の誘電体層との間に挟まれる導電回路とを含み、前記ミリ波アンテナは、前記第1の誘電体層の前記第2の誘電体層から離れる側に設けられ、前記導電回路は、前記第1の誘電体層と前記第2の誘電体層との間に挟まれ、前記第1の誘電体層は、内部に導体が設けられる第3のビアホールを有し、前記ミリ波アンテナは、前記第3のビアホール中の前記導体を介して前記導電回路に電気的に接続される。前記ミリ波アンテナは、前記第1の誘電体層と、前記第2の誘電体層と、前記第3のビアホールにより、前記フレキシブル回路基板を介して外部デバイスに電気的に接続できる。前記フレキシブル回路基板は曲げることができ、柔軟性が高いため、前記フレキシブルアンテナ構造の電気接続と組み立てに有利であり、設計の柔軟性を高め、設計と組み立てのコストを削減し、組み立て効率を向上させることができる。
【0024】
一実施形態では、前記フレキシブル回路基板は、本体部分と、前記本体部分の片側に接続される延長部分とを含み、前記延長部分は、前記本体部分より、プリセット方向に沿う幅が小さく、前記ミリ波アンテナは、前記本体部分に設けられ、前記延長部分を介してミリ波高周波集積回路を電気的に接続することに用いて、前記非ミリ波アンテナは、前記本体部分に設けられる。前記フレキシブル回路基板は曲げることができ、柔軟性が高いため、幅の狭い延長部分を利用してミリ波高周波集積回路を電気的に接続することは、前記フレキシブルアンテナ構造の電気的接続と組み立てに有利であり、設計の柔軟性を高め、設計と組み立てのコストを削減し、組み立て効率を向上させることができる。
【0025】
一実施形態では、前記本体部分は、中間区域と、前記中間区域の片側に接続される第1の区域と、前記中間区域の反対側に接続される第2の区域を含み、前記延長部分は、前記中間区域に接続される。前記中間区域に接続される前記延長部分を設けることにより、内部配線をそれぞれ前記第1の区域と前記第2の区域から前記中間区域に延長させ、さらに前記延長部分に延長させることで、配線の長さと面積を減らすことに有利であり、それによってフレキシブルアンテナ構造の全体サイズを縮小し、製品の競争力を向上させることができる。
【0026】
一実施形態では、前記本体部分の平面形状は、長方形であり、前記延長部分の平面形状は、長方形であり、前記本体部分と前記延長部分は、垂直に接続されT字型を形成される。T字型構造の前記フレキシブルアンテナ構造は、前記延長部分を前記本体部分に対し曲げて設けるのに非常に便利であり、延長部分と外部装置との電気的接続を容易にし、組み立て効率を向上させることができる。
【0027】
一実施形態では、前記第1の区域と前記第2の区域のうち少なくとも1つは、前記中間区域との接続部に開口部を備える。前記開口部の配置は、前記延長部分を前記本体部分に対し曲げて設けるのに便利であり、且つ、曲げた後、前記延長部分の底部が前記本体部分の底部とほぼ同じ平面上にあることができるため、前記フレキシブルアンテナ構造のアセンブリ平坦度を向上させることができる。
【0028】
一実施形態では、前記延長部分は、前記本体部分の一端に接続される第1の延長部と、前記第1の延長部分に接続され、前記ミリ波高周波集積回路を電気的に接続することに用いる第2の延長部を含み、前記本体部分のうち、前記フレキシブル回路基板の第1の側に設けられる第1の縁部は、前記第1の延長部分のうち、前記第1の側に設けられる第2の縁部と同一な線に設けられ、前記第2の縁部と垂直している方向に沿う前記第1の延長部分の幅は、前記第1の縁部に沿う前記本体部分の幅より小さく、前記第2の延長部分は、前記第1の延長部分と曲げて接続される。前述の設計により、前記本体部分と前記第1の延長部は電子デバイスの筐体の内側に設けられることで、より良い放射効果を得ることができる。前記第1の縁部と前記第2の縁部は、筐体内の主回路基板の表面に対応して設けられることができる。第2の延長部は、第1の延長部に対し、前記主回路基板の表面と重なるように曲げることで前記主回路基板と電気的に接続されることができ、さらに前記主回路基板に設けられるミリ波高周波集積回路に電気的に接続されることができる。上記の構造は、フレキシブルアンテナ構造の設置を容易にし、放射効果を保障できることだけでなく、組み立てを容易にし、高い空間利用率を有し、フレキシブルアンテナ構造のサイズを縮減することに有利であることで、機器全体のサイズとコストを低減し、製品の総合的な競争力を向上させることができる。
【0029】
もう一方では、本発明において、電子デバイスが開示される。前記電子デバイスは、筐体と、前記筐体の内部に設けられる主回路基板と、前述したいずれか一つの実施例に記載のフレキシブルアンテナ構造を含む。前記主回路基板は、非ミリ波アンテナフィードコンポーネントと、ミリ波高周波集積回路を備え、前記筐体は、湾曲部分を含み、前記フレキシブルアンテナ構造は、前記湾曲部分に設けられ、前記湾曲部分と共同に形成され、前記フレキシブルアンテナ構造は、さらに前記主回路基板に電気的に接続されていることにより、前記ミリ波アンテナを前記ミリ波高周波集積回路に電気的に接続させ、前記非ミリ波アンテナを前記非ミリ波アンテナフィードコンポーネントに電気的に接続させる。
【0030】
前記電子デバイスにおいて、前記フレキシブル回路基板に、前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナのフレキシブルアンテナ構造を設けることにより、前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナとの集積を実現し、前記電子デバイスの内部にアンテナが数多いという課題を解決し、前記筐体の湾曲部分と共同に形成されることを実現することにより、限られた空間での空間利用率を高めることだけでなく、機器全体のサイズとコストが増加しないことにより、製品の競争力が向上させることができる。また、前記電子デバイスが前述の実施例における前記フレキシブルアンテナ構造を採用することにより、前記フレキシブルアンテナ構造の他のさらなる特徴および利点を有することができるため、同じの説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本発明の実施例における技術案をより明確に説明するため、以下に、実施例に用いる必要な図面を簡単に紹介する。下記に説明する図面は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を下記実施例に示す具体的な構成に限定する趣旨ではない。
【
図1】本発明に係る実施例1に開示されたフレキシブルアンテナ構造の立体図である。
【
図2】
図1に示されたフレキシブルアンテナ構造の別の角度からの立体図である。
【
図3】
図1に示されたフレキシブルアンテナ構造の一つの使用状態での立体図である。
【
図4】
図1に示されたフレキシブルアンテナ構造のミリ波アンテナと導電回路との間の電気接続の概略図である。
【
図5】
図1に示されたフレキシブルアンテナ構造の線CーCに沿う概略断面図である。
【
図6】
図1に示されたフレキシブルアンテナ構造を有する電子デバイスの立体図である。
【
図7】
図6に示された電子デバイスが筐体を取り外された後、別の角度からの立体図である。
【
図8】
図6に示された電子デバイスが筐体を取り外された後の立体分解図である。
【
図9】
図6に示された電子デバイスの概略断面図である。
【
図10】本発明に係る実施例2に開示されたフレキシブルアンテナ構造の立体図である。
【
図11】
図10に示されたフレキシブルアンテナ構造の別の角度からの立体図である。
【
図12】
図10に示されたフレキシブルアンテナ構造の一つの使用状態での立体図である。
【
図13】
図10に示されたフレキシブルアンテナ構造を備える電子デバイスが筐体を取り外された後の概略構造図である。
【
図14】
図10に示された電子デバイスが筐体を取り外された後の立体分解図である。
【
図15】本発明に係る実施例3に開示されたフレキシブルアンテナ構造の立体図である。
【
図16】
図15に示されたフレキシブルアンテナ構造の別の角度からの立体図である。
【
図17】
図15に示されたフレキシブルアンテナ構造の一つの使用状態での立体図である。
【
図18】
図15に示されたフレキシブルアンテナ構造を有する電子デバイスが筐体を取り外された後の立体図である。
【
図19】
図18に示された電子デバイスが筐体を取り外された後の立体分解図である。
【
図20】本発明に係る実施例4に開示されたフレキシブルアンテナ構造の立体図である。
【
図21】
図20に示されたフレキシブルアンテナ構造の別の角度からの立体図である。
【
図22】
図20に示されたフレキシブルアンテナ構造の一つの使用状態での立体図である。
【
図23】
図20に示されたフレキシブルアンテナ構造を有する電子デバイスが筐体を取り外された後の立体図である。
【
図24】
図23に示された電子デバイスが筐体を取り外された後の立体分解図である。
【
図25】本発明に係る実施例5に開示されたフレキシブルアンテナ構造の立体図である。
【
図26】
図25に示されたフレキシブルアンテナ構造の別の角度からの立体図である。
【
図27】
図25に示されたフレキシブルアンテナ構造の一つの使用状態での立体図である。
【
図28】
図25に示されたフレキシブルアンテナ構造の断面図である。
【
図29】
図25に示されたフレキシブルアンテナ構造を有する電子デバイスが筐体を取り外された後の立体図である。
【
図30】
図29に示された電子デバイスが筐体を取り外された後の立体分解図である。
【
図31】本発明に係る実施例6に開示されたフレキシブルアンテナ構造の立体図である。
【
図32】
図31に示されたフレキシブルアンテナ構造の別の角度からの立体図である。
【
図33】
図31に示されたフレキシブルアンテナ構造の一つの使用状態での立体図である。
【
図34】
図31に示されたフレキシブルアンテナ構造の断面図である。
【
図35】実施例6に示された電子デバイスがバックシェルを取り外された後の立体図である。
【
図39】本発明に係る実施例7に開示されたフレキシブルアンテナ構造の立体図である。
【
図40】
図39に示されたフレキシブルアンテナ構造の別の角度からの立体図である。
【
図41】
図39に示されたフレキシブルアンテナ構造の一つの使用状態での立体図である。
【
図42】
図39に示されたフレキシブルアンテナ構造を有する電子デバイスが筐体を取り外された後の立体図である。
【
図44】本発明に係る実施例8に開示されたフレキシブルアンテナ構造の立体図である。
【
図45】
図44に示されたフレキシブルアンテナ構造の別の角度からの立体図である。
【
図46】
図44に示されたフレキシブルアンテナ構造の一つの使用状態での立体図である。
