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特開2023-48987扉ロック不正解除防止装置及び扉ロックシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048987
(43)【公開日】2023-04-07
(54)【発明の名称】扉ロック不正解除防止装置及び扉ロックシステム
(51)【国際特許分類】
   E05B 47/00 20060101AFI20230331BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20230331BHJP
   E05B 45/06 20060101ALI20230331BHJP
【FI】
E05B47/00 K
E05B49/00 R
E05B45/06 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022115337
(22)【出願日】2022-07-20
(31)【優先権主張番号】P 2021157861
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】517190485
【氏名又は名称】株式会社グランドワーク
(74)【代理人】
【識別番号】100130982
【弁理士】
【氏名又は名称】黒瀬 泰之
(72)【発明者】
【氏名】河合 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】鬼頭 裕武
【テーマコード(参考)】
2E250
【Fターム(参考)】
2E250AA01
2E250BB03
2E250DD08
(57)【要約】
【課題】従来よりも確実に、扉の不正解錠を防止できるようにする。
【解決手段】本発明による扉ロック不正解除防止装置40は、共通端子COM、常閉端子NC、常開端子NOを有するスイッチ素子12と、認証結果に応じて、共通端子COMの接続先を常閉端子NC及び常開端子NOの間で切り替える処理部11と、を有する顔認証端末10に扉Dを介して接続され、扉Dを介して常開端子NOに接続される入力端子aの電位と、扉Dを介して常閉端子NCに接続される入力端子bの電位との組み合わせの変化に応じて、扉Dのロック状態を制御するよう構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
共通端子並びに第1及び第2の選択端子を有するスイッチ素子と、
認証結果に応じて、前記共通端子の接続先を前記第1及び第2の選択端子の間で切り替える処理部と、
を有する認証端末に扉を介して接続される扉ロック不正解除防止装置であって、
前記扉を介して前記第1の選択端子に接続される第1の入力端子の電位と、前記扉を介して前記第2の選択端子に接続される第2の入力端子の電位との組み合わせの変化に応じて、前記扉のロック状態を制御する、
扉ロック不正解除防止装置。
【請求項2】
前記共通端子は接地配線に接続され、
前記第1及び第2の入力端子はそれぞれ、抵抗素子を介して電源配線に接続される、
請求項1に記載の扉ロック不正解除防止装置。
【請求項3】
通常モード及びエラーモードのいずれかで動作するよう構成され、
前記通常モードにエントリしている場合に前記第1及び第2の入力端子の電位の組み合わせが(ハイ,ロー)に変化したことに応じて、前記通常モードを維持しつつ前記扉を施錠し、
前記通常モードにエントリしている場合に前記第1及び第2の入力端子の電位の組み合わせが(ロー,ハイ)に変化したことに応じて、前記通常モードを維持しつつ前記扉を解錠し、
前記通常モードにエントリしている場合に前記第1及び第2の入力端子の電位の組み合わせが(ロー,ロー)又は(ハイ,ハイ)に変化したことに応じて、前記エラーモードにエントリしつつ前記扉を施錠し、
前記エラーモードにエントリしている場合に前記第1及び第2の入力端子の電位の組み合わせが(ハイ,ロー)に変化したことに応じて、前記通常モードにエントリしつつ前記扉を施錠し、
前記エラーモードにエントリしている場合に前記第1及び第2の入力端子の電位の組み合わせが(ロー,ハイ)、(ロー,ロー)、又は(ハイ,ハイ)に変化したことに応じて、前記エラーモードを維持しつつ前記扉を施錠する、
請求項2に記載の扉ロック不正解除防止装置。
【請求項4】
エラーリセットスイッチを有し、
前記エラーリセットスイッチがオフである場合には、前記エラーモードにエントリしている場合に前記第1及び第2の入力端子の電位の組み合わせが(ハイ,ロー)に変化しても前記エラーモードを維持し、
前記エラーリセットスイッチがオンである場合に、前記エラーモードにエントリしている場合に前記第1及び第2の入力端子の電位の組み合わせが(ハイ,ロー)に変化したことに応じて、前記通常モードにエントリしつつ前記扉を施錠する、
請求項3に記載の扉ロック不正解除防止装置。
【請求項5】
通信機能を有し、
