(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048997
(43)【公開日】2023-04-07
(54)【発明の名称】低減された炭素排出量計算基盤の自転車応用サービスプラットフォームサーバー、方法、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/26 20120101AFI20230331BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20230331BHJP
【FI】
G06Q50/26
G06Q30/02 320
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022140151
(22)【出願日】2022-09-02
(31)【優先権主張番号】10-2021-0127643
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年9月2日に公開されたウェブサイト1のアドレス(https://wrightbrothers.kr/magazine/contents/detail/?idx=3376) 令和3年9月3日に公開されたウェブサイト2のアドレス(https://m.etnews.com/20210903000151) 令和3年9月3日に公開されたウェブサイト3のアドレス(https://platum.kr/archives/170463) 令和3年9月3日に公開されたウェブサイト4のアドレス(http://www.newsprime.co.kr/news/article/?no=552160) 令和3年9月3日に公開されたウェブサイト5のアドレス(https://news.mt.co.kr/mtview.php?no=2021090310481749159) 令和3年9月3日に公開されたウェブサイト6のアドレス(https://bikem.co.kr/article/read.php?num=13506) 令和3年9月13日に公開されたウェブサイト7のアドレス(https://m.moneys.mt.co.kr/article.html?no=2021091114508057694)
(71)【出願人】
【識別番号】521550770
【氏名又は名称】ライトブラザーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ヒ・ス・キム
(72)【発明者】
【氏名】ノウ・キム
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049CC35
(57)【要約】
【課題】低減された炭素排出量計算基盤の自転車応用サービスプラットフォームサーバーを提供する。
【解決手段】一実施例によるプラットフォームサーバーは、所定の材質で構成された自転車部品の製造重量別の炭素排出量が定義されたデータを保存する動作;自転車のイメージを獲得する動作;前記イメージに含まれた部品を判別する動作;前記判別された部品に関する情報を前記定義されたデータと比較して、前記自転車の製造による炭素排出量を判別する動作;および前記イメージに対応する自転車に関連するイベントが発生する場合、前記判別された炭素排出量に基づいて前記イベントに関連する主体にマイレージを提供する動作を遂行することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の動作を遂行するようにする命令語を保存する一つ以上のメモリ;および前記一つ以上のメモリと動作可能に連結され、前記命令語を実行するように設定された一つ以上のプロセッサを含み、
前記プロセッサの動作は、
所定の材質で構成された自転車部品の製造重量別の炭素排出量が定義されたデータを保存する動作;
自転車のイメージを獲得する動作;
前記イメージに含まれた部品を判別する動作;
前記判別された部品に関する情報を前記定義データと比較して、前記自転車の製造による炭素排出量を判別する動作;および
前記イメージに対応する自転車に関連するイベントが発生する場合、前記判別された炭素排出量に基づいて前記イベントに関連する主体にマイレージを提供する動作を含む、
プラットフォームサーバー。
【請求項2】
前記部品を判別する動作は、
前記判別された部品の材質および重量を判別する動作を含む、
請求項1に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項3】
前記炭素排出量を判別する動作は、
前記定義されたデータにより、前記判別された部品の材質に対応する製造重量別の炭素排出量に前記判別された部品の重量を掛けて前記部品の製造時の炭素排出量を計算する動作;および
前記イメージから判別されたすべての部品に対して計算された炭素排出量を合算して前記自転車の製造による炭素排出量を判別する動作を含む、
請求項2に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項4】
前記部品を判別する動作は、
前記自転車部品のうちフレーム、ホイールおよび駆動系を構成する3 Zone部品を判別するステップ;
前記定義されたデータに応じて、前記判別された3 Zone部品の材質に対応する製造重量別の炭素排出量に前記判別された3 Zone部品の重量をそれぞれ掛けて、前記3 Zone部品の製造時の炭素排出量を計算する動作;
前記3 Zone部品で完成した他の自転車らを構成するその他の部品が排出する炭素排出量の平均に基づいて、その他の部品の炭素排出量を算出する動作;および
前記3 Zone部品の製造時の炭素排出量および前記その他の部品の炭素排出量を合算して前記自転車の製造による炭素排出量を判別する動作を含む、
請求項2に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項5】
前記部品を判別する動作は、
自転車の部品別のスペック情報がマッピングされている自転車部品別のイメージデータセットに基づいて学習された神経網モデルに、前記イメージを入力して前記自転車の部品を特定する動作を含み、
前記部品別のスペック情報は、
前記部品の材質および重量に関する情報を含む、
請求項1に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項6】
前記マイレージを提供する動作は、
前記イメージに対応する自転車の中古取引に関する情報を中古取引プラットフォームに開示する動作;および
前記中古取引を中継し、前記自転車の中古取引に関与した主体に前記炭素排出量に基づくマイレージを提供する動作を含む、
請求項1に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項7】