【
図47】
図44に示されたフレキシブルアンテナ構造のミリ波アンテナと導電回路との電気的接続の概略構造図である。
【
図48】
図44に示されたフレキシブルアンテナ構造の断面図である。
【
図49】
図44に示されたフレキシブルアンテナ構造を有する電子デバイスが筐体を取り外された後の立体図である。
【
図50】
図49に示された電子デバイスの別の角度からの概略構造図である。
【
図53】
図51に示された電子デバイスの一つの変更実施形態の立体図である。
【
図54】本発明に係る実施例9に開示されたフレキシブルアンテナ構造の立体図である。
【
図55】
図54に示されたフレキシブルアンテナ構造の別の角度からの立体図である。
【
図56】
図54に示されたフレキシブルアンテナ構造の一つの使用状態での立体図である。
【
図57】
図54に示されたフレキシブルアンテナ構造を有する電子デバイスが筐体を取り外された後の立体図である。
【
図58】
図57に示された電子デバイスの別の角度からの概略構造図である。
【
図60】
図59に示された電子デバイスの一つの変更実施形態の立体図である。
【
図61】本発明に係る実施例10に開示されたフレキシブルアンテナ構造の立体図である。
【
図62】
図61に示されたフレキシブルアンテナ構造の別の角度からの立体図である。
【
図63】
図61に示されたフレキシブルアンテナ構造のミリ波アンテナと導電回路との電気的接続の概略構造図である。
【
図64】
図61に示されたフレキシブルアンテナ構造の線CーCに沿う概略断面図である。
【
図65】
図61に示されたフレキシブルアンテナ構造を有する電子デバイスが筐体1を取り外された後、別の角度からの立体図である。
【
図67】本発明に係る実施例11に開示されたフレキシブルアンテナ構造の立体図である。
【
図68】
図67に示されたフレキシブルアンテナ構造を有する電子デバイスが筐体を取り外された後の立体図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明に係る実施例の技術案を、添付図面を参照しながら詳細且つ明確に説明する。ここで、紹介される実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本発明の実施形態に基づいて、当業者は進歩的な作業なしで得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0033】
本発明で言及される方向又は位置関係を示す述語、例えば、上、下、左、右、前、後、頂、底、内、外、中、垂直、水平、横方向、縦方向などは、あくまでも添付図面に基づき方向又は位置関係を示すものにすぎない。これらの述語は、本発明およびその実施例を説明し理解するために用いるものであり、本発明およびその実施例に係る装置、部品又はコンポーネントが必ず特定の方向を持ち、又は、特定の方向で構築されまた操作されることに限定するものではない。
【0034】
また、上記一部の用語は、向き又は位置の関係を表すのに用いる以外、他の意味を示すことに使用される場合もある。例えば、「上」という述語は、場合によって、特定の取り付け関係又は接続関係を示すために使用されることもある。当業者は、本発明におけるこれらの述語の具体的な意味を、具体的な状況によって理解してよい。
【0035】
また、「取り付け」、「配置」、「設ける」、「接続」、「繋ぎ」という用語は、広い意味で解釈される。例えば、固定的な接続、取り外し可能な接続、又は一体型構造に解釈されることができる。機械的接続、又は電気的接続に解釈されることができる。直接的な繋ぎ、又は中間媒体を介する間接的な繋ぎ、又は2つのデバイス、部品、又はコンポーネントの間の内部接続に解釈されることができる。当業者は、本発明における上記述語の具体的な意味を、具体的な状況によって理解してよい。
【0036】
また、「第1」、「第2」などの述語は、主に異なるデバイス、部品、又はコンポーネントを区別するために使用されるものであり(具体的な種類と構造が同じな場合も異なる場合もある)、そのデバイス、部品又はコンポーネントの相対的な重要性や数を示したり暗示したりするために使用されるものではない。特に明記しない限り、「複数」は2つ以上を意味する。
【0037】
<実施例1>
図1、
図2、
図3、
図4および
図5を参照する。
図1は、本発明に係る実施例1に開示されたフレキシブルアンテナ構造100の立体図である。
図2は、
図1に示されたフレキシブルアンテナ構造100の別の角度からの立体図である。
図3は、
図1に示されたフレキシブルアンテナ構造100の一つの使用状態での立体図である。
図4は、
図1に示されたフレキシブルアンテナ構造100のミリ波アンテナ20と導電回路14との間の電気接続の概略図である。
図5は、
図1に示されたフレキシブルアンテナ構造100の概略断面図である。前記フレキシブルアンテナ構造100は、フレキシブル回路基板10と、前記フレキシブル回路基板10に設けられ、前記フレキシブル回路基板10と共同に形成されるミリ波アンテナ20と、前記フレキシブル回路基板10に設けられ、前記フレキシブル回路基板10と共同に形成される非ミリ波アンテナ30とを含む。ここで、前記共同に形成されることとは、前記ミリ波アンテナ20と前記非ミリ波アンテナ30が、前記フレキシブル回路基板10の変形および湾曲とともに変形および湾曲することを意味することが理解され得るべきである。
【0038】
従来技術と比べ、前記フレキシブル回路基板10に、前記ミリ波アンテナ20と前記非ミリ波アンテナ30を設け且つ共同に形成させることにより、前記ミリ波アンテナ20と前記非ミリ波アンテナ30との集積を実現し、5G時代における電子デバイスの内部にアンテナが数多いという課題を解決し、円弧状の筐体と共同に形成されることを実現することにより、限られた空間での空間利用率を高めることだけでなく、機器全体のサイズとコストが増加しないことにより、製品の競争力が向上させることができる。
【0039】
具体的には、前記フレキシブル回路基板10は、第1の表面11と前記第1の表面11の反対側に設けられる第2の表面12とを含み、前記ミリ波アンテナ20と前記非ミリ波アンテナ30は、前記第1の表面11に設けられる。前記ミリ波アンテナ20と前記非ミリ波アンテナ30を同じ表面に設けることによって、前記フレキシブルアンテナ構造100をコンパクトに設計することができ、前記フレキシブルアンテナ構造100により電子デバイスの機器全体に対するサイズ的な要求を低減することができることで、コストを削減させ、製品の競争力を向上させることができる。また、前記ミリ波アンテナ20と前記非ミリ波アンテナ30を前記第1の表面に配置させ、且つ、電子デバイスの外側に近接させる場合、放射効果を向上させるという技術的効果も得られる。
【0040】
さらに、前記非ミリ波アンテナ30は、前記ミリ波アンテナ20の少なくとも片側に設けられ、前記ミリ波アンテナ20と互いに独立して間隔を置いて設けられる。本実施例において、前記非ミリ波アンテナ30は、前記ミリ波アンテナ20の片側に設けられ、前記ミリ波アンテナ20と互いに独立して間隔を置いて設ける。前記非ミリ波アンテナ30と前記ミリ波アンテナ20を互いに独立して間隔を置いて設けることにより、両者間の相互干渉を低減し、前記フレキシブルアンテナ構造100の放射効果を向上させることができる。さらに、本実施例において、前記非ミリ波アンテナ30は、前記フレキシブル回路基板10の縁部に沿って設けられる。具体的には、前記フレキシブル回路基板10上隣接している両側の縁部に沿って設けられることにより、サイズを小さくさせ、より良い放射効果を得ることができる。本実施例において、前記非ミリ波アンテナ30はL字型であり、互いに垂直にしている2つのストリップ部を含む。
【0041】
前記フレキシブルアンテナ構造100は、前記第1の表面11上設けられ、且つ、少なくとも1つの開口部41を有する第1の導電層40をさらに含み、前記ミリ波アンテナ20は、前記開口部41に設けられ、前記第1の導電層40と間隔を置いていて、前記非ミリ波アンテナ30は、前記第1の導電層40の少なくとも片側に設けられ、前記第1の導電層40と互いに間隔を置いていて、前記第1の導電層40は接地されることができる。具体的には、前記第1の導電層40と、前記ミリ波アンテナ20と、前記非ミリ波アンテナ30とは、同じプロセスステップで形成される。前記第1の導電層40を設けて接地させることにより、異なるミリ波アンテナ信号間のクロストークをよりよく防止することができ、製品の放射効果を向上させることができる。
【0042】
具体的には、少なくとも1つの前記開口部41は、数が複数あり、前記ミリ波アンテナ20は、それぞれ複数の前記開口部41に設けられる複数のミリ波アンテナユニット21(例えば、2つ以上のミリ波アンテナユニット21)を含んでよい。具体的には、複数の前記ミリ波アンテナユニット21が前記フレキシブル回路基板10に電気的に接続され、ミリ波アンテナアレイを形成させる。ここで、前記ミリ波アンテナアレイは、それぞれ線形アレイ、正方形アレイ、長方形アレイ、三角形アレイ、円形アレイ、および不等間隔アレイのうち少なくとも1つである。本実施例では、主に前記ミリ波アンテナアレイがプリセット方向に沿って配列された線形アレイである場合を例として概略的に説明する。前記複数のミリ波アンテナユニット21を設けることにより、前記ミリ波アンテナ20の放射効果を向上させることができる。前記第1の導電層40により、異なるミリ波アンテナユニット21間の信号クロストークをよりよく防げ、製品の放射効果を向上させることができる。
【0043】
さらに、前記フレキシブル回路基板10は、貫通していて且つ内部に導体131aが設けられるビアホール131を備え、前記非ミリ波アンテナ30は、前記ビアホール131の片側をカバーし、前記ビアホール131の反対側を介して非ミリ波アンテナフィードコンポーネントに電気的に接続することに用いる。具体的には、前述の配置により、アンテナ効率を向上させ、空間利用率を高めることができることで、製品の総合的な競争力を向上させることができる。
【0044】