前記通常モードにエントリしている場合に前記第1及び第2の入力端子の電位の組み合わせが(ロー,ロー)又は(ハイ,ハイ)に変化したことに応じて、前記通信機能による通知を実行する、
請求項3又は4に記載の扉ロック不正解除防止装置。
【請求項6】
前記第1及び第2の入力端子への入力から所定時間未満しか継続しない変化を除去するフィルター処理を実行する、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の扉ロック不正解除防止装置。
【請求項7】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の扉ロック不正解除防止装置と、
前記認証端末と、
前記扉に設置されている錠を電気的に開閉するモータと、
前記モータを駆動する扉ロック解除モータコントロールユニットと、を備え、
前記扉ロック不正解除防止装置は、前記扉ロック解除モータコントロールユニットに供給する電位を制御することにより前記扉のロック状態を制御する、
扉ロックシステム。
【請求項8】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の扉ロック不正解除防止装置と、
前記認証端末と、
前記扉に設置されている錠を電気的に開閉する第1のモータと、
前記扉を電気的に開閉する第2のモータと、
前記第1のモータを駆動する扉ロック解除モータコントロールユニットと、
前記第2のモータを駆動する自動ドア開閉モータコントロールユニットと、を備え、
前記扉ロック不正解除防止装置は、前記扉ロック解除モータコントロールユニットに供給する電位を制御することにより前記扉のロック状態を制御してから所定のディレイ時間が経過した後、前記自動ドア開閉モータコントロールユニットにドア開指令を送信することにより前記扉を開放状態とする、
扉ロックシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、扉ロック不正解除防止装置及び扉ロックシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、顔認証での解錠に対応する扉ロックシステムが登場している。この種の扉ロックシステムにおいては、扉の外側に顔認証端末、扉の内側に扉ロック解除モータコントロールユニットがそれぞれ設けられる。扉ロック解除モータコントロールユニットは、顔認証端末で認証OKとなったことに応じて、扉のロックを解除するよう構成される。
【0003】
特許文献1には、顔認証式ではないものの、扉ロックシステムの一例が開示されている。この扉ロックシステムの基本構成は、認証部と、サムターンを制御するモータと、認証部の認証結果に応じてモータを駆動するモータ駆動部とによって構成される。モータとモータ駆動部とは、扉を貫通する2本のケーブルによって接続される。これらの構成だけでは、モータとモータ駆動部とを接続する2本のケーブルを切断し、切断点に所定の電圧を加えれば、認証部の認証結果によらずモータを駆動できてしまう。そこで特許文献1に記載の扉ロックシステムには、上記基本構成に加えて、上記ケーブルに間挿されたスイッチと、認証OKの場合にのみパルス信号を発生するパルス発生部と、パルス信号が発生した場合にのみ上記スイッチをオンにするスイッチ制御部とが設けられている。この構成によれば、認証OKになってパルス信号が発生しないとモータを駆動できないので、一応、不正解錠を防止することが可能になると言える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-108645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の構成によれば、パルス発生部とスイッチ制御部とをつなぐケーブルを切断し、切断点にパルス信号を不正に印加された場合、結局、不正に解錠されてしまう結果となる。そこで、より確実に不正解錠を防止できる技術が求められていた。
【0006】
したがって、本発明の目的の一つは、従来よりも確実に扉の不正解錠を防止できる扉ロック不正解除防止装置及び扉ロックシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による扉ロック不正解除防止装置は、共通端子並びに第1及び第2の選択端子を有するスイッチ素子と、認証結果に応じて、前記共通端子の接続先を前記第1及び第2の選択端子の間で切り替える処理部と、を有する認証端末に扉を介して接続される扉ロック不正解除防止装置であって、前記扉を介して前記第1の選択端子に接続される第1の入力端子の電位と、前記扉を介して前記第2の選択端子に接続される第2の入力端子の電位との組み合わせの変化に応じて、前記扉のロック状態を制御する、扉ロック不正解除防止装置である。
【0008】