前記中古取引に関与した主体は、
前記イメージに対応する自転車の所有主および前記所有主から自転車を購入した購入者を含む、
請求項6に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項8】
前記マイレージを提供する動作は、
前記イメージに対応する自転車の所有主が前記自転車を利用して移動した距離を獲得し、前記移動した距離に比例するマイレージを前記所有主に提供する動作を含む、
請求項1に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項9】
前記マイレージを提供する動作は、
前記イメージに対応する自転車の所有主が前記自転車を利用して移動した距離を獲得し、前記移動した距離が他の移動手段に代わる距離に該当する場合、前記他の移動手段を利用して移動した距離に応じて排出される炭素排出量に比例するマイレージを前記所有主に提供する動作を含む、
請求項1に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項10】
前記移動した距離に比例するマイレージは、
前記他の移動手段の利用時の移動距離別の炭素排出量に前記移動距離を掛けた値に比例する、
請求項9に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項11】
前記マイレージを前記所有主に提供する動作は、
前記自転車を利用して移動した距離の範囲に基づいて、前記所有主が代替した移動手段の種類を判別する動作;および
前記判別された種類の移動手段が移動する距離単位で排出する炭素排出量に前記移動距離を掛けて前記炭素排出量を判別する動作を含む、
請求項9に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項12】
前記マイレージを提供する動作は、
前記イメージに対応する自転車の中古取引を中継する動作;および
前記中古取引を中継するプラットフォーム提供主体が前記プラットフォームを通じて中古取引を成功させることにより低減させた炭素排出量を集計したデータを生成する動作を含む、
請求項1に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項13】
前記プロセッサの動作は、
前記集計したデータによって節減された炭素排出量に基づいて炭素排出権を取引する動作をさらに含む、
請求項12に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項14】
プラットフォームサーバーが遂行するプラットフォームの提供方法であって、
所定の材質で構成された自転車部品の重量別の炭素排出量が定義されたデータを保存するステップ;
自転車のイメージを獲得するステップ;
前記イメージに含まれた部品を判別するステップ;
前記判別された部品に関する情報を前記定義データと比較して、前記自転車の製造による炭素排出量を判別するステップ;および
前記イメージに対応する自転車に関連するイベントが発生する場合、前記判別された炭素排出量に基づいて前記イベントに関連する主体にマイレージを提供するステップを含む、
プラットフォームの提供方法。
【請求項15】
コンピュータプログラムを保存しているコンピュータ読み取り可能記録媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行されると、
所定の材質で構成された自転車部品の重量別の炭素排出量が定義されたデータを保存するステップ;
自転車のイメージを獲得するステップ;
前記イメージに含まれた部品を判別するステップ;
前記判別された部品に関する情報を前記定義データと比較して、前記自転車の製造による炭素排出量を判別するステップ;および
前記イメージに対応する自転車に関連するイベントが発生する場合、前記判別された炭素排出量に基づいて前記イベントと関連する主体にマイレージを提供するステップを含む方法を前記プロセッサが遂行するようにするための命令語を含む、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本文書の実施例は、自転車に関連する多様な応用サービスを提供し、低減された炭素排出量を基盤に炭素排出低減に関与した主体にインセンティブを提供する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、全世界は京都議定書の発効を通じて地球温暖化の主要原因の一つである炭素排出量の段階的低減を実施している。京都議定書による義務国または企業は期間別に炭素排出の限度を定めており、超過排出分に対しては義務的に炭素排出権を売買するようにしている。
【0003】
これにより、国家レベルの炭素排出低減のために、自転車専用道路の拡充、自転車一周道路および自転車急行道路など多様なインフラを設計して自転車利用を奨励しており、自転車利用にともなうインセンティブを付与することで炭素排出を減少させようとする努力が進行中である。
【0004】
一方、炭素排出総量制を安定的に運営し、多くの人々に炭素排出の低減を奨励させるためには、炭素排出源にともなう炭素の排出量および節減量を正確に算出し、炭素排出低減に関与した主体に公正なインセンティブを付与する方案が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
炭素排出量を低減させる方案には自転車を積極的な交通手段として活性化する方案に加え、既存に作られたが活用の少ない自転車の中古取引を積極的に活性化することで、より多くの人が自転車を利用しながらも同時に自転車の製造または自転車の廃棄により追加的に発生する炭素を低減させる方案を講じることができる。
【0006】
これにより、本文書の実施例は上述した課題を解決するために、炭素排出を低減させることができる多様な応用サービスを自転車使用者に提供しながら、応用サービスに関連したイベント発生によって低減された炭素排出量を客観的に計算する技術を提供しようとする。
【0007】
ただし、本発明が解決しようとする課題は、以上で言及したことに制限されず、言及されなかったが、以下の記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解できる目的を含むことができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施例によるプラットフォームサーバーは、所定の動作を遂行するようにする命令語を保存する一つ以上のメモリ;および前記一つ以上のメモリと動作できるように連結され、前記命令語を実行するように設定された一つ以上のプロセッサを含み、前記プロセッサの動作は、所定の材質で構成された自転車部品の製造重量別に炭素排出量が定義されたデータを保存する動作;自転車のイメージを獲得する動作;前記イメージに含まれた部品を判別する動作;前記判別された部品に対する情報を前記定義されたデータと比較して、前記自転車の製造に伴う炭素排出量を判別する動作;および前記イメージに対応する自転車に関連さしたイベントが発生する場合、前記判別された炭素排出量に基づいて前記イベントに関連する主体にマイレージを提供する動作を含むことができる。