前記フレキシブル回路基板10は、向かい合って設けられる第1の誘電体層171と第2の誘電体層172と、前記第1の誘電体層171と前記第2の誘電体層172との間に挟まれる導電回路14とを含み、前記ミリ波アンテナ20は、前記第1の誘電体層171の前記第2の誘電体層172から離れる側に設けられ、前記導電回路14は、前記第1の誘電体層171と前記第2の誘電体層172との間に挟まれ、前記第1の誘電体層171は、内部に導体133aが設けられるビアホール133を有し、前記ミリ波アンテナ20は、前記ビアホール133中の前記導体133aを介して前記導電回路14に電気的に接続される。前記ミリ波アンテナ20は、前記第1の誘電体層171と、前記第2の誘電体層172と、前記ビアホール133により、前記フレキシブル回路基板10を介して外部デバイス(例えば、外部プリント基板など)に電気的に接続できる。前記フレキシブル回路基板10は曲げることができ、柔軟性が高いため、前記フレキシブルアンテナ構造100の電気接続と組み立てに有利であり、設計の柔軟性を高め、設計と組み立てのコストを削減し、組み立て効率を向上させる。本実施例では、主に前記ミリ波アンテナユニット21は、一つの導電回路14に電気的に接続されることによって、対応する前記導電回路14を介して外部デバイスに電気的に接続されることを例として、概略的な説明を行う。他の実施例では、前記ミリ波アンテナユニット21は、両端でそれぞれ一つの導電回路に電気的に接続されることも可能である。また、本実施例では、主に前記フレキシブル回路基板10は、2つの誘電体層を有することを例として、概略的な説明を行う。他の実施例では、前記フレキシブル回路基板10は、3つ以上の誘電体層を有し得、前記導電回路14も異なる誘電体層の間で配置されることが可能である。
【0045】
前記ミリ波アンテナ20は、前記フレキシブル回路基板10に電気的に接続されることで、前記ミリ波アンテナ20は、前記フレキシブル回路基板10を介してミリ波高周波集積回路22(mm-Wave radio-frequency integrated circuit, RFIC)に電気的に接続することができる。前記フレキシブル回路基板10は、本体部分15と前記本体部分15の片側に接続する延長部分16とを含み、前記延長部分16は、前記本体部分15より、プリセット方向Dに沿う幅が小さく、前記ミリ波アンテナ20は、前記本体部分15に設けられ、前記延長部分16を介して前記ミリ波高周波集積回路22を電気的に接続することに用いて、前記非ミリ波アンテナ30は、前記本体部分15に設けられる。前記フレキシブル回路基板10は曲げることができ、柔軟性が高いため、幅の狭い前記延長部分16により前記ミリ波高周波集積回路22を電気的に接続することは、前記フレキシブルアンテナ構造100の電気接続と組み立てに有利であり、設計の柔軟性を高め、設計と組み立てのコストを削減し、組み立て効率を向上させる。
【0046】
前記本体部分15は、中間区域151と、前記中間区域151の片側に接続される第1の区域152と、前記中間区域151の反対側に接続される第2の区域153を含み、前記延長部分16は、前記中間区域151に接続される。前記中間区域151に接続される前記延長部分16を設けることにより、内部配線をそれぞれ前記第1の区域152と前記第2の区域153から前記中間区域151に延長させ、さらに前記延長部分16に延長させることで、配線の長さと面積を減らすことに有利であり、それによってフレキシブルアンテナ構造の全体サイズを縮小し、製品の競争力を向上させることができる。
【0047】
前記本体部分の平面形状15は、長方形であり、前記延長部分16の平面形状は、長方形であり、前記本体部分15と前記延長部分16は、垂直に接続されT字型を形成される。T字型構造の前記フレキシブルアンテナ構造10は、前記延長部分16を前記本体部分15に対し曲げて設けるのに非常に便利であり、延長部分16と外部装置との電気的接続を容易にし、組み立て効率を向上させることができる。
【0048】
図3に示すように、前記フレキシブルアンテナ構造100は、一つの使用状態において、前記延長部分16が、前記本体部分15に対して曲げることができ、前記延長部分16が、接続端子を有し、外部デバイス(例えば、回路基板)の接続端子と溶接で固定され、電気的に接続されることができる。なお、他の実施形態では、前記延長部分16において、前記本体部分15から離れた端部には、接続端子を有する第1のコネクタが設けられることができ、前記第1のコネクタは、外部デバイス(例えば、回路基板)に設けられ接続端子を有する第2のコネクタと接続することに用いることで、前記延長部16を前記外部デバイスと電気的接続させることができ、上記の溶接方法に限定されないことが理解され得るべきである。
【0049】
一実施形態では、前記第1の区域152と前記第2の区域153のうち少なくとも1つは、前記中間区域151との接続部に開口部154を備える。前記開口部154の配置は、前記延長部分16を前記本体部分15に対し曲げて設けるのに便利であり、且つ、曲げた後、前記延長部分16の底部が前記本体部分15の底部とほぼ同じ平面上にあることができるため、前記フレキシブルアンテナ構造100のアセンブリ平坦度を向上させることができる。この実施形態では、前記第1の領域152と前記第2の領域153とは、いずれも前記中間領域151との接続部に開口部154を有し、2つの前記開口部154が対称的に配置され得る。
【0050】
具体的に、一実施形態では、前記ミリ波アンテナ20は、前記ミリ波高周波集積回路と直接に電気的接続をすることができる。別の実施形態では、前記ミリ波アンテナ20は、フィルタ素子を介して前記ミリ波高周波集積回路と電気的接続することができることが理解され得るべきである。すなわち、前記ミリ波アンテナ20のアンテナ信号は、フィルタ素子によってフィルタリングされてから、前記ミリ波高周波集積回路に提供される。前記フィルタ素子により、非ミリ波アンテナフィードコンポーネントの高周波信号を遮断できるため、前記ミリ波高周波集積回路を比較的安定して高性能で動作させることができ、且つ、非ミリ波アンテナの設計と性能にも有益である。
【0051】
前記フレキシブルアンテナ構造100は、前記第2の表面12に設けられる第2の導電層50をさらに含み、前記第2の導電層50が、接地に用いる。前記第2の導電層50を設け、接地させることにより、前記フレキシブルアンテナ構造100に高周波の基準接地電位を提供でき、前記フレキシブルアンテナ構造100の設計に有益であり、前記フレキシブルアンテナ構造100の基本性能を保障し、製品の放射効果を向上させることができる。この実施形態では、前記フレキシブル回路基板10は、貫通していて且つ内部に導体132aが設けられるビアホール132を備える。前記第2の導電層50は、前記貫通穴132に設けられる前記導体132aを介して、前記第1の導電層40を電気的接続することができる。前記第1の導電層40と前記第2の導電層50は、前記フレキシブル回路基板10の互いに反対的に配置される両面に設けられ、接地されることで、前記フレキシブルアンテナ構造100に高周波の基準接地電位を提供することだけでなく、異なるミリ波アンテナユニット21の間のクロストークを低減する効果をさらに向上させることができる(すなわち、ミリ波アンテナユニット21の間の遮断効果をさらに向上させることができる)。これにより、前記フレキシブルアンテナ構造100は、より良い放射効果を有し、且つ、よりコンパクトなミリ波アンテナ構造を実現できることによって、前記フレキシブルアンテナ構造100はよりコンパクトになる。
【0052】
図6と、
図7と、
図8と、
図9を参照する。
図6は、
図1に示されたフレキシブルアンテナ構造100を有する電子デバイス200の立体図である。
図7は、
図6に示された電子デバイス200が筐体1を取り外した後、別の角度からの立体図である。
図8は、
図6に示された電子デバイスが筐体1を取り外した後の立体分解図である。
図9は、
図6に示された電子デバイス200の概略断面図である。本実施例では、前記電子デバイス200は携帯電話であることを例として、概略的な説明を行い、
図6は、前記電子デバイス200の背面概略図であることが理解され得るべきである。具体的には、前記電子デバイス200は、筐体1と、前記筐体1の中に設けられる主回路基板2と、前述した実施例1のフレキシブルアンテナ構造100を含む。前記筐体1は、湾曲部分3を含み、前記湾曲部分3は、断面形状が外側に向かって凸起している弧状であることが可能である。前記フレキシブルアンテナ構造100の本体部分15が前記湾曲部分3に設けられ、前記湾曲部分3と共同に形成される。具体的に、前記フレキシブルアンテナ構造100は、前記筐体1の中に設けられ、前記本体部分15は、前記湾曲部分3の内側に設けられ、例えば、前記湾曲部分3の内表面に貼り付けられる。ここで、前記フレキシブルアンテナ構造100のミリ波アンテナ20と非ミリ波アンテナ30は、前記湾曲部分3に近接して設けられることができるため、前記ミリ波アンテナ20と前記非ミリ波アンテナ30を前記電子デバイス200の外側により近接することで、優れた放射効果を得られる。
【0053】
前記電子デバイス200は、ディスプレイ4をさらに含み、前記筐体1は、前記湾曲部分3と前記湾曲部分3に接続されるバックシェル本体6を含むバックシェルであり、前記ディスプレイ4は前記湾曲部分3の前記バックシェル本体6と離れている一端に接続され、前記バックシェル5と囲い込んで収納部7を形成し、前記主回路基板2は前記収納部7の内部に設けられる。
【0054】
前記フレキシブルアンテナ構造100は、前記主回路基板2に電気的に接続されることができる。具体的に、前記主回路基板2において、非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31とミリ波高周波集積回路22を備えることができる。
【0055】
前記フレキシブルアンテナ構造100の非ミリ波アンテナ30は、前記非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31に電気的に接続するのに用いることで、非ミリ波アンテナ信号の送受信を実現できる。具体的に、前記フレキシブルアンテナ構造100の非ミリ波アンテナ30は、前記ビアホール131内部の導体311aを介して前記非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31に電気的に接続することができる。前記非ミリ波アンテナコンポーネント31は、フィーダー線311と、マッチングネットワーク312と、フィード313を含むことができ、前記非ミリ波アンテナ30は、前記フィーダー線311を介して、前記マッチングネットワーク312と前記フィード源313に順次接続されることが理解され得るべきである。ここで、前記フィーダー線311は、第1のフィーダー線311aと第2のフィーダー線311bを含み、前記第1のフィーダー線311aは、前記マッチングネットワーク312と前記フィード313に接続され、前記第2のフィーダー線311bは、一方の端部が前記マッチングネットワーク312に接続され、もう一方の端部が前記導体131aに接続される。前記非ミリ波アンテナ30は、前記第2のフィーダー線311bと、前記マッチングネットワーク312と、前記第1のフィーダー線311aを介して前記フィード313に接続される。
【0056】