本発明による扉ロックシステムは、前記扉ロック不正解除防止装置と、前記スイッチ素子及び前記処理部を含む認証端末と、前記扉の施解錠を行うためのモータと、前記モータを駆動する扉ロック解除モータコントロールユニットと、を備え、前記扉ロック不正解除防止装置は、前記扉ロック解除モータコントロールユニットに供給する電位を制御することにより前記扉のロック状態を制御する、扉ロックシステムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、第1及び第2の選択端子の電位の組み合わせの変化に応じて扉のロック状態を制御しているので、ケーブルの切断による解錠を防止することができる。したがって、パルス信号を用いずに扉の不正解錠を防止することができるので、従来よりも確実に扉の不正解錠を防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態による扉ロックシステム1の構成(施錠状態)を示す図である。
図2】本発明の実施の形態による扉ロックシステム1の構成(解錠状態)を示す図である。
図3】本発明の実施の形態による扉ロック不正解除防止装置40の動作を示す処理フロー図である。
図4】本発明の実施の形態の変形例による扉ロックシステム1の構成を示す図である。
図5】本発明の背景技術による扉ロックシステム100の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。以下では、初めに本発明の背景技術による扉ロックシステム100の構成及び動作とその課題について説明した後、本実施の形態による扉ロックシステム1の構成及び動作とその効果について、詳しく説明する。
【0012】
図5は、本発明の背景技術による扉ロックシステム100を示す図である。なお、同図に示す扉ロックシステム100自体、本願の発明者が開発したものであり、本願の出願時点で公知になっているものではない。
【0013】
扉ロックシステム100は、図5に示すように、顔認証端末10、扉ロック解除モータコントロールユニット20、及び、モータ30を有して構成される。このうち顔認証端末10は扉Dの外側(すなわち、扉Dの外側にいるユーザが触れることのできる場所)に配置され、扉ロック解除モータコントロールユニット20及びモータ30は扉Dの内側(すなわち、扉Dの外側にいるユーザが触れることのできない場所)に配置される。
【0014】
顔認証端末10は、扉Dの外側におり、これから扉Dを開けようとするユーザの顔認証を行う端末であり、処理部11、スイッチ素子12、及びカメラ13を有して構成される。このうちカメラ13は、扉Dの前にいるユーザの顔を撮影しやすい位置に配置され、常時撮影処理を行うことによって得た影像を逐次処理部11に供給するよう構成される。なお、人感センサを設けることなどによって扉Dの外側に人がいることを検知できるように顔認証端末10を構成し、扉Dの外側に人がいることが検知されている場合にのみ撮影処理を行うよう、カメラ13を構成することとしてもよい。
【0015】
処理部11は、カメラ13から供給される影像に基づいて顔認証を行う機能部であり、例えばCPU(Central Processing Unit)及びメモリを含んで構成される。メモリには、扉Dを開ける権利を有するユーザの情報が予め書き込まれる。ユーザの情報には、そのユーザの顔の特徴量が含まれる。処理部11のCPUは、カメラ13より供給された影像から顔の特徴量を抽出し、メモリに記憶されている各ユーザの特徴量と照合することにより、顔認証を行う。具体的には、特徴量の一致するユーザがいた場合に認証OK、特徴量の一致するユーザがいなかった場合に認証NGと判定する。
【0016】
スイッチ素子12は、共通端子COM、常閉端子NC、常開端子NOを有する単極双投形のスイッチである。共通端子COMは、扉Dを貫いて敷設されるケーブルC3により、扉ロック解除モータコントロールユニット20内に設けられる接地配線に接続される。常開端子NOは、扉Dを貫いて敷設されるケーブルC1により、扉ロック解除モータコントロールユニット20内の入力端子inに接続される。常閉端子NCは、どこにも接続されず解放端を構成する。
【0017】
スイッチ素子12の接続状態は、処理部11によって制御される。具体的に説明すると、処理部11はまず、初期状態では、スイッチ素子12の共通端子COMの接続先を常閉端子NCに接続した状態とする。詳しくは後述するが、この場合、扉Dは常時施錠された状態となる。そして処理部11は、認証結果が認証OKとなった場合に、共通端子COMの接続先を常開端子NOに切り替える。これも詳しくは後述するが、この場合、扉Dは解錠された状態となり、ユーザは扉Dを開けられるようになる。認証結果が認証NGになった場合には、処理部11は、共通端子COMが常閉端子NCに接続された状態を維持する。これにより、扉Dを施錠された状態に維持することができるので、認証NGとなったユーザにより扉Dが開けられてしまうことを阻止できることになる。
【0018】