【0009】
また、前記の部品を判別する動作は、前記判別された部品の材質および重量を判別する動作を含むことができる。
【0010】
また、前記炭素排出量を判別する動作は、前記定義されたデータに応じて前記判別された部品の材質に対応する製造重量別の炭素排出量に前記判別された部品の重量を掛けて前記部品の製造時の炭素排出量を計算する動作;および前記イメージから判別された全ての部品に対して計算された炭素排出量を合算し、前記自転車の製造に伴う炭素排出量を判別する動作を含むことができる。
【0011】
また、前記部品を判別する動作は、前記自転車部品のうち、フレーム、ホイールおよび駆動系を構成する3 Zone部品を判別するステップ;前記定義されたデータに応じて、前記判別された3 Zone部品の材質に対応する製造重量別の炭素排出量に前記判別された3 Zone部品の重量をそれぞれ掛けて、前記3 Zone部品の製造時の炭素排出量を計算する動作;前記3 Zoneの部品で完成された他の自転車らを構成するその他の部品が排出する炭素排出量の平均に基づいて、その他の部品の炭素排出量を算出する動作;および前記3 Zone部品の製造時の炭素排出量および前記その他の部品の炭素排出量を合算して前記自転車の製造による炭素排出量を判別する動作を含むことができる。
【0012】
また、前記部品を判別する動作は、自転車の部品別のスペック情報がマッピングされている自転車部品別のイメージデータセットに基づいて学習された神経網モデルに前記イメージを入力して、前記自転車の部品を特定する動作を含むことができる。
前記部品別のスペック情報は、前記部品の材質および重量についての情報を含むことができる。
【0013】
また、前記マイレージを提供する動作は、前記イメージに対応する自転車の中古取引に対する情報を中古取引プラットフォームに開示する動作;および前記中古取引を中継して前記自転車の中古取引に関与した主体に前記炭素排出量に基づいたマイレージを提供する動作を含むことができる。
【0014】
また、前記中古取引に関与した主体は、前記イメージに対応する自転車の所有主および前記所有主から前記自転車を購入した購買者を含むことができる。
【0015】
また、前記マイレージを提供する動作は、前記イメージに対応する自転車の所有主が前記自転車を利用して移動した距離を獲得し、前記移動した距離に比例するマイレージを前記所有主に提供する動作を含むことができる。
【0016】
また、前記マイレージを提供する動作は、前記イメージに対応する自転車の所有主が前記自転車を利用して移動した距離を獲得し、前記移動した距離が他の移動手段を代替する距離に該当する場合、前記他の移動手段を利用して移動した距離によって排出される炭素排出量に比例するマイレージを前記所有主に提供する動作を含むことができる。
【0017】
また、前記移動した距離に比例するマイレージは、前記他の移動手段の利用時の移動距離別の炭素排出量に前記移動距離を掛けた値に比例することができる。
【0018】
また、前記マイレージを前記所有主に提供する動作は、前記自転車を利用して移動した距離の範囲に基づいて、前記所有主が代替した移動手段の種類を判別する動作;および前記判別された種類の移動手段が移動する距離単位で排出する炭素排出量に前記移動した距離を掛けて前記炭素排出量を判別する動作を含むことができる。
【0019】
また、前記マイレージを提供する動作は、前記イメージに対応する自転車の中古取引を中継する動作;および前記中古取引を中継するプラットフォームの提供主体が、前記プラットフォームを通じて中古取引を実現させることによって低減させた炭素排出量を集計したデータを生成する動作を含むことができる。
【0020】
また、前記プロセッサの動作は、前記集計したデータによって削減された炭素排出量に基づいて炭素排出権を取引する動作をさらに含むことができる。
【0021】
一実施例によるプラットフォームサーバーが遂行するプラットフォーム提供方法は、所定の材質で構成された自転車部品の重量別の炭素排出量が定義されたデータを保存するステップ;自転車のイメージを獲得するステップ;前記イメージに含まれた部品を判別するステップ;前記判別された部品に関する情報を前記定義されたデータと比較して、前記自転車の製造による炭素排出量を判別するステップ;および前記イメージに対応する自転車に関連したイベントが発生する場合、前記判別された炭素排出量に基づいて前記イベントに関連する主体にマイレージを提供するステップを含むことができる。
【発明の効果】
【0022】
本文書の実施例によると、使用者が保有した自転車を分析して当該自転車の製造に必要な炭素排出量を計算し、当該自転車の使用を活性化する多様な応用サービスを連係し、自転車の製造や廃棄による炭素排出量を低減させることができる。
【0023】
これにより、本文書の実施例は、政府政策および時代的要求に積極的に応える炭素排出の低減に伴うインセンティブ制度を客観的に運営できるようにし、実施例を通じて算出される炭素排出低減量に関連したデータは、個人、団体、自治体、企業または国家間の炭素排出権取引に活用されることができる。
【0024】
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及しなかったその他の効果は、下記の記載から本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解できると思う。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】一実施例によるプラットフォームサーバーの機能ブロック図である。
【
図2A】一実施例により所定の材質で構成された自転車部品の製造重量別の炭素排出量が定義されたデータに関する例示図である。
【
図2B】一実施例により所定の材質で構成された自転車部品の製造重量別の炭素排出量が定義されたデータに関する例示図である。
【
図2C】一実施例により所定の材質で構成された自転車部品の製造重量別の炭素排出量が定義されたデータに関する例示図である。
【
図2D】一実施例により所定の材質で構成された自転車部品の製造重量別の炭素排出量が定義されたデータに関する例示図である。
【
図3】一実施例により所定の材質で構成された自転車フレーム毎の炭素排出量が定義されたデータに関する例示図である。
【
図4】一実施例により自転車のイメージに含まれた自転車の部品を分類する神経網モデルの例示図である。
【