前記フレキシブルアンテナ構造100のミリ波アンテナ20は、導電回路14を通しフィーダー線221を介して、前記延長部分16で前記ミリ波高周波集積回路22と電気的に接続するのに用いることで、ミリ波アンテナ信号の送受信を実現することができる。
図7、8、9に示すように、前記延長部分16は、前記本体部分15に対して曲げられ、前記主回路基板2上に重ねて設けられ、前記延長部分16は、前記本体部分15から離れている端部が、前記主回路基板2の前記ミリ波高周波集積回路22に電気的に接続される。上記のように、前記延長部分16と前記ミリ波高周波集積回路22とは、接続端子の間での溶接固定により実現することができ、または一対のコネクタで接合により実現することもできる。
【0057】
前記電子デバイス200において、前記フレキシブル回路基板10に、前記ミリ波アンテナ20と前記非ミリ波アンテナ30のフレキシブルアンテナ構造100を設けることにより、前記ミリ波アンテナ20と前記非ミリ波アンテナ30との集積を実現し、前記電子デバイス200の内部にアンテナが数多いという課題を解決し、前記筐体1の湾曲部と共同に形成されることを実現することにより、限られた空間での空間利用率を高めることだけでなく、機器全体のサイズとコストが増加しないことにより、製品の競争力が向上させることができる。また、前記電子デバイス200が前述の実施例における前記フレキシブルアンテナ構造100を採用することにより、前記フレキシブルアンテナ構造100の他のさらなる特徴および利点を有することができるため、同じの説明を省略する。
【0058】
<実施例2>
図10、
図11、
図12、
図13、および
図14を参照する。
図10は、本発明に係る実施例2に開示されたフレキシブルアンテナ構造100の立体図である。
図11は、
図10に示されたフレキシブルアンテナ構造100の別の角度からの立体図である。
図12は、
図10に示されたフレキシブルアンテナ構造100の一つの使用状態での立体図である。
図13は、
図10に示されたフレキシブルアンテナ構造100を備える電子デバイス200が筐体を取り外された後の概略構造図である。
図14は、
図10に示された電子デバイス200が筐体を取り外された後の立体分解図である。本実施例におけるフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200の技術案において、実施例1に示す技術案と同一する部分について、説明を省略する。本実施例のフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200における相違点を重点的に説明する。
【0059】
実施例2において、前記フレキシブルアンテナ構造100は、フレキシブル回路基板10と、前記フレキシブル回路基板10に設けられ、前記フレキシブル回路基板10と共同に形成されるミリ波アンテナ20と、前記フレキシブル回路基板10に設けられ、前記フレキシブル回路基板10と共同に形成される非ミリ波アンテナ30とを含む。実施例1と比較して、実施例2のフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200は、実施例1に示す第1の導電層40を省略することできる。実施例1と比較して、実施例2のフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200は、構造がより簡潔であり、サイズとコストがさらに削減されることができる。
【0060】
<実施例3>
図15、
図16、
図17、
図18、および
図19を参照する。
図15は、本発明に係る実施例3に開示されたフレキシブルアンテナ構造100の立体図である。
図16は、
図15に示されたフレキシブルアンテナ構造100の別の角度からの立体図である。
図17は、
図15に示されたフレキシブルアンテナ構造100の一つの使用状態での立体図である。
図18は、
図15に示されたフレキシブルアンテナ構造100を有する電子デバイス200が筐体を取り外された後の立体図である。
図19は、
図18に示された電子デバイス200が筐体を取り外された後の立体分解図である。本実施例におけるフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200の技術案において、実施例1に示す技術案と同一する部分について、説明を省略する。本実施例のフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200における相違点を重点的に説明する。
【0061】
実施例3において、非ミリ波アンテナ30は、第1の非ミリ波アンテナユニット32および第2の非ミリ波アンテナユニット33を含み、前記第1の非ミリ波アンテナユニット32と前記第2の非ミリ波アンテナユニット33は、互いに独立して間隔を置いて設けられ、且つ、それぞれ一つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31に接続することに用いられる。2つの非ミリ波アンテナユニットを設けることにより、前記電子デバイス200における2つ以上の非ミリ波アンテナの使用ニーズを満たせることが理解され得るべきである。ここで、2つの前記非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31は、両方とも前記主回路基板2上に設けられることができ、前記第1の非ミリ波アンテナユニット32と前記第2の非ミリ波アンテナユニット33は、それぞれ1つのビアホール131の導体131aを介して、反対側で対応している非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31に電気的に接続される。
【0062】
<実施例4>
図20、
図21、
図22、
図23、および
図24を参照する。
図20は、本発明に係る実施例4に開示されたフレキシブルアンテナ構造100の立体図である。
図21は、
図20に示されたフレキシブルアンテナ構造100の別の角度からの立体図である。
図22は、
図20に示されたフレキシブルアンテナ構造100の一つの使用状態での立体図である。
図23は、
図20に示されたフレキシブルアンテナ構造100を有する電子デバイス200が筐体を取り外された後の立体図である。
図24は、
図23に示された電子デバイス200が筐体を取り外された後の立体分解図である。本実施例におけるフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200の技術案において、実施例1に示す技術案と同一する部分について、説明を省略する。本実施例のフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200における相違点を重点的に説明する。
【0063】
実施例4において、非ミリ波アンテナ30は、第1の非ミリ波アンテナユニット32および第2の非ミリ波アンテナユニット33を含み、前記第1の非ミリ波アンテナユニット32と前記第2の非ミリ波アンテナユニット33は、互いに独立して間隔を置いて設けられ、且つ、それぞれ一つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31に接続することに用いられる。2つの非ミリ波アンテナユニットを設けることにより、前記電子デバイス200における2つ以上の非ミリ波アンテナの使用ニーズを満たせることが理解され得るべきである。
【0064】
また、実施例1と比較して、実施例4のフレキシブルアンテナ構造100は、前記第1の導電層40とビアホール132を省略することができる。実施例1および3と比較して、実施例4のフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200は、構造がより簡潔であり、製造プロセスを簡素化することができ、サイズとコストをさらに削減することができる。
【0065】
<実施例5>
図25から
図30を参照する。
図25は、本発明に係る実施例5に開示されたフレキシブルアンテナ構造100の立体図である。
図26は、
図25に示されたフレキシブルアンテナ構造100の別の角度からの立体図である。
図27は、
図25に示されたフレキシブルアンテナ構造100の一つの使用状態での立体図である。
図28は、
図25に示されたフレキシブルアンテナ構造100の断面図である。
図29は、
図25に示されたフレキシブルアンテナ構造100を有する電子デバイス200が筐体を取り外された後の立体図である。
図30は、
図29に示された電子デバイス200が筐体を取り外された後の立体分解図である。本実施例におけるフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200の技術案において、実施例1に示す技術案と同一する部分について、説明を省略する。本実施例のフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200における相違点を重点的に説明する。
【0066】
実施例5において、フレキシブル回路基板10は、第1の表面11と前記第1の表面11の反対側に設けられる第2の表面12とを含み、ミリ波アンテナ20と非ミリ波アンテナ30の少なくとも一部は、それぞれ前記第1の表面11と前記第2の表面12に設けられる。上記の配置により、前記フレキシブル回路基板10の立体構造を十分に活用することができ、同じサイズにおいて、前記ミリ波アンテナ20と前記非ミリ波アンテナ30の機能をさらに高めることができ、全体的なフレキシブルアンテナ構造100のサイズをもっと究極的になることにより、製品全体の総合的な競争力を向上させることができる。
【0067】
具体的に、前記第1の表面11から第2の表面12への方向から見ると、前記ミリ波アンテナ20と少なくとも一部の前記非ミリ波アンテナ30は、位置が少なくとも部分的に重なっている。上記の配置により、前記フレキシブルアンテナ構造100の設計をよりコンパクト化でき、空間利用率を高めることで、製品の総合的な競争力を向上させることができる。
【0068】
前記非ミリ波アンテナ30は、第1の部分30aと第2の部分30bを含む。第1の部分30aと第2の部分30bを設けることにより、既存の電子デバイスにおいてより大きなサイズを有する非ミリ波アンテナの使用ニーズを満たせることが理解され得るべきである。
【0069】