ここで、顔認証端末10は、顔認証の他にも、各種の認証方式、例えば、カード読み取り認証、二次元コード読み取り認証、暗証番号認証、指紋認証、虹彩認証、静脈認証のうちの1つ以上に対応し得る。この場合の処理部11は、いずれか1つの認証方式により認証OKとなった場合に、共通端子COMの接続先を常開端子NOに切り替える制御を行うこととすればよい。こうすることでユーザは、顔認証以外の認証方式によっても扉Dを開けることが可能になる。
【0019】
扉ロック解除モータコントロールユニット20は、処理部21及び抵抗素子22を有して構成される。また、モータ30は、扉Dに設置されている錠を電気的に開閉するための装置である。錠の種類は特に限定されず、例えば、モータを用いるタイプであってもよいし、ソレノイドや電磁石を用いるタイプであってもよい。処理部21は、入力端子in及び接地端子GNDを有するCPU又は集積回路であり、入力端子inと接地端子GNDとの間の電位に応じてモータ30の動作を制御し、それによって扉Dの錠の開閉を行う役割を果たす。
【0020】
入力端子inはハイインピーダンスに設定された端子であり、ケーブルC1を介して常開端子NOに接続される。また、ケーブルC1は、抵抗素子22を介して電源配線にも接続される。接地端子GNDは、ケーブルC3と共通の接地配線に接続される。これにより、スイッチ素子12の共通端子COMが常閉端子NCに接続されている場合には入力端子inに相対的に高い電位が供給され、スイッチ素子12の共通端子COMが常開端子NOに接続されている場合には入力端子inに相対的に低い電位が供給されることになる。以下、前者の電位を「ハイ」、後者の電位を「ロー」とすると、処理部21は、入力端子inの電位が「ロー」に変化した場合に、扉Dを解錠するようモータ30の動作を制御し、入力端子inの電位が「ハイ」に変化した場合に、扉Dを施錠するようモータ30の動作を制御する。これにより、上述したような顔認証端末10の処理部11による扉Dの施解錠が実現される。
【0021】
ここで、顔認証端末10の処理部11は、共通端子COMの接続先を常開端子NOに切り替えた後、所定時間が経過した場合に、共通端子COMの接続先を常閉端子NCに切り替えることが好ましい。また、モータ30は、扉Dを施錠するよう処理部21により制御された場合であっても、扉Dが開いている場合には、扉Dが閉まるまで施錠を待機することが好ましい。こうすることで、ユーザが扉Dを開けた後、扉Dが閉まったタイミングで施錠状態に戻ることになるので、扉Dが解錠状態のままで放置されることを防止できる。
【0022】
以上のように、扉ロックシステム100によれば、顔認証端末10での認証結果に応じて、扉Dの施解錠を自動的に実行することが可能になる。しかしながら、扉ロックシステム100には、悪意を持った人間がケーブルC1を切断し、入力端子in側の切断点を接地端に接続すると、扉Dを不正に解錠できてしまう、という課題がある。これを防ぐために特許文献1のようにパルス信号を用いることも考えられるが、そうすると上述したように、パルス発生部とスイッチ制御部とをつなぐケーブルを切断しパルス信号を不正に印加された場合には、やはり扉Dを不正に解錠できてしまう結果になる。本実施の形態による扉ロックシステム1は、このような課題を解決することにより、扉Dの不正解錠をより確実に防止できるようにしたものである。以下、扉ロックシステム1の構成及び動作について、詳しく説明する。
【0023】
図1及び図2は、本発明の実施の形態による扉ロックシステム1の構成を示す図である。図1には扉Dが施錠された状態を示し、図2には扉Dが解錠された状態を示している。これらの図と図5を比較すると理解されるように、扉ロックシステム1は、扉Dと扉ロック解除モータコントロールユニット20との間に扉ロック不正解除防止装置40を有する点で、扉ロックシステム100と相違する。以下、相違点に着目して説明する。
【0024】
扉ロック不正解除防止装置40は、処理部41、抵抗素子42a,42b、及びエラーリセットスイッチ43を有して構成される。このうち処理部41はCPU又は集積回路を含む機能部であり、外部とのインターフェイスとして、入力端子a,b、接地端子GND、及び出力端子outを有している。扉ロックシステム1においては、ケーブルC1はスイッチ素子12内の常開端子NO(第1の選択端子)と入力端子a(第1の入力端子)とを接続するように設けられ、処理部21の入力端子inには接続されない。また、ケーブルC3は、扉ロック解除モータコントロールユニット20内に設けられる接地配線に加え、扉ロック不正解除防止装置40内に設けられる接地配線にも接続される。したがって、扉ロック解除モータコントロールユニット20の接地電位と扉ロック不正解除防止装置40の接地電位は、共通となっている。ケーブルC3はさらに、処理部41の接地端子GNDにも接続される。入力端子b(第2の入力端子)は、扉Dを貫いて敷設されるケーブルC2を介して、スイッチ素子12の常閉端子NC(第2の選択端子)に接続される。ケーブルC1,C2は、それぞれ抵抗素子42a,42bを介して、例えば+5Vの電源電位が供給される電源配線に共通に接続される。