図5】一実施例によるプラットフォームサーバーが行う動作の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の多様な実施例が添付された図面を参照して記載する。しかし、これは本発明を特定の実施形態について限定しようとするものではなく、本発明の実施例の多様な変更(modification)、均等物(equivalent)、および/または代替物(alternative)を含むものと理解されなければならない。
【0027】
図1は、一実施例による低減された炭素排出量計算基盤の応用サービスプラットフォームサーバー(100)(以下、「プラットフォームサーバー(100)」という)の機能ブロック図である。
【0028】
図1を参照すると、一実施例によるプラットフォームサーバー(100)は、メモリ(110)、プロセッサ(120)、入出力インタフェース(130)および通信インターフェース(140)を含むことができる。
【0029】
メモリ(110)は、イメージDB(111)、スペック情報DB(112)、神経網DB(113)および命令語DB(114)を含むことができる。
【0030】
イメージDB(111)は、自転車のイメージおよび自転車の部品イメージに対するデータを保存することができる。イメージDB(111)に保存されたイメージは、後述する神経網モデルの学習に使用できる。
【0031】
スペック情報DB(112)は、所定の材質で構成された自転車部品の製造重量別の炭素排出量が定義されたデータを保存することができる。
【0032】
図2A~
図2Dは、一実施例により所定の材質で構成された自転車部品の製造重量別の炭素排出量が定義されたデータに関する例示図である。
【0033】
図2A~
図2Dを参照すると、炭素排出量を定義したデータは、自転車の部品を構成する材質(ex.Titanium 3AL-2.5V Alloy、Titnium 6AL-4V Alloy、6061 aluminium alloy、7005 aluminium alloyなど)を製造する際、材質の製造重量別の炭素排出量を保存することができる。例えば、
図2Aは、自転車部品がTitanium 3 AL-2.5V Alloyで製造される場合の炭素排出量を定義したデータである。炭素排出量を定義したデータには、Titanium 3AL-2.5V Alloyを構成する元素の組成比率および各元素当たりの炭素排出量を保存することができ、Titanium 3AL-2.5V Alloyを構成する元素の組成比率および各元素当たりの炭素排出量を基盤にして、Titanium 3AL-2.5V Alloyは1kg製造時に8.69kgCO2e per kgの炭素量を排出することで保存できる。
【0034】
スペック情報DB(112)は、所定の材質で構成された自転車フレーム別の炭素排出量が定義されたデータを保存することができる。
【0035】
図3は、一実施例により所定の材質で構成された自転車のフレーム別の炭素排出量が定義されたデータに関する例示図である。
【0036】
図3を参照すると、炭素排出量を定義したデータは自転車のフレームを構成する材質(ex.Carbon Fiber、Steel、Titanium、Aluminiumなど)を製造する際、フレーム別の炭素排出量を保存することができる。例えば、自転車のフレームがCarbon Fiberで製造される場合、一つのフレーム当たりに26.07kgCO2eq./frameの炭素量を排出することで保存できる。スペック情報DB(112)は、上述した例であるフレームの材質種類別に炭素排出量を保存するだけでなく、自転車を構成する主要3部品(以下、「3 Zone部品」という)であるフレーム、ホイール、駆動系の種類別に一つのフレーム/ホイール/駆動系の単位別の炭素排出量が定義されたデータを保存することができる。
【0037】
スペック情報DB(112)は自転車部品の詳細情報を保存できる。例えば、部品の詳細情報は材質、重量、製造時に排出される炭素量、用途、メーカー、生産年度、各部品のブランド、カテゴリー、年式、動作方式、カラー、素材、モデル名、サイズ、最小推奨身長、最大推奨身長、ジオメトリー、価格に関する情報を含むことができる。
【0038】
スペック情報DB(112)は、本文書の実施例により自転車全体または自転車部品の製造時に排出される炭素排出量が後述する実施例によって計算されたデータを保存することができる。スペック情報DB(112)は、自転車全体の製造時の炭素排出量を保存する場合、当該自転車を構成する各部品に対する製造時の炭素排出量を分類して保存することができる。
【0039】
神経網DB(113)は、学習された神経網モデルを保存できる。例えば、神経網DB(113)は自転車の部品別のスペック情報がマッピングされている自転車部品別のイメージデータセットに基づいて学習され、所定の自転車イメージが入力されれば、自転車イメージに含まれた部品のクラスを特定(ex.フレーム、ホイール、および駆動系など)し、各部品のスペック情報を出力する神経網モデルを含むことができる。
【0040】
命令語DB(114)は、プロセッサ(120)の動作を遂行させることができる命令語を保存することができる。例えば、命令語DB(114)は、後述するプロセッサ(120)の動作と対応される動作を遂行するようにするコンピュータコードを保存することができる。
【0041】
プロセッサ(120)は、プラットフォームサーバー(100)の全般的な動作を制御できる。プロセッサ(120)は、検査モジュール(121)、神経網モジュール(122)、イメージモジュール(123)および制御モジュール(124)を具現できる。プロセッサ(120)は、メモリ(110)に保存された命令語を実行し、検査モジュール(121)、神経網モジュール(122)、イメージモジュール(123)および制御モジュール(124)を駆動させることができる。
【0042】
検査モジュール(121)は、分析対象となる自転車のイメージを獲得できる。検査モジュール(121)は、撮影装置と連動して自転車を撮影したイメージを獲得したり、通信網ネットワークを通じて外部装置からイメージを獲得することができる。このために、プラットフォームサーバー(100)は、撮影装置または外部装置と有無線通信網を通じて連結されることができる。
【0043】
神経網モジュール(122)は分析対象になる自転車のイメージから、イメージに含まれた自転車部品を分類することができる。神経網モジュール(122)は部品の分類に使われる神経網モデルを学習および制御できる。
【0044】
図4は、一実施例により自転車のイメージに含まれた自転車の部品を分類する神経網モデルの例示図である。
【0045】