前記第1の部分30aと前記第2の部分30bは、それぞれ前記第1の表面11と前記第2の表面12に設けられ、前記第1の部分30aと前記第2の部分30bとは、前記フレキシブル回路基板10を貫通するビアホール132を介して電気的に接続される。前記ビアホール132は、数が2つ以上でもよく、且つ、前記ビアホール132の内部に、導体132aを有することが理解され得るべきである。また、前記第1の部分30aと前記ミリ波アンテナ20は、前記第1の表面11に、互いに独立して間隔を置いて設けられる。上記の配置により、前記ミリ波アンテナ20と前記非ミリ波アンテナ30の少なくとも一部が異なる平面に分布され、前記フレキシブル回路基板10の前後のスペースを十分に活用でき、前記フレキシブルアンテナ構造100の平面サイズが比較的小さくなることにより、製品全体の総合的な競争力を向上させることができる。
【0070】
前記第1の部分30aは、少なくとも1つの開口部41を有し、前記ミリ波アンテナ20は、前記開口部41に設けられる。上記の配置により、前記フレキシブルアンテナ構造100の設計をよりコンパクト化でき、空間利用率を高めることによって、製品の総合的な競争力を向上させることができる。一実施形態では、少なくとも1つの前記開口部41は、数が複数あり、前記ミリ波アンテナ20は、それぞれ複数の前記開口部41に設けられる複数のミリ波アンテナユニット21を含む。前記複数のミリ波アンテナユニット21を設けることにより、前記ミリ波アンテナ20の通信能力を向上させることができ、既存の電子デバイス200の複数のミリ波アンテナの使用ニーズを満たすことができる。複数のミリ波アンテナユニット21は、それぞれ複数の前記開口部41に設けられることにより、前記非ミリ波アンテナ30に、非ミリ波信号放射機能を発揮させることともに、複数のミリ波アンテナユニット21の間の信号クロストークを効果的に改善することができ、ミリ波アンテナ20の放射効果を向上させることができる。
【0071】
<実施例6>
図31から
図38を参照する。
図31は、本発明に係る実施例6に開示されたフレキシブルアンテナ構造100の立体図である。
図32は、
図31に示されたフレキシブルアンテナ構造100の別の角度からの立体図である。
図33は、
図31に示されたフレキシブルアンテナ構造100の一つの使用状態での立体図である。
図34は、
図31に示されたフレキシブルアンテナ構造100の断面図である。
図35は、実施例6に示された電子デバイス200がバックシェルを取り外された後の立体図である。
図36は、
図35に示された電子デバイス200の立体分解図である。
図37は、
図35に示された電子デバイス200の背面概略図である。
図38は、
図35に示された電子デバイス200の概略断面図である。本実施例におけるフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200の技術案において、実施例1に示す技術案と同一する部分について、説明を省略する。本実施例のフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200における相違点を重点的に説明する。
【0072】
実施例6において、フレキシブル回路基板10は、第1の表面11と前記第1の表面11の反対側に設けられる第2の表面12とを含み、ミリ波アンテナ20と非ミリ波アンテナ30の少なくとも一部は、それぞれ前記第1の表面11と前記第2の表面12に設けられる。上記の配置により、前記フレキシブル回路基板10の立体構造を十分に活用することができ、同じサイズにおいて、前記ミリ波アンテナ20と前記非ミリ波アンテナ30の機能をさらに高めることができ、全体的なフレキシブルアンテナ構造100のサイズをもっと究極的になることにより、製品全体の総合的な競争力を向上させることができる。
【0073】
具体的に、前記第1の表面11から第2の表面12への方向から見ると、前記ミリ波アンテナ20と少なくとも一部の前記非ミリ波アンテナ30は、位置が少なくとも部分的に重なっている。上記の配置により、前記フレキシブルアンテナ構造100の設計をよりコンパクト化でき、空間利用率を高めることで、製品の総合的な競争力を向上させることができる。
【0074】
前記非ミリ波アンテナ30は、第1の部分30aと第2の部分30bを含む。第1の部分30aと第2の部分30bを設けることにより、既存の電子デバイスにおいてより大きなサイズを有する非ミリ波アンテナの使用ニーズを満たせることが理解され得るべきである。
【0075】
前記第1の部分30aと前記第2の部分30bは、それぞれ前記第1の表面11と前記第2の表面12に設けられ、前記第1の部分30aと前記第2の部分30bとは、前記フレキシブル回路基板10を貫通するビアホール132を介して電気的に接続される。前記ビアホール132は、数が2つ以上でもよく、且つ、前記ビアホール132の内部に、導体132aを有することが理解され得るべきである。また、前記第1の部分30aと前記ミリ波アンテナ20は、前記第1の表面11に設けられ、且つ、互いに独立して間隔を置いて設けられる。上記の配置により、前記ミリ波アンテナ20と前記非ミリ波アンテナ30の少なくとも一部が異なる平面に分布され、前記フレキシブル回路基板10の前後のスペースを十分に活用でき、前記フレキシブルアンテナ構造100の平面サイズが比較的小さくなることにより、製品全体の総合的な競争力を向上させることができる。
【0076】
前記第1の部分30aは、少なくとも1つの開口部41を有し、前記ミリ波アンテナ20は、前記開口部41に設けられる。上記の配置により、前記フレキシブルアンテナ構造100の設計をよりコンパクト化でき、空間利用率を高めることによって、製品の総合的な競争力を向上させることができる。一実施形態では、少なくとも1つの前記開口部41は、数が複数あり、前記ミリ波アンテナ20は、それぞれ複数の前記開口部41に設けられる複数のミリ波アンテナユニット21を含む。前記複数のミリ波アンテナユニット21を設けることにより、前記ミリ波アンテナ20の通信能力を向上させることができ、既存の電子デバイス200の複数のミリ波アンテナの使用ニーズを満たすことができる。複数のミリ波アンテナユニット21は、それぞれ複数の前記開口部41に設けられることにより、前記非ミリ波アンテナ30に、非ミリ波信号放射機能を発揮させることともに、複数のミリ波アンテナユニット21の間の信号クロストークを効果的に改善することができ、ミリ波アンテナ20の放射効果を向上させることができる。
【0077】
さらに、前記電子デバイス200は、2つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31と導電部37を含み、前記非ミリ波アンテナ30の第2の部分30bは、中間部分34と、前記中間部分34に接続される第1の端部35と、前記中間部分34に接続される第2の端部36とを含み、前記第1の端部35と前記第2の端部36は、それぞれ一つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31を電気的に接続することに用いられ、前記中間部分34は、接地することにも用いられ、前記中間部分34は、導電部37を介して接地することにも用いられる。ここで、前記導電部37は、遮断の役割を果たすこともでき、且つ、前記導電部37は、熱伝導遮断ブロックであり得て、接地しながら熱を外部に放出することができる。同時に、前記導電部37は、前記フレキシブルアンテナ構造100を支持し、前記フレキシブルアンテナ構造100を比較的に安定して固定される役割を果たす。前述の配置により、一つの前記非ミリ波アンテナ30(例えば、前記第2の表面に設けられる前記第2の部分30b)の両端を、それぞれ一つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31に電気的に接続させることで、中間部分の接地と合わせ、2つの非ミリ波アンテナの放射効果を形成することができることが理解され得るべきである。さらに、前記導電部37は、接地、遮断、支持をすることともに、熱を外部に放出し、前記フレキシブルアンテナ構造100の温度を低減し、製品の性能およびユーザーの握り心地を向上させることができる。ここで、前記導電遮断ブロックは、前記主回路基板2上に設けられ、前記主回路基板2の接地点に接続され得ることが理解され得るべきである。
【0078】
さらに、前記延長部分16に通過させ、ミリ波高周波集積回路22と電気的に接続させるために、前記主回路基板2に近接している前記導電部37の底部に凹槽370または開口部を設けることができる。
【0079】
<実施例7>
図39から
図43を参照する。
図39は、本発明に係る実施例7に開示されたフレキシブルアンテナ構造100の立体図である。
図40は、
図39に示されたフレキシブルアンテナ構造100の別の角度からの立体図である。
図41は、
図39に示されたフレキシブルアンテナ構造100の一つの使用状態での立体図である。
図42は、
図39に示されたフレキシブルアンテナ構造100を有する電子デバイスが筐体を取り外された後の立体図である。
図43は、
図42に示された電子デバイス200の立体分解図である。本実施例におけるフレキシブルアンテナ構造100の技術案は、実施例3とほぼ同一であるため、同一の部分に関する説明を省略する。本実施例7のフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200において、実施例3のフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200と相違する点を重点的に説明する。実施例3と比較して、ミリ波アンテナ20は、フレキシブル回路基板10の第1の表面11に設けられ、非ミリ波アンテナ30の第1の非ミリ波アンテナユニット32と第2の非ミリ波アンテナユニット33は、いずれもミリ波アンテナ20の反対側の第2の表面12に設けられる。
【0080】
具体的に、実施例7において、ミリ波アンテナ20と非ミリ波アンテナ30は、それぞれ前記第1の表面11と前記第2の表面12に設けられ、前記フレキシブルアンテナ構造100は、第1の導電層40と第2の導電層50をさらに含み、前記第1の導電層40は、前記第1の表面11に設けられ、前記第2の導電層50は、前記第2の表面12に設けられ、前記第1の導電層40は、少なくとも1つの開口部41を含み、前記ミリ波アンテナ20は、前記開口部41に設けられる。前記第1の導電層40を設けることにより、複数のミリ波アンテナ信号間のクロストークをより効果的に防止できる。前記ミリ波アンテナ20を前記開口部41に設けることで、前記フレキシブルアンテナ構造100の設計をよりコンパクト化でき、空間利用率を高めることによって、製品の放射効果を向上させることができる。
【0081】
<実施例8>
図44から
図52を参照する。
図44は、本発明に係る実施例8に開示されたフレキシブルアンテナ構造100の立体図である。
図45は、
図44に示されたフレキシブルアンテナ構造100の別の角度からの立体図である。
図46は、
図44に示されたフレキシブルアンテナ構造100の一つの使用状態での立体図である。