【0025】
処理部41の出力端子outは、ケーブルC4を介して処理部21の入力端子inに接続される。ケーブルC4は、抵抗素子22を介して電源配線にも接続される。なお、上述した抵抗素子42a,42bが接続される電源配線に供給される電源電位は、抵抗素子22が接続される電源配線に供給される電源電位と共通であってもよいし、異なっていてもよい。
【0026】
エラーリセットスイッチ43は、扉Dの内側に設置された単極単投形のスイッチであり、扉Dの内側にいるユーザによってオンオフ可能に構成される。扉ロックシステム1の運用は、エラーリセットスイッチ43をオフにした状態で実施される。エラーリセットスイッチ43は処理部41に接続されており、処理部41の動作モードの遷移を制御する役割を果たす。具体的に説明すると、処理部41は、通常モード、エラーモードのいずれかの動作モードで動作するよう構成されており、通常モードからエラーモードへの遷移はエラーリセットスイッチ43のオンオフ状態に関わらず可能である一方、エラーモードから通常モードへの遷移はエラーリセットスイッチ43がオンである場合にのみ許容される。逆に言えば、エラーリセットスイッチ43がオフである場合、処理部41は、エラーモードから通常モードへの遷移を禁止される。
【0027】
処理部41は、入力端子aの電位と入力端子bの電位との組み合わせ(a,b)の変化に応じて出力端子outの電位(すなわち、扉ロック解除モータコントロールユニット20に供給する電位)を制御し、それによって扉Dのロック状態を制御する役割を果たす。また、処理部41は、通常モード、エラーモードのいずれかの動作モードで動作するよう構成される。各動作モードの詳細については後述するが、処理部41の初期状態は通常モードである。以下、電位が「ハイ」であることを「1」、電位が「ロー」であることを「0」と表記することにすると、処理部41が行う具体的な処理は、以下の表1に示すとおりとなる。
【0028】
【表1】
【0029】
表1の内容について説明すると、処理部41はまず、通常モードにエントリしている場合に(a,b)が(1,0)に変化したことに応じて、通常モードを維持しつつ、出力端子outの電位をハイに制御する。これにより入力端子inの電位がハイになることから、扉ロック解除モータコントロールユニット20内の処理部21により、扉Dを施錠するようモータ30の動作が制御される。したがって、扉Dは施錠状態となる。
【0030】
次に処理部41は、通常モードにエントリしている場合に(a,b)が(0,1)に変化したことに応じて、通常モードを維持しつつ、出力端子outの電位をローに制御する。これにより入力端子inの電位がローになることから、処理部21により、扉Dを解錠するようモータ30の動作が制御される。したがって、扉Dは解錠状態となる。
【0031】
一方、処理部41は、通常モードにエントリしている場合に(a,b)が(0,0)又は(1,1)に変化したことに応じて、エラーモードにエントリしつつ、出力端子outの電位をハイに制御する。この場合、扉Dは施錠状態に維持される。
【0032】
次に、エラーモードにエントリしている処理部41は、エラーリセットスイッチ43がオンとなっている状態で(a,b)が(1,0)に変化したことに応じて、通常モードにエントリする。エラーリセットスイッチ43がオンでなければ、(a,b)が(1,0)に変化したとしても、処理部41はエラーモードを維持する。また、処理部41は、(a,b)の変化後の動作モードによらず出力端子outの電位をハイに制御する。この場合も、扉Dは施錠状態に維持される。
【0033】
最後に処理部41は、エラーモードにエントリしている場合に(a,b)が(0,1)、(0,0)、又は(1,1)に変化したことに応じて、エラーモードを維持しつつ、出力端子outの電位をハイに制御する。この場合も、扉Dは施錠状態に維持される。
【0034】
ここで、処理部41は、入力端子a,bへの入力に対してフィルター処理を行うよう構成される。ここでいうフィルター処理は、所定時間(以下「遮断時間」という)未満しか持続しない変化を除去するためのソフトウェア的な処理である。具体的に説明すると、入力端子a,bへの入力は、数μs~数十μs幅の単発パルスとして発生する外来ノイズパルス、スイッチ素子12の切り替え時に数msのオーダーで発生する共通端子COMが常開端子NO及び常閉端子NCのいずれとも接続されない状態、スイッチ素子12の切り替え時に発生するチャタリングなどによって、一時的に変化する場合がある。このような一時的な変化によって扉Dの施錠状態や処理部41の動作モードが変化してしまうと、不適切なタイミングで扉Dが解錠又は施錠されてしまったり、処理部41の動作モードが変化したりする可能性がある。そこで処理部41は、(a,b)の変化を判定する際、検出された変化が遮断時間以上にわたって持続したか否かを判定することにより、入力端子a,bへの入力の一時的な変化を除去するように構成される。