図4を参照すれば、神経網モジュール(122)は、自転車の全体イメージにおいて自転車を構成する各部品の位置がバウンディングボックスに特定され、部品を特定するクラスがレーブリングされた学習イメージに基づいて、イメージ判別アルゴリズムを利用して神経網モデルを学習させることができる。神経網モデルの学習が完了すれば、自転車のイメージが神経網モデルに入力される場合、コンボリューション演算を通じてイメージの特徴値が抽出され、抽出された特徴値に基づいて入力されたイメージに含まれた自転車部品の位置を特定することができ、特定された部品にマッピングされたスペック情報を出力することができる。
【0046】
一例として、神経網モデルは自転車の全体イメージから個別的な部品(ex.フレーム、クランク、前変速機、後変速機、ホイール、レバーなど)を特定および分類でき、互いに連動して動作する個別的な部品のセット(ex.フレームセット、駆動系、ホイールセット、コンポーネントなど)をグループ化できる。神経網モジュール(122)は分類された個別的な部品と個別的な部品のセットに基づいて、入力された自転車イメージに含まれた部品の情報を集合の形で保存できる。例えば、神経網モジュール(122)は、フレームセットに対応する元素の集合{フォーク、フレーム}、グループセットに対応する元素の集合{前変速機、後変速機、ブレーキ、レバー、クランク、カセット、チェーン}、ホイールセットに対応する元素の集合{タイヤ、ハブ}、コンポーネントに対応する元素の集合{ステム、シットポスト、ハンドルバー、サドルバー}の形で、入力された自転車イメージに含まれた部品情報をグループ化して特定することができる。
【0047】
神経網モジュール(122)は、特定された各部品に対応するスペック情報をスペック情報DB(112)で検索し、特定された各部品に対応するスペック情報をマッピングして保存することができる。
【0048】
イメージモジュール(123)は神経網モデルによる部品判別の正確度が向上するように、検査モジュール(121)が獲得したイメージに対する明度、彩度、対比などの補正を行い、前処理されたイメージを神経網モデルに入力させることができる。
【0049】
制御モジュール(124)は、自転車のイメージから判別された部品をスペック情報DB(112)の炭素排出量が定義されたデータと比較して、イメージに対応する自転車の製造に伴う炭素排出量を判別し、イメージに対応する自転車に関連するイベントが発生する場合、判別された炭素排出量に基づいてイベントに関連する主体にマイレージを提供することができる。
【0050】
上述した検査モジュール(121)、神経網モジュール(122)、イメージモジュール(123)および制御モジュール(124)によって遂行される動作は、プロセッサ(120)によって遂行される動作と理解できる。
【0051】
入出力インターフェース(130)は、プラットフォームサーバー(100)を制御する管理者が特定情報を入力するようにさせるか、管理者に特定情報を出力する、ハードウェアインターフェースまたはソフトウェアインターフェースを含むことができる。
【0052】
通信インターフェース(140)は、プラットフォームサーバー(100)が通信網を通じて外部装置(ex.撮影装置または外部装置)と情報を送受信できるようにする。このために、通信インターフェース(140)は、無線通信モジュールまたは有線通信モジュールを含むことができる。
【0053】
プラットフォームサーバー(100)はプロセッサ(120)を通じて演算を遂行し、ネットワークを通じて情報を送受信できる多様な形態の装置で具現できる。例えば、携帯用通信装置、スマートフォン、コンピュータ装置、携帯用マルチメディア装置、ノートパソコン、タブレットPCなどを含むことができる。
【0054】
以下、プラットフォームサーバー(100)が上述した構成により遂行する動作の実施例を
図5とともに検討する。
【0055】
図5は、一実施例によるプラットフォームサーバー(100)が遂行する動作の流れ図である。
【0056】
スペック情報DB(112)は、所定の材質で構成された自転車部品の製造重量別の炭素排出量が定義されたデータ、所定の材質で構成された自転車のフレーム別の炭素排出量が定義されたデータおよび自転車部品の詳細情報を保存できる(S1010)。
【0057】
検査モジュール(121)は、自転車のイメージを獲得できる(S1020)。例えば、イメージは自転車の全体、一部、または自転車の部品の形状を含むことができる。
【0058】
神経網モジュール(122)は、イメージに含まれた部品を判別することができる(S1030)。例えば、神経網モジュール(122)は、自転車の部品別のスペック情報がマッピングされている自転車部品別のイメージデータセットに基づいて学習された神経網モデルに自転車のイメージを入力し、検査対象の自転車の部品の位置および部品の種類を特定することができる。神経網モジュール(122)は、特定された部品の詳細情報をスペック情報DB(112)で検索して特定された部品にマッピングできる。例えば、詳細情報は、部品の材質、材質を構成する元素の構成比率、各元素の構成当たりの炭素排出量および部品の重量についての情報を含むことができる。
【0059】
制御モジュール(124)は、判別された部品に関する情報をスペック情報DB(112)の炭素排出量が定義されたデータと比較して、入力されたイメージと対応される自転車の製造に伴う炭素排出量を判別することができる(S1040)。
【0060】
一例として、自転車の部品の種類が特定された場合、制御モジュール(124)は炭素排出量が定義されたデータによって、部品の重量別の炭素排出量に部品の重量を掛けて各部品の製造時の炭素排出量を計算できる。自転車の部品のうち、フレームの種類が特定された場合、制御モジュール(124)は炭素排出量が定義されたデータによってフレームの炭素排出量に部品の重量を掛けて各部品の製造時の炭素排出量を計算できる。このような動作を通じて、制御モジュール(124)は判別された全ての部品に対して、計算された炭素排出量を合算し、自転車の製造に伴う炭素排出量を判別することができる。
【0061】