図47は、
図44に示されたフレキシブルアンテナ構造100のミリ波アンテナ20と導電回路14との電気的接続の概略構造図である。
図48は、
図44に示されたフレキシブルアンテナ構造100の断面図である。
図49は、
図44に示されたフレキシブルアンテナ構造100を有する電子デバイス200が筐体を取り外された後の立体図である。
図50は、
図49に示された電子デバイス200の別の角度からの概略構造図である。
図51は、
図49に示された電子デバイス200の立体分解図である。
図52は、
図49に示された電子デバイス200の断面図である。本実施例におけるフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200の技術案において、実施例1に示す技術案とほぼ同一であるため、同一の部分に関する説明を省略する。本実施例8のフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200における相違点を重点的に説明する。
【0082】
実施例8において、フレキシブル回路基板10の第1の表面11に、ミリ波アンテナ20が設けられ、非ミリ波アンテナ30は、前記第1の表面11に設けられる第1の非ミリ波アンテナユニット32と、前記第2の表面12に設けられる第2の非ミリ波アンテナユニット33とを含む。前記第1の非ミリ波アンテナユニット32の数について、必要に応じて1つまたは2つ以上設けることができ、本実施形態では、主に前記第1の非ミリ波アンテナユニット32の数が3つであることを例として概略的な説明を行う。
【0083】
ここで、一部(例えば、二つ)の前記第1の非ミリ波アンテナユニット32aは、前記ミリ波アンテナ20の片側に設けられることができ、実施例1と同じで、前記第1の非ミリ波アンテナユニット32は、前記フレキシブル回路基板10を貫通するビアホール131と前記ビアホール131内部に設けられる導体131aを介して、前記第2の表面12の片側で主回路基板2に電気的に接続されることができる。前記第1の非ミリ波アンテナユニット32bの別の部分は、少なくとも1つの開口部41を含むことで、前記ミリ波アンテナ20の少なくとも1つのミリ波アンテナユニット21は、少なくとも1つの開口部41に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナユニット32bと独立して間隔を置いて設けられる(実施例5に示す構造のように)ことができることにより、ミリ波アンテナ信号間のクロストークを低減するという効果を有効的に実現することができる。これにより、前記フレキシブルアンテナ構造100は、より良い放射効果を有し、且つ、よりコンパクトなミリ波アンテナ構造を実現できることによって、前記フレキシブルアンテナ構造100はよりコンパクトになることができる。なお、前記第1の非ミリ波アンテナユニット32bと前記第2の非ミリ波アンテナユニット33とは、前記フレキシブル回路基板10を貫通するビアホール132と前記ビアホール132内部に設けられる導体132aを介して電気的に接続することができる。変更実施形態において、前記第1の非ミリ波アンテナユニット32bは、実施例1の第1の導電層40で置き換えることができることにより、第1の導電層40で接地してよいことが理解され得るべきである。
【0084】
前記第2の非ミリ波アンテナユニット33は、前記第2の表面に設けられ、少なくとも2つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネントとそれぞれ電気的に接続し、接地するのに用いることで、前記第2の非ミリ波アンテナユニット33は、少なくとも2つの非ミリ波アンテナを形成し、すなわち、少なくとも2つの非ミリ波アンテナ信号の独立的な送受信が実現され、少なくとも2つの非ミリ波アンテナの放射効果に達することができる。具体的に、本実施例では、前記第2の非ミリ波アンテナユニット33は、中間部分34と、前記中間部分34に接続される第1の端部35と、前記中間部分34に接続される第2の端部36とを含み、前記第1の端部35と前記第2の端部36は、それぞれ一つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31を電気的に接続することに用いられ、前記中間部分34は、接地することにも用いられ、前記中間部分34は、導電部37を介して接地することにも用いられる。ここで、前記導電部37は、遮断の役割を果たすこともでき、且つ、前記導電部37は、熱伝導遮断ブロックであり得て、接地しながら熱を外部に放出することができる。同時に、前記導電部37は、前記フレキシブルアンテナ構造100を支持し、前記フレキシブルアンテナ構造100を比較的に安定して固定される役割を果たす。前述の配置により、一つの前記非ミリ波アンテナ30の両端に、それぞれ一つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31に電気的に接続させることで、中間部分の接地と合わせ、2つの非ミリ波アンテナの放射効果を形成することができることが理解され得るべきである。さらに、前記導電部37は、接地、遮断、支持をすることともに、熱を外部に放出し、前記フレキシブルアンテナ構造100の温度を低減し、製品の性能およびユーザーの握り心地を向上させることができる。ここで、前記導電遮断ブロックは、前記主回路基板2上に設けられ、前記主回路基板2の接地点に接続され得ることが理解され得るべきである。なお、本実施例8の導電遮断ブロックは、実施例6の導電遮断ブロックとほぼ同一の構造および機能を有するため、説明を省略する。本実施例では、前記第2の非ミリ波アンテナユニット33は、2つの非ミリ波アンテナの放射効果を形成することができ、2つの前記第1の非ミリ波アンテナユニット32aを加えることにより、前記フレキシブルアンテナ構造100は、複数の非ミリ波アンテナを備え、既存の電子デバイスにおける複数の非ミリ波アンテナのニーズを満すことができる。
【0085】
さらに、
図49から52に示すように、前記延長部分16に通過させ、ミリ波高周波集積回路22と電気的に接続させるために、前記主回路基板2に近接している前記導電部37の底部に凹槽370または開口部を設けることができる。なお、一変更実施形態では、
図53に示すように、
図53は、
図51に示された電子デバイス200の一つの変更実施形態の立体図であり、導電部37と延長部分16とは互いに位置ずれて設けられる場合、導電部37は前記主回路基板2の底部に近接しており、凹槽または開口部を設けなくても可能である。同様に、実施例6では、導電部37と延長部分16とは互いに位置ずれて設けられる場合、導電部37は前記主回路基板2の底部に近接しており、凹槽または開口部を設けなくても可能である。
【0086】
<実施例9>
図54から
図60を参照する。
図54は、本発明に係る実施例9に開示されたフレキシブルアンテナ構造100の立体図である。
図55は、
図54に示されたフレキシブルアンテナ構造100の別の角度からの立体図である。
図56は、
図54に示されたフレキシブルアンテナ構造100の一つの使用状態での立体図である。
図57は、
図54に示されたフレキシブルアンテナ構造100を有する電子デバイス200が筐体を取り外された後の立体図である。
図58は、
図57に示された電子デバイス200の別の角度からの概略構造図である。
図59は、
図57に示された電子デバイス200の立体分解図である。本実施例におけるフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200の技術案は、実施例8に示す技術案とほぼ同一であるため、同一の部分に関する説明を省略する。本実施例9のフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200における相違点を重点的に説明する。
【0087】
実施例9において、フレキシブル回路基板10の第1の表面11に、ミリ波アンテナ20が設けられ、非ミリ波アンテナ30は、前記第1の表面11に設けられる第1の非ミリ波アンテナユニット32と、前記第2の表面12に設けられる第2の非ミリ波アンテナユニット33とを含む。前記第1の非ミリ波アンテナユニット32の数について、必要に応じて1つまたは2つ以上設けることができ、前記第2の非ミリ波アンテナユニット33の数について、必要に応じて1つまたは2つ以上設けることができ、本実施形態では、主に前記第1の非ミリ波アンテナユニット32の数が3つであり、前記第2の非ミリ波アンテナユニット33の数が3つであることを例として概略的な説明を行う。
【0088】
ここで、一部(例えば、一つ)の前記第1の非ミリ波アンテナユニット32aは、前記ミリ波アンテナ20の片側に設けられることができ、実施例1と同じで、前記第1の非ミリ波アンテナユニット32は、前記フレキシブル回路基板10を貫通するビアホール131と前記ビアホール131内部に設けられる導体131aを介して、前記第2の表面12の片側で主回路基板2に電気的に接続されることができる。前記第1の非ミリ波アンテナユニット32bの別の部分は、少なくとも1つの開口部41を含むことで、前記ミリ波アンテナ20の少なくとも1つのミリ波アンテナユニット21は、少なくとも1つの開口部41に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナユニット32bと独立して間隔を置いて設けられる(実施例5に示す構造のように)ことができることにより、ミリ波アンテナ信号間のクロストークを低減するという効果を有効的に実現することができる。これにより、前記フレキシブルアンテナ構造100は、より良い放射効果を有し、且つ、よりコンパクトなミリ波アンテナ構造を実現できることによって、前記フレキシブルアンテナ構造100はよりコンパクトになることができる。なお、前記第1の非ミリ波アンテナユニット32bと前記第2の非ミリ波アンテナユニット33とは、前記フレキシブル回路基板10を貫通するビアホール133と前記ビアホール133内部に設けられる導体133aを介して電気的に接続することができる。変更実施形態において、前記第1の非ミリ波アンテナユニット32bは、実施例1の第1の導電層40で置き換えることができることにより、第1の導電層40で接地してよいことが理解され得るべきである。
【0089】
前記第2の非ミリ波アンテナユニット33の数は2つであり得、2つの前記第2の非ミリ波アンテナユニット33は独立して間隔を置いて設けられ、1つの第2の非ミリ波アンテナユニット33aは、前記第1の非ミリ波アンテナユニット32bと前記ミリ波アンテナ20の位置に対応することができ、他の第2の非ミリ波アンテナユニット33bは、前記第2の非ミリ波アンテナユニット33aの片側に設けられることができる。