【0035】
図3は、扉ロック不正解除防止装置40(の処理部41)の動作を示す処理フロー図である。以下、この図3を参照しながら、処理部41が行う処理について、改めて詳しく説明する。
【0036】
扉ロック不正解除防止装置40の電源が投入されると、処理部41は通常モードにエントリし(ステップS1)、入力端子aの電位と入力端子bの電位との組み合わせ(a,b)の変化を監視する(ステップS2,S5,S8)。その結果、まずステップS2において(a,b)が(1,0)に変化したことを検出した場合、処理部41は、変化後の状態が遮断時間継続したか否かを判定し(ステップS3)、継続していないと判定した場合には、(a,b)の変化の監視に戻る。一方、継続したと判定した場合には、出力端子outの電位をハイに制御する(ステップS4)。これにより、上述したように、扉Dは施錠状態となる。
【0037】
次に、ステップS5において(a,b)が(0,1)に変化したことを検出した場合、処理部41は、変化後の状態が遮断時間継続したか否かを判定し(ステップS6)、継続していないと判定した場合には、(a,b)の変化の監視に戻る。一方、継続したと判定した場合には、出力端子outの電位をローに制御する(ステップS7)。これにより、上述したように、扉Dは解錠状態となる。
【0038】
次に、ステップS8において(a,b)が(1,1)又は(0,0)に変化したことを検出した場合、処理部41は、変化後の状態が遮断時間継続したか否かを判定し(ステップS6)、継続していないと判定した場合には、(a,b)の変化の監視に戻る。一方、継続したと判定した場合には、出力端子outの電位をハイに制御するとともに、エラーモードにエントリする(ステップS7)。このとき、扉Dは施錠状態となる。
【0039】
ステップS10でエラーモードにエントリした処理部41は、エラーリセットスイッチ43がオンになっているか否かを判定し(ステップS11)、オンになっていなければ、ステップS11の判定のみを繰り返し実行する。したがって、エラーリセットスイッチ43がオフになっている間、処理部41はエラーモードから脱出できないことになる。
【0040】
ステップS11においてエラーリセットスイッチ43がオンになっていると判定した場合、処理部41は次に、(a,b)が(1,0)に変化したか否かを判定する(ステップS12)。そして(a,b)が(1,0)に変化したことを検出した場合、処理部41は、変化後の状態が遮断時間継続したか否かを判定し(ステップS13)、継続していないと判定した場合には、ステップS11に戻る。一方、継続したと判定した場合には、出力端子outの電位をハイに制御するとともに通常モードにエントリし(ステップS14)、ステップS2に処理を戻す。
【0041】
以上、処理部41が行う処理について、処理フロー図を参照しながら詳細に説明した。次に図1及び図2に戻り、悪意を持った人間がケーブルC1,C2,C3を切断した場合の扉ロックシステム1の動作について、説明する。以下に示す表2は、図1に示した状態(入力端子a,bの電位の組み合わせ(a,b)が(1,0)であり、扉Dが施錠されている状態)においてケーブルC1,C2,C3の切断等の処理が行われた場合における(a,b)の変化と、処理後の処理部41の動作モード、出力端子outの電位、及び、ロック状態とを示している。なお、表2に示す「切断後の処理」は、対応するケーブルを切断した後にユーザが行った処理を示している。
【0042】
【表2】
【0043】
表2に示すように、まずケーブルC1が切断された場合には、(a,b)は変化せず、(1,0)を維持する。したがって、動作モード及び出力端子outの電位も変化せず、扉Dは施錠状態を維持する。ケーブルC1の切断後に顔認証端末10が認証OKとなった場合、共通端子COMの接続先が常開端子NOに切り替わるが、ケーブルC1が切断されているので、入力端子aの電位はハイのままとなる。したがって、(a,b)が(1,1)に変化して処理部41がエラーモードにエントリし、その結果として扉Dは施錠状態を維持する。一方、ケーブルC1の切断後に悪意のユーザが入力端子aを接地、或いは、常閉端子NC又は共通端子COMに接続した場合、(a,b)は(0,0)に変化する。この場合も、処理部41がエラーモードにエントリし、その結果として扉Dは施錠状態を維持する。
【0044】
次にケーブルC2又はケーブルC3が切断された場合、ケーブルC1,C2がともに切断された場合、又は、ケーブルC1~C3がいずれも切断された場合、(a,b)が(1,1)に変化して処理部41がエラーモードにエントリし、扉Dは施錠状態を維持する。処理部41がエラーモードにエントリしたことから、この後、保守作業員により扉ロック不正解除防止装置40の電源のオフ及びオンが行われない限り、扉Dは施錠状態を維持する。
【0045】