一例として、制御モジュール(124)は、獲得された自転車のイメージからフレーム、ホイールおよび駆動系を構成する3 Zone部品を判別することができる。制御モジュール(124)は、炭素排出量が定義されたデータによって判別された3 Zone部品(フレーム、ホイールおよび駆動系)の材質に対応する製造重量別の炭素排出量に、判別された3 Zone各部品の重量をそれぞれ掛けて、3 Zone部品の製造時の炭素排出量を計算できる。または、制御モジュール(124)は、炭素排出量が定義されたデータによって判別された3 Zone部品(フレーム、ホイールおよび駆動系)の材質に対応する製造フレーム/ホイール/駆動系別の炭素排出量に、判別された3 Zone各部品の重量をそれぞれ掛けて3 Zone部品の製造時の炭素排出量を計算できる。その後、制御モジュール(124)はスペック情報DB(112)に保存されたデータのうち、獲得されたイメージから判別された3 Zone部品と同一の3 Zoneの部品で完成された他の自転車らについての情報を検索し、他の自転車らを構成する3 Zone部品以外のその他の部品が排出する炭素排出量の平均に基づいて、獲得されたイメージに対応する自転車の3 Zone部品以外のその他の部品の炭素排出量を算出することができる。制御モジュール(124)は、3 Zone部品の製造時の炭素排出量およびその他の部品の炭素排出量を合算して獲得されたイメージと対応する自転車の製造に伴う炭素排出量を判別することができる。上述した実施例は、3 Zone部品が同じ自転車同士は、連動および互換性を考慮してその他の部品が類似した材質および類似した重量で構成されるという点に着目し、3 Zone以外のその他の部品についての判別が難しい場合、3 Zone部品の識別とスペック情報DB(112)に保存された情報の連携を通じて、その他の部品の炭素排出量を判別し出すことで、自転車全体の製造時の炭素排出量を効果的に算出できる。
【0062】
制御モジュール(124)は獲得されたイメージに対応する自転車に関連されたイベントが発生する場合、判別された炭素排出量に基づいて、イベントに関連する主体にマイレージを提供することができる(S1050)。例えば、マイレージはプラットフォームのサーバー(100)が管理するインターネットサービスプラットフォームで提供する物品の購買などのサービスに使用されることができる。
【0063】
一例として、制御モジュール(124)は、獲得されたイメージに対応する自転車の中古取引に関する情報を中古取引プラットフォームに開示し、プラットフォームを通じて販売者と購入者の中古取引を中継し、自転車の中古取引に関与した主体に炭素排出量に基づいたマイレージを提供することができる。自転車の中古取引に関与した主体は、イメージに対応する自転車の所有主および所有主から自転車を購入した購入者を含むことができる。自転車の中古取引は既存の自転車の未使用による追加製造または廃棄による炭素排出を低減させ、自転車の使用を奨励して炭素排出を低減させることができるため、マイレージを提供する。
【0064】
一例として、制御モジュール(124)は、獲得されたイメージに対応する自転車の所有主が自転車を利用して移動した距離を獲得し、移動した距離に比例するマイレージを所有主に提供することができる。プラットフォームサーバー(100)は、所有主が保有した端末または自転車に備えられた位置/運動センサーを通じて自転車の移動距離を獲得することができる。
【0065】
一例として、制御モジュール(124)は、獲得されたイメージに対応する自転車の所有主が自転車を利用して移動した距離を獲得し、移動した距離が他の移動手段に代わる距離に該当する場合、代替した移動手段を利用して移動した距離に比例して低減させた炭素排出量に比例するマイレージを所有主に提供することができる。例えば、制御モジュール(124)は自転車を通じて移動した距離が5km以上10km未満であれば地下鉄を代替したもので、10km以上であれば自動車を代替したものと判別するよう既設定できる。これにより、所有主が自転車を通じて移動した距離が7kmに該当すれば、地下鉄を通じて7kmを移動することを自転車に代替したものと判別し、「地下鉄1km移動時の炭素排出量x7km」を計算し、これに比例するマイレージを提供することができる。所有主が自転車を通じて移動した距離が12kmに該当すれば、自動車を通じて12kmを移動することを自転車に代替したものと判別し、「自動車1km移動時の炭素排出量x12km」を計算して、これに比例するマイレージを提供することができる。
【0066】
一例として、制御モジュール(124)は、獲得されたイメージに対応する自転車の中古取引を中継するプラットフォームを提供し、中古取引を中継するプラットフォームの提供主体がプラットフォームを通じて中古取引を成功させることによって低減させた炭素排出量を集計したデータを生成することができる。この時、低減させた炭素排出量を集計したデータは、上述したS1010ないしS1040の動作によって計算された所定の自転車の製造時の炭素排出量に、当該自転車の中古取引成功件数を掛けて計算されることができる。自転車の中古取引プラットフォームの提供は、既存の自転車の未使用による追加製造または廃棄による炭素排出を低減させ、自転車の使用を奨励して炭素排出を低減させることができるため、中古取引を成功させたプラットフォームの提供主体も炭素排出の低減に関与した主体であり、上述した過程を通じて炭素排出の低減に関与したデータを保存することができる。制御モジュール(124)は、上述の動作によって生成された炭素排出の低減に関与したデータに基づいて、炭素排出権を他主体と取引したり、炭素排出権の管理主体に追加炭素排出権を要求することができる。
【0067】
上述した実施例によれば、使用者が保有した自転車を分析して該当自転車の製造に必要な炭素排出量を計算し、該当自転車の使用を活性化する多様な応用サービスを連係して、自転車の製造や廃棄による炭素排出量を低減させることができる。これにより、政府の政策および時代のニーズに積極的に応える炭素排出の低減に伴うインセンティブ制度を客観的に運営できるようにし、実施例により算出される炭素排出削減量に関連するデータは、個人、団体、自治体、企業または国家間の炭素排出権の取引に活用できる。
【0068】
本文書の多様な実施例およびこれに使用された用語は、本文書に記載された技術的特徴を特定の実施例に限定しようとするものではなく、当該実施例の多様な変更、均等物、または代替物を含むものと理解されなければならない。図面の説明に関して、類似または関連する構成要素については、類似した参照符号が使用されることができる。アイテムに対応する名詞の単数形は、関連する文脈上、明らかに異なる指示をしない限り、アイテム1個または複数個を含むことができる。
【0069】
本書において、「AまたはB」、「AおよびBのうち少なくとも一つ」、「AまたはBのうち少なくとも一つ」、「A、BまたはC」、「A、BおよびCのうち少なくとも一つ」、および「A、B、またはCのうち少なくとも一つ」のような文句のそれぞれは、その文句のうち該当する文句に一緒に羅列された項目のすべての可能な組み合わせを含むことができる。「第一」、「第二」、または「一つ目」または「二つめ」のような用語は、単に該当構成要素を他の該当構成要素と区分するために使用されることができ、該当構成要素を他の側面(例:重要性または順序)に限定しない。ある(例:第一)構成要素が異なる(例:第二)構成要素に、「機能的に」または「通信的に」という用語とともに、またはこのような用語なしに、「カップルド」または「コネクテッド」と言及された場合、それはある構成要素が他の構成要素に直接的に(例:有線で)、無線で、または第三構成要素を通じてつながりうることを意味する。