【0090】
前記第2の非ミリ波アンテナユニット33aは、少なくとも2つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31とそれぞれ電気的に接続し、接地するのに用いられることで、前記第2の非ミリ波アンテナユニット33bは、少なくとも2つの非ミリ波アンテナを形成し、すなわち、少なくとも2つの非ミリ波アンテナ信号の独立的な送受信が実現され、少なくとも2つの非ミリ波アンテナの放射効果に達することができる。具体的に、本実施例では、前記第2の非ミリ波アンテナユニット33は、中間部分34と、前記中間部分34に接続される第1の端部35と、前記中間部分34に接続される第2の端部36とを含み、前記第1の端部35と前記第2の端部36は、それぞれ一つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31を電気的に接続することに用いられ、前記中間部分34は、接地することにも用いられ、前記中間部分34は、導電部37を介して接地することにも用いられる。ここで、前記導電部37は、遮断の役割を果たすこともでき、且つ、前記導電部37は、熱伝導遮断ブロックであり得て、接地しながら熱を外部に放出することができる。同時に、前記導電部37は、前記フレキシブルアンテナ構造100を支持し、前記フレキシブルアンテナ構造100を比較的に安定して固定される役割を果たす。前述の配置により、一つの前記非ミリ波アンテナ30の両端に、それぞれ一つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31に電気的に接続させることで、中間部分の接地と合わせ、2つの非ミリ波アンテナの放射効果を形成することができることが理解され得るべきである。さらに、前記導電部37は、接地、遮断、支持をすることともに、熱を外部に放出し、前記フレキシブルアンテナ構造100の温度を低減し、製品の性能およびユーザーの握り心地を向上させることができる。ここで、前記導電遮断ブロックは、前記主回路基板2上に設けられ、前記主回路基板2の接地点に接続され得ることが理解され得るべきである。なお、本実施例9の導電遮断ブロックは、実施例6の導電遮断ブロックとほぼ同一の構造および機能を有してよいため、説明を省略する。本実施例では、前記第2の非ミリ波アンテナユニット33は、2つの非ミリ波アンテナの放射効果を形成することができ、2つの前記第1の非ミリ波アンテナユニット32aを加えることにより、前記フレキシブルアンテナ構造100は、複数の非ミリ波アンテナを備え、既存の電子デバイスにおける複数の非ミリ波アンテナのニーズを満すことができる。
【0091】
さらに、
図57から59に示すように、前記延長部分16に通過させ、ミリ波高周波集積回路22と電気的に接続させるために、前記主回路基板2に近接している前記導電部37の底部に凹槽370または開口部を設けることができる。なお、一変更実施形態では、
図60に示すように、
図60は、
図59に示された電子デバイス200の一つの変更実施形態の立体図であり、導電部37と延長部分16とは互いに位置ずれて設けられる場合、導電部37は前記主回路基板2の底部に近接しており、凹槽または開口部を設けなくても可能である。
【0092】
<実施例10>
図61から
図66を参照する。
図61は、本発明に係る実施例10に開示されたフレキシブルアンテナ構造100の立体図である。
図62は、
図61に示されたフレキシブルアンテナ構造100の別の角度からの立体図である。
図63は、
図61に示されたフレキシブルアンテナ構造100のミリ波アンテナ20と導電回路14との電気的接続の概略構造図である。
図64は、
図61に示されたフレキシブルアンテナ構造100の線CーCに沿う概略断面図である。
図65は、
図61に示されたフレキシブルアンテナ構造100を有する電子デバイス200が筐体1を取り外された後、別の角度からの立体図である。
図66は、
図65に示された電子デバイス200の概略断面図である。本実施例におけるフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200の技術案は、実施例1に示す技術案とほぼ同一であるため、同一の部分に関する説明を省略する。本実施例10のフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200における相違点を重点的に説明する。
【0093】
実施例10では、延長部分16の位置は、実施例1と異なる。前記延長部分16は、本体部分15の片側に接続され、前記延長部分16の一つの縁部は、前記本体部分15の一つの縁部と共同に形成されることにより、前記フレキシブル回路基板10はほぼL字型になることができ、前記導電回路14の配線方式も実施例1とは異なる。前記フレキシブルアンテナ構造100が組み立てられる時に、前記延長部分16と前記本体部分15と共同に形成される縁部は、主回路基板2に設けられることができ、前記フレキシブルアンテナ構造100は、筐体1の内表面に設けられ前記筐体1と共同に形成されることができることで、限られた空間での空間利用率を高めることだけでなく、機器全体のサイズとコストが増加しないことにより、製品の競争力が向上させる。
【0094】
<実施例11>
図67と68を参照する。
図67は、本発明に係る実施例11に開示されたフレキシブルアンテナ構造100の立体図である。
図68は、
図67に示されたフレキシブルアンテナ構造100を有する電子デバイス200が筐体を取り外された後の立体図である。本実施例11におけるフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200の技術案は、実施例10に示す技術案とほぼ同一であるため、同一の部分に関する説明を省略する。本実施例のフレキシブルアンテナ構造100と電子デバイス200における相違点を重点的に説明する。
【0095】
実施例11では、フレキシブル回路基板10は、本体部分15と延長部分16を含み、延長部分16は、前記本体部分15の一端に接続される第1の延長部161と、前記第1の延長部分161に接続され、前記ミリ波高周波集積回路22を電気的に接続することに用いる第2の延長部162を含み、前記本体部分15のうち、前記フレキシブル回路基板10の第1の側Fに設けられる第1の縁部Aは、前記第1の延長部分161のうち、前記第1の側Fに設けられる第2の縁部Bと同一な線に設けられ、前記第2の縁部Bと垂直している方向に沿う前記第1の延長部分161の幅は、前記第1の縁部Aに沿う前記本体部分15の幅より小さく、前記第2の延長部分162は、前記第1の延長部分161と曲げて接続される。前述の設計により、前記本体部分15と前記第1の延長部161は電子デバイス200の筐体の内側に設けられることで、より良い放射効果を得ることができる。前記第1の縁部Aと前記第2の縁部Bは、筐体内の主回路基板2の表面に対応して設けられることができる。第2の延長部162は、第1の延長部161に対し、前記主回路基板2の表面と重なるように曲げることで前記主回路基板2と電気的に接続されることができ、さらに前記主回路基板2のフィーダー線221を介して前記主回路基板2に設けられるミリ波高周波集積回路22に電気的に接続されることができる。上記の構造は、前記フレキシブルアンテナ構造100の配置を容易にし、放射効果を保障できるだけでなく、組み立てを容易にし、高い空間利用率を有することで、機器全体のサイズとコストを低減し、製品の総合的な競争力を向上させることができる。なお、変更実施例では、前記実施例9に示すフレキシブル回路基板10の延長部分16の具体的な構造は、実施例1から8のいずれか1つにも適用できることにより、フレキシブルアンテナ構造100の配置と、ミリ波高周波集積回路22との電気的接続を容易にし、機械全体のサイズとコストを削減するという技術的効果に達することが理解され得るべきである。ここで、説明を省略する。
【0096】
なお、本発明に係る各実施例において、前記フレキシブルアンテナ構造100と、前記主回路基板2に設けられる非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31とミリ波高周波集積回路22との電気的に接続する方法は、様々であり得、例えば、前記フレキシブルアンテナ構造100において接続端子(pad)を備える延長部分16を、前記主回路基板2の接続端子まで曲げてまたは延長させてから、ソルダーペーストなど半田で接続させることができ、他の導線、または他のフレキシブル回路基板、またはコネクタで、前記フレキシブルアンテナ構造100の接続端子と前記主回路基板2の接続端子とを電気的に接続させることもできる。前記フレキシブルアンテナ構造100の非ミリ波アンテナ30を前記非ミリ波アンテナフィードコンポーネント31に電気的に接続させ、且つ、前記ミリ波アンテナ20をミリ波高周波集積回路22に電気的に接続させる方法であればよい。前記実施例10と実施例11の延長部分16の具体的な構造は、実施例1から9の構造にも適用できる。前述の各実施例および変更実施例は、本発明の実施例にすぎず、本発明を限定する趣旨ではない。また、前記実施例10と実施例11の延長部分16は、前記主回路基板2のフィーダー線221を介して前記ミリ波高周波集積回路22に電気的に接続され、本発明に係る実施例1から9の各実施例においては、その延長部分16は、前記主回路基板2に設けられる前記ミリ波高周波集積回路22に直接電気的に接続されるが、実施例1から9の変更実施例においては、前記延長部分16は、前記主回路基板2上の導線(例えば、実施例10および11に示すフィーダー線221)を介して、前記ミリ波高周波集積回路22に電気的に接続されることもできる。
【0097】
以上、本発明に係る実施例で開示された電子デバイスについて詳細に説明し、具体的な例により本発明の原理および実施形態について詳述した。以上のように、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【手続補正書】
【提出日】2022-02-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル回路基板と、
前記フレキシブル回路基板に設けられ、前記フレキシブル回路基板と共同に形成されるミリ波アンテナと、
前記フレキシブル回路基板に設けられ、前記フレキシブル回路基板と共同に形成される非ミリ波アンテナと
を含み、
前記フレキシブル回路基板は、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に設けられる第2の表面とを含み、