なお、顔認証端末10と同様の動作をし得る疑似認証端末を処理部41の入力端子a,b及び接地端子GNDに接続した場合、悪意のユーザにより(a,b)が(0,1)に変化させられ得る。しかし、そのような場合においても、処理部41がエラーモードにエントリしていることから、(a,b)の変化によらず、扉Dは施錠状態を維持することになる。したがって、扉ロックシステム1によれば、パルス信号を用いずに扉の不正解錠を防止することが可能になると言える。
【0046】
ここで、図3のステップS11~S14に改めて着目すると、ステップS11~S14の処理は、扉ロックシステム1の設置関係者が扉ロック不正解除防止装置40のエラーモードを解除するために設けられている処理である。設置関係者には、扉ロックシステム1の設置を依頼した者(ビルオーナーなど)、扉ロックシステム1の設置を実行した者(ビル管理会社など)、扉ロックシステム1の保守運用を行う者(ビル管理者など)などが含まれ得る。
【0047】
図示していないが、扉Dには、電気錠ではない物理的な鍵も設けられる。悪意のユーザによるケーブルの切断によって扉ロック不正解除防止装置40がエラーモードに入り、通常の顔認証によっては扉Dを開けられなくなった場合、設置関係者は、物理的な鍵のマスターキーを用いて扉Dを開け、切断されたケーブルを修復した後、エラーリセットスイッチ43をオンにする。ケーブルの修復によって(a,b)が(1,0)に変化していることから、ステップS11~S14の処理により、処理部41を通常モードに戻すことができる。扉ロックシステム1の設置関係者は、こうして扉ロック不正解除防止装置40のエラーモードを解除することができる。
【0048】
以上説明したように、本実施の形態による扉ロック不正解除防止装置40及び扉ロックシステム1によれば、入力端子a,bの電位の組み合わせ(a,b)の変化に応じて扉Dのロック状態を制御しているので、ケーブルC1~C3の切断による解錠を防止することができる。したがって、パルス信号を用いずに扉Dの不正解錠を防止することができるので、従来よりも確実に扉Dの不正解錠を防止することが可能になる。
【0049】
また、マスターキーによって扉Dを開け、切断されたケーブルを修復した後、エラーリセットスイッチ43をオンにすることにより、扉ロック不正解除防止装置40のエラーモードを解除することが可能になる。
【0050】
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明が、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施され得ることは勿論である。
【0051】
例えば、処理部41の動作モードを不揮発性メモリに書き込んでおくこととし、扉ロック不正解除防止装置40の電源オフオンがなされたとしても、処理部41は、不揮発性メモリを参照することによって従前の動作モードを維持することとしてもよい。加えて、図3のステップS1に代えて処理部41の動作モードを判定する処理を行い、通常モードであればステップS2から処理を行う一方、エラーモードであればステップS11から処理を行うように処理部41を構成してもよい。こうすることで、エラーモードにエントリした状態で扉ロック不正解除防止装置40の電源オフオンがなされることにより、エラーモードが解除されてしまうことを防止できる。ただし、扉Dが開いていない状態で扉ロック不正解除防止装置40の電源オフオンを行うには分電盤等で部屋全体又は建物全体の電源オフオンを行う必要があり、通常、上述した設置関係者でなければそのような電源オフオンを行うことはできないので、上記実施の形態で説明したとおりの構成を採用したとしても、普通は問題にならない。
【0052】
また、扉ロック不正解除防止装置40に無線LANなどによる通信機能を設け、(a,b)が(1,1)又は(0,0)に変化したことが処理部41によって検出された場合に、その旨を、上記通信機能を用いて設置関係者に通知することとしてもよい。こうすることで、設置関係者は、悪意のユーザによるケーブルの切断に迅速に対応することが可能になる。
【0053】
また、ケーブルC4に代え、ブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信を用いることとしてもよい。この場合の処理部41は、出力端子outの電位の制御に代え、近距離無線通信により送信するデジタル信号により、扉Dのロック状態を制御するよう構成される。また、処理部21は、処理部41から受信されるデジタル信号に従って、モータ30の動作を制御するよう構成される。なお、この場合、ケーブルC3を扉ロック解除モータコントロールユニット20内の接地配線に接続しないこととしてもよく、そうすることで、扉ロック解除モータコントロールユニット20と扉ロック不正解除防止装置40の間を完全にワイヤレス化することができる。
【0054】