【0070】
本文書で使用された用語の「モジュール」は、ハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアで具現されたユニットを含むことができ、例えば、ロジック、論理ブロック、部品、または回路などの用語と相互互換的に使用されることができる。モジュールは、一体に構成された部品、或いは、一つまたはそれ以上の機能を遂行する、部品の最小単位またはその一部となりうる。例えば、一実施例によれば、モジュールはASIC(application-specific integrated circuit)の形態で具現できる。
【0071】
本文書の多様な実施例は、機器(例:電子装置)によって読み取ることができる保存媒体(例:メモリ)に保存された一つ以上の命令語を含むソフトウェア(例:プログラム)として具現されることができる。保存媒体は、RAM(random access memory)、メモリバッファ、ハードドライブ、データベース、EPROM(erasable programmable read-only memory)、EEPROM(electrically erasable read-only memory)、ROM(read-only memory)および/またはその他を含むことができる。
【0072】
また、本文書の実施例のプロセッサは、保存媒体から保存された一つ以上の命令語のうち少なくとも一つの命令を呼び出し、それを実行することができる。これは機器が呼び出された少なくとも一つの命令語によって少なくとも一つの機能を遂行するように運営されることを可能にする。このような一つ以上の命令語は、コンパイラによって生成されたコードまたはインタプリタによって実行できるコードを含むことができる。プロセッサは、汎用プロセッサ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)および/またはその他でも良い。
【0073】
機器で読み取れる保存媒体は、非一時的(non-transitory)保存媒体の形態で提供されることができる。ここで、「非一時的」は、保存媒体が実在(tangible)する装置であり、信号(例:電磁波)を含まないことを意味するだけであり、この用語はデータが保存媒体に半永久的に保存される場合と臨時的に保存される場合を区分しない。
【0074】
本文書に開示された多様な実施例による方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供されることができる。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者および購入者間で取引されることができる。コンピュータプログラム製品は、機器で読み取れる保存媒体(例:compact disc read only memory(CD-ROM))の形で配布されるか、またはアプリケーションストア(例:プレイストア)を通じて、または二つのユーザーデバイス(例:スマートフォン)の間で直接、オンラインで配布(例:ダウンロードまたはアップロード)されることができる。オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は、メーカーのサーバー、アプリケーションストアのサーバー、または中継サーバーのメモリといった機器で読み取れる保存媒体に少なくとも一時保存されたり、臨時的に生成されることができる。
【0075】
様々な実施例によれば、記述した構成要素のそれぞれの構成要素(例:モジュールまたはプログラム)は、単数または複数の個体を含むことができる。様々な実施例によれば、前述した該当構成要素のうち一つ以上の構成要素または動作が省略されるか、或いは一つ以上の他の構成要素または動作が追加されることができる。概ね、または追加的に、複数の構成要素(例:モジュールまたはプログラム)は、一つの構成要素に統合されることができる。このような場合、統合された構成要素は、複数の構成要素それぞれの構成要素の一つ以上の機能を、統合以前の複数の構成要素のうち、該当構成要素によって遂行されるものと同一または類似に遂行することができる。多様な実施例によれば、モジュール、プログラム、または他の構成要素によって遂行される動作は、順次、並列的に、繰り返して、またはヒューリスティックに実行されたり、動作のうち一つ以上が他の順序で実行されたり、省略されたり、または一つ以上の他の動作が追加されることができる。
【符号の説明】
【0076】
100 サーバー
110 メモリ
111 イメージ
112 スペック情報
113 神経網
114 命令語
120 プロセッサ
121 検査モジュール
122 神経網モジュール
123 イメージモジュール
124 制御モジュール
130 入出力インターフェース
140 通信インターフェース
【手続補正書】
【提出日】2022-10-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の動作を遂行するようにする命令語を保存する一つ以上のメモリ;および前記一つ以上のメモリと動作可能に連結され、前記命令語を実行するように設定された一つ以上のプロセッサを含み、
前記プロセッサの動作は、
所定の材質で構成された自転車部品の製造重量別の炭素排出量が定義されたデータを保存する動作;
自転車のイメージを獲得する動作;
前記イメージに含まれた部品を判別する動作;
前記判別された部品に関する情報を前記定義データと比較して、前記自転車の製造による炭素排出量を判別する動作;および
前記イメージに対応する自転車に関連するイベントが発生する場合、前記判別された炭素排出量に基づいて前記イベントに関連する主体にマイレージを提供する動作を含み、
前記部品を判別する動作は、
前記自転車部品のうちフレーム、ホイールおよび駆動系を構成する3 Zone部品を判別するステップ;
前記判別された3Zone 部品の材質および重量を判別する動作;
前記定義されたデータに応じて、前記判別された3 Zone部品の材質に対応する製造重量別の炭素排出量に前記判別された3 Zone部品の重量をそれぞれ掛けて、前記3 Zone部品の製造時の炭素排出量を計算する動作;
前記3 Zone部品で完成した他の自転車らを構成するその他の部品が排出する炭素排出量の平均に基づいて、その他の部品の炭素排出量を算出する動作;および
前記3 Zone部品の製造時の炭素排出量および前記その他の部品の炭素排出量を合算して前記自転車の製造による炭素排出量を判別する動作を含む、
プラットフォームサーバー。
【請求項2】
前記炭素排出量を判別する動作は、
前記定義されたデータにより、前記判別された部品の材質に対応する製造重量別の炭素排出量に前記判別された部品の重量を掛けて前記部品の製造時の炭素排出量を計算する動作;および