前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナとは、前記第1の表面に設けられ、
前記非ミリ波アンテナは、少なくとも1つの開口部を有し、
前記ミリ波アンテナは、前記開口部に設けられ、前記非ミリ波アンテナと間隔を置いている
ことを特徴とする、フレキシブルアンテナ構造。
【請求項2】
前記非ミリ波アンテナは、前記ミリ波アンテナの少なくとも片側に設けられ、前記ミリ波アンテナと互いに独立して間隔を置いて設けられることを特徴とする、請求項1に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項3】
フレキシブル回路基板と、
前記フレキシブル回路基板に設けられ、前記フレキシブル回路基板と共同に形成されるミリ波アンテナと、
前記フレキシブル回路基板に設けられ、前記フレキシブル回路基板と共同に形成される非ミリ波アンテナと、
第1の導電層と、を含み、
前記フレキシブル回路基板は、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に設けられる第2の表面とを含み、
前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナとは、前記第1の表面に設けられ、
前記第1の導電層は、少なくとも1つの開口部を有し、
前記ミリ波アンテナは、前記開口部に設けられ、前記第1の導電層と間隔を置いていて、
前記非ミリ波アンテナは、前記第1の導電層の少なくとも片側に設けられ、前記第1の導電層と互いに間隔を置いていて、
前記第1の導電層は、接地される
ことを特徴とする、フレキシブルアンテナ構造。
【請求項4】
前記非ミリ波アンテナは、第1の非ミリ波アンテナユニットと、第2の非ミリ波アンテナユニットとを含み、
前記第1の非ミリ波アンテナユニットと前記第2の非ミリ波アンテナユニットとは互いに独立して間隔を置いて設けられ、且つ、それぞれ一つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネントに接続するのに用いる
ことを特徴とする、請求項1に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項5】
少なくとも一部の前記非ミリ波アンテナと前記ミリ波アンテナとは、それぞれ前記第2の表面と前記第1の表面に設けられる
ことを特徴とする、請求項1に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項6】
前記第1の表面から第2の表面への方向から見ると、前記ミリ波アンテナと少なくとも一部の前記非ミリ波アンテナとは、少なくとも部分的に重なって設けられる
ことを特徴とする、請求項5に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項7】
前記第2の表面に設けられる前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部は、それぞれ少なくとも2つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネントを電気的に接続し、接地することに用いる
ことを特徴とする、請求項5に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項8】
フレキシブル回路基板と、
前記フレキシブル回路基板に設けられ、前記フレキシブル回路基板と共同に形成されるミリ波アンテナと、
前記フレキシブル回路基板に設けられ、前記フレキシブル回路基板と共同に形成される非ミリ波アンテナと
を含み、
前記フレキシブル回路基板は、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に設けられる第2の表面とを含み、
少なくとも一部の前記非ミリ波アンテナと前記ミリ波アンテナとは、それぞれ前記第2の表面と前記第1の表面に設けられ、
前記非ミリ波アンテナは、第1の非ミリ波アンテナユニットと、第2の非ミリ波アンテナユニットとを含み、
前記第1の非ミリ波アンテナユニットと前記ミリ波アンテナとは、前記第1の表面に設けられ、互いに独立して間隔を置いて設けられ、
前記第2の非ミリ波アンテナユニットは、前記第2の表面に設けられる
ことを特徴とする、フレキシブルアンテナ構造。
【請求項9】
フレキシブル回路基板と、
前記フレキシブル回路基板に設けられ、前記フレキシブル回路基板と共同に形成されるミリ波アンテナと、
前記フレキシブル回路基板に設けられ、前記フレキシブル回路基板と共同に形成される非ミリ波アンテナと
を含み、
前記フレキシブル回路基板は、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に設けられる第2の表面とを含み、
少なくとも一部の前記非ミリ波アンテナと前記ミリ波アンテナとは、それぞれ前記第2の表面と前記第1の表面に設けられ、
前記第2の表面に設けられる前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部は、それぞれ少なくとも2つの非ミリ波アンテナフィードコンポーネントを電気的に接続し、接地することに用いられ、
前記非ミリ波アンテナは、第1の非ミリ波アンテナユニットと、第2の非ミリ波アンテナユニットとを含み、
前記第1の非ミリ波アンテナユニットと前記ミリ波アンテナとは、前記第1の表面に設けられ、互いに独立して間隔を置いて設けられ、
前記第2の非ミリ波アンテナユニットは、前記第2の表面に設けられる
ことを特徴とする、フレキシブルアンテナ構造。
【請求項10】
前記第1の非ミリ波アンテナユニットは、少なくとも1つの開口部を有し、
前記ミリ波アンテナは、前記開口部に設けられる
ことを特徴とする、請求項8又は9に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項11】
前記フレキシブルアンテナ構造は、前記第1の表面上に設けられ、且つ、少なくとも1つの開口部を含む第1の導電層をさらに含み、
前記ミリ波アンテナは、前記開口部に設けられる
ことを特徴とする、請求項5に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項12】
少なくとも1つの前記開口部は、数が複数あり、
前記ミリ波アンテナは、それぞれ複数の前記開口部に設けられる複数のミリ波アンテナユニットを含む
ことを特徴とする、請求項1、3、10又は11に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項13】
前記第1の非ミリ波アンテナユニットと前記第2の非ミリ波アンテナユニットとは、前記フレキシブル回路基板を貫通するビアホールを介して電気的に接続される
ことを特徴とする、請求項8又は9に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項14】
フレキシブル回路基板と、
前記フレキシブル回路基板に設けられ、前記フレキシブル回路基板と共同に形成されるミリ波アンテナと、
前記フレキシブル回路基板に設けられ、前記フレキシブル回路基板と共同に形成される非ミリ波アンテナと
を含み、
前記フレキシブル回路基板は、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に設けられる第2の表面とを含み、
少なくとも一部の前記非ミリ波アンテナと前記ミリ波アンテナとは、それぞれ前記第2の表面と前記第1の表面に設けられ、
前記非ミリ波アンテナは、第1の非ミリ波アンテナユニットと、第2の非ミリ波アンテナユニットとを含み、
前記ミリ波アンテナは、前記第1の表面に設けられ、
前記第1の非ミリ波アンテナユニットと前記第2の非ミリ波アンテナユニットとは、互いに独立し間隔を置いて前記第2の表面上に設けられる
ことを特徴とする、フレキシブルアンテナ構造。
【請求項15】
前記フレキシブルアンテナ構造は、前記第2の表面上に設けられる第2の導電層をさらに含み、
前記第2の導電層は、接地に用いる
ことを特徴とする、請求項1又は5に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項16】
前記フレキシブル回路基板は、本体部分と、前記本体部分の片側に接続される延長部分とを含み、
前記延長部分は、前記本体部分より、プリセット方向に沿う幅が小さく、
前記ミリ波アンテナは、前記本体部分に設けられ、前記延長部分を介してミリ波高周波集積回路を電気的に接続することに用いて、
前記非ミリ波アンテナは、前記本体部分に設けられる
ことを特徴とする、請求項1に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項17】
前記本体部分は、中間区域と、前記中間区域の片側に接続される第1の区域と、前記中間区域の反対側に接続される第2の区域を含み、
前記延長部分は、前記中間区域に接続され、
前記本体部分の平面形状は、長方形であり、
前記延長部分の平面形状は、長方形であり、
前記本体部分と前記延長部分は、垂直に接続されT字型を形成され、
前記第1の区域と前記第2の区域のうち少なくとも1つは、前記中間区域との接続部に開口部を備える
ことを特徴とする、請求項16に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項18】
前記延長部分は、前記本体部分の一端に接続される第1の延長部分と、前記第1の延長部分に接続され、前記ミリ波高周波集積回路を電気的に接続することに用いる第2の延長部分を含み、
前記本体部分のうち、前記フレキシブル回路基板の第1の側に設けられる第1の縁部は、前記第1の延長部分のうち、前記第1の側に設けられる第2の縁部と同一な線に設けられ、
前記第2の縁部と垂直している方向に沿う前記第1の延長部分の幅は、前記第1の縁部に沿う前記本体部分の幅より小さく、
前記第2の延長部分は、前記第1の延長部分と曲げて接続される
ことを特徴とする、請求項16に記載のフレキシブルアンテナ構造。
【請求項19】
筐体と、前記筐体の内部に設けられる主回路基板と、請求項1から18のいずれか一項に記載の前記フレキシブルアンテナ構造を含む電子デバイスであって、
前記主回路基板に、非ミリ波アンテナフィードコンポーネントとミリ波高周波集積回路が設けられ、
前記筐体は、湾曲部分を含み、
前記フレキシブルアンテナ構造は、前記湾曲部分に設けられ、前記湾曲部分と共同に形成され、
前記フレキシブルアンテナ構造は、前記主回路基板に電気的に接続されていることにより、前記ミリ波アンテナを前記ミリ波高周波集積回路に電気的に接続させ、前記非ミリ波アンテナを前記非ミリ波アンテナフィードコンポーネントに電気的に接続させる
ことを特徴とする、電子デバイス。