また、扉Dに代えて自動ドアDaを用いることとしてもよい。この場合、扉ロック解除モータコントロールユニット20に加え、自動ドアDaの開閉を制御するための自動ドア開閉モータコントロールユニットを制御できるよう処理部41を構成することが好ましい。以下、そのように構成した処理部41を有する扉ロックシステム1の変形例について、具体的に説明する。
【0055】
図4は、上記実施の形態の変形例による扉ロックシステム1の構成を示す図である。本変形例では、扉Dに代え、自動ドアDaが用いられる。また、本変形例による扉ロックシステム1は、自動ドア開閉モータコントロールユニット31、センサ32、及び、モータ33をさらに有して構成される。センサ32は、通行者を検出するためのセンサであり、光学センサ、電波センサ、タッチセンサ、ドアのわずかな動きを検出するセンサ(例えば振動センサ)などにより構成される。モータ33は、自動ドアDaを電気的に開閉するための装置である。自動ドア開閉モータコントロールユニット31は、センサ32の検出結果に応じてモータ33の動作を制御することにより、通行者の存在に応じて自動ドアDaを開閉する役割を果たす。
【0056】
本変形例による処理部41は、出力端子out2をさらに有して構成される。出力端子out2は、自動ドア開閉モータコントロールユニット31の入力端子inに接続される。自動ドア開閉モータコントロールユニット31は、入力端子inに「ドア開指令」が供給されたことに応じて、センサ32の検出結果によらず、自動ドアDaを開放するよう構成される。別の言い方をすれば、自動ドア開閉モータコントロールユニット31は、入力端子inに「ドア開指令」が供給されている間、自動ドアDaを開放する処理を行うとともに、センサ32の検出結果を無視するよう構成される。自動ドアDaを開放する処理を行っている間に入力端子inへの「ドア開指令」の供給が停止された場合、自動ドア開閉モータコントロールユニット31は、自動ドアDaを開放する処理を継続してもよいし、中止してもよい。
【0057】
「ドア開指令」は、具体的には、入力端子inの電位を一定時間(例えば500ミリ秒)にわたり所定電位(例えば+5V)にすることである。言い換えれば、「ドア開指令」は、例えばパルス幅500ミリ秒の単発のパルス信号である。処理部41は、自動ドアDaを解錠するために出力端子outの電位をローに制御してから所定のディレイ時間が経過した後、上記一定時間にわたり、出力端子out2から「ドア開指令」を出力するよう構成される。これにより、顔認証端末10の認証結果が認証OKとなった場合に、自動ドアDaの解錠だけでなく開放を実行することが可能になる。
【0058】
上記所定のディレイ時間を設けているのは、解錠のための制御に一定の時間を要するためである。この一定の時間は主として、錠を構成するデッドボルトの移動に要する時間であり、典型的な例では約2秒である。所定のディレイ時間の具体的な値、及び、処理部41が出力端子outから「ドア開指令」の出力を継続する時間の具体的な値は、処理部41内の不揮発性メモリに設定しておき、処理部41は、不揮発性メモリに設定されたこれらの値に従い、上記処理を実行することが好ましい。また、不揮発性メモリに設定されたこれらの値は、外部から変更可能とすることが好ましい。電磁石錠などデッドボルトのない錠を用いる場合には、ディレイ時間を設けないこととしてもよい。
【0059】
なお、本変形例による処理部41は、処理部41は、ディレイ時間の間に(a,b)が変化し、出力端子outの電位をハイに制御することになった場合、出力端子out2からの「ドア開指令」の出力を中止することが好ましい。こうすることにより、施錠されている自動ドアDaを自動ドア開閉モータコントロールユニット31が無理に開放しようとすることや、開放されている自動ドアDaを扉ロック解除モータコントロールユニット20が施錠しようとすることを回避可能になる。ただし、一旦「ドア開指令」の出力を開始した処理部41は、「ドア開指令」の出力中に出力端子outの電位をハイに制御することになった場合であっても、上記一定時間にわたる「ドア開指令」の出力を最後まで継続することが好ましい。こうすることで、自動ドア開閉モータコントロールユニット31の誤作動を防止することが可能になる。
【符号の説明】
【0060】
1,100 扉ロックシステム
10 顔認証端末
11,21,41 処理部
12 スイッチ素子
13 カメラ
20 扉ロック解除モータコントロールユニット
22,42a,42b 抵抗素子
30,33 モータ
31 センサ
32 自動ドア開閉モータコントロールユニット
40 扉ロック不正解除防止装置
43 エラーリセットスイッチ
a,b 処理部41の入力端子
C1~C4 ケーブル
COM スイッチ素子12の共通端子
D 扉
Da 自動ドア
GND 処理部21,41の接地端子
in 処理部21,自動ドア開閉モータコントロールユニット32の入力端子
NC 処理部41の常閉端子
NO 処理部41の常開端子
out,out2 処理部41の出力端子
図1
図2
図3
図4
図5