前記イメージから判別されたすべての部品に対して計算された炭素排出量を合算して前記自転車の製造による炭素排出量を判別する動作を含む、
請求項1に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項3】
前記部品を判別する動作は、
自転車の部品別のスペック情報がマッピングされている自転車部品別のイメージデータセットに基づいて学習された神経網モデルに、前記イメージを入力して前記自転車の部品を特定する動作を含み、
前記部品別のスペック情報は、
前記部品の材質および重量に関する情報を含む、
請求項1に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項4】
前記マイレージを提供する動作は、
前記イメージに対応する自転車の中古取引に関する情報を中古取引プラットフォームに開示する動作;および
前記中古取引を中継し、前記自転車の中古取引に関与した主体に前記炭素排出量に基づくマイレージを提供する動作を含む、
請求項1に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項5】
前記中古取引に関与した主体は、
前記イメージに対応する自転車の所有主および前記所有主から自転車を購入した購入者を含む、
請求項4に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項6】
前記マイレージを提供する動作は、
前記イメージに対応する自転車の所有主が前記自転車を利用して移動した距離を獲得し、前記移動した距離に比例するマイレージを前記所有主に提供する動作を含む、
請求項1に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項7】
前記マイレージを提供する動作は、
前記イメージに対応する自転車の所有主が前記自転車を利用して移動した距離を獲得し、前記移動した距離が他の移動手段に代わる距離に該当する場合、前記他の移動手段を利用して移動した距離に応じて排出される炭素排出量に比例するマイレージを前記所有主に提供する動作を含む、
請求項1に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項8】
前記移動した距離に比例するマイレージは、
前記他の移動手段の利用時の移動距離別の炭素排出量に前記移動距離を掛けた値に比例する、
請求項7に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項9】
前記マイレージを前記所有主に提供する動作は、
前記自転車を利用して移動した距離の範囲に基づいて、前記所有主が代替した移動手段の種類を判別する動作;および
前記判別された種類の移動手段が移動する距離単位で排出する炭素排出量に前記移動距離を掛けて前記炭素排出量を判別する動作を含む、
請求項7に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項10】
前記マイレージを提供する動作は、
前記イメージに対応する自転車の中古取引を中継する動作;および
前記中古取引を中継するプラットフォーム提供主体が前記プラットフォームを通じて中古取引を成功させることにより低減させた炭素排出量を集計したデータを生成する動作を含む、
請求項1に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項11】
前記プロセッサの動作は、
前記集計したデータによって節減された炭素排出量に基づいて炭素排出権を取引する動作をさらに含む、
請求項10に記載のプラットフォームサーバー。
【請求項12】
プラットフォームサーバーが遂行するプラットフォームの提供方法であって、
所定の材質で構成された自転車部品の重量別の炭素排出量が定義されたデータを保存するステップ;
自転車のイメージを獲得するステップ;
前記イメージに含まれた部品を判別するステップ;
前記判別された部品に関する情報を前記定義データと比較して、前記自転車の製造による炭素排出量を判別するステップ;および
前記イメージに対応する自転車に関連するイベントが発生する場合、前記判別された炭素排出量に基づいて前記イベントに関連する主体にマイレージを提供するステップを含み、
前記部品を判別する動作は、
前記自転車部品のうちフレーム、ホイールおよび駆動系を構成する3 Zone部品を判別するステップ;
前記判別された3Zone 部品の材質および重量を判別する動作;
前記定義されたデータに応じて、前記判別された3 Zone部品の材質に対応する製造重量別の炭素排出量に前記判別された3 Zone部品の重量をそれぞれ掛けて、前記3 Zone部品の製造時の炭素排出量を計算する動作;
前記3 Zone部品で完成した他の自転車らを構成するその他の部品が排出する炭素排出量の平均に基づいて、その他の部品の炭素排出量を算出する動作;および
前記3 Zone部品の製造時の炭素排出量および前記その他の部品の炭素排出量を合算して前記自転車の製造による炭素排出量を判別する動作を含む、
プラットフォームの提供方法。
【請求項13】
コンピュータプログラムを保存しているコンピュータ読み取り可能記録媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行されるとプラットフォームの提供方法を実行し、
前記プラットフォームの提供方法は、
所定の材質で構成された自転車部品の重量別の炭素排出量が定義されたデータを保存するステップ;
自転車のイメージを獲得するステップ;
前記イメージに含まれた部品を判別するステップ;
前記判別された部品に関する情報を前記定義データと比較して、前記自転車の製造による炭素排出量を判別するステップ;および
前記イメージに対応する自転車に関連するイベントが発生する場合、前記判別された炭素排出量に基づいて前記イベントと関連する主体にマイレージを提供するステップを含む方法を前記プロセッサが遂行するようにするための命令語を含み、
前記部品を判別する動作は、
前記自転車部品のうちフレーム、ホイールおよび駆動系を構成する3 Zone部品を判別するステップ;
前記判別された3Zone 部品の材質および重量を判別する動作;
前記定義されたデータに応じて、前記判別された3 Zone部品の材質に対応する製造重量別の炭素排出量に前記判別された3 Zone部品の重量をそれぞれ掛けて、前記3 Zone部品の製造時の炭素排出量を計算する動作;
前記3 Zone部品で完成した他の自転車らを構成するその他の部品が排出する炭素排出量の平均に基づいて、その他の部品の炭素排出量を算出する動作;および
前記3 Zone部品の製造時の炭素排出量および前記その他の部品の炭素排出量を合算して前記自転車の製造による炭素排出量を判別する動作を含む、
コンピュータ読み取り可能な記録媒体。